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再版『語録のことば』を再びおすすめ

 

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以前、この場で熱く語ってから、3年近くの月日が流れました。

絶版状態となっていた『語録のことば』(小川隆著)が再版となりましたのでお知らせいたします。

以下、「禅文化研究所」の職員がブログに記してよい内容か迷いはありますが、書くことで、またどなたかと禅の新たな縁が繋がるかもしれないと考え、思い切って投稿いたします。


正直、禅の本って難しいですよね(!)。


せっかく興味が出たのに、手に取った途端あきらめてしまった方も、もしかしていらっしゃるのではないでしょうか。訓読された書籍(工具書)もたくさんありますが、その助けを借りるにも、そもそも基本用語がわからなかったりとハードルは高く、私に限って言えば「わからないことがわからない」「何から読んで良いのかわからない」状態。最初は途方に暮れました。

心細かった当時の自分を、静かに励ましてくれた一冊が、この『語録のことば』です。初心者がつまづきがちなポイントで漢字・用語の意味について解説が入るのがありがたく(絶妙なタイミングなのです)、確実に語録が身近になりました。

もしいま、何から始めたらよいかわからないという方がいらっしゃいましたら、ぜひ本書をおすすめいたします。

詳細は、こちらをどうぞ。

それからもう一つ。本書の著者である小川隆先生が、私のような初学者にもわかるように、弊所のサンガセミナー2017の第1回目(6月19日)で、「意外と楽しい禅の語録講座」を開講して下さいます。まだ申し込み可能ですので、ご興味のある方は是非どうぞ。

 

 

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季刊『禅文化』244号発刊のお知らせ

 

k244.jpg4月25日に、季刊『禅文化』244号を発刊いたしました。今回の特集は「袈裟と法衣」です。

禅門において、袈裟はとても大切なものですね。しかしなぜ、袈裟が大事なのでしょうか?じっくり掘り下げて考えてみようと特集を組みました。識者のお力をお借りして、さまざまな角度から「袈裟と法衣」について整理を試みています。

宗教から離れた場面でも、日本仏教界に伝わる「伝法衣」から得られる情報は大変多いのだそう。袈裟についてはかの道元も言及していますが、自身の説示の変化に伴って、袈裟にまつわる主張も変化していく点は興味深いところです。 また、袈裟と名物裂との関わりの深さも見逃せません。「袈裟と法衣の歴史」と題してインド・中国・日本の袈裟、法衣について変遷をまとめた論攷も掲載しておりますので、この一冊で「袈裟と法衣」についての概要はご理解いただけるのではないかなと思います。これを期にお手に取っていただけましたら幸いに存じます。

新連載も3本。「和本の世界」では、和本のエキスパート・橋口侯之介先生に、装訂や江戸時代の出版事情を禅宗とも絡めながら楽しくご案内いただきます(4回連載予定)。

図版も豊富ですので、ぜひよろしくお願い申し上げます。

詳細はこちらをご覧ください。

 

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第5回白隠塾フォーラム「白隠と地獄」に行ってきました

 

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箱根や富士山麓のサファリパークでは雪が積もったという、季節外れに寒かった去る日曜日、静岡県の沼津市駅前のプラザ・ヴェルデで開催された、第5回白隠塾フォーラム「白隠と地獄」に行って参りました。
今回の講演は塾長である芳澤勝弘先生と、禅文化研究所前所長の西村惠信先生によるものです。

blog_MG_1857.jpg白隠塾の会員塾生や一般来場者を含め、200名以上の熱心な方々が来場されていました。

blog_MG_1866.jpgまずは芳澤先生。プロジェクターで白隠禅師の語録『荊叢毒蘂』の版本を見せながらのご講演のようです。残念ながら私は物販をしていたため拝聴まではかないませんでした。

1時間ほどのご講演の後、一旦休憩。事務局により簡単なティーパーティのように設営がなされ、お茶やお菓子が振舞われています。こちらはその間も研究書刊行の西村先生・芳澤先生のご著書を中心に販売させて頂きました。

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休憩に続いて、西村惠信先生の講演です。冒頭から会場からは笑い声が。いつもの調子で場内の方々の反応もいいようです。

blog_MG_1869.jpg1時間の講演予定が、興に入られたのか超過してしまい、最後に予定されていた芳澤先生との対談はカットされましたが、講演後には来場者から大変わかりやすく興味深いお話だったとの声が聞こえました。

そこで、西村先生には急遽サイン会もお願いしましたところ、続々とご希望者がありまして、販売しております私もテンヤワンヤで嬉しい悲鳴となった次第です。おかげさまでいつもより売り上げさせて頂きましたし、出張費もまかなえそうでホッとしました。

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熟年の方が多いようでしたが、悪天の中を遠方からみえてこられた方もおられたようです。白隠禅師250年遠諱の今年、ますます、白隠禅師に対する興味は深まるばかりです。

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棚卸し

 

blog_MG_1848.jpg平日だというのに、嵯峨の方に行くと、かように多くの観光客がみえています。大半は外国人のようでもありますが。

さて、年度末となり、禅文化研究所も毎年、この時期になると棚卸しという作業が待っています。そういうときには、編集室のメンバーもの原稿やパソコンに向かうのを休めて、外部にある2ヶ所の倉庫に向かって棚卸しを手伝います。一つの倉庫はこの嵯峨にあるために、この人混みの中を車を進めていくというストレスがあるのですが……。

blog_MG_1834.jpgなんとか倉庫にたどり着き、二人ずつでペアを組んで手分けをし、在庫の数を確認します。去年までは整理はされているもののかなり大変な作業でしたが、今年度は、若いスタッフ二人が掛りきりで整理をしてくれていましたので、こんなにすっきり。まぁ前の状況をご存知でない皆さんにはなんのことだか?でしょうが、とにかく久しぶりに倉庫に行った私などは、感嘆の声を上げた次第です。

blog_MG_1833.jpg例年だと2時間程度かかっていたこの倉庫の棚卸し作業が、今年は1時間足らずで完了。あっけないほどでした。

倉庫の外には目を和ませてくれる花木もあります。これから桜の季節。さらに観光客は増えることでしょう。

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季刊『禅文化』は、花園会館にありました

 

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季刊『禅文化』を、花園会館と南禅会館の客室に置かせてもらうようになったことは、別のスタッフが2月に本ブログで紹介しましたが、禅文化研究所の所員で、花園会館や南禅会館をよく利用するのは、在宅で仕事をしていて、時折上洛する小生くらいなものです。先日も、ある所用で花園会館を利用しました。

「ほんとうにおいてあるかなぁ」、「お客さんは、読んでくれているかなぁ」と、その日は、いつもより少し緊張して客室に入りました。

果たして『禅文化』243号が机の引き出しにチャンと置かれていました。ホテルの一室で『禅文化』を見るのは、なんとなく照れくさい思いもしました。

手に取ると、中程のグラビアページまで、誰かが読んで下さったのでしょう、めくられたページはブクブクにふくれていました。その号のグラビアは、去年3月にあった臨済禅師の遠諱大摂心における雲水さんたちの颯爽とした凛々しい姿の写真でしたので、見る人を圧倒したと思います。

ところが、それ以後のページは、新品同様でめくられた様子がありませんでした。花園会館に宿泊されるからといって、仏教や禅に興味を持っておられる人とは限りません。

グラビアページ以後のページをいかにしてブクブクにふくれるまで読んでもらえるか。『禅文化』は、マンガ雑誌や週刊誌ではなく専門誌ですので、易しい記事と難しい記事が混在しています。この易と難とのバランスをどう取っていくのか、それこそ難しい問題ですが、禅文化研究所所員の一人一人の課題だと思います。

そんな中で、最近は毎号に大なり小なりの特集を組ませて貰っています。来号では「袈裟と法衣」の特集を組んでいます。近いところからさかのぼっていくと……

243号「遠諱報恩大摂心からの一歩」
242号「永源寺開祖・寂室元光禅師」
241号「禅と能」
240号「東京・麟祥院とゆかりの人々」
239号「驀顧す、臨済録」
238号「武蔵野の禅刹平林寺」
237号「大拙・寸心両居士の禅思想点描」
236号「衆生と向き合う禅僧」

いかがでしょうか。わたし達も、もっともっと試行錯誤を重ねて行きます。読者の皆様の御助言をお寄せ下さい。

ところで、花園会館も南禅会館も、いいホテルですよ。早朝、鐘の音が聞こえたり、すぐに禅寺の散策ができたりします。お泊まりの際には、引き出しに、『禅文化』があれば、手に取ってみて下さい。京都旅行に、予期しない感動が待っているかも知れません。


※季刊誌『禅文化』の年間ご購読お申し込みはこちらからどうぞ。

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みずからのみずからの自由を、人からとじこめられるな

 

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「ブログ禅」を御覧になっている人の中には、将来、禅の研究者を目指しておられる人もおられると思います。これは、小生のせつない希望ですが。

小生は、ただいま、ある依頼を受けて、仙台藩四代藩主、伊達綱村公の語録?『如幻三昧集』を読んでいます。

「ブログ禅」の読者ならば、漢字が多出するのは辛抱して下さい。

その「著語」の部分に、以下の文章があります。

瑞巖自喚云、主人公在麼。自諾云、在。意旨如何。答曰、無鬚鎖子兩頭搖。又曰、自領出去。

訓読します。

(1)瑞巌、自{みずか}ら喚{よ}んで云く、『主人公、在りや』。自ら諾{だく}して云く、『在り』」と。「意旨如何{いかん}」。答えて曰く、「(2)無鬚{むしゅ}の鎖子{さし}、両頭に揺らぐ」。又た曰く、「(3)自領出去{じりょうしゅっこ}」。

注記を書きます。

  1. 瑞巌自喚云……=「巌喚主人」と呼ばれる公案であろうが、綱村公が挙した話頭は未見。当時の黄檗下で用いられていた公案か、公の創作かも不詳。今は、『無門関』十二則を引いておく。「瑞巌の彦和尚、毎日自ら『主人公』と喚び、復{ま}た自ら応諾し、乃{すなわ}ち云く、『惺惺著{せいせいじゃく}。諾{だく}。他時異日、人の瞞{まん}を受くること莫{な}かれ。諾諾』」。
  2. 無鬚鎖子両頭揺=内バネのない開かずの錠が両辺に開く。「問う、『如何{いか}なるか是れ和尚が深深の処』。師曰く、『無鬚の鎖子、両頭に揺らぐ』」(『五灯会元』巻五・石霜慶諸章)。この問答は、日本の公案集『宗門葛藤集』に「無鬚鎖子」として採られる。詳しくは、道前宗閑『校訂本 宗門葛藤集』【六九】を参照。
  3. 自領出去=禅録頻出語。中国の古い法廷用語で、自ら罪を白状して自ら出頭せよというのが本意だが、ここでは、『宗門方語』【自領出去】の下注に言う「是れ誰か得ざる、誰か知らざる」の意で言われたものかも知れない。「主人公など誰もが持っておるし、誰もが知っておる」と。しかし、語句の本意にもどせば、「瑞巌は自分しか知らない主人公を自ら白状してしまった」とも読める。

小生の注記は以上までしか書けませんし、小生は、基本知識を忠実に提供するしかありません。ここで、「ブログ禅」読者に申し上げたい。特にこの「自領出去」をどう考えるのかは、読者の勝手なのである、と。もちろん、この「自領出去」の真意は、綱村公しかご存じあるまいが、綱村公に、その真意を問うてみたところで、公も「知らぬ」とお答えであろうと思います。

これは、自己反省を含めて申し上げますが、学者先生は、自己解釈を読者に押し付けないように、自己解釈のために異論の資料を削除しないようにお願いします。

禅録は、読者一人一人の心に即して読めばいいと思います。だって、馬祖が言った、「即心即仏」も「非心非仏」も、その真意など、誰にも分からないでしょう、先生方。

禅は、決して難しいものではありません。
恋愛や就職活動の悩みとかけ離れたものではありません。
生きていることすべてが禅だと思い、悩みや、尋ねたいことがあれば、どんどん、まわりの禅僧に尋ねてみて下さい。

みずからのみずからの自由を、人からとじこめられるな

 

 

※写真は、古川大航・植木憲道墨蹟 「主人公」(禅文化研究所蔵)。

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いつも客室にあります

 

blog_MG_1302.jpg季刊『禅文化』最新号(243号「特集・遠諱報恩大摂心からの一歩」)発刊以来、宗門や一般読者の皆さまからさまざまなご意見をお寄せいただいております。ありがとうございます。

手に取ってくださった方の声というものは、本当にありがたいのです。即座に目に見える形で反映できる内容ばかりではありませんが、お葉書やお電話をいただく度に身の引きしまる思いです。

また、このたびから、大本山妙心寺と大本山南禅寺のそれぞれの宿泊施設である、花園会館様南禅会館様の全客室に、季刊「禅文化」の最新号を常設していただけることになりました。

この雑誌は街の書店にズラリと並ぶような発行形態ではありませんので、そういう意味では新しい読者と偶然のご縁をつなぎにくい媒体です。

ご宿泊客に気軽にお読みいただける環境を新設できたことは大きな一歩であり、このような機会をご提供くださった両会館様に改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。

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季刊『禅文化』243号発刊のお知らせ

 

kikan_001.jpg今年はじめての季刊『禅文化』を発刊いたしました。今季は、昨年実施された臨済禅師・白隠禅師の遠諱報恩摂心を中心に振り返ります。平成28年3月、両禅師の遠諱合斎法要に先だって東福寺で実施された大摂心には、全国の道場から約230名もの雲水が集結し研鑽に励まれました。


kikan_002.jpg濃密な5日間を臨場感をもってお伝えしたく、16ページにわたるカラーグラビアで活き活きとした雲水さん達の姿をご紹介しています。


kikan_003.jpg摂心にて喚鐘を出された老師のうちお二人からは、現在の禅門が抱えつつある課題、またそれについての前向きかつ具体的提案もご執筆いただきました。心強さを感じるとともに、宗門の未来を担う雲水への温かい思いが心に沁み込む二稿は、ぜひ皆さまにお読みいただきたい内容です。

また、最新の研究からも禅宗のいまを知っていただければと、昨春開催された「臨濟錄國際學會」での発表から、末木文美士先生(国際日本文化研究センター名誉教授)の「日本における臨済宗の形成――新資料から見た禅宗と達磨宗」を掲載しております。

詳細は、もくじページをご覧ください。それでは、今季もどうぞよろしくお願いいたします。

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最高の一日

 

IMAG3689.jpg去る夏の日、『訓註 永源寂室和尚語録』(永源寺開山語録研究会編)全3冊箱入りが、小生の山寺に届けられた。この本にたずさわって何年になるだろう。2年3年は没頭していた。

本を作る製作者には、この日が一番うれしい。

特に小生の場合、漢文の1字1字を調べ上げていく作業だから、日常的には喜びはない。ドラマの「トト姉ちゃん」とは少し違う。毎日が発見の日々、感動の日々ではない。

しかし、この日だけは格別である。原稿書きは、その本がどう仕上がって来るのか分からない。事前にPDFで見せてもらうが実感はわかない。

製作者にとって、1冊の本は、嫁がせる我が娘のようなものである。お嫁さんは綺麗にこしたことはない。いや、生まれて来る赤ん坊のようなものだ。ケガはあるまいか、カワイイだろうかと気が気ではない。

今日、それが届き、ケガひとつせず、カワイくて綺麗であった。装丁担当の○○さんに頭を下げて、感謝するのみである。

季刊誌『禅文化』も同じだ。編集者は、月の4回、25日だけが喜びである。それも1分。もう次には、次号・次々号の編集が待っている。1冊の本や雑誌を作り上げていくということは、そんなことである。

余談だが、我が家内が、コップにサイダー水をそそぎ、小生のコップにはビールをそそいでくれ、「おめでとう」と言って、乾杯をしてくれた。

このうえもない1日であった。

 

※本書『訓註 永源寂室和尚語録』は、昨日(11月7日)に大本山永源寺で勤められた寂室元光禅師の650年遠諱を記念して発刊。禅文化研究所にて発売いたしております。

 

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季刊『禅文化』242号発刊のお知らせ

 

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表紙:出山釈迦像/寂室元光賛・永源寺蔵


大本山永源寺では今秋、開山・寂室元光禅師の650年遠諱法要が厳修されます。これを記念し、今号では寂室元光禅師の生涯とその禅風を、約70ページにわたって特集しました。

その生きざまを「高潔」と評される寂室禅師は世俗を離れ、隠遁を好まれたにもかかわらず、当時2000人もの僧が門下に参集したと伝わります。はたして清高の禅僧はいかに生き、いかに現世での生涯を終えられたのでしょうか。改めて過去の研究成果に触れるのはもちろん、禅師が遺された言葉や永源寺伝来の資料などを元に、新説を含め6名と1組の著者陣にご執筆いただきました。

またグラビアページでは、永源寺が所在する滋賀県東近江市「観峰館」にて開催中の『永源寺に伝わる書画』展から、出陳作品の一部を掲載しています。すべて釈文と担当研究員による詳細な解説付きですので、禅師と周辺の人々を一層身近に感じていただけることと存じます。

永源寺4派の祖となる高僧を排出した寂室元光禅師。自らの禅を慕い集った弟子達に見せた「師」としての姿はもちろん、ひとりの禅僧としてもたいへん魅力的です。この機会にぜひ、そのあり方に触れてみてください。

発売は10月25日(火)、ご注文は弊所オンラインショップでも承ります。宜しくお願い申し上げます。

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東京国際ブックフェアが終わりました

去る9月23日~25日の秋彼岸後半の3日間、東京ビッグサイトにて、「第23回 東京国際ブックフェア」が開催され、ご案内しておりましたとおり、弊所もブース出展いたしておりました。

初日の10時前には、秋篠宮殿下夫妻を中心にしてテープカットが行なわれました。

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おかげさまで、3日間通して4万人強の来場者があったようで、弊所ブースにもたくさんの方にお立ち寄り頂きました。

_MG_9052.jpg臨済禅師1150年・白隠禅師250年の両遠諱を記念して、臨黄合議所も共同での出展でしたので、10月から東京国立博物館で始まる特別展「禅 -心をかたちに」のパンフレットも配布しました。また新刊をはじめ、禅文化研究所の刊行物のほとんどを展示し、約2割引で販売をさせて頂きました。

_MG_9054.jpg6年ぶりに出展をいたしました感覚としては、以前と比べて、「禅」そのものに興味をもたれる方が増えたようでした。ご自由におとりくださいとおいておいた「鎌倉大坐禅会」のパンフレットも早々になくなってしまいました。

_MG_9057.jpg遠諱の記録写真をテレビ画面で流す、パネル写真展も、立ち止まって最初から最後までご覧頂いている方もありました。

愉快だったのは、高校時代にやたら目にした「赤本」。これを制作販売されている教学社さんのブースが目の前。三日間、目の前が真っ赤っかでした。

2016-09-23-10.15.jpgまた隣には、弊所と同じ京都からの数研出版さん。チャート式で有名ですよね。こんなTシャツを作って販売されていました。文系だった私はこんな計算に再三泣かされたのでした。

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そして、斜め前にはイスラム教の団体「日本アハマディア・ムスリム協会」。「イスラム教は、テロをたびたび行なっているイスラム国とイコールではない。本当のイスラム教は安全と平和を祈っているのだ」と、熱心に布教されていました。

私も直接お話をしたのですが、「私は仏教徒も尊敬している。なにもイスラム教と仏教で大きな交流シンポジウムをする必要も無い。私と仏教者のあなたが、ただ一緒にお茶を飲んでいるのを人が見るだけだけでいい。それだけで私たちは手をつないで世界の平和を祈っているというアピールができる」と言われていたのが印象的でした。

2016-09-24-17.42.jpg本来はブックフェアですから、本の見本市なのですが、こういった楽しい交流もできるのです。三日間、慣れない立ちっぱなしで脚も腰もクタクタにはなりましたが、いろいろな意味で有意義であったと思います。

また出展する機会がありましたら、どうぞお立ち寄り頂きますよう。とくに高額な専門書などは2割引でおもとめいただけますからお得です。

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東京国際ブックフェアで遠諱特別展招待券プレゼント

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先般も本ブログでお知らせしたとおり、まもなく、9月23日~25日に東京ビッグサイトにて「第23回東京国際ブックフェア」が開催されます。

弊所発行のほとんどの書籍を展示し、2割引にて即売いたします。専門書など高額書籍のご購入を検討しておられる方にはお得ですので、是非ご来場下さい。

なお、当日、弊所ブースにて2,000円以上お買い求めの方には、もうすぐ東京国立博物館で開催される遠諱特別展「禅 -心をかたちに-」の無料招待券(2枚一組)を先着100名様にプレゼントいたします。

また、弊所ブースにてお買い物をいただいた方には、臨黄ネットの「栞いろはうた」全47枚をセットで先着200名様にプレゼント。

みなさんのご来場をお待ちしております。

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第23回東京国際ブックフェア出展のお知らせ

TIBF16_banner_01.jpg禅文化研究所は、来たる9月に東京ビッグサイトにて開催される「第23回東京国際ブックフェア」に、臨黄合議所と共同で数年ぶりに出展します。
今年は世界20カ国から470社が一同に出展する本の見本市「第23回東京国際ブックフェア2016」の今年の開催方針は、「読者のためのブックフェア」の開催とし、「本好きの方々に喜んでいただく場」「読書に馴染んでいない方々が、本を読むきっかけとなる場」になるようにしたいとのこと。講演会やイベント、子供向けのイベントも多数開催されます。

禅文化研究所のブースでは、新刊『訓注 槐安国語』『禅に親しむ』をはじめ、ほとんどの刊行物を特別価格で販売します。また、臨済禅師・白隠禅師の遠諱の年でもあるため臨済宗黄檗宗連合各派合議所と共催とし、去る3月に行なわれた東福寺での遠諱大接心や遠諱法要の様子をデジタルパネル展で紹介します。

特にご寺院には、お彼岸中でご多用とは存じますが、万障お繰り合わせの上、是非ご来場いただき、禅文化研究所・臨黄合議所ブースにお立ち寄り頂きますよう、お待ち申し上げております。

※当日のブースにて、10月18日から東京国立博物館で開催される遠諱特別展「禅 心をかたちに」の割引引換券付きパンフレットも配布申し上げます。

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季刊『禅文化』 もくじのカット


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季刊『禅文化』の扉のページには、いつも小さなカット(画)を添えています。
241号より、そのカットを、水墨画家の平川功(こう)先生にお願いしております。
夏号ということで、今号は蓮の画を…。 小さなカットですから、水墨画でバランス良く…となると色々工夫をしてくださったようで、このような静謐な雰囲気漂う扉ページとなり、喜んでおります。

160802-2.jpg平川先生には、昨年もサンガセミナーで水墨画講座をご担当いただきました。
今年度も、「秋を描こう」という副題で、水墨画講座をお願いしております。秋の花や秋の実りを描く事に挑戦です。

全く水墨画をされた事の無い方を対象にしておりますので(された事ある方、習っている方ももちろんどうぞ)、筆の運びから、墨の滲ませ方、濃淡のつけ方など、丁寧に指導していただけます。

墨の香りにつつまれ、集中しながら過ごすひとときは、大人になるとなかなか画を描く事のない者にとってはとても新鮮です(私も体験してみました)。
さらに、受講後は今まで「何故これが国宝なのだろう?重文なのだろう?いまいち難しい、わからない水墨画の世界…」と思っていた墨一色でありながら彩り豊かな世界が、少し近くなり、鑑賞する楽しみも増える事と存じます。

【詳細・お申込みはこちらからどうぞ】
11月10日(木)13時~15時
於:円町 法輪寺(達磨寺)
参加費:4千円

ちなみに同日の午前中(10時~12時)は、「掛け軸の扱い方講座」を開催します。わかっているようでわかっていない?!掛け軸の扱い。この機会に、きちんと学んでみませんか? あわせてご案内致します。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

*平川先生が、ご友人たちと本日より京都の美山にて、グループ展を開催されています(9/4まで)。
詳細はこちらからどうぞ。

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編集部の仕事と新刊『禅に親しむ』

 

2016-07-26-10.30.40.jpgブログ禅で6月に書いた「長岡禅塾訪問」で少しご紹介したが、今、長岡禅塾副塾長の北野大雲老師の著書『禅に親しむ』を最終校正をしているところです。

禅文化研究所編集部は早くからDTP(デスクトップパブリッシング)を導入し、テキストファイル状態から、本の形にレイアウトするところまで内製化していて、筆者と編集者の間で何度かの校正ゲラのやりとりを終えた後、最終的な版下データをPDFファイルに出力して印刷会社に渡し、印刷会社で刷版をつくって刊行にいたっています。

ちなみに、現在はInDesignといった組版ソフトを使い、カバーなどの装丁にはillustratorというソフトを使っています。ほかに写真の処理にPhotoshopも頻繁に使います。

さて、こうして編集部で出力したPDFデータを、印刷会社では刷版データにしますが、概ね、1枚の大きな用紙(全紙)に表裏で16ページ分になるように大貼りした刷版データが作られます(本の判型によって異なります)。
その刷版から出力された大きな紙を3回折り曲げてから切り出してまとめていくと、上の写真のような校正紙になります。写真印刷の頃はデータではなくフィルムで出力されたので、そのフィルムを青焼き機で複写して校正紙が届けられましたが今はもう懐かしいことです。

あんなに何度も校正をしたのに、この時点でまた誤字脱字が見つかったりして、悲しい気分になりますが、修正の入ったページだけをまた出力して印刷会社にわたして、差し替えて貰うというわけです。

こうして今週末には校正を終えて、印刷会社に責了をします。8月には印刷製本となり、9月16日に発刊予定。

すでにご予約を受付中です。
禅僧の濱地創宗さんの愉快な挿絵も入って読みやすく仕上げています。是非、お読み下さい。

禅に親しむs.jpg 『禅に親しむ』 北野大雲(長岡禅塾副塾長) 著
ISBN978-4-88182-299-9 C0015 ¥1300E
B6判並製 244ページ
定価 本体1,300円(税別)

 

 

 

 

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季刊『禅文化』241号発刊のお知らせ

 

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表紙:重要文化財 翁(白色尉)/弥勒作・観世文庫蔵



今季は、禅と文化の関わり合いをクローズアップ。「禅と能」を特集しています。

禅は能にも影響を与えているといわれますが、では実際どのような繋がりがあるのでしょう。体系的につまびらかにできればと、禅門・能楽界・学界の皆さまにご協力いただき一冊にまとめました。

内容を一部ご紹介いたします。

まずは現場に立つ方のお話から探るべく、有馬賴底老師(相国寺派管長)と観世清和氏(第26世観世宗家)に語らっていただきました。それぞれの道を牽引されてきたお二人には、心身両面に多くの共通点があることがお話の中でどんどん見えてきます。興味深い巻頭対談を、能楽に造詣の深い土屋恵一郎教授(明治大学学長)のナビゲートでお楽しみください。

翻って、論攷では室町時代の「禅と能」に目を向けます。“世阿弥の芸論”と禅の繋がり、一休禅師が金春禅竹の能に見出したという“禅の心”などを、能楽研究の第一人者である天野文雄氏(京都造形芸術大学舞台芸術センター所長・大阪大学名誉教授)と松岡心平氏(東京大学教授)が述べてくださいました。

まだまだ続きますので、詳しくはもくじをご覧いただけましたら幸いです。

深い世界のあくまで一部を見るに過ぎませんが、宗教界・能楽界・学界、いずれかの視点に偏ることなく「禅と能」の関係を考察できたことには、一定の意義があるのではないかと思います。

よろしくお願いいたします。

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『開甘露門の世界 -お盆と彼岸の供養』野口善敬著

 

160708.jpg故人との距離がぐっと近くなる季節がやって参りました。

餓鬼道に堕ちた者、父母祖父母、祖先のみならず、三界万霊、つまりはよろずのものを供養する盂蘭盆会(施餓鬼)。各寺院において、7月15日(または8月)に法要が営まれます。

「他を供養するとは、つまり自身をも救済する事に繋がる……」と、この本に説かれていますが、一体どういう事でしょう?

自他をわけない。全ての存在が、見えはしなくてもお互いに共鳴し、影響しあっている。「自分さえよければ良い」の世界ではない……という事でしょうか。

160708-2.jpg例えば、「あなたのご先祖様の1人でもいなければ、あなたはここにはいないのだよ」とよく言われます。もちろんその通りです。そしてさらに、そのご先祖様に関係した方が1人いなくても、私達は存在しないかもしれません。自身のわかり得ぬところで、知らない人とのご縁が実は繋がってもいるものです。

あらゆるものを供養する事は、見える物のみならず、見えない物への感謝の心を育む事に繋がり、自身が生かされている事への実感を促します。さらに、開甘露門の中には実際にお釈迦様が弟子(阿難尊者)に向かい、餓鬼道に落ちない方法をも説かれてる場面も出てきます。

我が母などは、“なんとなく大切な事・毎年の行事”としてお盆やお施餓鬼を迎えていたようですが、この本を読み、きちんとした意味を知り、いたく感動していました。

何故葬式が必要なのか、何故法事ごとが必要なのか、彼岸やお盆の供養の意味など、きちんとした意義を知ればまた、それらに対する思いも深まってゆくものかと思います。
この夏は施餓鬼やお盆の供養について、僧侶に尋ねるもよし、自身で読んでみるもよし、是非手に取っていただきたい書籍です。

『開甘露門の世界 -お盆と彼岸の供養』 野口善敬著




*サンガセミナー、「香りをしる」「傾聴講座」来週いっぱいお申込み受け付けております。ご参加お待ち申し上げております。

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能楽文化を育てる

 

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去る6月11日土曜日、滋賀県東近江市にある能登川コミュニティセンターにて、「能装束着付実演と能『竹生島』」というイベントが開催され、私も観て参りました。

このイベントは、「滋賀能楽文化を育てる会」が主催で、古く猿楽能と縁の深い滋賀県において、能楽文化を再び活性化していこうとされているもので、600席は満席となっていました。またその中には、地元の中学生200名も招待されおり、ほとんどの生徒が初めて観る能であったと思います。

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内容は以下のような3部構成でした。

第1部 
「謡、仕舞披露」
「文学解説『竹生島』」
「能面解説」

 第2部
「能装束着付実演」
「能舞台、お囃子等の解説」
「仕舞」

 第3部
「能『竹生島』」

特に第2部では、私も何度か能舞台の能を観たことはありますが、能装束を着けられる様子を観たのは初めてでしたし、囃子のそれぞれの楽器の特徴の解説も大変興味深かったところです。

第3部では、滋賀県在住の観世流能楽師で無形文化財でもある浦部幸裕氏をはじめとして京都観世会館の能楽師や地謡の方々による、琵琶湖に浮かぶ竹生島を題材にした能が演じられました。

 

会場は本来の能楽堂ではないため、能楽堂の柱に見立てた4本の短い柱がステージ上に立てられ、背景には松の絵ではなく、近江上布を使って琵琶湖と竹生島に見立ててありました。シテの能面の中からは、四方の柱は見えていないだろうと思うと、少しヒヤヒヤしながら観ておりましたが、さすがにそういった危うさは感じる隙も無い、素晴らしい舞台でした。

さて、弊所の季刊誌『禅文化』では、次号241号(2016/7/25発売)にて「禅と能」という特集を組ませていただきます。その一つの記事に「能面師から見た禅と能」と題して、能面作家の伊庭貞一氏にご寄稿いただいていますが、氏は今回の主催をされた「滋賀能楽文化を育てる会」の主要メンバーの一人でもあります。

相国寺派管長・有馬賴底猊下と観世流宗家の観世清和氏とのビッグ対談ほか、禅と能に関する書き下ろし記事も掲載します。

どうぞお楽しみに。

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禅の語録 全20巻・22冊 -筑摩書房-


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筑摩書房さんにより、禅の語録の復刊が完結致しました。
下記にご紹介ならびに、弊所でもオンラインショップにてお取り扱いさせていただいておりますので、ごあんないです。

禅文化研究所オンラインショップ



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【復刊完結について 筑摩書房より】
「禅の語録」は1969年、第1巻『達摩の語録』を第一回配本として、1981年までに十七巻を刊行しました。

代表的な禅の古典を網羅、中国禅宗史の流れに沿い系統的に配列した本シリーズは、禅籍の解読を一気に学問的水準に引き上げた画期的なものとして、江湖の高評を得ました。

本文(漢文)は抜粋ではなく全文を収録。当時望みうる第一級の執筆者により、厳密な校訂、唐宋代の口語史研究にもとづく精確で平明な訳読、歴史学・文献学・中国語学の成果をふまえた懇切な注釈と解説がほどこされ、さらに各巻末に索引を付して禅籍味読に万全を期しています。

しかしながら本シリーズは、三巻を欠いたまま長らく入手困難となっておりました。

このたび、2016年の臨済禅師1150年大遠諱にあたり、臨済宗黄檗宗連合各派合議所の推薦、禅文化研究所の協力のもと、未完であった第5巻、第12巻を補い、小川隆・駒澤大学教授による書き下ろし第20巻を加えた新編成で、復刊・完結する運びとなりました。

求道の導きとして禅籍をひもとく人びと、研究のために禅録を参照する人びと、一般的な解説書を超えて禅の古典そのものに触れたいと願う人びとに、最良の参考書として、ご支持いただけるものと確信しております。

「禅の語録」が永くご愛読いただけることを願ってやみません。

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『禅堂生活』鈴木大拙著 -岩波文庫



160527.jpg先にもご紹介させていただきましたが、本年は鈴木大拙先生の没後50年という節目の年です。
出版や講演会など、様々な企画が各地にて開催される事と存じますが、このたび、先生の英文著書『The Training of the Zen Buddhist Monk』の邦訳である『禅堂生活』が、装い新たに岩波文庫より文庫本として発刊されました。


今回はさらに、「僧堂教育論」ほか、大拙先生とゆかりある円覚寺の老師方に関する随想など五篇が収められ、巻末には円覚寺派管長・横田南嶺老師が解説を、駒澤大学教授・小川隆先生が解題をご執筆なさっておられます。
  
160527-1.jpg弊所の『雲水日記』は読みやすいのが特徴で、画・一枚につき、禅堂の生活の一コマを平易な文章でご紹介しております。

それに飽き足らない方は、大拙先生の『禅堂生活』を是非。
おおもととなるのは、大拙先生が通われた円覚僧堂の事だそうですが、中国の禅籍の知識の海を自在に泳がれるがごとく行き来され引用、さらに深い精神性を垣間見られる事でしょう。

挿絵は妙心僧堂がモデルだそうで、東慶寺男僧三世・佐藤禅忠和尚によるもの。洒脱な印象が好ましく、興味深く眺めております。特に第三十二図 坐禅儀。坐禅をされているお姿を、衣が透けるように描かれた画などは、“坐禅腹”を拝見し、「なるほど」と思ったり……。


「禅堂教育論」には非常に厳しい事が書かれています。
当時の大拙先生が禅僧の堕落を嘆かれ「今は昔と違って…」などと書かれているのを拝読するだに、それでは現在はどうなるのだろう?と思うわけですが、どの分野、世界においても、その時代に見合った突き抜けられた方というのが、同じパーセンテージ存在するものではなかろうか……とも思うのでした。
大拙先生がご存命当時の老師方を、私は実際には存じませんのでわかりませんが……。

*写真は『相貌と風貌-鈴木大拙写真集』より

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無文老師のおことば

160517.jpg無文老師にお花を供えましたので、ふと、色々とご紹介をと思いました。

研究所書籍の代表すべきロングセラーといえば、山田無文老師の『自己をみつめる』です。

そして無文老師の膨大な法話や提唱の中から、皆さまに是非読んで頂きたいものを集めたのが、『和願』『愛語』の姉妹本。短いお話がたくさん収録されていて、どこから読んでいただいてもその日にぴったりなお話が…。


まだ本を買うという段階でない方には、臨黄ネットの栞いろは歌・・・、そして、京都国立博物館で開催されている「禅 -心をかたちに」の展覧会HPで毎週更新されている禅語には、無文老師のお言葉が多用されています。


中国で生まれた禅ですが、自然の恵み豊かで四季のある日本、他国に類を見ない道の稽古というものがある日本において、その教えは私達日本人にやはりとてもしっくりくるものだなぁ…と、近頃特に思っています。



