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今は青葉の季節 -京都御苑-




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京都御苑内にある、小川の糸桜。
4月には多くの人で賑わいますが、また来年の桜の時期が来るまで、人知れずひっそりとその力をたくわえています。

四季を通して観察していたい立派な木々が、御苑内には数多く存在しています。
自分の人生や心情と木々達の四季の営みを重ねてみたり、思う事はさまざま。

歩いてめぐるにはなかなかに広くて大変な御苑ですが、例えば観光で京都にいらっしゃる場合、レンタサイクルで御苑内を散策したり通ったりするだけでも楽しいものですよ!オススメいたします。

桜の季節

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光悦寺 -京都市北区-




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本阿弥光悦という類まれなる才能を持った人に惹かれ、二十歳の頃から十数年……幾度となく通い続けているお寺、京都市北区の“光悦寺”です。

特別立派な伽藍があるわけでもないですし、何かを拝見しに…というわけでもないのですが、何故だかふと訪れたくなる事があり、気づけば十数年もたっています。

ぽつぽつと点在する茶室、いつも清らかな白い菊が生けられ独特の雰囲気を醸し出す光悦の墓、寺の最奥から眺める鷹峯、鷲峯、天ケ峯の鷹峯三山。季節ごとに美しい光悦垣。
それらをゆっくり見て回り、「あぁ、また来させていただきました。ありがとうございます。以前来た時から、またいろいろな事がありました」と、自分の事を振り返りつつ、腹の底から深呼吸するのです。
この場所を訪れ、「あぁ、あの時訪れた時は私はこんなだった」、「あの時訪れた時は私はこれを頑張っていた」など、こちらに訪れる事で過去の自分を振り返ります。

私の事なのですから、どこへゆこうと私の記憶の中ににあるはずですが、なぜか光悦寺に訪れて振り返ります。光悦寺がまるで自分の過去を知っているかのごとく。
私にとって、“心が帰る場所”の一つ、大切な場所です。

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第9回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅3 -知恩院-




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5月18日に開催しました、禅と文化の旅のご報告のつづきです。

閑臥庵を後にし、お次は知恩院さんへ。途中、上御霊神社のお祭に遭遇! しばしバスはストップとなりましたが、これもまたなかなかに良いものでした。

さて、知恩院は、ご存じ浄土宗総本山ですが、今回は弊所の季刊『禅文化』で取り上げました「立体観経曼陀羅」を是非拝ませていただき、皆さんに職人さんの技の素晴らしさをも知っていただきたく、コースに加えてみました。
本来拝観できるものではないようですが、知恩院さんのご厚意により、御案内いただき、有り難い事でした。

また、現在知恩院では、法然上人800年大遠忌にむけて様々な建物が解体修理されています。例えば集会堂(しゅえいどう)など、その裏側までも見学させていただきました。普段なかなかにみる機会の無い大寺院の修復のようす。皆様も「修復中だから(行くのはやめようか)…」というのではなく、「修復中だからこそ」訪れていただきたいと思います。

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第9回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅2 -閑臥庵 昼食と講演-

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ひきつづき、禅と文化の旅のご報告です。

島原角屋もてなしの文化館をあとにし、お次は上京区にある黄檗宗・閑臥庵へ。
こちらの寺院は、江戸時代前期に後水尾法皇御自らが閑臥庵と命名し、王城鎮護のために貴船の奥の院より鎮宅霊符神をこの地に勧請し、千呆性侒(せんがい・しょうあん)禅師により開創されました。
後水尾法皇ゆかりの品々も本堂に展示されています。

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第9回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅1 -島原・角屋-




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島原大門をくぐって

5月18日(火)、恒例の“禅と文化”の旅を無事終える事ができました。
ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

