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松平の郷

松平の郷

室町時代、三河国のある山里での話。

土地の領主松平太郎佐衛門尉は、慈悲深い性格で信仰心に厚く、村人から慕われていた。
雨の続いたある日、無聊をなぐさめるために太郎左衛門尉は連歌の会を開いた。ところが、書き手をする者がいない。
その時、どこから現われたか旅人が少し離れたところから見物していた。太郎左衛門尉は声をかけて書き手を頼む。するとなかなかの手で句も見事である。太郎左衛門尉はしばらくの逗留をすすめ、先祖を尋ねる。旅人は答える。
「我々時宗の僧侶と申すは、東西を流れ歩く者で、お恥ずかしいばかりです」
やがて太郎左衛門はこの旅人を婿に取り、松平の家を継がせた。これが松平親氏である。親氏から八代目の子孫が徳川家康である。

徳川家の公式見解では、その先祖は清和源氏新田氏の流れを汲むということになっている。ところが、松平郷に古くから伝わる『松平氏由緒書』には、そのような先祖を飾る記述はない。もっと素朴な、牧歌的ともいえる一族の発祥譚が記されている。

愛知県豊田市の松平郷は足助川の谷筋の国道301号線から、さらに脇に入った沢筋の土地である。その山間部のわずかな平地に、周囲を濠で囲まれた松平東照宮がある。太郎左衛門家の屋敷跡である。谷の奧には松平親氏の墓などがある浄土宗高月院がある。

このようなひなびた山里から全国を制覇した徳川家が出た。それが遽かには信じられないほど、松平の郷は静かであった。

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万治の石仏 -信州諏訪-

万治の石仏

諏訪の下社春宮の近くには万治の石仏という変わった阿弥陀如来様があるとの事で、キラキラと光り輝く落ち葉が美しい木立の中を川沿いに進んでいくと、お堂も何もないような所に突然阿弥陀如来が。
テレビでも紹介されたことがあるらしく、また、あの岡本太郎氏も絶賛したという。

なんともユニーク

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諏訪大社 -信州諏訪-

諏訪大社 下社秋宮

秋が深まり始めたので、もう紅葉をみられるだろうと思い、信州は諏訪近辺へ出かけた。
実は新調したデジタルカメラを携えての撮影旅行といったところ。

諏訪は何度も通過したことはあるが、あまり立ち寄ったことがなく、事前に調べてでかけることにしたところ、いろいろと見どころがあるらしい。

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妙心寺 曝涼展のおしらせ

妙心寺

11月3日(月)、4日(火)の午前9時~午後4時まで、妙心寺の大方丈・微妙殿において、曝涼展が開催されます。
またとない機会です、禅寺の空気を味わいに、そして宝物を観に、是非おでかけ下さい。

*参加志納金 千円(お抹茶付)
妙心寺公式HP
禅僧が語る 東海大光老師(妙心寺派第32代管長)「一筋がよし寒椿」

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萬福寺文華殿 秋期展の講演会

萬福寺

秋期展のテーマ『伝道布教最後の旅・・新黄檗の開立・・』にちなんだ講演会にて、弊所職員の能仁晃道が講演をさせていただきます。
秋の宇治を訪れる方は、是非黄檗宗本山、萬福寺に是非お立ち寄り下さい。

演題:『明僧渡来と本朝臨済禅の覚醒』
講師:兵庫松谷寺住職、禅文化研究所所員 能仁晃道禅師
日時:11月9日(日)午後2時より
場所: 黄龍閣別館 真空の間 受講料無料。参加自由ですが、電話予約が必要です。
    ※ただし、入山料と文華殿入館料(200円)が必要。

●萬福寺文華殿 TEL:0774-33-1199(専用)

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京都非公開文化特別拝観

禅の寺

今年も秋の特別拝観の時期がまもなくやってきます。
いつもどちらにでかけようかと私も楽しみです。
今回禅宗寺院からは、大徳寺本坊・真珠庵・黄梅院・慈受院・南禅院・東福寺三門が公開されます。
普段公開されていない寺院ばかりですので、是非この機会をお見逃し無く!!!