【平成28年度サンガセミナー、参加者募集中】

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季刊「禅文化」240号発刊のお知らせ

新年度が始まり、弊所が所在する花園大学の学内もまた賑やかです。季刊「禅文化」も、最新号が発刊されましたのでお知らせいたします。

今回の特集は「東京・麟祥院とゆかりの人々」。明治から昭和にかけて名だたる文豪が居を構えた東京・湯島にある、麟祥院にスポットを充てました。

麟祥院は、春日局が幕府報恩のために建立し、名僧たちを排出してきた由緒あるお寺。ところが、先の戦争で空襲を逃れた文化財はながらく調査されないままでした。このたび、禅文化研究所デジタルアーカイブス事業の一環として花園大学歴史博物館とともに悉皆調査を行ない、現在はその成果として同館で特別展「湯島麟祥院 春日局と峨山慈棹(がさんじとう)」を開催中。本誌もリンクする形で特集を組ませていただきました。

調査・展覧会等詳細

新連載もございまして、「昭和に新しく造られ、ビジネスパーソンに爆発的に広まったと思われる禅語」について、その起源を探る内容(加藤一寧先生「新造の禅語(一)」)。禅にご興味をお持ちのビジネスマンの皆さまに是非!今回より四回連載です。

最後に。
もし、いま人生に少し苦戦していらっしゃる方が本日のブログを見てくださっているとしたら……。恵林寺(山梨県)の古川周賢老師による連載「禅の見方、考え方(四)」を、心からお薦めいたします。きっと、光が差すと思います。

どうぞ宜しくお願いいたします。

k240.jpg*もくじ*

-特集 東京・麟祥院とゆかりの人々-
「からたち寺」逸聞/矢野宗欽
湯島麟祥院の歴史/竹貫元勝
❖ グラビア 湯島・麟祥院の霊宝
グラビア作品解説/花園大学歴史博物館

禅の見方、考え方 (四)/古川周賢
新造の禅語 「即今・当処・自己」は禅語なのか(一)/加藤一寧
沢庵禅師と泉南の新川盛政 ―卜半椿その後―/湯谷祐三
堪え難きを堪え ―戦後を禅僧として生きて―/寶積玄承
善財童子の求道ものがたり (三十七)
―菩薩道五十三次 マガダ国ブッダガヤの菩提道場 吉田の宿駅―/小林圓照
禅宗語録入門読本 26 雲巌と洞山 (下)/小川隆
最後の光芒 (中)要説・中国禅思想史45/伊吹敦
部分から全体へ 寺院建築入門 (九)/佐々木日嘉里
病いはそのまま法の声 ―「からだ様」は神様です
第二回 初夏のヤル気回復祈念/樺島勝徳
三余居窓話 (余滴・十)―ある新年の集まりにて―/西村惠信
禅における心身について (十二)ブッダ本来の言葉と禅 (七)/佐々木奘堂
蘇った鎌倉時代の彫像 ―建長寺開山・蘭渓道隆禅師坐像大修復―/川辺紀子
睡猫庵歌話 (十二) 「平成父母恩重経」―大松達知『ゆりかごのうた』―/大下一真
❖寺庭さんのリレー・エッセイ❖ 変わりゆくお寺/亀山泰子

表紙解説/東野鈴奈
いっぷく拝見
編集後記《すずろごと》
『禅文化』バックナンバー
禅文化研究所の本
カット(切り絵)/田中道男

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NHK「こころの時代」放送のごあんない


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『語録のことば』
『禅思想講義』などの著書、季刊『禅文化』の連載でもおなじみの小川隆教授(駒澤大学)が、NHK Eテレ「こころの時代」に出演されます。

いつも親しみやすい文章で導いてくださる小川先生ですが、講義は中国語で読み上げられる公案の響きやリズムが新鮮で、また書籍とは別の魅力があります。語録に登場する人物が、目の前で活き活きと動いているのが見えてくるような……といえば、イメージが伝わりますでしょうか。

今回も「禅の語録を読む」として、唐から宋への禅語録の推移をたどりながら、難解なだけではない禅の世界をご紹介されるとのこと。(放送では中国語が出てくるかどうかはわかりませんが)どうぞお楽しみに。

ところで改めて、この番組のコンセプトですが「どうにもならない壁にぶつかったとき、絶望の淵に立たされたとき… どう生きる道を見いだすのか。先人たちの知恵や体験に、じっくりと耳を傾ける番組です。」とあります。今さらですが、きっと色々な境遇におられる方が、様々な場所で、それぞれの思いでご覧になっている番組なのだろうと思います。

一日の初めにどんな言葉を耳にするか(口にするか)というのは、どんな時もとても大切な気がします。それが心地よいものであれば、一日何かしら影響をもたらしてくれるはず。次の日曜日は少し早起きして、素敵な一日をお過ごしください。

聞き手は金光寿郎さん(元NHKディレクター・宗教評論家)です。

◆放送日(予定)/4月10日(日)午前5:00、再放送16日(土)午後1:00

 

 

*本日、4月8日はお釈迦様ご誕生の日です。

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「禅文化研究所紀要 第三十三号」発刊

刊行が遅くなり関係者の皆さまには大変ご迷惑をお掛けいたしましたが、去る3月31日「禅文化研究所紀要 第三十三号」を発刊いたしました。

160406.jpg前号からは電子化し、PCやタブレット端末ですぐお読みいただける仕様になっております。研究者のみならず、一般の皆さまにもご入手いただきやすくなりましたので、ぜひ最新の研究成果を広く知っていただく窓口の一つとなりましたら幸いです。

以下、先生方への敬意を込めまして、収録内容をご紹介させていただきます。

〔収録論文〕
仏性論雑考/古賀英彦
大乗起信論の思想系譜/常盤義伸
『祖堂集』卷一〇譯注(一)/禪文化研究所唐代語録研究班
古則解釈の両方向―「雲巌大悲手眼」をめぐる『碧巖録』と『正法眼蔵』/末木文美士
『古典禅研究』序論/賈晋華著・村田みお訳
道元の無仏性/松岡由香子
応仁文明の乱からの大徳寺と妙心寺の復興/千田たくま
西谷啓治の禅思想――空の立場/清水大介

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禅と能 ―季刊『禅文化』特集記事取材

7月25日に発刊予定の季刊『禅文化』241号の特集(毎号、テーマを決めて特集を設けております)は、「禅と能」。まさに切っても切り離せない両者に焦点を当てたいと思っております。

編集会議において、「やはりこれは、管長・老師といったお立場の方と、能楽師の方の対談記事を目玉としたい……」と考えました。

そもそも、足利義満公の庇護により、観阿弥・世阿弥によって花開き大成された能の世界。
まずは金閣寺のご住職も兼任されている相国寺派管長・有馬賴底老師にご相談したところ、

「それなら是非とも観世宗家・観世清和氏との対談を」。

との願ってもいない鶴の一声で、昨日3月30日、お二方ともご多忙ながらお時間いただく事叶い、相国寺東京別院での対談が実現致しました。


160331-1.jpg聞き手は、能楽に造詣深く、管長や宗家とも親交がおありで、この度明治大学学長となられる土屋恵一郎先生。こちらがお尋ねしたい事を何ともスマートに、ご自身のご意見も交えながらの進行、非常に学ばせていただきました。

法や伝統文化の継承、後継者育成について、日々の修行・稽古について、心身の整え方・呼吸について……などなど、内容は盛りだくさんで、改めて驚くほどの共通点が出て参りまして、拝聴しながらかなり興奮してしまいました。

160331-2.jpg私事で恐縮ですが、20代前半から、禅と能に強く惹かれて参りました。
それぞれの魅力というものはもちろんあってのことですが、感覚的にこの2つを同じと見て惹かれていた理由というのは少しぼんやりしていて、自分の中でもはっきりとした答えが見いだせなかったのですが、今回またとない対談を拝聴する機会を得て、腹にすとんと落ちるものがあり、「そうだったのか!」と、眼から鱗でした。


こちらで詳しい内容はお伝えできませんが、是非とも季刊『禅文化』241号発刊のおりには、お手に取ってご覧いただけたらと願っております。
発刊はまたこちらでもご案内させていただきます。

何卒宜しくお願い申し上げます。


参考記事
ワザとこころ 能の伝承 -京都観世会館-

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沼津白隠塾「第3回 白隠塾フォーラム」にて

白隠禅師のおられた沼津市では、近年、沼津白隠塾として、原・沼津を中心とした静岡県東部地域において、白隠禅師の足跡を辿り、その業績や取り巻く文化、時代背景、そして禅師を育んだ当地の魅力について、一般の方々を交えて学んでいくという取り組みをされています。
一昨日午後にも、沼津駅前の沼津プラサベルデで、第3回白隠塾フォーラムが開催
され150人以上の方がお集まりになりました。

20160327-1.jpg今回は、第一部が、禅僧になったアメリカ人、トーマス・カーシュナー師により、外国人から見た禅、そして白隠禅師について語られました。第二部は「白隠さんが生きた時代」と題して、白隠塾塾長の芳澤勝弘先生による講演でした。

弊所からは、カーシュナー師の講演内容にそのまま当てはまる自伝書『禅僧になったアメリカ人』を発刊しており、また芳澤先生の最新刊『新編 白隠禅師年譜』を発刊したばかりでので、販売コーナーを出展させていただきました。

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カーシュナーさんは自著をお買い求め頂いた来場者にせっせと丁寧にサインをされておりました。

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第一部と第二部の間には、会員間の交流も含めたティーパーティで、開催者のご配慮で、私も頂戴しました。こんなおまんじゅうまであるのですね。さすがご当地です。

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今年は秋に東京国際ブックフェア開催

IMAG3216.jpgまだまだ先の話ではありますが、毎年開催されて今年で第23回を迎える、「東京国際ブックフェア」。今年は出展するべく、その開催説明会に足を運んできました。

禅文化研究所も過去に3度、この本の見本市とも呼べる東京国際ブックフェアに出展しました。
以前のブログ禅に記事を載せています。

2010.7.8 東京国際ブックフェア 本日より開催
2010.7.16 第17回 東京国際ブックフェアを終えて
2013.7.9 「朝鮮通信使」絵図 -東京国際ブックフェア2013にて-

など。2008~2010年の3年間連続出展しました。

近年は諸事情により出展を見合わせていたのですが、今年、ブックフェア事務局からの案内に、開催方針を一新し、「読者のためのブックフェア」の開催とし、「本好きの方々に喜んでいただく場」「読書に馴染んでいない方々が、本を読むきっかけとなる場」になるようにしたいということが記してありまして、弊所も、そういうことであるならばと、出展しようではないかということにいたしました。

特に今年は、開催時期が秋の9月23日~25日の3日間となり、土日も含むことから、多くの一般来場者が見込めるということと、ちょうどこの直後にあたる10月18日~11月27日に東京国立博物館にて遠諱記念特別展「禅 -心をかたちに-」が開催されるため、このアピールにも最適だと考えたためです。

詳細はこれから考えていきますが、禅文化研究所の刊行物を可能な限り展示即売いたしますので、どうぞ、今から楽しみにしておいて頂ければ幸いです。

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季刊『禅文化』239号発刊のお知らせ

 

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1月25日に、季刊『禅文化』の最新号を発刊いたしました。

今回は、臨済禅師・白隠禅師の遠諱大法要を3月に控え、あえて宗門の基本たる『臨済録』を特集させていただきました。

はたして『臨済録』から読み取れる、宗教者としての臨済禅師の心とは?

また私たちが、人生の課題に照らしあわせてこの一冊を読むとすればどのような発見があるのでしょうか。さらに『臨済録』を「一冊の書籍」として捉え、その魅力的な編集方法にも迫っています。

ぜひ、お手に取っていただけましたら幸いです。宜しくお願いいたします。

お求めはこちらからどうぞ。


【もくじ】

-特集 驀顧す、臨済録-
『臨済録』と臨済禅師の心/天龍寺派管長・佐々木容道老師  きき手 小川隆
臨済義玄と『臨済録』研究の今/西口芳男
『臨済録』の世界―私たちの今日の課題として読む―/古川周賢
『臨済録』(入矢義高訳注・岩波文庫版)をよむ―編集力を会得する禅/松岡正剛
誌上提唱『臨済録』臨済大悟/山田無文
❖ グラビア 驀顧す、臨済録

臨床心理学と仏教、もしくは禅(四)/丹治光浩
北緯五十五度四十五分 禅僧 モスクワ訪問記/雲林院宗碩
禅における心身について(十一) ブッダ本来の言葉と禅(六)/佐々木奘堂
― 病いはそのまま法の声 ―「からだ様」は神様です 第一回 冬の痛み改善祈念/樺島勝徳
最後の光芒(上) 要説・中国禅思想史44/伊吹敦
三余居窓話(余滴・九)―死に臨む態度―/西村惠信
睡猫庵歌話(十一)即現婦女身而為説法―寺の夫人たちの歌―/大下一真
部分から全体へ 寺院建築入門(八)/佐々木日嘉里
花園大学学長講座より 死生命あり ――いかに天命を生きるか/伊藤紫虹
善財童子の求道ものがたり(三十六)全身から光雲を放射して十波羅蜜を説く喜目観察衆生という夜の女神菩薩道五十三次―マガダ国ブッダガヤの菩提道場 二川の宿駅―/小林圓照
❖寺庭さんのリレー・エッセイ❖ お寺に生まれて/貝野慈華
表紙解説/志水一行

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禅語カレンダーのご準備を!

毎日、ネットショップにてカレンダーをご注文くださる皆さま方のご様子を確認しては、「なんともご準備の良い皆さま方だなぁ…」と感心しつつ、「用意しなきゃ!」と思いつつ忘れていらっしゃる皆さまに、老婆心ながら是非ともご案内をせねばと思いました。

年あらたまる時、真新しいカレンダーが掛かっているのはなんとも気持ちの良い事と存じます。

151210-1.jpg禅文化研究所オリジナルカレンダー(税込み¥580)
来年は霊源慧桃(れいげんえとう)禅師画賛。白隠禅師のお弟子さんとあって、どこか師匠の白隠さんと似ている画も。画も字も、師匠と弟子は似てくるのでしょうか。古今東西様々な禅僧の軸を拝見していますと、よくある事と存じます。

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私も大好きな蛤観音。特にお師匠様(白隠禅師)の画と似ているものの一つ。

その他、各派管長、老師方の墨跡がカレンダーになった、千真工芸さんのカレンダーや、干支色紙もお取り扱いさせていただいております。

お求めはこちらから。
ご注文お待ち申し上げております。

*写真1
【6月の画賛】
大津ならやに来たりゃこそ ふみもなろたよ唐うすを
奉公は 大津の奈良屋 米問屋 唐臼踏んで 読み書き習た
*六祖唐臼図(留守模様)。唐臼は六祖碓房修行のシンボル。賛は、白隠の「小車の翁」に出るが、もとは曹洞宗の虎蔵主こと大空玄虎(1428~1505)の作という。


*写真2
【3月の画賛】  蛤の身を現わして為に法を説く(観音経のもじり)
それぞれに それぞれ生きる 娑婆世界 三十三身 なおも足りぬか
>蛤観音図。賛は、観音経の三十三身説法「即現仏身而為説法」などのパロディー。

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オリジナル【坐禅会の栞】

とあるお寺の和尚さんに、以前作っておりました「坐禅の組み方を説明したちらしはもう無いの?」と尋ねられました。
「もちろん作ります!」とお答えしまして(私の上司が…ですが)、ふと、他にもご用命があるのでは?と思い、お手伝いさせていただこうという事になりました。

zazenshior0.jpg坐禅会を開催しているご寺院や、坐禅の集いなどでご利用いただければと思います。
“オリジナル”ですので、どのような経典やお言葉でも入れられます。
ご用命をお待ちしております。

詳細はこちらからどうぞ。
zazenshiori1.jpg

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『一休骸骨 図版と訳注』 復刊のおしらせ

 

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くもりなき ひとつの月を 持ちながら   うき世のやみに まよひぬるかな


永らく絶版となっていた、折本仕立て豪華本(一万八千円)の旧版が、このたび廉価版として復刊致しました。

一休の作になるという、奇抜この上なく、身も引き締まる思いの警世の書です。
時代を経てなお、我々に訴えかけてくるものがあります。
昔も今も、さほど人の心、悩み、苦しみ、浮かれた気持ち?!などは変わらないということでしょうか。



踊る骸骨、抱き合う骸骨、さまざまな姿態の骸骨がくりひろげる絵巻をカラー図版で掲載。
現代語と訳注付き。
本書を読んで得る“気づき”は、読む人それぞれかと思います。どうぞお手にとってみてくださいませ。

詳細、おもとめはこちらから。

 

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『子育てのこころ』

先日、大学のゼミ時代の大好きな仲間に会いに、彼女の住む和歌山へとでかけました。
思慮深く、まるで哲学者か宗教家のような雰囲気漂う彼女とゆっくり話していると、学生時代のゼミの授業のような雰囲気に。

151110-1.jpg母校

私が通っていた大学は、住宅街にあるものの小高い山の上にある為、様々な落葉樹の紅葉も彩り豊かで、先ほど重要文化財に指定された美しい校舎と相まって、日本であって日本で無いよう。
どこにも所属せず、独立している修道院のような雰囲気が大好きで、授業が無くても大学でぼんやりと過ごしたりしていたものです。

151110-2.jpg和歌山の山奥のカフェ

和歌山の自然の中にると、そういった大学時代に得た安心感を思い出し、一気に学生時代に戻ったかのように感じたのでしょう。
そして、友人が“何度も読み返していて、支えられてる。私の子育てのバイブル”と、鞄から取り出したのが、弊所発刊の『子育てのこころ』
まわりの友人が子供を産むとよくプレゼントする事にしている本です。多くの育児書が出ている中で、彼女のような人がそんな風に言ってくれる事に、ほんとうに嬉しい気持ちになってしまいました。
改めてオススメさせていただきたい一冊です!

151110-3.jpgカフェの窓より眺める景色

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『坐禅入門DVD 自宅で坐る』

「坐禅会情報を調べたり、足を運ぶ暇がなかなか無い」。

「禅寺の敷居は高く、なんとなく一人で坐禅会に参加する勇気が無い」。

「坐禅会に参加する前に、基本的な坐禅の作法などをおさえておきたい」。

151109.jpgというような方々にオススメ。『坐禅入門DVD 自宅で坐る』

秋の夜長に、自宅で坐禅入門はいかがでしょうか。

ちなみに、坐禅会をお探しでしたら、臨黄ネットに坐禅会情報があります。
良い御縁がありますように。

*DVDを買うまでも無い…という方には、このような「坐ってみる」ページも。ご活用ください。
*本日の写真は、秋のヴァンジ彫刻庭園美術館です。 



 

 

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禅文化研究所オンラインショップ


151106.jpgおはようございます。

いまさら、あえてですがご紹介。禅文化研究所の書籍は、オンラインショップにてお求めいただけます。

さらに、春と秋に会員の皆様にお送りしておりますDMも、PDFファイルにてご高覧いただけます。

ブログはほぼ毎日、禅関連のニュースや、職員のつれづれを掲載させていただいておりますが、Facebookにも同時にアップさせていただいております。どうぞよろしくお願いいたします。

それにしましても、朝晩冷えるようになりましたね。だからこそ紅葉も美しく、、、ですが、お風邪など召されませんようお気をつけください。

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『新装版 雲水日記 -絵で見る禅の修行生活-』

先日もご紹介しました弊所より11月15日発刊予定の、『新装版 雲水日記 -絵で見る禅の修行生活-』。

この書籍の画は昭和30年代に描かれたものです。先日書かせていただいたブログ↑(クリックしてご覧ください)をご覧いただいて、違和感と言いますか、何かお気付きになられませんでしたか???

ヒントはこの写真。って答えですけれど・・・。

151102-1.jpg
雲水さん、着物で畑仕事?!?!
そうなのです。実はこの当時にはまだ作務着が無かったのです。

私は昔から祖父のアルバム(上写真は祖父の写真アルバムより)をよく眺めていましたので、この着物での畑仕事にさほど違和感が無いわけですが、なんとなく作務着って昔からあるような感覚がございませんか?実はそうでもないのですね。
 
「なんだか短いけれど、それでも着物だとはだけて大変だったんじゃないかなぁ…」などと心配してみたりしていました。

151102-2.jpgなんで畑で集合写真?という一枚。私が生まれる前に祖父は他界しましたので聞けないままに・・・。禅文化研究所で働いていると知ったらどんなにか喜んだ事でしょう!色々と話してみたかったです。

それにしましても、尋常じゃ無い畑の作物の元気良さ!ですね。肥料も自家製ですから、よく育つわけなのでしょう。

151102-3.jpg
そしてまた・・・、作務(掃除)の休憩中ですか?!妙心寺の三門をバックに。
身内の事を言うのも変ですが、幼い頃より「かっこいいなぁ・・・」と思いながら(私はちょっと変わっていたようです)眺めていました。

当時の雲水さんのまぁキリリとしている事。他にも色々な写真がありますが、個人が特定されてしまうものが多いので掲載は控えます。掲載したらしたで、「うちのじいさんだよ」、「うちの先々代だよ」なんていうお声が聞こえてきそうで興味深くはあるのですが。



僧堂(臨済宗・黄檗宗)での修行生活。現在も、日々雲水さんたちが修行を続けておられます。
是非ともお手にとっていただきたい本です。どうぞよろしくお願い致します。

『新装版 雲水日記 -絵で見る修行生活-』

 

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『新装版 雲水日記 -絵で見る禅の修行生活-』



151029-1.jpg『雲水日記』の新装版がもうすぐできあがります。

平素は、固く門が閉ざされ、我々が知るよしも無い禅の修行道場(僧堂)内の生活。
一歩中へ入れば、そこはまるでいつの時代かわからぬような世界が存在します。

151029-2.jpg薪でご飯が炊かれ、 畑には野菜が育ち、大工仕事から裁縫まで、自分達の生活に必要な事はできる限り何でもこなす雲水(修行僧)達。
日々、そのような作務(畑仕事その他)から 参禅(師匠との禅問答)、坐禅などに打ち込み、古来より現代に到るまで変わらず連綿と続けられている修行生活。

151029-3.jpg原則として、僧堂を出た者でなければ禅僧にはなれないのです。
禅僧の生活力、生きる力の真髄はどこに?!
その答えやヒントを本書から見出だす事ができるでしょう。

九六枚の生き生きとした淡彩画で紹介する僧堂の日々。
ご一緒に、門の内を覗いてはみませんか?

*11月15日発刊予定、ご予約承り中! こちらからどうぞ

 

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季刊『禅文化』238号発刊

季刊『禅文化』の238号が、10月25日に発売となります。

今回の特集は、2017年に中興開山・鉄山宗鈍禅師の400年遠諱を迎える埼玉県の名刹・平林寺です。

151023-1.jpg巻頭は、ご住職の松竹寛山老師による寺史紹介。600年余りに及ぶ歴史を、境内に建ち並ぶ伽藍とリンクさせながらご案内いただきました。どうぞ誌上での境内散策をお楽しみください。

つづいて、関連人物のエピソード、境内を流れる野火止用水の歴史、天然記念物の境内林に生息する動植物についても、それぞれ専門家にご執筆いただきました(史料や図版、系図などを交えてわかりやすくご紹介する工夫をしておりますが、いかがでしょうか?)。

グラビアでは、花園大学歴史博物館で開催中の特別展「武蔵野の禅刹 平林寺 ―伝来の書画名宝展―」展示作品の中から選りすぐった7点を、これも担当研究員の詳細な解説を手引きにご覧いただけます。

151023-2.jpg野火止用水と仏殿 晩秋の平林寺

読書の秋、本誌を通じてしばし歴史の世界に浸っていただけましたら幸いです。宜しくお願いいたします。

 

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秋の天龍寺で収録

 

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秋晴れの朝、嵐山へ赴きました。

つい先日まで蝉が鳴いていたはずの渡月橋周辺では、木々が既に色づき始めていて……。考えたら今年も残すところあと二ヶ月なのですね。

実は、季刊『禅文化』の1月号で『臨済録』を特集させていただくことが決まり、天龍寺において、天龍寺派管長・佐々木容道老師と駒澤大学・小川隆教授の対談収録をさせていただいたのです。「僧侶と仏教学者がそれぞれの見地から禅の語録を語り合う」という少々異色の対談でしたが、いずれにしても1000年以上前のテクストが生き続けていることの素晴らしさ、それを今まで繋げてくださった方々の存在に、改めて畏敬の念を抱くひとときでした。

詳細をお知らせできるのは、各地で禅刹の庭に紅葉が散り敷く頃でしょうか。先の話をもったいぶった書き方で恐縮ですが、きっとあっという間です。良い形でお届けできるように努めます。ぜひ楽しみにお待ちください。

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2016年カレンダー


151005.jpgおはようございます。
早いもので、もう10月ですね・・・。特にお寺さんではそろそろ来年のカレンダーをご用意される時期です。年末年始のご挨拶にたくさんご要望いただいております。
ようやくネットショップにも掲載させていただきましたので、どうぞご覧くださいませ。
本年の私共のオリジナルカレンダーは、白隠四天王の一人と言われた、霊源慧桃禅師の画賛です。上写真は、私も大好きな蛤観音さま。やはり師匠の画と似るものなのでしょうか・・・。

その他、千真工芸さんの禅語カレンダー、干支色紙なども揃っております。ご要望お待ち申し上げております。

詳細はこちらからどうぞ。

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季刊『禅文化』237号発刊のお知らせ

 

150724-1.jpg今夏は鈴木大拙と西田幾多郞両博士の、それぞれ50回忌と没後70年にあたります。

そこで今回の季刊『禅文化』では、お二人の禅思想を改めて顕彰すべく特集を組ませていただきました。

内容を少しご紹介いたしますと、たとえば、大拙博士が「盤珪」や「妙好人」と出会ったきっかけ。日本民藝協会常任理事の太田浩史先生がご寄稿くださいました。

150724-2.jpg季刊『禅文化』237号_奇縁―大拙につばさをつけた人々―.pdf

やや衝撃的な告白から始まりますが、さて、ここからどう人間関係(奇縁)が展開していくのでしょうか?これはほんの一例でして、皆さんにぜひお読みいただきたい記事が盛りだくさんです。

発売日は7月25日。目次をご紹介させていただきますので、ご覧いただけましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。

【もくじ】

【特集 大拙・寸心両居士の禅思想点描】
鈴木大拙著『禅と日本文化』の衝撃/松岡正剛
敦煌文献と盤珪 ―大拙の禅思想史研究/小川隆
奇縁 ―大拙につばさをつけた人々―/太田浩史
西田幾多郎の根本思想/小坂国継
『十牛図』から見る西田哲学/森哲郎
おかげさま/岡村美穂子

禅における心身について (九)
ブッダ本来の言葉と禅 (四)/佐々木奘堂     
善財童子の求道ものがたり (三十五)/小林圓照
❖グラビア 大拙・寸心の書
ひとくち法話 海を見よ/横田南嶺
禅の見方、考え方 (二)捨てるということ―放下著/古川周賢
河北正定に臨済禅師の遺跡を訪ねる (四)/衣川賢次
文化の爛熟と禅 (中) 要説・中国禅思想史42/伊吹敦
心理学と仏教、もしくは禅 (二)/丹治光浩
三余居窓話 (余滴・七) ―西田哲学管見― /西村惠信
部分から全体へ 寺院建築入門 (七)/佐々木日嘉里
和尚さんの身体講座 (四十六)自作の発酵サプリで持病を治す/樺島勝徳
睡猫庵歌話 (九) 死の淵から帰って見えるもの
―橋本喜典の十方世界現全身―/大下一真
真如寺と共に/江上正子
表紙解説/木村宣彰
賛助会員・後援会員一覧
いっぷく拝見
編集後記《すずろごと》
『禅文化』バックナンバー
禅文化研究所の本
切り絵/田中道男


季刊『禅文化』237号 お求めはこちらからどうぞ。

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季刊『禅文化』236号発行によせて


150430.jpg4月25日、季刊『禅文化』の最新号が発刊されました。

特集は「衆生と向き合う禅僧」。今回は、法務のみならず現代社会と正面から向き合う5名の禅僧にご寄稿いただき、僧侶の社会活動を詳しくご紹介しています。

相談員、教誨師、保育士……、ご協力いただいたお坊さまの肩書きはさまざまですが、編集作業を終えたいま、これらすべての原稿に共通する感想を抱いています。

それは、優しさは伝播していくのだなあということ。

綴られたエピソードの中で、人の心が動く瞬間はいずれも小さな一言だったりするのです。ですが、瞬間のやりとりに大きな思いやりが見え隠れし、何度も心を動かされました。それらの言葉が何気ないことも、かえって胸を打ちます。

ひとは相手の心中を実際に覗くことはできませんが、その機微を少しでも感じ取ろうという意識は、どれだけ大きな力となり、あたたかい連鎖を生むのか。ぜひ多くの方にお手に取っていただきたいと思います。

また、今回ご紹介した活動の中には新たな僧侶の参加が待たれるものもあるそうで、関連情報も掲載しています。この号を通じて、また新たなご縁が繋がるようなことがあれば嬉しいです。どうぞ宜しくお願いいたします。

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お人柄

 

20140313.jpg原稿の校正をお戻しいただいた際、添えられていた絵手紙です。お忙しいなか執筆をお引き受けいただくだけでもありがたいのに、このお心遣い……。

直接お目にかかることがなくても、こんな風に遣り取りの中で著者のお人柄に触れて敬慕の念を抱かせていただく場面がとても多いのです。

もちろん、電子メールがいけないと言うつもりなど全くありません。メールにおいても同じ。何と素敵な言葉を選ばれるのだろうと心が温まる瞬間が多々あります。

いずれも「ちょっとしたこと」なのですが、この「ちょっとしたこと」が、真似しようと思ってもなかなかできませんね。メッキは所詮メッキ。無垢な人柄は、一朝一夕に作られるものではないのだなあと改めて思います。

せめて見習う心がけだけは(!)忘れずに。

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臨黄ネット 禅語のご紹介


150212.jpgご存知?臨黄ネット(臨済宗黄檗宗の公式HPです)には、毎月1日に禅語をご紹介させていただいております。
この禅語、弊所から刊行しております、『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』より転載をしております。
以後お見知りおきを!

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季刊『禅文化』最新号

150126.jpg先日お知らせいたしました季刊『禅文化』の最新号が発売されました。特集は「臨済禅師・白隠禅師遠諱に向けて(後編)」です。

論文あり、エッセイあり。

昨年東京で行なわれた「禅ってなに?-遠諱記念鼎談-」(円覚寺派管長・横田南嶺老師/聖学院大学学長・姜尚中氏/花園大学教授・佐々木閑氏)の模様は、会場にお越しいただけなかった皆さまもこの機会にぜひ誌上で。

来年開催される展覧会の詳細もいち早くお伝えしております。

また、このたび初めて訓読された白隠禅師の漢文語録『荊叢毒蘂』については、新たな事実が。
なんと、白隠禅師の肉声が、書き入れによって残っていたというのです(ちなみに駿河なまり)。こちらは、訓読を担当された芳澤勝弘教授の論攷でお楽しみください。

表紙は、柔和なお顔の臨済禅師(妙心寺蔵)。臨済禅師といえば厳しい顔つきの頂相(ちんそう)が印象深いのですが、同一人物の肖像がなぜに真逆の表情なのでしょうか。こちらも、詳しくは本誌をご覧ください。

A5変形という小さな本ですが、バラエティに富む誌面になるよう編集部一同、工夫を重ねております。できればご意見や感想などお寄せいただければありがたく、宜しくお願い申し上げます。

お求めはこちらから

【もくじ】

〔ご報告〕禅文化研究所創立五〇周年 記念式典・第四回 禅文化賞授与式
特集 臨済禅師・白隠禅師遠諱に向けて〔後〕
【誌上提唱】『臨済録』上堂 葛藤からの解放/小倉宗俊
臨済禅師肖像雑考/福島恒徳
遠諱記念鼎談 禅ってなに?/横田南嶺・姜尚中・佐々木閑
白隠禅師『荊叢毒蘂』の初版本と、その書き入れについて/芳澤勝弘
ヨーロッパにおける白隠禅の萌芽/寶積玄承
特別展覧会「禅─心をかたちに─」/羽田聡
河北正定に臨済禅師の遺跡を訪ねる (二)/衣川賢次
❖ グラビア 恵林寺の寺宝 Ⅱ
禅の現代的意義について―鈴木大拙の思想に学ぶ/竹村牧男
部分から全体へ 寺院建築入門 (五)/佐々木日嘉里
禅宗語録入門読本23 丹霞 (下)/小川隆
三余居窓話 (余滴五)/西村惠信
善財童子の求道ものがたり (三十三)
マガダ国の菩提道場を守護する大地の女神スターヴァラー(安住)たち ―菩薩道五十三次 舞坂の宿駅―/小林圓照
文化の爛熟と禅 (上) 要説・中国禅思想史41/伊吹敦
睡猫庵歌話 (七) 病む身の愛惜 ―長塚節の生死―/大下一真
禅における心身について (七) ―ブッダ本来の言葉と禅 (二)/佐々木奘堂
和尚さんの身体講座 (四十四) 年寄りイボを「菌活」で治す/樺島 勝徳
❖寺庭さんのリレー・エッセイ❖ 二代目の嫁として/醍醐千草
ラオス逍遙 後編/川辺紀子
表紙解説/福島恒徳
いっぷく拝見
編集後記《すずろごと》
『禅文化』バックナンバー
禅文化研究所の本
切り絵 田中道男

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もうすぐ発売日

 

140116-1.jpg1・4・7・10月は、季刊『禅文化』の発行月です!

前号に続き、今回も臨済・白隠両禅師の遠諱に向けての特集号となっております。制作にあたっては、50年前の臨済禅師遠諱特集(『禅文化』37号)を手に取り、当時制作に関わられた方々に敬意を払いつつ、作業に取り組みました。

今回もたくさんの方にご協力いただきましたが、一部内容をご紹介させていただきますと

臨済禅師については、件の37号に掲載された論文から繋がる論攷をご寄稿いただきました(新米編集としては、この点にも感動)。また白隠禅師に関しても、新発見を綴るたいへん興味深い論攷を賜わっております。

表紙は臨済禅師ですが

お馴染みのこのお顔ではありません。どんな臨済禅師なのか、表紙も楽しみにお待ちいただければと思います。宜しくお願いいたします。

 

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冬期休業のおしらせ


141219-1.jpg皆さまおはようございます。
京都は昨日より雪景色。
今はもう随分溶けましたが、お寺や町家の瓦の上に雪が残る姿は、風情があり美しいものです(すみません、上写真は滋賀県での写真です)。

そろそろ、気持ちばかりが焦る頃となって参りましたが、一つ一つやるべき事をこなしましょう!(自分に言い聞かせています)

さて、研究所は、26日までお仕事させていただきますが、書籍その他のご注文は、25日の夜12時までにご注文いただきました物は年内に、それ以降のご注文は来年6日より順次お送りさせていただきます。
12月27日より、1月5日まで、冬期休業とさせていただきますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

カレンダーのご準備は是非年内に!

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2015年カレンダーのごあんない

 

141209.jpgおはようございます。
もうご準備はお済ませになられましたでしょうか。来年のカレンダーのご案内です。

禅文化研究所では、オリジナルカレンダー(来年は、小池心叟老師画賛カレンダーです!)、千真工芸さんの「日本の心」「茶禅一如」シリーズなど、取りそろえております。
干支色紙もございます。
いよいよ慌ただしくなる師走。ご準備はお早めにどうぞ!

ご購入はこちらから

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新製品「宝物管理システム 禅の至宝」を販売開始!

