カテゴリー:「禅と文化の旅」


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第12回 禅と文化の旅 ご報告 その2

 

140617-0.jpgその1でもお伝えしましたとおり、久松真一記念館、そして昼食に萬松館を訪れました後は、伊自良(岐阜県山県市)の名刹、東光寺さんへ。

140617-1.jpg臨済宗妙心寺派のこちらの寺院は、1501年華翁頼舜の支援を受けて、希雲和尚が東陽英朝を勧請開山として創建。約3000坪の境内に諸堂や庭があります。まずはご本尊を拝み、ご住職のお話を拝聴しました後、庭や境内を散策させていただきました。

140617-2.jpg私も色々なお寺を巡っていますが、初めて経堂の内部を拝見させていただき、なるほどこのようになっていたのかと感無量。初めてご覧になる方が多く、皆で回してみました。日本の場合お堂の内部にあり、拝見する事はおろか、自ら回す機会は少ない事でしょう。私にとってはチベット仏教徒の皆さんがいらっしゃる各国にて、見たり回したりしてきたマニ車の方が身近なのでした。

140617-3.jpg拝観後は、所長・西村惠信による講演。今回は禅の居士にスポットを当ててみましたので、所長も若き頃にお世話になった久松真一先生と、古田紹欽先生についての事をお話させていただきました。

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最初所長にこの講演をお願いしました時に、「あのお2人の先生の事を、たかが1時間で話せるか!」とお叱りをいただき、ごもっともな事と思いましたが、都合上いたしかたなくそのようにさせていただきました。
短い時間ではありましたが、お二人の来し方について、先生が感じ取ってこられた事についてなど、皆さま興味深く聞き入っておられました。

140617-5.jpg東光寺さんを後にして、最終目的地は、同じく山県市にあります、古田紹欽記念館。古田先生生誕の地に作られた立派な記念館です。
こちらには貸茶室などもありますので、広間にてお抹茶とお菓子もいただき、先生の紹介ビデオや書画を堪能。蔵書を熱心にご覧になられる方もあり、思い思いに過ごさせていただきました。

全ての行程が終了し、岐阜羽島駅にて解散。
ご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました。

とても喜んでいただけたようで、所長にお手紙を下さった方も。有り難いことです。
今年はもう一度開催できればと考えております。またどうぞよろしくお願い申し上げます。

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第12回 禅と文化の旅 ご報告 その1

6月4日(水)に開催させていただきました、第12回禅と文化の旅

28名の参加者の皆さまに、所長・西村惠信。そして付き添いに所員の西村と川辺がご一緒させていただきました。
今回は初の試みとしまして、新幹線岐阜羽島駅での集合。遠くは四国、そして東から西から集まる皆さまがたの集合がどうなる事か?!と思いましたが、予定時刻前に全員集合!出発する事ができ、皆さまのご協力に心より感謝致しました。

まず向かいましたのは、久松真一記念館
水の打たれた露地、そして玄関のたたずまい。先頭を歩いて皆さまをお連れさせていただいておりましたので、私が一番にこの雰囲気を感じさせていただく事となり、有り難いやら申し訳無いやら・・・。
この玄関のみでも、ハッとさせられました。まさに久松先生の息吹が感じられるようで、心地良い緊張感を覚えました。

140613-1.jpgそして、私達を迎えて下さった部屋の床には、なんと白隠の隻手の軸が。そのお軸が目に飛び込んできた途端に、以前職員がこちらのブログで書かせていただいておりますが、久松先生の「君の手を使わずに私の手を叩いてみよ!」とのお言葉が頭の中にこだまし、衝撃を受けました。
さらに茶室にはかの有名な無字の軸まで・・・。感無量。
どくだみの季節だからと(お庭にたくさん咲いていました)、久松先生から禅を学んだとされる須田剋太画伯によるどくだみの貼り絵まで飾っていてくださり、館長・久松定昭氏のもてなしと、そのお心に、一同感激致しました。
久松先生も、どくだみを書斎などに一輪生けたりなさっていたのだとか。そのお姿が目に浮かぶようでした。
若かりし頃、西村所長もこちらに久松先生を訪ねられたのだとか。その当時の話も興味深く、皆さん聞き入っておられていました。

何時間でも味わっていたいような空間でしたが、次の行程がありますので、後ろ髪ひかれつつ記念館を後に・・・。私はもう一度味わうべく、近々またお邪魔させていただく事に。皆さまも是非こちらをご参考に、一度訪れてみて下さい。

140613-2.jpg久松記念館を後にした頃には既にお昼どき。信長公館跡と伝わる料亭、萬松亭にて、見た目にも美しく、上品で美味しいお料理を堪能しました。

その2につづく

*これまでの禅と文化の旅のご報告はこちら

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第12回 西村惠信所長と行く"禅と文化"の旅

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6月4日(水)に開催する「第12回 西村惠信所長と行く"禅と文化"の旅」のご案内です。
今回は、禅宗を語る上で欠かせない居士達にスポットを当てて学んでみたいと思います。

弊所の所長・西村惠信の師でもある、久松真一先生古田紹欽先生の両記念館を訪ね、さらに古田先生が幼い頃小僧として過ごされた東光寺も参拝します。
所長の講演、「わが師、久松真一・古田紹欽両先生のことども」も東光寺さんの書院をお借りして行なう予定です。
両先生の書籍を読んでいらっしゃる方は多くおられるでしょうが、実際に縁の地へと足を運ぶ事によって、さらにその理解を深めてみませんか?
ご参加、心よりお待ち申し上げております。

