カテゴリー:「サンガセミナー」
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- 2022年度サンガセミナー「大本山萬福寺・宝蔵院 顕彰特別参拝」修了 [2022/12/07]
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- サンガセミナー 2019 「地獄絵絵解き」と「禅の美術」講座 [2019/07/22]
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- 西日本豪雨被害をお見舞い申し上げます [2018/07/09]
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- サンガセミナー精進料理講座 [2017/01/19]
- 2016 サンガセミナー第4回 「禅の庭講座 ―江戸時代初期の宮廷文化と禅の庭」 [2016/11/01]
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- サンガセミナー ―引導法語講座・涅槃図お絵解き講座― [2016/02/09]
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- 涅槃図お絵解き講座 於:萬壽寺本堂 のごあんない [2015/12/17]
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- 花と向き合う事 [2015/11/17]
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- 27年度サンガセミナーのごあんない [2015/04/07]
- サンガセミナー 2014年第4回 涅槃図お絵解き講座 [2015/02/02]
- サンガセミナー 2014年第4回 寺院の活動と寺院規則と法律 [2015/01/30]
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- 今年度最後のサンガセミナー [2014/12/16]
- サンガセミナー 2014年第3回 色彩心理講座 [2014/11/28]
- サンガセミナー 2014年第3回 精進料理講座 [2014/11/27]
- サンガセミナー 2014年第2回 [2014/09/26]
- 方広寺夏期講座 [2014/08/26]
- 「禅の庭入門講座」サンガセミナー 2014年第1回 [2014/06/26]
- サンガセミナー大分講座 第2講座 [2014/06/09]
- サンガセミナー大分講座 第1講座 [2014/05/30]
- 2014年度 サンガセミナー開催のおしらせ [2014/05/08]
- 実践講座「サンガセミナー大分講座」 [2014/04/07]
- 実践講座 サンガセミナー 2013年第4回 [2014/02/03]
- 実践講座 サンガセミナー 2013年第2回 [2013/10/28]
- 「正しい日本語の話し方」(サンガセミナー 1-2) [2013/09/20]
- 「精進料理教室 於:東林院」(サンガセミナー 1-1) [2013/09/18]
サンガセミナー追加講座「臨済禅を学ぶためのウォーミングアップ・トレーニング」開催決定!
2023年度 実践講座・サンガセミナー追加講座 特別編
「臨済禅を学ぶためのウォーミングアップ・トレーニング」の開催が決定いたしました。
【内容】
声や身体を使って、禅修行の基礎を養成します。(坐禅は行いません)
(1)禅ボイストレーニング…声を鍛える
(2)禅イメージトレーニング…心身を調える
(3)禅コミュニケーショントレーニング…以心伝心、賓主互換法
など
【日時】1月30日(火) 10時~12時
【講師】松竹寛山老師(平林僧堂師家・禅文化研究所理事長)
【受講料】2,000円(税込)/弊所賛助会員・後援会員は無料
【場所】花園大学教堂2階 会議室
【募集人数】先着8名まで
坐禅体験のある方や、「はじめの一歩」参加者でさらに禅定を深めたい方、僧堂修行を違った角度から見直したい方 など、坐禅経験がある方なら、ご参加可能です。
ぜひご興味のある方はお申し込みください!
お申し込みは→こちらから!
2022年度サンガセミナー「大本山萬福寺・宝蔵院 顕彰特別参拝」修了
12月3日に行われたサンガセミナー「隠元禅師350年大遠諱年 大本山萬福寺・宝蔵院 顕彰特別参拝」の様子です。
僧侶の案内のもと、萬福寺の境内、そして普段は非公開の開山堂や法堂、東方丈などを参拝しました。お経の実演もしていただきましたよ。
中国式の異国情緒あふれる境内に、ランタン祭りのカラフルなオブジェもたくさんありました。
寒い一日でしたが、皆さま興味深くお話を聞いておられたり、熱心に写真を撮っておられました。
そのあとは黄檗宗萬福寺の塔頭・宝蔵院の鉄眼版一切経版木収蔵庫へ。
初代住職の鉄眼(てつげん)が1681年に完成させたお経の版木「鉄眼版一切経版木」(重文)や黄檗宗の典籍の版木などが保管されています。
この版木は、明朝体と原稿用紙のルーツであり、版木材には、堅くて摩滅しにくい吉野地方のヤマザクラが用いられています。
自らの大願を叶えるとともに、大慈大悲の心で、幾多の難民を救済することに生涯を費やされた鉄眼道光禅師の息吹を今なお、感じることが出来る貴重な場所です。
約6万枚もの版木に、皆さん驚かれたり感動されたりしていました。
一方、宝蔵院で我々スタッフが昼食にいただいたのは、「寺そば」(ヴィーガンラーメン)。
動物性食材を一切使用していないラーメンとのことで、四季によってスープの味が違うそうです。冬限定の味噌豆乳味をいただきました。
カルボナーラ風で、まろやかでやさしい大人の味でした。トッピングはとうもろこし、糸とうがらし、白キクラゲ、胡麻など。見た目もカラフルでかわいらしさもありました。
開発には苦労されたそうですが、その珍しさもあって次々とお客さんが来られていましたよ。
宝蔵院では、版木の収納棚を新調するなど文化財保護のための資金を集める「鉄眼プロジェクト」に、寺そばの御代金の一部が募金として志納されます。
法蔵院にお立ち寄りの際はぜひ寺そばを味わってみてはいかがでしょうか。
一日三十食限定(11時~14時)/600円
※不定休あり(詳しい情報は法蔵院ホームページまで)
今回参加できなかったという皆さまも、来年度以降も、色々な講座を企画していく予定ですので、ぜひまたの機会にお待ちしております!
オンライン サンガセミナー 残り2講座
今年はじめてのブログ禅更新が今頃となってしまいました。本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。
コロナ禍での成人式の3連休は日本海側では大雪で大変でした。私自身も実はもう少しであの北陸道の立ち往生に含まれてしまうところでした。福井市内を車で走りましたが、除雪も追いついていないところもあり、大雪を目の当たりにしました。何日も車の中で過ごさざるを得なかった方には、ほんとうにお疲れ様でした。
さて、本年度、コロナ禍のもとでオンライン講座として開催をしていますサンガセミナーですが、残す2講座が2月3月とございます。どちらも実践を伴う講座ながら、オンラインでやってみようという挑戦でもあります。
1つめは、毎年人気の雨宮ゆか先生による「日々の花講座 -春を告げる黄色の花木-」。毎年は遠路を京都までお出向きいただいての講座ですが、今年はご自宅からの配信講座となります。ただ、事前に先生が花材をご用意頂き、受講者のご自宅まで送っていただきますので、皆さん、同じ花材を使っての受講をしていただくことになります。生けた花をzoomのカメラに写しこむか、スマホで撮影して先生に送って、修正したらいい点などをイラストなどで教えていただき、なおしてからまた確認していただくといった方法をとります。
2つめは、プロカメラマン柴田明蘭先生による「一眼レフデジカメ講座 初心者編(2回講座)」。桜の咲く時期に合わせて、まずは座学。座学を受けた後に受講者の皆さんに撮影を実施して貰い、日を改めて2回目の講座でその写真を先生に講評していただき、写真技術を学習しようというものです。いつもと違う写真が撮れるようになれますよ!
いずれの講座も定員20名としております。お早めにお申し込みをお願いします。詳しくは上記それぞれの講座名をクリックしてください。
オンラインサンガセミナー開催について
一気に秋めいてきたこの頃ですが、如何お過ごしでしょうか。
先日、弊所の顧客の皆様方にダイレクトメールを発送致しました。高覧の上、新刊や、来年の「禅語こよみ」のご案内などもございますので、なにとぞごお買い求め頂ければ幸いです。
また、以前にお知らせしましたとおり、今年度はコロナ禍のために「実践講座 サンガセミナー」のご案内ができないまま、今日まで過ぎて参りました。
しかしながら、諸々の検討をいたし、Zoomミーティングというオンラインミーティングアプリを使った「サンガセミナー オンライン講座」を秋から冬にかけて開催していく事にいたしました。これについてのご案内もダイレクトメールの中に同封しております。
くわしくはこちらをご覧下さい。
講座は、現時点で以下の5講座を予定しております。
- 禅の美術鑑賞入門(福島恒徳先生)
- 地獄絵絵解き講座(西山 克先生)
- 腰痛改善のためのエクササイズ講座(島林亜依先生)
- 日々の花講座(雨宮ゆか先生)
- 一眼レフデジカメ講座 初心者編(柴田明蘭先生)
現時点で、日程が不確定のものもありますが、座学有り、実践有りです。
また、Zoomミーティングなどやったことがないという方には、事前に「Zoomオンライン講座の受講の仕方」として、無料でZoomのトレーニングの講座を4回予定しております。お気軽にお試し下さい。なにしろ、こちらもまだ不慣れな部分もありますので、一緒にトレーニングいたしましょう。
今年度のサンガセミナーについて
久しぶりの投稿ですが、残念なお知らせです。
例年、今頃からサンガセミナーを開催している時期です。
しかし春から、このコロナ渦のもとで、どうしたものかと思案をしてまいっておったのですが、ある程度収束したら、少し遅れることになっても講座を決めて講師と打ち合わせして、ダイレクトメールやWEBでお知らせしてということになるのでしたが、ご存知の通り、いったん収束気味になったのに、また東京を中心に感染者が増えているといった状況です。
また、花園大学は早くから前期の対面授業を行なわないとし、部外者の立ち入りもずっと禁止する対策をとってきていました。サンガセミナーも少人数とはいえ、会場はあまり広いところではないですし、三密を避けられるかどうかといえば、難しいという状況でした。
夏がすぎて秋口になれば、ある程度落ち着いてくるだろうから、その頃に改めて企画して冬に向けてセミナー開催をしようかと漠然と考えてもおりましたが、繰り返しますが、現状では明るい見通しがたちません。
そこで先般、弊所内部でも協議したのですが、おそらくこのままでは、秋に開催することも難しいだろうと判断し、まことに残念ながら、今年度は原則としてサンガセミナーは開催見送りということにしたいと思います。
ただ、実技を伴わない講座に関しては、オンライン講座も可能かと思い、検討しているところです。
まことに残念なお知らせではありますが、どうか、来年には開催できることを信じて、今年は我慢することにいたしました。なにとぞご了解の程をお願いし、またいずれ開催の目処が立ちました際にはご連絡申し上げますので、重ねてよろしくお願い申し上げます。
サンガセミナー「お寺で写真講座」「水墨画講座」修了
去る11月29日(金)に、今年度のサンガセミナーの最終回となる第5回として、午前中に「お寺で写真」講座、午後には「水墨画講座」講座を、京都市上京区の大本山相国寺で開催しました。
このところ曇りがちで小雨も降るような毎日でしたが、当日はこれ以上の紅葉狩り日和はないというような晴天。
9:30から相国寺内の一室をお借りして柴田明蘭先生による「お寺で写真講座 -露出で変わる写真の印象~紅葉のきれいな写し方」を開講。まずは座学で、プロジェクターをつかって一眼レフによる美しい紅葉撮影のための技術をご教示いただき、10:40頃からは各自御自分のカメラを持って相国寺境内に出向いて撮影を開始。
承天閣美術館のエントランスあたりはとてもグラデーションのきれいなもみじが楽しめました。またたまたま通りがかった着物姿の女性にモデルになってもらったりもして、カメラ熱があがりました。
逆光で美しく見えるもみじを探したり、苔の上に散ったもみじを狙ったり、先生のご指導を仰ぎながら、皆さん真剣にファインダーをのぞいていると、あっという間に一時間経過。また座学の部屋に戻って、先生の作例を見せた貰いながら、今日の撮影の結果を楽しむ受講者の皆さんでした。
私も一緒に撮影をしましたが、何枚かいいのが撮れました。最初の一枚が、そのひとつです。
午後には、相国寺の別の一室(和室)をお借りして、水墨画家の平川功先生による「水墨画講座 -来年の干支「子(ね)」を描いてみよう-」を開催。
受講者の大半は昨年も受けられた方々で、さっそく、先生の説明を聞きつつ、また先生の描かれた見本を見せて貰いながら、練習用の用紙にねずみを描いていきます。
先生も上手にほめていただくこともあり、皆さん、なかなかうまく描けているようでした。今年は私も一緒に受講させて頂き、ちょっとお尻でっかちになってしまいましたが、こんなのが描けました。
今からいうと、それこそホントに鬼が笑う話ですが、再来年の干支は「丑」となります。したがって、来年の水墨画講座は、丑を描くことで開講予定としておきました。
初めての方でもまったく大丈夫です。どうぞ来年こそはご受講ください。
-陶-潮桂子&-水墨-平川功 展
この前のブログ禅で書いた今年度最後のサンガセミナー第5回ですが、午後には、「水墨画講座 -来年の干支「子(ね)」を描いてみよう-」を開講します。講師は水墨画家の平川功先生です。こちらもまだ残席がありますので、よろしければ是非受講申し込みをお願いします。お申し込みは、こちらのお申し込みフォームよりどうぞ。3日前まで受付可能としておきます。
この平川功先生の作品をもうすぐ京都で見ることができるのでご紹介します。
「-陶-潮桂子&-水墨-平川功 展」
会期:2019年12月11日(水)~17日(日)
会場:高島屋京都店6F 美術画廊 ※最終日は午後4時まで。
案内ハガキにある高島屋美術部からの案内文を下記に転載しておきます。
このたび、高島屋京都店にて、柔らかな表情を魅せる釉裏紅の技法で作品を制作される潮桂子先生と水墨の静謐な濃淡の作品で様々な自然の空気感を表現される平川功先生の二人展を初開催いたします。
お二人は異なる分野ではあるものの、余白のあり方を大切にした作品の制作に日々励んでおられます。
今展では、『余白への想い』をテーマに、お互いに作品の調和を目指しながら、新しい発見と発想をもとに挑戦された新作の数々を一堂に展観いたします。
ぜひ、この機会にご高覧賜りますようお願い申し上げます。
遅めの紅葉がはじまってますね
信州飯山の紅葉を見てきたばかりですが、関西でも紅葉がみられるようになってきました。
上の写真は滋賀県の東近江市にある大本山永源寺より、目の前の愛知川をさらに川上にあがっていった、奥永源寺といわれるあたりで、政所という山里の付近の写真です。このあたりから、東は三重県いなべ市に向けての国道と分かれて狭い道路を多賀の方に抜ける街道があるのですが、ここはその狭い街道を進んでいったあたりで、木地師の伝統が伝わっている地域で、今もこの仕事に関わっている方もおられるようです。
途中、淨土真宗佛光寺派の光徳寺というお寺の境内には、おもわず声が出るほどの、こんなに立派な銀杏の木がありました。
もみじも完全に赤ではなく、緑から黄色、橙色、赤、とグラデーションで楽しめました。こんな景色を楽しみながら、紅葉狩りを楽しんだ先日の日曜日でした。
さて、来週の金曜日(11/29)には、今年度のサンガセミナーの最終回となる第5回を京都の大本山相国寺を会場に開催します。午前中には「お寺で写真講座 - 露出で変わる写真の印象~紅葉のきれいな写し方 -」として写真家の柴田明蘭先生にご講義と実習を行なって頂きます。もみじの写真を一眼レフできれいに撮りたいけど、なかなかいい写真が仕上がらないとお悩みの方、まだ今からでもお申し込み可能です。
お申し込みページかお電話でお早めに。お待ちしております。
サンガセミナー 2019「日々の花」講座(2)
2019年サンガセミナー「日々の花」講座の作品写真の続きです。受講者の皆さんのすてきな作品を順にご紹介します。雨宮ゆか先生の手直しが入ると、まったく作品が別物になってしまうようで、とても不思議です。
ここで、撮影場所をかえてみました。これまでは背景が緑だったので作品が見えにくかったのです。はやく気づけばよかったですね。失礼しました。では気を取り直して。
以上です。リピーターの方はもちろん、初めてご参加された方もとても楽しかった、また受講したいと、好評のうちに終了しました。
来年度は是非、ご受講ください。
サンガセミナー 2019「日々の花」講座(1)
去る2019年10月24日に、2019年のサンガセミナー第4回を実施しました。
午前中は、妙心寺塔頭の東林院ご住職、西川玄房師に毎年お願いして開催している精進料理講座。そして午後も同じく東林院でお部屋をお借りして、毎年人気の雨宮ゆか先生の「日々の花」講座を開催しました。
今年は「晩秋の花を生ける」をテーマにしました。今回は、受講者は女性ばかりで、リピーターの方もおられました。
花材は、順不同ながら、 アキチョウジ、ハゼラン(三時草)、セイヨウカマツカ、フウセンカズラ、シャリンバイ、チョコレートコスモス、アブラドウダンツツジ、ワレモコウ、ハナタデ、フジバカマ、野菊、足摺野菊、ゴールデンカスケード、ノバラの実、台湾ホトトギス、ウドベキア、ヒメヒゴタイ(アザミの仲間)、オヤマボクチ、常緑ガマズミ(ビバーアナティマス)、ミシマサイコ、ムラサキシキブ、ハナタデ、ツルウメモドキ、フサフジウツギ(ブットレア)でした。
今回はここまで。つづく
サンガセミナー 2019 「禅の建築」講座
鳴り物入りで消費税が10%に増税された10月1日、サンガセミナー2019の第三回目となる「禅の建築講座 -八坂の塔と建仁寺-」を開催しました。17名の受講者の皆さんは、例によって遠方からの方も多くおいででした。
まずは午前中、建仁寺の富春閣の一室をお借りして、座学を1時間半。今回は和様と禅宗様という二つの建築様式の特徴を、講師の佐々木日嘉里先生より丁寧にご教示いただきました。
和様の特徴は、立柱を長押でつないでいるが、鎌倉時代初期にできた大仏様やその後の禅宗様という建築様式では、立柱の中を通す貫(ぬき)が使われるようになったようです。
ほかにも今回見学する建仁寺の建物は禅宗様ですが、その後に見学する法観寺五重塔(八坂の塔)は和様建築で、なおかつ「塔」という特殊な建築の特徴が多く見られるということで、とても楽しみになってきます。
座学のあとには上幸さんより精進料理の松花堂を仕出していただいて、富春閣で受講者に召し上がっていただいたあと、建仁寺の見学です。教学部長の坂井田さんにご案内をいただき、方丈や法堂の襖絵画などもご説明いただき、その後、栄西禪師の祀られている開山堂、浴室も見学させていただきました。その間、建築上の重要な部分については佐々木先生からご説明も受けました。
下は法堂の組物(斗栱:ときょう)には禅宗様の特徴が見えます。
建仁寺の見学の後に、ゆっくりと歩いて法観寺五重塔へ。平日は拝観をされていないところを、無理を言って見学させていただきました。
受講者は佐々木先生が自らお持ちいただいたヘッドライトを頭に付けて、このあと内部三層まで急な階段をあがって内部構造の説明を受けながら見学しました。
下記の写真は、外に見えている部分です。内部がどうなっているかは……。ここでは載せないでおきましょう。ともかく立派な心柱(しんちゅう)が印象的でした。
五重塔の内部、明かり取りの窓からのぞくと、こんな景色が見えました。なかなか見られない光景です。
10月とは思えない暑い日でしたが、皆さん、とても学ぶことが多かったと好評をいただきました。
さて、次回のサンガセミナーは、10月24日(木)です。午前中は「精進料理講座」、午後は「日々の花講座 -晩秋の花を生ける-」です。あいにく精進料理講座は定員に達しておりますが、日々の花講座はあと数名ならお申し込み可能ですので、お早めにどうぞ。
サンガセミナー 2019 「ピラティス」講座と「シヴァナンダヨガ」講座
昨日9月8日(日)に、今年度のサンガセミナー第2回として、午前中に「ピラティス」講座、午後には「シヴァナンダヨガ」講座を開催しました。
会場は、大本山南禅寺の宿坊である「南禅会館」。数年前に建て替えられたこの新しくきれいな施設の大広間(礼拝堂)を南禅寺様にご無理を申して会場にお借りしました。
午前中は溝渕真理子先生による「ピラティス講座」。ピラティスはヨガとよく似ているように思いますが、第一次世界大戦の後に戦争で怪我をした人たちのリハビリのためにできあがったという、西洋発祥のトレーニング。FTPピラティスマスタートレーナーである溝渕先生は、普段、プライベートレッスンなどしか教えられていないので、とてもレアな講座だったのですが、残念なことに受講者が4名。しかし午後のヨガの講座も合わせて受講いただける佐賀県からの受講者(男性僧侶)もおられますので、研究所のスタッフ2名も含めて開講させていただきました。
真面目に受講してしまったので、あまり写真がありません。
テニスボールを使っての筋膜リリースからはじまり、ピラティスの基本的なトレーニングをご教授頂きました。このテニスボールを使った筋膜リリースはとても気持ちよく、さっそくテニスボールを手に入れて毎日やっていきたいものでした。またヨガと違うととくに感じたのは、呼吸の吐く息。ため息のようにふっと吐ききり、そこで動作していくことでした。
会館の食堂をお借りして、受講者が感想などを歓談しながら昼食をとったあとは、午後1時から「シヴァナンダヨガ講座」。
担当頂くのは神戸からお越し頂いたシヴァナンダヨガ正式指導者である柴本はるな先生。最初にシヴァナンダヨガの美しいマントラを歌うように唱えていただいた(動画はこちらから)あと、定型とされているいくつものアーサナ(ポーズ)を作っていきます。
