カテゴリー:「臨済禅師・白隠禅師大遠諱」


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遠諱記録本ができました

 

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一昨年に正当を迎えた臨済禅師1150年遠諱、ならびに昨年正当の白隠禅師250年遠諱は、臨済宗黄檗宗連合各派合議所(臨済宗黄檗宗全15派+禅文化研究所)をあげて遠諱大法会の諸事業を行なってきました。

そして、本年末をもって会計も決算し、この諸事業もようやく終了となりました。最後には本遠諱の記録をまとめた大遠諱記録本(各本山や僧堂などに配布)と、臨済宗黄檗宗の末寺各寺院に配布する『大遠諱記録 普及版』の発刊をさせていただきました。普及版には写真も多く配置して、様子をご覧頂けるようにいたしました。

どちらも一般には頒布することはいたしませんが、これをもって遠諱事業の報告ができる一書となりました。末寺寺院には年末までに到着するように準備しているところです。

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編集をしながら、長かったようであっという間だったような遠諱事業の数々を想い出していました。
雲衲による報恩大摂心、遠諱大法要はもちろんのこと、それよりまえに行なわれた各地での報恩坐禅会、それから京都と東京で開催された特別展「禅 -心をかたちに」、中国の臨済寺で行なった日中合同法要、あるいは学術出版やシンポジウム。当初の予定にはなかったものの若手の僧侶の声からあがった鎌倉での大坐禅会。多くの方々のご尽力によって成功裏に終わったのだと確信しています。

おそらく50年後には私は居ませんが、宗門を担ってくれる若きリーダー達がまた次の50年後に盛大に遠諱を行なって下さるよう祈念しています。

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白隠像遷座法要

2018_0109_IMG_0078.jpg1月1日(月)より2月12日(月・祝)まで九州国立博物館で特別展示「白隠さんと仙厓さん」が開催中です。臨黄合議所が主催する臨済禅師・白隠禅師遠諱事業の最終となるものです。

公開に先立ち12月27日に行なわれた、白隠禅師像の遷座法要に行ってきました。この白隠像は沼津市原の松蔭寺から特別出品されたもので、九州では初公開となります。

 

2018_0109_IMG_0080.jpg法要は聖福寺の細川白峰老師の導師で営まれ、崇福寺、承天寺、松蔭寺の各老師方や関係寺院の方々が随喜されました。
白隠像を目の当たりにし、一連の行事もこれで最後かと思うと、準備期間を含め7年間遠諱事業に携わった一員として感慨深いものがありました。

特別展示の会場は博物館4階の文化交流展示室となります。お近くにお越しの際には、ぜひお立ち寄りください。

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遠諱事業の締めくくり

 

2017-12-01-06.57.jpg今日は12月1日。今年の師走がやってまいりました。一年、あっという間ですね。

そして来年早々、平成30年(2018)年1月1日~2月12日、九州国立博物館において、
文化交流展特別展示「白隠さんと仙厓さん」(観覧料 大人430円/大学生130円)
が開催されます。白隠慧鶴禅師(1685-1768)と仙厓義梵禅師(1750-1837)は、いずれも江戸時代に数多くの禅画や墨蹟を残された禅僧で、またタッチは違うもののどちらの禅画も洒脱でユーモラスでもあり、またそれらは民衆の教化に大いに意味があったものです。

白隠さんと仙厓さん.jpgまた、期間中、2つの講演会が開催されます。いずれも受講は応募申し込み制(〆切り日あり)です。

1) 平成30年1月14日(日) 14:00~15:30
「白隠と仙厓に見る大和の禅」 玄侑宗久師(芥川賞作家・花園大学客員教授・妙心寺派福聚寺住職)

2) 平成30年1月28日(日) 14:00~15:30
「白隠と仙厓」 芳澤勝弘氏(花園大学国際禅学研究所顧問)

詳しくはこちらのパンフレットをご覧下さい。

これをもって、昨年(2016)3月に遠諱法要を終えた、臨済禅師1150年・白隠禅師250年の遠諱大法会事業も、いよいよ締めくくりを迎えることになります。

禅文化研究所は臨黄合議所の事務局でもありますので、思えばたくさんの遠諱事業をしてきました。

各地の本山や僧堂を使っての報恩坐禅会、出版事業、各地での講演会やシンポジウム、京都国立博物館と東京国立博物館での特別展「禅」展、一般向けに行なった鎌倉での大摂心、大本山東福寺での遠諱大法要と雲衲摂心、中国への顕彰旅行などなどです。事業についてはこちらに一括して掲載してあります。

遠諱の余韻にひたりながら、皆さん、どうぞ九州は大宰府まで。

 

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白隠禅師250年遠諱(三島・龍澤寺)

 

blog_MG_5398.jpg龍澤寺方丈の内陣に掛けられた白隠禅師自画賛の頂相

今年平成29年は「日本臨済宗中興の祖」、「五百年間出」とされる白隠禅師の250年遠諱に正当していることは、もう何度も何度もお知らせしてきましたが、白隠禅師が開山となられた龍澤寺(静岡県三島市)で、去る10月11日に250年遠諱法要が勤修されました。

龍澤僧堂で修行をさせていただいた私も、法要に請を受けましたので出頭してまいりました。

blog_MG_5424.jpg僧堂にいくと、懐かしい顔が勢揃いし、とても楽しい時間となります。ただもう見られなくなった顔もあり、そんな寂しい話もしながら、法要の出頭を待つのでした。

_MG_5426.jpg向嶽寺派管長、円覚寺派管長をはじめ、老師方が居並ばれる中、法要導師は龍澤僧堂の松華室後藤榮山老大師が勤められ、展具九拝式につづいて香語。

松華室老師の香語は、

以前以後無白隠
間出扶桑中再興
今日焚香半五百

上酬慈蔭江湖僧

というものでした。「以前以後に白隠なし」と五百年間出と称される白隠禅師のことを唱われています。その後、楞厳呪を行道してお勤めしました。

この法要に先立ち、10月7日(土)から関東の僧堂や、龍澤寺ととくに縁のある岐阜の瑞泉僧堂や京都の円福僧堂から雲水が20数名参集して、報恩摂心が営まれていました。白隠禅師の開かれたこの龍澤寺で、どういう所見が得られたことでしょうか。

法要後に、雲水たちは各僧堂に向けて出立です。方丈前で並んで般若心経を唱えます。

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その後、老師方をはじめ、僧俗みなでお見送りしました。

なかでも山門で見送られる松華室老師のお顔が印象的でした。大法会を無事円成されて、さぞや安堵されたことでしょう。

blog_MG_5507.jpgこの報恩摂心での提唱は白隠禅師の年譜でした。その講本として禅文化研究所所蔵の刊本を複製してお使い頂きました。この複製本には、山岡鉄舟による白隠禅師に国師号を賜るように各派本山に呼びかけた書状(東京・全生庵蔵)なども資料として付けたものです。

 

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白隠フォーラムin大分

 

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9月30日(土)開催の「白隠フォーラムin大分」(共催:花園大学国際禅学研究所・臨済宗黄檗宗連合各派合議所遠諱局)に向けて、会場関係者との打合せに行ってきました。会場は大分駅から徒歩6分のところにあるコンパルホール。公民館、図書館なども併設した大分市の複合施設です。

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白隠フォーラムは14時から以下の内容で3階の多目的ホールで行われます。

講演:「衆生本来仏なり」 佐々木道一老大師(萬壽僧堂師家)

「白隠禅画をよむ」 芳澤勝弘氏(花園大学国際禅学研究所顧問)

会費は無料です。お近くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。

 

【お問い合わせ・申込先】
花園大学国際禅学研究所
hakuin@hanazono.ac.jp
電話 075-823-0585  FAX 075-279-3641

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白隠禅師シンポジウム 名古屋会場 おわりました

 

blog_MG_3286.jpg去る6月22日木曜日、白隠禅師250年遠諱記念の白隠禅師シンポジウム【名古屋会場】が開催されました。

会場は名古屋市熱田区にある熱田文化小劇場。前日は大荒れの天気で、新幹線が止まるなど大混乱でしたが、当日は幸いにして好天に恵まれ、来場者は200人を数えました。

blog_MG_3337.jpg白隠研究第一人者である芳澤勝弘先生による講演「美濃の白隠」と題して講演、そして岐阜県・正眼寺専門道場師家の山川宗玄老師に「毒語心経」の提唱をしていただきました。会場で配られた用紙に、来場者に質問事項を書いてもらい、最後にお二人の質疑応答の時間がありました。

blog_MG_3281.jpg会場ロビーでは、弊所の出展販売もさせていただき、たくさん、お買い求め頂きました。

のこるは来年お正月の九州博多でのシンポジウムだけとなりました。詳細は未定ですが、詳しくはまた、こちらのサイトにてお知らせいたします。

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白隠禅師シンポジウム 名古屋会場のお知らせ

 

0322_白隠パンフ_最終-1.jpg臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱の特別事業も残り少なくなってきました。全国4ヶ所で行なう白隠禅師シンポジウムも、東京と京都が終了し、のこすは名古屋と九州です。

来たる6月22日に、名古屋市熱田区の熱田文化小劇場にて、「白隠禅師シンポジウム 名古屋会場」が開催されます。

白隠研究第一人者である芳澤勝弘先生による「美濃の白隠」と題した講演、また「天下の鬼叢林」として知られる岐阜県・正眼寺専門道場師家の山川宗玄老師に「毒語心経」の提唱があり、お二人への質疑応答の時間も設けます。
こちらは入場料が1000円(税込)で、定員:300名となっており、事前のお申し込みも必要です(会費は当日、受付にて徴収いたします)。

詳細はこちらのパンフレット(PDF)をご覧下さい。

まだ残席はあるようですので、お申し込みはお早めに。お申し込みはこちらから。

 

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白隠禅師シンポジウム【東京会場】おわりました

去る2月18日(土)、東京の日経ホールにて「白隠禅師シンポジウム【東京会場】」が行なわれました。

「白隠さんとわたし」というテーマに基づき、横田南嶺老師(円覚寺派管長)と芳澤勝弘氏(花園大学国際禅学研究所顧問)の講演と、その後、司会の細川晋輔師(妙心寺派龍雲寺住職)が加わっての鼎談という内容で、会場にはおよそ350名の方がお越しになりました。

blog_MG_1529.jpg蓮沼良直師よりごあいさつ

冒頭で蓮沼良直師(臨黄合議所理事長)のご挨拶があり、まず最初に芳澤氏より白隠禅師の語録『荊叢毒蘂(けいそうどくずい)』についてのご講演をいただきました。

blog_MG_1547.jpg芳澤先生の講演

「荊叢毒蘂」とは「荊の藪の中に咲いた毒の花」という意味になるそうで、「毒」という言葉のイメージはあまりよくありませんが、白隠禅師はこの「毒」という文字を好んで使われていたということです。ふつう、語録は亡くなってから弟子が編集するものですが、これは白隠禅師が生前に自ら出版され、自ら提唱されたという非常に珍しいものです。
今回の遠諱にあたって、芳澤先生は、この『荊叢毒蘂』の現代語訳や注釈を付した『荊叢毒蘂』乾・坤(禅文化研究所刊)を著わされたが、白隠禅師自らの提唱の際に弟子が書いた細かい文字の書き入れがある『荊叢毒蘂』の版本も残っており、これがなければ注釈することが非常に困難であったということ、また、漢詩の一文には当時の松蔭寺の情景が垣間見られる部分などもあり、9巻有る各巻にぎっしり書き入れがあることから、よりわかりやすく訓注することができたとお話されていました。

次に、横田老師からは白隠禅師の有名な仮名法語『夜船閑話』について、禅師が日本で初めて「健康」という言葉を使われたというお話から、「健康」とは大自然を感じることであり、私は頭で感じることより身体で感じていただく講演を行ないますと一言。

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横田老師の講演

その中でも「健康」に生きるには正しい呼吸することが最も重要であり、大自然の営みは息をすることであると仰いました。また、人間は1日に2~3万回も呼吸をしているそうですが、考えるという行動は6万回に及ぶそうです。どちらも私たちが生きていく中で大切なことでありますが、白隠禅師は吸った息が腹に届くその終着点こそが本当の自分であると唱えられたこと、また、身体の至る所に行き届く息を意識すること、身体の部分(腹、腰、足)などを意識し、それを感じることで元気が出て「健康」を促すという教えを説かれたことが、とても印象的でした。

鼎談では、それぞれ白隠禅師についてお話しいただきました。

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鼎談の様子

お二人が共通して唱えられたことは、白隠禅師の禅は「四弘誓願」の実践であるということでした。

つまり、人々の悩み苦しみは尽きませんが、少しでも救っていきたいと願う心。互いの煩悩苦しみはつきませんが、少しでも滅していくこと。学ぶことは無量にありますが、命ある限り学んでいきたいと思うこと。仏道は無常でありますが、どこまでも求めていく姿勢。その4つの中でも特に、人々の悩み苦しみがつきない限りは自分もまた精進していくという姿勢を突き通された白隠禅師であるからこそ、やはり「健康」であることが重要であったのではないかとお話しいただきました。

blog_MG_1629.jpg白隠シンポジウムは今後、京都・名古屋・福岡の会場で行なわれますので、皆様のご参加を心よりお待ちしています。福岡の詳細についてはまだ未定ですが、京都・名古屋について詳しくはこちらをご参照下さい。

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お富士さんと白隠禅師

去る18日(土)は、遠諱の記念事業の一つである「白隠シンポジウム【東京会場】」が開催され、東京の日経ホールまで、スタッフとして馳せ参じておりました。そのことについては、改めてお伝えするとして。

往路は若干曇りがちのお天気でしたが、日曜日の帰路には快晴。さぞや富士山がきれいに見えることだろうと期待して、当然のように新幹線のE席を指定してカメラも用意した上で乗車しました。

京都からの往路には新富士駅のあたりから見るときれいですが、復路には東京を出てすぐ、品川あたりからも遠くに望め、また小田原手前あたりからもよくみることができます。
それが、この写真。おそらく御殿場のあたりでしょうか。

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そして、熱海のトンネルを越え、三島駅を通過していくと、手前の愛鷹山があるせいで、こんな美しい富士山がすぐそこにあっても全く見えないというところが少し続きます。

白隠禅師の住まわれていた松蔭寺は、沼津市の近くの原宿というところにありますが、そのあたりからも、おそらく愛鷹山のせいで、裾野は見えないと思います。こんな感じでしょうか。

blog_MG_1678.jpgちょっとモヤモヤした見え方ですね。そして愛鷹山をすぎてしまうと、新富士駅手前からは雄大な富士山の全貌が望めます。

blog_MG_1691.jpgいかがですか。何度見ても素晴らしいお山ですね。

ただ残念なことに、このあたりは製紙工場だらけで煙突や高圧線がたくさんあって、なかなかベストショットが撮りにくいのです。もう少し、望遠で引き寄せてみるとこんな写真です。

blog_MG_1683.jpg右の裾野の方にぽっこり突き出ているところに手前に窪んでいるのは、宝永4年(1707)におきた、いわゆる宝永大噴火でできた噴火口があるあたりです。白隠禅師は貞享2年(1685)のお生まれですから、数えで23歳の時に起きた大噴火の跡です。地獄が怖くて出家した白隠禅師でしたが、『白隠年譜』によると、このとき修行中だった白隠禅師は岐阜の馬翁和尚の所を辞して松蔭寺に戻っており、この大噴火と地震で兄弟弟子達は恐れおののき郊外に逃げていたのに、白隠だけは本堂でじっと「天命に命を預けているから怖れることはない」と誓願を立てて坐禅を続けておられたとあります。このあたりの事情も『新編 白隠禅師年譜』(編著・芳澤勝弘/禅文化研究所刊)に詳しくあります。

富士山のもとで生まれ、各地を行脚した修行の後も、この富士山のもとで一生、法を説かれた白隠禅師。今年は亡くなって250年遠諱の年です。

 

 

 

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作品返却 妙心寺

 

宝物の返却も終盤に入ってきました。本日は妙心寺への返却に同行しました。妙心寺からは国宝の「関山」道号をはじめ重文クラス4点を含む絵画・書跡7幅をお借りしていました。同じ作品でもガラス越しに見るのと直接見るのとは伝わってくるものが違います。この仕事ならではの眼福にあずかりました。

myoshin_1.jpgmyoshin_2.jpg 翌日は一路高知県へ。長宗我部元親像をお借りした高知県立歴史博物館に伺いました。

koti_1.jpgここでは平成29年10月14日から11月26日まで特別展「今を生きる禅文化-伝播から維新を越えて」が開催されます。土佐ゆかりの夢窓疎石、義堂周信、絶海中津らに焦点をあて、県内寺院に伝わる名宝と京都と臨済宗各寺院の宝物などが展示される予定です。

