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越南(Vietnam)旅行記 2019 その5(終) -タクシー事情とGrab利用とホイアン-

 

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4回にわけてお伝えしてきたベトナム旅行記の最後は、ダナンから車で約30kmほど南に位置するホイアンへ。ダナンから車でひとっ走りの距離です。

ホイアンのご報告までに、まず、ベトナムでのタクシー事情について、今さらですがご報告しておきます。

ハノイにいるときに市内で使ったタクシーが、普通より倍以上の値段を表示していて、それを訝しく思って宿泊していたホテルのコンシェルジュに話したら、あきらかに高額だとのこと。もう支払ってしまったあとだったのと、日本でなら普通ぐらいの金額だったこともあり諦めました。が、なにか良い方法はないものかとネットで探したところ、日本でも最近ひろがりつつある「Ubar」のような「Grab」という配車サービスが東南アジアにはあることがわかりました。

スマホにGrabというアプリを入れ、まずは自分のアカウント登録をして、クレジットカードの登録もしておきます。そして配車が必要なときにはアプリを起動して、どこに行きたいかを地図上で探してポイント設定すると、Grabカー4人乗り、Grabカー7人乗り、Grabバイク、Grabタクシー4人乗り、Grabタクシー7人乗りのそれぞれの運賃が表示されます。当初表示された金額を到着時にカードから引き落とされるわけです。

たとえば、Grabカー4人乗りを選択すると、瞬く間に、近くにいるGrabカーのドライバーの顔写真と評価マーク、車種名とナンバープレートが表示されますので、それをタップすれば、配車申し込み完了です。その後、何度も利用しましたが、いつも2分以内に車が到着しました。念のために車種やナンバープレート、お顔を確認して乗り込めば、行き先を告げなくても勝手に連れて行ってくれて、ついたら「Thank you. Bye」と降りるだけで、なんのストレスもありませんでした。逆にタクシードライバーより運転は安全だったようにさえ思います。

というわけで、タクシー料金に惑わされることなく、ダナン以降はGrabのお世話になりました。これ、絶対お勧めです。

長くなってしまいましたが、そんなわけでダナンからホイアンへもGrab利用でした。

 


 

さて、「ホイアンの古い町並み」としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。緑の木々が多く、街の中をトゥボン川が流れている古い街です。ランタンでも有名ですね。東洋人はもとより西洋人観光客も多く感じました。
十六世紀ごろに、鎖国する前の日本人や、中国人、そしてポルトガルやオランダなどからも出入りしていた国際貿易港の街で、日本人街や中国人街もあったようで、今でも「日本橋」という名前の木造の橋も遺っています。

ホイアンの中にいくつかある観光スポットでは、事前に歴史保護地区内にある総合チケット売り場で観光チケットを購入必要があり、入場料は現金ではなくそのチケットを見せることで入場できます。また入場しなくてもホイアンの中を歩いている観光客は原則的にこのチケットを持っている必要があるというような情報もありました。

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チケットを購入したあとで、まずは街中での呼び込みにのって金額交渉の末、木造船で川を遊覧。船長さんが船の運転を代わってくれたりしてしばらく行くと、バスケットボートで椰子の木に囲まれた川を進んでいくオプション付き。
このバスケットボートに乗ると、ベトナムらしい三角の麦わら帽子を貸してくれ、パドルで漕いで川を登っていきます。その時のかけ声が「ヘイラ、ヨンチャ」と言うようで、ハイテンションな漕ぎ手のおじさんと一緒に声を合わせて漕いでいったのでした。

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ちょっとしたアトラクションを経験したあとに、またホイアンの街へ戻ります。

先にも書いたようにホイアンと言えば、夜空にあがるランタンが有名ですが、行った当日はそのタイミングにあいませんでした。なんとも残念。しかし街では、こんな風に、色とりどりのランタンが売られていました。それから革製品のお店も多く、ハンドクラフトでオリジナルのサンダルを作ってくれたりする店も多くありました。

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そして、こちらがホイアンの日本橋。中国風の屋根付の木造橋で、内部には仏像が安置されていました。この橋はベトナムのお札にも印刷されています。

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それにしてもとても蒸し暑い日で、終日観光の予定が、あまりの暑さに熱中症気味になってしまい、早々にダナンのホテルに退散した体たらく。ダナンからホイアンに行くなら、午後にでて夕方に散策するのが良さそうです。
もし次にそんな機会があったら、ランタンの浮かぶのも見てみたいと思いました。