普通のヨガと違って、一つのアーサナを終えると必ずシャバーサナという仰向けに安らぐアーサナが入ること、そして、その終わりに「aum」という真言が毎回入るのが特徴でした。太陽礼拝などよく知られているアーサナもありましたが、中に3つくらいとても難しいアーサナがあり、私はもちろんのこと、かなり苦労している受講者の方もおられました。
午前中の講師である溝渕真理子先生も御希望され受講されたのですが、それでも難しいアーサナがあり、おもわず「ヨガはきつーい」との言葉も聞こえていました。
最後には全員で記念写真をということで、気持ちよく終えられたレッスンに感謝して合掌でおわりました。
すでに腹筋がピリピリといたんでおりますが、身体に気持ちいい一日でした。
次の第3回は10月1日に開催する「禅の建築講座 -八坂の塔と建仁寺-」です。かなりお申し込みをいただいていますが、まだ少しは今からでもお申し込み可能です。
サンガセミナー 2019 「地獄絵絵解き」と「禅の美術」講座
先週金曜日、建仁寺塔頭の六道の辻で知られる六道珍皇寺さまにて、本年度のサンガセミナー第1回目となる「1-1 地獄絵絵解き講座」および、「1-2 仏教美術鑑賞入門」を開講しました。
朝から小雨で蒸し暑さが増す京都でした。午前中は、西山克先生(京都教育大学名誉教授)に、熊野十界観心図(地獄絵)に描かれている内容について、丁寧に解説をいただきました。
地獄絵の中で描かれていることの解釈について、一般的に言われている内容とは違う解釈もお持ちで、そういったことも興味深く、受講者は熱心に耳を傾けておられました。
また、今回の講座にあわせて、六道珍皇寺蔵の2幅の熊野観心十界図を展観していただけましたので、講座の前後にはこれらの地獄図を間近に見て、解説のあった絵柄を熱心に観られている方も多くありました。
講座の後、六道珍皇寺のご住職にご案内頂いて、小野篁ゆかりの黄泉がえりの井戸や、重要文化財の薬師如来像を拝観させていただきました。続いて午後には、弊所のデジタルアーカイブス調査でいつも一緒に調査させて頂いている、花園大学歴史博物館館長の福島恒徳先生による、「仏教美術鑑賞入門」講座です。
去年から開設したこの講座ですが今年は特に「禅の美術の見方」に関してお話し頂きました。
概論の後、実際の美術品の画像をプロジェクターで表示しながら、その絵の特徴であるとか、どういう意味が込められているのかといった内容で、午前中から引き続いて受講している方が多くいらっしゃったので、朝から午後まで、佛教美術に深く関わることができた一日ではなかったかと思います。
次は9月のピラティスとヨガ。まだお申し込み可能です。
令和元年度 サンガセミナー京都講座 募集開始しています
ご案内がおくれ一部の方にはお待たせいたしておりましたが、今年度も実践講座「サンガセミナー」京都講座を開催します。GWが長かったものですから、なかなか企画を決めるのに時間がかかってしまいました。
が、今年も興味深く受けて頂ける講座、そして会場の設定ができましたのでご案内申し上げます。また、弊所の商品をお求めになったことがあるお客様や、臨済宗黄檗宗のご寺院には、後日、郵送でもご案内をお送りいたします。
※クリックすると大きく表示します
さて、昨年は高台寺で行なった「地獄絵絵解き講座」を、今年は「冥界への入り口」とも言われる六道珍皇寺にて開催。ご所蔵の「熊野観心図」も特別に公開いただきます。仏像や仏画に興味のある方は、さらにそのまま午後の「仏教美術鑑賞入門」もどうぞご受講下さい。
また、今年は新たな講座も企画、ヨガとピラティスにも挑戦していただきます。こちらは南禅会館の大広間にて日曜日に開催! 「禅の建築講座」では、建仁寺と法観寺(八坂の塔)を訪ね禅宗建築と和様建築の違いを実見していただきます。昨年は黄檗山萬福寺でしたので普茶料理付にいたしましたところ、大変好評をいただきましたので、今年も昼食付。建仁寺御用達の上幸さんの精進料理を建仁寺内でお召し上がり頂きます。
毎年人気の「精進料理講座」と「日々の花講座」は秋に東林院にて。紅葉まっさかりの11月末には、相国寺にて「お寺で写真講座」と、来年の干支「子(ね)」を描く「水墨画講座」を開催します。
寺院の公益性もますます求められるなか、檀信徒だけでなく、地域社会の中において寺院を活性化していくためにも、仏法のもとに集う仏教徒の集まりである僧伽(サンガ)を大切にしたいと考えます。皆さまのご参加、お待ち申し上げております。
←参加申し込みや詳しい情報はバナーをクリック!
急に初夏 そして、今年度サンガセミナー企画中
5月ですからもう初夏とはいえ、今日は真夏日になってしまうほどの気温の上昇が見込まれるとのニュース。今年の春は寒い寒いと言っていたのに、急に変わりますね。
朝、出勤途中に自転車に乗っていると、この前まで、サワサワと草のようになびいていた麦が、すでにこんな立派な穂をつけています。藤の花の見頃を迎えていると、Facebookで友人達がきれいな写真をあげてくれています。
いつもは自坊のサクランボの木が、沢山の実を付けている時期なのですが、なんと今年はほぼ皆無。こんな年もあるのですね。小さな子供達が楽しみにしているのに、今年は残念。
さて、すでに数人の方からまだかまだかとお問い合わせをいただいてしまっていますが、今年度もサンガセミナーを開催します。現在、一所懸命に講師や日程の調整中です。
現時点で決定しているのは、下記の通り。
7月19日(金) 六道珍皇寺
「地獄絵絵解き講座」 西山 克先生
「仏画・禅画を学ぶ講座」 福島恒徳先生
9月に日程未定ながら、南禅寺にて
「ピラティス講座」 溝渕万里子先生
「シヴァナンダヨガ講座」 柴本はるな先生
ほかに、日程調整中で、
10月に日程未定ながら、
「日々の花講座」 雨宮ゆか先生
「精進料理講座」 西川玄房師
「来年の干支を描く水墨画講座」 平川功先生
「寺院建築講座」(昼食つき) 佐々木日嘉里先生
「意外と楽しい禅の語録」講座 小川隆先生
以上を計画しています。決定しましたら改めて、禅文化研究所のWEBや、ダイレクトメール、本ブログなどでご案内いたしますので、今しばらくお待ち下さい。
サンガセミナー2018 第6回「精進料理講座」終了
本年度のサンガセミナーの最終回「精進料理講座」を昨日、妙心寺塔頭の東林院さんで開催いたしました。
サンガセミナーを始めて以来、毎年度定番となっているこの講座ですが、今回も定員16名が埋まり、キャンセル待ちの方もあったほどです。
今回は意外にも京都在住の方が多いようです。サンガセミナーはいつも京都市内の方はほとんど受講されず、かなり遠方の方が多く受講されるのが特徴の一つなのです。
講師の西川玄房さんは、朝日新聞京都版に毎週精進料理の作り方を掲載されています。こちらからご覧にいただけます。
さて、今回の講座では下記の3品を調理していただきました。
一つ目は、昨年の講座でも作って頂きました「胡麻豆腐」。暑い季節には作るのが大変なほど、胡麻擂りを徹底しなければなりません。今回も皆さん、がんばって擂り粉木を使って練っていきます。
4人ずつ4組にわかれての調理実習。それぞれ組のメンバーとも今日が初顔合わせの方がほとんどですが、協力して料理を作ることにより、連帯感も生まれていきます。
それぞれちゃんと胡麻豆腐が仕上がっていきました。ほかに二品の調理をしていただきました。
シメジの煮浸しと、蒸し器を使っての蒸しリンゴ。どちらも美味しそうにできあがっていきます。
調理が終わったところで、お寺の方で準備して頂いたお料理とあわせて、立派な赤膳となりました。
美しい庭の見える書院にならべて、皆さんで頂きます。その前には、我々の宗門では食前にお唱えする「食事五観文」をお唱えします。
一つには、功の多少を計り、彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)る。
二つには、己(おのれ)が徳行(とくぎょう)の全欠を[と]忖(はか)って供(く)に応ず。
三つには、心を防ぎ、過貪等(とがとんとう)を離るるを宗(しゅう)とす。
四つには、正(まさ)に良薬を事とするは、形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為なり。
五つには、道業(どうぎょう)を成(じょう)ぜんが為に、将(まさ)にこの食(じき)を受くべし。
調理を楽しんで、美味しく召し上がって頂けたようです。また来年も開催できると幸いです。
調理をしていただいている間に、外は小雨が降ってきました。明日からごろからぐっと冷えだしてくるようです。気温の変化が激しすぎて身体がついてこず、風邪を引いている方も多いようです。どうかお気を付けて。
サンガセミナー2018 第5回「お寺で写真講座」と「水墨画講座」終了
本年度のサンガセミナー第5回の2講座を、去る11月22日に真如寺(相国寺派・京都市北区)にて開催いたしました。
1講座目は「お寺で写真講座」で、今年で2回目となります。今年のテーマは「紅葉を綺麗に撮ろう」ということで、きれいな紅葉の見られる真如寺様にお願いして開講いたしました。
が、朝からあいにくの小雨模様。日が近づくにつれ天気予報は雨マークになり、どうしたものかと講師の柴田明蘭先生と頭をかかえていたのですが、開講時にはほぼ雨も上がりました。再び降らぬうちにと、まずは現状の技能で皆さんに撮影して貰います、ということで受講者一同、一眼レフをもって庭へ出動です。
20分ほど撮影をしたのち、再び書院へもどって座学の開始。カメラの構造からはじまり、Pモード、Sモード、Aモード、Mモードなどの撮影モードがあるなかで、今日はAモードを覚えて貰いたいとのこと。絞り優先モードです。絞りを開放値にしていくことでボケ味を出した撮影ができるということで、再び、カメラを持って庭へ。
もちろん私もカメラを抱えて飛び出しました。
皆さん、熱心に実践を行なわれ、個々に柴田先生にレクチャーを受けられているうちに、「あ~なるほど」とか「お、面白い」とかの声が聞こえてきました。デジタルカメラならではで、撮ったばかりの写真がすぐに見えますから、どうしたらこうなるかが自分で手に取るように分かっていくのですね。
心配していた天気もなんのその。逆に優しい光の水に濡れた紅葉を撮ることができたというわけで、皆さんご満足のご様子でした。
そして午後からは、水墨画家の平川功先生による水墨画講座。20名の受講者で今年も満席です。今年は、来年の干支「亥」を描いてみようということです。
先生から懇切丁寧なレジュメと、練習用、本番用の用紙をいただき、皆さん熱心に聴き入ります。
今年は先生は一切筆を持たず、プロジェクターでご自身が描かれているところの手許の動画を何度も流されます。以前は、実際に筆を以て描くところを、受講者の方に見て貰われていたのですが、それでは狭くてよく見えない。ということで、この方法を考えられたようで、実際、その方がよくわかるのです。先生はそれぞれのもとに出向いて直接指導をされました。
初めて水墨画に触れた方も少しわかったようで、これを機会に水墨画を描くことが身近になるといいですね。
こちらも是非来年も開講して欲しいというお声をたくさんいただきました。
さて、今年度のサンガセミナーものこすところあと1回となりました。ご参加の皆さん、お楽しみに。
かしきりもみじ!?
今年のサンガセミナーの第4回目も終了し、次の第5回は11月22日の「5-1 お寺で写真講座 - 紅葉を綺麗に撮ろう -」と、「5-2 水墨画講座 -来年の干支「亥」を描いてみましょう-」です。
その際の会場は京都市北区等持院町にある相国寺派真如寺様。お隣の等持院は天龍寺派の由緒寺院でご存知の方も多かろうと思いますが、じつはこちらの真如寺は相国寺派の山外塔頭という隠れた名刹なのです。というよりも、五山十刹の十刹に数えられた名刹なのです。
さて、この秋(2018年11月10日~12月9日)に、真如寺さんでは「かしきりもみじ」なる企画を実施されるようです。「かしきりもみじ」ってなに!?って思いますよね。
ホームページによると、
国内外から多くの観光客が集まる京都、特に紅葉などの人気シーズンには多くの人が名所に足を運びます。
京都という地の風情を感じながら、自分たちだけの空間で存分に紅葉を満喫してみませんか。
とのこと。つまり、紅葉の美しい境内の庭を、少人数だけで予約して楽しめるということのようです。ほんとにこのところの京都は観光客でいっぱい。外国人もたくさんみえて、ゆっくり京都の秋を楽しみたい方にはちょっと残念なことになってしまっています。
予約をしておけば、1組 6,000円(最大15名まで)で1時間かけてゆっくり楽しめるというわけです。
詳しくは真如寺のホームページをご覧あれ。
ちなみにサンガセミナーはちょうどその期間に開催するため、22日は予約不可になっています。
サンガセミナー2018 4回目「仏教美術鑑賞入門」と「軸を鍛える一人整体法」終了
先週金曜日、2018/10/26には、本年度のサンガセミナー第4回目の2講座を、京都市上京区の法輪寺(だるま寺)にて開講しました。
午前中は、花園大学歴史博物館館長の福島恒徳先生による「4-1 仏教美術鑑賞入門 -仏像・仏画・禅画を読み解く-」。今年度から初めて開講した講座ですが、24名の受講者となりました。
図像論と様式学というと小難しいですが、写真を見せながら仏像の形を説明いただきました。これだけでも詳しくやれば時間がいくらあっても足りなさそうなのですが……。
おもしろおかしく話が脱線するもので、時間がどんどん過ぎていきます。
そして、禅画の話もつけていただいたので、さらに内容が広範囲になってしまいましたが、意外と知らないことだらけ。私はその標的にされてしまい、受講生の皆さんの店ざらしになってしまいました。
ある禅寺の方丈襖絵には狩野永徳による、鶴と梅が描かれているけれども、それはなぜかわかりますかと……。
皆さんはいかがですか? 先生の論なのだそうですが、なるほどと納得のいくご説明をいただきました。
午後は、去年から開講している「4-2 軸を鍛える一人整体法」です。禅文化研究所から刊行している『プチうつ禅セラピー』や今年の新刊の『イヤイヤ鍛える健康法』の執筆者でもある樺島勝徳先生(京都嵐山・薬師寺住職)による実践講座。皆さん、動きやすい服装を準備して貰い、実際に身体を動かして確かめて貰います。こちらも19名の参加者でした。
簡単な動きなのですが、それによって体幹を整える筋肉が鍛えられる運動とか、自分でしかわからない片寄っている身体をまっすぐにしていくには、きちんと必要な筋肉を鍛えなければならない。整体に行っても、すぐに元に戻ってしまうのが我々の身体なのだから、自分で鍛えて調えていくのがいいのだという教え。
大きな動きをしているわけではないのに、身体の内側から暖かくなっていきました。
受講いただいた皆さん、お疲れ様でした。
内容の濃い講座だったという声も聞かれて、とてもありがたいことでした。
サンガセミナー2018 2-1「地獄絵図(熊野観心十界図)お絵解き講座」終了
去る2018/10/13(土)に本年度のサンガセミナー2-1「地獄絵図(熊野観心十界図)お絵解き講座」を開講いたしました。本来は7/7の七夕の日に行なう予定だったのですが、荒天のために延期となっていたものです。会場は、京都東山の高台寺・教化ホール。
30名を超える受講者にご参加頂き、講師の西山克先生(関西学院大学教授/日本中世史)のお話を興味深く拝聴しました。(熊野観心十界図)
ちょうど一年前に龍谷ミュージアムであった、「地獄絵ワンダーランド」展のときに拝聴した、西山先生のご講演が興味深く、「2時間の話をさせてもらえたら、極楽行きを望むあなたたちを地獄に行きたくしてあげましょう」というお話だったので、サンガセミナーでは2時間の講演をお願いしました。
先生のおっしゃる熊野系の観心十界図には、十界、つまり「四聖」である声聞界・縁覚界・菩薩界・仏界と、「六悪道」である地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人界・天界がすべて描かれていて、「観心十界」、つまり「心に十界を観る」ための絵であるということからはじまりました。つまり地獄も極楽も心の中にあることを観るための絵なのだそうです。
そして、十界図上部に描かれる生前の世界からはじまり、死に到り、閻魔大王に判決を下され、奪衣婆に死に装束を奪われて三途の川を渡る……、そして到った地獄には色々な地獄が待っているということで、絵の細部を点検しながら、それぞれの意味を詳しくお話し頂きました。
そして、クライマックスには、この大きな絵の中にいる主人公のお話が。
詳しく書くとネタバレになりますので差し控えますが、各所にとても興味深い話があることを学ぶことができました。そして何より仏教の地獄には救済があることも教えられたのです。
僧侶が半数以上いましたので、先生も少し話しにくそうな様子もありましたが、個人的にはとても勉強になり、来年の地蔵盆には地獄絵を見ながら子供達に少しいい話がしてあげられそうな気持ちになりました。
また機会があれば、開講させて頂ければと思います。
サンガセミナー2018 3-1「禅の建築講座 -黄檗山萬福寺の伽藍-」終了
もう先週の月曜日(2018/9/10)のことで申し訳ありませんが、本年度のサンガセミナー 3-1「禅の建築講座-黄檗山萬福寺の伽藍-」を無事終了しました。
今回の講座は、黄檗山萬福寺を会場に、講師の佐々木日嘉里先生による午前中の座学、その後、萬福寺の普茶料理をご賞味頂いたあと、午後は萬福寺山内の建造物を、佐々木先生の解説を交えながら見学してまわるというものです。
先般の強烈な台風21号がさったばかりなのに、また大雨が続き、山陰方面は鉄道網が運休している日。残念ながらその影響で参加を見送られた方もおられましたが、雨の中、約30名もの方が受講されました。
冒頭に、会場である黄檗宗萬福寺の宗務総長・盛井幸道師からお忙しいところをわざわざご挨拶をいただきました。
つづいて、さっそく佐々木日嘉里先生の講座。写真の沢山入ったレジュメをお配りし、それに沿って、まず日本の寺院建築の歴史概略を解説いただき、途中からこの萬福寺の中国様式がおおく取り入れられた伽藍の説明へと進んでいきました。
約2時間の座学を聞いたあとは、いよいよ、受講者の皆さんがお楽しみにされていた普茶料理。
仏旗にある五色が使われているとお聞きしたとおり、カラフルな精進料理がつぎつぎと出てきます。美味しく頂戴しました。
その後は、午後の実地見学です。現在、境内の伽藍堂と鐘楼が解体修理の最中ということで、佐々木先生がその様子を見られたらいいのにというご希望がかない、特別に工事現場に立ち入らせて頂き、解体されて露わになっている建物の柱組を観ることができたのです。
京都府の文化財保護課がこの工事を行なっておられるということで、担当者の方より詳しい説明をいただき、予想外の勉強までさせていただくことになりました。内部の撮影はしてもいいが公開禁止ということですので、残念ながらここではご覧頂けませんが、午前中に先生からお聞きした柱の部材などを目の前で観ることができ、とてもラッキーでした。
そののち、境内の伽藍を一つ一つ見ながら、午前中にお聞きした内容を復讐するように見て回ることができたのでした。
足元の悪いなかではありましたが、丁寧で詳しい説明と実地見学、そして精進料理に皆さんご満足をいただけたように感じました。
精進料理付きの講座、できれば今後も取り入れていきたいと思いました。
さて、次回のサンガセミナーは、2018年10月13日(土)、京都東山は高台寺での「地獄絵図(熊野観心十界図)お絵解き講座」(西山克先生[関西学院大学教授])です。まだ少し余裕がありますので、今からでもお申し込み可能です。お待ちしております。
西日本豪雨被害をお見舞い申し上げます
写真は先週木曜日(2018/7/6)に京都市内の国道9号線で車窓から撮った桂川です。
先日来、西日本は歴史的豪雨に見舞われました。
前半には京都や大阪を中心に、そして後半になるほど中国四国地方の甚大な被害が報道されています。未だに行方不明の方が50人以上もいらっしゃるようです。どうか生き延びられておられることを祈るばかりです。
また家屋の被害も相当です。被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
先週の木曜日あたりから大雨となり、金曜日には近畿圏の鉄道網は終日概ね運休となり、高速道路も通行止め。私自身も出勤することが叶いませんでした。
お知らせしていたとおり翌土曜日には高台寺にてサンガセミナー「地獄絵絵解き講座」を開催する事になっていましたが、こんな様子では土曜日も交通網はままならないと思い、急遽、中止を決定し、金曜日には自坊からせっせと受講者の皆さんに中止の連絡をした次第です。ほぼ皆さんに連絡がついたのですが、福島からおいでいただく寺庭さまには、すでに出発されたとの由。携帯もお持ちでないとのことで、誠に申し訳ないことをいたしました。謹んでお詫び申し上げます。
なお、この「地獄絵絵解き講座」につきましては、西山先生と日程を調整し、改めて本年度に開催しようと考えております。また追って広報いたしますので、今回受講いただく予定だった皆様以外でも、どうぞ受講いただければ幸いです。
もうすぐ地獄絵図お絵解き講座です
すでに何度もお知らせしておりますが、今度の7月7日土曜日、そうです七夕の日の午後に今年度のサンガセミナー第2回となる、関西学院大学教授の西山克先生の『地獄絵お絵解き講座」(受講料・税込4,000円)を、市内の幼稚園の子供達が七夕飾りをたくさん飾ってくださっている、京都市東山の高台寺にて開催します。
夢見るような七夕の日に何故に地獄絵かい?という指摘はスルーさせて頂きまして、高台寺教化ホールで行なうこの講座は定員50名を想定しておりますが、まだ若干数入場可能です。
地獄なんて行きたくない、お浄土がいい! 普通はそう思うでしょうが、この講座を聴いた後でもそう思うかどうか……。
通常平日にばかり行なっておりますサンガセミナーとしては初めての土曜日開催。今からでも聴きに行きたいとお考えの方は、まだ間に合いますので、すぐにお申し込みをどうぞ。
お申し込みは、こちらからどうぞ。
なお、当日、西山先生の著書、『中世ふしぎ絵巻』と『地獄への招待』をサービス価格で販売いたします。
サンガセミナー2018 1-2「日々の花」作品 その2
本日も一昨日のブログに続き、今年度のサンガセミナー「日々の花」講座の作品紹介をさせていただきます。
最初に、使用されている花材の一覧を、今一度記しておきます。
以上です。如何でしたでしょうか。
受講者の皆さん、御自分の作品を見つけられましたから?
