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甲斐の国のたからもの -山梨県立博物館-

甲斐の国のたからもの_向嶽寺蔵 仏涅槃図

“甲斐の国”と聞けば、まず皆さんは何を思い浮かべられますか?!
やはり武田信玄公!!! でしょうか。もうそれしかないというほどに歴史上印象強い武将ですね。
そこまで思われたのなら、是非、我らが臨済宗としては、禅に深く帰依し学ばれた信玄公(そもそも信玄とは得度した時からの法諱です)とゆかり深い、本山向嶽寺恵林寺を思い出していただければとても嬉しく思います。
そんな名刹に残る宝物のうち、新たに山梨県指定の文化財に認定されたものが、「甲斐の国のたからもの」という展観名にて、山梨県立博物館にて展示されます。

禅宗関係のものとしては……

東禅寺(曹洞宗) 宝冠釈迦如来坐像
向嶽寺(臨済宗) 仏涅槃図
南松院(臨済宗) 桃隠和尚像(開山頂相)
南松院       渡唐天神像 策彦周良賛

蘭石図 伝雪窓普明筆(重要美術品)
柿本人麻呂図 如水宗淵筆(重要美術品)
陶弘景松聴図 天与清啓賛(重要文化財)

などが展示されるとの由。また、柳沢吉保ゆかりの調度品の数々も展示されていますが、これは元々吉保の菩提寺であった黄檗宗の永慶寺に奉納されたものが、移封の際に恵林寺に移されたものだそうです。
さらに、上写真の、修復を終えた「仏涅槃図」(向嶽寺蔵)展示室内で、2月15日(日曜日)午後1時より、仏教年中行事公開「涅槃会」の法要(向嶽寺派僧侶による)がご覧になれます。さらに、仏涅槃図についての解説や、法要についての解説もあるようです。
またと無い機会かと存じますので、是非この日におでかけになられてみてはいかがでしょうか。

山梨県立博物館
住所: 〒406-0801 山梨県笛吹市御坂町成田1501-1
TEL : 055-261-2631
FAX : 055-261-2632

■期間
 平成21年1月30日(金曜)~3月2日(月曜)
■時間
 午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
■休館日
 2月3日、10日、17日、24日(いずれも火曜日)


仏教年中行事公開
「涅槃会」
■日時 平成21年2月15日(日曜) 午後1時~
■場所 企画展示室内「仏涅槃図」(向嶽寺蔵)前にて
※ 申し込み不要、観覧券が必要。
■観覧料    一般   /500円(400円)
        高・大生/210円(160円)
        小・中生/100円(80円)
※(  )内は20名以上の団体料金、県内のホテルや旅館に当日か前日に宿泊する方を対象とした割引料金です。
※65歳以上の方、障害者手帳をお持ちの方、土曜日における小・中学生、高校生、特別支援学校の児童・生徒は無料です。
※無料、割引の対象となる方は、それぞれ証明するものをご提示ください。
※定期観覧券(年間パスポート)もございます。

by admin  at 07:30
コメント
  1. 向嶽寺の仏涅槃図は、びっくりするくらい大きいものでしたね。

    山梨といえば武田信玄なのですが、県博では武田三代期以前、あるいは武田氏以外の甲斐源氏にも注目した展示を行っていますよね。特に仏教は武田氏の庇護のもと再興されましたけど、禅宗もそうですが鎌倉~室町あたりは第二の鎌倉とでも言えるような仏教文化が花開いていた土地でもあるのですよね。

    by でん  2009年2月 2日 11:32
  2. でんさん、コメントをありがとうございます。

    さっそく御覧になってこられたようですね。
    ご紹介をしたものの、私たちは実際に見たことがありません。それほどに大きなものだったのですね。
    一概に言えないのかもしれませんが、私の知っている涅槃図には大きいものが多いような気がします。

    それはともかく、おっしゃるように甲斐の国は、仏教文化の宝庫だったのでしょうね。
    そういう風土であるからこそ、『大菩薩峠』というような小説も生まれたのではないかと思えます。

    by 禅文化研究所  2009年2月 2日 14:22
  3. 今後も甲斐国も学習します。

    by 四條智恵  2019年11月25日 17:32
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