141208.jpgこの度、宝物什物情報をデジタルアーカイブスとして管理するデータベースソフトウェア「宝物管理システム 禅の至宝」を販売開始しました。

「宝物管理システム 禅の至宝」は、寺院及び関係機関が所蔵する宝物・什物などの目録及びそれに関する画像等をデジタル的に保存することを趣旨とし、禅芸術・禅文化を将来に伝えるべく、共通の指針の上で情報を整備していくことを目的としたアプリケーションソフトです。

*禅宗寺院での利用を目的としたものですが、禅宗以外、あるいは寺院以外でもご利用頂けます。

【本製品の特徴】

  • 一宝物に複数(無制限)の画像(jpg、tif、epsなど)や関連する文書等(Word文書、PDFなど特に制限なし)をエクスプローラからドロップするだけで、リンクして管理することができます。
  • 入力は、各種の項目フィールドに入力して頂きますが、串刺しでの全文検索も可能です。またその際、あいまい検索が可能ですから、旧字新字異体字などを意識せずに検索することができます。
  • ユニコードに対応しており、より多くの漢字をカバーしています。
  • 作者データは随時更新されているものを、サーバーからダウンロードすることができます。
  • 閲覧者モードと管理者モードの切り替え機能により、閲覧者によるデータ追加や変更ができません。
  • 宝物什物の貸出の記録が登録できます。
  • オンラインバックアップ機能を備えた「安心サポートサービス(5,000円より/年)に対応しています。

本製品の動作画面や詳細につきましては、こちらのページをご参照ください。

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天神万華鏡 -松濤美術館-

 

141205-1.jpg渋谷区にあります松濤美術館にて、週明けの12月9日火曜日より、【特別展 学問の神様に会いに行こう。 天神万華鏡】が開催されます。

神様として祀られるまでに至った菅原道真公は、古来より様々な姿で表現されています。その“様々”を一挙に拝見できる展観が開催されます。
禅宗と道真公の関わりといえば、“渡唐天神”。天神が無準師範(ぶじゅんしばん/1177~1249)に参禅したとの中国の伝説が、日本においては菅原道真公が参禅したとされ、掛物によくよく登場します。

そして今回、研究所所蔵の『渡唐天神画賛』を用いて作らせていただきましたマスキングテープ、“渡唐天神こぼれ梅”が、会期中に美術館にて販売していただける事となりました!
渡唐天神と、梅を切り出して配置して作ってみたものです。絶対に他には無いデザイン(当たり前ですね・・・)ですので、なかなかにご好評いただいております。
このマスキングテープの収益は、墨跡の修復に使わせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。

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季刊『禅文化』234号発刊のお知らせ

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10月25日(土)、季刊『禅文化』の最新号が発売されます。

宗祖・臨済義玄禅師と中興の祖・白隠慧鶴禅師。偉大なお二人の遠諱を控え、いま臨済・黄檗宗では全派を揚げての大遠諱事業が立ち上げられているところです。

そこで季刊『禅文化』でも、今季から2号連続で「臨済禅師・白隠禅師遠諱に向けて」と題した特集を組み、両禅師を顕彰するとともに記念行事の模様をご紹介させていただきます。

また、久しぶりの「吾が師を語る」では、遠藤楚石老師(東福寺派管長)と横田南嶺老師(円覚寺派管長)に、共通の師である小池心叟老師(白山道場)の思い出を語っていただきました。逸話は尽きず、対談は約3時間にも及びました。痛快なエピソードの数々と、兄弟弟子同士ならではの和やかな会話を16ページにまとめています。

ほかにも、花園大学歴史博物館で開催中の特別展「滅却心頭火自涼―甲斐の名刹・恵林寺の至宝―」のご案内については、恵林寺のご住職による寺史とみどころ紹介、展覧会担当者による作品(表紙)解説も掲載するなど、たいへん読み応えある一冊です!

もちろん、人気の定期連載も収録しておりますので、ぜひご一読いただきたく宜しくお願い申し上げます。

ご購入はこちらからどうぞ。

*もくじ

【特集 臨済禅師・白隠禅師遠諱に向けて〔前〕】
禅―いまを生きる―/堀尾行覚
遠諱記念事業一覧
つれづれに思う/有馬賴底
【誌上提唱】『臨済録』上堂・ヤケクソの世界/山川宗玄
臨済禅師・白隠禅師遠諱記念講演会
父母未生以前の面目/姜尚中
吾が師を語る
龍雲院 白山道場師家  小池心叟老師――遠藤楚石・横田南嶺
新連載 河北正定に臨済禅師の遺跡を訪ねる(一)/衣川賢次
禅文化研究所×花園大学歴史博物館
恵林寺寺宝展に寄せて ―恵林寺小史―/古川周賢
グラビア 恵林寺の寺宝
明の成立と禅(下)要説・中国禅思想史40/伊吹敦
禅宗語録入門読本22 丹霞(中)/小川隆
善財童子の求道ものがたり(三十二)
マハーデーヴァ(大天神)という善知識に変容したクリシュナ神
―菩薩道五十三次 浜松の宿駅―/小林圓照
禅における心身について(六)ブッダ本来の言葉と禅(一)/佐々木奘堂
部分から全体へ 寺院建築入門(四)/佐々木日嘉里
三余居窓話(余滴・四)/西村惠信
睡猫庵歌話(六)月夜の書斎人 ―川口常孝の到達―/大下一真
寺庭さんのリレー・エッセイ                   
しだれ桜と共に/家根原寛子
和尚さんの身体講座(四十三)
頸腕症候群や五十肩治療の超絶技巧/樺島勝徳
ラオス逍遙 前編/川辺紀子
表紙解説/志水一行
いっぷく拝見
編集後記《すずろごと》
『禅文化』バックナンバー
禅文化研究所の本
切り絵/田中道男

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秋の夜長に考えていること


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私は酷い肩こりです。何をしていても、鉛のように重い肩や背中のことが意識から離れないというのが、常態になってしまっていました。

昔の故障や骨格など仕方ないこともあるのでしょうが、運動不足を含めて生活習慣にも心当たりは山ほどありましたので……。

このたび一念発起して完全治癒を目指している次第です。

といっても、いきなり食生活をガラッと変えたりストイックな運動習慣を生活に組み込むような極端なことをしたところで、おそらく続きません。

そこで弊所発行『プチうつ禅セラピー』、ならびに季刊『禅文化』に連載中の「和尚さんの身体講座」を参考に、就寝前を利用して少しずつ骨格改善に取り組んでおります。

……始めてまだ三週間なのですが、最近あることに気がつきました。

多少は肋骨が開き、息が大きく吸えるようになってきたせいでしょうか。心まで晴れ晴れとする実感があります。逆に、緊張する問題に直面した時には身体が一気に固まるという感覚も分かりました。

心が先か身体が先か。自分的にはどちらでも構わないのですが、このつながりを感じることが最近とても面白いです。

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禅文化研究所創立50周年記念式典 ご報告



141014.jpg10月10日(金)、禅文化研究所創立50周年記念式典 ならびに 禅文化賞授与式を開催させていただきました。

まずは鬼籍に入られている創立功労者の追悼法要を行ない、理事長・所長による挨拶の後、「第4回禅文化賞」授賞式を行なわせていただきました。禅文化賞とは、5年ごとに行い、功労賞と奨励賞の二つの賞を置きます。

この度の功労賞は方広寺派管長大井際断老師です。
大井際断老師は、大正4年、兵庫県西宮市の生まれ。昭和15年、東福僧堂に掛搭。戦役を経た後、東福寺の家永一道老師に参じて嗣法。花園大学教授を経て、昭和35年、大分・万寿僧堂師家、昭和50年、妙心寺塔頭東海庵住職、平成2年、方広寺派管長ならびに僧堂師家に就任されました。
ドイツを中心にヨーロッパ各地での布教を行なわれ、また、薪流会総裁として社会活動にも積極的に関わっておられます。100歳を迎えられ、臨黄各派で最高齢の僧堂師家として、今なお行学一如を実践されております。

さらに、奨励賞は妙心寺派地福寺住職片山秀光師です。
片山師は、昭和15年宮城県気仙沼市の生まれ。平成22年、節語り説教ユニット『カッサパ(三迦葉)』を結成、音楽を取り入れた新しい形の布教活動を開始するも、平成23年3月11日東日本大震災でご自坊を被災、現在は復興を目指しつつ被災地の語り部として活動を続けている。また、NPO法人「海べの森をつくろう会」副代表として、震災の記憶を風化させずに未来へ繋いでいくための植樹活動を中心とした故郷づくりを行なっておられます。

お二方への受賞に続き、お言葉を頂戴しました。大井老師は最後には詩吟を朗々としたお声で吟じてくださり、また、片山師のお話からは、遠く離れた地である事もあり、我々の中で風化し始めている被災地への思いを新たに致しました。

授賞式の後は、禅文化研究所の現況報告につづき、東洋大学学長の竹村牧男先生による記念講演。「禅の現代的意義について―鈴木大拙の思想に学ぶ」。私は準備などにてご講演を拝聴できなかったのですが、これからゆっくりと当日の映像を拝見させていただこうかと思います。また何らかの形で皆さまにもお届けできればと考えておりますので、どうぞよろしくお願い致します。

お集まりいただきました皆さま、貴重な時間を頂戴し、誠にありがとうございました。
今後とも禅文化研究所をどうぞよろしくお願い申し上げます。


 

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所蔵墨跡クリアファイル&一筆箋



141010-1.jpg一筆箋「香厳」
【竹石図】一絲文守筆 江戸時代(17世紀) 【払子図】東嶺円慈筆 江戸時代(18世紀)


本日は禅文化研究所創立50周年記念式典を執り行なっております。
ご注文いただきました本の発送は14日以降となり、また、お電話の対応なども行き届かぬ事が多くなるかと存じますが、何卒お許しいただきますよう宜しくお願い申し上げます。

141010-2.jpg一筆箋「布袋」
【蕪図】雪村周継筆 室町時代(16世紀)   【槌子図】東嶺円慈筆 江戸時代(18世紀)


さて、創立50周年の事業として、禅文化研究所の所蔵墨跡の図録を刊行(まだ販売はしておりませんが、近々させていただきます)したり、色々な事業をさせていただいておりますが、その一つとして、販売収益を墨跡の修繕費用に充てる事も考え、この度初めて、所蔵墨跡を使い、一筆箋とクリアファイルを制作させていただきました。

141010-3.jpgだるま一筆箋 【達磨図 翠巌承堅筆 18世紀】

書籍と同じく、1500円以上お買い求めいただきませんと送料が無料にはならない事が心苦しいのですが、書籍をお求めの際や、新年の御挨拶(お配りもの)に、お使いいただければ幸甚に存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

141010-4.jpgクリアファイルならび達磨 【達磨図 翠巌承堅筆 18世紀】

詳細はこちらからどうぞ。

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京都のお寺をめぐるお供にアプリ「京都禅寺巡り」

今年は毎年よりも秋の来るのが早いのか、朝夕はよく冷え込むようになりました。紅葉も早いかも知れませんね。

さて、弊所のスマホアプリ「京都禅寺巡り」(Android版/iPhone版)には、この秋の特別拝観情報が満載です。

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現時点で、妙心寺、東林院(妙心寺塔頭)、大法院(妙心寺塔頭)、萬福寺、東福寺、龍吟庵(東福寺塔頭)、天龍寺、宝厳院(天龍寺塔頭)、弘源寺(天龍寺塔頭)、等持院、南禅寺、相国寺、銀閣寺、大徳寺、高等院(大徳寺塔頭)、興臨院(大徳寺塔頭)、総見院(大徳寺塔頭)、黄梅院(大徳寺塔頭)、酬恩庵(一休寺)、高台寺、圓徳院、花園大学の特別拝観情報やイベント情報を配信しています。随時、追加情報更新中です。

また現在、秋の紅葉にあわせた、「秋のスタンプラリー」機能もご利用頂けます。秋の京都を散策される際には、是非おともに。

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『語録のことば 唐代の禅』小川隆(発行:禅文化研究所)

 

141003.jpg現在約300を数える弊所の刊行物ですが、残部希少となっている書籍もございます。その中で私がおすすめしたいのが、小川隆先生著『語録のことば 唐代の禅』。

「禅には興味があるけれど、禅の書物は難しそう」とお考えの在家の皆さんに、是非お読みいただきたい一冊です。

“多くの禅籍の通読から、唐代禅の問題関心の推移と連関を読み取り、その脈絡のうえに個々に問題を位置づけ、それらを相互に結びつけながら読み解いていったもの”(『禅文化』バックナンバー図書案内より)

と言われるとやっぱり難しそうに聞えてしまうかもしれませんが、

研究会の成果を反映しつつ、禅籍(漢文)に初めて触れる方にも読み進めていただきやすい、素敵な本だと思います。はるか遠い時代(しかも外国)の話なのに、登場する禅僧の活き活きとした姿が目に浮かんできますよ。

残部希少ということで大きく宣伝はしておりませんが、お電話やネットショップで取扱中です。

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『坐る-白隠禅師坐禅和讃を読む』 図書館選定図書

 

140904-1.jpg6月に刊行しました弊所の冊子、『坐る-白隠禅師坐禅和讃を読む』(西村惠信著)が、日本図書館協会選定図書に選定されました。

と、ここで私自身、はっきり申しまして、「日本図書館協会より、図書館選定図書に選定される」というのがどういう事なのかきちんとは理解していませんでしたので、これは皆さんにお伝えするに忍びない・・・と、調べてみました。

まず、日本図書館協会というのは、1892(明治25)年3月に発足した歴史有る団体で、図書館の成長・発展に寄与する活動を展開されているそうです。詳しくはこちらをご覧いただくとしまして。

そんな日本図書館協会が図書館に備える図書の選定に参考となる情報を図書館へ提供する事を目的に、各専門分野の選定委員約50名が、新しく発刊される書籍ほぼ全てに目を通して書籍を選んでいるそうです。
つまり、図書館に置かれるに相応しき本だと、認められるという事なのですね。
誰に認められているのかは、選定委員の方のお名前は出ていませんのでわかりませんが、より多くの方に読んで頂ける可能性を持ったという事で、研究所としても有り難く思います。

そんな、『坐る-白隠禅師坐禅和讃を読む』を、どうぞよろしくお願い致します。

臨済宗中興の祖といわれる、白隠禅師の“坐禅和讃”(坐禅が如何に素晴らしいものであるかがうたわれています)を、現代人が理解しやすいように、弊所所長・西村惠信が懇切丁寧に説明した本です。

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季刊『禅文化』233号発刊

140801-1.jpg季刊『禅文化』最新号のごあんないです。

今年、弊所はおかげさまで創立50周年を迎えることができました。今季の『禅文化』は、「禅文化研究所 創立50周年」を記念した特集号となっております。

制作にあたりまして、いまいちど創立時~現在のあゆみを振り返りつつ、新たな課題についても考えるきっかけを職員一同頂戴いたしました。冒頭に掲載しております弊所理事長・佐々木道一老師(万寿寺住職・僧堂師家)の挨拶文にもありますとおり、ひとりでも多くのかたがたに禅を普及させるべく、一層の奮励努力をして参りますので、今後ともお力添えを宜しくお願い申し上げます。

もちろん、読み物としてお楽しみいただけるよう心を尽くしておりますので、この機会にご一見いただければ幸いです!

 

*もくじ

【特集 禅文化研究所 創立50周年】
ごあいさつ/佐々木道一
「禅文化研究所」の礎を築いた人たち/西村惠信
禅文化五十年に思う/細川景一
禅文化研究所かくあれかし/横田南嶺
禅文化研究所が担うべきもの/佐分宗順
思い出すままに/栂承昭
三日坊主/堀内宗完
「東西霊性交流」―禅僧 修道院をゆく―/寶積玄承
未来からの禅文化研究所/小林圓照
研究会の想い出/石井修道
もしも、禅文化研究所が無かったら……/小川隆
「まつがおか日記」の思い出/井上米輝子
再録 100号を記念して 山田無文老師に聞く
❖ グラビア 禅文化研究所所蔵品
この二十年の歩みと今/西村惠学
幻の祖堂集索引/古賀英彦
禅文化研究所創立五十周年に寄せて/古川周賢
禅文化研究所創立五十周年を祝す/田中智誠
哲学研究班と京都禅シンポジウムの思い出/森哲郎
交流による宗教再発見/トーマス・カーシュナー
思い起こせば五十年/芳澤勝弘
水月倶悠悠/李建華
研究所の日々/前田 直美
禅文化研究所五十年の歩み
賛助会員・後援会員一覧
いっぷく拝見
編集後記《すずろごと》
『禅文化』バックナンバー
禅文化研究所の本
切り絵/田中道男

 

 

弊所は、8月中は変則的な勤務体制となります。
ブログもお休みしがちになりますが、また9月よりどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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季刊『禅文化』 禅文化研究所 創立50周年記念特集号

 

140630.jpg季刊『禅文化』233号グラビアより

弊所が年に4回発行しております季刊誌・『禅文化』。ただいま、第233号(7/25発行予定)の制作作業が最終段階に入っております。

今秋開催予定の「禅文化研究所 創立50周年記念式典」に先がけ、233号は丸ごと一冊、創立50周年を記念した特集号とさせていただきました。

制作にあたって、故山田無文老師・故村上慈海師をはじめとする先人の篤志を再確認すると共に、叱咤激励のお言葉も内外よりたくさん賜りました。改めて身の引き締まる想いです。心より感謝申し上げます。

そんな第233号。今回はグラビアページもオールカラー(しかも8ページ増)でお届け致しますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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新刊のご案内 『坐る-白隠禅師坐禅和讃を読む』

 

140918.jpg先日発刊致しました、弊所所長による『坐る-白隠禅師坐禅和讃を読む』。

白隠禅師の大慈悲といえば、私は達磨・臨済・雲門の三幅対を展覧会で拝見し、ぶわっと迫ってくるものがありましたが、この度、坐禅和讃に秘められた禅師の大慈悲についてを、我らが所長が懇切丁寧に読み解いてくれました。

禅の事に関しては門外漢だと仰る方から、既に居士大師として参禅などなさっている方まで、多くの方に読んでいただける一冊になりました。どうぞよろしくお願い致します。

詳しくはこちらからどうぞ。

 

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寺庭さんのリレーエッセイ

季刊『禅文化』に好評連載中の「寺庭さんのリレーエッセイ」。全国のお寺の奥様が、リレー方式でお寺での日常を綴ってくださっています。

私は編集担当者としてやりとりをさせていただくのですが、毎号の出会いが楽しみなことは勿論、人生の先輩から様々なお話を伺えるこの連載は、同じ女性としても大変勉強になっているのです。

とにかくお人柄が素晴らしい方ばかり。やはり、お寺を支える日々は並大抵ではないのだなと毎号思います。

ブログをご覧いただいている女性の皆さまにも、是非お読みいただきたい連載です。

寺庭のおひとりが、校正紙に同封してくださったお守り。
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ねこ鈴の裏側はこんな笑い顔。
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季刊『禅文化』232号発刊

 

140428-1.jpg先日から予告ばかりでしたが、季刊『禅文化』232号が発売となりました。
特集は、建仁寺の開山・栄西禅師800年遠諱にちなんで「栄西禅師と建仁寺」。写真は、特集の扉にもなっている建仁寺の三門です。

栄西さんほど、子どもから大人まで広く名前を知られるお坊さまもなかなかいらっしゃらないと思うのです。あとは一休さんでしょうか?でも、実際どういう方だったのかまで詳しくご存じの方となると、知名度に対してそう多くはないのでは。


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じゃあ栄西禅師についていつ知るのか……?決してふざけているわけではなく、心から思います。

今でしょ!(少し古いですが)

もう800年以上も前に生きた方ですが、読み進めていただくうちに“いつか教科書で見たお坊さん”が身近に感じられる号となりました。

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最新の研究に基づいた、さまざまな栄西禅師像に触れていただけます。季刊『禅文化』232号、宜しくお願いいたします。
お求めはこちらから。

【もくじ】
【特集 栄西禅師と建仁寺】

八百年大遠諱に寄せて/小堀泰巌
栄西禅師と密教/末木文美士
鎌倉仏教界における栄西の位置づけ/舘隆志
江戸時代における栄西研究/藤田琢司
絶海中津賛 開山明庵栄西頂相について/田沢裕賀
建築者としての栄西/佐々木日嘉里
栄西禅師とお茶/加藤一寧
栄西禅師略年表/藤田琢司
❖ グラビア 建仁寺の寺宝(解説 田沢裕賀)

ひとくち法話 便利、楽を求めた先には/横田南嶺
君子の交わり ―四君子―/伊藤 紫虹
禅宗語録入門読本21 丹霞 (上)/小川隆
明の成立と禅(中) 要説・中国禅思想史39 /伊吹敦
禅における心身について(五) 佐々木奘堂
善財童子の求道ものがたり(三十一)/小林圓照
三余居窓話(余滴・三)―流れる川―/西村惠信
睡猫庵歌話(五)/大下一真
求道の禅僧のような ―坪野哲久の晩年―
技を訪う―慈照寺の花 (三)献花・体験―川辺紀子
和尚さんの身体講座(四十二)
安楽坐禅法(十二)「3分間坐禅体操その二」/樺島勝徳
寺庭さんのリレー・エッセイ「萩の小さな山寺・雲林寺」/角田覚子
書評『千本組始末記 アナキストやくざ笹井末三郎の映画渡世』/芳澤勝弘
表紙解説/福島恒徳
いっぷく拝見
編集後記《すずろごと》
『禅文化』バックナンバー
禅文化研究所の本

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朝の建仁寺にて

 

140422-1.jpg建仁寺で行なわれた栄西禅師遠諱記念の坐禅会にお邪魔してきました。

140422-2.jpgまるで冬に戻ったかのような寒い朝でしたが、引き締まった空気の中に響く警策の音は清々しいですね。

140422-3.jpg続いて厳かに栄西禅師の降誕会法要。

140422-4.jpgさらに、駒澤大学・花園大学兼任講師の舘隆志先生による講義を拝聴しました。お話は、栄西禅師の著書『未来記』を軸にしたもの。『未来期』の評価の変遷を見ながら、歴史の中で「日本禅宗の祖」という概念がどう変化していったのか、豊富な史料を用いてわかりやすく教えていただくことができました。

140422-5.jpg会場では、季刊『禅文化』最新号(232号・特集「栄西禅師と建仁寺」)の先行販売もさせていただいたのですが、お陰さまでさっそく多数の方にお求めいただき、本当にありがたいことでした。

140422-6.jpgちなみに、建仁寺のお坊様がたが、通りすがりに「お!」と反応されていたのが表紙。一般にはあまり馴染みがない絵画ですが、いまも建仁寺の大事な法要に現役で用いられている絵を取り上げました。この絵についても、表紙解説で詳しくご紹介しています!舘隆志先生の論文も収録しておりますので、ご興味おありの方は宜しくお願い致します。

お求めはこちらから宜しくお願い致します。

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『坐禅和讃』をよむ


140219-1.jpg新緑の頃に刊行予定の、弊所所長・西村惠信による『坐禅和讃』の本を、鋭意制作中です。
“坐禅和讃”といえば、坐禅会などに参加されている方には親しみ深いのではないでしょうか。

江戸時代中期、臨済宗中興の祖である白隠禅師(1685~1768)が、一般民衆にひろく坐禅をすすめるべく作られた、日本語のお経のようなものです。
坐禅をする前に、般若心経などとともによく唱えられます。

坐禅というものがどれだけ素晴らしいものであるか、どれだけ生きる上での助けになるものか、この短い和讃の中に、白隠禅師の慈悲心がまるのまま込められ、またその慈悲心が、我々に惜しみなく降り注がれています。
私もなんとなく意味をわかっているつもりではいましたが、所長の慈悲心により懇切丁寧に解説がなされ、仕事とはいえ、このような素晴らしい本を読ませていただける有難みをひしひしと噛みしめています。

所長も、この本の中では、白隠さんの慈悲心について何度も何度も述べられていますが、私も東京での白隠展にて、白隠さんの多くの素晴らしい書画をみてまわり、最後に達磨・臨済・雲門の三幅対を前にし、祖師方と白隠さんの大大大慈悲に触れ、ぶわっとせまってくるものがあり、泣きそうになった事を懐かしく思い出しました。
どうしたって伝わってしまう白隠さんの気迫、慈悲心。そのようなものを感じていただける一冊になる事間違い無しです。
是非刊行の折には、お手にとっていただきたい一冊です。
お楽しみに!

*平成29年、白隠禅師250年遠諱事業の詳細はこちら、白隠禅師関連書籍はこちらをご覧ください。

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別冊太陽『栄西と臨済禅』

 

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平凡社の別冊太陽シリーズに、新たに『栄西と臨済禅』が刊行されました。
弊所が監修をさせていただいております。

さすがは平凡社さん。写真が美しく資料豊富で、禅宗僧侶のみならず、一般の方にまで広く読んでいただけるような一冊となっています。
お求めはこちらからどうぞ。
栄西禅師関連本はこちらです。

【もくじ】

第一章 栄西の生涯と事蹟
栄西の生きた時代
(一)少年栄西の出家と叡山での修行 中尾良信(花園大学教授)
(二)正法を求めてー第一回入宋 中尾良信
(三)天竺をめざすー第二回入宋 中尾良信
(四)帰国後の活動と禅宗排斥 中尾良信

『興禅護国論』を読む 安永祖堂(花園大学教授)

(五)鎌倉下向と建仁寺創建 中尾良信
(六)鎌倉幕府の政変と栄西示寂 館隆志(花園大学非常勤講師)

建仁寺 開祖栄西禅師降誕会と四頭茶会
「禅宗寺院の古式茶礼を伝える」

中国の禅宗史 伊吹敦(東洋大学教授)


第二章 臨済禅の確立と隆盛
◇鎌倉時代前期から中期の禅院 館隆志
円爾と承天寺・東福寺 高柳さつき(中村元当方研究所研究員)
無本覚心と興国寺 高柳さつき
蘭渓道隆と建長寺 館隆志
無学祖元と円覚寺 館隆志

◇鎌倉時代後期
西澗子曇と一山一寧 館隆志
鎌倉五山の成立 館隆志
無関普門と南禅寺 今泉淑夫(東京大学名誉教授)
京都五山の創設と五山制 今泉淑夫
宗峰妙超と大徳寺 オズヴァルド・メルクーリ(花園大学国際禅学研究所研究員)
関山慧玄と妙心寺 廣田宗玄(花園大学非常勤講師)

◇室町時代の禅宗 山家浩樹(東京大学史料編纂所教授)
夢窓疎石と天龍寺 加藤一寧(花園大学非常勤講師)
春屋妙葩と相国寺 山家浩樹

◇近世禅林の展開 竹貫元勝(花園大学特任教授)
幕府の宗教政策と禅宗 竹貫元勝
近世禅宗の動向と隠元渡来 竹貫元勝
禅の近代化 竹貫元勝

第三章 禅と日本文化

禅宗絵画の諸相-禅機図と禅画を中心に 藤元裕二(浅草寺学芸員)
禅の庭 町田香(京都造形芸術大学非常勤講師)
禅宗様建築 佐々木日嘉里(花園大学非常勤講師)

『十牛図』を読む-禅修行のプロセス 西村惠信(禅文化研究所所長)


コラム
栄西およびその門流と俊?の興隆 西谷功
建仁寺での栄西と道元 館隆志
入宋僧と渡来僧 加藤一寧

臨済禅 法系図
用語解説 西村惠信
年表 加藤一寧
臨済宗・黄檗宗 十五本山案内

*表紙 明庵栄西像 京都・両足院蔵

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我が師を語る -東福寺管長・円覚寺管長-

140213.jpg研究所が毎年作らせていただいているカレンダー。
来年2015年は、小池心叟老師の書画カレンダーを制作予定です(昨年末には撮影の為、東京の白山道場(龍雲院)にもお邪魔してきました)。

そんなご縁から、小池心叟老師を得度の師とされるお二方、東福寺管長・遠藤楚石老師と、円覚寺管長・横田南嶺老師に、先日東福寺にてお話を拝聴しました。

老師方がご自身の師匠について語られるのを直接拝聴できるのは、私にとりましても、多くの学びや気づきが訪れる至福の時間となります。
「老師のお側近くにはべる事は、大自然の中に身を置いた時の学びと似通っているなぁ・・・・・・」と思いました。老師ご自身がまさに大自然そのもののよう!

この対談のようすは、少し先になりますが、季刊『禅文化』の秋号(2014年10月25日発刊予定)にて掲載予定です。おたのしみに!

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季刊『禅文化』231号 発刊のお知らせ

 

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弊所発行の季刊誌『禅文化』、最新号が発売中です。

今季の特集では、昨夏ドイツで行なわれた「第十三回東西霊性交流」をテーマに取り上げました。禅宗とカトリックの様々な違い、意外な共通点など、日本の若き僧尼たちが約二週間にわたる修道院生活で得た気づきを紹介します。

「この特別のすばらしい体験を通して、二つの宗教の間に、ほんものの心と心の橋が架かった。これこそが霊性交流なのだ」(受け入れ側:コスマス・ホフマン神父)。この言葉のとおり、心温まるエピソードがたくさん綴られています。ぜひお手にとっていただければと思います。


【もくじ】

【特集 第十三回東西霊性交流】
「ただならぬモノ」の中に/桐野祥陽
禅とカトリックに通じるもの/安好達憲
互いを知る/殿谷大忍
那辺よりみて/膝館妙鏡
異国で考えた「僧堂の本質」/岩橋道一


ひとくち法話 -祈りの力-/横田南嶺
「虎にゃあにゃあ」/安永祖堂
禅宗語録入門読本20 馬祖・石頭と薬山/小川隆
明の成立と禅(上)要説・中国禅思想史38/伊吹敦
三余居窓話(余滴・二)/西村惠信
臨川寺 龍華三会―りゅうげさんね―の庭/伊藤紫虹
デマルチノ先生 ―逝きて尚ここに生きる―/S・アンティノフ 石川博子〔訳〕
人生の芯/立岩視康
晶子の禅、かの子の禅/佐伯裕子
部分から全体へ 寺院建築入門(3)/佐々木日嘉里
善財童子の求道ものがたり(30)―命あるものを恐怖から解放し救護して、大悲の行門を開くアヴァローキテーシュヴァラ(観自在)/小林圓照
❖ グラビア 慈雲飲光
睡猫庵歌話(4)優しいアウトローの短歌 ―石田比呂志の天性―/大下一真
和尚さんの身体講座(41)安楽坐禅法(11)「3分間坐禅体操その一」/樺島勝徳
猫も杓子も/山﨑紹耕
技を訪う―慈照寺の花 (2) 湧き水と花畑―/川辺紀子
寺庭さんのリレー・エッセイ 光に導かれて/角田幸子
禅における心身について(4)/佐々木奘堂
表紙解説/藤元裕二

いっぷく拝見
編集後記《すずろごと》
『禅文化』バックナンバー
禅文化研究所の本
カット 左野典子

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トムさんの自家製ブレッド

 

140120.jpg「今日はアラビアータを作ろう、美味しいパンが必要だ・・・」と思っていたある日のこと。

なんと、『禅僧になったアメリカ人』の著者、トムさんことトーマス・カーシュナ師から、自家製パンが届き、お裾分けいただきました!
このパン、なんちゃって自家製ではなく、なんとトムさんが自ら小麦を育てて実りを収穫、自家製粉し、焼いたパンなのです。さすが禅僧、この徹底ぶりは半端無いです。

友人たちの中にも、家で畑をしたり、天然酵母でパンを焼く人たちがいて、いつも尊敬のまなざしでしたが、さすがに小麦から育ててパンを焼く人は・・・・・・。

帰ってさっそくこんがり焼いてパスタのお供に。
小麦がフレッシュだと、香りも全然違います。全粒粉のパンは好んで食べるほど好きではなかったのですが、その美味しさに感激しました。

トムさんは畑の肥料から自分で作る畑名人。最近はレモンの木を畑に植えていました。無農薬レモンが収穫され、それで作られた何かが届く日を楽しみに待っている私です。

さて、そんなトムさんの半生を書いた『禅僧になったアメリカ人』は、苦悩や葛藤多き人生から、禅の修行から、トムさんが得たものを私たちに分かちあってくださるような本です。
静かな感動と、腹の底からふつふつとわき上がってくるような力が与えられる事は、読んだ者にしかわかりません。
是非ともオススメしたい本なのです!

140120-1.jpg『禅僧になったアメリカ人』より
トムさんの挿絵がまた素晴らしいのです!

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毒湛老師、出雲へ 正解は?!

 

140108.jpg出雲大社

皆さんおはようございます。
本日は、毒湛和尚、出雲へ・・・の問題の解答です。


答えは、スサノオノミコトが、ヤマタノオロチを退治して、オロチの尻尾の中からクサナギノツルギが出たということです。
出雲神話を題材にされた面白い偈頌ですね。なぜ「神蛇」ではなくて「神龍」なのかは、お寺の山号が「雲龍山」だからです。「八雲立」は、出雲に掛かる枕詞です。

今回は、「スサノオノミコト」「ヤマタノオロチ」「クサナギノツルギ」の3つのキーワードを思い起こされた方、正解です!
という事で、コメント欄にご記入いただいた方(ありがとうございます!)のうち、ただすさんと桑村憲治さん、正解という事でカレンダーをお送り致します。
お手数をおかけ致しますが、念のため、こちらまで、メールにてご住所をお知らせくださいませ。

次回の問題をお楽しみに!

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「禅僧が語る」 嶺興嶽老師

 

131219-1.jpgシリーズ10作目となる「禅僧が語る」。その撮影に同行するため名古屋市の徳源寺に伺った。今回出演いただくのは、来年4月より妙心寺派管長に就任される同専門道場師家、嶺興嶽老師である。この日の京都は今冬一番の冷え込みだったが、名古屋市内も同様で寒さをしのぎながらの撮影となった。
午前中は老師へのインタビューを中心に収録し、午後からは老師が諸堂を案内する様子や揮毫する場面の撮影となった。インタビューでは出家の動機から師である松山萬密老師との思い出、ライフワークにもなっている中国の祖跡巡りの話、さらに社会問題への所見など、2時間にわたって語っていただいた。

131219-2.jpg揮毫いただいたのは布袋図と画賛だが、カメラマンの注文に少し戸惑われた様子。よく絵を描く理由は、書では師に到底及ばないからだとか。布袋の姿は老師ご自身を表すような趣きあるものであった。

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百尺の金鱗 正解は?!

 

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百尺金鱗躍搏天、騰光照射景陽巓。
百尺の金鱗(きんりん)、躍(おど)って天を搏(う)つ、光を騰(は)せて照射す、景陽の巓(いただ)き。

先週木曜日に出題しました問題の答えです。
簡単すぎましたか?! 名古屋城大天守の金の鯱(しゃちほこ)です。

ただし、鯱だとわかっただけでは、この漢文を理解するまでには到らないのです。もう一つふみこんで考えねばなりません。

「金鱗」は、「網を透るの金鱗」などと言われて、勝れた禅僧の喩えに使われますが、ここは、名古屋城の別名である金鱗城に引っ掛けて言われたものです。
それが分からないと、名古屋の「総見寺」と「金鱗」はまったく結びつかないのです。

禅録を読むには、仏典や祖録の教養が必要ですが、禅のお坊さんたちは、時々こういう引っ掛けをして下さいますから、後の者は困ってしまいます。ヤレヤレです。

次回は、出雲に行かれた時の偈頌から出題しますのでお楽しみに!

*画像はWikipediaよりお借りしました。

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百尺の金鱗

 

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職員自坊の花

小生、ただ今、『毒湛和尚語録(どくたんおしょうごろく)』という文献を読んでいます。
毒湛和尚は、明治期を代表する禅僧の一人です。
そこに、こんな偈頌(げじゅ・漢詩)があります。

 

百尺金鱗躍搏天、騰光照射景陽巓。

漢文のままだと、とても難しいので読み下します。

百尺の金鱗(きんりん)、躍(おど)って天を搏(う)つ、光を騰(は)せて照射す、景陽の巓(いただ)き。

「百尺の金鱗が躍り上がって天を打ち、光を発して景陽山の頂きを照らしている」という意味です。これは毒湛さんが、名古屋市の景陽山総見寺という寺に行かれた時の偈頌です。
そこで問題です。この「百尺の金鱗」は、具体的に何を言っているものでしょうか?
「具体的」という言葉でもうお分かりでしょう。特に名古屋に住んでおられるかたには簡単な問題です。

おわかりになられた方は、コメント欄にご記入ください!(ペンネームで結構です。メールアドレスは必ずご記入ください)。正解者の方(先着3名)には、研究所のカレンダーをプレゼントさせていただきます。

*正解は、来週月曜日に掲載させていただきます。

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新刊 『おしゃかさま』

 

131204.jpg研究所としては久しぶりとなる童話の出版です。

『おしゃかさま』 さく・もりみすず え・おかべしょうこ/まつだゆか

“生老病死”(四苦)というおしゃかさまの教えが、幼い子供たちの心のささえになって広がっていくことを願い、京都在住の熱心な禅仏教の信者さんによって著わされたものです。
「はなまつり」「おじいさんとおばあさん」の二話を収録。
お子さん、お孫さんとご一緒にどうぞ。

禅語カレンダーもご好評いただいております。
東嶺禅師の神儒仏三法合画が表紙となっております!個人的に大好きです。
千真工芸さんの、禅語墨跡カレンダーも取り扱わせていただいております。
こちらもあわせて、よろしくお願い致します。

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季刊『禅文化』最新号のごあんない

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10月25日(金)、季刊『禅文化』230号が発売されました。
表紙は普賢菩薩さま。この絵はもともと二幅対になっているのですが、この普賢菩薩さまの橫で何かが起こっているようです。下部に描かれる高い波が向かっている先は!……ぜひ、浅草寺教化部・藤元裕二さんによる表紙解説でお楽しみください。

ご注文は、ネットショップでも承っております。お手に取っていただければ幸いです!


