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金沢 -兼六園-

徽軫灯籠

水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並ぶ日本三名園の一つ、兼六園に訪れた。
延宝年間(1673~81)、5代藩主前田綱紀が造らせた蓮地庭である
現在の姿は13代藩主斉泰の時代に完成したもの。約11.4万平方mの敷地だという。

-兼六園-の名は、六つのすぐれた景観「六勝」を兼ね備えていることから名付けられたという。
今回この時期に訪れたが、是非一度冬の雪景色も見てみたいと思った。
また、訪れるようであれば、成巽閣は是非拝観されるのが良いと思う。

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金沢 -21世紀美術館-

21世紀美術館_ガラス張りの美しい建物

21世紀美術館。
この手の美術館を敬遠しがちな私であるが、美術の仕事に携わる人から行くべきだと言われ訪れてみた。
楽しい!!! 
建物も展示内容も近代的。 なのに古都金沢にマッチしている。
浮いた存在にならず、この古都に上手に溶け込んでいて、それにも驚かされる。

プールの中にて

プールの中で写真を撮ってみました。
これ、どうなってるかわかりますか?
是非行ってみて下さい。 他にもいろいろな不思議と楽しさを体験できます。

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白川郷 -どぶろく祭-

御輿が社へ

世界遺産、白川郷を訪れた。
今回のお目当ては、ちょうど土日と重なった-どぶろく祭-。
白川郷にある白川八幡神社(創建は和銅年間と伝えられる)では、毎年10月14日、15日と、このお祭が執り行なわれる。
白川郷は、平家の落人の隠れ里といわれ、外との交わりをほぼ断っていた人々が、各々の家で稗や粟で酒をつくり、なぐさみとしていたようである。
このお祭は、新穀豊作に感謝する新嘗祭に由来する行事であろう。
参拝者にふるまわれるどぶろくは、古くから受け継がれた技法をもって、雪深い1月下旬に、神社の酒蔵で造りこまれるらしい。
甘みと酸味、清らかな水の味、生きている糀の味、一度にいろいろな新鮮な味を感じられ、とても美味しいものだ。

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寺の大樹 その3

8月のお盆開けに枝部分だけを伐採した自坊の大けやきの幹の部分も、つい先頃、ついに伐採をしてもらった。
秋晴れの日にはさまれた、あいにくの雨の日であったにもかかわらず、重機の予約の都合もあり、10月11日に決行された。前回と同じ兄弟の山師さんたちである。


伐採されようとする大けやき


とてもすばらしい職人技で、まずは上部の枝のあった根本の下で伐り、続いて根本のあたりから伐られた。伐り出された胴の部分の長さは7mあった。


根元もついに離れた

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故郷 -ふるさと-

仏坂 何の人口建造物も見当たらない美しい風景

皆さんは故郷-ふるさと-ということばに、何を思い浮かべられますか。
都会で育った私ですが、祖父母や先祖がいた土地に行くと、感慨深いものがあります。
幼い頃は、何も無さ過ぎる田舎に、ここが父の故郷か・・・となんとなくかっこわるいような気もしたものです。
それが、大学を卒業した頃から、「不便かもしれないが、自然に恵まれた何て美しい場所だろう」と思うようになりました。場所によっては、何の人口建造物も見当たりません。

今年もお彼岸に墓参りに訪れると、高野山・熊野古道などが世界遺産に登録された際に、同じく祖父が眠る寺から見える山(仏坂)も世界遺産に登録されたのだとか。
このような日本の美しい風景が、世界遺産に登録される事によって守られていく事と、登録するに値すると認められた事に、とても嬉しくほこらしく思いました。

清らかでゆったりとした川の流れ

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標高3100メートルを超えて

峠のチョルテンからの眺め

標高3100メートルあるというこのドチュ・ラ峠を超えていく。
この峠には、反インド政府ゲリラをブータンから一掃する戦い(2003年)の戦勝記念として建てられた108のチョルテンがある。
ブータンという国から、あまり戦争や闘いなどは想像がつかない。

話は少しそれるが・・・
旅行者にとっては、「平和で、信仰心厚く、独自の文化を守っていて素晴らしい国」であるが、それが、様々な国の政策・歴史があってこそだというのは、帰国して、もっとブータンを知りたいと思うようになり、本を読んで知り得た。
国の方針がここまで美しく統一されているという事の裏には、抑圧される人々もいないわけではないという事だ。
ただ、いろいろな現実があり、それを知ったとしても、ブータンの魅力はやはり私を虜にするのだが・・・。

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紀州備長炭

備長炭を焼く窯

和歌山を訪れた際、備長炭を作っている所を訪ねてみた。

水やご飯を美味しくし、部屋の空気を浄化。靴箱や冷蔵庫では脱臭材。
紀州の備長炭は、身体にも自然にも優しく、万能なので愛用中。

最近では、シックハウスから住む人を守ると注目されているようだ。
また、家庭菜園なんかの肥料にも炭のくずが使われているとか。
その他にも、利用法は無限にありそうな備長炭。
まわし者のようだが、単に素晴らしさをお伝えしたいのみ。
一度おためしあれ。

