トップページ » 2019年9月

研究所の花 2019/9

 

b_2019-09-30-06.35.45.jpg

お彼岸がすぎて、もう9月も終わり。やっと近所の曼珠沙華(ひがんばな)が咲いています。今年はどの花も例年より咲くのが遅いようです。

昨年亡くなった近所の檀家さんのおばあちゃんがずっと好きで、毎年育てておられたコスモス。おっさん(和尚さん)が喜んでくれるから私が死んでも残しておいてと言われて、遺されたご主人であるおじいさんが庭先にコスモスの花畑を育ててくれています。
今朝、「コスモス頂戴ね」とお願いすると、「いくらでも持って行って」と。大腸に悪性のポリープがあったのですが、こないだの検査で全部無くなってしまっていたというおじいさん。「よかったな、ますます長生きしなきゃ」と言うものの、ご本人は「わしももう早よう死にたいねん」と仰る。コスモスをみるとまた奥さんのことを思い出すのかも知れません。そんな会話をしながらいただいてきたコスモスを、私もおばあちゃんのことを思いながら研究所に飾りました。

 

b_2019-09-30-08.47.jpg

 

b_2019-09-30-08.48.jpg

今日もいい一日でありますように。

by admin  at 10:01  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

対談会「カトリックと禅」 於・東京

 

b_カトリックと禅リーフレット-1.jpg

現在、第15回霊性交流として、2019年9月11~30日の20日間、日本の禅僧6名がヨーロッパのカトリック修道院において、修道士の生活を体験している最中です。

くしくも、今年の12月15日(日)に東京渋谷の「聖ドミニコ カトリック渋谷教会」において、当教会の主任司祭である田中信明氏と臨済宗妙心寺派退蔵院(妙心寺塔頭)副住職の松山大耕師とで、「カトリックと禅」と題した対談が開催されるようです。異宗教の間で、どんな会話がなされるのか楽しみです。

主催は、妙心寺派東京禅センターで、公益財団法人全日本仏教会と公益財団法人仏教伝統協会、そして臨済会の後援となっています。

チラシによると、

宗教儀礼や祭礼の日々の祈りには、心を安らかにし、コミュニティを円滑に営む誰もが頷ける教えが本来内包されています。今一度、宗教に立ち返り、教えを活かし伝える方法を、カトリックと禅仏教の宗教者が話し合い、探ります。

とあります。開催詳細は以下の通り。

日にち:令和元年12月15日(日)
時 間:13:00開場 14:00開始
場 所:聖ドミニコ カトリック渋谷協会
参加費:無料
ご予約:東京禅センターHPの予約フォーム もしくは電話03-5779-3800まで。

その他の情報は、カトリックと禅リーフレット.pdf をご覧下さい。

 

by admin  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

禅語こよみ 2020年 【八幡の圓福寺所蔵品より】

 

b_2020カレンダー-1.jpg

2020禅語こよみ 表紙/鄧州全忠像(宗般玄芳賛 鄧州全忠筆/明治~大正)

 

今年の秋のお彼岸は、蒸し暑いですね。自坊の附近でも毎年なら真っ赤に咲いている彼岸花もまだつぼみ。なんだか異常な感じです。

さて、先日より、令和2年(2020)の「禅語こよみ」(カレンダー)を発売開始しています。今年の禅語こよみは、禅文化研究所のデジタルアーカイブズ事業として調査に入らせていただいた八幡圓福寺ご所蔵の逸品から制作しました。

b_2020カレンダー-4.jpg2020禅語こよみ 1月/三福神相撲図(英一蝶筆/江戸時代(十七~十八世紀))

 

b_2020カレンダー-13.jpg2020禅語こよみ 10月/達磨図(伝中峰明本賛 伝馬麟筆/室町時代(16世紀))

 

これら各月ごとに圓福寺所蔵品を載せさせて頂き、そこに著語をつけたカレンダー部分がついています。カレンダーには、ちょっとした拘りなのですが、二十四節気も掲載してあります。

画部分縦20cm+カレンダー部分縦22cm/横幅17.5cmのコンパクトなカレンダーです。

b_2020サイズ.jpg

ちなみに自坊でも毎年このカレンダーを檀家の皆さんに配布していますが、お正月にご挨拶においでいただいた檀家以外のご近所の方々にも差し上げています。そういったお家を訪問したとき、玄関先にかけていただいていたりして、うれしくなります。あるお家では、「これは品が良いので、毎年いただけてありがたい」などと言われました。ありがたいことです。

