トップページ » 2012年9月

子どもお断りの空間?!




120928.jpg

MSNのニュースで、「アジアで増加する“子どもお断り”のリゾート」というトピックが。
アジア好きな私がすかさずのぞいてみると、下記のようなコメントが!

フランスのリゾートチェーン「クラブメッド(Club Med)」も、大がかりなリノベーションを発表したばかりのマレーシアのチェラティンビーチ(Cherating Beach Resort)に、子ども立ち入り禁止の区画「ゼン・スペース(Zen Space)」を作る。


なんと、子ども立ち入り禁止区画は、「Zen Space」なのだとか。
わからないでもない…いや、わかるのだけれど、なんだか違う?!
一人歩きしているZenなのでした。

安永祖堂老師が、「中国から日本、そして欧米へと亘り興隆を極めた禅が、また日本に逆輸入されてくると、どのような姿になっているであろうか…」と、警鐘を鳴らしていらっしゃいました。
本当に、日本から常に発信していなければ、いずれ全く違った姿となって手に取る事になるのやもしれませんが、それもまた無常、自然の流れなのでしょうか。

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

等持院寺宝展




120927.jpg


京都市北区にあります-等持院-にて、寺宝展が開催されます。

詳細は下記のとおり。

期間:平成24年10月5日(金)~9日(火)まで。
時間:午前9時~午後5時まで(受付終了は16時半)。

特別参拝料 600円(寺宝展以外の日は500円)
お抹茶 500円(等持院特製銘菓「芙蓉の月」付き)
お番茶 300円(等持院特製銘菓「芙蓉の月」付き)

だいぶ昔、茶の湯を習い始めた頃に訪れた清漣亭(等持院にある茶室です)にて、貴人床・貴人口にふぅむ…とうなった私です。
清漣亭から眺める庭、そして喫する一服は如何なものであったのか。

観光客もまばらな静かなお寺です。寺宝展の期間に是非お尋ね下さい。

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

擔雪IIシリーズ 最新OSの Windows 8 に対応しました




120926.jpg


Windows の最新バージョンである Windows 8 が2012年10月26日に発売されることが決定しました。
2009年10月に Windows 7 が発売されてから3年で Windows 8 の発売、バージョンアップのペースがとても早く思います。
パソコンが壊れたので新しいものを買いに行ったら Windows 8 のパソコンしか売っていない。使い慣れた Windows 7 のパソコンを買いたいのに…。このようにお困りになる方が急増しそうで心配です。
当面は Windows 7 と 8 を購入者が選択できるといった仕組みに出来ないものでしょうか。

宗教法人管理システム 擔雪IIシリーズ では、各部門管理 Ver1.40 以上にて、最新OSの Windows 8 に対応しました。

現在お持ちのセットアップCDのバージョン(CDの表面に赤色の文字で Ver1.** のように記載)が Ver1.40 未満の場合は、擔雪II各部門管理のインストール後に必ず最新バージョンのアップデートファイルを適用してください。

詳細については、Windows 8 対応についてをご覧ください。

擔雪IIの情報はこちらからどうぞ

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

秋分の日は……




20120925.jpg

暑さ寒さも彼岸までの言葉通り、この夏の猛暑もお彼岸に入るや、急になりをひそめて涼しくなった。
つい先日までエアコンがなくては眠れない夜が、急に肌布団を被らねば寒くて目が覚めるほどだ。
最高気温も27~8度とニュースで言われると、数字だけでも涼しい気になるが、私が子供の頃の気温で言えば、真夏の気温ではないか。

さて、今は秋の彼岸である。そのお中日といえば、「秋分の日」。秋分の日には例年、近隣のお寺の施餓鬼法要があり、私も出頭(僧侶として法要に参加)することになっている。
ところが、秋分の日には、私の住む田舎町にある4つの小学校では一斉に運動会が催されるのが常である。もう、うちの子供達は小学校を卒業して久しいので関係ないが、この小学校の運動会と施餓鬼の出頭とがバッティングして、スケジュールを調整するのが一苦労であったことを思い出す。

しかし、改めて考えるとじつはおかしな話なのである。

「秋分の日」は、国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年7月20日法律第178号)第2条によると、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」ことを趣旨としている。
つまり秋分の日は、我が国の法律で定めた、祖先に報恩感謝をするための日なのである。

