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第5回 西村惠信所長と行く“禅と文化”の旅

6月11日の禅と文化の旅にキャンセルがありましたので、若干名様受付致します。
土曜日、日曜日はお休みをいただいておりますので、こちらからのお返事は月曜日になりますが、禅文化研究所HP申込フォームより、ご希望の方はお申し込みをどうぞ。

ブログ記事:禅と文化の旅

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十牛図 もうひとつの読み方 -西村惠信 著・画-

十牛図 もうひとつの読み方

禅文化研究所所長・花園大学前学長の西村惠信先生の本が6月25日に発売されます。

『十牛図 もうひとつの読み方』
2,415円
(本体価格:2,300円 消費税:115円)
46判上製・320頁


今回は、『無門関プロムナード』、『臨済録をめぐる断章』に引き続き、一般の方々にもわかりやすく十牛図を読んでいただきたいとの企画で、惠信先生流に十牛図を解釈いただき、皆さまに語りかけるように執筆された本となっております。
また、十牛図の絵の解釈にとどまらず、古今東西、先生の人生体験から色々なお話をエッセイ風にまとめています。

是非、生き方のヒントにしていただきたい一冊です。
ご予約、承っております。

>詳しくはこちらから

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雪の下

花壇のユキノシタ

今年も咲きました。
研究所前の花壇にて。さほど手入れされているわけでもなく、冬はどこに行ったのか?!と思うほどに印象の無いこの花なのですが、この時季になるといつのまにか可愛らしい蕾をつけ、花が咲きます。
茶花としても使えますし、一輪挿しに飾っても、楚々としつつも非常に雰囲気ある花です。
繊細なように見えて、意外と水揚げもよく、長持ちします。

一輪挿しに

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廬山寺 -京都非公開文化財特別拝観-

源氏庭

前回、冬に訪れた廬山寺。今回は春の特別公開ということで訪れてみました。
ここはかの紫式部の邸宅跡で、現在京都では源氏物語千年紀で源氏物語ゆかりの地をめぐる人も多いせいか、ひっそりと御所の東にたたずむ寺院としては、たくさんの参拝客で溢れていました。

平安時代をイメージして作庭された源氏庭、また本堂には明智光秀念持仏、角大師像、平安時代の阿弥陀三尊、不動明王、様々な仏像が鎮座し、織田信長の焼き討ちをまぬがれたこの天台宗の寺院を訪れると、古の人々の信仰の厚さに、頭下がる思いがします。

色々な寺院を参拝していると、昔の人は、「人の力なんて微々たるもの、目に見えぬものへの畏敬の念、いつも見守り助けて下さる神仏や祖先への感謝の気持ち」を、貴賤問わず大切にしていたのだな…と自然に感じます。
古くから残る寺社仏閣は、形だけでなく、やはり心を伝えるものとして今もなお、有難いものなのだと再認識した休日でした。

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冷泉家住宅 特別公開

表門

京都春季非公開文化財特別拝観にて、5/3~5/6のみ公開されていた冷泉家です。
烏丸今出川にありますが、今は同志社大学の大きな建物が目立ってしまい、気をつけて見ない限り通り過ぎてしまいそうなくらいにひっそりとしています。
明治維新後、ほとんどの公家が天皇に同行して東京に移りましたが、留守居役を預かった冷泉家は京都に残り、現存する最古の公家住宅として、また、藤原俊成・定家親子を遠祖とする「和歌の家」として現在に至っています。

上写真は特徴的な表門。このお屋敷が京都御所の北にあることから、阿吽を対にした玄武瓦です。
下は玄武の拡大写真。

玄武瓦

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史跡 豊楽殿(ぶらくでん)跡

石碑_豊楽殿

平安宮の饗宴場だった豊楽院正殿の遺跡。丸太町七本松の交差点から少し東南に入った町中にある(中京区聚楽廻西町)。平成2年に国の史跡に指定された。

芝の生えた少し高くなった部分が建物の基壇の跡である。手前に突出した部分は階段や裏手に続く廊下の跡。

奈良では平城宮跡のほぼ全域が特別史跡に指定され、古代都城の広壮さを偲ぶことができる。そのような遺跡が少ない平安京にとって、豊楽殿跡は貴重な存在である。

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アジャンター石窟寺院その8 -インド-

第19窟チャイティヤ窓

アジャンター石窟寺院、第19窟をご紹介。
インドの後期チャイティヤ(聖なるもの・〈ブッダを象徴する〉)窟の中で最初に造営されたものだそうです。

まず上の写真のチャイティヤ窓左右に、守門神ヤクシャが。頭飾、装身具も豪華で美しい像です。
下の写真がヤクシャを拡大したもの。日本でいう脇侍仏のように隣に小さな像があります。色々調べてみると、これはヤクシャの大将で、クベーラという財宝を司る神だそうです。お腹がぽっこりしているあたり、大黒さんや布袋さんと印象がだぶります。