詳しくはこちらからどうぞ。
前回までの禅と文化の旅についてはこちらをご覧ください。

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第11回 禅と文化の旅 ご報告 その2

昨日にひきつづき、第11回禅と文化の旅のご報告です。

131206-1.jpg相国寺塔頭・慈照院、承天閣美術館を後に、下鴨福助さんにて昼食をいただいてから、午後からは慈照寺(銀閣寺)さんにお邪魔させていただきました。

まずは、今回の旅において皆さまに実際に見て感じていただきたいと願っておりました、慈照寺花方・珠寳先生による献花です。
研究所所員の川辺が、季刊『禅文化』にて、-慈照寺の花-を取材させていただいているご縁もあり、今回有り難くもこのような運びとなりました。

献花中のお写真はご覧に入れる事ができませんが、珠寳先生と花、そして参加者の皆さんの気が一点に集中したところで、その気を感じとり、「みなさんと一緒に生けさせていただいた」と仰る先生。
凜とした静まりかえった中で、皆で花に集中させていただき、坐禅や瞑想をする時のような心地を得て、皆さまそれぞれの内に静かな感動がわきおこったように感じました。

献花の後は先生からお話をいただき、さらに質疑応答の時間をもうけさせていただきました。皆さま、質問にも先生のご回答にも非常に熱心に聞き入っておられたのが印象的でした。
慈照寺研修道場の風信に、この日の様子が掲載されています)


ひきつづき、弊所所長・西村惠信による講演です。

131206-2.jpg-久松真一博士が唱えられた「禅美術七つの性格と、その禅的根拠」について-

という内容で、以下の事をお話してくださいました。とても興味深く面白いお話でしたので、いつか季刊『禅文化』にでもご紹介できれば・・・と考えております。


禅美術七つの性格
その禅的根拠

1)不均整 完全性を破ったもの 無法の法、無聖
2)簡素 さっぱりしたこと 純一無雑、無一物
3)枯高 さびる、侘びるに同じ 脱落、露堂々、孤危峭峻
4)自然 わざとらしさのないこと 無心、無念
5)幽玄 含蓄、余韻、奥床しさ 無底、無一物中無尽蔵
6)脱俗 仏にさえ拘わらぬ洒脱さ 独脱無依、無碍自在
7)静寂 静騒に関わらない静けさ 鳥鳴山更幽、一黙如雷

 

惠信所長の講演後は、慈照寺の特別拝観。
書院大広間の富岡鉄斎による「大江捕魚図」、本堂内の与謝蕪村・池大雅による画、弄清亭の奥田元宋画伯の画を拝見。さらには阿弥陀如来や義政公を拝ませていただき、かの東求堂も拝観。
この地に残された日本が誇るべき禅文化をじゅうぶんに堪能させていただけました。
所長は、本堂前から見る観音殿に心奪われ、写生をはじめられ・・・・・・。

131206-3.jpgご参加いただきました皆さま、慈照院様、承天閣美術館様、慈照寺・珠寳先生ならびに研修道場、拝観ご担当の皆さま、お世話になりありがとうございました。
心より御礼申し上げます。

また来年も、春か秋、または両方の季節に開催させていただければと考えております。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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第11回 禅と文化の旅 ご報告 その1

 

131205-1.jpg11月28日(木)に開催させていただきました、第11回禅と文化の旅
今回は33名の参加者の皆さまと、所長・西村惠信、付き添いに所員の西村と川辺がご一緒させていただきました。

お一人のキャンセルも無く、皆さま元気にご参加いただき、またご無事にお帰りいただけたようでとても嬉しく思っております。
「禅文化さんがいらっしゃるのなら・・・・・・」と、快く迎え入れてくださる訪問先のご寺院や美術館の皆さまにも心より感謝しています。

さて、京都駅で集い、まず向かいましたのは相国寺塔頭・慈照院。
ご住職直々にお出迎えくださり、方丈にて慈照院の歴史などをご説明いただきました。
延徳2年(1490)足利義政の塔所影堂となり、その法号より慈照院となった寺院で、第七世の仏性本源国師と桂宮家の交流により、御学問所(現在の書院棲碧軒)が設けられた由緒ある塔頭です。
平安時代の作と伝わる本尊の十一面観音や、宮家の方々のお位牌も拝ませていただきました。

131205-2.jpg「昨年の方が鮮やかだったんだよ」と教えてくださったお庭の紅葉ですが、初めて目にする我々には、じゅうぶんに美しい紅葉で、皆さま思い思いに写真を撮られ、なかなか次へ移動できないほどに魅了されていらっしゃいました。
自然の魅力とはすごいものですね。

131205-3.jpg方丈を後にし、本源国師と千宗旦との親交による合作の茶室・頤神室の拝観へ。
ご存知宗旦狐の逸話などを拝聴してから、庭の露地を歩いてお茶室へ。少人数入れ替わり立ち替わりでの見学でしたが、実際に露地を歩かせていただき、お茶室へと歩みを進める時、浮き世の塵を少しでも清めてから茶室へと向かいたいと思う茶人の気持ちが感じとれた事と存じます。

131205-4.jpgもっとゆっくりと拝観したい気持ちを抑え、後ろ髪ひかれながら、お次は相国寺にあります美術館、承天閣美術館へ。開館30周年を記念して、円山応挙展が開催されています。今回は、応挙のみならず、弟子達など、いわゆる円山派を代表する長沢芦雪や呉春などの作品も。眼福のひとときでした。


明日へとつづく。

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第11回 禅と文化の旅

皆さまおはようございます。
本日は、かねてよりご案内させていただいておりました“第11回 禅と文化の旅”にでかけております。
余裕がありましたら、禅文化研究所のFacebookページにて、随時写真をご紹介させていただきます。

今回は慈照寺さんにて所長の講演もありますが、レジュメを拝見し、私自身も楽しみにしております(下記)。

 

久松真一博士が唱えられた「禅美術七つの性格と、その禅的根拠」について
禅文化研究所 所長・西村惠信

禅美術七つの性格
その禅的根拠
 
1)不均整 完全性を破ったもの 無法の法、無聖
2)簡素 さっぱりしたこと 純一無雑、無一物
3)枯高 さびる、侘びるに同じ 脱落、露堂々、孤危峭峻
4)自然
わざとらしさのないこと 無心、無念
5)幽玄 含蓄、余韻、奥床しさ 無底、無一物中無尽蔵
6)脱俗 仏にさえ拘わらぬ洒脱さ 独脱無依、無碍自在
7)静寂 静騒に関わらない静けさ 鳥鳴山更幽、一黙如雷

 

それでは、33名のご参加の皆さま、所長と職員2名で、行って参ります!