禅僧が語る 各派管長DVD 絶賛発売中!

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素晴らしい眺望の公園 -滋賀県野洲市-

蓮池の里 多目的公園


私の最近お気に入りの公園はここ、-野洲クリーンセンター 蓮池の里-の多目的公園。
日本全国探しても、なかなかこのような素晴らしい立地条件の公園は無いのでは?
近所の年配の方たちがよくグラウンドゴルフをされているが、なんと贅沢なことだろうと思う。
滋賀県の者にとっては見慣れたこういう景色も、都会に住む人からすればなかなか見られないものであろう。
見渡す限り緑いっぱいで、心底気持ちよくゆったりできるので、たまに愛犬を連れてでかけるのである。

グラウンドゴルフをする人を見ています そろそろお寺へ帰ります

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オーランガバードの市場 -インド-

市場

アジャンタ・エローラの遺跡を2日間に亘って満喫した後は、市場散策です。
どこの国へ行っても、庶民の生活が垣間見られる楽しい所。
インドの市場は、その熱気や人の溢れんばかりの多さにおいても、私が旅してきたアジア諸国で一番濃い気がしました。

市場での人混み

なかなか先へ進めません…。

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海住山寺 -ひっそり佇む国宝五重塔-

海住山寺

京都は木津川市、加茂にある海住山寺(かいじゅうせんじ)を訪れました。
この辺りは、美しい日本の風景が多々残っており、海住山寺へと続く道は、「本当にこの道の先に国宝の五重の塔などあるのだろうか?!」と思わせられるような、車一台通ればいっぱいの道を小高い山上へと登って行きます。
聖武天皇の勅願で735年に建立されたとのことですから、よほどこの地には立派な寺院を建立する因縁があったのでしょう。
国宝五重塔は、1214年に建てられており、昭和の大修理で初重の軒下に裳階が復元され、法隆寺とこちらの寺でしか見られない珍しい造りとなっています。
木津川市には、まだたくさんの古刹があり、京都市内に見られる寺院よりもさらに古い日本人の信仰を肌に感じられるような気がして、最近わたしの中で熱いスポットなのです!

海住山寺_国宝五重塔
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早朝の南禅寺

早朝の南禅寺

来年春、装い新たに(ムック形式になります)再刊を予定している-禅の寺-の撮影の為、お天道様が登った直後の南禅寺を訪れました。
朝早いというのに、既に境内には散歩をする人、独自の体操をしている人、様々に気持ちの良い朝を過ごされているようです。京都に住まう者は、本当に贅沢ですねぇ。
朝早くに行かないと見られない光景ですが、あれだけの落葉樹が植わっている境内、私たちが歩かせていただく道がきれいなのは、毎朝僧堂の雲水や南禅寺の本坊の和尚さん達が総出で掃除されているからなのです。

早朝の南禅寺 疏水

気持ちのよい秋晴れ。見上げると爽快な気分に。
南禅寺といえば疏水も有名ですが、皆さんこのように前から見ているだけではありませんか?
実は上へと登って見ると……

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八坂の塔 -法観寺(臨済宗建仁寺派)-

八坂の塔_早朝

恐らく知らない人はいない?!と思われる京都八坂の塔。
先日、仕事で写真撮影があった折に訪れました。まだ東山より日も登りきらぬ、観光客もいぬ間に見る塔は、いつもと様子が違って見えるのでした。

さて、この八坂の塔、実は臨済宗建仁寺派の寺院に属する事は、御存知無い方も多いのではないでしょうか。
正式名称を、霊応山法観寺といい、寺伝によれば聖徳太子により建てられたとされており、また、渡来人八坂氏の菩提寺であったとの説もあるようです。
度重なる戦火により何度か焼けてしまっていますが、現在の塔は、足利義教により1440年に再興されたものだそうです。
そこにあるのが当たり前のように思える八坂の塔ですが、改めてその歴史の古さに、平安以前の京都の街はどのようなものであったろう…と心のみタイムスリップする思いで眺めていました。


