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レネアの滝 カジュラホ番外編 -インド-




レネアの滝

久々にインド旅行記です。世界遺産で有名なカジュラホ村番外編。
カジュラホ村からオートリキシャで1時間くらい走った所に、この“レネアの滝”があります。
この滝に向かう途中、レンタサイクルで滝まで向かう日本人に遭遇。2人のうち1人が道に倒れ込んでいました。夏のインドでそれは過酷すぎます…。
こちらは自然保護区(カヤール保護区)内にあるため、途中でチェックポイントが(チケットを購入)。
滝に着くとレンジャーが1グループに1人付き、色々と説明をしてくれます。

チェックポイント オートリキシャ

左写真:チェックポイントでお金を払い名前を記入。
右写真:インド人少年達に「ボロボロすぎて滝までは無理、危ないからやめたほうがいい」とまで言われたオートリキシャ。エンジンをかけるのにも一苦労。往復2時間頑張ってくれました。

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『禅の寺 臨済宗・黄檗宗15本山と開山禅師』 新刊のご案内



禅の寺

新刊のご案内です。
以前研究所から発刊しておりました、『禅の寺』が、装い新たに総カラー、ムック体裁本にて復活します!
意外にも、臨済宗黄檗宗の本山全てが詳しく紹介された本というのは他にありません。
研究所職員もこれは必携!と思える一冊となっております。
開山様について、本山の歴史、建造物、その他様々な本山にまつわる逸話なども収録。
写真資料もかなり豊富で、禅宗について勉強したい方のみならず、ご旅行前に知識を詰め込んでおきたい方にももってこいです。

ちなみに、15本山とは……
建仁寺・東福寺・南禅寺・大徳寺・妙心寺・天龍寺・相国寺・万福寺・建長寺・円覚寺・向嶽寺・国泰寺・方広寺・永源寺・佛通寺 です。


詳しくはこちらから。
是非お手元に一冊どうぞ。

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PLAIN PEOPLE アーミッシュの生き方 -思文閣美術館-



バギー
思文閣美術館HPより転載 アーミッシュのバギー


「“アーミッシュ”といえば、アメリカで昔ながらの生活を営むコミュニティを作っている人々」という事くらいしか知らなかった私は、この思文閣美術館での展観を知り是非でかけてみたいと、前もってインターネットでアーミッシュについてを調べた。
するとすぐに2006年に起きた悲しい事件を知った。
アーミッシュの子供等が通う小学校で起きた銃乱射事件。何人かが犠牲になったものの、そのコミュニティの人たちは、犯人と家族をすぐに赦し、思いやり溢れる行動を取ったとの事(犯人はアーミッシュではない)。さらにアーミッシュについて知りたくなった。

アーミッシュのルーツは、ヨーロッパで幼児洗礼を否定し、洗礼は成人して後自らの選択で行うべきだと唱えたアナバプテスト(再洗礼派)で、厳しい弾圧と迫害を受けた人々だそうな。そのような歴史的背景もあり、平和主義を貫き、現代文明や世俗からは離れ、信仰に基づいた独自の生活を送っているらしい。
今回の展観では、その生活の柱となる聖書、マーティスミラー(殉教者の鏡)、アウスブント(宗教の歌集)を中心に、彼らが住む家の建築方法から日々の生活道具、衣服など、アーミッシュについてをよりよく知る為に充分な展示となっていた。

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“じゃないですか”症候群

「相手に、否が応でも同意を求めさせる言葉として、非常に下品なもんやけど、あんたは使ってへんやろな?どうや?」と、いつも色々な事を教えて下さる骨董屋主人から言われ、ドキッとした。
自分でも、使っているのか使っていないのか判断もつかないくらいに自然に口から出てしまっていそうなのだ。
「○○って、△じゃないですかぁ」……。

百貨店やホテルで、「ご持参下さいませ」や、「申し訳ございません」、「~円からお預かりします」、「~になります」など、日本語としてそれはおかしいのではないか?と気になる言葉は反乱している。
また、テレビでも、タレントなどが自分の妻を「うちの奥さん、嫁さん」と言っていたり、「~の方が、~の方は」と何にでも“方”をつけており、「なんだかなぁ…」と思っていたが、自分も他人の事を言えたものではなかった。
三十路を過ぎ、もう「若いので仕方ない」ではすまされない年代に入り、気をつけていかなくてはと心底思った次第。皆さんの日本語、大丈夫ですか?

