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神戸女学院岡田山キャンパス移転80周年記念シンポジウム

130930.jpg母校から案内が来ましたのでご紹介を。
「ヴォーリズ建築の魅力とメッセージ」と題して、神戸女学院岡田山キャンパスが移転80周年記念シンポジウムが開催されます。
在学中はもちろんのこと、卒業しても大学に戻る度に(卒業後も2ヶ月に1度、勉強会で訪れています)感動する美しいキャンパス
ヴォーリズがどのような思いでこの建築に携わったのか、多くの方に知っていただきたいです。

詳細は下記。

期日:2013年10月12日(土・創立記念日)
時間:13:00-17:30
場所:神戸女学院講堂

☆申込不要・無料。
☆自家用車でのご来場はご遠慮ください。タクシーでお越しになる場合は西門をご利用ください。
☆キャンパス内は全面禁煙となっております。あらかじめご了解ください。

 
プログラム
12:30 受付開始(講堂ロビー)
13:00 記念礼拝
80年前、ヴォーリズから岡田山キャンパスの献堂式に際して贈られた献堂讃美歌を歌います。
13:40 シンポジウム
「ヴォーリズ建築の魅力とメッセージ」

メインスピーカー   隈 研吾 氏 (建築家・東京大学教授)
パネリスト      山形 政昭 氏 (大阪芸術大学教授)
江戸 雪 氏 (歌人)
司会  飯 謙 神戸女学院大学 学長

16:00 見学会および茶話会
見学会監修  石田 忠範 氏 (石田忠範建築研究所代表)

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慈照寺の花

 

130927-1.jpg季刊『禅文化』の10月号(230号)より4回にわたり、“慈照寺の花”を取材し、ご紹介させていただく予定です。
本日も、来年1月号の取材の為、慈照寺研修道場にお邪魔していました。

私自身、慈照寺花方・珠寶先生から、花や自然から、そして脈々と受け継がれてきた日本文化の礎ともいえる東山文化から、さまざまなことを学ばせていただき、毎回感動をいただく、とても楽しく有難い取材となっています。
心底そのように思えることを、皆さまにお伝えできる幸せ。
うまくお伝えできるとよいのですが・・・・・・。 季刊『禅文化』をお楽しみに!

【おしらせ】
*珠寶先生による初めての花の書が発刊されました。
『造化自然』
先生の花やことば、厳しさの中にある慈悲の心が見えたとき、目から鱗なのでした。
私の心にまっすぐに飛びこんできた、先生の印象深いお言葉があるのです。
ここでお知らせしてしまうと皆様の気づきや楽しみを奪ってしまいますのでお伝えしませんが、ぜひとも手に取ってご覧になり、感じてみてください。

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スタンリーのお弁当箱

 

130926.jpgその国のお国事情はお弁当に詰まっている!と思っている私。
そして、大好きなインドの映画となれば観にゆかずにはいられない!と観てきました、『スタンリーのお弁当箱』
勝手なイメージとは違い、インドの悲しい現実、それでも明るくひたむきに生きるスタンリー、子どもたちの豊かな表情、様々な事を考えさせられる映画なのでした。インドの映画、なかなかに面白いのです。

さて、“お弁当”で思い出すのはもちろん第一に昔母がつくってくれていた彩り豊かなお弁当。
そしてその次には、旅先で出会ったお弁当です。

ミャンマーでは仏教遺跡近くで昼休みにお弁当を食べている子ども達に遭遇。
ちょっとのぞいてみると、3段重ねのアルミかステンレスのお弁当箱に、様々なおかずとごはんが。あまりに羨ましそうにしていたせいか、一緒に食べよう!と言ってもらい、いろんな子のおかずとごはんを頂戴しました。正直、レストランよりもずっと美味しく、ミャンマーの母親達の愛情いっぱいのお弁当に、心底感動したものです。

さらにはブータンで弓の競技大会に出ていたおじさん達が持参していたお弁当。こちらものぞいているとご一緒にということで、有り難くお相伴に預かりました。さらにこちらは大人ということもあり、自家製のアラ(蒸留酒)付き。美味しいお弁当&アラ自慢が始まったのでした。

旅に出たら、“お弁当”チェックもお忘れなく。その国のいろんなものが詰まっています。

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南禅寺文化講座

 

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学びの秋。南禅寺さんで文化講座が開催されますのでお知らせします。
来月のご予定に是非ともお加えいただければと思います。

南禅寺さんの公式HPでは、“南禅ショット”と題して、皆さんが南禅寺で撮影された写真を投稿できるようになっておりますので、行かれた方は是非投稿なさってみてくださいね!