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詳しくはこちらからどうぞ。

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青のコレクション-ピカソの青 モネの青-  大山崎山荘美術館

大山崎山荘美術館

京都は大山崎にあります、大山崎山荘美術館を訪れました。
現在、「青のコレクション-ピカソの青 モネの青-」と題した企画展を開催中(12/7まで)です。
「青」に焦点をしぼった展観、どのようなものか楽しみにでかけました。
本館はいつものように民芸の作家による染め物、陶器などから、青色が美しく表現されたものが選ばれ、安藤建築の新館に入った途端に、ピカソの「肘をつく女」に出迎えられ、衝撃を受けました。
さらに、今回展示されるとは知らずに先に進むと、ルオーの「聖顔」が。ピカソとモネという名前を前面に出した方がもちろん知っている人も多く、展観の目玉になるのでしょうが、私は是非ルオーの絵を皆さんに観ていただきたいと思いました。

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グリシュネーシュワル寺院 -エローラ近く-

グリシュネーシュワル寺院

エローラから西へ1キロほど行った所にある、18世紀建造のシヴァ神を祀ったグリシュネーシュワル寺院に立ち寄りました。おそらくツアーなどで行くと素通りされる寺院でしょうが、ヒンドゥー教徒にとってはインドにあるシヴァ神を祀る寺院の中でとても重要な寺院だそうな。おそらく、エローラを訪ずれたヒンドゥー教徒はこの寺院には必ずお参りするのでしょう。
こういった所に立ち寄れるのは個人旅行の醍醐味です。観光地ではない寺院でのヒンドゥー教徒のお参りというものを実際に見る事ができます。観光客が全くいないので、ものすごい視線攻撃ですが…。

参道はお参り必需品のお供えのお花やココナッツなどを売る店で賑わっています。
右下写真の、「お供えの花をもっていきなさい!!!」とものすごいアピールを繰り返すおじさんから、せっかくだからとお花を買い、八百万の神を信じる日本人としては、特にヒンドゥーの神々にお参りする事も違和感を抱かぬままに見よう見まねでお参りします。

店が並ぶ参道 花売りのおじさん こっち見てます

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岡寺 -奈良-

岡寺 本堂

西国三十三所、第7番札所の岡寺、ご本尊は如意輪観音、真言宗の寺院です。
奈良は明日香村にあり、その辺りの風土は人の心をゆったりとしたものにさせます。

奈良国立博物館にて、こちらの如意輪観音がおでましになられていましたので、それなら是非にもと参拝させていただきました。

小高い山の上からの眺望

こういう風景にこそ、癒されます。人工的施設での“癒し”は、私には無用です。

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生活と芸術 アーツ&クラフツ展 -京都国立近代美術館-

アーツ&クラフツ展


京都国立近代美術館では、【生活と芸術 アーツ&クラフツ展 ウィリアム・モリスから民藝まで】が開催中(11/9まで)です。
19世紀後半にイギリスで興こったというアーツ&クラフツ運動。
最初はこの運動の先導者であるウィリアム・モリス(産業革命後に大量生産で粗悪な商品が溢れていたイギリスで、中世の手仕事を見直し、生活から芸術を切り離さぬよう活動しました。リネン類や壁紙、その他様々な生活道具をデザインしました)に関する展示が多く、その次にヨーロッパへと拡がったこの運動の紹介が。
最後には、我が国で興った「用の美」の再発見・再認識、-民藝運動-の紹介。
柳宗悦さんの周りにいた、河合寛次郎さん・黒田辰秋さん・濱田庄司さん等の作品が所狭しというほどに並べられた三国荘の再現は圧巻でした。
ただ…その三国荘の部屋の再現ですが、美しい物が展示されているのと、床の間が見えにくい事もあり、ついつい身を乗り出してのぞき見る人もしばしば。するとその度にけたたましいブザー音が館内に…。どう考えても、何も表示もなく、身を乗り出して見ても仕方のない展示方法。せっかくの空間に嫌な空気が漂いました。
いつも工夫された素晴らしい展観を考えて下さる美術館だけに、非常に残念でした。

