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『語録のことば 唐代の禅』

語録のことば 唐代の禅

7月に出る新刊の一冊。駒沢大学教授小川隆先生の著書です。
本書は、唐代禅宗文献の思想史的解読を試みられているもので、主に馬祖系と石頭系の禅について、伝統的な読みとは異なった解釈をされています。
これは、小川先生があとがきでも書かれているように、ご本人が禅文化研究所の景徳伝灯録研究会の一員で、入矢義高先生のご存命の頃から長年にわたり参加されており、その中で入矢先生が開拓されてきた、「多くの禅籍の通読から、唐代禅の問題関心の推移と連関を読み取り、その脈絡のうえに個々の問答を位置づけ、それらを相互に結びつけながら読み解いてゆく」という手法のもとに著されたものであるからです。

『語録のことば 唐代の禅』
定価2,415円
(本体価格:2,300円 消費税:115円)

小川 隆著
平成19年7月12日発売予定
四六判・320頁
ISBN978-4-88182-225-8 C0015

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栞いろは歌「禅のことをもっと…」

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禅文化研究所は、「臨済宗・黄檗宗連合各派合議所(臨黄合議所)」の事務局も兼ねています。 例えば、浄土宗であれば、総本山知恩院といって、浄土宗をとりまとめる頂点ともいえる本山があるのをご存じですよね?

じつは、よくお尋ねになる方もおられますが、我が臨済宗・黄檗宗には総本山というものはありません。
臨済宗には大本山が14、黄檗宗には1つあり、あわせて15の本山があります。
しかしどこも同じ臨済禅の本山であり、修行僧(雲水)は別の本山の下にある道場においても修行することが認められていますし、各地方では、本山の異なるお寺同士でも密接におつき合いがあるということも少なくありません。
そこで、これらの本山の横の連携、つながりを持つ為に構成されているのがこの臨黄合議所なのです。

各本山についてはこちらから
臨済宗・黄檗宗本山
この、臨黄合議所の公式HPを、-臨黄ネット-といいます。いわば、臨済禅の公式サイトです。
禅宗寺院を訪れる皆様に、より広くこのサイトをお知りいただきたい、また、拝観した寺院にて、建物や庭の他に、より禅というものに触れていただきたいという思いから、各派本山と一部拝観寺院において、拝観された皆様に小さな栞をお配りしております。
この栞、一昨年の秋には「いろはにほへと ちりぬるを」の12種類であったものが、さらに「わかよたれそ つねならむ う」の12種類が加わり、全24種類となりました。
栞の裏には、それぞれの頭文字から始まる禅語とその説明が書かれています。
特に外国の方には珍しい写真が多いようで、わざわざこれが配られている事を目当てにお寺に訪れる方もいらっしゃるほどだそうです。
全て集めると、24種類の写真つきの禅語集のようになりますよ!
*この栞の写真は、写真家、水野克比古さん・水野歌夕さん・田口節さんらによるものです。

詳細についてはこちら。
栞いろは歌「禅のことをもっと…」

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斑入りどくだみ

斑入りどくだみ

北鎌倉東慶寺さんの事を書いたブログにて、八重のどくだみをご紹介しました。
本日は斑入りどくだみのご紹介。
観賞用園芸用の物であるためか、普通のどくだみほどに匂いはきつくありません(植え替えなどする時はさすがに独特のかおりがします!)。
観賞用らしく鉢植えにしています。「先祖返り」する事もあるようで、緑一色の葉っぱになってしまう事もあるようです。ならない為には日陰よりも日が当たるところの方が良いなど色々言われるようですが・・・。もともと日陰を好む品種なのに?!

