カテゴリー:「禅の寺」


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デジタルアーカイブズ事業 大本山方広寺での調査

 

blog__MG_1707.jpg2月22日(水)~24日(金)の三日間、静岡県浜松市にある大本山方広寺へデジタルアーカイブ宝物調査に行って参りました。
現在NHKで放送中の、大河ドラマ「おんな城主直虎」の撮影舞台となった場所でもあります。

調査の内容は、掛け軸の形態、品質、法量、作成された年代を調べ、全体の写真撮影、落款印など、細部にわたる撮影を行なった後、最後に軸先や箱の破損箇所を修復するという流れで作業を行ないます。

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初めて調査のお手伝いをさせていただき、主に法量と宝物の運搬などの軽作業を行ないました。保存の状態によってはかなり傷んだ物もあり、丁重に扱わなければすぐ破れてしまうような軸物もありました。
同行している花園大学歴史博物館の研究員の方々から、「作品をじっくり観察してみると、当時の有様や描き手の思い、様々な時代背景が見えてくる」という説明を受けながら書や絵を考察してみると、感情を込められて描かれた部分やそうでない部分などにも素人目線ながら気付くことができました。
今回は2泊3日の調査でしたが、まだまだ時間がかかるということで、今後の調査にも期待して取り組んでいきたいところです。

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鈴木法音老師 小祥忌

 

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過日、信長の菩提寺としても有名な、滋賀県安土の摠見寺(臨済宗妙心寺派)にて、佛通寺派前管長の一箪室鈴木法音老師の小祥忌が営まれました。

老師は、仏通寺派管長に上堂される前に、長らく摠見寺にて住持を勤められており、私も近隣寺院として親しくお付き合いをさせていただいておりましたし、また、季刊誌『禅文化』にもご寄稿をいただいていたり、いろいろなご縁をいただいておりました。

一部には大変厳しく論破される老師だったので、煙たがられていた方もいらっしゃるとは思いますが、私個人としては非常に厚遇していただき、幾たびか、食事にもお誘いいただいたこともありました。

blog_2017-02-16-09.48.23.jpg先般来の大雪のせいで、まだ摠見寺への参道にはまだ雪が残っており、法要当日は、外は陽も照っていくらか温かくはありましたが、本堂内は冷え渡り、身も引き締まるほど。法音老師と縁の深い妙心僧堂関係の諸尊宿、現住和尚と縁の深い静岡市の尊宿方、そして近隣部内の寺院が参集し、また在家の招待客の方もおられるなか、現住職が導師をつとめ、楞厳行道をもって勤修されました。

blog_2017-02-16-11.02.jpg冒頭の写真は、この度の小祥忌にあわせてできあがった、法音老師の頂相(ちんそう/禅僧の肖像画)です。普段はメガネをかけられていたので、少し違ったイメージでしたが、よく似せて描かれていました。賛は、妙心僧堂師家の岫雲軒雪丸令敏老師によるもの。津送の時の法語がほぼそのまま賛にされているようです。

法音老師のことを見事にそのまま法語にされていて、老師のご生前を思い出しておりました。

 

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デジタルアーカイブス調査 円福僧堂

 

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禅文化研究所のデジタルアーカイブス事業で、このところ、京都府八幡市の円福僧堂に調査に伺っています。こちらは、日本最古の木造達磨古尊像があることで知られていますが、書画に関しては悉皆調査があったことはないようで、現師家の政道徳門老師にお願いを申し上げたところ、ご快諾いただけたため、今回で2回目の調査に入っているところです。

老師は書画に興味をお持ちのようで、中でも愚堂禅師の書がお好みとのこと。それで以前に弊所が製作をさせていただいた『愚堂東寔遺墨選』は一番よく見ている図録だとおっしゃるほどです。

 

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この円福寺は白隠禅師の高弟の一人である 斯経慧梁禅師が創建開山であるので、白隠下の書画墨蹟が多く、白隠禅師の書画も逸品がみられます。

下は、白隠禅師筆の妙心寺開山関山慧玄禅師の頂相画賛の一部。濃い髭と耳毛が描かれていて、非常にユニークでしょう。

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まだしばらくかかりそうですが、調査完了の暁には、是非、円福寺所蔵品特別展を開催させていただこうと思っていますので、どうぞお楽しみに。

ところで、この日、調査に訪ねたとき、山門前の大きな銀杏の木に雲水さん達が梯子を掛けてよじ登り、なにやら作業をしているのです。見ると大量の大根を枝に掛けて干しているのです。

 

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私の出身僧堂でもこの時期に大根鉢があり、檀家さんや信者さんから大根をいただきに托鉢をしましたが、それをこうやって木に掛けて干すのは初めてみました。クリスマスツリーならぬ「大根ツリー」です。
珍しい光景なので今年はテレビ局も取材に来るとか。調査を終わって帰り際には、大根も干されて雲水さん達はすこしのんびりとたき火の様子。怪我もなく無事に終わってよかったですね。お疲れ様でした。

 

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作品返却 妙心寺

 

宝物の返却も終盤に入ってきました。本日は妙心寺への返却に同行しました。妙心寺からは国宝の「関山」道号をはじめ重文クラス4点を含む絵画・書跡7幅をお借りしていました。同じ作品でもガラス越しに見るのと直接見るのとは伝わってくるものが違います。この仕事ならではの眼福にあずかりました。

myoshin_1.jpgmyoshin_2.jpg 翌日は一路高知県へ。長宗我部元親像をお借りした高知県立歴史博物館に伺いました。

koti_1.jpgここでは平成29年10月14日から11月26日まで特別展「今を生きる禅文化-伝播から維新を越えて」が開催されます。土佐ゆかりの夢窓疎石、義堂周信、絶海中津らに焦点をあて、県内寺院に伝わる名宝と京都と臨済宗各寺院の宝物などが展示される予定です。

続いて元親像の所蔵者への御礼に高知市内にある若宮八幡宮を訪れました。

koti_2.jpgここは長宗我部元親が初陣の際、陣所を構え戦勝を祈願したことから出陣祈願の社と定められた所です。境内には長宗我部元親の像が建立されています。

koti_3.jpg美男で知られ「歴女」からも絶大な人気を誇る元親ですが、この日も若い男女が何名か訪れていました。

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作品返却 方広寺

特別展に出品された宝物の返却に浜松市の方広寺に行ってきました。
参道は見頃は過ぎたものの所どころに満開の紅葉が残っていました。
方広寺からは重文の宝冠釈迦如来坐像をはじめ開山無文元選像、白隠「百寿字」など8点ほどお借りしていました。

houkoji_1.jpghoukoji_2.jpghoukouji_3.jpg仏像の移送や開梱には細心の注意が払われます。東博の学芸員や日通の作業員らにより慎重に作業は進められ、坐像は元の場所に無事安置されました。

kokutaiji_1.jpgkokutaiji_2.jpg翌日は岐阜県経由で富山県高岡市にある国泰寺に伺いました。こちらは絵画1点と開山慈雲妙意坐像の返却です。開山堂までの雨に濡れた路面は滑りやすく、足下を注意しながら運び込みました。坐像の表面は剥落が目立ち、持ち運びも大変です。肌寒い中での作業でしたが、安置され元通りに荘厳されました。

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堺市 南宗寺

禅展の出展作品の返却が続いています。
先日は、三好長慶公や沢庵禅師、千利休や武野紹鴎などと縁が深い大阪府堺市の南宗寺へ行って参りました。

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これは仏殿です。拝観で行ったわけではないので、内部までは入っていませんが、天井には龍が描かれているそうです。

南宗寺は三好長慶が父の菩提を弔うため大林宗套を開山に建立した寺院で、臨済宗大徳寺派の専門道場ですが、現在は雲水がいないため閉単となっています。したがって禅堂もあります。

境内には千利休の遺愛の井戸「椿乃井戸」がありました。

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また、山門は国の指定文化財となっています。南宗寺はもとは宿院という地名のあたりにあったそうですが、大阪の陣で焼失し、それ以後にこの地に沢庵禅師によって再建されたそうです。

s_MG_0874.jpgところで、ここに徳川家康のお墓があります。なぜ?と思い、返却の際のご挨拶のときに、住職の田島碩應老師にお話を伺ったところ、大阪夏の陣のとき、真田幸村の奇襲を受けて籠にのって逃げ出した家康は、槍使いで有名な後藤又兵衛によってつかれて南宗寺で絶命したという伝説があり、それでここにお墓があるのだとか。大河ドラマの「真田丸」でも出てきましたが、何人も影武者がいたようです。

改めて時間をとって拝観によせていただきたいと思いました。

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丹波 高源寺

特別展の宝物返却のため兵庫県にある高源寺に行ってきました。
高源寺は、鎌倉時代に開創された臨済宗中峰派(幻住派とも)の本山で、現在は臨済宗妙心寺派に属し丹波屈指の名刹として知られています。

特別展では中峰明本像(重文)をお借りしたのですが、作品は寄託されているので今回は御礼だけの訪問でした。
毎年紅葉の時期には、全国から訪れる多くの参拝者で賑わうそうですが、今は葉はすっかりと落ちてしまい、境内も綺麗に掃き清められていました。

惣門から入り、山門、仏殿、方丈へと続く参道は石段になっており、方丈前の石段は壁のような急勾配です。
建造物の殆どは天正年間、織田信長の丹波攻めにより焼失しその後に再建されたものですが、どれもが往事を彷彿とさせる佇まいでした。

1_sando.jpg山門へと続く参道です。

2_butuden.jpg仏殿。修復された本尊「釈迦如来坐像」は目映い輝きを放っていました。

3_tahouto.jpg多宝塔。中には経典が収められています。

4_azumaya.jpg参道脇にある東屋の屋根は苔むして、盆栽のように木が生えていました。

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禅展がおわりました

春には京都国立博物館で、秋には東京国立博物館で開催しておりました「禅 心をかたちに」展が先月末で終了し、このところ毎日、手分けをして、お借りしていた大切な宝物什物を各地のご寺院や博物館・美術館に返却にまわっております。

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運送は、美術輸送で一番の定評のある日本通運の美術輸送班。トラックには日通のスタッフの他に、博物館の学芸員さんや主催の日経新聞の担当者も同乗し、臨黄合議所事務局からも御礼のご挨拶に同行しているという毎日です。
今日は宇治の大本山萬福寺様と田辺の酬恩庵様に行って参りました。

禅展ではオリジナルTシャツまで販売されていましたあの、羅怙羅尊者の胸がぱっくり割れてお釈迦様が顔を出されているあの羅漢像、印象をもってご覧になった方も少なくなかったのではないかと思いますが、この羅怙羅尊者を含む十六羅漢木像は黄檗山萬福寺の宝物です。大きなものなので、返却も大変でした(その詳しい様子は明日のブログで)。

_MG_0844.jpgその後、田辺の一休寺こと酬恩庵へ。こちらからはあの一休禅師の頂相や、御愛用品をお借りしていました。
名物の紅葉もそろそろおわりでした。ご住職によると、やはり今年は一週間くらい早いとのことでした。

_MG_0839.jpg大切なご宝物をお貸し頂き、感謝申し上げる次第です。

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道元禅師初開道場 興聖寺(宇治)

s_MG_0683.jpgご存知のとおり、弊所は主に臨済宗の研究機関でありますが、もちろん同じ禅宗のひとつ、曹洞宗ともいろいろなご縁があります。
この禅文化研究所の刊行物のなかで、おもに語録類の訓注を担当しているN師は、もともと在家出身ですが、現在は曹洞宗寺院の僧侶。曹洞宗僧侶なのに臨済僧の研究をしているという、とても変わり種の一人です。それはさておき、N師が修行に入門していたのが、この宇治の平等院の宇治川を向かい合わせにある興聖寺(曹洞宗)です。

先般、あいにくの雨でしたが、一度訪ねてみようと思っていたので、カメラを抱えて参拝してきました。

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ちょっと中国風の山門です。
興聖寺は常々、こうして無料拝観をされていますが、先に書いたように、修行道場(僧堂)でもあります。そして、なによりも、曹洞宗開祖である道元禅師が、あの永平寺よりも先に開かれた初開道場なのです。

ただ、道元禅師が建立されたもとの興聖寺はここではなく、別のところにあったようで、応仁の乱以後、衰微していた興聖寺を惜しみ、永井信濃守尚政公が、両親の菩提のため伏見城の遺構を使って、現在の地に諸堂を再建し建立整備したとのことです。

 

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正面は本堂で、本尊の釈迦牟尼仏は、道元禅師作と伝わっています。
右手が庫裏、左手に禅堂があります。禅堂のさらに左手には衆寮や経蔵がありました。

s_MG_0677_トリミング.jpg通常は庫裏の内部も拝観できるようでしたが、この日は法要があるとかで観る事ができませんでしたが、庫裏玄関には、こんな魚板が。今でも打たれているのでしょうか、腑は抜け落ちていますね。

s_MG_0679.jpg静寂な庫裏の廊下。同僚のN師もこの廊下をぞうきん掛けしていたんだろうなぁと、少々、感慨深く観ておりました。

じつは拝観客の多くは、この山門前の「琴坂」の紅葉を楽しみに来られていたのだろうと思います。ご多分に漏れず、私自身もその一人。しかし京都市内より遅いのか、まだ完全には紅葉しておらず、おまけに雨で絵にならずといった次第。残念でした。いずれまたお参りしましょう。

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瓦屋寺(滋賀)

 

s_MG_0429.jpg もう京都の紅葉も終わりですが、各地では今年は例年より少し早く紅葉を楽しめたのではないでしょうか。
友人知人からFacebookで寄せられてくる情報をみていても、いつもより早いんじゃないかっていう書き込みが多く感じられました。急に肌寒くなったからでしょうか。
このごろ、いきなり夏から冬になっているようで、過ごしやすい秋はすぐに終わってしまいますね。

s_MG_0386.jpgさて、11月半ばでしたが、雨上がりの朝に、自坊の法類で、親寺(本寺)でもある滋賀県東近江市の瓦屋寺を訪ねてきました。じつはあまり知られていませんが、紅葉で美しいお寺です。

s_MG_0463.jpgこのお寺はもともと華厳宗あるいは天台宗のお寺だったようです。大阪の天王寺を聖徳太子が創建されたときに、その瓦10万6千枚を焼かせたというこの地に、小野妹子が「瓦屋寺」として建てたのだそうです。
そして、江戸時代に臨済宗として中興された開山は、あの松島瑞巌寺に住まわれていた雲居希膺禅師の直弟子の香山祖桂和尚です。ちなみに、私の自坊では、この香山和尚の弟子が開山ですので、香山和尚を勧請開山としています。

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住職はこの春から交代されたばかりの若い和尚。毎日掃除におわれているとのことですが、美しい大伽藍です。
左手に見える茅葺きの本堂は、今、募財をされていて屋根替えを計画されています。大きな伽藍ですが、檀家数も多くないために、護持運営にはご苦労の様子です。

s_MG_0472.jpg来年の紅葉時期でも一度訪ねてみられてはいかがでしょう。そして、護持に少しでも浄財をご寄進いただければ、法類の私としても大変感謝申し上げます。

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白隠フォーラムin神勝寺

 

shinshoji1.jpg常栄寺でのフォーラムの翌日(11月20日)、広島県福山市の神勝寺で白隠フォーラムが開催されました。神勝寺は今から50年ほど前に創建された臨済宗建仁寺派の寺院で、地元の企業グループにより運営され、広大な境内には多くの伽藍や施設が建立されています。
その一つ、このほどオープンした荘厳堂は白隠禅画墨蹟の常設展示館で、200点を超える白隠の作品群を四半期ごとに架け替えて展観するそうです。

shinshoji2.jpgshinshoji3.jpgこの日の講演は山梨県にある健康科学大学教授の平尾真智子氏と芳澤勝弘氏。来場者は120名で遠くは仙台からお越しの方もありました。
平尾氏は「白隠禅師の仮名法語にみる『健康』の語の使用」のタイトルで、芳澤氏は「神勝寺の白隠コレクション」のタイトルでお話しいただきました。
平尾氏の講演は、日本で初めて「健康」の語を使用したのは白隠禅師であり、「健康」の語の普及には『夜船閑話』の普及が大きく寄与しているという内容でした。白隠禅師が著した10著作16ヶ所に「健康」の語が使用されているそうで、弊所刊行の「白隠禅師法語全集」全14巻の別巻である総合索引には、「養生」の項目はあるのですが「健康」の語は取っていませんでした。当たり前に使っている健康の語源が白隠禅師にあるとは、何とも興味深い話ですね。

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白隠フォーラムin常栄寺

 

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花園大学国際禅学研究所と臨済宗黄檗宗連合各派合議所が共催しての白隠フォーラムが、11月19日、山口市の常栄寺で行なわれました。常栄寺は臨済宗東福寺派の専門道場であり、雪舟等楊の作と伝えられる庭園(雪舟庭)が有名で、紅葉と相まって多くの参拝者で賑わっていました。

joeiji3.jpg講演は、山口県立美術館学芸員の荏開津道彦氏と花園大学国際禅学研究所顧問の芳澤勝弘氏。
荏開津氏は「雪舟の道釈人物画」と題して、年譜をもとに雪舟の「出山釈迦図」「観音変相図」「慧可断臂図」の3作品にまつわるトピックをお話しされました。
芳澤氏の「田舎雪舟と号した白隠」と題した講演では、雪舟と白隠が画を通して伝えたかったものについてお話しされました。とくに特別展「禅 心をかたちに」(東京国立博物館で公開中)に初出品された白隠の「慧可断臂図」の解説は、白隠禅師のメッセージが伝わり非常に興味深いものでした。

joeiji2.jpg県内の方々を中心に60名の参加者があり、皆さん満足した様子でした。

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大本山永源寺 開山寂室禅師650年遠諱法要


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去る11月7日、雲一つない晴天の下、永源寺派大本山瑞石山永源寺(滋賀県東近江市)にて正燈国師650年遠諱法要が厳かに執り行われた。
建長寺派、建仁寺派、大徳寺派、円覚寺派の管長をはじめ、僧堂師家や諸尊宿が大勢参列され、また檀信徒や一般来賓で大方丈は張り出し桟敷も含め参列者で埋め尽くされた。

我々禅文化研究所職員とも親しみの深い永源寺派管長道前慈明老師が導師を勤められ、厳かに展供十八拝式が行なわれた。その後、楞厳呪が唱えられ、約一時間半の儀式となった。

永源寺の開山正燈国師寂室元光禅師は美作の産、約翁徳倹の法を嗣ぎ、入元して中峰明本に参じた。
本山の直下を流れる音無川の渓谷のように清冽なその禅風は、後世、多くの人々に慕われた。

禅文化研究所としては今回、記念出版『訓註 永源寂室和尚語録』編纂のお手伝いを許されたことは光栄であった。
また『禅文化』誌242号では寂室禅師に関する特集を組み、管長の道前老師を始め多くの方々から玉稿を賜わった。
禅師を偲ぶきっかけとなれば幸いである。

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2016 サンガセミナー第4回 「禅の庭講座 ―江戸時代初期の宮廷文化と禅の庭」

 

_AC_9089.jpg先週、今年度のサンガセミナー第4回となる「禅の庭講座 ―江戸時代初期の宮廷文化と禅の庭」を開催しました。講師はこの講座で毎年お願いしている京都造形芸術大学の町田香先生。
今回は、京都に遺る宮廷の庭としては珍しい、南禅寺禅センターでもある光雲寺様と、同じく南禅寺派の尼門跡である霊鑑寺様を訪ねました。

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午後、光雲寺様で集合し、まずは住職である田中寛洲老師から光雲寺に遺る寺宝のご説明をいただきました。名だたるお公家様たちのお位牌や、台座に菊御紋と三つ葉葵紋の両方がある觀音菩薩像など、お公家様たちとご縁が深いお寺ならではの寺宝の数々でした。

_AC_9117.jpgその後、町田先生による約1時間の座学。御苑や離宮の庭を中心とした宮廷の庭園について詳しくご説明いただき、その中で禅寺にも遺る宮廷文化の庭として、この光雲寺と霊鑑寺の庭を実際に見ながらご説明をいただきました。

_AC_9131.jpg光雲寺は江戸期に諸堂が大きく荒れたため、庭も開創当時のものではなく、昭和になって小川治兵衛によって作庭されたものではありますが、寛政11年の『都林泉名勝図絵』に描かれている庭とよく似ていることが窺われました。

そのあと、光雲寺から哲学の道を北へ歩いて10分ほどのところにある霊鑑寺へ移動。こちらも光雲寺と同じく、通常は公開されていない寺院ですが、椿の時期、紅葉の時期には特別拝観をされているので、訪ねられた方もおられるかもしれませんね。

_AC_9135.jpgむした苔や、モミジが色づきかけている庭を観ていると、それまで晴れていた空から小雨が降り出してきました。おかげで少し苔が色を濃くしたようでした。

今年も11月になると霊鑑寺の特別拝観(京都市観光協会主催)もあるそうです。お出かけになってみては如何でしょうか。

次回のサンガセミナー第5回「掛け軸の扱い方講座」と「水墨画講座-秋を描く」へもご参加募集中です。

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大雅耑匡禅師の足跡を訪ねて

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来年は白隠慧鶴禅師の250年遠諱の正当年であるのは既にご承知の通りと存じますが、さらに昔、永正15年に遷化された大雅耑匡禅師(?~1518)の500年遠諱正当の年でもあります。

大雅耑匡禅師という方をご存知でない方の方が多いであろうと思いますが、禅師は大本山妙心寺の四派の一つ、聖澤院の開祖である東陽英朝禅師について、その法を嗣ぎ、尾張一宮の瑞泉寺に住し、妙心寺にも出世した方。また、岐阜美濃加茂にある八百津の大仙寺で東陽英朝禅師に続く二世となり、近隣の宝蔵寺や大通寺を開山し、同じく近隣の南陽寺三世、米山寺(現在の正傳寺)二世、臨渓寺二世となられ、最晩年は大仙寺にて遷化されました。

聖澤派では、来年春に禅師の遠諱法要をお勤めになりますが、それにむけて禅師を研鑚するために図録資料集を作りたいというご意志があり、弊所はそのお手伝いをさせていただくことになりました。

先般、岐阜は八百津の地を訪ね、大仙寺、宝蔵寺、南陽寺、正傳寺、大通寺をまわり、残された資料や書画等がないかを調査し、撮影してきました。
なにしろ500年前の方ですから、そうそう墨蹟などが残っていません。それでも貴重な資料を拝見し、撮影してきました。ないと聞いていた御木像もあり、また禅師が安座されたという古い観音様も目の当たりにし、貴重な調査となりました。

大雅禅師2.jpg大仙寺の歴代塔。ほぼ中央に大雅禅師の卵塔が遺る。

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夏の方広寺(浜松市)へ

 

20160802-1.jpg先般、臨済宗方広寺派の本山である浜松の方広寺へ、禅文化研究所デジタルアーカイブス事業の悉皆調査に出向いてきました。

方広寺様へは今回で2回目の調査となります。1回目は2月上旬に1泊2日で、今回は2泊3日。さらに今回は、花園大学歴史博物館のスタッフのほかに、弊所の事業に興味をもっていただいた他所の学芸員の方や大学院生も含め、総勢10名での調査となりました。

京都方面からは東名高速豊田ジャンクションから、新しく開通した新東名を通っていくことによって、だいぶ時間短縮となり、便利になりましたよ。方広寺の方に聞くと、やはりその効果で名古屋方面からの参詣者が増えたとの事でした。

方広寺は明治14年に山林大火に遭い、大部分の伽藍を焼失してしまわれました。しかしながら、開山円明大師の御墓所と七尊菩薩堂、開山本像、そして半僧坊真殿が焼け残ったとのこと。その後の復興にあの山岡鉄舟居士が盡力されたようで、鉄舟居士の墨蹟なども何点もあります。上の写真にある本堂正面の扁額の文字も鉄舟居士によるものです。

※ちなみに、今回も調査に同行してくれている花園大学歴史博物館の学芸員・志水一行氏には、本年度の第5回サンガセミナー「掛け軸の扱い方講座」の講師を勤めていただきます。日頃の掛け軸の扱い方に間違いがなかったかチェックするのにいい機会では?

そしてまた、方広寺といえば山内に五百羅漢石像が安置されています。夏の蝉時雨のなか、佇む羅漢さん達をご紹介します。

20160802-3.jpg20160802-5.jpg20160802-2.jpg方広寺では、坐禅や写経の体験などを日帰りや一泊でさせていただけるプランも用意されています。8月21日には夏期講座も開かれるようです。羅漢さんたちに会いにお出かけになって、少し体験もしてみるというのは如何でしょう。

 

【禅文化研究所から夏期休業のおしらせ】
誠に勝手ながら、下記の期間を夏期休業とさせていただきます。
ご不便をお掛け致しますが、ご了承くださいますようお願い申し上げます。

【休業期間】2016年8月11日(木) ~ 2016年8月16日(火)

※書籍のご注文は、8月9日(火)の午前中までにいただきましたら、9日中に発送させていただきます。それ以降のご注文につきましては、17日(水)以降、順に発送させていただきます。

 

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サルスベリの花


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八月に入り、いよいよ夏も本番である。山寺のムクゲは、数を減らしながらも、咲いては落ち、落ちてはまた別の花が咲き、小生に、人生の無常と、その無常の中で、どう生きていくのかということを考えさせている。

そのそばにはサルスベリの樹が植えられている。もう青葉が茂りに茂っている。ムクゲが終われば、この花樹が、紅(くれない)の花を開いてくれる。

サルスベリは、幹の皮がなめらかでツルツルしており、猿もすべるから、この名前がついたというが、猿も出没する山寺に暮らす小生でも、さすがに猿がすべったところを見たことはない。古人がじょうずに命名したのであろう。何とも可愛らしい名前である。

ところで、サルスベリの中国名は「紫薇(しび)」である。とても綺麗な名前だが、紫色の薔薇(バラ)と読んでしまいそうである。紫微(王宮)に多く植えられたから命名されたそうだが、その別名が日本でも有名な「百日紅(ひゃくじつこう)」である。

たびたび無粋だが漢文を一つ。ある「花譜」に「紫薇、一には百日紅と名づく。四五月、始めて花(はなさ)き、開謝接続(咲いたり散ったりして)、八九月に至る可(べ)し」とあるように、とても長い間、咲いててくれる。もちろん、同じ花が百日咲いているわけではない。その点は、ムクゲと同じである。

実は、日本禅録に用いられる「百日紅」は、直接、サルスベリを言うものではない。その別名に掛けて人生の無常を説くのである。ある禅匠の百箇日忌の法語に「百日紅過春作夢(百日、紅過ぎて、春、夢と作(な)る」とある。これは、中国のことわざに「人に千日の好無く、花に百日の紅無し(凋まない花はない)」(『水滸伝』第四十四回)と言われるところから来ている。

一日のムクゲも、百日のサルスベリも、散っていくのに違いはない。さて、どう散っていくか。六十の小生は、まだその答えがみつからないでいる。

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ハスの花―衆生、本来、仏なり



160803-1.jpg先般は、ムクゲの花についてラチもない話をしたが、仏教の花と言えば、やはり、ハスの花である。泥の中から出て、その汚れに染まらないハス。「新荷仏」という言葉さえある。

7月の中旬、臨済宗のある本山を訪ねたが、境内の池には、もうハスの花が満開であった。施食会(せじきえ)に参加した塔頭(たっちゅう)寺院の精霊棚(しょうりょうだな)にも、ハスの花が献じられていた。「ひとつき早いなあ」と思った。

小生の山寺のハスが咲くのは、8月に入ってから。それも、お盆に近づいてからである。小さな池ではあるが、毎年、花を咲かせてくれる。池には山からの水が引かれているから水温も冷たく、そのぶん、開花も遅い。しかし、小生の山寺の施食会は、8月19日だから、ちょうどいい具合にハスの花を精霊さんたちに供えることが出来る。

開いている花を一本、ツボミの花を一本、開いている葉を一本、巻いている葉を一本。そして、花を落とした、まだ青々しいハチスを一本。毎年、供えるのはこの5本と決めている。これで十分である。ゾクっぽいが、すべてタダである。小生は、8月に花を買ったためしがない、ありがたいことである。

160803-3.jpgところで、またもや無粋な話であるが、なぜ、ハスが仏花の代表的存在であるのか。もちろん、宋の詩人周茂叔が「愛蓮説」に「蓮は淤泥(おでい)より出(い)でて染まらず」と歌うように、泥の中から綺麗な花を咲かせるからだが、ハスのツボミの中には、既に実が結ばれており、一切衆生が本来的に仏性を具えている喩えに用いられるからだと思う。

池のハスよ、ゆっくり育ってくれ。衆生、本来、仏なり。

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梶谷老師の墓参り

 

160722.jpg私の修行僧堂の師家であった梶谷宗忍老師(1914~1995・相国寺派前管長)の墓参に行ってきた。
墓は平成8年1月に一周忌を迎えるにあたり、相国寺から分骨して老師の生誕地である大分県佐伯市西野浦に建立されたものである。
大分には仕事の関係で何度も訪れているが、これまでなかなか足を運ぶことができなかった。今回は、修行時代の先輩にあたる方の新忌斎(49日法要)が佐伯市の寺院であり、法要後、参列した会下(僧堂OB)の方の呼びかけで実現した。

墓は入り江から山麓にかけて建ち並ぶ集落のはずれにあり、生家の墓の隣りに建てられている。
皆で線香を手向け大悲呪一巻を諷経。会下と共にお参りしたからか、僧堂を出て数十年が経つが、当時の自分に戻った思いがした。

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長岡禅塾訪問

長岡禅塾1.jpg

そぼふる雨の日の朝、京都府長岡京市にある長岡禅塾を初めて訪ねてまいりました。

長岡天神の森に連なる形で建っている長岡禅塾は、大学生を対象にした禅の寄宿塾で、昭和11年、日商岩井(現・双日)の前身である岩井商店の創業者岩井勝次郎氏によって設立されました。今も、関係企業や団体からの寄付金によって運営されているため、塾生は寮費を払うことがありません。

宗教法人(お寺)ではなく公益財団法人としているため、特定の宗派に属しているわけではありませんが、禅の実践生活をしながら大学に通えるように運営されています。

長岡禅塾2.jpg

初代塾長は、その辛辣さより「剃刀香洲」と呼ばれた梅谷香洲老師、二代目は西田幾多郎博士の高弟であった森本省念老師、三代目現塾長の浅井義宣老師と引き継がれ、現在は、副塾長として塾生ならびに通参の社会人の指導に当たっておられる北野大雲老師がおられます。

この長岡禅塾に寄宿し、のちに本山管長や僧堂師家になられた方も少なくありません。梶谷宗忍老師(大本山相国寺管長)、糸原圓應老師(平林僧堂師家)、篠原大雄老師(大本山永源寺管長)、道前慈明老師(大本山永源寺管長)などなどです。

現在は塾生が3名しかおらず、さらにそのうち2名は外国人だとかで、非常に運営に苦労をされているようでしたが、それにしてもこの掃除の行き届き具合は驚きでした。また、玄関から取り次いでくれた塾生の立ち居振る舞いは、僧堂の雲水とはちがい、非常にゆったりとした独特のもので、ある意味、感動さえ覚えました。

 

長岡禅塾3.jpg

7月1日からは摂心もあるということで、そういうときには、通参の社会人なども来られるとのこと。それぞれに個室の宿舎があてがわれ、禅堂では坐禅、そして老師に参禅といった僧堂摂心に準じた生活がなされるようです。

禅堂で寝泊まりはしないため、いわゆる単箱や蒲団棚はありませんので一風変わった禅堂ですが、内単と外単があり、たいへん立派なものでした。

1年以上寄宿することを前提に、入塾生を随侍募集されています。また一般の方には、坐禅会や提唱へ参加いただけるようです。詳しくはホームページをご覧下さい。

長岡禅塾4.jpg

さて、このたび、この長岡禅塾副塾長の北野大雲老師の著書を、禅文化研究所から発刊させていただくことになりました。禅門には、豪快、愉快、奇天烈な逸話がたくさん残っています。これらは実はそれぞれの禅者が厳しい修行をし坐り詰めてこそ出てきた話なのですが、老師自ら、そういった話を拾い集め、読み解き、一般の方々に広く知ってもらいたいということで、『禅に親しむ』(予価1300円〈税別〉)と題して9月中旬に発刊予定です。

どうぞお楽しみに。

 

 

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正眼夏期講座


160615.jpgおはようございます。
先週は建仁寺の緑陰講座をご紹介させていただきました。
本日は、岐阜にあります臨済宗系の短期大学・正眼短期大学の夏期講座のごあんないです。

毎年テーマを設けられているようで、今年は「翔 天無私」(しょう・てんにわたくしなし)です。

山川宗玄学長(正眼僧堂師家)の法話、提唱をはじめ、講師に岐阜大学大学院の手塚建一先生、政治学者の姜尚中先生をお招きしての講演、川鰭祐子さんのヴォーカルでジャズコンサートを予定とのこと。

詳細、お申込みなどはこちらをご覧ください。
 



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建仁寺緑陰講座


160610.jpg

各派本山の夏期講座の開催情報が研究所に届く季節となりました。

京都は建仁寺さんでの暁天坐禅会-緑陰講座-のおしらせです。
申込み不要。参加の意思のある方はどなたでもご来山くださいとの由。

坐禅開始は6:30~、緑陰講座は7:10~(終了 8:00前後)。
※最終日7月10日の講座後には粥座(しゅくざ)[朝食]の接待があるそうです。

内容詳細は下記のとおり。

 

7月8日(金)

講師  佐々木 閑先生(花園大学仏教学科教授)
演題 「現代人のためのブッダの言葉」 

 

7月9日(土)

講師 坂東 眞理子 先生(学校法人昭和女子大学 理事長)
演題 「人生後半期の生き方―プラチナエイジをめざして―」

 
7月10日(日)

建仁寺派管長  小堀泰巖老大師 
提唱 碧巌録第六十九則 『南泉画一円相』




なお、私ども研究所で開催するサンガセミナー
来週の14日、火曜日に第一回目を開催させていただきます。
午前がヨガ、午後が墓の法律講座。特に人数制限のある講座ではありませんので、前日まで申込み可能です(当日受付にてお支払い可)。
7月の、「香りを知る」・「傾聴講座」も募集中! ご参加お待ち申し上げております。
*お問い合わせ 075-811-5189 担当川辺まで

建仁寺緑陰講座の続きを読む

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相国寺 観音懺法



160601.jpg生きていればどうしても犯してしまう罪を悔い改める為、懺悔の力によって仏の心を取り戻そうとするのが、懺法(せんぽう)という儀式です(詳しい説明は相国寺のHPをご覧ください)。

この観音懺法が執り行なわれる日には、方丈に伊藤若冲の文殊・普賢菩薩と、複製された動植綵絵30幅が掛けられます(上写真は何年か前にお邪魔し、許可いただいて撮影したものです)。
特別に公開されますのでごあんないを。


公開日:6月7日(火)~14日(火)
*平日は10時~14時。土日は10時~4時までです。
お一人1000円。



相国寺の観音懺法は、鎌倉時代の渡来僧、仁恭石梁(せきりょうにんきょう)と清拙正澄(せいせつしょうちょう)、そして夢窓国師の三大老の協作とされる儀礼ということで、中国宋代の禅の儀礼の様式を色濃く反映しているわけです。
四頭茶会もしかり、美しく調えられたしつらえや僧侶の所作に、日本文化や日本の様式美が受けた影響は計り知れないものがあるのではないでしょうか。

160601-2.jpg観音様に罪穢れを発露悔過するという儀式では、やはり東大寺のお水取り(十一面観音悔過)が全国的に有名ですが、禅宗にもあるわけなのですね。

妙心寺さんや円覚寺さんでは、山門懺法といって、山門の上で執り行われるのだそうです。

ちょうど今月末神社で行なわれる夏越の大祓では茅の輪をくぐり、半年の罪穢れを落とさせていただき、水無月(宮中行事にまつわる菓子)をいただいて、来たる半年の無病息災を願うわけであります。

神仏どちらにも何の違和感もなくお参りする自分を顧みて、それも日本人の良いところだ……などと思う、6月です。


*臨川寺にて相国寺さんの観音懺法についてお尋ねがありましたが、その時はお答えできませんでした。後日ブログにてご紹介しますとお伝えしましたが、覧いただいておりますでしょうか???
是非ご参拝くださいませ。

サンガセミナー 受講者募集中】

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「水墨画を描いてみよう」 於・北鎌倉 東慶寺

 

160520.jpg皆さまおはようございます。本日はごあんないです。

私どものサンガセミナーで、昨年から水墨画講座をご担当いただいている平川功先生。
本年も秋に講座を予定しておりますが、近く6月、北鎌倉は東慶寺さんにおいてワークショップ「水墨画を描いてみよう」が開催されます。

◆6月3日(金)13時~15時   ◆4日(土)10時~12時
於:東慶寺 書院

お申込み、お問い合わせなど詳細はこちらからどうぞ。


これは、「二人の和紙展」と題して開催される紙漉職人・井谷伸次さんと、江戸経師職人・鈴木光典さんのお仕事をご紹介する企画展のワークショップです。
全く描いた事の無い方も大丈夫です。筆の扱いから濃淡のつけ方、コツなどを教わります。
この日は、井谷さんが漉かれる奥出雲の斐伊川和紙に、東慶寺さんに咲く花を描くのだとか。

160520-1.jpgこの季節の境内は、花菖蒲に紫陽花、八重のどくだみにイワタバコ等の花でにぎわいますが、とりわけ楽しみなのが本堂裏の岩肌一面に咲くイワガラミです。ちょうど6月1日から12日まで公開されるとか。
詳細ご確認の上、あわせて是非ご参拝ください。
*お写真はイワタバコです。


*平川先生が描かれた鏡板の松
  季刊『禅文化』241号からは、もくじのカットもお願いしております。お楽しみに!

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大本山東福寺 特別拝観のおしらせ

おはようございます。

現在、京都国立博物館での展覧会にあわせまして、京都禅寺一斉拝観を開催しておりますが、今週末29日からは、東福寺の法堂(仏殿)、禅堂が特別公開されます。
*詳細はこちら

 

160425-1.jpg
東福寺といえば、いつもブログやFBをご覧いただいている皆さまには、ご記憶に新しいかと存じますが、臨済禅師・白隠禅師遠諱を記念して、3月に報恩大摂心ならびに大法要が行なわれました。


ただただ伽藍をご覧いただくのみならず、禅堂ではどのように修行がおこなわれ、法堂ではどのように儀式がおこなわれたのか、ご参拝の皆さまにおわかりいただけるよう、パネルを制作してみました。

160425-2.jpg一ヶ月少し前の話ですが、パネルを見て感無量……の職員一同です。私も写真を見るだに、こみあげるものがございます。


臨黄合議所のFBページにて、全国から集まった雲水さんの修行の姿や、法要の様子はご覧いただいていたかと存じますが、やはり、その地を訪ねてみて、実際に自身の感覚で得るものはまた違う事と存じます。
是非ともご参拝なさってみてくださいませ。お待ち申し上げております。
 

◇東福寺ご参拝の折、お近くの禅寺めぐりをなさりたい方は、こちらをご参照くださいませ。

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春の京都禅寺一斉拝観 スタンプラリー

皆さまおはようございます。
度々ご紹介させていただいております、禅寺一斉拝観
京都国立博物館にて展覧会が開催される4月12日より、5月22日まで(公開期間は、寺院により異なります)京都の禅寺約60ヶ寺が公開されています。

160421.jpg大徳寺塔頭 高桐院

遠諱を記念した大々的な計画で、臨黄合議所(臨済宗黄檗宗には15の本山があります)、禅文化研究所が、京都市観光協会さんとの共催で実施させていただいております。


今回初めてスタンプラリーなるものに仕事として携る事となり、上司(禅僧です)の手作り根性発揮か?!
となるところでしたが、もしかして……と、ゴム印やスタンプで有名なシヤチハタさん(ヤは小字ではないのですよ!)が、スタンプラリーキットを製作販売されていることをWEBで見つけ、ダメ元で「こういう計画が…」とご相談しました所、御関心をお持ちいただき、多大なるご協力を得て、全寺院に立派なスタンプ台を設置する事ができました。

スタンプのデザインはこちらがせねばならない…とのことで、各寺院の象徴的なモチーフを考えて、下記のような感じで作っております。これらのスタンプは、シヤチハタさんのスマートフォンアプリ「iStamp」を使っていただくと、お参りしたお寺のスタンプ台のところで印影をゲットすることができますので、紙媒体でなくてもチャレンジしてみて下さい。
iStampのダウンロードは……App StoreGoogle Play からどうぞ。
160421-1.jpg寺紋もありますが、お寺に拝観してみれば、ああ、これがスタンプになっているのかとわかるようなデザインにしてみました。もしも、もしも、「一体何なのかわからない」というものがありましたら、お問い合わせくださいませ……。


誠に申し訳無いのですが、私自身はスタンプラリーというものをした事が一度も無く、はてさて、お葉書がほんとうに来るのだろうか!?と思っておりましたら、翌日からどんどん届きはじめ、嬉しく思っております。

160421-3.jpg

パンフレット(クリックするとPDFファイルが開きます)を、各寺院や京都市観光協会、京都総合観光案内所〈京なび〉、東京駅八重洲口の京都館情報コーナーでお配りしておりますので、その中にありますスタンプラリー用紙(切り取ってお葉書としてお使いいただきます)をご利用ください。

ご参拝、ご応募、お待ち申し上げております。


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東慶寺の春をいける「二人の花」展



160418.jpg皆さまおはようございます。

北鎌倉の東慶寺さん(臨済宗円覚寺派)。
こちらで開催されている雨宮ゆか先生のお花の御稽古には、私も何度かお邪魔させていただき、その御縁から、研究所でもサンガセミナーにて、“日々の花講座”をご担当いただいております。

過去、とお邪魔しましたが、この度は春の花を、ご住職の御母様井上米輝子さんと、雨宮ゆか先生がいけられます。

境内に咲く春の花がどのようにいかされるのか……。
私も興味津々で是非とも馳せ参じたいところですが、臨川寺特別参拝と重なり、お邪魔する事ができません……。いえ、臨川寺参拝で皆さまとお目にかかれますのは楽しみなのですが。

おすすめの展覧会です。境内に咲く花も、いけられた花も、どちらもお楽しみいただくべく、是非足をお運びになってみてください。

【東慶寺の春をいける 「二人の花」展】

2016年4月23日(土)〜30日(土)
10時〜17時 会期中無休

花器協力(五十音順敬称略);
池田優子、生形由香、打田翠、小笠原加純、
川村晃弘、小泊良、野口悦士、野村亜矢、
橋村大作、橋村野美知、花岡央

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湯島 麟祥院展 記念講演会のお知らせ

おはようございます。

現在、花園大学歴史博物館において、湯島 麟祥院 ―春日局と峨山慈棹―展を開催させていただいております。
何度もご紹介させていただいておりますが、禅文化研究所では、花園大学の調査チームと共に、寺院の宝物調査をさせていただいております。

さらにその後、このように結果報告といたしまして、花園大学歴史博物館にて展覧会ならびに展示にちなんだ講演会を開催し図録を作成、さらにデジタルアーカイブス事業も展開しております。
禅文化研究所デジタルアーカイブス事業

160412.jpg

これまでに調査がほとんど入った事の無かった麟祥院の宝物を、是非皆様にご覧にいれたいと願っております。
さらに、今週13日の水曜日には、記念講演会(於:花園大学教堂)を予定しております。
*詳細は下記
講演会後、博物館にて学芸員によるギャラリートークもございます。


入場は無料、事前申し込みも不要です(但し先着150名)。
駐車場はありませんので公共交通機関をご利用ください。
講演内容は、以下のとおりです。


■2016年4月13日(水)13:00~14:30「湯島麟祥院の歴史」
竹貫 元勝 氏(花園大学名誉教授・正眼短期大学特任教授)

於:花園大学教堂


歴史に親しんだ後にご覧いただく宝物類は、予備知識無く観るのとはまた違って、興味深く親しめる事と存じます。
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。
何卒宜しくお願い申し上げます。

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天龍寺の桜

天龍寺の曹源池庭園といえば、開山夢窓国師作庭で有名です。

160405-1.jpgお仕事で、プライベートで、よくお邪魔して拝見しますが、毎度気づきがあるものです。
天龍寺の塔頭でお生まれになり、ほぼ毎日この庭園を観ている齢70を過ぎた和尚さんが、「この庭ほど素晴らしい庭は無いんやで」と毎度仰る事がそれを物語っています。

今回はことに山に咲く山桜や白木蓮が印象的だったせいか、借景の素晴らしさが身にしみ、作庭をされた夢窓国師のスケールの大きさがこちらに流れ込んでくるようでした。
歴代天皇より、7度にわたり国師号を賜与され、七朝帝師とも称された国の師というべき御方。それは魅力的な人物であったろう……と一人想像してうっとりとしてしまいます。

早朝より3時間弱お邪魔しておりましたが、太陽の光によって、庭の表情は刻々と変化し、いっときも同じ時は無いのです。
是非、お時間に余裕をもってご参拝願いたいものです。

160405-2.jpgさて、参拝者の皆様はこの素晴らしすぎる曹源池庭園に満足し、そのまま引き返してしまう方が多いのもごもっともですが、実はこの奥に多宝殿、百花苑があり、多くの見事なしだれ桜に茶花などが楽しめます。

