カテゴリー:「ブータン」


トップページ » 4.スタッフ便り » 旅 » ブータン

トゥルク ジャミヤング リンポチェ来日講演





クリックしてご高覧下さい

皆様こんにちは。暑い日が続きますが、いかがお過ごしですか?
急なお知らせですが、お時間のある方は是非ぜひ!

チベット仏教の高僧、トゥルク ジャミヤング リンポチェ師による来日講演があります。私もお手伝いに伺える事になり、今からわくわくしています。

京都・大阪での日程は下記のとおり。


時 :8月18日(水) 15:00~17:00
場所:Restaurant HIMARAYA
  (京都市中京区河原町三条上ル下丸屋町406 グリントランドビル6F)
電話:075-211-8940
料金:2000円(1ドリンク付)
        


時 :8月19日(木) 18:30~20:30
場所:京都国際交流会館
  (京都市左京区粟田口鳥居町2番地の1)
電話:075-752-3010
料金:1500円


時 :8月20日(金) 15:30~17:00
場所:ネパールレストラン シュレスタ
  (大阪市天王寺区堂ヶ芝1-11-8 ジェム・エックスビル1F)
電話:06-6773-0802
料金:2000円(1ドリンク付)

その他詳しくはこちらからどうぞ。

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

ブータン 『日立 世界ふしぎ発見!』にて

ブータン

09年1月10日のTBS『日立 世界ふしぎ発見!』は、ブータンでした。
ブータンに魅了された者の一人として懐かしく、民営化はうまく進むだろうかと少し心配しつつ、新国王の凛々しさに魅了され、一時間弱でこの国の素晴らしさをどう伝えるのだろうと思いながら観ていました。
結果……懐かしいブータンの風景にも(ハンサムな国王様にも)見入りましたが、何よりも、一番に印象的だったのは、ミステリーハンター(ふしぎ発見!ではリポーターをこう呼びます)の諸岡なほ子さんの心の底から笑っている、こちらまで幸せな気分にさせてもらえるような“笑顔”でした。この笑顔だけで、かの国がどのような所か、そこに住む人々がどのような人々かを大いに伝えていた感があります。
私も、普段写真であまり笑いませんが、ブータンで撮った写真は、意識せず撮ったはずが、満面の笑みなのです。
小学校以来のこの番組のファンで、毎回興味深い内容で、ほぼ欠かさず観ている私ですが、なんだか今までで一番素晴らしい表情をしていたミステリーハンターなのでした。

ブータン 『日立 世界ふしぎ発見!』にての続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (2)  | Trackbacks (0)

またいつか・・・ -ブータン-

Drukair

何度かに亘って、ブータンの旅日記を書いてきたが、今日が最後。
あまりにも居心地の良かったブータンを去る日は何かもの悲しい気分だった。
「たかだが8日間ほどの旅でその国の事をわかったと思うな」、「たかが旅行客に何がわかる・・・」と言われるのはよくよくわかるが、訪れない事には何もわからない。
このブログにてブータンの事を紹介させていただく事となり、ブータンから帰ってから新たにブータンの事を本で読んだり調べたりする機会があった。
ブータンの抱える問題には、私が何日間か旅行するだけでは全く見えなかった面が多々あった。
それでもやはり、見てきた、感じた色々も真実で、自分が訪れた国の中で一番しっくりくる国であった事に変わりは無く、またいつか、必ず再訪したいと願っている(お祭かトレッキングを狙っている)。
先進国に住む者の身勝手な傲慢さから、「ブータンはいつまでも変わらないであって欲しい」という思いを持っているが、はてさて、国王も交代された事であるし、次に訪れる時はどうなっていて、それをどう自分が感じるのか・・・楽しみだ。
この国に興味のある方は、近代文明の波がおしよせようとしているブータンに、今のうちに一度行ってみておかれる事をオススメする。

またいつか・・・ -ブータン-の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

キチュ・ラカン -ブータン-

キチュ・ラカン

ブータン最古の寺、キチュ・ラカンを訪れた。

言い伝えによれば、チベットをはじめて統一した7世紀のソンツェン・ガンポ王は、それまでチベット全域に大きな力をもっていた魔女の力を封じるために、魔女の体の108のツボにあたる場所におのおの寺院を建立した。(『地球の歩き方 ブータン』より)