*もくじ*

【特集 臨床僧】
寄り添う/河野太通
生老病死/有馬賴底
「臨床僧の会・サーラ」三年間の歩み/児玉修
一にも二にも僧侶の参加を/佐野泰典
翼をください/木原大萌
病院内のがんサロンに参加して/林晋堂
共に悩み、共に苦しむ/安達円信

ひとくち法話 晴れ渡った大空のように/横田南嶺
惟肖得巌賛の渡唐天神像をめぐって/芳澤元
禅宗語録入門読本19 南泉と趙州/小川隆
モンゴルの中国支配と禅(下之下) 要説・中国禅思想史37/伊吹敦
三余居窓話(余滴・一)/西村惠信
江戸前期の三大禅匠(四)    
―愚堂と雲居、そして一糸、偈頌の応唱―/能仁晃道
ミャンマー探仏記/松山大耕
部分から全体へ 寺院建築入門(二)/佐々木日嘉里
禅僧の死に様(十) 病臥すること七年――華叟宗曇/藤田琢司
善財童子の求道ものがたり(二十九)
三世・十方の仏塔廟の守護者ヴェーシュティラ家長(安住長者)/小林圓照
❖ グラビア 誠拙周樗
睡猫庵歌話(三)             
骨壺の底に―山崎方代の無頼と宗教心―/大下一真
和尚さんの身体講座(四十)                  
安楽坐禅法(十)「3分間坐禅体操」を造ってみた/樺島勝徳
「生飯」と「玍苕帚」/山﨑紹耕
技を訪う―慈照寺の花 (一)こみ藁―川辺紀子
寺庭さんのリレー・エッセイ 私の「おてらいふ」/大洞美智子
禅における心身について(三)/佐々木奘堂
表紙解説/藤元裕二

いっぷく拝見
編集後記〈すずろごと〉
『禅文化』バックナンバー
禅文化研究所の本
カット 左野 典子

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季刊『禅文化』230号が発刊されます

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季刊『禅文化』の最新号が、10月25日に発売されます。今回は、病いを得た人々の精神的痛みに寄り添うべく活動している僧侶たちの取り組みをご紹介したく、「臨床僧」を特集させていただきました。

「臨床僧」という言葉を、いま初めてお聞きになられた方もいらっしゃるのではと思います。仏教と西洋医療との間に存在した現実的な壁を越え、溝を埋めるべく努力を続ける僧侶たちの姿と歩みを、ぜひ知っていただければと思います。


「臨床僧の会・サーラ」


誌面全体を通じて地図や図版を増やすなど、ますます情報の充実にも努めております。ご注文はオンラインショップ、お電話などで承っておりますので、ぜひ宜しくお願いいたします。

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2014年カレンダー

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2014年のカレンダーが出揃いました。
禅文化研究所の毎年販売しているカレンダーに加えて、2種類の墨跡カレンダーをお取り扱いさせていただいております。

どうぞよろしくお願い致します。

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禅語カレンダー2014年 -東嶺圓慈 画賛-

 

131001-1.jpg禅語カレンダー2014年版の販売を開始致しました。
本年は、-東嶺圓慈 画賛-です。

白隠下四天王の一人として名高い東嶺さんのカレンダー。
その著『宗門無尽灯論』にみられるごとき、白隠公案禅の修行体系を確立した人でもあり、また、神儒仏三道一致を説くのを特徴とするところから、なかなかに興味深い画を残しておられます。上写真、表紙の曼荼羅のような画も不思議ですね。神儒仏三法合画です。
なんだか来年にふさわしいカレンダーのような気がしているのは、私だけでしょうか。

お買い求めはこちらからどうぞ。
どうぞ宜しくお願い致します。

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慈照寺の花

 

130927-1.jpg季刊『禅文化』の10月号(230号)より4回にわたり、“慈照寺の花”を取材し、ご紹介させていただく予定です。
本日も、来年1月号の取材の為、慈照寺研修道場にお邪魔していました。

私自身、慈照寺花方・珠寶先生から、花や自然から、そして脈々と受け継がれてきた日本文化の礎ともいえる東山文化から、さまざまなことを学ばせていただき、毎回感動をいただく、とても楽しく有難い取材となっています。
心底そのように思えることを、皆さまにお伝えできる幸せ。
うまくお伝えできるとよいのですが・・・・・・。 季刊『禅文化』をお楽しみに!

【おしらせ】
*珠寶先生による初めての花の書が発刊されました。
『造化自然』
先生の花やことば、厳しさの中にある慈悲の心が見えたとき、目から鱗なのでした。
私の心にまっすぐに飛びこんできた、先生の印象深いお言葉があるのです。
ここでお知らせしてしまうと皆様の気づきや楽しみを奪ってしまいますのでお伝えしませんが、ぜひとも手に取ってご覧になり、感じてみてください。

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ひこうき雲

 

130917.jpg空がずいぶんと高くなりましたね。私達が当たり前のように見ている飛行機雲ですが、これはお釈迦様の時代の空には存在しなかった雲なんだなと、ふと信号待ちの交差点で思った朝でした。

さて、そんな初秋。弊所編集部では季刊『禅文化』230号の制作を進行中です。芸術、スポーツ、食欲と秋はいろいろありますが、読書の秋もぜひよろしくお願い致します。
発売は10月25日(金)の予定です!

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季刊『禅文化』229号ができました

 

130724.jpg季刊『禅文化』229号が発刊されました。


禅の入門書をお探しの方はもちろん、
ご縁で当ブログをご訪問頂いた皆さまにも、
ご満足いただけるはず!(と思っております)
ネットショップでもご注文いただけますので、
宜しくお願い致します。


巻頭特集は『美濃の名刹・大仙寺』。⇒P.9
表紙は大仙寺の宝物から、
愛らしい叭々鳥(ははちょう)の墨画を取り上げました。
伝来不明のこの絵がいったい何処からやってきたのかは、
ぜひ表紙解説⇒P.7でお楽しみください!


特集のほかにも、興味深い記事が満載です。


◆世界を飛び回る妙心寺退蔵院の松山副住職は、
グローバルな視点で、新しい日本観光を提案。
ユニークかつ説得力あるアイデアの数々は⇒P.41で。


◆求道の旅を続ける善財童子の物語も必読です。
今回、彼が捜している相手はなんと有名な遊女。
果たしてどんな出会いが待っているのでしょうか。
気になる旅の行方は⇒P.63から。


◆また、夏バテ防止の体力作りには、
流行のエクササイズにも負けない効果の
禅宗流健康法をお試しください。⇒P.123、P.142

 

ほんの一部しかご紹介できないのが残念ですが、
禅の文献・歴史の手引きとなる読み物も
多数収録しております。

今週末は、少し身体を休めつつ読書などいかがですか。
こちらよりご購入いただけます。よろしくお願い致します。

 

【もくじ】

【特集 美濃の名刹・大仙寺】

中世の大仙寺/横山住雄
大仙寺の文化財/志水一行
❖ グラビア/大仙寺宝物

ひとくち法話 生き通しのいのち/横田南嶺
禅僧の死に様 (九) 没年不祥―万里集九/藤田琢司
部分から全体へ 寺院建築入門(一)/佐々木日嘉里
長岡禅塾物語 (八) 最終回 禅塾略列伝/北野大雲
モンゴルの中国支配と禅 (下之上) 要説・中国禅思想史36/伊吹敦
平成西方見聞録 (五)最終回/松山大耕
禅における心身について (二)/佐々木奘堂
ゼミナアル・禅思想の道を歩く
講読『信心銘夜塘水』(十)/西村惠信
「お盆」と「施餓鬼」/山崎紹耕
禅宗語録入門読本18 百丈と潙山/小川隆
睡猫庵歌話 (二)/彼の世より呼び立つるにや 吉野秀雄と病床の安心
/大下一真   
江戸前期の三大禅匠 (三)大愚の本山出頭禁止と「北山時雨」/能仁晃道
表具の修復と保存 (四) ―修復技法と保存―/宇佐美直治
善財童子の求道ものがたり (二十八)                      
情愛世界から離欲に導く淑女ヴァスミトラー(婆須蜜多)/小林圓照
寺庭さんのリレー・エッセイ「こども文庫とともに歩む」/足利 結佳
台北市の鎮南山臨済護国禅寺について/木村俊彦
和尚さんの身体講座 (三十九)/樺島勝徳
表紙解説/林祐一郎

いっぷく拝見
賛助会員・後援会員一覧
編集後記〈すずろごと〉
『禅文化』バックナンバー
禅文化研究所の本
カット 左野 典子

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『聖域巡礼 私の目から見るチベット』 李建華

 

130711-1.jpg8月末に発刊を予定しております書籍のご紹介です。
弊所としては異色の本となりますが、私にとっても最も憧れの地であるチベットの旅行記です。

禅文化研究所の客員研究員で、北京在住の李建華さんが幾度にもわたり訪れ、まだ手つかずの大自然が残るチベットの地や、そこに暮らす人々の信仰などを追っています。
今回は弊所としては珍しくオールカラー本。恐らく、普通に旅行するだけでは踏み入れる事のできないような地などの写真も多く、その果てしなく澄んだ空気感をお伝えするには、カラーでの出版しか有り得ませんでした。
李さんの地元の方達との交流や、紆余曲折あった道中の記録、まさに別天地とも思えるようなたくさんの写真、諸々、お楽しみいただきたいと思います。

ご予約承り中 詳しくはこちらから。

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『開甘露門の世界 -お盆と彼岸の供養』野口善敬著

 

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故人との距離がぐっと近くなる季節がやって参りました。

餓鬼道に堕ちた者、父母、祖先のみならず、三界万霊、つまりはよろずのものを供養する盂蘭盆会(施餓鬼)。各寺院において、7月15日(または8月)に法要が営まれます。

「他を供養するとは、つまり自身をも救済する事に繋がる……」と、この本に説かれていますが、一体どういう事でしょう?

自他をわけない。全ての存在が、見えはしなくてもお互いに共鳴し、影響しあっている。「自分さえよければ良い」の世界ではない……という事でしょうか。

例えば、「あなたのご先祖様の1人でもいなければ、あなたはここにはいないのだよ」とよく言われます。もちろんその通りです。そしてさらに、そのご先祖様に関係した方が1人いなくても、私達は存在しないかもしれません。自身のわかり得ぬところで、知らない人とのご縁が実は繋がってもいるものです。

あらゆるものを供養する事は、見える物のみならず、見えない物への感謝の心を育む事に繋がり、自身が生かされている事への実感を促します。さらに、開甘露門の中には実際にお釈迦様が弟子(阿難尊者)に向かい、餓鬼道に落ちない方法をも説かれてる場面も出てきます。

私の母などは、もちろん心底供養する気持ちはありながらも、“なんとなく大切な事・毎年の行事”としてお盆やお施餓鬼を迎えていたようですが、最近私が持ち帰ったこの本を読み、きちんとした意味を知り、いたく感動していました。

何故葬式が必要なのか、何故法事ごとが必要なのか、僧侶の皆様にはしっかりと檀家さんや信者さんにその意味や、大切さを説いていただきたいと思います。「当たり前だから」「なんとなくせねばならぬもの」で済まされて来た時代は終わりました。この本は必携です! 本当は全ご寺院にお配りしたいくらいなのです(できませんが)。

もちろん一般の方にも、是非とも亡き人の事を考えるこの時期に、一度手に取ってみていただきたいなと思うわけであります。自身のことで、発見があるかもしれません。

『開甘露門の世界 -お盆と彼岸の供養』 野口善敬著

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季刊『禅文化』229号が発刊されます!

 

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早いものでもう7月なのですね。
季刊『禅文化』229号(2013年7月25日刊行)の制作も、
終盤に差し掛かっております。

 

今回の特集は「美濃の名刹・大仙寺」。
中興開山である愚堂東寔(ぐどうとうしょく)禅師の遠忌に因み、
名刹の歴史や文化財などを、多彩なグラビアと共にご紹介しています。

また、「禅」をわかりやすく紐解く従来の連載はもちろん、
ふだんの暮らしに活かしていただける記事も豊富に収録しました!

寺院建築の特徴を、歴史を追って学ぶ新連載
「部分から全体へ 寺院建築入門」は、
これからのお寺巡りがちょっと楽しくなりそうな8ページ。
建物の形に隠された意味だけでなく、工法の解説から
史料で読み解く当時の人々の思い、最新の研究報告まで、
あたかも現地で先生の解説を受けているかのような臨場感を
お楽しみください。

ほかにも、夏の宗教行事の由来や表具の修復技法、
簡単な精進料理のレシピなどなど、
読み応えたっぷりの160ページとなっております。

今夏の読書計画に、ぜひ加えて頂きたい一冊です。
ご予約承り中! こちらからどうぞ。

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『いろはにほへと -ある日の法話より-2』横田南嶺老師法話集

 

130618.jpg弊所の理事としてもお世話になっております、円覚寺派管長・僧堂老師 横田南嶺老師の御著書(円覚寺派 黄梅院発行)、『いろはにほへと -ある日の法話より-』の、第2冊目が発刊となりました。

弊所でも、好評の第1冊目にひきつづき、ネットショップにて取り扱いさせていただいております。

 

「仏教の一番の核心は気づくことにあるのです。そして、気づけば理性の反応が自然と働いてきます。堪えるというよりも自分の感情に気づけば自然と自制することができるのです」。(本文より)


自分の感情を押し殺して、何かに堪えている。それでは辛いばかり。
あるがまま、自然である事、自分の素直に湧き起こる感情にふと気づく事。そこからはじめる事が肝心なようです。
いまだ日々修行に、坐禅に生きていらっしゃる南嶺老師から、どうすれば苦しみから解き放たれるのか、仏教が教える根本的な“本当に大切な事”が易しく語られています。

一冊目に続き、是非とも二冊目も座右の書に。
禅や仏教、その他の宗教に興味が無い、でも何かを求めているような方にも、是非プレゼントしてあげて欲しい一冊です。

こちらからどうぞ。

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『知日』 発刊

 

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中国に、日本のことを紹介する専門誌があります。その名も『知日』。この度4月に発刊された号は、嬉しい事に、“禅”特集。

130522-2.jpg弊所の『禅文化』215号 技を訪う―仏具木地師 加計穣一』を転載したいとのお話をいただきましたので、掲載していただき、冊子をお送りいただきました。

130522-3.jpgなんとも様々なものを取材し、掲載されています。
栄西さんら祖師方も密教を学んだからでしょうか?!高野山&比叡山にはじまり、禅文化として、茶・花・香はもちろんんこと、永平寺の修行、精進料理、禅の庭、禅的な映画や書物、剣道、金沢の鈴木大拙館や滋賀の佐川美術館(禅的建築ということでしょうか)まで。

なぜかニュースでは、不穏な事ばかりが取り上げられますが、実際にはこのような冊子が創刊され、人気を博しているという事実。何が真実かは、信頼に足ると思える様々な情報ソースを持たない事には、わからないものですね。

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最終ページには、流行語などをお勉強するコーナーまであり、「ワイルドだろお」や、「ウィキる」などの言葉が並び、用例として、「知らない言葉はとりあえずウィキろう」とありました。「おげしい」については、私は聞いたこともありませんがどういう意味なのでしょう。御存知ですか?
逆輸入でお勉強ですね。

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季刊『禅文化』228号発刊

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季刊『禅文化』228号が発行されました。
今号は「大本山建長寺」の大特集となっております。

今年は、大本山建長寺開基・北条時頼公の七百五十年諱に正当し、明年には開山・蘭渓道隆禅師の生誕八百年を迎えます。
そんなわけで、日本禅の発祥地と言われる鎌倉の大本山・建長寺に焦点を当て、特集を組ませていただきました。

大特集巻頭では、建長寺派管長・吉田正道(栢樹庵)老師のお話を掲載させていただきました。「寺は敷居を高くしてはいけない」というお考えのもとに、より開かれた寺をめざして、全山挙げて取り組んでおられるご様子などお伺いしました。また祖師方への深い思いも語ってくださいました。「開山様に感謝しなくてはならんですな。あれだけ厳しい人がいらして、今日我々児孫はこんないいかげんなことをして暮らしておるのですから、今なんとかやれておるのは祖師の余徳です。私らの師匠の益州老師も辛抱辛抱で来た人ですから、私らはそのおかげなんです。自分がついた師匠というのもまさしく祖師なんです」。

また、宗務総長の高井正俊師は、28年携わられた宗務行政の立場から「建長寺(派)の現況」「種々の改革」「教化・布教活動」「開かれた寺づくり」について具体的にお書きいただき、派を超えて、諸宗教とも手を取り合って禅の布教を目指しておられる活動についてもお伝えいただきました。

内容は以下のとおりです。特集以外にも興味深い記事が満載ですので、どうぞお手にとってごらんいただきますようお願いいたします。

特集  大本山建長寺 開基・北条時頼公七百五十年諱記念
より開かれた寺に 吉田正道(栢樹庵)老師に聴く
アジアのなかの建長寺/榎本 渉
蘭渓道隆の来日と永平寺道元/佐藤 秀孝
北条時頼と蘭渓道隆/高橋慎一朗
建長寺で出版された禅の書物/高橋 秀榮
蘭渓道隆と建長寺の清規/舘 隆志
グラビア 大本山建長寺宝物(解説 浅見龍介/高橋真作)
蘭渓道隆墨蹟「法語・規則」(建長寺蔵)/丸山 猶計
建長寺開山・蘭溪道隆和尚ゆかりの寺院について/鈴木 佐
建長寺と地蔵・観音信仰/三浦 浩樹

蜀を想う/彭丹
大香合献納-鎌倉彫 三橋鎌嶺-/川辺 紀子
建長寺と私/高井 正俊

ひとくち法話 無常について/横田 南嶺
和尚さんの身体講座 (三十八)/樺島 勝徳
睡猫庵歌話 (一)―窪田空穂の参禅と短歌―/大下 一真
禅における心身について (一)/佐々木奘堂
「倭椹」を求む/山﨑 紹耕
寺庭さんのリレー・エッセイ-四季を楽しむ茶室 東慶寺の寒雲亭/井上米輝子
平成見聞録 (四)/松山 大耕
長岡禅塾物語 (七)柴庵閑話/北野 大雲
表紙解説/浅見 龍介 等

詳しくはこちらからどうぞ。

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本日発刊 『景徳伝灯録 五  巻13~15』と入矢義高先生の思い出




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『景徳伝灯録』の訓注本として、平成5(1993)年に第一回配本の『景徳伝灯録 三 巻7~9』が発刊され、その4年後に第四冊が発刊されて依頼、じつに16年ぶりの今日、第三回配本としてその続編、『景徳伝灯録 五  巻13~15』が上梓された。

第四冊刊行の翌平成10(1998)年に、本書の研究を行なってきた禅文化研究所景徳伝灯録研究会の教授であり、唐代語録研究の重鎮として入矢義高先生(京都大学名誉教授)が逝去された。
不肖も、花園大学の学生時代に入矢先生の授業を受けたことがあるが、座った席順に語録を読み下しさせられ、もちろん予習をしていないと読めるはずもなく、こてんぱんに批難されるために恐ろしくて仕方ない授業だった。授業には学生だけでなく、先生方も受講されていたことを記憶している。
入矢先生は、お酒の席も好まれた。記憶に深く残っているエピソードがある。
一つは、宴席の一次会が終わってタクシーを呼び、先生にお帰りいただこうと乗ってもらったが、「私はまだ飲みたいのだ」とおっしゃって、なんと反対側のドアから降りられてしまっていたこと。
それから、常々、京都駅前の京都タワーを嫌っておられ、飲むと口にされていたのは、「もし手元にバズーカ砲があれば、あの醜悪なタワーをなぎ倒したいと思う」ということだ。

少々過激だが、ある意味その圧倒的パワーをもって、大部で難解な伝灯録の基礎研究を進められていた。そこには、この研究会が始まった頃から盛んになった中国口語史研究の成果も踏まえられた。そして関係学者が集った。今、その入矢先生の元に集まった研究者の方達が、検討に検討を重ねて産み出したのが、この『景徳伝灯録 五  巻13~15』である。
本冊に収録されるのは、風穴延昭、首山省念、圭峰宗密、石頭希遷、丹霞天然、薬山惟儼、雲巌曇晟、徳山宣鑑、洞山良价、夾山善会など、公案や禅録を少しでもかじった方ならよく目にする重要な禅僧である。
是非、その成果を手にとって読んでいただきたい。

『景徳伝灯録 五』についてはこちらから。

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季刊『禅文化』227号発行




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季刊禅文化227号を発行しました。

★「特集 今、なぜ久松真一か」
今年は久松真一博士が亡くなられて33年になります。逝去の年(1980)に本誌で「特集 抱石庵 久松真一の世界」(『禅文化』97号)を組ませていただきましたが、その折、ご執筆くださった方々の多くはすでに鬼籍に入っておられます。このたびは、次世代の方たちにもご登場願い、あらためて「久松真一の世界」を問うてみました。
以下に特集の一編「久松先生の機用」(辻村公一)の一節をご紹介します。

先生がフライブルクを訪問された時、マルティン・ハイデッガーは各地の哲学者、芸術家、批評家を三十名ばかり招いて、先生を囲んで「芸術についてのコロクィウム」を催した。筆者は友人アルフレド・グッツォーニ君に援助を頼んで通訳を勤めた。色々な質疑応答が行なわれたが、その中で或る人が「或る芸術作品が根源から出た物であるか否かは、如何なる基準に依って判別されるのか」と問うた。如何にも西洋人らしい学者的な質問である。その問いに対して先生は立ち処に答えられた。「それは根源から判ります」と。満場は息を呑んでシーンとした。


★トークセッション 「禅とキリスト教の出会い」では、禅の側から、安永祖堂老師、キリスト教の側から、禅を受容したキリスト教のありかた「禅キリスト教」を説かれる新約聖書学の佐藤研(みがく)先生にご登場願いました。

それまでは数息観などをやっていたのに、突然(ラサール)神父は私に『無門関』第一則の「無字」という公案をくださったのです。びっくりしました。こんなことを私がやってしまったら、今まで自分がやってきた新約聖書学の中の何かがすっ飛ぶと思った。それと自分なりに持っていた信仰というものがなくなってしまうように思ったのです。ですから、「これだ」という不思議な感覚と、これを本当にやったら自分のこれまでが全部崩壊するという恐れの間で、それからの一年間は毎日闘いました。(「キリスト教の側より」佐藤研)

今号も興味深い記事が満載です。ぜひご一読ください。

詳しくはこちらからどうぞ。

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『禅の寺』 -臨済宗各派本山へのお参り必携-




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先日仕事でお邪魔した建長寺

今更?!ですが、日本の禅宗には、臨済宗・黄檗宗・曹洞宗という3つの大きな流れがあります。

我々に本来そなわる尊厳で純粋な人間性(仏性[ぶっしょう])を、坐禅・読経・作務などの修行を通して自覚(見性)することを旨とするのがいわゆる“禅宗”ですが、「只管打坐(ひたすら坐禅する)」を重視する曹洞宗とは異なり、古則公案という祖師の語録などを基にした問題について、師家と一対一で問答する参禅を行なうのが臨済宗と黄檗宗の特徴です。

臨済宗には14の派があります。 皆さん、全て御存知でしょうか?

妙心寺(京都)

南禅寺(京都)

建長寺(鎌倉)

東福寺(京都)

円覚寺(鎌倉)

大徳寺(京都)

方広寺(浜松)

永源寺(東近江)

天龍寺(京都)

相国寺(京都)

建仁寺(京都)

向嶽寺(山梨・甲州)

佛通寺(広島・三原)

国泰寺(富山・高岡)

そして、もう一つの黄檗宗は萬福寺(宇治市)を本山とし、江戸期に伝わった臨済宗の一派なのですが、お経の読み方などが中国の明音で他と異なるため、日本では黄檗宗として独立しました。

この、臨済宗14派本山と黄檗宗萬福寺の、簡単かつ重要なポイントを押さえた歴史、開山様の生涯、伽藍や文化財、そして年中行事(皆様も参加できる行事があるので要チェックです!)などを一冊(オールカラー写真)に凝縮して掲載した本があるのです(意外にも無いのですよ他には)。


『禅の寺 ―臨済宗・黄檗宗 十五本山と開山禅師』


そのまんまのタイトルですね。いいですね、わかりやすくて(自賛)。
禅に関心を持ち始めた方は、『無門関』や『臨済録』などの比較的読みやすい本や、禅語や坐禅の本から読み始められる事かと思いますが、各派の本山の歴史と、開山様の歩まれた困難な道などに触れるのはまた、禅というものを知り、そこから自身に何か活かせるものは無いかと考え、行動する上で励みにもなります。
そして、そうした思いを抱いて本山にお参りいただくと、ほんとうに感慨も一入です。

普通のガイドブックと異なるのは、やはり開山様のご生涯が詳しく書かれている事でしょうか。
これを知って行くのと知らずに行くのとでは、やはり違います。時の権力者が開山様を招いてまで大寺を建立し、教化に力を入れたいと思われたわけですから……。

旅行で上記に近い所を訪れる際には、是非ともお立ち寄りいただきたい黄檗宗・臨済宗本山のご紹介でした。

※この本をベースにしてできたスマートフォンアプリ「京都禅寺巡り」も、どうぞご利用ください。

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年末年始 諸々のおしらせ




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皆様おはようございます。
諸々のお知らせをさせていただきます。おつきあい下さいませ。

【白隠さん情報】
去る日曜日、NHKの〈日曜美術館〉で、 -白隠 気迫みなぎる禅画- の放送がありましたね! ご覧になられましたでしょうか。
見逃した方は、30日の夜8時~9時に再放送がございますので、是非ご覧になってみてください!

白隠展に、別冊太陽(うちでもお取り扱いあります)の発刊、白隠さんに大注目ですね。
現在の日本を見たら、ぎろっと睨んでなんと仰る事でしょう?!


【年末年始に関するおしらせ】
2012年12月28日(金)~2013年1月6日まで、冬季休業とさせていただきます。
それに伴いまして、書籍等の販売物のお届けは、本日2012年12月26日(水)午前中までのご注文分を年内に発送させていただきます。
それ以降のご注文分につきましては、2013年1月8日(火)以降のお届けとなりますので、ご迷惑をおかけ致しますが、どうかご了承下さいませ。
カレンダーをまだご準備でない方、年末年始は読書をして過ごそうという方、お急ぎ下さいませ!
年内のお届けは、本日午前中注文分まででございます。

カレンダー・干支色紙各種のお求めは、こちらからどうぞ。

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『KYOTO』




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-季刊『KYOTO』(成美堂出版) No.14(2012-13冬)号-

「冬こそ、禅寺へ。」という特集記事の監修をさせていただきました。

「ただでさえ寒い寺へ、何故冬に…。冬は観光客が少ないからそうやって人を集めようとしているな」と思った方、それも一理あるでしょう。

ですが実際、あの、キーンと引き締まった空気の中でこそ、禅寺の良さはまた一層我が心身に迫ってくるものであります。
「気候の良い時だけ」ではホンモノではない(別にそれでいいと仰るかもしれませんが……)。
一度足を運んでみていただきたいものです。

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教えを染み込ませる




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ある日、母に、我が母だという甘えもあり、ついついとある不満をもらしていました。
すると母は、先日彼女に対して、ある人が言ってきた発言について教えてくれました。それは、娘の私が聞いても怒り心頭に発するような発言で、「なんたること!」と怒っている私に対して母は、

「でもね、お母さん何言われても怒らない事にしてるの。違う眼でみれば、そんな風に見える事もあるんだろうなって。お母さんが間違ってるのかもしれないし、わからないからね。それに、ダライ・ラマ法王の本にも、五井昌久先生(宗教家)の本にも、怒りは何も生み出さないとあったから。お母さんバカだしすぐ忘れるから、毎日枕元に置いてこれらの本を少しずつ読むの」。

ガーンと頭を撞かれた思いでした。親というものには、かなわないものですね……。
ことにダライ・ラマ法王の本は、偉そうに私が母に対して「これでも読めば」と渡した本でした。

以前、とあるチベット僧が話してくれた事を思い出しました。
チベット人は、生まれた時からずっと、たゆまず、少しずつ仏教の教えを学び、身心にそれらを染み込ませて育ってゆく。そうしてああいう民になってゆくのだ……と。

確かに人間、感動的な話を読んだり、有難いお話を聞いて、その時だけは「今から悔い改めよう」と思いますが、思った瞬間にすぐその思いはどこかへゆき、実行が伴わない事は日常茶飯事です。
日々、自らに染み込ませてゆき、己の物としてゆく事は大切ですね。

ということで、枕元に置いて毎晩読んでもしんどくない、すっと心に入ってくる、そんな本はうちの研究所ではどの本かな?!と、私のセレクトしたものを下記に紹介致します。
眠れなくなるような、考えてしまう本は選んでいません。是非枕元に!

『和顔』『愛語』 山田無文老師

『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』 西村惠信所長

『いろはにほへと』 横田南嶺老師

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マニアックな絵葉書セット




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実はこんな物も売っています。
弊所に事務局をおいております、臨済宗黄檗宗連合各派合議所(長いですね…臨黄合議所と短縮して呼んでいます)の広報も兼ねて作ったハガキです。

こんなマニアックなハガキは、他には無いとおもいます。案外私も気にいっています(内部の人間の言い方ではないかもしれませんが……)。
なんといっても、托鉢する雲水。専門道場の近くに住んでいない方はびっくりされるかもしれませんが、未だに托鉢をしているんですよ。

お求めはこちらから

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『いろはにほへと -ある日の法話より-』横田南嶺老師法話集




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弊所の理事としてもお世話になっております、円覚寺派管長・僧堂老師 横田南嶺老師の御著書(円覚寺派 黄梅院発行)を、ネットショップで取り扱わせていただく事となりました。

“禅の入門書”をいくつか弊所からも刊行し、ご紹介させていただいておりますが、入門としましては、横田老師の本が一番入りやすいかもしれないな……と個人的には思っております。

禅!禅!と禅を押しつけるような内容では無く、ものごとの当たり前の姿を、当たり前のままに、真っ直ぐ語り、教えてくださっています。
とくに「禅の本を…」と思っているわけでは無い方にも、スッと文章にひきこまれ、読みやすい本です。

私なども、「ごくあたりまえであるけれども、気がつかない事」に、ふと気付かせていただいています。
まぁ、とは申せど、「気付いた!」と思ってはまた心に塵が積もり忘れてしまう私たち。
部屋の掃除も必要ですが、どうやら心の掃除も常日頃から必要なようです。
“座右の書”として、是非ともオススメする次第です。

詳しくはこちらからどうぞ 『いろはにほへと -ある日の法話より-』

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季刊『禅文化』225号発刊




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表紙_四睡図

7月25日に、季刊『禅文化』225号を発刊いたしました。
編集担当より注目記事のご紹介です。

★好評シリーズ「吾が師を語る」では、廣園僧堂の丹羽慈祥老師が、先師三浦一舟老師のことをお書きくださいました。十歳のときに、小僧として三浦老師に付かれた丹羽老師は、ある日の出来事を次のように語っておられます。

「梅雨の季節であった。その日、寺には師匠と小僧の私しかいなかった。当時の履物は下駄で、学校から帰ると、足垢のついた泥だらけの下駄は、いつも勝手口の上がり段に揃えることもせず脱ぎっ放しにしていた。ところがその日、ふと気がつくと、私の下駄がきれいに洗い清められて、日の当たる縁側に干されているではないか。
 それを見て、驚きとも畏れともつかぬ名状し難い感情が電気のように全身を貫き、思わず「あっ」と声をあげた。あの恐ろしい師匠が、小僧の汚い下駄をきれいに洗って乾かしてくれたのである。このお師匠さんなら命を捧げてもいいと思った。」
 
★インタヴュー「いのちを全(まっと)うする」―― 僧侶として九年に亘り、自死防止活動を行なっておられる根本紹徹師に、活動の発端や関わりの詳細、これからの方向についてお伺いしました。自らも自死遺族という根本師は、「遺族の方は皆そうなのでしょうが、加害者と被害者が同一なので、気持ちのもって行き場がない。なんで気づいてあげられなかったのかという気持ちが非常に強くなる。死んでしまったら話もできない。こういう苦しみを生む社会が何とかならないかなと考えて、自死問題にかかわるようになったのです」と語られています。


円覚寺派管長横田南嶺老師の今回の「ひとくち法話」は「よりどころになるもの」です。短いお話ですが、こころに深く深くしみわたります。


★久しぶりにご登場いただいた花園大学の安永祖堂老師は「カス妄想かわくない」と題して室内の興味深い話をお伝えくださっています。


ご購入はこちらから。
どうぞよろしくお願い致します。

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DVD禅僧が語る 横田南嶺老師 「精一杯生きよう」 本日発売




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過日このブログでもお伝えしておりましたように、臨済宗円覚寺派管長・僧堂師家の横田南嶺老師DVD「精一杯生きよう」ができあがりました。

管長様による毎月の日曜説教会には、何百人もの人が集うと耳にし、私もお邪魔してまいりましたが、なるほど皆さんが通われるのがよくよくわかった次第です。

この、日曜説教会や、僧堂接心でお話になられた事は、ブログ・居士林だよりをご覧いただければと思います。

実際に管長様の口から発せられる御言葉、お話を拝聴する為には是非ともこのDVDをご覧になっていただきたいと思います。

“DVD禅僧が語る”シリーズは、今回で9作目となります。
こちらのDVDは、一度見て終わりにしないでいただきたいのです!
同じ映画でも、観る年齢や時々によって感想が変わるように、特に老師のお話は、その時の自身の状況によって、ひびいてくる言葉が違います(私の経験上)。
何度も繰り返し、観て、聴いていただきたいな…と職員一同心より思っています。

どうぞよろしくお願い致します。

詳細はこちらからご覧ください。

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『大愚和尚語録・拾遺・行実』 訓注・能仁晃道




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平成24年7月10日、禅文化研究所発行。できたばかりの本書を今日入手することができた。訓注は能仁晃道師である。「愚堂東寔」「雲居希膺」「大愚宗築」の三禅師を能仁さんは、「江戸前期の三大禅匠」と呼ぶ。彼らは「青年のころは行脚修行を共にし、大法なってからは、愚堂禅師は妙心寺に三住して一派の重鎮的存在となり、雲居禅師は松島瑞巌寺を中興し、道歌集『往生要歌』をもって庶民教化に勉め、大愚禅師はいわゆる〈大愚派三十六刹〉を開山中興して臨済禅の挙揚に励んだ」禅匠たちだ。

上記の愚堂禅師の語録は、三百五十年遠諱を記念して、平成22年10月(遠諱事務局刊行)に、雲居禅師の語録は、同じく三百五十年遠諱を記念して、平成20年9月(松島瑞巌寺刊行)に、いずれも能仁さんの訓注で出ている。

大愚禅師の三百五十年遠諱は、6年後である。能仁さんは、尊崇するこの三禅師の語録訓注を、是非自らの手で仕上げたいと念じていた。このたび、三百五十年遠諱を待たずに完成した『大愚語録』訓注の発行を研究所が即断したのは至極当然のことであった。

能仁さんの仕事は実に手堅い。編集作業の折、能仁さんの手がけた本を参考にさせて頂くことがよくあるが、いつも「大船に乗った」心持ちで、テキストの照合ができる。この安心感は仕事をしてゆくうえで絶大である。

本書も、「語録」は底本(無著道忠筆・京都龍華院本)を他の二本(岐阜南泉寺本及び京都法輪寺本)で校勘し、「行実」は底本(岐阜南泉寺本)を他の三本(岐阜多福寺本、京都法輪寺本、京都龍華院本)で校勘、その結果が分かりやすく太字で明記されている(「拾遺」は岐阜正眼寺本だけなので、もちろん校勘はない)。

注も過不足なく、必要な情報が極めて分かりやすく提示されていて、禅師に対する敬愛の気持ちまで伝わってくる。

良書をまた一冊書架に並べることができて、何とも嬉しい午後になった。

『大愚和尚語録・拾遺・行実』 訓注・能仁晃道

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季刊『禅文化』224号発刊




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★今号の「吾が師を語る」は、大本山妙心寺派管長の河野太通老師が、師匠の山田無文老師についてお書きくださいました。
初めて無文老師の姿を眼にされた太通老師は、
「新学長の挨拶ということで、一人の僧が壇上に上がってきました。ひょろひょろの痩身で、雲水用の紺の麻衣を着けた雲水の古手といった風体で、私は代理の僧が来たのだなと思いました。しかし演卓に着くまでの歩く姿を見て、いやこれは本物だと思い直しました。真摯な威厳を感じたのです。私はそれまで、このような僧に接したことがなかった」
と、二十歳のころの驚きを率直に記され、隠侍時代のエピソードも豊富に語られています。

