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仕事納め

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今年も新型コロナに明け暮れた一年となりました。
東京五輪ほどではないにせよ、恒例行事やイベントに際しては、中止の判断やどのように実施するかについて悩まれた方も多かったと思います。
コロナ禍を機に社会構造や生活様式も変化しました。これからは変えるべきものと、変えてはいけないものの見極めが大切になるでしょう。

さて、禅文化研究所は本日27日をもちまして本年の仕事納めとさせていただきます。年始は6日まで休ませていただき、7日より通常業務となります。ご迷惑をおかけしますがご了承の程お願いいたします。

みなさまには、本年も禅文化研究所の諸活動にご理解ご協力をいただき、誠にありがとうございました。
どうぞ良い年をお迎えください。

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仕事納め(2020年)

 

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コロナコロナの一年も押し詰まりました。未だに収束が見えないどころか、さらに感染拡大で不安が募る状況です。しかし、時間だけは同じ速度で動き続けています。いったいどうなっていくのかわかりませんが、人類が一丸となってこのウイルスに立ち向かっていくしかないのだと思います。
世界は広いですが、世界中で同じウイルスに対して戦っていると感じるとき、ほんとうにグローバルというものを感じて不思議でした。

季刊『禅文化』1月号では、「コロナ禍の今を生きる -禅からの提言-」という特集を組ませて頂きました。1月25日発売です。ご購読頂ければ幸いです。

来年こそは、収束の見込みがつくことを世界中の皆さんとともに祈念したいと思います。

さて、禅文化研究所も本日28日をもちまして本年の仕事納めとさせていただきます。毎年より仕事納めが少し遅くなりましたので、年始は7日まで休ませていただき、8日より通常業務となります。ご迷惑をおかけしますがご了承の程お願いいたします。

みなさまには、本年も禅文化研究所の諸活動にご理解ご協力をいただき、まことにありがとうございました。コロナ禍でテレワークや時差出勤などがあり、またあちこちに出掛けることもままならない一年でしたので、ブログ禅の更新もたいへん滞った状態となってしまいました。
そのかわりと言ってはなんですが、この冬より公式Instagramをはじめました。禅語と写真をあわせて出していきます。ユーザーネーム@zenbunka ですので、よろしければフォローをお願いします。

では、年末年始、ご自愛の上、よいお年をお迎え下さい。また来年もよろしくお願い申し上げます。

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令和元年(2019)仕事納め

 

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今年も押し詰まりましたね。今朝、自坊を出る頃、あたりの田んぼは霜がおりて真っ白でした。

LINEのトーク画面の背景で、昨日夕刻から雪が降っています。街はクリスマス一色。LINEで「クリスマス」という言葉をトークで送信すると、クリスマスグッズの絵がシュッと出てくることも、このたび初めて知りました。(笑)

仏教の行事の時にはそんなことはおきないんだろうなぁと思い、ちょっとやっかんでいる私です。さて、昨年10月末にリリースしました、LINEスタンプ「禅僧なむ その1」ですが、11月だけで135人の方がダウンロードしてくださったようで、想像以上にご利用頂き、ありがたいことです。

禅文化研究所も明日26日をもちまして本年の仕事納めとさせていただきます。

午前10時までにいただいたご注文につきましては、可能な限り26日中に発送させて頂き、年内にお届けできると思います。

それ以降にいただきましたご注文は、年を越して来年の1月7日より発送させて頂きます。ご迷惑をおかけしますが、なにとぞご了承下さい。

みなさまには、本年も禅文化研究所の諸活動にご理解ご協力をいただき、またブログ禅をご覧頂きまして、まことにありがとうございました。どうぞ、年末年始、ご自愛の上、よいお年をお迎え下さい。

また来年もよろしくお願い申し上げます。

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坂村真民 箴言詩集『天を仰いで』

 