ヤクシャとクベーラ

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奥琵琶湖パークウェイ -湖北-

太古の湖

太古の湖(うみ)、琵琶湖である。
今は無料になっている奥琵琶湖パークウェイからの展望。
神々しく美しい、日本の原風景ともいえる、この湖北の景色、いかがであろうか。

滋賀県の人たちは、「湖」とかいて「うみ」とよぶ。
琵琶湖は今の三重県の上野盆地に誕生した大山田湖が、400万年かけて北上してきたものだという。
今のような大きな湖になったのは40万年前だとか。古い古い湖である。
また、滋賀県は琵琶湖を「MotherLake」として、「母なる湖・琵琶湖。―あずかっているのは、滋賀県です」というスローガンもたてている。「あずかっている」という表現がとてもいいと思う。
不法な開発を許さず、この母なる琵琶湖の原風景を保ってもらいたいと思う。
琵琶湖のことをくわしく知りたいと思った方は、草津市にある琵琶湖博物館を訪れるといいだろう。

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開山無相大師650年遠忌のために 於:妙心寺

妙心寺


臨済宗妙心寺派大本山妙心寺では、平成21年の遠忌に向けて全国の檀信徒による参拝でにぎわってきています。
先日前を通りましたら、壁の漆喰も装い新たになるようで、たくさんの職人さんによって作業が勧められていました。

漆喰塗り直し


この機会に、先師の徳にあやかり、心さまよう混迷のこの時代に光を見出したいと思う今日この頃です。

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与謝蕪村 -翔けめぐる創意(おもい)-  -MIHO MUSEUM-

与謝蕪村

新緑美しい信楽のMIHO MUSEUMでは、与謝蕪村の展観が開催中です(6/8まで)。
今まで、色々な美術館でその作品をいくつか目にしたことはありましたが、これだけ多くのものが集まる機会はそうはない事と思います。
力強い山水画から、ほっと一息安心できるような江戸の人々を描いた画まで楽しめました。

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高麗茶碗への挑戦 -野村美術館-

南禅寺の青もみじ

南禅寺にほど近い野村美術館では、6月8日(日)まで-高麗茶碗への挑戦-として、朝鮮より渡って来て日本において伝世してきた高麗茶碗が紹介されています。
また、今回非常におもしろいのは、古い高麗茶碗と一緒に、日本・韓国で活躍している現代の陶芸家によって作られた高麗茶碗を展示している事なのです。

絵画などと違って茶碗の場合、どのような土・釉薬をもって、何度くらいで焼成されたのかを分析するのは難しく(茶碗を少し割って調べるわけにもいきません!しかも焼成される前と後ではだいぶ大きさが違います)、如何に「写し」の茶碗を作るのが難しいかが想像つきます。
今回の展示では、現代陶芸家が挑戦した「写し」の茶碗も多く見られますし、また、その他現代の陶工が丹精を凝らして作った高麗茶碗が楽しめます。

それにしましても、茶人が昔の朝鮮の雑器を茶碗にみたてて使ったからこそ「高麗茶碗」の地位は確固たるものとなりましたが、何よりも、何らてらいの無いその器達に美を見出した日本の古の人々の「こころ」に、私はいつも感動を覚えます。
現代の陶芸家が、元々は茶碗として作られたものではなかった高麗茶碗というものに挑戦するのは、悟った事さえ忘れてしまっているような、そんな境地が必要なのかも知れないなぁ…と思った次第です。

今回、お軸は松花堂昭乗の「維摩居士・寒山・拾得図」の素晴らしい三幅が展示されていて、こちらも必見です。
南禅寺の青もみじを見に…という方は、是非こちらにも立ち寄ってみて下さい。

野村美術館 高麗茶碗への挑戦

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「不生不滅・不増不減」ということ -山寺のある一日-

なにか?

