Apr 10
2007
奈良 円照寺
後水尾天皇の第一皇女、文智内親王(梅宮さま)が開山の門跡寺院。
法華寺、中宮寺と並んで大和三門跡寺院の一つで、現在は臨済宗妙心寺派の寺院、本尊は如意輪観音である。
花の好きな後水尾天皇の影響を受けてか、開山の梅宮さまも、奈良の豊かな自然の中、野にある花を摘んでは生けておられたという。また、母、明鏡院の菩提を弔う為、添花会を催したとも伝えられる。
このような事から、「花は野にあるように」を流儀とする山村御流が興り、代々の住職が、山村御流の家元となられるのだ。
普段公開はされてないこのお寺。年に一度、4月の第一日曜(今年は第二でした)に、法要と免状授与式が行なわれる時に、山村御流の門下生が参詣する。
桜も満開を迎えた4月8日、今年はこのお目出度い日がお釈迦様の誕生日と重なり、修練に励んだ門下生が本堂にて免状を受け取る姿も晴れ晴れと、見ている者の心にも感動が湧き起こった。
門を入るとすぐに、満開の桜が・・・。
八重の桜も満開。
庭園内の十三重塔。仏舎利がおさめられているのだろうか。
向こうに見えている茅葺きの建物が本堂。円通殿と呼ばれる。
大輪の椿の花。開ききった物で、直径10センチ以上はあろうかと思われる。
飛び石も、尼寺ゆえか・・・。
尚、この寺は、三島由紀夫の絶筆「豊壌の海」に出てくる月修寺のモデルとされる。
by admin at 07:30
こんにちは
はじめまして。
円照寺で検索しこちらにお邪魔しました。
豊穣の海でモデルになったと知り行ってみたいですが、どうも一般入場不可能との事で残念です。
この5月も無理でしょうか?
そして入場出来ないと言うことは伽藍を遠くから拝見も不可能でしょうか?絵はがき等グッズも無理でしょうか?車の駐車場等何か情報あれば教えて頂ければうれしいです。
宜しくお願い致します。
帷朔さま
コメントありがとうございます。
残念ながら、円照寺が公開される事は無きに等しいかと思われます。もしも今後行われたとしましても、公開情報などは、弊所が必ずしも把握しているわけではございません。
お役に立てず申し訳ないです(情報を入手した際は、ブログで御案内します)。
ちなみに、お近くに行かれた事はございますでしょうか。
この辺りは日本ののどかな原風景が残るような地域で、私の知りうる限りでは、近くに駐車場やコインパーキングなどは一切見当たりません。
伽藍を遠くから眺めるというのも、難しいかと存じます。一番上の写真近くまでは入ってゆけますが、その先は拝観謝絶で進めません。グッズに関しては存じ上げません。
お力になれず申し訳ないです。
宜しくお願い申し上げます。
ご丁寧な返信、回答、ありがとうございました。
いろいろ参考になりました。
かなり遠方の人間なので、またいつの日か、こちらのブログ(一番上の写真)までででも自分の眼で焼き付けに行きたいものです。
聡子が実際、実在しそうな現実と虚構の狭間にて・・・
ありがとうございました。
帷朔 さま
ご遠方だったのですね。色々と情報を収集して、いつか是非素敵な奈良の旅をなさって下さい。
私も先日奈良の色々を巡りましたので、またご紹介したいと思います。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。