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山口・洞春寺 -愚堂禅師墨蹟撮影行にて-




洞春寺山門

九州での愚堂禅師の墨蹟写真の撮影を終えた帰り、高速道路が日曜祝日1000円であることをいいことに、少々寄り道をして、山口市にある名刹・洞春寺に立ち寄った。

ここは、南禅寺僧堂師家の清光軒・日下元精老師が住持となっている、建仁寺派の寺院である。
ここは毛利元就の菩提寺としても有名で、山門は、洞春寺の前身である国清寺当時からのものであるとか。

以前にこの洞春寺蔵の嘯岳鼎虎禅師手沢本『山谷詩抄』の影印本を、依頼を受けて制作させてもらったことがあり、どんなお寺なんだろうと思っていたから、幸いの機会である。
嘯岳鼎虎禅師(1528~1599)という方は、この洞春寺の開山であり、もともと博多の人であった。明国入ること二度で各地の名師に歴参され、永禄三年(1560)に帰朝されたという。のちに、建仁寺や南禅寺にも住持されている。そして、毛利元就は禅師に参禅し、この寺を創建するに到るのである。
この開山禅師自らの自筆の抄物という点で非常に貴重な資料である。

ちなみに、山谷詩は、禅僧の中で親しく読まれてきた詩集であるが、双璧となる蘇東坡の詩集と比べると、意外に研究書や解説書が少ないため、そういった意味でも、学識ある禅僧の自筆本として重要な書籍である。

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第7回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅2 -東福寺・芬陀院-


東福寺

第7回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅1に引き続き、ご報告を…。

白河院を後にし、一路東福寺へ。
まずは書院をお借りして、惠信先生による講演を行いました。
テーマは下記のとおり。

【禅修行と禅院文化の華麗なる矛盾的相即】

Ⅰ、修行者の心得としての「大燈国師遺誡」
Ⅱ、禅宗叢林の環境と文化
Ⅲ、ⅠとⅡの矛盾

惠信先生による講演

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第7回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅1 -大山崎山荘美術館-




大山崎山荘美術館の睡蓮

去る6月5日、第7回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅を無事終える事ができました。
今回は、禅と文化の旅始まって以来?!の雨模様。
お足もと悪い中、皆様にはご迷惑をおかけしました。
ご参加いただき、誠にありがとうございました。

残念ではあったのですが、普段雨が降るとなかなか億劫で自分ではでかけないものですが、雨の日の美術館やお寺の緑のしっとりとした美しさはまた格別でした。

行程はこちら

まずは、京都駅を出発し、天下分け目の天王山、大山崎にある、アサヒビール大山崎山荘美術館を訪れました。
ちょうどお庭の池では睡蓮が満開。雨に打たれてそれはそれは美しいものでした。

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-本来無一物- えしん先生の禅語教室 その8



雨に濡れる金糸梅


-本来無一物-

今回は床の間によく掛かっている、「本来無一物」という禅語についての勉強です。これは達磨大師から六番目に当たる祖師、六祖慧能(えのう)大師が述べられた言葉です。慧能の語録である『六祖壇経』(ろくそだんきょう)は、禅僧の語録でありながら、「経」と名づけられたほど、その取り扱われ方は破格だったことが分かります。

『壇経』はお授戒の時に慧能大師が戒壇の上から説かれた説法の記録だという形をとっています。しかし、この語録は実際には慧能の弟子の荷沢神会(かたくじんね)という人が、先生の慧能こそは禅宗の正系第六祖であると主張するために、意図的に編集した書物だとされています。

ですから慧能の人柄や思想を、なるべく北宗の代表的禅者である神秀(じんしゅう)のそれと際だって対立するように書いてあるのです。特に慧能の思想的特色は、「頓修頓悟(とんしゅうとんご)」にあるのだと強く主張しています。

五祖弘忍大師の一番弟子であった神秀は、実際に洛陽や長安といった中央で、「両京の帝師」として仰がれた立派な禅僧でした。しかし慧能の法をついだ神会などの勢いが強くて、その法が平安時代には日本にまで伝わりながら、後が続かなかったのです。

他方、中国大陸の南の方で盛んになった慧能の「南宗禅」は、神秀の「北宗漸悟」に対して「南宗頓悟」の禅と呼ばれて、唐宋の時代に中国全土に広がって発展し、宋時代に中国から受け継いだ日本の禅宗は、すべてその法を受け継いでいるわけです。

さてそういう意図で編集された『六祖壇経』のなかに、五祖門下の高足で、学問にも秀でていた神秀上座(じんしゅうじょうざ)の偈(うた)と、米搗き所で米を撞いていた、まだ行者(あんじゃ・剃髪得度しないお寺の小間使い)であった廬行者(ろあんじゃ)の頌とが並べてあります。