ということで、その左足にあたるのが、このキチュ・ラカンらしい。
歴史的に確認できるのは、13世紀頃だそうだ。
こじんまりした小さな村の寺といった感じだが、由緒ある寺だということで、皇太后によって建立された新堂があり、ロイヤルファミリー(とくにお后方)が訪れるらしい。
町の中にある大きなゾンや寺院より、自然いっぱいの村の中にひっそりとあり、姿美しく、とても素敵な寺だと思えた。

bhutan_361.JPG

寺の中庭にはミカンの木が。寒い地であるのにも関わらず、たわわに実ったミカンの実に、ブータンの人達は聖地のパワーがあるからだと言うらしい。

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

ブータン民家の仏間 -ブータン-

ブータンの仏間1

ブータンの民家にて拝見させていただいた仏間の豪華さに驚いた。
農家の人達は信仰心厚く(この国全体がそうだが)、稼いだお金は、生活費をのぞけばほとんどこの仏具などに費やすそうな。
そしてこの仏間は、日本のように普段家族が祈る場というわけではなく、法要などの時にお坊さんを呼んだ時のみに使われるらしい。
普段使われない部屋に一番お金がかかっている。「特に信じる宗教はありません」と答える人が多い日本では信じられない事かもしれない。 逆に彼らからいわせてみると、信じる宗教も無く生きている方が信じられないのだろうが・・・。

ブータンの仏間2

法要に使われる立派な太鼓なども見られる。

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

民家での接待 -ブータン-

ブータンの民家

伝統的な民家を訪れた。
伝統的とは言っても、建物は昔のままのものを利用しているが、最近ブータンの農村でも電気が通っているようで、人々の生活は徐々に変わりつつあるようだ。

バター茶とお菓子

訪問者には応接室のような所で、まず必ずバター茶での接待が・・・。
ポップコーンやお米などのお菓子も並ぶ。バター茶はいらないと言うまでどんどん注がれる。
お菓子が入っている器は、竹で編んだお皿。色をつけるのが特徴的。これが使い込むとだんだんと茶色くなり、つやつやと光ってきて何とも言えない良い味が出る。

民家での接待 -ブータン-の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

タクツァン僧院 -ブータン-

タクツァン僧院

ブータン最高の聖地である、タクツァン僧院へ。
この旅の目的のメインともいえる寺院訪問。
ブータンに仏教を広めたグル・リンポチェが、虎の背中に乗って飛んで来て、崖のくぼみで瞑想をし、その後土着の神々を調伏し仏教に改宗させたとの事。
宗教色濃い国や地域によく見られるのと同じで、ここも瞑想した場所を中心に寺院を建立し、どうやら今のような形となったようだ。

グル・リンポチェが瞑想したとされる場所は、今は手厚く祀られており、私も五体投地をさせていただく。

タクツァン僧院 -ブータン-の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

ブータンの宿 -ブータン-

ホテルからの眺望

今回は、ブータンの宿についてご紹介。
最初の記事にも書いたが、ここブータンでは、個人旅行はほぼ不可能だ。
という事で、他のアジア諸国のように、できるだけきれいな安宿を探して!という必要も無く、旅行社が決めた所に泊まる事となる。
ホットシャワーも問題なく出て、部屋もきれいに掃除してあり清潔だ。
上の写真は、空港のある町、パロにて滞在したホテルのベランダからの風景。
町から少し離れた高台だった為、それはそれは素晴らしい眺望。パロ・ゾンの見える部屋だ。