ー文化講座詳細ー

日時 平成25年10月26日(土)
会場 南禅寺龍渕閣
開始時刻 9:00 終了時刻 12:30(入場は8:40まで)
入場無料 定員200名

■9:00~9:50
講師 中村文峰老大師 南禅寺派管長 
演題「坐禅和賛」-白隠禅師二百五十年遠諱を前に-
■10:00~11:00
講師 原田正俊氏 関西大学教授
演題「鎌倉時代後期の禅宗と南禅寺」
■11:30~12:30
講師 樫山文枝氏 女優
演題「ひとすじの道~演劇と出会って~」

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配膳司

130924.jpgクリックしていただくと、大きな写真がご覧いただけます

毎月ポストに投函されている“きょうと府民だより”
なにげなく見ていると、「ん?この人知ってるなぁ・・・」という方が紙面に。

数々の茶会でてきぱきと下足番を担当されていたり、かと思えば料亭に出没して配膳をされていたり・・・。
あまりにあらゆる所で遭遇する為、「よくおみかけするけれど、いったい所属はどちらなのだろう?!」と思っていた方でした。
それもそのはず、“配膳司”という専門職があったのです。全国広しといえども京都ならではのお仕事ですね。

いつもあまりにてきぱきしていらっしゃり、茶会で草履を預かっていただいた時にも、番号札を渡さずともさっと草履が出てくる事もしばしば。御年80歳と書いてあり、驚愕の事実でした。

オリンピック誘致スピーチで語られた、日本独自の「おもてなし」の文化が話題となっていますが、まさにそのおもてなしについて見習うべき所が大いにある“配膳司”のご紹介でした。

 

 

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「正しい日本語の話し方」(サンガセミナー 1-2)

 

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昨日に続いて、先日のサンガセミナー第一回目の二講座目についてご報告します。
「正しい日本語の話し方」という、この講座は、日頃、玄関先での応対や電話での応対などにおいて、寺院に限らず一般の方も直面する言葉の使い方について学ぼうというものです。
講師は春川修子さん。フリーアナウンサー、発音アドバイザー、大学講師としてご活躍の春川さんは、禅文化研究所より発売しているDVD「禅僧が語る」シリーズのうち5本にインタビュワーとして出演頂いていたご縁があります。

東林院の本堂内にある和室をお借りして、プロジェクターを使いながら、現代の誤った日本語の使い方の実例をあげたり、誤用されている丁寧語、謙譲語、尊敬語についてお話し頂きました。

また、実際にお寺にかかってきた問い合わせ電話を例示して、これに対してどのような受け答えをしたらいいかという実践もあり、受講者が対応する場面もみられ、言葉遣いや、メモをとるコツなどを学ぶことができたようです。

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講座後には質問の受け付けがあり、寺院ならではの電話での受け答えについての質問が飛び出しました。

お寺では一般ではあまりない状況が生まれることがあり、講師の春川さんからも、「これはとても興味深い話なので今後深く掘り下げてみて、ご住職や寺庭婦人の方々の役に立つようなテキスト作りができれば幸いだと思う」というお声まで出ました。

次回のサンガセミナーは10月16日。「毛筆基本講座」「論理思考講座」の2コマが予定されています。今からでも申し込み可能です。

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「精進料理教室 於:東林院」(サンガセミナー 1-1)

禅文化研究所が主催する実践講座、「サンガセミナー」
記念すべき第一回目は、妙心寺塔頭の東林院さんにて開催されました。
午前中の精進料理教室には、12名の皆さまが遠路はるばる各地からのご参加(午後の部に関しては明日ご報告させていただきます!)。

130919-0.jpg受付を済ませた後、それぞれエプロンをつけて準備をし、添菜寮(お台所)へと向かいます。
東林院さんといえば沙羅双樹のお庭が有名ですが、奥にもお庭があり、気持ちの良い景色を眺めながらの移動です。

