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春が香る 梅の開花




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自坊の梅林の梅が咲き始めた。あたりはいい匂いである。
先週金曜日には、東京は20度を越したとか…。
杉花粉も飛び始めて、花粉症の私にはちょっと辛い日々がやってきた。
でも間違いなく春が近づいて来ていて、気持ちは軽やかになる。

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運慶 中世密教と鎌倉幕府 -神奈川県立金沢文庫-




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神奈川県立金沢文庫にて、運慶-中世密教と鎌倉幕府-展が開催中です。
ある日、NHK教育テレビをつけると、日曜美術館のアートシーン(展覧会情報)の途中で、とても印象的な仏像がアップで映しだされている所でした。
運慶作の大威徳明王坐像。我々の驕りや貪りなどといったドロドロとしたものを戒めるかのような力強い表情にくぎ付けになりました。

運慶の真作は数えるほどしか残っていないと言われていますが、その真作が一堂に会すとの事。お見逃しなく。

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坐禅アプリ




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超宗派仏教徒によるインターネット寺院、虚空山彼岸寺さんを御存知でしょうか。
今私が楽しみに連載を拝読中なのは、私の大好きなインドに留学中の、ここ彼岸寺の開基、松本師のMBA西遊記です。
旅行者ではわからないようなインド事情なども面白く、更新を楽しみにしています。

それにしましてもMBAといえば、10年前、私が銀行に入った当初の知っている方々などはアメリカへの留学が常で、その他の地域も、ロンドンやオーストラリア、カナダなどが当然と思い込んでいました。世の中変わるものですね。
と申しましても、まだインド留学というのは少数派なのでしょうが、インド経済の目覚ましい発展を見れば、インドでMBAを取得し、生活し、それなりにインド人気質を理解した人間を企業は求めそうで、インド留学選択者は増えそうですね。


さて、本題ですが、この彼岸寺さんが、坐禅アプリを開発された模様です。私も遅ればせながら、iPod touchユーザーとなり、さっそくダウンロードさせてもらいました。

その名も“雲堂(undo)”。 名前も面白い上に、シンプルかわいいデザインで、仏教や坐禅などからイメージする古くささ(いえ、私はそんな事は微塵も感じないのですが一般の、特に若い人はそうなのかと……)など全く無く、かっこいいのです。
使い方もいたってシンプルでわかりやすい。「一日5分でも坐ろう!」と決意すれどなかなかに時計を見て…では続かなかったあなたに朗報です。
是非お使いになってみてください。

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映画 ヒア アフター




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つい先日より日本でも公開された映画「ヒア アフター」を観た。この映画の監督は、あのクリント・イーストウッドである。
以前、このブログでも彼が監督をした「グラン・トリノ」を紹介したことがあるし、「硫黄島からの手紙」という映画も評価を得て、監督業に邁進している彼である。既に80歳を超えているらしいが、かなり精力的に映画を撮り続けているようだ。

主演はいわゆる霊能者ジョージに扮するマット・デイモンである。
といっても、これはオカルト映画ではない。
別の場所で生きている三人が、それぞれに「死」と直面する。
死者との対話に疲れ霊能者を廃業し工場労働者となって働くジョージ。
パリで活躍するジャーナリストのマリーは休暇中の東南アジアで大津波に巻き込まれ、臨死体験を味わう。
ロンドンではドラッグ中毒の母の元で助け合って暮らしてきた双子の弟マーカスは、兄を突然交通事故で亡くし、悲嘆に暮れる。
そんな三人の人生がロンドンで交錯する。

グラン・トリノの時にも感じたが、クリント・イーストウッド監督の映画には、何か不思議な空気を感じる。
最近みた映画の中ではイチオシの映画だ。
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白隠の禅画





「鍾馗鬼味噌」(海禅寺蔵)『白隱禪画墨蹟』全三巻より

以前、当禅文化研究所の編集主幹であった芳澤勝弘氏(現・花園大学国際禅学研究所教授)によって、白隠禅師の書画について研究されてきた成果が、近年、『白隱禪画墨蹟』全三巻(二玄社刊)という大部の図録となって刊行され、また芳澤氏による講演や執筆等により、白隠禅師書画の魅力がどんどんと紹介されている。