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季刊『禅文化』230号より 「生飯」と「邇崎虚帚」

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天龍寺派徳寿院の精進料理名人、山﨑紹耕和尚に、精進料理レシピと仏教にまつわる面白いお話を連載いただいています。

今回は、「生飯(さば)」と「邇崎虚帚(すいちょうそう)」。へー、ほー、そうなのかぁ~と、知識の幅が広がるようなお話です(すみません、詳しくは是非ともお読みになってみてください)。

家に帰り、上のお話を拝読しましたら、今度はレシピが気になり、無性に作りたくなって今回お教えいただいた、胡瓜のゴマ和えを作ってみました。うん、お寺で食べる精進料理のお味!美味しくできました。
しかし、シンプルなだけに、丁寧に作らないと美しくはできないな・・・という学びもありました。

 

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禅と文化の旅 募集中

131025.jpg慈照寺内 洗月泉

11月28日(木)に予定しております、第11回禅と文化の旅ですが、おかげさまをもちまして、催行決定となっております。
まだ人数には余裕がありますので、是非ともお申込いただければと思います。

慈照寺研修道場における、―慈照寺の花―につきましては、職員が取材させていただき、本日発刊の季刊『禅文化』230号より4回に亘って連載させていただく事になっています。是非皆さまに、花方・珠寳先生の花を実際にご覧いただき、感じていただきたいと思っております。宜しくお願い致します。

旅についての詳細、お申込はこちらからどうぞ。

 

【今回訪れる場所】

銀閣慈照寺
正式名称を東山慈照寺といい、相国寺の塔頭寺院の一つ。室町幕府八代将軍の足利義政によって造営された山荘東山殿を起原とし、義政の没後、臨済宗の寺院となり義政の法号慈照院にちなんで慈照寺と名付けられました。9歳にして家督を、15歳にして将軍職を継いだ義政は、生涯をかけ自らの美意識のすべてを投影し、東山文化の真髄たる簡素枯淡の美を映す一大山荘を作り上げました。銀閣寺は美の求道者ともいえる義政の精神のドラマを500年後の現代にも脈々と伝えています(相国寺派公式サイトより)。

銀閣慈照寺研修道場
慈照寺が、平成23年(2011)年4月に開場。足利義政公のもとに発展し、日本文化の礎となった東山文化。以来継承され続けて来た茶・花・香を中心に、伝統文化・芸術を護り、伝え、学ぶ場。
その活動は国内に留まらず、永い年月をかけて培われてきた素晴らしい禅文化の底力でもって、ことばのみでは伝わりにくい"禅"をも海外に向けて発信・普及するに到っている。
今回はこちらで、「禅文化の特徴」と題して西村惠信所長の講演を行ない、慈照寺花方・珠寳先生による献花を拝見させていただきます。

●慈照院 大本山相国寺塔頭
延徳2年(1490)足利義政の塔所影堂となり、その法号より慈照院となる。
第七世の仏性本源国師と桂宮家の交流により、御学問所(現在の書院棲碧軒)が設けられた由緒ある塔頭。また、国師と千宗旦との親交による合作の茶室・頤神室が残る。通常非公開ですが、今回は特別に参拝させていただきます。

承天閣美術館 大本山相国寺内

開館30周年記念となる、円山応挙展を拝観。相国寺・金閣寺・銀閣寺所蔵の珠玉の画が集います。

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-第11回 西村惠信所長と行く禅と文化の旅-

 

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本年秋も、11月28日(木)に、禅文化研究所の1日バスツアーを開催させていただきます。
今回は、“禅文化”にスポットを当ててみたいと思います。

午前中には足利義政公縁の相国寺塔頭・慈照院を参拝し、承天閣美術館を訪れます。
さらに午後には銀閣慈照寺の特別参拝ならびに慈照寺研修道場にて、所長の講演(「禅文化の特徴」)と、慈照寺花方・珠寳先生による献花を拝見させていただきます。

日本文化の礎ともなった東山文化・禅文化を皆さまと共に学ぶ秋の一日とさせていただく所存です。
ご参加お待ち申し上げております。

詳細はこちらをご確認くださいませ。


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第10回 禅と文化の旅 ご報告 その3




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あぁ...この反り具合......

さて、その1その2と、第10回禅と文化の旅についてご報告して参りましたが、最終回です。

国宝観音堂をとくと拝見&参拝させていただいた後は、これまた国宝の開山堂へ。
前方からみると、上写真のように、一つのお堂、のみが見えますが、実は奥へとお堂が続いています。

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相の間を挟んで、礼堂が増築されたのが、上の写真の右の部分です。
一番奥の開山堂には、開山仏徳禅師の宝匡印塔が祀られています。
宝匡印塔も拝ませていただき、有難い事でした。さすがに、一番大切なところであるからして、写真を撮りまくっていた私も、撮れませんでした(HPに載っていますのでご覧になりたい方はどうぞ)。

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道と言えるのだろうか......

