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『茶道雑誌』(河原書店刊) -所長による連載-




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河原書店さん発刊の『茶道雑誌』に、弊所の所長、西村惠信による、-白隠禅師「坐禅和讃」を読む-の連載が2月号より始まっています。

茶の湯を学ぶ事によって禅に関心を持つようになった私からすると、茶と禅とは切っても切れない関係でありながら、一般の茶道を嗜む人と禅の世界の間に隔たりを感じずにはいられませんでした。

そんな中、表千家でお稽古をされる多くの方が講読されているであろう『茶道雑誌』に、所長の連載が始まった事を個人的にもとても嬉しく思います。
読みやすいエッセイですが、文中の至る箇所に仏教の、とりわけ禅のエッセンスがちりばめられています。白隠禅師の「坐禅和讃」の中には、短い中にも我々が日々生きる為に大切にしたい心構えの真実が説かれています。
是非ご一読いただければと思います。

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食べ物の来し方

自分の口から直接入り、身体や心を作る食べ物。
食品の安全性などについては度々ニュースにとりあげられて来ましたが、皆様はどのくらい意識されていますでしょうか。神経質に頑なに拘るわけではありませんが、私は常に意識は向けています。

少し話は違うかもしれませんが……。
私の祖父は禅僧で、父は寺を継いでいませんので、私はお寺育ちではありません。

ある日両親が、祖父が書き残したものだという墨書きの古い手紙のようなものを、仏壇の奥から出して見せてくれました。
そこには、寺で育った父やその姉妹達に向けて、檀家さんや近隣の農家の方々からの御恩によって育てられた事への感謝を、常々、一生、忘れてはならないと書かれていました。

有難くも、御縁をいただき今私は研究所で働かせていただいていますが、一人暮らしの和尚さんの寺にあがるお供えのお米のお裾分けをいただいています。
その和尚さんからは、近隣の農家のおじいちゃんやおばあちゃんのお話をよく聞いています。「お寺近くの、あの方達が作って下さったお米なんだなぁ」と、お米を炊く度に、いただく度に想像できて、温かい思いが心に広がります。
そして、私も父同様、お寺にあがったお布施からおすそ分けをいただいて命を養われている事にとても感謝し、御縁を感じ、祖父が伝えたかった事を身に染みてわかるようになりました。

たまたま私は生産者の事が想像しやすいお米をいただいていますが、その他スーパーで買うものにしても何にしても、それらを育んだ自然の恵みや作り手の思いなどを忘れぬよう、感謝していただきたいと思います。

「いただきます」を言わないという事は、言語道断だと思っています。

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能の身体の使い方




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既に一ヶ月前のお話ですが、兵庫県立芸術文化センターの神戸女学院小ホールにて開催された『〝大いなる辺境〟の芸能「能の音楽」』を鑑賞に行ってきました。
能・狂言などは京都でいくらでも観る機会はあるのですが、内田樹氏(神戸女学院大学教授)、成恵郷氏(ソウル女子大学教授)、河内厚郎氏(兵庫県立芸術文化センター特別参与)による鼎談がある事が魅力的で足を運んでみました。

個人的に、能については、人間の持つ、どうしようもない様々な念が最後には昇華されるのが好きで観ているつもりだったのが、内田教授のお話によると、「ぜんぜん成仏してないんですよね。そのしていない間(ま)、余韻を残して舞台から去っていける役者こそ素晴らしい」というような事を言われてしまい、「それならば私は今まで何を観ていたのか?!」と、新たな課題をいただいた気分でした。

また、内田教授は、合気道家としても有名ですが、日本人は現代においては昔とは全く違う身体の使い方をしているわけで、武術の源流を考えた時、その時代の日本人の身体の使い方を学ぶ事が、合気道をやる上においても様々な学びになるのでは…と、お能を始められたのだとか。そのお話にもいたく感心しました。

安心したのは、高名な先生方でもお能観賞中には必ず“寝てしまう”という事。あの雰囲気の中で鼓のリズムが心地よく、実は申し訳ないと思いながらも、私もよく寝てしまうのです……。
皆さんも寝ても良いのです(良くはないでしょうか……)。安心して是非日本の伝統芸能を観る機会を作ってみて下さい。