今回は、NHKBSハイビジョンのプレミアム8 文化・芸術の中で、本日(2011/2/22)午後8時~9時半に、“「大胆不敵な水墨画」 第3回 白隠 気迫みなぎる禅画”として放映される。
興味のある方は、是非ご覧いただき、白隠禅師のユーモラスな画の中に秘められた禅の教えを知っていただきたい。

また、禅文化研究所では、今夏、白隠禅師の語録『荊叢毒蘂(けいそうどくずい)』を、芳澤氏の訓注により刊行すべく、現在、編集作業中である。乞ご期待。

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若冲水墨画の世界 -承天閣美術館-




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来月、平成23年3月19日(土)~5月10日(火)まで、臨済宗本山相国寺内にあります承天閣美術館にて、-若冲水墨画の世界-展が開催されます。
春に京都へのおでかけを予定されている方は、是非お立ち寄り下さい。
鹿苑寺(金閣寺)大書院障壁画も、前面修理完成記念として、五十面が一挙に特別展示されます。お見逃しなく!

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見た目




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1980年は私にとって、結構大変な年だった。精神的に依存していた何人かが亡くなったのだ。もちろんこの人たちの誰にも直接お会いしたことはない。その一人、ジョン・レノン。射殺されたというニュースに心底ひっくりかえってしまった私は、何日間かアルバイトにまったく身が入らなかったことを思い出す。ビートルズ時代のレノンにはほとんど興味がなかったが、オノ・ヨーコと出会ってからのジョンにはとても惹かれた。ジョンにというより、このカップルに惹かれたのである。久しぶりにジョンのドキュメンタリー映像「イマジン」を見て、ヨーコの若いころの映像に少し衝撃を受けた。ジョンと一緒にいるときのヨーコが、不似合いな場所にいるおずおずとした東洋の女にしか見えなかったからだ。私は昔からヨーコの作品が大好きで、群を抜いた発想のすばらしさにいつも感嘆していた。ヨーコは決断力も行動力もハンパではなかった。そのヨーコが、「イマジン」のなかで、ジョンに寄り添いながら、フフと笑うのを見たら、なんともやるせない気持ちになってしまったのだ。一体この落差は何なのか。私の外国の友人たち(とくに男性の友人たち)はヨーコを全く評価しない。私は「イマジン」を見ながら、友人たちの気持ちがなんとなく理解できるよなあと思ってしまったのだ。もちろん彼らはヨーコに直に会ったことは一度もない。私ももちろんないが、すでに彼女の作品や生き方に惹かれ、ビートルズを壊した女としてではなく、創造的に前進する存在として、エールを送っていたから、彼らには常に反論してきたのだ。しかし、もし私が「イマジン」の画像を通してしかオノ・ヨーコを知らなければ、彼女に対して何の興味もわかなかったかもしれない。ジョンも、しょうもない女にひっかかったよねえ、という意見に同調していたかもしれない。

私が「イマジン」を最初に見たのはいつのことだったか。そのときヨーコに対してこんな負の感情をもった記憶はないから、概ねヨーコの画像をシンパシーをもって見ていたのだろう。どうして今回は、ヨーコの画像のいくつかに、がっかりしたのだろう。
かつてイギリス人の友人が、「彼女は自己表現がうまくない。誤解を生むよ」と言ったことがある。そう言われれば、ヨーコは英語はすばらしくうまいけれども、表情や身体表現は、あまりインターナショナルではない。もし、彼女がしっかりと頭をもたげで、堂々と臆せずに振る舞っていれば、もう少し誤解も少なかったのだろうか。

しかし、ここでふと思った。「イマジン」のヨーコにがっかりしたのは、彼女が西洋の枠組みから外れていたからではないか。ヨーコに西洋人の物真似を期待したのでは、もちろんないが、私は我知らず、映像的に、「西洋においても恥ずかしくないほどの自信に満ちた日本女性」であることを期待したのではなかったか。それに、もし彼女が絶世の美女だったらどうだったろう。ジョンの横でフフと笑う彼女に私はがっかりしただろうか。表情や身体表現がそれほど大きな要素を占めただろうか。私は美女ヨーコと同国人であることに小気味よさを覚えたかもしれないのだ。「ステレオタイプ」とはヨーコが唾棄したあり方だ。思えばヨーコは、インターナショナルでもナショナルでもない。ヨーコはヨーコなのだ。そのオノ・ヨーコの凄さを愛していたはずの私が、西洋の画像にぴったりと填まらないヨーコに違和感を覚えたのだ。西欧的なものを良しとするイメージの刷込みに、私も侵食され始めていたのか。

