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仕事納め(2020年)

 

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コロナコロナの一年も押し詰まりました。未だに収束が見えないどころか、さらに感染拡大で不安が募る状況です。しかし、時間だけは同じ速度で動き続けています。いったいどうなっていくのかわかりませんが、人類が一丸となってこのウイルスに立ち向かっていくしかないのだと思います。
世界は広いですが、世界中で同じウイルスに対して戦っていると感じるとき、ほんとうにグローバルというものを感じて不思議でした。

季刊『禅文化』1月号では、「コロナ禍の今を生きる -禅からの提言-」という特集を組ませて頂きました。1月25日発売です。ご購読頂ければ幸いです。

来年こそは、収束の見込みがつくことを世界中の皆さんとともに祈念したいと思います。

さて、禅文化研究所も本日28日をもちまして本年の仕事納めとさせていただきます。毎年より仕事納めが少し遅くなりましたので、年始は7日まで休ませていただき、8日より通常業務となります。ご迷惑をおかけしますがご了承の程お願いいたします。

みなさまには、本年も禅文化研究所の諸活動にご理解ご協力をいただき、まことにありがとうございました。コロナ禍でテレワークや時差出勤などがあり、またあちこちに出掛けることもままならない一年でしたので、ブログ禅の更新もたいへん滞った状態となってしまいました。
そのかわりと言ってはなんですが、この冬より公式Instagramをはじめました。禅語と写真をあわせて出していきます。ユーザーネーム@zenbunka ですので、よろしければフォローをお願いします。

では、年末年始、ご自愛の上、よいお年をお迎え下さい。また来年もよろしくお願い申し上げます。

by admin  at 09:25  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

瓦屋寺(東近江市)の宝物調査

 

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あっという間に12月に入ってしまいました。今年も残すところわずかです。
各地の専門道場では、まさに臘八大摂心のまっただ中。今年はいまのところ温暖であるとはいえ、雲水殺しの異名を取る摂心です。雲衲方が無事円成されますことを祈ります。

さて、ブログ禅もなかなか更新せずにおります。コロナ禍のためデジタルアーカイブスの宝物調査もなかなか進めにくい状況ですが、徐々に再開をしはじめているところです。
先般は滋賀県東近江市にある瓦屋寺(妙心寺派)の継続調査に出向いてきました。

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もう6回目になる今回の調査ですが、個々の箱には入れられず、ながもちにごそっと入れて保管されていた軸物。開いて見ると白隠下のお歴々の力強い墨書が現れたりして、なかなか興味深い調査となりました。
近距離なので毎回、日帰りでの調査なのですが、あと数回の調査が必要なようです。

さて、この瓦屋寺は、古くは聖徳太子がこの境内の土を使って、大阪・四天王寺の瓦10万6千枚以上が焼かれたという言い伝えがあり、この寺名がのこっています。麓では白鳳時代の瓦窯(がよう)の跡も見つかっています。妙心寺下となったのは、松島瑞巌寺の高僧、雲居希膺禅師の法嗣、香山祖桂禅師が再興されてからです。

再興された本堂はの屋根は葦葺きで、経年によりだいぶ劣化しており、現住職が改修するために尽力されているところ。来春から工事が始まり、数年後には遠諱法要が営まれます。その頃には調査もすべて終わり、花園大学歴史博物館で調査結果を報告する展覧会を開催できればと考えています。

またこの瓦屋寺は紅葉の隠れ名所。たくさんの紅葉に彩られる境内は見応えがありますよ。

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瓦屋寺  〒527-0007  滋賀県東近江市建部瓦屋寺町436 ℡0748-22-1065

 

聖徳太子の伝承にちなむ。境内の土を使って、太子が建立した四天王寺大阪市)の瓦10万6千枚以上が作られたのだという。実際は定かではないが、麓では白鳳時代の瓦窯(がよう)の跡も見つかった。

 本堂は江戸時代に再建された。屋根は瓦ではなく、ヨシ葺(ぶ)きだ。琵琶湖のほとりで育つヨシが使われる。

聖徳太子の伝承にちなむ。境内の土を使って、太子が建立した四天王寺大阪市)の瓦10万6千枚以上が作られたのだという。実際は定かではないが、麓では白鳳時代の瓦窯(がよう)の跡も見つかった。

 本堂は江戸時代に再建された。屋根は瓦ではなく、ヨシ葺(ぶ)きだ。琵琶湖のほとりで育つヨシが使われる。

by admin  at 09:33  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)