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自分の感受性くらい




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ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

「自分の感受性くらい」茨木のり子

作家の岡田斗司夫さんがツイッターで下記のように発言されていたようです。これを読んでいたらなぜか茨木のり子さんの詩を思い出したので、ご紹介してみました。

まず、ニュースは一日3回しか見ない。新聞の朝刊と夕刊、あとは昼間にテレビのニュースを見るだけ。これ以上の「事情や情況を知ろうとする気持ち」は、自分自身のエゴだと思う。被災の当事者でもなく、東京に住んでる僕はどんなに当事者風に心配してもやっぱり部外者だ。

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“禅”ってなんでしょう。 -職員オススメ本-

このブログの読者の方には、「禅に興味を持って、色々検索したら辿り着きました」と、有難い事にそういった理由から毎日楽しみにしてくださっている方々がいらっしゃいます。

では、一体禅って何?どこから勉強すればいいの?などと思う方も多いのではないでしょうか。易しく解説された『無門関』や、『臨済録』などを読むのももちろん素晴らしい! まず行動をと、坐禅会にゆかれるのも素晴らしい!

でも、もしかすると、この、“言葉では言い表せない世界観”を一番よくわかってもらえるのは、この方の生き様について書かれたこの本かも知れないなぁ……と、ふと思った次第です。
『森本省念老師〈下〉回想篇(燈影撰書)』

永源寺派管長の篠原老師は、この方の生き様を見て、腹の底から良いなぁ…と思われて出家を決意されたのだとか。私もインタビューに行かせていただく前にこの本を読み、またたく間に森本省念老師に惹かれてゆきました。
是非ぜひ、皆様にオススメしたい一冊です。

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佐川美術館 -樂吉左衛門館の茶室-




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佐川美術館には度々足を運ぶものの、予約が必要な為先延ばしになっていた、樂吉左衛門館の茶室見学。

私の拙い言葉では表現できないような、生きている茶室でした。五感を研ぎ澄まし様々を感じる事でとても不思議な感覚に浸れる茶室。まるで茶室から接化を受けているかのようで……。案内してくださった美術館の方も、「ここへ来ますとスッとしますでしょう。何かが落ちるような……」と。

そこで思い出したのが、先日開催した私的な勉強会で読みました本、『いのちのシャワー』(くだかけ社松田高志著)の一文。

和田重正先生の『山にいて若者と共に――人生科』の中に、「人間というものは外側はそういうふう(自己中心的)にできているから、しょうがないけれど、その外側がだんだん稀薄になっていくのが、人間的成長ということで、人間の成長はそういう所に表れて来る」とありますが、ここで外側とか、それがだんだん稀薄になっていくのが成長であるという言い方は、大変印象的です。

外側を稀薄にしてゆく為に、私達は社会で様々な経験を積んだりするのでしょうが、私の場合は特に外側が強固で厚い為、茶や禅やヨガや…などと、稀薄にする為にせっせと色々なものに手を出しているのでしょう。
更に、この日茶室を訪れたように、芸術や文化に触れる事は、それがそのまま外側を稀薄にしていってくれるような気がして、美術館の方の「何かが落ちるような…」が妙に納得できたのでした。

また、私の友人が、「でも、その稀薄にしてゆく過程も楽しいもんやん」と。確かに茶も禅もヨガも厳しさがありながらも、楽しいです。苦行ではありません。
まだ短い人生ですが、大変辛かった経験も、今となっては糧となっています。

色々を考えると、やはり人生とは、和田重正先生が仰ったように「いのちの世界では、楽しみの中にも、苦しみの中にも、悦びがある」これにつきるのだなと思う今日この頃です。大学生の頃にこの言葉を知りましたが、まだわかったようなわからなかったようなあの頃の自分を思い出しました。

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綴プロジェクト 於:建仁寺




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3月19日より始まりました、建仁寺「綴プロジェクト作品展」-日本の文化財を最新デジタル技術と京都伝統の技で再現-。
詳細はこちらから。