また次回、機会がございましたら受講頂きますよう、お待ち申し上げております。
サンガセミナー2018 1-2「日々の花」作品 その1
一昨日のブログで書きましたとおり、今年度の「日々の花」講座は「初夏の花を生ける」がテーマ。そして、夏っぽく、主に籠に生けて頂きました作品を、順に紹介させて頂きます。上の写真は、講師の雨宮ゆか先生の作品です。
なお、今回の講座で使われたお花の種類は下記の通りです。一々書かずにちょっとずるいですが、わからない花がありましたらGoogleででも検索して見比べてみてくださいね。
今日はここまでとしておきます。
また次回にこの続きを掲載します。お楽しみに。
サンガセミナー2018 第1回の2講座終了
本日(2018/6/25)、今年度のサンガセミナーの第一回講座が終了しました。今回は立命館大学の傍にある真如寺(相国寺派)を会場にお借りして開催しました。庭がとてもきれいなお寺です。
午前中は、駒澤大学教授の小川隆先生による「意外と楽しい禅の語録講座」。禅問答は関西弁に似ているという、ちょっとおかしな導入から始まって、「庭前柏樹子」という有名な公案について、唐代、宋代、そして日本でのそれぞれの時代を追っての解釈と理解というようなお話で、受講者の皆さんもリラックスして、たのしく聴いて頂けたのではないかと思います。
そして、午後からは、雨宮ゆか先生による、「日々の花講座 -初夏の花を生ける」。こちらの講座も毎回大人気の講座。さらに今回は、先生がお持ち下さったカゴなど、少し変わったものを花器としてに生けることに挑戦して頂きました。
次回のブログから数回、皆さんが生けて下さいました作品を紹介していきます。
その1はこちら
その2はこちら
地獄への招待
「地獄への招待」されることなんて、まっぴらごめん、そう思う方が大半でしょう。
世知辛い世の中、人との関係もなかなか大変だし、思った通りに事は運ばない。もっとお金も儲けていい家に住んだり、上等の車も買いたいし、好きになった人と結ばれたいと思うのに、ちっともうまくいかない。たとえ結婚したところで、妻からいつも疎まれ、子供からは「汚い、臭い」などと半ば罵られるならマシ。話さえもしてくれない。つらいつらい毎日。
でも自分は、少なくとも真面目に生きてきた。ひどいウソもついてないし、盗みをしたり人も殺してない。だからこんな世の中とおさらばしたら、パッとあのお浄土とやらに生まれ変わって、幸せに愉しく暮らすんだ……。
残念ですが、そんな希望を持っても上に書いたような業によって、我らは地獄に落ちるんですよ。
なんとも簡素でありながら不気味な表紙の『地獄への招待』(臨川書店刊・税別2300円)の編者である、関西学院大学の西山克先生は序文に次のように書いておられます。
日本の現代社会における他界、とくに地獄への関心は、決して宗教を媒介にしたものではない。教義とは無関係に私達はそこに明日の私を投影する。地獄が私達の現世での営み(業)によって裁かれる世界である以上、そこにあるのは、人・物の執着から逃れられず、愚かで怒りっぽい私たち自身の姿である。地獄こそが私たちの現実を如実に反映した世界なのだと言い換えてもよい。
そうなのだ。地獄こそが現実であり人生なのだ。……(以下略)
どうですか。地獄絵に観るあの恐ろしい光景は、実は現実のこの世界だというのです。でも、考えてみれば、この世も愉しいことも多いではありませんか。地獄=現実。そう考えると、地獄も捨てたものではないようで。
さぁ、そんなお話をたっぷりと聞かせて頂ける講座が、平成30年度サンガセミナー京都講座にあります。
七夕の日に京都の東山高台寺にて「地獄絵図(熊野観心十界図)お絵解き講座」。是非ご参加下さい。
帰りには、近くにある閻魔大王像で有名な六渡寺珍皇寺にお参り頂くのもよしですね。
平成30年度 サンガセミナー京都講座申し込み受け付け開始
今年のゴールデンウィーク、皆さん、如何お過ごしでしょうか。
さて、本日より、平成30年度 サンガセミナー京都講座のご案内と受付を開始致しました。
いつもご参加頂いている方や、弊所の本をご注文頂いた方々にはDMでも届くと思います。
さて、今年のサンガセミナーでは、毎年ご好評をいただいている講座にくわえ、リピーターの方より要望のありました精進料理をお召し上がりいただくことのセット講座を開設。黄檗山萬福寺の中国様式に特徴のある伽藍を学ぶ「禅の建築講座 -黄檗山萬福寺の伽藍-」において、午前中の座学と午後の拝観の間に、萬福寺の普茶料理をお召し上がり頂こうというものです。
ほかには、去年10月に龍谷ミュージアムで展観されていた「地獄絵ワンダーランド」展の時にあった特別講演、関西学院大学の西山克先生の「地獄絵 絵解き」を拝聴して、これは面白いと思い、今年度のサンガセミナーにお願いしました「地獄絵図(熊野観心十界図)お絵解き講座」、個人的にも大変興味を持っております。こちらは京都市東山の高台寺教化ホールをお借りして開催します。
その他、全6回9講座をご用意しました。是非、ご参加頂きますようお待ち申し上げております。
柴田明蘭氏の写真展 in Kyoto
弊所のDVD「禅僧が語る」シリーズでのスチール写真や、昨年度の弊所のサンガセミナーの「お寺で写真講座」の講師としてお願いもしました写真家の柴田明蘭氏が、このたび、地元京都で初の写真展を開催されます。氏は金閣寺を始め何ケ寺かの寺社のオフィシャルカメラマンでもありますが、上の写真のように、メルヘンチックな写真も多く楽しめると思います。
題して、柴田明蘭写真展「小さな都の物語」縲弋he little story of Kyoto。
会期は明日、2018年4月24日(火)~5月3日(木)の11:00縲鰀19:00。
会場は、ギヤラリー270(〒602-0862 京都市上京区河原町通り丸太町上る出水町270番地)
本写真展は、2013年より行なわれている、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」と連携した「KG+」の一つとして企画されたもので、「EXHIBITION No.24 : http://www.kyotographie.jp/kgplus/kgplus2018-1st-announcement/」に登録されています。
私自身、この柴田氏の写真講座に通って数年。なかなか上達ができない不肖の弟子の一人ではありますが、我が師の写真展ということで、これはもう何を置いても観に行かねばなりません。皆さんもどうぞお出かけ下さい。
ところで、2018年度のサンガセミナーでも秋に柴田氏の「お寺で写真講座 紅葉を綺麗に撮ろう」を開講します。開講案内や受講受付はまもなく開始します。どうぞこちらへもお運び下さい。
サンガセミナー2017第5回終了 その2
今年度最後のサンガセミナーは法輪寺(だるま寺)さんにて。いつもこういった立て看板まで作って頂き、ありがたいことです。色づいたモミジもまだ愉しむことができ、参加者の方々も時間前に写真撮影されておりました。
午後からの講座は、信州の長谷寺(真言宗智山派)のご寺庭である岡澤恭子さんによる「涅槃図お絵解き講座」、2年ほど間をおいての講座となりますが、参加者はなんと35名にものぼりました。
まず最初に「お絵解き」とは何か。お絵解きの歴史などについてお話をいただきました。そして、流れるように「お絵解き」へ。その雄弁たること、それまで歴史などの話をされていたのとはまったく違う声のトーン。毎度のことですが、皆さん、圧倒されたように聞き入ります。
そして、聞いている自分がお釈迦様の涅槃の場所にいるような気持ちになってくるのでした。
考えてみれば、セミナー開催日は臘八大摂心の中日。お釈迦様が苦行の末にスジャータから振舞われた乳粥をいただかれ、菩提樹の下で1週間の坐禅をされ、今日12月8日の早朝、明けの明星を観てお悟りになった、その追体験をすべく、全国の僧堂では雲水達が不眠不休の坐禅修行をしている真っ最中。
そのことを思うと、2500年もの昔にお釈迦様がおられたことを思い、今もその仏法が続いていることに感謝するのでした。
最後に岡澤さんはおっしゃいました。
私たちはみんな死にます。死ぬと閻魔大王さまの前に行くといわれます。閻魔さまは我々死者に問われます。「生前に悪いことをしなかったか」。そこで私たちは地獄に落とされるのが恐ろしく「なにもしておりません」と答えますが、閻魔さまの横には大きな鏡があり、私たちが犯した罪が映し出されます。このままでは地獄行きです。その時、閻魔さまがまた問われます。「生前に涅槃図の絵解きを観たことがあるか」と。観たことがあるものは地獄行きを救われるのだそうです。
今日はまた35人の人が岡澤さんに救われたわけですね。
ところで、そんな地獄の様子を描いた「地獄図絵」の絵解きをしていただく先生を見つけましたので、来年度のサンガセミナーでは「地獄図絵解き講座」を開設しようと考えております。
どうぞ来年度サンガセミナーにも皆さんのご参加をお待ちしております。
サンガセミナー2017第5回終了 その1
去る、平成29年12月4日、本年度のサンガセミナーの最後となる第5回を開催しました。場所は日本少林寺拳法の聖地でもある、京都・円町の法輪寺(通称・だるま寺)。達磨堂にはご覧の通り、数多くのダルマさんが祀られています。
午前中は、水墨画家の平川功先生による「水墨画講座 来年の干支を描く」です。16人定員のところ、法務のために当日キャンセルがあったものの15名の受講者でした。
昨年度は「秋を描く」と題して、秋の実りを水墨画で描いて頂きましたが、今年は、年賀状シーズンに合わせて、来年の干支「戌」を描く講座となりました。
今回、先生は描き方の手ほどきを映像ビデオにしてお持ち下さり、スクリーンに投影しながらの説明があり、非常にわかりやすかったようです。
3パターンの見本を用意されています。ワンコはどうやら柴犬とのこと。
もちろん、先生は立ち回って受講者の手ほどきも。
どうでしょうか。可愛いワンコが描けているでしょうか。
今回の講座もホントに不思議に思うのですが、京都の方の参加は16名中2名だけというわけで、北は福島、南は四国や九州からの参加者も。ありがたいことでございます。
最後に先生の見本を一点。一番筆数が少ない見本ですが、かわいさが伝わってきますね。
さて参加者の皆さん、年賀状にチャレンジできますでしょうか。いいのが描けたら研究所にも年賀状を送って下さいね。
サンガセミナー2017第4回終了
22号台風の去った台風一過の10月30日、京都妙心寺塔頭の東林院さんにて、本年度のサンガセミナー第4回目を開催いたしました。
午前中の講座は毎年定員に達する「精進料理講座」。今年もリピーターの数名を含んで16名の受講者は、東林院住職の西川玄房師にご教示いただきました。
今回、受講者の皆さんに調理していただくのは、胡麻豆腐、きのこにゅうめん、にんじんのサツマイモ和えの3品です。
昨年度の同講座でも胡麻豆腐をつくっていただいたのですが、何しろ、胡麻を練るのが大変なのです。4人が1グループとなって調理をしてもらいますので、グループ内で順番にスリコギを使って練り込んでいただきます。
スリコギを使ったことのない方は一目瞭然。無駄な力が入ったりして思うようにいかないようです。
その他の2品は、レシピを見ればささっとできるもの。ともかく胡麻豆腐に時間がかかります。夏にはできない料理と言っても過言ではないでしょう。
無事に各グループ3品を完了し、お寺にご用意いただいた他のおかずとあわせて赤膳にて召し上がっていただきます。
食事の前には「食事五観文」をお唱えし、いただくことの大切さ、ありがたさを再確認していただきます。
そんな様子を横目にして我々スタッフはコンビニで買い求めたおにぎりをさっさと食べ終わり、午後の講座の準備に取りかかります。
午後からは、臨済宗僧侶でありながら行政書士でもある田口誠道師により、「お墓の法律-墓と葬送のゆくえを考え、寺院の役割を考える」と題した講座をお願いしました。
昨年度も同じタイトルでの講座でしたが、近年、益々取りざたされる「墓じまい」。それにまつわるこれからの寺院のあり方や対処法などを、僧侶としてと行政書士としての両方の観点からお示しいただきました。
受講者からも熱心な質問もあり、非常に有意義な講座であったと思います。
それにしても不思議なのは、サンガセミナーのいずれの講座も、受講者が遠方からみえることです。京都市内の方はほとんどおられません。
弊所の活動が注目されていないのか、それとも今さらそんなことと思われているのかわかりませんが、少し残念な気がします。
今年度のサンガセミナーも残すところあと1回となりました。まだまだ受講申し込み可能ですので、お待ちしております。
サンガセミナー2017 第3回講座 「日々の花」 作品展その3
前回の続きです。
男性の受講者は2名ですが、男性陣も愉しんで生けておられる様子。もちろん女性方も活き活きと愉しんでおられます。もう一つ形がきまらないなぁと悩んでいるところに雨宮先生がやってきて、ここは、こちらの向きがいいかな、と、そっと手を掛けられると、嘘のように花が言うことを聞いてくれる。なんとも不思議なゴッドハンドのようでした。
来年度も開催できればと思います。
では、作品展3回目。最終回です。
以上、お楽しみ頂けましたでしょうか。じつは私たちスタッフの生けたものも数点含まれています。最後のもそうなのです。涼しげでしょ?