さて、イギリスで興ったアーツ&クラフツ運動と日本の民芸運動。
イギリスでは結局、フィリップ・モリスの製品はどうしても値段が高くなってしまい、高所得者層にしか受け入れられなかったという面もあるのだとか。
日本の民芸運動に関しても、作家さんが人間国宝になられたり、そうでなくとも庶民の手には届かぬ物も多々あります。ですが、自分で歩いて探してみつける用の美は、手の届かないような物でもないはず。分相応な物で、長く使えて美しいものを求めたいものです。

〈アーツ&クラフツ展 下記を巡回予定〉
東京都美術館 平成21年1月24日(土)~4月5日(日)
愛知県美術館 平成21年6月5日(金)~8月16日(日)

季刊『禅文化』には、7号にて柳宗悦氏の「井戸と楽」が掲載されています。
既に7号は在庫切れ絶版となり、皆さまからのリクエストで、2007年春の204号にて再度、掲載しました。

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ススキに寄生 -南蛮煙管-

美しいススキ_瑞峰院

先日、お茶会で大徳寺の塔頭、瑞峰院さんを訪ずれました。
すると、美しく穂をひろげたススキの前で、着物のご婦人方が何やら下をのぞきこんでいます。
はてさて何事かと一緒になってのぞいてみると、なんとも不思議な花が…。
親切なご婦人が、「ススキの養分を吸って生きている、南蛮煙管(ナンバンギセル)という花よ」と。
なるほど!花が煙管の形そのもの!おもしろい!にしても、ススキに寄生とは…。
少し調べてみますと、葉緑素を持たないこの花は、ススキやミョウガ、サトウキビの根などに寄生し、養分を吸い上げて生きているそうな。
葉緑素…そういえばむか~し理科で習いました。確かにお日様をたくさん浴びてもあまり意味のなさげなそのお姿。したたかに生きているのですね。
と言いつつふと我を振り返り……、人間はえらそうにしているけれど、自分で養分を作れるわけでもなく、同じく地球に生きている命をいただき、地球を汚してなんとか存在している事を思うと、南蛮煙管のことをえらそうに言えないではないか!と思うのでした。

南蛮煙管

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宝彩有菜さんの新刊書

瞑想で始めるしあわせ浄化生活

宝彩有菜さんから新刊書が届いた。『瞑想で始めるしあわせ浄化生活』(毎日コミュニケーションズ刊)というイラスト満載の本である。いつものようにいい本だ。この書の「瞑想」とは「坐禅」そのもののことだが、「瞑想」の工夫が面白い。初心者向けの瞑想の手順は3つあって、
(1)集中(意識を集中する)
(2)気づき(出てきた思考、雑念に気づく)
(3)棚上げ(それを片づける。つまり浄化する)

このなかで「棚上げ」のやりかたには4つあるが、その1つが「ラベル貼り方式(まとめて別の名前をつけて、考えを止める方法)」というもの。つまりは出てきた妄想にラベルをつけて、棚上げするのである。ポコポコ湧いてくる考えや思いに、「お金持ちになりたい件」とか「美人化推進計画の件」また「商売繁盛の件」「無病息災の件」などと愉快な名前をつけていく。そうすると妄想にずるずる引きずりこまれないで、そこからあっさりと手をひくことができるわけである。坐禅で数息観や随息観が結構大変なことを御存知の方にはこの方法が画期的だというのはすぐにおわかりだと思う。