庭に苔などを育てたい方には、地植えしてしまうと天敵?!になってしまうかもしれません。
生命力強く、根は縦横無尽にひろがり(なんて書くとまるで怪物のようですが・・・)増えて行きます。

どくだみ茶としては解毒作用もあり、おできなどにも効き、乾燥させると脱臭効果もあると聞きます。
水草として育てる事が可能だとも聞いた事がありますが、どなたかご覧になられた事はありますでしょうか?! 非常に気になる私です。
とりあえずは、小さな瓶や器に生けて、そのかわいらしい姿を愛でる事に致しましょう。

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『内なる風景へ -禅の現在型をさぐる』

内なる風景へ -禅の現在型をさぐる

相国寺塔頭養源院住職 平塚景堂師によるエッセイ集。
季刊『禅文化』に掲載されたものが、一冊の本となりました。
東京芸大を卒業した異才の禅僧である著者は、絵を描き、作曲もされる。本書のカバーも著者の絵。
その時その時の話題や時事問題について書かれたエッセイは、禅のことだけに留まらず、音楽・美術・科学・神道その他にいたるまで様々な内容に関連し、そして現代を生きる我々に問いかけ、人間が本来持っているはずの「様々な事を知る喜び」、そして自分でそれについて「考える喜び」を与えてくれます。

『内なる風景へ -禅の現在型をさぐる』
2,415円
(本体価格:2,300円 消費税:115円)

平塚景堂著
平成19年7月19日発売予定
四六判・336頁
ISBN978-4-88182-226-5 C0015

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韓国 -ソウルの宗廟(チョンミョ)-

チョンミョ

朝鮮王朝(李氏朝鮮)歴代の国王とその妃を祀るための祖廟。朱塗りの柱が林立する長大な正殿の南に石敷きの前庭が広がる。厳格な儒教様式で建てられており、質朴そのものの空間だ。余計な装飾は一切ない。おまけに正殿の背面は磚(レンガ)積みであった。

細部の繊細な表情を好む日本人にとっては物足りないかも知れない。かくいう私も、その無愛想な表情を見て、不謹慎だが、「倉庫のようだ」と思ってしまった次第である。

しかし、繊弱に流れがちな、いわゆる「日本の美」とは異なる確かさがそこにはある。個人原理・家族原理であるとともに社会原理・国家原理でもあり、はては宇宙原理でもあるという儒教の厳粛さ、荘重さを教えてくれる実に堂々とした建造物であった。毎年五月には、礼楽にのっとった宗廟祭祀がくりひろげられるという。

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三室戸寺の紫陽花

三室戸寺 本堂

西国観音霊場第10番札所、三室戸寺を訪れた。
どなたでも、あじさいの寺としてこの寺の名前はご存知であろうと思う。
ただ、その寺の縁起となると私も全く知らなかった。
実は本山修験宗の別格本山だそうな。約1200年前に、三室戸寺の奥、岩淵より出現された千手観音菩薩を御本尊とし、光仁天皇の勅願により創建されたとの事。
天皇・貴族の崇拝を集め、霊像の霊験を求める庶民の参詣で賑わった・・・との事であるが、はてさて、はるか昔の賑わいと今の賑わい、その人の心の内はどのように変化しているのでしょうか。

三室戸寺の紫陽花の続きを読む

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北鎌倉 東慶寺

御地蔵さん

臨済宗円覚寺派、松岡山東慶寺を訪れてきました。

研究所発刊の季刊誌『禅文化』に、今年の10月秋号より4回に亘って、東慶寺の寺庭婦人さんのエッセイが連載される予定です。 そんなご縁もあって、寺庭婦人さんによるブログ「まつがおか日記」がある事を知りました。
その日記には、お寺の茶室で行なわれる月釜や、境内で咲く花の様子などが紹介されており、少なからず茶道に関心があり、茶花が大好きな私は、毎回の更新を楽しみに拝見し、この時期に訪れたくて仕方が無かったのです。
学生時代に、小林秀雄氏の墓を拝みに訪れたのは冬であったから、ブログを拝見していると、この季節はだいぶ境内の様子は違うようなのです。
そんな折、ちょうど鎌倉出張が! 
仕事に支障をきたさぬよう、早めに京都を出て向かうは北鎌倉東慶寺!
十時前には着いたものの、この時期の紫陽花やその他様々な花を観ようと、境内は既にすごい賑わいでした。