わたしの山寺は、とても小さく、お葬式といえば、1年に2、3回しかない。
これは、わたしの個人的な習癖なのか、お葬式は、とても疲れてしまう。

まず、枕経(まくらぎょう)に出向き、お顔をおおっている布を取る。今さらながら、わが手が震えていることを感じる。そして、『涅槃略経』をお読みする。それが終わると、故人の髪に、カミソリを当てる。何年、坊主家業を続けても、その手は震えるのか、わたしには、わからない。そこに横たわっているのが、死人(しびと)とか、そんな感覚ではない。なにか、荘厳なものに触れるような感覚がある。

その枕経から帰ると、戒名を考え、引導法語を作る。故人と立ち向かわねばならない。
この戒名で、故人の全生涯をあらわすことができたのか?
この法語で、故人が、畢竟(ひっきょう)の悟りを得るのか?
無学無修のわたしは、最後に、その髪にカミソリを当てた者として、たたかわねばならない。

今度の死者は、八十九歳のお婆さんだった。無責任な第三者は、よく、大往生という言葉を使う。
「大往生で、おめでたいぐらいだ」などと言っている。
しかし、八十九年も生きれば、孫たちはとっくに大人で、曾孫も物心がつき初め、祖母と遊んだ思い出に、涙を流している。決して、おめでたいことではない。弔問には、この言葉は使ってはならない。

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新緑の鴨川

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お天気の良い日は、色々抱えているもやもやも吹っ飛ぶくらいの気持ちよさです。
京都観光と言えば寺社仏閣、美術館などを巡ったり…というのが当たり前でしょうが、気候の良い新緑鮮やかなこの季節、是非一度ゆっくり歩いてみて下さい。
三方を山に囲まれ、水も豊かなこの恵まれた土地に都が置かれた背景も見えてくるような…。

kamo_sinryoku2.jpg

彼方に見える新緑でもこもこした山に近づきたくてどんどん行くと、景色も変わりさらに緑濃い地帯へ。
少しばかり暑くても、気分爽快です。

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アジャンター石窟寺院その7 -インド-

エレファントゲート

壁画も完璧な美しさで残っているものは少なく、石窟内は薄暗い為、ガイド無しにまわっていると、いったいどんな場面なのか判断するのは難かしかったです。
アジャンターに行かれる方は、ジャータカをさらっとでも目を通してから行かれると、さらに楽しいと思います。

第16窟 エレファントゲート(上写真)

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晩春の夕景 -湖北-

晩春の夕景

滋賀県長浜市付近の美しい夕景である。
湖には水鳥が飛び、少し空気も冷えて、さっぱりとした風が吹いていた。
湖の中にポツンと小さな影がみえる。
何に使うかわからないが、小さな小屋が浮いているのである。まるでムーミンに出てくるスナフキンの家のような感じ。

ゆるやかな風が吹いているだけだが、それでも雲は形を変え、それによって大陽の光線も変わり、美しい中にもその美しさをかえていく。
絵に描いたような景色でも、決して同じ景色として止まっていない。時が流れているのを実感として感じるのである。

湖北の夕景

さて、この近くには、多田幸寺という妙心寺派の寺院がある。つい先頃、遷化されてしまったが、ここに中島義観という老僧がおられた。妙心寺派の重役にもつかれ、また、妙心寺派布教師の重鎮であった方だ。臨黄ネットの法話ページにもいくつもその法話が掲載されている。
私が子供の頃から、何度も何度もその法話を耳にする機会があり、笑いあり涙あり、なんとも聴衆を引きつけるお話をされるお説教師さんだと、子供ながらに感じ入っていたのを思い出す。
長らくご無沙汰をしていたし、まだお元気なら、今一度、法話を拝聴したいものだと思っていた矢先、遷化の報を聞いたのだ。

美しい夕景をみながら、その老僧のことを少し思い出していた。

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白髭神社 -湖西-

湖水に佇む鳥居

安芸の厳島ではないが、水中に浮かぶ鳥居が、この琵琶湖にもある。
湖西の161号線を大津の方から北上し、水のきれいなことで有名な近江舞子をすぎると、道路はぐっと琵琶湖に近づく。するとすぐに見えてくるのが、この白髭神社の鳥居である。