開山堂のお次は、執事の虎山師が、「足腰大丈夫ですという方、夢窓国師様が坐禅したと伝わる坐禅石へお連れしましょう!」と、こともなげに仰るので、ほとんどの方が参加して一路坐禅石へ!
いや、虎山さん、革靴の方もいらっしゃるのに、普通に登山道(上写真)でしたよ......。
それでもなんとか皆さん無事に坐禅石へ。登った甲斐がありました!絶景かな!!
時間あれば、坐禅してみたいですねぇ。。。 時間が無いので、落ち葉の降り積もった山の中をまた帰りました。

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この眺望!!!


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翡翠のよう!


予定通り、ゆったりと永保寺さんで過ごさせていただき、15時過ぎには岐阜県現代陶芸美術館へ。
今回は、大阪のお医者様・小早川氏が蒐集されたマイセン陶器のコレクションが寄贈されたのを記念して、「麗しのマイセン人形展」が開催中。

それは立派なコレクションの数々で、世界的に見ても貴重な品が保存状態も良好であるとの事。
お城に置かれたらどれだけ映える事だろう...と、ヨーロッパの城を思い浮かべながら拝見。
個人的には、あまりに自身の生活とはかけ離れた立派なものばかりなので、小さな人形やカップ&ソーサーなど、やはり普段の生活に使えそうな物に心惹かれました。
マイセンのカップの口あたりはやはり素晴らしいもので、それでいただくコーヒーや紅茶、ケーキなどは、ティータイムを豊かにしてくれ、西洋の白い磁器の美しさもやはり私は好きなのです。

そしてさらに、違うギャラリーでは、岐阜県ゆかりの人間国宝展が開催中でした。
こちらも、自分が使いたい物は?!という視線で見てしまいます。一番惹かれましたのは、小山富士夫氏の南蛮水指でした。小間でびしょびしょに濡らして使いたいものです。
そんな個人的な事はさておき、日本に残してゆかねばならぬ技法を受け継ぎ、伝えた賢人たちの作品を一度に拝見し、眼福の極みでした。

美術館を後にしまして、ほぼ予定通り、19時過ぎには京都駅に到着。
少し遠出の禅と文化の旅。 皆さんのご様子を写した写真がありますが、笑顔ばかり。もちろん、時に真剣。良き旅であった事を願います。
ご参加いただきまして、誠にありがとうございました。
御縁をありがたく思っております。

来年は春に開催予定。また是非ご参加くださいませ。
ありがとうございました。

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第10回 禅と文化の旅 ご報告 その2




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昨日にひきつづき、禅と文化の旅のご報告です(上写真は、庫裡と方丈です)。

精進料理をいただき、方丈の三尊像を参拝した後は、私も大好きな禅堂へ。
こちらの禅堂、一般の坐禅会でも使われており、多い時では100名を超す参加者でにぎわうのだとか。さらに、写経の会も大にぎわいだそうです。

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禅堂隣には、上写真のような空間が広がっています。とても大切な間(ま)ですね。
6月に訪れた際には、このようにあたり一面青々と清々しいものでした。
四季の移ろいを感じ、流れる川のせせらぎ、葉のゆれる音を聴きながらの坐禅。
素晴らしい環境です。

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お次は、お待ちかね、国宝観音堂内部へ(詳しくは永保寺HP・国指定文化財のページをご覧ください)。

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葺き替えられたばかりの檜皮葺きの屋根の美しいこと。
こちらの観音堂と円覚寺の舎利殿は、寺巡りがお好きな方や禅宗ファンのみならず、デザイン関係の方、建築関係の方など、多くの方にご覧いただきたい比類無き美しさのお堂です。

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聖観世音菩薩坐像。須弥壇上にあります、岩窟式厨子に祀られています。
岩窟内に華鬘がありますのもなんだか初めて拝見する形式で、新鮮です。

さらに明日へとつづく

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第10回 禅と文化の旅 ご報告 その1




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11月30日(金)、恒例の"禅と文化"の旅を無事終える事ができました。
ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
お天気にも恵まれ、本当にありがたい事でした。

〈詳細はこちら

永保寺に時間通りに到着しますと、永保寺の執事で、塔頭・保寿院の虎山師が駐車場でお出迎えくださり、一行は美しい観音堂や開山堂を目にした後、まずは精進料理をいただく為、書院へ。

永保寺さん御用達の精進料理、紀文さんにお膳をお願いしました。一つ一つ丁寧に作られた美しい料理の数々に、皆様も喜んでくださった模様。お腹もいっぱいになられた事と思います。

そしてなんとこの日は、臘八大接心が始まる前日で、把針灸治の日であるにも関わらず、雲水さんたちが接待してくださいました。
まだ若い雲水さん達のきびきびとした動きをご覧いただく機会もなかなかに無い事ですので、皆さんの目にも珍しく、雲水さんには申し訳なかったのですが、我々としては良かったな、有難い事だな......と。

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ちなみに、お食事をいただいた書院の欄間は、それぞれ違うものがはめられ、永保寺の景色を模した物となっていて、素敵なものでした。



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お食事後には、方丈の釈迦三尊像を前に、虎山師からのお話を拝聴。
この三尊像、実は、2008年の禅と文化の旅でお邪魔させていただいた、平安佛所・江里康慧先生によるもの。

おや、2008年の旅のブログの、先生の左横にありますまだ彫られていないお釈迦様、もしかしますと、永保寺さんのお釈迦様かもしれませんね?!
2008年にご参加の皆様からは、「あの江里先生の!」と、感嘆の声と笑顔がこぼれました。
写真は、減るもんじゃなし、どこを撮っても、何を撮ってもOKとの事で、写真好きな方々は特に熱心にシャッターを切っていらっしゃいました。私もiPhoneで色々と......(全てこれで撮った写真です)。

