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越南(Vietnam)旅行記 2019 その2 -ハノイの鉄道-

 

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今年の日本は格別な猛暑ですが、ベトナムも猛暑。蒸し暑いことこの上ない。街中を歩いていると、あっという間に衣類が汗でずぶ濡れになってしまいます。タオルも2~3本、リュックにしのばせておかないと、絞れるほどになってしまいます。

さて2日目は、前にテレビで観たことがあったので行ってみたかった場所に。

ハノイから南部のホーチミンへ繋がる鉄道がありますが、北部へも繋がっている線路があります。ただ、極端に本数が少ないことから、ホーチミン駅から北の数キロがとても面白いことになっています。
そもそも日本のように鉄道線路内に踏み込んだり、それをSNSに投稿するだけで逮捕されるようなことはなく、列車往来に支障をきたすことさえしなければ、線路内に入ることは自由なこの国です。

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立派なハノイ駅

そうはいっても、どこから線路に入ればよいのかと、まずはハノイ駅を訪ねてみたのですが、駅舎とホームとの出入り口はある意味厳重に管理されていて、駅舎からは自動改札機が、またホームからは大きなガラスの自動ドアがありましたが、駅舎側に立ってみても開くことはありません。ちょっとネットで調べてみたら、踏切から入れば良いと! なるほど。

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ハノイ駅のすぐ北にある踏切(といっても遮断機などない)から、一度、駅に向かって入っていきました。すると、なんのことはない、バイクに乗った人がホームを近道に利用するなど、かなりいい加減です。(笑)
また確かに北を向いて止まっている列車がない模様。

そこで、また折り返して線路をつたって北へ向かっていきましたら、1ブロックほど行ったところで急にこんな様子に。

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そうなのです。線路が道路化していて、線路に面してカフェが並んでいるのです。そしてこれらのカフェに裏口はなく、店内に入るのはすべて線路側からなわけです。こういったことが好きなのか、このエリアに限ってやたらと西洋人が目立ちます。調子に乗って平均台にして遊んでいる人がいたりもします。

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暑さに疲れて、私もカフェでちょっと休憩をすることにしました。すると店員が英語で「もうすぐ列車が来るよ」というのです。附近の店では線路側に出していたテーブルや椅子を店内に入れたりしはじめています。へんな緊張感が漂っているのです。線路だから列車がくるのは当たり前なのに。

店員は大きなカメラを持っている私に、反対側の壁際を指さして、あのあたりがいいと教えてくれました。すると、鉄道の係員らしき人が笛を吹きながら注意を喚起しだしました。

しばらくすると、遠くの方から警笛が聞こえてきました。線路にこんなに人が居るわけですから、おそらく列車の運転手さんも気が気ではないでしょう。轟音と共に列車がやってきました。

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想像以上に大きい、そして我が身にもの凄く近いところを走り抜けていく列車。少々おののきを感じながら通過するのを待ったのでした。
しかしながら、ちょうどいい時間に居合わせて、面白い写真が撮れました。

(つづく)

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上田閑照先生お別れの会

 

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6月28日に逝去された宗教哲学者、上田閑照先生のお別れの会が、8月25日、京都大学百周年時計台記念館で執り行われました。
上田先生の多大な業績は周知の通りですが、弊所にとっても現代世界に対する禅の意義を探る目的で昭和58年に発足した、哲学研究班の指導教授として長らくお世話になってきました。晩年、宇治市の施設に転居されてからも、班の担当者が施設に伺い指導を仰いでおりました。先生の深い洞察力は最後まで衰えることはなかったそうです。

お別れの会には、先生ゆかりの学者らが参列し、出席者を代表して京大名誉教授の長谷正當氏をはじめ10名の方々が弔辞を述べられました。それぞれが先生の功績と共に人間味のある人柄も思い出を交え紹介されました。最後に親族を代表して甥の樫本慈弘氏から、先生と2年前他界された眞而子夫人との心温まるエピソードを交えた謝辞がありました。

先生のご冥福を心よりお祈りいたします。

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越南(Vietnam)旅行記 2019 その1 -ハノイの街-

 

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ブログ禅、しばらくお休みさせていただいていました。もう8月も終わりますね。近所の小学校は今日から2学期が始まったようです。
さて、夏の休暇を利用して、お盆明けにベトナムを旅してきました。数回に亘ってその旅行記を記したいと思います。
3年前にもハノイとホーチミンに行ったのですが、今回は、北部のハノイと、中部都市のダナンに宿泊してきました。

まずはハノイの様子から。3年前とそれほど変わった様子もありませんでしたが、小さな変化をお知らせしましょう。
ベトナムの朝の街の様子がとても好きなので、今回も朝5時には起きてカメラを持って街に繰り出しました。

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上の写真はハノイの旧市街にあるホアンキエム湖の外周道路です。朝の5時台、まだ日が昇ってすぐの頃ですが、多くの人が歩いたり走ったり自転車に乗ったりしてます。完全にホコ天となっているこの4車線の道路は、もちろん昼間には多くの車やバイクが走っています。3年前の同じ時間にもこの辺りを散歩しましたが、その時にはホコ天ではありませんでした。そして人も、通勤者以外にはこんなにおられなかったことを記憶しています。