行程はこちら

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島原角屋


お天気にも恵まれたこの日、まず向かった先は島原の角屋もてなしの文化館

詳しくはホームページをご覧いただくとしまして……。

角屋に通うに相応しい客人達をもてなす為に、様々な趣向をこらした座敷や、営業当時は客の目に触れる事はなかった台所や帳場などを拝見しました。

座敷では、学芸員の方に詳しく説明いただいたからこそ気付く事のできる意匠も数多く……。釘隠しや襖の引き手、襖紙、床の間の天上、欄間、あらゆるところに当時の職人のプライドが感じられる素晴らしい技が見られました。

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新緑祭釜 -北村美術館-




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美術館受付にて会記をいただき、寄付・濃茶席・薄茶席の順序でお道具を拝見する事ができるこちらの展観をいつも楽しみにしている。
また、展観の題名も、どのような茶会が催されるのかを想像するのが楽しく、今回の-新緑祭釜-などは、緑美しく、各神社でお祭が盛んに行われるこの季節に相応しいお軸やお道具が拝見できるのだろうと心踊る気持ちにさせられる。
茶の湯を稽古する者にとって、亭主がどのように客を迎え、季節や主題に応じたもてなしをするのかが勉強できる美術館である。
6月6日(日)まで。

-新緑祭釜- 北村美術館

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心の詩 : 小畠由佳理スケッチ展 -ペンは友だち えのぐはごちそう-






「心の詩 : 小畠由佳理スケッチ展 -ペンは友だち えのぐはごちそう-」が開かれています。

場所や時間については、下記の通りです。

会期: 2010年5月10日(月)~6月10日(木)
会場: コミュニティ嵯峨野(全国手話研修センター)
時間: 午前10:00~午後5:00

小畠さんは、生まれてまもなく聴覚をなくす、というハンデキャップを持ちながらも、大学在学中に、第5回京都日本画美術新人展に入選し、平成14年10月には、東近江市立八日市図書館で初の個展を開き、以後、滋賀・京都など各地で個展を行い、最近は京都大学の100点のスケッチなど、精力的に創作活動を行っておられます。

小畠さんは、歩く・見る・触れるということを基本にしながらも、例えば、お子さんのためのお弁当など、普段あまり気に留めないようなモノや風景を、絵の題材として感得することのできる人のようですが、これは素晴らしい才能だと思います。

今回の展覧会は、気に入った作品を購入することができる初めての会、とのことです。それも、嬉しいことに、手の届きやすいポストカードなどから販売されるということですので、是非ともこの機会に、一度足をお運びください。

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東京国際ブックフェア

今年も東京国際ブックフェアに出展します。
3年連続となる今年のブックフェアでは、新刊を中心に禅に関する入門書から専門書まで、特色ある書籍及びDVDなどを紹介します。
期間中は一部商品を除き定価の2割引でお買い求めいただけます。
また、今回は、妙心寺派東京禅センターと共同で、ブース内で書籍に関連したミニセミナーやミニ説法等を行ない、禅を体感していただきます。
多くの方々のご来場をお待ちしております。


第17回東京国際ブックフェア
会期 2010年7月8日(木)~11日(日)
会場 東京ビッグサイト


このブログをご覧になって、ご関心のある方に招待券を進呈します。
禅文化研究所ホームページ左下「お問い合わせ」ボタンより、「東京国際ブックフェア招待券( )枚希望」と書いて、住所電話番号などご記入漏れの無いようにお申し込みください(枚数を必ずご記入下さい。但し1人5枚以内とさせていただきます。発送は6月以降になります)。

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-江戸の粋・明治の技-柴田是真の漆×絵 -相国寺・承天閣美術館-




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臨済宗大本山相国寺内にあります、承天閣美術館にて、6/6まで「-江戸の粋・明治の技-柴田是真の漆×絵」が開催中です。
漆黒の世界の、ほうっ……とため息をつくような美しさ。静かな光を放ち、見る人を魅了する精緻な蒔絵の世界。
そして、1本の掛け軸から、桜が咲き、水しぶきが飛んで来る……。
このような面白い展観は、見逃したら損です!!!
私も柴田是真という人を知りませんでした。なぜ知らなかったのか…と思うほどに大ファンになりました。
6/4までは本山の方丈・法堂・浴室なども公開中です。
是非この機会におでかけください。