日本の宗教やそれに関わる伝統美、心。それが受け継がれてゆくところを観て感じる事で、元気・勇気・やる気など、色んな良い気をいただける事かと思います。
京都においでになる際は是非お運び下さい。

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永源僧堂 篠原大雄老師を訪ねて




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先日、季刊『禅文化』の連載記事、-吾が師を語る-の取材で、滋賀県東近江市にある永源僧堂篠原大雄老師を訪ねました。

私は研究所で働かせていただいてちょうど6年ほどになるのですが、研究所にいながらも、在家で“禅”の世界にこよなく憧れるただの一人にすぎません。このブログを読んで下さっていたり、坐禅に興味を持って坐禅会に行かれている方々と同じです。

禅の研究者でもなく、ましてや僧堂生活を経験した事があるはずもなく、そんな者が老師と一対一でインタビューさせていただくわけで、この上なく有難いお仕事であり、楽しみには違いないのですが、同時にインタビュー前の緊張感は尋常ではありません。
この日の永源寺界隈は雪。しかも風も強く吹雪のよう。緊張とあまりの寒さから、「日頃の私の行いが悪いせいか…」などと全くもって関係ないであろう事を思いながら老師との相見の時間を迎えました。


「“普通”という事のすごさ」を思い知りました。私達は常にどこかしら身体や心に力が入りながら日々生活していますが、老師にはそれが全く無いのです。芯が通っていてぶれない人とは、何の力も入らず自由自在に軽やかに、淡々と“本来の自己”でいられるのだな…と。

インタビューが進むにつれ、あれだけの緊張もどこへやら、身を乗り出すように話を伺っていた私です。老師は常に淡々と普通。なのに私の心は帰る頃にはぽかぽかと温かく、視界を遮るほどに降る雪も、凍て付くような寒さもなんのその。スキップしたいほどに軽やかな心持ちなのでした。心と身体の繋がりとは面白いものですね。

何が起きても変わらずに存在するという事、常に“普通”という事が、皆に大きな安心(あんじん)を与え、その存在や空気そのもので衆生を接化するものなのだと感じました。ましてや雲水となると寝食を共にし、老師の一挙手一投足から学び取る。修行とは尊いものだなと感無量でした。こういう世界を垣間見ると、やはり、腹の底から、「あぁ…禅って良いもんだなぁ。好きだなぁ」と思う気持ちがまた深くなります。


そんな篠原老師には、“男が男に惚れて”、若かりし頃の老師を出家に至らしめた森本省念老師、建仁僧堂時代の竹田益州老師の事などを主にお話いただきました。『禅文化』夏号(7/25発刊予定)に掲載予定です。お楽しみに。




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ブログの更新につきまして

皆様こんにちは。

ここ数日、ティク・ナット・ハン師から東日本大震災についてのメッセージや、曹洞宗の藤井師のメッセージなどを掲載させていただき、通常のブログの更新をストップしておりました。

22日火曜日より通常通りブログを更新して参りたいと思います。
自身をみつめる機会を与えられている今、できる事は何かを皆が必死で考えて振り絞っていると思います。
“自粛”や“不謹慎”などという言葉もよく聞こえてきますが、誰がその境界を決めるのでしょうか。やはり自分自身だと思います。

皆さんも参拝すると目にされるでしょうが、禅宗寺院では、玄関に“看脚下”の木札を置いています。

テレビに流れる映像に呆然とし、悲しみに打ちひしがれていたところで日本や被災者を元気にはできない。自身の足元を照らし、自身の生を真摯に生きる事こそ、未来の光となるのだと信じ、今まで通り生活できている者は、淡々と日々を暮らす事かと思います。それは何も被災者に心を向けていない事ではありません。
我々も自然界の一部。ゆく川の流れのように、自然界の営みのように、停滞せず、進んで参りましょう。

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藤井隆英師からのメッセージ

東北関東大震災は、なお予断の許さない状況が続いております。阪神大震災の際の支援活動ついて、『禅文化』誌にお書きくださっている藤井隆英師から禅文化研究所宛に以下のメールが参りましたので、全文を掲載させていただきます。藤井師は曹洞宗の僧侶で、阪神大震災の際、曹洞宗国際ボランティア会の一員として支援活動を始められ、今もなお、震災後の神戸の人々を支え続けられているお一人です。