100部以上をご注文いただいた場合には、カレンダー下部に寺名や会社名などの印刷をサービスさせていただいています。

ご注文お待ちしております。

2020 禅語こよみ ご注文は⇒こちらから

by admin  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

越南(Vietnam)旅行記 2019 その5(終) -タクシー事情とGrab利用とホイアン-

 

b_20190821-_MG_9276.jpg

4回にわけてお伝えしてきたベトナム旅行記の最後は、ダナンから車で約30kmほど南に位置するホイアンへ。ダナンから車でひとっ走りの距離です。

ホイアンのご報告までに、まず、ベトナムでのタクシー事情について、今さらですがご報告しておきます。

ハノイにいるときに市内で使ったタクシーが、普通より倍以上の値段を表示していて、それを訝しく思って宿泊していたホテルのコンシェルジュに話したら、あきらかに高額だとのこと。もう支払ってしまったあとだったのと、日本でなら普通ぐらいの金額だったこともあり諦めました。が、なにか良い方法はないものかとネットで探したところ、日本でも最近ひろがりつつある「Ubar」のような「Grab」という配車サービスが東南アジアにはあることがわかりました。

スマホにGrabというアプリを入れ、まずは自分のアカウント登録をして、クレジットカードの登録もしておきます。そして配車が必要なときにはアプリを起動して、どこに行きたいかを地図上で探してポイント設定すると、Grabカー4人乗り、Grabカー7人乗り、Grabバイク、Grabタクシー4人乗り、Grabタクシー7人乗りのそれぞれの運賃が表示されます。当初表示された金額を到着時にカードから引き落とされるわけです。

たとえば、Grabカー4人乗りを選択すると、瞬く間に、近くにいるGrabカーのドライバーの顔写真と評価マーク、車種名とナンバープレートが表示されますので、それをタップすれば、配車申し込み完了です。その後、何度も利用しましたが、いつも2分以内に車が到着しました。念のために車種やナンバープレート、お顔を確認して乗り込めば、行き先を告げなくても勝手に連れて行ってくれて、ついたら「Thank you. Bye」と降りるだけで、なんのストレスもありませんでした。逆にタクシードライバーより運転は安全だったようにさえ思います。

というわけで、タクシー料金に惑わされることなく、ダナン以降はGrabのお世話になりました。これ、絶対お勧めです。

長くなってしまいましたが、そんなわけでダナンからホイアンへもGrab利用でした。

 


 

さて、「ホイアンの古い町並み」としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。緑の木々が多く、街の中をトゥボン川が流れている古い街です。ランタンでも有名ですね。東洋人はもとより西洋人観光客も多く感じました。
十六世紀ごろに、鎖国する前の日本人や、中国人、そしてポルトガルやオランダなどからも出入りしていた国際貿易港の街で、日本人街や中国人街もあったようで、今でも「日本橋」という名前の木造の橋も遺っています。

ホイアンの中にいくつかある観光スポットでは、事前に歴史保護地区内にある総合チケット売り場で観光チケットを購入必要があり、入場料は現金ではなくそのチケットを見せることで入場できます。また入場しなくてもホイアンの中を歩いている観光客は原則的にこのチケットを持っている必要があるというような情報もありました。

b_20190821-_MG_9294.jpg

チケットを購入したあとで、まずは街中での呼び込みにのって金額交渉の末、木造船で川を遊覧。船長さんが船の運転を代わってくれたりしてしばらく行くと、バスケットボートで椰子の木に囲まれた川を進んでいくオプション付き。
このバスケットボートに乗ると、ベトナムらしい三角の麦わら帽子を貸してくれ、パドルで漕いで川を登っていきます。その時のかけ声が「ヘイラ、ヨンチャ」と言うようで、ハイテンションな漕ぎ手のおじさんと一緒に声を合わせて漕いでいったのでした。

b_20190821-_MG_9314.jpg

ちょっとしたアトラクションを経験したあとに、またホイアンの街へ戻ります。

先にも書いたようにホイアンと言えば、夜空にあがるランタンが有名ですが、行った当日はそのタイミングにあいませんでした。なんとも残念。しかし街では、こんな風に、色とりどりのランタンが売られていました。それから革製品のお店も多く、ハンドクラフトでオリジナルのサンダルを作ってくれたりする店も多くありました。

b_20190821-_MG_9367.jpg

そして、こちらがホイアンの日本橋。中国風の屋根付の木造橋で、内部には仏像が安置されていました。この橋はベトナムのお札にも印刷されています。

b_20190821-_MG_9378.jpg

それにしてもとても蒸し暑い日で、終日観光の予定が、あまりの暑さに熱中症気味になってしまい、早々にダナンのホテルに退散した体たらく。ダナンからホイアンに行くなら、午後にでて夕方に散策するのが良さそうです。
もし次にそんな機会があったら、ランタンの浮かぶのも見てみたいと思いました。

