Feb 28
2007
ダショー・ニシオカ -ブータン-
ダショーとは、日本人に解りやすく言うならば、イギリスでいう爵位「ナイト」や「サー」の称号のようなもの。
貴族や、政府高官、その他称号をいただくに値する事を成し遂げた人のみがブータン国王から授かるものだ。
そんなダショーの称号を授与された日本人がいる。
西岡京治氏。ブータンの人々の文化や今までのやり方、考え方などを尊重した上で、日本式の農業のメリットを紹介し農業改革に取り組んだ業績が認められ、1980年にブータン国王から正式にダショーの称号を授与されたのだ。
ほぼ鎖国状態にあったブータンで、伝統を重んじる人々の中、新しい価値観をわかってもらい、実際に一緒になって動いてもらうという事は、我々の想像を絶する苦労の連続が伴った事だろう。
上の写真は、西岡氏の追悼チョルテンだ。彼の実験農場、ボンデ・ファームを見下ろす事の出来る所にある。今もブータンの人々と、ブータンと日本の関係が良いものであるよう、きっと見守って下さっているはずだ。
日本に帰ってから、ブータンに非常に興味を持つ母校のゼミの教授に、この方の事やブータンの事をお話していると、母校の先輩にブータン研究家がいるとのこと。
さっそく調べてみると、ダショー西岡氏の奥様であった。
西岡氏亡き今も、ブータンの文化の紹介など、幅広く活躍されているようである。
by admin at 07:30
おはようございます。
恥ずかしながら西岡さんのこと初めて知りました。
いいお話ですね。こういう先人の方々のご苦労により現在の日本が続いているのですね。
自分も少し調べてみたいと思います。ありがとうございました。
あきさん、コメントありがとうございます。
ブータンという国は、もちろん行く前から興味があったからこそ行ったわけですが、実際に足を踏み入れると虜になってしまうような魅力的な国でした。帰ってきてからの方が色々と本を読んでみたりしています。
現在も、伝統医療に携わる日本人や、ボランティアの方々などが活躍されているようです。
またお時間ありましたら他の記事もご高覧下さいね!
今後とも宜しくお願いします。