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石道寺 -滋賀県長浜市-




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7月14日。滋賀県長浜市の石道寺(しゃくどうじ)。創建当時は天台宗・現在は真言宗のお寺です。

訪れる人もまばらなこの地。
まだ紫陽花が美しく咲き誇り、堂内におはしますこれまた美しい十一面観音(一木造り・平安末期作)の歓迎を受けたかのようでした。

数々の十一面観音を拝んでまわっていますが、やはり写真で観るのとは全く違います。はっきり申し上げますが、まったく違うのです。
何にしてもそうですが、“足を運んで自分の眼でみる”というのは、尊いな……と思う今日この頃です。

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石道寺のあたり

滋賀の里山にはハッとさせられるような美しさがあります。大地のパワーがとても強い地域にある集落。子どもたちが元気に遊んでいましたが、こういう所で育つ子達は、丹田に力が入り、強い足取りで人生を歩んでゆけるのではないかな……と思いました。

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個人的には、紫陽花はこの色にかぎります!
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季刊『禅文化』225号発刊




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表紙_四睡図

7月25日に、季刊『禅文化』225号を発刊いたしました。
編集担当より注目記事のご紹介です。

★好評シリーズ「吾が師を語る」では、廣園僧堂の丹羽慈祥老師が、先師三浦一舟老師のことをお書きくださいました。十歳のときに、小僧として三浦老師に付かれた丹羽老師は、ある日の出来事を次のように語っておられます。

「梅雨の季節であった。その日、寺には師匠と小僧の私しかいなかった。当時の履物は下駄で、学校から帰ると、足垢のついた泥だらけの下駄は、いつも勝手口の上がり段に揃えることもせず脱ぎっ放しにしていた。ところがその日、ふと気がつくと、私の下駄がきれいに洗い清められて、日の当たる縁側に干されているではないか。
 それを見て、驚きとも畏れともつかぬ名状し難い感情が電気のように全身を貫き、思わず「あっ」と声をあげた。あの恐ろしい師匠が、小僧の汚い下駄をきれいに洗って乾かしてくれたのである。このお師匠さんなら命を捧げてもいいと思った。」
 
★インタヴュー「いのちを全(まっと)うする」―― 僧侶として九年に亘り、自死防止活動を行なっておられる根本紹徹師に、活動の発端や関わりの詳細、これからの方向についてお伺いしました。自らも自死遺族という根本師は、「遺族の方は皆そうなのでしょうが、加害者と被害者が同一なので、気持ちのもって行き場がない。なんで気づいてあげられなかったのかという気持ちが非常に強くなる。死んでしまったら話もできない。こういう苦しみを生む社会が何とかならないかなと考えて、自死問題にかかわるようになったのです」と語られています。


円覚寺派管長横田南嶺老師の今回の「ひとくち法話」は「よりどころになるもの」です。短いお話ですが、こころに深く深くしみわたります。


★久しぶりにご登場いただいた花園大学の安永祖堂老師は「カス妄想かわくない」と題して室内の興味深い話をお伝えくださっています。


ご購入はこちらから。
どうぞよろしくお願い致します。

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花園大学 京都学講座のお知らせ




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禅文化研究所のある花園大学では、近く下記のような講座が開催されます。
一般聴講が可能で、入場無料ですので、お時間のある方はご来場になってはいかがでしょうか。

“京都学講座「こころを伝える-ほとけの形・音・行-」”

入場無料
於:花園大学無聖館5階ホール


8月1日(水)
(1)「想いを形に・・・伝え方・伝わり方」
     冨田睦海(冨田工藝三代目 京仏師・京位牌師)
(2)「庭のこころ ―日本文化の継承―」
     曽根将郞(曽根造園)庭師 /コーディネーター:佐々木日嘉里(花園大学講師)

8月2日(木)
(1)「なるようになる」
     荒木将旭(黄檗宗教学部長)
(2)「黄檗宗の梵唄の実演」
     黄檗宗僧侶10名

8月3日(金)
(1)「真実のために嘘をつけ! ―花を拈じて衆に示す-」
     安永祖堂(花園大学教授)
(2)「行 ― 千日回峰行について― 」
     上原行照(北嶺大行満大阿闍梨)

時間は、それぞれの(1)が13:00~14:30、(2)が14:50~16:20となっています。
個人的には、特徴のある黄檗宗の梵唄を聞いてみたいと思っています。