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季刊『禅文化』216号発刊




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ブログでのご案内が少し遅れましたが、季刊『禅文化』の216号が4月25日に発刊されました。

職員でありながら一読者でもある私ですが、今回最もしびれましたのが(表現が不適切かもしれませんが本当にしびれました……)、弊所職員・藤田琢司による新連載(不定期連載です)、「禅僧の死に様(一) 都人よ、わが死に様を見よ-明庵栄西」です。

「都人よ、わが死に様を見よ」ですよ皆様!と、一人興奮していて申し訳ないのですが、その臨終の時は後世に語り継がれるべきものなのでした。こちらで内容をお話できないのが残念ですが、是非手に取っていただければと思います。

なかなかにマニアックな季刊誌と思われる事でしょうが、様々な方に読んで頂けるよう内容も工夫しております(下にもくじを載せておきます)。
禅の墨蹟がお好きな方などには、グラビアページもお楽しみいただけるかと存じます。
また、毎号の表紙も禅とは限らず仏教に関する面白い画を採りあげています。今月号は「放生会(ほうじょうえ)」。その解説も掲載しております。

季刊『禅文化』を、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
お求めはこちらからどうぞ。

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散歩途中に坂村真民のことば




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京都市上京区にある、聖ドミニコ女子修道学院の門前に、仏教詩人・坂村真民氏のことばが…。
「ほぅ……キリスト教の修道学院の掲示板に…」としばし立ち止まって眺めた。
それにしても、美しい字で書かれ、美しい額に丁寧にはめられて、その事がさらにハッと目を惹くことばとなっている気がする。
どのような人がこの言葉を決め、ここに掲示したのだろう。こちらの前を通る人の事を思い、“思い”を込めてこの額が掲げられたのがなんとなくわかる。

次回またここを通るのが楽しみだな……と、清々しい心持ちでその場を去った。

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禅僧が語る -妙心寺 次期管長 河野太通老師-




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先般こちらでもご紹介させていただいておりました、妙心寺派管長・河野太通老師のDVDが出来上がりました。

戦争を体験し、厳しい禅の修行の世界に身を投じられ、生涯その世界で生きられている
老師の生き様に、ご覧になった方々はそれぞれに思うところがあるかと存じます。
少しでも多くの方に、普段なかなかお話を聞く機会の無い高僧方に出演いただいているDVDシリーズ。第8作目となります。

研究所としましては、少しでも多くの方にご覧いただきたいと、お求めやすい価格を設定しています(これは本当に頑張っています)。
禅の勉強会をなさっている方、生き方についてを模索しあう会、宗教や禅の枠を超えて様々な場で皆さんにご覧いただけたらと、心より願っております。
どうぞ宜しくお願い致します。

DVD禅僧が語る 擔雪埋井 妙心寺派管長・河野太通老師

その他のDVDはこちらからどうぞ。

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草食男子と携帯電話



いつの頃からか、草食男子、肉食女子などという表現がメディアに現われるようになった。何が言いたいのやら、とあまり気にも止めていなかったが、通学の高校生や大学生の会話が毎日バスや電車で中で耳に飛び込んでくるうちに面白いことに気がついた。女子の話題はもっぱら男子のことだが、男子はあまり女子のことを話さない。男子は奥床しく異性のことはそっと胸に秘めているのか、こういうのを草食系と言うのか、もっと以前は、「あの娘(こ)がカワイイ」なんて結構大っぴらに男子も盛り上がっていたのに、なんて可笑しかったが、それも違うのかなふと思った。もしかしたら男子は女子にあまり興味がないのではないかしらん。