来年の開催もお楽しみに。
サンガセミナー2017 第3回講座 「日々の花」 作品展その2
前回ブログより続きます。
今回は9月ということもあり、秋の草花を生けてみるということがテーマです。
サンガセミナー2017 第3回講座 「日々の花」 作品展その1
去る、2017年9月20日、本年度のサンガセミナー第3回目の講座として、午前中に雨宮ゆか先生による「日々の花」講座を開催しました。定員20名のところ、はやくから定員にたっするお申し込みを頂いていました。
今年の講座は南禅寺山内の「大寧軒」(通常非公開)という地甎回遊式庭園のきれいな場所をお借りしての開催です。
例によって、参加者の皆さんに交じって、スタッフである私たちも愉しんで受講させて頂きました。お花は先生が手配していただきお持ち込みいただいています。花器は先生のものをお借りしました。
では、恒例により、皆さんの作品を3回にわけて公開させて頂きます。
つづく
サンガセミナー2017第3回の御案内
9月になって一旦涼しくなったと思ったのですが、またまた蒸し暑いここ数日。今年の仲秋の名月は来月初旬のようですが、はやく秋の風に吹かれたいものです。
さて、あと2週間ほどのち、9月20日に、今年度のサンガセミナー第3回目「日々の花講座 -秋口の花を生ける-」講座と「お寺で写真講座 - 一眼レフカメラを使いこなそう -」を開催します。「日々の花講座」はすでに募集人数に達していますが、「お寺で写真講座」については、まだお申し込み可能です。
先般、その会場となる南禅寺山内の大寧軒(通常非公開)に、講師の柴田明蘭先生と一緒に、下見に行ってきました。ただ今、少し工事中ですが、門はこんな感じです。ご参加の方に参考になれば。
厳密には現在はお寺ではないので、「お寺で写真講座」というのは少しまやかしとも言えますが、大本山南禅寺の管理下にあり、また山内でもありますので、そこのところはご容赦を。旧来は「大寧寺」という寺院であったものが一時期、どなたかの別荘のようになってしまっていたようです。
お花の講座や、座学を行なう室内の様子を見せていただいたあと、庭園へ。そこで唖然としました。というのは、今回のカメラ講座は、シャッタースピード優先などを学ぶために、水の流れがあるところをということで探し当てたこの大寧軒なのですが、なんと、池の水がすべて抜かれているではありませんか。柴田先生と二人、大汗をかきました。大慌てで南禅寺の担当の方に確認して貰ったところ、現在、工事の関係で水を抜いてあるけれども、講座前日までには池に水が戻っているとのこと。二人で胸をなで下ろしました。
というわけで、当日には、おそらく琵琶湖疎水の水をとりいれていると思われる、水豊かな庭園を撮影することができるはずです。今からでもお申し込み可能です。是非どうぞ。
あえて庭の全容はお見せしないでおきましょう。
サンガセミナー2017 第2回講座終了
おはようございます。今日は七夕様ですね。
さて、去る7月3日(月)、本年度サンガセミナーの第2回目にあたる「禅の建築講座 妙心寺の伽藍」を開講しました。講師は、弊所発行の季刊誌『禅文化』で「部分から全体へ 寺院建築入門」を連載頂いている佐々木日嘉里先生です。
妙心寺本坊の一室をお借りして、まずは座学から開始しました。一時間半ほどの座学で、住居建築とは異なる寺院建築の歴史概略、日本の寺院建築の種類として「飛鳥様式」「白鳳様式」「天平様式」を経て、日本独特の「和様」へと発展し、また中国の影響を受けた「大仏様」、そして「和様」ベースに大仏様を加味してできた「新和様」、さらに宋代の中国禅宗の影響を受けた「禅宗様」という、多種の様式の特徴を習いました。
そして今回は、その中でも「禅宗様」の時代による変遷を学ぶべくして会場とした妙心寺ですので、時代の変遷と共にみられる骨組みの特徴の変化を、実際に建築物を見学しながらご教示頂きました。
通常非公開の室町中期に建てられた開山堂、そして桃山時代に建てられた勅使門や三門、江戸期に建てられた仏殿の構造を、実際に見比べ、時代により礎石の形が異なり、木鼻や虹梁の彫刻が変わったり、垂木の構造が変わっていくのを目の当たりに見せて頂き、受講者の皆さんはもちろん、私自身もとても興味深く知ることが多々ありました。
受講者の方だけの特典にしたいので詳しくは書きませんが、三門の柱の長さの違いなどは初めて知ることができ、ものごとはじっくりと目を凝らさないと気がつかないことが多いのだと改めて感じました。
蒸し暑い中でしたが、ときおり涼風を感じる妙心寺山内、妙心寺派兵庫教区の奉仕団の方々が山内清掃をされていました。
さて、次回は9月に開催する第3回。「日々の花講座 -秋口の花を生ける-」と「お寺で写真講座 - 一眼レフカメラを使いこなそう -」の2講座です。残念ながら「日々の花講座」はすでに定員に達し、受付締切となっていますが、「お寺で写真講座」はまだ申し込み可能です。お申し込みをお待ちしております。
サンガセミナー2017 第1回の2講座終了
ご案内しておりましたとおり、去る、6月19日(月)に法輪寺(だるま寺)さんにて、本年度のサンガセミナーの第一回目の2講座を開催いたしました。
まず午前中には、「意外と楽しい禅の語録講座」と題しまして、駒澤大学教授の小川隆先生に開講をお願いしました。弊所で発刊している季刊誌『禅文化』での「禅宗語録入門読本」の連載や、『語録のことば』正・続でもなじみの深い先生です。それでも、「語録」ときいて尻込みされてしまい参加者が少ないのではと心配もしていましたが、なんと23名のご参加を得ました。
唐代や宋代の語録研究で成果を出されている小川先生によると、唐代や宋代の語録に出る問答は「口語」(話し言葉)であることを念頭に置いて解釈すれば、難しかった解読もすっと理解することができるようです。
弟子が師匠に質問したことに対して、師匠が答えるわけでなく質問で返す場面、あるいは答えてはいるが、一見トンチンカンに思えるような答えを返す場面が、語録にはよくでてきます。そういった状況を、現代の口語、とくに関西における受け答えを例に出して説明されるなど、時折、笑いが出る楽しい講座でした。
受講後に参加者から、アプローチがとても面白かったという声を聞きました。
午後からは同じ法輪寺さんの中で会場を本堂に移し、「軸を鍛える一人整体法」と題して、樺島勝徳師による開講をいただきました。樺島先生も季刊誌『禅文化』にずっと連載をいただいていますし、『プチうつ禅セラピー』のご執筆もいただいていますので、ご存知の方も多いでしょう。
開講の挨拶を始める前から、ゆったりと談話的に受講者とお話しをされていて、ゆるやかな気持ちで受講いただけたようです。私たちスタッフも後ろで一緒になって体験していましたが、身体の軸を鍛えるための体操など、楽そうにみえてかなり効いたものもありました。
自分の身体のゆがみ、ねじれを知ることと、それを知った上で一人で身体を整える方法をご教授いただきました。
毎日、ちょっとした体操をするだけで、身体の内面から整え、病気もしない身体に育てていく。今まで樺島先生の文章はなんども読んできましたが、その実践を目の当たりにして、なるほどっ!と腑に落ちることがありました。
京都は猛暑日になっていたようですが、法輪寺さんのご配慮により、たくさんの大型扇風機のおかげで、涼しく体験することができました。ありがとうございました。
さて、次回は「禅の建築講座 -妙心寺の伽藍-」です。まだお申し込み可能です。ご参加をお待ちしております。
サンガセミナー「日々の花」講座 作品展その3
1月12日のサンガセミナー、雨宮ゆか先生の「日々の花」講座での、受講者の皆さんの作品展その3です。
どうぞお楽しみ下さい。
如何でしたでしょうか。
玄関先やリビングなどに、庭の草木を探してきて投げ入れる、手軽な日々の花。花器選びもコツの一つですが、ちょっとした時間だけで、手軽に花をきれいに生けることができる、この雨宮先生の方法は、知っておくと便利ですよ。
来年度も開催できるように計画しております。機会がありましたら是非。
サンガセミナー「日々の花」講座 作品展その2
1月12日のサンガセミナー、雨宮ゆか先生の「日々の花」講座での、受講者の皆さんの作品展その2です。冬の花材を使った日々の花。どうぞお楽しみ下さい。
最後の梅は、雲龍梅という種類の梅だそうです。雲龍図のような枝振り、見事ですね。
次回に続く。
作品展その1はこちら。
サンガセミナー「日々の花」講座 作品展その1
1月12日のサンガセミナー、午後からは昨年度に引き続き、雨宮ゆか先生の「日々の花」講座を妙心寺の東林院様をお借りして開催しました。各地より13名の方が受講いただきました。神奈川からはるばるおいで下さる先生も、京都での講座を楽しみにしていただいているようで、主催者側としても大変ありがたいところです。
ものすごく大事な部分を、ごく簡単にさらっと説明をうけ、あとは実践あるのみ。先生には冬らしい花材を集めてきていただいて、廊下のテーブルにずらりと並べ、また先生がお持ちいただいた花器を自由に選んでもらって、受講者は思い思いの花を生けていきます。
個々の受講者に先生のアドバイスをいただいて、皆さん、数点を生けていきましたが、なかなか美しくできました。
できたものから順に写真を撮らせて貰いましたので、ここでは、3回にわけて作品展をさせていただくことにします。お楽しみ下さい。
如何ですか? 最後は蝋梅にクリスマスローズ、そして白藪椿。ちょっと傾いた花器もすてきですね。
次回に続く。
サンガセミナー精進料理講座
去る1月12日に、妙心寺山内の東林院様にて、本年度のサンガセミナー最終回を開催いたしました。
午前中は、東林院住職の西川玄房師による精進料理講座。当初、募集定員16名の満員だったのですが、急に寒くなったからか、前日キャンセル連絡が相次ぎ、結果的には、12名での開催となりました。
今回は、精進料理では定番ともいってよい、「ごま豆腐」を中心に3品の料理を教えて頂きました。ただ、ごま豆腐はごまをすり鉢で摺るところから始めるわけで、少し手間が掛ります。暑い夏にはしたくないと先生の言葉。さぁ、無事にできるのでしょうか。
すり鉢でものを摺ったことがないという方もおられる中、この煎りごまがどう変身していきますか。これを摺って摺って、また摺って、味噌のようなペースト状になるまで摺っていただきます。
約30分もしますと、下記のようなペースト状にあいなります。ごまのいい匂いがしております。
ペースト状になったあとは、水を少しずつ加えながら混ぜ合わせていきます。そのあと、巾着袋にいれて漉しながら鍋に入れていきます。
鍋に入れたあと、葛と合わせながら、ゆっくりとかき混ぜていくと、だんだんと固まってくるのです。鍋の火加減が難しそうでしたが、なんとか、ごま豆腐らしくなってきました。
ある程度の堅さになってきたところで、タッパーウェアに流し込み、手早く形を整えます。その後、普通は3時間ほど風にさらして固めるのですが、今回は時間がないために、水につけていっきに冷ましました。
ほかのレシピ2品は、ぎんなんを生でむいて、たたきつぶし、フライパンでタレを付けて焼いてのりをつけて巻き上げた「ぎんなんの磯香り焼き」。これもぎんなんを生でむくのが一手間掛りますが、あとは割と簡単。ビールのアテに美味しそうです。
もう一つは、「なめこの大根おろし和え」。こちらは大根をおろすのと、ニンジンや水菜を短冊に切てなめことともに和えるだけなので、超簡単レシピです。
できあがったものを配膳して、庭の見える書院に運び、皆さんで召し上がっていただきます。
食事の前には、西川玄房和尚先導で、みんなで「食事五観文」をお唱えし、ご用意いただいた御飯とお味噌汁をそれぞれ器につけて、いただきます。
ご住職が作っていただいた品とあわせて、立派な精進料理膳となりました。参加者の皆さんも、自身で作られたものもふくめ、美味しいと大喜びでゆっくり召し上がっていただきました。
来年度のサンガセミナーでも、本精進料理講座を開催させていただく予定です。ご参加をお待ちしております。
2016 サンガセミナー第4回 「禅の庭講座 ―江戸時代初期の宮廷文化と禅の庭」
先週、今年度のサンガセミナー第4回となる「禅の庭講座 ―江戸時代初期の宮廷文化と禅の庭」を開催しました。講師はこの講座で毎年お願いしている京都造形芸術大学の町田香先生。
今回は、京都に遺る宮廷の庭としては珍しい、南禅寺禅センターでもある光雲寺様と、同じく南禅寺派の尼門跡である霊鑑寺様を訪ねました。
午後、光雲寺様で集合し、まずは住職である田中寛洲老師から光雲寺に遺る寺宝のご説明をいただきました。名だたるお公家様たちのお位牌や、台座に菊御紋と三つ葉葵紋の両方がある觀音菩薩像など、お公家様たちとご縁が深いお寺ならではの寺宝の数々でした。
その後、町田先生による約1時間の座学。御苑や離宮の庭を中心とした宮廷の庭園について詳しくご説明いただき、その中で禅寺にも遺る宮廷文化の庭として、この光雲寺と霊鑑寺の庭を実際に見ながらご説明をいただきました。
光雲寺は江戸期に諸堂が大きく荒れたため、庭も開創当時のものではなく、昭和になって小川治兵衛によって作庭されたものではありますが、寛政11年の『都林泉名勝図絵』に描かれている庭とよく似ていることが窺われました。
そのあと、光雲寺から哲学の道を北へ歩いて10分ほどのところにある霊鑑寺へ移動。こちらも光雲寺と同じく、通常は公開されていない寺院ですが、椿の時期、紅葉の時期には特別拝観をされているので、訪ねられた方もおられるかもしれませんね。
むした苔や、モミジが色づきかけている庭を観ていると、それまで晴れていた空から小雨が降り出してきました。おかげで少し苔が色を濃くしたようでした。
今年も11月になると霊鑑寺の特別拝観(京都市観光協会主催)もあるそうです。お出かけになってみては如何でしょうか。
次回のサンガセミナー第5回「掛け軸の扱い方講座」と「水墨画講座-秋を描く」へもご参加募集中です。
サンガセミナー 「掛け軸の扱い方講座」ご案内
来月開催されるサンガセミナー 第5回のご案内です。
「掛け軸の扱い方講座」という、少々マニアックな講座を行ないます。
大学で博物館学を修得されないと、ほぼ、こんな講座に出会う機会はないかと思います。
軸物を扱う事が多い僧侶の日常ですが、師匠に教えられたりしたらまだいい方で、案外、正式な扱い方を知らず、ぞんざいに扱ったりされていませんか?
禅文化研究所では、現在、全国の臨済黄檗寺院を対象にし、デジタルアーカイブス事業をすすめています。各地の寺院に眠る宝物什物のデジタルデータベースを作っていくために、許可を得たお寺に出向いて調書と写真を撮って整理していくのですが、とくに大変貴重な軸物を扱うときには、作業に熟練した学芸員や私たちであっても、調査に伺っている寺院ご住職に心配をおかけしないように充分に注意をして作業をしています。誤って折りを付けてしまっては大変な失態となってしまいます。
今回の「掛け軸の扱い方講座」は、このデジタルアーカイブス事業に協力していただいている、花園大学歴史博物館の学芸員である志水一行氏に、講師をお願いしています。
わかっているようでわかっていなかったことがあるかもしれません。この機会に、掛け軸の扱い方を正式にマスターしてみては如何でしょうか。
もちろん、僧侶に限らず、一般の方でも受講頂けます。
お申し込みはお早めにこちらから。
サンガセミナー 創作精進料理講座
去る10月18日、サンガセミナー第3回として、「創作精進料理講座 -この一皿が今の自分」を開催しました。募集人数16名様が満席で、キャンセル待ちが出るなか、長野県より創作野菜料理研究家の宮本しばにさんを講師にお招きしました。
今回は、土鍋でつくるベジタブルカレーの調理でした。
下の写真は講師の宮本しばにさん。
まずは生姜、カシューナッツをすり鉢ですりつぶします。その中に水、スパイス類を加え混ぜ合わせ、そして土鍋の登場です。土鍋には油とマスタードシード、クミンシードを入れ弱火でじっくりと火を通します。弱火の理由をしばにさんがご説明されている間にもスパイスの複雑濃厚な香りが五感を刺激し、しばにさんのお言葉がスッと頭に入っていきます。
基本的には意外なほど手の掛らない調理法。約2時間かけて調理は終了です。
できあがった、お料理を前に、会場をご提供頂いた花園禅塾の塾頭、羽賀浩規師に「食事五観文」の解説と読経をお願いし、そのあと皆さんで召し上がって頂きました。
今まで食べた事のない味だけどものすごく美味しいと好評。
会場では講師の著書を中心に販売。まだ書店では発売もされていない新刊は、すぐに売り切れてしまいました。
サンガセミナー 水墨画講座のごあんない
おはようございます。
11月10日(木)に開催を予定しております、サンガセミナー・水墨画講座のごあんないです。
今年も、昨年と同じく、水墨画家の平川功先生をお迎えし、初心者大歓迎の水墨画講座を開催させていただきます。
前回は、季節の花を描いてみました(詳細はこちら)。
私も実際に先生の講座を体験してみましたが、うまく描けたかどうかは別として、今まで美術館を訪れても、どうしても他の展示物のように感心を抱けなかった水墨画との距離が少し近くなったような気が致しました。
墨一色で描く奥深い世界、様々な技法、自分で描いてみないとわからない繊細な感覚。
1回の講座でうまく描けるようになろう!というようなハウツー講座ではありません(もちろん、初心者にもわかりやすく描き方のコツは教えていただけますが)。
今まで縁の無かった水墨画の世界へ入るきっかけとなったり、新しい気づきを得たり、長い間新しい御稽古ごとには取り組んでいなかった大人が、新しい事を学ぶときの喜びや感動を思い出せるような講座になるかと思います。
今回は季節がら、秋の実りをテーマとして描いてみたいと思っています。花、果物、実、色々な画材をご用意して皆さまのおこしをお待ち申し上げております。
お申込みはこちらからどうぞ。
日時:11月10日(木)13:00~15:00
受講料:4,000円
講師◆平川功
(ひらかわ・こう/水墨画家)
971年兵庫県宝塚市生まれ。1998年、愛知県立芸術大学大学院 美術研究科油画専攻 修士課程修了。1999年、個展(ギャラリー白/大阪・西天満)。
2002年より、水墨画家、岸野忠孝に師事。以後、水墨画を専門に描き続ける。
2007~2014:藤田美術館(大阪)展示ホールにて個展
2012~2014:光象展(グループ展)(国際奈良学セミナーハウス/奈良)
2014:岸野承(彫刻)、岸野寛(陶器)との三人展(Tor road Livings Gallery/神戸) 個展(gallery NOAH/東京・銀座)
平川先生関連記事
●季刊『禅文化』もくじのカット
●鏡板の松
サンガセミナー その他ごあんない
皆さまこんにちは。
まだまだ暑い日もありますが、空の高さや頬をなでる風には、まぎれもなく秋の気配を感じる頃となりました。
少し過ごしやすくなると、むくむくと何かを学びたい気持ちも湧いてくるものではないでしょうか?!