★東京大学史料編纂所の山家浩樹教授が、当研究所発行の『訓読 元亨釈書』(藤田琢司編著)をご紹介くださいました。
本書の特徴を懇切かつ的確に分析し、
「以上のように、本書は、日本仏教史に興味あるものにとって、初心者から研究者まで、それぞれに利便のある書となっている。本書によって『元亨釈書』がさらに広く親しまれ、『元亨釈書』自体の研究も、ひいては日本仏教史の研究も進展することを願ってやまない」
と締めくくられています。

★臨床僧の会・サーラについて、牽引的な活動をしておられる佐野泰典師が、会の具体的な活動報告をしてくださいました。
河野太通老師の会下である佐野師は、「僧侶の本分を尽くすために良い機会なので志あるものは、共に学んでいこう」という太通老師の呼びかけに答える形で参加を決意、寺務の合間を縫って夜間講座に通い、ホームヘルパー二級の資格も取られました。

★画家の伊藤紫虹氏が、長年師事された関牧翁老師の思い出をお書きくださいました。牧翁老師が紫虹氏から絵の手ほどきを受けられたお話などもあり、興味の尽きない内容です。


【もくじ】

吾が師を語る――山田無文老師/河野太通
『訓読 元亨釈書』 紹介/山家浩樹
禅宗語録入門読本 百丈野狐 (上) /小川隆
ゼミナアル・禅思想の道を歩く 講読 『信心銘夜塘水』(七)/西村惠信
南宋・金の衰亡と禅 (下之下) 要説・中国禅思想史33/伊吹敦
長岡禅塾物語 (三) 夢中問答 (前篇)/北野大雲
善財童子の求道ものがたり (二十五)
―生死の潮流を乗り越え、正法の海洋へと導く航海師ヴァイラ/小林圓照
禅僧の死に様 (七) 死にともない―仙厓義梵/藤田琢司
南禅寺南禅院と天龍寺の庭園/町田香
言葉を超えて/平塚景堂
臨床僧の会・サーラ/佐野泰典
碧巌録提唱(十七) 第三十九則 雲門花薬欄/山田無文
ひとくち法話 察してあげること/横田南嶺
関牧翁老師/伊藤紫虹
グラビア 丈山文庫蔵 禅林墨蹟 東嶺と大休
寺庭さんのリレー・エッセイ―矢坂ナヲ子
技を訪う Ajee バングラデシュの手仕事/川辺紀子
和尚さんの身体講座 (三十四) 安楽坐禅法入門(四)/樺島勝徳
あはれ幾春の花散りにけり―斎藤史の歳月の歌/佐伯裕子

表紙解説/藤元裕二
いっぷく拝見
編集後記〈禅文化漫筆〉
『禅文化』のバックナンバー
禅文化研究所の本

カット・左野典子


ご購入はこちらから

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相貌と風貌-鈴木大拙写真集




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不立文字、教外別伝。
禅ってなんですか?
言い表せないところの妙。

大拙先生のお写真を拝見する。何度拝見していても心底「アァ、、、いいなぁ……」と思う。
そこいらじゅうに、禅、ZEN、ぜんが転がっているなぁと思うわけです。

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大型書店さんには置いてありますが、なかなかどこの本屋さんにでも置いてあるわけでは無く、皆さんに簡単に手に取って見ていただけないのが残念なところ。

鈴木大拙館にはもちろんありますし、手に取って見て頂けるはずです。その他の大拙先生の書物も数多く揃っていますので、金沢に行く際には是非お立ち寄りいただきたいものです。

今日は急に大拙先生のお写真を拝したくなり、皆様とも分かち合いたくなった次第です。

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*写真は全て『相貌と風貌-鈴木大拙写真集』(上田閑照・岡村美穂子/禅文化研究所発行/2005年)より

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『床の間の禅語』 河野太通著




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1984年初版の、河野太通老師(妙心寺派管長)による禅語の本、『床の間の禅語』の新装並製本が新たにできあがりました(※口絵以外の本編は初版の復刊です)。

禅語の本は数多く出版されていて、どれを選ぶも個人の自由。
それでもやはり、“まっとうなもの”を選んでいただきたいな……と、我が研究所の本をアピールする次第です。
心に響く時、響かない時、その時々によって禅語の捉え方、受け取り方は様々かと思います。

ですからこそ、ずっと手元に置いていただきたいなと思う一冊です。

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季刊『禅文化』223号発刊




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★今号の「吾が師を語る」は、瑞巌僧堂の吉田道彦老師にご登場いただき、先師加藤隆芳老師と平野宗浄老師についてのお話を伺いました。「お二人とも病気勝ちで、あまりおそばで過ごしていないので、お話しできるようなことがなくてね」とおっしゃりながら、山王神社の祭礼の折には加藤老師をおぶって山に登られたこと、平野老師の室内のこと、日常の触れ合いなどを闊達にお話しくださいました。

★金沢に開設された鈴木大拙館に因んでのお話「世界の自由人鈴木大拙」。上田閑照先生の深い洞察によって、改めて「禅と西洋が交わり行き来する歴史的に画期的な場所」としての大拙博士の姿が浮かびあがってきます。

★「引き算の世界―篠原大雄老師」。長年にわたり老師と親しくされていた後藤典生師による追悼文です。医者に宣告された余命を優に超えること十余年。淡々と生きられた老師への後藤師の思いが直に伝わってきます。

★昨秋に行なわれた第十二回東西霊性交流報告書「沈黙と言葉」は交流にほぼ参加された武藤亮飛さん(筑波大学大学院生)によります。また今回から、庭園研究者・町田香さんにご登場いただきます。今号は「鎌倉瑞泉寺と大徳寺大仙院の庭園」。また所員の藤田琢司による「禅僧の死に様」は東山湛照禅師を取り上げております。

詳しくはこちらからどうぞ。

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古代史史料としての『元亨釈書』




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『元亨釈書』は鎌倉時代の僧伝・仏教史として著名であり、その史料的価値はいまさら論ずるまでもない。

しかし古代史に関する史料としては、その成立時期の遅さもあり、注目される部分は少ない。他に見えない独自記事があったとしても、その評価は芳しくない。例えば、巻一、道昭伝における道昭の隆化寺慧満への参禅、あるいは巻二十一、持統三年条(六八九)に見える、明聡らによる新羅使者へのとりなしの記事などは、創作記事と考えてよいだろう。

しかし、中には検討に値すると思われる記事もある。『釈書』二十三、資治表四、高野皇帝(称徳天皇)五年条(神護景雲三年/七六九)に、「封戸(ふこ)を土師寺(はじでら)に納む」とある。この記事は現存『続日本紀』『扶桑略記』には見えない独自のものである。また土師寺についても大阪府藤井寺市の道明寺(土師寺はその古名)だと思われるが明証がなく、江戸時代以来二・三の説があった。

ところが『新抄格勅符抄』寺封部に「□師寺。四十戸。神護景雲三年施。信乃二十戸、遠江二十戸」(『新訂増補国史大系』による)とあり、欠字であった「□師寺」が先の『釈書』の記事に見える「土師寺」に当たると思われるのである。神護景雲三年、土師寺への封戸四十戸の施入は史実と考えてよいであろう。

『続日本紀』によれば、同三年十月、称徳天皇は河内国由義宮(ゆげのみや)を西宮と称し、河内国を廃止して特別行政組織の河内職を置いたという。由義宮とは、天皇が、その寵愛する道鏡の出身地に造営した宮で、現在の八尾市付近にあったと考えられている。

以上を考えあわせると、やはり「土師寺」は河内の道明寺を指すのであり、封戸施入も由義宮造営に関連する措置であった可能性が出てくる。謎の多い由義宮造営に関する一史料となるかも知れない。

『釈書』の本記事は、『扶桑略記』に拠ったものである可能性が高い。現存『略記』の当該巻は抄録本であるが、完本には本記事があり、『釈書』は抄録される前の『略記』に拠ったのではあるまいか。このような例はまだまだあるだろう。

参考文献:藤田琢司編著『訓読 元亨釈書』(禅文化研究所刊)下巻372頁。

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人生の荷物は少ない方がいい -禅僧になったアメリカ人-より




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震災からはや8ヶ月以上が過ぎましたね。
皆それぞれが、自身の人生や生き方について考えたかと思います。

最近私が気をつけているのは、食べ物でも、その他のものでも、その“選択”についてです。例えば、一つの野菜を買うことが、どう生産者や流通と繋がり、自身の身体や心へと繋がってゆくのか。同様に、一つの生活雑貨、着る物などを選ぶ時もです。

元々、色々なものの“選択”においては、こだわりを持って生きているつもりでしたが、震災後はまた違った視点での物選びをしています。
そして、自身が心底気に入ったものにのみ囲まれてシンプルに暮らせるよう、物の整理などもよくしています。そうすると、自然と部屋もさらにスッキリし、持ち物もスッキリし、心までスッキリしてきます。

そんな折、仕事をしていて久々に『禅僧になったアメリカ人』を手に取り、-人生の荷物は少ない方がいい-という、著者トムさんの言葉が目に入りました。

見える物、手に取れる物のみならず、目に見えない心に関する事においても、執着が少ない(荷物が少ない)方が、人は軽やかに、でもどっしりと大地に足をつけて生きてゆけそうだな……と思った次第です。

持ち物を整理したり、心の整理をする為の様々なハウツー本が出ていて、その中には素晴らしいものももちろんあると思いますし、各々に合った本があるとは思います。

が、直接的な方法(ハウツー)をそのまま読んで実践するのみならず、是非、トムさんのリアルな半生を読んで、そこから自身の生き方を考えたり見つめたり、荷物の減らし方を学び取ったり感じ取り、独自の方法を作っていっていただけたら……と思う次第です。

『禅僧になったアメリカ人』トーマス・カーシュナー

人生の荷物はできるだけ少ない方がいい
自己をも捨てきれたら、他に願うことは何もない
トーマス・カーシュナー
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季刊『禅文化』222号発刊




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季刊『禅文化』222号を発刊いたしました。
編集者よりご紹介させていただきます。

★好評連載「吾が師を語る」。今号は、三島・龍澤寺の後藤榮山老師が、山本玄峰・中川宋淵・鈴木宗忠三老師についてお書きくださいました。目のご不自由だった玄峰老師の出家のご因縁―「私のような者でもお坊さんになれるでしょうか」。「勿論なれる」。「しかし私は目が大変不自由でございます。お経の文字もよく見ることができません」。太玄和尚(玄峰老師の得度の師)曰く、「人間の目なんていうものは、目の前に襖一枚あれば先は見えんじゃないか。しかし心の目を開けば、見えないものは何もないぞ」。
俳句をよくされた中川宋淵老師は、「花の世の花のやうなる人ばかり」と限りなき大肯定のご境界を詠っておられます。鈴木宗忠老師は、「老師、公案というものは何のためにするのですか」という榮山老師のご質問に、「見性(悟り)の世界の景色を観るんじゃな」と答えておられます。
越格の三老師のご日常がありありと現前いたしております。

★かつて森本省念老師のおられた長岡禅塾。今号より、現新命老師による「長岡禅塾物語」が始まりました。

★画家の伊藤紫虹さんが「月」に纏わるエッセイを、平塚景堂老師はジストニア(局所的筋失調症)によって右腕を奪われたピアニストの「復活」を取り上げておられます。寺庭さんのリレー・エッセイは、舞鶴市東光寺寺庭の大道るり子さんの登場です。また連載「技を訪う」では、所員の川辺紀子が建築家の木島徹さんを取材しています。

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『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』西村惠信著




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臨黄ネット_ 今月の禅語より


あの、読書のすすめさんでもご紹介いただきました、『禅語に学ぶ 生き方。死に方。-人生を悔いのないものにする参考書-』ですが、私ども禅文化研究所に事務局を置いております、臨済宗黄檗宗連合各派合議所(いわば、臨済宗と黄檗宗の各派の横の繋がりを一つに!という集まりです)の公式HPに、少しずつですがご紹介しております。

臨黄ネット 毎月の禅語

出版前にも何度か目を通しているのに、読むたびにその時の自身の身心の状態によって、違う気づきがあります。皆様にも手元に置いていただき、機会あるごとにめくっていただきたいオススメの一冊です。

四季の恵みをいっぱいにうけて、この秋に機が熟して実りがもたらされる事をイメージして、今月は-天地一杯の自己-というお話にしてみました。是非ご高覧下さい。

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第18回 東京国際ブックフェア

今年も、「東京国際ブックフェア」が東京ビッグサイトで開催されます。

弊所は去年まで3年連続で出展しておりましたが、今年は出展をいたしません。
ご期待いただいていた皆様には、申し訳ありませんがご了承くださいませ。

その理由は(言い訳ともいいますが)、前にもブログでお知らせしたとおり、国の公益法人の制度改革により、弊所は公益財団法人へと移行すべく準備を行なっており、そのための諸手続や、これに伴ってWEBサイトの再構築を行なっている最中だから、というのが一つです。
また、書籍刊行においても、白隠禅師の語録である『荊叢毒蘂』や、日本最古の仏教史伝『元亨釈書』など、大部の書籍の編集作業に入っているため、現時点で提供できる新刊がないといったこともあります。

また、復活することになった節には、なにとぞ、ご来場の程をお願い申し上げます。


今年の東京国際ブックフェアについて、簡単にご紹介しておきましょう。
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第18回東京国際ブックフェア
会期 2010年7月7日(木)~10日(日)
会場 東京ビッグサイト

震災の影響を受けるかと思いきや、過去最多の1200社が出展するとのこと。今年のテーマ国は、情熱の国「スペイン」だそうです。去年から特に目だった「電子書籍EXPO」も同時開催しています。

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臨済宗檀信徒経典CD 発売




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先にご案内した、『臨済宗檀信徒経典CD』(定価1050円・5%税込)が、去る5月16日に発売となりました。
収録されている内容は下記の通りです。
 1. 般若心経
 2. 消災呪
 3. 本尊回向
 4. 世尊偈
 5. 大悲呪
 6. 開甘露門
 7. 先祖回向
 8. 坐禅和讃
 9. 舎利礼文
 10. 延命十句観音経
 11. 四弘誓願
 12. 普回向
 13. 小磬三声
また、読経方法についての解説や心得を記した冊子も封入しております。

ご家庭での読経の手引きとなる本CDに収録されている上記のお経は、『臨済宗檀信徒経典』(定価840円・5%税込)の中にすべて収められているため、併せてご利用いただくことをおすすめしています。
この『臨済宗檀信徒経典』には、収録されている経典のやさしい現代語訳や、解説も掲載されていて大変好評です。

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朝の一日の始め、あるいは一日の終わりとなる夕べに、自ら生かされていることの有難さを感得してご本尊さまとご先祖さまに報恩感謝し、また、たとえば東北被災地で不自由な暮らしをされている方々に一日も早く平穏な日々が戻ることを念じ、お仏壇の前に静かに座って読経しましょう。

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-臨床僧の会・サーラ-

季刊『禅文化』220号で掲載させていただいた、-臨床僧の会・サーラ-につきまして、ブログでもご紹介させていただきます。

「臨床僧の会・サーラ」

 臨床僧は、病院・福祉施設・在宅などで病と闘う人たち、死に直面する人たちの傍らに寄り添う僧侶です。
 現代医学は様々な病を克服し、人々に大きな喜びを与えてきました。地獄の苦しみと言われてきた末期癌の痛みも、疼痛医療の発達で緩和することが可能になりました。その恩恵は計り知れません。
 しかし一方で、「医者は病気を診て、患者を診ていない」と言われてきたような、治療偏重の弊害は依然として改善されていません。例えば、医学的に治療する手立てが尽きた末期癌患者は、死の恐怖と闘いながら、ベッドで無為な時間を送っています。何故なら、治療の手段を失った段階で、医学的には敗北したと判断されてしまうからです。〝生命〟を救うことだけを学んできた現代の医療は、患者の人生をも含んだ〝いのち〟を救う術を持ちあわせていないのです。
 そんな、医療が救うことのできない“いのち〟を救えるのは、「生死」を一体のものとしてとらえる仏教ではないでしょうか。
 二千数百年前、仏陀が「医王」とも呼ばれたのは、単に病を治す知恵を持っていたからではありません。病人の排泄物の世話をしたという逸話が残されているように、自らが辿りついた境地を基盤に病人に寄り添い、〝身体〟と〝こころ〟両面のケアを行ったからに違いありません。生と死の狭間で悩み苦しむ人々の声を聞き、共に考え、道を指し示したのです。現代の臨床僧もまた、患者とその家族に寄り添い、喜びと悲しみを共有することを目指します。

-臨床僧の会・サーラ-の続きを読む

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季刊『禅文化』220号発刊




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弊所の季刊誌、『禅文化』220号を発刊しました。
こちらからどうぞ。

吾が師を語る――奥大節老師/西尾宗滴
愚堂中興以後の妙感寺寸考/能仁晃道
禅宗語録入門読本 六祖と南岳懐譲/小川隆
ゼミナアル・禅思想の道を歩く 講読 『信心銘夜塘水』(三)/西村惠信
禅僧の死に様 (四)快川紹喜/藤田琢司
南宋・金の衰亡と禅 (上) 要説・中国禅思想史29/伊吹敦
回想―花園大学―その十/北西弘
宗教と教育と私 体験的宗教教育論/松田高志
技を訪う ヨガ/川辺紀子
体当たり僧侶のボランティア日記 (四)/藤井隆英
一得一失/姫野晴道
碧巌録提唱(十五) 第三十六則 長沙逐落花回/山田無文
四方山話/平塚景堂
聖域巡礼 (二十三) 青蔵鉄道を行く(二)/李建華
グラビア 巣松翁蔵 禅林墨蹟 海門禅恪・弘巌玄猊
寺庭さんのリレー・エッセイ 共に夢が叶いました/亀井精子
和尚さんの身体講座 (三十) 究極の薬師流体軸運動/樺島勝徳
人ってときに墓なんですね―笹井宏之の生命の歌/佐伯裕子

表紙解説/藤元裕二
臨床僧の会・サーラ
いっぷく拝見
編集後記〈禅文化漫筆〉
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永源僧堂 篠原大雄老師を訪ねて




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先日、季刊『禅文化』の連載記事、-吾が師を語る-の取材で、滋賀県東近江市にある永源僧堂篠原大雄老師を訪ねました。

私は研究所で働かせていただいてちょうど6年ほどになるのですが、研究所にいながらも、在家で“禅”の世界にこよなく憧れるただの一人にすぎません。このブログを読んで下さっていたり、坐禅に興味を持って坐禅会に行かれている方々と同じです。

禅の研究者でもなく、ましてや僧堂生活を経験した事があるはずもなく、そんな者が老師と一対一でインタビューさせていただくわけで、この上なく有難いお仕事であり、楽しみには違いないのですが、同時にインタビュー前の緊張感は尋常ではありません。
この日の永源寺界隈は雪。しかも風も強く吹雪のよう。緊張とあまりの寒さから、「日頃の私の行いが悪いせいか…」などと全くもって関係ないであろう事を思いながら老師との相見の時間を迎えました。


「“普通”という事のすごさ」を思い知りました。私達は常にどこかしら身体や心に力が入りながら日々生活していますが、老師にはそれが全く無いのです。芯が通っていてぶれない人とは、何の力も入らず自由自在に軽やかに、淡々と“本来の自己”でいられるのだな…と。

インタビューが進むにつれ、あれだけの緊張もどこへやら、身を乗り出すように話を伺っていた私です。老師は常に淡々と普通。なのに私の心は帰る頃にはぽかぽかと温かく、視界を遮るほどに降る雪も、凍て付くような寒さもなんのその。スキップしたいほどに軽やかな心持ちなのでした。心と身体の繋がりとは面白いものですね。

何が起きても変わらずに存在するという事、常に“普通”という事が、皆に大きな安心(あんじん)を与え、その存在や空気そのもので衆生を接化するものなのだと感じました。ましてや雲水となると寝食を共にし、老師の一挙手一投足から学び取る。修行とは尊いものだなと感無量でした。こういう世界を垣間見ると、やはり、腹の底から、「あぁ…禅って良いもんだなぁ。好きだなぁ」と思う気持ちがまた深くなります。


そんな篠原老師には、“男が男に惚れて”、若かりし頃の老師を出家に至らしめた森本省念老師、建仁僧堂時代の竹田益州老師の事などを主にお話いただきました。『禅文化』夏号(7/25発刊予定)に掲載予定です。お楽しみに。




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『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』




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-読書のすすめ-

噂のユニークな本屋さん、-読書のすすめ-さんにて、弊所発刊の『禅語に学ぶ 生き方。死に方。―人生を悔いのないものにする参考書』西村恵信著が紹介されました。
さらに、度々お知らせしております、ティク・ナット・ハン師の『小説ブッダ―いにしえの道、白い雲』ティク・ナット・ハン著 池田久代訳も紹介されていました。

読書のすすめ店長の、清水氏によると、「出来ましたら【「幸福な生き方」実践の書--幸福に生きるための仏教の知恵】→【人生を悔いのないものにする参考書---禅語に学ぶ生き方。死に方。】→【小説ブッダ---いにしえの道、白い雲】の順番で読んでいただくと
いっそう深く心にガツンと響くと思います」との事。
私が読んでいないもう一冊も気になるところです。清水氏の書評は面白く、私も本選びの際に参考にさせていただいています。

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季刊『禅文化』219号発刊




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昨日、1月25日に、吾が研究所の季刊誌『禅文化』219号を発刊致しました。
こちらからどうぞ。

【もくじ】
吾が師を語る――古賀黙傳和尚と東海玄照老師/東海大光禅宗語録入門読本 六祖の物語 (四)/小川隆
ゼミナアル・禅思想の道を歩く 講読 『信心銘夜塘水』(二)/西村惠信
死して巌根に在らば骨もまた清し 寂室元光の墨跡 二幅―/金澤弘
禅僧の死に様 (三) 大灯国師/藤田琢司
ティク・ナット・ハンと地球仏教のゆくえ/池田久代

善財童子の求道ものがたり (二十一)
―妙光城の慈王マハープラバ―正法による統治と安穏/小林圓照
回想―花園大学―その九/北西弘
宋の南遷と禅 (下之下) 要説・中国禅思想史28/伊吹敦
宗教と教育と私 教育と楽天主義/松田高志
技を訪う ズーセスヴェゲトゥス/川辺紀子
碧巌録提唱(十四) 第三十五則 文殊前三三/山田無文
権力と文化/平塚景堂
体当たり僧侶のボランティア日記 (三)/藤井隆英
忘れ得ぬこと マリケン夫人とシカゴ/福井友榮
グラビア 巣松翁蔵 禅林墨蹟 雲居・隠山・春叢
寺庭さんのリレー・エッセイ――阿留辺幾夜宇和/豊田美恵子
和尚さんの身体講座 (二十九)/樺島勝徳
相庇ういのち互みに年経るに―近藤芳美の「妻」の歌/佐伯裕子
表紙解説/藤元裕二
漫画 今日も上天気/杜康潤
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編集後記〈禅文化漫筆〉
『禅文化』バックナンバー
禅文化研究所の本
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雑感とオススメの本




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最近、テレビを見ていません。ニュースくらいは見ておこうとつけていても、昨今の日本の政治の悲しき現実、残酷なニュースが番組のほぼ大半を占め、「時間の無駄だな。私には必要ないな」と手放しました。知りたい情報はいくらでもネットで集められる時代です。

残酷な事件が起きたりすると、似たような事件が連続して起こる事もあります。ああいった事件を過剰に報道しすぎるのはどうかと思います。
「消えた高齢者問題」に関して言えば、世に隠れていたずさんなものが明るみに出るという意味では、ニュースが大きな役割を果たしたのかもしれませんが、重要なのは、本当にその後、政府や自治体が対策に取り組んだのか。どのような制度ができあがり、対策が取られ、続けられているのかという事だと思うのですが、さわぐだけさわいで、いつの間にか本質は忘れ去られ、新たに起きた刺激的なニュースばかりを番組は取り上げ、我々視聴者の方も、新しい刺激にくぎ付けになったりします。
なんだか、空しくはないでしょうか。

大学生時代のドイツ語の教科書に、ドイツのとある研究者の言葉が載っていたのですが、いまだに私の頭から離れません。

子どもがテレビを見ている時、親は集中して静かに見ていると喜んでいるかもしれませんが、考える猶予も無く与え続けられる連続的で一方的な刺激に、半ば放心状態となっているだけなのです。

これが本当かどうかは私にはわかりませんが、禅の修行生活でも、もちろん本を読む事もありますが、実践や実体験などが重要視され、実際にやってみて、感じる事を大切にします。今までの祖師方でも、「本を読んでいて(テレビを見ていて)悟った」などというのは、私の知る限り聞いた事がありません(読書はもちろん大事ですが)。

忙しくて、子どもにテレビやDVDを見させている間に家事を…という方は多いと思いますし、実際問題仕方がない事があるのだと思います。
ですが、少し意識を変えて、最初は時間がかかってイライラしても、掃除でもお料理でも、子どもに手伝ってもらい、一緒に体験する。暖かい部屋でテレビ…ではなく、外へ出て寒さを体感し、この時期の植物がどうなっているのかを見てみる。など、少しテレビの世界から離れて実体験を大切にしてもらえたら…と思う今日この頃です。

朝早くから美しく掃き清められ、季節の花々に溢れる禅寺の雰囲気などから、敏感な子どもは様々な事を吸収するでしょう。是非お近くのお寺へも足を運んでみてください。

子育て中の方、そうでない方にも本日是非オススメしたいのは、盛永宗興老師による『子育てのこころ』です。忘れ去られかけている大切なことが、易しい言葉でたくさん綴られています。

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季刊『禅文化』219号 ご予約承り中




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来年1月25日発刊予定の、吾が研究所の季刊誌、『禅文化』219号。
ご予約承っております。こちらからどうぞ。

【もくじ】
吾が師を語る――古賀黙傳和尚と東海玄照老師/東海大光禅宗語録入門読本 六祖の物語 (四)/小川隆
ゼミナアル・禅思想の道を歩く 講読 『信心銘夜塘水』(二)/西村惠信
死して巌根に在らば骨もまた清し 寂室元光の墨跡 二幅―/金澤弘
禅僧の死に様 (三) 大灯国師/藤田琢司
ティク・ナット・ハンと地球仏教のゆくえ/池田久代

善財童子の求道ものがたり (二十一)
―妙光城の慈王マハープラバ―正法による統治と安穏/小林圓照
回想―花園大学―その九/北西弘
宋の南遷と禅 (下之下) 要説・中国禅思想史28/伊吹敦
宗教と教育と私 教育と楽天主義/松田高志
技を訪う ズーセスヴェゲトゥス/川辺紀子
碧巌録提唱(十四) 第三十五則 文殊前三三/山田無文
権力と文化/平塚景堂
体当たり僧侶のボランティア日記 (三)/藤井隆英
忘れ得ぬこと マリケン夫人とシカゴ/福井友榮
グラビア 巣松翁蔵 禅林墨蹟 雲居・隠山・春叢
寺庭さんのリレー・エッセイ――阿留辺幾夜宇和/豊田美恵子
和尚さんの身体講座 (二十九)/樺島勝徳
相庇ういのち互みに年経るに―近藤芳美の「妻」の歌/佐伯裕子
表紙解説/藤元裕二
漫画 今日も上天気/杜康潤
いっぷく拝見
編集後記〈禅文化漫筆〉
『禅文化』バックナンバー
禅文化研究所の本
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『禅と東洋医学』




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その“時”が来ないと、身近にあるのに読む事もしない本、知っていたのに、その“時”が来ないと手に取らない本、ありませんか?
何故今まで読んでいなかったのだろう!!!と思ったりもするのですが、きっと、今が読むべき時だったのだなぁ…と妙に納得したりもするもので。

本日は特に今までこちらでご紹介した事も無かったのですが、ふと研究所の本棚から手に取り、「あ、皆さんに紹介したいな」と思った一冊です。

『禅と東洋医学』

以下、帯の紹介文より。

-毎日を豊かにすごすための東洋の知恵-
仏教とは真の意味でのよりよい生き方を求める運動です。そして、東洋医学は人間を大きな自然の調和の中で捉えます。こうした考え方は、近代合理主義の思想に基づいた身心二元論を克服する意義を持ち、その優れた知恵と技術が、今あらためて見直されつつあります。

禅文化研究所。こんな本も出しています。
宜しくお願いします。

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大人の朝読





少し前のことになるが、10月29日の読売新聞の朝刊に「読書の秋 大人の朝読」という広告ページが掲載された。
その中に禅文化研究所の広告があったのを目にされた方もいるだろう。
「本を読む時間がない」と忙しそうな大人が多い中で、子供たちは学校で「朝読」の10分間で、本に親しんでくれているようである。読解力やコミュニケーション力の向上が期待されているとか。
そんな現代の大人も「朝読」に挑戦してもらうための企画ということで、弊所もそこに『和顔』(山田無文著)と『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』の2冊の本を掲載した次第。

この企画では、アンケートで広告や読書感想などを受け付けていたため、読売新聞社から、その感想についての情報をいただいたので、ここで、以下に公開させていただこうと思う。

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技を訪う -ズーセス・ヴェゲトゥス-




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季刊『禅文化』219号(次号:2011年1月25日発刊予定)の、「技を訪う」は、京都のバウムクーヘンで有名なお店、ズーセス・ヴェゲトゥスさんです。

数年前のちょうど今頃の季節に、こちらの季節限定スパイスバウムを初めて食べた私は、「ドイツと同じ味だ…、何て美味しいのだろう」と感動しました。

店主の森美香さんは、ドイツで修業をされ、ドイツ菓子のマイスターブリーフをお持ちのとても魅力的な女性。彼女の来し方がつまったバウムクーヘンだからこそ、いただいた時にあんなにも感動したのだな……と、取材をして思いました。

ちょうど12月はスパイスバウムが販売中!さらに彼女が大好きだというシュトレンも美味です。是非一度味わってみて下さい!

店主の森美香さんの紆余曲折、そしてこれからの夢など、是非皆さんに読んでいただきたい内容です。私も頑張ろう!と勇気をもらえますよ。
季刊『禅文化』1月号の記事をお楽しみに!

技を訪う -ズーセス・ヴェゲトゥス-の続きを読む

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教育とは




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以前こちらのブログでもお話させていただきましたが、大学を卒業してから10年以上、2ヶ月に1度のペースですが、ゼミを続けています。

今回、ゼミ担当教授・松田高志先生からのお話で、マヤ・インディアンの言葉を知りました。


生まれてくる赤ちゃんには、私たちの世界の未来があります。
ですから、お母さんは、赤ちゃんをあなたの胸にしっかりと抱きしめて、人間は信頼できる、世界は平和であることを教えてあげなさい。
お父さんは、赤ちゃんを高い丘の上につれていきなさい。そうして、世界はいかに広いか、そしていかにすばらしいかを教えてあげなさい。

資格取得に躍起になる若者。お金を有効に使って今学べる事を学ぶ事よりも、老後の為と貯金ばかりをする若者。草食系男子……。まるでどこまでも続く不安が取り巻く世界に生きるかのように、メディアでは日々様々な事が言われています。

「自分を生きる」とはどういう事なのか。真の教育とは何か。
このあたりを深く掘り下げた松田高志先生による寄稿文が、次号の『禅文化』(1月25日発刊)では皆さんにお届できる予定です。

子ども達への教育についてを考える事は、自分自身についてをも考える事、未来の日本、ひいては世界を考える事。
学生時代からずっと、松田先生の元で色々と学び、考えて来て、自分がどういう人間であって、自身の目指す方向とはどのようなものなのか、自分の生き方を模索し続けています。何かに感動しない日はありません。なかなかに、楽しい人生です。

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禅語カレンダー




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今年も残すところあと一ヶ月を切りました。
皆様来年のカレンダーのご準備はもうなさいましたか???
禅文化研究所のオンラインショップでは、禅語のカレンダーをいくつか取り扱っております。是非ご覧になってみてください。

禅語カレンダー各種

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萬壽僧堂(大分) 西尾宗滴老師を訪ねて




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季刊『禅文化』の連載記事、-吾が師を語る-の取材で、大分県大分市にある萬壽僧堂にお邪魔して参りました。

閑栖(かんせい)老師・西尾宗滴老師に、御自身の師匠について、様々なお話をお聞かせいただきました。
一番印象的だったのは、師匠の厳しい指導に対して、「ありがたい、感謝」と何度も口にされていた事です。
禅宗の老師方の接化は、それは厳しい事でよく知られていますが、在家の我々にはその世界は想像にも及びません。
それをあそこまで何度も、心底ありがたいと仰るのには、長く厳しい修行の毎日があったからこそなのでしょう。途中で抜け出せば、あそこまでの気持ちには到らぬものと思います。

西尾老師の記事は、来年発刊の4月号に掲載予定です。お楽しみに!

また、インタビュー後は現在の老師、佐々木道一老師とお話をさせていただきました。
時世をみつめ、現代に即した寺の在り方を常に模索されており、敷居を低くする事に努められています。
檀家さんや信者の方も増え、人々が集まって来ている様子。
先日の梅林僧堂といい、今回の萬壽僧堂といい、地方に人々を支える精神的支柱となられる老師方がおられる事に、嬉しく有難く思うのでした。
大分の方は是非、坐禅会などに参加されてみて下さい。

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『How to do ZAZEN』 -新刊の御案内-




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旧刊“How to Practice ZAZEN”に代わる外国人初心者に適切な入門書としまして、『How to do ZAZEN』を刊行致しました。

仏教や禅、東洋の思想に関心のある海外の方へのお土産、日本で坐禅体験をされた方へのプレゼントなどに是非どうぞ。

詳しくはこちら

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『七十を過ぎてわかったこと』




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先般も御案内しましたが、禅文化研究所所長 西村惠信先生がNHK教育テレビの「こころの時代」に出演しました。
1時間びっちりと、自身の人生観「“人生で一番若い日”を生きる」ということについて話されました。身近にいるものでも今まで聞いたことがなかった話もあり、とてもいい番組に仕上がっていたと思いました。
そういったことも含めて、本人が今の年齢になってわかってきたことがあるといい、著されたのがこの『七十を過ぎてわかったこと -続々・三余居窓話-』(平成22年7月発行)です。この本、図書館選定図書に選ばれています。
今回の収録も、この書籍をベースにして、西橋正泰アナウンサーから質問をされていますので、番組をご覧になって先生に興味を持たれた方にはお薦めの一書です。
先日の放送を、朝早くて見逃してしまったという方、もう一度見たいという方、下記の時間に再放送がありますので、どうぞご覧ください。

再放送:平成22年11月22日(月) 午後2~3時(NHK教育テレビ)


弊所より発売中の著作一覧
七十を過ぎてわかったこと
禅語に学ぶ 生き方。死に方。
十牛図 -もうひとつの読み方-
臨済録をめぐる断章 ―自己確立の方法―
無門関プロムナード
禅坊主の後ろ髪

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季刊『禅文化』218号発刊




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10月25日、季刊『禅文化』(年に4回の発刊)の最新号が発刊されました。
今回も個性豊かに様々な興味深い記事が揃っております。

毎号、編集者が、「これでもないあれでもない……」と悩んだ上で漸く決まります表紙は、美術や歴史に疎くとも、とてもわかりやすく、それでいて詳しく理解できる解説がついています。毎号、楽しみにして下さる読者の方も多い事と存じます。
今回は、長野県木曽郡にある古刹、定勝寺蔵の白衣観音図です。
気品があり、妙にひきこまれる美しさで、私もひと目見た瞬間にため息をつきました。


長年連載しておりました所長による「三余居窓話」は、『七十を過ぎてわかった事』にまとめさせていただいたのを機に幕を閉じ、新たに、-ゼミナアル・禅思想の道を歩く 講読 『信心銘夜塘水』-が始まりました。入門してみませんか?