運動会が悪いわけではないが、わが町に限らず、先祖供養など忘れはてて、運動会で我が子に声援を上げている人も少なくないだろう。
教育の場に特定の宗教を持ち出すのはタブーとなってはいるが、法律で定めてあるこの秋分の日の趣旨を理解し、小学校などでも「家族でご先祖様のお墓に手を合わせに行きましょうね」ときちんと教えることはできないものだろうか。
国内挙ってご先祖に報恩謝徳する日になれば、まだまだこの国も捨てたものではあるまい。

ちなみに春分の日は同条で「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ことを趣旨とする。これも、三界万霊に回向する彼岸施餓鬼会と通じる精神だと思う。

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

奈良さんぽ




120924-1.jpg

同じ古都でも京都とはまた違った空気を求めて、奈良へは度々でかけます。

東大寺南大門の仁王像の手足の力強さに、ヨガの先生の美しいアーサナ(ヨガのポーズ)を思い出し、最近はレッスン時に仁王像の手足を意識しています。

久しぶりに拝ませていただいた大仏さまは、年齢を重ねるごとに、聖武天皇と光明皇后の偉業、そして当時の職人の技術に思いを馳せ、言葉を失うほどに感動します。

120924-3.jpg
二月堂より

奈良さんぽの続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

“創造的な”




120921.jpg
2012秋「東嶺展 -書画と墨跡-」出展品(滋賀・瓦屋寺蔵)

季刊誌の特集のことで、ある老師と電話でお話しした。老師のお話は結構「飛んで」いて、受話器を置いたあとも愉快で、いつだって余韻が残る。今回はまた一層面白かった。

老師は住職をされている寺についても、ご開山についても、緻密に文献等を読み込まれていて、知識ももの凄いが、その凄さが軽薄とも思われるような語り口で軽々と空を飛ぶので、つい私も浮かれて、一度もちゃんと読んだことのないウロ覚えの書物の名前を知ったかぶりに言ってしまった。一瞬の間があって、「○○と言ってよ」と老師がその書の正しい読みを歌うように口ずさまれたのだ。私はその時、しまったとも、恥ずかしいとも、ワタシはなんてオロカなんだとも思わなかった。ただわけもなく嬉しかった。心に羽が生えたみたいだった。私のツマラナサが、老師の”創造的な”「○○と言ってよ」とともに跡形もなく消えてしまったのだ。

今思えば、老師の言葉には「根」が生えていなかった。「この書名を間違えるようでは、こいつの知識も半端だな」「偉そうに、知ったかぶりをしてもすぐボロがでるよな」といったものを一切含まない「○○と言ってよ」だった。「私がこいつの無知を正してやる」という「○○と言ってよ」だったら、おそらく私の「オロカサ」は老師の「ワタクシが」のオマケとともに悲惨な余韻を残していたことだろう。

人の器量は咄嗟のときに垣間見える。いくらキレイを装っていても、「我(が)」が侵されそうになったら、たいていの人は自衛にまわる。室内で師家が雲水を叩きまくるのは、雲水の「我」を追い詰めて、咄嗟の自衛を木っ端微塵にするためなのだろう。なんと温かい親切か。

私は室内の修行などまったく知らない素人だが、老師の明るいお声を受けて、私の「つまらん我(が)が自衛にまわることすらなく、「つまらん私」から、一瞬スルリと消えたのを感じた。その心地よさは、今なお不思議な余韻として残っている。

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (2)  | Trackbacks (0)

Windows8 はファイル削除時に確認メッセージが表示されないので注意




120920-1.jpg

弊所では、寺院向けソフトウェア「宗教法人管理システム 擔雪 II」を「Windows 8」に対応すべく、プログラム修正と動作テストを行なっている最中です。

その際に気付いたのですが、Windows 7 まではファイルの削除時に確認メッセージが表示され、削除を中止することが出来ました。
しかし、Windows 8 では確認メッセージが表示されることなく、即座にファイルが削除(ごみ箱へ移動)されます。

これでは、「突然ファイルが消えてしまった…」と思われることが増えてしまいそうです。
ユーザーサポートをさせていただく立場からすると、このような仕様変更はやめていただきたいものです。