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こちら(八王子)は、それほどの揺れでなく、被害自体は殆どありませんが、長野や昨日静岡でも大きな地震があったように、余震を含め、揺れへの恐怖。さらに原子力発電所への不安が人々の大きなストレスとなっています。さらに物流不安からガソリンや食品の買占めで、戦争が始まったかのようです。
おとといよりお寺でも14:46分に祈りと慰霊の梵鐘を鳴らし始めました(実は阪神大震災は5:46で、同じ46分に発生したことに寒気がしました)。今こそ自分自身が祈りによる安心を作り、提供していく責任を持つ時だと実感しています。
混沌から、原子力発電所の問題など、日常隠れていた問題性もむき出しに露出してきております。不安でもありますが、希望を持ち、見守り、祈り続けなければと心を新たにしております。

私自身の気持ちを平静に戻すために探っていたところ、私が神戸で阪神大震災後に行っていた識字学級の参加者(在日一世。当時78才)の方が、夜間中学校時代に震災について書いた作文を思いだしました。
この方は目が悪く、日本語の文字も不十分な中で、様々なことを想い、そして伝えるために作文を書かれていました。全文ではなく最後の章のみですが、被災された方、被災地や被災者に想いを持つ方全てに伝わればと願います。

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自然は正直です。地がひっくりかえるようにゆれたのに、しっかりと根をはって、つかんで、がんばって、三月に花のつぼみをふくらませ、桜は満開に咲いて、人々の心を喜ばしてくれました。
植木も新しい芽を出し、つやつやして、今は、あざやかな青い葉がとてもうつくしいです。草花も、私たちもがんばっていますよ、といわんばかりに地震でたおれた間から青い葉を出し、かわいい花が咲いて、がんばっているよ、と人々に呼びかけているようです。
大震災から四ヶ月、人々は復旧に一生懸命です。が、まだまだ家がたおれたままあるし、ひなん所では、四万人以上の人がこんな生活でたいへんです。一日も早く、適当な希望に応じて、仮設や、住宅を与えて、助けださな、これから暑くなるし、いろいろえいせいにわるいことが、心配になります。早く住宅がみんなに当たって、落ち着いた生活になりますことを願います。
地震も強いが、人間も強い。神戸を元通りにと、人々はがんばっています。
1995.5.15 金 音田(キム ウンジュン)
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東日本大震災  ティク・ナット・ハン師より

日本の皆様へ

今回の悲劇で亡くなった多くの方のことを想うと、ある部分、あるかたちで我々自身も亡くなったのだと痛切に感じます。

人類の一部の苦しみは、全人類の苦しみです。また、人類と地球はひとつの身体です。そのひとつの身体の一部に何かが起きれば、全身にも起こります。

このような出来事は、命のはかなさ(無常)を我々に思い起こさせてくれます。お互いを愛し合い、助け合い、人生の一瞬一瞬を大事に生きることが、我々にとって一番大切なんだと。それが亡くなった人々へのなによりもの供養です。彼らが我々の中で美しく生き続けれるように生きるのです。

フランス、そして世界各国のプラムヴィレッジ寺院(瞑想センター)から、僧、尼僧、在家者の皆さんがともにお経をあげ、日本のみなさんに平安、癒し、保護のエネルギーを送り続けています。

みなさまのためにお祈りしています。

ティク・ナット・ハン

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東日本大震災 被災者のみなさんへ

このたびの東日本大震災につきまして、被災された多くの方々、特にまだ行方不明になっている方々のご無事を祈念いたしますとともに、残念ながら命を亡くされた多くの方々のご冥福をお祈りいたします。
昨日、自坊の関係寺院での法要のあと、被災物故者の冥福をお祈りする回向をさせていただきました。