鎌倉の自然豊かな地に位置する東慶寺の土地は、山野草・茶花と言われる花々にはうってつけのようで、様々な花が元気よく咲いており、植木鉢で育てるのとはわけが違うその瑞々しさ、はかない小さな花であっても、その力強さに、一歩進むごとに立ち止まりつつなかなか先へ進めないほど。

東慶寺へ

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燕の巣立つころ

各地が梅雨入りしたという。
今年の梅雨は入りが遅いが、その期間も短いらしい。じめじめした季節は心地よくないので、それはうれしいことではある。
毎年5月、自坊の玄関に燕が巣作りにやってくる。去年巣だった子燕達が戻ってきて巣作りをするのだとか言われるが、その真偽は確かではない。しかし、毎年3組ほどのつがいの燕が巣作りをして雛を育てにくる。


毎年作り替える燕の巣


昔の田舎の玄関は障子紙や板硝子の扉だったので、その中の1枚を一時的に外してやれば出入りできたのだが、最近はアルミサッシになったので、用心はよくなったが、燕たちには不便な玄関となった。
そのために、自坊の玄関には燕さま専用の玄関まで作ってあげてある。これで夜間や早朝、あるいは留守でも、燕の親はせっせと餌を運んで来ることができるのだ。


燕専用の玄関

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京都の「石舞台」蛇塚古墳

石室の高さ・幅は石舞台を凌駕するという

修学旅行で奈良県明日香村にある石舞台古墳を訪れた人も多いだろう。古墳の盛り土が失われ、巨大な横穴式石室の石材が露出していることで有名だ。蘇我馬子の墓との説もある。その不思議な光景は、被葬者の権勢を現わすとともに、古代の土木技術水準の高さをも示している。

あまり知られていないが、京都にも石舞台に匹敵する古墳がある。右京区にある蛇塚古墳である。地図を片手に細い道を進んで行くと、住宅街の中に突如現れる異様な光景。明日香の石舞台と同様、墳丘が失われて石材が露呈している。その圧倒的な迫力には一見の価値がある。

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Flowers and Plants in Tibet -№9-

Flowers and Plants in Tibet -№9-

禅文化研究所客員研究員・李建華さんのご子息、叡(えい)さん による、チベットの草花の写真です。
チベットの厳しい自然の中でも、草は根を張り、美しい花を咲かせます。
専門家さえその品種を特定するのが難しい植物もあるとの事で、植物の詳しい説明は避けたいと思います。
どうか、美しい写真をお楽しみ下さい。
尚、チベットの植物について詳しい方がいらっしゃいましたら、どんどんコメント宜しくお願い致します。

追伸:お父さんの李建華さんによるチベット紀行も必見です!!!

※写真の無断転載・利用はおやめください。

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今宮神社

今宮神社

大徳寺のお隣にある、「あぶり餅」で有名になった感のあるこの今宮神社。
修学旅行生やその他観光で来ている方の中には、あぶり餅だけを食べて神社にはお参りもせずに帰る人がいるほど・・・。確かに、あぶり餅にも疫病祓いの御利益があると言いますが、お参りもせず食べるだけ食べて帰るという事に後ろめたさを感じる気持ちが、今の日本人には無くなって来たのでしょうか・・・。
神社の大木と神殿の美しさ、流れる空気を味わって欲しいと思う今日この頃です。

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緑濃い賀茂川

賀茂川

新緑の時期には、まだ柔らかい若葉を思わせる淡い緑色のこの景色が、この時期になると力強い濃い緑の世界になります。
いつ見ても「あぁ、いいなぁ・・・」と思う京都の風景です。