130919-6.jpg精進料理といえばこの御方、東林院ご住職・西川和尚の幼い頃の食にまつわるお話、生き物や食べ物のことなどについて耳を傾けていると、日々の自分の暮らしをふりかえる時間が持てたかと思います。
中でも、「震災後、節約節約ということばが盛んに叫ばれ、どちらかというと後ろ向きな言葉であるが、そうではなく、電気でもガスでも食べ物でも何でもそうであるが、生かす事を考えなさい」というお話が心にしみいりました。

生かす事を考えれば、自ずと無駄は省けるもの。“節約”と言われると、頭から押さえつけられるようなイメージがありますが、生かす事を考えれば、それを使う者も、使われる物も、どちらをもイキイキと生かす事になりますね。目から鱗なのでした。

130919-2.jpg初めて出会う人同士も、同じ班になり一つの料理を一緒に作れば気持ちもほぐれて、和やかな雰囲気に。布教の方便にもいろいろあるかと思いますが、西川師はまさに精進料理でもって仏の心を、法を、禅を布教されていらっしゃるのでした。

ご参加された方一人一人が、何かしらの感動や学びをこの日持ち帰って、周りの人にも伝えていただけたら、我々企画している職員も嬉しく思います。

130919-3.jpg第二回以降、追加募集中です。新しい事を学ぶというのは、年齢に関係なく良いものです!
ご参加お待ち申し上げております。

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サグラダ・ファミリア -バルセロナ-

130918-1.jpg夏休みに訪れたスペイン。
「バルセロナに行くのなら、まぁこれは見ておかなくてはならないだろう・・・・・」くらいの思いで訪れたサグラダ・ファミリア。
午前9時に生誕のファザードを登るエレベーターを予約していましたので、開門と同時にエレベータへ行き、先に内部を堪能しました(人数制限があり、拝観の為に長蛇の列ができますので、ネットで予約してから行く事を是非ともオススメします)。
その後、上写真を撮った場所へ。

おおげさでも何でもなく、これを拝んだだけで改宗する人がいるのではないか・・・・・・、と思わされるような圧倒的、己に迫ってくるかのようなファザード。とめどなく溢れてくる涙。
単なる建築物、世界遺産ではなく、あぁここは祈りの場所なのだ・・・と思い知らされました。それぐらいの力がこのファザードにはあったのです。

白隠展-禅画にこめられたメッセージを観に行った際、最後に達磨・臨済・雲門の三幅対を見て大慈悲に触れたかのような心地でしたが、サグラダ・ファミリアでは“許された”ような心地が致しました。

130918-2.jpgエレベーターで頂上へ。らせん階段を下りました

バルセロナへは夜に着き、次の日の朝一番にサグラダ・ファミリアを見学した為、3泊4日のバルセロナは、(予定には無かったのですが)ガウディ建築探訪に費やす事となったのでした。
何十年後かにまた訪れてみたい、特別な場所となりました。

130918-3.jpg天を見上げるキリスト

 

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ひこうき雲

 

130917.jpg空がずいぶんと高くなりましたね。私達が当たり前のように見ている飛行機雲ですが、これはお釈迦様の時代の空には存在しなかった雲なんだなと、ふと信号待ちの交差点で思った朝でした。

さて、そんな初秋。弊所編集部では季刊『禅文化』230号の制作を進行中です。芸術、スポーツ、食欲と秋はいろいろありますが、読書の秋もぜひよろしくお願い致します。
発売は10月25日(金)の予定です!

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秋 -研究所の花-

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研究所の玄関です。

ススキと栗の木が来訪者の皆さんをお迎えです。
秋ですねぇ。

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みほとけのかたち-仏像に会う- 奈良国立博物館

 

1309nara.jpg奈良国立博物館へとでかけて来ました。

みほとけのかたち-仏像に会う-(9月16日まで)と題した展観です。

「仏像ブームと言われる昨今に、あらためて 仏像って何だろう という問題を考えていく展覧会です。いろいろな仏像に出会いながら、仏像のすがた、かたちに込められた意味を読み解いていくものです」との事。

なにげなく拝んでいた仏像の、頭部の特徴や、印相、衣などなど、細かな部分についてがクローズアップされていて、仏像参拝初心者にもわかりやすい、改めて基本的なところを学ぶような展観となっていました。