現地には知人や友人のお寺もあって、まだ安否が確認できない方々も多いのでとても心配しておりますが、現地の電話状況、電源の確保などを考えて、あまり外部からのアクセスをしすぎない方がいいのではないかと考え、控えてもおります。
関東では輪番停電によって電力の確保をしようとされています。停電が中止になったりして怒っている方もあるでしょうが、こんな時ですから色々と不手際や混乱があることは必須なのです。被災地の人命第一と考えて、協力して参りましょう。

個人的には地元の団体が募集した支援物資に供出することはさせてもらいましたが、今後は、やはり募金の必要が高まってくると思います。心ある皆さんのご協力をお願いします。

また明日は我が身と考え、阪神淡路大震災の時に用意した被災時避難用品を、改めて整理しなおしました。被災地以外の皆さんも、まずは身の回りを整理することも大事ではないかと思います。
被災しなかった我々は、元気な力を出して、できるだけの協力を惜しまないでいきましょう。

以下、被災情報・交通機関運行状況入手先の情報です。シェアしてください。

【公式ツイッター】
○青森県庁 http://twitter.com/AomoriPref
○青森県八戸市 http://twitter.com/HachinoheCity
○岩手県公聴広報課 http://twitter.com/pref_iwate
○総務省消防庁 http://twitter.com/FDMA_JAPAN

【災害伝言板】
○KDDIの災害用伝言板
 http://www.kddi.com/news/important/important_20110311152109.html
○ドコモ災害伝言板
 http://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/page/110311_01_m.html?ref=gp_top...
○ソフトバンク災害伝言板 http://mb.softbank.jp/mb/information/dengon/index.html
○ウィルコム災害伝言板 http://www.willcom-inc.com/ja/dengon/index.html
○NTT東日本 災害用ブロードバンド伝言板(web171)
 https://www.web171.jp/top.php
○イー・モバイル http://emobile.jp/service/option1.html#saigai
○グーグル災害伝言板 http://www.google.co.jp/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011.html

【ライフライン】
○東京電力 停電情報 http://teideninfo.tepco.co.jp/flash/index-j.html
○東京ガス http://www.tokyo-gas.co.jp
○東北電力 http://www.tohoku-epco.co.jp/emergency/9/
○仙台市ガス局 http://www.gas.city.sendai.jp/
○北海道電力 http://www.hepco.co.jp/teiden

【交通情報】
○アサヒ・コム 交通情報 http://www.asahi.com/traffic/

【鉄道・バス】
○JR東日本 関東地方の運行情報 http://traininfo.jreast.co.jp/train_info/kanto.aspx
○JR東日本 東北地方の運行情報 http://traininfo.jreast.co.jp/train_info/tohoku.aspx
○東京メトロ 運行情報 http://www.tokyometro.jp/unkou/
○都営地下鉄 運行情報 http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/subway/schedule/
○小田急電鉄 http://www.odakyu.jp/cgi-bin/user/emg/emergency_bbs.pl
○東急電鉄 http://www.tokyu.co.jp/
○JR東日本・新幹線運行情報 http://traininfo.jreast.co.jp/train_info/shinkansen.aspx
○相模鉄道 http://www.sotetsu.co.jp/train/move/
○京急電鉄 http://www.keikyu.co.jp/train/operation_info.shtml
○JR東海 運行情報 http://shinkansen.jr-central.co.jp/sep/pc/index.html
○ゆりかもめ http://www.yurikamome.co.jp/contents/hp0010/list.php
○都バス 運行状況 http://tobus.jp/
○横浜市交通局 http://www.city.yokohama.lg.jp/koutuu/

【道路】
○日本道路交通情報センター http://www.jartic.or.jp/
○高速道路情報(NEXCO東日本) http://www.driveplaza.com/dp/RoadInfo
○高速道路情報(NEXCO中日本) http://www.c-nexco.co.jp/

【航空】
○ANA 運行状況 http://fli.ana.co.jp/fs/domjpmenu
○JAL 運行状況
 国内線 https://www.jal.co.jp/cms/other/ja/weather_info_dom.html
 国際線 https://www.jal.co.jp/cms/other/ja/weather_info_int.html
○スカイマーク 運行状況
 http://www.res.skymark.co.jp/mercury/fis/flight_announce_i18n