ながらくお付き合いいただきましたベトナム旅行記2019もこれでおしまいにしたいと思います。ありがとうございました。

(おわり)

by admin  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

中秋の名月、いかがでしたか

 

b_2019-09-13-19.58.09.jpg

先週末は中秋の名月でしたね。皆さん、ご覧になれましたか?
当初、お天気が悪いという予報でしたので半ば諦めていたのですが、ちょうど帰坊するころに雲があけてきて、見事な中秋の名月を拝むことができました。すすきと稲穂、お団子をみごとなお月様にお供えしました。
ただ、今年は暦の都合で満月は翌日14日だったので、その夕方はカメラを抱えて近くのびわ湖の内湖まで出向いて、月の出を待つことにしました。

ところが月の出る前の夕焼けが、これまた素晴らしい。すでに陽は落ちていましたが、水辺にうつる景色、その中を漂う鴨たちにしばし時を忘れてしまうような気持ちでした。

LRM_EXPORT__191411023.jpgSNSであげたところ、「地球って凄いなぁ」というコメントをくれた方もおられました。こんな美しい景色を見せてくれる地球、宇宙に感謝ですね。

といっているうちに東の空が明るくなってきました。十五夜お月様のお出ましです。

10537.jpg

鈴鹿山系の山の上に少し雲がありましたが、その上にぽっかりと出てきました。カメラで風景とともに撮ると月はとても明るすぎて白く光っているだけですが、肉眼で見ると兎が餅つきしているように見えるので不思議です。水辺に映る月もまぶしいくらいでした。

千葉の人たちはまだまだ困っておられるのに、のんきなことで申し訳ありません。でも夕陽に手を合わせ、月に手を合わせて、一日も早いライフラインの復旧をお祈りしています。

災害をもたらしたのも自然、あたたかい月光で優しい気持ちにさせてくれるのも自然ですね。

by admin  at 09:00  | Permalink  | Comments (2)  | Trackbacks (0)

東西霊性交流

IMG_0447.jpg東西霊性交流に参加する5名の禅僧が、9月11日羽田空港からフランスに向けて出発しました。
1979年から始まった日本の禅宗とヨーロッパ諸国のカトリックとの交流は、今回で15回目となります。
参加者は6名(1名は現地から参加)で臨済宗3名、曹洞宗3名の構成です。2名ずつフランスとベルギー3つの修道院に分かれ2週間滞在し、祈りや瞑想、そして労働といった生活を体験したのち、パリで行われる3日間のシンポジウムに参加して帰国となります。

多くの日本人にとってキリスト教は表面的なことしかわかりません。ヨーロッパ人にとっても仏教は同じことでしょう。禅僧と修道士が共同生活によって互いの宗教を理解するというこの交流は、宗教間対話の一つとして貴重なものなのです。
参加者たちにとって実りのある交流となることを期待しています

by admin  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

越南(Vietnam)旅行記 2019 その4 -ダナン-

 

b_20190820-_MG_8647.jpg

まずは千葉県の皆さん。君津市には友人知人家族も住んでいます。停電が続いていたり、水道まで止まったり、ガソリンスタンドには長蛇の車の列ができ、コンビニにはほとんどなにも売っていないという危機的状況が続いていると友人からSNSで流れてくる情報。早く復旧されることを心から祈ります。少し涼しくなったのですが、体調に気をつけてください。

そして、はやいもので今夜は中秋の名月。昨日の天気予報では終日雨の様子だったのですが、今朝の予報を見ると夜は北部を中心に晴れ間が見えてくるとのこと。どうか中秋のお月様が拝めますように。