私たちは、どれほどの常識―手枷・足枷―のなかで生きているのだろう。どれほど「見た目」に囚われていることか。「ヨーコは若くなくてもいい、きれいでなくてもいい」と言いきったジョンが、なぜ私にとって大きな存在だったか、今更のように思い知ったのである。

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『小説 ブッダ いにしえの道、白い雲』 ティク・ナット・ハン著




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以前にもこちらでご紹介しましたが、読み終えてからの感想が遅くなりました。
4月に来日予定のティク・ナット・ハン師の『ブッダ いにしえの道、白い雲』(池田久代訳)。

根本的な仏教の教えや修行法が細かく丁寧に書かれ、まるで自身もこの時代の在家の信者か比丘尼にでもなったかのような気分で釈迦の説法に耳を傾ける事ができました。

釈迦を通して、ティク・ナット・ハン師の仏教者としての在り方や考え方も随処に盛り込まれており、彼の講演やリトリートに参加したり、フランスのプラムビレッジを訪れたいのであれば、この本を読んでいるとスッと入ってゆけるに違いないという印象を抱きました。講演会にご来場いただく皆様には是非ともオススメしたい一冊です。

終始一貫して、文章も世界観も美しく、読み終えた後もずっと心にその余韻が残り、響いている感覚があります。

ブッダ伝については、どの経典のどの部分を選ぶかによって多少の違いが出てくるのは否めない為、様々な人が書いた物を読むのが良いと思います。私個人的には、どれを読んでも嬉しく楽しく、涅槃に入られる時はどうしても涙してしまいます。

【おしらせ】
京都講演は受付を終了させていただきましたが、横浜講演・リトリートは受付中です。
さらに、東京講演が追加されましたので、御案内致します。是非お運び下さい。


-ティク・ナット・ハン来日記念 東京講演-

『怒りを抱きしめる。食べるを慈しむ。』

■2011年5月7日(土)13:00開演(12:30 開場 )
■会場:日比谷公会堂
■予約受付
チケットぴあ:0570-02-9999[Pコード 618-829]
チケットピアHP
■入場料: 前売(全席指定) 2,000円 /当日2,500円
■お問合わせ:サンガ 電話 03-6273-2181 メールする
東京講演特設HP
■主催 (株)木楽舎 (株)サンガ

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ティク・ナット・ハン京都講演 受付終了のおしらせ




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4月24日(日)に開催予定のティク・ナット・ハン京都講演ですが、多くの方にご参加のお申し込みをいただき、心より御礼申し上げます。

また、大変心苦しいのですが、受付・キャンセル待ち共に締めきらせていただきました。ご希望される全ての方にご参加していただきたい思いはあるものの、会場の運営上、受け入れ人数にどうしても制限があります。
どうかご理解の程宜しくお願い申し上げます。

講演の様子などは、どのような形で皆様にお伝えできるかはっきりと決定していませんが、また職員の感想などもブログでご紹介したいと思っております。

なお、横浜での講演やリトリートにつきましては、下記URLからどうぞ。

ティク・ナット・ハン2011 来日事務局

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小泉淳作展 -なんば高島屋-




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日経イベンツガイドより転載

『平城遷都1300年 光明皇后1250年御遠忌 東大寺本坊襖絵完成記念 小泉淳作展』を見に、大阪高島屋を訪れました(既に終了)。

聖武天皇と光明皇后の治世の元、仏教文化が花開いた奈良時代。華厳宗の世界観を現すかのような色鮮やかな襖絵の数々に魅了され、天皇皇后の慈悲深さまでもが伝わってくるような御影と、それを祝福するかのような鳳凰や飛天の襖絵。
宗教と人間の生死・それを超えた所を現しているかのようで、なんともいえない感情の高ぶりを覚えました。