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心の込め方




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「お見送り」について皆様はどうお考えですか?
と書きますと、うちの研究所の場合、「死者のお見送りについてですか?」と言われそうですが、今回は違います。
でかける人を見送る、「お見送り」についてです。

先日、はっと息を呑むほどに美しいお見送りの姿を目の当たりにしました。
あまりに自然にササッと部屋から廊下へ出て(とある場所で食事をしていた時です)、正座をし、「行ってらっしゃいませ」と、相手が見えなくなるまで見送る姿。

「今どきそんな…」、「男尊女卑!?」、「なぜ女性だけが」と、色々な声が聞こえてきそうですし、夫婦共働きの家庭が増えているので、当てはまらなくなってきているのかもしれませんが、あのように見送られたなら、男性はさぞかし「今日も一日がんばるぞ。よし、行ってくるぞ」と思えるのでしょうし、お互いに気持ちの良い事だろうなと思ったのでした。

心を込めるという事は、所作でもモノでも何でも、こちらをハッとさせるほどの美しさがあり、感動と学びを与えるものだな……と感慨深く。

例え相手と喧嘩をしていても、気分が悪くても、きちんと見送るという事を毎日の決まりにしておけば、身体と心は繋がっているので、その所作がまた心を支え、自分のいたらなさや相手との関係性についてを改めて考えさせてくれるような気もします。
また、お見送りと同様、お出迎えも大切ですね。

更に、「うちでは見送る時は火打ち石を鳴らして、主人でも息子でも見えなくなるまで見送ってる。いつも後悔の無いように、これが最後かもしれないという気持ちは常に持っている」という話も違う女性から聞きました。

今日のお話は2人とも以前、禅文化研究所に勤めていた大先輩の女性達。
研究所にて、少なからず禅に縁と関わりを持って生きた女性らしい2人の在り方に、とても尊い教えをいただき、あのように歳を重ねなくては…と思ったのでした。

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『和顔愛語』中国語版刊行 -李建華 北京だより-




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“黄山書社”によって中国で出版された中国語版『和顔愛語』が、今日から全国各地の新華書店へ配布しはじめている。
注文部数は当当ネットブックショップなど大手では一口1000冊仕入れていることもあって、既に予定刊行部数の5000部を超える好調ぶりなので、出版社の“黄山書社”は各地への分配は適当に均して行き渡るように配本せざるをえなかった。この勢いではまもなく増刷になるだろうか。楽しみである。

この中国語版『和顔愛語』は、禅文化研究所が山田無文老師の膨大な法話や提唱の中から厳選した164編を李建華・楊晶が翻訳をつとめてできたものである。
中文化すると字数が少なくなるため、中国語版は姉妹書だった原書の『和顔』『愛語』を一冊に仕上げた。

禅文化研究所の初代所長、臨済宗妙心寺派管長、花園大学学長をつとめ、中日両国仏教文化の交流や臨済祖庭復興の事業において多大な貢献をなされた山田無文老師は、生前1957年をきっかけに中国を三回ほど訪問し、その最後の訪中に、1980年6月日中友好臨黄協会第一次訪中団の団長として来られた時に、李建華が通訳をつとめて中国の正果法師とともに北京の広済寺、霊光寺、河北の臨済禅寺、趙州柏林禅寺、河南の嵩山少林寺、杭州の霊隠寺、上海の玉佛寺などの禅林に同行致した。

和顔愛語そのままの無文老師が当時まだ26歳の通訳にすばらしい印象を残して下さった。それから12年経った1992年に禅文化研究所に入ったのも、この因縁によるかもしれない。『和顔愛語』の翻訳は、老師に対する深い思い出を形にしたものである。

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祈祷会




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3月になって思わぬ雪景色が二日続いた。もう春は近く気持ちがざわつくようだが、まだ冬も済んではいないぞと言うことなのか。
さて、本来お正月に一年の平安を祈って行なわれる大般若転読。自坊付近のお寺では、奇数月に行なわれる善月祈祷会にあわせて、一年に一度の大般若祈祷会3月に行なうところが多い。卑山も先日、執り行なったところ。
どうか今年も一年、平穏無事で、みな健康で災いがないように、そして農作物も豊作でありますようにと、大声をはりあげて祈祷を行なった。