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茶と美-柳宗悦・茶を想う -大阪日本民芸館-




茶と美 日本民芸館

7月12日(日)まで大阪日本民芸館にて開催中の『茶と美-柳宗悦・茶を想う』を訪れた。
柳宗悦が催した茶会にて使われた数々の道具が展示されている。
昔、家にあった本でたまたまこの茶会の様子を写真で見て、柳宗悦の文章を読み、当時茶道のお稽古をはじめたばかりであった私は度肝を抜かれたものである。「こういった世界があるのかぁ…」と。
あれから早8年は経つが、相変わらずお稽古を続けている自分はどうであろうと顧みる。

それにしても、お隣の国立民族学博物館では、千家十職展が開催中。そしてこちらではこの展観。
単に「茶」で結びつけたのか、深い意図があるのか…。考えてしまうのであった。いずれにしても、どちらもお見逃しの無いようにお願いしたい。

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「打ちさまし、打ちさまし」 -『栂尾明恵上人伝記』-




栂尾 高山寺

『栂尾明恵上人伝記』に次のような一節がある(現代仮名遣いに改めた)。

上人常に語り給いしは、「幼少の時より、貴き僧に成らん事を恋願いしかば、一生不犯にて清浄ならんことを思いき。然るに、いかなる魔の託すにか有りけん、度々に既に婬事を犯さんとする便り有りしに、不思議の妨げありて、打ちさまし打ちさましして、ついに志を遂げざりき」と云々。

権化の人と言われ、一生不犯を誓った明恵上人にも、あわや淫事を犯してしまいそうになるような誘惑があったらしい。しかし、その度ごとに不思議な邪魔が入って、ついに今まで誓いを破ることはなかったのだという。

ましてやわれわれ凡夫は、ついつい精進努力を怠り、煩悩の業を優先してしまいがちである。そのようなときこそ、最初の決意を思い出し、安逸に流れる自らの心を「打ちさまし、打ちさまし」して前に進んで行かなければならない。そのような人には、神仏の不思議な冥助もきっとあるにちがない。

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鎌倉へ -円覚寺-




鎌倉 円覚寺


臨黄合議所関係のお仕事にて、鎌倉は円覚寺(臨済宗円覚寺派の大本山)を訪れていました。
6月の鎌倉といえば、紫陽花や岩がらみなどで有名な寺もあり、北鎌倉の小さな駅のホームは溢れんばかりの人でした。
是非、鎌倉を訪れた際には、数々残る禅の古刹を訪れてみて下さい。

円覚寺(円覚寺派本山)
東慶寺(円覚寺派)
建長寺(建長寺派本山)
明月院(建長寺派)

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妙興寺仏殿 蟠龍図 -愛知県一宮市-

妙興寺 仏殿

愚堂禅師の墨蹟撮影にて、愛知県一宮市にある妙興僧堂(妙興寺)を訪れた。
老師御自ら境内をご案内下さり、仏殿天井の珍しい蟠龍図に一堂感嘆の声をあげた。

この天井の蟠龍図、西洋画家の山喜多次郎太(1897~1965)画伯によるものである。
多くの寺院の法堂、仏殿、三門などに龍図あれども、西洋画家の描いた蟠龍図は、こちらくらいではなかろうか。
日本画家が描くものとはタッチや風合いが全く異なり、様々な彩りが鮮やかで美しい。
また、須弥壇下部の獅子の画がなんとも言えずユーモラス。

こちらの仏殿、公開されているので、是非お近くの方はお立ち寄りいただきたいと思う。

実際に見たい方は↓この先は御控え下さい。仏殿龍図と獅子の画像があります。

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神仏のおはします島 -宮島・厳島神社-




厳島神社の大鳥居

日本三景の1つ、安芸の宮島を訪れました。
「宮島には旅館などもたくさんある…」と聞いた際には、「島に泊まってまで何をするんだろう…」などと失礼な事を思っていた私。
ですが、船で渡ったその島は、島全体からあたたかい光と力がわき出でるような所で、この島に厳島神社がある事が大いに納得できるのでした。
厳島神社というと平清盛が有名ですが、それよりもはるか昔、推古天皇の時代から神々をお祀りしていたようです。