続いて元親像の所蔵者への御礼に高知市内にある若宮八幡宮を訪れました。

koti_2.jpgここは長宗我部元親が初陣の際、陣所を構え戦勝を祈願したことから出陣祈願の社と定められた所です。境内には長宗我部元親の像が建立されています。

koti_3.jpg美男で知られ「歴女」からも絶大な人気を誇る元親ですが、この日も若い男女が何名か訪れていました。

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作品返却 方広寺

特別展に出品された宝物の返却に浜松市の方広寺に行ってきました。
参道は見頃は過ぎたものの所どころに満開の紅葉が残っていました。
方広寺からは重文の宝冠釈迦如来坐像をはじめ開山無文元選像、白隠「百寿字」など8点ほどお借りしていました。

houkoji_1.jpghoukoji_2.jpghoukouji_3.jpg仏像の移送や開梱には細心の注意が払われます。東博の学芸員や日通の作業員らにより慎重に作業は進められ、坐像は元の場所に無事安置されました。

kokutaiji_1.jpgkokutaiji_2.jpg翌日は岐阜県経由で富山県高岡市にある国泰寺に伺いました。こちらは絵画1点と開山慈雲妙意坐像の返却です。開山堂までの雨に濡れた路面は滑りやすく、足下を注意しながら運び込みました。坐像の表面は剥落が目立ち、持ち運びも大変です。肌寒い中での作業でしたが、安置され元通りに荘厳されました。

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堺市 南宗寺

禅展の出展作品の返却が続いています。
先日は、三好長慶公や沢庵禅師、千利休や武野紹鴎などと縁が深い大阪府堺市の南宗寺へ行って参りました。

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これは仏殿です。拝観で行ったわけではないので、内部までは入っていませんが、天井には龍が描かれているそうです。

南宗寺は三好長慶が父の菩提を弔うため大林宗套を開山に建立した寺院で、臨済宗大徳寺派の専門道場ですが、現在は雲水がいないため閉単となっています。したがって禅堂もあります。

境内には千利休の遺愛の井戸「椿乃井戸」がありました。

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また、山門は国の指定文化財となっています。南宗寺はもとは宿院という地名のあたりにあったそうですが、大阪の陣で焼失し、それ以後にこの地に沢庵禅師によって再建されたそうです。

s_MG_0874.jpgところで、ここに徳川家康のお墓があります。なぜ?と思い、返却の際のご挨拶のときに、住職の田島碩應老師にお話を伺ったところ、大阪夏の陣のとき、真田幸村の奇襲を受けて籠にのって逃げ出した家康は、槍使いで有名な後藤又兵衛によってつかれて南宗寺で絶命したという伝説があり、それでここにお墓があるのだとか。大河ドラマの「真田丸」でも出てきましたが、何人も影武者がいたようです。

改めて時間をとって拝観によせていただきたいと思いました。

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丹波 高源寺

特別展の宝物返却のため兵庫県にある高源寺に行ってきました。
高源寺は、鎌倉時代に開創された臨済宗中峰派(幻住派とも)の本山で、現在は臨済宗妙心寺派に属し丹波屈指の名刹として知られています。

特別展では中峰明本像(重文)をお借りしたのですが、作品は寄託されているので今回は御礼だけの訪問でした。
毎年紅葉の時期には、全国から訪れる多くの参拝者で賑わうそうですが、今は葉はすっかりと落ちてしまい、境内も綺麗に掃き清められていました。

惣門から入り、山門、仏殿、方丈へと続く参道は石段になっており、方丈前の石段は壁のような急勾配です。
建造物の殆どは天正年間、織田信長の丹波攻めにより焼失しその後に再建されたものですが、どれもが往事を彷彿とさせる佇まいでした。

1_sando.jpg山門へと続く参道です。

2_butuden.jpg仏殿。修復された本尊「釈迦如来坐像」は目映い輝きを放っていました。

3_tahouto.jpg多宝塔。中には経典が収められています。

4_azumaya.jpg参道脇にある東屋の屋根は苔むして、盆栽のように木が生えていました。

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禅展がおわりました

春には京都国立博物館で、秋には東京国立博物館で開催しておりました「禅 心をかたちに」展が先月末で終了し、このところ毎日、手分けをして、お借りしていた大切な宝物什物を各地のご寺院や博物館・美術館に返却にまわっております。

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運送は、美術輸送で一番の定評のある日本通運の美術輸送班。トラックには日通のスタッフの他に、博物館の学芸員さんや主催の日経新聞の担当者も同乗し、臨黄合議所事務局からも御礼のご挨拶に同行しているという毎日です。
今日は宇治の大本山萬福寺様と田辺の酬恩庵様に行って参りました。

禅展ではオリジナルTシャツまで販売されていましたあの、羅怙羅尊者の胸がぱっくり割れてお釈迦様が顔を出されているあの羅漢像、印象をもってご覧になった方も少なくなかったのではないかと思いますが、この羅怙羅尊者を含む十六羅漢木像は黄檗山萬福寺の宝物です。大きなものなので、返却も大変でした(その詳しい様子は明日のブログで)。

_MG_0844.jpgその後、田辺の一休寺こと酬恩庵へ。こちらからはあの一休禅師の頂相や、御愛用品をお借りしていました。
名物の紅葉もそろそろおわりでした。ご住職によると、やはり今年は一週間くらい早いとのことでした。

_MG_0839.jpg大切なご宝物をお貸し頂き、感謝申し上げる次第です。

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作品返却

昨日のブログで書きましたとおり、東京国立博物館での特別展「禅 心をかたちに」が終了し、各寺院からお借りした宝物の返却が始まりまっています。
改めて、宇治市の萬福寺への返却の様子を細かにご紹介します。

man_1.jpg1)それぞれの宝物の形状に合わせた段ボールケースから取り出し、寺側の立ち会いのもとチェックします。

man_2.jpg2)仏像は専用の木枠に入れての移動でした。

man_3.jpg3)大きな仏像となると運ぶのも大変です。

man_4.jpg4)展覧会の主要作品の一つにもなった羅逹コ羅尊者像です。 

man_5.jpg5)美術院の方によるチェックと補修が行われました。

作業の様子を見守っていた参拝者の一人は、「ようやく帰って来られましたね」と安堵感を交えて仰ってました。

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特別展「禅―心をかたちに―」入場者10万人!

 

臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念 特別展「禅―心をかたちに―」の入場者が10万人を超え、18日にセレモニーが行われました。

taguchi11.jpgセレモニーに参加されたのは、東京都からお越しの新井恵さん。ご家族・ご友人と来館された新井さんには、東京国立博物館の富田学芸研究部長から、記念品の展覧会図録と出品作品「国宝 瓢鮎図」のトートバックが贈呈されました。贈呈式にはトーハク広報大使のトーハクくんも登場し、お嬢さんの麗加さんも大喜びでした

新井さんは「国内外の美術館・博物館を巡るのが好きで、思い込みなく何か感じられたらと楽しみにしてきました。」と語っておられたとのことです。

特別展「禅―心をかたちに―」も、残すところわずか1週間をきった、11月27日(日)までです。

臨済宗・黄檗宗十五派の本山が協力した、これだけの規模の展覧会。次に開催されるのは、50年後でしょうか。ひょっとすると、もう二度とないかもしれません。

まだご覧になっていない方、もう一度ご覧になりたい方は、ぜひ東京国立博物館へお急ぎください!

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「中国旅行記3(玉仏寺・豫園観光)」

 

IMG_8367.jpg鄭州の空港から中国最大の都市、上海へ。
この日の天候は曇りで、非常に湿度が高く、かなり蒸し暑い1日だったことを憶えています。

IMG_8364.jpg空港からバスに乗り約30分で玉仏寺に到着しました。玉仏寺は1882年に創建され、創建者がインドからの修行の帰りに、ミャンマーで玉でできた仏像を手に入れ持ち帰り、その2体の玉仏がこの寺に安置されたので、玉仏寺と名付けられたという歴史があるそうです。

IMG_8353.jpg繁華街の中にあるお寺ですが、山門は常に閉まっているということで、道路沿いの側面にある小さな門から入りました。

IMG_8361.jpgIMG_8363.jpg比較的新しいお寺なので、仏像などの状態も綺麗な物が多かったです。
メインの翡翠で造られた仏像は玉仏楼という建物の2階にありました。写真撮影は禁止でしたが、薄暗く怪しい雰囲気の空間に光り輝いた状態で安置されていて、とても優しい表情をした仏像に、観光客の方々はしばし手を合わせておられました。

現在では上海仏教界の中心となっているのがこの玉仏寺であり、ツアー観光としても必ず組み込まれる寺院だそうです。

◇豫園観光

IMG_8375.jpg上海で一番有名といって良いほどの観光スポットに到着しました。豫園は明の時代に造られ、中国の文化を代表する400年以上の歴史を持つ庭園です。

IMG_8378.jpg豫園の「豫」は「愉」に通じ、「楽しい園」という意味があるそうです。

IMG_8373.jpg広大な敷地は約2万平方メートルもあるそうですが、周りには多くの商店ががあり、国内外の観光客で賑わっていました。人混みで覆い尽くされているので、団体で歩いても迷子になるくらいです。

IMG_8379.jpgここには中国古来の庭園が有り、昔の中国の建物がそのまま残っています。

IMG_8384.jpgこちらは「玉玲瓏(ぎょくれいろう)」という太湖石で、太湖石とは上海の西約70キロにある太湖から産出される石で観賞用に重宝されているそうです。
名石と呼ばれるには条件があって、細く痩せて見える事、しわが多い事、穴が中でつなっがっている事などが条件なのだそうです。中央の石がその条件に最も近く 名石中の名石でその名を「玉玲瓏」というそうです。石の頂点から水を注ぐと全ての穴から水が流れ、また、石の下から香を焚けば全ての穴から煙が立ち上がるという幻想的な光景が見られると話しておられました。

P1060335.jpg最後に豫園の中にあるお茶屋さんにて総茶礼。中国ならではのお点前を流暢な日本語でご説明いただきとても分かりやすかったです。

3日間の短い旅でしたが、年齢や肩書きに関係なく、皆さんが笑顔で親しくお話されている姿がとても有意義で印象的でした。
まずは全員無事に帰国できたこと、更に言えば、今回の旅でたくさんの宝物を見学してきましたが、こうして皆様とのご縁をいただき、一団で時間を共に過ごせた事が一番の宝物になったことはいうまでもありません。ご参加いただいた方々には心から感謝御礼申し上げます。

P1060316.jpg
(おわり)

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「中国旅行記2(嵩山少林寺)」

8時半にホテルを出発し、中国河南省登封市にある五岳(中国の五大名山)の一つ、嵩山の麓にある禅宗発祥の地、少林拳の総本山、嵩山少林寺へ参ります。

IMG_8213.jpg少林寺に到着するまでの壮大な山々。

IMG_8229.jpg少林寺到着。少林寺の創建は496年ということですが、1928年の軍閥混戦の最中に隋末以降最大の大火があり、建物や魏代の仏像などすべて焼失し、現在のお寺は最近復元された物だそうです。

P1060167.jpg少林寺の高僧方と合流し、少林寺住職の永信法師との面会まで境内案内していただきました。

P1060203.jpg正面の大雄峰殿に移り一同で大悲呪を唱和。

P1060196.jpg10時に永信法師と面会し、永信法師と団長の松竹寛山老師のそれぞれの挨拶をいただきお土産の交換を行ないました。
1日少林寺に滞在することをお話しすると、永信法師はとても喜んでおられました。

P1060200.jpg永信法師と一同で記念撮影。

P1060210.jpg永信法師のご厚意で、現役修行僧による少林拳の演武を見せていただきました。一般の方はここには通してもらえないということと、現役の修行僧の演武は普段はショーとして公開していないと伺いました。日々の修行で培った迫力ある技の1つ1つを間近で見ることが出来ました。
ここで裏話になりますが、映画「少林寺」で映画に登場したお寺はここではないそうです。舞台は、撮影のために4カ月かけて中国浙江省に作った「瓜二つ」のセットで、その建造には2000万元(約2億4000万円)も使用されたというお話もお聞きかせいただきました。

P1060230.jpg午後からは初祖庵(達磨大師が9年間面壁されたという洞窟)に向けて出発。初祖庵の反対の山には二祖庵があり、ロープウェイで上ることができます。二祖庵に上られた方も何名かおられましたが。殆どの方が初祖庵を目指しました。山の頂上に見える白い達磨像がゴールです。頂上までの階段の数は約900段あるそうです。

P1060246.jpg足場はとても不安定で、蟹歩きで上らなければ進めないような階段も有りました。
また、登山道には10ヶ所ほど休息場もあったので、時おり休憩をとりながら頂上を目指しました。

P1060250.jpgこちらは頂上手前にある達磨洞。ここが達磨大師が9年間面壁されたとされる洞窟です
この達磨洞の奥には、9年間の面壁で達磨大師の影が遺っていたそうですが、清朝の中頃に、少林寺の僧侶がこの面壁石が消失してしまう事を恐れて、蔵経閣に保存する事にしたそうです。しかし、軍閥によって少林寺が焼き討ちされた際に、面壁石は蔵経閣と共に焼失してしまい、現在は、面壁石の複製品が文殊殿に安置されています。

IMG_8345.jpg頂上に到着し、登山希望者は無事全員たどり着きました。
登り切った達成感で一致団結!

今回、達磨大師のふるさとに足を運ぶことで、達磨大師が築いた少林寺の歴史と、数々の難を乗り越えて少林寺の地が現存していることを改めて知ることができました。
少林寺からバスで鄭州へ。
(つづく)

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「中国旅行記1(竜門石窟)」

本ブログですでに別のスタッフが報告していました「臨済禅師1150年遠諱 日中合同法要記念訪中」の記録。解団後に組まれていた長い方のコースでは、洛陽の龍門石窟、崇山少林寺、そして上海の玉仏寺や豫園を訪ねました。
3回にわたって、その旅行記を書いていくことにします。

IMG_8086.jpg新幹線に乗り石家荘から約3時間かけて洛陽へ。

IMG_8096.jpgIMG_8101.jpg到着後、約20分ほどバスに乗って竜門石窟に向かいます。石窟の入り口までは専用カートで10分ほど移動。

IMG_8110.jpg入り口に到着しましたが、かなり日差しが強く日よけ対策は必須でした。

IMG_8153.jpgIMG_8202.jpgこの石窟竜門石窟寺院は2000年に世界遺産に認定され、敦煌の莫高窟、大同の雲崗石窟と並ぶ中国三大石窟の一つであるそうです。石窟は1352ヵ所もあり、全長は1kmにも及びます。
この石窟寺院の造営は494年ごろから開始され、唐時代末まで約400年にわたって続けられたそうです。

IMG_8167.jpgIMG_8144.jpgIMG_8161.jpgすべて手彫りで、彫られた仏像は、約10万体であるということ知り、壮大な労力と時間を費やして完成されたそうです。
また、文化大革命の時に殆どの仏像が破壊され、顔や手のない仏像がたくさんみられました。仏像の中には数センチの仏像もあり、大小様々な仏像を拝見することが出来ました。

IMG_8172.jpgなんと言っても見所はメインの盧舎那仏(東方のビーナス)とも呼ばれているそうです。高さは17メートルあり、その左右に2体ずつ比丘、菩薩、天王、力士の巨像が9体が彫られています。

P1060162.jpg対岸からみる石窟群が一番絶景というこで、一団で記念撮影。


暑さと急な階段の上り下りで歩き疲れたせいか、次の嵩山への移動のバスでは殆どの方がおやすみになられていました。
(つづく)

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鎌倉大坐禅会

098-en20161031-_AC_9222.jpg去る10月29日~30日に、臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念事業の一つ、「鎌倉大坐禅会」(於・建長寺/円覚寺)が開催され、私たちスタッフも準備もあり前日より現地に向かいました。

前日28日は小雨も降り気温も低く、肌寒い一日でしたが、翌当日はお天気も回復し、スタッフ一同もほっと安心。

午前10時より、大本山建長寺にて遠諱法要が勤修され、臨黄各派の老師、総長方や関係寺院などの尊宿、そして一般関係者等のご参列をいただきました。

最初に、円覚寺派管長・横田南嶺老師による『臨済録』提唱。

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つづいて、建長寺派管長・吉田正道老師の導師による臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱法要が勤修されました。記念法語の最後にされた一喝は大迫力でした。

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午後からは、いよいよ一般参加者に向けての大坐禅会。建長寺と円覚寺の会場に分かれて開催され参加者の総合計は約1000人でした。

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遠諱関連事業としては、あとは来年以降の白隠禅師シンポジウムを残すのみとなってきました。あと一踏ん張りです。

 

 

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鎌倉大坐禅会のご案内

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10月29日・30日の両日、遠諱企画の締めくくりとなる鎌倉大坐禅会が建長寺と円覚寺で開催されます。
29日の午後1回、30日の午前と午後それぞれ1回ずつの計3回、提唱と坐禅がセットになったコースで行われます。
既に定員となったコースもありますが、30日午後のコースは空きもございます。
初心者を含め、一般の方々が本格的に禅体験できる貴重な機会となっていますので、みなさまのご参加を心よりお待ちしています。

申込締切日は10月16日です。
詳細並びにお申込みはこちらからどうぞ。

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横田南嶺老師の講演会

来たる10月18日からの東京国立博物館での特別展「禅―心をかたちに-」の開催を記念し、本日(10月5日)19時から日経カンファレンスルームで、鎌倉の円覚寺派管長、横田南嶺老師の講演会が開催されます。

「白隠禅師に学ぶ」と題し、書画に込められた思いや、「延命十句観音経」を弘めた白隠禅師の願いなどをお話しいただく予定です。

若干の空席があるようですので、ご来場予定の方は、お早めにお求めください。

講演会の詳細は展覧会公式サイトへ!