遠く比叡山まで見渡せる山の上からの景色。えもいわれぬ日本の美しい春です。

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相国寺東京別院

おはようございます。

先日こちらでもご紹介させていただきました「禅と能」についての対談
相国寺東京別院を舞台に、素晴らしいお話が繰り広げられたわけですが……。

私のように、普段京都に住まいし、ストレスの全く無い自転車通勤をしている者にとっては、東京というところは正直駅に着いた途端に、人と物の多さと殺伐とした空気に辟易します。
さらに、品川から渋谷へ移動して…と、なかなかに通勤の人々で混雑した中到着しました、東京別院。

ビルばかりのコンクリートの中にあって、元のお屋敷時代から残る灯籠や庭の木々、木造建築から香る杉の木のかおり。心身がすーーーーっとし、その後どっしりと落ちついてゆくのを感じました。

160402-1.jpg昨今、宗教色というものを毛嫌いして、それをそぎ落とした結果の産物をよく見聞きしますが、“都会のオアシス”などという言葉では到底追いつけない(表現できない)ようなその佇まいは、やはりここがお釈迦様から連綿と続く教えを元に、己と向きあうべく存在する禅寺であるが故だろうと思うのでした。

月に2回、京都より管長猊下と僧堂の老師がいらして、提唱と坐禅会が開催されています。
スケジュールはこちらをご確認ください。

 

 

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禅と能 ―季刊『禅文化』特集記事取材

7月25日に発刊予定の季刊『禅文化』241号の特集(毎号、テーマを決めて特集を設けております)は、「禅と能」。まさに切っても切り離せない両者に焦点を当てたいと思っております。

編集会議において、「やはりこれは、管長・老師といったお立場の方と、能楽師の方の対談記事を目玉としたい……」と考えました。

そもそも、足利義満公の庇護により、観阿弥・世阿弥によって花開き大成された能の世界。
まずは金閣寺のご住職も兼任されている相国寺派管長・有馬賴底老師にご相談したところ、

「それなら是非とも観世宗家・観世清和氏との対談を」。

との願ってもいない鶴の一声で、昨日3月30日、お二方ともご多忙ながらお時間いただく事叶い、相国寺東京別院での対談が実現致しました。


160331-1.jpg聞き手は、能楽に造詣深く、管長や宗家とも親交がおありで、この度明治大学学長となられる土屋恵一郎先生。こちらがお尋ねしたい事を何ともスマートに、ご自身のご意見も交えながらの進行、非常に学ばせていただきました。

法や伝統文化の継承、後継者育成について、日々の修行・稽古について、心身の整え方・呼吸について……などなど、内容は盛りだくさんで、改めて驚くほどの共通点が出て参りまして、拝聴しながらかなり興奮してしまいました。

160331-2.jpg私事で恐縮ですが、20代前半から、禅と能に強く惹かれて参りました。
それぞれの魅力というものはもちろんあってのことですが、感覚的にこの2つを同じと見て惹かれていた理由というのは少しぼんやりしていて、自分の中でもはっきりとした答えが見いだせなかったのですが、今回またとない対談を拝聴する機会を得て、腹にすとんと落ちるものがあり、「そうだったのか!」と、眼から鱗でした。


こちらで詳しい内容はお伝えできませんが、是非とも季刊『禅文化』241号発刊のおりには、お手に取ってご覧いただけたらと願っております。
発刊はまたこちらでもご案内させていただきます。

何卒宜しくお願い申し上げます。


参考記事
ワザとこころ 能の伝承 -京都観世会館-

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托鉢雲水へのお布施の仕方

おはようございます。

僧堂が近くにありますと、およそ決まった日に雲水さんの托鉢姿を見る事があろうかと思います。
お布施をしてみたくても、なんとなく作法もわからぬのでいつも見送るのみ…という方もいらっしゃるかと。
以前にも一度ご案内させていただいたのですが、再度皆さまにお伝えをと思いました。

私の家の前では、報恩大摂心の終わった翌日に、大徳僧堂の雲水さんが托鉢をされていました。
「あぁ、摂心が終わったけれど、僧堂へ帰ってもまた修行が日常なのだなぁ…」と、当たり前の事ですが感慨深く、お布施をさせていただき、お姿お見送りしました。

160328-3.jpg遠諱報恩摂心 托鉢_撮影・研究所職員

さて、意外に京都に生まれ育った人でも知らないのが、雲水さんの出す掛け声。実は、「ほーーーーーぅ(法)」と言っています。そして、京都に住まう多くの方が、小さな子が言う事を聞かない時は、「おーのおっちゃん来るよ」と、まるでなまはげのような扱いをしている事もリサーチ済みです。

正直、雲水さん達は比較的若い方が多く、おっちゃんではないと私個人的には思うのですが......。あの低く腹から出す大きな声が、なまはげや、おっちゃんを連想させるのでしょうか。

そんな事はさておき、托鉢をする雲水さんにお布施をさせていただきたいけれど、方法がわからないのでいつも見送ってしまう......という方の為に、お布施の方法をご紹介です。

1.托鉢の雲水さんの声が聞こえたら、お布施を用意し、合掌しつつ、近寄ってこられるのを待つ。
2.雲水さんが気付いて、自分の前に立たれたら、互いに合掌一礼。
3.雲水さんが首から下げている看板袋の前垂れ(袋の蓋のようになっていて僧堂名が白く書かれている部分)を自分の前に出してくださったら、その上にお布施を置く。
4.雲水さんが前垂れに置かれたお布施を、滑らせるように袋の中にしまえば、また互いに合掌一礼。

無言のうちにこれらの事を終えます。

勘違いしてはならないのが、布施というのは、してあげているのではなく、「させていただいている」「功徳を積ませていただいている」という事。我々(在家の者)が、財施をさせていただいているのです。そしていつか雲水さんは和尚になって法を説かれ、法施となって私たちに戻ってくることでしょう。
六波羅蜜の一つ。
互いに合掌し一礼させていただく朝、なんともありがたく、清々しい気持ちになるものですよ。

160328-2.jpg遠諱報恩摂心 托鉢_撮影・野口さとこ

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天龍寺・臨川寺特別参拝のおしらせ


160128.jpgおはようございます。

本年は、臨済禅師の1150年遠諱(お亡くなりになられてから1150年の節目です)、白隠禅師の250年遠諱(正確には来年)の大法要の年。
それを記念して、様々な行事を開催する予定です。 

京都国立博物館において、4月12日から5月22日まで開催予定の特別展「禅 ―こころを形に―」にあわせまして、京都では「春の京都禅寺一斉拝観」が開催されます。
その中で、禅文化研究所では、約20年以上公開されていなかった臨川寺(夢窓国師のお墓があります)の特別参拝日を設けさせていただきました。

既に定員に達している日もありますが、空いている日にちでご都合つく方は是非ご参拝ください。
この日は天龍寺の法堂や非公開の茶室なども拝見させていただける事となりました。
お申込み、詳細はこちらからどうぞ。

私も、皆様にお目にかかれるのを心待ちにしております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

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大徳寺茶所

160122-1.jpg私用で大徳寺さんにでかけますと必ず立ち寄りますのが、茶所。
大黒天さんが祀られているひっそりとした三門横の休憩所です。

160122-2.jpgこちらでいただくお茶が美味しくて、いつもしばし座って休ませていただき、ほっとしています。

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大徳寺塔頭 高桐院

 


160121-1.jpg青竹にすげ替えられ、清々しく。
花や紅葉の時期はもちろん美しいのですが、冬が一番禅寺らしく、引き締まった空気感がなんとも言えません。

160121-2.jpgこれは昨年12月の終わりに撮った写真ですが、「すべての事があらたまる」新年を迎えるにあたって、私の心の準備までさせていただけるようでした。

京都市観光協会さんによる、京の冬の旅 開催中。通常拝観不可能な禅寺が多く公開されています。

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50回記念 京の冬の旅 ごあんない

京都市観光局さんが主催されている「京の冬の旅」
今回、洛南エリアの東寺さん以外はすべて禅寺!のようです。

151224-1.jpg遠諱記念・春の京都禅寺一斉拝観が待てない方は、まずは冬の京都へどうぞ。

 

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臨済録提唱 ―南禅寺派管長 於:南禅院―

臨済宗大本山南禅寺の南禅院にて、月に一度開催されております管長猊下による、臨済録提唱。
12月は13日(日)の開催でした。

151215-1.jpg私のような在家の凡人には、“提唱”となるとなかなかに難しいわけでありますが、今は亡き堀内宗心宗匠が、弊所から発刊させていただきました『歩々清風』の中で、ご自身がお若い頃に建仁僧堂に参禅なさってらした頃の記述があり、その箇所を自然と思い出すわけなのです。

提唱はわかったようでもあり、わからぬところもあり、ただ高座の上の老大師の頭(おつむ)を拝していると心身清々として、何か益があると感じていました。そればかりでなく、密参を済ませて茶礼、身近かに老大師のおそばにいると、なさること、話されること、その中から何か自然と身につけることができるような気がして、割合せっせと僧堂に通い続けていました。 (『歩々清風』参禅の日々 堀内宗心著より)

151215-2.jpgかねがね、老師方は雲水と同じ質素な日々のお食事のせいか、坐禅(呼吸)のせいか、お肌がツルツルの方が多く、いつもそこに注目してしまうわけなのですが、私の場合、頭(おつむ)を拝するというよりも、お肌を拝しては、なんともさすがであるな…などと不届きな事を考えてみたり、ヨガを始める前は汗の出ない代謝の悪い体質だったのが、冬にコートも着ずに南禅寺まで自転車をこぎ、坐ると汗がぽたぽた落ちるほどで、「これは汗がひいたら風邪をひく」と思ったところで、「そうだ、呼吸するとあたたかくなる!と禅僧たちはいつも言っているな」と思っては丹田を意識し、深い呼吸を心がけ、「ふむ、確かに体があたたかく、冷たい空気が気持ち良い」などと思ってみたり、おおよそ集中しているとは言えぬわけでありますが、それでも、あの凜とした空気の中、老師を感じ、自身の事に思いを馳せる時間は、宗匠が感じていた事と同じであろうかと思うのです。
*お若い頃とはいえ、宗心宗匠のご理解の域や深さと同じにしてはいけないのですが。

151215-3.jpg前置きが長すぎるのですが(これからです皆さま)、今回は臨済の四料揀(しりょうけん)より、「奪人不奪境、、云々」(だつにんふだっきょう、で検索すると色々解釈が出て参りますし、数々出版されている『臨済録』を読み比べてみても面白いかと存じます)。

師、晩参、衆に示して云く、有る時は奪人不奪境。
有る時は奪境不奪人。有る時は人境倶奪。有る時は人境倶不奪。

人は主観、境は客観。時に、主観を否定して客観を重視し、時に、客観を重視して主観を否定する。
また時には、主観も客観も否定し、また時に、主観も客観も肯定する。その先に現われる世界は…。


最後の最後まで拝聴していると、なんでしょう、十牛図の10、入鄽垂手の画が頭に浮かびました。語録の世界も、その時その時、こちらの状態によって訴えかけてくるものが違うのでしょうし、同じ箇所を繰り返し学ぶものなのであろうなと思いました。
次回は1月24日(日)。南禅院にて9時~です。どの季節も良いのですが、冬の禅寺が、やはりそれらしいなと私は思います。どうぞご参集を!

*明日のブログはお休みさせていただきます。

 

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春の京都禅寺一斉拝観 〈2016年開催〉

平成28年春、臨済宗を開かれた臨済義玄禅師の1150年遠諱、ならびに日本臨済宗中興祖である白隠慧鶴禅師の250年遠諱を記念して「春の京都禅寺一斉拝観」を実施すべく準備にとりかかっております(遠諱の詳細はこちら)。

渾身の作。と申しましょうか、我が上司(お坊さんです)が作りました公式サイトはこちら


151211-1.jpg遠諱の一事業として京都国立博物館で開催される特別展「禅 ―心をかたちに―」(平成28年4月12日~5月22日)の展観期間にあわせて、京都市内を中心に、数多い本山をはじめとした禅宗寺院(約60ヶ寺)で通常非公開の寺院や寺宝の特別公開、坐禅会や写経体験・法話など、期間中に特別な催しが一挙に開催されます。
また通常公開寺院においても、期間中スタンプラリーなどを実施予定です。スタンプを集めて応募すると、抽選でプレゼントももらえます。

期間:平成4月12日(火)~5月22日(日)

 

「そうだ 京都、行こう」を、来年の春は「そうだ 京都の禅寺へ行こう!」ということで、宜しくお願い致します。

私自身、研究所でお仕事させていただいている御縁から、様々な禅寺に出入りします。
あの無駄の無い伽藍や庭の美しさ、隅々まで掃除が行き届き、空気まで引き締まっているような空間は、ほんとうに何度お邪魔したお寺さんでも、毎回毎回感動するものです。

庭をテーマに、エリア別に、坐禅会や写経会や茶会に参加。皆さまそれぞれに禅寺との出会い方があるかと存じます。そんな出会いが、自己を知る機縁となりますように。

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金閣寺参拝

 

151209-1.jpg「京都は生まれて初めて!」という小学校4年生の娘さんを連れて、友人が長野から来京。
一番行ってみたい所は?!やはり金閣寺(正式名称鹿苑寺。臨済宗大本山相国寺の門外塔頭ですよ皆さま)!

151209-3.jpg瑞々しい感性と共に参拝する金閣寺には、大人には無い発見があったり、「ん?!」と答えにつまるような質問をされてしまったりと、世間の一般常識や型にはまった自分を崩壊させてくれる良い機会、学びの時間となりました。

151209-4.jpg今年は紅葉も遅かった為、12月に入ったというのにちょうど見頃で美しく。意外と子どもよりも楽しんでいる大人たちでありました。

151209-5.jpg千本玉壽軒さんの、その名も“金閣”。なんともかわいらしい鳳凰、借景の山々まで美しく。
金閣寺納豆入りの餡が入った美味なるお菓子。金閣寺売店のみでの販売だそうです。

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12月8日 成道会

 

151208-1.jpgブッダガヤ お釈迦様が悟られた菩提樹の元に世界中から仏教徒が集います

12月8日。成道会(じょうどうえ)。
お釈迦様がお悟りを開かれた日。覚者(ブッダ)となられた日です。
僧堂では、本日をもって臘八大接心を終え、普段どおりの修行に戻ります。

151208-2.jpgマハーボーディー寺院 お釈迦様お悟りの地に建つ寺院


奇なるかな。
奇なるかな。
一切衆生悉く皆如来の智慧と徳相を具有す。
ただ妄想、執着あるを以ってのゆえに証得せず。

「思いがけず素晴らしい事だ。生きとし生けるものは皆な、生き方というものを知っている。ただ人間は自分の心に取り付かれ、この世からの借り物を自分のものだと思い込んでしまうから生き方が分からなくなってしまうのだ」。

「仏教徒の覚悟」福岡県 ・本岳寺住職  松本浩舜師 臨黄ネットより

151208-3.jpgこの夏、初めてブッダガヤを訪れました。今まで色々旅をして世界遺産だの遺跡だのを巡ってきましたが、私の中で他と比べようもなく素晴らしかったのは、大学の卒業旅行で訪れたネパールでのトレッキングで、4200メートルから見た8000メートル級の山々でした。
実際に眺めてこそ、そのものが神と崇められるのがわかったような気がして、あれ以上の感動を今後の旅で得られる事は無いだろうと決めつけていました。


ですが、お釈迦様が悟られた場所では、世界中から集う仏教徒の祈りが捧げられ、あちらこちらで瞑想する人がおり、そのあまりに平和で、静けさが充ち満ちた気というのは、私にたとえようもない心の平穏と静寂をもたらし、8000メートル級の山々(神)を観た時と同じような感動が蘇ってきたのでした。
何ごとも、体験もせず決めつけるというのは浅はかな事だな・・・と思い知らされ、必ずや再訪し、またあの地でしばし坐ってみたいと思っています。

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臘八大接心

ただいま日本の多くの僧堂では、臘八大接心(ろうはつおおぜっしん)のまっただ中です。
*もっと寒い時に…と、1月に大接心をされる僧堂もあり、時期は必ずしも決まっていません。

151203-1.jpgマハーボーディー寺院 インド・ブッダガヤ

これは、お釈迦さまが、苦行では悟りを開く事はできぬと気づかれ、菩提樹の下に坐を組み、12月8日、明けの明星をご覧になられて悟られた事に因んで行われる、禅宗道場ならではの行です。

12月1日から8日の早朝まで、食事にお手洗い、参禅とお勤め以外は、ほぼ坐禅三昧で過ごすという、それはそれは厳しい修行期間なのです。横になって眠る事もしないのだとか。
この期間の私は、寝床に入る時に「あぁ、老師や雲水さん達は横にもならないのだなぁ…」と思い、朝冷たい空気の中眼を覚まし、布団から出たくない気持ちがわき起こってきては、「あぁ、私はぬくぬくと布団の中にいるけれど、僧堂では日の昇る前の一番寒い時にも、坐ってらっしゃるんだなぁ…」と思います。

僧堂で修行する雲水さん達を叱咤激励しつつ、ご自身も行を続けられる接心中の老師のお話が、鎌倉は円覚寺さんの居士林だよりでご覧になれます。
8日の鶏鳴まで、どうか無事修行を終えられますよう祈っています。


151203-2.jpg余談ですが、上写真は、苦行の後スジャータに乳粥を施された後、いよいよお悟り前の坐禅に入られるお釈迦様の前に一人のバラモンが現われ、8束の草をお釈迦様に捧げた地が寺院として祀られている場所です。日本のガイドブックなどには載っておらず、私も運転手が連れて行ってくれて初めて知ったのでした。
お釈迦様ゆかりの場所が多々残る、是非とも再訪したいと願っているブッダガヤの地にあります。

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月釜 於:大徳寺

千利休の月命日の11月28日(土)。大徳寺のいくつかの塔頭にて釜が掛けられますので、久々にでかけてみました。

11月は、炉開きで茶室のしつらえも新たに、火が客の方へと近づき、さらに半年間茶壺でねかせたお茶の口切りがある季節。
茶人の正月とも言われるおめでたい月であります。
道具もどこかしらその喜びを表す物が並び、風炉の季節の軽やかさとはまた違った重厚感があり、「あぁ、いよいよ茶の湯の本格的な季節の訪れだ…」などと思うわけです。

151202-1.jpg本格的も何も、年がら年中稽古もしていますし、日本にはそれぞれに素晴らしい趣きある四季が存在し、その四季とともに育まれた奥深い日本の文化である茶の湯。常に自身と向き合うような道なのでありますが…。


太陽の出ている時間も少なくなってゆき、なんとなく自身の内と向き合うような季節。
さらに炉になりますと、風炉の時とは釜の位置が随分かわり、重心が変化し、自然と丹田に力が宿るような坐り方になるからでしょうか。習い始めてからずっと、一年中、いつも茶の湯が楽しく大好きで仕方がないのですが、炉の季節を迎えて最初の点前の時、必ず毎年「あぁ、やはり炉の点前は良いものだなぁ……」としみじみ思っているのです。

と、月釜の事を忘れていました。主のもてなしにはじまり、訪れる茶人達(客)の心構えまで、様々な人を先生とし、ほんとうに色々と学べる機会なのです。炉の季節の喜びを主客共に味わい、新旧の道具のバランスの絶妙な趣きに感嘆し、味わいつくして大徳寺を後にしました。

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高桐院の紅葉

サンガセミナー、禅の庭入門講座の時は、平日ということもあり参拝者も少なくこのような感じでした。
そして22日には三連休の中日という事もあり、参拝者多数!

151130.jpg特に、こちらのドウダンツツジは殊の外立派で、一体樹齢何年だろう…と思わせるような枝振りです(下写真の右側の赤く染まった木は、一本のドウダンツツジです)。

151130-1.jpgこの日、大徳寺本山では、開山忌(開山大燈国師)が厳修され、有難くも参拝させていただいておりました。

151130-3.jpg
11月も終わりますね。
冷え込んで参りましたが、体調崩さぬよう元気に最終月をお迎えください。

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臨済録提唱 ―於:南禅院―

来年は臨済宗の宗祖・臨済義玄禅師がお亡くなりになられて1150年という節目の年(1150年遠諱・おんき)です。
遠諱を記念した行事が色々と開催されておりますが(詳しくはこちら)、大本山南禅寺さんでは、南禅寺発祥の地・南禅院にて、毎月一回、臨済録の提唱をなさっています。

151127-1.jpg今回は総長さん(本山において、管長さんが法の上の、思想上のトップであり、総長さんは事務方のトップのお坊さんとでもいいましょうか…)がお話しくださいました。

臨済録の中でも有名な、「途中に在って、家舎を離れず。家舎を離れて、途中に在らず」。“家舎”を般若心経の境地、“途中”を観音経にたとえてお話くださいました。
私の中でまだ整理できていないのですが、非常に興味深い内容、とらえ方で、反芻してみているところです。
*ネットで検索すると、この箇所の色々な解釈が出て参ります。是非お探しになってみてください。


さらに、これも臨済録にあります「随所に主となれば立処皆真なり」より、人生における避けてはゆけない大変な事。それによって得た縁を最大に生かして、生かしきって、自身がその中で主となって生きた時、活潑潑地(かっぱっぱっち)、自在な心で生きる事ができるのだという事をお話しになられました。

151127-2.jpg私自身、「これはもうどうしようもない」と思えるような大変な事が起きた時に、避ける事すらできず、今になるとどうしてあの時を乗り切れたのかわからないような事がありましたが、その時に得た様々な縁というものこそ、今に繋がり、自分自身の糧となっていると確信しています。
「大変な事によって得た縁」という考え方は全くした事が無く、目の覚める思いでした。大変な時に得る縁というのは、人生の宝となるのでしょう。

いつぞや、大学のゼミ教授が教えてくれた、中川宋淵老師(三島・龍澤僧堂師家 1907-1984)のお言葉「人生とは、因縁因果の大展開、大活動である!」を思い出し、教えていただいた当初よりも少しはわかってきた気がしたものでした。

来月は12月13日(日)の9時から、南禅院にて。ご参集ください。

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紅葉の大徳僧堂

 

151125-1.jpg毎年、大徳僧堂の紅葉を楽しみにしています。もちろん修行道場ですから中には入れませんか、門前から望む景色や、塀の上の紅葉を見ては、「うぅむ、雲水さんの修行の妨げになりそうなほど美しい……」などと考えては楽しんでいます。

151125-2.jpg今年は7月8月はぐっと暑く、お盆を過ぎれば秋が訪れたのかと思うくらいに涼しく、9月もそのまんま、また10月には暖かくなったりで、11月も小春日和が続いています。定まらぬ気候に私も体調を崩したりしましたが、それは木々たちも同じようですね。

紅葉しないままにチリチリになってしまっている木もあれば、まだ緑一色の落葉樹もあったりします。
「今年の紅葉はあかん!」などと、人間本位で言うのもおかしいかなと思いますが、昨年があまりに当たり年で美しかったのと比較してしまい、少し寂しい気持ちになるのは正直なところです。

151125-3.jpgですが、大徳僧堂の紅葉は変わらず感動的でした。
スッキリ整然とした禅寺に紅葉、良いものだなと思います。

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わが師の斎会

私が静岡県三島市にある龍澤僧堂に掛搭して、雲水のはしくれになって直後、龍澤僧堂で隠棲されていた中川宋渕老師が遷化されました。そして私が参じた鈴木宗忠老師も、5年ほどして遷化されてしまいました。それから早や四半世紀以上が経ち、先日、宋渕老師の33回忌、ならびに宗忠老師の27回忌が、開山白隠禅師の毎歳忌にあわせて勤修されたので、私も末席を汚しに参ってきました。

20151113-1.jpg中央・白隠禅師、向かって右・中川宋渕老師、向かって左・鈴木宗忠老師の各頂相

宗忠老師のあとを嗣がれた中川球童老師も既に遷化され、今は後藤栄山老師が雲水をご指導いただいています。宋渕老師のもとで修行した方達から数えると、すでに四人の老師方の会下が一同に会しての法要です。
同じ釜の飯をいただいたものは、世代が異なっても、一種独特の連帯感があるように思うのは、どこの僧堂でも同じでしょう。

20151113-2.jpg雲水が少ないので、禅堂はがらんどうのようですが、自分が寝起きした場所はやはり懐かしさで一杯です。

禅寺では、こういった年忌法要の前夜に行なわれる宿忌(しゅくき)と、当日行なわれる半斎(はんさい)をあわせて斎会(さいえ)といいます。お昼ご飯を斎座(さいざ)といいますが、粥座(朝ご飯)と斎座との中頃に行なわれるから半斎と呼ばれるのです。

したがって、半斎の後には供養のためのお斎(とき)があるのは当たり前。亡き老師方の思い出話に花が咲きました。

20151113-3.jpg

 

 

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『新装版 雲水日記 -絵で見る禅の修行生活-』

先日もご紹介しました弊所より11月15日発刊予定の、『新装版 雲水日記 -絵で見る禅の修行生活-』。

この書籍の画は昭和30年代に描かれたものです。先日書かせていただいたブログ↑(クリックしてご覧ください)をご覧いただいて、違和感と言いますか、何かお気付きになられませんでしたか???

ヒントはこの写真。って答えですけれど・・・。

151102-1.jpg
雲水さん、着物で畑仕事?!?!
そうなのです。実はこの当時にはまだ作務着が無かったのです。

私は昔から祖父のアルバム(上写真は祖父の写真アルバムより)をよく眺めていましたので、この着物での畑仕事にさほど違和感が無いわけですが、なんとなく作務着って昔からあるような感覚がございませんか?実はそうでもないのですね。
 
「なんだか短いけれど、それでも着物だとはだけて大変だったんじゃないかなぁ…」などと心配してみたりしていました。

151102-2.jpgなんで畑で集合写真?という一枚。私が生まれる前に祖父は他界しましたので聞けないままに・・・。禅文化研究所で働いていると知ったらどんなにか喜んだ事でしょう!色々と話してみたかったです。

それにしましても、尋常じゃ無い畑の作物の元気良さ!ですね。肥料も自家製ですから、よく育つわけなのでしょう。

151102-3.jpg
そしてまた・・・、作務(掃除)の休憩中ですか?!妙心寺の三門をバックに。
身内の事を言うのも変ですが、幼い頃より「かっこいいなぁ・・・」と思いながら(私はちょっと変わっていたようです)眺めていました。

当時の雲水さんのまぁキリリとしている事。他にも色々な写真がありますが、個人が特定されてしまうものが多いので掲載は控えます。掲載したらしたで、「うちのじいさんだよ」、「うちの先々代だよ」なんていうお声が聞こえてきそうで興味深くはあるのですが。



僧堂(臨済宗・黄檗宗)での修行生活。現在も、日々雲水さんたちが修行を続けておられます。
是非ともお手にとっていただきたい本です。どうぞよろしくお願い致します。

『新装版 雲水日記 -絵で見る修行生活-』

 

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相国寺秋の特別拝観

 

151026-2.jpgおはようございます。
12月15日(火)まで、相国寺さんにて秋の特別拝観です。

151026-3.jpg私がお邪魔しましたのは10月12日ですから、現在はもう少し紅葉が進んでいるかと・・・。
秋は開山堂(上の写真は開山堂のお庭、ポスターは開山堂を上から撮影したものですね)が公開されます。
ぴりりと引き締まったあの空間が私は大好きです。
祖師方に気を引き締めていただきつつ、紅葉の美しさにうつつをぬかす・・・。良いのではないでしょうか。

151026-1.jpg*画像をクリックすると大きな画面が開きます。

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季刊『禅文化』238号発刊

季刊『禅文化』の238号が、10月25日に発売となります。

今回の特集は、2017年に中興開山・鉄山宗鈍禅師の400年遠諱を迎える埼玉県の名刹・平林寺です。

151023-1.jpg巻頭は、ご住職の松竹寛山老師による寺史紹介。600年余りに及ぶ歴史を、境内に建ち並ぶ伽藍とリンクさせながらご案内いただきました。どうぞ誌上での境内散策をお楽しみください。

つづいて、関連人物のエピソード、境内を流れる野火止用水の歴史、天然記念物の境内林に生息する動植物についても、それぞれ専門家にご執筆いただきました(史料や図版、系図などを交えてわかりやすくご紹介する工夫をしておりますが、いかがでしょうか?)。

グラビアでは、花園大学歴史博物館で開催中の特別展「武蔵野の禅刹 平林寺 ―伝来の書画名宝展―」展示作品の中から選りすぐった7点を、これも担当研究員の詳細な解説を手引きにご覧いただけます。

151023-2.jpg野火止用水と仏殿 晩秋の平林寺

読書の秋、本誌を通じてしばし歴史の世界に浸っていただけましたら幸いです。宜しくお願いいたします。

 

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2015 秋の大徳寺 特別公開情報



151019-1.jpg11月9日(月)に開催予定の、サンガセミナー【禅の庭入門講座 近世・近代編】の打ち合わせで、大徳寺本坊にお邪魔しておりました。

ありがたい事に、普段拝観もしていらっしゃらない本坊にて、午前中の講義を行なわせていただける事になりました(総長さんのご好意で、方丈前庭園も拝観させていただけます!)。

151019-2.jpgサンガセミナーを開催しますと、アンケートにて、「セミナールームのようなところで椅子が良い」というご意見をいただくのですが(逆にお寺が良いというご意見も、もちろんあります)、大徳寺さんは事務所でも椅子は使っていらっしゃいません。
  
確かに、お膝や御御足が痛くてしんどいかな・・・と、気にかかるのですが、古く趣ある寺社建築の畳の一室で、まるで寺子屋のように学びの時間を過ごすのも良いかな・・・とも思うわけです。
特にお庭やお寺がお好きな方にはこの大徳寺さんの本坊、素晴らしい環境ですので、ご参加の皆様はお楽しみになさっていてください(あと数名でしたらまだ今からでもお申込み受け付けております)。

151019-3.jpgちなみに、現在、大徳寺山内の塔頭のうち、普段公開されていない黄梅院さん、興臨院さん、総見院さんが特別公開中です。 紅葉も先の方がほんのり染まり始めていました。是非ご参拝なさってみてください。

151019-4.jpg


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方広寺観月の夕べ -奥山でふれる能-


151014.jpg臨黄ネットには、臨済宗黄檗宗各派からのお知らせ・講座案内が掲載されています。
私も欠かさずチェックしておりますが、「近ければ是非ともお邪魔したいのに!」と思いました、方広寺さんでの観月会

日時 平成27年10月24日(土) 受付/ 17:00~ 開演/ 18:00

能を代表する番組の一つ、“井筒”の上演があるそうです。
秋の人恋しい、ものがなしい季にぴったりすぎるくらいぴったりの番組。

四季有る日本では、季節によってこちらの心情も変わるもの。
秋には秋の孤独やもの悲しさを感じてみるのも、また一興かと存じます。

お能の世界は、まさに私達人間の生々しい感情そのものを描いているのであって、私はどの番組も他人事とは思えません。
この“井筒”は、美しい女性のお話で、初めての方でも、能面や装束などお楽しみいただけるものと存じます。

秋の夜長を禅寺で。是非お運び下さい。

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臨済録提唱 ―南禅寺派管長 於:南禅院―

 


151013-1.jpg先週金曜日にご案内させていただきました、管長猊下による南禅院においての臨済録提唱。
夜に降った激しい雨も朝にはあがり、朝靄のかかる東山を眺めつつ自転車を走らせました。

151013-2.jpgちょうどこの日は『臨済録』の中でも最も有名な「一無位真人」。
管長猊下のお声が朗々と響き渡る開け放たれた方丈。雨にしっとり濡れた苔とまさに色づきはじめんとする紅葉。
朝にこのような豊かで有難い時間を過ごさせていただくと、一日がまるで違うようでした。

151013-3.jpg11月は23日(月/祝日)の朝9時~です。紅葉狩りにおでかけになる前に是非ご参集ください。

151013-4.jpg

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臨済録提唱 ―南禅寺派管長 於:南禅院―

ブログでも何度もご案内させていただいておりますが、来年、平成28年は、臨済宗の開祖・臨済義玄禅師が遷化(お亡くなりになること)されて1150年の節目の年であり、大法要が行なわれる予定です。

この、50年ごとの大きな法要を、遠諱(おんき)といい、様々な行事が執り行なわれます。
→遠諱事業についてはこちら

151009.jpg臨済宗南禅寺派の大本山、南禅寺さんでは、南禅寺発祥の地でもある南禅院にて、管長猊下による『臨済録』提唱が開催されています。
ちょうど10月は6回目を迎え、明明後日の11日(日)に開催。
8時半に南禅院におこしいただきまして、9時から始まります(毎回参加費は100円(資料代含む))。
是非ご参集ください。

―今後の予定―
第7回目:11月23日(月)
第8回目:12月13日(日)
第9回目:1月24日(日)
第10回目:2月14日(日)

詳しくは南禅寺さんのHPもご覧ください。

*写真は新緑の頃に訪れました南禅院です

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臨済宗黄檗宗、全派の集い

 

151007-1.jpg皆さまこんにちは。
昨日は、臨済宗黄檗宗連合各派合議所による大きな会議が開催されました。毎年開催しますが、本年は静岡県浜松にあります方広寺さんにて開催されました(写真は浜名湖です)。

臨済宗・黄檗宗15派の本山にて、派を運営するにあたり、主たる業務に携る役職の方々が一堂に会し、特に今回は臨済禅師白隠禅師の遠諱についてを中心として話し合いを行なったわけであります。

151007-2.jpg

和尚さん方が到着されると必ず“到着茶礼”というものがあり、お抹茶一服とお菓子をいただき、さらに会議に入る前に必ず、各派の開山さま(そのお寺を開かれたお坊さん)への報恩の気持ちを込めて、小さな法要が行なわれ、管長猊下におでましいただきご挨拶いただきます。
これはもう和尚様方にとりましては当たり前の事として身に染みついていらっしゃると思うのですが、在家で、以前は企業で働いていた私にとっては何度経験しても当たり前とは思えず、毎回経験する度に感動し、良いものだなぁ・・・と思うわけなのであります。

私の卒業しました大学はプロテスタントの大学でしたが、ゼミの教授が入試部長をなさっていた時に、「入試の始まる前に必ずお祈りの時間があり、担当の教授陣で無事を祈るのです。有難い事に入試で何かトラブルが起きた事が無いんですね・・・」とお話されていたのを思い出します。

151007-3.jpg目に見えるわけでもない、形にしてはいどうぞと目の前に出せるわけでもないのですが、やはり祈りというものの尊さ、ありがたさ、大切さを思うのでした。
無事、浜松より帰着し、いつもの研究所でのお仕事再開です。

*臨黄合議所の情報は、Facebookでもご確認いただけます。


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神勝寺 -家庭画報10月号-

 

151001.jpg皆さまおはようございます。
家庭画報の10月号をパラパラとめくっていますと、立派な伽藍が目に留まりました。
広島にある禅寺、神勝寺さんでした。美容室で拝見していた為、携帯では綺麗に撮れない体制でしたのでこのような写真で申し訳無く・・・。
神勝寺を舞台に、花匠・佐々木直喜氏が様々なテーマで花を献じられています。

151001-1.jpgこちら神勝寺さんには、大本山永源寺から移築された含空院、さらに大本山建長寺から移築された禅堂が、国際禅道場となり、新たに人々を迎え入れています。
坐禅体験や禅の庭を拝観、さらに僧堂で雲水さんが食すうどんさながらのおうどんもいただけます。
広島県は福山へおこしの際は、是非ご参拝を。

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夕暮れの一休寺

 

150925-1.jpg

先日の記事のとおり、地域開発を巡って一休寺の庭園借景が存続の危機にさらされています。そんな初秋の或る週末、庭園のライトアップが行われました。

150925-2.jpg「まずは一休寺を知ってもらおう」という試みとのこと。

150925-3.jpg声をあげて叫ぶばかりでなく、見て、感じてもらうという手法にハッとしました。「反戦集会には行かないけど、平和集会なら行くわ」という、マザー・テレサの言葉を思い出します。

150925-4.jpg庭園を照らす灯りは、一見シンプル。ですが見方を誘導することなく、あくまで庭の個性を引き出すことに徹した、計算し尽くされたものなのでしょう。光と影のコントラストが印象的でした。

150925-5.jpgライトアップを担当されたライティングデザイナーの原田武敏氏は、一休寺にほど近い同志社大学ご出身とか。会場では少しお話もさせていただけたのですが、何気ない会話からも、この地に親しみを持ち、心を込められたことが伝わってきました。

150925-6.jpg良い形に収まればと、願います。


一休寺について詳しくお知りになりたい方は、こちらも併せてどうぞ。

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お寺でヨガ -両足院 ヨガスマイル-

春と秋の恒例行事となっていました、建仁寺塔頭・両足院さんでのヨガイベント、【ヨガスマイル】
毎回私の師匠・伊藤加奈子先生(季刊『禅文化』の「技を訪う」にてご紹介させていただきました)が講師としてクラスを担当される為、何度かお邪魔した事がありました。が、この秋が、両足院にて開催される最後の会となるそうです。
*我が師は今回2クラス担当されます。呼吸法のクラスは満員ですが、アーサナクラスはまだお入りいただけるようです。

150916-1.jpgインドでもアシュラム(道場)は、土地のエネルギーの高いところに建てられているはずです。ヨガはどこでだってできますが、やはり、古来より祈りが捧げられ、僧侶が修行をしてきた宗教的、文化的な場所で行なうアーサナ(ヨガのポーズ)は、身体や意識に覚醒を促しやすいのではないでしょうか。

そして、そもそもグル(指導者)について修行するのがまっとうな道とされるヨガですが、このイベントでは、日本全国から選りすぐりの優秀な講師が集まってきています。私自身ヨガをしていますが、波長の合う先生につくのが一番良いと思っています。

150916-2.jpg私の師匠の場合、ほれぼれしてしまうようなアーサナの完璧な美しさはもちろんのこと、たゆまぬ探求心で様々な事を学び続けられている事、そしていつも中道を歩まれていると思えるようなその雰囲気、心身のバランスの良さ、熱心な指導から、彼女以外、他に師はありえないと思って師事しています。
皆様もこのような機会に、素晴らしい師に巡りあわれる事を祈りつつ、ご紹介させていただきました。

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借景の森の危機 -京田辺・一休寺-

6月頃に参拝し、かの静寂の中、命の洗濯をさせていただいた京田辺の一休寺さん。
なんと、方丈庭園の借景となる裏山が、開発によって失われようとしているのだとか。

150915.jpg民意とは反対ばかりをゆく行政の在り方には心底辟易しますが、辟易ばかりしていられません。一休寺さんが署名を集めておられるようですので、皆さまご協力お願い申し上げます。→こちらから署名していただけます。

失われし借景庭園としては、そのご苦労ご心痛を圓通寺のご住職からも拝聴しましたが、繰り返されてはならぬ事と存じます。
これを決定した人物は、宗教的歴史的な遺産を破壊した者として、子々孫々に伝わる恥ずべき行為に自身が関わるという事実をわかっていらっしゃるのでしょうか。


京都市内でも次々と失われてゆく木々たち。
そういえば、もうすぐ京田辺で上映会があるガイアシンフォニーも、我々にとって無くてはならない樹がテーマ。いつもタイムリーな警鐘を鳴らしてくれるガイアシンフォニーですが、まさに今回も。私自身、上映を楽しみにしていますが、より多くの方に意識を持っていただけるよう、こちらでも宣伝させていただきたいと思います(上映会の詳細はこちら)。
皆さま、それぞれどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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雨の麟祥院

 

150914-1.jpg

先週後半は、東京は湯島にあります春日局のお寺、麟祥院さんにて宝物調査をさせていただいておりました。
こちらも色々と勉強になり、大変有意義なお仕事をさせていただき感謝しております。

150914-2.jpg東京もずっと雨が降っていましたが、ホテルでニュースを見て驚愕。自然の猛威を前に言葉もありません。
原発の事に関してもそうですが、自然からのメッセージを無視し、未だに人間は己の力を過信し、利己的な欲に溺れている感が否めません。一人一人の意識の変化を促しているように思えてなりませんでした。
被災した方々の苦しみが少しでも軽減するよう祈るばかりです。

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静岡茶のルーツ



150910-1.jpgクリックすると大きくなります



お茶というと、どうしても臨済宗では茶祖といわれる栄西禅師が、中国よりお茶の種を持ち帰ったお話があまりにも有名です。
私自身お恥ずかしながら知らなかったのですが、静岡茶のルーツはなんと東福寺開山の聖一国師であるのだとか。
静岡を訪れた際、静岡茶の都マップなるものをいただき、その紙面で知ったのでした。中国へと渡った留学僧は、少なからず茶の種を持ち帰ったものなのでしょうか。自身が行ったとしたら・・・やはり持ち帰りますかね???


なぜお茶のラベルを東福寺の管長猊下が揮毫されているのだろう?!と思っていましたが、こういった御縁があってのことだったのですね。

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秋月吟壽-秋の名月と筑前琵琶のゆうべ- 安土摠見寺

 

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滋賀県安土にあります摠見寺さんにて、音楽を通してお寺と地元の交流を深め、近江・安土の発展を願う、第1回目となるコンサートが開催されますので、ご案内させていただきます。

内容としましては、安土城址の伝豊臣秀吉邸跡にて、筑前琵琶「熊谷と敦盛」、仕舞「敦盛」、筑前琵琶「大徳寺」を、筑前琵琶は田中旭泉さんが奏でられ、仕舞は味方玄さんが舞われるとのことです。

幽玄の世界をお楽しみください。

【詳細はこちら】

日時:平成27年10月25日(日)
会場:安土城址 伝豊臣秀吉邸跡
入場料:前売り3,000円 当日4,000円
定員:200名
開場:17:00 演奏19:00~20:30
前売 3,000円/当日 4,000円 軽食・飲料などがついています。
定員200名

主催:安土城址摠見寺保勝会
協力・問い合わせ先:近江八幡観光物産協会(TEL 0748-32-7003)
チケットは近江八幡駅北口観光案内所(0748-33-6061)、または安土駅前観光案内所(0748-46-4234)にて販売しています。

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第40回「京の夏の旅 文化財特別公開」南禅寺大寧軒

以前、南禅寺の塔頭にお仕事で伺いました折、固く閉ざされた門の向こうに少しだけ垣間見える世界がいたく気になっていました。
その“少し”だけでも、向こうに広がる世界がきっと素晴らしいものであろうと、どうしたってわかってしまうような、そんな気配を感じての事。

150903-1.jpg南禅寺大寧軒。室町時代には大寧院があり、その後幾多の歴史的変遷を経て、明治時代に藪内家(茶道)の所有となったそうな。
垣間見えていたのは、池泉回遊式でありながら、茶家の所有らしく茶庭(露地風)の意匠をこらした庭園だったのでした。

150903-2.jpg400坪以上ある庭内には、小間の茶室「環翠庵」が。例えば茶会をするとして、この茶室への席入りも、幾通りあるだろう?!と思うかのような・・・。茶庭としてはなかなか他に類を見ないのではないでしょうか。面白い趣向で茶会ができそうです(現在は南禅寺の所有となり、全く使われていない様子ですが)。

150903-3.jpg琵琶湖疏水を引きこんだ清流には、その証として、しじみの貝殻も目立ち、豊富な水量を誇っており、夏の暑い盛りに訪れましたが、緑一色の世界で水の音を聴き、まさに涼を得るひとときでした。

150903-4.jpg9月30日まで。滅多に公開されませんので、皆さま是非この機会にお運びください。

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武蔵野の禅刹 平林寺-伝来の書画名宝展-

 


150821-1.jpg9月24日より、埼玉にあります平林寺(平林僧堂)の珠玉の宝物をご覧にいれます展覧会、【武蔵野の禅刹 平林寺-書画名宝展】を、花園大学歴史博物館にて開催させていただきます(博物館と禅文化研究所共催)。

150821-2.jpgそのため、花園大学の調査チームの先生方と禅文化研究所の職員が、宝物の数々をお借りする為、平林寺へお邪魔しておりました。



150821-3.jpg展示予定のお軸がならびます。

150821-4.jpg一つ一つ確認作業をさせていただきます。

150821-5.jpgこちらに写っている3幅は、全て14世紀のものだとか。お楽しみに。

150821-6.jpgそしていつも有難く、欠かせない存在。日通の宝物輸送スペシャリストの方々!