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明日へつづく。

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第10回 禅と文化の旅 ごあんない




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修復中の観音堂

「次の禅と文化の旅はいつですか?」と何人かの方からかお尋ねがありましたものの、滞っておりまして大変失礼を致しました。漸く決定いたしました。

【第10回 禅と文化の旅】(11月30日・金)は、少し遠出して、岐阜県多治見市の永保寺さんを訪ねます。


私自身、6月にお邪魔してみて素晴らしいお寺でしたので、是非皆様とご一緒できたら…と思った次第です。
また、その時はまだ国宝観音堂が修復中であった為、残念ながらシートに覆われており、個人的にも(すみません)もう一度見てみたい思いにかられていたのです。
私の上司を通じて永保寺さんにお願いしました所、この観音堂にも入らせていただける事になりました!

と、このように書いていると、「あなたがたは旅行業者か。普段入れない所を売りに高い金額で参加者を集うとは何事か。恥を知れ」とのお叱りを以前いただいたのですが、私はこちらで働かせていただいていますが、在家の禅ファンのようなもの。私の行きたい所は皆様も関心がおありだろうと思っています。

正直我々は旅行業者ではないので、値段も普通のバスツアーのような金額で御案内する事が不可能です(それでも赤字になるかならないギリギリの設定です)。それでもご理解の元、時間とお金を使い、禅の至宝に触れたいという思いで来てくださる皆様と感動と学びを分かち合いたいと思っています。

これまでにご参加いただいている方々には久しぶりにお会いできます事を心待ちにしております。
また、初めてご参加いただきます皆様との御縁も楽しみにしています。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。

*詳細はこちら
*お申し込みはこちらからどうぞ。

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第9回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅3 -知恩院-




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5月18日に開催しました、禅と文化の旅のご報告のつづきです。

閑臥庵を後にし、お次は知恩院さんへ。途中、上御霊神社のお祭に遭遇! しばしバスはストップとなりましたが、これもまたなかなかに良いものでした。

さて、知恩院は、ご存じ浄土宗総本山ですが、今回は弊所の季刊『禅文化』で取り上げました「立体観経曼陀羅」を是非拝ませていただき、皆さんに職人さんの技の素晴らしさをも知っていただきたく、コースに加えてみました。
本来拝観できるものではないようですが、知恩院さんのご厚意により、御案内いただき、有り難い事でした。

また、現在知恩院では、法然上人800年大遠忌にむけて様々な建物が解体修理されています。例えば集会堂(しゅえいどう)など、その裏側までも見学させていただきました。普段なかなかにみる機会の無い大寺院の修復のようす。皆様も「修復中だから(行くのはやめようか)…」というのではなく、「修復中だからこそ」訪れていただきたいと思います。

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第9回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅2 -閑臥庵 昼食と講演-

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ひきつづき、禅と文化の旅のご報告です。

島原角屋もてなしの文化館をあとにし、お次は上京区にある黄檗宗・閑臥庵へ。
こちらの寺院は、江戸時代前期に後水尾法皇御自らが閑臥庵と命名し、王城鎮護のために貴船の奥の院より鎮宅霊符神をこの地に勧請し、千呆性侒(せんがい・しょうあん)禅師により開創されました。
後水尾法皇ゆかりの品々も本堂に展示されています。

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第9回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅1 -島原・角屋-




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島原大門をくぐって

5月18日(火)、恒例の“禅と文化”の旅を無事終える事ができました。
ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

行程はこちら

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島原角屋


お天気にも恵まれたこの日、まず向かった先は島原の角屋もてなしの文化館

詳しくはホームページをご覧いただくとしまして……。

角屋に通うに相応しい客人達をもてなす為に、様々な趣向をこらした座敷や、営業当時は客の目に触れる事はなかった台所や帳場などを拝見しました。

座敷では、学芸員の方に詳しく説明いただいたからこそ気付く事のできる意匠も数多く……。釘隠しや襖の引き手、襖紙、床の間の天上、欄間、あらゆるところに当時の職人のプライドが感じられる素晴らしい技が見られました。

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第9回 西村惠信所長と行く“禅と文化”の旅 ご案内




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島原 角屋

年に2回開催しております、禅文化研究所バス旅行のご案内です。
弊所の所長・西村惠信と共に名刹や美術館などを訪れ、学びや気付きの多い旅になればと考えて企画しております。
ご参加、お待ち申し上げております。

5月18日(火) 9:30~17:00
詳細・お申し込みはこちらからどうぞ。

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秋深き永源寺にて




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先にブログ禅で報告した、第8回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅で訪ねた永源寺。紅葉の事前情報では「色づきはじめ」といったことだったが、訪ねてみると、まだ緑の葉も残すものの、真っ赤に紅葉した葉も有れば、黄色く色づいた葉もあり、見事なグラデーションを見せていた。

今回は、そんな永源寺の紅葉や山内をご紹介します。小雨のあとだったせいで、却って色も引き締まって、さらに美しくみえました。

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もう少しお楽しみください。⇒

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第8回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅2 -永源寺と佐川美術館-




西村惠信所長による講演風景
講演中。庭の明るさと対照的に薄暗い含空院内。美しいです。

昨日のつづきです。

法堂をあとにし、いよいよ禅文化研究所所長・西村惠信による講演です。
今回は、永源寺の開山、寂室元光禅師についてです。この講演も、僧堂内の建物(含空院)を使わせていただきました。山々を借景した庭が美しく、ぼんやりとした灯りの中で聴く講演の雰囲気は、独特の雰囲気を醸し出しており、後の方から見ていてなんだか「美しいなぁ…」と思えたのでした。

山々を借景した美しい庭
外にはこのようなお庭が広がっています!