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臨済禅師1150年遠諱  日中合同法要記念訪中(6)

合同法要を無事円成した訪中団一行は、バスに便乗し、宿泊先の石家荘ヒルトンホテルへ戻ります。

_AC_8266.jpg休む間もなく、今度はヒルトンホテルの宴会場にて、日本側からの答礼昼食会。各派の総長さん方にお出迎えをいただきました。

IMG_4959.jpg日本の僧侶と違い、中国僧は般若湯は一切召し上がらないので、乾杯もお茶にて!

乾杯の音頭は天龍寺派管長佐々木容堂老師。

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法要が無事におわったこともあり、和やかに答礼祝宴はお開きとなりました。

ひきつづき、ヒルトンホテルの真向かいにある、河北博物院へ徒歩で移動。こちらで「日中合同墨蹟展」が開催されます。

_AC_8400.jpgお坊さん達の一団と雖も、厳重なセキュリティチェックを経て、まずは開催式典テープカットの会場へ。
両国の代表者が登壇しての挨拶。

_AC_8414.jpg昨夜の歓迎会、本日の合同法要と答礼昼食会、そして墨蹟展の開催式。
すべてに両国代表の挨拶があり、そしてそれぞれに通訳がつくので、挨拶する方も、聞いている方もちょっとお疲れ気味。いよいよテープカット!

ところが、そのテープカットは意外な方法でした。

_AC_8466.jpgなんと、この大きな丸い地球儀のようなボールに代表者がタッチすると、ボールの中で開催開始を意味する文言が電光掲示で表示されるという仕組み。

そして、いよいよ墨蹟展へ。下見の時に誤りを見つけ訂正を依頼した大看板の日本語、ちゃんと修正されているかが不安だった事務局一同でしたが、下の大看板を見て胸をなで下ろしました。

_AC_8404.jpg展覧会場では、墨蹟も来場者も日中取り混ぜて盛況となりました。

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博物館をあとにして、一行は、約1時間のバスに揺られて、趙州塔のある柏林寺参拝へ。

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全員で趙州塔前にて大悲呪一巻をお勤めし、柏林寺内を拝観させて頂きました。臨済寺よりも遙かに広い境内ですが、ここも、近年整えられたもので、以前は荒れ果てていて、この塔があっただけとか。

一番奥の方には、この「萬佛楼」があります。

IMG_5004.jpg中はといいますと、こんな様子です。僧侶や信者の方が、晩課をあげておられました。

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今回の旅で唯一、若干の観光気分を味わえた参拝でした。この後、ヒルトンホテルに一旦もどって休息、夜には夕立と大渋滞の中を国賓大酒店に移動し、訪中団の解団式を執り行ない、翌朝、訪中を続けるグループ、あるいは帰国するグループと、各団体に分かれました。私たち事務局は一名以外はこれにて帰国。

大きな問題もなく訪中日中合同法要を終えて、ほっと一息でした。(おわり)

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臨済禅師1150年遠諱  日中合同法要記念訪中(5)

まもなく訪中団が到着するという連絡が入ると、臨済寺住職の慧林法師や明諞ィ法師法師をはじめ、臨済寺の僧侶、信者さんたちが列をなしてお出迎えに立たれました。

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南禅寺派管長をはじめ各派管長や老師方につづき、訪中団が大型バスで続々と到着です。

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到着された一行はただちに会場へ入っていただきました。ただ、お天気が良すぎて、直射日光のあたる場所は、法衣を着ての待機はなかなかの修行でした。

_AC_7963.jpgところで、この写真、建物の屋根の上にはしごで登って撮影したのです。なにしろ会場がよく見渡せるんです。

IMG_4730.jpg IMG_4802.jpg _AC_7998.jpg

合同法要がはじまると、まず、日中の主要参列者のご紹介ののち、中国仏教協会副会長の演覚法師と、臨済寺住職の慧林法師、日本側からは団長の南禅寺派管長中村文峰老師が代表してご挨拶をされました。

つづいて、両国の主要参列者が真前に献花をされます。

_AC_8022.jpg各派管長や老師方、そして各派総長方により、美しい白百合が献花されていきました。

いよいよ法要の開始です。まず最初に中国側の僧侶により読経が行なわれました。中国音での読経ですので詳しくは分からないのですが、般若心経の冒頭「パンニャーパラーミータ」は確認できました。

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そのあと、続いて、日本側の法要です。中村文峰老師の香語のあと、大悲呪一巻を読誦いたしました。

_AC_8173.jpg法要が終わる頃、ブーンと大きな蜂が飛んでいるような音がするので空を仰いだら、中国側はドローンを飛ばしての撮影もしていたようです。

法要が終わって自由参拝。法要中は長時間暑い中に座っているだけだった訪中団も、各々、臨済塔正面で献花したり焼香したりして参拝をされました。

_AC_8217.jpgその後に再び法要会場にての団体写真。約300名の集合写真はかなりの圧巻でしたが、中国側がとても不思議な撮影機器をもっており、パノラマ写真を撮ってくれました。

正式な集合写真は、臨黄ネットの遠諱専用ページにて公開するとして、ここでは、その直前の様子を。

_AC_8237.jpg無事に合同法要は円成し、この後、答礼昼食会、日中合同墨蹟展、柏林寺参拝と、過密スケジュールは続きます。

(つづく)

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東京国際ブックフェアが終わりました

去る9月23日~25日の秋彼岸後半の3日間、東京ビッグサイトにて、「第23回 東京国際ブックフェア」が開催され、ご案内しておりましたとおり、弊所もブース出展いたしておりました。

初日の10時前には、秋篠宮殿下夫妻を中心にしてテープカットが行なわれました。

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おかげさまで、3日間通して4万人強の来場者があったようで、弊所ブースにもたくさんの方にお立ち寄り頂きました。

_MG_9052.jpg臨済禅師1150年・白隠禅師250年の両遠諱を記念して、臨黄合議所も共同での出展でしたので、10月から東京国立博物館で始まる特別展「禅 -心をかたちに」のパンフレットも配布しました。また新刊をはじめ、禅文化研究所の刊行物のほとんどを展示し、約2割引で販売をさせて頂きました。

_MG_9054.jpg6年ぶりに出展をいたしました感覚としては、以前と比べて、「禅」そのものに興味をもたれる方が増えたようでした。ご自由におとりくださいとおいておいた「鎌倉大坐禅会」のパンフレットも早々になくなってしまいました。

_MG_9057.jpg遠諱の記録写真をテレビ画面で流す、パネル写真展も、立ち止まって最初から最後までご覧頂いている方もありました。

愉快だったのは、高校時代にやたら目にした「赤本」。これを制作販売されている教学社さんのブースが目の前。三日間、目の前が真っ赤っかでした。

2016-09-23-10.15.jpgまた隣には、弊所と同じ京都からの数研出版さん。チャート式で有名ですよね。こんなTシャツを作って販売されていました。文系だった私はこんな計算に再三泣かされたのでした。

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そして、斜め前にはイスラム教の団体「日本アハマディア・ムスリム協会」。「イスラム教は、テロをたびたび行なっているイスラム国とイコールではない。本当のイスラム教は安全と平和を祈っているのだ」と、熱心に布教されていました。

私も直接お話をしたのですが、「私は仏教徒も尊敬している。なにもイスラム教と仏教で大きな交流シンポジウムをする必要も無い。私と仏教者のあなたが、ただ一緒にお茶を飲んでいるのを人が見るだけだけでいい。それだけで私たちは手をつないで世界の平和を祈っているというアピールができる」と言われていたのが印象的でした。

2016-09-24-17.42.jpg本来はブックフェアですから、本の見本市なのですが、こういった楽しい交流もできるのです。三日間、慣れない立ちっぱなしで脚も腰もクタクタにはなりましたが、いろいろな意味で有意義であったと思います。

また出展する機会がありましたら、どうぞお立ち寄り頂きますよう。とくに高額な専門書などは2割引でおもとめいただけますからお得です。

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臨済禅師1150年遠諱  日中合同法要記念訪中(4)

いよいよ合同法要当日。
訪中団は早朝より宿泊先の石家荘ヒルトンホテルの朝食会場にて朝食を取って頂きます。が、事務局はさらにそれより一足早く、法要の行なわれる臨済寺入りし、入念に最終チェックをしておりました。

ホテルから正定県へ向かうには、貊ケ沱河をわたります。ただ、貊ケ沱河は、私の思っていたイメージとはだいぶ異なるのですが、それはさておき……。

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ごらんください、この受け入れスタッフの数。多くがボランティアだそうですが、大変、ありがたいことです。皆さん、私たちに対して合掌してお出迎え頂いたのも印象的でした。事務局の方が、スタッフに説明をされているところです。

IMG_4482.jpg法要中に双方の僧侶によって献花がなされますが、そのための百合の準備が丁寧に行なわれていました。

IMG_4503.jpg臨済塔の横には仏旗がはためき、日中友好の合同法要の始まるのを待っているようです。

_AC_7725.jpg下の写真、こちらが臨済塔の正面です。信者さんが三拝の礼をしておられるところ。

_AC_7728.jpgその臨済塔左側に当たる広場が、合同法要の会場となります。正面中央には祭壇が作られ、お供え物などが見えますね。

_AC_7765.jpgよくご覧下さい、中央にはなにやら、お像があります。アップでご覧に入れましょう。

IMG_4545.jpg臨済禅師のお像でした。喝を吐かれているところでしょうか。それにしてもちょっとユーモラスなかわいらしいお像でした。さあ、そろそろ、陽も高くなり、会場の準備も整ってきたようです。まもなく日本側訪中団が到着するようです。

_AC_7760.jpg(つづく)

 

 

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東京国際ブックフェアで遠諱特別展招待券プレゼント

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先般も本ブログでお知らせしたとおり、まもなく、9月23日~25日に東京ビッグサイトにて「第23回東京国際ブックフェア」が開催されます。

弊所発行のほとんどの書籍を展示し、2割引にて即売いたします。専門書など高額書籍のご購入を検討しておられる方にはお得ですので、是非ご来場下さい。

なお、当日、弊所ブースにて2,000円以上お買い求めの方には、もうすぐ東京国立博物館で開催される遠諱特別展「禅 -心をかたちに-」の無料招待券(2枚一組)を先着100名様にプレゼントいたします。

また、弊所ブースにてお買い物をいただいた方には、臨黄ネットの「栞いろはうた」全47枚をセットで先着200名様にプレゼント。

みなさんのご来場をお待ちしております。

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臨済禅師1150年遠諱  日中合同法要記念訪中(3)

日中合同法要が明日に迫ったこの日、日本からの訪中団が続々と到着することになっています。
羽田空港、中部国際空港、関西国際空港からの各飛行機は、ほぼ定刻に飛んだとの事。しかしながら、夜19:00から開宴される、中国側の「歓迎晩宴」(於・石家荘世貿広場酒店)には、一番最後につく関空からの一行が北京空港到着後の大型バスでの到着がギリギリになりそうな様子です。
昨日は一日晴天でしたが、今日は一日曇り空。夕刻には雨も少し落ちてきました。首を長くして、関空からの一行と適宜連絡を取り合う中、19:30頃に到着。さっそく宴会場へご案内。ただちに開宴となりました。

まずは両国の主賓の紹介、そして両国代表者ご挨拶です。

招待者である中国側を代表して、臨済寺住職の慧林法師から歓迎のご挨拶。

IMG_4081.jpg日本側を代表して、円覚寺派管長横田南嶺老師からご挨拶でした。

IMG_4104.jpg続いて双方から、お土産の交換へと続きます。中国側からのプレゼントは、柏林寺住職の明海法師から手渡されました。

IMG_4181.jpgまた日本側からは、団長である南禅寺派管長中村文峰老師をはじめ、相国寺派管長有馬賴底老師、妙心寺派管長嶺興嶽老師、天龍寺派管長佐々木容堂老師がそれぞれ日本側からのプレゼントをお渡しになり、その後は、精進料理による宴会が和やかに行なわれました。

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IMG_4357.jpg(つづく)

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第23回東京国際ブックフェア出展のお知らせ

TIBF16_banner_01.jpg禅文化研究所は、来たる9月に東京ビッグサイトにて開催される「第23回東京国際ブックフェア」に、臨黄合議所と共同で数年ぶりに出展します。
今年は世界20カ国から470社が一同に出展する本の見本市「第23回東京国際ブックフェア2016」の今年の開催方針は、「読者のためのブックフェア」の開催とし、「本好きの方々に喜んでいただく場」「読書に馴染んでいない方々が、本を読むきっかけとなる場」になるようにしたいとのこと。講演会やイベント、子供向けのイベントも多数開催されます。

禅文化研究所のブースでは、新刊『訓注 槐安国語』『禅に親しむ』をはじめ、ほとんどの刊行物を特別価格で販売します。また、臨済禅師・白隠禅師の遠諱の年でもあるため臨済宗黄檗宗連合各派合議所と共催とし、去る3月に行なわれた東福寺での遠諱大接心や遠諱法要の様子をデジタルパネル展で紹介します。

特にご寺院には、お彼岸中でご多用とは存じますが、万障お繰り合わせの上、是非ご来場いただき、禅文化研究所・臨黄合議所ブースにお立ち寄り頂きますよう、お待ち申し上げております。

※当日のブースにて、10月18日から東京国立博物館で開催される遠諱特別展「禅 心をかたちに」の割引引換券付きパンフレットも配布申し上げます。

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臨済禅師1150年遠諱  日中合同法要記念訪中(2)

合同法要の準備段階二日目。
まずは、石家荘ヒルトンホテルの真向かいにある、河北博物館へ。
こちらでは、今回の遠諱法要にあわせて、日中の禅僧および中国書家による墨蹟展が開催されます。7日の合同法要の午後には、テープカットセレモニーが行なわれますので、展覧会場と共に、その打ち合わせにいきました。

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まことに立派な建物です。通訳でお世話になっている禅文化研究所の研究員でもある李さんによれば、ただ残念なのは、文化大革命により重要な文物が棄却されたため、展示するものが少ないのだとか。どこの国でも箱物はともかく、内容を充実させるのは至難の業のようです。

IMG_3907.jpg展示会場の入り口には、展覧会の大きな掲示が。ところがなんと、その展覧会名のタイトル、日本語表記がとてもおかしな日本語になっていたのです。おそらく、翻訳ソフトでも使ったのでしょう。さっそく修正を依頼し、李さんと私は博物館の日本語の打てないパソコンを借りて、臨黄ネットから文字を探し出し、なんとか、修正データを作ったのでした。

午後からは、合同法要を行なう臨済寺へ。個人的にも初めて訪れたのですが、以前も来た事のあるスタッフによると、もともとは臨済塔のみがあって、回りはほとんど何もない状態だったそうで、こんなに立派な寺院になっているのは驚きだとか。

IMG_3948.jpgオレンジのベストを着た臨済寺のスタッフの人たちも一所懸命に働いています。

法要の会場となるのは、臨済塔正面からいうと左側になる広場ですが、こちらでは法要の準備が少しずつ進められていました。

IMG_3956.jpg臨済寺側の調整をしていただいた明諞ィ法師を中心に、臨済寺のスタッフ(ボランティアも多いらしい)と法要の打ち合わせを入念に行ないました。

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(つづく)

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臨済禅師1150年遠諱  日中合同法要記念訪中(1)

臨黄合議所では、臨済禅師1150年遠諱を記念して、訪中団を組み、中国石家荘正定にある臨済塔のある臨済寺で日中合同法要を行ないました。その準備のために法要団の到着する2日前の9月4日から、遠諱旅行部会の部員さんたちとともに、事務局として禅文化研究所の我々スタッフ数名は関空をたち、現地に向かいました。
関空から北京空港の飛行時間は短いのですが、北京空港から石家荘のホテルまで、330kmの距離をマイクロバスで移動。ほとんど高速道路なんですが、北京市内などの渋滞のため、約6時間もかかるのです。

IMG_3887.jpg前回、訪中したときから比べると、街中には電動バイクばかりになっていて、少し驚きでした。環境問題の影響で国が主導しているのかも知れません。

到着するや、すぐに中国受け入れ側で中心となっていただいている柏林寺住職の明海法師(右の茶色い法衣の方)や事務局の方々との打ち合わせ。こちらの要望に対して、若い明海法師がテキパキとスタッフに指示を出していかれる様子は力強い限りでした。

IMG_3900.jpg日本からの訪中団が宿泊する石家荘ヒルトンホテルは、都市化が進む石家荘でもひときわ目立った高層ビル。フロントは31階にあります(下層階はテナントのようです)。

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合同法要は7日。あと2日の間に、いろいろ詰めていかねばならないことがあり、我々は夜遅くまで打ち合わせを行なってようやく眠りに落ちたのでした。(つづく)

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鎌倉大坐禅会のお知らせ

 