お問い合わせは、花園大学企画広報室(075-823-0610)まで。

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己高閣・世代閣 -滋賀県長浜市-




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昨年から十一面観音巡りを続けていますが、今回は湖北・長浜に数多く残る十一面観音を拝みにでかけました。

己高閣(ここうかく)と世代閣(よしろかく)。
長浜市の己高山(ここうざん・こだかみやま)に点在した数多くの寺院の仏像を集めた収蔵庫です。
己高山が修験場だった事から、奈良時代に始まり、平安~鎌倉と興隆を極め、このあたりには多くの寺社が存在したようです。

案内してくださった方によると、現在ではこのあたりに住む者はほとんど浄土真宗寺院の檀家なのだとか。それとは別に、土地のありがたい宝としてこの収蔵庫の仏さまを守り、中には収蔵庫にある仏様を信仰している人もいらっしゃるそうな。
我々が本で読んでいる知識とはまた全く違った、地元の方による独自の仏像解釈もなかなかに面白いものでした。

近江にはこのように、地域の人によってひっそりと守り続けられている仏像や面などが多いのですね。白洲正子さんが足繁く通われたのもうなずけます。

十一面観音を拝みにお邪魔したわけですが、初めて目にする九体の薬師如来立像が珍しく、九体それぞれのお顔も妙に親しみ深く興味深いものとして心に残りました。

気づけば十一面観音レポートになっていませんが、詳しくはとても面白いサイトがありますので、こちらをご覧いただいて湖北をお楽しみ下さい!

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近くにはモリアオガエルの卵だらけ!自然豊かな土地、長浜
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今週の花




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夏といえば芙蓉に木槿。毎日次々に花を咲かせてくれます。
こちらはシミ一つ無い純白の芙蓉。
暑さも吹き飛ぶ清らかさです。

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鎌倉円覚寺 夏期講座




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7月20~23日まで、鎌倉円覚寺では恒例の夏期講座が行なわれました。
ブログでも書いておりましたとおり、先月に円覚寺管長・横田南嶺老師の撮影をさせていただき、弊所の「DVD禅僧が語るシリーズ」に加えました、新商品DVD『精一杯生きよう』が、この講座に間に合うように完成できましたので、さっそく初日の7月20日に円覚寺に出向いて夏期講座に参加の方々に頒布させてもらってきました。

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円覚寺の山門は受付開始の7:30に開門されますが、その前にこのような受講者の列ができていて、関心の深さを感じ取ることができます。私は準備があるので、脇の通用口から一足お先に……。
開場と共に、どんどんと来場者があり、第一講の管長老師の提唱の頃には大方丈はすでに満席、書院や玄関口のあたりに座る人もおられました。

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老師がご自身でご喧伝くださったおかげで、第二講目の宇宙飛行士・山崎直子さんのお話の前の休憩時間に、頒布しているテントまで来られてDVDや本をお買い求めになる方が大勢おられ、飛ぶように売れていきうれしい悲鳴でした。

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ボロブドゥール遺跡




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先日のネットニュースで、米CNNが、「死ぬまでに目にしたい27の絶景」を報じたとありました。
堂々の1位が、数年前に訪れたインドネシア・ボロブドゥール遺跡でした。
確かに美しいのです。インドネシア旅行記などをこちらでも書いていたはずでしたが、すっかり忘れていました。
久々に思い出しましたので、本日は美しいボロブドゥールの写真を皆さんにお披露目です。

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DVD禅僧が語る 横田南嶺老師 「精一杯生きよう」 本日発売




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過日このブログでもお伝えしておりましたように、臨済宗円覚寺派管長・僧堂師家の横田南嶺老師DVD「精一杯生きよう」ができあがりました。

管長様による毎月の日曜説教会には、何百人もの人が集うと耳にし、私もお邪魔してまいりましたが、なるほど皆さんが通われるのがよくよくわかった次第です。

この、日曜説教会や、僧堂接心でお話になられた事は、ブログ・居士林だよりをご覧いただければと思います。

実際に管長様の口から発せられる御言葉、お話を拝聴する為には是非ともこのDVDをご覧になっていただきたいと思います。

“DVD禅僧が語る”シリーズは、今回で9作目となります。
こちらのDVDは、一度見て終わりにしないでいただきたいのです!
同じ映画でも、観る年齢や時々によって感想が変わるように、特に老師のお話は、その時の自身の状況によって、ひびいてくる言葉が違います(私の経験上)。
何度も繰り返し、観て、聴いていただきたいな…と職員一同心より思っています。