そもそもお釈迦様は偶像崇拝を禁じたと言われますが(そう解釈されていますが)、仏教が世界各地に広まり、その土地の文化や土着の信仰などと混じり合いつつ、様々な形の仏像が作られてきました。
そしてこのように仏像の細部について学んで、「ほー!」などと感心しているのですから、面白いものですね。

連休は奈良へのおでかけ、いかがでしょうか。9月16日までです。

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根来 中世に咲いた花 -MIHO MUSEUM-

 

130911-1.jpg滋賀県は信楽にあります、MIHO MUSEUMの秋季特別展にお邪魔して参りました。

この日は友人が信楽高原鉄道の信楽駅まで迎えに来てくれるという事で、初めて乗ってみたのですが、素晴らしい景色が楽しめました。
“高原”と名のつく鉄道であるからして、上のような景色が楽しめます。

130911-2.jpg緑の中を走ります

 

130911-3.jpg線路はつづくよどこまでも

 

130911-4.jpgそして、いよいよ会場へ。いつもより展示室もかなり暗く、黒と赤の強烈さを強調した空間に。
日本中から根来の名品が集ってきているのではないか?!というくらいの内容でした。

特に興味深かったのは、東大寺二月堂ゆかりの道具たち。使われて使われて使われ続けてきた道具の持つ美しさには、何物もかないませんね。
それが祈りの場で使われていたのですから、その独特の気を纏った雰囲気はことさらに我々を魅了しながらも、自身がそれを骨董として使おうだなんていうことは、未熟な私には思いすら及びません。

久々に、和歌山は根来寺の聖天堂にある根来塗の修法壇を見にでかけたくなりました。
秋の紅葉狩りは和歌山に決まりですね。
もちろん、MIHO MUSEUMあたりの紅葉もいつもとても美しいので、展示替えもあることですし、再訪する事にいたしましょう。

 

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愛について

 

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瀬戸内晴美さんが出家して寂聴さんになられたとき、年を重ねるとそんな心境が訪れるものかと思った記憶がある。しかし、上野千鶴子さんが、「50歳になってみて、この年で出家した瀬戸内さんはすごい決断だったと思う」といったふうなことをどこかに書いておられたのを、自分が50歳になったときに思い出して、ひどく納得した。

瀬戸内さんは出家のとき、好きだった着物もさっと手放し、愛欲ともすっぱり手を切られた。至極当然なことにも思われるが、うじうじと詰まらないものに執着する私など、その思い切りの良さには、やはりアッパレという気持ちがわいてくる。

瀬戸内さんは、いっぱい恋をした人だ。恋のために、夫も幼い娘も捨てた。瀬戸内さんに書く才能がなければ、当時には珍しい奔放な女性という記憶が彼女を知るわずかの人たちに残ったに過ぎないだろう。しかし、瀬戸内さんは自らの来し方を、赤裸々に小説に描き、それが文学作品に昇華した。彼女の類まれな文才のなせる技だが、驚くほどの客観のまなざしを彼女が備えていたことも大きい。

「淡々と」という言葉をよく耳にするが、使っている人がほんとうに「淡々と」しているのを見ることは極めて稀だ。瀬戸内さんは「淡々と」なんてひっくりかえっても言わないが、彼女の私小説はきわめて「淡々と」している。つまりどろどろの瀬戸内さんがどこにもいないのだ。作家と呼ばれる人たちは、多かれ少なかれこの特性を備えた人たちなのだろうが、瀬戸内さんの場合、自分の両眼が1メートル前方から自分を見ているような感覚だったのだと思う

だから瀬戸内さんは、40代ですでに、「人の愛は、無償とみえ、無私をよそおうものほど自己愛の満足に過ぎない」と気づいたのだ。「母の愛は無償の愛」などと言われるが、突き詰めれば、「わが」子だからこその無償の愛であろう。このことに気づいた瀬戸内さんにとって、50歳の出家は遅きに失した感があったかもしれない。

お釈迦さまに遅れること21年。弥陀に深い憧れを抱いた瀬戸内さんは、恋人に駆け寄るがごとく、まっしぐらに仏門に入られた。以来、出家の寂聴師が、すぐ手の届くところにおられるような気がするのは、無私を装わない彼女の「慈愛」が、彼女を知らない私にも間違いなく注がれているという不思議な確信がわいてくるからかもしれない。