この仕様については、ごみ箱のプロパティを変更することで確認メッセージを表示させることが出来ますので、設定変更の手順をご紹介します。

Windows8 はファイル削除時に確認メッセージが表示されないので注意の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

福森雅武展 -京都高島屋-




120919-3.jpg

本日より、私が大好きな土樂窯・福森雅武先生の個展が京都高島屋にて始まります(25日火曜日まで)。

先日、土樂窯にお邪魔して、野焼きの様子を拝見させていただきました。
とても原始的なこの焼成方法に、

「どうなるかはわからない、もしかしたら全部あかんかもしれん。非効率で無駄で、だぁれもしないような事やけど、やってると楽しいでしょう?それがいいんです」。

と、いつものごとく楽しそうな先生。
無心で薪を窯にくべてゆく道歩さん(福森先生のお嬢さん)の迫力を前に、黙り込んでしまっていた私。そんな私の隣にふといらして、「何でも一生懸命がいいんです」と先生。
私はこんなにも何かに一生懸命に打ち込んでいる時がはたしてあるだろうか……。

いつもいつも、私の胸にその時に一番響く事をさらっと仰います。その度に目から鱗な私です。
見ていないようで、とてもよく人の事を見ている方だな…と思います。見ているというより、感覚で、相対する人の事を感じ取られているのでしょうか。
様々な方達と交わり、修行をされてきた方のすごみというものをいつも感じさせていただいています。
“すごみ”と表現してしまうとなんだかとってつけたような、わざとらしさを感じられるかもしれませんが、先生はいつも自然です。こちらが「すごいなぁ…」と思う事全て、当たり前のごとく自然に仰り、なさるわけなのです。そういう“すごみ”なわけです。

生きた学びが楽しすぎて、先生のいらっしゃる所にはよくお邪魔していますが、先生はいつも誰に対しても「ありがとう」の言葉をたくさんかけられます。
今回も、お弟子さん達や手伝ってくれる人皆に、ありがとう、ありがとうと……。

「こんな事(野焼き)、一人でしようと思ったって出来る事じゃあありません。そうでしょ?手伝ってくれる人がいるからこそできるんや。ありがたいことやなぁ」。

そういえば、以前取材させていただいた時にも、

 「職人ていうのはね、今から思えばこういう人たちがいるから一つの物ができるっていうのがあるからね。よってたかって一つの物ができるっていうのはね、一人の作家の物よりも、ものすごく力が強い。一人の者がいくら名人として一つの物を作ったって大したことはないんだよ」。

と仰っていらしたのを思い出しました。

今回の展覧会はもちろん福森先生お一人の個展ではありますし、先生がいらっしゃらないと何も始まらないわけではありますが、その周りには、奥様や道歩さんや円さん(先生のお嬢さんで、土樂窯の近くで作陶をされています)、お弟子さんなど多くの支える方がいらっしゃり、その息吹も感じられる事と思います。
会場では、野焼きの様子も写真スライドショーで見られるようですよ!
そんな“ものづくり”の様子から、先生の作品から、皆様にも何か感じ取っていただければと思います。

120919-1.jpg

野焼きの仏様。火のまわり方は自然におまかせ。人間が操作できるものではありません。それぞれに、それぞれの色をまとって姿を現されます。
後日、火がおさまり、姿を現したお不動さんの真っ赤な色が今も目に鮮やかで忘れられません。

福森雅武展 -京都高島屋-の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

日本玩具博物館 -姫路市-




120918.jpg


恩師たっての願いで、日本玩具博物館へ。

私はその存在すら知らなかったのですが、姫路駅から播丹線にゆられる事約15分。
電車はどんどんのどかな風景の中に入ってゆきます。

田んぼと民家の中を歩き、白壁土蔵づくりの6棟からなる博物館がおめみえ。

我が恩師は、お家にも数々のおもちゃを収集されているのですが、この博物館でも、まるで「良寛さんはこのようであったのかな……」と思わせられるほどに、子どもたちと一緒に無邪気に遊んでおられました。
私は正直、おもちゃよりも、おもちゃで遊ばれる先生に興味津々でした。