0001.jpg去る11月に出版された、仏教詩人・坂村真民(さかむらしんみん/1909~2006)の箴言詩集(しんげんししゅう)『天を仰いで』を拝読しました。

「癒しの詩人」といわれる坂村真民先生は、生涯を通じて「人間として如何に生きるか」自問自答し、1万篇もの詩に綴った人です。その詩は自身への戒めと励ましですが、作品に触れた多くの人の心を動かしてきました(歌碑は海外にまで建立されています)。

わたし自身、読後に心が濾過されたような清々しい感覚に陥り、しばらく理由を考えておりましたが、それは真民先生が目指した人間像が、(聖人ではなく)「人として」の根源的な姿だからではないかと今は思っています。誰もが心の奥底ではこうありたいと願う、尊く純粋な人間像。しかし、実際にそうなることの難しさを、皆が知っています。実践する人を前に良心を刺激され、祈りに似た安心や自戒の念を抱くのは、時代も国もなく、自然な反応なのではないでしょうか。


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編者の西澤孝一先生(坂村真民記念館館長)は、「この本で、私は皆さんに、坂村真民のように生きることや、そういう生き方を求めているのではありません」と記されていますが、心に火が点れば自然と感謝の気持ちが湧き、自分の姿勢における何かを改めたくなるはずです。先生の詩は、平易な言葉で綴られていますが大変力強く、境遇を問わずどなたも励ましとなる一篇と出会えることと思います。

なお、本書の特長のひとつに、真民が残した「思索ノート」の掲載が挙げられます。これらの言葉を知ることで詩をより深く味わうことができ、ありがたいことでした。

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写真集『京大吉田寮』

 

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京都大学にある吉田寮の寮生退去命令をめぐって、近年、映画が作成されたりして「吉田寮記録プロジェクト」が続けられています。今年の2月5日、本ブログでも「百年の光跡 写真展京大吉田寮」という記事を書きました。繰り返しになりますが、この写真展は、臨済宗黄檗宗連合各派合議所がおこなった「臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱」の時に写真記録班を手伝っていただいたフォトグラファー平林克己氏によるものでした。

そしてこの度、彼が撮ってきたこの吉田寮の写真が写真集『京大吉田寮』(発行:草思社)となって販売されました。定価は2200円(税込)。

平林氏の独特のテイストの写真で埋め尽くされています。吉田寮の寮生の息吹が聞こえてきそうなこの写真集、おすすめします。Amazonでも購入できます。

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龍澤僧堂での斎会

 

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昨日11月11日、静岡県三島市の龍澤僧堂へ出向いてきました。それというのも私がご接化(ご指導)いただいた心鏡室鈴木宗忠老師の33回忌の斎会にお参りするためです。前日から近くのホテルに宿泊し、朝起きると、富士山を拝み見ることができました。前日にはこんなに白くはなかったので、夜の間に冠雪したものと思われます。

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龍澤僧堂を訪ね、まずは方丈にお参りすると、方丈の正面のガラス戸4枚が一新されています。これは伊豆半島を直撃した先般の台風による突風で吹き飛んでしまい、大きく破損してしまったとのことで、今日に間に合うように新調したとのことでしたが、ほんの数日前にやっとできあがったとのこと。
それ以外にはあまり大きな被害が無かったとのことで、不幸中の幸いでした。その前で、時期は違えども同じ僧堂で修行した仲間同士がしばしの歓談。

その後、今現在ご指導いただいている松華室後藤榮山老師に相見をお願いしてご挨拶してきました。老師は、私が道場に掛搭している頃にも、摂心になると東京から鈴木宗忠老師に通参されており、宗忠老師亡きあと死活庵中川球童老師に参禅、そして、球童老師亡きあとに龍澤寺師家となられたのでした。

いま齢90にもならんとするのに、肌はすべすべ、矍鑠としておられる姿は尊敬すべきものです。私ごとながら弟子がいまこの龍澤僧堂で修行させて頂いていますが、いい老師につけて幸せだと思います。