160809.jpg平成28年10月29日(土)、30日(日)に遠諱企画の締めくくりとなる大坐禅会を鎌倉で開催いたします。

これまでにも有楽町よみうりホールや六本木ヒルズなどの会場を使用して講演会やイベントを行ない告知して参りましたが、鎌倉禅の源流である大本山建長寺円覚寺にて坐禅会を行なうことが決定いたしました。

提唱と坐禅がセットになっており、食作法に則っていただく昼食や写経などのオプションもあります。
募集人数は全コース合計1440人です。間もなく定員となるコースもありますので、お早めにお申し込み下さい。

凛とした禅寺の雰囲気の中、初心者を含め、一般の方々が本格的に禅体験できる貴重な機会となっていますので、みなさまのご参加を心よりお待ちしています。

詳細並びにお申込みはこちらからどうぞ。


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臨黄ネット 雲衲報恩接心報告(4)


160613.jpgゆっくりの更新で恐れ入りますが、去る3月の臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱を記念した報恩接心の様子を、臨黄ネットにてご報告させていただいております。

第4日目の報告を先週金曜日にアップしましたので、ご高覧ください。
こちらからどうぞ。

 

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展覧会、一斉拝観終了



160524-1.jpg皆さまおはようございます。

先日22日(日)をもちまして、京都国立博物館での展覧会「禅-心をかたちに-」と、春の京都禅寺一斉拝観が終了致しました。
多くの皆さまに足をお運びいただき、感謝申し上げます。ありがとうございました。
私ども研究所の書籍も販売させていただきましたが、予想以上に多くの方に手に取っていただけたようで嬉しく思いました。
大型書店の宗教書コーナーにしか置いてありませんが、展覧会などで“禅”に触れると、やはり皆さま読みたくなるものなのですね…。
ネットショップはございますので、そちらもご活用いただければと存じます。

今回、京都での展覧会をお見逃しになられた方、秋には東京国立博物館にて展覧会を開催しますので、是非そちらにお運びください。またご案内させていただきます。



一斉拝観は、臨済宗・黄檗宗の本山を始め、各ご寺院にご協力をお願いし、京都市観光協会さんのお力拝借しまして開催させていただきました。関係各位には、この場をお借りして御礼申し上げたいと思います。
ありがとうございました。

160524-2.jpg私どもは、夢窓国師がお眠りになられる臨川寺と天龍寺の特別参拝ツアーを開催させていただきました。
設定日は7日間、のべ約340人ほどの皆さまをご案内させていただきましたが、そのご熱心な様子にはこちらも身が引き締まる思いでした。

そして単に参拝するのみならず、トーマス・カーシュナー師と共に過ごす時間というのが、人々にこれだけ影響を与えるのだなぁ…という発見もありました。
ツアーが終わられた後の皆さまの表情が、来られた時よりもスッキリと生き生きされていたような…。


それにしましても、おこしいただく皆さまが暖かく協力的な事に、大変嬉しく有難く思っておりました。
またいつの日か、サンガセミナーやその他企画にてお目にかかれますよう願っております。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


シヤチハタさんの多大なるご協力を得て開催しました一斉拝観のスタンプラリー。毎日たくさんのお葉書が届きました。有難うございました。5月31日まで受付けております。
抽選結果をお楽しみに!

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無文老師のおことば

160517.jpg無文老師にお花を供えましたので、ふと、色々とご紹介をと思いました。

研究所書籍の代表すべきロングセラーといえば、山田無文老師の『自己をみつめる』です。

そして無文老師の膨大な法話や提唱の中から、皆さまに是非読んで頂きたいものを集めたのが、『和願』『愛語』の姉妹本。短いお話がたくさん収録されていて、どこから読んでいただいてもその日にぴったりなお話が…。


まだ本を買うという段階でない方には、臨黄ネットの栞いろは歌・・・、そして、京都国立博物館で開催されている「禅 -心をかたちに」の展覧会HPで毎週更新されている禅語には、無文老師のお言葉が多用されています。


中国で生まれた禅ですが、自然の恵み豊かで四季のある日本、他国に類を見ない道の稽古というものがある日本において、その教えは私達日本人にやはりとてもしっくりくるものだなぁ…と、近頃特に思っています。



【平成28年度サンガセミナー、参加者募集中】

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報恩接心のご報告 -臨済・白隠遠諱-


160516.jpg皆さまおはようございます。

昨日は禅文化研究所のFacebookにて、日曜美術館の再放送と、BS日テレ「船越英一郎 京都の極み」の放映をごあんないさせていただきましたが、ご覧いただけましたでしょうか。

日曜美術館は主に白隠さんにスポットが当たっていましたが、京都国立博物館での展観は、あくまでも臨済禅師・白隠禅師の遠諱にちなんだものです。遠諱の年でなければ開催できないような大々的な展覧会です。
臨済宗黄檗宗各派本山をはじめ、全国の末寺より様々な宝物が集まっていますので、せっかくのこの機会、臨済宗の大きな流れ、日本文化に及ぼした影響などを感じていただければと存じます。
椅子坐禅会があったり、ロビー講話などもあります。宝物と出会うのみならず、是非体験もなさってみてください。 

160516-2.jpgBS日テレの船越さんの番組では、遠諱大法要や接心を大いに取り上げていただいたのは大変嬉しく思いました。すでに早いもので2ヶ月以上がたちますが、ようやく(誠に申し訳無いです)、ご報告をまとめてゆく事にとりかかっております。

まずは3月3日、接心がはじまる前の準備段階、会議などからご紹介させていただいております。日ごとの報告をと思っております。
下記よりご覧いただければ幸いです。
 
遠諱報恩攝心報告(1)

どうぞよろしくお願い申し上げます。



【平成28年度サンガセミナー、参加者募集中】

 

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雲衲報恩接心報告

皆さまおはようございます。

昨日は禅文化研究所のFacebookにて、日曜美術館の再放送と、BS日テレ「船越英一郎 京都の極み」の放映をごあんないさせていただきましたが、ご覧いただけましたでしょうか。

日曜美術館は主に白隠さんにスポットが当たっていましたが、京都国立博物館での展観は、あくまでも臨済禅師・白隠禅師の遠諱にちなんだものです。遠諱の年でなければ開催できないような大々的な展覧会です。
臨済宗黄檗宗各派本山をはじめ、全国の末寺より様々な宝物が集まっていますので、せっかくのこの機会、臨済宗の大きな流れ、日本文化に及ぼした影響などを感じていただければと存じます。
椅子坐禅会があったり、ロビー講話などもあります。宝物と出会うのみならず、是非体験もなさってみてください。 


BS日テレの船越さんの番組では、遠諱大法要や接心を大いに取り上げていただいたのは大変嬉しく思いました。すでに早いもので2ヶ月以上がたちますが、ようやく(誠に申し訳無いです)、ご報告をまとめてゆく事にとりかかっております。

まずは3月3日、接心がはじまる前の準備段階、会議などからご紹介させていただいております。日ごとの報告をと思っております。
ご覧いただければ幸いです。
 
遠諱報恩攝心報告(1)

どうぞよろしくお願い申し上げます。

【平成28年度サンガセミナー、参加者募集中】

 

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『臨済録』国際学会 のおしらせ

 

ポスター用【臨済録】画像.jpg

皆さまおはようございます。

本日も臨済禅師の遠諱関連行事のおしらせです。

明後日13日より2日間にわたり、【『臨済録』国際学会】が開催されます。

*詳しくはこちらのページをご覧ください。

どなたでもおこしいただけます。入場無料、予約不要です。
*花園大学教堂

御関心おありの方は是非お運びくださいませ。




平成28年度サンガセミナー
、受講受付け中です。

 

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中国の臨済寺へご一緒しませんか?



160511 (2).jpg
「管長や老師方とご一緒に中国の臨済寺に参拝し、法要に参加なさいませんか?」


とお誘いをうけたとして、一体世間のどれだけの方が御関心をお持ちくださるのか、「是非ともご一緒したい!」と思う私にはもはやわからないのですが、いかがでしょうか。


何のことかと申しますと、毎日のようにブログ禅でも、「臨済禅師1150年・白隠禅師250年の遠諱関連行事」につきましてはご紹介させていただいておりますが、

本年の9月7日に、中国の臨済寺において、日本と中国の合同法要を厳修いたします(皆さま、臨済宗の祖、臨済義玄禅師は、中国の御方です)。


これには、臨済宗黄檗宗の本山の管長や老師方(全員ではありませんが)、末寺の和尚さん方などが参加なさいます。

「え、お坊さんだらけの中に在家の私が?」などとひるまず、是非ご参加いただければと思います。冥土の土産になるといって憚らないまたとない機会かと存じます(遠諱というのは50年ごとに巡ってきます。次回は50年後です…)。

移動+法要に参加するのみというお忙しい方用のストイックな3日間コースと、その他禅の史跡をもめぐる5日間コースがございます。

詳しくはこちら(日中合同法要記念訪中団について)をご覧ください。

お申込み締切りは、5月20日とさせていただいております。
パンフレットをご希望の方にはお送り致しますので、コメント欄にてご希望いただくか、臨黄合議所(075-811-5256)までお電話いただけましたら幸いです。

どうぞよろしくお願い申し上げます。



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再現!四頭茶会 -京都国立博物館-



160510-1.jpgおはようございます。

四頭茶会…といいますと、以前ご紹介した記事がございますので、まずはこちらをご覧ください。

京都にある本山、建仁寺さんでは、毎年開山栄西禅師のご生誕の日に執り行なわれております。

この茶会を、現在「禅-こころを形に-」が開催中の京都国立博物館で再現しようではないか!との企画。リポートさせていただいておりますので、是非ご覧になってみてください。
この日は四頭ではなく、二頭での再現でした…。
詳しくはこちらからどうぞ。


 

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今週の禅語 「禅-心をかたちに-」公式HPより


160509.jpg京都国立博物館にて開催されております、「禅-心をかたちに-」ですが、公式ホームページに、毎週月曜日に更新される「今週の禅語」というページがあります。

弊所書籍からのご紹介が多いながらも、私めも改めて読む機会を得て楽しませていただいております。

多く引用されている書籍をご紹介させてくださいませ。

『和顔-仏様のような顔で生きよう-』 山田無文
『愛語-よい言葉をかけて暮らそう-』 山田無文
『禅語にまなぶ 生き方、死に方。』 西村惠信


普段、大型書店にしか並ばない弊所の書籍は、「宗教書」コーナーへ御自ら足を運んでくださる方のみしか、お手に取っていただけないのが現状ですが、京都国立博物館のミュージアムショップでは、かなり多くの方にお求めいただけているようで、職員一同喜んでおります。

展覧会がきっかけとなり、様々な禅の教えに触れていただけますよう願っております。


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大法輪5月号 特集白隠-その人と禅


160506-1.jpg大法輪5月号。臨済宗特集か?!というような号となっております。
まずは巻頭に、円覚寺派管長・横田南嶺老師が「慈」を揮毫、解説なさっておられます。

どこかで観たな…と思えば、右ページは京都国立博物館での展覧会のご紹介。

160506-2.jpgさらに、特集記事として、多くの臨済宗僧侶の方々が白隠さんの色々を語っておられます。

160506-3.jpg研究所からは所長・西村惠信と、なんと直属の部下でありながら全く知りませんでしたが、主幹・西村惠学が書かせていただいております。
どうぞお手に取ってご覧ください。



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Eテレ日曜美術館 「禅"円"が語る美とこころ」

 

160502.jpgおはようございます。
恐らくファンの方も多いのではないでしょうか。Eテレ 毎週日曜 午前9時~の、「日曜美術館」。

5月8日は、「禅“円”が語る美とこころ」と題された番組がNHKさんにより制作され、京都国立博物館・東京国立博物館にて出展される臨済宗・黄檗宗各派の寺院から集った珠玉の禅の宝物等が紹介されます。

今回は宝物そのもののみならず、臨済宗黄檗宗の修行とは、儀式とはどういったものなのか、取材におこしいただいておりましたので、そのあたりも少しご紹介していただけるかもしれません。

そもそも、禅の宝物といわれるものが生み出された背景などもおわかりいただけるような番組となることを期待し、ご紹介させていただきました。
是非ご覧になってみてください。

なお、日曜美術館で紹介された地をめぐるブログ、「日美旅ブログ」が。
こちらも個人的に楽しみにしております!あわせましてどうぞ。
 

*写真は臨済禅師・白隠禅師遠諱記念法要、宿忌のようすです。

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遠諱記念 天龍寺・臨川寺特別参拝

4月24日(日)は、遠諱を記念した天龍寺・臨川寺特別参拝の、第2回目の実施日でした。

臨川寺さんは、かれこれ20年以上は公開されておりません。
天龍寺開山・かの夢窓国師がお眠りになられる聖地なわけで、遠諱を記念して天龍寺さんに無理を承知の上でお願いしました所、禅文化研究所主催ならばと今回の参拝が可能となったわけです。

お許しをいただきましたものの、「はてさて、遠諱だからといってこのような聖地を公開し、何か意義があるだろうか、皆さまに何を伝えられるだろうか」と考えたりしていました。

ですが、いざ終わってみると、私ごときがそんな事を考えるのはおかしなことで、ちっぽけでつまらない考えは吹き飛びました。

160426-1.jpg臨川寺三会堂のあの厳かな雰囲気や夢窓国師作庭の曹源池庭園、職人の粋がこらされた茶室に大堰川から引いて来た小川が流れる苔むした露地、身も心も目も喜ぶ精進料理。

そしてなによりも一番に、他国からこの日本にやってきて、専一に己事を究明されてこられた禅僧、トーマス・カーシュナー師から様々な説明をしていただきつつの参拝で、皆さまの表情は、いらっしゃった時と、お帰りになられる時では輝きが違ったのです。
生き生きと、清々しい雰囲気になられた方が多いような気が致しました。
「ん~、禅僧の役割とはこれかぁ……」などと私も拝見していてとても嬉しく思いました。

160426-2.jpg坐禅ももちろん良いのでしょう。ですが、禅僧とひととき共に過ごす学びや感動の時間というのが、それだけで人々に与える影響があるのだなぁ……と。
「トムさん(カーシュナー師)の畑も見学したい!」という声多数でした(トムさんはパンを作るのに、小麦から育てるのですよ!)。トムさんの畑教室開催も良いかもしれません(堆肥作りはプロ顔負け)。

余談ですが、出版より月日が経ち、本屋さんに並んでいても動かなくなっているトムさんの自叙伝が、この日は飛ぶように売れ、トムさんの前にはサインを求める人の列ができるわけであります。
何時間か共に過ごしただけで、どうしたってトムさんに惹かれてしまうのですね。

160426-3.jpg当日は研究所職員がご一緒させていただいておりますが、旅行会社の添乗員さんのようにはゆかず、時に自由なトムさんと「え、今頃打ち合わせ?」というような状況になっていたり、あたふたしていたりするわけですが、禅と文化の旅にしましても、サンガセミナーにしましても、おこしいただく皆さまのあたたかなご理解に支えられております。
甘えていてはいけませんが、いつも感謝の気持ちでいっぱいになります。
有難うございます。



さて、そんなこんな天龍寺・臨川寺参拝ツアーですが、色々と調整があったのですが、ようやく最終的な追加募集枠が決定致しました(これ以降、追加の募集は致しません)。

禅文化研究所オンラインショップにて受け付けさせていただいております。
皆さまとお目にかかれます機会を楽しみにしております。 

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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大本山東福寺 特別拝観のおしらせ

おはようございます。

現在、京都国立博物館での展覧会にあわせまして、京都禅寺一斉拝観を開催しておりますが、今週末29日からは、東福寺の法堂(仏殿)、禅堂が特別公開されます。
*詳細はこちら

 

160425-1.jpg
東福寺といえば、いつもブログやFBをご覧いただいている皆さまには、ご記憶に新しいかと存じますが、臨済禅師・白隠禅師遠諱を記念して、3月に報恩大摂心ならびに大法要が行なわれました。


ただただ伽藍をご覧いただくのみならず、禅堂ではどのように修行がおこなわれ、法堂ではどのように儀式がおこなわれたのか、ご参拝の皆さまにおわかりいただけるよう、パネルを制作してみました。

160425-2.jpg一ヶ月少し前の話ですが、パネルを見て感無量……の職員一同です。私も写真を見るだに、こみあげるものがございます。


臨黄合議所のFBページにて、全国から集まった雲水さんの修行の姿や、法要の様子はご覧いただいていたかと存じますが、やはり、その地を訪ねてみて、実際に自身の感覚で得るものはまた違う事と存じます。
是非ともご参拝なさってみてくださいませ。お待ち申し上げております。
 

◇東福寺ご参拝の折、お近くの禅寺めぐりをなさりたい方は、こちらをご参照くださいませ。

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京都駅での法話と椅子坐禅のご報告

先だってこのブログでもお知らせしたとおり、京都駅ビルの「京都茶寮」にて、“「禅」文化講座”が二回に渡って開催されました。これは京都駅ビルの南北連絡通路にあるインフォメーション前のスペースで行なわれている「京都美風 COOL 禅 ~ ZEN ~」にあわせて開催したものです。
両方とも20名限定の予約制でしたが、満席となって、好評のうちに修了することができました。