ながらくお付き合いいただきましたベトナム旅行記2019もこれでおしまいにしたいと思います。ありがとうございました。

(おわり)

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越南(Vietnam)旅行記 2019 その4 -ダナン-

 

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まずは千葉県の皆さん。君津市には友人知人家族も住んでいます。停電が続いていたり、水道まで止まったり、ガソリンスタンドには長蛇の車の列ができ、コンビニにはほとんどなにも売っていないという危機的状況が続いていると友人からSNSで流れてくる情報。早く復旧されることを心から祈ります。少し涼しくなったのですが、体調に気をつけてください。

そして、はやいもので今夜は中秋の名月。昨日の天気予報では終日雨の様子だったのですが、今朝の予報を見ると夜は北部を中心に晴れ間が見えてくるとのこと。どうか中秋のお月様が拝めますように。

さて、ベトナム旅行記の続きです。
ハロン湾を廻った翌日は、ベトナム中部にあるダナンに移動しました。年間を通して最高気温は30度を超えるので、リゾート地としても知られているベトナム屈指の湾岸都市です。

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翌朝5時ごろから海岸へ出かけると、日の出前から沢山の人がすでに水の中に入っています。また浜辺をウォーキングしている人たちもいます。ハノイでもそうだったように、ここでは浜辺ウォーキングが生活スタイルになっているのでしょう。そしてこんなリゾートの海岸なのに、昼間は人っ子一人、海の中にはいません。そう、暑すぎるのです。早朝と夕方がちょうど気持ちよいようです。朝に海の中にも入ってみましたが、まったく水が冷たいと感じることはなかったです。

ダナンには「五行山(マーブルマウンテン)」というパワースポットとされる霊地があります。ダナン中心部から南へタクシーで15分ほどで到着します。

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五行山は5つの石灰質(大理石)の岩山を総称していいます。マーブルマウンテンとも呼ばれています。五行とは陰陽五行説による、宇宙を構成する五つのもの「木火土金水」をいい、それがそれぞれに「木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ず」というふうに関係し合っていることを「五行相生」といいます。

そのうちの一つ「トゥイソン山」が観光地として公開されています。「トゥイソン」は水を意味するそうです。山中には仏塔や中に仏教寺院が造られた洞窟が点在します。ものすごく蒸し暑い日でしたが、洞窟や寺院を汗をかきつつ散策してきました。

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山中にはこのような中国寺院も点在しているのですが、それはともかく、洞窟内の仏像がすばらしいのです。まずは、タンチョン洞窟の中の釋迦像です。

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そして、何よりこの巨大洞窟の中が素晴らしかったのです。ここは最大の見所で、最強のパワースポット、フェンコン洞窟。

b_20190820-_MG_8971.jpg人の大きさからこの洞窟の巨大さがわかるでしょうか。正面奥中央には釈迦坐像が祀られています。降りて近寄って礼拝することにしましょう。

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ちょうど祭壇横に光が落ちています。これは天井に穴があいていてそこから大陽の光が降り注いでいるのですが、じつはこれはベトナム戦争の時に落とされた爆弾によってあいたものだとか。本来は真っ暗だったのでしょうが、この穴のためにかえって神秘性が高まっているように思いました。古い場所である証拠に、洞窟内には9世紀後半~10世紀頃の遺跡も遺っています。


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その後、「トゥイソン山」の頂上を目指しました。ここからは他の4つの山も見渡せる展望台があるのです。海からの風がここちよく、360度の景観はとても気持ちの良いものでした。

(つづく)

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越南(Vietnam)旅行記 2019 その3 -ハノン湾-

 

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夜のハノイ中心部。街頭で安くて美味しいフォーを食べる人たち。

つづくといいながら、少々間が開いてしまいました。
今回は、ベトナムのハノイ滞在3日目、以前から楽しみにしていた今回の旅の一つのハシラであるハロン湾クルーズ。

ハロン湾は有名なのでご存知の方も多いと思いますが、ベトナム北東部にある、石灰岩でできた無数の島々が風光明媚な湾で、クルーズ船やジャンクボートなどで風景を楽しむことができる名勝地の一つで、かなり早い時期にユネスコの世界遺産にも登録されています。欧米人などはハロン湾のクルーズ船で宿泊もして長旅を楽しむ人も多いようですが、なにしろこちらは短期間での旅、残念ながらハノイからの日帰り弾丸クルーズです。本当は夕焼けや朝日を見たかったところですが。