80歳を超えてこの大作に望まれた小泉氏の、「我我と、我があってはあんな事はできない。無になって制作に励んだ」ということばと、物を見るという事についての彼の研ぎ澄まされた感覚に、笑われそうですが、私もあのように生きていたいと思ったものです。
蕪一つを描いた墨絵にしても、蕪が生き生きと生きていました。命あるものの中にある仏性というのでしょうか、光を完璧に捉えて、描いていらっしゃる気がして、それは尊いものでした。

小泉淳作先生といえば、我々の間では臨済宗本山の建長寺・建仁寺の法堂龍図であって、実はお恥ずかしい事に、それ以外に作品を拝見する機会が今までありませんでした。東大寺の御遠忌のおかげでこういった展観が全国で開かれ、私にも目にする機会が巡ってきた事に改めて感謝した一日でした。

鎌倉建長寺・京都建仁寺の法堂龍図はこちらからご覧下さい。

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カフェでの坐禅

京都には、町家や古いアパートを改造して、カフェ&フリースペースとして営業している店がわりにたくさんあります。

先日ちょうど、あるお願い事があり、行かなくてはならないなと思っていた町家カフェにて、その2階を利用して、坐禅と朝粥の会をすると聞き、時宜を得たりと参加してみました。

普段は至極怠惰で適当人間なくせに、変なところで潔癖、真面目でこだわりのある私(と自己分析しております)は、「坐禅をするのであれば、自分の気に入るお寺で、尊敬すべきお坊さんが指導してくださるような所にきちんと行くべき!!!」との強い思いがあり、何ヶ所か転々としたものの、あまりに寒いとすぐに扁桃腺が腫れてしまい風邪をひくのと、昔スポーツで痛めた足が痛くなるので、挫折していた所でした。

「カフェで坐禅だなんて、邪道ではなかろうか。しかもどのような和尚様がいらっしゃるのか」などと怪訝な気持ちを拂拭できないままに参加したのですが、集まった方々の個性的で面白い事や、カフェの持つ独特な温かい雰囲気、お話も面白い和尚様のご指導で、非常に有意義な30分間の坐禅を体験できました。

終わってからは、持参した飯碗と汁椀にお粥とお味噌汁をいただき、大家族での朝御飯のような時間。最後はお茶とたくあんで器を清める作法などを和尚様から教えていただき、皆さん禅宗の僧堂での無駄の無い作法にいたく感心された様子でした。

あまりに充実した時間に、「こうでないといけない、ああでないといけない」と自分を縛り付けたり、つまらないこだわりを頑なに持つ事は必要無いのだという事を教えられました。

お寺には行きにくくとも、カフェで、お友達の家で、もちろん指導してくれる人が必要かもしれませんが、こういった坐禅の小さな会が広がれば良いなと思った次第です。

坐禅会情報も用意していますが、東京禅センターさんの禅カフェなども面白いと思います。
皆様により良い自分さがしの機会がみつかりますように。

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麻生三郎展 -京都国立近代美術館-




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今月20日まで開催中の、麻生三郎展へとでかけてきました。
ポスターを見て、「これは必ず行かねば」と衝動的に思ったのですが、行ってみると重厚感がありすぎて、重い疑問を投げかけられ、小々苦しいような気もしました。

それでも、今観ておくべき、感じておくべき作品なのだと理解しました(いえ、作品の理解には至っていませんが……)。若い頃に観たものを、またいつか、歳を取ってから観るのも人生の楽しみの一つだと思います。その時その時によって、全く違った印象を受けるものです。

ちなみに、この日の私は、4階のコレクションギャラリーにて、大好きな池田満寿夫氏の版画が多数展示されていた事に心躍らせていたのでした……。

皆様も是非おでかけになってみて下さい。

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「やりゃあいい」




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少し前のお話ですが、所用があり母校(大学)を訪れ、ゼミの教授にお会いしていました。そこへお友達の教授がやってこられました。