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『ヨーガ禅道話』人文書院  佐保田鶴治著




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家人から「読んでみれば?」と勧められていても、ヨガを始めるまでは全く興味の無かった佐保田鶴治先生の本。『ヨーガ禅道話』(人文書院・佐保田鶴治著)
自身がヨガをするようになり、初めて手に取ってみました。

講演の記録などをまとめたこの本は、易しいながらもヨガの真髄が語られていて、自身がヨガをする上での導きとなるような言葉が随処に。

長年虚弱体質で、健康とは無縁と言っても過言ではなかった佐保田先生が、ヨガを始めた事によって知った健康の喜びから、「病院にゆくのは死ぬ時くらい。それ以外の病はヨーガで全て必ず治すくらいの信念が必要。ヨーガを信じれば良いのです」というような事を仰っていて、“信”とは、やみくもに何かを信じるのではなく、自身の実際の体験から築いてゆくもの、深めてゆくものなのだと教えられました。
また、日々の暮らしにおいて何をするにしてもそれは「ヨーガを行ずる事」でなければならないというお言葉に、茶道と通ずる所を感じました。何をしていてもヨーガ、何をしていても茶のある人。一生をかけて目指す所でしょうか(はたして一生で足りるのでしょうか……)。

季刊『禅文化』の次号(4/25発刊)では、不定期連載として私が書かせていただいている-技を訪う-にて、ヨガから得た悦びについてを書かせていただきます。
今まで職人さんばかりを採りあげてきましたが、今回はなぜかヨガ。何でもありみたいですね……。ヨガも技であるという事で上からOKが出ましたので、ヨガの素晴らしさと、私が出逢ったヨガの先生について、さらには坐禅との繋がりについてなどを書いてみました。

ちなみに、この『ヨーガ禅道話』の表紙の曼荼羅は、前田常作先生によるものでとても美しい曼荼羅で、印象的です。ヨガをされている方や医療関係の方には特に読んでいただきたいと思いました本のご紹介でした。

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葬儀に思う




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先般、自坊の檀家さんではないが、近隣に住まわれる新興住宅地のお家から、喜寿で亡くなられたお婆さんの葬儀を依頼され枕経に出向いて、故人に末期の水をあげようとして驚いた。
なんと、枕辺にあるシキミが造花だったのだ。
いくら葉をちぎろうとしてもちぎれないので、ようやく気が付いたほどよくできていた。いくらなんでも、こんなことはすべきではないと、葬儀社に苦言を呈したのはもちろんである。

それどころか、通夜や葬儀はホールで行なったが、どうやら、祭壇のほとんどの花もすべて造花のようだ。儀式が始まってから気が付いたので、時既に遅しである。
きっと葬儀社に支払う費用がリーズナブルなんだろうが、遺族の人たちはどこまで納得してやっているのだろうか。たぶん、そこまで考えないうちに、葬儀社との打ち合わせで決められてしまっていて、ただ安く上がったなと思うだけでおしまいなのではないか。

じつは喪主である傘寿になるというご主人が、ちょっと頑固な方。枕経の時点での打ち合わせでも「簡単に済ませたい」の一点張り。中陰も五七日であけたいといわれた。理由を説明して七七日までしてあげてほしいとお願いし、ご理解をいただけることにはなったが。

それで私は秘かに考えたわけである。よ~し、この喪主を納得させられるような葬儀と中陰法要を行なおうと……。僧侶魂に火がついたというべきか。

葬儀に思うの続きを読む

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因縁因果の…… 中川宋淵老師




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このブログでも何度か書かせていただいていますが、大学卒業後、松田高志先生(神戸女学院大学名誉教授/神戸常磐大学教授)のご指導のもと、ゼミを続けています。
先日のゼミでのお話をご紹介。

松田先生は参禅経験もあり、禅文化研究所の哲学研究班にも所属されていましたので、よく禅関連の話が出てきます。

人生とはどういうイメージで考えられるか…という話の中で、とても興味深い中川宋淵老師(1907-1984 三島・龍澤僧堂師家)の御言葉を松田先生が引用されていました。


