公益財団法人 禅文化研究所

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実践講座「サンガセミナー京都講座」 平成27年度

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日付 2015/4/6
場所 法輪寺(妙心寺派/JR嵯峨野線円町駅より徒歩5分)

東林院(妙心寺塔頭)

妙心寺微妙殿(妙心寺山内)
 
詳細

開講主旨

現代社会の中で宗教や寺院の役割を考えたとき、僧侶の果たすべき役割は非常に大きいと思います。また、寺院の公益性もますます求められるなか、檀信徒だけでなく、地域社会の中でのお寺という立場において寺院を活性化していくためにも、より踏み込んだ知識や技能を身につけておく必要もあろうかと思います。
禅文化研究所では、一昨年より始めました実践講座「サンガセミナー」につづき、今年度も京都にて8講座を開設することにいたしました。
各教団でも住職研修会は定期・不定期で開催されてはおりますが、より実践的な講座をと考え、また住職だけでなく副住職や寺庭婦人など寺族、あるいは一般の方も参加できるような講座内容も設定しました。
開講日には2講座をまとめて受講でき、遠方からでの参加も負担を少なくしております。もちろん、1講座だけでも、1日だけでも参加できます。
どうかお誘い合わせの上、積極的なご参加をお待ちしております。
 

【第1回】 5月21日(木)  会場◆東林院(妙心寺塔頭)
 

1-1 精進料理講座 この講座は終了しました。ご報告はこちらからどうぞ。

時間: 10:00~13:00
受講料:4,000円
持ち物:エプロン・筆記用具

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講師◆西川玄房
(にしかわ・げんぼう/妙心寺塔頭 東林院住職)
  • 1939年岐阜県生まれ。岐阜・瑞龍僧堂で5年間修行し、老師に仕えて料理を覚える。昭和59年、東林院住職に就任。「精進料理は禅の心を知る一つの道」として、著作やテレビ・ラジオ出演、自坊での精進料理教室開催を通じ、精進料理の心を広める活動に力を注ぐ。
    『西川玄房和尚之キッチンでつくる精進料理』(淡交社)など、精進料理・デザートの本を多数出版。

精進料理を作ることは修行の一つです。肉や魚を使わないばかりでなく、野菜や果物も大切に調理することを心がけ、2~3品の調理をしていただき、講師の調理した料理とあわせて赤膳で召し上がっていただきます。
ご報告はこちらから

1-2 日々の花講座 この講座は終了しました。ご報告はこちらからどうぞ。

150521-2.jpg時間: 13:30~15:30
受講料:5,000円
持ち物:花バサミ(お持ちでない方には貸し出し可)。
花器はこちらで様々なものを用意しますが、ご自身のお気に入りの花器をお持ちいただいても結構です。ただし写真のような小さな花器をお願いします。

講師◆雨宮ゆか
(あめみや・ゆか/日々花 主催 )
  • 1970年生まれ。東京都大田区で、日常の花を生ける教室「日々花」を主宰。
    北鎌倉東慶寺にて、挿し花教室講師を務める。植物と暮らしの関わりをおもに、雑誌、書籍などで活動中。秋には、花の本を出版予定。各地で植物に関するワークショップ、展覧会も行う。

    「日々の花道具展」2013.4 千駄ヶ谷SHIZEN
    「二人の花展」2014.10 北鎌倉東慶寺
    「稲展」~雨宮ゆかの正月飾りと祝いの器~ 2014.12  西荻窪364
    -今後の予定-
    「雨宮ゆか、井上米輝子 東慶寺の夏をいける」展 2015.6 北鎌倉東慶寺
    「日々の花と器」展(仮題)2015.秋  青山うつわ楓


「流派の稽古にゆかずとも、庭に咲いた花一輪、日々のくらしでセンス良くいけてみたい」。そんな風に思われている方は多いのではないでしょうか。今回は、2~3種類の草花を使い、剣山や花留めなどは使わずに、その良さを生かしつついけるコツを学びます。
雨宮先生の的確なご指導で、自身でいけていても気づけなかった事に気づかされることでしょう。
花の持つ美しさ、命を生かすエッセンスが詰まった講座をお届けします。
 

【第2回】 7月24日(金) 会場◆法輪寺(だるま寺)

150724-1.jpg2-1 はじめての水墨画講座 -葉書に描こう-
この講座は終了しました。ご報告はこちらからどうぞ。

時間:10:00~12:00
受講料:4,000円
持ち物:半紙や硯や墨など毛筆セットをご用意しますが、書き慣れた筆、お使いの墨などお持ちいただいても結構です。
*墨汁は使いません。