厳島神社 神殿

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大分・中津城 -愚堂禅師墨蹟撮影行にて-




大分・中津城

愚道禅師の墨跡撮影行で尋ねた大分県。
今まで何度も大分には来ているが、国東半島より福岡側には足を向けたことが無かった。
今回の撮影で大分に入ってから、僧堂時代の先輩のお寺に電話をかけて、愚道禅師のものを御所蔵になっていないかを聞いたら、ご実家であるお寺にはあるかもしれないとのことで尋ねていただいたところ、1本あるという貴重な情報を得たので、国東半島の北に位置する中津へも撮影に立ち寄らせてもらうことになった。

予定時間より少し早くついたので、近くにある中津城という平城を訪ねてみた。
もともとこの城は、戦国時代の武将、黒田如水が築城を始めたものらしいが、戦功により転封となり築城が中断された。のち、細川忠興、小笠原長次の居城となったが、奥平昌成が入城した後は明治維新まで奥平家の居城だった。

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擔雪II財務管理 収支科目の選択に検索キーを使用する方法




擔雪

宗教法人管理システム「擔雪II財務管理」では、収支科目の設定に2系統の科目コード体系を採用しています。擔雪独自の科目体系の他に、検索キーによるコード体系を設定でき、税理士さんとの取り決めなどに対応できます。

出納帳での収支科目の入力には、以下の2つの方法が用意されています。

1つ目は「収支科目選択」フォームによる入力です。このフォーム上に収支科目が体系的に表示されるので、視覚的に科目の入力を行なうことができます。

2つ目は「検索キー」による入力です。予め収支科目に検索キーを設定しておき、よく使う検索キーを覚えておくことで、迅速に入力することができます。

それでは、収支科目の検索キーを設定する手順をご紹介します。


1.財務管理メニューの「導入・設定」タブにある「収支科目」をクリックし、収支科目設定を開きます。

2.体系的に表示されている収支科目から検索キーを設定したい収支科目を選択して「開く」をクリックします。

3. 画面右側にある「検索キー」に設定したい英数字を半角8文字までで入力します。例えば数字で「123456」でも良いですし、通信運搬費という科目でしたら「tsushin」でも良いです。

4.「保存」をクリックして画面を閉じます。


以上の手順で完了です。
これで、出納帳での収支科目の入力を検索キーで行なうことができるようになりました。
よく使う収支科目に検索キーを設定していただき、出納帳の入力をより簡単に行なえるようご活用ください。

そのほか、無償で提供されている「収支科目検索キー編集ツール」を使用していただくと、収支科目と検索キーが一覧で表示されるので、検索キーの編集が簡単に行なえてとても便利です。

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十牛図便箋




十牛図便箋

研究所で働くようになって、「おぉっ、さすが!このようなものを使っているとは!」と感心したのが、この十牛図便箋です。
個人的にもかなり気に入っています。京都の“自休菴”さんのもので、臨黄ネットのお買い物サイトにてご購入が可能です。
ちなみに我が家では、何人かで抹茶とお菓子をいただく際には、同じく自休菴さんの杉板十牛図焼印の銘々皿を使っています。裏返しにし、客人や家族と好きなものを引き、あとで付属の十牛図冊子を皆の前で読み、それぞれに「あぁ、まさに今の私の事だぁ、まだまだ修行が足りない!」、「お、最近頑張っているせいか8番目が来た?!」など、歓声があがり、かなり盛り上がります。
お茶とお菓子をいただく前に、話題に彩りを添えてくれます。

十牛図便箋
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平林寺 -埼玉県新座市-




平林寺_山門

9月にフランスで行なわれる第11回東西霊性交流への禅僧派遣依頼のため、埼玉県新座市にある平林寺(へいりんじ)を訪れた。
平林寺は、武蔵野の一角、野火止台地に15万坪に及ぶ境内地を有する臨済宗妙心寺派の名刹である。東京都に隣接し、開発化されている周辺と比べ、緑豊かな境内林に覆われている静寂な一帯は、別世界の趣きである。
総門から山門、仏殿と続く伽藍は、禅宗様式の端正な佇まいを備えている。平林寺のシンボルといわれる茅葺きの山門に掲げてある扁額は、京都詩仙堂の石川丈山筆によるもので、「凌霄閣」と記してある。

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岐阜の寺には大山蓮華?!