「人生とは、因縁因果の大展開、大活動だ」


皆さんはこの言葉にどのような印象を受けられましたか???
とても面白いですよね(と、私は思います)。

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京都御苑の梅




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雨の日が続きます。三寒四温とはよく言ったもので、「あぁ、もう春だ、春~」とぽかぽか暖かい日を喜んだのも束の間、昨日京都では雪が舞いました。
そんな中、京都御苑の梅のかぐわしい香りに心癒されます。その大きさと枝の様子から言って、相当な枯木と思われる梅が、枝一杯に花を咲かせる様は圧巻でした。

-梅は寒苦に耐えて咲く-を思い出しました。

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『スリランカに学ぶ アーユルヴェーダのある暮らし』-職員オススメ本-




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私が訪れた事の無い国の中で最も注目の国、スリランカ。
何よりも興味を持っているのが、数多く残る仏教遺跡。そして豊かな自然や大好きなヌワラエリアの紅茶、アーユルヴェーダに伝統医療ヘラウェダカマ。豊富なスパイスを用いたヘルシーな料理。何かにつけて魅惑的すぎる国です。

そんなスリランカのアーユルヴェーダ本のご紹介。
『スリランカに学ぶ アーユルヴェーダのある暮らし』エスプレ刊
アーユルヴェーダの世界は、専門の医師資格があるほどに奥深く難しいのですが、詳しく勉強をした事の無い者にとっては、美しい写真満載で、すぐに日々の暮らしに取り入れる事のできるマッサージ法や呼吸法、体質別の食事や食材についてが易しく書かれ、非常に読みやすく気に入りました。
スリランカを訪れる際に施術してもらいたいアーユルヴェーダの療法などについても詳しく、とても参考になります。

また、シンハラ人の土着の伝承医療法であるヘラウェダカマについてはこの本で初めて知りましたが、代々一族で受け継がれる医療法で、スリランカのアーユルヴェーダは、こちらの影響も色濃く受けているようでした。
診療前には祈りを捧げたり(アニミズム的要素もあるようです)、仏教信仰とも深く関わっており、病を病そのものだけ取り出して看るのではなく、宇宙の中の地球に、自然と共に暮らす我々というものを考えた上での“繋がり”を感じる、とても視野の広いもので、やはり今後の医療界でも無視できない東洋医学の叡智の素晴らしさをひしひしと感じました。時に占星術や宝石のパワーを用いた宝石療法なども治療に取り込まれるのだとか。

“聖なる光輝く島”という意味のスリランカ。様々な輝きを放ち、私を魅了してやまない国。訪れる日を楽しみにしています。

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黄檗 OBAKU 京都宇治・萬福寺の名宝と禅の新風 -九州国立博物館-




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太宰府にあります九州国立博物館にて、萬福寺開創350年の記念展としまして、『黄檗 OBAKU 京都宇治・萬福寺の名宝と禅の新風』が開催されます(3/15~5/22)。
今回、初めて萬福寺を離れ、公開される彫像2霆€もあるとの事。
禅宗の中でも、臨済宗とも曹洞宗ともまた違う雰囲気を味わっていただけたらと思います。期間中、九州の旅をお考えの方、お近くの方は是非お運び下さい。

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北京国際彫塑公園 -李建華北京だより-




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我が家はc(彫刻と塑像)公園に近いので、たまに散歩も兼ねて行くのだが、今日は珍しく雪が降ったため、清新な空気を吸うためにも出かけた。途中花嫁さんを担ぐ花籠が大いばりで交通ルールも無視して四つ角を渡った一幕を目にした。

面積が162ヘクタールにおよぶ公園は西長安街沿いに位置し、アート彫刻を募って2002年9月にオープンしたテーマパークである。国内外から集めた彫刻作品が180点に及ぶという。フランス、アメリカ、ドイツ、ロシア、スペイン、ベルギー、インドネシア、韓国、シンガポール、カンボジア、モンゴルなどのアーティストばかりか、日本人作家のものもある。

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