出来立ての備長炭

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西明寺 -ご開帳-

美しい三重の塔

湖東三山の本尊がご開帳。今回は、西明寺を訪れた。

天台宗の寺院で、平安時代(834)に仁明天王の勅願により、三修上人が建立した寺だという。

湖西にいた三修上人が、東の空に紫色の雲がたなびくのを見て、かけつけてみると、池の中から薬師如来が現われたのだという。その場所に建てられた事もあり、池寺(いけでら)とも呼ばれ、ここの地名も池寺というそうだ。

こちらのご本尊は薬師如来で、脇侍の日光菩薩月光菩薩も非常に美しい。

それにしても、山を登って漸く本堂にたどり着くあたり、百済寺も金剛輪寺もこの西明寺もとてもよく似ていて、私は頭の中で3つを鮮明に思い出す事ができない。

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八重のコスモス

八重のコスモス

珍しい八重のコスモスです。
秋のコスモス畑、なんとも言えない風景ですね。
この名前、-宇宙-を意味するスペイン語のCOSMOSに由来するとか、ギリシャ語の、美麗(KOSMOS)に由来すると言われています。
コスモス畑の美しさが、星空のように美しかったからこのような名前なのでしょうか。
和名は秋桜(あきざくら)。明治頃伝わったようで、メキシコ原産です。

美しい花ですが、河川などに植えるのは禁物!
外来種が日本の草花の存在を脅かす事になりかねませんのでご注意・・・。

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白花ホトトギス

白花杜鵑

ちょうど今頃、9月から10月に咲く、ユリ科の多年草のシロバナホトトギスです。
まだ小さいのですが、この前、山野草の店で見つけて庭に植えたばかりです。
案外、このシロバナホトトギスは手に入りにくいのだそうです。
買ったときには花は無かったのですが、たぶん白い花が咲くはずだと言われて買ってきたのです。
つい最近、白いかわいらしい花を咲かせました。
まだ切って使うのはかわいそうなので、このまま庭で花を咲かせておこうと思っています。
野生なので、きっと増えるのではないかと期待しておきましょう。

白花杜鵑


ほかにも一緒に買った赤白金の三色の水引草もすくすくと伸びて来ています。
ただ、ときどきチェックしないと、毛虫が葉っぱを食い荒らしていたりします。
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国王のオフィスと総本山 -ブータン-

タシチョ・ゾン

タシチョ・ゾンと呼ばれる、国王のオフィスを訪れた。
ここは半分は政治の為のオフィスであるが、同時に宗教界の最高権威ジェ・ケンポを頂点とするブータン仏教の総本山でもある。
各地方にゾンはあり、どこでも半分政治・半分宗教という形をとっていた。
ガイドは、ゾンを城と言っていたが、元々はチベット圏における行政区画の単位の一種だったようだ。
戦争の際などには、要塞としての役目もあったとか・・・。

ゾン内では、必ず正装をしなくてはならない。男性の正装は以下のような格好。
大きな白い布を身体にぐるりと巻いているが、カムニという。正装時の必需品!
政府高官などは赤をつけ、大臣は山吹色、一般人は白だそうな。

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金剛輪寺 -ご開帳-

百済寺から車で北に10分ほどのところに、同じく湖東三山の一つ、金剛輪寺がある。
ここも天台宗開宗1200年にあわせ、秘仏「聖観世音菩薩」のご開帳を行なっている。


金剛輪寺の参道


ここは、当時の住僧の機転で、寺の上の山林に自ら火をつけ、本堂が焼け落ちたと偽って、信長の焼き討ちから逃れたという。

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狂言の名乗り

京都にいると、例えば能や狂言を、勤務の終わった後に出ても無理なく見に行ける。
それも金剛能楽堂や観世会館といった、本家本元へである。
これはとても嬉しいことだ。
学生の頃、父にすすめられて、一度、当時の金剛能楽堂まで出向いたことがあるが、どうも学生の私には敷居が高すぎて、入ることができなかった。

先日、観世会館で、「鬼瓦」・「月見座頭」・「仁王」という、それぞれ有名な狂言を観ることができた。
狂言の始まる前に茂山千之丞さんが、狂言こぼれ話ということでお話をされた。
そのお話は大変フランクな調子で、大いに笑って楽しんで欲しいということで、実際、その後の狂言も気楽に笑って楽しむことができた。
ご存じの通り、狂言では最初に名乗りといって、「これはこのあたりに すまいいたすものでござる」というように自己紹介のセリフがある。さて、この「このあたり」というのはいったいどこなのか。
茂山千之丞さんが仰るには、「狂言は、時代を越えて、今この時代のこの場所で演じられている。このあたりというのは、今の場合、この観世会館のあたりと思って頂ければいい。また、お客さんがこの舞台にあがって、自分自身のことと思ってくださればいい」ということだった。
眼から鱗のような気分だった。
たしかに「仁王」には、セリフの中に現代のこと「コンビニで云々」と出てきたりもして面白かった。古典芸能なのに、全く以て新しいのである。
学生の頃感じた敷居の高さなどというものは、実は勘違いだったのである。