このクルーズだけ、出発前から現地の旅行者にオーダーしておいたツアーで、日本語ガイド付の専用車チャーターツアー。といってもそれほど高額ではありません。朝の約束した時間にドライバーがホテルに迎えに来てくれて、ハロン湾に向けて疾走します。ホテルからハロン湾の港までは約150kmあり、途中で一ヶ所休憩をしましたが、車で3時間近くかかります。日本のように高速道路を軽やかに走るわけではなく、今問題の「あおり運転」的なドライブで、ヒヤヒヤすること度々。しかしベトナムの人たちはそれが日常的なので、あおる方もあおられる方も別段どうしたということはありません。が、クラクションだけは鳴らしまくります。昔の日本も中国もそうだったので、いずれはもう少しスマートな交通状況になっていくのでしょうか。

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さて、ハロン湾のクルーズ船が出る港(Tuần Châu Harbor)に到着すると、同じツアー会社を利用して申し込んでいた日本人旅行客の数組と合流。不思議に関西の人が多かったのですが、ベトナム人の日本語ガイドと共に多くのジャンクボートの中の一隻に乗船しました。

もうお昼前でしたので、乗り込むみ離岸するやすぐに船上でランチ。もちろんベトナムの郷土料理です。食べ終わるタイミングで、はやくも島々が点在するエリアに入っていきます。

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b_20190818-_MG_8380.jpg三枚目のこの島なんて、ゴリラを斜め後ろから見た感じだとの説明。なるほど。こういう観光地にいくと、やたらとこういった、「何かに似ている」という景観が出てくるもので、このあとも、夫婦岩だとか鷲だとか、いろいろと説明がありました。

その後、しばらく奇岩をながめていると、水上生活者のいる桟橋に到着します。ここでオプションです。彼等の漕ぐ小さなボートに乗って、鍾乳洞を少し廻ってくれるというものです。鍾乳洞自体はそれほどでもなかったのですが、水面に近づくことによって、よりハロン湾を楽しむこともできました。

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おもしろいのはこの水上生活者です。もともとは陸地に住んでいた人らしいのですが、漁の都合で水上に住みだしたとか。浮き橋の上に建物を建てて生活しているということです。漁や観光で生計を立てていて、今は一つの自治体になっているらしく学校などもあったそうですが、数年前から国が陸上での生活をするように薦めたことから学校は閉鎖されたらしいですが、かなり英語なども話せるということでした。

またジャンクボートに乗り直して、今度はティエンクン鍾乳洞の埠頭でまた下船し、30分ほど鍾乳洞散策もさせてくれます。こちらも世界遺産に登録されています。この内部にはこれまた色々な「何かに似ている」石のオンパレードでした。

ハロン湾、お天気もうす曇りで霧もなく、朝日も夕陽も見ない状況でのクルーズでした。初めてだったので、これはこれでよかったのですが、もしふたたび訪ねられるのであれば、上記のようないわゆる観光プランではなく、もっと自然の風景としてのハロン湾を訪ねたい、そんな思いが残りました。やはり最低一泊して、夕陽や朝日に浮かぶ島々をボーッと見ていたいですね。

(つづく)

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越南(Vietnam)旅行記 2019 その2 -ハノイの鉄道-

 

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今年の日本は格別な猛暑ですが、ベトナムも猛暑。蒸し暑いことこの上ない。街中を歩いていると、あっという間に衣類が汗でずぶ濡れになってしまいます。タオルも2~3本、リュックにしのばせておかないと、絞れるほどになってしまいます。

さて2日目は、前にテレビで観たことがあったので行ってみたかった場所に。

ハノイから南部のホーチミンへ繋がる鉄道がありますが、北部へも繋がっている線路があります。ただ、極端に本数が少ないことから、ホーチミン駅から北の数キロがとても面白いことになっています。
そもそも日本のように鉄道線路内に踏み込んだり、それをSNSに投稿するだけで逮捕されるようなことはなく、列車往来に支障をきたすことさえしなければ、線路内に入ることは自由なこの国です。

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立派なハノイ駅

そうはいっても、どこから線路に入ればよいのかと、まずはハノイ駅を訪ねてみたのですが、駅舎とホームとの出入り口はある意味厳重に管理されていて、駅舎からは自動改札機が、またホームからは大きなガラスの自動ドアがありましたが、駅舎側に立ってみても開くことはありません。ちょっとネットで調べてみたら、踏切から入れば良いと! なるほど。