こちらでご案内させていただきました、サンガセミナー「創作精進料理講座」(講師・宮本しばにさん)は、既に何名様かキャンセル待ちをいただいております(今日のお写真は、夏にお邪魔しました宮本しばにさん宅近くの牧場です)。
近々、関西方面では、京都府南丹市にて、彼女によるお料理教室が開催されます(詳細はこちら)。
よろしければこちらもご検討なさってみてください。
10月26日(水)開催の禅の庭講座は、残り数名受付け可能です。さらに、11月には、秋の実りを描く水墨画講座・掛け軸の扱い方講座などを予定しております(詳しくはこちらから)。
皆さまのご参加、お待ち申し上げております。
サンガセミナー -香りを知る- ご報告
7月20日に、村田真彌子先生を講師に開催させていただきました、サンガセミナー -香りを知る- のご報告です。
女性の方に多くおこしいただく講座となるのかな……と思っていたのですが、予想に反して当日は和尚様がたの参加が多いセミナーとなりました。
少人数でしたので、先生を囲んで椅子席におかけいただき、皆さんのご意見を交えつつ、とっても和やかな学びの場となりました。
古来より祈りの場など、清浄に保つべき場所には必ず必要とされた香り。
実用的には、病から身を守る事にも使われてきました。
お釈迦様からイエス・キリスト、クレオパトラ、マリーアントワネットなど歴史上の人物と密接な香りの歴史や、改めて一休禅師の「香十徳」などについてもお話をうかがい、実際に、レモン・ブラックペパー・サンダルウッドの香りを体験し、それぞれの感想を伝えあい、香りと記憶の密接な事から、香りがどのように脳に働きかけるのかを教えていただき、それが医療に取り入れられている現実を知りました。
実際、アルツハイマーや認知症治療にも効果があるようで、そのようなデータを拝見しつつ、受講された皆さまは、ご自身の健康にも生かしていきたいと思われたのではないでしょうか。
お寺の庭にはびこってきたミントの使い方や、ペットのダニや虫刺され予防についてなどの具体的なご質問も出ておりました。
リラクゼーションにとどまらないその様々な効果から、何故昔から珍重されてきたのか、祈りや宗教とも密接なのか紐解く事ができたかと存じます。
個人的にもまたお話拝聴したいほどに楽しく興味深く、2時間があっという間でした。
*現在、10月以降のサンガセミナー、参加者募集中です。10月18日の創作精進料理講座は、定員に達しましたので、キャンセル待ちを受付け中です。 宜しくお願い申し上げます。
*16日(火)までお盆休みを頂戴します。ブログもお休みさせていただきますが、ご了承くださいませ。
サンガセミナー 傾聴の基本を学ぶ ご報告
先月、禅文化研究所の本年度サンガセミナー第2回で「傾聴講座―カウンセリング技法に学ぶ傾聴の本質と実際」と題して、花園大学学長の丹治先生に講義いただきました。主催者側ではありながら、興味を持って拝聴させていただきました。
以前、住職研修会にても「傾聴の基本」の講習を受けたのですが、その際に、非常に印象に残ったのは「ひたすら聴く」ということで、自らは話はしないということでした。しかし、僧侶として生きてきていると、どうも聴いているだけということに違和感を感じていたのでした。
しかし、今回の講座を聴いて、心理学の世界でいう「クライエント中心療法」という技法により、積極的傾聴ということがあることを知りました。
ここでは講座の内容を詳しく説明する事はしませんが、相手と同じ立場に立つことによって共感をしていくのが傾聴であり、学校や家庭などにおける教育という場合とは全く異なります。
講座を聴いている間に、では、宗門人である私たち僧侶は教育者の立場でいるべきなのか、傾聴者の立場でいるべきなのか、よくわからなくなってきたのです。お釈迦様や祖師の教えを元に、檀信徒の方々の前に立ってまがりなりにも説法しなければならない自分の立場もあります。そして、あるときは、一人訪ねてきたお悩みのある檀家さんに対して、傾聴者という立場をとらなければならない事もあります。
あるいは、自らも傾聴者に対してのクライアントになることもあることに気付きました。誰かに話を聞いて欲しいのですね。
説いて、説かれて、聴いて、聴かれて……。最終的には「自他不二」を実感した講座でありましたが、具体的な事例も教えて頂き、今まで以上に、傾聴者たるべきときは「相手の感情を思い図って共感をする」という大切な事を再認識するいい機会となりました。
受講者の方々からの感想もよく、もう少し実践的な事をしてみたいというご希望もありました。時間的なこともあり、今回はあまり実践をしてもらうことができませんでしたが、次回はそういったことも考慮して開講できればと思っています。
*サンガセミナー 今後開催の講座についてはこちらからどうぞ
サンガセミナー -禅の庭講座-
研究所で開催させていただいておりますサンガセミナーでは、一昨年より、京都造形芸術大学の町田香先生をお招きして、禅の庭に関する講座を開催して参りました。
1回目は、「禅の庭入門講座―室町・鎌倉編」、2回目には「禅の庭入門講座 -近世近代編-」と、時代を追って庭というものがどう変遷し、禅の庭が出現したのか…というところか、近世近代の庭までを一通り座学で学び、さらに現地に赴き庭園を拝観させていただきました。
3回目となる本講座では、公家と縁の深い禅寺に注目し、「禅の庭講座 ―江戸時代初期の宮廷文化と禅の庭」と題しまして、光雲寺さんと霊鑑寺さんに参拝させていただきます。
南禅寺派光雲寺は、ご存知東福門院様の菩提寺であります。東福門院様は、徳川秀忠の娘で、後に後水尾天皇の中宮となられた御方。
御所での説法を度々行なわれた一絲文守禅師に帰依されたことからも、京都中の禅寺で、東福門院様の寄進による建造物、庭、石、その他宝物などが見られますので、皆さまもこの御名に覚えがおありではないでしょうか。
宮中との繋がり強く、禅寺とはまたひと味違った赴きのある光雲寺。
今回は、ご住職の田中寛洲(かんじゅう)老師が、御自ら宝物についてもご説明くださるまたとない機会です。
そして、南禅寺派霊鑑寺は、後水尾天皇の皇女、宗澄女王(多利宮さま)がご開山。
明治維新まで皇室や摂関家などから入寺されたため、「鹿ケ谷比丘尼御所」「谷の御所」とも呼ばれ、地形を生かした瀟洒な庭園の雰囲気が尼門跡寺院らしく、特別公開時にしか参拝できません。
私自身、こちらほど雅なもみじの木は無いのではないかと思っています(大木なれど、葉が小さくなんともかわいらしいのです)。
光雲寺さんでの老師による宝物案内、町田香先生による座学に続き、両寺院の庭園拝観というスケジュールです。ご参加お待ち申し上げております。
お申込み・詳しくはこちらをご覧ください。
季刊『禅文化』 もくじのカット
季刊『禅文化』の扉のページには、いつも小さなカット(画)を添えています。
241号より、そのカットを、水墨画家の平川功(こう)先生にお願いしております。
夏号ということで、今号は蓮の画を…。 小さなカットですから、水墨画でバランス良く…となると色々工夫をしてくださったようで、このような静謐な雰囲気漂う扉ページとなり、喜んでおります。
平川先生には、昨年もサンガセミナーで水墨画講座をご担当いただきました。
今年度も、「秋を描こう」という副題で、水墨画講座をお願いしております。秋の花や秋の実りを描く事に挑戦です。
全く水墨画をされた事の無い方を対象にしておりますので(された事ある方、習っている方ももちろんどうぞ)、筆の運びから、墨の滲ませ方、濃淡のつけ方など、丁寧に指導していただけます。
墨の香りにつつまれ、集中しながら過ごすひとときは、大人になるとなかなか画を描く事のない者にとってはとても新鮮です(私も体験してみました)。
さらに、受講後は今まで「何故これが国宝なのだろう?重文なのだろう?いまいち難しい、わからない水墨画の世界…」と思っていた墨一色でありながら彩り豊かな世界が、少し近くなり、鑑賞する楽しみも増える事と存じます。
【詳細・お申込みはこちらからどうぞ】
11月10日(木)13時~15時
於:円町 法輪寺(達磨寺)
参加費:4千円
ちなみに同日の午前中(10時~12時)は、「掛け軸の扱い方講座」を開催します。わかっているようでわかっていない?!掛け軸の扱い。この機会に、きちんと学んでみませんか? あわせてご案内致します。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
*平川先生が、ご友人たちと本日より京都の美山にて、グループ展を開催されています(9/4まで)。
詳細はこちらからどうぞ。
サンガセミナー 「創作精進料理講座 ―この一皿が今の自分」
おはようございます。
次回サンガセミナーのごあんないです。
10月18日(火)に、「創作精進料理講座」を開催します。
講師としてお迎えするのは、宮本しばにさんです。
標高1650mの山の上のログハウスに住まわれるしばにさん(上写真はご自宅近くの牧場)。
お邪魔するたびに、美味しい野菜料理をいただき、ぐっすり眠り、リラックスしていると、下界(都会)に暮らしていたのではわからない、様々な気づきがやってくるような場所です。
「この一皿が今の自分」と仰います。どんなに美味しいレストランとも確かに違うその澄んだお料理のお味は、彼女の生活、彼女の今の全てが一皿に投影されているからなのでしょうか。
バジル入り卯の花のレシピ
1年365日、日に2~3回、私たちは“食べる”事をほぼ欠かしません。毎食に、その時の自分というものが否応無しに出るのです。
でも、「やらなければならないこと」ではなく、大人のおままごとだと思って創作を自由に楽しみ、大胆にかつ丁寧に、食材の良し悪しや、作る時の気分に左右されず、どんな状況でもそれを「よし」として料理に向かう。
“日々是好日”ということばを引用し、日々の料理への向き合い方を、しばにさんが本の中のエッセイで伝えてくれています。
弊所前所長・西村惠信先生が、ご著書の中で「禅はどこにでもころがっている」と仰っていましたが、自身の生活ではなかなか感じられないのが、それを一番に感じさせてくれた方です。
彼女が作る料理の味というのは、言葉で表現すればするほど虚しくなるほどですが、いつも、レシピを考える時や仕事をされている時の凜とした緊張感と、大自然に抱かれ暮らす弛緩の時、どちらも自在に楽しんでいらっしゃるように思えます。
世界のベジタリアン料理を実際に自らの舌で味わい、感じて来た彼女から、「お寺の精進料理」とはまた少し趣を変えた創作精進料理、そんな一皿と向き合ってみませんか?
ちなみに、レシピ本も何冊か出されていますが、その通り素直に作ると、自分の料理とは思えないようなびっくりな美味しさのお料理ができあがってしまうのです。
それも皆さまに体験していただきたいなと思います。
ご参加、お申込みはこちらからどうぞ。
皆さまにお目にかかれるのを心待ちにしております。どうぞ宜しくお願い致します。
【宮本しばに・プロフィール】
*創作野菜料理研究家
*studio 482+店主
1999年縲鰀2013年まで、料理教室「ワールドベジタリアン・クッキング」を開催。
東京、神戸、長野などで世界の野菜料理を教える。
2014年10月「studio482+」を立ち上げる。
「キッチンに立つ人のための’おいしい’食の道具」をコンセプトにキッチン雑貨の販売、料理教室、ワークショップ、料理レシピ開発、執筆活動を行っている(只今、すり鉢のレシピ本を執筆中。10月発売予定)。
2015年5月縲怎~シマ社の「みんなのミシマガジン」(ウェブマガジン)で「みんなのおむすび」連載中。「みんなのおむすび」はこちら。
著書
*焼き菓子レシピノート縲恬曹ネし・乳製品ひかえめのレシピ集縲怐@(旭屋出版)
*野菜の365日縲怩オばにさんちの食卓(旭屋出版)
*野菜のごちそう縲怩オばにさんちの食卓II (旭屋出版)
*ベジタリアンの美味しい食卓(自費出版)
サンガセミナー -傾聴講座-
先日はサンガセミナー【香りを知る】講座のご案内をさせていただきました。
本日は同日に開催する【傾聴講座】のご案内です。
僧侶の大きな役割の一つに、“人の話に耳を傾ける”という事があると思います。
悩んでいる人間も、ほんとうのところ、自分がどうしたいのかがわかっていたり、答えが出ていたりするもので、話しているうち、聴いてもらっているうちに解決する事も大いにあり得ます。
心理学者・河合隼雄先生の逸話としてなるほどと思いましたのが、深い悩みを持つ者が、先生と話しつつ一緒に御所(京都御苑)を散歩していただけで悩みが解決していたというもの。
“聴く力”とはいったい何なのでしょう。
聴く人自身の資質や人生経験なども大きく関わるのでしょうが、コツというのもあるのではないでしょうか。
今回は花園大学学長の丹治光浩先生におこしいただき、カウンセリング技法の一つとしての訊く技術、応える技術を通して傾聴の本質と日常生活への応用を学びたいと思います。
もちろん、僧侶のみならず一般の方もご参加くださいませ。
“聴く”といえば、職業関係なく、家族や同僚や恋人、友達との人間関係全てにおいて関わってくる事で、関係の無い人は存在しないくらいです。
御関心ある方は是非。
日時:7月20日(水) 10時~12時
場所:京都円町駅近く 法輪寺(だるま寺)
受講料:4,000円
*お申込みはこちらからお願い致します。
講師:丹治光浩◆(たんじ・みつひろ/花園大学学長)
1956年、兵庫県生まれ。浜松医科大学医学研究科修了後、国立療養所天竜病院、メンタルクリニックダダなどで児童精神科臨床に従事。2000年より花園 大学に奉職。助教授、教授を経て、2015年より現職。臨床心理士・医学博士。主著に『心理療法を終えるとき』(北大路書房)、『失敗から学ぶ心理臨床』 (星和書店)、『中学生・高校生・大学生のための自己理解ワーク』(ナカニシヤ出版)など。
*写真は雨上がりの京都御苑
サンガセミナー -香りを知る-
香りと人の関係には長い歴史があり、それぞれの国や文化により様々に育まれてきています。
お釈迦様は質素なお暮らしをなさいましたが、瞑想の時にはおしげもなく香木をくべられ、香りで死者を弔う事をお勧めになり、また実際にお釈迦様涅槃の折には膨大な白檀が使われたといいます。
この事から、香りに着目した講座を設ける事に致しました。
代替医療の一環として人の心身を癒す香り。祈りや清めの場に必ず存在する香り。
“香り”が私達にもたらすものとは一体何であって、何故そのような効果があるのでしょうか。
スパイスや香りの効能を日々のくらしに生かしておられる村田真彌子さんを講師にお迎えし、皆さまと共に学ばせていただく時間にしたいと思っております。
ご参加お待ち申し上げております。
日時:7月20日(水)13時~15時
場所:京都円町駅近く 法輪寺(だるま寺)
お申込みはこちらからどうぞ。
講師:村田真彌子
神奈川県横浜市生まれ、湘南育ち。予防医学、健康長寿の世界的なパイオニアである有川清康医師の随行秘書として、講演・セミナーで全国を巡る。ロンドンで アロマセラピーと出会い、同時に英国式カラーセラピーを学ぶ。東京にて東邦大学名誉教授・鳥居鎮夫氏、他各氏に習業。その後、エネルギー専門の新聞社に勤 務。記者、ライター、大学勤務を経て、現在EVERGREEN/とつきとおか主宰。
植物の恵みを補完的に取り入れられる自然療法に深い関心を寄せ、自らも日々の生活にその智慧を取り入れている。妊産婦ケアまで行えるアロマセラピストとして、産婦人科医と共に地域の補完療法に携わり11年目を迎える。
サンガセミナー お墓の法律講座 ご報告
先日のヨガ講座につづき、6月14日(火)に京都は円町の法輪寺(通称だるま寺)さんで開催させていただきました、「サンガセミナー お墓の法律-墓と葬送のゆくえを考え、寺院の役割を考える」講座につきましてご報告です。
今回は、墓や葬送のあり方が多種多様に変化してゆく昨今、正しい役割を果たせる寺院である為には、どのような事を知り、考え、対応してゆくべきかを、先生からのお話を聴き、参加者の皆さんに考えていただくような講座となりました。
どのような講座をお願いしましても、様々な事例や資料を念入りに頭に入れられご準備される田口誠道師(禅僧/行政書士)ならではの講座でした。
*これまでに、エンディングノート講座・寺院の活動と寺院規則と法律講座などをご担当いただいております。
そもそも、埋葬というのが始まったのはいつ頃からか……というお墓の歴史にはじまり、最近の埋葬にはどのような物があり(散骨・樹木葬・ゆうパック送骨など)、その中から裁判沙汰になったものにはどのような例があるのか、そしてその判決など、事細かに色々教えていただきました。
参加者の中には、今現在ご自身の周りで起きている問題などをご相談なさる方も数名見受けられました。
人々の悩み苦しみは、お釈迦様の時代から変わらぬと申しますならば、僧侶の役割も根底では変わらぬのだろう…とは思うのですが、とかく現代社会は何かにつけて複雑なようです。
*僧侶の研究会や研修会などで田口誠道師を講師にお招きしたいというご依頼ございましたら、研究所までお問い合わせください。
平成28年度サンガセミナー 今後のセミナーはこちらからご確認ください。
サンガセミナー 僧侶限定ヨガ講座 ご報告
6月14日(火)午前、今年度初となりますサンガセミナー、僧侶限定ヨガ講座を円町の法輪寺さん(達磨寺)をお借りして開催しました。
前日は大雨、当日は明け方に苔を湿らす程度の雨が降り、お庭の緑も潤い深く、またとない環境での時間となりました。
最初に、今回講師をお願いしました伊藤加奈子先生からお話がありました。
そもそも、ヨガのアーサナ全てが、最終的には“坐る”為にあり、また、アーサナとは、ヨガの聖典とされる、パタンジャリのヨガ・スートラによれば、「ゆったり、安定した姿勢」と定義されています。
様々なアーサナがありますが、この定義から、どのように取り組めば良いのかがわかります。
そして、アーサナ一つ一つに真摯に取り組んでゆくと、長時間同じ姿勢で安定して“坐る”ことができるようになるというわけです。
今回は、修行経験のある僧侶の方ばかりということで、既に坐る事には一般の人よりも理解と経験があるわけで、さらにそれを深める、あるいは、お寺での坐禅会の前にヨガを取り入れるきっかけとして、一度体験していただく為に、この講座を設けてみました。
チャイルドポーズ。休憩のポーズですが、なんでしょうか、僧侶のみなさんがこれをすると、三拝のようで……(すみません)。
約2時間。たっぷりと身体を動かし、緊張と弛緩を繰り返し、酸素と血液が体中を巡る感覚を得て、最後にはシャバアーサナ(死体のポーズ)を。
やはり、身体と呼吸に意識を向けた後は、お庭の緑もさらに輝いて見えるのでした。
アンケートからも、皆さま充実した時間となられたようです。
ご参加いただき、誠にありがとうございました。
明日は午後からのお墓の法律講座について、ご報告致します。
その他の講座、受付け中です。
7月には傾聴講座と、仏教とも関わりの深い香りについてを学ぶ講座を予定しております。
詳しくはこちらからどうぞ。
僧侶限定ヨガ講座・お墓の法律講座のおしらせ
おはようございます。
遠諱事業の一環、京都国立博物館の展覧会と、禅寺一斉拝観が終わり、少し落ち着きましたところで、今度は先日より度々ごあんないしております、サンガセミナーにつきまして。
僧侶の皆さんの技能や知識向上という目的、また、禅に関心ある一般の方におこしいただけるような講座を開催しております。まずは6月開催予定の講座をごあんないします。
6月14日(火)
○僧侶限定ヨガ講座10時~12時
○お墓の法律講座13時~15時
受講料 各4,000円
【僧侶限定ヨガ講座】 講師・伊藤加奈子
お寺でのヨガ教室も盛んになっている昨今。
お釈迦様もヨガを実践されていたとされ、数多くあるアーサナ(ポーズ)は、最終的には全てが坐る為にあると言われています。
第一生命経済研究所の調査によると、2013年時点での日本のヨガ人口は100万人を超えたとされ、国連が国際ヨガデーをも制定。このインドの智慧の拡がりは爆発的と言え、坐に重きを置く禅宗においても無視できない存在となっています。
爆発的に拡がると、同時に、教える者の資質も問う必要があると思います。
今回は、研究所職員が師事する素晴らしい講師をお迎えし、ヨガの世界に触れていただければと思っております。
修行で坐禅をされてこられた和尚様方には、特に、様々な気づきが訪れやすい事と存じます。
心と身体と呼吸の相関性に気づきを得られる講座にしたいと思っておりますので、是非体感しにいらしてみてください。
*写真のようなアーサナはいたしません。こういったポーズのみがヨガではありません。初心者、未経験の方を対象に想定していますので、ご安心下さい。
先生の美しく安定感あるアーサナをご紹介したまでですのでご安心ください。
【お墓の法律-墓と葬送のゆくえを考え、寺院の役割を考える】
講師・田口誠道(臨済宗僧侶・行政書士)
墓じまい・永代供養墓・樹木葬・海洋散骨・ゆうパック送骨など、お墓への考え方は変化をしています。
墓じまいでは、無縁墓と判断した管理者側(寺院)が墓 地埋葬法施行規則に従い許可を得て改葬したにもかかわらず、多額の賠償を命令された例もありました。
この事例から、お墓の様々な問題に関係する法律は墓地 埋葬法だけではなく、民法をはじめとする多方向からの検討が必要であることが解ります。
また、「遺骨は誰のものか?」「宗旨が変わっても従来の寺 院墓地に埋葬できるか?」「お墓の承継者を調べる方法は?」「霊園管理規則と寺院規則の関係は?」など、いくつかの疑問を関係法令とともに確認し、これか らの葬送のゆくえと寺院の役割、いかにして仏教の素晴らしさを伝えるかを皆様とご一緒に考えてみたいと思います。
この講座は僧侶限定ではありません。実際に、行政書士の方なども受講なさいます。
お墓の法律について学びたい方の為の講座です。
皆さまのご参加、お待ち申し上げております。
お申込みはこちらからどうぞ。
お電話でも受け付けております。
禅文化研究所 075-811-5189075-811-5189
どうぞよろしくお願い申し上げます。
「水墨画を描いてみよう」 於・北鎌倉 東慶寺
皆さまおはようございます。本日はごあんないです。
私どものサンガセミナーで、昨年から水墨画講座をご担当いただいている平川功先生。
本年も秋に講座を予定しておりますが、近く6月、北鎌倉は東慶寺さんにおいてワークショップ「水墨画を描いてみよう」が開催されます。
◆6月3日(金)13時~15時 ◆4日(土)10時~12時
於:東慶寺 書院
お申込み、お問い合わせなど詳細はこちらからどうぞ。
これは、「二人の和紙展」と題して開催される紙漉職人・井谷伸次さんと、江戸経師職人・鈴木光典さんのお仕事をご紹介する企画展のワークショップです。
全く描いた事の無い方も大丈夫です。筆の扱いから濃淡のつけ方、コツなどを教わります。
この日は、井谷さんが漉かれる奥出雲の斐伊川和紙に、東慶寺さんに咲く花を描くのだとか。
この季節の境内は、花菖蒲に紫陽花、八重のどくだみにイワタバコ等の花でにぎわいますが、とりわけ楽しみなのが本堂裏の岩肌一面に咲くイワガラミです。ちょうど6月1日から12日まで公開されるとか。
詳細ご確認の上、あわせて是非ご参拝ください。
*お写真はイワタバコです。
*平川先生が描かれた鏡板の松
季刊『禅文化』241号からは、もくじのカットもお願いしております。お楽しみに!