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この平林寺は、関東以外の方はあまりご存知無いかもしれませんが、13 万坪におよぶ境内林に囲まれた静寂な空間のなか、開山・石室善玖(直指見性禅師、1294~1389)はじめ中興開山・鉄山宗鈍(霊光仏眼禅師、1532~1617)等の法灯が連綿と受け嗣がれています。
また、広大な平林寺境内の景観は武蔵野の面影を今日にのこし、多くの人々に親しまれています。

150821-8.jpg“知恵伊豆”として知られた名君、松平信綱公(平林寺の檀越・大河内松平家代々の墓があります)が着手し、開削された野火止の用水路は、歴史上の大事業(全長24キロ)としても有名ですが、そんな江戸時代初期の出来事を彷彿させる地でもあります。
この事業によって土地が潤い、人々の生活も豊かになったのだとか。詳しくは、『智恵伊豆に聞け』(文春文庫/中村彰彦)を是非お読みになってみてください。 

150821-9.jpg本展覧会では、歴世住持および中興開基・大河内松平家の関係資料のほか、平林寺にゆかりある黄檗僧・独立性易(1596~1672)の品々や、松永安左エ門(耳庵、1875~1971)の遺愛品をご紹介します。

また、平林寺の永い歴史のなかで蓄積された多彩な美術作品のうち、元時代に遡る中国絵画はじめ中世絵画や近世の禅画などの優品の数々をとおして、武蔵野に華開いた禅文化の魅力に迫ります。
また、記念講演会も開催致しますので、是非ご来場ください。


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【前期】9/24~10/31 【後期】11/2~12/12
於・花園大学歴史博物館 開館時間10:00~16:00/日曜休館

【記念講演会】 於:花園大学教堂

2015年10月14日(水)13:00~14:30
「平林寺に関わった名僧」 竹貫元勝先生(花園大学名誉教授・正眼短期大学副学長)

2015年11月18日(水)13:00~14:30
「平林寺の伽藍と境内」 松竹寛山老師(平林僧堂師家)

入場無料・申込不要 先着150名

 

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東福寺夏期暁天講座のごあんない

 

150730.jpg大本山東福寺にて開催される暁天講座のごあんないです。

来たる8月2・3・4日の三日間 大禅堂で開催されます。
午前6時より坐禅・6時半より法話との由。是非ともご参集いただきますよう、宜しくお願い申し上げます。


※暁天講座のご予約はできません。
※費用は無料です。
※法話後にお茶とお菓子がでます。

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天龍寺 暁天講座のごあんない


150722.jpg
おはようございます。
7月から8月にかけまして、臨済宗各派本山においては、暁天講座が開催されます。

いくつかの本山では既に終わっていますが、これからの本山も。ちょうど、嵐山にあります本山・天龍寺さんでは、今週末開催されます。

蓮も見頃、爽やかな朝のひとときを自己をみつめる時間に使ってみてはいかがでしょうか。
ご案内でした。

【天龍寺HPはこちら】

第一日目:平成27年7月25日(土)
第二日目:平成27年7月26日(日)
午前6時 ~ 午前7時:坐禅(天龍寺 大方丈)
午前7時 ~ 午前8時:提唱「夢中問答」天龍寺 管長 佐々木容道老大師(天龍寺 大方丈)
◆両日共、提唱終了後、素麺をお出し致します
曹源池庭園を眺めながらお召し上がり下さい
◇提唱からの参加も可能です
◇参加費は無料

*写真提供・天龍寺

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禅の風にきく 「白隠禅師の絵説法」

 

150715-1.jpg7月11日(土)に名古屋の徳源僧堂にて開催されました、中外日報さんによる臨済禅師・白隠禅師遠諱記念の講演会、芳澤勝弘先生による【禅の風にきく「白隠禅師の絵説法」】
この日は仕事ではなく、あくまで一参加者ということで楽しみに参りました(個人的に参加したい記念企画などの場合、仕事になりますので・・・もちろんそれはそれで楽しいのですが!)。

150715-2.jpg遠諱の記念という事もありまして、現在妙心寺の管長をなさっている徳源寺の嶺興嶽老師がはじめに御挨拶を。

臨済禅師がお亡くなりになられて1150年、白隠禅師は250年、そして50年ごとに法要を執り行なう事など、皆様にわかりやすくご説明くださいました。なんと嶺老師、50年前の遠諱は修行道場におられ、雲水さんとして体験なさったのだとか(私の祖父のアルバムにも50年前の遠諱の写真がありましたので、今度ご紹介したいと思います)。

50年前よりも芳澤先生の研究のおかげで、白隠さんの書画についてより一層わかるようになり、世間の人々にも知られるところとなった事、その書画の中に大きな教えが含まれている事など、ご説明くださいました。

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芳澤勝弘先生は、国内外で白隠フォーラムを開催され、白隠さんを全くご存知無かった方にもわかりやすく、目から鱗の解説をしてくださいます。この日の参加者の皆様も、白隠さんについてはあまりご存知無いような雰囲気。

まずは5分で完結する、お釈迦様からはじまる仏教史・禅宗史を!
なんということでしょう。日本国にテレビのCMとして流したいほどです(CMには少し長いですか?)。
その後の絵説法解釈では、皆様の感嘆のため息や笑い声も聞かれ、私も改めまして白隠さんの書画の世界に没頭致しました。
死して約250年たってなお、白隠さんは私たちに江戸時代と変わらず、ご自身が遺された書画によって法を説いてくださっています。なんとも尊い事であります。

ちょうど19日には、沼津にて白隠フォーラムも開催されます。これはお仕事でお邪魔しますが、今から楽しみにしております。皆様も是非、白隠さんの説法に触れてみてくださいませ。

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過ぎたるもの

とある日の東行き。
三島(静岡)にある僧堂(修行をするお寺)出身の上司から、「この季節にはまぁ富士山は見えないね」と言われましたが、諦める事無く新幹線ではE席を確保しました。

そうしますとやはり!田植えの終わった美しい田んぼと富士山の共演が見られました。

150710-1.jpg三島の僧堂というのは、龍澤僧堂と申しまして、白隠禅師ゆかりの僧堂でありますが、裏山へ登るとおっきな富士山が望めるのだとか。
修行に疲れたり、悩んでしまった雲水さんを、この霊峰がどれだけ慰め、励ましてきた事だろう・・・と勝手に想像の世界へ。
*とここで、上司から写真提供がありました。素晴らしい!!!(電線入ってますが・・・)

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そんな日本の心ともいうべき富士山と並んで評されたのが我々臨済宗中興の祖である白隠禅師です。

駿河には 過ぎたるものが二つあり 富士のお山に原の白隠

と古来より歌にも詠まれていたり。
その過ぎたるものともいうべき白隠禅師が遷化(せんげ・お亡くなりになる事)されて再来年で250年目の節目を迎えます。50年事に、“遠諱(おんき)”といって、大きな法要を営んだりするのです。

臨済宗黄檗宗各派や禅文化研究所では、皆様により一層、禅の世界、白隠禅師の遺された教えなどを皆さまに知っていただくべく、様々な事業に取り組んでおります。

またこちらでもご紹介させていただきたく、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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東慶寺の夏をいける「二人の花」展 その2

昨日にひきつづき、東慶寺の夏をいける「二人の花」展のご報告を。
お花のワークショップが終わった後は、お待ちかねギャラリーへ(東慶寺さんには早く着きましたので、参拝は済ませておりました)。


東慶寺の境内に咲く花を、雨宮ゆか先生と、寺庭・井上米輝子さんが、フィリピンの籠やガラスの花器などに生けられる展示会。こういう方達の花を見て学び、真似て、自分のものとしてゆく過程は本当に大切だなと思います。
それでは皆様も・・・。夏を涼しくする草花の生かし方です。

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東慶寺の夏をいける「二人の花」展 その1

 

150707-1.jpg6月26日より7月5日まで、鎌倉は東慶寺さんにてお花のレッスンを担当なさっている雨宮ゆか先生と、寺庭・井上米輝子さんの「二人の花展」が開催されていました。

150707-2.jpgこれに伴い、28日には雨宮先生によるワークショップ「夏を生ける」が開催され、お邪魔させていただきました。
会場は東慶寺内の白蓮舎。こんなところで花が生けられると思うだけで、はやる気持ちを抑えがたく。

150707-3.jpg夏らしくフィリピンの籠に生けるのだとか・・・。籠には目が無い私にとって、たまらぬ魅力。
しかも、長らくフィリピンの籠を蒐集してこられた方が、大切に使ってくださる方にと手放されるとかで、ギャラリーにて販売もされていたのです。しかもこれが相場を知る者にとっては愕きの良心的すぎるお値段で、随分売約済みになっていましたが、ここでまたはやる気持ちを抑えがたく・・・(すみません)。

150707-4.jpg一人一人、選ぶ花器も違えば、花も違う。それぞれが自身と向き合うような花の稽古なのです。まさに、「みんなちがってみんないい」の世界が出現するのです。

150707-5.jpg私も、日本はもちろんのこと、様々な国で求めてきた籠に花を生ける事はしていましたが、平たい籠に生けた事はありませんでしたので、チャレンジを。
選んだお花は、山荷葉(咲くとこんなに可憐なのだとか!)、韃靼蕎麦(食べてよし!生けてよし!)、ふわりとかわいい鳥足升麻(確かに鶏の足に見えますけれど)、赤紫色の葉が美しいペリシカリアです。素朴な草花が籠の風合いにあうのだろうなぁ・・・と思い、今回はあまり色を使いませんでした。

バスケットや、蓋物、様々な籠がありましたが、皆様が選ばれた籠それぞれに良さがあり、それぞれの生かし方を学べて、目から鱗のレッスンでした。
さて、せっかくですので、研究所に生ける花も、籠月間!を設けたいと思っております。

明日につづく

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一休寺と能楽発祥の碑 -京田辺-

 

150702-1.jpg約一ヶ月ほど前になりますが、京都市内より少し足を伸ばして、京田辺の一休寺(酬恩庵)さんを参拝させていただきました。仕事でも禅寺、休日も禅寺です・・・。

こちらはいわずもがな、一休さんが晩年をお過ごしになられた寺であります。詳細は、一休寺さんのウェブサイトがとてもすっきりと見やすく詳しく、写真も美しいのでそちらをご覧になってみてくださいませ。

150702-2.jpgすっかり力強くなった緑がえもいわれぬ美しさ

150702-3.jpg趣ある開山堂 大應国師の木像が祀られています

都からは少し離れたこのような地の荒れた寺を、元は大應国師が建てられた寺であるという事もあり一休禅師が再興されたわけでありますが、1500年のむかし、一時都が置かれしこの地の“気”を、禅師は愛されていたのではないかなぁ・・・などと思いつつ、広い境内をゆっくりと歩かせていただきました。

150702-4.jpg150702-5.jpg

大應国師
大應国師
大應国師

余談ですが、門前でかなり気になる碑を発見。能楽発祥の碑とな?!

150702-6.jpg→に誘われるままに歩みを進めて参りますと、薪神社へ。確かに能楽発祥の碑があります。が、何の説明も無く、帰ってから調べてみますと、なんとこの地で、金春禅竹(1405~1570)が、一休禅師の為に猿楽を演じたのだとか。

金春流の中興の祖とされ、世阿弥の娘婿でもあり、世阿弥との深き交流でも知られる禅竹ですが、応仁の乱の際に、この近くに移り住み、一休禅師と交流がありました。
そういえば何らかの本で読んでいたと思うのですが、私の場合お恥ずかしながらすぐに忘れるものでして、こうやって足を運んでワクワクしながらその土地の歴史に触れますと、二度と忘れないほどに脳裏に鮮明に焼き付けられるものですね。
思い出深い参拝となりました。

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*一休寺さんの売店で販売されている大徳寺納豆入りの洋菓子、“もくもくじ”。ちまたでは既に有名ですが、私もかなりオススメです。

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天橋立 智恩寺

 


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日本三景の一つ、天橋立へ。同じ京都とはいえ北の端である宮津へは初めて趣きました。
「三景とは、誰が決めたのだ!?」と、誰もが思うところかと存じますが、江戸時代初期、全国を行脚した儒学者・林春斎が『日本国事跡考』に、 卓越した三つの景観として紹介したそうな。
松島も宮島も、訪れてみては「なるほど」と思ったものですが、やはりこちらも。自然のなせるダイナミックな造形美に心打たれました。

150630-2.jpgそしてこの地にあります智恩寺の文殊菩薩はこれまた日本三文殊の一つとして有名ですが、実はこちらの寺院、臨済宗妙心寺派の禅寺なのであります。ご開帳は年に数回らしく、そのお姿を目にする事は叶いませんが参拝を。

150630-3.jpgどの地へ趣いても、禅寺の雰囲気はやはり良いものだ・・・と一人納得。こちらのお寺では殊の外、境内に祀られている五輪塔や宝篋印塔にも惹かれました。

150630-4.jpg150630-5.jpgまた、いつも旅をすると、その地に伝来する謡曲にも心惹かれます。願わくば、その土地に縁の番組は、その土地で拝見してみたいものですね。

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禅の風にきく

 

150629.jpgおはようございます。
中外日報さんによる、臨済禅師・白隠禅師遠諱記念の特別企画、“禅の風にきく”

第一回、第二回とも好評のうちに終わられたようで、お次は7月11日に開催されます第三回目。

名古屋市内にあります徳源僧堂が会場ですので、皆様に普段は修行道場として閉ざされている僧堂の雰囲気というものも感じていただけるのでは?!と思います。

講師は白隠禅師の研究で知られる芳澤勝弘先生。
先生のお話に、難しいと思われがちな禅の書画の世界もぐっと親しみやすく、興味深くなる事間違い無し!
さらに現在、臨済宗妙心寺派の管長でもいらっしゃる、ご住職の嶺 興嶽老大師もご臨席との由。
是非ご参集くださいませ。

お申込みは中外日報さんまでよろしくお願い致します。

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東慶寺の夏をいける「二人の花」展

明日、6月26日(金)より、鎌倉は東慶寺さんにて、東慶寺でお花のレッスンを担当なさっている雨宮ゆか先生と、東慶寺寺庭・井上米輝子さんの「二人の花展」が始まります。

150625.jpg
思えば、昨年10月の終わりに東慶寺さんで開催された秋の「二人の花」展を拝見させていただき、雨宮先生の花を拝見し、レッスンを初めて受講して感動した事から、今年のサンガセミナー(京都・鎌倉にて花の講座を開催しました)に御縁を頂戴しました。

もちろん今回もお邪魔して、お二人のお花を拝見し、レッスンを受けさせていただく予定です。
暑い夏に、涼やかな心地にさせてくれる花の生け方を学べる事と、心待ちにしています。
皆さまも、日々の暮らしに花を取り入れてみませんか?


会期:6月26日(金)~7月5日(日)
時間:10時~17時 会期中無休

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しいちゃんのように -鎌倉・円覚寺-


150624-1.jpgそういえばこの素晴らしいお姿をご紹介するのを失念しておりました。
鎌倉サンガセミナーを終えて下山する際、門を出ますとしいちゃんのお見送りが!
熟睡なさっていますが・・・・・・。

150624-2.jpgどれだけ人が行き来しようが、囲まれて写真を撮られようが、つゆ知らず。今日もいつもと変わらず、“今を、我を”生きるしいちゃん。
ただありのままに生きるだけで、誰かを常に癒している。

本来の自己を生きると、おのずと誰かの為になるのだという尊い教えをいただきました。

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半夏生の庭園特別公開 -両足院-

150623.jpg臨済宗大本山建仁寺山内にあります塔頭、両足院さんが特別公開中です。

半夏生とは、七十二候の一つ。ちょうど昨日が夏至でしたが、この夏至から11日目が“半夏生”とされています。 そして、その頃に花を咲かせるから半夏生、または花のすぐ下の葉が、半分お化粧をしたように白くなることから半化粧と呼ばれるなど、諸説あるようです。

先日職場の机の上にどくだみを生けていて気がついたのですが、花の下の葉っぱが、半夏生のように少し白くなっていて、そういえば葉っぱなどが似ている?!と思い調べますと、半夏生はドクダミ科、やはり薬草として利尿作用があったり傷口にすりつぶしてぬったりするようでした。
茶花としても用いられますが、花の咲く頃にはドクダミに似通った香りがするとか?!感じた事がありませんでしたが、だとすれば茶室にはそぐわぬのでしょうか。
今度試してみたいと思います。
いずれにしても、じめじめしたこの季節に、とても爽やかで涼しげですね。ご参拝なさってみてください。


【題】半夏生の庭園特別公開
【期間】6月12日(金)~7月9日(木)
【料金】大人600円 小中学生300円 小学生未満無料
【時間】10:00~16:30(17:00閉門)
【茶室特別公開】如庵写し「水月亭」特別拝観
呈茶 於「臨池亭」 別途 500 円
【会場】 臨済宗 建仁寺塔頭 両足院

このような拝観情報は、スマホアプリ・京都禅寺巡りでも公開中!
どうぞよろしくお願い致します。

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如意庵茶寮 安寧 -鎌倉・円覚寺山内-


150622-1.jpgまるで自身がお寺の静寂の中に溶け込んでしまい、まさに安寧を得るかのような・・・・・・。

お寺カフェやお寺バーというものに若干否定的な私でしたが(研究所の見解ではなく、私個人の趣味です)、仕事後に、“円覚寺 如意庵茶寮  安寧an-nei” にお邪魔し、その思いは一掃されました(といっても、それは如意庵さんだから!なのですが・・・)。

150622-2.jpgと申しますのも、床の間のしつらえから生けてある花、器や盛りつけ、全てに主の心とセンスの良さを感じた事と、禅寺らしさから逸脱しないスッキリした佇まい、こちらが日々の暮らしに少しでも取り入れ、お手本にさせていただきたいようなポイントが随所にちりばめられていたからであります。

150622-3.jpg方丈が巧みに活用され、ご本尊に見守られつつ前庭を存分に堪能できます。建築も庭も職人の技が光るホンモノの世界。なんとも贅沢で、五感が喜びます。
円覚寺派管長・横田南嶺老師の『いろはにほへと』も各座席に常備。心の洗濯を!

150622-4.jpg日本の文化の発展に多大なる影響を与えた“禅”ですから、このように訪れる人に感じていただく布教というのも良いものだなぁ・・・と思った次第。

蒸し暑さも吹き飛び、鋭気を養う事ができました。
円覚寺さんにご参拝の折には、ご休憩なさってみてください。

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動植綵絵 複製画公開 -相国寺-

臨済宗大本山相国寺方丈において、伊藤若冲筆の動植綵絵の複製画が公開中です。

150611-1.jpgこの動植綵絵、元々は相国寺蔵でありましたが、明治の廃仏毀釈で寺が弾圧を受けていた折、境内地を守る為に手放されたものであります。
いわばこの三十幅が境内を守ったわけで、それがなければ現在の相国寺さんはどうだったのであろう?!などと思いつつ、感慨深く拝見しました。

150611-2.jpg美術館などで公開される事はありませんので、相国寺の観音懺法会前に方丈で公開されるのみです。
複製とはいうものの、絹本にコロタイプ印刷、さらに絵師により加筆されていますので、「真贋を見分ける・・・」などという世界からも逸脱するかのような・・・。

さらに、歴史的な背景や、この度複製が叶い、観音懺法会にて方丈にお軸を配しての儀式が復活した事など、様々な“おもい”に心寄せる時、確かに伊藤若冲が描いたものではなくとも、色んな思いを載せて、この軸は既に有難き宝、今後も大切にしてゆくべき遺産なのだと思いました。

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土が良ければ・・・

「土が良ければ、何でも大きくちゃんと育つんです。人間も一緒」。

150518.jpg見たことも無いような大きなねぎ坊主が、揃いに揃って太陽の方を向いて背伸びをし、スナップエンドウははちきれんばかり、サニーレタスはまるで美しい花が咲き誇るかのよう。

瑞々しく、生き生き育つ野菜達の美しさに感嘆の声をあげていると、「持って帰りなさい」。
自宅で一口その濃い味をいただくごとに、育てた方の心、はからいを感じ、有難く噛みしめています。
何の味付けもいりません。 

禅寺での感動や気づきは、何ものにもかえがたい私の血肉となっています。

 

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向き合う

“自分との向き合い方”といえば、ほんとうに色々な方法があります。
代表的な坐禅はもちろんの事、茶の湯やヨガに瞑想、読書に旅・・・数えればきりがありません。

150515-1.jpg
わざわざ何かをしなくとも、日々の生活の中で最も重要で、当たり前のように繰り返される自身と向き合う行為といえば、食べる事。
私が尊敬する友人は、「この一皿が、今の自分」といつも言っています。
まさに、その日の精神状態がそのまま隠しきれないものとなって出てしまうのが、料理だなと思うのです。
自身の精神と身体と魂とを養うものとして、特に僧堂や禅寺においても大切にされるこの日々の営み。
なかなか忙しい生活の中で意識するのは難しいかもしれませんが、一度、あえて意識する機会をもうけてはみませんか?

150515-.jpgさらに自身を見つめる、自身と向き合うものの一つに、“花を生ける”という行為が挙げられます。

シンプルな花ほど難しく、形が決まらなかったり、自我が出てしまってなんだかいやらしくなってしまったり、「野に有るように・・・」とはゆかぬもの。

お花のお稽古となると、なかなかに日々の生活では生けにくい立派すぎるものであったり、流派に入門となるとおおごとだったりします。

今回は、日々の生活にそっと寄り添うような花を学びたいと思います。
お床があろうがなかろうが、部屋が狭かろうが飾るところが無かろうが、花瓶が無かろうが(コップだって立派な花器になります)、そんな事は全く関係無く、日々花を生ける事は、自身と向き合う事にほかなりません。
少しのコツとエッセンスを学ぶ事で、ぐっと花の命を生かす事ができるようになります。

150515-2.jpg5月21日(木)、この、「食べる事」・「花を生ける事」を禅寺で体験し、自身と向き合ってみられませんか? 若干名様、まだお入りいただけます。ご参加お待ち申し上げております。

詳細&お申し込みはこちらから

鎌倉でもお花の講座があります。詳細はこちらからどうぞ。

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安楽寺 その2 -信州上田-

150514-1.jpg昨日につづきまして、信州は上田にあります安楽寺参拝についてです。

国宝八角三重塔につきましては、このサイトに詳しいので、引用させていただきます。

*** *** ***

木造八角三重塔は、木造の八角塔としては全国で一つしかないという貴重な建築で、昭和27年3月29日、文化財保護法の規定により長野県では一番早く国宝に指定されました。
立年代は鎌倉時代末期から室町時代初期までのあいだと言われてきましたが、平成16年、安楽寺の依頼を受けた奈良文化財研究所埋蔵文化センター古環境研究室の光谷・大河内両先生の調査の結果、三重塔用材の伐採年代は正應二年(1289年)ということが判明しました。

これにより少なくとも1290年代(鎌倉時代末期)には建立されたことが明らかとなり、わが国最古の禅宗様建築であることが証明されました。

初重に裳階(もこし=ひさし又は霧よけの類)をつけた珍しい形式であるうえに細部も禅宗様の形式からなり、類例が少ないです。

*** *** ***

との事。説明がなくとも、目の前に現れるだけで圧巻。日本建築の粋を結集したものである事は一目瞭然です。この日は木彫をしている友人が一緒でしたので、木の事なども説明してもらい、しばし遠目に、近くから・・・と何度も拝見。

150514-2.jpg遠い宋の国より来日した僧や、留学から帰った僧たちは、かの国に多くみられる八角形の塔を懐かしく思い、見上げたのでしょうか。
私は中国の八角塔は未だ参拝した事がありませんので、なんとなくベトナムの臨済宗寺院を思い出していました。

上田市の文化財マップにて、内部にお祀りされている大日如来の画像も拝見できます。禅宗寺院に大日如来?!仏様だけはそれより以前のものなのでしょうか。
興味のつきない安楽寺参拝なのでした。

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安楽寺 その1 -信州上田-

仕事でもプライベートでも、寺ばかり訪れている私ですが、先日は信州上田を訪れました際、かねてから念願であった安楽寺(元は臨済宗・現在曹洞宗)を参拝しました。

150513-1.jpg鎌倉時代、塩田流北条氏の領地として栄えた塩田平(現在の上田市)の地は、当時の政治の中心であった中央権力(鎌倉)と密接な関わりを持ち、ここ塩田の禅宗寺院は、鎌倉北条氏からも外護を受け、非常に栄えました。

安楽寺の開山・樵谷惟仙(しょうこくいせん)は、留学先の宋より1246年に帰国。荒れ果てた寺を再興(縁起は定かではありませんが、臨済宗の寺院になる以前よりあった古刹のようです)、臨済宗寺院としたようです。

建長寺の開山・蘭渓道隆とも親しく交流があったようで、先日仕事にて、蘭渓道隆禅師像の修復現場を拝見していた私は、そもそも時間が無く、安楽寺に寄る事はできないかもしれないと思っておりましたので、おそらくは禅師が繋げて下さった御縁であると、深く感銘を受け、感謝しました次第です。

150513-2.jpg写真を撮るのは憚られましたので撮りませんでしたが、樵谷惟仙禅師と、二世の幼牛恵仁和尚像も、それは威厳に満ち、お二人のお人柄が偲ばれるようでした。

150513-3.jpg長くなりましたので、我が国最古の禅宗建築様式を誇る八角三重塔につきましては、明日ご紹介したいと思います。

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坐禅と朝バッハ  於:妙心寺金牛院


150501-1.jpgお声かけいただき、出勤前にちょっとユニークな早朝坐禅会に参加して参りました。

「朝バッハ」付きというのが、普通の坐禅会にはない試みです。しかしそもそも、朝バッハってなに?坐禅の後にコンサートでもあるのでしょうか。それとも、流行の兆しが見えるドイツ菓子かなにかの名称?

と、いろいろ考えましたが正解は「朝、バッハの楽曲を演奏(練習)すること」。なんと坐禅中、同じ空間でプロの音楽家による生演奏が行なわれるというのです。

というわけで、一しゅ目はご住職の指導のもと通常の坐禅を行ない、二しゅ目、斎藤孝太郎さんの朝バッハ=「無伴奏チェロ組曲」が流れる中で坐らせていただきました。

坐禅中ですから、聴かせるための音楽ではないはず。それでもつい、意識が心地よいチェロの調べに向いてしまう自分に苦笑でしたが、静かに坐る場で音楽が邪魔だったかというと、決してそうは思いませんでした。以下、坐禅を終えて自分なりの気付きです。

坐禅と楽器演奏は一見まったく異なるもののようですが、自己と向き合うという点で共通していますね。呼吸が大切で、修練に終わりがないことも同じ。心を整える必要性も似ている気がします。「坐禅」と「朝バッハ」、互いに別のことをしながらも自分と向き合う時間を共有していたのかと思うと、帰り道は清々しさもひとしおでした。

私自身、弦楽器の演奏が趣味なのですが、坐禅レベルの緊張感で弾く機会は先生の前に出たときくらい。随分もったいないことをしてきました。今夜の練習は、今朝の張り詰めた空気を思い出してグッと集中したいと思います。

150502-2.jpg坐禅後の茶礼で配られたのは、円相に見立てたドーナツ

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内面からの美しさ

私も楽しみに拝読させていただいております、鎌倉は円覚寺さんの“居士林だより”
横田南嶺老師の提唱内容を、在家の方にもわかりやすいようにご紹介くださっています。

150424.jpg4月20日より、入制大攝心と申しまして、一週間集中的に坐禅の行をされる期間に入っておられます。

いつも思いますが、僧堂の老師方がお元気そうでお肌も艶々(こんな言い方申し訳ないのですが、本当なのです)、雲水さんのなんとも気持ち良い清らかに澄んだ雰囲気というのは、日々の修行の上に、さらにこういった攝心によって、自己と向き合い、身体と心を整えていらっしゃる賜物なのでしょうか。
内面からにじみ出る美しさを感じ、いつも感動します。


以前読みましてこちらでもご紹介した本の中にありましたが、チベット僧の老師のようなお立場の方は、「自分の中の仏が小さくなると行に入ります」と仰っていたのだとか。

禅宗でも悟後の修行が大切と言われ、僧堂ではこういった攝心の期間が設けられ、集中的に坐禅をする時間を取るという事に、修行体系は違えども、同じ仏教の修行での共通点を見いだし、やはり動中の工夫は、静中の工夫あってのこそなのかしらん・・・などと、くるくる思いを巡らせています。
考えている閑があったら、坐禅か瞑想でも実践し、自身の日々の生活がどう変わってゆくのか、実体験してみた方が良いですね。

研究所からは、僧堂での生活をつぶさにご紹介した、『雲水日記』という本を出させていただいております。ご関心ある方は是非!

なお、近々ですと関西では、5月4日(月)10:40~花園大学の教堂で開催される、【花園大学学長講座 禅とこころ】に、横田南嶺老師がご登壇されます。是非お運びください。

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縁のふしぎ

昨今のSNSと呼ばれる各種ツールの拡がりによって、まだ直接には出会った事の無い方と出会ってみたり、他の方の考え方をネット上で知る機会が増えたりと、おおよそ昔では考えられなかった環境に私たちは生きています。
物事には何にしても良い面と悪い面がありますが、私はせっかく今回はこの時代に生まれて来たのですから、コントロールされるのではなく、自身が節度を持ち、有効に活用したいと考えています。


先日も、とある会に参加した際に友人と話していましたら、そのお隣にいらしたお友達が「もしかして、禅文化研究所の方ですか?」と。
「おぉ、このようなマニアックな研究機関をご存知とは奇特な方もいらしたものだ…」と思いお話しさせていただくと、彼女のお母様が以前よりこのブログを楽しみにご覧いただいており、彼女も勧められて読んでくださるようようになったのだとか。

150417-1.jpg円覚寺さんで発売されたクリアファイルをいただきました それぞれに南嶺老師の書と画が!


さらに、こちらでご紹介しました居士林だより(円覚寺管長・横田南嶺老師の日曜説教でのお話や画像が掲載されているブログです)を知るに至り、「南嶺老師のお話が、介護で疲れていた母の支えになっていました」と……。
誰一人直接出会った事が無いところで繋がってゆく御縁のふしぎ、そして今回彼女と出会えて、直接お話をするに至った御縁のふしぎを思いました。


以前、ある和尚様が、「インターネットがあるこの時代にそれを活用しないのは、布教をしないのと同じである」とお話されていましたが、まさにインターネットを通じての布教により、救われている方がいらっしゃるのだという事を知ることができ、とても嬉しく有難く思った次第です。

 

150417-2.jpg最も美しき国宝舎利殿が!雲水さんも捨てがたく…さらに観音様に山門、迷いますね


南嶺老師による円覚寺での日曜説教の日は、私も以前お邪魔しましたが、最近はまたさらに人が増えて溢れているという噂も聞こえて参ります……。
関西でお話を拝聴する機会は少ないのですが、5月4日(月)には、花園大学の学長講座におこしいただける事になっております。午前10時40分から、花園大学教堂にて。是非お運びくださいませ。

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南禅寺管長 臨済録提唱 於:南禅院


150410.jpgおはようございます。

本日10時より、南禅寺山内・南禅院にて、南禅寺派管長・中村文峰老大師による臨済録提唱があります。
これは、臨済禅師1150年遠諱に因んで開催されるものです。
是非みなさまご参集いただきますよう宜しくお願い申し上げます。

 

 

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不審花開

 

150401.jpg

自然界の奇跡的な造形を見る時、神仏の、宇宙の“はからい”を特に感じることができます。
いったい何が、この花を開かせるのでしょう。

東京・麟祥院にて。

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「もうひとつの京都」展

 

150316-1.jpg本日は催しのお知らせです。

3月18日より名古屋の三越にて、京都の工芸作家による合同展覧会が開催されます。
季刊『禅文化』に季節の切り絵をご提供いただいている、切り絵作家・田中道男さんも出展されます。

150316-2.jpg田中さんの切り絵は「絵画」「工芸」「写仏」の三つに分類されていて、基本的に“一品モノ”となる「絵画」はとても密度が高く、素材も吟味されているそうです。今回は、クラフト市と銘打たれてはいますが、そんな「切り絵絵画」の大作も展示されるとのこと。

禅宗寺院を取り上げた作品も多い田中さんですが(高桐院さんのお玄関にも飾られていました!)、色や紙の質感、立体感などをお伝えできないことを常々心苦しく思っておりました。和紙の奥深さを再発見できる機会にもなると思います。お近くの皆さま、ぜひお立ち寄り下さい。

クラフト市「もうひとつの京都」

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麟祥院つれづれ -東京都文京区-

おはようございます。

麟祥院さんでの宝物調査、つづいております。
あまりに美しい椿がたくさん咲いているので、まずは麟祥院椿図鑑を。
椿の種類は2000以上もあるといわれ、さすがに私も数種類くらいしかわかりません。

150312-1.gif

そして、お昼をいただきに外へ出たりするのですが、すぐ近くにとても気になるたたずまいの和菓子屋さんが。

150312-2.jpg壺屋さん。屋根のところにも、のれんなどにもツボツボの紋が。これは気になる!と、中へ入ってみますと、壺の形をした最中や、ツボツボの形をした最中が。ほっこりするような雰囲気なのですが、職人の手仕事のきっちり感もあり、一目で気に入り、ホテルでいただこうと買って帰ってみました。

150312-3.jpg150312-4.jpgどうですかこの感じ!? あんこがたっぷり入っていて、なかなかに食べ応えがありそうだと思いましたが、上品なお味ですぐにお腹の中へ。
こちらのお店、明治維新で大店が「徳川さまにお世話になったのだから」と店を閉じてゆく中、勝海舟に「みなが壺屋の菓子を食べたいと言っているから続けるように」と言われ、今に至るのだとか。
京都とはまた違った江戸の歴史を垣間見るようで、宝物調査の出張といえども、その他諸々学ばせていただいております。

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麟祥院 -東京都文京区-

おはようございます。

宝物調査にて東京に来ております。
くしくも東日本大震災より4年目となる今日をこちらで迎えますのは、本来どこにいようが心を向けることは可能ではあるはずですが、関西におりますのとまた違う緊張感を抱くような心地でおります。

鎌倉では、神道・キリスト教・仏教という3つの宗教が宗派を超えて集い、合同法要が行なわれるようです。臨済宗では、建長寺さん円覚寺さんが中心となっておられます。

様々な価値観の見直しを迫られた大震災。4年がたちますが、未だ困難な生活を余儀なくされている方々の平穏無事を祈るとともに、自身の足下をみつめ、日々のくらしを見つめ直す機会としたい所存です。

150311-1.gifさて、話は変りますが、宝物調査は、東京都文京区にあります、春日局が開基の寺、麟祥院にお邪魔しております。
まさに都会のオアシスとでもいうのでしょうか、ビルに囲まれた中に静寂を保っております。

150311-2a.gif春日局のお寺、いたるところにこの紋が! 垣根やふすま、棚などに配されています。

150311-2.gif

さまざまな種類の椿を植えた垣根が。ちょうどどの木もたくさんの花を咲かせており、見頃となっています。
すばらしい宝物に眼福の極み。楽しみつつお仕事を進めさせていただいております。

150311-3.gif

境内のお庭にユキワリソウが!こんな風に自生しているのを初めてみました。昨日は雪が降りましたが、春の訪れを知らせてくれる花が咲いています。日に日にあたたかくなってゆくことでしょう。

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大徳寺月釜



150304-1.jpg毎月28日には、大徳寺のいくつかの塔頭で表千家の釜が掛かります(大寄せといって、誰でも参加できるお茶会があるのです)。先日もお邪魔して参りました。
若かりし頃より、28日が仕事休みの土日と重なればなるべく行くようにし、色々と学ばせていただいております。

150304-2.jpgこの日はほぼ表千家のお席で、私が稽古している流派の先生方が釜を掛けられるわけなのですが、これまでに様々な流派のお茶会を経験してきて思うのです。
 
皆、茶の湯の稽古をする者は、どちらかの流派に属して点前を習っており、稽古を続けているのですから、恐らくはその流派が好きなのだと思うのです。もちろん私も、好きだからこそ続いています。

150304-3.jpgただ、長く続けてきて、これこそほんとうの学びなのだろうな……と思いますのは、「結局は流派は関係なく、お茶をするその人自身がどうであるか…というところが一番大切なのだ」という事に気づいた事であります。

お茶を習おうとする方に、「どの流派がいいだろう?」と相談されると、昔は「そりゃあ表千家です」と答えたものですが、今は「私は表千家が好きだけれど、結局はどの流派であれ、師事する先生によると思う」と答えています。
これは、宗教でも同じなのだろうなぁ…などと考えています。
ただ、好みや、合う合わないは確かにあるわけで、私はやはり禅宗が好きだなと思っています。

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瑠璃光寺 五重塔 -山口市-

おはようございます。
先日から続いておりますが、山口市にあります臨済宗の古刹、常栄寺さんに宝物調査でお邪魔し、仕事前と仕事後に訪れました寺社をご紹介しております。

150223-1.jpg本日は、曹洞宗瑠璃光寺さんにあります、国宝五重塔を。なんと申しましょうか、瑠璃光寺さんにある……というよりも、この五重塔そのものがもう独立しているような感じで、山口で五重塔といえばまさにこの、大内氏の栄華を色濃く今に残す五重塔なわけであります。
どこから写真を撮りましても……フォトジェニック。

150223-2.jpg大内家26代の盛見が、先代でもある兄の菩提を弔う為に建てたのが、その本人も五重塔の落慶を見ずに戦死したのだとか。

150223-3.jpgこちらの五重塔、その美しさにより、日本三名塔の一つに数えられています(他は、法隆寺・醍醐寺なのだとか)。五重塔も拝観してまわっていますと、ほんとうに色々です。
そのバランスに絶対的な美というものや、価値があり、誰が決めたか三名塔と言われるのでしょうが、好みという意味ではまた別でしょうか。

のどかな田園風景に突如現れる、栄西禅師の生まれ故郷、岡山は吉備津神社近くの国分寺跡の五重塔などは、周りの風景の素晴らしさと合わせて名塔と呼ぶに相応しい五重塔だと思います。
色々巡ってみては、自分の好きな五重塔や多宝塔など、心に秘めつつ日本の宗教建築の美を楽しんでいます。

 

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洞春寺 -山口市-

山口出張での寺社めぐり、続きます。
遊んでいるわけではありません。朝、仕事で常栄寺さんにでかける前と、仕事が終わり、なんとかお天道様が顔をのぞかせてくださっている間に、さっと参拝させていただくわけです。

洞春寺さんといえば毛利元就の菩提寺。
常栄寺さんと並んで山口県を代表する臨済宗の古刹であります。
最近はもっぱらマル住職でその名を知る人も増えているのではないでしょうか。
誇り高き紀州犬のマル住職、昨年末に上司がお邪魔した際もこのとおり。

20150119-1.jpg友人宅で飼っていた紀州犬が、家族以外の者は何人たりとも近寄らせない、近寄ろうものならただではおかぬという気魄に満ちており、お邪魔する際にはびくびくしていたことを思い出します。
そんなマル住職のいる洞春寺に参拝できた!と思いきや、時間が無いからと車の中から門を拝見するのみにて、仕事へと向かったのでした……。

20150119-2.jpg洞春寺の境内には、児童養護施設・山口育児院があります。今から4代前の和尚が日露戦争の戦災孤児救済のために創られた孤児院で、今も現住職が理事長を兼務され、子供たちの成長を見守っておられます。

そういえば、前住職で理事長をつとめられた南禅僧堂師家の日下老師が、「京都から山口へ子供達に会いにゆくと、喜んで迎えてくれるのだ」と、とても嬉しそうににこにことお話してくださった日の事を思い出しました。
こちらの事だったのか…と感慨深く思い出しました。

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常栄寺 -山口市-

昨日につづきまして、常栄寺さんのご紹介。

150217-1.jpg我々がお仕事をさせていただいていた庫裏。立派ですね。青空に映えます。
その前庭が下写真。

150217-2.jpg山口は盆地。とっても冷え込みます。つくばいの水は、朝のぞくと必ず凍っていました。
職員の方達が、そこかしこにとても綺麗に花を生けていらっしゃいます。境内には珍しい花を咲かせる椿の木もあり、興味津々。

150217-3.jpg本堂前の石庭。

150217-4.jpg最後に雪舟のお庭を池のあちらがわから。

150217-5.jpgさて、こちら常栄寺さんでは、臨済・白隠禅師の遠諱事業の一環として、5月23日(土)に、坐禅会を予定しております。
お申し込み、詳しくはこちらからご確認くださいませ。

 

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常栄寺 -山口市-

山口市にあります常栄寺さんに宝物調査でお邪魔しておりました。
常栄寺といえば、雪舟庭で有名ですので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
お寺の歴史などは、こちらをご覧ください。なかなかに複雑です。


150216-1.jpg今回私は山口県は初めてでして、大内氏の如何なる治世により、“西ノ京”と呼ばれるに至ったのかなど、山口の歴史の深さに感銘を受けました。

150216-2.jpg初日は日本全国に寒波が!山口も盆地ですのでとても冷え込みましたが、雪が舞うお庭はまた格別です。さすがに真冬には拝観の方も少なく、雪舟庭を独り占め。

近頃では、近い事もあって、韓国からの団体客の方が多いのだとか。
仕事前の朝早く、仕事後の夕方、調査チームと参拝した寺社など、またご紹介したいと思います。

 

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衡梅院その2 -妙心寺塔頭-

きのうに続きまして、妙心寺塔頭・衡梅院さんのご紹介。

150210-1.jpg衡梅院さんには一風変わった茶室があります。
茶の湯を稽古している者からしますと、「むむ?!普通の茶室とは様子が違うぞ」とすぐに気づかれるかと思います。

150210-2.jpgそれもそのはず、煎茶道にも使える茶室なのだとか。木材の使い方、掛かっているお軸、水屋入り口にありました扁額?!(煎茶道っぽいのです)
その他随所に煎茶道の影響だろうと思われる箇所がみえて、興味深いものでした。
こちら、大正時代に南山城より移築してきた茶室とかで、その名を“長法庵”といい、とても明るくすっきりした風情でした。

150210-3.jpgこの、枝ぶりを生かした窓、水屋の明かり取りなのです。このあたりなど、煎茶道っぽいと思うのですがいかがですか?

150210-4.jpgこちらが茶室の入り口にあります扁額。変わっていますねぇ。
これの意味はここで話してしまうと、参拝される方のお楽しみが減ってしまいますので、参拝された方のみのお楽しみで。
他にも、江戸時代の狩野派の絵師・大岡春卜の龍虎、獅子などの障壁画を拝見させていただけます。
次はいつ公開されるかわかりませんので、是非公開期間にご参拝なさってみてください。


私は、今週か来週には妙心寺の三門を登って参拝してまいりましょう。またご報告します。

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衡梅院その1 -妙心寺塔頭-

京都市観光協会さんの“京の冬の旅”が始まっています。
お昼休みにふらりと妙心寺塔頭、衡梅院さんへ。なんとも贅沢です。

150209-1.jpg応仁の乱で荒廃した妙心寺を復興、中興の祖ともいうべき、雪江宗深禅師が妙心寺住持職を引退された後に、開山となり創建されたお寺です。

雪江宗深といえば、その弟子である、景川宗隆(けいせん そうりゅう)、悟渓宗頓(ごけい そうとん)、特芳禅傑(とくほう ぜんけつ)、東陽英朝(とうよう えいちょう)の四哲が有名で、それぞれ、龍泉派、東海派、霊雲派、聖沢派という派にわかれ、その教えが全国へと広がっていきました。
つまり、現在全国にある3000ヶ寺以上の妙心寺派の末寺は、全てこの四派のいずれかに属しているわけです。

150209-2.jpgそんな師匠と弟子を表現したのが、“四河一源(しかいちげん)の庭”です。
ひときわ目を引く立派な石が、雪江宗深。
そしてその周りを囲むように配置された4つの石が、4人の弟子たちです。
写真ではいまいちわかりませんが、是非参拝していただき、実物をご覧いただきたいものです。

150209-3.jpg風に木々が揺れ、雲から顔を覗かせた太陽が苔の海を輝かせ、山紫水明の中にこそ学ぶ事あり、と作られたのであろう禅の庭を感じるひととき。

修行をする者の為にあるのが禅の庭ではありますが、娑婆に生きるもこれまた修行。
生きていれば避けがたい苦しみや悲しみ、大変な事はどうしてもやってきます。

参拝者の方々の庭をみつめるひとときが、そんな事をふと忘れさせ、自分に帰る時間になる事を祈ります。

明日へとつづく

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節分会

 


150205-1.jpg節分に立春に満月、いろんな事がかさなり、春を迎える準備も一歩ずつ。
より一層「あぁ、今年を迎えたのだな」という気持ちが強まって参りました。

150205-2.jpg私ごとですが近年、節分の日には、通勤道にありますだるま寺さん(妙心寺派法輪寺)にお仕事後、参拝させていただいております。今年も多くの方達で賑わっていました。

毎年の節目節目に決まった行事があるというのは、自身の気持ちや身体にとってもリズムを刻む事になり、良い事だなと思っています。
門前で毎年恵方巻を売っているおばあちゃん、今年もお元気そうで何よりでした。

150205-3.jpg研究所には、どなたが持ってきて下さったのか必ず豆がスタンバイ。
さすがに豆まきはいたしませんが、茶礼の際にいただきました。有難い事でした。

 

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「京の禅寺」が特集されています

 

150204.jpg京阪沿線にお住まいの皆さま、京阪電車の機関誌『K PRESS』をご存じでしょうか?