白髭神社

そもそも琵琶湖の西側、湖西は平野が狭く、湖からすぐに山地になっているのだが、特にこのあたりは額が狭い。
水辺のすぐ脇を国道が通り、この国道の脇に神社の石の鳥居が立っている。そしてそのすぐ奥が拝殿といった具合である。
私は以前から何度もこの前を通ってはいたが、実は、車を止めてお参りするのは今回が初めてで、これまで通りすがりに見ているときには、もっと奥深くまで境内があるものと思っていた。ところがさにあらずであったのだ。
つい先ほども、この拝殿の前に、ピカピカの新車を止めて、子供連れのご家族が、交通安全のご祈祷を受けていた。世界広しといえども、自家用車を買うたびに安全を祈願して、神社でお札やお守りをもらっているのは日本だけではないだろうか。

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どですかでん

映画監督の黒澤明氏が亡くなって十年になるという。

黒澤監督の初カラー作品「どですかでん」は評価が二分した。とくに日本での評価は非常に低かった。

私はこの作品が好きで、当時映画館で二度見た記憶がある。
「どてすかでん」というのは、自分を電車の機関士と信じる少年が、作中で発する電車の擬声語である。夢の島で撮影されたというこの作品に登場する町は、想像を絶するような掃き溜めであったが不思議に美しい印象が残っている。
各々に過去を背負って町に流れついた登場人物全員が作品の主人公である。零落してなお過去の栄光のみに生きる子持ち男、智恵遅れの少年と、やたら「南無妙法蓮華経」を唱えるその母親、妻の姦淫が原因で完全に自己に閉じこもったインテリ、正体不明のご隠居、荒くれ人夫たちや破天荒なその妻などなど。日本の極貧の町の縮図である。
ある日、荒くれ男が怒り狂って雨のなか刀を持ち出して振り回す。だれも怖くて近寄れない。住民のひとりである「ご隠居」が近づいて、何やら言う。男は刀を振り回すの止め、うなだれて家に帰る。しばらくあとに、別の住民が刀を引っ込めた理由を尋ねる。荒くれ男が答える、「あんとき、ご隠居がこう言ったんだ、〈お一人ではお疲れになるでしょうから、私が代わりましょう〉。おれは何も道路工事をやってたわけじゃねえんだよ」。
黒澤作品に一貫するのは深いヒューマニズムだが、どの作品にもどこかしらユーモアがある。

日本での酷評による黒澤監督の落胆は大きかったと聞く。綿密かつ大胆な映画作りで定評のあった巨匠はまた繊細な芸術家でもあったのだ。名高い「羅生門」も当初日本での評価は極めて低く、大映で制作に関わった重役たちは全員飛ばされたという。
しかし1951年にこの作品がヴェネチア国際映画祭でグランプリを受賞すると、国中が手のひらを返したように黒澤氏を大監督と呼ぶようになったのは周知のことである。

黒澤作品には、いずれも世界に通じる〈普遍的な映画の言語〉があると看破したのは映画評論家の淀川長治氏だが、大戦後、欧米一辺倒となってゆく風潮のなかで、それまでと変わることなくどっしりと腰を落ち着けて、極めて日本的な風土・人々を描き続けた監督が、世界の圧倒的な共感と賞賛を得たのは愉快で嬉しい。

1970年代の終わり、時にはあからさまな人種差別の眼差しに射られながらフランスで勉強していた私が、当時もっとも誇りとしたのは、黒澤明と同国人であるということだった。

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生誕100年記念 秋野不矩展 -京都国立近代美術館-

秋野不矩展

京都近辺にお住まいの方は、5月11日(日)までに是非ぜひ、ご覧いただきたい展観のご紹介です。

インドを見つめる深いまなざしやその心、人柄が絵には正直に出るのですね。彼女の描くガンジス川やインドの村、遺跡などを見ていると、昨年初めて訪れて魅了されたインドへと心が飛んでいくようでした。
そして、その絵からは、現代の日本人が忘れかけている自然に対する畏敬の念や、信仰心などをインドを通して教えてもらうようで、暖かい思いと同時に、心ひきしまる思いも抱きました。

さて、この展観では絵画のみならず、90歳を超えてなおインドやアフリカを訪れた彼女の写真なども展示されており、アフリカの砂漠をガイドと共に軽やかに歩く写真にしばし目がくぎづけになりました。
キラキラとしていて少女のようで、とてもかわいらしく、自分はもう失ってしまったであろうものをずっと持ち続けていらっしゃるようなその姿がとても眩しかったのです。