日々の瞑想を通して細かい工夫を重ねている宝彩さんは、乗り物のなかでも「定(じょう)」に入る。気づくと向かいに腰掛けている人が、どういうわけか眠り始めるという。「場」がゆったりとし始めるのであろう。不思議でも何でもない気がする。

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大徳寺 曝凉のおしらせ

大徳寺三門_金毛閣

10月12日(日)、秋晴れの心地よい空気の中、大徳寺の宝物の虫干しが行なわれます(本坊にて9:00~15:30/1人1300円)。
約100点ほどの絵画・襖絵・墨跡などが展示されます。
中でも、かの有名な牧谿(もっけい)の水墨画「観音猿鶴図」は特に美しく、見に行った甲斐があったと思わされます。本坊にも普段は入れませんので、この機会に如何でしょうか。

美術館ではなく、実際に禅寺にて宝物を見られるまたとない機会です。是非おでかけ下さい。
ちなみに、あくまでも虫干しが最重要目的ですので、前日が雨であったり、当日が雨であったりすると、行なわれません。お天気があやうい際は、お調べになられてからおでかけください。

なお、本坊内は写真撮影不可です。昨年こっそりカメラを出し、撮影されようとした方がいらっしゃいました。大徳寺さんのご好意でこの日のみ一般に開放されています。せっかくの機会が失われる事の無いよう、マナーは守りましょう!

大徳寺

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大和し美し -浄瑠璃寺付近の風景-

美しき国 日本

先日ブログにてご紹介しました、MIHOミュージアムの展観-大和し美し-ですが、浄瑠璃寺近くにはそんな日本の美しい-風景-がそこかしこに残っています。
人工建造物などはいっさい見えない、なだらかな山と田畑。とても美しいです。

花おくら

珍しい花おくらです。おくらの花と同じような色形ですが、数倍大きい!
そのまま食べられます。

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浄瑠璃寺 -平安の信仰を今に伝える九体仏-

九体の阿弥陀如来がおはしますことから、地元の人などからは九体寺(くたいじ)さんと呼ばれ親しまれている古刹、浄瑠璃寺(真言立宗)を訪れました。
白洲正子さんの著書でこのお寺を知ってからというもの、約8年前から「行ってみたい」と願い、漸くご縁をいただけました。
京都とはいえ、奈良にほど近い木津川市加茂にあるお寺で、訪れる人もまばらです。
ゆったりとした山を登って行った所に、このような寺院が…本当にお浄土がそこにあった…といった感のお寺です。

参道_浄瑠璃寺 門_浄瑠璃寺

参道も美しく、歩いていくだけで心清らかになっていくようでした。

三重塔_浄瑠璃寺

そしてまずは、薬師如来を祀る三重塔に現世における苦悩からの救済を願い…、

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鈴木大拙の故郷 能登半島 蛸島

蛸島

国泰寺を後にして、ふと思い立ち、能登半島の先端近くにある蛸島へ向かった。
なぜなら、ここはあの鈴木大拙博士が若きころに住んでいたことがある町なのである。
なんということはない、とても辺鄙な小さな田舎町である。
もとは塩業が盛んであった町で、のと鉄道能登線の終点・蛸島駅があったが2005年に廃線になってから鉄道もない。

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富山 大本山国泰寺

大本山国泰寺 総門

取材で富山県高岡市にある、臨済宗国泰寺派の大本山国泰寺を訪ねた。
慈雲妙意を開山とし、また後醍醐天皇の帰依も受け勅願寺となった。明治維新後には廃仏毀釈の影響を受けたが、山岡鉄舟の尽力を得て諸堂宇の修造を行なったという。
またこの地方に生をうけた、西田幾多郎、鈴木大拙も、若き頃には国泰寺の雪門和尚の膝下で参禅したという。
末寺数は臨済黄檗の15派のうち最少であるが、山岡鉄舟ゆかりとして有名なの東京谷中の全生庵も、この国泰寺派の一寺院である。

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