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第8回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅1 -紅葉の永源寺-




向こうにはどんな世界が……

11月13日、恒例の“禅と文化”の旅を無事終える事ができました。
ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

行程はこちら

この日は、心配された雨も、永源寺にて美しい錦に喜々としつつ歩みを進めるうちに、いつのまにやらやんでいました。門の手前から既に皆さんの歓声があがります。

さて今回永源寺では、教学部長さんに様々な伽藍をご説明・ご案内いただきました。ありがとうございました。
私どもも含め、皆で、この山奥にある臨済宗本山の事について、お勉強させていただきました。

永源寺の三門
この上に登ってしまうわけです!

さて、私自身も楽しみにしておりました、まずは“三門参拝”です。こちらの三門には、釈迦三尊と十六羅漢様が祀られています。普段公開される事はありません。今回、お願いをしたところ特別に許可をいただき、入れていただける運びとなりました。
階段を登ると、またまた皆さんの歓声が。美しい紅葉を三門の上より間近に、また眼下に楽しめ、こちらだけでも「来た甲斐があった」と仰る方もいらっしゃいました。

三門内より
三門上より間近に見る紅葉

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第8回 西村惠信所長と行く“禅と文化”の旅 ご案内




禅と文化の旅_永源寺


この三門に登らせていただきます!

禅文化研究所のバス旅行のご案内です。
今回は、紅葉の名所と謳われる、滋賀県の臨済宗大本山“永源寺”へ皆様をお連れしたいと思います。
三門の写真(上)をご覧いただいてもおわかりかと存じますが、多くのもみじが植わる山内は、秋の彩りに溢れる事と存じます。
今回は特別にこの三門に登らせていただき、内部に安置されているお釈迦様や羅漢様をお参りさせていただき、紅葉を間近にご覧いただきます。その他非公開の寺宝も拝見させていただく事となっております。また、こちらにて場所をお借りし、所長による講演も行います。
昼食は僧堂内のお部屋をお借りし、滋賀の名料亭“招福楼”さんのお弁当をご賞味いただきます。
永源寺をあとにしてからは、守山市にある“佐川美術館”を訪れる予定です。
詳細は下記よりご確認下さい。
皆様のご参加、心よりお待ち申し上げております。

【第8回 西村惠信所長と行く“禅と文化”の旅】

禅と文化の旅_永源寺
どんな色に染まるでしょうか?!
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第7回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅2 -東福寺・芬陀院-


東福寺

第7回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅1に引き続き、ご報告を…。

白河院を後にし、一路東福寺へ。
まずは書院をお借りして、惠信先生による講演を行いました。
テーマは下記のとおり。

【禅修行と禅院文化の華麗なる矛盾的相即】

Ⅰ、修行者の心得としての「大燈国師遺誡」
Ⅱ、禅宗叢林の環境と文化
Ⅲ、ⅠとⅡの矛盾

惠信先生による講演

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第7回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅1 -大山崎山荘美術館-




大山崎山荘美術館の睡蓮

去る6月5日、第7回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅を無事終える事ができました。
今回は、禅と文化の旅始まって以来?!の雨模様。
お足もと悪い中、皆様にはご迷惑をおかけしました。
ご参加いただき、誠にありがとうございました。

残念ではあったのですが、普段雨が降るとなかなか億劫で自分ではでかけないものですが、雨の日の美術館やお寺の緑のしっとりとした美しさはまた格別でした。

行程はこちら

まずは、京都駅を出発し、天下分け目の天王山、大山崎にある、アサヒビール大山崎山荘美術館を訪れました。
ちょうどお庭の池では睡蓮が満開。雨に打たれてそれはそれは美しいものでした。

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第7回 西村惠信所長と行く“禅と文化”の旅 参加者募集中!




新緑の京都へご一緒に!

恒例の、西村惠信所長と行く“禅と文化”の旅 参加者募集中です。

日時:6月5日(金)9:00~17:00
コース:京都駅八条口==大山崎山荘美術館==白河院(昼食)==東福寺(講演と拝観)==芬陀院==京都駅八条口

アサヒビール大山崎山荘美術館
天王山の中腹に位置する風光明媚な土地に建つ美術館。本館は、実業家・加賀正太郎が自らの山荘として設計し、建てたもの。さらに新館は安藤忠雄によるもので、この土地の美しい景観を崩さぬよう考え抜かれた設計です。どちらの建物も一見する価値があり、“実業家邸宅の庭”も見ものです。また、今回の展示では、民芸運動の中心的人物でもあった益子焼の濱田庄司の作品や、彼が旅先で蒐集した珍品・逸品がおめみえとの事。生活にねざしたところにある美をこの機会に学びましょう。

白河院
小川治兵衛氏(植治7代目)が得意とした、“琵琶湖疎水から水を引き入れ、東山を借景”した池泉回遊式庭園があります。こちらにて、美しい庭と京懐石をお楽しみいただきます。

東福寺
特別に書院をお借りして、西村惠信所長による講演を行ないます。その後、重森三玲氏作庭の方丈庭園や、秋のみならず、新緑の美しさもまた格別の通天橋などを拝観します。

◎芬陀院
東福寺塔頭。後醍醐天皇の元享年間(1321-24)に関白であった一条内経公(1291-1325)が、東福寺開山聖一国師の法孫にあたる定山祖禅和尚を開山として創建。京都で最古の枯山水庭のひとつとされる、雪舟作の庭がある事で有名です。また、茶室図南亭もご覧いただけます。