さて、ベトナム旅行記の続きです。
ハロン湾を廻った翌日は、ベトナム中部にあるダナンに移動しました。年間を通して最高気温は30度を超えるので、リゾート地としても知られているベトナム屈指の湾岸都市です。

b_20190820-_MG_8867.jpg

翌朝5時ごろから海岸へ出かけると、日の出前から沢山の人がすでに水の中に入っています。また浜辺をウォーキングしている人たちもいます。ハノイでもそうだったように、ここでは浜辺ウォーキングが生活スタイルになっているのでしょう。そしてこんなリゾートの海岸なのに、昼間は人っ子一人、海の中にはいません。そう、暑すぎるのです。早朝と夕方がちょうど気持ちよいようです。朝に海の中にも入ってみましたが、まったく水が冷たいと感じることはなかったです。

ダナンには「五行山(マーブルマウンテン)」というパワースポットとされる霊地があります。ダナン中心部から南へタクシーで15分ほどで到着します。

b_20190820-_MG_8929.jpg

五行山は5つの石灰質(大理石)の岩山を総称していいます。マーブルマウンテンとも呼ばれています。五行とは陰陽五行説による、宇宙を構成する五つのもの「木火土金水」をいい、それがそれぞれに「木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ず」というふうに関係し合っていることを「五行相生」といいます。

そのうちの一つ「トゥイソン山」が観光地として公開されています。「トゥイソン」は水を意味するそうです。山中には仏塔や中に仏教寺院が造られた洞窟が点在します。ものすごく蒸し暑い日でしたが、洞窟や寺院を汗をかきつつ散策してきました。

b_20190820-_MG_8946.jpg

b_20190820-_MG_8961.jpg

山中にはこのような中国寺院も点在しているのですが、それはともかく、洞窟内の仏像がすばらしいのです。まずは、タンチョン洞窟の中の釋迦像です。

b_20190820-_MG_8953.jpg 

そして、何よりこの巨大洞窟の中が素晴らしかったのです。ここは最大の見所で、最強のパワースポット、フェンコン洞窟。

b_20190820-_MG_8971.jpg人の大きさからこの洞窟の巨大さがわかるでしょうか。正面奥中央には釈迦坐像が祀られています。降りて近寄って礼拝することにしましょう。

b_20190820-_MG_8997.jpg

ちょうど祭壇横に光が落ちています。これは天井に穴があいていてそこから大陽の光が降り注いでいるのですが、じつはこれはベトナム戦争の時に落とされた爆弾によってあいたものだとか。本来は真っ暗だったのでしょうが、この穴のためにかえって神秘性が高まっているように思いました。古い場所である証拠に、洞窟内には9世紀後半~10世紀頃の遺跡も遺っています。


b_2019-08-20-11.31.jpg

その後、「トゥイソン山」の頂上を目指しました。ここからは他の4つの山も見渡せる展望台があるのです。海からの風がここちよく、360度の景観はとても気持ちの良いものでした。

(つづく)

by admin  at 08:38  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

新作能「高虎」

 

takatora1.jpg

以前、季刊『禅文化』241号にて「禅と能」という特集を組みました。その際に「能面師から見た禅と能」という原稿をご寄稿いただいた、能面師の伊庭貞一氏がプロデュースされてできあがった新作能「高虎」をご紹介します。伊庭氏は、常より「滋賀能楽文化を育てる会」として滋賀県での能楽講演の立役者のお一人でもあります。

 

さて、高虎とは、言わずともご存知であろう戦国時代の猛将として知られる藤堂高虎(1556~1630)です。しかし、この高虎が近江国藤堂村(現在の滋賀県犬上郡甲良町大字在士)の出身であることをご存知の方は、それほど多くないかも知れません。また、石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」と満開の桜を愛でていったという歌舞伎で有名な南禅寺三門の建築の際に縄張りを手がけたのも、この高虎です。また能楽を愛した文化人でもあったそうです。

伊庭氏はこのことに端を発して発案し、高安流能楽師の有松遼一氏に作詞いただいた新作能「高虎」を、生まれ故郷の甲良町で上演されるということになりました。観世流能楽師の浦部好弘氏、浦部幸裕氏ほか、滋賀県在住の能楽師を中心に演じられます。高虎の能面は伊庭氏が創作されたものです。

ご興味のある方、滋賀県は甲良町までお出向きになっては如何でしょうか。

新作能上演「高虎」

とき:令和元年10月19日(土) 13:30開演(12:30開場)
ところ:甲良町立甲良中学校体育館(滋賀県犬上郡甲良町在士392)