どうぞよろしくお願い致します。

詳細はこちらからご覧ください。

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今週の花




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玉簾。またの名をレインリリー。
様々な呼び名があるようですが、この2つあたりが個人的に好きです。
自然界の色とは何とも不思議。梅雨明けしましたが、雨を吹き飛ばしてくれたかのような鮮やかなピンクなのでした。

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瓜割の滝 -福井県若狭町-




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夏に瓜を冷やせば、割れるほどに冷たい……といわれる瓜割の滝へ。
精霊たちの住み処としか思えないような清浄な地でした。

川下でしゃがめば、天然のクーラー。冷たい水に冷たい風。この日の気温は35℃ほどまで上がったようですが、束の間の休息でした。
水の美しい所は、それだけで人の身心の疲労を回復してくれますね。
福井が清浄な土地であり続けるよう、願わずにいられません。

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円覚寺のしいちゃん




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鎌倉円覚寺さんのブログ、居士林だよりにたびたび登場し、読者をなごませてくれる円覚寺のしいちゃんです。
会えるかな?!と思っていたら、会えました!

DVD撮影の際に遭遇したのですが、管長様はじめ、撮影スタッフや研究所職員が「しいちゃんだ!」と周りを取り囲み様子を眺めていてもどこふく風。一心に毛繕いをなさっておいででした。

しいちゃんはまだ小さい時に瀕死の状態であったのを、僧堂の雲水によって助けられ、管長様の指示により獣医さんのところへ連れて行ってもらい、一命を取り留めたそうです。
雲水さん「忍さん(にんさん)」が助けた事により、忍(しのぶ)ちゃんと名付けられ、しいちゃんと親しみを込めて呼ばれるようになったそうな。
youtubeでも、「円覚寺 猫 しいちゃん」で検索すると、ごはんを食べているしいちゃん、ゴロゴロ転がっているしいちゃんの動画が見られます。人気者ですね!

かなちゃんにはお会いできませんでした。またの楽しみにとっておきましょう!


と、ここまで書いて円覚寺さんのブログをとくと拝見して気がついたのですが、どうやらこの子はかなちゃんかもしれません……。が今日のブログはこのままでお許し下さいませ。

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石水博物館 -三重県津市-




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三重を代表する実業家でもあり、数寄者としてのありようもこの上なく軽妙洒脱で、特に陶芸に関しては独自の世界を築き上げた、川喜田半泥子ゆかりの石水博物館を訪れました。

私が彼の作品を初めて見たのは、家人に見せられた本の中ででしたが、まだ大学生くらいでしたので陶芸家とばかり思っていたものです。
彼の作品から出てくる奔放さやこの上ない品の良さは、陶芸をなりわいとする人が作った物とはまた違うもので、今もってなお、陶芸愛好家や茶人などを魅了してやまないのも、作品にふれれば納得のいくところです。

今回は、三重県立美術館にあわせての企画展-曽我蕭白と伊勢の近世美術-と、-半泥子の旅、スケッチと思い出の品-の開催でした。
陶芸のみならず、書においても、スケッチにおいても抜きん出たもので、非常に興味深く、わくわくと、楽しみながら拝見できました。

7月16日まで。お急ぎください!(ですが、通年、何らかの半泥子に関する展示がされていますので、いつおでかけになっても興味深いかと存じます)

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多治見市美濃焼ミュージアム -岐阜県多治見市-




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岐阜県多治見市にあります、美濃焼ミュージアムを訪れました。

古くは安土桃山時代に遡る美濃焼の歴史から、海外に大量に輸出されるようになった近代までの事を知るのにうってつけのミュージアム。
最近話題になった、『へうげもの』にはまった方は、実際に発掘された桃山時代の陶片に触れてみるのも一興です。



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発掘された陶片を実際に手に取れます

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デザインがいちいちかわいいのです

それにしましても、織部にみられる様々な模様を拝見していると、陶工たちが楽しみながら作っていた事が想像できて、こちらもゆかいな気持ちになってきますね。
均一化されたもの、決められたものの枠を超えた所にある美を教えてくれる、日本らしい焼き物だなといつも思います。