鉄道会社の機関誌ですから、あくまで「沿線情報」という括りの中で、毎号、趣向を凝らした企画が目白押し。フリーペーパーなのに読み応えがあり、私は毎月発行を楽しみにしています。

最新の2月号では、京都の禅寺が1ページで特集されていました!キーワードを元に、禅についてまとめられています。専門的には「ちょっと違うぞ」という説明もあるのかもしれませんが、

何より一般の人が「へえ、禅についてもっと知りたいなあ」「お寺を訪ねてみようかな」と、興味を持ってくださるきっかけになるんじゃないかなという内容です。

ご遠方の方は、便利な電子版でどうぞ。

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曹洞宗瑞龍寺 -富山県高岡市-

曹洞宗の名刹、高岡は瑞龍寺を参拝しました。
こちらは、加賀藩二代藩主・前田利長の菩提寺で、江戸時代初期の創建。

総門から法堂までが一列に配置され、左に禅堂、右に庫裡、そしてそれらを回廊で結んでいるという禅宗特有の伽藍様式を今に残しています。141224-2.jpg仏殿・法堂・山門は国宝、総門・禅堂・高廊下・回廊・大茶堂は重要文化財に指定。
瑞龍寺大工棟梁山上善右衛門嘉広が印可した秘伝書に掲載されているという禅宗七堂伽藍人体表相図からすると、各お堂が人体の主要な部分に相当するのだとか。
興味深いものです。

141224-1.jpgネットで調べていますと、山門までは砂利が敷き詰められ、山門を入ると芝生が植えられているようですが、これはもう、雪の季節が一番美しいのではないかと思わされます。

141224-3.jpgそしてこちらの禅堂、現在は修行僧はいらっしゃらないとのことで、一般の坐禅に使われているのだとか。なんとも贅沢な空間ですね。

色々と寺院を訪ねていますが、やはり禅宗寺院のスッキリ、凜としたたたずまいはことのほか惹かれるものがあります。
また、この高岡市には、臨済宗本山・国泰寺さんもあります。以前訪れましたので今回は参拝しませんでしたが、高岡市を訪れた方には是非とも臨済宗・曹洞宗の名刹両方を参拝いただきたいものです。

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山口にて 続

先週末のブログ「山口常栄寺・洞春寺へ」に続き、もう1回おつきあい下さい。
洞春寺にお邪魔した後、ありがたいことに洞春寺のご住職が私を車に乗せて、帰りの新幹線までの間に近隣を少し案内して下さいました。

20141117-nishida.jpgまずは、西田幾多郎(1870~1945)の下宿していたお宅です。この2階に住んでおられたとのこと。
ご存じの通り、西田幾太郎は、京都学派・西田哲学の創始者である著名な哲学者で、鈴木大拙とも石川県専門学校(四高)時代からの親友です。
石川県で生まれ、東京帝国大学を卒業後、四高で教鞭をとり、明治30年9月にこの山口の山口高等学校勤務となりました。
そのうちの一時期にここ岡部氏の一室に居住していたとのこと。
このお宅は洞春寺の檀家さんのお家とのことで、一時、解体するような話になったところ、西田が住んでいた部屋を崩すなどしてはいけないとの反対をうけて思いとどまられたとのこと。今はどなたもお住まいではないようですが、こうして保存されていました。
立て看板によると、山口市は、当時、日本で最初にフランシスコ・サビエルによってキリスト教の伝道が行なわれた場所である「大道寺跡」が発見されたばかりで、そのためにキリスト教に感心を向け、また当時の山口高校の北条校長の影響を受けて明治30年頃から妙心寺で坐禅をするようになり、山口時代に宗教的感心を持つようになって精神的転換がなされたようだとのことでした。

20141117-_ryufuku1.jpgさて、西田の下宿のすぐ近くにあるのが曹洞宗龍福寺というお寺。葺き替えられたばかりの檜皮葺が美しいです。
ここは、毛利元就の長男である隆元が、養父の大内義隆公の菩提寺として建立したお寺とのこと。もともとこの境内は大内の平城「大内館」の跡地だそうです。

20141117-_ryufuku2.jpg境内にある大内義隆の辞世の句をしるした石碑があり、

討つ人も 討たるヽ人も 諸ともに 如露亦如電応作如是観

とありました。最後は金剛般若波羅蜜経の一節ですね。義隆は家臣である陶晴賢の謀反により長門の大寧寺(たいねいじ・曹洞宗)に逃れ、大寧寺十三世異雪慶殊(いせつけいじゅ)和尚の弟子となり、その後、自刃されたそうで、その辞世の句だそうです。
敵も味方もどちらの命も、露や稲妻のように儚いものなのだ、という意味でしょう。

この句を称えるように、その横には不断桜がひっそりと咲いていました。

20141117-_ryufuku3.jpgこんな、日帰り山口への旅でした。

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山口常栄寺・洞春寺へ

宝物調査、デジタルアーカイブス事業の打ち合わせで、山口市にある常栄寺(臨済宗東福寺派)にお伺いしました。
新幹線の京都から2時間余り、新山口で降りて、県庁所在地のある駅へ向かうにしては、情緒のありすぎる2両編成のディーゼル列車に揺られ山口駅へ。新幹線など、すべてICカードでタッチして改札を通過してきたのに、結果、山口駅では自動改札はなく、現金で240円をお支払い。ゆったりと時間が流れている気さえしました。

20141117-joei_1.jpg常栄寺は、毛利元就が開基である名刹。立派な伽藍もあり、僧堂もそなえる專門道場ですが、残念なことに今は休単中で雲水はおられません。しかし雪舟の庭として知られる庭園(国の史跡名勝)が方丈裏にあり、拝観者が後をたたず訪れています。

もともとは広島県の安芸にあったのですが、大内盛見の菩提寺である国清寺など複数のお寺と合寺された経緯も有り、以下に記す洞春寺に移され、のちに元就の息子である隆元の夫人の菩提寺である妙寿寺があった現在の地に移されたという遍歴をもつとのこと。

20141117-joei_2.jpg数年前にこの常栄寺に晋山された今井宏泉老師とお話をし、宝物の悉皆調査の依頼を受けました。弊所のデジタルアーカイブス事業にもご協力を頂けるということで、いずれ、デジタルアーカイブス「禅の至宝」に登録させていただくことになりそうです。

その後、タクシーで数分の洞春寺へ。

ここのご住職も先だって晋山式を終えられたばかりの新命和尚ですが、以前より面識があり親しくさせていただいることもあり、また常栄寺と関係のある古いお寺でもありますので、宝物管理に関するお話をさせていただこうかと思い参りました。そういえば以前訪ねた時のことをこのブログで書いておりました

さて、知る人ぞ知るですが、この洞春寺には、「マル住職」と名付けられた紀州犬がおります。そして、この張り紙!

20141117_tohsyun_1.jpg私が玄関に近づいていくと、吠えられはしませんでしたが。そろりと近づいてきて、ブルブルッと身体を震わせて「なにもんじゃい」と言わんばかり。ただ、幸いなことに坊主頭には噛みつくことはないそうです。

それに、昼間は危険性がないと判断し吠えなくても、朝夕、陽が低いときには吠えるとか。なかなかの番犬です。

そしてもう一つ、洞春寺には珍しい物が。玄関の真上にステンドグラスがあるのです。

20141117_tohsyun_2.jpg常栄寺は通常拝観(拝観料必要)されております。また洞春寺には重要文化財の山門と観音堂もあり、自由に拝観できます。どうぞお近くにお越しの際には、お立ち寄りいただきますよう。ただし有髪の方は「マル住職」にご注意あれ。

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東慶寺の秋をいける 「二人の花」展

 

141111-1.jpg境内は秋の花ざかり

鎌倉の東慶寺さんにて一度受講してみたいと思っておりました“挿し花教室”
ちょうど用事があり東京へ趣く日程と都合良く、参加して参りました。

141111-2.jpgこの日は、東慶寺の寺庭・井上米輝子さん(季刊『禅文化』にもご執筆いただいておりました)と、花を教えてくださる雨宮ゆか先生による「二人の花」展が開催中で、それにちなんだワークショップ。普段のお稽古とはまた別に教室が設けられていたのでラッキーでした。

141111-3.jpgレッスンは東慶寺さんのギャラリーにて。なんともかわいい花々が用意されています。この中から、自分の好きなものを選んで生けるのです。好きな花を自由に選べるお稽古!なんと幸せなことでしょう。

141111-4.jpg花器も、先生がお持ちくださった物の中から自由に選んで生けます。これもまた良い!選ぶ花、選ぶ花器、参加者それぞれの個性が出て興味深いものです。

141111-5.jpg花留めや剣山などは使わず自由に生けつつ、先生が要所要所でアドバイスをくださいます。私も流派の花は何年か学んでいましたが、この自由な雰囲気はとても新鮮で有難いものでした。
いくつものヒントをいただきましたので、これからの日々の花生活に生かしたい!と思います。
上写真と下写真、私めが生けました花です。

141111-6.jpgさらに、井上米輝子さんと雨宮ゆか先生の花をご紹介。「どれが米輝子さんのお花で、どれが先生のお花ですか?」とお尋ねすると、「どれだろー。枯れたりするとお互いが入れ替えたりしているので、どれがどれって言えないですね!」と。なんと自由なのでしょう。これもまたまた「良いなぁ・・・」と思いました。

141111-7.jpg様々な種類のタデを生けてらっしゃいます。立派な壺に、タデが主役とは!!!!!

141111-8.jpg蔓のものの生け方の参考になりますね。その他、様々な花器に東慶寺さんの草花が生き生きと生けられており、空間全体が喜んでいるかのようで、とても豊かな時間を過ごさせていただきました。花に触れている時間は良いものですね・・・・・・。東慶寺さんでのレッスンや、雨宮先生のスタジオでのレッスン、是非ともご体験なさってみてください。

141111-9.jpg帰りの新幹線では二重の虹が!有意義な休日となりました。

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白隠フォーラムin沼津

おはようございます。
今週末、9日日曜日に開催されます、【白隠フォーラムin沼津】のごあんないです。
既に会場は満員で、違うお部屋でモニターを拝見・・・との人気ぶりですが、無料ですし、是非ともこの機会におでかけくださいませ。
お申し込み、詳細はこちらから。

141107.jpgなお、来たる平成28年に迎える宗祖・臨済義玄禅師1150年、ならびに翌平成29年に迎える日本臨済宗中興の祖・白隠慧鶴禅師250年の両遠諱にむけ、臨済宗黄檗宗全宗派をあげて大遠諱事業を立ち上げております。

来年には、各地の僧堂や寺院にて、報恩坐禅会を開催予定。ぞくぞくとお申し込みいただいております。
詳細&お申し込みはこちらからどうぞ!

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妙興寺展  一宮市博物館


141029-1.jpg愛知県の一宮市博物館にて、妙興寺展が開催中です。

以下博物館サイトより。

貞和4年(1348)の創建以来、尾張の臨済宗の中心寺院として発展していきました。博物館の常設展示リニューアルオープンにあわせて、新たな国指定の重要文化財、愛知県指定文化財、一宮市指定文化財などをはじめ、これまで公開されることがなかったさまざまな文化財などを紹介し、妙興寺の歴史をたどります。

以前、取材にて妙興寺さんを訪ねた際のブログはこちらからどうぞ。
僧堂である妙興寺、なかなかに宝物を拝見する機会も無い事と存じます。期間中には講演会や体験会なども。詳しくは写真をクリックしてご覧くださいませ。


141029-2.jpg*写真をクリックしていただくと大きくなります。

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京都のお寺をめぐるお供にアプリ「京都禅寺巡り」

今年は毎年よりも秋の来るのが早いのか、朝夕はよく冷え込むようになりました。紅葉も早いかも知れませんね。

さて、弊所のスマホアプリ「京都禅寺巡り」(Android版/iPhone版)には、この秋の特別拝観情報が満載です。

2014-10-08-04.15.jpg

現時点で、妙心寺、東林院(妙心寺塔頭)、大法院(妙心寺塔頭)、萬福寺、東福寺、龍吟庵(東福寺塔頭)、天龍寺、宝厳院(天龍寺塔頭)、弘源寺(天龍寺塔頭)、等持院、南禅寺、相国寺、銀閣寺、大徳寺、高等院(大徳寺塔頭)、興臨院(大徳寺塔頭)、総見院(大徳寺塔頭)、黄梅院(大徳寺塔頭)、酬恩庵(一休寺)、高台寺、圓徳院、花園大学の特別拝観情報やイベント情報を配信しています。随時、追加情報更新中です。

また現在、秋の紅葉にあわせた、「秋のスタンプラリー」機能もご利用頂けます。秋の京都を散策される際には、是非おともに。

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等持院寺宝展のごあんない


141008-1.jpg臨済宗天龍寺派の禅寺“等持院”は、足利尊氏の菩提寺でもあり、歴代足利将軍を祀る廟所として知られています。
秋の特別展では狩野探幽筆「白衣観音・蝦蟇 (がま)図・鉄拐(てっかい)図」、長谷川等伯筆「豊臣秀吉像」などの掛け軸をはじめ、狩野興以筆の襖絵「二十四孝図」「柳下牛図」など、普段は見られない貴重な史料や文化財が公開されます。

是非ご参拝ください。

141008-2.jpg【期間】2014年10月10日(金)~14日(火)
【時間】9:00~17:00(受付終了は16:30)

特別参拝料:600円
お抹茶:500円(等持院特製銘菓“芙蓉の月”付き)
お番茶:300円(等持院特製銘菓“芙蓉の月”付き)

【アクセス】 住所・京都市北区等持院北町
*京都バス61,62,63,65番系統「等持院南」下車北に徒歩7分
*京福電鉄北野線等持院駅より北へ徒歩7分

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甲斐の名刹 恵林寺晋山式

恵林寺晋山式_1.jpg

昨年より宝物悉皆調査に入り、この10月6日から12月13日まで、花園大学歴史博物館で開催する「滅却心頭火自涼 -甲斐の名刹 恵林寺の至宝-」(主催:禅文化研究所・花園大学歴史博物館)の展示品所蔵元である、山梨県甲州市にある乾徳山恵林寺で、去る、9月30日に新命住職である古川周賢老師の晋山式が挙行されました。
弊所はこの調査の関係で老師とも親しくさせていただいていたことで、担当者である私も晋山式の末席に参列させて頂きました。

恵林寺晋山式_4.jpgさすが天下の名刹だけあり、老師の嗣法の師である大徳寺派管長貎下、近隣の向嶽寺派管長貎下、円覚寺派管長貎下、そして、縁のある僧堂師家方、また、近隣寺院はもとより、遠方からも多くの尊宿が出頭参列されました。

恵林寺晋山式_5.jpg三十数年住職をされて、このたび閑栖になられる南條大亨老師の退山式が方丈で粛々と行なわれる中、境内では周賢老師が稚児行列と共に山門に到達されての山門の偈が唱えられていたようです。(私は退山式に出ていたので、参列されていた在家の方から式中の写真を提供してもらいました)

恵林寺晋山式_2.jpg方丈にあがられて晋山の偈を唱えられたのちは、告報通りに晋山式の式次第が進んでいきます。いつも弁舌鮮やかな周賢老師ですが、少々緊張気味のご様子。

恵林寺晋山式_7.jpg一般在家の方々には、人生で何度も遭遇することのないであろう晋山式です。カメラやビデオ、スマートフォンなどで、式の様子を撮影されているのが目立ちました。

さて、僧堂ではないこの寺を選ばれた周賢老師は私との個人的なお話の中で、自分は住職となってからは、発心し禅僧になりたいという人をできるだけ育てていきたいと話しておられました。来春からその第一号のお弟子さんが僧堂に掛搭するとのこと。

私は、この老師の多岐にわたる下化衆生を楽しみにしている一人です。今後、季刊『禅文化』でもご寄稿をお願いしていく予定です。皆さんもお楽しみに。

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大徳寺 曝凉




140922.jpg大徳寺本坊にて開催される曝凉展(宝物の虫干し)のご案内です。
この日は塔頭・高桐院さんでも曝凉が開催されますし、塔頭 総見院・黄梅院・興臨院の秋の特別拝観も開催中(10/11-12/15)。
是非大徳寺山内にて充実した一日をお過ごしくださいませ!

【大徳寺本坊 爆凉展】
2014年10月12日(日)
9:00~16:30
拝観料 1300円

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大徳寺孤篷庵 特別公開のごあんない

 


140919-1.jpg大徳寺塔頭、孤篷庵の特別公開のごあんないです。

茶室「忘筌」や狩野探幽の障壁画を間近で鑑賞できる書院「直入軒」、茶室「山雲床」も一般初公開との事。
私自身とても楽しみにしています。
特に直入軒は、小堀遠州のプライベート空間だったとのこと。彼独特の美意識に触れられる事でしょう。是非ともお運びください。

140919-2.jpg期間:2014年9月28日(日)~10月9日(木)
受付:10:00~16:00
料金:大人 800円 ・ 中高校生 500円
アクセス
○京都駅市バス
・A3のりばから206→「船岡山」下車徒歩5分
・B3のりばから205→「船岡山」下車徒歩5分
○地下鉄烏丸線北大路駅から市バス
・市バス204・205・206→「船岡山」下車徒歩5分
○京阪電車四条駅、阪急烏丸駅(地下鉄四条駅)から市バス
・市バス1・102→「船岡山」下車徒歩5分

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私の思い出



140918-1.jpg
あれは3歳の頃。弟が生まれるというのでしばらく祖母宅に預けられていた私ですが、朝の記憶といえば、近くの京都御苑からやって来る鳩の鳴き声と、どこからやって来るのかは謎だけど割と頻繁に聞こえてくる「ほ~ぉ」の声でした。


「ほ~~~~~~~~~ぉい」と声が伸びるのが、なんかわからへんけど面白い!

なんかわからへんけど、いっぱい声が聞こえてくるのも楽しい!!


唱和して"~~~~~"の長さを競うのがマイ・ブームでした(すみません、幼児の考えることですのでお許しを......)。人数が少ない日はガッカリです(重ねてすみません......)。

声の正体についてはほどなく祖母から教わることになるわけですが、あれから30数年が経ちました。老師がたの中には、きっとあの時の雲水さんもいらっしゃるのでしょうね。

次号『禅文化』(10/25発売)では久しぶりに「吾が師を語る」を掲載させていただくのですが、今回は東福寺派管長・遠藤楚石老師、円覚寺派管長・横田南嶺老師による
対談形式です。

「どんなお坊さまにも修行時代があったのだな」と改めて感じ、同時に自分の思い出もよみがえった次第です。

*写真・水野克比古 絵はがきセットより

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佐藤禅忠展 -鎌倉・東慶寺ー

 


140917-1.jpg鎌倉にあります東慶寺さんにお邪魔しました。
境内は相変わらず季節の花と緑で溢れ、どこを眺めましてもほっと致します。

140917-2.jpg東慶寺内にあります松岡宝蔵にて開催中(11/9まで)の「佐藤禅忠展」を拝見させていただきました。佐藤禅忠師とは、東慶寺の男僧三世(東慶寺は元々尼寺でした)で、関東大震災により壊滅的被害を受けた寺を、観音様を描き続け寄進をつのり、再興された方です。

140917-3.jpg書画を拝見していますと、どんな困難にあっても意志は強固、ユーモアを忘れる事無く、軽やかに生きた禅僧であったからこそ、復興を成し遂げられたのであろう・・・・・などと想像してしまいます。特に画は、美しい観音様もあれば、拝見すると自然と笑みのこぼれてしまう面白いものも!!!“十年目”は特に、最高!!!たまらない!!!です。
是非お運びください。

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「滅却心頭火自涼 -甲斐の名刹 恵林寺の至宝-」 集荷の様子

20140912-1.jpg禅文化研究所のホームページの方で既にお知らせしていますが、この秋の特別展として、「滅却心頭火自涼 -甲斐の名刹◆恵林寺の至宝-」を、花園大学歴史博物館で開催します。

来月からの会期ではありますが、今月末には恵林寺様の新命住職晋山式がありますので、少し早めではありますが、恵林寺へ出展作品の集荷に出向いて参りました。

運送するのは、日本通運の美術品専用輸送車と専門スタッフです。大切な宝物をお預かりするため万全を期しています。

20140912-2.jpg

恵林寺の境内には、「信玄公宝物館」があり、恵林寺蔵の多くの宝物を寄託保存されていますが、今回の集荷にあわせて、事前に恵林寺に一時返却をしていただき、すべての集荷作業は恵林寺の書院にて行なわさせていただきました。

20140912-3.jpg

まずは、一本一本、軸物を吊して、状態を確認し、折れや虫食いの場所などを集荷調書に記載していきます。このチェックには古いものほど時間がかかります。

20140912-4.jpg集荷のための調査を終えたものを、日通の美術スタッフが順次、丁寧に梱包していきます。軸物の箱がきちんと入ってしまうように、とても大きな軸の場合には、それに合わせた段ボール箱をその場で作ってしまうところは、さすが専門スタッフの熟練の技術です。

20140912-5.jpg朝からかかって丸一日を費やして、約70作品の梱包が完了しました。すべて完了すると、こういう形になります。これを翌朝、トラックに積み込んで一路京都へ、という段取りですすみました。

20140912-6.jpg恵林寺の文化財がまとまって寺外にて公開されるのは、今回が初のことだと聞いております。是非、「滅却心頭火自涼 -甲斐の名刹 恵林寺の至宝-」へおいでください。

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禅の至宝 デジタルアーカイブス

 

140908-1.jpg禅文化研究所が今年創立50周年を迎えていることを記念して、この春に特別展、「不立文字展 -禅の書画と典籍・六〇〇年-」という禅文化研究所所蔵品展を、花園大学歴史博物館で開催しました。
この会期中にはとうてい間に合いませんでしたが、来たる10月10日に催す、禅文化研究所創立50周年記念式典に向けて、『禅の至宝 -禅文化研究所所蔵品図録』を編集制作しており、先日、ようやく印刷会社に出稿ができた次第です。あとは出来上がりを待つのみ。来月には、内容のご紹介などしたいと思います。

さて、この図録を制作することになったのは、もともと、禅文化研究所が現在行なっている「禅の至宝 デジタルアーカイブス」事業にあります。臨済宗黄檗宗の寺院で所蔵される書画・墨跡・什物を、デジタル情報としてデータベース化していくものです。
昨年秋に、岐阜県八百津の大仙寺様の所蔵品展「大仙寺展」を開催したのも、この事業による成果でありました。花園大学歴史博物館とともに2回にわたる悉皆調査を行ない、デジタルカメラで撮影したものと、書誌情報を登録していき、その中からピックアップしたものを展覧会に展観したわけです。

140908-2.jpgそして、大仙寺様所蔵の全点のデータの整理がようやく整い、先頃、大仙寺様を訪ねて、ご使用のパソコンに弊所が開発した宝物管理システム「禅の至宝」(正式には未リリース)をセットアップし、データベースを登録させていただきましたところです。

くわえて、このデータをオンライン版の「禅の至宝」にも登録し、またその中からご許可いただける物をwebサイトにて公開していくことをご了解いただけないかと、大仙寺のご住職にもちかけたところ、ご快諾をいただきました。現在進行中の甲斐の恵林寺様のデータベースもあらかじめこのご許可をいただいていますし、もちろん、禅文化研究所の所蔵品に関しても公開する予定でおります。こうして、少しずつでも公開できる宝物が増えていくことになり、ひいては、禅文化にご興味のある方々に、インターネット上でバーチャル美術館として観ていただけるようになることを、これからの目標においているところです。どうぞお楽しみに。

 

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如法寺展 -大洲市立博物館-

 

140829-1.jpg3年前に訪れました、愛媛県大洲市にある古刹、如法寺さん(詳しくは以前の記事にありますので、リンク先をご覧くださいませ)。
当時はあちこちで修復作業が進んでいましたが、このたび、重要文化財でもある仏殿の保存修理を終えられたとのことで、市立博物館で展覧会をされる運びとなったようです。
ご案内をいただきましたので、是非とも皆さまに足をお運びいただきたく・・・。
近くには、臥龍山荘もあり、かの地の文化度の高さに、胸躍らせながら旅をした事を思い出します。木蝋で栄えたお隣の町、内子などの風情も素晴らしく。
また是非とも訪れてみたい地の一つです。
お近くの方は必ずや、遠方の方も旅がてら、是非!

「如法寺展 ~大洲に伝えられた盤珪禅師の歴史と心~」

【期間】平成26年7月23日(水)~平成26年11月3日(月)9:00~17:00
【場所】大洲市立博物館 4F展示室
所在地:松山市大洲市中村618-1 社会教育センター内
電話番号:(0893)23-4107
FAX番号:(0893)24-4107
駐車場:14台 (有料。最初の1時間150円。その後30分毎に80円)
【交通】JR大洲駅から徒歩約5分
【料金】無料

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方広寺夏期講座


140826.jpg皆さまこんにちは。長らくご無沙汰致しておりました。
一つ前の記事に、方広寺さんの夏期講座のご案内を掲載させていただきましたが、とても多くの方がお見えになったようですね。
その様子は方広寺さんのFacebookページからご覧いただけますので是非!

またぼちぼち職員のつれづれ、禅宗寺院情報、弊所からのお知らせなど更新させていただきますので、お付合いのほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

9月18日には、第二回目のサンガセミナーを予定しております。法式声明講座と、引導法語講座という、今回はお坊様方対象の講座となっております。
まだ受付しておりますので、ご関心をお持ちになられた方は、こちらよりお申し込みを!
お待ち申し上げております。

 

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夏期講座 -方広寺-



140808-1.jpg静岡県にあります臨済宗大本山・方広寺さんでの夏期講座のご案内です。
是非ご来山くださいませ。

◆平成26年8月24日(日) 9時30分受付  10時30分開講

〈第40回方広寺夏期講座開催〉

第1講 「私の運命」  方広寺派管長 大井際断老大師

第2講 「柔の真髄」 バルセロナオリンピック銀メダリスト

静岡文化芸術大学准教授    溝口紀子先生

第3講 「私はかく闘った」  元横綱 ・ 千代の富士  九重親方

定員 500名(申込み先着順。定員に達し次第受付終了)

参加費 1.お弁当付 3,500円  2.特別精進料理 5,500円

方広寺HPから申込みPDFダウンロード出来ます。

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さて、禅文化研究所は、明日より18日(月)まで夏期休業とさせていただきます。
本日正午までにいただきましたご注文は本日中に、それ以降のご注文に関しましては、19日(火)以降に発送させていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

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夏期暁天講座 -東福寺-

 

140730-1.jpg下記暁天講座のごあんないです。
来たる8月2・3・4日の三日間、東福寺派本山・大禅堂で行われます。
午前6時より坐禅・6時半より法話とのこと。内容は下記です。

8月2日 「白隠禅画をよむ」
花園大学教授  芳澤 勝弘 氏

8月3日 「禅話」
東福寺僧堂師家
原田 融道 老大師

8月4日 「禅話」
東福寺住持本派
遠藤 楚石 老大師

早朝、涼しいうちの坐禅とお話、是非お運びください。

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通勤路のたのしみ

毎年のようにご紹介しているかもしれません。
この季節になると必ず出勤前に参拝するお寺があります。

140725-1.jpg立本寺さん(京都市上京区・日蓮宗のお寺です)です。
この花ほど、蕾から花が咲き、枯れゆく姿、枯れた後まで美しい花が他にありましょうや。

140725-2.jpg140725.jpgちょうど雨の後で、葉に残るしずくが玉の如く。季節的には違いますが、禅語の“秋露白如玉”を思いました。

*秋の朝、葉の上の露が玉の如く丸くなっている光景。露は紅葉の上ではあかね色に、青葉の上では緑色に姿を変えます。その露の性質を、無我に徹して自由自在にあらゆる立場に身を置く事のできる理想的な修行者とみている禅語です。

140725-3.jpgこの花を仏様の台座に・・・と考えられたのもわかりますね。ちょうど台座のような形で咲く一輪に遭遇できました。

140725-4.jpg散った花びらにもうっとりしてしまいます。

140725-5.jpg枯れてなお・・・花材にも良いですし、蓮の実納豆にも!!!
先日ご紹介しました黄檗宗萬福寺さんの名物です。なんでも隠元禅師が作り方を日本に伝えられたのだとか。こっくりとした、栗のような豆のような滋味深い味がしますよ。ご参拝の折にはお土産にされると珍しく喜ばれると思います。

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暁天講座 -天龍寺-


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おはようございます。
天龍寺さんにて今週末に開催される暁天講座のおしらせです。

 


第一日目 : 平成26年7月26日(土)
第二日目 : 平成26年7月27日(日)

午前6時 ~ 午前7時 : 坐禅 (天龍寺 大方丈)
午前7時 ~ 午前8時 : 提唱 「夢中問答」
天龍寺 管長 佐々木容道老大師 (天龍寺 大方丈)

◇ 提唱からの参加も可能
◇ 参加費無料



両日共、提唱終了後に素麺のご接待があるようです。かの夢窓国師作庭の曹源池庭園を眺めながらいただけるそうな!

この季節には、臨済宗各派の本山にて、一般参加者を対象にしました講座が開かれておりますので要チェックです!!! 既に終わってしまいました本山もありますが、これから開催される情報はなるべくお伝えできればと思っております。
坐禅にご関心ある方は、是非ともこちらもご覧になってみてください。

 

天龍寺さんの季節の花や法要の美しい写真がアップされているツイッターもご覧になってみてください。

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常照皇寺 -京北-

京都市内ではありますが、中心部からおよそ1時間ほど車を走らせた所にあります、常照皇寺(じょうしょうこうじ・臨済宗天龍寺派)を参拝してきました。

140723-1.jpg常照皇寺といえば有名なのが桜。国の天然記念物である「九重桜」、御所から株分けしたといわれる「左近の桜」、一重と八重が一枝に咲く「御車返しの桜」などの名木が揃い、桜の時期には参拝客も多いのだとか。この日参拝してきた事を近くに住む方に伝えると、「今行っても何も無かったでしょ~」と・・・・・・。

140723-2.jpg良きお寺というのは、花や錦が無かろうが良いものです。ちょうど雨上がりの空気が浄められた時に寺に着き、訪れる人もまばらで静寂な境内を心ゆくまで堪能できました。

140723-4.jpgここ常照皇寺は、光厳(こうごん)法皇によって貞治(じょうじ)元年(1362年)に開かれ、歴代天皇の帰依を得た皇室ゆかりの寺です。詫びた山中にあって、伽藍も庭も、その瀟洒なたたずまいは興味深いものでした。

140723-3.jpg天皇は周辺の自然を庭に見立て、寺の裏山を猿帰嶂、滝を白玉泉、山全体を万樹林と名付け、周囲の十勝を選ばれたという言い伝えがあるのだとか。当時からの変遷はいかばかりか想像もつきませんが、山の麓にある境内一帯の環境はおそらくは当時を彷彿させるものがあり、山と一体になった庭を見ていると、時間がたつのも感じなくなるかのよう。

140723-5.jpgこのお庭、下のように、茅葺き屋根の方丈から見る事ができます。そしてなんとご本尊の釈迦如来立像は、方丈の天井近くの鴨居上の仏壇に祀られ、我々を見守ってくださっています。

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そして、怡雲庵(いうんあん・開山堂)。
釈迦三尊に加え、来迎の阿弥陀三尊が16羅漢と共に祀られています。阿弥陀様の脇侍仏は美しい雲坐に乗り、それは美しいお顔をされていて、是非とも直に拝みたいと思っていたのが、この日叶いました。
さらに、お堂の奥には落飾後の光厳法皇の坐像が鎮座。生きてらっしゃるかのような気配をどうしても感じてしまい、言葉を失いました。

140723-8.jpg最後に、裏山の自然道へ。このような景色が広がっていましたよ。ただ、雨あがりの後は滑りますのと、身体を温める為か、まむしが!出てきていましたので、要注意でした。

常照皇寺。どの季節の参拝でもお勧めします。

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そうだ 京都、行こう。


140722.jpg関西人は意外と「そうだ 京都、行こう。」のポスターを見る機会が少ないのではないでしょうか?!
特にテレビも見ない私にとっては(宣伝では流れているのでしょうか?)、新幹線に乗る時くらいしか見る機会がありません。なんと今年の夏は、萬福寺さんではないですか!先日新幹線ホームでみかけて、とても嬉しく思いました。
黄檗山萬福寺といえば、禅宗の一つ、黄檗宗の本山です。研究所もいつもお世話になっております。
中国風の伽藍が皆さまには珍しく、興味を持たれるのではないでしょうか。是非お参りなさってみてください。

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平林寺の庭

 

 

140711-1.jpg野火止平林寺さんのご紹介が続きます。今回は立派なお庭です。
そもそも禅の庭は、修行僧達のものでありまして・・・。雲水さんが修行される僧堂内にありますので一般拝観はなさっていませんが、法要でいらっしゃる方達の、お庭をご覧になられる際の感嘆の声を聞きつつ、仕事をさせていただいておりました。

140711-2.jpg約千坪!の地泉回遊式庭園。江戸中期の作庭と伝えられ、県の「名勝」にも指定されているそうです。
新しく石組みがなされている箇所は、前住職の野々村玄龍老師の指示により作られたのだとか。ダイナミックな大きな流れを感じる事ができます。

140711-3.jpg度々ご住職が作庭に関わられたお庭を拝見する機会に恵まれますが、どのお庭もご住職そのもの。そして、ここが禅宗の庭の一つの大きな特徴ではないかと思えるのが、ご自身が掃除(作務)をなさる為、掃除のしやすい庭である事も大きなポイントなのだそうです。

140711-4.jpg我々一般人が書院などから眺めているのみでは何とも想像しにくいものですが、実際に庭に下りて掃除をしようものなら、その大変さはいかほどか・・・。庭が美しく保たれているその裏には、日々の手入れがある事を忘れてはならないと思いました。

140711-5.jpg以前、とある寺院にお邪魔しました時にも、「あれ、老師がいらっしゃらない・・・」と思っていると、お庭に麦わら帽子で掃除をする人が・・・。庭師かお手伝いの方かな?!と思っていると、その方が振り返られて「おはよう!」と。まさに老師なのでありました。こちらは勝手に「老師様がそんなことを?!」と思うわけでありますが、長年修行をされて来られた方や、禅僧にとっては当たり前の朝飯前でしょうか。禅僧のあるべき良きお姿を拝見させていただきました。

140711-6.jpg禅の庭をご覧になる時は、全てがそうではないかもしれませんが、雲水や僧侶達の修行の為のものである事、お庭を掃除する禅僧の姿なども想い浮かべてみると、また違った見方もできて興味深いものです。
夏椿は、散っても掃除せずに、少しの間だ眺めていたいものですね。彼らもそう思っているのでしょうか・・・・・・。

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平林寺の花

 

 

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昨日ご紹介しました、野火止平林寺。境内でみつけた花たちです。雨あがりでイキイキしていました。まずは擬宝珠の花(上・下写真)。

140710-2.jpg140710-3.jpg山紫陽花。楚々とした風情が美しく、茶花によく使われます。

140710-4.jpg立派な夏椿の木があり、周りには落ちた花が。

140710-5.jpgピントが合っていませんが、ねじ花です。別名、もぢずり。

140710-6.jpg秋海棠も咲きかけていました。お寺には、茶花として生けられるような花が豊富。お庭をめぐっていても飽きるという事がありません。寺院参拝の折には、花にも注目してみてくださいね。

140710-7.jpgおまけ。この子達は毎日庭に遊びに来ているようでした。このお庭を遊び場にとは、センスが良いですねぇ。毎日会っていれば、手から餌でも食べるようになるのではないか?!と思いつつ、彼らの行動を目で追い、楽しませてもらいました。

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平林寺 -埼玉県野火止-


140709-1.jpg埼玉県新座市は野火止にあります平林寺さんに、宝物調査でお邪魔していました。
境内の林が国指定天然記念物に指定されているとの事ですが、その広大な敷地に、入り口すらわからずうろうろしてしまいました。

140709-2.jpg平林寺は、修行僧が修行をする僧堂でもありますので、参拝できる範囲は限られていますが、立派な伽藍を見つつ、広大な林を散歩するだけでも心洗われる事と思います。
現在は青もみじが楽しめますが、秋の紅葉の素晴らしさはいかばかりか・・・・・・と思いました。

140709-3.jpg140709-4.jpg上写真でご紹介した所は、参拝&散策可能です。

歌によく読まれた“武蔵野”。現在は家が建ち並び昔の風情は無くなっていますが、平林寺さんに参りますと、昔の武蔵野の雰囲気を味わえるかのよう。
茶道の稽古でお床にかかる軸にある歌を思い出し、なるほどと思いました。

茶の道は 辿るに広し 武蔵野の 奥ぞゆかしき 月のすむなり

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永保寺 ー岐阜県多治見市ー

 

140702-1.jpg岐阜県は多治見市にあります、臨済宗南禅寺派の永保寺さんを参拝しました。
永保寺さんは個人的に何度かお邪魔しておりますのと、お庭や伽藍の素晴らしさから、皆さまにも是非ご参拝いただきたく、禅と文化の旅でもお邪魔させていただきました、私にとってなじみ深いお寺です。

140702-2.jpg今年は5月中旬にも多治見を訪れましたが、毛虫が大量発生しており、傘をささずにはいられないほどに毛虫だらけ・・・。上から、下まで、毛虫の世界でした。
もちろん永保寺さんも毛虫にとっては天国。。。 この時の景色をまた見ようと山を登りましたが、歩みを進めると多くの蛾が飛び立ち、まだ蛾になっていない毛虫が足下にもたくさん・・・。なかなかに大変な道のりでした。
毛虫に食べ尽くされて、6月だというのに全く葉っぱの無くなってしまった冬の枯れ木のようなありさまの木の痛々しい事・・・。かといって毛虫が悪いわけでもなく。
異常気象や、こういった異常発生など自然現象の原因は、全て人間にあるような気がしますので、なんとなく苦々しい気持ちでした。

140702-3.jpgそれでも、登ってゆくとこの景色。こちらは僧堂でもありますので、修行された雲水さんの中には、恐らくこちらで坐禅などを組まれた方もいるのであろうと、清々しい気持ちになりました。

永保寺さんでは結婚式もされているようですが、“結婚式会場”としてどれだけお金をかけて豪勢に作られた施設よりも、私はこちらの“ほんもの”の建造物、大寺院として選ばれた、土地のエネルギーが高い場所での方が良いなと思います。宣伝をと思ったわけでもないのですが、お近くの方はいかがでしょうか。

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観音懺法 -相国寺-


140618-1.jpg生きていればどうしても犯してしまう罪を悔い改める為、懺悔の力によって仏の心を取り戻そうとするのが、懺法(せんぽう)という儀式なのだそうです(詳しい説明は相国寺のHPをご覧ください)。
毎年6月の17日に大本山相国寺にて執り行われる観音懺法に、初めてお邪魔して参りました。

相国寺の観音懺法は、鎌倉時代の渡来僧、仁恭石梁(せきりょうにんきょう)と清拙正澄(せいせつしょうちょう)、そして夢窓国師の三大老の協作とされる儀礼ということで、中国宋代の禅の儀礼の様式を色濃く反映しているわけです。お茶をされる方はよくご存知の四頭茶会もしかり、美しく調えられたしつらえや僧侶の所作に、日本文化や日本の様式美が受けた影響は計り知れないものがあるな・・・・・・などと思いつつ、絶え間なく続く相国寺特有の梵唄(ぼんばい・声明のこと)に身心をゆだね、自らを省みる時間をいただく事ができました。

140618-2.jpg観音様に罪穢れを発露悔過するという儀式では、やはり東大寺のお水取り(十一面悔過)が全国的に有名ですが、禅宗にもあるわけであります!妙心寺さんや円覚寺さんでは、山門懺法といって、山門の上で執り行われるのだそうです。
今月末神社で行なわれる夏越の大祓では茅の輪をくぐり、半年の罪穢れを落とさせていただき、また来たる半年の無病息災を願うわけで、神仏両方にせっせとお参りする自身に、日本の信仰の面白さを見ています。

*写真撮影は許可をいただいております。

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浜松 方広寺さんへ

 

140604-1.jpg様々なお仕事で趣く禅宗の寺院。
私にとってこれは学びでもあり、趣味でもあり、もちろん一番の目的はお仕事をする為ではあるのですが、毎度楽しみにお邪魔させていただいています。
先日は静岡県は浜松にあります臨済宗の大本山・方広寺さんへ。

140604-2.jpgちょうどご本尊が修復を終え、東京国立博物館でのお披露目も終わりご帰還、ご開帳との由。お仕事後に拝ませていただき、さらに山内を拝観させていただきました。

140604-4.jpg山の斜面を利用して建てられている為、諸堂のおもむきはまた他の本山とは違っています。山を登って眺める屋根の峰には圧巻!そして本堂はご覧のとおり、石垣を築き上げた上にお堂が。

140604-5.jpg元々はこのあたりの土地の神様でもあった半僧坊大権現もお祀りされています。面白いいわれがありますので、是非この頁をご覧ください。開山様との面白いエピソードが掲載されています。
浜松には他にも小堀遠州作庭の庭で有名な龍潭寺、他宗にもお庭で有名な寺などがあります。浜名湖花博とあわせて是非お参りください。

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道前慈明老師が語る「和食 底流に禅の教え」 -読売新聞より-

 

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5月20日の読売新聞夕刊の「今を語る-宗教者の視点」に、臨済宗永源寺派管長・道前慈明老師が、禅の僧堂での食というものについて語っておられます。

語っておられる事は我々に食の大切さを改めてみつめさせてくださるのはもちろんの事ですが、語らずとも、そのお顔の表情やお肌のツヤが、老師の日々のくらしを物語っていますね。


写真をクリックしていただきますと大きくなりますので、是非ご高覧くださいませ。

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南禅院

 

140515-1.jpg亀山法皇廟

お天気も良く、新緑がまばゆいばかりの休日。南禅寺三門を参拝した後は、南禅寺発祥の地・南禅院へ。

こちらは、亀山天皇が出家され法皇となられた際に、離宮を寄進し、大明国師(無関普門禅師をお迎えになられて禅寺を作られた、まさに現在の南禅寺発祥の地であります。

140515-2.jpgそんな亀山天皇が、大明国師に帰依するきっかけとなったエピソードが紹介されていました。天皇が離宮にお暮らしになられていた折、夜な夜な現れる妖怪?!に悩まされるようになり、なんとか解決をと大明国師に白羽の矢が立ちます。
国師が雲水を連れてやってきて、粥を食し、坐禅をしただけで妖怪は出なくなったとの事。ただただ、僧堂での生活を離宮内でやってのけたら妖怪は消え失せた?!さて、どういう事でしょう?!

140515.jpg一山国師塔

それはお考えいただくとして、南禅院には、鎌倉時代末の代表的池泉回遊式庭園が現存しています。周りの山と一体になって我々を包み込むかのような庭で一服。亀山上皇が作庭をされ、夢窓国師が石を配したと伝わり、西芳寺や天龍寺の庭園の原点ともなった庭だとの事。

140515-3.jpg南禅院までの参拝路もまた興味深く。水路閣を上から見る事ができます。当たり前ですが、本当に水が流れているのを見ると、いつも「おぉっ・・・」と驚いてしまいますね。

140515-4.jpg本山を訪れますと、本山そのものの参拝から、各塔頭、三門や美術館のあるところは美術館も。参拝してそれらを見て感じるのも一興ですが、歴史や詳しい事をお知りになりたい場合は、弊所刊行の『禅の寺-臨済宗・黄檗宗15本山と開山禅師-をオススメします!

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2014年度 サンガセミナー開催のおしらせ

 

140508.jpg曹源池庭園 天龍寺

昨年にひきつづき、今年度もサンガセミナー、7講座を開講致します。

まずは第一弾、6月24日(火)“禅の庭入門講座(室町・鎌倉編)”です。

京都造形芸術大学講師・町田香先生をお迎えして、日本庭園の流れのなかで、禅の庭がどのように発生してきたのか、禅の庭が時代毎にどのように展開してきたのか等、まずは午前中に座学にて、庭の歴史、その特徴などを学びます。
お昼は精進料理をいただき、午後からは実際に庭を訪ね、学んだ事を基に庭を観てみましょう。何も知らずに観る庭ももちろん良いものですが、知る事によってまた違った味わい、楽しみが芽生える事と存じます。

第一回目は、室町・鎌倉時代のお庭についてを学びます(第二回目の来年度は、江戸、近代の庭を予定しています)。
金額は昼食、移動費用込みで9000円。スケジュールは下記。ご参加お待ち申し上げております。
お申込はこちらからどうぞ。


*天龍寺拝観受付に、9時45分に集合。
10:00~11:30 座学で講義
11:40~12:40 天龍寺直営精進料理店「篩月」にて昼食(料金は参加費に含みます)
12:45~13:30 天龍寺 曹源池庭園&百花苑参拝
→大徳寺へ移動(タクシーを利用・料金を含みます)
14:15~15:00 真珠庵参拝
15:10~15:40 芳春院参拝

 

禅と文化の旅、お申込受付中です!

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東慶寺 「吉岡コレクション 更紗展」

 

140507-1.jpg弊所の書籍を置いて下さっている書店様への営業の為、東京・神奈川へ行って参りました。書店を廻っていると、土地柄や、今どのような本が主流になっているのかなど、様々な気づきがあります。

140507-2.jpgさて、せっかく東へと赴くのであれば・・・と、是非とも拝見しておきたかった、鎌倉は東慶寺さんにて開催中の「吉岡コレクション 更紗展」にお邪魔して参りました。

140507-3.jpg東慶寺では花も楽しみの一つ。シャガの群生は光を浴びて」妖精のよう。

更紗の色の深さは、インドやインドネシア等の歴史、文化の深みそのもの。文様もそれぞれに面白く印象的で、日本人に古来より愛され、時を経てお寺の静かな宝蔵で今私が拝見できる不思議を思いました。世界各国に様々な織や染色が残りますが、更紗ほどひきつけられるものはありません。

140507-4.jpg十二単が群生していました

この日は境内にあるお茶室で茶会も開かれており、宝蔵隣にあるショップにもセンスの良い素敵な便箋や小物が揃っていました。うちの書籍も置いていただいていますよ!!!