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ハノイ駅のすぐ北にある踏切(といっても遮断機などない)から、一度、駅に向かって入っていきました。すると、なんのことはない、バイクに乗った人がホームを近道に利用するなど、かなりいい加減です。(笑)
また確かに北を向いて止まっている列車がない模様。

そこで、また折り返して線路をつたって北へ向かっていきましたら、1ブロックほど行ったところで急にこんな様子に。

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そうなのです。線路が道路化していて、線路に面してカフェが並んでいるのです。そしてこれらのカフェに裏口はなく、店内に入るのはすべて線路側からなわけです。こういったことが好きなのか、このエリアに限ってやたらと西洋人が目立ちます。調子に乗って平均台にして遊んでいる人がいたりもします。

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暑さに疲れて、私もカフェでちょっと休憩をすることにしました。すると店員が英語で「もうすぐ列車が来るよ」というのです。附近の店では線路側に出していたテーブルや椅子を店内に入れたりしはじめています。へんな緊張感が漂っているのです。線路だから列車がくるのは当たり前なのに。

店員は大きなカメラを持っている私に、反対側の壁際を指さして、あのあたりがいいと教えてくれました。すると、鉄道の係員らしき人が笛を吹きながら注意を喚起しだしました。

しばらくすると、遠くの方から警笛が聞こえてきました。線路にこんなに人が居るわけですから、おそらく列車の運転手さんも気が気ではないでしょう。轟音と共に列車がやってきました。

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想像以上に大きい、そして我が身にもの凄く近いところを走り抜けていく列車。少々おののきを感じながら通過するのを待ったのでした。
しかしながら、ちょうどいい時間に居合わせて、面白い写真が撮れました。

(つづく)

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バッチャン村 -ベトナム-


150120-1.jpg突然思い出したかのように始まる旅行記、ベトナム編。
茶の湯を稽古する者にとってはこの村を訪れるというと、一種独特の感慨を持つものです。ハノイから1時間半ほど車を走らせた所にあります。

古くより茶人たちが茶道具に見立てて使った安南焼とは、このバッチャン村で焼かれた焼き物を言います。
おおらかな絵付けが、美しいブルーの釉薬で施されたなんともいえぬ愛嬌ある姿。完璧過ぎる美をどちらかというと嫌う日本人、茶人の目に留まったのでしょう。
現在でも、安南写しといって、当時の焼き物を写した茶道具が作られ、根強い人気を博しています。

150120-5.jpgホテルの洗面にもバチャン焼が

バッチャンでは、陶工の友人と一緒でしたので、あちらの職人さんと轆轤の見せ合いや、釉薬(まさに安南ブルーです!)をいただいたり、楽しい交流ができました。
ちなみに、釉薬、鉱物の粉でくれるのかと思いきや、なんと液体をビニール袋に入れて…。

150120-4.jpgベトナムを出国し、ラオスに入る時は大丈夫でしたが、ラオスから日本に帰ってくる時には荷物検査でひっかかり(ペットボトルに入れ替えたのです。トランクの中にペットボトル4本並んでいたら、それはアヤシイですよね…)、彼女がバッチャンで轆轤をひく動画を検査官に見せたり、絵付けに使うのだという事を説明するのに必死でした。せっかくバッチャンで仕入れた釉薬をみすみす没収されるわけにはゆかぬのですから!
どう見ても恐らくアヤシクは無い?2人に、検査官のお兄さんも「へー、絵付けに使うのか~」と納得した模様…。
まだテストしかしていないようですが、どんな陶器が生まれるか、楽しみです。またこちらでもご紹介致します。

150120-2.jpg絵付けの様子

150120-3.jpg梱包材なんて使わない!とってもエコです

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ハノイ美術博物館 -ベトナム-



140903.jpg今年の夏は、ベトナム航空でラオスはルアンパバーン(有名な古都。町全体が世界遺産です)へと旅してきました。せっかくですのでトランジット地、ハノイにも3泊し、色々と訪れてみました(上写真は、ハノイの空港でおみかけしたお坊さん。ベトナムのお寺には臨済宗のお寺が多いのです!)。
その中の一つ、ハノイ美術博物館。ベトナムには今回で二度目の旅行ですが、ホーチミンでもハノイでも、絵画を扱うギャラリーがとても多いように思います(フランス統治=油絵?!でしょうか。ご存知の方いらっしゃいましたら教えてください)。美術館にも、近現代の絵画が多く収蔵されていました・・・・・・が、私の関心は、昔から茶人が愛したベトナムの陶磁器。そして、少数民族の多いベトナムならではの民族衣装やその生活道具類の展示です。