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驚いたことに、この小さな湖の周辺では、思い思いに歩く人や体操する人、そしてグループで音楽をかけてエクササイズをしたり、太極拳をしていたりする中年層以上の方の多いこと。ユニフォームまで揃えているグループもありました。一部若者がサッカーをしていましたが、概ね年齢層は高いのです。これは少し意外な風景でした。
のちにダナンにも行きますが、こちらのビーチでも、多くの老年層が早朝から海に入ったり、浜辺をウォーキングしたりされているので、ベトナムの人たちは、こうして健康を保っているのではないかと思います。

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それから、3年前にはこんな風になっていなかった街中の変圧器? 物売りの女性の左側の箱です。とてもアーティスティックになって、街に溶け込んでいます。日本など先進国ではとても無機質ですが、とてもいい工夫だと思います。おまけにこれらは、一点一点すべて手書きなのです。

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相変わらずのクラクションの喧噪で、ちょっとしたストレスになるくらいの交通事情ではあるのですが、こういったところで少し安らぎを感じますね。

(つづく)

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お盆 熱中症に気をつけて

 

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写真は、先週木曜日にあったびわ湖大花火大会の様子です。私は生まれも育ちも滋賀県ですが、実は、この花火大会を初めて見に行ったのでした。いつもは研究所からの帰路に京都駅から電車に乗ると、すでに超満員で、人混みの苦手な私は躊躇してしまっていたのでした。

今年は友人が住む琵琶湖畔のマンションから見せて貰えることになったので、1万発の花火をゆっくりと楽しませていただきました。毎年8月8日開催される、この花火大会ですが、来年は11月にあるとか。なぜ?と思ったら、東京オリンピック2020のために、警備の人たちが東京にまわされることになるからだそうです。国をあげての大イベントではあるのですが、ちょっとなんだかなぁと思ってしまう地方小市民であります。

 

さて、すでにお知らせしているように、このブログがアップされる8月12日から、禅文化研究所は夏期休業となります。関西は8月盆ということで、すでに街中を汗を流しながら棚経に走り回っているお坊さん達をみかけます。

お盆にはお施餓鬼法要を勤めますが、そもそもはお釈迦様の十大弟子で、神通力の強かった目犍連尊者が、実母の青提女が餓鬼道に落ちて獄卒に逆さ吊りの責め苦にされているのを観察してしまい、困った目犍連はお釈迦様に相談したところ、亡者救済の施餓鬼の秘宝を教えられ、母を地獄から救うことができたということから、行なわれるようになった法要です。

日本に限って、このお盆にはご先祖が帰ってこられるのですが、これは神道の影響を受けてのことらしいです。

ともかく、このお盆の時期にお休みをもらえる企業も多いでしょう。普段は思いも掛けていないことも多いであろうご先祖のお墓にお参りし、ご先祖方のおられたお陰で自分がこの世に命を授かったのだということを感謝できればいいですね。一年の間、生きとし生けるもの(動植物)のいのちを頂いて、自分のいのちを長らえてきたことも、お盆に感謝すべきことの一つかと思います。三界万霊にお供えをし、いのちに感謝しましょう。

お墓は夜に行くと薄ら寒いですが、昼間は墓石がやけて暑いことこの上ないことでしょう。どうか熱中症に気をつけてお過ごし下さい。またお盆のころに台風が来るような様子も見えます。どうぞお気を付けて。

 

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富士登山

 

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去年につづいて、今年も富士山に登ってきました。去年は団体で登ったのですが、今年は少々事情があり、先日、夕方7時から単独で登山しました。登山口は去年と同じ富士スバルライン吉田五合目から。

のぼり始めてすぐに暗くなってきました。頼みの綱は頭につけた、LEDのヘッドライト。あとは我が身。
一人で登るのは寂しいのでと、スマートフォンの音楽をイヤホンで聴きながら登ればいいと思っていたのですが、暗闇のなかを、小さなLEDのライトで照らしているだけですから視野も狭いうえに、耳を音楽で埋め尽くしてしまうと、もう平衡感覚さえ危うくなってしまい、歩いたり岩場を登ったりするのに、その恐いこと。すぐに音楽を聴くのはやめてしまいました。

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登っていく途中で、河口湖にあがっている花火が見えました。ちょっと疲れていた頃だったので気分転換になりました。

去年とはちがい、ずっといい天気だったのですが、風は強く、その寒いことは、夕立に遭ってドボドボに濡れた去年と比べても、かなりの寒さです。
頂上に着いたのは午前1時30分ごろ。登山者の渋滞が始まる前でしたので、吉田ルートの頂上にはまだ10人もいなかったのではないでしょうか。

待つこと3時間と少し。今年もついに美しいご来光を拝むことができました。去年は雲海の中から出てくる大陽でしたが、今年は雲海ではなく、雲ははるか上空にありましたので、だいぶ異なる雰囲気でした。

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手前に見える勾玉の形のような湖は山中湖です。また遠くには江ノ島が浮かぶ相模湾、その向こうには房総半島。左の方に目を転じると、八ヶ岳や一番奥には信州の白馬岳まで見ることができました。

日の出から30分後には下山をはじめましたが、その途中も神々しい風景を拝むことができました。

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如何ですか? 富士山には死ぬまでに一度登っておきたいと思って去年初めて登ったのですが、二年連続を果たしました。来年も登ろうと今は思っています。皆さんも如何ですか? 時間を調整すると、よく言われる登山の大渋滞にも逢わなくて済みますよ。ただし、こんな暑い夏のさなかでも少し厚物をお召しになった方がよいと思いますよ。

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