公益財団法人 禅文化研究所

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刊行普及

実践講座「サンガセミナー京都講座」 平成30年度

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日付 2018/5/1
場所 真如寺
高台寺教化ホール
萬福寺
法輪寺
東林院(妙心寺塔頭)
詳細

僧侶も一般の方も一緒になって学ぶ場。それがサンガセミナーです。

禅文化研究所では、平成25年度より毎年開催しご好評をいただいております実践講座「サンガセミナー」を、今年度も京都で開催します。
今年は、毎回のアンケートで受講希望の多い講座を中心に開講します。今年はアンケートでご要望のあった、精進料理付きの講座も設定しました。「禅の建築講座」で黄檗山萬福寺を訪ねますが、そのお昼には萬福寺の精進料理である「普茶料理」を召し上がっていただきます。また、お絵解き講座は人気がありますが、今年は「地獄絵お絵解き講座」を開催。会場も京都東山の高台寺教化ホールですので、たっぷりご聴講いただけます。ほかに「仏教美術鑑賞入門」の講座を新設。仏さまの姿形の特徴を学んでいただこうと思います。
毎年すぐに定員に達する「日々の花」講座のほか、東林院での「精進料理講座」など、興味深い講座を、全6日間9講座として設定しました。
寺院の公益性もますます求められるなか、檀信徒だけでなく、地域社会の中において寺院を活性化していくためにも、仏法のもとに集う仏教徒の集まりである僧伽(サンガ)を大切にしたいと考えます。
毎年、遠方から受講されている方が、京都在住の方よりも圧倒的に多く、企画している側としてはうれしい次第です。皆さまのご参加、お待ち申し上げております。


【お申し込み要領】

  • お申し込みは、こちらのお申し込みフォームより、開催日の2週間前までにお願い致します。お申し込み後、受講申込完了書と会場案内書、受講料振替用紙を送付しますので、期日までにご入金をお願いします。
  • 講座によって教材費用が別途必要な場合があります。
  • 原則として申込者のご都合によるキャンセルの場合は返金はいたしかねます。
  • 申込人数により、開講不可能となったり、開講中止となる場合があります。あらかじめご了承ください。


【第1回】 6月25日(月)  会場◆真如寺(嵐電北野白梅町駅より徒歩8分)

1-1 意外と楽しい禅の語録講座 

時間: 10:00~12:00
受講料:4,000円
持ち物:筆記用具

好評のうちに終了しました。ブログ禅でその様子を公開しています。

講師◆小川 隆(おがわ・たかし/駒澤大学教授/中国禅宗史)

  • 〈プロフィール〉唐代、宋代の禅宗史を専門とする研究者。著書に『語録のことば』〔正・続〕(禅文化研究所)、『臨済録-禅の語録のことばと思想』(岩波書店)、『「禅の語録」導読』(筑摩書房)など。

碧巌録、臨済録など、いわゆる禅録は、現在、多くの注釈書をそろえています。その多くは、日本で長らく親しまれてきた伝統的な読み方によっていますが、昨今の研究で、より口語的な読み方で理解することができ、少し違った様子が見えてきます。難しいと思っていた禅録が、意外と楽しく感じられるかも知れません。漢文など難しいと腰が引けていた方も、安心して受講いただけます。

1-2 日々の花講座 -初夏の花を生ける-

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時間:13:30~15:30
受講料:6,000円
持ち物:お気に入りの花器(小さめの物)や鋏があればどうぞ。お貸ししますのでなくても構いません。
定員:20名
好評のうちに終了しました。ブログ禅でその様子を公開しています。

講師◆雨宮ゆか(あめみや・ゆか/日々花 主催)

  • 東京都大田区で、日常の花を生ける教室「日々花」を主宰。北鎌倉東慶寺にて、挿し花教室講師を務める。植物と暮らしの関わりをおもにして、雑誌、書籍などで活動中。各地で植物に関するワークショップ、展覧会も行なう。著書に、『花ごよみ365日』(誠文堂新光社)。

庭に咲いた花一輪。そんな草花や庭木の枝を、日々の暮らしの中で、センス良くさっと簡単にいけてみたい。堅苦しい華道とは違い、剣山や花留めなどは使わず、その良さを生かしつついけるコツを学んでいただきます。今回は、いつもの花器以外で、カゴ、木の器など、生活雑器にも生けてもらおうと思います。