チケットやお問い合わせについては下記まで。

  • 新作能「高虎」上演実行委員会 TEL:0749-38-5061
  • 滋賀能楽文化を育てる会    TEL:0748-42-0002
  • 甲良町観光協会        TEL:0749-38-2035  email:kikaku@town.koura.lg.jp
  • 浦部好謡会          TEL:0749-42-2550
  • チケットぴあ         https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1942592

takatora2.jpg

by admin  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

サンガセミナー 2019 「ピラティス」講座と「シヴァナンダヨガ」講座

 

20190908_091324.jpg

昨日9月8日(日)に、今年度のサンガセミナー第2回として、午前中に「ピラティス」講座、午後には「シヴァナンダヨガ」講座を開催しました。

会場は、大本山南禅寺の宿坊である「南禅会館」。数年前に建て替えられたこの新しくきれいな施設の大広間(礼拝堂)を南禅寺様にご無理を申して会場にお借りしました。

20190908-_MG_9550.jpg

午前中は溝渕真理子先生による「ピラティス講座」。ピラティスはヨガとよく似ているように思いますが、第一次世界大戦の後に戦争で怪我をした人たちのリハビリのためにできあがったという、西洋発祥のトレーニング。FTPピラティスマスタートレーナーである溝渕先生は、普段、プライベートレッスンなどしか教えられていないので、とてもレアな講座だったのですが、残念なことに受講者が4名。しかし午後のヨガの講座も合わせて受講いただける佐賀県からの受講者(男性僧侶)もおられますので、研究所のスタッフ2名も含めて開講させていただきました。
真面目に受講してしまったので、あまり写真がありません。
テニスボールを使っての筋膜リリースからはじまり、ピラティスの基本的なトレーニングをご教授頂きました。このテニスボールを使った筋膜リリースはとても気持ちよく、さっそくテニスボールを手に入れて毎日やっていきたいものでした。またヨガと違うととくに感じたのは、呼吸の吐く息。ため息のようにふっと吐ききり、そこで動作していくことでした。

会館の食堂をお借りして、受講者が感想などを歓談しながら昼食をとったあとは、午後1時から「シヴァナンダヨガ講座」。

20190908-_MG_9555.jpg

担当頂くのは神戸からお越し頂いたシヴァナンダヨガ正式指導者である柴本はるな先生。最初にシヴァナンダヨガの美しいマントラを歌うように唱えていただいた(動画はこちらから)あと、定型とされているいくつものアーサナ(ポーズ)を作っていきます。

20190908-_MG_9556.jpg

普通のヨガと違って、一つのアーサナを終えると必ずシャバーサナという仰向けに安らぐアーサナが入ること、そして、その終わりに「aum」という真言が毎回入るのが特徴でした。太陽礼拝などよく知られているアーサナもありましたが、中に3つくらいとても難しいアーサナがあり、私はもちろんのこと、かなり苦労している受講者の方もおられました。
午前中の講師である溝渕真理子先生も御希望され受講されたのですが、それでも難しいアーサナがあり、おもわず「ヨガはきつーい」との言葉も聞こえていました。

最後には全員で記念写真をということで、気持ちよく終えられたレッスンに感謝して合掌でおわりました。

20190908-_MG_9570.jpg

すでに腹筋がピリピリといたんでおりますが、身体に気持ちいい一日でした。

次の第3回は10月1日に開催する「禅の建築講座 -八坂の塔と建仁寺-」です。かなりお申し込みをいただいていますが、まだ少しは今からでもお申し込み可能です。

by admin  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

越南(Vietnam)旅行記 2019 その3 -ハノン湾-

 

b_20190817-_MG_8323.jpg
夜のハノイ中心部。街頭で安くて美味しいフォーを食べる人たち。

つづくといいながら、少々間が開いてしまいました。
今回は、ベトナムのハノイ滞在3日目、以前から楽しみにしていた今回の旅の一つのハシラであるハロン湾クルーズ。

ハロン湾は有名なのでご存知の方も多いと思いますが、ベトナム北東部にある、石灰岩でできた無数の島々が風光明媚な湾で、クルーズ船やジャンクボートなどで風景を楽しむことができる名勝地の一つで、かなり早い時期にユネスコの世界遺産にも登録されています。欧米人などはハロン湾のクルーズ船で宿泊もして長旅を楽しむ人も多いようですが、なにしろこちらは短期間での旅、残念ながらハノイからの日帰り弾丸クルーズです。本当は夕焼けや朝日を見たかったところですが。