サンガセミナーのごあんない
皆さまおはようございます。
今年度のサンガセミナー、受付開始させていただいております。
全て京都での開催です。
6月14日(火)
○僧侶限定ヨガ講座
○お墓の法律-墓と葬送のゆくえを考え、寺院の役割を考える
7月20日(水)
○傾聴講座
○香りを知る
10月18日(火)
○創作精進料理講座 -この一皿が今の自分
10月26日(水)
○禅の庭講座 -江戸時代初期の宮廷文化と禅の庭
11月10日(木)
○掛け軸の扱い方講座
○水墨画講座-秋を描く
2017年1月12日(木)
○精進料理講座
○日々の花講座
パンフレットご希望の方にはお送りさせていただきます。
先のお日にちの講座も、人気のものはどんどんご予約いただいておりますので、
気になる講座がございましたら、お早めにどうぞ。
詳しくはこちらのページをご覧ください。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
*写真は、水墨画講座の平川功先生による画です。
平成28年度 サンガセミナーのごあんない
ごあんないが大変遅くなってしまいましたが、今年度の実践講座サンガセミナーの内容を、本日よりホームページにてご紹介させていただいております。
水墨画講座 画・平川功先生
ざっと、下記のような講座を設けさせていただきました。御関心おありの講座、ございますでしょうか。
これまでにご参加いただきました皆さまのアンケートを参考にさせていただいたり、担当の私自身が、上司たち(僧侶)と相談の上、こういう事を学べたら…と思えるような講座を考えてみました。
6月14日(火)
○僧侶限定ヨガ講座 【講師:伊藤加奈子】
○お墓の法律-墓と葬送のゆくえを考え、寺院の役割を考える 【講師:田口誠道】
7月20日(水)
○傾聴講座 ―カウンセリング技法に学ぶ傾聴の本質と実際 【講師:丹治光浩】
○香りを知る 【講師:村田真彌子】
10月18日(火)
○創作精進料理講座 -この一皿が今の自分 【講師:宮本しばに】
10月26日(水)
○禅の庭講座 ―江戸時代初期の宮廷文化と禅の庭 【講師:町田香】
11月10日(木)
○掛け軸の扱い方講座 【講師:志水一行】
○水墨画講座-秋を描く 【講師:平川功】
2017年1月12日(木)
○精進料理講座 【講師:西川玄房】
○日々の花講座 【講師:雨宮ゆか】
日々の花講座 花・雨宮ゆか先生
詳しい内容は、下記をご参照くださいませ。お申込みは、下記ページの下部にお申込みフォームへのリンクがございます。
実践講座「サンガセミナー京都講座」 平成28年度
皆様のご参加、お待ち申し上げております。どうぞよろしおくお願い致します。
今年度のサンガセミナーにつきまして
皆さまおはようございます。
遠諱関連のごあんないが多くなっておりますが、本日は禅文化研究所からのご案内です。
平成25年度より開催致しておりますサンガセミナー。
今年度は10講座を設けまして、現在パンフレットを鋭意作成中。近々ネット上でもご案内させていただきたいと考えております。
本日は第1回目の講座を少しご紹介。
お日にちは6月14日(火/友引)。迫ってきております……。
この日は僧侶限定の講座を2つ(先にご予定に入れておいていただきたく)。
ヨガ講座と、お墓についての法律の講座です。
【僧侶限定ヨガ講座】
ヨガにつきましては、私の師匠・伊藤加奈子先生におこしいただきまして、法輪寺(だるま寺)さんをお借りし、上写真のお庭前でアーサナ(ヨガのポーズ)に取り組んでいただこうと考えております。
お釈迦様もなさっていたと伝わるヨガ。御関心をお持ちの方は多いと思うのですが、なかなか町の教室に体験レッスンには行きづらいかと存じます。
私が初めて先生にヨガを教わった時は、帰り道に通り抜けた京都御苑の木々がいつもとは違って、より一層キラキラ輝いて見えて、目の前の霧が晴れたような心地がしたものです。
さらに、「あれ、ここも私の一部分だったのだ…」などと、当たり前すぎて普段意識しない身体の一部分に、呼吸をしながら意識を向けるという事の新鮮さに、感動を覚えたものです。今も記憶に新しい、印象深かった初めてのレッスン。
私自身、修行をされてこられた僧侶の方々が、一回のレッスンで得られる感覚や気づきというものに関心があります。
老師方にも、一生坐り続けたい…と、ヨガをなさっている方々がいらっしゃいます。
ヨガが初めてという方大歓迎です(もちろん、素晴らしい先生におこしいただきますので、経験者も歓迎致します)。
心と身体の相関を深くとらえて「坐」にゆきついたインドの叡知を垣間見てはみませんか?
【お墓の法律 -墓と葬送のゆくえを考え、寺院の役割を考える】
こちらは、おなじみ行政書士でもあられる田口誠道師(臨済宗妙心寺派・長昌寺住職)をお招きしての開催。
核家族化が進み、永代供養を望む人が増える昨今。
避けては通れぬお墓の問題について、また、お墓の問題と切り離せない葬送の問題について、法律上のあれこれを教わりつつも、そこから、今後の寺院、僧侶が、どのように墓や葬送の問題と向き合ってゆき、皆さまに仏教の素晴らしさを伝えられるかという可能性を探る機会としたいと思います。
ある日のご講演で、臨済僧堂の阿倍宗徹老師が、「葬式仏教、葬式坊主などといわれるが、葬式坊主なら葬式坊主でいいではないか。しっかりと葬式をしてさしあげる坊主になればいいのだ」というようなことを仰ったことがあります。
しっかりと葬式をする、お経を唱える、供養をするという事は、なまなかな事ではできないのだと思うのです。
在家の者は、お経の意味や儀式の意義などがわからずとも、きちんと見ているものです。
身近な人の死にどのように向き合うのか、そこから何を学ぶのか、墓や葬儀の事を通して仏教の智慧を伝えられる事もあろうかと存じます。
6月14日、この2つの講座は僧侶の方限定の講座です。
その後は一般在家の方にもご参加いただけるような講座も設けております。
ご参加、お待ち申し上げております。
大分サンガセミナー ―涅槃図お絵解き講座―
昨日の我が上司が、ご自坊の涅槃会にも少し触れられていましたが、今年度は妙心寺微笑殿をお借りしての涅槃図お絵解き講座、さらに、禅文化研究所理事長・佐々木道一老師がご住職でもあらせられる、大分は萬壽僧堂でも、涅槃図お絵解き講座を開催させていただきました。
講師の先生はもちろん、岡澤恭子先生。
お人柄の素晴らしさに、ご一緒させていただき胸あたたまるものがあるのですが、お釈迦様のご生誕から涅槃についてを語られる際の、「まさにお絵解きこそ先生の人生の使命に違いない……」とはっきりこちらもわかるような見事なお話ぶりに、すっかり大ファンになっている私です。何度でも拝聴したいのです(私は毎度同じところで感極まって涙します)。
さて、萬壽僧堂に到着しますと、萬壽僧堂出身の和尚様方が既に全ての準備を調えておいてくださいました。なんと、萬壽寺蔵を含め、近隣のお寺の立派な涅槃図が方丈に3幅も!!!!!圧巻です。
どの涅槃図もとても素晴らしいのですが、やはりそれぞれに特長があり、そんなところも先生にお話いただき、皆様興味津々のご様子でした。
既に京都で2回、そして大分で開催させていただきましたが、またどちらかの禅宗寺院にて、開催させていただければと存じます。
その際には皆様是非ご参集くださいませ。絵の細部にいたるまで、様々な意味や思い、願いが込められた涅槃図の事、お知りいただければと存じます。
臨黄ネットのWEB版絵解き涅槃図もどうぞご覧ください。
サンガセミナー ―引導法語講座・涅槃図お絵解き講座―
京都にて、2月4日木曜日、今年度最後となりますサンガセミナー。
まずは午前中、研究所の能仁晃道を講師に引導法語講座を開催させていただきました。
この度の講座では、漢文の基本である返り点などの文法についてや、漢詩の基本中の基本である押韻についても丁寧に説明されました。
さらに、通韻という方法があることも解説され、受講者の中からはその点についてのご質問も活発になされました。
多くの方は、弊所発刊の『引導法語大全』をお持ちいただいているようでした。
来年度は戒名の作り方など、より実践的なものにしようかという計画も出ております。
そして午後からのこの写真で、今回、100畳以上もある微妙殿をお借りしたワケをおわかりいただけるかと…。
涅槃会の際に禅堂に掛けられ、法要が行なわれるわけでありますが、その際にしかお目見えしない、妙心寺蔵の“涅槃図”をお借りする事ができたからなのでした。
巨大な涅槃図…もちろん、大本山妙心寺といえども、掛かる床がありません。そこで、微妙殿の天井近くから…。
どのくらいの大きさかご想像いただけますか?
講師の岡澤恭子先生は、この涅槃図をご覧になられ、「何よりも品格をまず感じます…」と仰いました。
さもありなん……。このように(2月15日をご覧ください・下記写真は妙心寺ブログより)、毎年毎年繰り返し祈りの場で掛けられてきたお軸です。何かこう、宿るものがあるのでしょう。
今回は、将来お坊さんになるであろう花園禅塾の皆さん(大学生ですが、寄宿舎にて共同生活を行なわれています)にもおこしいただけました。
将来、ご自身のお寺の涅槃図を前に、檀家さんや信者さんにお釈迦様の涅槃を語る際、この日の事を思い出してくださると嬉しいですね。
私自身は二度目のお絵解き拝聴で、昨年の感動にプラスしまして、知識面でもさらに深める事ができたように思います。
そしてやはり、お釈迦様が涅槃に入られる(お亡くなりになる)時のアーナンダ(お釈迦様の身の回りのお世話をしていた弟子です)の悲痛な叫びに涙し、ご子息ラーフラ(お釈迦様はご結婚され、ご子息が一人いらっしゃいました。後に出家しお釈迦様の弟子でありました)を呼び寄せ、話しかける父子の姿に、涙するのでした。
またどちらかで、岡澤先生におこしいただき、涅槃図お絵解き講座の機会を設ける事ができれば…と思っております。
涅槃図お絵解き講座 於:萬壽寺本堂 のごあんない
12月にも一度ご案内させていただきましたが、再度ご案内させていただきます。
来年の2月5日(金)に、禅文化研究所の理事長でもある佐々木道一老師が住職をなさっている大分の僧堂、萬壽寺さんにて、サンガセミナー大分「涅槃図お絵解き講座」を開催させていただきます。
昨年京都で開催したお絵解き講座の様子
より一層禅宗寺院に親しんでいただきたい、仏教の事を知っていただきたいとの理事長のお考えから、先着200名様をご招待させていただきます。
申込み不要、13時半より受付開始させていただきます。
雲水たちが修行する道場である事から普段は拝観も不可能な寺院ですが、臨済宗の修行道場の空気を感じていただき、また、萬壽寺蔵の涅槃図を前に、お釈迦様のご生涯を皆で追ってみませんか?
紅葉の萬壽寺
お絵解きとは不思議なもので、前にするのは涅槃図のみであるにも関わらず、お話を聴いていると、ヒマラヤ山脈がみえてきたり、まさに自身がお釈迦様について修行していた一人、もしくはお釈迦様を慕い、その時代を生きていた者のように、お釈迦様を身近に感じてくるのです。
是非とも皆様にもこのご体験を!と願っています。
お目にかかれますのを心待ちにしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
詳しくはこちらからどうぞ。
京都では、前日の2月4日に、妙心寺様の涅槃図(巨大です!)をお借りして、妙心寺微妙殿にて「涅槃図お絵解き講座」を開催します。こちらは無料講座ではありませんが、お近くの方にオススメします。
是非お集まりくださいませ。
お申込みははこちらからどうぞ。
涅槃図お絵解き講座 於:萬壽寺本堂 のごあんない
来年の2月5日(金)に、禅文化研究所の理事長でもある佐々木道一老師が住職をなさっている大分の僧堂、萬壽寺さんにて、サンガセミナー大分「涅槃図お絵解き講座」を開催させていただきます。
昨年京都で開催したお絵解き講座の様子
より一層禅宗寺院に親しんでいただきたい、仏教の事を知っていただきたいとの理事長のお考えから、先着200名様をご招待させていただきます。
申込み不要、13時半より受付開始させていただきます。
雲水たちが修行する道場である事から普段は拝観も不可能な寺院ですが、臨済宗の修行道場の空気を感じていただき、また、萬壽寺蔵の涅槃図を前に、お釈迦様のご生涯を皆で追ってみませんか?
紅葉の萬壽寺
お絵解きとは不思議なもので、前にするのは涅槃図のみであるにも関わらず、お話を聴いていると、ヒマラヤ山脈がみえてきたり、まさに自身がお釈迦様について修行していた一人、もしくはお釈迦様を慕い、その時代を生きていた者のように、お釈迦様を身近に感じてくるのです。
是非とも皆様にもこのご体験を!と願っています。
お目にかかれますのを心待ちにしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
詳しくはこちらからどうぞ。
京都では、全日の2月4日に、妙心寺様の涅槃図(巨大です!)をお借りして、妙心寺微妙殿にて「涅槃図お絵解き講座」を開催します。こちらは無料講座ではありませんが、お近くの方にオススメします。
是非お集まりくださいませ。
お申込みははこちらからどうぞ。
サンガセミナー 最終講座のごあんない
おはようございます。
本日は、来年2月に開催されるサンガセミナー最終講座のごあんないです。
最終回は特別にお願いしまして、妙心寺さんの微妙殿をお借りしての開催です(その理由は読んでいっていただくとおわかりになります)。
まず1つめは、僧侶向けの講座、【引導法語講座】です。
弊所発行の『引導法語大全』の編集に全面的に関わり、数多くの訓読本を刊行している能仁晃道(禅文化研究所職員)を講師として、禅僧にとって避けて通る事はできない引導法語の作成において、四六駢儷文と平仄をふまえた基本を教わる講座です。
そして2つめ、これは是非とも宗派問わず僧侶の方にも、そして一般在家の方にもおこしいただきたい講座、【涅槃図お絵解き講座】です。
お釈迦様の一生、そして最期の時(涅槃に入られるご様子)を、涅槃図という一枚の画を前に、お話いただくお絵解き講座。
*上の写真は昨年の講座。法輪寺(だるま寺)さまで開催させていただいた時のものです。
昨年も開催し、私も臨場感溢れるそのお話にいたく感銘を受けたのでありますが、今年は違うお寺で…ということで、なんと大本山妙心寺所蔵の涅槃図(巨大です!)でお絵解きをさせていただく事となりました。
妙心寺の涅槃会では、仏殿に掛けられ、普段拝する事のできない涅槃図。そんな涅槃図の掛かるお部屋がなかなか無い…ということで、微妙殿での開催となりました。
みなさま是非おでかけくださいますよう、宜しくお願い申し上げます。
お申込みはこちらからどうぞ。
花と向き合う事
こちらのブログでもご案内させていただいておりました、日々花主宰 雨宮ゆか先生の京都での“日々花 講座”。
今回も皆さまおそらく、脇目もふらず、いつに無い?!(私の場合は)集中力で、あっという間の1時間半のお稽古であった事と存じます。
私自身はこの日は怒涛のスケジュールであったためか、それとも近頃の自分自身そのものなのか、いまいちうまく花を生かしてあげる事ができず、いつもなら「あのお花とあのお花を生けよう!」とすぐに決めるのが、迷って迷って…最後まで迷いまくっておりました。
我ながら「どうしたんだろう?」とも思いましたが、「そういう日も、あってもいいな、あるのだよなぁ…」と思った次第。
ほんとうに、自分と向き合うようなお花の時間でした。
また研究所の来年度のサンガセミナーでも先生にお越し頂き、しばし花と向き合う時間を禅寺にてもちたいと願っております。
ご関心おありの皆様、その際にはお目にかかれますように。
秋もそろそろ終わりを告げはじめ、冬の扉が開く事を感じさせる草木。四季ある国の素晴らしさ、有り方さをごく身近に感じられるひとときでした。
サンガセミナー 2015年 禅の庭入門講座 -近世近代編-
午前中は大徳寺本坊をお借りしての座学
11月9日(月)、サンガセミナー追加講座としまして、町田香先生(京都造形芸術大学 日本庭園・歴史遺産研究センター研究員)を講師にお迎えし、禅の庭入門講座ー近世・近代編ーを開催させていただきました。
大徳寺方丈庭園を前に先生からの解説が
これは、昨年度に開催した、-室町・鎌倉編-に続くものとして開講。
昨年は、なんと飛鳥時代からどのように庭が変化していき、禅の庭というものが出現したのか、そして禅の庭の初期の庭についてを学びましたが、今回はそれに続いて、江戸時代や、近代の庭への変遷を学びました。
大徳寺塔頭 高桐院にて
時代の流れとともに、大いにその気風を取り込んで表現される庭。そして、歴代のご住職によっても姿を変えてゆく庭。変化してゆくからこそとらえ方も難しいわけですが、それでも変化してゆくからこそ面白いのだなぁと感じました。
庭の解釈も、もちろん専門家の方々がされる解釈はそれなりの研究結果であるからごもっともとして、観る人それぞれの解釈があっても良いのだ思えました。机上の学びは学びとして、それを知った上で自身の感じるところが尊いのだと思えました。
東福寺 大方丈無價室をお借りして
今回、追加講座という事で急遽参加者を募りましたが、満員御礼。定員が埋まるご予約をいただきました。
お庭に関心のある方がとても多いようですので、また来年度も何かテーマを考えたり、京都以外の場所での講座を設けられたらなと思っております。
なかなかに慣れぬご案内で、皆様にはご迷惑もおかけしましたが、ご協力ご理解ありがとうございました。
またお目にかかれますように!