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『大愚和尚語録・拾遺・行実』 訓注・能仁晃道




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平成24年7月10日、禅文化研究所発行。できたばかりの本書を今日入手することができた。訓注は能仁晃道師である。「愚堂東寔」「雲居希膺」「大愚宗築」の三禅師を能仁さんは、「江戸前期の三大禅匠」と呼ぶ。彼らは「青年のころは行脚修行を共にし、大法なってからは、愚堂禅師は妙心寺に三住して一派の重鎮的存在となり、雲居禅師は松島瑞巌寺を中興し、道歌集『往生要歌』をもって庶民教化に勉め、大愚禅師はいわゆる〈大愚派三十六刹〉を開山中興して臨済禅の挙揚に励んだ」禅匠たちだ。

上記の愚堂禅師の語録は、三百五十年遠諱を記念して、平成22年10月(遠諱事務局刊行)に、雲居禅師の語録は、同じく三百五十年遠諱を記念して、平成20年9月(松島瑞巌寺刊行)に、いずれも能仁さんの訓注で出ている。

大愚禅師の三百五十年遠諱は、6年後である。能仁さんは、尊崇するこの三禅師の語録訓注を、是非自らの手で仕上げたいと念じていた。このたび、三百五十年遠諱を待たずに完成した『大愚語録』訓注の発行を研究所が即断したのは至極当然のことであった。

能仁さんの仕事は実に手堅い。編集作業の折、能仁さんの手がけた本を参考にさせて頂くことがよくあるが、いつも「大船に乗った」心持ちで、テキストの照合ができる。この安心感は仕事をしてゆくうえで絶大である。

本書も、「語録」は底本(無著道忠筆・京都龍華院本)を他の二本(岐阜南泉寺本及び京都法輪寺本)で校勘し、「行実」は底本(岐阜南泉寺本)を他の三本(岐阜多福寺本、京都法輪寺本、京都龍華院本)で校勘、その結果が分かりやすく太字で明記されている(「拾遺」は岐阜正眼寺本だけなので、もちろん校勘はない)。

注も過不足なく、必要な情報が極めて分かりやすく提示されていて、禅師に対する敬愛の気持ちまで伝わってくる。

良書をまた一冊書架に並べることができて、何とも嬉しい午後になった。

『大愚和尚語録・拾遺・行実』 訓注・能仁晃道

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日本印度学仏教学会第63回学術大会




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6月30日・7月1日と、横浜の鶴見大学で行われた、日本印度学仏教学会第63回学術大会に参加してきました。
世界的にも高い水準にある、日本の印度学仏教学の年に1回の学会とあって、外国人研究者も多く参加されていました。

今回は曹洞宗系の大学である、鶴見大学が会場であったこともあり、特別部会「いま、あらためて禅の現代性を問う」が置かれるなど、禅関係の発表も例年よりは多く、いろいろな面から勉強させていただきました。
発表者のなかには弊所の『雲水日記-絵で見る禅の修行生活-』を引用して、発表された方もいらっしゃいました。

今回の学会の最大のハイライトが、花園大学の佐々木閑教授による、大乗仏教の起源をめぐる最近の研究への批判のご発表であったことは、まず異論のないところでしょう(私もそちらを拝聴するために馳せ参じました)。

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今週の花




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上司が自坊の花自慢をしておりましたので、それなら研究所に持ってきていただきたい!とお願いをしましたら、たくさん持ってきてくれましたので研究所は花ざかりです。

玄関には上のとおり、私が持参しました大好きなクレマチス。あっちが咲いたりこっちが咲いたりしますので、花が咲くたびに向きを変えたりします。
花器は掛花入で、友人からの誕生日プレゼント。丹波閑心窯の大杉康伸作です。美しい窯変が良い景色で、細長い花器ですので、垂れ下がるような草花を生ける時によく使います。
少し葉を処理してあげて、残ったものは下のように遊んでぐいのみ(伊賀土樂窯・福森道歩作)に生けたりします。陶器の人形は石原稔久作、お盆はミャンマーを旅した時に求めたキンマ(ミャンマーの伝統的な漆工芸品)です。

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「看脚下」なのに、涼しげなやまぼうしの花に心奪われてしまいますね。

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梅雨時の白い花

個人的に白い花が好きなもので、庭に植えたものにも白い花が目立ちます。
冬枯れの時にはなにもなかった庭に、梅雨時になって、こんないろんな白い花が心を和ませてくれます。

まずは沙羅双樹。前に本ブログで書いたとおり、日本ではお釈迦様の涅槃の時に咲いたサラノキとは違う、ナツツバキが沙羅として愛でられています。なかでも妙心寺塔頭の東林院さんが有名ですね。
自坊にも3本の沙羅樹がありますが、今年は花のつきが遅くて、それも一度に咲かないというちょっと不思議な現象になっています。

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次は柏葉紫陽花。紫陽花の種類は沢山ありますが、中でもこの紫陽花が好きなのです。文字通り、葉が柏の葉っぱのような形をしているのですが、花がこういう砲弾型に咲くのも特徴です。昨年は1つしか咲かなかったのですが、今年はこの大きな花の他に小さなのがいくつか咲いて楽しませてくれました。

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それから……

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臨済宗各派本山 暁天講座のおしらせ




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臨済宗各派本山にて、この季節になりますと、暁天講座・夏期講座が開催されます。
早起きは何文の徳になるでしょうか?!