ブータンの宿 -ブータン-の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

チョモラリとジュチュダケ -ブータン-

ドゥゲ・ゾン

現在では廃墟となっているドゥゲ・ゾン。
このあたりは、初心者でも可能な一週間くらいのブータントレッキングの出発点だそうな。
好天に恵まれ、運よく2つの山が見られた。
ブータンでは、宗教上の理由から、この山を直接登る事はしない。
私がネパールでトレッキングをした時、7000メートル、8000メートル級の山々を3000メートルを超える山から拝む・・・といったコースだったが、そのような拝み方しかしないのだろう。
確かに、登山家がブータンで山を登った・・・という話は聞いたことが無い気がする。
チベットも同じく、聖なる山に踏み入る事は禁じていたはずだが、中国政府が許した・・・というニュースを最近聞いた。悲しい事実だ。

チョモラリとジュチュダケ -ブータン-の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

ダショー・ニシオカ -ブータン-

ダショー・ニシオカ追悼チョルテン


ダショーとは、日本人に解りやすく言うならば、イギリスでいう爵位「ナイト」や「サー」の称号のようなもの。
貴族や、政府高官、その他称号をいただくに値する事を成し遂げた人のみがブータン国王から授かるものだ。

そんなダショーの称号を授与された日本人がいる。
西岡京治氏。ブータンの人々の文化や今までのやり方、考え方などを尊重した上で、日本式の農業のメリットを紹介し農業改革に取り組んだ業績が認められ、1980年にブータン国王から正式にダショーの称号を授与されたのだ。
ほぼ鎖国状態にあったブータンで、伝統を重んじる人々の中、新しい価値観をわかってもらい、実際に一緒になって動いてもらうという事は、我々の想像を絶する苦労の連続が伴った事だろう。
上の写真は、西岡氏の追悼チョルテンだ。彼の実験農場、ボンデ・ファームを見下ろす事の出来る所にある。今もブータンの人々と、ブータンと日本の関係が良いものであるよう、きっと見守って下さっているはずだ。

日本に帰ってから、ブータンに非常に興味を持つ母校のゼミの教授に、この方の事やブータンの事をお話していると、母校の先輩にブータン研究家がいるとのこと。
さっそく調べてみると、ダショー西岡氏の奥様であった。
西岡氏亡き今も、ブータンの文化の紹介など、幅広く活躍されているようである。

追悼チョルテンからの眺望

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (2)  | Trackbacks (0)

パロ・ゾン -ブータン-

パロ・ゾンの少年僧


唯一の空港がある町、パロにあるゾン(城・要塞)を訪れた。
以前にも書いたが、ゾンは半分が政治・半分が宗教の場となっている。
日本でいう、市役所と寺が合体したような感じだろうか・・・。
旅行者にいろいろな制約のかかるブータンでは、ゾン内にはブータン人ガイドがいなくては入れないようだ。実際、旅行者のみが勝手に観光している姿を1度もみかけなかった。
このパロ・ゾンのもととなった寺は、伝説によれば、チベットから帰った僧により15世紀に建てられたとの事。ただ、火災などにより、現在の建造物は1907年に再建されたものだそうだ。

このパロ・ゾンと、川にかかるカンチ・レバー橋(写真下)は、キアヌ・リーブス主演の『リトル・ブッダ』のロケ地である。

bhutan_296.JPG

パロ・ゾン -ブータン-の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

国立博物館 -ブータン-

国立博物館の外観


この博物館の建物には、下にあるパロ・ゾンの背後を守る望楼の役割があったらしい。
半円を真ん中で合わせた?ような形になっており、中は迷路のようで、一体自分がどのようにどこへ進んでいるのか、中に入ると全くわからない。
『地球の歩き方』には、「各階とも広さや形がまるで違う。4階から入って5、6階を見て、再び5、4階と下りつつそれらのフロアの残り半分を見て、さらに3、2、1階と降りて地下1階から出るという迷路のような構造だ。」とある・・・・・・。

所蔵物は様々で、タンカや仏像仏具はもちろんの事、武具や農耕道具、少数民族の衣装、石器時代の石斧(チベット、ロカ地方の紀元前2000年頃の様式と近い物らしい)、ブータンに生息する動物の剥製などなど。
ちょうど、武具の展示品の中に、日本の鎖帷子(くさりかたびら)とそっくりな物があり、日本語を勉強中だというガイドに、「日本人観光客に、鎖帷子ですと説明したら、絶対にすごいと言われるはず」と、レッスンしておいた。
これからブータンを訪れる方で、この博物館に行った際、ガイドが「くさりかたびら」という日本語を知っていれば、それはおそらく、私がお世話になったガイドさんだ。