140507-5.jpg大好きな花が!白雪芥子です

お寺が文化を守り、さらにそれだけではなく縁の下の力持ちとなって文化の発展に貢献する姿がこちらにはあり、素晴らしい例を目の当たりにしました。やはり、ほんものを見て、感じての感動なかりせば、到底守ってはゆけぬものと思いました。

140507-6.jpg珍しい翁草も咲いていました


東慶寺の寺庭・井上米輝子さんの生けられる花や、四季折々のしつらえ、お料理の大ファンです。出版なさった本のページをめくりながら、いつもうっとり、お手本にさせていただいたりしています。近くでしたら、足繁く通いたいお寺なのでした。
お近くの方は是非ともご参拝なさってみてください。


禅と文化の旅サンガセミナー、申し込み受付中です!

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朝の建仁寺にて

 

140422-1.jpg建仁寺で行なわれた栄西禅師遠諱記念の坐禅会にお邪魔してきました。

140422-2.jpgまるで冬に戻ったかのような寒い朝でしたが、引き締まった空気の中に響く警策の音は清々しいですね。

140422-3.jpg続いて厳かに栄西禅師の降誕会法要。

140422-4.jpgさらに、駒澤大学・花園大学兼任講師の舘隆志先生による講義を拝聴しました。お話は、栄西禅師の著書『未来記』を軸にしたもの。『未来期』の評価の変遷を見ながら、歴史の中で「日本禅宗の祖」という概念がどう変化していったのか、豊富な史料を用いてわかりやすく教えていただくことができました。

140422-5.jpg会場では、季刊『禅文化』最新号(232号・特集「栄西禅師と建仁寺」)の先行販売もさせていただいたのですが、お陰さまでさっそく多数の方にお求めいただき、本当にありがたいことでした。

140422-6.jpgちなみに、建仁寺のお坊様がたが、通りすがりに「お!」と反応されていたのが表紙。一般にはあまり馴染みがない絵画ですが、いまも建仁寺の大事な法要に現役で用いられている絵を取り上げました。この絵についても、表紙解説で詳しくご紹介しています!舘隆志先生の論文も収録しておりますので、ご興味おありの方は宜しくお願い致します。

お求めはこちらから宜しくお願い致します。

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縁あって和歌山のお寺の津送に

今年の一月に本ブログに別のスタッフが記事にしていますが、和歌山県のとあるお寺の寺史と建物や什物の写真を一冊にまとめた本を委託され、現在制作にあたっています。

そんなおり、このお寺の閑栖和尚様が遷化されました。このお仕事のご縁があって、私どもも津送に拜請をいただきましたので、片隅に参列させていただきました。

遠路のこともあって前日よりお招きいただき、シーズンオフの白浜温泉で一泊。目の前の太平洋は、凪いてなんとも静かでした。

2014-04-16-17.42.45.jpg

翌朝、お寺へ移動すると、各地から多くの僧侶、檀信徒、親類縁者がお集まりになっていました。見知ったお顔の方もおられ、旧交を深められているように思いました。これも亡き閑栖さまのご縁だろうと思います。

2014-04-17-09.37.56.jpg津送として、元粛に三仏事が執り行われましたが、秉炬導師は南禅寺派管長の香南軒中村文峰老師がおつとめになられました。もう85歳かと思われますが、香語の最後の一喝は力強い気迫を感じられました。
一旦退堂して、新忌斎という、いわゆる四十九日の法要も営まれ、無事円上。終わって出斎となり、小田長の精進料理をご馳走になりました。

滋賀の自坊のつもりで冬衣にウールの白衣で出頭してしまった私は、式中、汗ばむほど。そういや和歌山は暖かいのでした。

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栄西禅師八百年大遠諱記念行事 -建仁寺-

 

140414.png今年は、建仁寺の開山・栄西禅師の八百年大遠諱。まもなく発行の『禅文化』232号(4月号)でも巻頭で特集させていただいております。

関連の催事も始まっていますね。
東京国立博物館で開催中の「栄西と建仁寺」展も好評を博しているそうですが、来たる4月19、20日には、建仁寺にて記念行事「大衆報恩坐禅会」が行なわれますよ。
両日とも朝8:00からの坐禅に続いて栄西禅師降誕会のお勤めがあり、最後は記念講演という充実した内容です。

【講演】
4月19日:「護国の禅」/玄侑宗久師(臨済宗妙心寺派福聚寺住職・作家)
4月20日:「栄西禅師の未来記と蘭渓道隆」/舘隆志師(駒澤大学・花園大学兼任講師)

なお20日は、季刊『禅文化』最新号を発売に先がけて会場で販売させていただきます。
当日講演される舘隆志先生の論文や、「栄西と建仁寺」展を担当された田沢裕賀先生(東京国立博物館 絵画・彫刻室長)による建仁寺寺宝の解説も収録しています。
さまざまな角度から「栄西禅師と建仁寺」をご紹介する一冊となりましたので、記念の年にお手に取っていただければ幸いです。

宜しくお願いいたします。

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WaSa-B 寺院コンサートVol.1 (於・妙心寺大雄院)

 

140411.jpg来たる2014年4月26日(土)、妙心寺塔頭の大雄院にて、WaSa-Bという音楽ユニットのコンサートが開かれます。
このユニットは斎藤孝太郎(チェロ)と和田健一郎(ギター)のお二人で、斎藤さんは、映画「おくりびと」で本木雅弘にチェロの演技指導を行なった人です。
WaSa-Bのプロフィールによると、「和のテイストを大切にし、多彩な色彩や奥行き、スピードなどをチェロとギターによる音楽で表現するアコースティックユニット。"犬猫殺処分ゼロをめざしたチャリティー」なども積極的に参加。」とあります。
苔むした緑豊かな大雄院の庭の前で、音色と歌声を楽しめたらいいですね。
上の画像をクリックして拡大してみていただければ、問い合わせ先などが記されています。


*おしらせ
本年最初の“禅と文化の旅”は、6月4日(水)開催が決定致しました。詳細につきましてはまた後日おしらせさせていただきます。

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春はあけぼの -早朝の天龍寺参拝-


140408-1.jpg朝の早い時間に、天龍寺さんにお邪魔してきました。
この時期の百花苑の桜を初めとする様々な花々は、まさに百花というにふさわしい華やかさです。

140408-2.jpgおよそ樹齢70年から80年くらいのしだれ桜がそれは見事。

140408-3.jpg柔らかな桜色が、青空に映えます。

140408-4.jpg百花春至為誰開。

140408-5.jpg百花苑の山を登ってゆくと、遠くに比叡山まで望むことができます。まさに絶景。

140408-6.jpg桜とお寺の屋根を上から眺むるという不思議。

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何度来ても感嘆のため息がもれます。開山夢窓国師作庭・曹源池庭園。雲水の修行の為にある庭。今も夜にはこの庭の前で雲水が夜坐をします。まさに、生きている庭です。夜に坐り、時間がたってくると、ぼぉっと浮き上がって見えてくるそうな。これは修行を経験した方にしかわからない特権ですね。

天龍寺さんは朝8時半から参拝できます。早起きは三文以上の徳。是非とも朝一番にご参拝なさってみてください。


追伸
本日はとてもおめでたい日ですので、花でブログを飾ってみました。

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相国寺 春の特別拝観

 

140403.jpg相国寺さんでは、6月4日まで特別拝観をされています。
法堂(重文)・方丈・浴室(宣明)の3カ所が公開中とのこと。相国寺さんの法堂の龍図は、鳴き龍で有名ですね。皆さまも龍の声、お聞きになってみてください。

また、方丈は屋根瓦葺替など3年間の修復を経ての初公開。日本の職人の仕事が受け継がれるのは、こういった寺院の修復があってこそといえます。真新しく清々しい姿に感動します。

裏方丈庭園の九重桜もそろそろでしょうか。是非御参拝なさってみてください。
詳しい参拝情報はこちらからどうぞ。

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無量寺 ―南紀串本―

 


140327-1.jpg2011年のMIHO MUSEUMでの展観
を観て以来、いつか必ずや訪れてみたいと思っていました、円山応挙、長沢芦雪ゆかりの寺、南紀串本にある臨済宗東福寺派の無量寺さん。


140327-2.jpg樹齢は?!南国の寺らしく、巨大な蘇鉄です

宝永4年(1707年)の地震による大津波で全壊・流失。その地震と津波より時を経る事79年、天明6年(1786)に、白隠下の文保愚海和尚が、現在の地に本堂再建の悲願を果たされたのだとか。
その再建に際し、かねてより親交のあった円山応挙に本堂の襖絵等の制作を依頼するものの、都で引く手あまたの人気絵師。さらに年齢の事もあり、祝いに障壁画12面を描きましたが、その他の仕事を一番弟子の芦雪に託しました。

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芦雪は、約十ヶ月間の南紀滞在中に、270点余りもの絵を描いたのだとか。MIHO MUSEUMにてその秀作に出会う機会を得たおかげで、実際に串本に足を運び、その土地の太陽や海、山々、大自然の圧倒的な美しさに触れ、芦雪が如何にこちらの寺で自由に創作に励んだのかを伺い知る事ができました。

140327-4.jpg美術館などでこれだと思うものに出会えば、その作品の描かれた土地を訪れると、より深く自分の中に入ってきますね。足を運んでみる事の尊さを、改めて感慨深く思ったのでした。

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開山栄西禅師800年遠諱特別展 栄西と建仁寺 ―東京国立博物館―

 

140319.jpg本年、開山栄西禅師の遠諱の正当年を迎えておられます建仁寺さん。
その特別展が、東京国立博物館にて、3月25日(火)より開催されます。今回は巡回は無く、東京のみでの開催の模様。これは期間中に是非とも足を運ばねばなりません。

国宝風神雷神図屏風やその他数々の禅宗最古の寺院の宝物がおめみえ。なかなかに無い機会です。

建仁寺さんでの遠諱行事、こちらの展覧会では、遠諱に因んだ講演会や坐禅会など、さまざまな行事が開催されます。
詳しくは建仁寺公式HPと、東京国立博物館のHPをご覧ください。

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恵林寺宝物調査


140314-1.jpg既に2月末の話となってしまいましたが・・・・・・。

山梨県の恵林寺さんに宝物調査でお邪魔しました。大雪の後でしたのでどうなることかと思いましたが、道路の雪は解け、無事にたどり着き、調査を終える事ができました。
いつもの雪の風情・・・というものからはほど遠い観測史上最多となる積雪にみまわれ、参拝も中止、近くの葡萄園のビニールハウスも倒壊したりと被害が出たようでした。果樹たちも大雪にびっくりした事でしょうが、昨年来た時のような実りをどうか今年も見せてくれるよう願わずにはいられませんでした。

140314-2.jpg美しい庭をすっぽりかくしてしまうほどの雪は、我々に降り積もる煩悩の多さを思いおこさせました。

140314-3.jpg今年の秋頃には、花園大学歴史博物館にて、研究所と共催で『恵林寺展』が開催できるかと存じます。またご案内させていただきます。

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東福寺涅槃会のごあんない


140313.jpg東福寺さんにて、涅槃会の法要が執り行われます。特筆すべきは明兆作の大涅槃図が公開される事!!!皆さま必見です。
美術館でガラスケースごしに拝見するのではなく、実際の法要、儀式でどのように軸が使われているのかをご覧いただきたいものです。

さらに、国宝三門と龍吟庵も特別公開、方丈では寺宝展が開催中。
私も昨年お邪魔してきましたが、臨済宗本山でも随一の伽藍を誇る東福寺さんだけあって、三門も圧巻でした。係の方のお話も非常に詳しく面白く、ご関心無い方にもきっと興味深く参拝いただける事と存じます。
詳しくは東福寺公式サイトをご覧ください。

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心の洗濯

 

140307.jpg毎月第4土曜日にとある坐禅会に参加させていただいてます。
坐禅はしてみたいものの、朝6時からの早朝坐禅に参加するまでの気合いがなく調べていたところ、朝9時からの坐禅会がを見つけ、参加するようになり早5回・・・・・・。

毎回20人~25人程お見えでしょうか。
年齢層は結構高く、60歳前後の方が多いようにみうけられます。お話を伺っておりますと、10年ほど通ってるという方もおいでになり、みなさん年季が入っておられます。

坐禅会は朝9時開始で、本堂にてお経を唱えてからご住職の法話があります。今回は「坐水月道場 修空花萬行」という禅語に関しての法話でした。
日々ダラダラと過ごすの私にとっては反省しきりです。

法話が終わるといよいよ坐禅です。ところが、両足があがらず半跏での坐禅・・・・・・。呼吸法の数息観も教わり、格好だけは「坐禅しています!」というふうに見えますが、実際は、肩に力が入ったり、姿勢が悪く猫背になってきたり、外の音や声が気になったりで、なかなか集中することができません。
休憩をはさみ2回坐禅を組みますが、日によって短く感じたり長く感じたりしています。みなさん「始めは皆そうやから気にしないで」とお話下さいますが、いつになっら落ち着くことやら・・・・・・。

坐禅の後はお抹茶をいただきます。ご住職がお茶を点てて下さり、お手製のお茶菓子もいただき、坐禅で固まった気持ちと躰がまったりと解れていきます。

お抹茶をいただいている間に、座敷では几が並べられ写経の時間です。
皆さん慣れておられるので、書かれるスピードの速いこと!
筆を持つのは何十年ぶりの私にとっては、またまた肩に力が入ることになるのです。

写経が終わるのが11時30分頃でしょうか、写経几をかたづけ今度は毛氈を引きます。待望のお食事です!実は坐禅の時にお味噌汁や煮しめの香りが漂ってきて、ますます散漫になってしまうのです。
お食事は精進料理をいただきます。一汁三菜どれも美味しく、お皿が空くと、「おかわりいかが?」と声をかけてくださいますが、「待ってました!」とばかりに遠慮もせずさっと出してしまう。これが太る原因ですね。

お食事はお話しながら、とても良い雰囲気でいただき、先日の坐禅会では「この食事が楽しみで長年通ってます」とお話されている方もおられました。12時過ぎに坐禅会は終了となります。

坐禅会の時だけでなく、家にいる時に少しの時間でも坐禅を組んで気持ちを整える事ができるようにと思っています。

*各地で開催されている坐禅会情報はこちらをご参考に!

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祖師像のいわれ

「開山堂の開山様の木像は、何年に作られたものなのか」という質問が舞い込んだので、少し調べてみた。

この開山堂というのは、妙心寺の微笑庵のことで、その堂内に関山慧玄禅師の木像が安置されている。結論から言えば、この木像は、大永八年(1528)に彫られたものである。開山の遷化が、延文五年(1360)なので、没後約170年に作られたことになる。
よって、山内の衆僧が、誰も開山の尊顔を知らないのは当然である。困ってしまった衆僧はどうしたか。以下、無著道忠の『正法山誌』第一巻「開山尊像」の一文を訓読する。

今、微笑庵の木像、初め彫造の時、面相の拠(よ)る可(べ)き無し。忽(たちま)ち一(ひとり)の老婆有り。一物を袱(つつ)み来たって云(いわ)く、『仏像を買わんと欲(ほつ)せざるや』。衆、之れを取って袱(つつみ)を開いて之れを覧(み)る。一の祖像の面首なり。一衆、之れを買い、以て神授と為(な)す。即ち用いて開山の祖像の面首と為し、肩趺を造り足す。(中略)大永八年。

つまり、一人の老婆が売りに来た、誰のものかも分からない木像の首を買い、それを神からの授かりものと喜んで、これを開山像の首にしたということなのである。まあ何ともいい加減なことだが、誰も開山を見た者はいないのだから、これが現実であろう。

ついでに、あの臨済義玄禅師の形相は、「熱喝瞋拳」のスタイルで描かれるが(臨済禅師・白隠禅師遠諱のポスターにも使われています)、誰も禅師の姿など見たことがないのに、それはどうしてか。これにもいわれがある。

140303.jpg雪竇の持(象田卿公の法嗣)が、径山の大慧宗杲(1089~1163)を訪ね、大慧と雪竇と相与(あいとも)に画工が臨済の像を図(えが)くを観(み)る次(おり)、持、且つ其の本(モデル)を伝えんと欲す。大慧、為に肘(ひじ)を揎(かか)げ拳(こぶし)を卣(つ)くの勢(すがた)を作(な)さしむ。(中略)其の後、諸方に頂相を画(えが)くこと有れば、顰(ひそみ)に効(なら)って、肘を露(あら)わし拳を握るの状(すがた)を作(な)す」(『雲臥紀談』巻上)と。

祖師がたは沒蹤跡(もっしょうせき)に徹するが、それを形に現わしたいのが法孫のさがであろう。いつの世でもアイドルを求めるのは、変わりがないようである。

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我が師を語る -東福寺管長・円覚寺管長-

140213.jpg研究所が毎年作らせていただいているカレンダー。
来年2015年は、小池心叟老師の書画カレンダーを制作予定です(昨年末には撮影の為、東京の白山道場(龍雲院)にもお邪魔してきました)。

そんなご縁から、小池心叟老師を得度の師とされるお二方、東福寺管長・遠藤楚石老師と、円覚寺管長・横田南嶺老師に、先日東福寺にてお話を拝聴しました。

老師方がご自身の師匠について語られるのを直接拝聴できるのは、私にとりましても、多くの学びや気づきが訪れる至福の時間となります。
「老師のお側近くにはべる事は、大自然の中に身を置いた時の学びと似通っているなぁ・・・・・・」と思いました。老師ご自身がまさに大自然そのもののよう!

この対談のようすは、少し先になりますが、季刊『禅文化』の秋号(2014年10月25日発刊予定)にて掲載予定です。おたのしみに!

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「北奥耕一郎の世界」と、いつかの法話

 

140210.jpg京都を中心にご活躍中の写真家・北奥耕一郎先生の作品を拝見し、10年ほど前に聞いた法話を思い出した次第です。

「心の余裕がない人は、定点観測を始めましょう」というお話でした。通勤途中にある一本の木でも、駅のホームから見上げる空でもいい。ほんのひとときであれ、あるものをじっと観察する習慣に意味がある。毎日繰り返すうちに、今まで見逃していた小さな変化、ちょっとした美しさに気づけるようになってくると、それがやがて心の余裕にも繋がっていくのです――。

日差しの変化、雲の表情、葉っぱに落ちた露の動き……。禅刹の四季を追った写真を眺めながら、法話とともに、いつも穏やかな先生のお顔も浮かびました。

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由良の興国寺 -和歌山の名刹-

 

140129-1.jpg一般的に、醤油や味噌発祥の地として有名な和歌山県の由良町。
そもそもそれは、興国寺(臨済宗妙心寺派)の開山である、心地覚心(法燈国師)が宋から仏法を学び帰国される際に、一緒に金山寺味噌の製造手法を持ち帰り、それが醤油味噌の誕生のきっかけになったという事です。

140129-2.jpg私にとって興国寺は、岐阜の正眼寺の山川宗玄老師が兼務される寺院として色々とお話を伺った思い出、そして円覚寺管長・横田南嶺老師が中学生の頃、当時住職であった目黒絶海老師に参禅され、初めての公案として、「あなたの心をここへ持ってきなさい」と言われたお話を拝聴した事から、印象深いお寺として記憶されていたのでした。

140129-3.jpg南国独特の明るくパワー溢れる太陽、そして、まるで背後の山から龍がおりてきて、そのまま海へとかえってゆくのではないか・・・と思われるような素晴らしい気の溢れる山内。感動しました。

 

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成道会

 

131210-1.jpg12月8日(日)には、各寺院にて、成道会の法要が厳かに執り行われていた事と存じます。

私めは、さぞかし紅葉も綺麗であろうとふらりとでかけた大徳僧堂にて、ぴしゃりと閉じた門と、そこにあった張り紙に「そうか、今日は12月1日だった・・・」と、身が引き締まる思いがしたものです(それを見るまで呑気な事で忘れていました、申し訳ないことです)。

そして、ほぼ毎日のように老師の提唱を掲載してくださる居士林だより(円覚寺さんのブログです)を拝読し、朝あたたかいベッドの中で目覚める度に、「あぁ、布団から出たくない」と一瞬は思うのですが、その思いを吹き飛ばし、「いや、雲水さんは横にもならずに寒い所で坐禅を続けておられるのだな・・・有り難い事だ、それにひきかえ私はどうであろう・・・」と思ったものでした。

131210-2.jpg寒さや膝の痛み、眠気、妄想、極限まで坐れば、それらはどのように自分の中で変化を見せるのでしょう。雲水さんにインタビューとはなかなかできぬ事ではありますが、興味がありますね。お聞きしてみたいものです。

 

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白山道場の小池心叟老師


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東京は文京区白山に龍雲院というお寺があります。
しかし、龍雲院という名前よりも「白山道場」として知られているのではないでしょうか。あの山本玄峰老師がここで「正修会」という坐禅会をもたれ、井上日召や田中清玄といった人たちが参禅していました。のちに法を嗣ぐ中川宋淵老師が山本玄峰老師と初めて出会われたのもこの白山道場です。

さて、ここに平成18年12月9日に世寿92をもって鬼籍に入られた南華室小池心叟老師が住まわれていました。京都建仁寺の竹田益州老師の膝下で長く修行され、湊素堂老師とともに、その法を嗣がれたお一人です。
湊素堂老師は、益州老師の後をとって、建仁寺僧堂師家、そして建仁寺管長と出世されましたが、この小池心叟老師は、ずっと白山道場に住まわれここを離れられることはなかったといいます。
この小池心叟老師を慕われて学生時代にここで起居されていたのが、現東福寺派管長の遠藤楚石老師と、現円覚寺派管長の横田南嶺老師です。心叟老師ご自身はここで寓居されてはいましたが、偉大な二人の管長を輩出された老師なのです。

この小池心叟老師は、とてもすばらしい書画を残されていることを、このたび縁があり知らされました。そして、禅文化研究所のカレンダーに使わせてもらえないかと考え、先般、研究所より車に撮影機材を積み込んで白山道場を訪ねました。

円覚寺の横田南嶺老師が兼務なさっていることもあり、お手持ちの心叟老師の墨蹟を出して頂き、また、関係寺院や近隣におられる白山道場の坐禅会の旧いメンバーからも墨蹟をお持ちいただき、115点もの写真を撮影させて頂きました。

何度もご覧になっているであろう墨蹟ですが、軸が変わる度に、「おお、これは若書きだ」とか、「この繊細な線がよく書けるものだ」とか、お弟子である南嶺老師はじめ、お集まりの皆さんからいろいろな言葉が漏れていました。

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心叟老師がこの龍雲院に住まわれたときには、現在の庫裏の座敷が本堂で、床の間を内陣とされていてご本尊をお祀りされ、大変質素な生活をされていたそうで、なんでこんなところに住むことになったのだろうと、どこかに出ることを何度も考えられていたとのことでした。
物乞いが訪ねてきた時にも、「何かあげたいのだが、このとおり、このお寺には何もない。申し訳ないね」と払われたところ、あとでその物乞いがもどってきて「困ったときはお互い様だ」とリンゴを一つ置いていったという逸話も残っているとか。
その後、白山道場として坐禅会をはじめられ、多くの在家が坐禅を組みに集まりだし、今のような本堂もできたといいます。

さて、2015年のカレンダーが心叟老師の書で制作できるか、さっそくこれから調整です。

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東北の被災地を再訪 2

日没の早い東北の地、初日の夜は盛大に檀家さんたちと酒を酌み交わして楽しみ、また、楽天対巨人の試合を観戦。東北の希望の星である楽天を応援しましたが、初戦は辛くも敗れてしまいました。仙台のホテルは双方を応援する人たちで満員だとか。
半月を観ながら温泉を楽しみ、ゆっくりさせてもらいました。

松島の日の出

翌朝、松島の朝日に気持ちよく目覚めさせてもらい、一路、気仙沼へ。

途中、南三陸町を経由。「南三陸さんさん商店街」で、ちょっと休憩。
前回来たときにはひっそりしていて、まわりには津波で壊れた廃屋ビルがあっただけで、何もなかったのですが、今はそのビルもきれいに取り壊されて駐車場が拡大し、また隣にはホームセンターができていたりして、少し様変わりしていました。
あの防災庁舎はまだ佇んでいましたが、近く取り壊しが決定したとか。今でも取り壊してほしいという声と、残してほしいという声とが入り交じっているようです。
宮城県では津波によって被災したところはほぼ瓦礫は取り除かれ、ところどころにある処理場で重機が分別作業をして、巨大な焼却施設で処理をしているようです。前に来たときには、あちらこちらにあった壊れたビルの多くも跡形もなく片付けられ、またペンキで番号が書かれ積み上げられていた廃車も全く見つけることができませんでした。

またJR気仙沼線は、あちこち分断され見る影もありませんでしたが、今はその一部を舗装して専用バス道路として利用するようになっているそうで、列車に代わる交通手段として、今後はこのままで行くとか。


そして、前回の時にも訪ねたのですが、気仙沼の地福寺様へ到着。

この地福寺のご住職・片山秀光師は、「めげない、にげない、くじけない」をモットーにして震災後にも活発に活動され、復興に向けてのリーダーとしての役割を担っておられます。
また、「海辺の森を作ろう会」という団体の副理事長も務められ、海を防波堤で仕切るのではなく、自然と共生していける環境をつくろうと植樹活動も行なわれています。

まず、境内で片山住職より被災したときのお話を伺いました。前回来たときにはなかったのですが、鐘楼のあとにはお地蔵様が建てられ、また大鐘は、流されていた門柱を再利用して釣り下げられていました。また近くには巨大な瓦礫の処理上があり、大型ダンプがひっきりなしに向かっています。

先の方に海が見えますが、もともとは檀家さんたちの家がびっしり建っていて、ここから海は見えなかったということです。

地福寺 流された鐘楼あとに

ところが、下の写真に書き込んでいるところまで津波は押し寄せ、本堂の中にも流れ込み、隣に建っていた庫裏も「そっくり」流されたとシャレを交えてお話しされましたが、笑って聞いているわけにはいきませんでした。

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本堂にあげていただいて、檀家さんたちとお経をあげ、焼香をさせて頂きました。
本堂の上間と下間には、犠牲になった檀家さん150名のお位牌やお遺骨が、びっしりと祀られておりました。お位牌だけが祀られている方もあり、まだご遺体の見つかっていないのだとうかがいました。
お茶とお菓子でおもてなしいただきながら、気仙沼で撮られた震災当日の津波の動画を見せても頂きましたが、それは目を疑うほどのものでした。


また、海べりにあった墓地は流されてしまったので、最近、下記のような納骨堂を建てられ、墓地の代わりにお参りできるようにされておりました。

新しく構築された地福寺の納骨堂

片山住職と握手をして、復興成就をお祈りしお別れしました。

ところで、今回の旅行は、私の掛搭していた僧堂仲間(仙台のお寺の住職)に紹介してもらった、仙台の「たびクルー」という旅行社社長の佐藤さんにお世話になりました。たしか行程表には添乗員無しとなっていたのにもかかわらず、実際には佐藤さん自らいろいろと便宜を図ってくださって、至れり尽くせりのサービス。宴会場ではお酒の手配も。本物の「おもてなしの心」を感じた次第です。おすすめします。

さて、まだ東北の地を訪れていない方、是非、赴かれることをおすすめします。復興は始まってはいますが、まだまだであることが、現地を訪ねられたらよくわかると思います。

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東北の被災地を再訪 1

去る10月末の土日を利用して、3.11のあの大地震から1年後に訪ねて以来、久しぶりに東北の地を訪ねてきました。
今回は、自坊の新年会で檀家さんに「一緒に東北に行って慰問してきましょう」と募っての1泊2日の団体慰問。団体といっても12名の小さな団体ですが、同行してくれた檀家さんたちには、住職として嬉しく感謝の気持ちで一杯です。
ただ非常に強い台風27・28号が一緒にやってきて、「藤原の効果」などという状況で、台風の進路が危ぶまれ、旅行を中止しなくてはならないかという判断に押し迫れ、やきもきしましたが、台風が東寄りに進んでくれたため、旅行を決行することができた次第。仏天のご加護と感ぜずにはいられません。

さて、自坊を出て伊丹空港から空路、仙台空港へ。空港からは小型の貸し切りバスにて移動です。
仙台空港も津波の被害を受けて、震災直後は大変な状況だったと、現地のバスガイドさんの声。空港の壁の見上げるような位置に津波の到達水位が掲示されています。
小雨が降っていたので、空港近くの閖上(ゆりあげ)地区を車窓から慰問。海に近いので、相当な被害があったとのことです。
案内して下さるガイドさんも石巻出身の方で、自身のお母様が震災時に入院中でしたが、震災により医療機器が正常に使えなかったため、震災後10日でお亡くなりになったとか。知人ご友人のお話もまじえ、2年半が経ったとはいえ、未だ更地のままの被災地を見ながらのお話は、重く心に響きました。

昼食の後、私たちが向かったのは、震災の被害は少なかったという日本三景のひとつ、松島です。

日本三景の一つだからと訪ねたわけではありません。松島といえば瑞巌寺。臨済宗妙心寺派の名刹があります。じつは、自坊の勧請開山は、松島瑞巌寺を中興したあの雲居希膺禅師の弟子にあたります。そういった御縁が瑞巌寺と自坊にはあるのですよと、檀家さんたちに伝えたところ、今までお参りしたときには知りもしなかったとのこと。ぐっと意識も深まったようです。

瑞巌寺参道

さて、参道両側には以前、大きな杉の木がたち並び壮観だったのですが、ごらんのとおり、参道左側はごっそりと杉の木がありません。これは山門近くまで押し寄せた津波により、杉が立ち枯れしてしまったために伐採したあとなのだそうです。

現在、瑞巌寺のご本堂は大改修中。これは震災の前から始まったようですが、まだ数年かかるという大工事。というわけで、仏像やお位牌は庫裏の中に仮本堂として祀られてありますが、その庫裏の前で、私たちの到着を知って、瑞巌寺住職の吉田道彦老大師が親しくお迎え下さいました。

職員の和尚様から懇切丁寧にご案内をいただき、檀家さんたちにもよくわかったことでしょう。そして、何度か瑞巌寺を訪ねている私も初めて目にしたのがこちら。伊達政宗公の正室陽徳院(愛姫)の御霊屋です。これは、本堂や庫裏からは少し離れた、瑞巌僧堂の裏手にあり、本堂の大改修期間中のみ公開されているということですので、瑞巌寺を訪ねられる方には是非ともおすすめしたいところです。
一目見た瞬間、ハッとするほどの豪奢な御霊屋です。まるでお祭りの御神輿のようでした。

瑞巌寺で特別公開されている陽徳院(愛姫)御霊屋陽徳院御霊屋このあと、松島の夕景色を楽しみながら、近くの旅館に一泊し、翌日は気仙沼へと向かいました。

日本三景 松島

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長崎の聖福寺 -黄檗宗のお寺-

 

131009-1.jpg所用で長崎へと行っておりましたので、空いた時間はもちろんお寺めぐり。
長崎といえば、黄檗宗の四福寺が有名です。
崇福寺、興福寺、福済寺、聖福寺。そのうちの聖福寺を訪ねてみました。

131009-2.jpg中国風の文様や吉祥を意味する意匠が随所にみられ、多くの唐人がこの長崎で暮らした時代に思いをはせていると、ふと自分はどこにいるのだろうか・・・とわからなくなるような雰囲気です。長崎の町全体が、そういった異国情緒に溢れていますね。

131009-3.jpg延宝5年(1677)、隠元禅師の高弟木庵(もくあん)の弟子である鉄心(てっしん)により、創建された聖福寺ですが、現在、諸堂の荒廃が進み、修理を必要とされています。
大雄宝殿の修復募金のページもありますので、どうかご協力よろしくお願いいたします。

さらに、以前友人に見せてもらい、いっぺんに虜となりすぐに取り寄せました、聖福寺のご住職が作られる普茶料理の本があります。
写真も、使っている器もとても美しく、色鮮やかな中国風の精進料理は、臨済宗の精進料理とはまた違い、興味深いものです。こちらもどうぞよろしくお願い致します。

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長崎の教会群を世界遺産に!という運動をがんばっておられるようですが、黄檗宗寺院も皆さまお忘れ無きよう宜しくお願い致します!
次回長崎入りする際には、残りの黄檗宗寺院も是非とも訪れてみたいものです。

 

 

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慈照寺の花

 

130927-1.jpg季刊『禅文化』の10月号(230号)より4回にわたり、“慈照寺の花”を取材し、ご紹介させていただく予定です。
本日も、来年1月号の取材の為、慈照寺研修道場にお邪魔していました。

私自身、慈照寺花方・珠寶先生から、花や自然から、そして脈々と受け継がれてきた日本文化の礎ともいえる東山文化から、さまざまなことを学ばせていただき、毎回感動をいただく、とても楽しく有難い取材となっています。
心底そのように思えることを、皆さまにお伝えできる幸せ。
うまくお伝えできるとよいのですが・・・・・・。 季刊『禅文化』をお楽しみに!

【おしらせ】
*珠寶先生による初めての花の書が発刊されました。
『造化自然』
先生の花やことば、厳しさの中にある慈悲の心が見えたとき、目から鱗なのでした。
私の心にまっすぐに飛びこんできた、先生の印象深いお言葉があるのです。
ここでお知らせしてしまうと皆様の気づきや楽しみを奪ってしまいますのでお伝えしませんが、ぜひとも手に取ってご覧になり、感じてみてください。

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南禅寺文化講座

 

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学びの秋。南禅寺さんで文化講座が開催されますのでお知らせします。
来月のご予定に是非ともお加えいただければと思います。

南禅寺さんの公式HPでは、“南禅ショット”と題して、皆さんが南禅寺で撮影された写真を投稿できるようになっておりますので、行かれた方は是非投稿なさってみてくださいね!

ー文化講座詳細ー

日時 平成25年10月26日(土)
会場 南禅寺龍渕閣
開始時刻 9:00 終了時刻 12:30(入場は8:40まで)
入場無料 定員200名

■9:00~9:50
講師 中村文峰老大師 南禅寺派管長 
演題「坐禅和賛」-白隠禅師二百五十年遠諱を前に-
■10:00~11:00
講師 原田正俊氏 関西大学教授
演題「鎌倉時代後期の禅宗と南禅寺」
■11:30~12:30
講師 樫山文枝氏 女優
演題「ひとすじの道~演劇と出会って~」

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円覚寺管長・横田南嶺老師テレビ出演

 

130809.jpg円覚寺 妙香池にて

皆様こんにちは。
明日から18日まで、禅文化研究所は夏期休業とさせていただきます。
本日午前10時までにいただきました書籍のご注文は、本日中の発送とさせていただきますが、それ以降のご注文につきましては、18日以降に順次発送となります。
ご迷惑をおかけ致しますが、どうかご了承くださいませ。

 

さて、そんな夏休み前に大事なご連絡を。

BS朝日「いのちを語る」に、円覚寺管長・横田南嶺老師がご出演なさいます。
前編が8月13日(火)、後編が8月20日(火)で、時間は19:24~19:54の予定です。
変更もあるかもしれません、こちらでご確認くださいませ。

為末大さんが円覚寺をお訪ねになられ、横田管長と“いのち”についてお話になられます。楽しみですね。

横田管長DVDはこちら。書籍はこちらからどうぞ。

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想像という名の翼

研究所に来て初めての夏を迎えました。夏といえば夏休みの自由研究ですが、朝顔の観察と工作は現在も定番なのでしょうか。
さて本日は、最近出会った素敵な制作物のご紹介です。

まずこちら。

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竹で作られているそうです。デフォルメ具合が絶妙ですが、制作者を聞いてむしろ納得しました。お作りになったのは、現役の雲水さん(おかしな言い方ですが)だそうです。さすが、日頃の行き届いた観察が作品に表れているのでしょうね。
なんでもこの僧堂では、夏の施餓鬼の際に工作大会が行われるとのことで、作品制作にあたっての唯一の条件は、「僧堂内にあるものだけを使用すること」。竹や廃材、包装紙などいったん本来の役目を終えたモノが、雲水さん達の想像力によって蘇った作品はいずれも素晴らしく、感心するばかりでした。


想像力といえば、この作品もぜひ。

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「PIECE of PEACE」という展覧会に出展されている金閣寺。本展は、デンマーク生まれの知育玩具・レゴブロックで制作された世界遺産を集めたものですが、もう10年も続いている人気の催しであるにも拘わらず、私がその存在を知ったのは(大変残念ながら)つい最近のこと。実見の機会にはまだ恵まれませんが、いつか拝見したいとワクワクしています。


金閣寺に関しては内部まで再現されているとか。

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他の作品も、こちらで見ることができますよ。「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」も既に公開されています。
PIECE of PEACE

 

不器用さがコンプレックスで、大きな工作に挑むこともなく夏休みを重ね大人になってしまった私ですが。さて今なら何をテーマに取り上げるかしら。
生き生きとした作品に接し、少し前向きに夢想しています。

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東福寺 暁天講座

 

130730.jpg祇園祭も終わり、いよいよ夏本番。
暁天講座も大詰めです。
今週末に開催されます、東福寺さんでの暁天講座の御案内。
詳細は下記です。

秋の紅葉のみならず、緑深い東福寺も清々しく。
朝はまだ気温も低く、吹き抜ける風がごちそうとなるでしょう。

いってらっしゃいませ!

平成25年 8/2・8/3・8/4
坐 禅  午前6時より
法 話  午前6時30分~
場 所  大禅堂

8/2 『白隠禅画について』
花園大学教授        芳澤勝弘 氏

8/3 『禅話』
東福寺僧堂師家     原田融道 老大師

8/4 『禅話』
東福寺住持本派管長  遠藤楚石 老大師

費用無料

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夏期講座のおしらせ -鎌倉・円覚寺-

 

130712.jpg円覚寺

京都の建仁寺さんでは、本日から暁天坐禅会&緑陰講座が始まりましたね。
続いて、来週は鎌倉の円覚寺さんにて、夏期講座が始まります。

どこの本山も、今をときめく講師陣達をお迎えになられているようですね。興味深いです。ですがやはり個人的に一番興味深いのは、老師による提唱です!!!

「いつ行くの?今でしょー!」(テレビを見ないので知りませんでしたが、流行っているそうですね、これに似たセリフが…)と冗談を言っている場合ではないのですが、実際のところ、雲水のご指導にあたられている老師方は、管長職も兼ねておられるとなおさらお忙しく、なかなか提唱を拝聴できる機会も少ないと思います。
暑い!めんどくさい!をさらりと脱ぎ捨てかの地へ向かえば、帰りは爽やかな風が。いってらっしゃいませ。

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花園大学学長講座 -円覚寺管長-

 

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昨日お伝えしました通り、この時期、本山での暁天講座、坐禅会などが盛んに開催されますが、毎週月曜日、花園大学教堂において、学長講座(予定表PDF)と題して、管長様や老師方や、禅の研究者の先生などがお話されたりしています。

7月15日(月)は、研究所はお休みをいただいておりますが、学長講座にて、鎌倉は円覚寺の管長・横田南嶺老師がお見えになられますので、もちろん私もお邪魔する予定でおります。

「管長様の法話をまとめてみました」。でおなじみの、居士林ブログや、そのブログをまとめた本をいつも拝読していますが、直にお話が拝聴できるまたとない機会です。

いつも老師方のお話を拝聴していると思うのですが、本になったものを拝読するのももちろん素晴らしい事ではあるのですが、何よりもライブ感が良いのです。実際にお会いして、生のお声を拝聴し、お姿を拝見してこそ、色々を感じ得るわけであります。
どの老師様も味わいというのでしょうか、それぞれの生き様を見せて下さいます。
是非とも、足を運んでいただきたいわけです。

何よりも、私が一番楽しみにしているのですが……。

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建仁寺 暁天坐禅会 緑陰講座のおしらせ

 

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さて、夏越の大祓も終わり、一年の折り返し地点がやってきましたね。

毎年、7月、8月になりますと、各派本山にて暁天坐禅会や夏期特別講座などが開催されます。まずは、京都は建仁寺さんより御案内。
3日間とも、朝6時半より坐禅、その後7時10分より講座。会費・申し込み不要です。
是非ともおでかけください。

7月12日(金)
講師  花園大学講師 舘隆志 氏
演題 「栄西禅師の御入滅について」

7月13日(土)
講師  外務省顧問・立命館大学特別招聘教授 薮中三十二 氏
演題  「日本の進路  ~緊迫する東アジアのなかで~」

7月14日(日)建仁寺派管長 小堀泰巌老大師
提唱 『碧巌録第三十七則 盤山三界無法』

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中国僧の来日 -日中臨黄友好交流協会-

 

130626.jpg日中両国の禅僧らが修行を通して相互理解を深める、第10回日中禅僧交流(過去の交流についてはこちら)のため、6月23日、河南省少林寺、白馬寺などから4名の中国僧が来日した。

本交流は研究所が事務局を務める日中臨黄友好交流協会と日中韓国際仏教交流協議会(事務局・清水寺)が共催で行なうものである。

一行は2班に分れ、岐阜県虎渓僧堂と京都府円福僧堂で日本の雲水(修行僧)とともに修行体験を行ない京都に集合、比叡山延暦寺で一泊の修行体験をしたのち、京都で報告会を行ない、7月2日に帰国する。

翌24日、2名の中国僧を連れて虎渓僧堂へと向かった。到着後、山門で香を焚き山内へ。山内寺院、世話方の雲水と共に茶礼、打合せを行なったのち、諸堂を見学、最後に禅堂に安単した。終始穏やかだった中国僧の顔も、禅堂に入ったとたん、緊張した面持ちに変わった。
5日間の体験の成果を上げてくれることを願いつつ、寺を後にした。

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参禅可能な寺院

 

130621.jpg坐禅をしたい!というだけであれば、探せば近所に坐禅会をされているお寺がわりにあったりします(地域にもよりますが……、こちらで検索!)。

ですが、参禅(老師に公案を与えていただく、いわゆる禅問答するわけですね)できる寺院となりますと、なかなかにみつけるのが大変かと存じます。
そこで、できうる範囲でこちらで探してみました。気になるかたは、直接お問い合わせいただいてから、お出かけください。
また、こちらには掲載していない寺院で、参禅可能な寺院があれば是非ともお知らせ下さい。

師との良き御縁がありますように。

 

【北海道】

瑞龍寺

【秋田県】

大悲寺

【東京都】

海禅寺

龍雲院・白山道場

【神奈川県】

円覚寺

【愛知県】

徳源寺

【京都府】

光雲寺

大通院

常徳寺

【大阪府】

寒山寺

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『いろはにほへと -ある日の法話より-2』横田南嶺老師法話集

 

130618.jpg弊所の理事としてもお世話になっております、円覚寺派管長・僧堂老師 横田南嶺老師の御著書(円覚寺派 黄梅院発行)、『いろはにほへと -ある日の法話より-』の、第2冊目が発刊となりました。

弊所でも、好評の第1冊目にひきつづき、ネットショップにて取り扱いさせていただいております。

 

「仏教の一番の核心は気づくことにあるのです。そして、気づけば理性の反応が自然と働いてきます。堪えるというよりも自分の感情に気づけば自然と自制することができるのです」。(本文より)


自分の感情を押し殺して、何かに堪えている。それでは辛いばかり。
あるがまま、自然である事、自分の素直に湧き起こる感情にふと気づく事。そこからはじめる事が肝心なようです。
いまだ日々修行に、坐禅に生きていらっしゃる南嶺老師から、どうすれば苦しみから解き放たれるのか、仏教が教える根本的な“本当に大切な事”が易しく語られています。

一冊目に続き、是非とも二冊目も座右の書に。
禅や仏教、その他の宗教に興味が無い、でも何かを求めているような方にも、是非プレゼントしてあげて欲しい一冊です。

こちらからどうぞ。

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永源寺派管長 晋山式

 

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去る6月2日、滋賀県東近江市の臨済宗永源寺派大本山永源寺にて、槐安窟道前慈明老大師の晋山式が厳修された。
老大師は4月1日をもって永源寺第144世、永源寺派第13代管長に就任されていたが、2か月後のこの日に晋山の運びとなった。

老大師は禅文化研究所で開催されている勉強会にもずいぶん以前から参加されており、私たちは親しみを込めて「閑さん」とお呼びしていた。
勉強会やその後の食事の際の会話は参加メンバーにとって楽しいひとときであり、閑さんの周囲はつねに朗笑に包まれていた。閑さんの飾らない気さくな人柄の然らしむところである。
そのような場に身を置くことを許されていた私にとっても、感慨一入の晋山式であった。

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托鉢雲水へのお布施の仕方

 

130531.jpg臨黄ネット 栞いろは歌より

京都に引っ越してきて初めて遭遇した事の一つに、"雲水さんの托鉢"があります。
これは恐らく、京都や鎌倉やその他、修行道場が近くにある地域ならではの光景かと思います。

意外に京都に生まれ育った人でも知らないのが、雲水さんの出す掛け声。実は、「ほーーーーーぅ(法)」と言っています。そして、京都に住まう多くの方が、小さな子が言う事を聞かない時は、「おーのおっちゃん来るよ」と、まるでなまはげのような扱いをしている事もリサーチ済みです。
正直、雲水さん達は若い方が多く、おっちゃんではないと私個人的には思うのですが......。あの低く腹から出す大きな声が、なまはげや、おっちゃんを連想させるのでしょうか。

そんな事はさておき、托鉢をする雲水さんにお布施をさせていただきたいけれど、方法がわからないのでいつも見送ってしまう......という方の為に、お布施の方法をご紹介です。実は私もわからず、研究所の上司に聞いてから実践しましたので、知りたい方はいらっしゃるのではないかと思いました。

1.托鉢の雲水さんの声が聞こえたら、お布施を用意し、合掌しつつ、近寄ってこられるのを待つ。
2.雲水さんが気付いて、自分の前に立たれたら、互いに合掌一礼。
3.雲水さんが首から下げている看板袋の前垂れ(袋の蓋のようになっていて僧堂名が白く書かれている部分)を自分の前に出してくださったら、その上にお布施を置く。
4.雲水さんが前垂れに置かれたお布施を、滑らせるように袋の中にしまえば、また互いに合掌一礼。

無言のうちにこれらの事を終えます。
勘違いしてはならないのが、布施というのは、してあげているのではなく、「させていただいている」「功徳を積ませていただいている」という事。我々(在家の者)が、財施をさせていただいているのです。そしていつか雲水さんは和尚になって法を説かれ、法施となって私たちに戻ってくることでしょう。
六波羅蜜の一つ。私にとって、分かち合う事の尊さを学ばせていただく朝は、なんとも清々しいものなのです。

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室町の花 観世宗家展 -承天閣美術館-

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相国寺(ただいま春の特別拝観中)内にあります承天閣美術館にて、-室町の花 観世宗家天-が開催中です。
私自身、お能には若い頃より惹かれてやまない為、楽しみにしていた展観でした。

第一展示室から、数々の名工の技をこらした能装束。どのような番組の時に着用する衣装であるかなど、解説を読みながら、その意匠に見入ります。

第二展示室への長い通路へと歩みを進めると、あのなんともいえない笛と鼓の音が聞こえてきます。DVD視聴コーナーが設けられおり、御存知“道成寺”(安珍と清姫の道成寺縁起を題材とした番組)が流ていました。ちょうどクライマックスの鐘の場面。あぁ……人間の悲しき性、女の怨念、鎮まる魂。観に行きたくなりますね。

第二展示室では、お待ちかね、能面です。まだまだわかりかねる難しいものでもありますが、数々の番組をみてゆけば、この能面は、あの能面は……と、能面のことも少しはわかってくるのでしょうか。
白洲正子さんのように、能が洗練される前の猿楽や伎楽の面など、大陸からの影響を色濃く残した古い面も拝見してゆきたいと常々思っています。

この展観は5月26日まで。その後には、流派が違いますが、私が毎年楽しみにしています、金剛家の夏の虫干があります。今年は7月20日・21日に開催されるもよう。
日に何回か、お家元御自らによる、とてもわかりやすい解説がなされ、ガラスケースなど無く、間近に能面や装束を拝見する事ができます。一見の価値大いにありです。

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光明院 -東福寺塔頭-

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久々に、波心庭(重森三玲作)を観にお邪魔してみました。

本山の方は多くの人が訪れていても、こちらは静か。いいですね。

どちらを見ても歩いても、塵一つ無く掃き清められた境内。掃除がゆき届いていると、空気も整い、なんとも気持ち良いものですね。こちらの心まで整えてくれるよう。ほんとうに、いろんなものが、整うのですね。
こちらのご住職の心を拝ませていただいているようで、有り難いものでした。

とある老師が仰った、「禅宗坊主は掃除をしていればいい、偉そうな事は何一つ言うな」という御言葉を思い出しました。掃除一つで衆生を接化できるのですね。

私も家に帰りましてから、普段以上に徹底的にお掃除に励みました。励まずにはいられなくなったのでした。

三門近くの六波羅門を出てすぐ。光明院さんのご紹介でした。

*本山拝観前には、『禅の寺』がおすすめです。

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新緑遊行と特別名宝展 -東福寺-

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臨済宗大本山東福寺(京都市東山区)において、新緑遊行と特別名宝展が開催中ですのでお邪魔して参りました。

方丈庭園や通天橋は通常公開されていますが、国宝の三門は年に数えるほど。
禅宗寺院最大の国宝三門より、目と同じ高さの位置に大木の新緑を楽しめます。それはそれは見事な景色で、急な階段を登ると目に飛び込んで来る緑に、どなたも感嘆の声をあげておられました。

三門といえば、宝冠釈迦如来坐像に十六羅漢がお決まり。そしてなんと東福寺の三門内部の絵は、かの画僧・明兆が描いたものなのだとか。未だ彩色が豊かに残り、天を舞う迦陵頻伽(がりょうびんが)に、極楽浄土を夢見てしばしぼぉ~っと。

名宝展では、初公開の寺宝も。そして通天橋の緑も今が最高に美しく。
“風がごちそう”の季節。是非ともGW中におでかけください(5/6まで 詳しくはこちら)。


 

 

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本山へのお参り前には、是非ともこちらでお勉強なさってみてくださいね!