ちょうど朝の気温が心地よいこの季節、蓮の花も美しいことでしょう。
おでかけになられてみてはいかがでしょうか。私もいくつか参加予定です。
研究所にお知らせをいただいた暁天講座ならびに夏期講座、こちらでご紹介致します。


【東福寺】
期日  8月2日、3日、4日
座禅  午前6時より
法話  午前6時30分~
場所  大禅堂
演題  8/2 『二人の画聖 明兆と雪舟』  花園大学教授 福島恒徳 氏
     8/3 『禅話』 東福寺僧堂師家  原田融道 老大師
     8/4 『禅話』 東福寺住持本派管長  遠藤楚石 老大師
費用  無 料


【円覚寺】

時   7月20日~23日
場所  大方丈
詳細はHP参照のこと

【方広寺】
時   8月26日
場所  本堂
詳細はHP参照のこと

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開館30周年記念 蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち -三重県立美術館-




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-開館30周年記念 蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち-が開催中の、三重県立美術館を訪れました。

以前、京都国立博物館で曾我蕭白展が開催され、話題を呼んでいた時には忙しくてお邪魔できませんでしたので、良い機会に恵まれました。

「違う世界と交流していたのでは?あちらとこちらの世界を行き来できるのでは?」と思わせるような作品ぶりに度肝を抜かれ、興味深く拝見はしましたが、決して個人的に好きとは言いかねるものでした。
ですが、ちらっと拝見しましたボストン美術館展のHPでは、秀逸な彼の作品が紹介されています。良い物が海外へ行ってしまっている事が非常に残念無念です。

さて、美術館博物館にて、丁寧な解説がついているのは、多くの方におこしいただき、わかりやすく…との配慮なのかもしれませんが、解説をされた方の私的感想が入ってしまうと、こちらの想像を奪ってしまう気がしました。美術品などの解説とは、なんとも難しいものですね。
私の友人知人、特にものづくりをされている方には、解説は全く見ないという人も多いです。自分の感じ方を大切にするからなのでしょう。

7月8日(日)までの開催です。

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永保寺 虎渓僧堂 -岐阜県多治見市-




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岐阜県多治見市にあります、臨済宗南禅寺派虎溪山永保寺を訪れました。
こちらは専門道場にもなっており、虎溪僧堂には今もなお、雲水さん達が日々修行を積まれています。

突然訪れたにも関わらず、禅文化研究所の職権を利用?しまして、雲水さんの筆頭・知客寮(しかりょう)さんに境内を案内していただきました。
とても快く色々とご説明くださり、ありがたい事なのでした。

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国宝の観音堂は修理中でシートに覆われてはいましたが、それでもやはり夢窓国師の作庭と伝わる庭から発せられる美しさは揺るぎないもので、観音堂が修復を終えた後の姿はこれまたいかばかりか……と、次回訪れるのが今から楽しみなのでした。
8月頃には修復も終了するとの事。今年の紅葉参拝は永保寺さんに決まりですね。

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今週の花




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紫片喰(ムラサキカタバミ)。
本当にどこにでも生えていて、可愛らしい花を咲かせていますね。

カタバミといえば、家紋にもよく見かけます。繁殖力が高い事から、子孫繁栄の願いも込めて多く用いられたようです。
なんだか今では“雑草”のように扱われている感が否めませんが、昔の人の視点を見習いたいものですね。この形に愛らしさを感じ、その繁殖力に敬意を表して紋に用いたのでしょうか。
“カタバミ 紋”で検索すると様々な素敵な紋が紹介されていますので、是非検索してみてください。

花器に使っているのは私物で、夏の菓子や夏らしいあえ物を入れると良いな…と思って買ったものです。木工作家さんとガラス作家さんのコラボ商品だったような記憶があります。単独でも使えるものなので重宝しています。

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