そして、その姿に、いつだったか先生が教えて下さった、神谷美恵子さんがお年寄りについて書いたことばを思い出していました。

「有用性ではなく、存在の仕方そのものによって周りの人々を喜ばせるという点において、子供と同じである」

先生が楽しそうだと、私や仲間たちも本当に嬉しく楽しい。
70歳を迎えられ、毎日たくさん歩き、畑を耕し、合気道をし、とても元気な先生。末永く私達に様々な事を教えていただきたいと願うばかりです。
このような恩師に大学で出会い、長く師事できる事に改めて幸せを感じた日なのでした。


*さきほど、おもちゃで遊ばれる先生に興味津々…と書きましたが、もちろん私もおもちゃで遊びました。大人も子どもも必死になって楽しめる博物館です。ゆっくり時間を作っておでかけ下さい。

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

土祭 -栃木県益子-




120914.jpg

写真はHPより

益子といえば、焼き物好きにとっては憧れの地。
私はまだ一度も訪れた事が無いのですが、そんな益子が大きなにぎわいをみせようとしています。

土祭 HIJISAI2012 2012年9月16日(新月)~30日(満月)まで。

新月から満月までというのが、物事をはじめて終える期間として、素晴らしいですね。
本当の豊かさを求め、そこをベースに、さらなる益子の発展を願ってこの祭を開催している、そんな主催者の気持ちが伝わってきます。

数々催されるイベントの一つに、鈴木大拙先生の秘書を長く務められた、岡村美穂子先生の講演があります。

-民藝や手仕事から考える益子の未来-
9月22日(土)午後13:30~14:30(終了予定)会場:つかもと迎賓館
講演:岡村美穂子
民藝と宗教哲学や禅の思想。この繋がりをあらためて考えます。
柳宗悦が生涯の師と仰いだ、鈴木大拙(仏教思想家・禅の研究者)の秘書を長年務めた、
日本民藝館評議員の岡村さんをお招きします。

との事。なんて興味深いのでしょうか。

さらに、上田閑照先生、岡村美穂子先生に監修をお願いしました、私どもの『鈴木大拙写真集 相貌と風貌』が、ブックフェアではお取り扱いいただいております。もちろん、柳宗悦と一緒の写真も収録されています。
外見は内面そのもの。その相貌と風貌から、我々は多くを学べます。
素晴らしい写真集ですので、是非とも手にとってご覧いただければと思っております。
HPよりご購入の方はこちらからどうぞ。

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

姫路城




120913-1.jpg

改修中の姫路城へと出かけてきました。
友人の知り合いのガイドさんに様々な事を説明していただき、「へ~!ほ~!」と関心するしか無いほどに計算されつくしたお城のあれこれ。

改修工事のため、すっぽり覆われていても、やはり滲み出る美しさというものがあるのですね。
何度か来ているはずですが、何度見ても本当に美しいものとは見飽きぬものです。

よほどお城に詳しい方は無用かもしれませんが、おでかけになる場合、ゆっくり時間を取って、ボランティアガイドさんをお願いするのが賢明です。自分では気付けない所を多々、教えて下さいます。

一番心打たれたのは、わざと完成させずに、ある部分を未完成にしたままにしておく事。完璧に完成してしまえば、あとは崩れるのみ。遊びの部分を残しておく、完璧にしないでおくという所にいたく感動しました。

何にしてもそうですね。完璧は実はもろい。教訓にします。

120913-2.jpg

修復が終わりましたら(平成28年)また是非ともでかけましょう。

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

乗馬




120912.jpg

北海道にて乗馬を体験しました。
予め用意された鞍をつけた馬に、「はい、乗りましょう!」ではなく、放牧されている馬を自分で選ぶところから始まります。
気があわなければ、イヤイヤと首を振られて、手綱をつけさせてはくれません。時には乗馬体験ができないままに終わる人もいるとかいないとか。

放牧されていた所から、小屋まで自分で馬を引いて、馬の前を歩きます。決して馬を先に歩かせてはなりません。なるべく道草(美味しい草だらけなので、食べながらになるのです)もさせません。

小屋に着けば、丁寧にブラッシング。
私が乗ったポテトちゃんは、お尻ばかりブラッシングしろとせがむ愛らしい子でした(お尻をやめて違う箇所をブラッシングすると尻尾でバシバシ叩いて来るのです)。

乗馬の先生は、「充分にブラッシングして、自分が乗っても大丈夫だと思えば、鞍を着けて乗りましょう」と。一瞬戸惑いますが、さらに丁寧にブラッシングを続けてみます。「もう大丈夫だろう」というタイミングがやってきます。