お申込みなど、その他詳しくはこちらからどうぞ。

新緑の京都にて、“庭”をテーマにコースを考えてみました。
全て職員オススメの箇所ばかりです。是非この機会にご一緒しませんか?
西村惠信所長による約1時間の講座もあります。
皆様とお会いできます事を心待ちにしております。どうぞ宜しくお願い致します。

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第6回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅2 -平安佛所/泉屋博古館-

いつも美しいこの川のあたり

お昼を終えた一行は、紅葉並木美しい鴨川を横断し、平安佛所へ。
仏師の江里康慧先生を訪れます。

江里先生

制作中の仏像・現代の仏像の作り方について、また仏教の歴史と仏像の関係などについて、興味深いお話を伺う事ができました。 いつもお寺などを参拝しますと、ただただ仏像を拝し、思いに浸り、仏師の事にまで思いをはせる事は少ないかと存じます。
ですが、こちらで制作過程などを拝見し、江里先生のとてもお優しく穏やかなお人柄に触れ、古くから、弱い人間の信仰の対象となるような仏像を作り続けて来た職人の技と心が、今もなお連綿と受け継がれている事を目の当たりにし、ありがたく、感無量でした。

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第6回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 1-大徳寺-

堀川通りの紅葉
紅葉の並木美しい堀川通り

去る11月14日、恒例となりました“禅と文化”の旅を無事終える事ができました。
お天気は快晴! とても気持ちの良い気候で、抜けるような青空のもと、京都をお楽しみいただきました。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
それでは、ブログにてご報告を……。
行程はこちら
まずは、京都駅を出発し、大徳寺へ。
今回は、私の知りうる限りでは一般公開された事のない三門や法堂(はっとう)、その他本坊などを特別に拝観させていただき、西村惠信所長による講演も行なわさせていただきました。
大徳寺の皆様、お世話になり、誠にありがとうございました。

【三門】 重要文化財
応仁の乱の後、一休禅師の参徒であった連歌師宗長等が一階部分を寄進、のち千利休居士により二階部分が設けられ金毛閣と名づけられたとのことです。恐らく私が今まで登った三門の中で、一番急な階段です。皆さんでゆっくりと二階へ…。
登り終えるとその見晴らしの素晴らしさと、釈迦三尊像をはじめ、十六羅漢、天井の龍図、千利休居士像に圧倒され、ため息が漏れました。

三門 法堂
三門と法堂

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第6回 禅と文化の旅 参加者募集

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平成20年11月14日(金)に、-第6回 西村惠信所長と行く“禅と文化”の旅-を開催いたします。
今回は深秋の京都にて、禅と文化を学んでいただく旅となっております。
ご参加、お待ち申し上げております。

詳細・お申し込みはこちらからどうぞ。

【訪問先】

大徳寺
通常非公開の本坊・法堂・三門を拝観。一度に拝観させていただける事は滅多にありません。
また、本坊にて、西村惠信所長による講演も行ないます。

萬重
こだわりの京野菜を使った京料理をお楽しみいただきます。数寄屋造りの部屋、エントランスの石畳の打ち水、料理のみならず、しつらえにも京都らしさを味わっていただきたい料亭です。

平安佛所
仏師・江里康慧氏の巧房を特別に見学させていただき、ご本人より仏像について色々とお話いただきます。またとない機会です。皆さんでご一緒に学びの時を持ちましょう。こちらへのご案内は、班分けをさせていただき、約20名様ずつを予定しております。待ち時間は、伝統産業ふれあい館にてお過ごしいただきます。

伝統産業ふれあい館
京都の伝統産業を一堂に集結した空間。作品のみならず、製作工程の展示などもあります。また、京都らしいお土産も色々と揃っています。こちらでは自由行動とさせていただきます。

泉屋博古館  -仏の姿 心の形 東アジアの仏教美術-
住友家が蒐集した美術品を保存、展示する美術館。今回は、中国・朝鮮・日本の仏教美術から、木彫仏・金銅仏・工芸品(仏具)等を見学させていただきます。常設展は、中国の青銅器の逸品です。

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第5回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 その3(細見美術館・山田松香木店)

六盛へ

光雲寺をあとにするとちょうどお昼時。今回は六盛さんにて名物手をけ弁当と、季節のお料理をいただきました。
その後は歩いて細見美術館へ。今回の展観は「祈りの美・かざりの美-仏教美術と工芸-」。重要文化財「愛染明王」 や「春日神鹿御正体」、その他圧倒されるような立派な観音様のお軸なども拝見させていただきました。
また、今回はせっかく細見美術館にお邪魔するのですから、屋上の茶室「古香庵」を是非皆さまに体験していただきたく、お点前もしていただいて美味しいお抹茶と和菓子(末富製・銘「青梅」)を頂戴しました。

細見美術館茶室_古香庵

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第5回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 その2(光雲寺)

光雲寺仏殿

しばし哲学の道の緑の中を歩き、臨済宗南禅寺境外塔頭の光雲寺へ。
哲学の道近辺には、気をつけていないと見落としそうになりますが素晴らしいお寺がいっぱいです。
光雲寺の歴史などについてはこちらからどうぞ。

仏殿

まずは仏殿にて般若心経を唱えます。

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第5回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 その1(霊鑑寺)

雨の予報に心悩ませた6月11日(水)、皆さんの日頃の心がけが良いからか雨に降られる事もなく、無事に第5回“禅と文化の旅”を終える事ができました。
行程はこちら

霊鑑寺へ

まずは臨済宗南禅寺派に属する尼門跡寺院、椿で有名な霊鑑寺へ。こちらは紅葉の時期椿の時期にそれぞれ一週間ほど特別公開されるのみですが、今回は特別に緑美しいこの時期にお邪魔させていただきました。