*写真 法隆寺 観音菩薩立像(百済観音) 
『週刊 古寺をゆく 法隆寺』小学館刊 より

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三時草

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三時草が、午後三時をお知らせします。

デスクに飾っていた三時草(爆蘭 ハゼラン)。
午後3時の茶礼で、皆にお茶とお菓子を出し終えて戻ってくると可憐な花を咲かせてくれていました。

いつぞや、お茶の先生に「三時になったら咲くから、三時草よ!すぐ覚えられるでしょ」と教わり、近くの空き地に群生していたので、摘んできて生けていました。
なごみます。

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ー企画展 朝鮮文化と京都ー 高麗美術館

 

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いつも楽しみに足を運ぶ高麗美術館(京都市北区)。

企画展 朝鮮文化と京都-高麗美術館コレクションに見る「韓流」の歴史-
2013年8月17日(土)~10月14日(月・祝)

が開催中です。
毎回、“気”の良い韓国の美しいものに心底うっとりし、静かな心になり館を後にするのですが、今回は京都との様々なつながりを詳しく知り得て、興奮してしまいました。

大学生時代、家人から、「美しいでしょ?」と、見せられた本にあったのは、李朝白磁の壺。

以来、京都の骨董屋さんなどをうろうろし、いろいろと見てきましたが、なぜこんなにも自身が朝鮮文化に惹かれるのか、、とよく考えていました。
その答えは明白で、古くから渡来人が日本文化に多大なる影響を与えてきた事を思えば、私のDNAにも深く刻まれた記憶が、惹かれざるを得なくしていたのでしょう。
そんなところをはっきりと自覚させてくれるような展観だったのです。

そして、今回初めて拝見した、朝鮮綴。
世界中には、数多くの染色や織物の技術が伝わっており、大切にされてきた名品が今も各国で見られますが、朝鮮綴の品格と美しさは、群を抜いていると思いました(個人的な感想ですが)。
なかなか見る機会が無い物だと思いますので、この機会に是非、ご覧になってみてください。

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第3回大坐禅会実行委員会

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平成28年に迎えます、臨済禅師・白隠禅師遠諱大法会に向けて、さまざまな話し合いが行われています。
先日は、建長寺さんにて行われました、第3回大坐禅会実行委員会に出席して参りました。

遠諱をきっかけに、より一人でも多くの方々に坐禅を組んでいただきたいと考えています。
坐禅を組み、心や体の調子を整えるところから、自身をより深く見つめる術をつかむきっかけをお作りできれば・・・と、建長寺・円覚寺の管長様をはじめ、皆で案を出し合っている最中です。

少しずつ形となってゆく遠諱の内容を、今後もこちらで紹介してゆきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

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台北にて

8月末に少々お休みを頂いて、台湾へ弾丸旅行に行って参りました。
本来は2泊3日の予定だったのですが、ちょうど台風通過の影響を受けて出発便が11時間もおくれてしまい、現地到着が早朝4時。丸半日を失ってしまいました。したがって、現地で観光などに時間を過ごせるのは丸々1日のみ。
しかしめげてもおられず、初の台湾でしたので、目標を絞ってひたすら歩いてきました。
到着が早朝だったために、数時間の睡眠の後、ホテルで朝食を食べて表に出て驚いたのが、スクーターの数の多さ。

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朝の通勤ラッシュでしょうか、すごい勢いで車線一杯にスクーターが駆け抜けていきます。

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車やバスもたじたじというか、京都も学生の街でバイクの数は多いのですが、この数には圧倒されました。信号は一応守るのですが、黄色でも突っ込んで来ますし、見切り発進とあいまって交差点はものすごいテンポです。

 

2013_08_30_0403.jpgさて、MRTといわれる電車に乗って台北で最も古い龍山寺にお参りしました。福建省の普江安海龍山寺の分霊として創建されたお寺で、本尊は觀世音菩薩。道教や儒教などの神様も祀られており、神仏習合の寺院で、大小合わせて100以上あるとされています。
10圓(日本円で30円弱)を払ってお線香数本を手にして、参拝者の中に混じりました。