皆で散歩する森の中。これはもう、言葉になりませんでした。
途中のカフェタイムでの写真です。森の中にいる馬たち。何て美しいのでしょう。

馬は、3~4歳くらいで反抗期が来るとの事。鞭打って強制的にしつけようとすれば可能だそうですが、そうしてしまえば、10歳くらいになると、手に負えない子になってしまうのだとか。
「人間と一緒ですよ。三つ子の魂百までです」と先生。
反抗期に、如何に上手につきあってやるかが肝心で、それさえできたならとても良い馬に育つのだとか。
先生のところには、他の牧場で手に負えなくなった馬がよく連れて来られるそうです。
そういう馬とも、徐々に信頼関係を築き上げてゆく先生はとても頼もしく、眩しかったです。

人生に、何かにゆき詰まった時、坐禅やヨガもオススメしますが、大自然の中での乗馬もかなりオススメです。色々と、馬を通して自分の事が見えてきます。自分の芯を築き、体幹を整え、強くするのに良さそうです。

それにしましても、今でも、馬のビロードのような手触りの毛並み、汗をかいた肌、そのあたたかさ、鼓動を思い出すとうっとりしてしまいます。

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

今週の花




120911-1.jpg
すすき・女郎花_花入・備前松園 

すっかり秋めいてきましたね。今週のお玄関の様子。

120911-2.jpg
藪蘭_一輪挿し/土樂・福森道歩

人知れず咲いていたりしますね、藪蘭。この花の後、実がなった姿もかわいらしいのですよ。
少し涼しくなってきて、花の持ちも良くなるので嬉しい今日この頃です。

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

富士は不二 -滋賀県野洲市・三上山-




120910.jpg

通称近江富士として知られる三上山。

この、なんちゃら富士…というのは全国いたる所に在り、昔の日本人が如何に富士山に憧れたか、そして地元の人が、うちにも負けないくらいに美しい山があるのだ!という気概を持って富士とつけたのか、定かではありませんが、富士は不二で、三上山は三上山!と私は思っていました。

ですが、紫式部が「打ち出でて 三上の山を 詠れば 雪こそなけれ 富士のあけぼの」と詠んだのだ……とウィキペディアにあり、いささか認めざるを得なかったのですが、出典が定かではありませんし、~富士とつけてしまうと本当の富士山から比べてやはり見劣りがしてしまい、三上山などはとても由緒正しい古い山なのに、なんだかつまらなく思えてしまってもったいない気がします。

と、どうでもいい事を失礼致しました。

なにせ、私の中では、三上山。
そんな三上山のふもとでは、既に田んぼが黄金色に染まりつつあります。
四季ある国に生まれた喜びを感じます。

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

土偶・コスモス -MIHO MUSEUM-




120907.jpg

お誘いいただき、滋賀県は信楽にありますMIHO MUSEUMへ、内覧会にでかけて来ました。
秋からの特別展、「土偶・コスモス」。

土偶。人間を模したり、精霊などを表現したとされていますが、私にとっては正直、良い悪い、美しい美しくない、そういった理解をはるかに超えたところにあるもので、太古の昔に宇宙人がやって来ていたのだ!というような説を信じたくもなるというもの。
南米の古代文明の産物を拝見した時と同じような不思議な感覚にひたりました。
それでも、不思議すぎて、理解の枠を超えているからこそ、一層ロマンがあり、魅せられるのかも知れませんね。

壺などには、なんともいえない形で、「良いなぁ~、花を生けてみたいなぁ……」と思うような、想像をかきたてられるようなものがありました。

国宝がお目見えするのは後半からだそうです。
これだけの土偶が一度に拝見できるのは滅多とない事でしょう。オススメします。

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

「伊藤若冲 -釈迦・文殊・普賢三尊像と-」 相国寺・承天閣美術館




120906.jpg

臨済宗大本山・相国寺内にあります承天閣美術館にて、「伊藤若冲 -釈迦・文殊・普賢三尊像と-」が開催中です。
今週末9日(日)まで。お見逃しなく!!!