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伊勢神宮の朝

伊勢神宮の鳥居

朝のお伊勢さんの空気は格別だ・・・とのお誘いを受けて、久々にお伊勢参りへとでかけた。
参道に立ち並ぶ店の軒には、燕の巣だらけ。まだ観光客も訪れていない朝、親燕達がせわしなく餌を求め飛び交う。
天照大神をお祀りする内宮への道は、朝8時半頃という事もあってまださほど人も多くない。
と、少し脇にそれた道になんとも私達を引きつける立派な杉の大木が。あちらの道を歩こうと、ほとんど人気の無い道を行くと、お参りを終わられた初老の紳士が前から・・・。ひと目見るだけで、「この方は毎日か毎週か、必ず定期的にお参りされている方だな」とわかる清らかな雰囲気。歩き方、姿勢にその方の心が現われていた。

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Flowers and Plants in Tibet -№10-

Plants in Tibet

禅文化研究所客員研究員・李建華さんのご子息、叡(えい)さん による、チベットの草花の写真です。
チベットの厳しい自然の中でも、草は根を張り、美しい花を咲かせます。
専門家さえその品種を特定するのが難しい植物もあるとの事で、植物の詳しい説明は避けたいと思います。
どうか、美しい写真をお楽しみ下さい。
尚、チベットの植物について詳しい方がいらっしゃいましたら、どんどんコメント宜しくお願い致します。

追伸:お父さんの李建華さんによるチベット紀行も必見です!!!

※写真の無断転載・利用はおやめください。

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下鴨神社

下鴨神社

ここ、下鴨神社の参道は、御手洗川と泉川の間にあり、その周りには平安時代以前からの原生林、糺の森に囲まれています。
数多くの大木の間から柔らかい日差しが差しこみ、小川の流れがキラキラと・・・京都に住む人達の憩いの場となっています。
世界遺産に登録された事から、観光客の方も大勢訪れていらっしゃいます。秋には紅葉をひと目見ようと訪れる方も多いでしょう。

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『清骨の人 古月禅材』

新刊_古月禅材


6月11日発売予定の、『清骨の人 古月禅材』。
能仁晃道著  A5版上製本348頁 税込3,465円

「鎮西の古月・東海の白隠」とは言われながら、白隠の巨大な陰に隠れがちな古月の禅風。
本書は、近世禅宗史上に果たしたその古月禅材の役割を探ろうと試みたものであります。

詳細はこちら

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信長忌

425年前の天正10年(1582)6月2日、明智光秀の謀叛により、京都の本能寺で織田信長は自刃した。その直後、安土城は謎の出火により消失したという。築城してまだ3年が経ったばかりであった。
今はその城址を残すばかりで、天下の名城と呼ばれたその姿はない。


安土城址


さて、安土城築城と時を同じくして、信長は、城郭内に摠見寺(そうけんじ)という禅寺を建立した。今も臨済宗妙心寺派として残る寺院である。司馬遼太郎の著作を読むと、信長は腐敗した旧来の仏教や僧を嫌い、比叡山を焼き討ちした。また禅というものにも深く傾倒した様子もないので、少々不思議に思うところではある。
ともかく、信長の菩提寺として摠見寺は、近隣の社寺から多くの建物を移築して建てられたようだ。
但し、安政元年に消失したため、当時の堂宇は仁王門と三重塔が残るだけで、ほかは疎石を残すばかりである。現在の摠見寺の小さな本堂兼庫裡は、旧家康邸跡に立つ仮のものである。

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浄頭 -ちんじゅう・じんじゅう-

紫陽花の季節ですね

6月。食中毒対策からも、清潔が一層要求される季節となりました。

さて、玄関とトイレを見れば、その家庭のすべてが分かると言われます。玄関ももちろんそうですが、トイレ掃除の行き届いていない家は、内面生活も荒廃しているのではないかと疑ってしまいます。

古い清規(禅寺の規則)によると、禅院でトイレ掃除をする役職を浄頭と言います。東司(トイレ)を掃除し、水や洗剤、布などを用意し、修行者たちに気持ちよく使ってもらうための大切な役目です。

『禅苑清規』は、

浄頭は、行人の甚だ難(かた)しとする所、当人の甚だ悪(にく)むところなり。謂(い)っつべし、罪として滅せざるは無く、罪として愈(い)えざるは無く、福として生ぜざるは無し。同袍、手を拱(こまね)いて厠に上る。寧んぞ慚愧の心無からんや。