2015 秋の大徳寺 特別公開情報
11月9日(月)に開催予定の、サンガセミナー【禅の庭入門講座 近世・近代編】の打ち合わせで、大徳寺本坊にお邪魔しておりました。
ありがたい事に、普段拝観もしていらっしゃらない本坊にて、午前中の講義を行なわせていただける事になりました(総長さんのご好意で、方丈前庭園も拝観させていただけます!)。
サンガセミナーを開催しますと、アンケートにて、「セミナールームのようなところで椅子が良い」というご意見をいただくのですが(逆にお寺が良いというご意見も、もちろんあります)、大徳寺さんは事務所でも椅子は使っていらっしゃいません。
確かに、お膝や御御足が痛くてしんどいかな・・・と、気にかかるのですが、古く趣ある寺社建築の畳の一室で、まるで寺子屋のように学びの時間を過ごすのも良いかな・・・とも思うわけです。
特にお庭やお寺がお好きな方にはこの大徳寺さんの本坊、素晴らしい環境ですので、ご参加の皆様はお楽しみになさっていてください(あと数名でしたらまだ今からでもお申込み受け付けております)。
ちなみに、現在、大徳寺山内の塔頭のうち、普段公開されていない黄梅院さん、興臨院さん、総見院さんが特別公開中です。 紅葉も先の方がほんのり染まり始めていました。是非ご参拝なさってみてください。
11/9(月)開催 サンガセミナー 禅の庭入門講座のごあんない
昨年(上写真/天龍寺)は、【禅の庭入門講座 -室町・鎌倉編】を開催させていただき、多くの皆様と、日本における庭の歴史や、禅の庭についての学びを深めさせていただきました。
室町・鎌倉編ということで、このような開催内容となりましたが、本年はこれに続きまして、【禅の庭入門講座 ―近世・近代編】を開催させていただく事となりました。
前回の講座を受けられた方はもちろんの事、そうでない方もご受講いただけます。
内容は下記のとおり。皆様のご参加、お待ち申し上げております。
【禅の庭入門講座 -近世・近代編】
日 :11月9日(月)
時間:9:45~15:45
受講料:10,000円
*受講料には、昼食代と移動費用を含みます。
講師◆町田香
(まちだ・かおり/京都造形芸術大学 日本庭園・歴史遺産研究センター研究員)
北海道大学工学部建築工学科卒業。
京都造形芸術大学大学院芸術研究科博士後期課程修了。
博士(学術)。
○『別冊太陽 栄西と臨済禅』禅の庭 執筆
○季刊『禅文化』223号~226号 禅の庭について、4回に亘り連載
○共著に『すぐわかる日本庭園の見方』 等
前回の禅の庭入門講座-鎌倉・室町編の続編として、近世・近代編を開催いたします。
江戸時代に入ると、室町時代の枯山水とはまた異なったさまざまな姿の禅の庭が登場します。そして、近代になると芸術作品としての禅の庭も造形され、禅の庭は新たな展開を迎えます。
そんな、近世・近代の禅の庭について、午前中は座学にて講義形式、午後には実際に現地を見学する事により学びを深めたいと思います。
〈近世-大徳寺高桐院庭園〉
千利休によって侘茶が大成される過程で、新たな庭園様式として露地が誕生します。茶の湯と結びついた禅寺では、露地をともなう禅の庭が流行します。江戸時代の大名・茶人として名高い細川三斎が父・幽斎の菩提寺として創建した大徳寺高桐院は、江戸時代の禅の庭の代表的存在です。
〈近代-東福寺方丈庭園〉
重森三玲は庭園の芸術性を主張しました。東福寺方丈八相庭は、禅宗寺院の伝統に学びつつも、現代の庭園としての「永遠のモダン」という願いが込められているとされます。
【スケジュール】
09:30 臨済宗大本山・大徳寺本坊にて受付
*普段は拝観謝絶となっておりますが、門をくぐって入って来てください。
09:45~11:15 座学で講義(大徳寺本坊)
11:30~12:45 昼食(泉仙大慈院店)・移動
13:00~13:45 大徳寺高桐院庭園参拝
13:45~14:30 移動
14:30~15:45 東福寺方丈庭園参拝
お申込みは、こちらからどうぞ。
第3回サンガセミナー 受講者募集中!
おはようございます。
10月1日(木)開催! 第3回目となりますサンガセミナーの日が近づいてきております。
第3回目は、サンガセミナーでも初の試み、禅の歴史についての講座を下記のとおり2講座設けてみました。
【禅の祖師・達磨大師とは?! -日本の達磨伝説より-】
禅文化研究所発刊の『日本にのこる達磨伝説』著者、藤田琢司(禅文化研究所所員)による講座。
日本では、坐禅姿を模した置物“だるまさん”になり、誰もが知る存在。宗派を越えて縁起物として広く親しまれています。
その“だるまさん”が、インドから中国へと渡り、中国にて禅宗の開祖となった“達磨大師”の事であるとご存知でしょうか。
実は、日本に「達磨が来た!?」と の伝説が数多く存在します。各地に残る伝説資料をもとに、「ダルマ、達磨、だるま」とは一体何者なのか?!を紐解いてみたいと思います。
【禅の歴史講座-元末中国文人と南北朝時代禅僧の交流-】
新進気鋭の学者、国際日本文化研究センター准教授・榎本渉先生の講座です。
中世には多くの禅僧が中国に渡り、特に14世紀、元代はその全盛期でした。また中国の禅僧もたびたび来日し、日本の禅寺で指導的地位にありました。一方であまり知られていませんが、元代になると日本僧はより広く、俗人の文人士大夫とも交流を持つようになります。
本講座では元末に来日し禅僧と交友を持った陸仁という文人を主に取り上げ、日本僧の活動の広がりや中国の情勢を確認しつつ、その来日の背景を探ってみます。日元文化交流における禅宗の重要性を知る一つの素材となれば幸いです。
知っているようで知らなかった事を知り、新たな発見を見出せる講座かと存じます。
講師のお二人はまさに歩く辞書的存在!様々な質問を投げかけてみてください。興味深いおこたえがいただけるかと存じます。
是非ご参加くださいませ。お申込みはこちらからどうぞ。
サンガセミナー 2015年第2回 実践書道講座
おはようございます。
7月24日(金)、法輪寺様(通称だるま寺)をお借りして、今年度2回目となるサンガセミナー。
午前中は水墨画講座、午後からは“実践書道講座”と題しまして、僧侶方向けの講座を開催致しました。
受講者に大奉書をお配りし、各種の金封表書きから三種類を選んで書いていただいたり、拜表の練習もし、講師からどのように書くとバランスよく見えるかなどを個々にご教示いただきました。
講師の長谷川先生は、事前に受講者それぞれの寺名や氏名のお手本まで用意いただいていました。
2時間ではもう少し時間が物足りないご様子でしたが、また次回の声もありました。その節には是非ご参加ください。
さて次回のサンガセミナーはこちら、「禅の祖師・達磨大師とは?! -日本の達磨伝説より-」と、「禅の歴史講座 -元末中国文人と南北朝時代禅僧の交流-」。今からでも申し込み可能です。
サンガセミナー 2015年第2回 水墨画講座
ちょうど一週間前の7月24日(金)、今年度2回目となるサンガセミナーを開催致しました。
今回は法輪寺(だるま寺)さんを会場に、まずは午前中に水墨画講座です。
鏡板の松のお話でもご紹介しました、水墨画家の平川功先生がこの日の講師。
2時間でどこまでできるか?!と、楽しみでもあり、少し不安でもありましたが、さすがはお教室をいくつか開催されている先生。
筆の持ち方から構え方、墨を磨るところから始めるその精神。基本となるべき事+水墨画を描く時の心の持ちようまで幅広くお話いただき、墨を磨りながら先生のご説明を拝聴。
その後は、磨った墨に水を足して筆ならしを始めます。紙と墨の相性、色、にじみなどを確認してから、上の「花を描く」を参考に、少し描いてみたり・・・。
そしてこの日は、それぞれの机に一輪挿しに入った花を描いていただこうと、お花も用意しておりました。
お好きなお花を選んでいただき、後ろから拝見していても皆様はとても真剣で、たとえるなら、坐禅をしている時のような気が漂っていました。
講師の先生も、僧侶の方が多いせいか、集中力が半端なくすごいと驚いていらっしゃいました。
上手に木槿の花を描かれた生徒さん。先生が少し濃い所を作ると良いですよ、、、と、少し描き足すとまた全体が引き締まって見違えるよう。
先生は生徒みなさんのところをまわられ、それぞれにコツを伝授してくださっていました。
2時間では足りない!もっと描いていたかった!とのお声もあり、来年度は秋の実などを描く水墨画講座も良いなぁ・・・もう少し時間を増やそうか・・・などと主催者側も考えております。
それにしましても、皆様ほとんどの方が初めての水墨画とのことでしたが、とてもお上手なのにびっくりでした。普段から筆に慣れ親しんでいる方が多かったせいでしょうか。
私も後でこっそりやってみましたが、なかなかに難しく辟易しながらも、のめり込んでゆくのがわかる心地が致しました。
ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。是非ともさらに練習を重ねていただき、いつか研究所にお葉書いただけましたら幸いです。
*次回は10月1日に第3回サンガセミナーを開催予定。禅の祖師、達磨大師についてを知る講座、さらに、元末の中国文人と南北朝時代の禅僧の交流についてを学びます。
是非ご参加くださいませ! 詳細はこちら。
鏡板の松 -水墨画家・平川功-
水墨画家である友人が、とある方からの依頼でご自宅にある能舞台に松を描きました。
この依頼が来てからというもの、彼は様々な能舞台の松をファイリングしたものを持ち歩き、仲間達でそれを見させてもらったり、展覧会で地方に行った際にも、寺社に参拝すれば一人ずっと松を眺め、松と対峙してきていました。
私もお能は好きで度々観にでかけますが、やはり松は神の依り代とも言える象徴的なもの。
鏡板の松が舞台で如何に重要であるかは言うまでもなく、「個人のご自宅の稽古場とはいえ、施主の気に合うものを描くというのは非常にプレッシャーであろう・・・どのような松が描かれるのか・・・」と、他人事とは思えず、楽しみにもしつつも緊張していました。
やがて彼が一週間超に及ぶ制作の旅から帰り、見させてもらった松の写真に言葉も無く、脳裏にはふと「室町時代・・・」という言葉が浮かんでいました。
室町時代の能舞台に松が描かれていたわけではなく、現在のような舞台ができる前は、屋外の大きな木の下に舞台が作られ、木は目印にもなり、また、神の依り代ともなったようです(諸説あり)が、この松は、舞台上に描かれた松という枠と時空を超えて、足利将軍の治世のもと、文化の大輪の花が開いた時代を彷彿とさせるものが確かにあったのです。
普段は彼の水墨画を目にしているので、着色のものを観たという事もとても新鮮でした。
きっと、施主さんは丹田に力も入り、松を背中に神仏に見守られ、前とは違った感覚で舞われているのだろうと想像します。
そんな松を描いた平川功先生が、サンガセミナーで水墨画講座を担当くださいます。
初めての方も、今まで何らか絵を描いてこられた方も、是非ご参加いただければと思います。
お待ち申し上げております。
詳細・お申込みはこちらからどうぞ。
鎌倉サンガセミナー 2015年 日々の花講座 3
おはようございます。
昨日にひきつづき、さらに皆さまの生けられた花をご紹介させていただきます。
いかがでしたでしょうか。
自身でやってみるとよくわかりますが、シンプルであるほどに生けるのは難しいものです。
花を生けていても、お料理をしていても思いますが、足してゆくよりも、極力手をかけずにそのものの良さを存分に生かすというのは、なかなかに奥深い道だと思います。
来年も京都では開催させていただきたいなと思っております。
また、その他の地域でも機会があれば是非。その際にはご案内させていただきます。
参加していただきました皆様、お世話になりました円覚寺さん、誠にありがとうございました。
次回サンガセミナーは京都は達磨寺さんにて7月24日(金)に開催。
一般の方にもご参加いただける“はじめての水墨画講座”と、ご住職の為の実践書道基礎講座です。ご参加お待ち申し上げております!
鎌倉サンガセミナー 2015年 日々の花講座 2
おはようございます。
昨日にひきつづき、皆さまの生けられた花をご紹介させていただきます。
雨宮先生のお花のレッスンは、ご用意くださる花材も魅力的。
実は自身の生活範囲圏によく生えている草花だったり、ちょっと変わった山野草だったり。
お花にもTPOがあるのだと思うのです。数寄屋建築のお部屋の床に生ける花、パーティーで主役の方にプレゼントする花・・・。
日々の生活によりそうような花は、やはり先生がご用意くださるような類の草花なのだろうなぁと思った次第です。
明日も続きます。
鎌倉サンガセミナー 2015年 日々の花講座 1
皆さまおはようございます。
梅雨の雨を慈雨と有難く思い、紫陽花の色の美しさに、毎年この季節にきちんと花を咲かせる愛しさを感じますが、湿気はなかなかに我々の体力を奪うものですね。
それぞれご自身に合ったご対策を!
さて、本日は、6月4日午後、鎌倉は円覚寺さんにて開催させていただきましたサンガセミナー、雨宮ゆか先生による“日々の花講座”のご報告です。
京都では5月21日に開催させていただきましたが、是非鎌倉でもという事で、お忙しい先生におこしいただきました。
この度も、お庭を望む素晴らしい環境の中、皆様ものすごい集中力。
花と向き合う事が、自身と向き合う事なのだなぁ・・・と思いつつ拝見しておりました。
そして、先生のアドバイスがある度に感嘆の声が。ほんとうに、先生の魔法のような花の生かし方は、何度拝見していてもうなってしまいます。
私自身、毎日花をさわっていても、学ぶ事は尽きないのだなぁ・・・と思わされますし、今回もいくつかのポイントをしっかり覚えて帰り、日々意識して生けています。
では、今回も京都に続き、皆様が生けられたお花のご紹介を。
明日につづきます。
鎌倉サンガセミナー 2015年 エンディングノート講座
6月3日に鎌倉は円覚寺さんにて開催させていただきました引導法語講座のご報告につづき、6月4日に開催しましたエンディングノート講座についてです。
これは、臨済宗妙心寺派のご住職でもあり、行政書士でもある田口誠道師を講師として、彼の著書『禅に学ぶ 家族に想いを伝えるエンディングノート』を参考に学ぶ講座です。
ここ最近、「終活」という言葉が新語・流行語大賞にノミネートされるなど、人生の終焉に対する関心が高まっていますが、なぜ田口師がそこに注目するようになったのか、あるお檀家さんの最期がきっかけだったわけなのですが、スライドでわかりやすく語っていただき、お話にひきこまれてゆきました。
自らが人生の最後を迎えるにあたって関係してくる問題、葬儀や供養のみならず、死亡の前後も含めた流れの中で様々な問題をとりあげていただき、皆、自身の問題として受け取られ、また送る側の僧侶としての立場としては、檀家さんや信者さんにお伝えすべくことなど、熱心に質問などもされ、学ばれておられました。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
鎌倉サンガセミナー 2015年 引導法語講座
おはようございます。
ちょうど一週間たちましたが、先週の水曜日・6月3日に、鎌倉の円覚寺さんにて、円覚寺派のご住職の研修会と、弊所のサンガセミナーを合同で開催させていただきました。
*弊所は主に禅宗の中でも、臨済・黄檗宗の研究機関なわけですが、中でも臨済宗には14の本山があり、円覚寺派はそのうちの一つです。研究所は、この様々な本山や黄檗宗と一緒にお仕事をさせていただいたりしております。
今回は円覚寺派の住職研修会ということで、午前は円覚寺派管長・横田南嶺老師によるご垂示が、派内の和尚さん方に向けてなされました。最初は気がつきませんでしたが、お話の後半になるにつれ、「午後の引導法語講座に繋がるお話なのだ・・・」と。
そのように皆様のお気持ち(意識)を午後からの講座にぐっと持っていってくださる事は、開催させていただく我々としましてもとても有難い事なのでした。
この講座の講師の能仁(研究所所員)などは、「管長さんのお話、あれがもう引導を語るに全てだから、午後からの講座はせんでいいです」と言うほど・・・。
ですが、引導法語を作成するにあたってのテクニック、漢詩の素養などはどうしても必要になるわけで。40名以上の参加者を得て、開催させていただきました。
四六駢儷文という引導法語そのものの形態の説明や、平仄や韻の踏み方、また、戒名の付け方などにも話は及びました。一度や二度の講習を受けても簡単には理解できないこともあったでしょうが、円覚僧堂の雲水から若手住職、なかには老僧の姿も見えましたが、3時間にわたる講座を最後まで熱心に聞いておられる様子が印象的でした。
禅文化研究所では、この講師、能仁晃道が担当して制作した『引導法語大全』という書籍も刊行しております。講座の内容もこの書籍の一部を利用して行なわれました。
まもなく円覚寺の境内は、うつくしい紫陽花で一杯に彩られることでしょう。
鎌倉で開催したサンガセミナーの他の講座についても追ってご紹介していきます。
サンガセミナー 2015年第1回 日々の花講座 4
おはようございます。
長々と続いてしまいましたが、本日最終ご報告です。お付き合いくださいませ。
*鎌倉・円覚寺さんにて6月4日開催の“日々の花講座”についてはこちらをご覧ください。
ご参加いただきました皆さま、誠にありがとうございました。
私はサンガセミナーではお仕事ということで花を生けているわけにも参りませんので、実は町家を借りて夜のクラスを設け、研究所職員や友人達と共にレッスンをしていただいておりました。今後も学ばせていただきたいと思います。
サンガセミナー 2015年第1回 日々の花講座 3
おはようございます。
昨日、一昨日とご紹介して参りました、「サンガセミナー・日々の花講座」で皆さまが生けられた花。
本日もひきつづきご紹介して参ります。
いかがでしょうか。明日で最終ご報告となる予定です。
鎌倉サンガセミナーでの日々の花講座も募集中!詳しくはこちらからどうぞ。
サンガセミナー 2015年第1回 日々の花講座 2
おはようございます。
昨日にひきつづき、サンガセミナー日々の花講座のご報告です。
ゆったりじっくりペースで、一つの花器、選んだ花と向き合う方。テンポ良く花を生け、2~3の花器を楽しむ方、いろんな方がおられました。自由に花と向き合える時間ですね。
本日は、昨日にひきつづき、撮影スペースで写させていただいた皆さんのお花をご紹介したいと思います。
いかがでしょうか。
雨宮ゆか先生のお花の講座は、花材そのものもそっと心に寄り添うような草花ばかりで、そんな草花に囲まれていると、皆さんの表情がだんだんと生き生きされてゆくのを拝見するのを嬉しく思っておりました。
次回は鎌倉は円覚寺さんにて。ご参加お待ち申し上げております。
詳細はこちらからどうぞ。
サンガセミナー 2015年第1回 日々の花講座 1
先週、5月21日に開催させていただきました、禅文化研究所サンガセミナー“日々の花講座”のご報告です。
午前中の精進料理講座に引き続き、妙心寺塔頭・東林院さんをお借りしました。
今回東京よりおこしいただきました雨宮ゆか先生のお花の講座では、自身が気に入った花器を使い、自ら花を選んで生けます。まずは皆さまの前にお花と花器をセッティング。
先生とご相談させていただき、ちょうどお庭が美しい季節でしたので、ご本尊様にお参り後は襖で仕切らせていただきまして、背をむける格好になってしまう事をお許しいただき、寺子屋のようなイメージでお庭を前に花と向かい合う事にしました。
こういった稽古事をお寺でさせていただくというのは、静かで掃き清められていて、ほんとうに最適の有難い場だと思います。
初歩的なお花の生け方、花器の使い方のコツなどをご説明いただいた後、何事も実践あるのみ、「やってみましょう!」という事で、花と向き合う時間のはじまりです。
花を選ぶところから皆さま真剣です。
少しの間、皆さま静かに花と向き合われます。少したちますと、あちらこちらから、「先生!」とお声がかかり、先生が皆さまの元へかけつけ、草花の生かし方を伝授されます。
先生が少し花を生け替えるだけで、まるで魔法を使っているのでは?と思えるくらいに、花も、花器までもが見違えます。
同時に皆さまからも、感嘆の声とため息がもれます。その時の皆さまの表情がなんともいえず、主催者側の我々も、この講座をやってみて良かったなと思うわけであります。
私自身、生活に花を欠かす事はほぼありませんが、先生の講座からは目から鱗の気づきを得られます。まだまだ色々と知りたい、学びたいなという気持ちがどんどん湧いて参ります。
皆さまもまたそう思っていただけたのか、「毎月開催してほしい」、「次はいつ?毎回参加したいです」というお声を多くいただきました。
次回は来月、6月4日に、鎌倉は円覚寺さんをお借りし、またとない機会となるであろう日々の花の講座を開催させていただきます。ご参加お待ち申し上げております。>詳細はこちら
*撮影場所を設け、生けたお花の撮影大会も致しました。上写真を含めまして、ご参加の皆さまの生けられたお花を何日かに分けてアップさせていただきたいと思います。お楽しみください。
サンガセミナー 2015年第1回 精進料理講座・日々の花講座
昨日、5月21日に、今年度第1回目となりますサンガセミナー・精進料理講座と日々の花講座を、妙心寺塔頭・東林院さんにて開講させていただきました。
昨年は11月、一昨年は9月に開催させていただきましたので、本年は新緑が一番美しい5月に。
毎回参加してくださる方もいらっしゃいますので、禅寺の様々な表情や、食材の違いを感じていただきたく。
抜けるような青空、緑が眩しい中、掃除が行き届きスッキリした禅寺に身を置くだけでも、心に積もった塵を拂えるかのような心地がするものです。
調理に入る前には、命ある食材を扱う心、生かされている我々というものについて、西川和尚よりお話を頂戴します。
このお話が重要で、皆さんの食材に向かう意識がぐっと変わる、集中できるのだと思います。
先日の花園大学学長講座では、円福寺専門道場の政道徳門老大師が道元禅師の『典座教訓』より、「拈一茎草 作丈六金身(一茎草を拈じて 丈六の金身となす)」をお示しになられましたが、その事を思い出しておりました。
「一枚の菜っ葉、一本の胡瓜も、仏の身体として扱う」。そのように食材を扱った料理は、目にはみえなくとも、確かに我々が感じ取れるものとして、精神と身体を養うのですね。
いつも思うのですが、お集まりいただいた時と、自らが食材と向き合って(自身と向き合って)お帰りいただく時の表情が違っているのが印象的です。
午前中、皆さまが精進料理講座を受講されている間、私は午後からの日々の花講座の準備にかかっておりました。
その様子がこちら・・・。講座後、毎月でもお稽古して欲しいという声多数でした! 来月は鎌倉の円覚寺さんにて開催しますので、円覚寺参拝&日々の花講座でご自身をみつめる機会を作ってみてくださいませ。
来週からは皆さまの生けられた花をご紹介したいと思います。お楽しみに!