緑濃い山がすぐ後ろに。「こんなところにこんなお寺があったのね!」と皆さまから…。少し北に行くと法然院、哲学の道を南に下がると南禅寺。近くには来たことがあるものの、ここは知らなかったという方が多かったです。
門をくぐると緑の海のような世界が。ツツジのピンクがよく映えます。

庭園

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第5回 西村惠信所長と行く“禅と文化”の旅

6月11日の禅と文化の旅にキャンセルがありましたので、若干名様受付致します。
土曜日、日曜日はお休みをいただいておりますので、こちらからのお返事は月曜日になりますが、禅文化研究所HP申込フォームより、ご希望の方はお申し込みをどうぞ。

ブログ記事:禅と文化の旅

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第5回 西村惠信所長と行く“禅と文化”の旅 ご案内

新緑の京都

【第5回 西村惠信所長と行く“禅と文化”の旅】の詳細が決まりました。

今回は、特別公開中以外は拝観不可能な由緒ある禅宗寺院に、惠信所長の講演、仏教美術展が開催中の美術館、そして源氏物語千年紀を迎えるこの年にちなみ、お香の老舗にて仏教や京都の雅な文化には欠かせない香についてを学ぶ旅と致しました。
日帰りとは思えないほどに盛りだくさんのツアーです。

花や紅葉の頃の京都が美しいのはもちろん皆さまもご存知でしょうが、新緑の京都も目に鮮やかでとても良いものです。是非おでかけ下さい。共に学びましょう!

詳細・お申し込みはこちらからどうぞ。

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第4回 西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 その2

菊水楼

第4回“禅と文化の旅”その1はこちら

後ろ髪ひかれる思いで円照寺を後にし、昼食の為、菊水楼へ。
文化財にも指定されているという立派な建物に皆の心も踊り、秋の味覚を堪能しました。
昼食を終えてバスに戻ろうとすると、見送りをするかのように立派な男鹿が。
関西に住む者、ことに奈良をちょくちょく訪れている者にとっては何ら珍しくない鹿も、その他の地域から来られた方には非常に珍しいようで、しばし撮影タイムとなりました。

鹿のお見送り

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第4回 西村惠信所長といく“禅と文化”の旅 その1

奈良の紅葉

11/3(金)、第4回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅のご報告です。
行程はこちら

奈良の町は思った以上に木々の紅葉も美しく、時にバスの中から歓声があがりました。
まず目指すのは大和三門跡寺院の一つ、妙心寺派の円照寺です。普段公開されていませんので、初めて訪れる方がほとんどだったのではないでしょうか。
バスを下りてから皆で参道を歩きます。山に分け入っていく感じで、空気は徐々にひんやりと透明感を増していくようでした。江戸時代、この寺の開山であられる梅宮さまがいらっしゃった頃、門跡寺院であることから御殿と呼ばれはするものの、いかばかりの侘びしさであっただろうと思いをはせます。

参道

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第3回 西村惠信所長と行く、“禅と文化”の旅

承天閣美術館

平成19年5月30日(水)、たくさんの方にご応募いただいた“禅と文化”の旅、第3回目を終えました。
くわしい行程はこちら

【承天閣美術館 若冲展-釈迦三尊像と動植綵絵-】

この日はあいにくの雨(実は禅と文化の旅、雨の日が多いのです。雨男・雨女はいずこ・・・)。
京都駅を出発し、連日多くの人で賑わっているという、相国寺承天閣美術館にて開催中の「足利義満600年忌記念 『若冲展』-釈迦三尊像と動植綵絵-」をまず拝観致しました。
釈迦三尊像と動植綵絵が120年ぶりの再会といわれていますが、なぜなのでしょうか。この展示のいきさつについては、承天閣美術館HPに詳しく書かれていますので、是非ご覧下さい。
青物問屋の息子であった若冲だからこそふんだんに用いる事のできた、当時高価であった「白」。
また、他の様々な色を使って精緻に描かれた数多くの動植物、そして正面に釈迦三尊像。筆舌につくしがたいものでした。
江戸時代を生きた若冲が、いのちとは何か、信仰とは何か、今の時代の我々にその尊さを問いかけていました。
短い会期の間に、日本全国からひと目これを観たいと集まる人々。みなさん、このような大作を相国寺に寄贈した若冲の心、思いを感じた事でしょう。

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第2回 西村惠信所長と行く“禅と文化”の旅

去る11月11日(土)、恒例のバスツアーを催行致しました。
この秋は、混雑する京都を避け、滋賀への旅を企画。
禅や美術に触れる旅となりました。
当日の天気予報は雨・・・でしたが、さほど降られる事もなく、無事全行程を終えさせていただきました。

くわしい行程はこちら
前回の旅行はこちら

大池寺_蓬莱庭園

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西村惠信所長といく -禅と文化の旅-

吾唯知足

恒例の、【禅文化研究所 日帰りバスツアー】のお知らせです。

紅葉で混み合う京都を避け、今回は滋賀(甲賀・信楽)を訪れます。
京都と同じく歴史深い近江の里で、美しい自然と美術に触れ、禅の寺にて
西村惠信先生のお話を拝聴し、共に学びましょう。
詳細は下記のとおり。

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西村惠信所長と行く、"禅と文化"の旅

禅文化研究所では、皆様にお寺や禅に触れていただきたいと、毎年ツアーを計画しております。
今回からそのツアーは、西村惠信所長と一緒に、禅や文化に触れ、皆さんでご一緒にお勉強致しましょう!
というツアーとなりました。
当日の天気予報は雨!にも関わらず、さほど降られる事もなく、無事全行程を終えました。
くわしい行程はこちら

関牧翁前天龍寺管長筆_達磨図

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