講師◆平川功
(ひらかわ・こう/水墨画家)
  • 1971年兵庫県宝塚市生まれ。1998年、愛知県立芸術大学大学院 美術研究科油画専攻 修士課程修了。1999年、個展(ギャラリー白/大阪・西天満)。
    2002年より、水墨画家、岸野忠孝に師事。以後、水墨画を専門に描き続ける。
    2007~2014:藤田美術館(大阪)展示ホールにて個展
    2012~2014:光象展(グループ展)(国際奈良学セミナーハウス/奈良)
    2014:岸野承(彫刻)、岸野寛(陶器)との三人展(Tor road Livings Gallery/神戸)
    個展(gallery NOAH/東京・銀座)
手紙や葉書に、そっと自身の絵を添えられたら……。色を使わずとも色を思わせる水墨画の世界。今までは鑑賞する側だったその世界へ、少し足を踏み入れてみませんか。
ご自身で体験されると、鑑賞する眼もまた違ったものになることでしょう。
筆の使い方や、描く対象物のとらえ方など、初歩的なところを中心に学んでみたいと思います。



2-2 実践書道基礎講座 -位牌、金封、拜請文など-
この講座は終了しました。ご報告はこちらからどうぞ。

時間:13:00~15:00
受講料:4,000円
持ち物:半紙や硯や墨汁など毛筆セットをご用意しますが、書き慣れた筆などお持ちいただいても結構です。
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講師◆長谷川泰生(はせがわ・やすお/愛知県・龍泉院〈妙心寺派〉住職)
  • 1959年愛知県生まれ。愛知教育大学書道科卒業、同大学院修士課程修了。
    岐阜・瑞龍僧堂で5年間修行、平成14年より瑞泉寺塔頭龍泉院住職。共著に『書道基本用語詞典』(中教出版)等。
お寺の法務で筆を執ることは多く、とくに、葬儀の位牌、法要の拜請文や金封を書かなければならないのに、今ひとつ体裁が悪かったり、うまく書けないで恥ずかしい思いをしたことがある方は少なくないでしょう。
本講座では、花園大学で学生たちに同様の書道基礎講座を教えられている長谷川先生をお招きして、寺院における日常的な基本書道をご教示いただく、僧侶向け講座です。


 

【第3回】 10月1日(木)     会場◆法輪寺(だるま寺)

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3-1 禅の祖師・達磨大師とは?! -日本の達磨伝説より-
この講座は終了しました。
時間:10:00~12:00
受講料:4,000円

講師◆藤田琢司
(ふじた・たくじ/禅文化研究所所員/佛教大学非常勤講師)
  • 1970年愛知県生まれ。立命館大学文学部史学科日本史学専攻卒業、佛教大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、禅文化研究所所員。
    著書に『日本にのこる達磨伝説』、『訓読 元亨釈書 全二巻』、『栄西禅師集』など(すべて禅文化研究所刊)。
禅文化研究所発刊の『日本にのこる達磨伝説』著者による講座。
日本では、坐禅姿を模した置物“だるまさん”になり、誰もが知る存在。宗派を越えて縁起物として広く親しまれています。
その“だるまさん”が、インドから中国へと渡り、中国にて禅宗の開祖となった“達磨大師”の事であるとご存知でしょうか。実は、日本に「達磨が来た!?」との伝説が数多く存在します。各地に残る伝説資料をもとに、「ダルマ、達磨、だるま」とは一体何者なのか?!を紐解いてみたいと思います。


3-2 禅の歴史講座
-元末中国文人と南北朝時代禅僧の交流-
この講座は終了しました。
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時間:13:00~15:00
受講料:4,000円

講師◆榎本渉(えのもと・わたる/国際日本文化研究センター准教授)
  • 東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。東京大学東洋文化研究所助手を経て現職に至る。
    平安~南北朝時代の国際貿易や文化交流について研究を行なう。著書に『東アジア海域と日中交流―9~14世紀―』(吉川弘文館、2007年)、『僧侶と海商たちの東シナ海』(講談社選書メチエ、2010年)、『南宋・元代日中渡航僧伝記集成 附江戸時代における僧伝集積過程の研究』(勉誠出版、2013年)。

中世には多くの禅僧が中国に渡り、特に14世紀、元代はその全盛期でした。また中国の禅僧もたびたび来日し、日本の禅寺で指導的地位にありました。一方であまり知られていませんが、元代になると日本僧はより広く、俗人の文人士大夫とも交流を持つようになります。
本講座では元末に来日し禅僧と交友を持った陸仁という文人を主に取り上げ、日本僧の活動の広がりや中国の情勢を確認しつつ、その来日の背景を探ってみます。日元文化交流における禅宗の重要性を知る一つの素材となれば幸いです。
 
 

第4回 2月4日(木) 会場◆妙心寺微妙殿(妙心寺派本山)

この講座は終了しました。ご報告はこちらからどうぞ。

4-1 引導法語講座
時間:10:00~12:30
受講料:4,000円

講師◆能仁晃道(のうにん・こうどう/禅文化研究所所員)
  • 1957年佐賀県に生まれ。花園大学卒業後、禅文化研究所所員。曹洞宗松谷寺住職。『清骨の人 古月禅材』(著)、『白隠門下逸話選』(編著)、『訓読近世禅林僧宝伝』全二巻(訓読)など、多数の刊行物に携わる。
禅文化研究所の刊行物を多く編著、語録訓読で定評のある講師に、禅僧にとって避けて通る事はできない引導法語の作成において、四六駢儷文と平仄をふまえた基本を教わる講座。
禅文化研究所発行の『引導法語大全』を参考に講義をする、僧侶向け講座。講師が全面的に編集担当として携わった『引導法語大全』(禅文化研究所発行)をもとに講義をします。
ご購入済みの方は、当日お手持ちくださると便利です。当日、会場にて特価頒布も致します。僧侶向けの講座です。
 