ゼミの教授曰く、「お話した事ありましたかねぇ。もう二十年くらい、彼とゲーテの講読会をしているんです。今はファウストを原文で読んでるんですよ」と。
私は、ほほぅ…と思い、「ファウストですか。ところで今会員は何人くらいいらっしゃるんですか?」とお聞きすると、あっさり「彼と2人です」とのお返事。

2人で勉強会を続けているというのに正直驚きましたが、同時にとても感動しました。好きな事を自分達のペースで、淡々と、長年に亘り勉強されている先生をさらに深く尊敬しました。

そういえば、私が習っているヨガの先生の先生がスペシャルワークショップで京都にいらした時、私が「ヨガの哲学も習いたいです。でも哲学講座となると、人が集まらないかも知れませんね」というような事を先生に話していたら、先生の先生は「1人でも学びたいという人がいるなら、素晴らしいじゃない。是非やってみなさい」というような事を私の先生にこれまた至極当然のように、淡々と仰っていました。

人が集まろうがそうでなかろうが、学びたいと欲する事を学ぶ。ゼミの教授が多大なる影響を受けた和田重正先生もその著書で「やりゃあいい」と仰っていましたが、まさにその通りだと思った次第。つまらない理由をつけたり、ごちゃごちゃ言ったりしている間に、「やりゃあいい」んですよね。

これを言うとまた「やりゃあいいって言うけれど、それがなかなか行動にうつすのが難しいんだよな」と言ってしまいそうな気がしますが、ぐっとこらえて下さい。
「やりゃあいい」のです。

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ルーシー・リー展 -大阪市立東洋陶磁美術館-




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待ちに待ったルーシー・リー展に行ってきました(東洋陶磁美術館にて2月13日まで)。
私が初めて彼女の作品を目にしたのは、十年以上前の大学生の頃だったかと思いますが、その頃にはまさか彼女の作品単独での大きな展観が各地の美術館を巡回するなんていう事は夢にも思いませんでした。

生活スタイルが見直されて来ている昨今、彼女の生き方や姿勢、シンプルな中にも揺るぎない、そして押しつけがましく無い美しさがそこはかとなく漂う作品が、多くの人の指示を得るのでしょうか。美術館を訪れているのは、若い人の方が多いくらいでした。

彼女の来し方や作品から、我々はメッセージを受け取るわけで、現代のような混沌とした時代に自分らしい“生き方”を見つめさせてくれるようで、訪れた人々にルーシー・リーは種を持ち帰らせてくれるような気がしました。どのようにその種を育て、花を咲かせるかは、受け取ったこちら次第。

若い人々が、就職氷河期などと言われている現代、自身がどういった道を選んで生きてゆくかを考える上で、芸術や職人の仕事、その人生というのは、大きな影響を与えるものと思います。京都では、提携大学とは特別料金を設定していたり、無料になったりする美術館が多くあります。若いうちから様々なものに触れられる良い機会を見逃さずにいて欲しいものだなぁ…と思うのでした。

さてこの展観、次は私が大好きな、三重のパラミタミュージアムへとゆく模様(2/26~4/17)。パラミタミュージアムの常設展、池田満寿夫氏による般若心経シリーズが興奮せずにはいられない素晴らしさ。中村晋也氏による釈迦十代弟子にも会えてしまいます。
少し不便な所にありますが、行く甲斐あります。オススメ致します。

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霜の朝はおもちゃ箱





北国でも今年の雪には悩まされていると、連日のニュースだ。自坊のあたりも今年は雪がよく積もった。
もう節分も過ぎ、少しずつ日が長くなってきたとはいえ、私が出勤する頃はまだ日の出前。
ふと窓外を見ると、薄暗いあたりの田ん圃は、一面が霜で覆われていた。
電車を一本やり過ごすことに決めて、カメラを持って霜の降りた梅林に出てみた。

ほとんどの梅の蕾はまだ固いが、ちょっと頬を緩ませたような蕾も見える。

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春節 -李建華北京だより-




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糖胡芦(タンフルー) サンザシの串刺し

研究所の客員研究員の、李建華氏より、春節当日の様子の便りが届きましたのでご紹介します。

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今日は春節(旧正月)です。よいお天気なので、散歩も兼ねて近所の廟会(縁日)へ行ってきました。
昔廟(お寺)の神様や仏さまを祭る行事のみに限られていた廟会は、いまは商業活動や娯楽文化行事の方に重点が置かれるように変貌し、私たちがよく行く「北京国際彫刻公園」でも催すことができるようになっています。
軽食や雑貨の屋台が並んでいて飾り物、民間工芸品などが売っており、サーカスなどの催しが行われるため、多くの市民が訪れ大変な賑わいです。