140903-1.jpgなんとも言えない形に、釉薬も味が出て美しく。小ぶりな物でしたので、シンプルでこじんまりしたお棚に据えるとよく合う事でしょう。共に旅した友人が陶芸を生業としていますので、この形の水指を作って欲しいとお願いしてみました(いつ作られるでしょうか・・・)。

140903-2.jpgすぐにでも塗りの蓋をあつらえて、水指として使いたいですね。妄想が膨らみ過ぎてしまいます。

140903-3.jpg香合以外のなにものでもありませんね。元々は化粧品を入れる蓋物のようです。日本にも、白粉解(おしろいとき)棗や白粉解香合など、女性の化粧品道具の形を真似て茶道具が作られています。

140903-4.jpgまさにお茶碗・・・・・・。安南(あんなん)とは、ベトナムの事を言い、茶の湯の世界で“安南”といえば、室町から江戸時代にかけて日本へとやってきたベトナム渡りの道具類か、または日本からの注文品の事を言います。“安南写し”といって、このようなベトナム風の陶磁器を現代の作家さんが作る事もあります。茶の湯の世界ではとてもポピュラーな焼き物なのです。

古くからの安南焼の里、バッチャン村にも訪れましたが、それは後日ご紹介。次は民族衣装などです。染め、織の技術に加え、細かな刺繍、生活用品として使われていた籠まで。手仕事好きとしては、陶器とこのベトナムにいる少数民族に関する展示を見るだけで大満足なのでした。

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フエの王宮 -ベトナム-




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ベトナム旅日記のつづきです。
フエの禅宗寺院や教会などをご紹介してきましたが、おそらく観光客全員が訪れるのはこの王宮かと思われます。
フエという都市は、1802 年から1945年まで、ベトナムの阮(グエン)朝の首都として栄え、この王宮は13代を数える皇帝がおはしました所です。

建物のいたる所に見られる細かい装飾がそれは美しく、王宮内はかなり広い敷地の為、だいぶ長い時間散策していました。行かれる方は充分に時間を取られる事をおすすめします。




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古都フエの大教会 -ベトナム-




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ベトナム紀行。
以前、臨済宗・ティエンムー寺を紹介しましたが、このティエンムー寺がある古都フエは、町が世界遺産に登録されています。
ホテルからの風景は上のような感じ。やはりフランス統治時代を思わせる建物が大半を占めますね。

ベトナムには仏教徒が多いのですが、熱心なクリスチャンも人口の約7%ほどを占めていると言われます。
興味深かったので、ホテルの部屋から見えていた教会にも行ってみました。

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フエ大教会。この建築、何様式というのでしょう……。なんとも不思議なつくりなのでした。

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フエ ティエンムー寺 その2 -ベトナムの禅寺-

昨日にひきつづき、ティエンムー寺のご紹介。

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いたるところに盆栽が。どうやら僧侶のたしなみのようです。もしかして寺院の収入源として、売る事もあるのでしょうか。どれも見事です。

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枝を固定して、枝ぶりを決めていくところ。カメラを向けられようが真剣そのもので盆栽に向き合っています。“道”の稽古ともとれるのでしょうか。盆栽道。

ちなみに、伽藍の配置はほぼ禅宗様式そのものでした。

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フエ ティエンムー寺 その1 -ベトナムの禅寺-




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前回のタイ情報から、一気にベトナムへ。ホーチミンへと飛び、そこからまた国内線で世界遺産・古都フエへ。
フエには、禅文化研究所職員としては絶対に見逃せないお寺があります。
ティエンムー寺。臨済宗のお寺なのです。ガイドブックには「時間がなければ行く価値はさほど無い」的な事を書かれ、憤慨していた私です。もちろん“禅寺”や“臨済宗”などの説明があろうはずもなく、一般の興味無い人にとってはそんなものか……と思った次第です(そりゃあ、そんなもんですね)。

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フォーン川のほとりの小高い所に位置し、修行をするのにもってこいの環境。





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本堂の屋根には、お釈迦様の一生が。

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ワット・ポー -タイ-




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タイルのデコレーションがカワイイお寺


以前ご紹介しましたが、朝、ルーシーダットンをする為に趣いたお寺、ワット・ポー。

このお寺には、敷地内にマッサージの学校があります。日本からも生徒さんが勉強しに行ったりする模様。朝のルーシーダットンにも、学校の名前が書いた鞄を持参してレッスンに参加する日本人の姿が見えました。ルーシーダットンの後に授業を受けるのでしょうか。