第一回目(4月13日)は、新山玄宗師(臨済宗妙心寺派高等布教師・妙心寺派常任布教師・愛媛県大洲市福成寺住職)による法話「臨済栽松(りんざいさいしょう)」と椅子坐禅でした。

「臨済栽松」という話は、臨済禅師が松を栽えていると、師の黄檗禅師が「こんな山奥にそのような松を栽えて、いったいどうするつもりか」と尋ねたところ、臨済は「一つには寺の風致を整えるため、そして二つには後世の人のしるべとするためです」と答えたという逸話です。そのことをかみ砕いてお話しになりました。また、松に因んだ禅語などについてもお話し頂きました。
それから、坐禅の方法と実践についてもお話しいただき、短い時間でしたが、参加者にも椅子に座ったままでの坐禅を体験して貰いました。

20160422-2.jpg

 

第二回目(4月20日)は、雲林院宗碩師(臨済宗連合各派布教師・建仁寺塔頭霊源院住職)による法話「臨済禅師・白隠禅師の伝えたかったこと」と椅子坐禅でした。

20160422-1.jpgまず最初に椅子坐禅の体験をしていただいたあと、雲林院師は、坐禅をして修行したら何がわかるのかについて話されました。自分は弱いのだということを知ることができると話されました。熊本でまだ頻発している大地震や東北の地震で被災して亡くなられた人、いろんな事故や世界で起きているテロで思いがけず命を落とされた人、その人達を何ら救うことさえできない弱い自分。そして、なんの保証もないこの自分自身の命。人ごとではなく自分もこのあとすぐ死んでしまうかもしれない。毎晩眠るとき、明日の朝は来ないかもしれない。御飯を食べるとき、これが最後の食事かもしれないと思って生きようと話されました。

どちらの会も、法話や椅子坐禅の後、講師や開催スタッフである私も一緒にお弁当をいただき、参加者から出る質問に答えたりしながら、短い時間ではありましたが、ともに真摯な時間を過ごさせて頂きました。

「COOL 禅~ZEN~」パネル展は4 月27 日(水)まで。どうぞ京都駅をご利用の際には、お立ち寄り下さい。

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春の京都禅寺一斉拝観 スタンプラリー

皆さまおはようございます。
度々ご紹介させていただいております、禅寺一斉拝観
京都国立博物館にて展覧会が開催される4月12日より、5月22日まで(公開期間は、寺院により異なります)京都の禅寺約60ヶ寺が公開されています。

160421.jpg大徳寺塔頭 高桐院

遠諱を記念した大々的な計画で、臨黄合議所(臨済宗黄檗宗には15の本山があります)、禅文化研究所が、京都市観光協会さんとの共催で実施させていただいております。


今回初めてスタンプラリーなるものに仕事として携る事となり、上司(禅僧です)の手作り根性発揮か?!
となるところでしたが、もしかして……と、ゴム印やスタンプで有名なシヤチハタさん(ヤは小字ではないのですよ!)が、スタンプラリーキットを製作販売されていることをWEBで見つけ、ダメ元で「こういう計画が…」とご相談しました所、御関心をお持ちいただき、多大なるご協力を得て、全寺院に立派なスタンプ台を設置する事ができました。

スタンプのデザインはこちらがせねばならない…とのことで、各寺院の象徴的なモチーフを考えて、下記のような感じで作っております。これらのスタンプは、シヤチハタさんのスマートフォンアプリ「iStamp」を使っていただくと、お参りしたお寺のスタンプ台のところで印影をゲットすることができますので、紙媒体でなくてもチャレンジしてみて下さい。
iStampのダウンロードは……App StoreGoogle Play からどうぞ。
160421-1.jpg寺紋もありますが、お寺に拝観してみれば、ああ、これがスタンプになっているのかとわかるようなデザインにしてみました。もしも、もしも、「一体何なのかわからない」というものがありましたら、お問い合わせくださいませ……。


誠に申し訳無いのですが、私自身はスタンプラリーというものをした事が一度も無く、はてさて、お葉書がほんとうに来るのだろうか!?と思っておりましたら、翌日からどんどん届きはじめ、嬉しく思っております。

160421-3.jpg

パンフレット(クリックするとPDFファイルが開きます)を、各寺院や京都市観光協会、京都総合観光案内所〈京なび〉、東京駅八重洲口の京都館情報コーナーでお配りしておりますので、その中にありますスタンプラリー用紙(切り取ってお葉書としてお使いいただきます)をご利用ください。

ご参拝、ご応募、お待ち申し上げております。


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春の京都禅寺一斉拝観(於2016.04.12~05.22)

皆さまおはようございます。
昨日のブログにて、4月12日より京都国立博物館にて、特別展「禅 ―心をかたちに―」の展観がはじまりました事はご報告致しましたが、その開催期間中に行なわれます、禅寺一斉拝観についてご紹介です。

展観期間(平成28年4月12日~5月22日)にあわせて、京都市内を中心に、数多い本山をはじめとした禅宗寺院(約60ヶ寺)で通常非公開の寺院や寺宝の特別公開、坐禅会や写経体験・法話など、期間中に特別な催しが一挙に開催されます。

160414-2.jpgまた通常公開寺院においても、期間中スタンプラリーなどを実施予定です。スタンプが1つでも押されたものを京都国立博物館にお持ちいただきますと、入館料が200円引きとなります。さらに、スタンプを集めて応募いただきますと、抽選でプレゼントも。

期間:平成4月12日(火)~5月22日(日)

上記期間は、「そうだ 京都の禅寺へ行こう!」ということで、宜しくお願い致します。
公式サイトはこちらからどうぞ。

160414-1.jpg私自身、研究所でお仕事させていただいている御縁から、様々な禅寺に出入りします。
あの無駄の無い伽藍や庭の美しさ、隅々まで掃除が行き届き、空気まで引き締まっているような空間は、ほんとうに何度お邪魔したお寺さんでも、毎回毎回感動するものです。

はてさて、遠諱を記念して禅寺を一斉に公開して、どういう意味があるだろう?!
などと考えたりしたものですが、私が意味や意義を考えるのではなく、訪れた皆様が何らかご自身の内に感じ取っていただけたら良いのだなと思いました。

本山を歩いていてさえ、「このお寺何宗?」などというお声が聞こえて参りますので、聞き慣れない遠諱(おんき)という言葉や、臨済宗の宗祖・臨済禅師とは?! 日本の臨済宗中興の祖と言われる白隠禅師とは?!など、簡単に説明させていただいたパンフレットなどもご用意してみました。

この一斉拝観によって、何らかの良き御縁が生まれると良いなと思います。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

*写真 上は東福寺塔頭退耕庵・下は同じく東福寺塔頭勝林寺 です。

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遠諱記念「禅-心をかたちに-」(京都国立博物館)開催

 

20160413-1.jpg

一昨日、4月12日より、臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱を記念した特別展「禅-心をかたちに」展が、京都国立博物館で展観開始されました。

前日の11日には、その開会式と内覧会が行なわれました。

まずは、京都国立博物館の平成知新館一階において、臨黄各派総長や関係者が参列し、法要が執り行われ、大本山方広寺方丈から出展されている釈迦三尊像の前に、臨黄合議所理事長の蓮沼良直師(南禅寺派総長)導師をされました。

20160413-2.jpgその後、平成知新館前にて、多くの招待者が見守る中、開会式があり、京都国立博物館館長の佐々木丞平氏、臨黄合議所理事長の蓮沼良直師、日本経済新聞の大阪本社代表・川合英雄氏の挨拶がそれぞれあり、テープカットも行われました。

20160413-4.jpg

20160413-5.jpg開会式ののち、招待されている本展への出展者や関係者に特別内覧会がひらかれ、展示されている多くの国宝、重文級の宝物はもとより、珍しい一品などもあり、各位は熱心に見入っておられました。

20160413-6.jpgミュージアムショップには、弊所の刊行物やグッズも盛りだくさん。また、会期中には諸々のイベントも用意されております。詳しくはこちらの特設ページをご覧下さい。
是非、会期中に本展にお越し下さいますよう、お待ち申し上げております。

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京都駅で法話と椅子坐禅

 

京都茶寮パネル.jpg現在、京都駅ビルで「京都美風 Cool禅」のパネル展が開催されています。
その期間中、下記の2回、夜間に法話と椅子坐禅が体験できるイベントがあります。
お仕事帰りに参加できるかと思います。

ただし予約が必要。お早めにご予約をお願いします。

日 時 平成28年4月13日(水)・4月20日(水)
19:00~20:00 法話と椅子坐禅体験
20:00~21:00 お食事タイム(ディスカッションあり)
法話や坐禅指導をいただくのは、
4月13日は、新山玄宗師(臨済宗妙心寺派高等布教師・妙心寺派常任布教師・愛媛県大洲市福成寺住職)
4月20日は、雲林院宗碩師(臨済宗連合各派布教師・建仁寺塔頭霊源院住職)
です。
会 場 京都茶寮
定 員 各日20名 事前予約制(ご予約、お問い合わせは、京都茶寮〈TEL 075-342-2170075-342-2170 〉まで)
※各日とも5日前までにお申し込み下さい。また、定員に達し次第、〆切ります。
参加費 2000円(税込)お弁当付き

 

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天龍寺・臨川寺 遠諱記念特別参拝 追加募集につきまして

皆さまこんばんは。
ご案内がございまして、珍しくこの時間のブログ掲載です。
お付合いくださいませ。

b75807_54aff5a679d947f99c7fd60856bd2e56.jpgさて、多くの皆さまにご希望を頂戴しております、臨済禅師1150年・白隠禅師250年を記念しての、「天龍寺・臨川寺 遠諱記念特別拝観」ですが、都合により、4月24日のみ、追加募集をさせていただく運びとなりました。

先着17名様となります。

こちらのオンラインショップでのみ、ご購入いただく形でご参加受け付けさせていただいております(数量のところにはご希望人数をご入力ください)。追って、ご案内を発送させていただきます。

お一人さま 6,000円
【拝観場所&スケジュール】
10:00 臨川寺門前に集合 三会堂(本堂)参拝、庭園拝観
11:15 天龍寺法堂へ移動、雲龍図参拝
12:00 昼食:天龍寺篩月にて特別メニュー、特別室にて精進料理
12:45 表千家・残月亭の写しの茶室などを特別拝観(通常非公開)
      その後、大方丈の上間の間より、曹源池庭園を拝観
13:30 解散予定 ご自由にお庭など拝観ください


その他のお日にちにつきましては、現在のところ追加募集は行なっておりません。
大幅なキャンセルなどが出た場合のみ、また募集をさせていただくかもしれませんが、その際はブログ及びFacebookにてご案内させていただく所存です。

ご参加、お待ち申し上げております。
何卒宜しくお願い申し上げます。

*なお、4月24日でキャンセル待ちをいただいていた皆様につきましては、お入りいただけるようになりましたので、来週中には、ご案内等のお送りをさせていただく予定です。
何卒宜しくお願い申し上げます。

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京都駅ビル"京都美風"にて「COOL 禅~ZEN~」パネル展

 

IMAG3293.jpg

本日4月1日より、京都駅ビルの南北自由通路にありますイベントスペース(JR京都伊勢丹前)にて、“京都美風” 「COOL 禅~ZEN~」パネル展が開催されております。
これは、臨済義玄禅師1150 年遠諱、白隠慧鶴禅師250 年遠諱を記念して行なわれる「春の京都禅寺一斉拝観」事業や京都国立博物館の特別展「禅 -心をかたちに-」と連動し、「禅」をテーマにしたパネルおよび墨蹟の展示を行なうものです。
昨日、その施工工事に出向いてきました。

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書画墨蹟は6点を禅文化研究所から貸し出し、またこの度の遠諱にあわせて作成されたDVDを開催中、常時放映するものです。
京都駅にお出かけの際には、是非ご覧下さい。
開催期間:平成28 年4 月1 日(金)~平成28 年4 月27 日(水) 
開催時間:10:00 ~ 19:00

主催:京都駅ビル開発(株)/西日本旅客鉄道(株)
協力:臨済宗黄檗宗連合各派合議会/公益財団法人禅文化研究所/公益社団法人京都市観光協会

IMAG3296.jpg

 また、期間中、二度、パネル展会場近くにあります「京都茶寮」にて、禅僧による法話や椅子坐禅指導がある、“「禅」文化講座 in 京都茶寮”もあります。参加費2000円でお弁当付き。こちらは人数限定でご予約が必要です。詳しくは下記をご覧下さい。

京都茶寮パネル.jpg

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沼津白隠塾「第3回 白隠塾フォーラム」にて

白隠禅師のおられた沼津市では、近年、沼津白隠塾として、原・沼津を中心とした静岡県東部地域において、白隠禅師の足跡を辿り、その業績や取り巻く文化、時代背景、そして禅師を育んだ当地の魅力について、一般の方々を交えて学んでいくという取り組みをされています。
一昨日午後にも、沼津駅前の沼津プラサベルデで、第3回白隠塾フォーラムが開催
され150人以上の方がお集まりになりました。

20160327-1.jpg今回は、第一部が、禅僧になったアメリカ人、トーマス・カーシュナー師により、外国人から見た禅、そして白隠禅師について語られました。第二部は「白隠さんが生きた時代」と題して、白隠塾塾長の芳澤勝弘先生による講演でした。

弊所からは、カーシュナー師の講演内容にそのまま当てはまる自伝書『禅僧になったアメリカ人』を発刊しており、また芳澤先生の最新刊『新編 白隠禅師年譜』を発刊したばかりでので、販売コーナーを出展させていただきました。

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カーシュナーさんは自著をお買い求め頂いた来場者にせっせと丁寧にサインをされておりました。

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第一部と第二部の間には、会員間の交流も含めたティーパーティで、開催者のご配慮で、私も頂戴しました。こんなおまんじゅうまであるのですね。さすがご当地です。

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遠諱記念企画スペシャルリレー 4月16日(土)開催

皆さまこんばんは。
そろそろブログも復活したいなと思っている金曜の夜です。 
本日はご案内です。

臨済禅師・白隠禅師の遠諱を記念致しまして、様々な行事を開催しております。
先日までは、雲水さん一色、法要一色(臨黄合議所FBページにてご紹介)でございましたが、お次は東京で開催される、「禅ってなに?」記念企画のご案内です。

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本年の10月29日・30日に鎌倉の建長寺・円覚寺にて開催される大坐禅会。そちらに先駈けて、そもそも禅とは何なのだろう?!ということで、皆様と共に考え、学ぶ機会とさせていただきます。

これまでにも、2014年6月には記念講演会を、さらに2015年5月には記念企画を開催させていただき、多くの方と御縁を結ばせていただきました。

今回は、スペシャルリレートークと題しまして、下記3つの講演を開催致します。
それぞれの詳細は、こちらでご確認ください。



日時:平成28年4月16日(土)
場所:六本木ヒルズ2階 ヒルズカフェ

 
◆第1部 「禅のこころ、茶のこころ」~禅と茶 その本質に迫る~◆
時間*10:30 ~12:00(10:00より受付開始)
講師:横田南嶺老師(円覚寺派管長)、千宗屋氏(武者小路千家 家元後嗣)
モデレーター:森 昌寛師(松泉寺 副住職)


◆第2部 『「足もとを見よ」の国際性』◆
時間*13:00 ~14:30(12:30より受付開始)
講師:ブライアン・バークガフニ氏(グラバー園名誉園長、臨済宗入門得度)、
鶴田真由氏(女優)  モデレーター:細川晋輔師(龍雲寺住職)

 

◆第3部 「活きた禅あります!」◆
時間*15:30 ~17:00(15:00より受付開始)
講師:熊野宏昭氏(早稲田大学人間科学学術院教授)、
松山大耕師(退蔵院副住職)、川野泰周師(林香寺住職、精神科医)
モデレーター:永井宗直師(満願寺住職)


*お申込みの受付け開始は、平成28年3月22日(火)です。
こちらのサイトよりお申し込みください。料金は当日受付にてお支払いいただきます。


皆様とのお目もじを心待ちに致しております。

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雨の日の門送 -遠諱報恩大摂心満了-

皆さまご無沙汰いたしております。

臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱の報恩大摂心ならびに大法要も終わり、その余韻を残しながらも、漸くいつもの研究所の雰囲気に戻りつつあります。


皆様には臨黄合議所のFBページにて、随時、摂心や法要の様子をご覧いただいておりました。

こちらからどうぞ


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中でも“雨の日の門送”、共に修行した雲水達が、老師方やお世話役の僧侶達全員に見送られ、それぞれの僧堂へ帰って行く姿は、印象的ではなかったでしょうか。

私も写真撮影をさせていただいておりましたが、門を出た所でくるりと振り返られ、深々と長い間礼をしていた雲水さんに心打たれたものでした。

このたび、摂心期間に多くの雲水たちの参禅を受けられ、また、宿忌(法要)では導師をお勤めになられた、円覚寺派管長・僧堂師家の横田南嶺老大師よりお言葉をいただきましたので、掲載させていただきたいと思います。

