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開甘露門の世界
-お盆と彼岸の供養
編著・野口善敬(花園大学教授・長性寺住職)
 
A5判上製・284頁
定価:本体3,200円(税別)
ISBN978-4-88182-231-9 C0015
発行日:2008/5/27
六道輪廻からも解脱できず、それどころか生前に犯した重大な罪によって叫喚地獄や阿鼻地獄といった地獄世界に落ちてしまうと、そこから簡単には抜け出すことはできない。この餓鬼道は決して私たちと無縁な世界ではなく他人事ではない。
この餓鬼道から自他を救済するために誦むのが『開甘露門』という経典である。本書はその経典の内容を明らかにし、お盆やお彼岸に行なわれる施餓鬼会の意味を解明する。
巻頭では一般読者のために、臨済宗でお盆やお彼岸に行なわれている施餓鬼会で常用している「開甘露門」をわかりやすく口語訳にした。そしてより深い研究のために、施餓鬼の経典として有名な『仏説盂蘭盆経』の訳注、また『仏説救抜焔口餓鬼陀羅尼経』・『仏説救面然餓鬼陀羅尼神呪経』を対照して訳注し、つづいて、「開甘露門」に収載され浄土教系統の陀羅尼であった「往生呪」〔『抜一切業障根本得生浄土神呪』・『阿弥陀経不思議神力伝』〕の訳注、そして現用の「開甘露門」の祖型と思われる中峰明本の『幻住庵清規』附録「開甘露門」も訳注した。それぞれには経典を分析する解題も掲載し、臨済宗の施餓鬼会で使用されている『開甘露門』の内容について現在知り得ることを全て収めた。

ブログ禅より

はしがき
《執筆者プロフィール》
《口語訳》
臨済宗常用『開甘露門』口語訳/野口善敬・朝山一玄
《訳注》
凡例
一、施餓鬼の経典
『仏説盂蘭盆経』 ―お盆の意味―
〔解題〕/野口 善敬
(一)今回の注釈の立場
(二)『盂蘭盆経』と訳者について
(三)『盂蘭盆経』理解の留意点―宗密『盂蘭盆経疏』による
(四)結びに代えて
〔経典訳注〕/野口善敬
『仏説救抜焔口餓鬼陀羅尼経』・『仏説救面然餓鬼陀羅尼神呪経』
〔解題〕/野口善敬
(一)二種類の餓鬼救済
(二)施餓鬼の経典
(三)経典中の陀羅尼
(四)七如来の由来
(五)疑問点―結びに代えて
〔経典訳注〕二訳対照/朝山一玄・徳重寛道・並木優記・野口善敬・矢多弘範

二、往生呪〔『抜一切業障根本得生浄土神呪』・『阿弥陀経不思議神力伝』〕
〔解題〕/本多道隆
(一)はじめに
(二)版本とその内容
(三)その成立について
(四)禅門における「往生呪」使用
(五)おわりに
〔経典訳注〕本多 道隆・朝山 一玄

三、『幻住庵清規』附録「開甘露門」
〔解題〕/野口善敬
(一)はじめに 
(二)『幻住庵清規』について
(三)『清規』附録「開甘露門」について
(四)日本現用『開甘露門』との関係
(五)『蒙山施食文』の存在
(六)曹洞宗の『甘露門』
(七)おわりに
〔訳注〕朝山 一玄・徳重 寛道・並木 優記・野口 善敬・廣田 宗玄・矢多 弘範

《付録》
開甘露門の拍数/野口善敬
《開甘露門》
《往生呪》

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