「寺庭さんのリレー・エッセイ」は、普段はなかなかお話を伺う事のない、寺庭夫人(ご住職の奥様)の“繋がり”で続けられている連載です。
お寺に嫁いで大変だった事を受け入れてこられた来し方。次世代への思い。ご住職とはまた違う立場でみつめる禅の事、宗教の事などなど。


さて、個人的には、私の大学生時代の恩師、松田高志先生の『日常的生と宗教的生 ハシディズムの言行録に学ぶ』にて、ハシディズム(ユダヤ教の一派)に残る言行録が、禅の語録などと少なからず似通った部分、後世に生きる我々に指し示してくれる部分がある事を初めて知り、大変興味深く拝読しました。ハシディズムの言行録の存在じたい、私は知りませんでした。

そして更に今回は、恩師(松田高志先生)のそのまた恩師である、上田閑照先生による智勝会(居士の参禅会)のお話が、私には殊更嬉しく。>『吾が師を語る――大津櫪堂老師と梶谷宗忍老師』

松田先生も学生時代に様々な問題を抱えられた際に智勝会に参加されており、度々梶谷宗忍老師についてはお話を伺う事もありましたが、その上の大津櫪堂老師の事、さらに『隻手の音なき声―ドイツ人女性の参禅記』(筑摩書房)の著者であるリース・グレーニングさんの参禅に関しても触れられており、櫪堂老師とグレーニングさんとのやりとりの中にある厳しさ、真剣さには、まるで自身も参禅しているかのような錯覚に陥り(厚かましくてすみません)、涙し、心打たれるものが大いにありました。

また、さらにさらに、『隻手の音なき声』の訳者でいらっしゃる、上田真而子先生による「リース・グレーニングさんのこと」と題した、上田先生とグレーニングさんとの交流についても今回は掲載させていただいております。

『禅文化』をご購読いただいております皆様には、是非記事のご感想や、今後どのような記事をご希望になるかなど、ご意見も頂戴いたしたく、宜しくお願い申し上げます。

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新刊のご案内 『太極の心―楊名時の志を継いで』




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妙心寺管長・河野太通老師は、長年太極拳をされており、古くから楊名時師家(太極拳の道においても、尊称として“師家”を使うようです)と交流を持たれていました。
今回、太通老師と、楊名時師家の後継者である、楊慧さんによる共著が二玄社さんより出版され、禅文化研究所でも取り扱いをさせていただいておりますのでご紹介させていただきます。

『太極の心―楊名時の志を継いで』
太極拳。朝の京都御苑にて、ゆ~ったりとした動きで“気持ちのよい朝の気”を存分に味わうかのような、エネルギーを自身の内に集めては解き放つ、気の流れと同化する、見ている方も気持ちよくなるような動きをされているグループをおみかけします。

「おぉ…良いものだなぁ…」と思いながら道すがら見ています。
私はヨガをしていますので、求めるところは同じかな!?などと思いつつ…。
ヨガでは、呼吸を意識し、身体の隅々にまで意識を届けてゆくと、普段は自分の身体でありながら全く意識の及んでいない部分がある事に気づかされます。
「そこも私の身体の一部だったのね!?知らなくてごめんね」と驚きながら語りかけています。
同時にそれは、自身の心の見えない部分にまで光を当ててゆく事となり、まるで欠けていた月が光を受け、明るくその姿を現すかのようです。
呼吸を意識しながらアーサナ(ポーズ)を続ける事で、様々な“気づき”が自身に訪れます。
茶道やヨガや禅の教えから、「東洋の叡智とはなんて素晴らしいものなのだろう」と、日々実感し、感動しつつ生きています。
「太極拳もきっとそうなのだろう…」と、習っていなくてもわかるのです。

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梅林僧堂 東海大光老師を訪ねて




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先日、季刊『禅文化』の連載記事、-吾が師を語る-の取材で、福岡県久留米市にある梅林僧堂分院までお邪魔して参りました。
閑栖老師(前妙心寺管長)・東海大光老師に、御自身の得度のお師匠さんや、僧堂での師匠である東海玄照老師について様々なお話をお伺いしました。

当日、久留米の地に降り立ち、久留米城址や筑後川、ブリジストンの大工場などを目にしてから梅林寺を訪れ、この地に僧堂があり、そこでは今でも昔ながらの厳しい修行が続けられ、精神的支柱ともいえる老師がいらっしゃるという事の意味は、とてもとても大きな事のように思い、感慨深いものがありました。
むろん、存在すら知らない、気にしないでその地に住まう方々もいるでしょう。
ですが、坐禅会などもされているようですし、精神面・文化面をリードするに価する僧堂が存在するという事を、この地の人々は、大切にしてゆかなければならないなと思いました。

インタビュー中は、鋭い眼光を放ちながらも、赤子のように美しく澄んだ老師の瞳に引き込まれつつ、物心つく前から「お坊さんになる」と仰り、一筋に生きて来られたお姿、お話に、胸が熱くなりました。
まさに、御自身が好きだと仰る、映画監督・五所平之助さんの句「生きることは 一筋がよし 寒椿」のままに歩まれていらっしゃるのでした。

在家の私が、研究所でのお仕事によって、普通ではありえないであろう、一対一で老師にお話を伺うという事に、悦びと感謝の気持ちが湧き起こらないはずもありません。
僧堂の老師方は、メディアなどに登場される事はほぼありませんし、皆さんがお知りになる機会も少ないかと思います。
ですが、季刊『禅文化』の記事を通じて、少しでも多くの方に、老師の生き様、来し方、師匠との交わりを知っていただき、何か自身の生き方・人生の糧としていただければと願っています。

季刊『禅文化』2011年1月号に掲載予定です。
お楽しみに!

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愚堂禅師の語録と年譜

去る10月1日に大本山妙心寺法堂にて、妙心寺管長河野太通老師の導師のもと、愚堂東寔禅師350年遠諱が厳修された。
この法堂は、愚堂禅師がご存命の頃に建立されたもので、そう思うと、参列している私も感慨深いであった。

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何度かブログ禅でも紹介してきたが、この遠諱に向けて禅文化研究所では、愚堂禅師の「語録」と「年譜」の訓注本である『訓注 大圓寶鑑國師語録並年譜』、そして墨跡をあつめた図録『大圓寶鑑國師墨跡集』の編集制作を行なってきた。
愚堂禅師の「語録」は、伊勢中山寺様に残されている、法嗣・雪潭豊玉和尚の筆による収集草稿本が基礎となっており、この草稿本を八百津大仙寺十四世の康林祖寧が考訂して刊行したものが流布されている。
他に大仙寺に、『宝鑑録拾遺』と題される草稿本が遺る。筆者は不明で、年月日も記されていないが、『宝鑑録』にもれた書簡や聯句などを集めた、全二十二丁の薄いものである。

また、かたや「年譜」は雪潭和尚が編輯し、美濃真正寺の安山玄永が考証の任に当たったが、結果的に開板されたことがなく、中山寺に雪潭和尚自筆の稿本が遺り、東京大学図書館(「東大本」と略す)、花園大学図書館(「花大本」と略す)、そして、八百津大仙寺(「大仙寺本」と略す)の三箇所に、それぞれ別の写本が所蔵されている。

さらに、今回の『図録』の制作のために全国各地で撮影した際に見つかった真筆資料がある。

これらの諸資料をすべて網羅したのが、今回の遠諱記念出版である『訓注 大圓寶鑑國師語録並年譜』(訓注・能仁晃道)である。『大圓寶鑑國師墨跡集』の図版番号も注記に含まれ併せ見ることができる、平成新修『宝鑑録』ともいえるものとなった。

紐解いてみると、例えば、「年譜」慶安元年(72歳)の項に、禅師は『老子経』を閲覧し、また行録の慶安二年(73歳)の記載も併せ見ると、寝食を忘れるほど読まれていたようである。後水尾天皇は勅して、禅師に老子経の中から二編を書いてもらったとある。『墨跡集』には、そこのころに書かれたのではないかと思われる「老子経」の一編を書かれた墨跡(写真)が残る。

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こうして関連付けてみると、難しい漢文語録を読むことが、なかなかに楽しいものになるのではないだろうか。

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呼吸と空




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御所から見る夕焼け

まださほど人生の荒波を超えたとも言い難い若輩者の私。
それでも今までの人生で一番とはっきり自覚できるほどに苦しかった時、あるマダムに「○○ちゃん、人は呼吸が深くできてさえいれば、たいがいの事は乗り越えられるものなのよ」と言われた。

「そういえば今の自分の呼吸は浅いかもなぁ。そもそも苦しすぎてそんなものを意識する余裕すら無い。魚が陸に打ち上げられてあっぷあっぷしているような状態だもの。本当にそんな事(深い呼吸)で乗り越えられるのだろうか」と半信半疑であった。

それでもなんとなく、自分の呼吸が浅いなと思いハッと気づいた時には深呼吸を心がけ、坐禅をしに行ってみたり、大好きな場所、御所や比叡山を眺められる鴨川沿いのベンチなどでゆっくり呼吸をしてみるよう心がけた。

そして何となく峠を超え、「“呼吸”って一体なんだろう?これはやはり何かあるな」とはっきりと気づいた頃から、様々な情報が私の元へ集まり出した。
中でも印象的だったのは、DVDで観たガイアシンフォニー・地球交響曲第2番に登場する、ジャック・マイヨールの言葉。

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暑い⇒熱い⇒厚いで思い出した『多功能 漢語大詞典総合索引』

こう毎日アツ~クては、大いに痩せるはずなのに、その反動でビール腹に拍車がかかってしまう毎日である。
今どきエアコンのない自分の部屋で、扇風機をフル稼働させながら、扇風機にあわせて回転椅子をくるりと回していると、『諸橋大漢和辞典』と並んで、中国上海・漢語大詞典社発行の『漢語大詞典』全12巻が所狭しと書架に並んでいるのが目に入った。
その12巻の隣に『多功能 漢語大詞典総合索引』なる一書がある。1700頁を超えるアツ~イ辞書索引である。

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この辞書はそもそも、中国の国家事業として始まったものだが、途中から漢語大詞典社が引き継いで完結させた、中国随一の大辞典である。その掲載する漢字数3000字、語彙数35万語を数える辞書の索引が、先に書いた『多功能 漢語大詞典総合索引』であるが、この索引作成を行なったのは、この禅文化研究所なのだ。
序文に、4年かかったと書いてあるとおり、35万語の語彙を、当時のパソコンで単漢字から検索して索引を作るのには、かなり大変だったのが思い出深い。

当時、禅文化研究所の編集主幹だった芳澤勝弘先生(現・花園大学国際禅学研究所教授)を中心にして、禅文化研究所が行なっていた禅籍研究の仕事で、中国の俗語を多く載せる『漢語大詞典』は大変に役に立つ辞書だったが、いかんせんピン韻のわからない文字をこの辞書で探すのは面倒なことだった。
「えーい、どうせなら、データにして索引を作ってしまえ」ってことで、漢語大詞典社に持ちかけて、エイヤッ!とはじめたような感じであったが、今から思うと、なかなか骨の折れる仕事だった。当時、パソコンでユニコードは使えず、JIS水準だけだったのだから。
前書きには私の名前や、当時、非常勤職員として勤務し、この仕事に関わっていたTさんという女の子の名前まで書いてもらっている。もちろん、中国との仕事なので、このブログにチベット写真で登場している李建華さんも大いに関わっている。そういえば、月に二度も訪中したこともあったり、重いデスクトップパソコンや、品質のよい日本のFAX機を、腰を悪くしながら持っていったりしたことも思い出される。

ただ、アツーイ思いでやったこの辞書索引も、残念ながら、もう本土にさえも在庫がないらしい。おかげさまで関係学者からは一定の評価を得たし、我々にも成果とともに、忘れられない経験となったのは事実であるが。
ちょっと思い出したので、忘れられないように書き留めておきたい。

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研究所HP -読む-コーナーのご紹介




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季刊『禅文化』217号 川蔵北路を歩く(8)より 

禅文化研究所のHPにて、季刊『禅文化』より抜粋しましたいくつかの記事をご覧いただけます。
客員研究員で、北京在住の李建華氏による-聖域巡礼-では、厳しくも美しいチベットの写真が満載。
是非ご覧になってみて下さい。そして、『禅文化』のご購読もお願い申し上げます。

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季刊『禅文化』217号 川蔵北路を歩く(8)より
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季刊『禅文化』217号発刊




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季刊『禅文化』217号が7月25日に発刊されました。

一読者でもある職員Kの今回の注目記事は、2月に開催されました第6回臨黄教化研究会での基調講演録。
JT生命誌研究館館長の中村桂子先生に、「“生きている”を見つめ“生きる”を考える」と題してお話いただいたものです。
私もこの研究会のお手伝いの傍ら拝聴していましたが、中村先生のような一つの道を極めた方が仰る「私達は何も知らないんです。わかっている事なんてほんの少しの事なんです」というお言葉にいたく心打たれました。
人間、全てをわかったようなつもりになって驕ってはいけないなぁと思ったものです。

小さな生き物達が“ひたすらに、よく、巧みに、わきまえて”生きる姿、古代インドの宇宙観、四季折々の生命が数多く描写されている『源氏物語』、宮崎駿監督が『風の谷のナウシカ』の発想を得たという堤中納言物語の中の『虫愛づる姫君』など、様々なお話から、“生きる”とは?!を考えさせられる、非常に興味深い内容となっています。

また、今回スペシャルな記事の1つに、福井謙一先生の奥様、福井友榮さんによる「朋あり、遠方より来たる」があります。福井先生と同時にノーベル賞を受賞されたロアルド・ホフマン氏の来京に際しての心の交流、千家十職の樂家を訪れ、日本文化の真髄に触れられた際の事など、非常に印象深く心温まる記事となっています。

グラビアの、巣松翁蔵「禅林墨蹟 東嶺・遂翁・卓洲」や、いっぷく拝見の墨蹟などもお楽しみいただけるかと存じます。

他にも色々と詳しくご紹介したいのですが、下記もくじにて……。
ご購入はこちらから。

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第17回 東京国際ブックフェアを終えて




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去る7月8日~11日、お知らせしていたように、東京ビックサイトにて「第17回 東京国際ブックフェア」が開催され、今年も多くの来場者がみえた。
昨年比で135%の増加だそうで、四日間合計で約87000人もの方が、一年に一度の、いわば「本の祭典」にお越しいただいたようだ。

禅文化研究所は、筑摩書房や河出書房、中央公論など、大手出版社に近い大通りにブースを構えさせてもらい、スタッフ一同、張り切って集客に務めた。
もちろん、一般書のようにはいかないが、毎年お越しいただく愛読者の方々はもちろんのこと、我々が呼びかける「禅文化研究所」の声を聞き止めていただき、ふと立ち寄っていただいた方も数多く、新刊『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』を中心に、たくさんお買い求めいただき、ありがたいことだった。
ブックフェアでは多くの出版社が割引販売をしており、特に高額書籍を求めるのには絶好の機会だと思う。去年までは我々スタッフも、休憩時間に他社の書籍をみたり求めたりしたいのだが、今年は大盛況で、そんな時間さえなかったほどで嬉しい悲鳴だった。

一方、今年はあらたな企画で、妙心寺派東京禅センターのスタッフである若手僧侶のお二方(小林師と富岡師)にお願いして、合計13回に渡る「禅セミナー -椅子坐禅と禅語に学ぶ-」を、ブース内で開催した。
椅子席を10席ほど用意してのミニセミナーではあったが、13回すべてが満席で、土日には立ったまま熱心に聞き入る方、椅子坐禅ならぬ起立坐禅までしておられる方もおられた。
もちろんフェア開催中のことであるから、他のブースからの呼びかけ声や、来場者の話し声はかなりの音量で響いていたのであるが、我が禅文化研究所のブースでは、簡単な坐禅の説明の後、拆(たく)と引磬(いんきん)が鳴って止静(しじょう)に入ると、ブース内だけが静寂になり、参加者からのα波が出ているのか、話ながら通りかかる人達も声をしずめるほど、独特の空気を放っていた。

来年もブックフェアは、同じ東京ビックサイトで行なわれるが、東館という更に大きなエリアで開催されるとのこと。現時点で、禅文化研究所も出展の仮申請を済ませたが、正式に出展するということになれば、またお知らせするので、是非ご来場いただきたい。

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東京国際ブックフェア 本日より開催




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昨年の様子

本日より、東京ビッグサイトにて東京国際ブックフェアが開催されています。
弊所は3回目の出展。少ない人数でなんとか頑張っています。
お近くの方、この日は東京近辺にいらっしゃるという方、是非禅文化研究所のブースへ遊びにいらして下さい。そして、お声をかけてください(かけていただきたいのです)!

今回から、東京禅センターさんのお力もお借りして、簡単なセミナーを開催しますので、お時間のある方は是非そちらもご参加下さい。

本日より4日間(日曜日まで)です。どうぞ宜しくお願い致します。

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新刊『七十を過ぎてわかったこと』 西村惠信著




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先日、新刊『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』(西村惠信著・定価1,470円)をご紹介した折にもふれたが、「第17回 東京国際ブックフェア」への出展にあわせて、数冊の新刊を発売する。
本日ご紹介するその1冊が、『七十を過ぎてわかったこと』(西村惠信著・2,100円)。






「人生、七十歳になってやっと見えてくることがある」  西村惠信







季刊『禅文化』連載の三余居窓話を一冊にまとめたもの。
『禅坊主の後ろ髪』に続く第二冊目。7月30日発売予定。ご予約承り中。

東京国際ブックフェア 招待券進呈中

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『歩々清風』堀内宗心著 -私の好きな一文-




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-私の好きな一文-と勝手に題しまして、これから度々、研究所から出版した書物の中より、ことのほか私が個人的に気に入っている、大好きな文章をご紹介してゆきたいと思います。
ただただご紹介するだけですが、素晴らしい文章ですので、皆さんにじっくり味わっていただき考えていただく為、個人的感想は省きます。


『歩々清風』堀内宗心 -お茶を教えるということ- より

 自分で点前をしてみて感じることは、お茶の点前の中に、自分で自分を律するという修練の含まれているということであります。
 自分の手足の動き、手足の位置など、一見たいしたことではないはずであります。これは禅宗の修行のなかでもまた大切なことであります。坐禅は、生理的に精神的体調を調えるうえに非常に有効な手段でありますが、お茶の点前は、自分の身体の隅々までを意識して制御している間に、ひょっとして、自己解脱につながる契機ともなるのであります。

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新刊『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』 西村惠信著




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既にお知らせのとおり、7月8~10日に東京のビッグサイトにて行なわれる「第17回 東京国際ブックフェア」に、弊所は三年目の今年も出展(ブース№3-21)するが、それにあわせて数冊の新刊を発売する。
その一冊が、こちら、『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』(西村惠信著・定価1470円〈税込〉)である。

本書について、著者の弊所西村惠信所長は、あとがきに次のように書かれているので全文引用してみよう。

 多くの人が、「禅は面白そうだが、難しくて分からない」という。まさにその通りである。たしかに禅に関心を持つ人は多いが、実際に禅が分かっている人は、殆んどいないであろう。禅というものは、始めからそういうものであるらしい。  ところで今日、どこの書店にも、禅の書物が汗牛充棟のごとくに並んでいる。それらはごく平易に書かれたものから、きわめて専門的な『禅録』の訓注まで、さまざまである。  それらを読んでみても、どれも、分かったようで分からないものばかりであろう。そこがまた、禅のもつ固有の魅力でもあるとも言える。分からないものに対してこそパッションを起こすのが、人間というものの本性なのだから。  そういうわけで人々は、「禅」とはいったい何かが、もっと知りたくなる。そして、頭の先だけででもいいから、禅の片鱗を垣間見たいと思う。これは大切なことだ。それがなければ、人が奥深い禅の玄旨に向かう道は、閉ざされてしまうからだ。  本書において著者は、人間にとって共通の関心事である、生き方や死に方についての禅語を撰び、これらに日常生活からのコメントを書いた。  禅をほんとうに体得しようとすれば、一生かけても足りないであろう。しかし一般の人々にも、厳しくてしかも楽しい「禅」という宗教に、「親しむ」ことは許されるであろう。  そう、凡人にとって程遠いものと思われている「禅」は、どこの家の周りにも、茶の間にもいっぱい転がっている。本書が、多くの風景写真とともに編集されているのは、そのような禅の日常性に、親しんでもらうための意図に他ならない。読者がこれらの美しい自然の風景を通して、禅の風光に触れていただければ幸いである。

本書に掲載するカラーの風景写真は、全点研究所スタッフのもの。このブログでも登場した写真もある。
一つの話は2~3ページで完結するので、気軽に楽しめることと思われるので、是非ご購読をお願いしたい。


このブログをご覧になって、東京国際ブックフェアにご関心のある方に招待券を進呈します。
禅文化研究所ホームページ左下「お問い合わせ」ボタンより、「東京国際ブックフェア招待券( )枚希望」と書いて、住所電話番号などご記入漏れの無いようにお申し込みください(枚数を必ずご記入下さい。但し1人5枚以内とさせていただきます)。

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静岡メディカルフォーラム2010-うつ病に打ち勝つために-





平成22年7月3日(土)、静岡県の三島市民文化会館大ホールにて、上記フォーラム(写真をクリックすると大きな画像が開きます)が開催されます。

第2部の講演にて、弊所から既刊の『プチうつ禅セラピー』の著者、薬師禅寺住職の、樺島勝徳師が「自分の体は自分で治す」と題し、講演を行います。
入場料無料、申し込み不要ですので、関心のある方は是非ご来場ください。

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東京国際ブックフェア

今年も東京国際ブックフェアに出展します。
3年連続となる今年のブックフェアでは、新刊を中心に禅に関する入門書から専門書まで、特色ある書籍及びDVDなどを紹介します。
期間中は一部商品を除き定価の2割引でお買い求めいただけます。
また、今回は、妙心寺派東京禅センターと共同で、ブース内で書籍に関連したミニセミナーやミニ説法等を行ない、禅を体感していただきます。
多くの方々のご来場をお待ちしております。


第17回東京国際ブックフェア
会期 2010年7月8日(木)~11日(日)
会場 東京ビッグサイト


このブログをご覧になって、ご関心のある方に招待券を進呈します。
禅文化研究所ホームページ左下「お問い合わせ」ボタンより、「東京国際ブックフェア招待券( )枚希望」と書いて、住所電話番号などご記入漏れの無いようにお申し込みください(枚数を必ずご記入下さい。但し1人5枚以内とさせていただきます。発送は6月以降になります)。

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季刊『禅文化』216号発刊




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ブログでのご案内が少し遅れましたが、季刊『禅文化』の216号が4月25日に発刊されました。

職員でありながら一読者でもある私ですが、今回最もしびれましたのが(表現が不適切かもしれませんが本当にしびれました……)、弊所職員・藤田琢司による新連載(不定期連載です)、「禅僧の死に様(一) 都人よ、わが死に様を見よ-明庵栄西」です。

「都人よ、わが死に様を見よ」ですよ皆様!と、一人興奮していて申し訳ないのですが、その臨終の時は後世に語り継がれるべきものなのでした。こちらで内容をお話できないのが残念ですが、是非手に取っていただければと思います。

なかなかにマニアックな季刊誌と思われる事でしょうが、様々な方に読んで頂けるよう内容も工夫しております(下にもくじを載せておきます)。
禅の墨蹟がお好きな方などには、グラビアページもお楽しみいただけるかと存じます。
また、毎号の表紙も禅とは限らず仏教に関する面白い画を採りあげています。今月号は「放生会(ほうじょうえ)」。その解説も掲載しております。

季刊『禅文化』を、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
お求めはこちらからどうぞ。

季刊『禅文化』216号発刊の続きを読む

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禅僧が語る -妙心寺 次期管長 河野太通老師-




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先般こちらでもご紹介させていただいておりました、妙心寺派管長・河野太通老師のDVDが出来上がりました。

戦争を体験し、厳しい禅の修行の世界に身を投じられ、生涯その世界で生きられている
老師の生き様に、ご覧になった方々はそれぞれに思うところがあるかと存じます。
少しでも多くの方に、普段なかなかお話を聞く機会の無い高僧方に出演いただいているDVDシリーズ。第8作目となります。

研究所としましては、少しでも多くの方にご覧いただきたいと、お求めやすい価格を設定しています(これは本当に頑張っています)。
禅の勉強会をなさっている方、生き方についてを模索しあう会、宗教や禅の枠を超えて様々な場で皆さんにご覧いただけたらと、心より願っております。
どうぞ宜しくお願い致します。

DVD禅僧が語る 擔雪埋井 妙心寺派管長・河野太通老師

その他のDVDはこちらからどうぞ。

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眠る




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昨秋からよく眠る。
いまだかつて不眠症になったことは一度もないが、たまには寝付きの悪い夜や、夜中に目が覚めることはあった。それが昨秋から夜中に一度たりと目が覚めない。理由はこうだ。昨春だったか、季刊『禅文化』に「和尚さんの身体講座」をお書きいただいている樺島和尚から、同年秋、当所発行予定の書き下ろし単行本の原稿が入った。和尚の文章はどことなく愉快なので編集作業も楽しいが、「これは!!!」というような有益な情報もいっぱいある。そんななかに「遠赤外線アンカを作る」という話があった。

……遠赤外線セラミックスは加熱すると数十倍の遠赤外線を輻射する、という性質がある。だから冷めにくい布団の中で温められたセラミックスは、効率よく遠赤外線を輻射するというわけだ。遠赤外線は光の一種だが、布団くらいなら通過してからだの各所を照射する。……これは面白い。そう思った私は、「遠赤外線ライト」を改造進化させて「遠赤外線輻射アンカ」を作った。略して「遠赤アンカ」である。布団にもぐりこみ、遠赤アンカをラッコのようにだっこする。食べ過ぎ飲みすぎの日には鳩尾に当てる。しばらく経つと、善意の温かさが胃腸を応援してくれる。徐々に気血が腹部に帰りはじめるのだろう。それとともに意識のレベルが落ちていく。昼間の仕事をひきずって毛羽立ち、とげとげしていた意識の角がとれ輪郭が丸くなって解けていく。腹筋が元気をとりもどしているのか、自ずから深く呼く呼吸が現われ、意識レベルがしだいに低下し、腹部と足先の温かいまどろみの状態が、言い知れぬ幸せ感をつれてくる。そうして、満ち足りた温かさの中で、がくっがくっと全身の力が抜け、眠りに落ちていく。とまぁ、おおげさに言えばこんなところである。……(樺島勝徳『プチうつ 禅セラピー』禅文化研究所、2009年、212~213頁)

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新刊のご案内 -校訂本 宗門葛藤集 訓注・和訳-




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『校訂本 宗門葛藤集 訓注・和訳』
3月3日発刊
訓注・道前宗閑
A5判/上製本/420頁
3,885円

『宗門葛藤集』は、我が国の禅門において、口訣を秘密伝授する密参禅の公案集として作られた日本禅録である。
元禄二年(1689)、現代で言うところの第一版が出され、安政五年(1858)、最終的に確立刊行。大正五年、『塗毒鼓』の中に編集収録され、今日、参禅者の必須不可欠本となっている。
長年“伝統室内で育った”著者も、『塗毒鼓』に収められる『葛藤集』に参じた。ところが、著者が改めて、『葛藤集』を読んでみると、そこに見たものは、甚だしい誤字誤記、脱字脱文、衍字衍文、また訓読の誤りであった。
江戸期に成立した『葛藤集』は、その伝統を重んじる余りか、平成の現代に到るまで、テキストクリティークがまったくなされていなかったのである。
著者は痛感した、「禅録が各国の言葉に翻訳されつつある現代、このような旧態依然たる態度を取り続けることは最早通用しない」と。
かくして、著者の“伝統との格闘”が始まった。
そして、従来の『葛藤集』原文の誤りを正し、訓読を改め、語注を付し、さらに、和訳の老婆心切を施したのが本書、校訂本『宗門葛藤集』である。

お買い求めはこちらから。

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フランス語版『雲水日記』




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フランスのフィリップ・ピキエ社から、『雲水日記―画で見る禅の修行生活』(佐藤義英/画・文)の仏訳が出版された。
訳者のロジェ・メネソンさんは、フランス極東学院所長のフレデリック・ジラールさんのかつての生徒さんで、10年ほど前に、『雲水日記』を仏訳したいと、禅文化研究所に訪ねてこられた。ご承知のように、『雲水日記』の日本語版は、専門用語もあふれていて、洒脱だが、わかりにくい個所がいろいろある。これを、面白みを残したまま筋の通ったフランス語にするのは、大変だろうなと、ロジェさんのお話を伺いながら感じていた。
今、入門編の二つ「初行脚(はつあんぎゃ)」と「掛錫(かしゃく)」を拝見したところだが、誠実な苦労のあとが偲ばれる。いいフランス語だなあと思う。ユーモラスな画も生きている。日本の文化を根底から支えている世界を、楽しくお知らせすることのできる一冊だと思う。定価19.50ユーロ。
アマゾン(フランス)では、18.53ユーロで入手できるようだ(ただし送料は別途必要)。

日本文化に関心のあるフランス語圈の方々への、ちょっと「イケテル」プレゼントとしても役立つかもしれません。

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季刊『禅文化』215号発刊

1月25日に、季刊『禅文化』の215号が発刊されました。
お買い求めはこちらからどうぞ。

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*もくじ*
吾が師を語る――宗寛老師と宗義老師/稲垣 宗久
特集 第十一回東西霊性交流
 真の対話に向けて/ピエール・ド・ベチュヌ
 同行同修/佐々木悠嶂
 霊性交流を終えて/堀口宗彦
 祈りとは何か/佐々木方格
善財童子の求道ものがたり(十七)―心の宝庫から生まれる福徳を備えたヴィドヴァーン(明智)居士/小林 圓照
回想―花園大学―その五/北西 弘
宋の南遷と禅 (上) 要説・中国禅思想史 /伊吹 敦
禅宗語録入門読本7 六祖の物語(一)/小川 隆
天平という修羅/平塚 景堂
宗教と教育と私 「思想及び良心の自由」をめぐって/松田 高志
技を訪う―仏具木地師 加計穣一/川辺 紀子
追悼 加藤正俊先生
 得難い友/大槻幹郎
 加藤正俊さんを偲んで/西尾賢隆
 大学院のころ/永島倭
わが郷愁の蒸気機関車 三余居窓話(六十三)/西村 惠信
聖域巡礼(十九) 川蔵北路を歩く(六)/李 建華
グラビア 巣松翁蔵 禅林墨蹟 白隠慧鶴
寺庭さんのリレー・エッセイ―山寺で暮らして/今杉 益美
和尚さんの身体講座 (二十五) 足の中指刺激で酸欠解消/樺島 勝徳
男一人病める簡素はさびしいぞ―滝沢亘の孤独の歌/佐伯 裕子
表紙解説/藤元 裕二
いっぷく拝見
編集後記〈禅文化漫談〉

禅文化研究所HPに『禅文化』の記事を掲載中

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『プチうつ禅セラピー』著者 ラジオ番組出演のおしらせ




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『プチうつ禅セラピー』著者 樺島勝徳師 ラジオ出演のお知らせ。

NHKラジオ第2の「宗教の時間」
1月24日(日)午前8時半~
*再放送1月31日(日)午後6時半~


樺島勝徳師が、上記ラジオ番組にて、弊所発刊の『プチうつ禅セラピー』についてをお話されます。
ちなみにこちらの本の内容は、うつの事にとどまらず、自分でできる予防医学のお話や、抗酸化サプリメントの作り方、遠赤外線のお話、身体の中心軸を開発して心身の生命力を倍増する方法まで様々です。
心身共にストレスを貯めている現代人に、禅僧でもあり鍼灸師でもある著者がイラスト付で懇切丁寧に説いた興味深い内容となっています。
是非ご高覧下さい。

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『禅語カレンダー』と『禅の寺』




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今年も残すところあとわずかとなりましたが、皆様来年のカレンダーのご準備はもうなさいましたか???
禅文化研究所のオンラインショップでは、禅語のカレンダーをいくつか取り扱っております。是非ご覧になってみてください。

臨済宗黄檗宗の本山を詳しくご紹介(総カラー)しました『禅の寺』ですが、年内のご注文に限りまして、5部以上のご注文は一割引となっております。
こちらも併せてどうぞ宜しくお願い致します。

さて、弊所は、12月26日(土)~1月5日(火)まで年末年始の休業とさせていただきます(ブログもお休みさせていただきます)。
書籍は25日の午前中までにご注文いただきますと、年内にお届け致します。それ以降のご注文につきましては、1月6日以降の発送となります。
ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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新刊のご案内 『プチうつ 禅セラピー』




プチうつ 禅セラピー

禅文化研究所、新刊のご案内です。
 『プチうつ 禅セラピー』を、明日11月18日に新刊発売します。
本書は、季刊『禅文化』に「和尚さんの身体講座」を連載していただいている、京都嵐山の薬師禅寺の住職で、鍼灸師の資格を持つ樺島勝徳和尚の書き下ろし新刊です。
弊所の発行書籍としては、ユニークな一冊です。

書店に行って、家庭の医学のようなコーナーに行くと、今どきは「プチうつ」という言葉の入った本を沢山みかけることでしょう。普通の現代日本人に起きているこの現象を、禅的な発想からとらえ、自宅でもできそうな体操をしたりして、ゆっくりと克服してしまおうというのが本書です。
じつは、著者の樺島和尚は、自身が幼い頃からぜんそくに悩まされ、そのせいで「プチうつ」でもあったということですが、我が身を駆使して試行錯誤したすえ、「病むことさえできる大きな健康」ということにふと気付くのです。そして、いろいろな体操やEM菌を使ったり、簡単な遠赤外線装置を自作したりして、自らはついにぜんそくを克服してしまわれました。

発刊に先駆けて、我々スタッフは主要都市の書店へ営業に出かけました。その時のこぼれ話。
本書の見本をみた書店員さん云く、「“プチうつ”、“ぜんそく”、“アトピー”と、キーワードが多すぎて、どのコーナーに置けばいいか困りますね~」。
でも本書は、どれにも対応してるんですもの、仕方がない。でも確かに欲張りすぎたかもしれない……、と、装丁を担当した私は思うのでした。

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新刊のご案内 『栄西 千光祖師の生涯』




『栄西 -千光祖師の生涯』

今日は、11月4日発売の新刊、 『栄西 千光祖師の生涯』(宮脇隆平著・禅文化研究所刊)をご紹介します。
本書の著者、宮脇隆平(みやわき たかひら)さんは、博多聖福寺の元執事だった方で、平成7年の聖福寺の開創八百年慶讚法要の際に記念して発刊された『聖福寺通史』編纂に主として関わられた方です。
その縁があって、栄西禅師の教えに近づけたらという思いのもとに、史料をひもとき、足跡を追って、国内はもとより、中国各地をも歩かれたのです。
そしてできたのが本書。実は以前、『栄西ものがたり』(文芸社)として公刊されていたのですが、絶版品切れとなっていたものを、弊所から加筆修正されて『栄西 千光祖師の生涯』として発刊することになった次第です。

さて、みなさんは「栄西」を「えいさい」とお読みになっていることかと思います。しかし本書では「ようさい」というフリガナを振っています。「栄」を「エイ」と読むのは漢音で、「ヨウ」と読むのが呉音です。したがって、日本に伝わる古来からの漢字の音読としては、呉音である「ヨウ」の方が正しいということになるためです。
また、江戸時代の学僧で高峰東晙禅師という方がおられ、『興禅護国論解』という著書の中で、「栄」に「イヤウ」というフリガナを振られているため、建仁寺では古来、「ようさい」と読むのが伝承であるとのこと。博多の聖福寺でも寺伝で「ようさい」と読んでいるとのことです。
最近は学校教科書などでも「えいさい」ではなく「ようさい」と読ませているものも増えているとのこと。

話はかわりますが、複数の人間で重いものを引っ張る時などに、「エイサーヨイサー」という掛け声をかけることもあろうかと思いますが、実はこの掛け声は、栄西禅師が建仁寺を建立されるときに、大勢の人が巨木を引っ張るのに、どんな掛け声をかえようかと評議しているとき、「わしの名をよぶがいい」と禅師が指示されたので、「エイサイ、ヤウサイ」と掛け声をかけて引っ張ったところ、巨木がなんなく動いたというような逸話があるとのことです。

ともかく、本書にはこんな逸話も紹介されていて、小説風で読みやすいので、おすすめです。
5年後の平成26年には、大本山建仁寺で栄西禅師の800年遠諱大法要も営まれることになっています。

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コスモス

二十年振りに親友に会った。二年前に小学校の教師を退職して、大阪にひとりで暮らしている。京都駅の中央改札口で待ち合わせをした。彼はまるで森のなかに一人でいるように、雑踏の改札口に、しんと佇んでいた。昼食を一緒にした。料理が運ばれてきたとき、彼は、「たった一人で心が餓えていると猛烈な食欲が出てくるものだ」と言った。そう言いながら彼はゆっくりと静かに食べた。貪っているのはむしろ私の方だったので可笑しかった。

どんな生活をしているのか尋ねると、彼はとても簡単に答えた。「朝起きて散歩をして朝食を取り、坐禅をして昼食をとり、坐禅をして夕食を取り、坐禅をして寝る」。一週間に二度ほどスーパーに買い物に行って、レジで「ありがとう」と言う。一週間に二回のありがとう。彼が人に話をするのはそれだけのようだった。会って三十分ほど経ったとき、この二年間でこんなに話をしたのは初めてだ、と彼は言った。

彼は私に、久松真一博士の「基本的公案―どうしてもいけなければどうするか」を、どんなふうに工夫しているかと尋ねた。私は困ってしまった。久しい前から「基本的公案」は棚上げしていた。とりあえず、「定」に入れば、公案はおのずと解けると思っていたのだ。彼はずっと持ち続けているようだった。彼は言った、「貴方に会うことになったとき、困ったなあと思った。ぼくはまったく前に進んでいないから」。私は心のなかで、「前に進んでいないというあなたの〈我(が)〉を私はどうしても捕まえることができない」と思っていた。