160315-1.jpg修行僧堂での老師方の厳しさは、在家の私などには想像に難いものがあります。
ですが同時に、大きな慈悲の心を備えられた方々だからこそ、お弟子さん達もその厳しさに耐えうるのかと思いました。

_________________________

午前中の門送も雨で気の毒でしたが、
私は、雨の中見送りながら、「これもいい」と思ったのでした。

若い彼らがこれから、宗門で生きてゆくのは
この冷たい雨よりももっと厳しい中を行くのだと思います。

仏教離れや寺院消滅などいわれる中を
旅立たなければならない彼ら一人一人を思うと
これからはもっと大変でしょう。

私は、山門を出てゆく雲水一人一人を合掌しながら
ズッとその雨に濡れた草鞋を見つめていました。

どうか、この冷たい雨の中を
草鞋を履いて歩いたこの日の事を
終生忘れないで欲しい
辛い時、苦しい時には
この日のことを思い出して欲しい。
大勢の和尚さん、老師方が手を合わせて見送ってくれた
この日の事を忘れないで欲しいと念じるうちに
涙がにじみました。

円覚寺派管長・円覚僧堂師家 横田南嶺老師より



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臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱大接心

 

12822763_1034952443245596_1250326457_o.jpg皆様おはようございます。
連日、臨済禅師・白隠禅師の報恩大接心の荷担にて、東福寺さんにつめております。

つきましては、ブログはしばらくおやすみさせていただきますが、臨済宗・黄檗宗連合各派合議所のFacebookページにて、経過報告を写真と共にさせていただいております。
 
どうぞご覧くださいませ。

 

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臨済禅師像・白隠禅師像の安置 -遠諱大接心・大法要-

3月に入り、臨済禅師1150年・白隠禅師250年の遠諱大法要が目の前に迫ってきました。今週末からは全国から集まる雲水の大接心が始まります。

それに先駆け、一昨日、大本山東福寺の本堂(仏殿)に、静岡県三島市の龍澤僧堂から、龍澤寺開山でもある白隠禅師坐像が、日本通運の美術輸送により運ばれてきました。

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大法要の行なわれる、東福寺の本堂(仏殿)にて厳重な梱包を解かれていきます。

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私が修行しました道場が、この龍澤寺でした。
いつも変わらず龍澤寺の開山堂で厳しい顔で睨み付けられている白隠禅師が、こうして300km離れた京都の東福寺にお出ましになるのを目の当たりにさせていただいたのは、不思議な感覚がします。

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須弥壇の上に注意をはらって運び上げられ、東福寺にある臨済禅師像と並べて安置されました。この壇の上にあがらせていただくことも、こういうことでもなければ機会が有りませんね。

20160303-4.jpg奥が臨済宗宗祖・臨済義玄禅師、手前が日本臨済宗中興祖・白隠慧鶴禅師です。無事に安置が完了し、関係者一同もホッと一息したというところ。

20160303-5.jpg安置をさせて頂いたご報告の読経を、大伽藍で名高い東福寺の仏殿内で、関係者によりお勤めされました。

諸々の用意も着々と進められています。大法会が始まるのを待つばかりとなって参りました。

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駿河白隠塾 第3回白隠塾フォーラムのおしらせ

来たる平成28年3月27日(日)に、第3回白隠塾フォーラムが開催されます。
【第1回目のご報告はこちら

160302-1.jpg弊所より刊行させていただきました『禅僧になったアメリカ人』の主人公、トーマス・カーシュナー師が登壇! この度の遠諱記念臨川寺特別参拝の案内役でもあるトムさんです。
 
◆お申込み方法など詳しくは、駿河白隠塾のFacebookページをご覧ください。

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凡と聖を超えた世界

2月は29日間ありましたが、やはり瞬く間に過ぎてゆき、関西では春の到来をつげるとされる行事、お水取りも始まりました。

お水取りとは、十一面観音悔過法要なわけでありますが、1月新暦正月、2月節分(旧暦正月)、3月十一面悔過と、私の中では新年を迎えてから毎月、自身を振り返る区切りがあり、有難い事だなぁと思っています。

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本日3月1日、臨黄ネット(臨済宗と黄檗宗の公式HPです)も、禅語を更新させていただいております。
研究所所長・西村惠信による『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』より、

「諸天花を捧ぐるに路無く、外道は潜かに窺うに門無し -凡と聖を超えた世界」

どうぞご高覧くださいませ。


さて、禅文化研究所では、今週末より始まります遠諱報恩接心(全国の僧堂より雲水さんが集い、共に修行します)ならびに来週の遠諱法要(3月10日)を控え、いよいよその機運高まって参りました。
ブログ禅においても、準備の様子やご報告などをさせていただこうと思っております。
更新頻度なども通常と違って参りますが、どうぞご了承くださいませ。

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遠諱記念茶会 於:高台寺


160229.jpg遠諱関連のおしらせを度々させていただいておりますが、本日は東山にあります高台寺さんからのお知らせです。

2016年3月13(日)、14日(月)、15日(火)と、高台寺教化ホールにて、煎茶道方円流のお茶会が無料にて開催されます。是非お運びいただければと思います。

詳細はこちらをご覧ください。

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今年は秋に東京国際ブックフェア開催

IMAG3216.jpgまだまだ先の話ではありますが、毎年開催されて今年で第23回を迎える、「東京国際ブックフェア」。今年は出展するべく、その開催説明会に足を運んできました。

禅文化研究所も過去に3度、この本の見本市とも呼べる東京国際ブックフェアに出展しました。
以前のブログ禅に記事を載せています。

2010.7.8 東京国際ブックフェア 本日より開催
2010.7.16 第17回 東京国際ブックフェアを終えて
2013.7.9 「朝鮮通信使」絵図 -東京国際ブックフェア2013にて-

など。2008~2010年の3年間連続出展しました。

近年は諸事情により出展を見合わせていたのですが、今年、ブックフェア事務局からの案内に、開催方針を一新し、「読者のためのブックフェア」の開催とし、「本好きの方々に喜んでいただく場」「読書に馴染んでいない方々が、本を読むきっかけとなる場」になるようにしたいということが記してありまして、弊所も、そういうことであるならばと、出展しようではないかということにいたしました。

特に今年は、開催時期が秋の9月23日~25日の3日間となり、土日も含むことから、多くの一般来場者が見込めるということと、ちょうどこの直後にあたる10月18日~11月27日に東京国立博物館にて遠諱記念特別展「禅 -心をかたちに-」が開催されるため、このアピールにも最適だと考えたためです。

詳細はこれから考えていきますが、禅文化研究所の刊行物を可能な限り展示即売いたしますので、どうぞ、今から楽しみにしておいて頂ければ幸いです。

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臨済禅師・白隠禅師 遠諱大法要 一般参拝のご案内

臨済宗黄檗宗各派ならびに遠諱事務局・実行委員会、禅文化研究所が中心となり、臨済禅師1150年・白隠禅師250年の遠諱事業を遂行しております。

160223.jpg本年は、臨済宗の宗祖・臨済禅師がお亡くなりになられて1150年、来年は日本における臨済宗中興の祖、白隠禅師がお亡くなりになられて250年の節目の年となります。

臨済宗にとって大切なお二人の祖師方の合同法要を、3月9日・10日と、東福寺にて厳修します

一般参拝は、10日のみ、受け付けております。
人数の都合上、堂内にお入りいただく事がかなわず誠に残念ではありますが、法堂前にテントを設営し、焼香台を設けさせていただきますので、お参りいただければ幸甚に存じます。


【詳細】

日時 : 2016年3月10日 11時~12時

会場 : 大本山東福寺法堂(京都市東山区本町15丁目)

受付 : 一般受付

*お車でのご来場はお控えください。



遠諱事業ページはこちらをご覧ください。
何卒宜しくお願い申し上げます。

*画・『新装版 雲水日記-絵で見る禅の修行生活-より


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南禅寺派 臨済録提唱 閉講式



160119-1.jpg臨済禅師の1150年遠諱(本年は、お亡くなりになられて1150年の節目の年です)を記念して開催されていました、大本山南禅寺さんでの管長猊下による臨済録提唱。

2月14日をもち、全10回の提唱が終了しました。ご報告を臨黄ネットの遠諱ページに掲載しましたので、ご高覧いただけましたら幸いです。

こちらからどうぞ

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日曜日開催という事もあり、私自身プライベートな用事が無い時にお邪魔するのみとなってしまったのが今となっては悔やまれますが、それでも、幾度かお邪魔し、感じた事、受け取らせていただいたものを今後の人生に活かしてゆければと思うのです。

以前もブログで書かせていただきましたが、堀内宗心宗匠が仰ったように、わかったようなわからないような、そんな世界であっても、修行を続けられている老師方からは、目に見えずとも何かしらこちらに放射状のように降り注ぐものがあるのだと思うのです。

ただしそれは、受け取るこちら側が受け取りたい、何かを感じたい、という意識があってこそのことかもしれません。

160219-3.jpg遠諱を記念して、このように一般の方もおこしいただける提唱や様々な企画(4月16日には東京にて記念講演会を予定。またお知らせします)、禅の展覧会など開催させていただきますが、皆様にも、何かを知りたい、学びたい、苦しい事がある、解決はどこにあるのか、など、好奇心や疑問を携えてお越し頂きたいです。

その方がきっと、より多くの気づきや学びがあると思うのです。
こちら側も、どうすれば皆様に伝わるものか、日々考え、研鑚しております。

お時間ありましたらイベントや展覧会など、是非ともお運びくださいませ。

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天龍寺・臨川寺特別参拝につきまして

おはようございます。

160212.jpg多くの方からご希望ならびにキャンセル待ちいただいております、【臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念参拝
―アメリカ人禅僧 トーマス・カーシュナー師とめぐる 天龍寺・臨川寺】
ですが、5月4日のみ、あと5名様お入りいただける事となりました。
つきましては、こちらからお申込みをお願い申し上げます。

その他のお日にちにつきましては、定員に達しておりまして、キャンセル待ちもいただいており、キャンセル待ちのご希望も中止させていただいております。

誠に恐れ入りますが、何卒ご理解いただきますよう宜しくお願い申し上げます。

なお、ご予約いただいております方へのご案内の発送は、2月中を予定しております。いましばらくお待ちくださいませ。

 

 

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天龍寺・臨川寺特別参拝のおしらせ


160128.jpgおはようございます。

本年は、臨済禅師の1150年遠諱(お亡くなりになられてから1150年の節目です)、白隠禅師の250年遠諱(正確には来年)の大法要の年。
それを記念して、様々な行事を開催する予定です。 

京都国立博物館において、4月12日から5月22日まで開催予定の特別展「禅 ―こころを形に―」にあわせまして、京都では「春の京都禅寺一斉拝観」が開催されます。
その中で、禅文化研究所では、約20年以上公開されていなかった臨川寺(夢窓国師のお墓があります)の特別参拝日を設けさせていただきました。

既に定員に達している日もありますが、空いている日にちでご都合つく方は是非ご参拝ください。
この日は天龍寺の法堂や非公開の茶室なども拝見させていただける事となりました。
お申込み、詳細はこちらからどうぞ。

私も、皆様にお目にかかれるのを心待ちにしております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

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「禅 -心をかたちに-」展覧会関連イベントのおしらせ

京都国立博物館にて、4月12日から5月22日まで開催予定の「禅 -心をかたちに-」展。
期間中、皆さまにより一層禅や禅文化に親しんでいただくべく、様々なイベントを企画中です。

160119.jpg現時点での予定が、臨黄ネット内に発表されましたので、是非こちらよりご覧になってみてください。

京都国立博物館のページはこちら

本展覧会では、日本全国の禅宗寺院より宝物が集まりますまたと無い機会です。もしも、もしかしてあるとしましても、また次の遠諱が巡ってくる50年後でしょうか?!?!

是非お見逃しのないよう、ご予定に入れておいていただきたく、宜しくお願い申し上げます。

*東京国立博物館では、平成28年10月18日~11月27日の期間にて開催予定です。

 

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臨済禅師1150年遠諱記念『臨済録』国際学会について

臨済宗宗祖、臨済禅師の遠諱にあわせて、内外の研究者ならびに実践者を招待し、基調講演、研究発表と討論、交流などを展開する国際学会を開催致します。

151221.jpg詳細が決定致しましたので、こちらにてご報告させていただいております。どうぞご覧くださいませ。

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春の京都禅寺一斉拝観 〈2016年開催〉

平成28年春、臨済宗を開かれた臨済義玄禅師の1150年遠諱、ならびに日本臨済宗中興祖である白隠慧鶴禅師の250年遠諱を記念して「春の京都禅寺一斉拝観」を実施すべく準備にとりかかっております(遠諱の詳細はこちら)。

渾身の作。と申しましょうか、我が上司(お坊さんです)が作りました公式サイトはこちら


151211-1.jpg遠諱の一事業として京都国立博物館で開催される特別展「禅 ―心をかたちに―」(平成28年4月12日~5月22日)の展観期間にあわせて、京都市内を中心に、数多い本山をはじめとした禅宗寺院(約60ヶ寺)で通常非公開の寺院や寺宝の特別公開、坐禅会や写経体験・法話など、期間中に特別な催しが一挙に開催されます。
また通常公開寺院においても、期間中スタンプラリーなどを実施予定です。スタンプを集めて応募すると、抽選でプレゼントももらえます。

期間:平成4月12日(火)~5月22日(日)

 

「そうだ 京都、行こう」を、来年の春は「そうだ 京都の禅寺へ行こう!」ということで、宜しくお願い致します。

私自身、研究所でお仕事させていただいている御縁から、様々な禅寺に出入りします。
あの無駄の無い伽藍や庭の美しさ、隅々まで掃除が行き届き、空気まで引き締まっているような空間は、ほんとうに何度お邪魔したお寺さんでも、毎回毎回感動するものです。

庭をテーマに、エリア別に、坐禅会や写経会や茶会に参加。皆さまそれぞれに禅寺との出会い方があるかと存じます。そんな出会いが、自己を知る機縁となりますように。

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臨済録提唱 ―於:南禅院―

来年は臨済宗の宗祖・臨済義玄禅師がお亡くなりになられて1150年という節目の年(1150年遠諱・おんき)です。
遠諱を記念した行事が色々と開催されておりますが(詳しくはこちら)、大本山南禅寺さんでは、南禅寺発祥の地・南禅院にて、毎月一回、臨済録の提唱をなさっています。

151127-1.jpg今回は総長さん(本山において、管長さんが法の上の、思想上のトップであり、総長さんは事務方のトップのお坊さんとでもいいましょうか…)がお話しくださいました。

臨済録の中でも有名な、「途中に在って、家舎を離れず。家舎を離れて、途中に在らず」。“家舎”を般若心経の境地、“途中”を観音経にたとえてお話くださいました。
私の中でまだ整理できていないのですが、非常に興味深い内容、とらえ方で、反芻してみているところです。
*ネットで検索すると、この箇所の色々な解釈が出て参ります。是非お探しになってみてください。


さらに、これも臨済録にあります「随所に主となれば立処皆真なり」より、人生における避けてはゆけない大変な事。それによって得た縁を最大に生かして、生かしきって、自身がその中で主となって生きた時、活貎第ス葬n(かっぱっぱっち)、自在な心で生きる事ができるのだという事をお話しになられました。

151127-2.jpg私自身、「これはもうどうしようもない」と思えるような大変な事が起きた時に、避ける事すらできず、今になるとどうしてあの時を乗り切れたのかわからないような事がありましたが、その時に得た様々な縁というものこそ、今に繋がり、自分自身の糧となっていると確信しています。
「大変な事によって得た縁」という考え方は全くした事が無く、目の覚める思いでした。大変な時に得る縁というのは、人生の宝となるのでしょう。

いつぞや、大学のゼミ教授が教えてくれた、中川宋淵老師(三島・龍澤僧堂師家 1907-1984)のお言葉「人生とは、因縁因果の大展開、大活動である!」を思い出し、教えていただいた当初よりも少しはわかってきた気がしたものでした。

来月は12月13日(日)の9時から、南禅院にて。ご参集ください。

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臨済録提唱 ―南禅寺派管長 於:南禅院―

 


151013-1.jpg先週金曜日にご案内させていただきました、管長猊下による南禅院においての臨済録提唱。
夜に降った激しい雨も朝にはあがり、朝靄のかかる東山を眺めつつ自転車を走らせました。

151013-2.jpgちょうどこの日は『臨済録』の中でも最も有名な「一無位真人」。
管長猊下のお声が朗々と響き渡る開け放たれた方丈。雨にしっとり濡れた苔とまさに色づきはじめんとする紅葉。
朝にこのような豊かで有難い時間を過ごさせていただくと、一日がまるで違うようでした。

151013-3.jpg11月は23日(月/祝日)の朝9時~です。紅葉狩りにおでかけになる前に是非ご参集ください。

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臨済録提唱 ―南禅寺派管長 於:南禅院―

ブログでも何度もご案内させていただいておりますが、来年、平成28年は、臨済宗の開祖・臨済義玄禅師が遷化(お亡くなりになること)されて1150年の節目の年であり、大法要が行なわれる予定です。