国立博物館 -ブータン-の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

この国の風景 -ブータン-

龍の通り道

ブータンの人々は、自分たちの国の事を、-雷龍の国-と呼んだり、デュルック・ユル-穏やかな龍の地-と呼んでいる。
ブータンを旅していて、この風景を見た時、「あぁ、本当に龍がこの国を守っているのかもしれない。ちゃんと龍の通り道があるんだ」と思った。
皆さんも想像できないだろうか? 谷間を飛ぶ龍の姿。

これは、東洋人だからこそ想像できることなのか。

キリスト教社会では、龍は悪の化身で、神々と対立する存在として登場し、ギリシア神話などにも神々が龍を打った話が数多く残っているし、古代オリエントの世界でも、ヒッタイトには龍退治の話が残っている。
インドやネパール、カンボジアなど、ヒンズー信仰と係わり深い国では、ナーガという大蛇を神格化したような聖獣の信仰が見られる。 中国や日本などではもちろん、神聖なものだ。

宗教の歴史は複雑で、一概に「西洋での龍は悪者、東洋での龍は神」とは分けられないが、だいたいがそのようだ。

今の世界に日本人として生まれてきて、ブータンへ行って良かったと思う私。
同じ仏教国であり、アジアに位置する国であるからこそ味わえる感動があるからだ。
西洋の目から見ても、それはそれで素晴らしいのだろうが・・・。

この国の風景 -ブータン-の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

ブータンの紙漉き

ブータンにも昔から紙漉きの伝統はあったよだ。
その技術は日本の紙漉き技術には少し劣る所もあるものの、工程が似ている事もあり(紙漉きのみならず、いろいろな共通点、似た点がブータンと日本にはあります!)日本の技術協力が行なわれているらしい。

原料となる三椏

原料となる三椏(みつまた)。ブータンで自生している。

紙漉き工房の釜

やわらかくふやかす為、大きな釜で煮ているところ。

ブータンの紙漉きの続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (3)  | Trackbacks (0)

民族・織物博物館・図書館 -ブータン-

首都ティンプーにある、民族博物館・織物博物館・図書館を訪れた。

民族博物館

内部は撮影禁止ですので、外観を・・・。
ブータンでも、以前より文明化が進み、農村の生活は変わって来ているようです。
ここでは、昔の農家の暮らしを紹介しています。
農業用具などを見ていると、日本の農村、例えば白川郷などで合掌作りの農家を見学した時に見たものととてもよく似ています。
屋根裏のような所で、野菜などを乾燥させるところまでうり二つ。
竹で作った籠が、とても良い味を出していて、茶の湯の道具にいいなと思いましたが、売り物ではありませんので、その後似たような物が売っていないか探しまくりましたが、本当の農村部に行って譲っていただくしかないようです・・・。いまだに諦めきれません・・・。

民族・織物博物館・図書館 -ブータン-の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

プナカ・ゾン -ブータンの冬の都-

延々と広がる段々畑


プナカの標高は、1,350m。首都ティンプーより1,000m低く、亜熱帯気候という事で、ティンプーよりもかなり暖かい。

プナカ・ゾンはンガワン・ナムゲルの創建で、冬の都として栄えている。
冬には、宗教界の最高権威である、ジェ・ケンポをはじめタシチョ・ゾンの僧侶達がここで生活をする。
民族学では、トランス・ヒューマンスといって、季節によって低地と高地を住み分けるライフスタイルだ。

ゾン内の曼荼羅

ゾンの門の中では、色彩豊かな曼荼羅がお出迎え。
私がへびどしだと言うと、すぐに年齢がばれるあたり、ブータン人との会話ははずむ。
ちなみにガイドは亥年だと言っていた。

プナカ・ゾン -ブータンの冬の都-の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

ワンデュポタン・ゾン

ワンデュポタン・ゾン


3100メートルあるド・チュラ峠を超えて、どんどん標高が下がってくると、空気も植物も違い、汗ばんで来る陽気だ。
首都ティンプーが約2000メートルといわれるが、この辺りは約1000メートル。違うわけだ。