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新しい公益法人制度への移行

既報の通り禅文化研究所は、新制度の施行に伴い公益財団法人へ移行すべく、今年の秋に申請書を提出するための準備を進めている。
先日、内閣府にある公益認定等委員会まで移行に関する窓口相談に行ってきた。
相談事項は事業の公益性と定款の内容が中心であったが、研究所の目的である禅および禅文化の普及は公益性が認められるものの、個別の事業についてはチェックの入るものもあり、申請までには検討すべき課題も多い。
全国の公益法人数(今回の対象は財団法人と社団法人)は2万5千で、そのうち申請を行なっているのがまだ1割ほどである。23年度と24年度に集中するようだが、公益法人と一般法人のどちらに移行するか未定の法人も2割程度ある。人員の豊富な大規模法人ならいいが、小規模法人では事務処理の負担が躊躇する要因の一つとなっているようである。
研究所も小さな組織ではあるが、スタッフ一人一人が公益という意識を持って仕事をしている。課題をクリアしつつ目標に向けて進んでゆきたい。

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北京・李さんからの春節だより




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正月飾りを買う人々

季刊『禅文化』の聖域巡礼でおなじみの、吾が研究所の客員研究員、李建華さんより、北京だよりです。

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中国では春節(旧正月)に里帰りの習慣があり、それに伴って帰省ラッシュがはじまります。出稼ぎや大学生がどんどん膨らむ昨今の都市では、一斉に地方に散らばってゆくため、右往左往滅茶苦茶になります。列車や飛行機の切符をとるのも必死!

今年の春節は2月3日ですので、それを前後に40日に及ぶ「春運」(旧正月前後の輸送ピーク)期間中、各種交通機関を利用して移動する人口は、前年比3億人(11.6%)増の28億5900万人に達する見通しで、移動人口の最高記録を再び更新する模様です。凄いですよ!
私は毎年の春節は里帰りはせず、北京で過ごします。おかげで北京はいま見慣れた車の渋滞は消え、バスや電車はガラガラ。こういう風景は長く続かないものですが、実にいい気持ち。
日常生活で馴染みの自由市場は大晦日から正月五日まで休むため、買い溜めしなければと近所の市場に出かけます。野菜や水産物や豚・鶏肉など活気溢れるだけに膨らみ、そんな屋台に目も眩みそうな旧正月の一日です!

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いつも雑踏を見せる王府井通りも寂しく…

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蝋梅




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“この冬一番の冷え込み”という言葉を何度耳にしたかわかりませんが、ここ2~3日はまた殊の外寒かったように思います。
それでもやはり着実に春は近づいているようで、仕事を終えて帰る頃には真っ暗だったのが、少し明るくなり、気がつけば蝋梅は満開に。
いつも楽しみにしている京都御苑の梅林の蕾もかなり膨らみ、気の早い木などはもう花を咲かせ、通りすがりの人の心を我がモノとしています。
古来から人間は、このような素晴らしい自然の移ろいに、人智をこえたもの、何らかの存在を感じてきたのですね。

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携帯向け「中陰忌年忌早見表ツール」のご紹介

臨済宗黄檗宗連合各派合議所の公式HP(臨黄ネット)の携帯向けサイトに、亡くなった日から中陰忌日と年忌の一覧をさっと閲覧できる「中陰忌年忌早見表ツール」が公開されましたのでお知らせします。
それでは、携帯向け「中陰忌年忌早見表ツール」の使用方法をご紹介します。

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【中陰忌年忌早見表ツールの開き方】
携帯電話のWEBブラウザから http://rinnou.net を開きます。下記のQRコードを読み取って開くことも可能です。

臨黄ネット携帯向けサイトURL(パソコンからも閲覧できます)
http://rinnou.net

臨黄ネット携帯向けサイトQRコード

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