この、50年ごとの大きな法要を、遠諱(おんき)といい、様々な行事が執り行なわれます。
→遠諱事業についてはこちら

151009.jpg臨済宗南禅寺派の大本山、南禅寺さんでは、南禅寺発祥の地でもある南禅院にて、管長猊下による『臨済録』提唱が開催されています。
ちょうど10月は6回目を迎え、明明後日の11日(日)に開催。
8時半に南禅院におこしいただきまして、9時から始まります(毎回参加費は100円(資料代含む))。
是非ご参集ください。

―今後の予定―
第7回目:11月23日(月)
第8回目:12月13日(日)
第9回目:1月24日(日)
第10回目:2月14日(日)

詳しくは南禅寺さんのHPもご覧ください。

*写真は新緑の頃に訪れました南禅院です

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臨済宗黄檗宗、全派の集い

 

151007-1.jpg皆さまこんにちは。
昨日は、臨済宗黄檗宗連合各派合議所による大きな会議が開催されました。毎年開催しますが、本年は静岡県浜松にあります方広寺さんにて開催されました(写真は浜名湖です)。

臨済宗・黄檗宗15派の本山にて、派を運営するにあたり、主たる業務に携る役職の方々が一堂に会し、特に今回は臨済禅師白隠禅師の遠諱についてを中心として話し合いを行なったわけであります。

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和尚さん方が到着されると必ず“到着茶礼”というものがあり、お抹茶一服とお菓子をいただき、さらに会議に入る前に必ず、各派の開山さま(そのお寺を開かれたお坊さん)への報恩の気持ちを込めて、小さな法要が行なわれ、管長猊下におでましいただきご挨拶いただきます。
これはもう和尚様方にとりましては当たり前の事として身に染みついていらっしゃると思うのですが、在家で、以前は企業で働いていた私にとっては何度経験しても当たり前とは思えず、毎回経験する度に感動し、良いものだなぁ・・・と思うわけなのであります。

私の卒業しました大学はプロテスタントの大学でしたが、ゼミの教授が入試部長をなさっていた時に、「入試の始まる前に必ずお祈りの時間があり、担当の教授陣で無事を祈るのです。有難い事に入試で何かトラブルが起きた事が無いんですね・・・」とお話されていたのを思い出します。

151007-3.jpg目に見えるわけでもない、形にしてはいどうぞと目の前に出せるわけでもないのですが、やはり祈りというものの尊さ、ありがたさ、大切さを思うのでした。
無事、浜松より帰着し、いつもの研究所でのお仕事再開です。

*臨黄合議所の情報は、Facebookでもご確認いただけます。


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国際白隠フォーラム2015

 

150728-1.jpg2015年7月19日、沼津にて開催された国際白隠フォーラムにお邪魔しました(書籍等販売させていただきました!)。 *詳細はこちらをご覧ください。

昨年秋にも同じ会場で白隠フォーラムが開催されましたが、その時に地元の方達の白隠熱と申しますか、白隠愛のすごさには驚かされたものですが、やはり今回も同じように素晴らしい熱気を感じました。

150728-2.jpg原(白隠さんの生誕地)の小学校・中学校では校歌にも白隠さんの名が出てくるそうな。ほんとうに、かの歌のごとく、富士山と並んで土地の方々が誇りに思う存在なのだなぁ・・・というのを集まった皆様を見ているだけで、ひしひしと感じるのです。その雰囲気はとても気持ちの良いもので、こちらまで嬉しくなってしまいます。

150728-3.jpg今回の芳澤先生の講演のテーマが、「白隠と大衆芸能」であったわけですが、白隠さんの画に描かれる大衆芸能についてのお話と、なんと実演まであり、会場は大盛り上がり。さながら江戸時代の街道筋の雰囲気を見るかのような・・・。

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また、“白隠と私”と題して、白隠さんに殊の外思い入れのある方達が登壇され、熱く熱く、時間が足りないほどに白隠さんについてを語られたのも素敵なひとときでした。
皆さん、人生を変えてしまうほどの出会いだったようで、時を経てなお、彼らを、私たちを魅了してやまない白隠さんの魅力について、存分にシェアしていただきました。

郵便番号5ケタの時代の物だし・・・と、一応持って行っただけの白隠さんの絵はがきが完売。「まだありますか?」とお尋ねになられる方多数。 郵便番号5ケタの時代の物である事を説明すると「そんなの関係無いです!だってもったいなくて使えないから飾りますので」とのお答えも幾人か・・・。

「もっと持参すべきであった」と、静岡の方(静岡のみならず、遠くからおこしの白隠ファンも多いようでした)の白隠熱についてをまだまだ理解できていない事に反省することしきりでした。
こちら、弊所ネットショップでも取り扱わせていただいております。 次回は怠らず商品ラインアップを考えたいと思った次第です。
ちなみに、こんなハガキもあります・・・ご紹介まで。

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「臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱」記念企画 5/31ご報告

 

150603-1.jpgおはようございます。
先日、5月31日に六本木アカデミーヒルズ49にて開催されました、遠諱記念企画は、おかげさまをもちまして多くの参会者を得て、無事終わらせていただく事ができました。
*臨黄ネットでのご報告はこちら

前日には大きな地震もあり、当日のお天気は雨との予報。色々と心配致しましたが、お天気にも味方してもらい快晴、皆様に無事お帰りいただく事ができ、感謝致しております。

150603-2.jpgまず関西とは人の数が違う東京、会場を埋め尽くす人々。そして集まる方々にお若い方も多く、我々も学ばせていただくところ多々有る実りの一日となりました。
それぞれの講演会や鼎談、ワークショップのご報告は、臨黄ネットの遠諱ページにて掲載させていただく予定です。
今後も遠諱関連事業(来年は展覧会や大坐禅会があります!)につきましては、ブログ禅でもご紹介してゆきたいと思います。
引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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「臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱」記念企画 5/31開催

おはようございます。

平成28年に迎えます宗祖臨済禅師の1150年遠諱。そして、平成29年に迎えます日本臨済宗中興の祖、白隠禅師の250年遠諱に向けまして、様々な催しを開催させていただいております。
*禅文化研究所にその事務局が置かれております。

150529.jpg昨年は、「禅って何?」をテーマに、このような講演会を開催させていただきましたが、この度は第二段としまして、もっと皆さまに参加していただけるような企画を色々と考え出しまして、明後日5月31日(日)に、六本木アカデミーヒルズにて、【遠諱記念企画】を開催する運びとなりました。

いよいよです! おこしいただく皆さま、どうぞよろしくお願い申し上げます。


ちなみに、基調講演と鼎談は、当日おこしいただきましても空きがございます(先着順)。
その他講座も、キャンセルが出ましたり、お席が空いていましたらお入りいただけますので、お気軽に受付にてお尋ねくださいませ。


さらに、無料体験として、禅僧との1対1の対話コーナーも設けております!
「お寺に趣いて和尚さんに話を聞いてもらったり、相談ごとをしたりというのは敷居が高くてなかなか・・・」という方、是非この機会に!
 
個人的には、六本木ヒルズに禅僧大集合!という事にわくわくしております(在家職員の戯言ですがお許しください)。

皆様におめにかかれますのを、実行委員一同、心待ちにしております。
お気を付けておこしくださいませ。

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禅の風にきく


150512.jpgおはようございます。
臨済宗の宗祖・臨済禅師1150年、そして日本の臨済宗の中興の祖・白隠禅師の250年の遠諱を記念しまして、様々な行事を開催しております。

今回のお知らせは、中外日報さんによる特別企画です。
皆さま是非ともおでかけくださいませ。


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臨済録を読む会 於:湯島 麟祥院

平成28年、29年に迎えます臨済禅師1150年・白隠禅師250年の遠諱を記念して、様々な事業が行なわれています。
その中には、一般の皆さまに向けたものもございますし、今回、円覚寺派管長・横田南嶺老師を発起人として関東で立ち上がりましたこの会は、僧侶のみ集まりましての勉強会です。本日が第一回目、明治時代に臨済大教校が置かれました、湯島の麟祥院にての開催です。

150427.jpgいま一度、臨済宗の要ともいえる臨済禅師の語録に立ち返り、唐・宋代の禅語録の研究において最先端をゆかれる小川隆先生(駒沢大学教授)にご講義いただこうという試みです。
また、ご報告は遠諱ページにて掲載させていただく予定です。

また、京都では一般在家の方々へ向けて、南禅寺派管長・中村文峰老師が、南禅寺山内・南禅院にて『臨済録』の提唱をなさいます。
今後の予定はこちらをご確認くださいませ。

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各地での報恩坐禅会

150416-1.jpgおはようございます。

臨済禅師1150年、白隠禅師250年の遠諱に因みまして、臨済宗各派の本山や僧堂(修行道場)にて、報恩坐禅会を開催させていただいております。
事務局(禅文化研究所が事務局です)には、各地から報告が来ております(こちらの“報恩坐禅会”に記事を掲載させていただいております)。

普段は入れないような禅堂で坐禅を組み、老師の提唱をお聴きになられ、貴重な時間をこの報恩坐禅会にお使いくださった皆さまのお姿に、「自身と向き合っておられるお姿とは、ほんとうに良いものだなぁ……」と、感じ入りながらお写真など拝見させていただいております。

150416-2.jpg加担(手伝い)に参りました僧侶や雲水さん達も、そういった皆さまのお姿に感銘を受けている模様です。ありがたい事と、感謝致します。

今後も様々な遠諱事業が続きますが、何卒宜しくお願い申し上げます。
5/31開催の記念企画に関しましては、チケット売り切れの講座も出て来ております。お申し込みはどうぞお早めにお願い申し上げます。
皆さまとお目にかかれますことを心待ちにしております。

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南禅寺管長 臨済録提唱 於:南禅院

 

150414.jpgおはようございます。先日こちらでご案内させていただきましたが、南禅寺山内・南禅院にて、南禅寺派管長・中村文峰老大師による臨済録提唱がありました。
その様子を臨黄ネットに掲載しましたのでご覧ください。

これは臨済禅師1150年遠諱に因んで開催されておりまして、またとない機会です。
今後9回にわたり続けられます。是非お運びいただきますよう宜しくお願い申し上げます。

南禅寺派:『臨済録』提唱第1回目

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遠諱報恩坐禅会 -静岡・方広寺-



150323-1.jpgおはようございます。
先週ご報告させていただきました、「遠諱報恩坐禅会-山梨・向嶽寺-」と同じ日に、静岡の方広寺(臨済宗方広寺派大本山)でも、報恩坐禅会が開催されていました。

詳しくは、臨黄ネットの遠諱ページに掲載させていただきましたので、こちらをご覧くださいませ。
「雲水さんは国の宝!」いいですねぇ……。
私も以前、どちらかの僧堂の雲水さんをおみかけした際に、繕いだらけで、藍の色がはげて麻そのものの色が見えてきそうなくらいの衣をお召しになりながらも、ぼぉっと光っているかのように美しく、ハッとした事が未だに忘れられません。
本人が意識して何かしようとせずとも、日々修行に取り組んでいる姿は、既にそれだけで我々に大切な事を気づかせる事もあるのですね。

また、遠諱報恩坐禅会のご報告をさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
記念企画もご予約承り中です!


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遠諱報恩坐禅会 -山梨・向嶽寺-


150320-1.jpg臨済禅師・白隠禅師の遠諱にちなんで、各地の本山や僧堂にて、一般在家の方を対象とした坐禅会を開催する事となり、まずはその皮切りとなる、山梨は向嶽寺(臨済宗向嶽寺派大本山)での坐禅会が、3月15日に開催されました(同じ日に方広寺でも開催されました、後日ご報告します!)。

加担(手伝い)に行っていた研究所職員の報告を掲載しておりますので、遠諱ページのこちらをご覧くださいませ。

坐禅、つまりは自己をみつめるというのは、時には嫌な自分に直面したり、苦しい事も多々ある事と存じます。ですが、目をそむける事なく、自身をみつめ直してみたいと参加される皆さまに、頭が下がる思いです。
いただきました御縁に感謝し、こちらも万全の体制で皆さまをお迎えできるよう心して参ります。

全国での坐禅会
に加え、5月には遠諱記念企画も東京にて開催。
あわせてご参加、お待ち申し上げております。

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「臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱」記念企画 5/31開催

おはようございます。

平成28年に迎えます宗祖臨済禅師の1150年遠諱。そして、平成29年に迎えます日本臨済宗中興の祖、白隠禅師の250年遠諱に向けまして、様々な催しを開催させていただいております。

昨年は、「禅って何?」をテーマに、このような講演会を開催させていただきましたが、この度は第二段としまして、もっと皆さまに参加していただけるような企画を色々と考え出しまして、5月31日(日)に、六本木アカデミーヒルズにて、【遠諱記念企画】を開催致します。


150317-1.jpg◆「禅の流れ」という題名にて、臨済禅師から白隠禅師へと連綿と受け継がれてきた禅の歴史を、花園大学教授でもある、安永祖堂老師が教えてくださいます。学生になった気分で、禅の歴史を学ばれてはみませんか?

◆「禅って何?」では、臨済僧堂の阿部宗徹老師と、阿川佐和子さん、そして坐禅のご指導でも有名な平井正修師(全生庵住職)の対談が。阿川さんといえば、鋭い質問が来そうですね?!どんな会話が繰り広げられるのでしょうか、私も楽しみです。

◆そして、「延命十句観音経写経」では、なんと円覚寺派管長・横田南嶺老師が直接ご指導くださいます。今や日曜日の円覚寺での法話をご担当される日には、廊下まで人が溢れるほど。遠くに老師を仰ぎ見ながらお話を拝聴されている方も多いのでは?!
この日はお近くにご指導いただけるまたとない機会です。

◆体験講座としては、やはりなんといっても、「坐禅」ということで、坐禅の講座と、玄侑宗久師(福聚寺住職、作家)による、「白隠禅師の瞑想について」の講座を設けさせていただいております。心や身体のバランス、調子を整えるのに最も有効といっても過言では無い坐禅の智恵、エッセンスを学んでみませんか?

さらに、無料体験として、禅僧との1対1の対話コーナーも設けております!面白い事になりそうです!
詳細はこちらのページをご覧になってみてください。


チケットはローソンチケットにて、5月30日(土)(23:59)まで販売させていただきます。
各講座のチケットが購入できるのはローソンのみです。あらかじめローソンにてご購入の上、ご来場ください。

□ インターネット予約はこちら (PCモバイル共通)
□ ローソン店頭「Loppi」で直接購入(各講座のLコードは上記記載)
□ 電話予約(24時間受付)0570-084-003(各講座のLコードは上記記載)



皆さまのご参加、お待ち申し上げております。


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臨済禅師・白隠禅師 遠諱記念企画のおしらせ


150218.jpg2月12日(木)、第11回目となる大坐禅会実行委員会が東京都文京区ある徳雲寺で開催されました。
大坐禅会とは、臨済宗と黄檗宗全本山をあげて取り組んでいる、平成28年秋に鎌倉にて開催予定の大規模な坐禅会です。

そのプレイベント「臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱」記念企画として以下の日程で禅ワークショップが開催されることが決定しました。


日時:平成27年5月31日(日) 
時間:14:00~18:00(13:30開場)
場所:六本木アカデミーヒルズ49(六本木ヒルズ49階)


ワークショップの内容は現在のところ、下記を予定しております。

◇書家の金澤翔子氏によるオープニング揮毫
◇花園大学 安永祖堂老師による基調講演
◇鼎談(臨済寺阿部宗徹老師、全生庵平井正修師、エッセイスト阿川佐和子氏)
◇ライブラリーカフェにて禅僧との対話(お坊さんと1対1で話してみよう!)
◇法話と「延命十句観音経」の写経 指導・円覚寺派管長横田南嶺老師
◇スカイスタジオでの坐禅 指導・全生庵平井正修師/龍雲寺細川晋輔師
◇玄侑宗久師による白隠の瞑想 解説と実践


盛りだくさんの内容となっており、時間帯によっては複数のワークショップを楽しむことができます。

チケットはローソンチケットにて、各ワークショップごとに、一律1000円で販売される予定。販売が開始しましたら、当ブログにてお知らせします。

禅に興味はあるものの、お寺に直接行くのは少し敷居が高いと思われている方には特にお勧めです。お気軽にチャレンジしてみてください。

*昨年の記念講演会のようすもご覧ください。

 

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僧堂・本山での特別坐禅会

皆さま、おはようございます。

何度かご案内させていただいておりますが、来たる平成28年に迎えます、臨済宗の宗祖・臨済義玄禅師1150年、ならびに翌平成29年に迎える日本臨済宗中興の祖・白隠慧鶴禅師250年の両遠諱(お亡くなりになられてから、これだけの年数が経つのです!)にむけ、臨済宗・黄檗宗全宗派をあげて大遠諱事業を立ち上げております(禅文化研究所は事務局を兼ねております)。

150121.jpgそんな、遠諱事業の一つとしまして、各地の僧堂や寺院にて、報恩坐禅会を開催致します。
既に定員に達した所もありますが、まだまだ募集中です!
特に僧堂などは、こういった機会が無いと坐るチャンスもなかなか無いかと存じます。

3月から5月にかけて開催されますので、そろそろご予定に入れていただいては?!と、ごあんないさせていただきました。
ご参加、お待ち申し上げております。

詳細&お申し込みはこちらからどうぞ。

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白隠禅師生誕の日

皆さまおはようございます。

本日は、臨済宗中興の祖、白隠禅師のおたんじょうびであります(厳密には旧暦の12月25日ですが……)。

hakuin.jpg白隠禅師自画像(龍澤寺蔵):遠諱ポスターより

彼がおられなければ、日本の臨済宗はどうなっていただろう…などと考えます。

おられたわけなので、考えても仕方ないのですが。

先年、渋谷のbunkamuraで開かれた「白隠展 HAKUIN 禅画に込めたメッセージ」以来、白隠ブームに火がつき、先月の白隠禅師の地元・沼津での白隠フォーラムも大人気にて、サテライト会場が設けられるほどでした。
来年の遠諱大法会に向けて、ますます白隠熱も高まりつつある昨今です。

世間はイエス・キリストの生誕で賑わっていそうですが、我らは白隠禅師の生誕日をありがたく思う日であります。

「白隠展 HAKUIN 禅画に込めたメッセージ」ぶんか

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「WHAT IS ZEN?」禅って何?