【第3回】 9月10日(月)  会場◆黄檗山萬福寺(JR奈良線黄檗駅から徒歩5分)

3-1 禅の建築講座 -黄檗山萬福寺の伽藍-

時間:10:00~15:00 【午前】座学 【昼食】普茶料理 【午後】見学
受講料:10,500円(普茶料理〈5000円+拝観料〉を含む)
持ち物:筆記用具 

好評のうちに終了しました。ブログ禅でその様子を公開しています。

講師◆佐々木日嘉里(ささき・ひかり/花園大学非常勤講師、佛教大学非常勤講師/建築史・都市史)

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    季刊『禅文化』229号より「部分から全体へ 寺院建築入門」連載中、同誌232号「特集栄西禅師と建仁寺」で「建築者としての栄西」を執筆、『大州黎明の禅寺 如法寺』「建築の見どころ」を監修など。

昨年度は、室町~江戸後期までそれぞれの時代の異なる建築物を有する妙心寺を学びましたが、今回は、江戸時代に中国明の禅僧・隠元隆琦が来日して建てられた黄檗山萬福寺を訪ねて学びます。他では見られない伽藍配置や独特のデザインなどに大きな特徴があります。また午前の座学と午後の見学の間に、萬福寺の普茶料理(精進)も召し上がっていただきます。


7月7日に開催予定だった「地獄絵図お絵解き講座」は、豪雨による交通麻痺のため延期としました。
下記の日程にて開講することに改め再募集いたしております。

【第2回】 10月13日(土)  会場◆高台寺教化ホール(バス停「東山安井」から徒歩5分・有料駐車場有り)

2-1 地獄絵図(熊野観心十界図)お絵解き講座

時間:13:30~15:30
受講料:4,000円

好評のうちに終了しました。ブログ禅でその様子を公開しています。

講師◆西山 克(にしやま・まさる/関西学院大学教授/日本中世史)

  • 歴史学の視点から怪異を読み解き、王権・聖地・怪異・巡礼・地獄をキーワードに、日本の中世社会を生きた人々の心性を明らかにしようと努める。著書に、『聖地の想像力――参詣曼荼羅を読む』(法蔵館)、『地獄への招待』(臨川書店)など。
関西では地蔵盆が盛んで、「地獄図絵」を目にすることも少なくありません。「地獄図絵」は「涅槃図」と共に古くから主に僧職によって絵解きされ、民衆の宗教世界観を培ってきました。地獄や妖怪を愛してやまない講師を迎え、地獄絵の世界に入っていただきます。



【第4回】 10月26日(金) 会場◆法輪寺(だるま寺/JR嵯峨野線円町駅より徒歩5分)

4-1 仏教美術鑑賞入門 -仏像・仏画・禅画を読み解く-

時間: 10:00~12:00
受講料:4,000円
持ち物:筆記用具

好評のうちに終了しました。ブログ禅でその様子を公開しています。

講師◆福島 恒德(ふくしま・つねのり/花園大学文学部教授・花園大学歴史博物館長/美術史)
  • 山口県立美術館勤務を経て、現職。花園大学奉職と同時に同大歴史博物館の運営にも携わり、2014年より同館館長をつとめる。専攻は日本美術史。特に中近世の絵画史、なかでも明兆や雪舟など禅僧画家の研究を専門とする。

仏教美術の鑑賞には、その仏のすがた・かたちについて知ることが必要です。そのための基礎的方法論として図像学(図像解釈学)があります。また、同じ仏さまでも制作年代や地域や宗派などの違いによって幅広い表現がみられ、これらを見分ける基礎的方法論として様式論(様式史)があります。本講座では、寺院などで拝見する仏さまをより深く理解し鑑賞するための基礎的な方法を、画像を観ながら解説してもらいます。

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4-2 軸を鍛える一人整体法

時間: 13:30~15:30
受講料:4,000円
持ち物:動きやすい服装をご用意下さい。

好評のうちに終了しました。ブログ禅でその様子を公開しています。

講師◆樺島勝徳(かばしま・まさのり/京都府・薬師寺〈天龍寺派〉住職)