最新号のビッグイシュー(イギリス発信のホームレス支援雑誌だが日本語版もあってかなり面白い)に「携帯電話の電磁波リスク」という特集が組まれていた。もう二十年も前から、電磁波が健康に悪影響を及ぼすのではないかと指摘されているようで、電磁波問題は欧米ではかなり感心の高い環境問題らしく、欧州や北欧では、成長期の脳に影響を受けやすい16歳未満の子どもたちに携帯電話を使わせないようにしているという。

電磁波環境研究所主宰の荻野晃也さんは、「携帯電話は小型の電子レンジ」だと言う、「携帯電話を使うと、ホット・スポットが人体組織のあちこちにできる。その影響がどのようになるのかが心配されているのです」。

1999年には、初めて携帯電話ユーザーに脳腫瘍が多いとする疫学研究がスウェーデンで発表されたようだ。荻野さんが今もっとも懸念しているのは、精子への影響だ。「目や睾丸が熱に大変弱いということは、昔からわかっていたのですが、ここ数年、携帯電話で精子がやられているという研究論文が急激に増え始めたんです」。荻野さんは、携帯電話をズボンのポケットに入れるのは止めた方がいいと言う。

もちろん、現時点では携帯電話の危険性が100パーセント確定したわけではないようだ。たとえば携帯電話の電磁波が脳腫瘍を誘発するメカニズムそのものはまだ解明されていない。欧米をはじめとする各国が携帯電話を問題にして規制を強めているのは、危険の可能性が高いなら、慎重にリスクを回避しようとする「予防原則」に基づいているからだと、荻野さんは言う。

どんよりと停滞した出口のないストレス過剰の日々のなかで、片時も携帯電話を手放せない日本の若者たちが、身体的にも蝕まれている可能性が高いとすれば(もちろんこれだけで男子がおとなしいと言ってしまうのは短絡的だが)、やはり「草食男子」などとのんびり現代の風潮を揶揄している場合ではないかもしれないのだ。

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寂室禅師生誕奉賛茶会 於:永源寺




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5月9日、滋賀県にある臨済宗大本山・永源寺にて、開山様のご誕生を祝う寂室禅師生誕奉賛茶会が催されました。
まさに「風がごちそう」と言いたくなる季節。太陽の光をあびてきらめく新緑に何度も深呼吸しました。

本堂での献茶・献笛に加え、泰山流(煎茶)・表千家・裏千家・遠州流・番茶席が設けられ、どのお席もそれは盛会で、修行するのにはもってこいと思われる山奥の本山も、この日(と、秋の紅葉時期もですが…)ばかりは普段に無い賑わいを見せます。

秋の紅葉の季節もそれは美しいものですが、是非この青もみじの季節の清々しさも皆さんに知っていただきたいといつも思います。
お子さんをお連れになる方も多く、気軽にお茶に親しめる機会でもありますので、是非、気になった方は来年おでかけ下さい。その際には、開山様のお誕生日をお祝する会である事も、お子さんにお話しになってあげてくださいね!

永源寺公式サイト
2007年のようす
2009年のようす

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大護摩會 -岩屋山 志明院- 京都市北区




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昨年初めて訪れて衝撃を受けた京都市北区・雲ケ畑にある志明院の大護摩会
本年もありがたい事にお参りさせていただく機会を得ました(4月29日)。
詳しい説明は昨年の記事をご覧いただくとして、本年も訪れて得た感想を。

禅の世界でも、“今”を生きる事を大切にします。そして己というものを明らかにしてゆく……。でも、なかなかに我々は日々の雑事に心奪われたり、煩悩にまどわされ、“今”を大切に生きていられない事があります。
そんな中、節目節目にある様々な行事は、自らを悔い改めるのにとても良い機会を与えてくれます。
私にとってはこの大護摩會もその一つ。お正月を終え、節分を終え、お彼岸を終え、桜が終わる頃、昨年こちらでいただいたお札を焚き、その後の炭の上を渡り、一年の無病息災を願う。