このクルーズだけ、出発前から現地の旅行者にオーダーしておいたツアーで、日本語ガイド付の専用車チャーターツアー。といってもそれほど高額ではありません。朝の約束した時間にドライバーがホテルに迎えに来てくれて、ハロン湾に向けて疾走します。ホテルからハロン湾の港までは約150kmあり、途中で一ヶ所休憩をしましたが、車で3時間近くかかります。日本のように高速道路を軽やかに走るわけではなく、今問題の「あおり運転」的なドライブで、ヒヤヒヤすること度々。しかしベトナムの人たちはそれが日常的なので、あおる方もあおられる方も別段どうしたということはありません。が、クラクションだけは鳴らしまくります。昔の日本も中国もそうだったので、いずれはもう少しスマートな交通状況になっていくのでしょうか。

b_20190818-_MG_8339.jpg

さて、ハロン湾のクルーズ船が出る港(Tuần Châu Harbor)に到着すると、同じツアー会社を利用して申し込んでいた日本人旅行客の数組と合流。不思議に関西の人が多かったのですが、ベトナム人の日本語ガイドと共に多くのジャンクボートの中の一隻に乗船しました。

もうお昼前でしたので、乗り込むみ離岸するやすぐに船上でランチ。もちろんベトナムの郷土料理です。食べ終わるタイミングで、はやくも島々が点在するエリアに入っていきます。

b_20190818-_MG_8352.jpg

b_20190818-_MG_8363.jpg

b_20190818-_MG_8380.jpg三枚目のこの島なんて、ゴリラを斜め後ろから見た感じだとの説明。なるほど。こういう観光地にいくと、やたらとこういった、「何かに似ている」という景観が出てくるもので、このあとも、夫婦岩だとか鷲だとか、いろいろと説明がありました。

その後、しばらく奇岩をながめていると、水上生活者のいる桟橋に到着します。ここでオプションです。彼等の漕ぐ小さなボートに乗って、鍾乳洞を少し廻ってくれるというものです。鍾乳洞自体はそれほどでもなかったのですが、水面に近づくことによって、よりハロン湾を楽しむこともできました。

b_20190818-_MG_8438.jpg

おもしろいのはこの水上生活者です。もともとは陸地に住んでいた人らしいのですが、漁の都合で水上に住みだしたとか。浮き橋の上に建物を建てて生活しているということです。漁や観光で生計を立てていて、今は一つの自治体になっているらしく学校などもあったそうですが、数年前から国が陸上での生活をするように薦めたことから学校は閉鎖されたらしいですが、かなり英語なども話せるということでした。

またジャンクボートに乗り直して、今度はティエンクン鍾乳洞の埠頭でまた下船し、30分ほど鍾乳洞散策もさせてくれます。こちらも世界遺産に登録されています。この内部にはこれまた色々な「何かに似ている」石のオンパレードでした。

ハロン湾、お天気もうす曇りで霧もなく、朝日も夕陽も見ない状況でのクルーズでした。初めてだったので、これはこれでよかったのですが、もしふたたび訪ねられるのであれば、上記のようないわゆる観光プランではなく、もっと自然の風景としてのハロン湾を訪ねたい、そんな思いが残りました。やはり最低一泊して、夕陽や朝日に浮かぶ島々をボーッと見ていたいですね。

(つづく)

b_20190818-_MG_8467.jpg

by admin  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

日中禅僧交流

IMG_kankuu.jpg 日中の禅宗修行僧の相互理解と交流を目的とした、第13回日中禅僧交換交流に参加する4名の禅僧が関西空港から出立しました。今回の交流は、8月28日より9月5日まで中国揚州市の大明寺と鎮江市の金山寺で行われます。
 大明寺は日本に渡った鑑真和上が住した寺として知られ、金山寺は中国四大叢林の一つで、金山寺味噌発祥の地としても有名です。
 一行は9日間の滞在中、各寺院で中国僧と共に朝課・坐禅・作務などを行ない、中国仏教の法式や文化なども学ぶ予定です。
 日本と中国の禅宗は、制度や修行内容などの違いは多々ありますが、互いに修行生活を体験することによって理解が深まります。短い期間ではありますが、4名が何を感じ取ってくれるか、成果を期待しています。
 
 後日、体験レポートを臨黄ネットにアップします。

by admin  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)