さて、このところ、大御所と言われる人に出会ったり、話を聞いたりするたびに思うのだ。
こんな言い方をしては失礼かもしれないが、すばらしい人は、例外なく、大変お茶目なのである。
とても気さくで、いつも何か面白いことを見つけて楽しもう、としておられるように感じられる。
堀内宗心宗匠しかり、茂山千之丞さんしかりである。

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百済寺 -ご開帳-

ご開帳でにぎわう百済寺

以前も書いたが、近江の百済寺にて、本尊十一面観世音菩薩のご開帳(9/18~10/27)があり、参拝した。
今まで見たことの無いようなお顔のように思った。
つらつらと感想を書くのも気が引ける。是非この機会に近江まで足をお運びいただきたい。
他に湖東三山の、西明寺・金剛輪寺も同時に秘仏が公開されている。

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堤側庵 -三重県名張市-

堤側庵

名張の知人に連れられ、とあるギャラリーを訪れた。
このギャラリーへの道は、どことなく情緒があり、尋ねてみるとやはり昔は伊勢参りの為の街道-初瀬(はせ)街道-だったとか。
そんな街道沿いにある、提側庵(ていそくあん)は、古い家屋を改造して作られたギャラリーだ。
古い建物や、立派な古い梁を生かしつつ改築し、現代的に開放された空間が居心地良い。

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ドゥプトプ尼僧院 -ブータン-

ブータンに鉄の橋を伝えた事で知られる、タントン・ギャルポが瞑想を行なった場所に建てられた寺。
瞑想を行なった場所だけに、高台にあり見晴らしが素晴らしい。現在は尼僧院で、尼僧達が集団生活をしている。中には5メートルのタントン・ギャルポ像がある。

彩色豊かな尼僧院

と、髪の長い普通のおばさんがいた。信者さんがお手伝いにでも来ているのだろうか・・・と思ったら、

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中秋の名月

お月見_左野典子

今年の中秋の名月は十月六日とのことである。
そう言われて始めて気付くということは、月の満ち欠けは私の普段の生活に、もはやほとんど関係がないものとなってしまっていることを示している。
多くの現代人にとっても、この状況は同じであろう。

これは、明治になって旧暦から新暦に移行したことと大きく関わっている。
旧暦は十五日には満月、一日には新月となるように組み立てられている。
太陽暦では、十五夜という語は意味をなさない。

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花札も真っ青!-天龍寺-

美しい萩の花_天龍寺

私の住む、嵐山天龍寺は、今萩が満開です。
百花苑には、白・ピンク・混合とそれはそれは美しく群生しています。
萩は一株では花が小さくあまり見映えが良くは無いかもしれませんが、大きい株がいくつもあるとそれはそれは見事です。
今年は、中秋の名月ごろが一番美しいとのことです。

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逸翁美術館 -細川護熙・加藤静允 数寄に生きる-

数寄に生きる

大好きな両氏の展示会とあって、楽しみに出かけた。
細川さんは還暦に政界を去り、晴耕雨読の日々を送られている。
私が初めて個展を拝見したのはもう何年も前の事。京都の骨董屋にて、初めての個展をされた時の事であったかと思う。
そこは白洲正子さんゆかりの骨董屋で、そのしつらえ、置いてある物全てが私にとっては勉強になったような場所だ。
敷居の高い骨董屋に、細川家当主でもあり、元首相の作品を見に行くとあって、まだ小娘だった私はやや緊張していた。

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蕎麦の花 けやき

蕎麦の花

滋賀県多賀町を通りかかったら、蕎麦の花がとてもきれいに咲いていた。
今までこのあたりではあまり見かけなかったし、普段は水田である場所らしいから、どうやらこれも転作の一手段らしい。


蕎麦の花

蕎麦の花のきれいなところを探して、車でうろうろとしていると、ふと、なにやらいわれのありそうな大樹がある。


多賀大社のケヤキ


近寄ってみてみると何やら看板がたっていわく因縁が書かれているようだ。

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賤ヶ岳

賤ヶ岳からの眺望

言わずと知れた、秀吉と勝家による天下分け目の戦いが繰り広げられた地である。
古戦場を訪れるたびに、「一体どうやってこのような所で、甲冑で身をかため、激しく戦ったのであろうか・・・」と思うばかりである。
今となっては、つわものどもが夢の趾・・・か。

美しい湖北からの琵琶湖

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