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参拝には一定の作法があるようです。
本尊様の方を向かって線香を掲げておいのりし、今度は香炉に向き直って香炉に向かっても礼拝しているようです。この理屈がよく分かりませんが、参拝者は一心不乱に拝んでおられますので真似をして線香をお供えしました。

堂内をのぞくと黒衣をきた在家の女性がリズミカル、なおかつメロディアスにお経を唱えており、スピーカーを通して山内に響き渡っています。参拝者の人たちは、それぞれの場所でその声に唱和しています。なにのお経かはわかりませんでした。

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動画でも撮りました。上記の画像をクリックすると動画が再生されます。
※音が出ますのでご注意ください。

2013_08_30_0408.jpg仏門日課のページのようですから、こちらでは日課経としてよく読まれているお経なのでしょう。ただ不思議なのは、黒衣を着ているのは在家の女性ばかりで、剃髪僧の姿はありませんでした。何か特別な日だったのかもしれません。

台湾の街は活気に溢れていました。夜市にも出かけましたが、老若男女、たくさんの人で賑わっていてお祭りに来たような楽しい気分になりました。
台湾の人たちは、買い物をしても食事をしても、みんなにこやかで親切でした。私の使っているスマートフォンは台湾製。技術の高さも世界レベルです。

しかし片や、貧困層も多いようです。地べたに頭を打ちつけるようにして物乞いをする人の姿も見え、昭和の日本を思い出し悲しくなりました。
しかし今の日本に蔓延っている無気力ではなく、その人たちにも生きようとする力を感じたのでした。

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光象展 -奈良-

 

130902_kohsyo.jpg昨年もこちらで御案内させていただきました、-光象展-。

取材で何度もお世話になっている、伊賀は土楽窯の福森雅武先生道歩さんかみ添さんをはじめ、私の大好きな友人知人も何人か参加されます。

今年は昨年より更にパワーアップして、縁のあった多くの作家さんが集う会になるようです。

グループ展となると、だいたい普通は、似たような雰囲気の物を作る、似たような方達が集い、そのような雰囲気の展覧会をするのがごく一般的なのでしょうが、全くもってそうではないところが、面白いなぁ…と思いながら遠まきに見ています。

それでも御縁あった方達が集うのですから、混沌としているようでまとまったものになるのでしょうか。ベテランから若手まで様々な分野の物づくりの人たちが集うのもまた興味深く。

私なんぞは物づくりをしている者でもなく、出展するわけでもない為、ただただ楽しみにお邪魔しますが、若手の方々は胃が痛くなるかもしれませんね。
どんな叱咤激励が飛ぶのか、今から楽しみにしています(他人事のようですが、私もまたそこから学ばせていただくのです)。

当日は福森先生が花を生けられますし、しつらえなども楽しみにしていただけたらと思います。私も8日は会場におります(お手伝いしてますので遊びにいらしてください)。
どうぞよろしくお願い致します。



場所:国際奈良学セミナーハウス
日時:2013年9月6日(金)~8日(日)
10時~17時(最終日は16時まで)

〈陶磁〉
大杉康伸 岸野寛  清水志郎 辻村唯
福森雅武 福森道歩 細川護光 山中恵介

〈彩色/修復〉
廣戸一幸

〈木工〉
川合優

〈硝子〉
安土忠久 安土草多 安土天平 佐藤聡

〈紙〉
嘉戸浩

〈彫刻〉
岸野承

〈絵画〉
福井一 平川功 松村哲男

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夏の終わり

 

130902.jpg皆さまこんにちは。

あんなに暑すぎた夏でしたが、急に秋の気配ですね。
とはいうものの、いっぺんに秋が訪れるはずもなく、まだまだ残暑厳しい日が続くのでしょうが……。

8月中はお盆のお休みに加えまして、職員の出勤も不定期で、ご迷惑をおかけ致しました。
9月より、通常通りお仕事させていただいておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

本日の写真の一行は、第13回東西霊性交流にて、関空から旅立つ修行者たち。
今頃各修道院でキリスト教のおしえに基づく生活を、修道士・修道女の皆さんと共に体験していることでしょう。
また追ってご報告さえていただきます。
日程詳細はこちらからご確認ください。

 

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