 

4-2 涅槃図お絵解き講座 ~お釈迦さま最後の旅~
時間:13:30~15:30
受講料:4,000円

2014-0402.JPG講師◆岡澤恭子
(おかざわ・きょうこ/真言宗智山派 長野県長谷寺寺庭)
  • 昭和44年愛知県生まれ。平成5年立命館大学大学院日本文学研究科博士前期課程修了。「平安時代の女性と仏教」を研究テーマとする。
    平成8年長野市長谷寺に嫁ぎ、平成10年に長谷寺所蔵の大涅槃図の修復を機に絵解きを復興。平成13年より毎年真言宗智山派総本山智積院(京都市)にて、2月15日の涅槃会を前に絵解きを実演。以来、長谷寺を中心に、全国各地の寺院での法要(涅槃会・施餓鬼会)や、僧侶講習会、檀信徒研修会、寺庭婦人会、各種教育機関、公民館行事等で絵解きをおこなっている。

涅槃図から広がるお釈迦さまの美しくも大いなるご生涯。ひとりの人間として生きたお釈迦さまの人柄を追慕する時、絵解きの世界はテレビやインターネットとはまったく違う温もりによって私たちを包み込み、深い感動を与えてくれるでしょう。
各地で絵解きをおこなっている講師に、さらに詳しく涅槃会の事を学んでみましょう。
もちろん在家一般の方にも、楽しんで釈迦涅槃図に関して学べる講座です。




【追加講座1】
11月9日(月) 会場◆大徳寺本坊・大慈院・高桐院・東福寺
この講座は終了しました。ご報告はこちらからどうぞ。

追加講座1  禅の庭入門講座 -近世・近代編
時間:9:45~15:45
受講料:10,000円
*受講料には、昼食代と移動費用を含みます。

講師◆町田香
(まちだ・かおり/京都造形芸術大学 日本庭園・歴史遺産研究センター研究員)
  • 北海道大学工学部建築工学科卒業。
    京都造形芸術大学大学院芸術研究科博士後期課程修了。
    博士(学術)。
    ○『別冊太陽 栄西と臨済禅』禅の庭 執筆
    ○季刊『禅文化』223号~226号  禅の庭について、4回に亘り連載
    ○共著に『すぐわかる日本庭園の見方』 等

151109.jpg前回の禅の庭入門講座-鎌倉・室町編の続編として、近世・近代編を開催いたします。
江戸時代に入ると、室町時代の枯山水とはまた異なったさまざまな姿の禅の庭が登場します。そして、近代になると芸術作品としての禅の庭も造形され、禅の庭は新たな展開を迎えます。
そんな、近世・近代の禅の庭について、午前中は座学にて講義形式、午後には実際に現地を見学する事により学びを深めたいと思います。

〈近世-大徳寺高桐院庭園〉
千利休によって侘茶が大成される過程で、新たな庭園様式として露地が誕生します。茶の湯と結びついた禅寺では、露地をともなう禅の庭が流行します。江戸時代の大名・茶人として名高い細川三斎が父・幽斎の菩提寺として創建した大徳寺高桐院は、江戸時代の禅の庭の代表的存在です。

〈近代-東福寺方丈庭園〉
重森三玲は庭園の芸術性を主張しました。東福寺方丈八相庭は、禅宗寺院の伝統に学びつつも、現代の庭園としての「永遠のモダン」という願いが込められているとされます。


【スケジュール】
09:30       臨済宗大本山・大徳寺本坊にて受付
*普段は拝観謝絶となっておりますが、門をくぐって入って来てください。
09:45~11:15 座学で講義(大徳寺本坊)
11:30~12:45 昼食(泉仙大慈院店)・移動
13:00~13:45 大徳寺高桐院庭園参拝
13:45~14:30 移動
14:30~15:45 東福寺方丈庭園参拝

*11月の京都は大変混み合います。交通事情によりましては終了時間が遅くなる事もございますが、ご理解賜りますよう宜しくお願い申し上げます。



【お申し込み要領】

  • お申し込みは、こちらのお申し込みフォームより、開催日の2週間前までにお願い致します。お申し込み後、受講申込完了書と会場案内書、受講料振替用紙を送付しますので、期日までにご入金をお願いします。
  • 講座によって教材費用が別途必要な場合があります。
  • 原則として申込者のご都合によるキャンセルの場合は返金はいたしかねます。
  • 申込人数により、開講不可能となったり、開講中止となる場合があります。あらかじめご了承ください。