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さて、じつはこの斎会は、龍澤寺開山の白隠慧鶴禅師の毎歳忌、そして、鈴木宗忠老師の33回忌、そして死活庵中川球童老師の13回忌との合斎会でした。
真前にはお位牌とともに三つの頂相が掲げられています。真ん中が白隠禅師自画賛の頂相、向かって右は心鏡室鈴木宗忠老師の頂相、左が死活庵中川球童老師の頂相です。心鏡室老師の頂相の賛は八幡圓福寺の西片擔雪老師が、死活庵の頂相は妙心寺塔頭霊雲院の則竹秀南老師がご揮毫いただいています。

改めて我が師、鈴木宗忠老師の賛文を見ると70歳で遷化されたことがわかります。となると、私たちがご指導を受けていたときには60代前半だったわけで、自分の年齢もそこに近づいていることを改めて感じ驚くばかりです。考えてみれば60代のパワーで私たちをご指導頂いていたんだなと、今更ながら当時を思い浮かべたのでした。

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上田閑照先生お別れの会

 

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6月28日に逝去された宗教哲学者、上田閑照先生のお別れの会が、8月25日、京都大学百周年時計台記念館で執り行われました。
上田先生の多大な業績は周知の通りですが、弊所にとっても現代世界に対する禅の意義を探る目的で昭和58年に発足した、哲学研究班の指導教授として長らくお世話になってきました。晩年、宇治市の施設に転居されてからも、班の担当者が施設に伺い指導を仰いでおりました。先生の深い洞察力は最後まで衰えることはなかったそうです。

お別れの会には、先生ゆかりの学者らが参列し、出席者を代表して京大名誉教授の長谷正當氏をはじめ10名の方々が弔辞を述べられました。それぞれが先生の功績と共に人間味のある人柄も思い出を交え紹介されました。最後に親族を代表して甥の樫本慈弘氏から、先生と2年前他界された眞而子夫人との心温まるエピソードを交えた謝辞がありました。

先生のご冥福を心よりお祈りいたします。

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禅文化研究所の銘板

 

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こちらは、禅文化研究所の玄関にかかっていた銘板です。おそらくですが、初代所長の山田無文老師のご揮毫であろうかと思います。発足して50年以上が経過し、判読もままならぬ感じになってきてしまいましたので、このたび、新調することになりました。

 

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そしてできあがったのがこちらです。花園大学内にあるこの建物もすでに40年ほど経ったことになりますが、銘板だけ新しくなりました。もちろん、もとの銘板は資料室の閉架図書室に大切に保管をしておきます。

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「平家物語~語りと波紋音~」京都公演のお知らせ

 

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入道死去」  Photo by bozzo

 

禅文化研究所では、「DVD禅僧が語る」シリーズを出しておりますが、その中の主に関東方面の老師方のDVD作品に、インタビュワーとして出演いただいている、舞台俳優の金子あいさん。

彼女が「平家物語」に取り組まれているのはFacebook等で存じ上げていたのですが……。⇒ 金子あいの「平家物語」ブログ

おもに関東を中心に活動されていたので、なかなか観る機会がなかったのですが、各地での公演もはじめられており、このたび、京都公演が決まったとご案内を頂戴しましたので、ここでご紹介したいと思います。
公演内容より……


 

 

今年は平清盛生誕900年の記念の年。平家の絶頂期を描く「禿髪」、平家討伐の密議に加わった一人西光が清盛に対して面罵する「西光被斬」、福原遷都後清盛に起こる不吉な怪異「物怪沙汰」、全国に平家討伐の火の手が上がる中ついにあつち死する「入道死去」。死ぬ瞬間まで「熱い男」清盛の半生を永田砂知子の波紋音とともに金子あいが演じます!