若冲が相国寺に通った居士であった事など、禅宗と浅からぬ縁ある人であった事なども皆さんに知っていただけたらと思います。

そして、若冲はもちろん素晴らしいのですが、私の心を打ったのは、ただいま展示中の、夢窓国師筆・「即心即仏」でした。よく展示されていると思うのですが、見る度にハッとします。

そして、次回の展観は、「最後の文人 會津八一の世界」。これまた楽しみですね!

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (2)  | Trackbacks (0)

梅花藻 -滋賀県米原市-




120905-1.jpg


水温14℃前後の清流にしか育たないと言われる梅花藻を見に、滋賀県は米原市の地蔵川・醒ヶ井へとでかけてみました。
なんとも清らかな流れの中に、咲いています咲いています、楚々とした可愛らしい白い花。

120905-2.jpg
梅花藻

このあたりの生活は、この川と共にあります。スイカだってこのとおり。

梅花藻 -滋賀県米原市-の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

光象展 -於:国際奈良学セミナーハウス(旧世尊院)-




120904.jpg


-奈良にて 光象展開催-

知り合いが多く参加するグループ展の御案内です。私も少しだけお手伝いをさせていただくので、こちらでもご紹介させてください。

下記にご紹介させていただきました何人かの方達は、実際に私も存じ上げている方達なのですが、作品にも、その人柄にも、変な“臭さ”が無い、小手先のかっこよさでのモノ作りではないのが、大好きです。

私自身は、何かを生み出したり創り出したりする事がまったくの不得手で、何もできないのですが、こういった展覧会にお手伝いという形で参加させていただくことで、物を創り出す人達の息吹を身近に感じさせていただき、多くを学ばせてもらっています。

皆さんにも是非、実際に目で見て、手にとって、作り手と話して、感じていただきたいと思っています。

初秋の奈良に、是非お運び下さいませ。

【光象展】

場所:国際奈良学セミナーハウス(旧世尊院)
日時:2012年9月7日(金)~2012年9月9日(日)
時間:10:00~17:00(最終日は16:00)

陶芸:福森雅武/工藤二郎/山中恵介/大杉康伸/細川護光/日名子恵/福森道歩
ピアノ:山中和子

彫刻:岸野承

ガラス:安土忠久/安土草多

料理:鈴木浩治

木工:川合優

絵画:福井一/岸野忠孝/松村哲男/平川功

紙:嘉戸浩

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

瓜割の滝 -若狭町-

早いもので8月も本日で終わりですね。というのに、この気温にはホトホトまいります。
今年のお盆や地蔵盆の行事も暑くて大変でしたが、御寺院方はもちろんのこと、一般の方々は如何でしたでしょうか。
暑さしのぎに、ちょっと涼しそうな写真でも見ていただきましょう。


2012_08_31-1.jpg

先般、教区の住職研修会があり参加してきました。
自坊の教区は滋賀北陸教区というわけで、石川県・福井県・滋賀県が一つとなった5部からなる教区で、毎年、開催地があちこちします。去年は滋賀県の甲賀市でしたが、今年は福井県嶺南の小浜市にて開催。
受付時間がお昼の0:30ということですが、少し早く到着しそうだったので、国道に標識の出ていた「瓜割の滝名水公園」にみちくさしてから行くことにしました。実は7月に部下も行っていたようですが……。

文字通り、冷たくて「瓜が割れる」ほどの名水が湧き出て流れているところなのですが、国道から、たった2~300m入ったところにあるので、驚きです。昭和60年に環境庁名水百選に選定されています。

近くの方々はポリタンクをもってこの水を汲みに来ている様子ですし、実際に水に触れてみたところ、予想以上に冷たくて、思わず手を引っ込めてしまうほどでした。

水の流れを辿って少し登っていくと、「瓜割の滝」。
ご覧の通り、木立に囲まれて、神聖な気持ちにもなり、水の冷気で日なたとは比べ物にならないほど涼しい空間がそこにはありました。

2012_08_31-2.jpg

そばには、村上天皇の勅願所である、高野山真言宗の天徳寺というお寺があり、ここらの地名にもなっています。天徳寺には不思議な言い伝えのある四国八十八箇所霊場をかたどった石仏が並んでいます。
またこの滝のあたりは、「水の森」と呼ばれる修験者の修行地であり、朝廷の雨乞いを司る祈祷所であったということです。

2012_08_31_3.jpg
by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)