  • 京都・嵐山薬師寺住職。元・花園大学非常勤講師(東洋医学)。著書に『プチうつ 禅セラピー』(禅文化研究所)、『絵を見てできる禅的体操』(法研)など。

老若男女を問わず、普段からなんとなく体の不調を感じては、整体に通われている方も多いでしょう。この講座は一人整体(簡単な体操)によって、自分の身体のバランスの崩れに気づき、軸(体幹)を鍛えて、身体とともに精神も整えていきます。動きやすい服装でご参加下さい。



【第5回】 11月22日(木)  会場◆真如寺(嵐電北野白梅町駅より徒歩8分)

5-1 お寺で写真講座 - 紅葉を綺麗に撮ろう -

時間:9:00~12:00
受講料:4,000円
持ち物:デジタル一眼レフカメラ(ミラーレス一眼でも可、ただしコンパクトデジタルカメラは不可)

好評のうちに終了しました。ブログ禅でその様子を公開しています。

IMG_2821.jpg講師◆柴田明蘭(しばた・あきら/写真家)

  • 公益社団法人日本写真家協会会員。撮り尽くすことができないと言われている京都に写真で挑む写真家。禅宗寺院とも縁があり、年間を通して相国寺・金閣寺(鹿苑寺)などからオフィシャルに撮影を委ねられている。
スマートフォンで手軽に写真を撮れる時代ですが、あえてデジタル一眼レフカメラを持つアマチュアカメラマンたち。しかし、意外とプログラムモードでしか撮影できない人も多いのでは? シャッタースピード優先モードや絞り優先モードの使い方などを学び、実際に禅寺の庭を撮影してみようという講座です。撮影写真の講評もあり。

 5-2 水墨画講座 -来年の干支「亥」を描いてみましょう-

時間:13:30~15:30
受講料:4,000円
持ち物:「面相筆」、「彩色筆」、「絵手紙用筆」などお申し込み後にご案内します。その他硯などは用意します。
定員:16名

好評のうちに終了しました。ブログ禅でその様子を公開しています。

講師◆平川 功(ひらかわ・こう/水墨画家)

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  • 愛知県立芸術大学大学院 美術研究科油画専攻 修士課程修了。1999年、個展(ギャラリー白/大阪府・西天満)。2002年より、水墨画家、岸野忠孝に師事。以後、水墨画を専門に描き続ける。

墨の濃淡だけで色をも思わせる水墨画の世界。今までは鑑賞する側だったその世界へ、少し足を踏み入れてみませんか。ご自身で体験されると、鑑賞する眼もまた違ったものになることでしょう。今回は来年の干支「亥」を題材として、基本的な筆の扱い方、濃淡のつけ方、墨一色で表現するコツなど、初歩的なところからお教えいただきます。年賀状にサラッと描けるようになるといいですね。



【第6回】 12月6日(木)   会場◆妙心寺塔頭 東林院(JR嵯峨野線花園駅より徒歩10分)

6-1 精進料理講座

時間: 10:00~13:00
受講料:4,500円
持ち物:エプロン・筆記用具
定員:16名

好評のうちに終了しました。ブログ禅でその様子を公開しています。

web用精進料理.jpg講師◆西川玄房(にしかわ・げんぼう/妙心寺塔頭 東林院住職)

  • 岐阜・瑞龍僧堂で5年間修行し、老師に仕えて料理を覚える。1984年、東林院住職に就任。「精進料理は禅の心を知る一つの道」として、著作やテレビ・ラジオ出演、自坊での精進料理教室開催を通じ、精進料理の心を広める活動に力を注ぐ。

精進料理を作ることは修行の一つです。肉や魚を使わないばかりでなく、野菜や果物も無駄なく大切に調理することを心がけ、2~3品を調理していただき、講師による料理とあわせて赤膳で召し上がっていただきます。
 


【お申し込み要領】

  • お申し込みは、こちらのお申し込みフォームより、開催日の2週間前までにお願い致します。お申し込み後、受講申込完了書と会場案内書、受講料振替用紙を送付しますので、期日までにご入金をお願いします。
  • 講座によって教材費用が別途必要な場合があります。
  • 原則として申込者のご都合によるキャンセルの場合は返金はいたしかねます。
  • 申込人数により、開講不可能となったり、開講中止となる場合があります。あらかじめご了承ください。