 〈京都公演〉
【日時】2018年11月21日(水)
14:00開演/19:00開演 (開場は開演30分前)
【会場】大江能楽堂
京都市中京区押小路通柳馬場東入橘町646
【交通】地下鉄東西線「市役所前駅」下車 西へ徒歩4分。地下鉄烏丸線「烏丸御池駅」下車 東へ徒歩5分 。京阪電車「三条駅」下車 徒歩15分
【料金】全席自由・税込一般3,500円/ペアチケット6,000円/大学生以下無料(大学院生も含む。学生証の提示必要) ※未就学児入場不可※ペアチケットは男女問わず2名1組の料金※当日券は開演1時間前より販売
【チケット取扱】
笳宴Aートユニットアイプラス(←チケットのお問合せはこちらへ。10縲鰀18時) 
 TEL 090-6707-1253 auaplus@gmail.com
笳鵜ivepocket  https://t.livepocket.jp/e/q5heike
※コンビニ又はクレジットカードで支払い、スマホ画面提示で入場するシステムです。
【主催・京都公演に関するお問合せ】
 平清盛生誕900年記念公演
 「平家物語縲恁黷閧ニ波紋音」実行委員会
【後援】京都府 京都市 
【平家物語公式Facebookページ】はこちら

 


 

私ももちろん興味がありますので観させていただくことにしています。皆さんもどうぞ。

下記のリーフレット画像をクリックすると大きく表示されます。

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仏教伝道協会「仏教伝道文化賞」授賞式

 

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7月30日の本ブログでもご報告しましたが、禅文化研究所の前所長の西村惠信先生が、公益財団法人仏教伝道協会の毎年表彰されている「仏教伝道文化賞」本賞を受賞され、去る平成30年10月4日に、東京の三田にある仏教伝道協会において授賞式がありました。

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沼田奨励賞には、みうらじゅん氏が選定され、介添人で主賓のいとうせいこう氏とともに来られていました。

あちこちのホテルの部屋においてある『仏教聖典』を刊行されている仏教伝道協会ですので、冒頭に、献灯献華がありつづいて『仏教聖典』より一節が奉読されました。「すべては縁によって生まれ縁によって滅びる」というものでした。

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正式に受賞者お二方の発表があり、壇上にて、仏教伝道協会の木村清孝会長からそれぞれに賞の授与があり、つづいて一言ずつご挨拶をという流れでした。

blog_MG_1806.jpg先生は冒頭の『仏教聖典』の一節を採り上げられ、今この壇上に立っている私は、本当に縁があってのものだということを述べられました。田舎の農家の10人兄弟の末っ子に生まれ、お寺に養子にこないかと云われたときにはまだ2歳。4つ上の兄が「ぼくはいやや」と云い、自分は金太郎飴に手を出したがために寺に貰われることになり僧籍に入った。そうでなければそもそもここにいるはずのない私であると。大学で指導を受けた久松真一先生、道場で接化を受け花園大学の職を進められた柴山全慶老師。産んでくれた顔も覚えていない母、育ててくれた養母、そして60年近く文句も言わないで連れ添ってくれた妻など、言い尽くせないほど多くの人の縁をいただいて今の私がある。まさか自分がこんな栄誉ある賞をいただくとは思っていなかったが、縁のおかげであると心から感謝するとのご挨拶でした。

blog_MG_1812.jpgつづいてみうらじゅん氏もご挨拶され、小学4年の時から仏像が好きになり、誕生日には密教の法具を買って貰っていたとのこと。そして今や、仏教アンバサダーのようになってしまったということを話され、「マイブーム」で流行語大賞をいただいて以来の賞なので、とてもうれしいと述べられました。

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先生への祝辞として大本山方広寺の安永祖堂管長猊下が祝辞を、みうらじゅん氏への祝辞はいとうせいこう氏が述べられました。

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その後の祝宴では、大本山円覚寺派の横田南嶺管長猊下が乾杯の音頭をとられ、約100人の参列者がお祝いをいたしたのでした。

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