彼はとても温かだった。こんな温かさを現成できる人を私はあまり知らない。

以前から、彼が教師としてどれほど卓越していたかを知っていたから、学校のことをいろいろ尋ねてみた。国語の詩の授業。彼は生徒たちに詩を読ませて、「その詩のなかのどんな言葉でもいい、それについて自分が感じたこと、思い出、なんでもいいから書いてごらん」と言うのだそうだ。そうすると、生徒たちはまちがいなく全員、びっくりするほどたくさんのことを書くそうだ。生徒たちは今度はグループに別れて、それぞれが書いたことをみんなでまとめて、グループ毎に報告する。彼はそれからみんなに聞くのだそうだ、「君らにはこの詩から思い浮かぶことがこんなにあった。この詩を書いた人には、どんな思いがあったのだろうね」。子どもたちはみんな「詩」が面白いと言うという。こんな授業を受けて落ちこぼれるのは大層難しいことだろうなと思った。幼いときにこんな先生に出会えた子どもたちの幸運を思う。

正午に出会って、夜の八時に京都駅で別れた。瞬時のような気がした。それから今に至るまで、私の頭のなかを、「億劫相別れて、須臾も離れず、尽日相対して刹那も対せず」という言葉が駆け巡っている。私は一体だれと会っていたのだろう。

かつてスティーブン・アンティノフ氏が「内なる深淵に呑まれて」(禅文化148号・150号)という優れたエッセイを書いた。

わが「友」は、そこに登場する「片岡さん」である。

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妙興僧堂 稲垣宗久老師を訪ねて




妙興僧堂


秋晴れの気持ちよいとある日、季刊誌『禅文化』の記事、-吾が師を語る-の取材で、愛知県一宮市にある妙興僧堂を訪れました。
稲垣宗久老師の師である、河野宗寛老師や挟間宗義老師について、お話を伺ってきました。

稲垣老師の飾らないお人柄、お話に魅了され、じんわり感動がひろがり、「あぁ……、師匠と弟子とは本当に本当に良いものだなぁ」などと、しみじみ思いながらお話を拝聴していると、目頭も熱くなりました。

私にも師と慕う心から尊敬する人がいますが、師と仰ぐ人を失った時の事について、御自らも師匠2人をお見送りされた経験から伺ったところ、「師匠を失ったらどうしたらいいか?じゃあこうしなさい、ああしたらいいですよとアドバイスをしてもそんなものは何の役にもたちませんよ。その時あなたが受け止める感情とか思いを、他の何かが引き受けるというような事はないですよ」と、強い大きな声で言われ、ハッとしました。
こうなったらどうしよう、ああなったらどうしようと先の事に対する不安を思いめぐらしていても致し方ない。今を精一杯生きる、自己をみつめ真摯に生きていく事を教わった有難い一日でした。

前回の山川宗玄老師につづき、大変興味深い素晴らしい記事になる事間違いなしです。

愛知一宮・妙興僧堂、稲垣宗久老師による、『吾が師を語る――河野宗寛老師と挟間宗義老師』は、来年1月発売の季刊誌『禅文化』215号に掲載予定です。

妙興僧堂
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季刊『禅文化』213号

季刊 禅文化213号

7月25日に、研究所の季刊誌『禅文化』の213号が発売されました。
ご購入はこちらから。


*もくじ*
吾が師を語る――
逸外老師と耕月老師/山川 宗玄

善財童子の求道ものがたり(十四)/小林 圓照
回想―花園大学―その三/北西 弘
禅僧と士大夫(下之上) 要説・中国禅思想史22/伊吹 敦
禅宗語録入門読本5 達摩と武帝/小川 隆
『元亨釈書』訳注(十一) 永平寺道元伝/藤田 琢司
一重山盡きて又一重 松蔭軒老師 (続)/柳楽 義道
アナログ人間の弁明 三余居窓話(六十一)/西村 惠信
崋山/平塚 景堂
宗教と教育と私 「自分を生きる力」をめぐって/松田 高志
技を訪う―葛籠(つづら)/川辺 紀子渓聲山色/泉田 宗健
法燈行脚 「温もり」時を経て/小島 良徹
グラビア 巣松翁蔵 禅林墨蹟 大徳寺派(四)
聖域巡礼(十七) 川蔵北路を歩く(三)/李 建華
寺庭さんのリレー・エッセイ 私の今日このごろ/橋本 智子
スペインでの茶会/矢田 美穂
和尚さんの身体講座 (二十三) 布団の上で骨盤おどり/樺島 勝徳
微笑は言の葉でありつ/佐伯 裕子
表紙解説/藤元 裕二
いっぷく拝見
編集後記〈禅文化漫筆〉
『禅文化』バックナンバー
禅文化研究所の本

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東京国際ブックフェアと……悪夢




IMG_0740.jpg

ご案内していた、東京国際ブックフェア(7/9~7/12)が終わった。ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。

早くから出展が決まっていたのに、なかなか新刊となる本の編集が進行できず、6月にかなり焦り、無理もしつつ2冊の新刊を間に合わせることができた。
それが、『明治の禅匠』『禅の寺』である。
新刊と言っても、実は両方とも復刊本。
『明治の禅匠』は私が研究所に勤務しだしてすぐに絶版になったので、既に20年ほどは品切れだった本である。今回、新版として再発行した。
もう一点の『禅の寺』も、以前はA5判の並製の本で、写真もすべてモノクロだったが、品切れして数年がたったので、今回、内容も加筆訂正していただき、オールカラーのムック本体裁に改め、新発売である。

ところが『禅の寺』は、フェアの1週間前に印刷会社に責了したので、実物は現地で始めてみることになるのである。いやはや、なんとか間に合ってよかったと、いったところ。
内部で使っている写真は、プロの写真家にお願いした写真などもあるが、8割ほどは私自身が撮影したものなので、充実感たっぷりである。

さて、4日間の会期中、禅文化研究所のスタッフ3名は、朝10時から夕方6時までの間、出展ブースに立ちっぱなしである。
交代でお昼休みと、若干の休憩はあるものの、普段、デスクワークばかりの身にとっては、なんとも苦痛。
もちろん、このブログを読んで下さっている方が見えたり、いつも本を買っていただいている顧客の方が見えたりするし、あるいは、「禅」という文字に興味を引かれて、我々に問いかけてこられる方もあって、それはそれで楽しいのであるが、体力勝負の感は否めない。
東京に本社や支社のある出展業者は、4日の間、スタッフを交代で送ってくるので、楽だろうなぁと横目で見つつ、我らは歯を食いしばるのである。
盛況ではあったが、関東が7月盆でなければ、関東圏の臨済寺院の方々ももっと来てもらえるのだろうが、いささか残念。
ブックフェアに来られていない方はご存じないだろうが、通常有り得ない、本の割引販売がここでは行なわれるのである。もしよかったら来年は足を運んでみられてはどうだろう。

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2009  東京国際ブックフェア



東京国際ブックフェア


昨日より、東京のお台場ビッグサイトにおいて、東京国際ブックフェアが開催されています。
>12日、日曜日まで。
禅文化研究所は、昨年に続き本年も出展させていただいております。
お近くにお住いの方、この土日に東京近辺にいらっしゃる方、是非遊びにいらしてください。

約800社の出版社の本が一度に閲覧でき、しかも2~3割引でお買い求めいただけます。


東京国際ブックフェア
禅文化研究所のブース

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大いなる哉 心や -栄西禅師-



京都 建仁寺


来たる平成26年の“建仁寺開山栄西禅師800年大遠忌”にむけて、研究所でも遠忌事業の一環として、書籍の発刊など、建仁寺さんからの依頼にてお仕事をさせていただいております。

栄西(ようさい)禅師といえば、中国より茶の種を持ち帰り、広く一般に喫茶の習慣が広められるきっかけを作られた方として茶祖と崇められますが、禅師による『興禅護国論』の序文の内容の格調の高さはもちろんいうまでもなく、日本語の美しさをも気付かせてくれます。私の中では、紀貫之の『古今和歌集』の

やまとうたは、人の心を種として、よろずの言の葉とぞなれりける。
世の中にある人、ことわざしげきものなれば、心に思うこと見るもの聞くものにつけて言い出だせるなり。花に鳴くうぐいす、水にすむかはづの声をきけば、生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける。
-『古今和歌集』仮名序 より-

と並んで大好きな一文です。


大いなる哉、心(しん)や天の高きは極む可(べ)からず、しかも心は天の上に出づ。
地の厚きは測る可からず、しかも心は地の下に出づ。
日月の光はこゆ可からず、しかも心は、日月光明の表に出づ。
大千沙界(だいせんしゃかい)は窮むべからず、しかも心は大千沙界の外に出づ。
それ太虚(たいこ)か、それ元気か、心は則ち太虚を包んで、元気を孕(はら)むものなり。
天地は我れを待って覆載(ふさい)し、日月は我れを待って運行し、四時は我れを待って変化し、万物は我れを待って発生す。
大なる哉、心や。
-『興禅護国論』序 より-

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『新版 明治の禅匠』 新刊のご案内




新版 明治の禅匠

幕末から明治維新、そして廃仏毀釈の激動の時代に、命がけで禅の法灯を紡いでこられた宗匠方の記録が新版で復活(7月17日発売予定)です。一昔前の禅僧、居士の気概とはこういったものであったのか…と、現代日本人が教えられる事が多々あります。
ご予約はこちらからどうぞ。


【もくじ】
明治時代の禅宗/荻須純道
越渓守謙 妙心寺僧堂開単の記/木村静雄
潭海玄昌 虎渓僧堂の開単者/古田紹欽
洪川宗温 近世禅界の一大学者/古田紹欽
独園承珠 廃仏毀釈に抗した護法者/荻須純道
滴水宜牧 滴水禅師と龍淵禅師/平田精耕
南隠全愚 白山道場の開単者/小池心叟
山岡鉄舟 禅者であると同時に類い稀な外護者/大森曹玄
禾山玄皷 禾山玄皷禅師衲覩/秋月龍珉
鄧州全忠 南天棒老師をたたえる/春見文勝
毒湛匝三 知行合一の第一人者/桜井景雄
龍淵元碩 陰徳の禅者/大森曹玄
黙雷宗淵 建仁寺の黙雷禅師/伊藤東慎
洞宗令聡 愚鈍の系譜―洞宗令聡とその周辺/加藤正俊
洪嶽宗演 楞伽窟老師の思い出/朝比奈宗源
宗演禅師の生涯 井上禅定
独山玄義 独山和尚の足あと/吹田独秀
法 系 図
あとがき

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『禅の寺 臨済宗・黄檗宗15本山と開山禅師』 新刊のご案内



禅の寺

新刊のご案内です。
以前研究所から発刊しておりました、『禅の寺』が、装い新たに総カラー、ムック体裁本にて復活します!
意外にも、臨済宗黄檗宗の本山全てが詳しく紹介された本というのは他にありません。
研究所職員もこれは必携!と思える一冊となっております。
開山様について、本山の歴史、建造物、その他様々な本山にまつわる逸話なども収録。
写真資料もかなり豊富で、禅宗について勉強したい方のみならず、ご旅行前に知識を詰め込んでおきたい方にももってこいです。

ちなみに、15本山とは……
建仁寺・東福寺・南禅寺・大徳寺・妙心寺・天龍寺・相国寺・万福寺・建長寺・円覚寺・向嶽寺・国泰寺・方広寺・永源寺・佛通寺 です。


詳しくはこちらから。
是非お手元に一冊どうぞ。

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岐阜の寺には大山蓮華?!




大山蓮華

愚堂東寔禅師の墨蹟撮影の為、何軒かの岐阜のお寺(全て臨済宗)にお邪魔していました。
そこで「ほ~(感心)」と思ったのは、この季節に山奥にひっそりと大輪の気高い花を咲かせる大山蓮華が、多くの寺で見られた事。それも、それなりに昔から植わっていたであろうかなり立派な木なのでした。
京都の禅宗寺院にも多々訪れていますが、例えば住職などが茶人で、この花を茶会にと植えたりする以外には、あまり庭に植わっているのをみかけない気がします。
私の大好きな花の1つです。奈良の霊場大峰山あたりに古くから自生していた事からこの名がついたのだとか。一度群生地を見に行きたいものです。

彼方の山を借景
岐阜・大仙寺の本堂前からの眺め。素晴らしい借景。
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正眼僧堂 山川宗玄老師を訪ねて



正眼寺本堂
正眼寺 本堂

季刊『禅文化』の記事、-師を語る-の取材で、岐阜県美濃加茂市にある正眼僧堂を訪れました。
山川宗玄老師の師である、梶浦逸外老師や谷耕月老師について、たくさんの興味深いお話を伺う事ができました。
また、師について語っていただくという事は、同時に山川老師ご自身の修行時代についてをお話いただく事にもなり、このブログを読んで下さる方と同じ“禅ファン”の一人でもある私(在家)としては、「こんなにも良い、嬉しい仕事が他にあろうか!」と、この機会を緊張しつつも嬉々として楽しませていただきました。

師とのエピソード、ご自身の修行時代のエピソードなどについては、是非皆さんに読んでいただきたいと思います。213号、214号あたりでご紹介する予定となっております。
季刊『禅文化』をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

正眼寺
遠鉢より戻る雲水
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明治の禅匠

今年の夏に『明治の禅匠』という書籍を刊行するべく、現在、編集作業をしている。
じつはこの本、私が研究所に入る前、つまり30年ちかく以前に、禅文化研究所から発刊された、明治時代の禅僧や居士の評伝を集めたものである。
研究所の出版事業の魁ともいえる本であるが、絶版になって長らく経つ。

このたび、復刻しようということになり、こうして編集作業をすることになった。

江戸時代末期から明治維新を迎え、また廃仏毀釈にあって数知れぬご苦労をされた老師もおられる。
また、閉じられていた道場を再度開単したり、自らもっこを担って作務をして、新たに道場を開かれた方もおられる。
いち早く海外に目を向けられ、西洋文化との交流をされた老師もおらえる。
かたや、表舞台にはあまり立たれなかったが、淡々と修行を積まれ、綿密に弟子を育てられた老師もある。

たった100年余り前の時代のことであるが、まるで現代の事とは思われず、読んでいると禅匠方の一面目がすごい勢いで心に突き刺さってきて、圧倒されるほどである。

それからこれらの禅匠から接化をうけている当時の修行僧の姿も浮き彫りになってくる。これがまたスゴイ。
「慧可断臂」をまねて、自らの腕を切り落として差し出したという雲水がいたという日単(僧堂の日記)がある。
新参の腕っぷしの強い居士がいて、参禅するなりいきなり老師に殴られたため、いきりたって殴り殺してやろうとまで思うが、その悪辣な手段が老婆心切であるということを別の老師から諭されて、自らを悔い改めて坐禅工夫して、文字通り大死一番の見解を得たという話。

誠にスリリングな話が満載である。
採り上げられている禅匠は、以下のとおり。
越渓守謙・潭海玄昌・洪川宗温・独園承珠・滴水宜牧・南隠全愚・山岡鉄舟・禾山玄皷・鄧州全忠・毒湛匝三・龍淵元碩・黙雷宗淵・洞宗令聡・洪嶽宗演・独山玄義

発刊の暁には、みずからお読み頂ければ幸い。

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東京国際ブックフェア



東京国際ブックフェア
昨年の準備の様子

昨年に引続き、今年も東京国際ブックフェアに出展します。
年々出展者、来場者ともに増えている本フェアですが、人文・社会科学書フェアのエリアにブースを作り、今夏発行の新刊書を中心に研究所発行の全ての書籍やDVDなどを紹介してまいります。期間中は一部商品を除き定価の2割引でお買い求めいただけます。
多くの方々のご来場をお待ちしております。


第16回東京国際ブックフェア
会期 2009年7月9日(木)~12日(日)
会場 東京ビッグサイト

このブログをご覧になって、ご関心のある方に招待券を進呈します。
禅文化研究所ホームページ左下「お問い合わせ」ボタンより、「東京国際ブックフェア招待券( )枚希望」と書いて、住所電話番号などご記入漏れの無いようにお申し込みください(枚数を必ずご記入下さい。発送は6月以降になります)。

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おしらせ -日曜美術館「妙心寺」・白隠禅画墨蹟集-

何度かこちらでもおしらせしましたが、5月10日まで、京都国立博物館において、“特別展 妙心寺”が開催されています。関連して、私も大好きな番組、4月12日のNHK教育テレビ『日曜美術館』で下記のとおり放送があります。

4月12日(日) NHK教育テレビ 朝9:00~10:00(再放送は翌週日曜日の夜8:00~)
「妙心寺 不屈の禅が生んだ美」 

番組内では、世に名高い狩野派や、海北友松などがとりあげられるようですが、忘れてはならないのが臨済宗中興の祖といわれる、白隠慧鶴禅師です!
膨大な数の画を残された白隠さんの事も是非こちらの番組でご覧になってみてください。絶対におもしろいですよ!
この、白隠さんの禅画墨蹟集が、現在特別価格(4月30日まで)にて発売中です。さらに、白隠禅師法語全集も割引価格にてご提供中です! 詳しくは下記からどうぞ。

白隠禅画墨蹟 全三冊

禅画をご覧になりたい方はこちらから

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禅文化研究所HP 読みものの紹介



ラウォ湖
写真 李建華 季刊『禅文化』より チベット ラウォ湖


禅文化研究所のホームページには、今まで発刊されてきた本の中から抜粋し、公開している文章があります。是非お時間のある時に、お好きな物を読んでみてください。
こちらから

今回は、季刊『禅文化』より、客員研究員の李建華氏の【川蔵北路を歩く(2)】を新たに掲載しました。
旅に出て自分の目で見るには難しいチベットの広大な風景、こと細かに旅の模様が綴られた旅行記を楽しんでいただけます。

チベットの人々

※写真の無断転載・利用はお控え下さい。

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命の絆とは -自殺者年間3万人、11年連続に-

命の絆とは

不景気、派遣切り、世界規模での不況で、世の中真っ暗。
年間3万人を超える自殺者が連続11年を記録した。驚異の数字である。
年間3万人というと、単純計算でも一日82人もの貴重な命が断たれているわけである。
個人的には、国が定額給付金をばらまくよりは、この貴重な命を救うために、より的確に使うべき方法を考えるべきではないかと思えてならない。

我々、人は誰でも必ず両親から生まれて来ており、それは人類が発生して以来、まぎれもなく途切れたことはないのである。つまり自分は、途方もない数の祖先の一人でも欠けていたならば、この自分はこの世に有り得ないのだ。これが命の絆(きずな)というものだ。
こうしていただいた命、簡単に捨てられるものではないはずだ。

人類みな兄弟?」という記事があがっていたが、まさにそのとおりなのである。
他にも、このブログの右にある検索枠で「命」と入力して検索していただければ、いのちについて考えている記事も少なくない。

そして、この自殺者の途方もない多さに、禅の立場からなにか手を打つことはないかと考え、一昨年から制作して販売を始めた一つが、下記のDVDビデオである。

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『白隠禅画墨蹟』全三冊 発刊!

白隠禅画墨蹟

この度、二玄社様より発刊される『白隠禅画墨蹟』全三冊を、禅文化研究所にて特別に先行発売させていただく事となりました。
一千点を越える禅画・墨蹟を総カラーで再現、圧巻です。

【特装版】
定価105,000円(税込) ISBN 978-4-544-01394-8
限定150部/限定番号入り/豪華化粧函/各冊三方金

【普及版】
特価49,350円(税込) ISBN 978-4-544-01394-1
定価57,750円(税込)
*特価期限2009年4月30日まで。


研究所HPにて、ご予約承り中です。詳しくは下記からどうぞ。
『白隠禅画墨蹟』全三冊

なお、発刊を記念しまして、弊所の『白隠禅師法語全集』も、期間限定割引中です。
この機会にあわせてどうぞ。

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「丑歳」の願い

丑

昔、中国の禅僧たちは真実の自分を求めて修行することを、「一頭の水牯牛(すいこぎゅう)を飼う」と言ったのです。
自分のなかに具わっている尊い仏性(ぶっしょう)を「牛」としてよく飼い慣らし、立派な人間になろうとしたのです。
これを「牧牛」とか「養牛」とかいうわけですが、誰でも「自分」という牛は、我欲が強くてなかなか仏さまのようにならないのは困ったものです。
しかしこれをうまくセルフ・コントロールできれば、この迷いだらけの自分でも、けっこう人に愛される仏さんのような「白牛」(びゃくご・熟した人間)になれるのですね。

皆さん、今年こそひとつ骨折って自分の牛飼いに励んでみようではありませんか。

禅文化研究所所長 西村惠信


『十牛図-もうひとつの読み方-』西村惠信著
『十牛図-禅の悟りにいたる十のプロセス』山田無文著
『How To Practice ZAZEN』(十牛図の英訳あり)

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弥勒仏はお酒を飲んだ? 実は布袋さんだった!

萬福寺 布袋さん
萬福寺の布袋さん -臨黄ネット-
より

日本の語録の訓注の仕事を続けていると、おもしろい説話に出くわすことが多い。これもその一つである。
「渠(かれ)は是れ真の弥勒、酒は元と米汁より成る。人に飲ましめて共に快楽、一酔、無生を悟る」。
これが、現在訓注している、愚堂東寔(ぐどうとうしょく)禅師の偈。しかも、婦人にあたえた引導の法語である。さて、この偈に注を付すのが、小生の仕事である。余程、中国文学に精通していないと、この偈の意味と典拠は分からないと思う。小生も、一読で分かるわけではない。いろいろな作業を踏んで調べて行くのである。

まず、「弥勒」と「米汁」とをキーワードに、パソコンのデータを駆使して検索する。すると、運敞(うんしょう)の『谷響集(こっこうしゅう)』巻3に、「弥勒仏好飲米汁」という項目があることが分かった。『谷響集』本文のデータはないので、すぐに、和本を見る。あった、あった。

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堀内宗心宗匠 卒寿記念展 -東京・京王百貨店-

堀内宗心宗匠

東京の京王百貨店(西新宿)6階 京王ギャラリー にて、11月13日(木)から11月19日(水)まで、
「堀内宗心 卒寿記念展」が開催されます。
卒寿を迎えられるのを記念して、宗心宗匠のお手造り作品や、表千家ゆかりの作家による宗心宗匠のお好みものなど、数々の作品が展示即売されます。
弊所から刊行の『歩々清風-科学する茶禅の人-』も置いていただいております。

長年、科学・茶・禅の研鑚を積まれてきた宗匠の真髄が見てとれるかのような作品展かと存じます。
お近くの方は是非、お運びください。

『歩々清風-科学する茶禅の人-』堀内宗心著

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早朝の南禅寺

早朝の南禅寺

来年春、装い新たに(ムック形式になります)再刊を予定している-禅の寺-の撮影の為、お天道様が登った直後の南禅寺を訪れました。
朝早いというのに、既に境内には散歩をする人、独自の体操をしている人、様々に気持ちの良い朝を過ごされているようです。京都に住まう者は、本当に贅沢ですねぇ。
朝早くに行かないと見られない光景ですが、あれだけの落葉樹が植わっている境内、私たちが歩かせていただく道がきれいなのは、毎朝僧堂の雲水や南禅寺の本坊の和尚さん達が総出で掃除されているからなのです。

早朝の南禅寺 疏水

気持ちのよい秋晴れ。見上げると爽快な気分に。
南禅寺といえば疏水も有名ですが、皆さんこのように前から見ているだけではありませんか?
実は上へと登って見ると……

早朝の南禅寺の続きを読む

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鈴木大拙の故郷 能登半島 蛸島

蛸島

国泰寺を後にして、ふと思い立ち、能登半島の先端近くにある蛸島へ向かった。
なぜなら、ここはあの鈴木大拙博士が若きころに住んでいたことがある町なのである。
なんということはない、とても辺鄙な小さな田舎町である。
もとは塩業が盛んであった町で、のと鉄道能登線の終点・蛸島駅があったが2005年に廃線になってから鉄道もない。

鈴木大拙の故郷 能登半島 蛸島の続きを読む

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禅語カレンダー2009年 -関清拙 画賛-

禅語カレンダー2009年

禅文化研究所の来年のカレンダーは、昨年と同じく、天龍寺第7代管長を務められ、天龍寺僧堂師家として多くの雲水の指導にあたられた関精拙老師(1877-1945)の画より選りすぐりました。
毎月、精拙老師の画や賛と、それにあわせた禅のことばを楽しんでいただけます。

年始年末のご挨拶、お返し等としてご利用いただける、お求めいただきやすいお値段です(1部\525)。
50部以上、100部以上のお申し込みにつきましては、1部あたりの価格も割引き価格となり、50部以上からは、カレンダー下部に寺名や社名などの刷込み印刷も承ります(100部以上なら刷込み無料)。

詳しくはこちらから

【表紙・牛図】

はずかしき 牛のおしりを かいま見て
悟りと思えし われぞはずかし

空手にして鋤頭を把り、歩行にして水牛に騎る
人 橋上より過ぐれば、橋は流れて水は流れず

禅語カレンダー2009年 -関清拙 画賛-の続きを読む

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『訓注 雲居和尚語録』・『雲居和尚墨跡集 続』のご紹介

訓注 雲居和尚語録 雲居和尚墨跡集 続

松島の瑞巌寺(臨済宗妙心寺派)では、雲居希膺禅師350年遠諱を記念し、全国の関係寺院・機関・個人の協力を得て、昭和60年発行の『雲居和尚墨蹟集』に掲載されなかった墨跡など、130余点を収録した、『雲居和尚墨跡集 続』と、『訓注 雲居和尚語録』が発刊されました。
特別頒布品として、少部数ながら禅文化研究所にてお買い求めいただけます(上記リンク先からどうぞ)。

なお、現在、瑞巌寺の宝物館・青龍殿にて、雲居和尚展が開催中です。
松島におでかけの際は是非お立ち寄り下さい。

雲居和尚展_瑞巌寺
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盤珪禅師逸話選

禅文化研究所の禅僧逸話シリーズの中の、『盤珪禅師逸話選』が-読書のすすめ-のHPで紹介されました。
-読書のすすめ-は、とてもユニークな本屋さんです。一度のぞいてみてください!


こちらから

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季刊『禅文化』209号

季刊『禅文化』209号

季刊『禅文化』209号。ネットショップよりお買い求めいただけます。

もくじ
追悼 山田宗敏和
枯淡の人 先師功山宗敏和尚を偲ぶ/山田宗正
金毛窟の日々 真珠庵、功山和尚を追悼す/柳楽義道
善財童子の求道ものがたり(十一)―栴檀林の教育者・ニルゴーシャ聖仙/小林圓照
西田直門 片岡仁志先生 (一)/北野裕通
叢林生活の安定(下之上) 要説・中国禅思想史/伊吹敦
禅宗語録入門読本1 禅の語録と中国語/小川隆
三十三観音の物語 馬郎婦観音と魚籃観音/藤田琢司
回想―鈴木大拙先生―その九/北西弘
雪舟―禅宗の絵画 その六/金澤弘
至道無難禅師と正受老人の初めての相見/中嶋徳三
人間、この矛盾存在 三余居窓話(五十七)/西村惠信
大聖武/泉田宗健
旅人かへらず/平塚景堂
こんな夢を見た/安永祖堂
いのちの讃歌 サヌカイト音禅/福井友榮
グラビア 寺宝探訪 京都・慈済院
合気道の面白さ どうして武道が合気(愛気)なのか/松田高志
和尚さんの身体講座 (十九)/樺島勝徳
まつがおか日記―夏/井上米輝子
世界に拡がる、隻手の音声/松下宗柏
柿の実一つの豊饒―中城ふみ子の食物の歌/佐伯裕子
表紙解説/藤元 裕二
いっぷく拝見
編集後記〈禅文化漫筆〉
『禅文化』バックナンバー
禅文化研究所の本


研究所HPには、いくつかの掲載記事をご紹介しています。
是非ご覧になってみて下さい。

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お遍路の地へ

穏やかな四国の海

出張で四国(愛媛)へ行っていました。
連日35度を超える猛暑だというのに、真っ黒に日焼けした顔に白装束のお遍路さんをおみかけしました。
さすがこの時期に歩いてまわろうとされる方達。お1人で歩いておられる方がほとんどでした。
お1人といえども、お隣には同行二人、弘法大師さんがついていてくださる。もくもくと歩き続けるそのお姿に、本当にお大師さまが一緒についておられるような心強さを見た気がしました。
私もいつか、歩いてまわれたらなぁ…と夢見る今日この頃です。

溢れる緑、お大師さん縁の数多くの寺、霊峰、青く穏やかな海。澄み渡る空。温泉にみかん畑。砥部焼。日本てやはり美しいなぁ…と心底思える地、愛媛です。

緑溢れる地
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嬉しいお便り -『子育てのこころ』-

子育てのこころ

禅文化研究所の本は、金閣寺や龍安寺など、禅宗の拝観寺院の売店などで取り扱っていただいています。
今回お便りいただきましたのは、龍安寺を拝観された際に、『子育てのこころ』(盛永宗興著)をご購入いただいた若いお母さんからです。

1歳の息子のしつけに悩んでいた時に、この本が目にとまり買い求めました。とても読みやすく、これからの子育ての迷いが消え、とてもはっきりしました。有難うございました。
お友達にもプレゼントしたいと思って申し込みました。

とのことで、お友達への2冊の注文が、このお便りとともに研究所に届きました。
皆さまからこういったメッセージが届きますと、職員一同とても嬉しく思っております。

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第15回 東京国際ブックフェアを終えて

会場入口

7月10日(木)より13日(日)まで、東京ビッグサイトにて開催されました、第15回東京国際ブックフェアのご報告です。

今回、初出展という事もあって手探り状態の中、前日9日に準備を始めました。
「禅文化研究所に行くと、本屋のように本が並んでいるのですか?」とのご質問を受ける事があります。研究所にて直接お買い求めいただく事は可能ですが、本屋さんのように本をディスプレイしているわけでもなく、ディスプレイ経験初めての職員3人で、「あぁでもない、こうでもない」と言いつつ、暑い中、本を並べていきました。

準備中

第15回 東京国際ブックフェアを終えての続きを読む

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東京国際ブックフェア 本日より

東京国際ブックフェア
(この写真は東京国際ブックフェア公式サイトよりお借りしました)

本日、7月10日(木)より13日(日)まで、東京ビックサイトにて、第15回東京国際ブックフェアが開催されます。

今年は禅文化研究所、初出展させていただきます。職員3名が東京でお待ち申し上げております。
書籍も、約2割引にてご購入いただけます。
京都からは他に、コトコト・思文閣出版・本願寺出版社・光村推古書院・ミネルヴァ書房、宮帯出版社が出展されます。
お近くの方は是非お立ち寄り下さい。

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禅僧が語る DVD発売

禅僧が語る DVD

以前よりこのブログでも取材記録などをお伝えして参りましたが、6月10日(火)にようやく発売させていただきました。

★禅僧が語る DVD★
5本セット 6,300円(1本分お得)
各 1,575円
それぞれ約50分・冊子付き

――――――――――――――――――――――――
○妙心寺第677世 東海大光老師 「一筋がよし寒椿」
○萬福寺第60代堂頭 仙石泰山老師 「手を放て」
○永源寺第142世 篠原大雄老師 「恨みにつく」
○相国寺第132世 有馬賴底老師 「瞬間を生きる」
○建仁寺第487世 小堀泰巌老師 「一つになれ」
――――――――――――――――――――――――
詳しくはこちらからどうぞ

***
日本は豊かな国のはずでした。それが次世代を支えるはずの若者の間では様々な問題が起こっています。心が豊かでない証拠が、どんどんと目に見えて起こってきています。
物には恵まれているはずなのに、生きていきにくいこの世の中、これから私たちはどう生きるべきか、どうあるべきか…。今生きている今世は、皆さん一回きりのものです。老師方の言葉の端々から、今世を生きるにあたって本当に大事なことは一体何なのか…皆さまに受け取っていただきたいと思います。
「禅」についての見解もそれぞれお話いただいております。必ず、皆さんにもこれからの人生においてヒントになるお言葉があるかと思います。
また、各老師の来し方、出家の機縁なども語っていただきます。出家していない我々(今日ブログを書かせていただいております職員は、在家の者です)には、僧堂での様子などはなかなか知る機会がありませんが、老師方とそのお師匠様との深い関わり合い、禅僧らしいエピソードなど、禅ファン、禅僧ファンにはたまらないお話が盛りだくさんです。
お買い求めいただき、ご高覧いただければ幸いです。

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開甘露門の世界-お盆と彼岸の供養 【新刊紹介】

開甘露門の世界 -お盆と彼岸の供養

5月27日に発売された新刊のご案内です。

『開甘露門の世界-お盆と彼岸の供養』 野口善敬編著
3,360円 A5判上製・284頁

臨済宗の檀信徒の方はよく御存知でしょうが、お盆やお彼岸に-施餓鬼会-が行なわれます。
さて、その施餓鬼会で唱えられる経典、「開甘露門(かいかんろもん)」にはどのような意味があるのでしょうか。
今回、この本ではその意味を解明し、現在知り得ることを全て収めた意義ある内容となっております。表紙カバーに使われているのは、東京国立博物館蔵の「地獄草紙」(国宝)の部分です。

詳しくはこちらから

皆さま方のお家のご先祖様は、子孫である皆さま方から常に手厚いご供養を受けておられる事かと存じますが、多くの精霊のなかには誰からも供養されず、餓鬼道に堕ちて苦しんでいる霊もたくさんあるでしょう。
また、その餓鬼道に堕ちて苦しんでいる霊も、我々や我々のご先祖様とは無関係とも言い切れないでしょう。
「開甘露門」は、そのような餓鬼道におちて苦しんでいる多くの精霊を供養し、済度するためにお唱えするものです。
最近ないがしろにされてきていると言っても過言ではない「供養」。
これは決して我々が怠ってはならない大切な古からの智慧なのだと思います。
目には決して見えないかもしれませんが、こういった事を大事にする「こころ」が、人を育てるのだと思う今日この頃です。

臨黄ネットより_施餓鬼会

上の写真は、臨済宗黄檗宗公式ページ 臨黄ネットよりお借りしました。施餓鬼会の写真です。
2005年8月の禅語より

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十牛図 もうひとつの読み方 -西村惠信 著・画-

十牛図 もうひとつの読み方

禅文化研究所所長・花園大学前学長の西村惠信先生の本が6月25日に発売されます。

『十牛図 もうひとつの読み方』
2,415円
(本体価格:2,300円 消費税:115円)
46判上製・320頁


今回は、『無門関プロムナード』、『臨済録をめぐる断章』に引き続き、一般の方々にもわかりやすく十牛図を読んでいただきたいとの企画で、惠信先生流に十牛図を解釈いただき、皆さまに語りかけるように執筆された本となっております。
また、十牛図の絵の解釈にとどまらず、古今東西、先生の人生体験から色々なお話をエッセイ風にまとめています。

是非、生き方のヒントにしていただきたい一冊です。
ご予約、承っております。

>詳しくはこちらから

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東京国際ブックフェア

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先日、出張で久々に東京に行ってきた。八重州口に降り立ち、昨年出来たばかりの大きなツインタワーを見上げながら、東京は行くたびによく風景が変わるものだと感心する。のどかな田園に囲まれた寺を出て、約3時間後には大都会の真っただ中にいるわけだから、田舎者にとってはそのギャップは甚だしい。
午前中書店での営業を済ませ、午後に有明にある東京ビッグサイトに向かう。毎年7月にここで東京国際ブックフェアが開催されるが、今回のフェアに当研究所は初めて出展するのである。本日は出展者向けの説明会があり、分厚いマニュアルを手渡されスピーディーな説明を受けてきた。
小さな研究所が単独のブースを作り出展するのは少々冒険かもしれないが、書店、図書館、そして来場者の方々への当研究所の活動や出版物のアピールには格好の場になると思う。
どうか多くの方々のご来場をお待ちしたい。


第15回東京国際ブックフェア
会期 2008年7月10日(木)~13日(日)
会場 東京ビッグサイト

今回は人文社会系の出版社の出展は過去最大になるそうです。
このブログをご覧になって、ご関心のある方に招待券を進呈します。
禅文化研究所ホームページ左下「お問い合わせ」ボタンより、「東京国際ブックフェア招待券希望」と書いて、住所電話番号などご記入漏れの無いようにお申し込みください(但し数量に限りあり)。

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4月のしまなみ海道

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雲居禅師350年遠忌記念事業の一環として、松島の瑞巌寺より承った『雲居禅師墨蹟集』の撮影で四国へ。
伊予の地は、雲居禅師生誕の地でもあるから、比較的墨跡などがよく残っている。
今回は、広島にある臨済宗大本山、佛通寺の撮影を終え、しまなみ海道を渡って四国へ。
穏やかな青い海に、ぽっかりと浮かぶ島がたくさん見えるこの辺りの景色は、人の心までまぁるくするようだ。

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まるで海を悠々と泳ぐような鯉のぼり! 桜も満開でなんとも美しい日本の風景です。

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臨済宗大本山佛通寺の撮影

川を渡って佛通寺へ


絶版となっていた『禅の寺』を復刻する事となりました(今秋発売予定)。
臨済宗の本山全てをこのような形で紹介した本もなかなか無い事や、「もう買うことはできないのですか?」とのお問い合わせをいただく事もしばしばあり、今回はカラー写真を増やし、文章にも少し手を加え、皆さまに手にとっていただきやすいようにと考えています。むろん、しっかりと各本山の歴史や宝物などもご紹介する、本格的な本山紹介の本であるのは言うまでもありません!