 


11月6日、第10回目の大坐禅会実行委員会が鎌倉円覚寺で開かれました。

141117-1.jpg大坐禅会とは、臨済宗黄檗宗全本山をあげて取り組んでいる、【臨済禅師・白隠禅師遠諱事業】の一環で、平成28年秋に鎌倉にて開催予定の大規模な坐禅会です。
そのプレイベントとして、今年開催されましたこちらに続き、来年の5月31日に六本木のアカデミーヒルズで開催する-「WHAT IS ZEN?」禅って何?-の内容について具体的に審議されました。

今回は、はじめに有名書家による揮毫パフォーマンスで開会し、仏教の基礎講座や、エッセイスト、老師、若手僧侶による鼎談がメインイベントで行なわれます。

ワークショップでは臨済宗僧侶の指導による写経会(人数制限あり)や内観の法、坐禅指導(人数制限あり)などが開かれる予定です。

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また、普段なかなかお坊さんとお話をする機会がない方を対象に、自由にお坊さんと話し合いができる空間も設けてあります。
悩み相談、世間話、雑談、どんなことでも気軽にお話していただけます。

141117-3.jpgチケットはまだ販売しておりませんが、今後お知らせ致しますのでご期待ください。

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白隠フォーラムin沼津

おはようございます。
今週末、9日日曜日に開催されます、【白隠フォーラムin沼津】のごあんないです。
既に会場は満員で、違うお部屋でモニターを拝見・・・との人気ぶりですが、無料ですし、是非ともこの機会におでかけくださいませ。
お申し込み、詳細はこちらから。

141107.jpgなお、来たる平成28年に迎える宗祖・臨済義玄禅師1150年、ならびに翌平成29年に迎える日本臨済宗中興の祖・白隠慧鶴禅師250年の両遠諱にむけ、臨済宗黄檗宗全宗派をあげて大遠諱事業を立ち上げております。

来年には、各地の僧堂や寺院にて、報恩坐禅会を開催予定。ぞくぞくとお申し込みいただいております。
詳細&お申し込みはこちらからどうぞ!

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臨済禅師 白隠禅師 遠諱行事のおしらせ

 

140902.jpg8月28日(木)、円覚寺宗務本所にて第9回目の大坐禅会実行委員会の会議がありました。
遠諱のメインイベントである“大坐禅会”についての話し合いはもちろんのこと、それまでに様々な行事を開催してゆく為の協議がなされました。

今回は、来年度開催予定の講演会の場所と企画についてが審議され、なるべく若い方に禅を知っていただきたいという思いから、六本木アカデミーヒルズ49Fを会場とし、気軽に禅に触れていただくためのワークショップなどを展開する事が決定しました。
内容については講演会、坐禅(瞑想指導)、写経会、僧侶カウンセリング(仮称)を考えています。

日程は平成27年5月31日(日)に確定。13:00~18:00の間で開催する予定です。

人混みの、情報が錯綜する都会のど真ん中だからこそ、少しでも多くの方々に禅を感じていただき、心の安らぎとなる場所をつくれるように来年に向けて協議しています。
どうか皆さん、ご予定空けておいて下さいませ。

さらに、来年は全国の臨済宗本山や僧堂にて坐禅会が開催されます。来年の事ながら、既に多数のお申し込みをいただいております。
詳細、お申し込みはこちらからどうぞ。

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大坐禅会実行委員会 -臨済禅師・白隠禅師 大遠諱ー

 

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7月30日(水)に第8回目となる大坐禅会実行委員会が東京都、龍雲寺で開かれました。
今回の会議では、6月27日によみうりホールで開催した講演会の反省と、今後の取り組みについて議論しました。
反省点としては、参加者にお寺関係の方が多いので、新たな層へ向けての集客に力を入れなければならないということや、参加層の年齢が高いので、もっと若い世代の方にうったえかけなければならないなど、様々な意見がありました。

以上のことから、来年の5月~6月頃は会場を若い世代が集まりやすい場所に設定し、若い世代が注目する講演者への依頼と、講演会と兼ねて禅に関係するワークショップ(精進料理、写経、茶道など)の開催を検討しています。

円覚寺の管長様は「縁ある方にはなおいっそう縁を深め、今まで縁のなかった方には縁を結んでいくことに大きな意義がある」と述べられ、今後、更に多くの人々に禅を知ってもらうための新しいイベントを企画中です。


来年開催される臨済禅師・白隠禅師 報恩坐禅会も、既に続々お申し込みいただいております。これだけ多くの本山や僧堂で坐禅会が開催される事はまれです。次は50年、100年後の遠諱でしょうか?!?! 是非とも来年ご参加くださいませ。お申し込みお待ち申し上げております。

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「臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱」記念講演会 ご報告

 

140708-1.jpg臨済禅師1150年・白隠禅師250年大遠諱の事業として開催予定の「大坐禅会(平成28年に予定)」のプレ・イベントとなる、第一回目の講演会のご報告です。

「What is Zen? ―禅ってなに?― 臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱」記念講演会と題しまして、去る6月27日(金)に、東京有楽町よみうりホールにて行なわれました。

以前からブログではご紹介しておりましたが、初回プレ・イベントとしてはとても好評で、1100席のホールに1000名近くの来場者があったことに、我々主催者側も驚きでした。
お足下の悪い中ご来場いただきました皆さま、誠にありがとうございました。皆さまそれぞれに何か少しでも掴んで帰っていただけたのでしたら、幸いです。

140708-2.jpg皆さまとご一緒に、延命十句観音経を唱えました

また、このイベントの為にご尽力いただきました皆さまのおかげで、無事円成致しましたこと、改めてあらゆる人の善意によって支えられている事を実感し、人の心の寛大さ(禅)を感じることができました。
不慣れなことで不行き届きの点が多々ございましたことを、心よりお詫び申し上げます。

140708-3.jpg全生庵住職・平井正修師による椅子坐禅の指導

これから平成28年の大坐禅会に向けて、こうしたイベントを開催、広報いたしますので、一人でも多くの方に禅の教えを知って頂くと共に、今後の取り組みにもご厚志をいただければ幸いです。

140708-4.jpg横田南嶺老師・姜尚中氏・佐々木閑氏の鼎談

なお、この講演会の詳細は、季刊『禅文化』234号・235号にてご紹介する予定です。こちらもまたご案内させていただきますので、どうぞよろしくお願い致します。

次回は、少し先になりますが、11月11日(火)に、同じくよみうりホールにて臨済会主催の「禅をきく講演会」が、遠諱事業の一環として開催予定されていますので、多数ご参加頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

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「臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱」記念講演会のおしらせ


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お待たせ致しました!
6月27日に有楽町よみうりホールで開催される、「臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱」記念講演会のチケット発売について、さらにポスターとチラシが完成致しましたので下記にご案内させていただきます。

日時 平成年6月27日(金)18:00~20:30(17:00 開場)
場所 よみうりホール(有楽町)東京都千代田区有楽町1-11-1 読売会館7F
出演 横田南嶺老師(円覚寺派管長)
姜 尚中氏(聖学院大学学長)
佐々木 閑氏(花園大学教授)
平井 正修氏(全生庵住職)
入場料 一般1500円、大学・高校生500円 (全自由席)
申込方法 ローソン/ミニストップ店頭「Loppi」で直接購入(Lコード:33889)
インターネット予約 http://l-tike.com/ (PCモバイル共通)
電話予約(24時間受付)0570-084-003(Lコード:33889)




 

 

 

 

 

 

 


チケットは絶賛販売中!です。
各本山や寺院、公共施設等からのポスター・チラシの提示は4月以降となりますが、先に詳しくご覧になりたい方はこちらで是非!

皆さまにおめにかかれますのを心待ちにしております。
是非ご参会の程、宜しくお願い致します。

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臨済禅師・白隠禅師遠諱関連行事について

 

140310-1.jpg円覚寺の境内には梅の花が咲き誇っていて、春の訪れを感じました。
3月3日(月)、第6回目となる大坐禅会についての会議が円覚寺で執り行なわれました。

本年6月27日に、有楽町にて開催予定の講演会の内容について協議が行なわれ、いよいよ、当日に向けての準備が整ってきています。
平成28年秋に開催される大坐禅会に先駆けて、第1回目の行事として、『禅ってなに?』をテーマに、円覚寺派管長・横田南嶺老師、姜尚中氏(政治学者・東京大学大学院教授)、佐々木閑氏(仏教学者・花園大学教授)にお話いただき、また、椅子に座ったままでできる「イス座禅」の指導も行われます。

今回は主に広報について審議され、ポスターのデザインやチラシの記載内容について検討されました。
できあがり次第ブログにて紹介させていただきますので、楽しみにお待ちいだきますようよろしくお願い致します。

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臨済義玄禅師

 

140207.jpg白隠慧鶴禅師 「無」 個人蔵


わが臨済宗の開祖・臨済義玄(りんざいぎげん)禅師は、唐代の禅僧で、867年に亡くなられました。平成28年には、臨済宗を挙げて、1150年の大遠忌法要が営まれます。

臨済禅師の行状はいくつかの書に記されていますが、弟子の慧然禅師が著わした『臨済録』を見てみましょう。
それによりますと、臨済禅師は若き日に黄檗希運禅師のもとで、まことに純粋に修行に打ち込んでおられたようです。その修行態度を見た首座(先輩)が感嘆して、あるとき「あなたはここにきてどのくらいになりますか」と尋ねます。
三年という答えをきいた首座は、それでは、黄檗禅師に参じて、「仏法の根本義は何ですか」と問うてごらんなさいと言います。言われた通りに臨済が質問すると、黄檗禅師はすぐさま臨済を棒で打ちます。
その後、再び首座に励まされて黄檗に参じますが、また打たれ、結局、三度尋ねて、三度打たれることになります。
臨済は「せっかくお心にかけていただいたのに、奥義を悟ることができません。お暇をいただきます」と首座に言って黄檗の元を去ろうとしますが、そのとき首座は、「それなら、必ず黄檗禅師にご挨拶をしてから行きなさい」と言います。首座は臨済より先に黄檗禅師のところに行って、「なかなか見どころのある若者ですから、どうかよろしくお導きください」と頼みます。黄檗は、「ここを去るなら、大愚和尚のところに行け」と言います。
大愚を訪ねた臨済は、「黄檗和尚に三度、仏法の根本義を尋ねて、三度打たれました。何が悪かったのでしょう」と聞きます。大愚は、「黄檗はそんなに親切におまえに対してくれているのに、ここまでやって来て、何が悪かったのでしょうと私に尋ねるのか」と言います。
臨済禅師はそこでたちまち大悟するのです。

難解な禅語録や史書は、入矢義高先生、柳田聖山先生をはじめとする諸研究者方のおかげで、こんなふうに私たちにも親しめるようになりました。

禅師たちの悟りの機縁には黄檗禅師や大愚和尚のようなお師匠さんたちの「親切」がごろごろあふれています。
棒で打ちのめすことのどこが「親切」なのかとも思われるのですが、弟子にとってはもちろんのこと、師の方も棒で打ってやろうなんて微塵も思っていなかったに違いない。この棒は「思いもよらない」ところから湧き出たものでしょう。「何故無し」の棒だからこそ棒が生きる。生きた棒は真の禅者を誕生させます。

こんなふうに、わたくしたちの時代まで、脈々と灯が伝わってきたのです。1150年は大した「時間」です。しかしもし今、わたくしたちが真に臨済禅師に会うことができたら、この1150年は瞬時に消え去ることでしょう。

臨済禅師からおよそ400年後に出られた大燈国師は、「とんでもなく離れていても、かたときも離れていない」と言っておられます。時を経ていても、大燈国師は臨済禅師とピタリとひとつであったに違いありません。それこそが「禅」であり、「伝灯」でありましょう。祖師に見(まみ)える。このことは僧俗も問わないかもしれません。

こんな融通無碍な「系譜」を思うと、凡夫の私のこころも何とはなしに浮き立ってくるのです。

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来る大坐禅会に向けて-臨済禅師・白隠禅師大遠諱-

 

140122.jpg来たる平成28年、29年の臨済禅師・白隠禅師遠諱関連行事として開催予定の“大坐禅会”について、1月16日(木)に東京の龍雲寺にて5回目となる話し合いの場がもたれました。

平成28年に鎌倉で行なう大坐禅会のプレイベントとして、数回にわたり東京の会場で“講演会”を行います。
その第1回目を本年6月頃に実施します。内容は老師による提唱、講演(対談)、椅子坐禅などです。
提唱は、臨済宗円覚寺派管長 横田南嶺老師、講演は各界を代表する方々に禅を語っていただく予定です。
チケットは、ローソンチケットやインターネットなどでもご購入いただけるように準備しています。

まだ少し先の話ですが、禅に興味がある方、これから学びたい方にはとても良い機会になると思いますので、奮ってご参加していただければ幸いです。

今後もこちらのブログにて、大遠諱に関するおしらせを随時お伝えしていきたいと思います。宜しくお願い致します。 

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大坐禅会の実行委員会 -臨済・白隠大遠諱-

 

131008-1.jpg平成28年に迎える宗祖・臨済義玄禅師1150年、ならびに翌平成29年に迎える日本臨済宗中興の祖・白隠慧鶴禅師250年の遠諱大法会に関してのご報告です。

10月1日に円覚寺派宗務本所にて、4回目となる大坐禅会の実行委員会が開催され、建長寺・円覚寺の管長老師をはじめ、委員の和尚さん方が集われました。

今回の会議では、大坐禅会の前に、平成26年6月に東京国際フォーラムで第一回目の講演会を開催することが決定致しました。
大坐禅会を迎えるまでに、年に2度の講演会等のイベントを実施し、正当年となる平成28年に向けて、広く皆さまにもこの遠諱大法会に親しんでいただきたいと考えております。

131008-2.jpg講演者には芸能人や学者など、著名人の名前があがりました。詳細は未定ですが、どなたが登壇されるのか、是非ともお楽しみに!

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第3回大坐禅会実行委員会

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平成28年に迎えます、臨済禅師・白隠禅師遠諱大法会に向けて、さまざまな話し合いが行われています。
先日は、建長寺さんにて行われました、第3回大坐禅会実行委員会に出席して参りました。

遠諱をきっかけに、より一人でも多くの方々に坐禅を組んでいただきたいと考えています。
坐禅を組み、心や体の調子を整えるところから、自身をより深く見つめる術をつかむきっかけをお作りできれば・・・と、建長寺・円覚寺の管長様をはじめ、皆で案を出し合っている最中です。

少しずつ形となってゆく遠諱の内容を、今後もこちらで紹介してゆきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

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大坐禅会(仮称) -臨済禅師・白隠禅師大遠諱事業-

 

120619-1.jpg何度かご説明させていただいているかも知れませんが、禅文化研究所は、臨済宗黄檗宗連合各派合議所の事務局をつとめさせていただいております。
そんな、臨黄合議所主催で、平成28年の秋から始まる、臨済禅師・白隠禅師の大遠諱事業。その一環として開催する、大坐禅会(仮称)の実行委員会を、6月10日に開催しました。

大坐禅会。
およそ3000人~10000人の参加者を募り、法要、提唱、坐禅、を一般の方々に体験してもらうという大企画です。

120619-2.jpg委員会の出席者は18名。
各派本山の管長貎下や老大師にもお出ましいただき、会場の検討、参加者の募集方法など事務的な事から、一般の方々に何を伝えるのか、10000人で坐禅することで何を得ることができるのか、現代に禅というものがどう活かされて我々の生活にどう影響していくのかなど、その指針に至るまで、活発な討議がなされました。

参加者の方々に、応分の所得を抱いていただく為に、目的を明確にしてからこの事業をすすめて行く方針です。
今後、ブログ禅においても、遠諱に関してのご報告、御案内をさせていただきたいと考えております。

一般参加可能なプログラムも多々予定。参加型の遠諱を実現するべく、是非とも皆様のご関心をお寄せいただけたらと思う所存です。

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