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私は時間がありませんでしたので、マッサージ学校でのマッサージ(生徒の勉強になる為、町中でするよりも安いらしい)は体験しませんでしたが、寺院内にはさすが、このような人間の身体の色々が描かれた壁画がたくさんありました。面白いですね。

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チベットでも、チベット仏教僧が同時にチベット医学を納めた医者として活躍していました(現在では、お坊さんでチベット医という人は減っているらしい)。ブッダが医王と呼ばれ、仏教と同時にインドのアーユルヴェーダの知識などが世界各国に流れて行った事について、非常に興味を抱いています。

タイのルーシーダットンも、よく、タイ式ヨガと呼ばれます。おそらくはインドから仏教と共に生命の知識(アーユルヴェーダ)やヨーガも入って来て、タイ独自の民間療法などとミックスされたのだと思います。そういうわけで、お寺にマッサージ学校があり、ルーシーダットンのレッスンをしているのは、不思議でも何でもありません。

人間の心と身体には、切っても切り離せない相関性がある事を昔の人は当たり前のごとく知っていた。そういう観点から、仏教にはまだまだ、人々の役に立てる事はあるのだなと思っています。

っと、ここまできて最後に宣伝になってしまいますが(最初から宣伝しようと思っていたわけではないですが)、我が研究所から発刊されているものといえば、『禅と東洋医学』があります。気になる方は是非ご一読を!

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The Jim Thompson House -タイ・バンコク-




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ベトナムに行く前に少し立ち寄りましたタイにて、私が大好きなタイのシルクメーカー、ジム・トンプソンの過ごした家に行ってきました。現在は美術館のようになって公開されています。

タイの高床式の伝統的な家に、南国の緑、花々咲き乱れる庭。そして東洋の美術をこよなく愛し、造詣深かった彼の家の至る所に、タイの古い書画骨董はもちろんの事、中国や日本の陶器などもセンスよく置かれています。何スタイル…とも呼べないのですが、彼のセンスにより統一された筋の通った美しさがあり、観るもの感じるもの全てに興奮していた私です。
このような人だからこそ、タイシルクの素晴らしさを世界にひろめるに至った事もよくわかるのでした。
室内は撮影禁止の為、皆様にご紹介できないのが残念です。
バンコクに立ち寄られる際には、是非オススメしたい素晴らしい地のご紹介でした。

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タイのお寺でルーシーダットン




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先日も少し触れましたが、今年の夏休みにベトナムへと旅行してきました。
タイ航空での旅行でしたので、往路にバンコクで一泊して、少しだけタイを楽しんで来ました。
早朝バンコク着の便でしたので、荷物をホテルへ預け、さっそくワット・ポーという寺院にて朝8時から無料で行われているルーシーダットンを体験に行ってきました。

タイ式ヨガ、仙人体操などと言われ、もとはインドから仏教と共に伝わったとされるルーシーダットン。ヨガの稽古をしている事もあり、違いなどを知りたい為、一度体験してみたかったのです。

タイ人の先生がタイ語と英語を交えて行うレッスン。ゆ~ったりとした流れで、おおらかなタイらしく、気持ちが落ち着きます。最初は簡単なストレッチのようなものだな……と高を括っていたのですが、途中から滝のように流れる汗、ゆったりだからこそ身体にかかる負荷。インナーマッスルを鍛えるのにはなかなか良い効果を得られそうで、私が通うヨガの稽古ほどはきつくなく、バテ気味な夏には、心にも身体にもこのゆったり感が良いのかもしれない……といたく気に入りました。
また日本でレッスンに行ってみたいと思います。

*写真はお寺内にあるルーシーダットンのポーズをとる石像です。




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9月ですね。。




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早いものでもう9月。
私事ですが、お休みをいただいて、昨日までベトナムへ旅行していました。禅宗寺院にも訪れましたので、またおいおい皆様に、非常に興味深いベトナムの禅宗寺院事情をご紹介していきたいと思っております。

何日間か研究所に来ない間に変わった事と言えば、窓の外から、秋の虫の声が聞こえる事。暑さは厳しいものの、すっかり秋めいてきましたね。同時に夏の疲れも出てくる頃でしょうか。どうか皆様ご自愛下さいませ。


さて、8月中は大変ご迷惑をおかけ致しました。本日より、研究所は通常通りお仕事をさせていただいております。どうぞ宜しくお願い致します。

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