大山蓮華

愚堂東寔禅師の墨蹟撮影の為、何軒かの岐阜のお寺(全て臨済宗)にお邪魔していました。
そこで「ほ~(感心)」と思ったのは、この季節に山奥にひっそりと大輪の気高い花を咲かせる大山蓮華が、多くの寺で見られた事。それも、それなりに昔から植わっていたであろうかなり立派な木なのでした。
京都の禅宗寺院にも多々訪れていますが、例えば住職などが茶人で、この花を茶会にと植えたりする以外には、あまり庭に植わっているのをみかけない気がします。
私の大好きな花の1つです。奈良の霊場大峰山あたりに古くから自生していた事からこの名がついたのだとか。一度群生地を見に行きたいものです。

彼方の山を借景
岐阜・大仙寺の本堂前からの眺め。素晴らしい借景。
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愚堂禅師の鐘銘 -愚堂禅師墨蹟撮影行にて-




浄満寺鐘楼

愚堂禅師の墨蹟の所在のほとんどは、開山されたお寺の多い岐阜や三重、あるいは京都を中心とした近畿圏なのであるが、大分県にも開山されたお寺があり何本もの墨蹟があるので、遠路を九州へと向かった。

今回わざわざ九州まで出向いた理由のもう一つが、福岡県うきは市に残る愚堂禅師の鐘銘の入った梵鐘を撮るためなのである。

太平洋戦争の時には、自坊の梵鐘もそうなのだが、多くの寺院の梵鐘は兵器のために金属供出にあってしまった。
実はこの鐘も、昭和17年秋に供出されんとして鐘楼から下ろされ、お別れの供養法要まで行なわれたという。
ところが下ろした梵鐘を確かめたところ、愚堂東寔禅師の銘が刻されていることが判明し、急遽、保存申請をしたところ、当時の九州大学教授の干潟竜祥教授の調査によって、保存の価値が認められ供出の難を免れたのだという。

愚堂禅師の鐘銘が残る梵鐘

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-応無所住、而生其心- えしん先生の禅語教室 その7



三室戸寺のあじさい


-応無所住、而生其心 おうむしょじゅう にしょうごしん-

今回は、禅宗が大事にしている『金剛経』の中の、「応無所住而生其心」という一句について勉強しましょう。難しい漢字の行列ですが、「応(まさ)に住(じゅう)する所無くして、而(しか)も其の心を生ずべし」と読みくだします。

達磨はインドから『四巻楞伽経』を伝えたと言われるところから、初め禅宗は「楞伽(りょうが)宗」と呼ばれたのですが、六祖慧能(えのう)の時から、『楞伽経』に代わって『金剛経』が重視されるようになります。つまり中国禅宗は六祖のとき、インド以来の「坐禅中心主義」から脱皮して、中国独特の「智慧第一主義」としてインドの静寂主義から独立したのです。『金剛経』は文字通り、ダイアモンドのように固くて燦然と光る「般若の智慧」を説いた、般若経典群中の白眉であり、臨済宗では現在でもこれを日常的に読誦しています。

法事の席である和尚さんが、この御経文の意味を説かれますと、聴いていたお婆さんが、「いままで大麦小麦二升五合」と覚えて有り難がっていたのに、和尚さんの説明を聴いたらさっぱり有り難くなくなりましたと言われた話を、子供の頃に聞いたことがあります。お経というものは余りあれこれ詮索せず、一心に読誦するほうが看経の功徳があるという話なんですね。

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上京茶会 -妙顕寺-




妙顕寺

青楓の頃と紅葉の頃、京都市の上京区役所が主催して年に2度行われる上京茶会。
今回は日蓮宗大本山妙顕寺で開催され、前日夕方より降り続いた雨もやみ、盛会でした。

本席は表千家不審菴、副席は表千家の先生によって釜が掛けられ、茶券は1000円。近所の子供やお年寄りも、気軽ながらも本格的なお茶席を楽しめる良い機会となっています。
また、普段公開されていないような寺院が使われる事も多く、私も毎回楽しみに訪れています。

妙顕寺の庭

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今年のつばめ -天龍寺-




天龍寺の燕

天龍寺では、昨年はつばめの糞に憤慨して、連日廊下を掃除に追われ、つばめ専用公衆トイレの設置を叫びたくなるほど燕害対策に翻弄されました。
今年は5月中旬にやっと玄関前に1つ巣を作り、そろそろ雛も誕生しているようです。
1つ2つの巣をかけているのは風物詩として微笑ましい事ですが、軒並み巣をかけられるとなかなか悩ましいものです。

新型インフルエンザの流行で、参拝客がめっきり少なく、特に今のシーズンは修学旅行生が多く連日中学生でにぎわうはずが、今年はさっぱりです。
まもなく玄関は燕の雛でやかましくなるでしょう。

天龍寺の燕
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