橋を渡り、崖っぷちにそびえ立つワンデュポタン・ゾンを訪れた。

ワンデュポタン・ゾンの続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

標高3100メートルを超えて

峠のチョルテンからの眺め

標高3100メートルあるというこのドチュ・ラ峠を超えていく。
この峠には、反インド政府ゲリラをブータンから一掃する戦い(2003年)の戦勝記念として建てられた108のチョルテンがある。
ブータンという国から、あまり戦争や闘いなどは想像がつかない。

話は少しそれるが・・・
旅行者にとっては、「平和で、信仰心厚く、独自の文化を守っていて素晴らしい国」であるが、それが、様々な国の政策・歴史があってこそだというのは、帰国して、もっとブータンを知りたいと思うようになり、本を読んで知り得た。
国の方針がここまで美しく統一されているという事の裏には、抑圧される人々もいないわけではないという事だ。
ただ、いろいろな現実があり、それを知ったとしても、ブータンの魅力はやはり私を虜にするのだが・・・。

標高3100メートルを超えての続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

国王のオフィスと総本山 -ブータン-

タシチョ・ゾン

タシチョ・ゾンと呼ばれる、国王のオフィスを訪れた。
ここは半分は政治の為のオフィスであるが、同時に宗教界の最高権威ジェ・ケンポを頂点とするブータン仏教の総本山でもある。
各地方にゾンはあり、どこでも半分政治・半分宗教という形をとっていた。
ガイドは、ゾンを城と言っていたが、元々はチベット圏における行政区画の単位の一種だったようだ。
戦争の際などには、要塞としての役目もあったとか・・・。

ゾン内では、必ず正装をしなくてはならない。男性の正装は以下のような格好。
大きな白い布を身体にぐるりと巻いているが、カムニという。正装時の必需品!
政府高官などは赤をつけ、大臣は山吹色、一般人は白だそうな。

国王のオフィスと総本山 -ブータン-の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

ドゥプトプ尼僧院 -ブータン-

ブータンに鉄の橋を伝えた事で知られる、タントン・ギャルポが瞑想を行なった場所に建てられた寺。
瞑想を行なった場所だけに、高台にあり見晴らしが素晴らしい。現在は尼僧院で、尼僧達が集団生活をしている。中には5メートルのタントン・ギャルポ像がある。

彩色豊かな尼僧院

と、髪の長い普通のおばさんがいた。信者さんがお手伝いにでも来ているのだろうか・・・と思ったら、

ドゥプトプ尼僧院 -ブータン-の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

お墓 -ブータン-

真言(マニ)が書かれたマニ壁

ブータンにはお墓が無い。
少なくなったが、少し前まではチベット仏教に見られる鳥葬なども地方によっては行なわれていたようだ。
現在では、荼毘に付され骨まで灰にし、川に流すらしい。輪廻転生が当たり前であり、また生まれ変わるのだから、先祖の霊や死者の霊を祀るという事はしない。

灰の一部は、上の写真に見られるように、土と混ぜて小さな三角錐型に固められ(焼いてあるのかも?)
山奥の道端の崖の窪みに置かれていたり、マニ車やマニ壁のそばにそっと置かれていたりする。
「ツァツァ」と呼ばれているようだ。功徳を積むためにこれを作って置いたりもするらしい。

お墓 -ブータン-の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

パンリ・ザンパ寺院 -ブータン-

パンリ・ザンパ寺院

17Cに、ンガワン・ナムゲルがブータンに来て初めて居を構えた場所。 ンガワン・ナムゲルは、チベット人ラマ僧で、1639年にはチベットとの戦いにも勝ち、政治・宗教上でのブータン初の指導者とも言える重要な人物。 中には彼の像があるが、ある日その像が話したのだとか・・・。