本当に良いものを見させていただけた…と深く感動する展観でした。
時間には充分に余裕をもっておでかけになる事をオススメします。

今後は、下記を巡回するようです。 浜松市の秋野不矩美術館は、建物も非常に興味深く、是非私も一度訪れたいと願っています。

浜松市秋野不矩美術館 平成20年6月7日(土)~7月27日(日)
神奈川県立近代美術館葉山 平成20年8月9日(土)~10月5日(日)

京都国立近代美術館

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東京国際ブックフェア

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先日、出張で久々に東京に行ってきた。八重州口に降り立ち、昨年出来たばかりの大きなツインタワーを見上げながら、東京は行くたびによく風景が変わるものだと感心する。のどかな田園に囲まれた寺を出て、約3時間後には大都会の真っただ中にいるわけだから、田舎者にとってはそのギャップは甚だしい。
午前中書店での営業を済ませ、午後に有明にある東京ビッグサイトに向かう。毎年7月にここで東京国際ブックフェアが開催されるが、今回のフェアに当研究所は初めて出展するのである。本日は出展者向けの説明会があり、分厚いマニュアルを手渡されスピーディーな説明を受けてきた。
小さな研究所が単独のブースを作り出展するのは少々冒険かもしれないが、書店、図書館、そして来場者の方々への当研究所の活動や出版物のアピールには格好の場になると思う。
どうか多くの方々のご来場をお待ちしたい。


第15回東京国際ブックフェア
会期 2008年7月10日(木)~13日(日)
会場 東京ビッグサイト

今回は人文社会系の出版社の出展は過去最大になるそうです。
このブログをご覧になって、ご関心のある方に招待券を進呈します。
禅文化研究所ホームページ左下「お問い合わせ」ボタンより、「東京国際ブックフェア招待券希望」と書いて、住所電話番号などご記入漏れの無いようにお申し込みください(但し数量に限りあり)。

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鯉のぼりに想う

風に泳ぐ鯉のぼり
去年もブログで紹介したが、大津市堅田の真野川にそよぐ鯉のぼり。 他にも先日四国へ行くときにしまなみ海道の車窓から見えたし、最近はあちらこちらでこんな風な鯉のぼりの大集合がみられる。 でも、ふと考えると、こんなに沢山の鯉のぼりがどうして揃うのであろう? ひょっとしたらとても淋しい原因があるような気がしてきた。 この鯉のぼりをみて育った子どもたちは、街に出てしまって老いた父母とは別居生活。残った鯉のぼりは自宅で上げられることがなくなったので、端午の節句近くになると、一同に会して風に泳ぐといったようなことではないのだろうか。

ところで、四国の今治あたりでは、鯉のぼりと一緒に、幟(のぼり)を立てている家がたくさんあった。とても古風な感じがしたし、他の地域では見ない気がしたのでネットで調べてみたところ、やはり高知県地方が主になっている慣習のようで、「幟(のぼり)」の他に「ふらふ」というものがあるようだ。

こんな平和な風景をみると、親なら誰もが子の成長を願う気持ちがあるはずなのに、世間ではいたたまれない事件があとをたたない。なんとしたことか。

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第39回 寂室禅師生誕奉賛茶会のお知らせ 於:永源寺

永源寺の新緑

第39回 寂室禅師生誕奉賛茶会
於:臨済宗大本山永源寺(滋賀県)

昨年の様子はこちら

今年の詳細は下記のとおり。紅葉で有名な本山ですが、5月の新緑もそれはそれは美しく、清々しい心持ちになれます。

開催日:平成20年5月11日(日) 午前10時~午後3時
献茶式(午前11時より):裏千家 泉本宗悠業躰
献  笛:都山流  八木慶山師

特別協賛 煎茶席 泰山流家元
協賛席   裏千家流
      表千家流
       遠州流
       瑞石会

茶券   前売券:2500円
      当日券:3000円
      一席券:当日、永源寺朱印所で発売

茶券販売所 
     大本山永源寺
      各協賛席
     

お問い合わせ  大本山永源寺 奉賛茶会係
           電話 0748-27-0016
            FAX 0748-27-1055

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