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四頭茶会 於:京都・建仁寺

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皆様こんにちは。
思った以上にメンテナンスに時間がかかってしまい、忘れられてはいないかと心配になるほどでした。ご迷惑をおかけ致しました。
今後ともどうかブログ禅を宜しくお願い申し上げます。

さて、私事ですが、二十日土曜日に、建仁寺さんへお邪魔して参りました。
開山栄西禅師のご生誕慶讃法会・四頭茶会(よつがしらちゃかい)にお邪魔する為です。
少しばかり寒い一日でしたが、お天気にも恵まれ、東山の新緑も美しく、表千家・裏千家・煎茶席の亭主の御心入れもすばらしく、楽しい学びの一日となりました。

いただきましたパンフレットより、四頭茶会をご説明させていただきますと……

【四頭茶会とはどんなものか】

四人の正客に準じて相伴客がお茶をいただく、広間での作法と思えばだいたい近いようです。お点前と菓子のお運びなどは、四人の寺僧によって行い、その役名を供給(くきゅう)といいます。正客と相伴客がそれぞれの所定の位置につくと、侍香(じこう)という役の僧が入堂、正面ご開山の画像の前で一香を献じ、中央卓前へ退いて、左右両手で一度ずつ焼香して、席を清めます。供給の僧は縁高に入った菓子と、お茶が入れられた天目茶碗とを運び終われば、各々の客の前でお点前を行います。正客の前では胡跪(左たて膝の姿勢)、相伴客の前では立ったままで点前します。

【由来】
中国の宋・元の時代、比較的大きな禅宗寺院で行われたもので、鎌倉時代に日本へ禅が伝えられると流行し、室町桃山時代以降、さかんに用いられた作法です。禅宗寺院内の修道行事、法式、作法等を規定した清規(規則)に従うものです。

決められた型・作法どおりの動きとは、なんとも美しいもので、拝見しているこちらの背筋も正されるよう。
日々の茶の湯の稽古においても型を習っているわけですが、そこがまずできるようになってこそ、心も入ろうというもの。ここで学ばせていただいた空気を、自身の稽古にも生かしたいと思いました。

今年はなにやら10月にも大茶会があるのだとか。楽しみですね。
その前に、5月8日より始まる、「細川護熙 襖絵と屏風の世界」にもお邪魔しなくてはなりませんね。皆様も是非。

臨黄ネットの、栞いろは歌の栞に、四頭茶会の写真がありますのでご紹介しておきます。
日々是好日

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友人の黄檗宗寺院、本堂再建のお話

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私の高校時代からの親友に黄檗宗僧侶がいます。
近江八幡市にある岩倉山という小高い山の中腹にあるお寺で、若い頃、3日とおかず夜な夜な遊びに通っていました。麓からのわびた石段を登っていくと、途中で左に折れる角に灯籠がありましたがもちろん灯っているわけでもなく、街灯もない真っ暗の参道で、少々薄気味悪い気持ちで登り降りしていたものでした。
近年、先住職であった父を亡くされ、住職となった彼は車で登れる参道を設備したのでぐっと便利になり、また景色がいいものの使いにくかった庫裡を改築してきました。
檀家さんからの寄附もありましょうがその数15軒、彼の高校教師としての収入をかなり投じての改築だったろうと推測されます。
また、古びた本堂もあり、かなり傷んでいたような記憶がありますが、私は入ったことはなかったように思います。このたびその本堂が再建されたのです。
3年ほど前から、本堂を建て直すことにしたと聞いていて、大変なことをやる気になったなぁと思ったものです。

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木材はこの山から切り出されたもので、内部は黄檗宗らしく甎(しきがわら)の本堂です。檀家さんでもある年配の大工さんが、ほとんどの仕事を一人でコツコツと仕上げていかれた様子。もちろん檀家さんたちも財政面はもちろんのこと、実労働としても協力されたように聞きます。おかげで、一般的な経費よりはるかに安く建てられたとのこと。

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岩倉山というだけあって、昔はよく石の切り出しが行なわれていたらしく、ここで切り出した石で石塔を作り、かの有名な日野の石塔寺に運んでいったとか。山中には沢山の地蔵さんが点在していたとのことで、それをこの工事に合わせて一ヶ所に集めてきて供養することにしたそうです。落慶法要が近いというので、些少ながら御祝を持って参じたところ、できれば早く退職してしまって、せっかく立派になったこのお寺に参詣客を増やすように努め、普茶料理を作ってお出しするとかしてみたいという、これまた驚きのこれからの人生の意志表明も聞きました。

住職であるこの友人は坊主臭さがない男で、友情に免じてもらって失礼ながらいうと、本堂を建て直すなどという大事業をやる気概があるなんて思ってもみなかったのですが、改めてその宗盟心にあっぱれと驚くばかりです。

昨今、寺院の世襲制を批難されるむきもありますが、肉山寺院とはちがい、田舎のこういう小規模寺院では、世襲した住職自らが副業をもって収入を得、その身銭を切って護持運営、復興していくしかないという実情があることも知って頂ければと思います。

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彦根の一本桜




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桜の話題が続いてしまっていますが・・・。
滋賀は京都より少し遅めに開花したので、もう少し楽しめるところもありそうです。
爆弾低気圧のせいで暴風雨の過日の土曜日でしたが、彦根城は多くの人で賑わっていたようでした。

その彦根城を横目に私が向かったのは、彦根城主井伊家の菩提寺である龍潭寺とその隣にある井伊神社。この両寺社にはそれぞれあまり知られざる一本桜があるからなのでした。
どちらもちょうど石田三成の居城であった彦根の佐和山城址の麓にあります。

まずは、人っ子一人いない龍潭寺へ。静岡にも井伊家の菩提寺の龍潭寺がありますが、関ケ原の戦いで勝利した井伊家が徳川から与えられた佐和山城の麓にも、菩提寺として龍潭寺を建築したのが、このお寺です。

山門をくぐったところにお目当ての枯木の枝垂れ桜があります。

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彦根城などのソメイヨシノは満開なのですが、この桜はまだ3分咲きといったところでしょうか。桜よりも青々した苔に目が奪われるほどです。
この様子では見ごろはあと1週間後ぐらいでしょうか。4/13~14の土日ごろに訪ねられるといいかもしれません。

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この龍潭寺には、小堀遠州作の庭園があるのですが、これはまた後の機会に。

つづいて龍潭寺の北側に位置する井伊神社に足を運んでみました。

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井伊神社もひっそりしていて、他に参拝者はいませんでした。立派な鳳凰の彫刻の入った社殿はだいぶ傷んでいて、立て看板によると彦根市が修復を始めているとのこと。左傍らに小さな新しい社殿が建っており、御神体はすでにそちらに御遷座されているとのことでした。

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その社殿の脇にある一本桜はごらんのように見事な枝ぶりで、小雨の中でしたが満開でした。
この桜を目当てに何人の人が来ているのかはわかりませんが、井伊家の栄華を物語るような立派な桜を満喫しました。

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退蔵院 -妙心寺塔頭-




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昼休みに退蔵院さんにお邪魔して参りました。
京都市内ではポスターを見る機会があまり無く、実は京都の人間は意外と知らないのですが、先日新幹線に乗った際に知りました。
今年の「そうだ、京都、行こう」は、こちらの枝垂れ桜なのですね。

祖父が妙心寺で修行した事もあり、幼い頃から何度か妙心寺には参拝し、退蔵院さんにもお邪魔していましたが、まさに禅寺というべく、静かな静かな境内でした。
この春はもちろんのことそうはゆかず、大変な賑わいを見せていました。
桜にすれば、そんなこともどこふく風ですね。

*本日はお釈迦様ご生誕の日。花まつりが各地のお寺で催されています。

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細川護熙元首相筆の襖絵 -正伝永源院-




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千家十職当代・永樂善五郎作の書院襖引き手


テレビや新聞で既に報道されましたが、建仁寺塔頭の正伝永源院の方丈に、このたび、政界引退後に陶芸家として活動しておられる細川護熙元首相が、襖絵を描いて寄贈されました。
正伝永源院は、もともと正伝院と永源庵という二つの寺院であったのですが、鎌倉時代に開創された正伝院は、大阪冬の陣ののち、隠棲した織田信長の弟である有楽斎が再興し如庵という茶室をたてて、晩年を茶の湯三昧のうちにすごされたお寺です。
もう一つの永源庵は開基が細川頼有公。ところが廃仏毀釈のおりに無住であったため、売却された正伝院の移転地とされ、廃寺になってしまいました。しかし細川家の菩提寺であったため、のちに永源の名を再び興して現在の寺名になったということです。
こういったご縁があり、細川家の末裔である細川護熙氏が、本院に襖絵を描いて寄贈することになったとのこと。その襖絵が以下の「東山の春・夜桜」と「西山の秋・紅葉」の各8面です。御住職の許可を得て写真を撮らせていただきました。

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東山の春・夜桜





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西山の秋・紅葉

正伝永源院は通常非公開の寺院ですが、この襖絵の特別公開が明日4月5日から始まります。方丈室中には狩野山楽の筆と伝えられる金色の襖絵もあり、東山、建仁寺近辺を散策される予定の方には、是非、この機会に参拝されてはいかがでしょう。
ただし、この襖絵は、4/10~22に、阪急うめだギャラリーで行なわれる「細川護熙展」に出展されるため、正伝永源院の特別拝観中では、4/5~7と4/25~5/6の期間のみ展観されますのでご注意ください。
細川元首相は、このあと夏と冬の絵も描かれるとのことです。

また、冒頭の書院襖引き手を作られた千家十職の永樂善五郎氏らの募財によって平成8年に再建された、有楽斎が建てた名席「如庵」写しの茶室「如庵」も特別公開されます。

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庭園の枝垂れ桜も満開でした。


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お寺は少しわかりにくい場所にあります。下の地図をご参考までに。


大きな地図で見る
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高知へ その3

高知へ その2の続きです。
吸江寺の兼務をしている還暦の和尚の本務寺院は長谷寺(ちょうこくじ・別名「まきの寺」)です。訪ねたことがないというと、ではみんなで行きましょうと、吸江寺を訪ねた一行がそのまま車に便乗して長谷寺に向かうことになりました。

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長谷寺は高知市から東へ1時間近くいった香南市夜須町羽尾の山中にあります。市街地から狭い林道を車で縫うように走ること30分。人里から完全に離れた山の中にあるお寺です。それもそのはず、現在は臨済宗妙心寺派のお寺ですが、もとは神亀4(727)年に行基によって開かれたと言われています。
ご本尊は十一面観世音菩薩と地蔵菩薩像です。住職の許可を得て仏像の写真を撮らせてもらいました。

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十一面観世音菩薩はかなりいたんでいますが、頭部にある十一面がかすかにわかります。香南市保護有形文化財に指定されています。
また、境内にある小さな梵鐘は高知県保護有形文化財に指定されていて、やさしく打つと、古えを感じるとても寂びた音がしました。

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境内にはほかに鎮守である弁天堂やおよそ歴代の守護者のものかと思われる古い五輪塔が並んでいますが、どこもちゃんと手入れされていて、山奥で人が訪ねるのも少ないであろうにと、感心することしきりです。
しかし一番上の山門の写真にもあったように、ここでは坐禅会も開かれていて、道心堅固な方が集まってこられているとのことでした。

仲間たちとも別れをつげ長谷寺をあとにし、京都へ向かった私たちは、帰路の途中で、淡路島で唯一の黄檗宗の禅寺・国清禅寺(南あわじ市)へ立ち寄りました。

ここは、南画界の第一人者・直原玉青和尚が復興したのですが、本堂は阪神淡路大震災の被害がまだ残っている状態でした。お寺の近所に、滝川記念美術館玉清館があり、玉青和尚の描かれた書画が展示されているので観てかえることとにしました。

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玄関を入ってすぐの3層の天井に描かれている雲龍図は、直径約6mほどの大きな画ですが、玉青和尚は一晩で描かれたとのこと。ほかにも12枚の画からなる「うしかひ草」(牧牛図)など、水墨画や着色された大きな南画が展示されていて、見応えがあるものでした。

こうして、高知行一泊二日の旅は終わりました。全国各地に仲間がいるというのは、楽しいものです。

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東海庵 -妙心寺塔頭-




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妙心寺四派の一つ、東海派の本庵、東海庵が公開されています。

応仁の乱により諸堂を焼失した後、再興に尽力した雪江宗深(せっこうそうしん/1408-1486)。
その4人の傑出した弟子が、それぞれに一派を成し、四派四本庵による教団統括運営組織の礎を築きました。

4人の弟子とは、景川宗隆(けいせんそうりゅう)、悟渓宗頓(ごけいそうとん)、特芳禅傑(とくほうぜんけつ)、東陽英朝(とうようえいちょう)で、それぞれ、龍泉派・東海派・霊雲派・聖澤派をつくります。
妙心寺の末寺は現在およそ3500ヶ寺ほどありますが、全ての寺がこの四派のどこかに属しているわけで、お坊さんたちの会話をよく拝聴していても、「お前んとこは○○派だから○○だ」などというセリフを耳にします。
内容はともかく、“流れ”というのは大事なのですね。


と、前置きが長くなりましたが、まさにこの、東海派の本庵である東海庵が公開されているというわけであります。
なかなかに公開される機会はありませんので、是非とも“京の冬の旅”で公開されている期間(3/18まで)に一度訪れてみて欲しいお寺です。
方丈前の庭を観ていますと、やはり、やはり、禅宗の寺はいいなぁ……と、いたってシンプルで、あらゆるものが削ぎ落とされた中にいて、満たされている気分に浸る事ができました。

余談ですが、3つの素晴らしいお庭があるのですが、解説をしてくださるボランティアガイドの方の主観的な庭の見方での説明がかなり長く(その方も庭を愛してやまないのでしょうが)、こちらがじっと庭をみて考える時間を与えさせてはくれないほどです。
一人静かに見たいのであれば、ボランティアガイドさんが皆さんに説明されている時をはずしてご覧になられるのが良いのかもしれません。

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スマホアプリ「京都禅寺巡り」 Android版/iPhone版 好評リリース中!

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高知へ その2

高知へ その1に続き、高知旅行初日の夜は、同じ釜の飯を食んだ仲間が集い、賑やかに還暦の会を終えました。
翌朝、還暦を迎えた和尚が住持(兼務)をする、夢窓疎石(1275~1351)が創建された吸江寺(ぎゅうこうじ)へ参拝しました。
吸江寺は五台山公園の麓に位置し、高知港が見渡せるちょっと高台にあります。以前は、寺の門前まで港だったということですが、夢窓国師はこのような景観の土地を好んで寺を建立されたそうです。
今は残っていませんが、記録によると夢窓国師が作庭された庭もあったそうです。

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本堂の内陣には夢窓国師(中央)の木像があり、また左下に見えるのは、夢窓国師お手彫りと伝わる仏像がありますが、先年、このお寺から夢窓国師の弟子、絶海中津(1336~1405)がお使いになっていたと思われる700年前の九条袈裟が発見され、現在、京都国立博物館にて保存されています。




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こんなパゴダ(ビルマの慰霊塔)が禅寺にあるのを未だかつて知りませんでしたが、聞くところによると、この高知からは戦時中、ビルマ(現ミャンマー)に出兵した兵士が多くいたようで、戦死した彼らの慰霊塔として建てられたとのこと。今もパゴダの会に所属する人たちが定期的に参拝に来たり、ミャンマーを訪れたりしているようです。

パゴダ内に祀られる本尊は、国の重要文化財に指定されている地蔵菩薩坐像で、これは、夢窓国師が足利尊氏の守り本尊を移してきたと伝えられています。


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高知は京都や滋賀よりもだいぶ暖かく、すでに水仙は満開。黄色い花はあまり見たことがないものでしたが、キバナアマだということです。 調べてみると、中国雲南省やインド北部、パキスタンの高山に生息するということです。
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椿も満開、万作の花ももう咲き終わりの状態でした。

つづく

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冬の禅寺




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ピシーーーーーーーーーッ。
としておりました、節分の日の天龍寺

冬の禅寺にて、枯れに枯れた景色。
目には見えずとも僅かに感ずる春の気配。

【京の冬の旅】も開催中。
今日はお昼休みに妙心寺さんへ拝観に行こうかなと思っています。

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慈照院公開 -相国寺塔頭-




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京の冬の旅―非公開文化財特別公開 が10日より始まっています。

私もさっそく、相国寺の門外塔頭、慈照院さんへお参りして来ました。
こちら慈照院は、その寺名からもおわかりのように、足利八代将軍義政の菩提所。
そして、桂宮家の菩提所でもあり、御学問所も設けられていました。

茶室、「頤神室(いしんしつ)」は、下座床の四畳半で、比較的明るい茶室。塀を超えればすぐに烏丸通りであるという事は忘れてしまうような静かな佇まいです。
茶室へと続く露地も、ひととき娑婆の世界を忘れて違う世界へと人々をいざなうような……。
こちらで茶会を催したらどれだけ楽しいだろう……といつもの妄想が始まります。

禅宗寺院では、慈照院さんのみならず、妙心寺の東海庵、大庫裡や経蔵、そして、南禅寺派の霊鑑寺などが公開されています。
キリリと寒い中での寺院拝観もまた一興。
是非とも京都におでかけの際にはお立ち寄り下さい。

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『墨蹟の至宝展-気迫あふれる禅僧の書-』 -承天閣美術館-




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相国寺内にあります承天閣美術館にて、「『墨蹟の至宝展』-気迫あふれる禅僧の書-」が開催中です。(3月17日日まで)。

今回見た書が、次に公開されるのはいつでしょう。
今回自身に響いたものとは違うものが、また次回には響くのかもしれません。

そうやって、人生のうちで何度も触れていただきたい“墨蹟”の展観です。
是非おでかけになってみてください。

「墨蹟の至宝展展」 -気迫あふれる禅僧の書-

日時:平成24年12月12日(水)~平成25年3月17日(日)
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料:一般 800円 65歳以上・大学生 600円 中高生 300円 小学生 200円
主催:相国寺承天閣美術館
会場:相国寺承天閣美術館

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岐阜・八百津の大仙寺さん




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お仕事にて、岐阜は八百津にあります臨済宗妙心寺派のお寺、大仙寺さんにお邪魔していました。

どっしり落ち着いた和尚様らしい和尚様(というのは非常に勝手な私のイメージですが、確かにあるのです。"和尚らしい和尚"という存在が)と、寺庭(お寺の奥様)殿堂なるものがあれば必ずや殿堂入りされるであろう素敵な寺庭さんがいらっしゃるお寺で、何年か前に愚堂さんの墨蹟撮影にお邪魔し、再訪を楽しみにしていました。

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前回は夏にお邪魔し、珍しい大山蓮華の大木や、青々した緑に深呼吸したものですが、秋の大仙寺さんは初めて。これがまた自然の営みとはなんと素晴らしいのか、時にお庭を見てほっと一息つきながらの、有難い環境でのお仕事でした。
お昼やお三時には毎日、"地元のもの"でのおもてなし。ひっきりなしにお客様がみえる大寺ですのに、我々の事にもとても気配り心配りいただき、行動そのものが教えとなっておられる姿に感銘を受けました。

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向嶽寺と富士山




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仏殿兼開山堂_山梨向嶽寺

先日のブログにて上司が書いていましたが、私も向嶽寺(山梨県にある臨済宗の本山)での会議に行かせていただいておりました。
向嶽寺と富士山の写真をいまいちど、もう少しご堪能いただこうかと思います。

上の一枚は、仏殿兼開山堂(市指定文化財)です。うっとりしてしまうほどにきりっと引き締まった美しい佇まいですね。よく見れば、建物が後ろに長く続いているのはおわかりいただけますでしょうか。
非常に珍しい形なのですが、前方に仏殿、後方に開山堂が一体となっています。天明7年(1787)に再建されました。

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方丈

そして方丈。前庭は、名城大学三浦彩子先生によるものだそうな。昨年できたばかりの新しいお庭です。
遠くむこうに見える山並みが、下写真のようにガラス戸にうつります。まるでぐるり山に囲まれているようです。
あたかも、この彎曲した島が浮かぶ枯山水庭園が海のように思え、山と海、世界全て(宇宙の理)を現し、その中にぽつりと自分が立っているような感覚を覚えました(実際はどのようにデザインされたのかは知りませんが、私の想像です...)。

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平成24年 大徳寺曝凉展




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年に一度の大徳寺爆凉展、10月14日(日)開催です(雨天中止)。

場所:大徳寺本坊
時間:午前9時~午後3時半まで。
料金:お一人1,300円。

ガラスケースごしではなく、間近に祖師方の息吹に触れる事のできる機会。
是非、迫られてみてください。

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等持院寺宝展




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京都市北区にあります-等持院-にて、寺宝展が開催されます。

詳細は下記のとおり。

期間:平成24年10月5日(金)~9日(火)まで。
時間:午前9時~午後5時まで(受付終了は16時半)。

特別参拝料 600円(寺宝展以外の日は500円)
お抹茶 500円(等持院特製銘菓「芙蓉の月」付き)
お番茶 300円(等持院特製銘菓「芙蓉の月」付き)

だいぶ昔、茶の湯を習い始めた頃に訪れた清漣亭(等持院にある茶室です)にて、貴人床・貴人口にふぅむ…とうなった私です。
清漣亭から眺める庭、そして喫する一服は如何なものであったのか。

観光客もまばらな静かなお寺です。寺宝展の期間に是非お尋ね下さい。

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『なごみ』8月号 小特集・坐禅入門




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淡交社さまより毎月お送りいただいております、『なごみ』
いつも楽しみに拝読させていただいております。ありがとうございます。
今回の変化朝顔特集も、目のつけどころが面白すぎます。私も近々朝顔を生けてみましょう。

そして皆様に是非ともご紹介したいのが、花園大学教授の安永祖堂老師の監修・文章、そして妙心寺派の専門道場・埼玉県の平林寺(へいりんじ)の協力による、「坐禅入門」小特集!!!
僧堂の禅堂を拝見できる喜びに興奮しております。

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平林寺禅堂 なんとも、よい写真ですねぇ


坐禅とは何か、坐禅による身体・呼吸・心の整え方とは、インドに始まり、東へ東へと伝播していった坐禅の現在…など、10ページの中に、わかりやすいカラー写真と、安永老師の名文で、これを読んだらさっそく実際に禅寺へ!!!身心一如、自身の身体と心に向き合ってみよう!!という心持ちになります。

弊所に事務局を置いております、臨済宗黄檗宗HPの坐禅会情報も是非ご活用ください。


余談ですが、『なごみ』の連載で、私はいつも市川猿之助さんの“亀遊笑覧”を楽しみに拝読しています。歌舞伎役者さんの豊富な知識、経験、審美眼をもって語られるお話は、骨董を生業とする人や、評論家などとはまた違った視線で読者を楽しませてくれます。一冊の本になる事を切に願っております。

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京都禅寺巡り iPhone版リリース開始




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昨年11月よりリリースし、2万ダウンロードを超えて好評な、Androidスマートフォンアプリ『京都禅寺巡り』に、去る7月31日、待望のiPhone版が登場しました。

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基本機能は、Android版と同じですが、画面の遷移はiPhoneの特性を使ったものとなっています。
文字情報はもちろんのこと、美しい画像表示で寺院の写真を見ることができます。

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動作もさくさくと軽快です。また、GPS機能を使って、スタンプラリーをしながら寺院散策を楽しむことができます。

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真夏はさておき、秋に向けてこのアプリで、京都のお寺巡りをしてはいかがでしょうか。

※iPhone版はダウンロード時に350円(11/30までキャンペーン価格170円)が課金されます。

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鎌倉円覚寺 夏期講座




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7月20~23日まで、鎌倉円覚寺では恒例の夏期講座が行なわれました。
ブログでも書いておりましたとおり、先月に円覚寺管長・横田南嶺老師の撮影をさせていただき、弊所の「DVD禅僧が語るシリーズ」に加えました、新商品DVD『精一杯生きよう』が、この講座に間に合うように完成できましたので、さっそく初日の7月20日に円覚寺に出向いて夏期講座に参加の方々に頒布させてもらってきました。

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円覚寺の山門は受付開始の7:30に開門されますが、その前にこのような受講者の列ができていて、関心の深さを感じ取ることができます。私は準備があるので、脇の通用口から一足お先に……。
開場と共に、どんどんと来場者があり、第一講の管長老師の提唱の頃には大方丈はすでに満席、書院や玄関口のあたりに座る人もおられました。

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老師がご自身でご喧伝くださったおかげで、第二講目の宇宙飛行士・山崎直子さんのお話の前の休憩時間に、頒布しているテントまで来られてDVDや本をお買い求めになる方が大勢おられ、飛ぶように売れていきうれしい悲鳴でした。

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DVD禅僧が語る 横田南嶺老師 「精一杯生きよう」 本日発売




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過日このブログでもお伝えしておりましたように、臨済宗円覚寺派管長・僧堂師家の横田南嶺老師DVD「精一杯生きよう」ができあがりました。

管長様による毎月の日曜説教会には、何百人もの人が集うと耳にし、私もお邪魔してまいりましたが、なるほど皆さんが通われるのがよくよくわかった次第です。

この、日曜説教会や、僧堂接心でお話になられた事は、ブログ・居士林だよりをご覧いただければと思います。

実際に管長様の口から発せられる御言葉、お話を拝聴する為には是非ともこのDVDをご覧になっていただきたいと思います。

“DVD禅僧が語る”シリーズは、今回で9作目となります。
こちらのDVDは、一度見て終わりにしないでいただきたいのです!
同じ映画でも、観る年齢や時々によって感想が変わるように、特に老師のお話は、その時の自身の状況によって、ひびいてくる言葉が違います(私の経験上)。
何度も繰り返し、観て、聴いていただきたいな…と職員一同心より思っています。

どうぞよろしくお願い致します。

詳細はこちらからご覧ください。

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円覚寺のしいちゃん




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鎌倉円覚寺さんのブログ、居士林だよりにたびたび登場し、読者をなごませてくれる円覚寺のしいちゃんです。
会えるかな?!と思っていたら、会えました!

DVD撮影の際に遭遇したのですが、管長様はじめ、撮影スタッフや研究所職員が「しいちゃんだ!」と周りを取り囲み様子を眺めていてもどこふく風。一心に毛繕いをなさっておいででした。

しいちゃんはまだ小さい時に瀕死の状態であったのを、僧堂の雲水によって助けられ、管長様の指示により獣医さんのところへ連れて行ってもらい、一命を取り留めたそうです。
雲水さん「忍さん(にんさん)」が助けた事により、忍(しのぶ)ちゃんと名付けられ、しいちゃんと親しみを込めて呼ばれるようになったそうな。
youtubeでも、「円覚寺 猫 しいちゃん」で検索すると、ごはんを食べているしいちゃん、ゴロゴロ転がっているしいちゃんの動画が見られます。人気者ですね!

かなちゃんにはお会いできませんでした。またの楽しみにとっておきましょう!


と、ここまで書いて円覚寺さんのブログをとくと拝見して気がついたのですが、どうやらこの子はかなちゃんかもしれません……。が今日のブログはこのままでお許し下さいませ。

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臨済宗各派本山 暁天講座のおしらせ




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臨済宗各派本山にて、この季節になりますと、暁天講座・夏期講座が開催されます。
早起きは何文の徳になるでしょうか?!

ちょうど朝の気温が心地よいこの季節、蓮の花も美しいことでしょう。
おでかけになられてみてはいかがでしょうか。私もいくつか参加予定です。
研究所にお知らせをいただいた暁天講座ならびに夏期講座、こちらでご紹介致します。


【東福寺】
期日  8月2日、3日、4日
座禅  午前6時より
法話  午前6時30分~
場所  大禅堂
演題  8/2 『二人の画聖 明兆と雪舟』  花園大学教授 福島恒徳 氏
     8/3 『禅話』 東福寺僧堂師家  原田融道 老大師
     8/4 『禅話』 東福寺住持本派管長  遠藤楚石 老大師
費用  無 料


【円覚寺】

時   7月20日~23日
場所  大方丈
詳細はHP参照のこと

【方広寺】
時   8月26日
場所  本堂
詳細はHP参照のこと

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永保寺 虎渓僧堂 -岐阜県多治見市-




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岐阜県多治見市にあります、臨済宗南禅寺派虎溪山永保寺を訪れました。
こちらは専門道場にもなっており、虎溪僧堂には今もなお、雲水さん達が日々修行を積まれています。

突然訪れたにも関わらず、禅文化研究所の職権を利用?しまして、雲水さんの筆頭・知客寮(しかりょう)さんに境内を案内していただきました。
とても快く色々とご説明くださり、ありがたい事なのでした。

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国宝の観音堂は修理中でシートに覆われてはいましたが、それでもやはり夢窓国師の作庭と伝わる庭から発せられる美しさは揺るぎないもので、観音堂が修復を終えた後の姿はこれまたいかばかりか……と、次回訪れるのが今から楽しみなのでした。
8月頃には修復も終了するとの事。今年の紅葉参拝は永保寺さんに決まりですね。

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早朝坐禅 -花園大学・無文館2F-




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無文館 禅堂


何を隠そう、無文館(むもんかん)とは禅文化研究所があります建物です。そう、禅文化研究所の2Fは禅堂になっているのです。
この禅堂において、花園大学主催の自由参加早朝坐禅が開催されています。

【時間・曜日】
午前7時55分より8時45分まで(50分間)
土曜日・休講日以外、毎日開設(開講期間中)

【スケジュール】
7:55 木板を打って開始を知らせる
8:00~8:25 坐禅
8:25~8:30 経行(きんひん・堂内を歩く)
8:30~8:43 坐禅
8:43~8:45 読経(般若心経)後終了

関心のおありになる方は是非!
ちなみに、大学内の食堂(8時半~)では朝御飯が100円との事。坐禅会の後に朝御飯を食べて帰られる方もいらっしゃるようです。
ごはん、お味噌汁、焼き魚、のりとその他一品ついて100円だそうです。さらに温玉をプラスしますと、160円になるのだとか。あわせてご利用下さい。

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東林院の沙羅双樹




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妙心寺塔頭の東林院は、沙羅双樹の花を見ることができるので有名です。
ちょうど今、梅雨のさなかに白い花を咲かせ、一日でポトリと落ちてしまう沙羅の花は、平家物語の一説でもよく知られていますね。

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今年は毎年より1週間ほど遅めの開花のようですが、毎日、いくつかの花を咲かせては、緑でやわらかな苔の上にポトリとまた一つ花を落していっています。
近年まで太い古木があったのですが、残念なことに枯れてしまったとのこと。これも盛者必衰のことわリですから致し方有りません。

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観音懺法




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6月17日は大本山相国寺の、18日は大本山妙心寺の観音懺法(かんのんせんぽう・妙心寺さんは山門でなさるので「山門懺法」)を取材させていただきました。
相国寺さんは現在大方丈が工事中ということで、例年より簡素なかたちだったようでしたが、開始から終了までの4時間まるまるを、妙心寺さんは一般見学の1時間のみを、拝見いたしました。


観音懺法は、観世音菩薩は大慈大悲を御心とし、抜苦与楽を主とし給えるがゆえに、観世音菩薩に帰命信従して、自己の罪業を懺悔するのである。
観世音菩薩を迎えその前で懺悔する儀式作法を、略して観音懺法という。
相国寺における観音懺法は、中国からの来朝僧で鎌倉建長寺、円覚寺、浄智寺および南禅寺などに住した高僧、一山一寧(いっさんいちねい)の甥で、一山が来朝した時随従して渡来し、建仁寺、興雲寺などに住した仁恭石梁(せきりょうにんきょう)、それにやはり渡来僧で建長寺、円覚寺、浄智寺、南禅寺などに住した清拙正澄(せいせつしょうちょう)と、夢窓国師の三大老の協作であることが、「鹿苑日録」によって知られる。
夢窓国師から二世春屋妙葩(しゅんおくみょうは)へと伝えられたのである。足利家では、毎月18日室町第の内仏殿において相国寺の清衆を請して修業せられ、相国寺においては、毎月17日に修され月次懺法とよばれていた。又毎年6月17日三門円通閣の上で修行するのを閣懺法といった。(相国寺のHPより)

室町時代の五山禅林をもっとも代表・象徴する儀礼こそ、観音懺法でした。なかでも旱のときに行われる観音懺法は、毎月の観音懺法とは違い、いわゆる「千僧供養」、つまり各五山寺院が数百人という大人数の禅僧を動員して、京都の観音の最大の霊場である清水寺などでとりおこなわれました。
禅僧の観音懺法は他宗の祈祷にくらべても、高い芸術性を持つと同時に、きわめて霊験あらたかな儀礼とされ、足利将軍をはじめ、京都のひとびとの関心の的でした。

日本人の信仰として観音信仰がひじょうに強いことはあらためていうまでもありませんが、禅宗でも達磨大師が観音の生まれかわりとされるなど、強い観音信仰がありました。観音さまを祀っている禅宗寺院もとても多いことはよく知られます。

ぜひ禅の観音信仰について、いずれ季刊『禅文化』でご紹介できればと思っております。

18日は鎌倉の大本山円覚寺でも夕方に山門懺法が行われたようです(ブログ「円覚寺居士林だより」参照)。来年はぜひ、鎌倉円覚寺の懺法も拝見(取材)させていただきたい!と思っております。

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老師の実行力




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昨年、ヨガの事などを色々とお話させていただいた老師と久々にお会いしました。
すると老師、「あなたと色々話してね、昨年の5月から私は朝のニュースなどテレビを見ていた時間を、ヨガにあてていますよ。そうすると、朝課や坐禅、参禅を受けていても気持ちがよくて、毎日本当に楽しいのですよ。身体を動かしながらの呼吸。ヨガというのはすごいものですね」と。

御自らの生き方、在り方にて我々に教えを示して下さいますね。なんとすばやい実行力でしょう!
私達は「(新しい事に取り組もうとする時に)やりたいんだけどね~でも…」などと、興味あるものも何らかの理由をつけては自ら遠ざけてみたりするものです。

“老師”などと聞くと雲の上の存在のように思ってしまいがちですが、少しでも自分達がいただけるものをいただき、日々のくらしに生かす事ができるのだなと思った次第です。
やってみたいならやってみよう!


それにしましても、ヨガでは私の方が先輩?になりますが、長年の修行、坐禅、質素なお暮らしにより鍛えられた身体と精神をお持ちの老師ですから、吸収力も私とは違い、すぐにマスターになってしまわれるのではないかと思います。
まぁ、それでも、私は私のペースでやっていきましょう。

ちなみに余談ですが、老師方には、本当にお肌がつるつるで羨ましくなってしまう方が多くいらっしゃいます。美容の秘訣も、老師の生活、つまりは禅の修行、僧堂の生活などから得る所が大いにあるなと思う私です。粗食&呼吸(坐禅による)がミソですね!