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生きることは 一筋がよし 寒椿

生きることは 一筋がよし 寒椿
各派管長老師のインタビュービデオの制作が進んでいる。 妙心寺管長の東海大光老師のDVDビデオのタイトルは、「一筋がよし 寒椿」というタイトルに決まった。 これは、初代の「伊豆の踊り子」を撮った映画監督・五所平之助(1902~1981)の

  生きることは 一筋がよし 寒椿

という句を、東海大光管長が好んでいると言われているためだ。

一旦、自分がこれと決めたら、とにもかくにも一心不乱で突き進んでいくことが尊い。見事な俳句である。
東海大光老師のお話からは、この句を好んでおられるのがよくわかる力強い気迫が伝わってくる。在家から小僧になり、迷うことなく真っ直ぐに突き進んできた結果が今の自分になっているとおっしゃっている。

現在、大本山妙心寺は、平成21年の開山無相大師650年の遠諱に向けて全国からの参拝法要も多く、また各地へ赴いてのご親化もあり、管長として多忙な毎日であろうと思うが、その中のわずかな閑を見つけては、陶芸や山登りといった本格的な趣味も楽しまれている。


DVDのジャケット(未確定)

現在編集中のDVD「禅僧が語る」シリーズ、「一筋がよし 寒椿」(妙心寺第677世 東海大光老師)予価1575円(税込)をお楽しみに。

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あなぐま寺庭の講演 於:妙心寺

あなぐま寺庭の講演

建仁寺派瑞陽寺の寺庭である伊賀奎子さん(弊所発行『あんたはあんたのままでいい 寺庭奮闘記』の著者)が妙心寺本山で行なわれた寺庭婦人研修会で講演を行なった。
伊賀さんは住職と共に山口県の過疎地にある山寺を守る傍ら、旺盛な好奇心でユニークな活動を行なっている。
「女が寺で生きていくとき」と題した講演で伊賀さんは、老物理学者と羊飼いの少年とが宇宙の真理を語り合う夢枕獏の短編『羊の宇宙』の一文を朗読し、都会のスピードとは無縁な過疎地のスローな暮らしぶりや寺に集う人々を紹介した。

お寺があるからみんなが元気を出して輝いていられるという伊賀さんは、過疎地や限界集落のことを開放区であり自由集落と呼び、お金もない寺であってもできることは見つけられる、お寺は都会から田舎に帰ってきた人たちの心の拠り所としてなくてはならない存在で、寺庭がみんなを引きつけていけるよう力をつけてほしいと熱く語った。
講演後は著書のサイン会を行ない、購入者一人一人に「頑張ってね」と声をかけられていた。
「京都に来て田舎が活性化できる企画を一つ思いついたわよ」と明るく語る伊賀さん。70歳とは思えないエネルギッシュな女性である。

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オーラが良くなる読書フェア -紀伊国屋新宿店-

紀伊国屋新宿店ブックフェア

紀伊国屋 新宿本店5階 宗教書コーナーにて
【成幸する人は読んでいる!清水克衛オススメオーラが良くなる読書フェア】が開催されています。

これは、『ブッダを読む人は、なぜ繁盛してしまうのか。』(現代書林)(清水克衛 著)の刊行にあわせて開かれている読書フェアで、この著書の中で紹介されている25冊の図書を一同に集められたものなのです。この25冊の中に、禅文化研究所の出版物、『愛語』(原著・山田無文)が選ばれているため、店頭でも並べていただいています。

東京近郊にお住まいの方、おでかけになられる方は是非お運び下さい。清水氏の選ばれた魅力的な本が1コーナーに並んでいます。

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『歩々清風 -科学する茶禅の人-』 雑誌掲載

-金沢を愛するすべての人のためのハイクオリティーマガジン-『金澤』の2月号、「今月の見もの聞きもの読みもの」のページに、堀内宗心著『歩々清風 -科学する茶禅の人-』が紹介されました(画像をクリックすると記事をご覧いただけます)。

堀内宗心宗匠とは、茶の湯をたしなむ者にとっては、同じ時代に生まれてこられた事に心から感謝したい気持ちになるような存在です。
僧侶の修行でもそうですが、人が何かひとつの道に精進を重ねるためには、大いなるお手本というのでしょうか…決して近づく事はできないような大きな存在であっても、少しでもあの境地、境界に近づけたら…と思えるような絶対的存在が必要な気がします。
人生において、それほどの存在に何人出会えるでしょうか。
是非この本で、宗匠のお人柄、お考えに触れていただきたいと思います。

今回、『歩々清風』をご紹介くださった雑誌『金澤』は、美味なる物、美しいもの、古都の町並みや文化が好きな方、また新しい金沢を発見したい方、ご旅行をお考えの際にも是非おすすめしたい雑誌です。

『金澤』2月号 『歩々清風』堀内宗心著

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北京での仕事 -中国2-

電飾の天安門広場

今回の訪中は、主に2つの仕事のためである。 その一つは、研究所が事務局を兼ねている、臨済宗黄檗宗の公式サイト、臨黄ネットホームページの中国語版を作成するため、その翻訳についての打ち合わせである。 既に、英語版ページは去年の冬からオープンしているが、今度は中国に向けても発信しようということになっている。そもそも禅は中国から渡ってきたわけであるから里帰り的ではあるが、日本と中国の友好を深める意味もある。

もう一つの仕事は、研究所が日本国内で発行発売している書籍の中国語版の出版についてである。現在、予定に上がっているのは、禅僧の修行生活を絵をつけて書かれた『雲水日記』、山田無文老師の説話集『和顔』および『愛語』。この3種類である。

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禅僧のことば -黄檗宗 萬福寺管長-

東方丈_萬福寺

晩秋の終わりが近づいた一日、宇治市にある黄檗山萬福寺を訪れた。京都市内の紅葉で名高い寺院は、この時期は朝早くから参拝者で賑わっているが、ここ萬福寺はそれほどではなく、早朝の凛とした空気が心地よい。

切妻造りの総門から境内に入ると、三門、天王殿、大雄宝殿と中国風の伽藍が建ち並び異国情緒に溢れている。天王殿には弥勒菩薩の化身とされる布袋和尚が中央に祀ってあり、でっぷりとした腹を突き出した姿は仏像とはいえ実に微笑ましい。茶室有聲軒近くにある黄檗の木は山号の由来となった樹木であるが、病気のためか幹の途中から切り取られ、今は僅かな枝を残すのみである。
さて、今回の訪問の目的は、以前にもお伝えした臨済宗黄檗宗の各派管長に出演いただくビデオの収録のためで、初回は仙石泰山黄檗宗管長である。撮影には境内奥にある東方丈を使用させていただいたが、庭の紅葉は今が見頃で白砂とのコントラストが美しい。

黄檗宗管長

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2008年 禅語カレンダー

以前にもご案内申し上げましたが、年も暮れてきたところで再度ご紹介を。
2008年の研究所発行禅語カレンダーです。
お値段も手ごろですので、年末年始のご挨拶・贈り物と一緒にいかがでしょうか。

禅語カレンダー08

今年は、天龍寺第7代管長、また天龍寺僧堂師家として多くの雲水の指導にあたられた関精拙老師(1877-1945)の画より選りすぐりの12枚。
毎月、精拙老師の画や賛と、それにあわせた禅のことばを楽しんでいただけます。

50部以上、100部以上のお申し込みにつきましては、1部あたりの価格も割引き価格となり、50部以上からは、カレンダー下部に寺名や社名などの刷込み印刷も承ります(100部以上なら刷込み無料)。

詳しくはこちらから

【表紙・ねずみに乗った大黒天】
手に持てる 打ち出の小槌 振り回し
何を出すやら 大黒の天
布袋頭、解開し了わり
十方世界、蕩蕩として辺無し

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『日本にのこる達磨伝説』

お達磨の桜から眺めた月山(左)と葉山

 日本の伝説には、著名な高僧たちがしばしば登場する。それら高僧たちは各地を行脚し、困った人を助け、村人に恵みをもたらす。その中でも代表的な人物は、やはり弘法大師空海であろう。  水に不自由をしている村人のために、大師が杖で地面を突くと、そこからこんこんと泉が湧き出した、という「弘法清水」の伝説は全国に分布する。弘法大師のかわりに慈覚大師や泰澄大徳、あるいは蓮如上人などが主人公となっている地方も多い。いずれも庶民のあいだに広く知られたヒーロー的人物である。

 さて、達磨大師がそのような伝説の主人公となっている地が山形にある。「お達磨の桜」という桜の木もあるという。関連書籍やインターネットから手に入るのは断片的な情報ばかりである。
 もう半年以上前になるが、桜の咲く季節に、はるか山形の地まで出かけた。11月20日に新刊発売する『日本にのこる達磨伝説』の取材のためにである。本書は、こういった日本における知られざる達磨伝説を集成したものだ。

 山形県と聞いて、ある年代以上の人なら、テレビドラマの「おしん」を思い浮かべるのではなかろうか。貧しいながらも懸命に生きる人々の姿は視聴者に大きな感動を与え、雪深い山形の地は日本人の郷愁をさそった。
 また、山形の代名詞ともなっているのが、月山・湯殿山・羽黒山の出羽三山である。修験道の聖地として多くの宗教者が集まり、山岳修験のメッカとなった。同じく修験で有名な鳥海山や葉山、さらには山寺と呼ばれる立石寺などもある。宗教的雰囲気の色濃くただよう土地である。
 山形駅からJR左沢線の列車に乗る。朝と夕方は通学の高校生の声がガヤガヤと喧しいが、その時刻以外は静かなローカル線である。「左」を「アテラ」とは、なかなか読めまい。広大な田園地帯の中、しばらく列車にゆられると羽前長崎駅に着く。そこが達磨伝説の地、中山町である。


お達磨の桜


 「お達磨の桜」は、最上川の支流である須川のほとりにあった。その地は、かつての山形街道の渡し場の位置にあたるともいわれる。そこからは月山と葉山を望むことができる。なだらかで女性的な月山と、ごつごつと男性的な葉山が、まるで夫婦のように肩を並べる姿は雄大である。
 「お達磨の桜」とは、三株のエドヒガンの巨木の総称であるが、残念ながら一株は落雷により焼失してしまい、一株は枯死寸前である。残りの一株は幸いに樹勢盛んで、美しい花を咲かせていた。現在では町によって公園として整備がなされ、周辺にも多くの桜が植えられて桜の名所となっている。
 この桜には、名前の由来ともなった、不思議な伝説が伝わる。 

 この伝説の内容について知りたい方は、禅文化研究所発行の『日本にのこる達磨伝説』をご覧ください。


『日本にのこる達磨伝説』

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教育とは 季刊『禅文化』より

秋の実り

社会や家庭における様々な事件が連日報道され、人々の心の荒廃が浮き彫りになっている昨今。
「教育とは」という事を議論し、子供達のためにと考えぬいて「ゆとり教育」というものが実践されてまだ数年。しかしそれももう立ち返って見直される必要性に迫られているとか。

「生死事大、無常迅速、時人を待たず、謹んで放逸すること勿れ」。禅仏教は生死を第一番の大問題にとらえています。そして、その大問題に取り組むために、禅門には師弟間の厳しい教育が存在します。
禅文化研究所でも、この禅仏教がもつ教育方法や人生観をふまえた上で、禅と教育といったテーマで提言していかねばならないところです。
そこで今回、季刊『禅文化』206号には、職員Kの大学時代のゼミ担当教授で、教育哲学が専門であられる松田高志先生に、-教育の前提としての三つの「信」-をご寄稿いただきました。

松田高志先生は、以前に禅文化研究所の哲学研究会にも所属されており、研究所ともご縁が深く、次号以降にも御自身と禅との関わり、京都大学学生時代の居士会(智勝会/於:相国寺僧堂)などについてをお書きいただく予定となっております。
松田先生は、「あぁ、そうなんだ」…と、当たり前のようであってなかなか気付かない事に気付かせてくださいます。しかも、その真理をつく文章は、深く温かくやさしく、素直に心にストンと落ちてくるのです。
是非皆様にご紹介したく、ブログにてとりあげました。

以下、季刊『禅文化』206号より抜粋--

 そもそも教育は、親や教師が頑張れば頑張るほどうまくいかないということが少なくありません。逆に、とても教育(あるいは教師)とは思えないのに、子どもは生き生きと育つということがあります。これは、「教育の逆説」と言ってもよいものですが、特に今の時代は、そういうことが多いように思います。しかしそうであれば、教育としてどこに力を入れていいのか分からなくなります。
 これまで教育についていろいろ考えてきましたが、このような「教育の逆説」を受けとめると、結局教育のやり方よりも、教育以前の、教育の前提となるものが先ずもって大事なのではないか、という気がしてきました。それは、安心して力を入れていいものであり、それが満たされると教育はやりやすくなり、又力を入れてもいい教育(の方向)が見えてくるが、それが満たされないと、教育はやればやるほどおかしくなる、そういう前提です。そしてそういうものとして、少なくとも三つ位あるのではないか、と思うようになりました。それらは、いずれも「信」と言えるものですが、具体的には次のようなものです。…(以後は本誌にて)
-教育の前提としての三つの「信」- 松田高志(神戸女学院大学名誉教授)

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禅僧のことば

禅僧のことば

今、研究所の出版企画で、臨済宗黄檗宗の各派管長とお会いしている。これは「禅とは何か」や「いのちの在り様」などのテーマをもとに各老師に語ってもらい、それをビデオに収録してDVD化するための出演依頼である。
映像に残るということで最初は難色を示された老師も、趣旨を説明すれば最後にはご理解いただき、今のところ交渉は順調に進んでいる。
第二次世界大戦後、長い歴史の中で培ってきた価値観を見失ってしまった日本人に、「人として生きることの意味」を禅僧の立場から語ってもらおうというのが企画側の意図であるが、お話しを伺う中で、老師の側からも、これほど人のいのちが軽視される今の社会に向けて、何かメッセージを発信しなければならないという意識も感じられた。
これまでお会いした老師方は、それぞれに個性は違うが禅僧としての魅力がある方々ばかりである。実際の収録ではどういった言葉を発していただけるか、今から楽しみである。

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NHKラジオ深夜便 -トーマス・カーシュナー師-

雨の日の托鉢 除夜の鐘つき


2月11日に、NHK教育テレビ「こころの時代 宗教・人生 -人生の荷物は少ないほうがいい-」に出演された、トーマス・カーシュナー師。
テレビの反響とはさすがにすごいもので、たくさんの本(『禅僧になったアメリカ人』)をご注文いただいた。

研究所としては、無名に等しいアメリカ人禅僧の私記が、一体どれだけの人に読んでもらえるのか想像もつかず、そうではあっても、今の時代だからこそ、彼のような人がいる事を皆さんに知っていただきたいと思っての出版であった。
そして、また先日(8/11)のNHKラジオ深夜便に彼が出演し、たくさんの本をご注文いただいた。

研究所の職員は皆彼の事を知っているため、テレビやラジオで紹介され、彼の真摯な真面目すぎるほどにまっすぐな生き方、今までの困難な道のり、そして様々な事を乗り越えて今がある事などが多くの方の知るところとなり、心に響いたのだと思うと、とても嬉しく思う。

感想を下さる読者の皆様のお言葉からも、この本に力づけられた事が伝わってくる。ブログを読んでいただいている皆様にも、是非オススメしたい一冊である。
皆様からのご感想

*上の絵は、本文中の挿絵です。カーシュナー師によるものです。

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季刊『禅文化』

禅文化205号

研究所では、春夏秋冬と、年に4回(1,4,7,10月の25日)季刊誌を発行している。
僧侶をはじめ、研究者、禅に興味ある在家の方など、読者は様々だ。
その内容も多岐に亘り、語録の解説もあれば、禅の美術について、また読みやすいエッセイや掛軸拝見、日本達磨伝説、チベット紀行文、和尚さんの身体講座なども。
表紙はいつも編集者が吟味に吟味を重ね、良い画を探して決めている。むろん、その解説付。
次号では、教育に関しての記事も掲載する予定だ。

禅に関心をお持ちの方は、バックナンバーのもくじを一度ご覧下さい。

季刊『禅文化』

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2008年 禅語カレンダー

禅語カレンダー08

禅文化研究所の来年のカレンダーは、天龍寺第7代管長、また天龍寺僧堂師家として多くの雲水の指導にあたられた関精拙老師(1877-1945)の画より選りすぐりました。
毎月、精拙老師の画や賛と、それにあわせた禅のことばを楽しんでいただけます。

年始年末のご挨拶、お返し等としてご利用頂ける、お求めいただきやすいお値段です(1部\525)。
50部以上、100部以上のお申し込みにつきましては、1部あたりの価格も割引き価格となり、50部以上からは、カレンダー下部に寺名や社名などの刷込み印刷も承ります(100部以上なら刷込み無料)。

詳しくはこちらから

【表紙・ねずみに乗った大黒天】
手に持てる 打ち出の小槌 振り回し
何を出すやら 大黒の天
布袋頭、解開し了わり
十方世界、蕩蕩として辺無し

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『語録のことば 唐代の禅』

語録のことば 唐代の禅

7月に出る新刊の一冊。駒沢大学教授小川隆先生の著書です。
本書は、唐代禅宗文献の思想史的解読を試みられているもので、主に馬祖系と石頭系の禅について、伝統的な読みとは異なった解釈をされています。
これは、小川先生があとがきでも書かれているように、ご本人が禅文化研究所の景徳伝灯録研究会の一員で、入矢義高先生のご存命の頃から長年にわたり参加されており、その中で入矢先生が開拓されてきた、「多くの禅籍の通読から、唐代禅の問題関心の推移と連関を読み取り、その脈絡のうえに個々の問答を位置づけ、それらを相互に結びつけながら読み解いてゆく」という手法のもとに著されたものであるからです。

『語録のことば 唐代の禅』
定価2,415円
(本体価格:2,300円 消費税:115円)

小川 隆著
平成19年7月12日発売予定
四六判・320頁
ISBN978-4-88182-225-8 C0015

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『内なる風景へ -禅の現在型をさぐる』

内なる風景へ -禅の現在型をさぐる

相国寺塔頭養源院住職 平塚景堂師によるエッセイ集。
季刊『禅文化』に掲載されたものが、一冊の本となりました。
東京芸大を卒業した異才の禅僧である著者は、絵を描き、作曲もされる。本書のカバーも著者の絵。
その時その時の話題や時事問題について書かれたエッセイは、禅のことだけに留まらず、音楽・美術・科学・神道その他にいたるまで様々な内容に関連し、そして現代を生きる我々に問いかけ、人間が本来持っているはずの「様々な事を知る喜び」、そして自分でそれについて「考える喜び」を与えてくれます。

『内なる風景へ -禅の現在型をさぐる』
2,415円
(本体価格:2,300円 消費税:115円)

平塚景堂著
平成19年7月19日発売予定
四六判・336頁
ISBN978-4-88182-226-5 C0015

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『清骨の人 古月禅材』

新刊_古月禅材


6月11日発売予定の、『清骨の人 古月禅材』。
能仁晃道著  A5版上製本348頁 税込3,465円

「鎮西の古月・東海の白隠」とは言われながら、白隠の巨大な陰に隠れがちな古月の禅風。
本書は、近世禅宗史上に果たしたその古月禅材の役割を探ろうと試みたものであります。

詳細はこちら

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「禅文化の継承」 花園大学創立記念日にて

現在、禅文化研究所では、今年の秋には発刊を予定している堀内宗心宗匠の『歩々清風』という禅と茶についての書籍の編集をしている。
そんな折、とても興味深い催しが花園大学の創立記念日において催された。去る5月25日、花園大学無聖館でのこと、『禅文化の継承 -茶道家と俳優滝田栄の語らい-』と題したパネルディスカッションである。
パネラーは、表千家から堀内宗心宗匠、裏千家から金沢宗維宗匠、俳優の滝田栄さん、そして花園大学 阿部浩三学長であった。コーディネーターは花園大学の芳井副学長。


禅文化の継承 -茶道家と俳優滝田栄の語らい-


花園大学には、大学としては珍しく本式の茶室があるが、そこでは、表千家は堀内家、また裏千家は金沢家から宗匠方にお見えいただいて、学生たちが茶道を学んでいる。

さて、最初にパネラーの諸氏がご挨拶されたが、冒頭に阿部学長が堀内宗心宗匠との出会いについて語られた。
阿部学長は在家から出て禅僧になられた方であるが、花園大学在学中に茶道部に在籍し、そこで当時ご出講いただいていた堀内宗心宗匠について手習いされたということであった。
学長老師は、当時抱かれた宗心宗匠の印象を表わすエピソードをお話しになったが、それは今、私たちが感じる宗匠の素晴らしいお人柄とまったく合致するもので、とても共感した。
そこで、事後、学長老師にお願いして、その当時の思い出深いエピソードを『歩々清風』のまえがきにさせていただくようにお願いしたので、詳しくは『歩々清風』のまえがきをお読みいただきたいと思う。

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DVD自宅で坐る/DVD禅の庭 龍安寺

禅文化研究所では、以前よりビデオテープ商品を何点か発売してきたが、4月24日より、その中の『自宅で坐る』『禅の庭 龍安寺 -時光陰-』の2商品をDVD商品として改めて発売を開始した(ビデオのマスターテープからDVD化したもの)。
あわせて価格も1000円(税別)と改訂した。


DVD 自宅で坐る


DVD 禅の庭 龍安寺

また、この2商品には「香老舗 松栄堂」のサンプルのお香2本が封入されている。DVDを見ながら自宅で坐禅をしてみる時に、また、龍安寺石庭の四季の様子をご覧になるときに、このお香を焚いてみてはいかがであろうか。

また新たにこの春から、金閣寺、東福寺、天龍寺の庭を1年間を通してハイビジョン撮影し、「DVD 禅の庭シリーズ」として来春発売の企画をしており、すでに桜の時期を撮り終え、咲き出した躑躅(つつじ)の撮影も進行している。

一般拝観のわずかな時間だけではなかなか知ることができないが、禅院の庭は、禅のもつ精神や自然観が表現されているといえる。
巡り来る季節と流れ行く時間の中で見せる禅の庭の本当の意味を、このDVDで少しでも伝えていくことができないだろうか……。

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「歌から立ち上がる生の気配」

霊鑑寺の椿_衣笠

北冬舎発刊の『北冬』に掲載された、06年6月発刊の、『生のうた 死のうた』の書評をご紹介したい。

「歌から立ち上がる生の気配」

 「短歌は短い詩型であるが、多くの言葉を連ねるよりも深く、あるいは鋭く、生命世界が暗示されることがある。」と「あとがき」にある。世に短歌鑑賞の本や歌人論は多いが、佐伯の『生のうた死のうた』は、たとえば風俗や装飾、遊びでなく、一途に歌を通して、歌人の生の核心に向かおうとする。
 斎藤史、岡本かの子、相良宏、上田三四二、河野愛子、中城ふみ子、岸上大作ら物故歌人を中心に取り上げられた三十五人のなかには、保田典子(保田與重郎の妻)、尾崎翠、多田智満子、田山花袋といった人々が含まれているのも興味深いが、何より、歌が鋭く生と死に切り結び、歌の向こうに歌人の生の気配が濃厚に立ち上がってくるのがじつにドラマチックで、そして豊かなのだ。
 短歌の鑑賞とは、文法を説明したり、短歌史的な見晴らしをもって位置づけることだけではない。もちろん、そういうことを多くの場合前提としているが、一首の歌、一片の言葉に、人間の生の気配を直感し、想像する力、そちらの方が本質的なのだろう。本書の豊かさは、著者のそういう能力と人間への興味と敬意に由来しているのではないか。

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子育てのこころ カバー一新

子育てのこころ_カバーリニューアル

本ブログの"いのちについて思う"で書いたとおり、『子育てのこころ』(盛永宗興著)のカバーを一新した。 これまでは、黒地に慈母観音のイラスト(画・左野典子)をあしらったものだったが、今回のカバーは、薄い水色に、雪月花を配置して、より若い方々が手にとりやすいイメージのカバーにしてみた。

新刊ではないので、書店に平積みされるわけではないのだが、今、社会問題になっているような、いのちを軽率にしたり、人をイジメたりするような子供に育てないために、一人でも多くの親に手にとってもらいたいという想いである。

『子育てのこころ』のお求めは、こちらからどうぞ

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『禅僧になったアメリカ人』 カーシュナー師テレビ出演

禅僧になったアメリカ人

『禅僧になったアメリカ人』の著者、トーマス・カーシュナー師が、NHK教育テレビに出演されます。
是非ご高覧下さい。

  ○2月11日(日)午前5時~6時 (再放送は、2月18日午後2時~3時)
  ○NHK教育テレビ 「こころの時代 宗教・人生」
         -人生の荷物は少ないほうがいい-

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いのちについて思う

先日「硫黄島からの手紙」という話題の映画を見た。戦局の最先端にいて殺し合いの末に命を落す人、弾薬が底を突き戦うことができず自害していく人、敵に投降したにもかかわらず殺される人、そして戦地に愛する人を送って国で待つ人……。戦時中に生きていた人たちのそれぞれの生きざまの集約を見た気がした。重い映画だったが、とてもいい映画だった。

ところで、このところ、子供の自殺、夫婦や兄弟でのバラバラ殺人事件の連続。毎日ニュースを見ていても、次から次へと悲惨な事件ばかりで、どの事件がどの事件かさえわからなくなるほどである。
また、これだけ飲酒運転を警戒されているのに、飲んで乗ってひき逃げ・・・。無責任極まりない。
いったい人の命の重さというものを、どう考えているのだろう。そう思わずにはいられない。
彼らはずっと身近な人の死と向き合わないで生きてきたからではないか。

自坊の檀家のことであるが、篤信家の好々爺がいた。
自身を献体申請しており、そのために万が一の時には遺体がないことになるからと、毎年お正月になると床屋で散髪をしては、これを遺髪にせよと紙に包んで家族に渡しておられた方だ。
その曽孫である当時小2のSちゃんは、このお爺さんのことが大好きで、日頃からいつも手をつないで歩いていた。
ところが、ついにその爺さんも93年の寿命がつきた。死に際に家族が集まり見守る中、Sちゃんは、お爺ちゃんに「私にパソコン買ってやるっていってたのに、買わないで死んだらあかん」と、徐々に冷たくなる手を握って泣いて訴えたそうだ。
お通夜の時、Sちゃんは私に、「お爺ちゃんの暖かい手、だんだん冷たくなっていったんやで」と話してくれた。
自分の死をしっかり見つめていた老人と、それをしっかり受け止めていた幼女の姿なのである。

しかし、かたや、家族が亡くなっても、忌み嫌って子供達を近づけないように避けてしまわれる家庭が多いことも確かだ。
人は息を引き取ると、暖かい手が冷たくなっていく。それを実感として知らないで生きている人がどれだけいることだろうか。
テレビドラマで人が人を殺めるというフィクションを毎日のように眼にしてしまっているのに、人が死ぬということを現実として感じられない人たちが溢れているのだ。

学校教育には任せられない部分、私たち宗教者の手でどうにかしなければならない。
『子育てのこころ』(盛永宗興 著)。読んでもらいたい一冊である(もうすぐカバー一新)。また、一番小さな社会である家庭において、自分と他人の命のことを考えてもらえるような本も考えたい。

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覚阿上人 ―『五灯会元』に収録された唯一の日本人―

この度、禅文化研究所から出版された『訓読 五灯会元』全三巻は、中国禅僧約二〇三〇人の伝記を収める大著の初の訓読本である。
その中にただ一人だけ、日本人が収録されている。平安末期の覚阿(一一四三~?)である。実は、大日能忍や明菴栄西に先んじて、日本に臨済禅を伝えた人物なのである。
『五灯会元』は、おおよそ次のように述べる。

覚阿上人は藤原氏。宋国の商人から彼の地での禅の盛んなことを聞いて、遠く海を渡って霊隠寺の仏海慧遠禅師に参禅した。慧遠禅師は円悟克勤の法嗣で、臨済宗楊岐派に連なる人物である。二人の会話は筆談でなされた。覚阿は行脚の途次、太鼓の音を聞いて豁然と大悟し、霊隠寺に帰って慧遠禅師に所見を呈した。その後、覚阿は日本に帰って比叡山に住した。

さて、日本に帰った覚阿上人は、その後どうなったのであろうか。幸いなことに、日本の『元亨釈書』に、付け足しのようにほんの少しだけ記載があった。

覚阿は、時の帝の高倉天皇に招かれて禅の要点について下問された。覚阿は笛を一吹きして、それに答えた。いまだ機が熟していなかったのであろう、君主も臣下も理解することはなかった。惜しいことだ、覚阿の禅が広まらなかったことは。

覚阿の禅が、当時の日本人に理解されることはなかったようである。覚阿の最後も知られてはいない。日本に禅が(曲がりなりにも)流布するのは、やはり能忍や栄西を待たねばならない。

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平成18年秋~冬の新刊

禅文化研究所編集部より、現在編集中の、この秋から初冬にかけての新刊3冊をご紹介します。
 『訓読 五灯会元』全3巻  訓読・能仁晃道……―中国禅宗祖師の列伝―。初の全文訓読、詳しい人名索引付。
 『臨済録をめぐる断章 ―自己確立の方法―』 西村惠信著……語録の王『臨済録』を一般人のために平易に説く。
 『道元禅師 正法眼蔵行持に学ぶ』 石井修道著……『正法眼蔵行持』を全訳、詳細な解説。
 
まずは・・・
『訓読 五灯会元』全3巻  訓読・能仁晃道
 『五灯会元』は、『景徳伝灯録』以下、『嘉泰普灯録』に及ぶ五つの禅宗灯史(五灯)の重複を整理し、集成して一書としたもの。過去七仏に始まり、南宋に至るまでの諸祖の伝灯の次第と機縁の語句を収める。簡にして要を得た編纂の巧みさと、五家七宗に分類された構成の整斉さは、古来より高く評価されている。本書は灯史の決定版として広く流布し、禅を語る者は多く本書に拠ったという。我々も、本書の中からあまたの著名な公案を見出すことができるであろう。
 今回、初めて全文に訓読を施し、さらに全ての漢字に振り仮名を付して通読に便ならしめた。さらに、巻末には、号・諱・地名から引ける人名索引を付した。
B5判上製函入・平均700頁・分売不可・予価 52500円(税込)

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堀内長生庵での撮影

お盆も終わってしまったが、以前にも「ブログ禅」に書いたとおり、堀内宗心宗匠の御執筆中の本のグラビア写真のために、お盆前の8月9日には釜座の堀内長生庵に、10日には嵯峨野にある宗匠のご自宅に撮影に出向いた。


晴れてきてしまった後ではあるが美しい長生庵の庭


ちょうど台風が日本列島に近づいて心配していたのだが、うまく避けてくれたおかげで、9日の午前中は曇天の中、好条件で長生庵の路地や茶室外観の写真を撮ることができた。晴天だと日向と影のコントラストがつきすぎて、案外いい写真にならないのである。

我々スタッフが写真を撮るために、宗匠のお弟子さんのYさんが庭に水をまいたり、落ち葉を拾ったり、こまごまとしつらえてくれたおかげでもある。Yさんは、信州の妙心寺派の寺の徒弟で、僧堂を出た後にここで釜座のお弟子さんとして修行されているのである。

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婆子焼庵_『五灯会元』より

ただいま小衲、『五灯会元』全二十巻の全文訓読を進めています。

現在巻第二十、いよいよ終わりに近づきました。が、八月盆に忙殺され、最後の二十人が終わりません。因みに、立伝者に通し番号を付けてみました。なんと、最後の徳山子涓禅師は、2039番でした。

ところで、『五灯会元』は、よく整理された文献で、有名な公案が目白押しです。「婆子焼庵」という、余りにも有名な公案がありますが、これは、『五灯会元』巻六の「亡名道婆」五則のうちの一則です。


庵_西村惠信画



あの故山田無文老師の名調子をお借りすると、

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表千家・堀内長生庵 訪問

いま、新刊の企画で、表千家の重鎮、堀内長生庵 前庵主の堀内宗心宗匠にご執筆をお願いしている。
宗匠の、誰に対しても変わらぬその丁寧な対応と優しい笑顔、小柄なお身体には、重鎮という言葉がそぐわない気もする。
今年米寿を迎えられたというのに、精力的に各地を飛び回っておられるのは驚きに値する。

ご自身もあの竹田益州老師に参禅された方で、お茶人の中でもっとも禅に精通されていると言っても過言ではないだろうから、茶と禅とご自身のことについて書いていただくことになっているので、刊行を楽しみにしていただきたい。

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『禅僧になったアメリカ人』出版記念特別講演

講演中のトムさん

弊所発行のトーマス・カーシュナーさんの『禅僧になったアメリカ人』出版記念講演が、7月22日、東京禅センター(東京都世田谷区野沢 龍雲寺内) で開催されました。
当日は、東京禅センターのセミナー受講者や関東地区の季刊『禅文化』講読会員ら50名の方々が来場されました。

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『生のうた死のうた』書評

7月16日(日)、北國新聞の朝刊に、禅文化研究所発刊の『生のうた死のうた』が採りあげられました。
北國新聞社様の御厚意により、こちらで紹介させていただきます。


saeki_shinbun.jpg

以下、北国新聞 7月16日(日)朝刊 【この一冊】より

著者は「あとがき」にいう。「短歌は短い詩型であるが、多くの言葉を連ねるよりも深く、あるいは鋭く、生命世界が暗示されることがある」と。
一首三十一音はいわば小宇宙。歌人(うたひと)のこころはその中に光り輝く一つの恒星にたとえることができるのかもしれない。著者は星の光芒を追尾しながら、自身の生の拠り所を見極めようとしているかのようだ。

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トーマス・カーシュナー師インタヴュー

托鉢からの帰り道 除夜の鐘突き

5月31日に発売されました、『禅僧になったアメリカ人』の著者、トーマス・カーシュナー師のインタヴュー記事が、京都新聞7月11日の夕刊に掲載されました。どうぞご覧下さい。
ちなみに、トーマス師は非常に素敵な絵を描かれます。上の絵は、彼の描いた絵なんですよ!著書の中に出てきます。

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売れるものを作るのか、売れなくても作るのか

編集中の新しい本の発刊日が近づくと、編集室からスーツを着て書店営業に出るのも私の仕事の一つである。
特に今年は新刊書籍が多いので、春につづいて、秋にも回ることになるだろう。

禅文化研究所の本を置いてくれるような書店は、多くの書店の中でもほんの一部分だが、それでも、その書店毎に特徴があって面白い。

全国展開している書店で、いわゆるコンビニのように売れるものをどーんと置いている店、あるいは、売れなさそうな本でも、ここに行けば揃っていると言われるような書店を目指す大型店。
逆に行ってみるとホントに小さな郊外書店なのに、店長や担当者がとても工夫をしていたり、店長自らが推薦する本を中心に全国に顧客を持つ店もある。ここはホントに驚きなので、あえて書店名をあげよう。読書のすすめという郊外店で、『和顔』『愛語』は、全国一の売上げをされている。
他にも地域に根差して活動している店。書棚の配列が無茶苦茶で、ホントに売る気があるのかな?という店もナキニシモアラズ。

考えてみると、書店は本来、その地域の文化の発信地だったはずだ。
なのに、ある店では店長が、「この町の文化レベルを考えたら、こんな本は売れないよ」と豪語されると、ガックリくる。
でも、これは、作る側にも言える話
売れるものを作るのか、売れなくても大切なものを作り続けるのか。このバランスは微妙だ。
いずれにしても、ライブドアや村上ファンドのように、人の汗で自分が儲かるようなことではなく、伝灯をまもりつつも創造的な仕事をしていきたいと、思っている。
(E.N wrote)

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