パンリ・ザンパ寺院 -ブータン-の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

チャンガンカ・ラカン -ブータン-

美しい外壁_チャンガンカ・ラカン

ティンプー市街地の丘の上に建つ見晴らしの良い寺。日本でいう-氏神さま-のような存在だそうだ。
子供の成長に御利益があるらしく、子供連れの参拝者が多い。
御本尊は十一面観音で、15世紀に建てられた古刹との事。宗教的な建造物は皆、赤と白の壁で統一されるらしい。外壁に見られる赤い塗装はケマ(Kemar)と呼ばれる。

チャンガンカ・ラカンから見えるティンプーの街

チャンガンカ・ラカン -ブータン-の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

メモリアル・チョルテン -ブータン-

参拝する人がたえないメモリアル・チョルテン

首都ティンプーの街の中央にある。 チョルテンとは、“仏塔”を意味するチベット語で、ブータンのいたる所に建っている。 このメモリアル・チョルテンは、1972年に亡くなった三代目国王ジグミ・ドルジ・ワンチュックが生前に発願したものを、国王の没後、四代目の現国王が意志を引き継ぎ建立した(ガイドブックなどには国家事業として・・・とある)。
チョルテンの中には、忿怒形の歓喜仏による立体曼荼羅が繰り広げられている(内部の写真撮影は不可)。以前訪れたネパールでもよく目にした歓喜仏であるが、ここブータンでチベット仏教を広めたグル・リンポチェが、人々に悟りというものをわかりやすく説くために、ボン教の教えと融合させて作ったものだそうだ(ガイド談)。また、各寺院や寺院での祭に、ボン教の名残を垣間見る事ができるようだ。 どこの国に仏教が伝わっても、やはり土着の宗教や信仰というものは無視できないものだなと感じた。日本では家に仏壇と神棚がある。以前訪れたミャンマーでは、もちろん国の宗教は仏教だが、今でも山の精霊に漆塗りの美しい高杯などで供え物をすると言っていたし、皆精霊の存在を信じていると言っていた。

大きなマニ車の周りにはご老人達が・・・

メモリアル・チョルテン内のマニ車(中に経文が納められ、これを回すとお経を唱えたのと同じ御利益がある)の周りに座っているご老人達を前にガイドが説明してくれた。私は強い衝撃を受けた。

メモリアル・チョルテン -ブータン-の続きを読む

by admin  at 07:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

GNPよりもGNH -ブータン-

写真を御願いすると、手を合わせてポーズをとってくれたおばあさん

“Gross National Happiness is more important than Gross National Product.”

これは、1976年12月、スリランカのコロンボにおける第五回非同盟諸国会議に出席後の記者会見席上での、当時21歳(国王就任4年目)の現国王の言葉である(平山修一『現代ブータンを知るための60章』より)。

国王のこの発言に表わされるように、ブータンという国は、国民総生産よりも、国民総幸福量の向上を目指している。
旅の一週間の間でさえ、それを感じる場面は多々あった。

GNPよりもGNH -ブータン-の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

ブータンの地酒

ペットボトルに入れてもらい持ち帰った貴重なピンクアラ


ブータンには、各農家で作られる、アラと呼ばれる蒸留酒がある。
米や蕎麦、麦など、それぞれの家庭によって違うもので作る為、味も違う。
私も滞在中、アーチェリーの試合後のお弁当タイム(選手達は、試合後にお弁当と、各家庭自慢のアラなどを持ってくるらしい)に混ぜてもらい、ハチミツ入りのものや、無色透明ですっきりした、まさに日本の焼酎のような味の物をいただいた。
これは是非、研究所にお土産として持って帰りたい!と思ったわけだ。

ブータンの地酒の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

日本の次に好きな国

マニ車をまわす僧侶

約6年前にネパールを訪れた際、同じようにバックパッカーとして旅をする人たちから、「ブータンに行きたいけれど、入りにくいしお金が無いから無理だ」という言葉を何度か耳にした。
それを聞いてから、なんとなく旅をする事を想像し難い国、けれども、是非一度行ってみたいと憧れる国であったブータン。

今年はふと、猛烈に行きたくなった。
行くと決めてからも、本当に自分があの国へ行くのかと、ブータンに降り立つまで信じられない気持ちだった。

日本の次に好きな国の続きを読む

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)