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日曜説教会と坐禅 -鎌倉・円覚寺-




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鎌倉は円覚寺さんの、居士林ブログを楽しみに拝読している私。
噂に聞こえてくるのは、管長の日曜説教会には、300~400人の方々が集うとのお話。
「これは実際に鎌倉へ赴き、参加したい!」といざ鎌倉へ、念願叶って先日の日曜説教会にお邪魔する機会を得ました。

9時からの会だというのに、早い人(いわゆる管長ファン)は7時半にはやってきて席を確保しているとの事。前の席が大人気、これ如何に! 開始直前には、広い方丈が狭く感じるほどに人で埋め尽くされ、この日もおおよそ400人の老若男女が参加されていたとの由。
私も研究所に勤めているとはいえ、400人で一斉にお経を唱えるのは初めてで、その荘厳さには、ぞくぞくと鳥肌が立ってしまいました。

管長のお声に導かれ、皆、背筋をスッと伸ばして合掌し、生まれて来た事、生かされて今ある事に、両親に、様々なことに静かに感謝する時間を持つ事から始まります。 普段なんとなく「私は色々な事に感謝しながら生きている」と思っているものですが、その深さというものには際限が無いのだな……と。

様々な事がしみじみと有難く思えて、頬をなでる風も、杜鵑の美しいさえずりも、あらゆるものへの感謝の念が全身を覆うようで、とても清々しく心地よい時間。
そしてその後の管長によるお説教は、本当に私達の所まで降りてきてお話下さる、菩薩行とはこの事だな……と思うような、非常にわかりやすいお話で、毎月皆さんがこちらで心洗われる思いをされるのが、よくよくわかったのでした。
そして、説教の後、皆で坐る時間もとても尊いですね。
僧堂と同じ…とまではいかないのでしょうが、警策の厳しさも他の坐禅会と比べれば随一!「あぁ、与える方も大変だろうなこれは……」と思うくらい真剣なもので、背中をひりひりさせながら、ありがたさを噛みしめていました(はい。坐禅中に考えていました)。
後でお聞きしたら、和尚様も手の豆が潰れていらっしゃいました。

本当に、実際にその場に足を運んでみる事は、とても大切な事ですね。

お近くの方は是非とも一度、そして鎌倉へのご旅行をお考えの方も、こちらの説教会&坐禅会を行程に組み込んでいただきたい!と切に願うのでありました。

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天得院特別拝観 -東福寺塔頭-




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京都市は東山区の東福寺塔頭、天得院にて-桔梗を愛でる特別拝観-と題して特別拝観期間が設けられます。
日没後にはライトアップも。是非おでかけください。

平成24年6月15日(金)~7月17日(火)
拝観時間:午前9時30分~午後8時30分(受付終了)
拝観料:一般(大学生以上)500円/中高学生300円/小学生以下無料

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温泉と禅僧




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狩野一信画「五百羅漢図 浴室」(増上寺蔵)『日本の美術534』より

ヒット中の映画「テルマエ・ロマエ」をレイトショーで見てきました。
ネタばれはよくありませんので、「面白かった~! オススメです!」とだけ、申しあげたいと思います。

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映画のストーリーとはまったく関係ないのですが、今日は“温泉と禅僧”のかかわりについて。

温泉が病気や怪我に効くというのは、日本人なら誰でも知っていることだと思いますが、実は、それを利用したり、ひろめたりしていたのは禅僧でした。
なかでも有名なのは室町時代の曹洞宗の禅僧の源翁心昭で、いろいろな場所で在地の神様(山神や竜神)に引導(授戒)をおこない、その返礼で、寺を守護してもらったり、泉や温泉を出してもらったりしたと伝えられています。
源翁さんが開いた温泉として有名なのは、熱塩温泉(福島県耶麻郡)です。

禅僧の温泉好きは、重要な文学作品を生み出したことでもまた知られます。
明応9年(1500)5月5日~23日に有馬温泉で湯治していた夢窓派の禅僧の寿春妙永と景徐周麟との間で交わした聯句の集成が「湯山聯句」です。またそれに一韓智■(コウ)が注をつけたのが「湯山聯句抄」という作品(抄物)になります。

室町時代の京都にいた五山僧にとって、もっとも親しみがあった温泉は、有馬温泉だったようです。

「湯山聯句抄」には「垢を洗い、病を治さうとてかと云に、いや、元来法身は清浄なれば、洗ふべきの垢もないぞ。治すべき病もないぞ。さるほどに、今湯に入るは、この無垢を随分至極と思ひ、無病を至極と思ふ、この心を洗ひ去けんとてあるぞ」とあります。

当時の禅僧の一般的な考えかはわかりませんが、「元来、法身は清浄なのだから、洗いおとすべき垢や治すべき病はない。無垢や無病を当たり前だと思う心こそ垢がついて病んでいるのだ」と一韓は述べています。

「無垢や無病を当たり前だと思う心こそ垢がついて病んでいる」とはなかなかおもしろい発想だと思います。現代人のわれわれにも何かしら参考になるかもしれませんね。

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檀林皇后がきいた鐘




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妙心寺の銅鐘(図録『京都妙心寺 禅の至宝と九州・琉球』)より

大本山天龍寺が、かつてこの地にあった檀林寺の跡地に建てられていることはご存じの方が多いと思います。檀林寺は、嵯峨天皇の皇后・檀林皇后(橘嘉智子)が、禅を学ぶために中国から招いた義空禅師のために建てた、日本ではじめての禅寺とされるお寺です。

夢窓国師は天龍寺供養のさいに、「禅宗が日本に伝わってひろがりさかんになることにおいて、この地にあった檀林寺がさきがけであり、天龍寺がしんがりである」と述べておられます。天龍寺は檀林寺の禅宗史上の意義によって、今の場所に建てられました。

義空禅師は日本へと禅を伝えにきたものの、日本で禅を理解できるのが檀林皇后しかいないことに失望して、中国に帰ったといわれています。広大な寺地をほこった檀林寺も衰退し、平安時代の女流歌人・赤染衛門の和歌集「赤染衛門集」には、「檀林寺の鐘の、土の下に聞ゆるをいかなるぞと問へば、鐘堂はなくなりて御堂の隅に掛けられたればかうきこゆるぞといひしに、后のおぼしをきあはれにてありしにもあらずなりゆく鐘の音つきはてむとぞ哀れなるべき」と、檀林寺にあったあの立派な鐘堂も、失われてしまったと記されています。

檀林寺の跡地には、その後、離宮の亀山殿が、後嵯峨上皇と亀山法皇によって営まれました。亀山殿には寿量院や浄金剛院という御堂も建てられ、寿量院について夢窓国師は「亀山上皇が南禅寺の禅僧20人を置かれ、天龍寺法堂はその寿量院の跡地(後継)にあたる」と述べておられます。

浄金剛院には、亀山法皇のご遺骨が分骨されましたが、浄土宗のお寺だったようです(『増鏡』)。浄金剛院は、兼好法師の『徒然草』に「およそ鐘の声(音色)は黄鐘調なるべし(略)浄金剛院の鐘の声、また黄鐘調なり」とあるように、すばらしい音色の鐘がおかれていたことが知られます。

ここでお気づきの方もいらっしゃると思います。大本山妙心寺に奉安される国宝の「梵鐘黄鐘調」は、嵯峨亀山殿内の浄金剛院の鐘であったとも伝えられていますが、もしかすると、もともとは日本最初の禅寺の檀林寺におかれていた鐘だったかもしれません(あくまで可能性レベルのお話ですが)。

檀林皇后は義空禅師とはじめて対面したときに悟りを開かれたと、夢窓国師は述べています。つまり日本人ではじめて禅の悟りを開いたのは、檀林皇后という在家の女性でした。悟りを開いた檀林皇后に、檀林寺の鐘の音色はどのように聞こえていたのでしょうか。

妙心寺にお参りいたしますと、鐘の音も録音で聞かせていただくことができますが、ぜひその音色に、かつて嵯峨野にあった檀林寺と、檀林皇后・義空禅師のことも思い起こしていただければと思います。

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名勝照福寺庭園 -京都府綾部市-




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含勝庭

京都府綾部市にあります臨済宗妙心寺派、照福寺を訪れました。
こちらのお庭は、国の名勝庭園に指定されています。
作庭されたのは、江戸時代のこのお寺の住職、仙裔和尚とのこと。

生命の営み、万物は流転する事をお庭から教えてもらったひとときでした。

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生々苑

こちらは、足立美術館のお庭の作庭でも知られる、中根金作先生の設計監督によるもの。
岐阜方面から集められた石が使われ、20~30坪ほどのお庭ですが、とても心に残るお庭でした。

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東福寺名宝展の御案内




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東福寺・通天橋の新緑 柴田明蘭(写真)


大本山東福寺で、4月21日から5月6日まで東福寺名宝展が開催される予定です。

「この度の名宝展では、禅の伝法に生きた聖一国師の生涯に焦点をあて、東福寺に大切に護り伝えられてきた修行時代から晩年にいたる国師ゆかりの文化財を一堂に展観するとともに、国宝三門を特別公開いたします」(大本山東福寺のHPより)とのことです。

聖一国師の遺偈や自賛の頂相(肖像画)など、東福寺ご所蔵の国宝・重文の書画をはじめ、国宝三門も同時に特別公開されます。

国宝三門へのぼれば、「壮麗な極彩色の世界がひらかれています。中世建築ではめずらしい一面の極彩画は、画聖兆殿司(明兆)およびその門人寒殿司の筆と伝えられています」(同)とのこと。三門にのぼるのは大変そうですがぜひ極彩色の世界の世界を体験したいですね。
また「東福寺のみほとけ」展も同時開催され、ふだんは非公開の東福寺伝来の仏像・工芸品を拝見できるとのことで、こちらも楽しみです。

新緑の東福寺で名宝を満喫する前に、聖一国師や東福寺について「予習」したいと思われた方に、一つマニアックな文献をおすすめしたいと思います。
今枝愛真先生が『静岡市史 原始古代中世』(1981)に寄稿された「入宋の禅師 聖一国師と大応国師の活躍」です。一般にはあまり(ほとんど?)知られていないと思いますが、聖一国師についてのとても丁寧でわかりやすい伝記です。
各都道府県立図書館などの大きな図書館でぜひ一度探してお読みいただければと思います。

大本山東福寺 新緑遊行と特別名宝展
「聖一国師の遺宝 法をつたえ 宝をまもる」
(国宝三門、「東福寺のみほとけ」同時公開)
2012年4月21日(土)~5月6日(日)
名宝展・三門共に9:00~16:30(受付は16:00まで)
拝観料:
名宝展 大人1000円、中高大生600円
三 門 大人600円、中高大生500円
名宝展・三門・通天または方丈の三ヵ所共通拝観券が
大人1500円、中高大生1000円とお得です。

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「天龍寺寺宝展 夢窓国師と嵯峨・嵐山」展




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少し前になりますが、3月20日の午後、京都嵯峨嵐山の時雨殿で行われている「天龍寺寺宝展 夢窓国師と嵯峨・嵐山」展を訪れ、佐々木容道天龍寺管長のご講演「天龍寺と夢窓国師」を拝聴いたしました。
天龍寺ご開山の夢窓国師の事跡や思想、また天龍寺創建の意義について、1時間たっぷりみっちりとお近くでお話をうかがうことができました。

展示のほうは、出品数は多くありませんでしたが、天龍寺さんは寺宝展をなさらないので、長く夢窓国師を勉強してきたわたしもはじめて実物を拝見したものばかりでした。

なかでも感激したのは墨跡「謝宋船網司上堂偈」です。こちらは状態があまりよくないのが残念ですが、日本史上で名高い「天龍寺船」を主宰した博多の商人へ国師が贈られた偈、つまりは国師自筆の感謝状です。
写真でこれまで拝見してきましたが、実際に拝見したところ、予想以上にすばらしく、当時最高級の中国紙(蝋箋)に書かれたたいへん大ぶりの立派な墨跡でした。

南北朝の混乱の世に、天龍寺創建を無事なしとげられた国師のお心にしばし思いをはせました。

今週末は夢窓国師が心から愛した嵐山の桜を見がてら、いかがでしょうか。


-小倉百人一首殿堂時雨殿リニューアルオープン企画展-
【天龍寺寺宝展~夢窓国師と嵯峨・嵐山~】
6月24日(日)まで。10時~17時(入館16時半まで)
休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館)
入館料/高校生以上500円、中小生300円
小倉百人一首殿堂時雨殿
(京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11。京福嵐山本線「嵐山」より徒歩5分。Pなし、周辺に有料あり/TEL.075・882・1111)

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山村御流 奉花会 -奈良・円照寺-




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年に一度、山村御流(華道)のお家元、円照寺にて執り行なわれる奉花会に、今年もお邪魔して参りました。
いつもは、尼門跡に相応しい可憐な桜が楽しめるのですが、今年はやはり寒いのかまだ咲いてはいませんでした。

毎回、お邪魔する度に様々な事を思い、自身を省みる、花を生けるとはどういう事なのかという事を考えさせられる機会をいただいていますが、今回は、私も茶の湯においては流派に属して稽古をさせていただいている身ですので、流派というものに属する事についてあれこれと考えていました。

人間が集団となると、様々な人がそこへ集い、中には「この人は本当に道のお稽古をされているのだろうか」と疑いたくなるような方に出会ったりもします。初期仏教のお釈迦様の集団においても、現在の宗教団体においても同じ事が言えるかもしれません。
民芸運動の創始者である柳宗悦などは、茶人に対して辛辣な評価を下したりもしていました。

また、ハイセンスな方は、自身のセンスで花を生け、自身のお茶を楽しまれていて、「茶道なんてものは習わなくても良い。あのような人達の中に交わりたくもない」とまで仰るような方も時々いらっしゃいます。

ですが、はっきりと申し上げたいのは、流派の中に入らなくてはわからない事が絶対にあるのだという事です。それを知らずに批判めいた事を言う人には、私は少しがっかりしてしまうのです。
批判したくなる気持ちもわからなくもないのですが、道の稽古を励むという事は、その者自身の事であって、どんな人がいようとも、茶の湯の精神や真理が腐るわけではないと思うのです。

自身のセンスにおいてなさるのは自由ですし、何も申し上げる事は無いのですが、それに加えて、道の稽古や流派の事を批判するのは、その人の価値を下げてしまいかねないなと私などは思います。

流派に入ることによってのみいただける、自身へと流れ込んでくる流祖の悟りや教えがあり、人から人へ、連綿と受け継がれてきた尊い精神があるというものです。

このように思えるのも、たまたま私が素晴らしい師匠との御縁に恵まれているからであって、そこを忘れてはならないなと思う次第です。

何を学ぶにつけても、良き師匠との出会いを!

2010年奉花会の記事はこちら

-山村御流 華展の御案内-
近鉄百貨店 奈良店にて、5/31(金)~6/3(月)。
心にそっと寄り添う花に出会えます。
お近くの方は是非おでかけください。

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霊鑑寺 春の特別公開




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毎年心待ちしています。不審花開今日春。
京都市北区鹿ケ谷にあります霊鑑寺の特別公開情報です。
尼門跡寺院に興味がある方、椿好きな方は必見です。


3/30(金)~4/8(日) 10:00~15:30(最終受付)
700円
高校生以下無料

スマホアプリ「京都禅寺巡り」では、こういった特別公開寺院の情報も掲載しています。
ほとんど無料で利用可能ですので是非ダウンロードしてご利用になってみてください!(*Androidアプリです )

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相国寺 -京の冬の旅-




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開山堂から臨む法堂。美しい!

3月18日(日)まで、相国寺(烏丸今出川)の法堂と開山堂、塔頭・大光明寺が特別公開中です。
私も法堂と開山堂を拝みにでかけてきました。

辰年とあってか、我が国最古の法堂にて狩野光信の龍図を拝み、龍のお守りを買って帰られる方がとても多いようです。三世代で訪れる方々が多いとの事で、嬉しい事だなと思いました。

いつもは公開されない開山堂。御所の御殿を移築したと伝わる開山堂は、瀟洒な雰囲気で、他派の開山堂の趣とは異なります。御所が近い為、いつも戦乱に巻き込まれ、焼けてしまっていたこの地にある相国寺。京都の歴史と共にあります。
是非おでかけになってみてください。御苑内の梅見も、あわせて是非!

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京都の禅寺にお出かけの際は、スマートフォンアプリ「京都禅寺巡り」を是非ご利用ください。相国寺を含め、辰年に因んだ「龍巡りスタンプラリー」機能も大好評です。

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冬の天龍寺




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仕事にて、天龍寺を訪れました。
嵐山界隈もさすがに雪の降るこの日は人も少なく……。

ですが、そういう冬の、凛と張り詰めた空気の日に禅寺を訪れると、もやもやしていた事、何となく不安だった事を、「悩んで考えていても仕方ないか」とスッキリ払ってくれる心地がします。

曹源池庭園は、まさに開山夢窓国師の作庭で、古えより今もなお、雲水(修行僧)達がこのお庭の前で夜坐を行ない、心の塵や埃を払い清めているのです。
お庭が素晴らしいのは、そうやって、修行僧や参拝の皆様に眺められて、その“気”を感じて育っていっているからだと思うのです。庭と人の間に交流があるのだと思います。

さて、禅寺の庭の記事を、『禅文化』223号より掲載しています。
第一回目は、-鎌倉瑞泉寺と大徳寺大仙院の庭園-でした。
次回224号では、この曹源池庭園がとりあげられます。お楽しみに!

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瑞源寺(臨済宗妙心寺派) -福井市-




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技を訪うの取材で、福井市に行ってきました。

福井といえば、永平寺(曹洞宗)のお膝元、そして浄土真宗の教えが広く深く伝わった地である為、臨済宗寺院はとても少ない地域です。
その中でも、福井に訪れたのなら是非にと、瑞源寺さんにお邪魔し、ご住職に色々とお話を伺って来ました。

こちら瑞源寺さんは、福井藩五代藩主・松平昌親(後に第七代をも勤め、吉品と改名)と、その母・高照院の菩提を弔う妙心寺派のお寺です。
廃藩置県により取り壊された福井城の遺構を残す寺として、本堂と書院が県指定の重要文化財となっており、2010年には大々的に修復がなされました。
細部に至るまで当時そのままの技法と素材で復元を……と、現代の職人の力を結集し蘇った遺構に、感慨もひとしおでした。

通常拝観は行なっていませんが、関心のある方は事前に連絡してお邪魔すれば、拝観が可能です。
御本尊、本堂、書院の修復記録は下記からどうぞ。


-御本尊の十一面観音の修復記録-

-本堂・書院の修復記録-

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如法寺 盤珪禅師ゆかりの寺 -愛媛県大洲市-




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少し前の話になりますが、臥龍山荘を訪ねた後、盤珪禅師ゆかりの如法寺さんが近いということで、お邪魔してみることにしました。

開基は、大洲藩二代藩主・加藤泰興公。1669年に、龍門寺(姫路市網干)の盤珪禅師を招いて開創された寺院です。仏殿は創建時代(1670年)の建築で、重要文化財に登録されています。

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新しいご住職が入られたとの事。荒れていたお寺も、様々な箇所で修復作業が進められているようでした。この立派なお庭も、今は少し切ない状態ですが、手入れすれば立派に新しく息を吹き返す事と思います。

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-円覚寺・居士林だより-




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【円覚寺・居士林だより】

このブログをたまたまみつけてからというもの、遡って記事を拝読してみたり、毎日の更新を楽しみにしています。

臨済宗大本山円覚寺(鎌倉)の僧堂攝心や、皆様方も参加可能な坐禅会、法話の会における老師のお話や、美しい円覚寺の四季などが紹介されているのです。

鎌倉と京都、物理的に遠く離れていても、我々凡夫にも非常に明解に、わかりやすく語りかけて下さる老師のお話を、このようにブログで拝読させていただける有難さにおいては、個人的に少し否定しがちな“発達しすぎ?な科学技術”も、やはり素晴らしい面があるものだ……と思うわけです。


禅に関する事を少しでも掴みたい、学びたいという方は、どうぞ禅文化研究所のブログよりも、こちらのブログを是非毎日ご高覧下さい。と、熱い気持ちでお伝えしたいのです。
理解の及ばないような難しいことばよりも、賢者が伝える、万人に伝わる易しいことばの中にこそ、真理があるのだなと思います。

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永源寺 篠原老師の遷化

臨済宗・永源寺派管長、永源寺僧堂師家の篠原大雄老師が、2011年10月14日に遷化されました。

3年前のDVD制作時、直接携わりお会いする事は無かったのですが、収録されてきたVTRを拝見し、どうしても、是非とも、直にお会いしてみたいと恐れ多い望みを抱きました。
そうして月日が経ち、今年3月に願い叶って、季刊誌『禅文化』のインタビューにてお邪魔し、直にお話を伺う事ができました。
あの日の事は、きっと、死ぬ時まで鮮明に覚えているだろうと思います。

そして本日、密葬にてお別れをさせていただきましたが、御棺が山を降りてゆく際、参道の緑が太陽の煌々たる光を受けて光輝く中をゆかれました。

尊敬し、お慕い申し上げた老師の遷化に、改めて“死”ってなんだろう。。と考えるのですが、私はおそらくこれからも、「今の私を老師がご覧になられたらどう仰るだろう、こういう時、老師はどう仰るだろう」と幾度となく考える事と思います。私が息絶えるその時まで、老師も生きていらっしゃるんだな……というのが、今のこたえです。

老師から教えていただいた事、老師の生き様、少なからずお話を伺った者として、自分の周りの友人をはじめ、このブログや色々な所で話して伝えてゆきたい……とおこがましくも思っています。

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全国明暗尺八献奏大会




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時代劇などで深い傘を被って尺八を葺きながら歩く虚無僧の姿を見たことがあると思います。
実はこの虚無僧は、中国で興った禅宗の一派、普化宗(ふけしゅう)の僧侶で、剃髪をせずに尺八を吹いて諸国を行脚していた半僧半俗の人なのです。

普化宗は、鎌倉時代の禅僧、心地覚心禅師(しんちかくしん・1207~1298・法灯国師)が建長元年に中国(宋)に渡って、中国の唐代の僧である鎮州普化(ちんしゅうふけ・生没年不詳)を開祖とする一派の法系をついでいた張参に竹管吹簫を習い、その弟子たちを紀伊由良の興国寺を建てて住まわせたことから始まります。

明治4年に、江戸幕府と関係が深かったため、明治政府によりこの普化宗は廃止されましたが、明治21年、大本山東福寺の塔頭である明暗寺に明暗協会が設立されて、虚無僧が復活しました。

今は、明暗導主会と称される明暗尺八根本道場が、下記の日程で「全国明暗尺八献奏大会」を催されます。また同時に、東日本大震災被災者 明暗道人物故者追善法要も合修されます。

  ◇日時:平成23年10月23日(日) 午前10時~午後4時
  ◇場所:東福寺塔頭 明暗寺(京都市東山区本町15丁目)
  ◇入場無料(一般のご来聴歓迎)

また、その前日には、明暗寺を出発点として、伏見稲荷周辺、建仁寺周辺、龍安寺・妙心寺周辺、天龍寺周辺の市内4ヶ所で、虚無僧行化(托鉢行)があるようで、虚無僧が尺八を吹きながら托鉢する珍しい姿を見ることができるようです。

お問い合わせは、明暗導主会(075-323-2188 林晋水さん)まで。

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大本山大徳寺(京都紫野) 曝涼のご案内




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このところ、展覧会の情報ばかりで申し訳ないですが……。

毎年恒例の、大本山大徳寺(京都紫野)の曝涼のお知らせです。
大徳寺所蔵の宝物の数々が、虫干しを兼ねて展観されますので、この機会に大徳寺をお訪ねになっては如何でしょうか。

 平成23年10月9日(日)
 午前9時~午後3時半
 但し、雨天中止。

※この曝涼は、毎年10月の第二日曜に開催されています。

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等持院 寺宝展の御案内




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足利尊氏の墓所としても知られる、京都市北区にあります天龍寺派のお寺、等持院(とうじいん)にて、寺宝展が開催されます。美しいお庭とあわせて是非眼福のひとときをお過ごし下さい。

期間:平成23年10月7日(金)~11日(火)
時間:9時~17時

特別参拝料:600円(寺宝展以外の日は500円)
お抹茶:500円(等持院特製銘菓“芙蓉の月”付き)
お番茶:300円(等持院特製銘菓“芙蓉の月”付き)

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石川周子写真集『龍山之思出』




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7/8日のブログにあった、弊所スタッフが訪ねた龍澤寺専門道場。そして、後藤榮山老師に語っていただいたのは、三人の老師方のお話でした。

わずかながらも龍澤僧堂に在籍した小衲には感慨深いのですが、そんな折、偶然にも偶然、ある一冊の写真集が7月12日に上梓され、縁があって手元に届きました。

それがこの、石川周子写真集『龍山之思出』(幹書房発行 ¥5,250)です。
龍澤寺の創世記かつ黄金期の様子を、ご実家が沼津市にあって龍澤寺の信者さんであったという、かの石川周子氏が若き頃に龍澤寺に通ったり泊まったりして、僧堂生活に密着し撮りためておられたものを集めた写真集なのです。

他の僧堂のことはあまり知りませんが、龍澤僧堂は近隣の人たちと密着していて、信者さんや檀家さん達が典座に出入りしては、手伝いをしてくれていたり、子供達が遊びに来て雲水と親しくなったりするというようなことがありました。
そういうオープンな様子が、そして、厳しい禅の生活の中にかいま見られる大らかで暖かい様子が、この写真集に溢れていると思いました。
それは、この写真集の中に収められている、山本玄峰老師、中川宋淵老師、そして当時雲水であった鈴木宗忠老師を始めとする古参の方々の表情に明らかです。
ノスタルジックと言えばそれまでですが、写真だけでなく、中川宋淵老師のうたも鏤められていて、見応えのあるいい写真集です。

裏表紙のこのすばらしい写真も、龍澤寺の近くの田園風景です。今はだいぶ変わってしまいました……。


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東日本大震災 -被災地へ「祈り」を-




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臨済宗妙心寺派、神宮寺住職・高橋卓志師からの御案内です。
神宮寺さんの毎年行われている「いのちの伝承」というイベントの中で、被災地への祈りを行われるそうです。一般の方、僧侶(宗派問わず)の方、多くの方にご参加いただきたいとの事。下記に御案内させていただきます。


************************************

被災地への祈りのひとときを持とうと思います。
神宮寺にご縁のある仏教者の皆さま東日本大震災にかかわりを持たれている皆さま。
被災され、亡くなられた方々を追悼し、祈りをささげたいと思っている皆さま。


8月3日夕刻(18:00)神宮寺にお集まりください


3月11日。大きく長い揺れの後、海は盛り上がり、津波となって東日本の沿岸部を襲いました。そして、27,000人(行方不明の方々も含めて)以上の方が、亡くなりました。
豊饒なる海が、突如、苦海に変わったのです。
この災禍に対して、私たちは「何かしなければ」と思いました。すぐ、現地に飛び、支援活動をした人がいます。あちこちに設置された募金箱にコインを入れた人がいます。肉親や友人の安否を、つながりにくい携帯電話で尋ね続けた人がいます。毎日テレビに映る被災地の映像に向かい、手を合わせていた人がいます。原発事故を憂い、電飾を消してほしいとパチンコ屋さんにかけあった人がいます。がれきの中を歩きながら亡き人々の供養をしたお坊さんがいます……。
それぞれが、それぞれの方法で、被災地を想い、被災地への祈りをささげたのです。
お盆を迎えるにあたり、改めて、この地から被災地に向けて、祈りを届けたいと願います。松本からは500㎞以上隔たった被災地です。でも、被災地を、被災された方々を強く想い、全身全霊をふりしぼって祈ることで、この距離は間違いなく埋まります。そして、そのことで、被災地に「力」は生まれます。
どなたでも参加できます。一緒に祈りましょう。

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綴プロジェクト 於:建仁寺




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3月19日より始まりました、建仁寺「綴プロジェクト作品展」-日本の文化財を最新デジタル技術と京都伝統の技で再現-。
詳細はこちらから。

日本の宗教やそれに関わる伝統美、心。それが受け継がれてゆくところを観て感じる事で、元気・勇気・やる気など、色んな良い気をいただける事かと思います。
京都においでになる際は是非お運び下さい。

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永源僧堂 篠原大雄老師を訪ねて




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先日、季刊『禅文化』の連載記事、-吾が師を語る-の取材で、滋賀県東近江市にある永源僧堂篠原大雄老師を訪ねました。

私は研究所で働かせていただいてちょうど6年ほどになるのですが、研究所にいながらも、在家で“禅”の世界にこよなく憧れるただの一人にすぎません。このブログを読んで下さっていたり、坐禅に興味を持って坐禅会に行かれている方々と同じです。

禅の研究者でもなく、ましてや僧堂生活を経験した事があるはずもなく、そんな者が老師と一対一でインタビューさせていただくわけで、この上なく有難いお仕事であり、楽しみには違いないのですが、同時にインタビュー前の緊張感は尋常ではありません。
この日の永源寺界隈は雪。しかも風も強く吹雪のよう。緊張とあまりの寒さから、「日頃の私の行いが悪いせいか…」などと全くもって関係ないであろう事を思いながら老師との相見の時間を迎えました。


「“普通”という事のすごさ」を思い知りました。私達は常にどこかしら身体や心に力が入りながら日々生活していますが、老師にはそれが全く無いのです。芯が通っていてぶれない人とは、何の力も入らず自由自在に軽やかに、淡々と“本来の自己”でいられるのだな…と。

インタビューが進むにつれ、あれだけの緊張もどこへやら、身を乗り出すように話を伺っていた私です。老師は常に淡々と普通。なのに私の心は帰る頃にはぽかぽかと温かく、視界を遮るほどに降る雪も、凍て付くような寒さもなんのその。スキップしたいほどに軽やかな心持ちなのでした。心と身体の繋がりとは面白いものですね。

何が起きても変わらずに存在するという事、常に“普通”という事が、皆に大きな安心(あんじん)を与え、その存在や空気そのもので衆生を接化するものなのだと感じました。ましてや雲水となると寝食を共にし、老師の一挙手一投足から学び取る。修行とは尊いものだなと感無量でした。こういう世界を垣間見ると、やはり、腹の底から、「あぁ…禅って良いもんだなぁ。好きだなぁ」と思う気持ちがまた深くなります。


そんな篠原老師には、“男が男に惚れて”、若かりし頃の老師を出家に至らしめた森本省念老師、建仁僧堂時代の竹田益州老師の事などを主にお話いただきました。『禅文化』夏号(7/25発刊予定)に掲載予定です。お楽しみに。




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関係機関等からのお知らせ




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弊所のブログは、主に禅に関心のある方などにご高覧いただいているかと存じます。
なかなかに、弊所主催での講演会や坐禅会などは開催する機会がございませんが、お仕事でいつもお世話になっている、東京禅センターさんなどは、様々な勉強会や坐禅会など、広く門戸を開き、敷居を低くし、どなたでも参加できるような企画をお考えです。

また、弊所に事務局を置いております、臨済宗黄檗宗連合各派合議所の公式HP(臨黄ネット)では、臨済宗・黄檗宗の各派本山よりお知らせなども随時更新しております。

既に、除夜の鐘の情報なども掲載中。あっという間に大晦日を迎えそうですね。

是非下記情報もお気に入りに登録して、チェックしてみて下さいね!


【東京禅センター】

【臨黄ネット】

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11月最後の日




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本日で11月も終わり、明日から12月。
なんとなく、忙しい忙しいと言ってはいませんか?
確かに、師が走り出している気がします。

28日の日曜日。今年最後の大徳寺の月釜にお邪魔してきました。
先月旅立たれた表千家の重鎮、久田宗也宗匠ゆかりのお道具類などを拝見し、如何に宗匠が皆に慕われ、尊敬されていたかを思い、しみじみと故人を偲ぶのでした。
中でも、宗匠御筆の「先今年無事 目出度千秋楽」を拝見した時には、時節柄、深く心に落ちるものがありました。
「来年も良いお年を」との御挨拶も耳にし、なんとなく気持ちが焦る思いも。

私が師事しているヨガの先生は、稽古の前にいつも短いお話をして下さいます。
その日も、「あれもしなきゃ、これもやっておかなきゃいけないな」と、なんとなくバタバタと落ち着かない気持ちで稽古に行くと、「この時期になると、なんとなく色々としなくてはならない事に気持ちばかり先走って、結局“今”できる事は1つなのに、思いは違う所へ行っていたりしませんか?」と。心を見透かされているような気がしたものです。
禅もそうですが、ヨガも“今”を大切にします。今に集中し、アーサナ(ポーズ)を行う事で、様々な“気づき”が訪れます。
坐禅をしている時だけ。お茶の点前をしている時だけ。ヨガの稽古をしている時だけ。これらの道が、その時だけのものではなく、少しずつでも、生活にそのまま生きるようになるのが目標です。

ひとまず、「あぁ忙しい忙しい」と口に出すのはやめて、数あるすべき事を、一つ一つ淡々と、でも、心を入れてやっていこう!と思う11月最後の日なのでした。

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萬壽僧堂(大分) 西尾宗滴老師を訪ねて




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季刊『禅文化』の連載記事、-吾が師を語る-の取材で、大分県大分市にある萬壽僧堂にお邪魔して参りました。

閑栖(かんせい)老師・西尾宗滴老師に、御自身の師匠について、様々なお話をお聞かせいただきました。
一番印象的だったのは、師匠の厳しい指導に対して、「ありがたい、感謝」と何度も口にされていた事です。
禅宗の老師方の接化は、それは厳しい事でよく知られていますが、在家の我々にはその世界は想像にも及びません。
それをあそこまで何度も、心底ありがたいと仰るのには、長く厳しい修行の毎日があったからこそなのでしょう。途中で抜け出せば、あそこまでの気持ちには到らぬものと思います。

西尾老師の記事は、来年発刊の4月号に掲載予定です。お楽しみに!

また、インタビュー後は現在の老師、佐々木道一老師とお話をさせていただきました。
時世をみつめ、現代に即した寺の在り方を常に模索されており、敷居を低くする事に努められています。
檀家さんや信者の方も増え、人々が集まって来ている様子。
先日の梅林僧堂といい、今回の萬壽僧堂といい、地方に人々を支える精神的支柱となられる老師方がおられる事に、嬉しく有難く思うのでした。
大分の方は是非、坐禅会などに参加されてみて下さい。

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大徳寺近辺の秋




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京の都もぐっと冷え込み、どこを通っていても目に入ってくる“自然が織り成す美しい錦繍”に心奪われる頃となりました。

大徳寺辺りを訪れますと、駐車場付近のけやきなどは上のように色とりどり。
僧堂の紅葉の木はそれは立派。ちょうど今はグラデーションが美しい頃でした。
修行中の雲水達はこの錦に何を思うのでしょう……。

大徳寺近辺の秋の続きを読む

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光明禅寺 -太宰府-




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太宰府を訪れるなら、太宰府天満宮はもちろんかと存じますが、すぐ近くに東福寺派の禅寺があります。光明禅寺です。

天満宮は日本人のみならず、韓国や中国からの団体で溢れかえっていますが、こちらは私が訪れた際には1人きりでした。
どこまでも続くかのような緑の世界を堪能。雨の後で、空気も洗われ、しっとりとした苔の色も鮮やかで、その趣きはえも言われぬ程。
紅葉の時期の美しさはいかばかりか…と後ろ髪惹かれながらこのお寺を後にしました。
初めての太宰府でしたが、天満宮よりも、九州国立博物館よりも(すみません)、一番深く心に残ったのは、ひっそりと佇むこの小さな禅寺なのでした。

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退蔵院ピースフルコンサート




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以前こちらでもご紹介させていただきました、妙心寺の塔頭、退蔵院でのピースフルコンサートにお邪魔してきました。
パーフェクトポーションの代表、サルバトーレの平和に対する思いと、それに繋がる支援、そして退蔵院の皆様のご理解でこのコンサートは実現したようです。

写真の真ん中に写るTenzinさんは、チベットからインドへ亡命した過去を持ちます。
親と離れ、ヒマラヤを越えてインドを目指す子供たちが現在も数多くいるとの事。
私もネパールで4100メートルくらいまでのトレッキングをしましたが、雪の残る山をゆくのがどれだけ恐怖感抱くものであるか……山登りの装備など全く無しに、命を懸けてヒマラヤを越えるというのは想像を絶するものがあります。

そんなヒマラヤを越えた、親のいない子供たちが、亡命政府のダラムサラの“チベット子ども村”で共同生活をしているそうで、Tenzinさんはそちらへの支援活動などもされているそうです。
「どうかヒマラヤよ、チベットの子供達に道をあけておくれ…」という願いを込めた曲は、涙無くして聴く事はできませんでした。
随処に“祈り”を感じたコンサートでした。Tenzinさんの作る曲には“鳥のうた”が多いそうです。様々な思いが込められている事は想像に難くありません。

便利な事に慣れすぎた我々、物質主義に偏ってしまっている現代においては、目には見えぬ“祈り”など、捧げて何になるのか、結果が見えぬ、物理的変化が認められぬ……という人が多いのかもしれません。
しかし、例えば日本においても、神社や寺院において様々な祈りの儀式や法要などが現在も行われている事、それが遥か昔から守り続けられて来ている事には、大きな意味があるのだと私は思います。


雨の降る少し寒い夜でしたが、“祈り”を感じる声・音、また、Tenzinさんと共に皆で唄い、心温かくなるひとときでした。

チベットはずっと前、いつからかは忘れましたが私の強い憧れの地です。
荒涼たる大地、ぬけるような青い空に神秘的な色をたたえた湖、人々の深い信仰心、東洋の叡智といわれる精神的支柱ダライ・ラマ、世界中で出会うチベット人の優しさと笑顔。京都にいらしたリンポチェの教え。

個人的に浅からぬご縁を感じるチベットとまた“繋がり”を持てた夜でした。
ちなみに、チベット人の名前に多く見られるTenzin(テンジン)とは、“仏の教えを守る者”という意味があると聞いた事があります。
最後には皆で、チベット仏教徒が大切にしている御言葉、「オンマニぺメフム」を唄いました。

本日は大阪でコンサートとの事。また皆の心を温かくしてくれる事でしょう。

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Japanese Decorative Gigs 2010 – 京 都 南 蛮 事 変 -妙心寺・春光院-




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「南蛮寺の鐘」が残る妙心寺の塔頭、春光院さんにて、10月24日、面白い会が催されます。
唐紙・襖紙の制作で、昨日ご紹介しました-かみ添-さんも参加されています。
私もお邪魔する予定です。
美しいモノ、新しい価値観との出会いに、自身が何を思うのか、今から楽しみにしています。

Japanese Decorative Gigs 2010 – 京 都 南 蛮 事 変

*今回はご案内が遅れ、チケット予約期間を過ぎてしまいました…。昨年もこの催しは行われていたようですので、もしかすると来年も?! 関心を持たれた方は、アンテナを張り巡らせておいて下さい。

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梅林僧堂 東海大光老師を訪ねて




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先日、季刊『禅文化』の連載記事、-吾が師を語る-の取材で、福岡県久留米市にある梅林僧堂分院までお邪魔して参りました。
閑栖老師(前妙心寺管長)・東海大光老師に、御自身の得度のお師匠さんや、僧堂での師匠である東海玄照老師について様々なお話をお伺いしました。

当日、久留米の地に降り立ち、久留米城址や筑後川、ブリジストンの大工場などを目にしてから梅林寺を訪れ、この地に僧堂があり、そこでは今でも昔ながらの厳しい修行が続けられ、精神的支柱ともいえる老師がいらっしゃるという事の意味は、とてもとても大きな事のように思い、感慨深いものがありました。
むろん、存在すら知らない、気にしないでその地に住まう方々もいるでしょう。
ですが、坐禅会などもされているようですし、精神面・文化面をリードするに価する僧堂が存在するという事を、この地の人々は、大切にしてゆかなければならないなと思いました。

インタビュー中は、鋭い眼光を放ちながらも、赤子のように美しく澄んだ老師の瞳に引き込まれつつ、物心つく前から「お坊さんになる」と仰り、一筋に生きて来られたお姿、お話に、胸が熱くなりました。
まさに、御自身が好きだと仰る、映画監督・五所平之助さんの句「生きることは 一筋がよし 寒椿」のままに歩まれていらっしゃるのでした。

在家の私が、研究所でのお仕事によって、普通ではありえないであろう、一対一で老師にお話を伺うという事に、悦びと感謝の気持ちが湧き起こらないはずもありません。
僧堂の老師方は、メディアなどに登場される事はほぼありませんし、皆さんがお知りになる機会も少ないかと思います。
ですが、季刊『禅文化』の記事を通じて、少しでも多くの方に、老師の生き様、来し方、師匠との交わりを知っていただき、何か自身の生き方・人生の糧としていただければと願っています。

季刊『禅文化』2011年1月号に掲載予定です。
お楽しみに!

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中国僧との交流




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日中の禅僧が坐禅や作務など、修行体験を通して相互理解を深める、日中禅僧交換交流のために5名の中国僧たちが来日した(9/27)。

中国仏教協会から派遣された一行は、福建省の仏学院の指導者を中心としたメンバーで、国内の2つの専門道場で雲水たちと共に5日間の修行生活を送り、関係寺院を表敬訪問したのち、京都で報告会を行なう予定である。

中国漁船衝突事件で日中関係が緊迫した状況の中で、本当に来日できるのかと少し不安もあったが、空港に現れた元気な姿を見て先ずは一安心。

翌日、滞在する専門道場の一つである一宮市の妙興寺に案内した。国により文化・習慣は違っても、修行という共通項があればお互いを理解するのにそう手間はかからない。僧堂生活の説明を受ける彼らの真剣な表情からもそれは感じ取れた。

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木曽の名刹 定勝寺 その2

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庫裡内部の書院には、「定勝寺棚」と言われる立派な棚や、欄間や障壁画など、目を見張るものばかり。
御所蔵になられている宝物も逸品ばかりで、そのうち15点ほどの撮影をさせていただいた。
拝観も可能なので、付近に赴かれた際には、一度訪ねてみてはいかがだろう。

ちなみに、皆さんがよく口にするであろう蕎麦は、麺として切られた蕎麦。昔はそば粉を練っただけの「蕎麦がき」と区別して「蕎麦切り」と言われていたが、最も古くこの蕎麦切りの存在が記されている文献が、この定勝寺に残っている寄進記録であり、同寺では「蕎麦切り発祥の地」としている。

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木曽の名刹 定勝寺 その1

季刊『禅文化』218号の表紙に掲載する「瀧見観音」図の撮影を行なうために、岐阜県は木曽の定勝寺(臨済宗妙心寺派)を訪問した。
私事だが、じつはこの寺の現住職とは大学時代の同級生である。ただ、お寺を訪問するのは初めてなので、楽しみにして出かけたのだった。

中央高速の中津川インターから国道19号線を木曽川沿いに北上すること約40分。19号線から少しはずれた、旧中仙道沿いに建つ定勝寺に辿り着いた。

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石段の上には美しい山門が見える。山門の横にはかなりの樹齢を誇るであろう、見事な枝垂れ桜の老木がある。春に見てみたいものだ。
山内には本堂と並んで美しく大きな庫裡が建っている。失礼ながら木曽の山間にしては、あまりにも立派な伽藍なので、正直、驚きつつ庫裡に踏み行った次第。そこで旧友とともに、先の住職でその父である閑栖和尚にお出迎えいただいた。

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庫裡に入った瞬間、その内部の美しさにも見入ってしまった。聞くと、山門、本堂、そして庫裡は、国の重要文化財だというではないか。木曽親豊の菩提寺として建設されたのは関ケ原の戦の直前、1598年。すでに400年以上にもなる。お寺自体は室町時代に開創され600年の歴史を誇るが、当初、木曽川沿いに建てられていたが水害で流れ、以後、この地に移ってから災害に遭わずに現在に到るという。

明日へつづく

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曹洞宗大本山永平寺




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福井県にあります曹洞宗大本山の永平寺を訪れました。
御存知、道元禅師により寛元2年(1244)に開創。日本曹洞宗の修行参禅の地です。

雲水さんによる簡単な説明を受けたあと、参拝客は本山内を巡りますが、ざっと見れば約1時間程で拝観してまわれます。
臨済宗とはまた違った七堂伽藍ももちろん気になりますが、随処ですれちがう雲水さん達が気になり、目で追ってしまいます。
臨済宗の場合、僧堂に一般人がお邪魔するという事はほぼあり得ませんし、拝観も不可能。本山内にある僧堂についても山内の奥にひっそりとたたずみ、参拝客の皆様は気づかないほどかもしれません。

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曹洞宗大本山永平寺の続きを読む

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退蔵院ピースフルコンサート




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季刊『禅文化』205号「私の目から見るチベット」李建華 より

私が個人的に大好きなアロマショップ、パーフェクトポーション京都店を訪れますと、何やら気になるちらしが目に入りました。

-退蔵院ピースフルコンサート- 10月24日(日)

社長のオーストラリア人、サルバトーレは、アロマテラピーの中に、中国の五行・気やインドのアーユルヴェーダ、チャクラなどの知識を織り交ぜた独自のアプローチで、人々の身心を癒す事を考えている方で、私の中でかなり注目の人物です。
また、その国・土地の文化を尊重する方で、日本や京都を意識した商品も揃っていますが、そんな彼と退蔵院さんとのある御縁から、今回のコンサートは実現するようです。

チベットが大好きな私にとって、会の趣旨にも共感でき、しかも退蔵院さんでという事で、お邪魔しないわけには参りません!
皆さんもお時間のご都合があえばいかがでしょうか?

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庭の水遣り




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連日の猛暑が続いている。9月に入ってもその勢いは止まず、予報では今月中旬まではこの暑さが続くらしい。8月は殆ど雨が降らず、梅雨の頃はあれほど晴れ間を願っていたのに、今はいつ雨が降るかを願う毎日である。
人間にはまだ冷房という逃げ場があるが、草木にとってこの連日の照りようはかなり厳しいものだ。
昨年は殆どすることがなかった寺の庭木や苔への水遣りも、今年は定期的に行なうようになった。
赤茶けてカサカサになったいた苔も少しの水を与えるだけで緑が蘇ってくる。朝の忙しい合間の作業となるが、本格的な雨が降るまでの辛抱である。

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館蔵の名品展 -承天閣美術館-




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墨蹟を学びたい方必見の展観です。
臨済宗大本山・相国寺内にあります承天閣美術館にて、館蔵の名品展が開催中です。
禅の巨匠の墨蹟が多々出展されており、関心のある方には非常に興味深い展示となっていました。
「どの禅僧の字が私は好みかな…。この方が気になるなぁ……」などという所から、その禅師について調べてみたりするのも楽しみの1つです。
是非お運び下さい。>来年3月27日まで

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東福寺塔頭 光明院




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前々より伺ってみたかった東福寺塔頭・光明院さんを訪れました。
散策には暑すぎるからか、夕暮れ間近だからか、1人ぽつんと庭を眺め…。

拝観料は志納、団体客やマナーを守れない方の入山はお断り。
どこへお参りするにも緊張感を持ってお参りすべきでしょうが、入り口に書かれてある事で妙に意識しつつ……。書いていなくては守れない者がいるというのは、由々しき問題だなぁ…とも思い…。

重森三玲作の庭、カラスの鳴き声、蝉の声。その中に身を置く不思議な感覚。
一人旅の方に是非お参りいただきたい塔頭です。

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慈照寺




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東求堂同仁斎 秋の特別拝観では書院飾りが再現される

DVD禅の庭シリーズの第4作目となる『銀閣寺』の制作が始まり、猛暑が続く7月末に行なわれた撮影隊に同行した。

当初、早朝から本番の予定であったが、気象条件が万全といえず庭の撮影は取りやめ、寺側関係者と打ち合せ後、今後の撮影に備えて銀閣寺執事長の案内で東求堂と観音殿(銀閣)内部を見せていただいた。
これまで東求堂は何度かあるが、銀閣2階に上がるのは初めてで、これも制作者側の役得といえる。

撮影は1年かけて行なわれ、銀閣寺の四季の移ろいと共に禅院の庭が持つ深い精神性や自然観を追い続ける。

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銀閣2階より東求堂を望む
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建仁寺 両足院の半夏生




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両足院

仕事で建仁寺さんを訪れました。
本山内にある塔頭の両足院さんにて、半夏生の美しいお庭が特別公開されているようです。>7月11日まで。
多くの方がおみえでした。詳しくは両足院さんのHPをご覧ください。

半夏生(はんげしょう)。特別に目立つわけでもなく、日が経ち白い部分がまた緑色になれば見向きもされなくなります。ですがじめじめとしたこの季節、茶室に涼を添えるその姿が私は大好きです。

それにしても本日も30℃を超える真夏日。拝観の皆様も汗だくで、なかなかにお疲れのご様子でした。
京都観光の際は、暑さ対策は万全になさっておでかけください。


東京国際ブックフェア 招待券進呈中

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寂室禅師生誕奉賛茶会 於:永源寺




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5月9日、滋賀県にある臨済宗大本山・永源寺にて、開山様のご誕生を祝う寂室禅師生誕奉賛茶会が催されました。
まさに「風がごちそう」と言いたくなる季節。太陽の光をあびてきらめく新緑に何度も深呼吸しました。

本堂での献茶・献笛に加え、泰山流(煎茶)・表千家・裏千家・遠州流・番茶席が設けられ、どのお席もそれは盛会で、修行するのにはもってこいと思われる山奥の本山も、この日(と、秋の紅葉時期もですが…)ばかりは普段に無い賑わいを見せます。

秋の紅葉の季節もそれは美しいものですが、是非この青もみじの季節の清々しさも皆さんに知っていただきたいといつも思います。
お子さんをお連れになる方も多く、気軽にお茶に親しめる機会でもありますので、是非、気になった方は来年おでかけ下さい。その際には、開山様のお誕生日をお祝する会である事も、お子さんにお話しになってあげてくださいね!