と、皆の嫌がる仕事だからこそ、功徳も多いのだと力説しています。

この文を読んで、浜口国雄さんの「便所掃除」という詩を思い出しました。

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またいつか・・・ -ブータン-

Drukair

何度かに亘って、ブータンの旅日記を書いてきたが、今日が最後。
あまりにも居心地の良かったブータンを去る日は何かもの悲しい気分だった。
「たかだが8日間ほどの旅でその国の事をわかったと思うな」、「たかが旅行客に何がわかる・・・」と言われるのはよくよくわかるが、訪れない事には何もわからない。
このブログにてブータンの事を紹介させていただく事となり、ブータンから帰ってから新たにブータンの事を本で読んだり調べたりする機会があった。
ブータンの抱える問題には、私が何日間か旅行するだけでは全く見えなかった面が多々あった。
それでもやはり、見てきた、感じた色々も真実で、自分が訪れた国の中で一番しっくりくる国であった事に変わりは無く、またいつか、必ず再訪したいと願っている(お祭かトレッキングを狙っている)。
先進国に住む者の身勝手な傲慢さから、「ブータンはいつまでも変わらないであって欲しい」という思いを持っているが、はてさて、国王も交代された事であるし、次に訪れる時はどうなっていて、それをどう自分が感じるのか・・・楽しみだ。
この国に興味のある方は、近代文明の波がおしよせようとしているブータンに、今のうちに一度行ってみておかれる事をオススメする。

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柳生の里 -あたやの石仏-

あたやの石仏

車で前を通った時に、なんとなく雰囲気を感じて川を挟んだ向こう側を見ると、木の影からこのあたやの石仏が見えたので車を降りてお参りしたが、本来歩いてお参りすべき石仏郡のひとつである。

元々、このあたやの石仏のあたりには阿対(あたい)寺があったらしく、それにちなんであたやの石仏といわれているらしい。
高さ約5m、幅約3メートルの石に刻まれており、中央が鎌倉末期の阿弥陀如来で、流行病よけの願いをきいてくれるという。
左側が地蔵菩薩で、室町時代の作。右肩に作者の名「源佑」が刻まれている。こちらは、子供のない人が豆腐を供えると子が授かるそうで、子供が出来た時には一千個のじゅずを作り、お礼参りをするのだとか。確かに、長い長い数珠がいくつか納められていた。
古くから人々の信仰を集めている柳生の里の様々な石仏。現在では観光地のようになっているのかと思っていたが、やはり今も人々の拠り所となっている事は確かであった。

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第3回 西村惠信所長と行く、“禅と文化”の旅

承天閣美術館

平成19年5月30日(水)、たくさんの方にご応募いただいた“禅と文化”の旅、第3回目を終えました。
くわしい行程はこちら

【承天閣美術館 若冲展-釈迦三尊像と動植綵絵-】

この日はあいにくの雨(実は禅と文化の旅、雨の日が多いのです。雨男・雨女はいずこ・・・)。
京都駅を出発し、連日多くの人で賑わっているという、相国寺承天閣美術館にて開催中の「足利義満600年忌記念 『若冲展』-釈迦三尊像と動植綵絵-」をまず拝観致しました。
釈迦三尊像と動植綵絵が120年ぶりの再会といわれていますが、なぜなのでしょうか。この展示のいきさつについては、承天閣美術館HPに詳しく書かれていますので、是非ご覧下さい。
青物問屋の息子であった若冲だからこそふんだんに用いる事のできた、当時高価であった「白」。
また、他の様々な色を使って精緻に描かれた数多くの動植物、そして正面に釈迦三尊像。筆舌につくしがたいものでした。
江戸時代を生きた若冲が、いのちとは何か、信仰とは何か、今の時代の我々にその尊さを問いかけていました。
短い会期の間に、日本全国からひと目これを観たいと集まる人々。みなさん、このような大作を相国寺に寄贈した若冲の心、思いを感じた事でしょう。

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