もくもくと燃える護摩焚きの炎や煙を見ていると、自然と「1年護られていたなぁ。あ
りがたいなぁ」というような気持ちが湧き、世界の人々の平和と安心をも願わずにはいられません。また、自身に例え大変な事があった年であっても、「ありがたいな」と心底思えるのです。
そしてこれからまた迎える1年の無病息災を心より願います。

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擔雪II法務管理 暦計算(暦変換)ツールのご紹介

宗教法人管理システム「擔雪II法務管理」では、新暦日付から旧暦日付に変換したり、生年月日から年齢を計算することのできる「暦計算ツール」を搭載しています。
それでは、暦計算ツールの機能をご紹介します。

【歴計算ツールの開き方】
擔雪II法務管理メニューの「ツール」タブにある「暦計算」をクリックします。

【1.歴変換】
新暦(和暦)・新暦(西暦)・旧暦(和暦)・旧暦(西暦)の相互変換を行なえます。古い過去帳に記載されているある年号月日が、新暦ではいつに相当するかを調べたりする時などに使います。また、その該当年月日の干支や七曜・六曜も知ることができます。

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六角堂は六角形 -京都市-




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最近私が気に入ってよく通っている場所に、京都市中京区にある六角堂前のスターバックスがあります。
ガラス張りになった店内から、目の前に六角堂を拝む事ができます。
いけばな発祥の地でもある由緒正しきお寺を前に一服。界隈では池坊のお弟子さんもよくお見かけし、やはり京都だな…と改めて思えるような場所なのです。

「日本が好き、京都が好き」と言いながら外来のスターバックスで一服か…と思いつつ、妙に京都に溶け込んでいるこの店についてを考え、それは京都の懐の深さ広さ由縁であろう…とまたまた京都贔屓をしてみたり。
なにはともあれ、寺好き人間としては、かなりリラックスできる場所です。

さて、先日六角堂へとお参りし、お気に入りのスターバックスへ入ろうかと思った時に、ふと「展望エレベーター」の看板を発見。下からはなかなか確認しづらい六角形のお堂をエレベーターで登りつつ上から見られるとの事。これは!!!と思い登ってみました。
そうして撮った写真が上の写真です。ん~、確かに六角形ですね(当たり前)。
展望エレベーター。素敵な発見でした。

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愚堂禅師開山の中山寺




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本ブログで何度か書いたが、今年秋に愚堂東寔禅師の350年遠諱が営まれる。その愚堂禅師が開山された寺院の中の一つに三重県伊勢市の中山寺がある。
伊勢神宮の外宮に近いところにある、この寺院は臨済宗妙心寺派に属し、当時はこのあたりの本寺であった。
愚堂禅師遠諱記念事業に関わるうちに、この中山寺の御住職・中山義彦師から依頼を受け、弊所は、愚堂禅師の法嗣で当山の第二世・雪潭豊玉禅師の語録の訓読注釈、ならびに什物の図録を作ることを承った。

そんなことで、先般、ご所蔵の什物や山内諸堂の図録写真撮影に、中山寺を訪ねた。

まずは新緑鮮やかな境内を撮影。
本堂と庫裡の他に、鎮守堂、不動堂、地蔵堂、天神堂と、諸堂があり、鎮守堂には権現さんが祀られていたり、愛染明王や観音様も一緒に祀られている不動堂は、以前は経蔵だったとのこと。ご住職のお話では、明治の廃仏毀釈で近隣の寺院が廃寺に追い込まれたため、そこから預かったものも多いということだった。

10時ごろから始めた什物の撮影は夕方5時ごろまでかかったほどで、それでも、江戸末期や明治以降の墨跡は撮影しておらず、選りすぐったものだけであった。墨跡以外にも、御所蔵の円空仏もあり、また雪潭禅師の木像の撮影には一番苦心した。

来年の春に中山寺様で行なわれる雪潭禅師の三百年遠諱に向けて、これらの出版物を制作していくことになっている。

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