永源寺公式サイト
2007年のようす
2009年のようす

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愚堂禅師開山の中山寺




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本ブログで何度か書いたが、今年秋に愚堂東寔禅師の350年遠諱が営まれる。その愚堂禅師が開山された寺院の中の一つに三重県伊勢市の中山寺がある。
伊勢神宮の外宮に近いところにある、この寺院は臨済宗妙心寺派に属し、当時はこのあたりの本寺であった。
愚堂禅師遠諱記念事業に関わるうちに、この中山寺の御住職・中山義彦師から依頼を受け、弊所は、愚堂禅師の法嗣で当山の第二世・雪潭豊玉禅師の語録の訓読注釈、ならびに什物の図録を作ることを承った。

そんなことで、先般、ご所蔵の什物や山内諸堂の図録写真撮影に、中山寺を訪ねた。

まずは新緑鮮やかな境内を撮影。
本堂と庫裡の他に、鎮守堂、不動堂、地蔵堂、天神堂と、諸堂があり、鎮守堂には権現さんが祀られていたり、愛染明王や観音様も一緒に祀られている不動堂は、以前は経蔵だったとのこと。ご住職のお話では、明治の廃仏毀釈で近隣の寺院が廃寺に追い込まれたため、そこから預かったものも多いということだった。

10時ごろから始めた什物の撮影は夕方5時ごろまでかかったほどで、それでも、江戸末期や明治以降の墨跡は撮影しておらず、選りすぐったものだけであった。墨跡以外にも、御所蔵の円空仏もあり、また雪潭禅師の木像の撮影には一番苦心した。

来年の春に中山寺様で行なわれる雪潭禅師の三百年遠諱に向けて、これらの出版物を制作していくことになっている。

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寂室禅師生誕奉賛茶会 於:永源寺




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5月9日(日)、滋賀県にある臨済宗永源寺派の大本山永源寺において、-開山寂室禅師奉賛茶会-が開催されます。毎年、開山様のお誕生日に近い日曜日を選んで開催されています。

開山寂室元光禅師が都よりこの地に移られた時、多くの修行僧がそれに従いこの山深い地で修行に励んだといいます。そして禅師は、後光厳天皇からの再三にわたる京都天龍寺への出世を断り続けたとの事。
そんな事に思いを馳せながら、深呼吸し、新緑の中で一服のお茶を皆さんでいただきませんか? 
是非おでかけください。

2007年のようす
2009年のようす

開催日:平成22年5月9日(日) 午前10時~午後3時

献茶式:遠州流 小堀宗実家元  (献茶式は11時より)
献 笛:都山流 八木慶山師

特別協賛:煎茶席 泰山流家元
協賛席:表千家流/裏千家流/遠州流/瑞石会

茶 券:前売券:2500円/当日券:3000円

茶券販売所:大本山永源寺・各協賛席

お問い合わせ:大本山永源寺(奉賛茶会係)
           電話 0748-27-0016

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俵屋宗達筆松島図屏風 複製




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琳派の祖・俵屋宗達といえば、建仁寺蔵の「風神雷神図」があまりにも有名であるが、今から400年近く前、江戸時代初期の1630年頃に描かれた、この「松島図屏風」も俵屋宗達筆の傑作である。
この屏風は、当時の堺の豪商、谷正安が宗達に依頼し、澤庵禅師が開山の堺・祥雲寺に寄贈されたものとされている。
それが約100年前の1902年に、アメリカのチャールズ・フリーアの収集品の一つとなり、その後、ワシントンDCのスミソニアン博物館のフリーア美術館で収蔵されてきたのである。

この度、京都文化協会とキャノンが取り組んでいる「綴プロジェクト」の第三期制作の一作品として、この「松島図屏風」が高精彩複製作品として完成し、祥雲寺に寄贈されたのである。禅文化研究所はその監修という立場で関わっており、寄贈披露式にご招待いただいた次第。

俵屋宗達筆松島図屏風 複製の続きを読む

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歴史秘話ヒストリア "みんな好き好き一休さん"




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NHK総合テレビの歴史秘話ヒストリア(毎週水曜22:00~22:43)に、弊所所長・西村惠信先生が登場します。
平成22年4月21日放送分の、
「第37回放送予定 みんな好き好き一休さん ~禅の心で自由に生きろ~」
において、一休禅師の奇行の真意について究明します。

「とんちの一休さん」と、一般にはあの可愛らしいアニメの一休さんのイメージですが、実はそのイメージとは全く違う、風狂の禅僧。後小松天皇の御落胤という説もあり、大悟しても師の華叟宗曇からの印可状を受け取らなかったり、お正月に杖に骸骨をつけて「ご用心ご用心」といって歩いたり、破戒としかとれないような行動をしたり・・・。

有漏路より 無漏路へ帰る 一休み 雨ふらば降れ 風ふかば吹け(一休)


この歌は、一休の道号のもとにもなる有名な歌ですが、我々人が生きていく上でもっとも大切な生死(しょうじ)にまつわる真実の歌です。

何かにつけて理解を超えた行動をとった、一休禅師の境界に少しはせまることができるかもしれません。
どうぞお楽しみに。


※ 一休禅師関係の書籍(禅文化研究所発行 現在ご購入可能なもの)

 『一休道歌 三十一文字の法の歌』(禅文化研究所編)
 『大徳寺と一休』(大徳寺塔頭 真珠庵前住職 山田宗敏著)
 『一休和尚抄 般若心経圖會』(禅文化研究所編)


5月18日、西村惠信所長といく禅と文化の旅 参加者募集中!

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世界遺産 嵐山天龍寺の春




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お仕事で嵐山天龍寺を訪れました。
この日(2日前)はあいにくの雨模様にもかかわらず、たくさんの参拝者の方がみえていました。
天龍寺を参拝した際にお庭の草花をご覧いただくと、1つ1つに名前を書いた立て札が立っています。
春にはたくさんの花が咲きますので、是非桜のみならず、足もとの花にも目を向けてみて下さいね!

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タブラ奏者 アリフ・カーンのコンサート -皷楽撃竹- 於:福成寺






昨年9月にこちらでもお知らせ、ご報告しましたインド人タブラ奏者のアリフ・カーンさんが再来日されます。
京都市西京区にあります禅寺、福成寺の竹林をバックに、あの幻想的な音色を聞かせていただける機会がまたやってきました。

前回私もお邪魔しましたが、屋外でのコンサートは、木漏れ日の中で風を感じ、まるで鳥達も楽器に共鳴するようにさえずり、心の底にあるストレスなどからも解き放たれるかのような気持ちの良いコンサートでした。
是非皆様にも、この機会に味わっていただきたいものです。
ご都合つきましたらどうぞ。
詳細は、上のパンフレットをクリックして下さい。

時:4月4日(日)10:00~12:00
所:福成寺(京都市西京区樫原内垣町24)
参加料:2000円

その他アリフ情報はこちらのブログにて!

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-而生其心- 石田智子展 ギャラリー素形




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京都のギャラリー素形(室町二条下ル)にて、石田智子展が開催中です。
石田智子さんといえば、玄侑宗久師の奥様であり、我が研究所の季刊『禅文化』213号の、-寺庭さんのリレーエッセイ-にも寄稿いただいている。その中に、如何にしてこういった制作活動をするに至ったかが書かれており、様々な心の葛藤を知り得た。

この展観のタイトルは石田さん御本人がギャラリーの空間から感じ取り、御自身の作品の展観と重ねてつけられたのだとか。

-応無所住、而生其心- 臨黄ネット・禅語栞いろは歌より
-応無所住、而生其心- ブログ禅「えしん先生の禅語教室」より


皆さんはこの空間に何を感じ取られるのでしょう。
私も会期中に伺いたいと思います。
じっくり展観を見た後は、ギャラリー横のカフェで一服。
素敵な休日になる事間違いなしです。豊かな時をお過ごし下さい。

3月7日まで
ギャラリー素形

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フランス語版『雲水日記』




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フランスのフィリップ・ピキエ社から、『雲水日記―画で見る禅の修行生活』(佐藤義英/画・文)の仏訳が出版された。
訳者のロジェ・メネソンさんは、フランス極東学院所長のフレデリック・ジラールさんのかつての生徒さんで、10年ほど前に、『雲水日記』を仏訳したいと、禅文化研究所に訪ねてこられた。ご承知のように、『雲水日記』の日本語版は、専門用語もあふれていて、洒脱だが、わかりにくい個所がいろいろある。これを、面白みを残したまま筋の通ったフランス語にするのは、大変だろうなと、ロジェさんのお話を伺いながら感じていた。
今、入門編の二つ「初行脚(はつあんぎゃ)」と「掛錫(かしゃく)」を拝見したところだが、誠実な苦労のあとが偲ばれる。いいフランス語だなあと思う。ユーモラスな画も生きている。日本の文化を根底から支えている世界を、楽しくお知らせすることのできる一冊だと思う。定価19.50ユーロ。
アマゾン(フランス)では、18.53ユーロで入手できるようだ(ただし送料は別途必要)。

日本文化に関心のあるフランス語圈の方々への、ちょっと「イケテル」プレゼントとしても役立つかもしれません。

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播州 龍門寺




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兵庫県姫路市にある龍門寺は、「不生禅」を説いた盤珪永琢禅師(1622~93)を開山として寛文元年(1661年)に創建された。
播州随一の偉容を誇った大叢林として名高く、今もその遺構を残している。しかし無檀家のため伽藍の補修や維持管理に代々の住職は苦心されてきた。
平成16年に住職に就任した河野太通老師は、諸堂の復興に努められ、同時に大衆禅道場を開単し国内外の禅修行者を受け入れ坐禅指導をされている。

今回訪問した目的は、次期妙心寺派管長に就任される河野老師に、「禅僧が語る」シリーズへの出演を依頼するためである。
4月からの管長職と共に全日本仏教会会長にも就任され多忙な毎日となっても、生活の基本は龍門寺に置き大衆の接化に努めたいそうだ。
インタビューは3月に行なわれるが、どんなお話をしていただけるか今から楽しみである。

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水僊(水仙)




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この季節に咲く花で最も好きな花、水仙。今年も研究所横の花壇にたくさん花を咲かせています。
あの可憐で清楚な姿からは、日本人としてはどうも納得がいかない花言葉-うぬぼれ・我欲・自己愛・神秘-などにぎょっとしたものですが、ギリシア神話から来ていると言われると閉口。
ナルシストの語源にもなった美少年ナルキッソスのお話は御存知でしょうか(諸説あります)。
日がな水鏡に映る自分を見て過ごしていたナルキッソスですが、自分の美しさを鼻にかけ、言い寄ってくる相手を邪険に扱い恨みを買うなどしていました。
そんなある日、復習の女神が、ナルキッソスが自分しか愛せないよう呪いをかけ、彼は水鏡に写る自分に恋をしてしまったのです。もちろん、水面に写る自分に恋したところでその思いが遂げられるはずもありません。憔悴したナルキッソスはそのまま死んでしまいます。その後には水仙が咲いていたそうです。また、水面をのぞきこむようなナルキッソスの姿と水仙が似ているという事もあるようです。
そんなこんなで-自己愛-というような花言葉がついた水仙…。

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大徳僧堂の錦




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先日、大徳寺を訪れた際の写真です。
僧堂の紅葉がそれは見事で美しく、しばしみとれました。
そう、まさに先日、12月1日からは臘八大摂心* が始まっていますね。

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松島 瑞巌寺




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日本三景の一つ松島にある瑞巌寺は、奥州随一の禅寺で伊達家の菩提寺として知られる。
天長5年(828)、慈覚大師円仁によって開創され、当時は延福寺と呼ばれていた。現在の建物は、慶長14年(1609)、伊達政宗公が桃山様式の粋をつくし、5年の歳月をかけて完成させたものである。
訪れた日はあいにくの空模様であったが、本堂へと続く参道の両脇には杉木立が並び、静寂な雰囲気を醸し出している。
国宝の本堂は現在平成の大修理中で、残念ながら中の拝観はできない。

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秋深き永源寺にて




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先にブログ禅で報告した、第8回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅で訪ねた永源寺。紅葉の事前情報では「色づきはじめ」といったことだったが、訪ねてみると、まだ緑の葉も残すものの、真っ赤に紅葉した葉も有れば、黄色く色づいた葉もあり、見事なグラデーションを見せていた。

今回は、そんな永源寺の紅葉や山内をご紹介します。小雨のあとだったせいで、却って色も引き締まって、さらに美しくみえました。

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もう少しお楽しみください。⇒

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妙心寺 禅の心と美  -名古屋市博物館-




名古屋市博物館

11月23日まで名古屋市博物館にて、【特別展 開山無相大師650年遠諱記念-妙心寺 禅の心と美-】が開催中です。
東京国立博物館、京都国立博物館と、妙心寺開山無相大師650年遠諱事業の一環として、順次開催されて来ましたが、今回は展示内容もまた異なっているようです。
予想を上回る人出だそうです。妙心寺所蔵品だけではなく、濃尾地区の妙心寺派寺院所蔵の宝物も多数出展されております。なかなか目にすることのできない宝物の数々、是非この機会にお近くの方はおでかけになってみてください。

お正月からは九州国立博物館で「京都 妙心寺 -禅の至宝と九州・琉球-」が開催されます。

栞いろは歌 禅のことをもっと…も各会場内にてお配りしております。

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遠州龍潭寺




遠州 龍潭寺

奥浜名湖の北、井伊谷(いいのや)にある龍潭寺は臨済宗妙心寺派の寺院である。源義朝や源頼朝に仕えた井伊氏の菩提寺で、戦国時代に徳川家康に仕えた井伊直政は、彦根城主に出世している。直政の遺言により建立された彦根の龍潭寺は分寺にあたる。

奥山にある方広寺を訪問した帰途に立ち寄ってみた。売店もある広い駐車場は、平日にも関わらず、大型バスが何台も駐車している。聞けば舘山寺で開催されている花博とのタイアップで観光客が多く訪れるとのこと。
石畳の参道を進み、山門を入って石段を登ると正面に庫裡が見える。現在本堂は屋根の葺替え工事中で足場が組まれ全容を見ることはできない。本堂裏にある庭園は小堀遠州作。東海一の名園といわれている。多彩な石が配置されサツキとの組み合わせが見事である。まだ色づいていなかったが、どうだんが紅葉する頃も見てみたい。
同じ時期でも、大勢の拝観者で溢れ返る京都の観光寺院と違い、ゆっくりと拝観できるのが地方寺院の良さであろう。

遠州作庭
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チベット・タンカ絵師 馬場崎研二・帰国展 -京都・退耕庵-




チベット・タンカ絵師 帰国展

東福寺塔頭、退耕庵にて、チベットタンカ絵師・馬場崎研二さんの帰国展が開催されます。
詳細は下記のとおり。普段は非公開の塔頭にての展観です。
是非この機会にお立ち寄り下さい。

-馬場崎研二-
長崎県佐世保市生まれ。
慶応義塾大学法学部政治学科卒。
1978年3月、インドのダラムサラにて生涯の師、チャンパ・ツェテン氏と出会う。
以後11年間、師の死去まで師事。ダラムサラでの生活を終え、今年7月31年ぶりに帰国。
チベットタンカ絵師として国際的に活躍。

日時:11/3(火)~10日(火) 10:00~16:30
料金:300円
会場:京都 東福寺 塔頭“退耕庵” JR奈良線・京阪本線「東福寺」下車、徒歩5分

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大徳寺塔頭 特別公開情報




大徳寺駐車場横の紅葉(昨年)
昨年の大徳寺での紅葉


先日所用があり大徳寺へでかけた所、特別公開をしている塔頭がありました。
いずれも普段は非公開の寺院ですので、秋の京都へのご旅行を計画されている方は、是非訪れてみられてはいかがでしょうか。

【黄梅院】
春林宋俶を開祖とする小庵・黄梅菴を前身とし、天正年間(1573~92)に豊臣秀吉・小早川隆景らの帰依のもと改築されました。本堂や庫裡などは重要文化財に指定されています。また、千利休による直中庭の他、武野紹鴎作の囲式四畳半の茶室「昨夢軒」なども見ごたえがあります。個人的には直中庭にある加藤清正が朝鮮より持ち帰ったという灯籠が素晴らしいと思っています。

期間:2007年10月6日(土)~31日(水)、11月13日(火)~12月9日(日)
時間:10:00~16:00


【興臨院】
大永年間(1521~1528)に能登の守護畠山左衛門佐義総が建立し、天正九年(1581)に前田利家により改修が行われ、以来、前田家の菩提寺となりました。
こちらのお寺のもみじの大木の紅葉は、えもいわれぬ美しさです。

期間:2007年10月6日(土)~12月16日(日)
時間:10:00~16:00

いずれのお寺も、法務などで拝観休止の事もあります。ご了承下さい。

【第8回 西村惠信所長と行く“禅と文化”の旅 参加者募集中!】

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神戸 祥福僧堂




神戸 祥福僧堂

墨蹟の撮影にて、神戸市内にある祥福僧堂を訪れました。
こちらの僧堂は、禅文化研究所初代所長の山田無文老師がおられた僧堂です。現在の師家は、木村太邦老師です。

僧堂を訪れると、とても興味深いので色々と観察する私ですが、いつも、どちらの僧堂に伺っても一番に思うのは、

「は~~っ、(お腹の底から)気持ち良いなぁ…………」

という事です。この言葉につきるのです。
通り抜ける風、黒光りするほどに磨かれた床、掃き清められた庭、その僧堂を取りまとめる老師の息遣いが聞こえるようで、また厳しい修行に励む雲水さん達そのものの姿を見るようで、とても楽しみにしている仕事の1つです。

この掃き清められた庭を見よ!

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法常寺 -亀岡市-




丹波 法常寺

9月のはじめ頃、愚堂国師の墨蹟撮影の為、亀岡市にある臨済宗妙心寺派の法常寺を訪れました。
こちらの開山は江戸初期の禅僧、一絲文守(いっし・ぶんしゅ)です。永源寺の中興の祖としても有名です。
都を離れ、山深いところを好んだ一絲が25歳の時にこちらに移り住み庵をむすんだところ、彼に深く帰依していた後水尾天皇が伽藍を寄進したとの事。
仏殿は市の文化財、庭は府の名勝に指定されています。紅葉の頃はいかばかりか……と思いつつ、境内を散策しました。

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宗鏡寺 -兵庫県豊岡市出石-

参道

但馬の小京都といわれる出石にある宗鏡寺(すきょうじ)は、通称沢庵寺と呼ばれる臨済宗大徳寺派の古刹である。もとは東福寺派に属し、戦国大名山名氏の帰依を受け山陰唯一の伽藍を誇っていたが、羽柴秀吉の但馬攻めにより山名家が滅亡し、寺もまた荒廃した。
これを再興したのが、この地に生まれた沢庵宗彭(そうほう)である。
沢庵禅師といえば、徳川家光をはじめ多くの大名の帰依を受け、柳生宗矩に剣術の心得を教えた人物としても知られ、今日食膳におなじみの「沢庵漬」は、禅師の工夫によるものとも言われている。禅師は晩年、家光により建立された江戸の東海寺に住するが、生涯を通じて最も親しんだのが、故郷にある宗鏡寺である。

出石までは私の自坊から車で2時間ほど。山と川に囲まれ静かな佇まいをみせる町並みは、殆どの名所旧跡が歩いて回れる距離にある。

庭園

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タブラ奏者 アリフ・カーンのコンサート




コンサート at 福成寺

9/18のブログでお知らせしたように、去る9月27日に、インドから若きタブラ奏者のアリフ・カーン氏が初来日し、京都市西京区の福成寺の竹林で、シタールの田中峰彦氏とのミニコンサートがあった。
コンサートを見に行くことにしたところ、今回の来日に深く関わっている人が、研究所に以前勤務していた方の奥方ということもあって、少々お手伝いを頼まれることになった。

彼と彼のインド側のプロデューサー的存在の女性を京都市内のホテルでピックアップし、車で会場のお寺に連れていき、コンサートの時にはカメラマンになってほしいとのこと。
そんなわけで、しばらくの時間では有ったが、直接、下手な英語で話をしたりして、コミュニケーションもはかれた。もしインドにいく機会があったら、きっとお世話になれそうなことに……

タブラ アリフ・カーン/シタール 田中峰彦

それはさておき、オープンエアで竹林を背景にしたミニコンサートは、約40名ほどの聴衆の中でアットホームな雰囲気のなか始まった。
シタールの田中氏から楽器やインド音楽の説明をしていただき、あのシタールの奏でる独特なインド音楽と、初めて目にする、タブラという打楽器のリズミカルかつメロディアスな音に魅入られて、あっという間の1時間半だった。

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妙興僧堂 稲垣宗久老師を訪ねて




妙興僧堂


秋晴れの気持ちよいとある日、季刊誌『禅文化』の記事、-吾が師を語る-の取材で、愛知県一宮市にある妙興僧堂を訪れました。
稲垣宗久老師の師である、河野宗寛老師や挟間宗義老師について、お話を伺ってきました。

稲垣老師の飾らないお人柄、お話に魅了され、じんわり感動がひろがり、「あぁ……、師匠と弟子とは本当に本当に良いものだなぁ」などと、しみじみ思いながらお話を拝聴していると、目頭も熱くなりました。

私にも師と慕う心から尊敬する人がいますが、師と仰ぐ人を失った時の事について、御自らも師匠2人をお見送りされた経験から伺ったところ、「師匠を失ったらどうしたらいいか?じゃあこうしなさい、ああしたらいいですよとアドバイスをしてもそんなものは何の役にもたちませんよ。その時あなたが受け止める感情とか思いを、他の何かが引き受けるというような事はないですよ」と、強い大きな声で言われ、ハッとしました。
こうなったらどうしよう、ああなったらどうしようと先の事に対する不安を思いめぐらしていても致し方ない。今を精一杯生きる、自己をみつめ真摯に生きていく事を教わった有難い一日でした。

前回の山川宗玄老師につづき、大変興味深い素晴らしい記事になる事間違いなしです。

愛知一宮・妙興僧堂、稲垣宗久老師による、『吾が師を語る――河野宗寛老師と挟間宗義老師』は、来年1月発売の季刊誌『禅文化』215号に掲載予定です。

妙興僧堂
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インド タブラ奏者 アリフ・カーン初来日記念コンサート 於:京都 福成寺




クリックしていただくと、大きな画面が開きます。

研究所にもよくいらっしゃるお坊さんのお寺にて、上記のようなコンサートがあります。
インド大好きな私は、900年も続くタブラ奏者の家系の貴公子がやってくるとあって、喜々としてでかける予定です。
「日本でいうところの東儀秀樹か?!」などと色々妄想しております……。

是非皆様もご一緒にいかがですか?
お問い合わせ等は、上記掲載メールまでお願い致します。

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大徳寺 曝凉のご案内




大徳寺

今年も10月の第2日曜日(雨天中止)に、大徳寺本坊において曝凉(掛け軸・宝物などの虫干し)展が開催されます。
さわやかな秋晴れの一日、禅寺にて、普段拝見する事のできない宝物をご覧になられてはいかがでしょうか。ご関心がおありの方は是非おでかけ下さい。

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第94回 大蔵会 於:花園大学

第94回 大蔵会


【第94回 大蔵会】
*どなたでも無料でご参加いただけます。ご来場お待ち申し上げております。

平成21年9月24日(木)
於:花園大学

法供養/午後1時より  
記念講演/午後1時30分より
       演題:『超仏越祖』ということ
       講師:西村惠信(花園大学前学長・禅文化研究所所長)
展観/「臨済の学僧・無著道忠の世界」(この日1日のみ/於:花園大学歴史博物館)

問い合わせ先/花園大学総務課 TEL075-811-5181

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師匠について -八幡・圓福僧堂-



神月徹宗老師の墓

愚堂(ぐどう)国師の墨蹟撮影の為、京都府八幡市にある圓福僧堂を訪れました。
こちらの僧堂は、私の祖父が若かりし頃に修行をしていた僧堂です。
私が生まれる前に亡くなった祖父の事については、彼に反発していた父(寺は継いでいません)からはさほど多くを聞く事もなく、二十代になった頃からでしょうか、漸くぽつぽつ色々と話を聞くようになり、修行時代の写真を見たりするようになりました。
その頃ちょうど、禅とは切っても切り離せない世界である“茶道”のお稽古を始めた私にとっては、“禅の修行”というと雲の上の憧れのような世界。写真を見るだけで気持ちがひきしまるようで、喜々として祖父の修行時代の写真を眺めては興奮し、「若い女の子にしては変わっている……」と母は嫌な顔をしたものでした。

祖父は僧堂時代の写真を並べたアルバムの中に、誰かとてつもなく偉そうなお坊さんの写真とお墓の写真を、さも大切な方のものなのでしょう……1ページに1枚ずつ貼りつけていました。
後から祖父の書き残したものを調べていてわかったのですが、ある僧堂から転錫(てんしゃく・僧堂を変わる事)して圓福僧堂に赴き、そこで教えを請うたのが、その大切そうな写真の人、神月徹宗(こうづき・てっしゅう)老師だったのでした。
前の僧堂での老師の事には全く触れず、徹宗老師の事のみ触れてある書き残しと、写真の残し方を見ると、祖父もなかなかに激しい人だなぁ……と思いながらも、自分にその祖父の血が流れているのがよくわかります。
写真を眺めていると、よほど徹宗老師への思い入れが強く、師匠として心底崇めていたのであろうと思います。
私にも人生の師と心底仰ぐ人が、2人います。大学のゼミ担当教授(季刊誌『禅文化』に寄稿いただいている松田高志先生)と茶道の師です。人生において、素晴らしい師匠に出会う喜びを若くして知っている事はとても恵まれている事で、祖父が修行当時のみならず、老師が亡くなられてからも心底師を慕った気持ちが、今の私にはよくわかります。

縁あって研究所でお仕事をさせていただき、圓福僧堂を訪れ、祖父の師の墓へお参りさせていただける事にしみじみと有難みを感じた一日でした。

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山本玄峰老師のこと 2




四国八十八カ所霊場・第三十三番・雪蹊寺

雪蹊寺境内

高知県高知市にある、四国八十八カ所霊場・第三十三番・雪蹊寺(臨済宗妙心寺派)である。桂浜にほどちかい、このお寺を旅の途中で訪ねた。もともと真言宗であったが廃寺となり、戦国時代に四国全域を治めた長宗我部元親の手によって臨済宗の寺院として復興され、長宗我部元親の菩提寺となった。

今年のお正月に、和歌山にある山本玄峰老師の生誕の地を訪ねた事について、このブログで書いた。
この同じ年に、今度は玄峰老師の得度の寺を訪ねることができた。

前のブログでも書いたとおり、老師は和歌山県に生まれ育ったのだが、青年期に失明し、眼が光を失った。それを憂えて死に場所を求め、四国八十八カ所の遍路を歩かれたという。
七度目の遍路の途中、三十三番・雪蹊寺の門前で行き倒れとなったところを、当時の住職であった山本太玄和尚に助けられ、下男として働く内に得度を受け出家されたのである。

山本太玄和尚の塔

出家の後、修行を重ねられて、松蔭寺や龍澤寺などの白隠道場を復興されることになる。
そのため、弘法大師にたいするご恩を忘れられず、生涯にわたって、さらに四国遍路を繰り返され、その数は17回にも及んだという。

雪蹊寺の山門を入ったすぐ左に、上の太玄和尚の塔があり、そのすぐ隣に、山本玄峰老師のブロンズ塔と、その孫弟子にあたる鈴木宗忠老師(私の僧堂時代の師匠)のブロンズ塔が建てられていた。
実はこのブロンズ像の寄贈者は、W氏という方で、龍澤寺で修行した縁のある私たちのお寺にも、玄峰老師と宗忠老師のブロンズ像をご寄贈いただいている篤信家である。

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天寧寺 -京都・曹洞宗-



天寧寺 額縁門

秋晴れかとみまごうような青い空、カラッとさわやかな気候のとある日、自転車で寺町通の鞍馬口を下がったあたりを走っていると、立派な門構えのお寺が。
石碑を見ると「金森宗和墓所」との事で、門からは抜けるような青空とはるか遠くに比叡のお山が。
これは!と思い、自転車を停めてみました。
金森宗和とは、江戸時代初期の茶人で、飛騨高山城主金森可重(かなもりありしげ・千利休について茶の湯を嗜んだ)の子で、父に勘当された事から京都へとおもむき、茶の道に入りました。
その茶風は「姫宗和」と呼ばれる事からもわかるように、“綺麗さび”をモットーとし、公家などに親しまれました。かの名工、野々村仁清を指導した事でも有名で、仁清の作品を思い浮かべると、千家のわびさびの世界とはまた違う“綺麗さび”の世界というのもどのようなものか、想像がつくかと思います。

比叡山を望む立派な門は、あたかもキャンバスに描かれた絵を見るかのようで、“額縁門”と呼ばれるそうな。
このようなお天気の日に、こちらの前を通らせていただけた事をありがたく思いました。

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寳慈院 旧千代野御所

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とある日、自転車での買い物帰りにいつもは通らない道を通っていると、老禅尼と禅尼が手をつないでご自坊を外から眺めて(何かを点検!?)おられた。
老禅尼がお歳を召されており、お御足の事もあるのかもしれないが、ぎゅっと手を握りあったそのお二人の後ろ姿があまりにも慈悲深く微笑ましく、また、「はて、代々尼さんという事はもしや尼門跡寺院だろうか……」と、通りすぎてから自転車を引き返した。

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『禅の寺 臨済宗・黄檗宗15本山と開山禅師』 新刊のご案内



禅の寺

新刊のご案内です。
以前研究所から発刊しておりました、『禅の寺』が、装い新たに総カラー、ムック体裁本にて復活します!
意外にも、臨済宗黄檗宗の本山全てが詳しく紹介された本というのは他にありません。
研究所職員もこれは必携!と思える一冊となっております。
開山様について、本山の歴史、建造物、その他様々な本山にまつわる逸話なども収録。
写真資料もかなり豊富で、禅宗について勉強したい方のみならず、ご旅行前に知識を詰め込んでおきたい方にももってこいです。

ちなみに、15本山とは……
建仁寺・東福寺・南禅寺・大徳寺・妙心寺・天龍寺・相国寺・万福寺・建長寺・円覚寺・向嶽寺・国泰寺・方広寺・永源寺・佛通寺 です。


詳しくはこちらから。
是非お手元に一冊どうぞ。

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山口・洞春寺 -愚堂禅師墨蹟撮影行にて-




洞春寺山門

九州での愚堂禅師の墨蹟写真の撮影を終えた帰り、高速道路が日曜祝日1000円であることをいいことに、少々寄り道をして、山口市にある名刹・洞春寺に立ち寄った。

ここは、南禅寺僧堂師家の清光軒・日下元精老師が住持となっている、建仁寺派の寺院である。
ここは毛利元就の菩提寺としても有名で、山門は、洞春寺の前身である国清寺当時からのものであるとか。

以前にこの洞春寺蔵の嘯岳鼎虎禅師手沢本『山谷詩抄』の影印本を、依頼を受けて制作させてもらったことがあり、どんなお寺なんだろうと思っていたから、幸いの機会である。
嘯岳鼎虎禅師(1528~1599)という方は、この洞春寺の開山であり、もともと博多の人であった。明国入ること二度で各地の名師に歴参され、永禄三年(1560)に帰朝されたという。のちに、建仁寺や南禅寺にも住持されている。そして、毛利元就は禅師に参禅し、この寺を創建するに到るのである。
この開山禅師自らの自筆の抄物という点で非常に貴重な資料である。

ちなみに、山谷詩は、禅僧の中で親しく読まれてきた詩集であるが、双璧となる蘇東坡の詩集と比べると、意外に研究書や解説書が少ないため、そういった意味でも、学識ある禅僧の自筆本として重要な書籍である。

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第7回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅2 -東福寺・芬陀院-


東福寺

第7回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅1に引き続き、ご報告を…。

白河院を後にし、一路東福寺へ。
まずは書院をお借りして、惠信先生による講演を行いました。
テーマは下記のとおり。

【禅修行と禅院文化の華麗なる矛盾的相即】

Ⅰ、修行者の心得としての「大燈国師遺誡」
Ⅱ、禅宗叢林の環境と文化
Ⅲ、ⅠとⅡの矛盾

惠信先生による講演

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鎌倉へ -円覚寺-




鎌倉 円覚寺


臨黄合議所関係のお仕事にて、鎌倉は円覚寺(臨済宗円覚寺派の大本山)を訪れていました。
6月の鎌倉といえば、紫陽花や岩がらみなどで有名な寺もあり、北鎌倉の小さな駅のホームは溢れんばかりの人でした。
是非、鎌倉を訪れた際には、数々残る禅の古刹を訪れてみて下さい。

円覚寺(円覚寺派本山)
東慶寺(円覚寺派)
建長寺(建長寺派本山)
明月院(建長寺派)

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妙興寺仏殿 蟠龍図 -愛知県一宮市-

妙興寺 仏殿

愚堂禅師の墨蹟撮影にて、愛知県一宮市にある妙興僧堂(妙興寺)を訪れた。
老師御自ら境内をご案内下さり、仏殿天井の珍しい蟠龍図に一堂感嘆の声をあげた。

この天井の蟠龍図、西洋画家の山喜多次郎太(1897~1965)画伯によるものである。
多くの寺院の法堂、仏殿、三門などに龍図あれども、西洋画家の描いた蟠龍図は、こちらくらいではなかろうか。
日本画家が描くものとはタッチや風合いが全く異なり、様々な彩りが鮮やかで美しい。
また、須弥壇下部の獅子の画がなんとも言えずユーモラス。

こちらの仏殿、公開されているので、是非お近くの方はお立ち寄りいただきたいと思う。

実際に見たい方は↓この先は御控え下さい。仏殿龍図と獅子の画像があります。

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平林寺 -埼玉県新座市-




平林寺_山門

9月にフランスで行なわれる第11回東西霊性交流への禅僧派遣依頼のため、埼玉県新座市にある平林寺(へいりんじ)を訪れた。
平林寺は、武蔵野の一角、野火止台地に15万坪に及ぶ境内地を有する臨済宗妙心寺派の名刹である。東京都に隣接し、開発化されている周辺と比べ、緑豊かな境内林に覆われている静寂な一帯は、別世界の趣きである。
総門から山門、仏殿と続く伽藍は、禅宗様式の端正な佇まいを備えている。平林寺のシンボルといわれる茅葺きの山門に掲げてある扁額は、京都詩仙堂の石川丈山筆によるもので、「凌霄閣」と記してある。

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岐阜の寺には大山蓮華?!




大山蓮華

愚堂東寔禅師の墨蹟撮影の為、何軒かの岐阜のお寺(全て臨済宗)にお邪魔していました。
そこで「ほ~(感心)」と思ったのは、この季節に山奥にひっそりと大輪の気高い花を咲かせる大山蓮華が、多くの寺で見られた事。それも、それなりに昔から植わっていたであろうかなり立派な木なのでした。
京都の禅宗寺院にも多々訪れていますが、例えば住職などが茶人で、この花を茶会にと植えたりする以外には、あまり庭に植わっているのをみかけない気がします。
私の大好きな花の1つです。奈良の霊場大峰山あたりに古くから自生していた事からこの名がついたのだとか。一度群生地を見に行きたいものです。

彼方の山を借景
岐阜・大仙寺の本堂前からの眺め。素晴らしい借景。
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今年のつばめ -天龍寺-




天龍寺の燕

天龍寺では、昨年はつばめの糞に憤慨して、連日廊下を掃除に追われ、つばめ専用公衆トイレの設置を叫びたくなるほど燕害対策に翻弄されました。
今年は5月中旬にやっと玄関前に1つ巣を作り、そろそろ雛も誕生しているようです。
1つ2つの巣をかけているのは風物詩として微笑ましい事ですが、軒並み巣をかけられるとなかなか悩ましいものです。

新型インフルエンザの流行で、参拝客がめっきり少なく、特に今のシーズンは修学旅行生が多く連日中学生でにぎわうはずが、今年はさっぱりです。
まもなく玄関は燕の雛でやかましくなるでしょう。

天龍寺の燕
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大徳寺 高桐院

大徳寺 高桐院

良く晴れた日、「この時期きっと緑が美しいに違いない」と、大徳寺の塔頭高桐院を訪れました。
緑の海…と思えるような苔と青紅葉の世界。
訪れる人もまばらで、静かな境内を存分に味わえます。
細川家歴代の墓、有名なガラシャ夫人の墓、茶室松向軒など、日本の信仰と歴史、文化が凝縮された空間。
暑い季節に涼を求めるなら、オススメの禅寺です。

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正眼僧堂 山川宗玄老師を訪ねて



正眼寺本堂
正眼寺 本堂

季刊『禅文化』の記事、-師を語る-の取材で、岐阜県美濃加茂市にある正眼僧堂を訪れました。
山川宗玄老師の師である、梶浦逸外老師や谷耕月老師について、たくさんの興味深いお話を伺う事ができました。
また、師について語っていただくという事は、同時に山川老師ご自身の修行時代についてをお話いただく事にもなり、このブログを読んで下さる方と同じ“禅ファン”の一人でもある私(在家)としては、「こんなにも良い、嬉しい仕事が他にあろうか!」と、この機会を緊張しつつも嬉々として楽しませていただきました。

師とのエピソード、ご自身の修行時代のエピソードなどについては、是非皆さんに読んでいただきたいと思います。213号、214号あたりでご紹介する予定となっております。
季刊『禅文化』をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

正眼寺
遠鉢より戻る雲水
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妙心寺の三門より


妙心寺三門よりのぞむ仏殿

京都古文化保存協会による特別公開にて、妙心寺の三門を訪れました(今年は5月1日~10日まで公開されていました)。
三門とは、空門・無相門・無願門という三つの境地を経、仏国土に至る門、三解脱門(さんげだつもん)の事をあらわします。

上の写真は三門より望む仏殿です。いつもと違う目線で見られるのが嬉しいものです。
仏殿前の立派な松の木は、私の祖父が妙心僧堂に掛搭していた頃(約70年前)には、まだまだかわいい苗木でした。祖父の雲水時代の写真が思い浮かび、感慨深いものがあります。

普段は見られない三門内部、そして三門から眺める風景を楽しめる為、公開された折には色々な寺院の三門を訪れますが、妙心寺の三門は内部の彩色が非常に美しく残っています。
また公開される事がありましたらお知らせしますので、機会がありましたら是非参拝なさってみて下さい。

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平成21年 寂室禅師生誕奉賛茶会 -永源寺-



永源寺_借景の庭

滋賀県にある臨済宗大本山永源寺。
開山である寂室元光禅師の誕生日(5月15日)に近い日曜日に、毎年大茶会が催されます。
本年は5月17日で、表千家・三木町宗匠によるお献茶が執り行われました。

あいにくの空模様にも関わらず、どのお席(表千家・裏千家・遠州流・煎茶席・番茶席)も盛会で山内は大にぎわい。雨に洗われた新緑のもみじも、より一層目に鮮やかでした。

今回、何よりも一番に感動したのが、表千家のお席にて、篠原大雄老師(管長)とご一緒できた事でした。
研究所のDVD撮影の時には同行できず、いつか、なんとかお目にかかりご挨拶をと2年ほど前から強く願っていたのでした。大寄せの茶会で同じお席に入る事ができるというのは、ほぼ奇跡!この機会を逃しては…と、しっかりご挨拶させていただきました。
ありがたい一日でした。

この大茶会には、小学生やそれ以下のお子さんも多く、どのお席も和やか。
是非一度、皆さんもご参加下さい。来年も日程がわかりましたら、お知らせ致します。

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銀竜草 -天龍寺-

銀竜草

5月はじめ頃から、天龍寺の庭園「望京の丘」に向かう階段横に、初めて見る草を発見。
図鑑によると、「銀竜草(ギンリョウソウ)」との事。

「うろこのようなもので包まれた白色の体全体を竜にみたてたもの。花・茎・葉の体全体が純白、根は茶色で短かく先が丸い。8~15cm。先端に下向きの花を1つつける。暗い森の中の落ち葉の積もった所に生える。落ち葉などから養分を得て生活(腐生植物という)。湿った空気、たくさんの落ち葉、安定した森の中でないとできない微妙な環境条件のもとで育つ」
とあった。
天龍寺では、これらの条件をあまり満たしていない気もしますが、毎日庭を巡回している中で時々このようなめずらしいものに出くわします。
銀竜草、別名をユウレイダケ。天龍寺に毎年お目見えとなると、名物になりそうで楽しみです。

銀竜草
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天龍寺 百花苑 -京都嵐山-



サンザシ

天龍寺の“百花苑”は、今非常ににぎやかです。
牡丹・山吹・石楠花・鍾馗空木(ショウキウツギ)・黒老梅・都わすれ・紫蘭・大手毬・花水木等などが咲きそろっているからです。
専門道場近くでは、山査子(サンザシ)が見頃。竹藪には筍がニョキニョキと出没し、春を満喫しています。

山査子

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天龍寺の躑躅



白花三葉躑躅_天龍寺

今、関西ではいたる所で躑躅が満開です。
京都では長岡京市の長岡天神がことに有名です。

ここ天龍寺も、赤・白・黄と目を楽しませてくれています。種類が多く、山・満天星(どうだん)・大柴・三葉・白・蓮華・餅・霧島など、10~15種類が庭内に咲き揃っています。
つつじの名称は、次々に咲くことから、「つづき咲き」、花が筒状なので「筒咲き」から来ているそうです。また、漢字で書くと“躑躅”ですが、中国で毒性のあるつつじを羊が誤って食べたところ、足踏みをしてもがき、うずくまってしまったところからこのような字が使われるようになったと言われています。

天龍寺の躑躅 霧島躑躅

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建仁寺の芍薬と石楠花


建仁寺の芍薬

先日、仕事の為に建仁僧堂を訪れました。
在家の私のような者(しかも女性)にとっては、禅文化研究所に勤めていなければ訪れるご縁も無いような所なので、仕事ながら心から楽しみにでかけました。

これまでに私は、いくつかの僧堂にお邪魔した事があります。もちろんそれぞれに、凛とした修行道場の雰囲気が漂うのですが、僧堂によってカラーがあり、瀟洒な感じがそこはかとなく漂う僧堂もあれば、まるで幼い頃に観た映画、ジャッキー・チェンの『酔拳』のごとく、ここは昔の中国か?!と思わされるような僧堂もあります。
各僧堂の雰囲気から、僧堂を束ねる老師の息遣いを感じ取れるような気がして、いやらしいとは思いながらも、きょろきょろと観察をし、色々な事を感じ、一人狂喜乱舞しています。
私の祖父も、とある2つの僧堂で修行をしていましたが、約70年ほど昔の僧堂の写真と、今の僧堂がさして変わりなく在り続ける事にもびっくりさせられます。

季節の話題を…と思いましたのに、話が逸れていました。
建仁寺を訪れて、あまりに芍薬が美しかったので皆様にご紹介を。
僧堂前には、石楠花が植えられ、これもまた美しい花を咲かせていました。
桜が終わって、なんとなく寂しい気もしていましたが、寂しさなんて感じている暇も無いようでした。
四季ある国に生まれた幸せを思います。

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京都春季非公開文化財特別公開のお知らせ



つつじと新緑

毎回とても楽しみな、「平成21年 京都春季非公開文化財特別公開」のお知らせです。
5月1日~10日にかけて、普段非公開の寺院や神社などが特別に公開されます。
ゴールデンウィーク中、京都の旅をご計画の方は是非ご参考までに下記HPをご覧になってみて下さい。
現在、京都は八重桜がそろそろ終わりを迎えるのと同時に、つつじや石楠花や芍薬、藤の花、そして瑞々しい新緑が我々を楽しませてくれています。

京都古文化保存協会さんのHP

禅文化研究所としましては、やはり臨済宗大本山の妙心寺の三門と塔頭に注目しております。

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織田信長の寺 安土 摠見寺(そうけんじ)




大手門階段

滋賀県安土町にある安土城の大手門階段である。桜がみごろ(4月5日)。
ここにある織田信長の創建による摠見寺(そうけんじ)は今まで非公開とされてきたが、去る4月5日から日曜祝日のみ特別公開されることになった。
住職と懇意にさせていただいているし、自坊から近いこともあり、5日の朝一番に拝観より一足早く出向いてきた。和尚の許可も得て、ここでご紹介することにさせていただく。

この摠見寺は、本来は安土山の頂上付近にあった。今そこには、仁王門と三重の塔が現存するのみで、本堂や庫裡などは1854年に焼失してしまった。したがって、今の摠見寺は、明治以後に建てられたもの。戦国期には家康邸であった跡地である。
数年前に現住職(加藤耕文師)が入寺後、色々と修繕され、また手を加えられて、今回の公開にふみきられたのである。

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桜 借景の山にまた桜 -天龍寺-



天龍寺の桜

先週、4月7日に仕事で訪れました嵐山・天龍寺です。
嵐山・亀山を借景として取り入れた曹源池庭園が有名ですが、山内どこにいても山に咲く桜が見られ、すぐ近くに咲く桜と共に何倍もの楽しみを与えてくれます。
「なんて贅沢なんだろう…」。と、しばし仕事を忘れ感慨にふけっていました。

山の木々も新芽を出してもこもこと、その中に桜の色がかわいらしく。
お茶の席で使われる主菓子のきんとんを思い出します(花より団子でしょうか…)。

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おしらせ -日曜美術館「妙心寺」・白隠禅画墨蹟集-

何度かこちらでもおしらせしましたが、5月10日まで、京都国立博物館において、“特別展 妙心寺”が開催されています。関連して、私も大好きな番組、4月12日のNHK教育テレビ『日曜美術館』で下記のとおり放送があります。

4月12日(日) NHK教育テレビ 朝9:00~10:00(再放送は翌週日曜日の夜8:00~)
「妙心寺 不屈の禅が生んだ美」 

番組内では、世に名高い狩野派や、海北友松などがとりあげられるようですが、忘れてはならないのが臨済宗中興の祖といわれる、白隠慧鶴禅師です!
膨大な数の画を残された白隠さんの事も是非こちらの番組でご覧になってみてください。絶対におもしろいですよ!
この、白隠さんの禅画墨蹟集が、現在特別価格(4月30日まで)にて発売中です。さらに、白隠禅師法語全集も割引価格にてご提供中です! 詳しくは下記からどうぞ。

白隠禅画墨蹟 全三冊

禅画をご覧になりたい方はこちらから

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不審花開今日春 -京都・霊鑑寺の椿-


月光椿

今年もありがたい事に、3月28日~4月5日まで、別