*京都でのサンガセミナー、2回目以降の講座、随時募集中です。詳しくはこちらをご覧くださいませ。
向き合う
“自分との向き合い方”といえば、ほんとうに色々な方法があります。
代表的な坐禅はもちろんの事、茶の湯やヨガに瞑想、読書に旅・・・数えればきりがありません。
わざわざ何かをしなくとも、日々の生活の中で最も重要で、当たり前のように繰り返される自身と向き合う行為といえば、食べる事。
私が尊敬する友人は、「この一皿が、今の自分」といつも言っています。
まさに、その日の精神状態がそのまま隠しきれないものとなって出てしまうのが、料理だなと思うのです。
自身の精神と身体と魂とを養うものとして、特に僧堂や禅寺においても大切にされるこの日々の営み。
なかなか忙しい生活の中で意識するのは難しいかもしれませんが、一度、あえて意識する機会をもうけてはみませんか?
さらに自身を見つめる、自身と向き合うものの一つに、“花を生ける”という行為が挙げられます。
シンプルな花ほど難しく、形が決まらなかったり、自我が出てしまってなんだかいやらしくなってしまったり、「野に有るように・・・」とはゆかぬもの。
お花のお稽古となると、なかなかに日々の生活では生けにくい立派すぎるものであったり、流派に入門となるとおおごとだったりします。
今回は、日々の生活にそっと寄り添うような花を学びたいと思います。
お床があろうがなかろうが、部屋が狭かろうが飾るところが無かろうが、花瓶が無かろうが(コップだって立派な花器になります)、そんな事は全く関係無く、日々花を生ける事は、自身と向き合う事にほかなりません。
少しのコツとエッセンスを学ぶ事で、ぐっと花の命を生かす事ができるようになります。
5月21日(木)、この、「食べる事」・「花を生ける事」を禅寺で体験し、自身と向き合ってみられませんか? 若干名様、まだお入りいただけます。ご参加お待ち申し上げております。
詳細&お申し込みはこちらから
鎌倉でもお花の講座があります。詳細はこちらからどうぞ。
今週の花
おはようございます。研究所は上司の自坊より届けられる花のおかげで、花盛りです。
上はお玄関。ちらりと遠諱記念企画のポスターもアピールしてみたり・・・。
無文老師には鳴子百合を。自然界の造形の美しい事。斑入りの葉っぱの絶妙なバランスにもため息ものです。
昨日まで楚々とした白く美しい蕾だったのが、開くとゴージャスな芍薬!!! 地味な研究所でひときわ目立ち、浮いておりますが、たまには華やかで良いでしょう。
デスクにはガラス作家の友人の古代ガラス写しの壺に、白と緑だけで。
こういった色がことのほか美しく感じる季節ですね。
さて、私自身、昔は流派の花の稽古をしていましたが、今はそこから離れ、我流で花を生ける日々です。ですがやはり、教えを請いたくなるものです。
お寺さんでも、「流派の花を習いに行くのはちょっと・・・」と躊躇されながらも、花を生かす方法を知りたい方は多いのではないかな?!と、今年度の禅文化研究所・実践講座サンガセミナーにおいては、お花の稽古を開催する事となりました。
一般在家の方も、もちろん参加可能です。
お目にかかれますのを心待ちにしております。
京都サンガセミナー 5/21開催
鎌倉サンガセミナー 6/4開催
27年度サンガセミナーのごあんない
おはようございます。
今年度も、サンガセミナーと題しまして、様々な講座を開催して参ります。
詳細をアップしましたので、是非ともご覧くださいませ。
平成27年度サンガセミナー
第一回目は5月21日(木)。
午前中は、おなじみ東林院さんでの精進料理講座。
毎回、名物和尚の厳しくもあたたかいお話とご指導に、皆さん最初は緊張の面持ちですが、終わる頃には満面の笑み。心洗われたかのような表情になられるのが印象的です。
食材を意識を持って扱い、命をいただくという事に真摯に向き合われた結果なのだと思います。
ここでの体験を、日々のくらしに持ち帰っていただければ・・・と思いつつ、毎年この講座は開催させていただいております。
今回は前回とはまた違う、新緑美しい季節を選んでみました。
そして午後からは同じ東林院さんをお借りして、私が是非ともお花の講座で京都にお呼びしたかった、雨宮ゆか先生による花の講座です。
日々のくらしに花がそっと寄り添ってくれるだけで、どれだけその場が違う空気になる事でしょう。
私たちの心を和ませてくれるような、そんな花を生かす方法を教えていただきます。
雨宮先生の真っ直ぐかつ的確なご指導により、少し教えていただくだけで、ぐっと素敵に生けられるようになります。
小さな草花を扱う喜びと、花との対話の時間をお持ちいただければと思います。
皆さまとお目にかかれます事、心待ちにしております。
是非ご参加くださいませ。
サンガセミナー 2014年第4回 涅槃図お絵解き講座
昨日のご報告(寺院の活動と寺院規則と法律)にひきつづき、今年度最後となりますサンガセミナー、午後からの「涅槃図お絵解き講座」のご報告。
絵解きとは……まさにことばの通りですが、起源はふるく平安時代にまで遡り、当時は貴族などが自身の屋敷にて楽しんだそうな。
庶民へも拡がりを見せたのが鎌倉時代。絵を背負い、諸国を行脚して歩く、まさに仏教布教においては無くてはならない存在、布教最前線をゆく者たちが現れます(絵解きを生業、専門職とする人の出現)。
連綿と受け継がれてきたそんな絵解きも、時代の流れと共に、特にテレビの普及や廃仏毀釈などのあおりを受け、廃れていったのだとか。
そんな風前の灯となった絵解きを再興したいという願いを持ちつつ、布教活動をなさっているのが、日本三大長谷寺の一つ、長野の長谷寺の寺庭婦人でもいらっしゃる、岡澤恭子さんです。
今回は、会場となった法輪寺(通称だるま寺)さんの本堂にて、立派な涅槃図を掛けていただきました。
私めも初めての体験で楽しみにしておりましたが、まさに岡澤さんが絵解きを始められると、遠くに雪を抱いたヒマラヤ山脈が出現したり、まるで参加者の皆さまと共に、涅槃に入られたお釈迦様の周りにご一緒しているかのごとき臨場感。
突っ伏して号泣するアーナンダ(お釈迦様のお弟子さんです)のごとく、こちらにまで大きく大切な存在を失うかのようなどうしようもない喪失感が……。引き込まれてしまいました。
法輪寺さまには、日本では珍しく、涅槃像が!皆さんと参拝させていただきました
仏教が、まさにこのお方、そして周りを取り囲んで悲しみに暮れるお弟子方から始まり、今の今まで受け継がれてきた事に感謝感激するのでありました。
和尚様方にも初めての方が多く、ご自坊での涅槃会の際にも、少しでも檀家さんにお話してみたいというお声が聞こえ、今後もより多くの方達にお絵解きを体験していただきたいという思いに至りました。来年は違うお寺さんの涅槃図で、またお絵解き講座を開催できれば?!ともくろんでおります!
私自身、寺院や美術館で涅槃図を拝見したら、「あぁ、涅槃図ね」とさらっと観て通り過ぎるのでは無く、今回教えて頂いた事を参考にじっくり拝見させていただこうと思っています。
サンガセミナー 2014年第4回 寺院の活動と寺院規則と法律
いよいよ今年度における最終講座となりますサンガセミナーが、1月28日(水)に開催されました。
まずは午前中。
法輪寺(通称だるま寺/京都円町にあります)様のお部屋をお借りして、臨済宗寺院のご住職でもあり、現役の行政書士でもある田口誠道師より、「寺院の活動と寺院規則と法律」についてを皆さんと学ばせていただきました。
在家の私には関係無いと言えば無いのですが、下記の○×問題に一緒に取り組ませていただきました。20問中17問の正解。我ながらなかなかの出来でした(回答は後日コメント欄に記入させていただきます)。
我々が、苦手意識も強く、わかりにくいと思いがちな“規則や法律”について、田口先生は様々なアンケート調査結果や事例を挙げ、懇切丁寧に教えてくださいました。
知らなかった事を知る事によって、寺院の活動にも幅が出てくるのではないでしょうか。
活発な質疑応答もなされ、充実した学びの機会になった事と存じます。
講師の田口先生、そしてご参加いただきました皆さま、どうもありがとうございました。
なお、田口先生には前年度、エンディングノート活用講座をお願いしておりました。このエンディングノートは、弊所オンラインショップでもお取り扱いさせていただいております。ご参考までに。
*この日、田口先生が皆さまに紹介された本をこちらでもご案内。Amazonさんでの評価は真っ二つに分れていますが、どうでしょうか。上司が求めたようですので、また感想を書いてもらいましょう。
『葬式仏教正当論―仏典で実証する』 著・鈴木隆泰
今年度最後のサンガセミナー
色々な講座を開催し、皆さまにご報告もさせていただいておりますサンガセミナー。
今年度最後のセミナーが、1月28日(水)に、2講座開催されます。
1、まずは、お寺さん向けセミナー「寺院の活動と寺院規則と法律」。
大企業で働いた経験後、雲水修行に憧れ出家。 行政書士の資格も持ち、実際に様々な案件に関して寺院や檀家さんより相談を受けられている、田口誠道和尚(臨済宗妙心寺派・長野県長昌寺住職)におでましいただきます。
寺院の様々な活動の可能性について検討し、それにともなう宗教法人法や関係法令や判例なども学ぶ講座です。
涅槃図 岐阜・少林寺藏
2、涅槃図お絵解き講座 ~お釈迦さま最後の旅~
個人的にもとっても楽しみにしています。お釈迦様最後の旅・・・。
このブログをご高覧いただいている皆さまなれば、「涅槃図」というものをご覧になられた事はあるかと存じます。
お釈迦様が涅槃に入られたお姿が中央に、そしてその周りに生きとし生けるもの全てが嘆き悲しんでいる姿が描かれたあの画です。
見た瞬間に「あぁ涅槃図ね」と誰でもわかる構図なわけですが、その細部までご存知でしょうか?
こちら(臨黄ネット内)で、その様子や、登場人物(動物?色々ですが)が誰なのかなどを解説させていただいておりますが、お絵解きとして一度お聴きになってみませんか?
涅槃図お絵解きで全国を行脚されていらっしゃいます、長野県の真言宗・長谷寺の寺庭さん、岡澤恭子さんにお願いしております。
まだ受け付けておりますので、ご関心おありになる方は是非いらっしゃってください。
最終のごあんないでした。どうぞよろしくお願い致します。
お申し込み・詳しくはこちらから
今年度最後のサンガセミナー
夏の法輪寺さんのお庭
来月(もう来年ですね!)、1月28日(水)に開催予定、今年度最後のサンガセミナーのご案内です。
会場は京都・JR円町駅近くの法輪寺(達磨寺)さんにて。
午前中は僧侶限定セミナー、行政書士でもある臨済宗僧侶・田口誠道師に、「寺院の活動と寺院規則と法律」を、
午後からは一般在家の方も対象の、「涅槃図お絵解き講座~お釈迦さま最後の旅~」を開催します。
実は、禅文化研究所に事務局を置いております臨済宗黄檗宗連合各派合議所の公式サイト、臨黄ネットには、WEB版絵解き涅槃図を公開中。
これももちろんなかなかに面白いのですが、一人で読んでいただくよりも、お話としてお釈迦さまの涅槃(最期)についてを聴き、皆で学んではみませんか?
お申し込みはこちらからどうぞ。
サンガセミナー 2014年第3回 色彩心理講座
昨日にひきつづき、サンガセミナー第3回、11月26日(水)の午後に東林院さんをお借りして開催された講座のご報告です。
「色彩心理講座」と書いてしまうと堅いイメージですが、今回のセミナーは【色は引き出す ~色を知り、人を知る~】という名称で、私達の周りに溢れる“色”というものを改めて意識し、一体全体様々な色にはどんな意味合いがあるのか、私たちの身体や精神にはどんな影響があるのか・・・というところを、様々な例を挙げて教えていただきました。
講師の村田真彌子先生は、色のことのみならず、香り(アロマテラピストでもあります)、スパイス、食、自然療法などに造詣が深く、色の事を教えていただいているはずが、それが様々な分野へと、まさに彩り豊かに波及し、さらに20名以上の参加者の方々の意見も交えて、興味の尽きないお話は、大きく膨らんだ感がありました。
先生のお話を聴くのみならず、今回はワークも行い、人の形をした絵に色をつけてゆく作業も(下図)。みなさん知らない自分を知るきっかけとなったのではないでしょうか?
さらに、カラーブリージング(色の呼吸法)を教えていただきました。私はこちらに興味津々で、さっそく書籍を購入し、この部分を自分なりに深めたいと思った次第です。また、私はヨガをしておりますので、チャクラ(ネットで調べていただくとたくさんの記述が出てきます)それぞれの色の持つ意味合いも興味深いものでした。
恐らく参加者の皆さまそれぞれに、人生で初めて知った!というような事も多く、今まで考えもしなかったあの色にそんな意味が?!と驚きや発見があったかと存じます。
それぞれに響く箇所は違ったかと思いますが、持ち帰った知識や驚き、好奇心、関心を、またご自身でこれから深めていっていただけたら・・・と思います。
もっと色々と知りたいというお声も多くいただきましたので、来年も色の講座?!か違った講座を先生におこしいただいて開催するかもしれません。
どうぞお楽しみに!
サンガセミナー 2014年第3回 精進料理講座
2014年度、第3回目となるサンガセミナーを開催させていただきました。
妙心寺塔頭・東林院さんでの精進料理講座は定員16人と決まっておりますが、とても人気で、今年度は、11月19日と26日の二回、開催させていただきました。
沙羅双樹も紅葉のさかり
歯に衣着せない和尚様の絶妙なトーク、はっきりと物をおっしゃるのですがあたたかな御心を感じられるので、注意された大人たちもなんだか照れながらも嬉しそう、笑い声も絶えないような講座となっていました。
19日は女性ばかり16名の団体様、26日は僧俗男女様々な方が。
男性ばかりの班を作ってみたのですが、最初は不安げで、こちらも「もしや時間内にできあがらない?!?!」と冷や冷やしていましたが、だんだんと生き生きとした表情になられ、ゴールが見えてくる頃には、「楽しい!完璧だ!」とご満悦の模様。
皆さまの表情を拝見させていただいておりますと、新しい事を学んだり実践するのに、老いも若きも無く、何歳になっても新鮮な心を持ち続け取り組む姿勢は大事だなぁ・・・と、こちらが学ばせていただくのでした。
さらに、女性陣ばかりの精鋭部隊(4人ずつの班分けで行なっています)には、私どもサンガセミナー担当者2名分まで多めにおつくりいただき、お相伴にあずからせていただきました。
東林院ご住職、寺庭さまのおはからいと、心を込めておつくりいただいた4班の皆さまには、ほんとうに有難く、感謝申し上げます。
お味も最高で、身体も心もあったまるお食事をいただき、午後からのセミナーの準備に取りかかる事ができました。ありがとうございました。
午後からのセミナー、「色を知り、人を知る」色彩心理講座につきましては、明日ご報告させていただきたいと思います。
サンガセミナー 2014年第2回
9月18日(木)に、今年度第二回目となるサンガセミナーが開催されました。
今回は和尚様方対象の講座として、京都市内の達磨寺(少林寺)さんをお借りし、午前中は「法式声明講座」、午後からは「引導法語講座」を開講致しました。
「法式声明講座」では、妙心寺古文化研究所梵唄室長の吹田良忠師にお願いし、「基本発声法とその応用」というテーマで、まずは基本発声法である「アタリ」や「ヲツ」などを一つ一つ声に出して示していただき、その後、経首や回向などの一節を、実際に受講者も声を出して唱えて、確認いただきました。長年の癖が出て、なかなか講師と同じような発声ができないのを実感されたのではないでしょうか。
その後、今度は袈裟をつけて、導師の所作、たとえば、拜敷の敷き方や拜の仕方、行道の進め方などをご教示頂きました。
実際には、地方によっても色々と異なってしまっている法式ですが、本来の形をしるのはいいことであろうと思います。少しずつでも、自己流を修正し、美しい声明や動作ができるようになればと、皆さん熱心に受講されていました。
午後は「引導法語講座」です。禅文化研究所所員であり、数々の訓注書籍を手がけている能仁晃道さんに、『引導法語大全』(禅文化研究所発行)に記されている基本にしたがって解説をうけながら、引導法語の作法を講義してもらいました。
葬式仏教と言われて久しいですが、臨済宗の葬儀の特徴である引導。葬儀が簡略化されつつある中でも、この引導法語なくしては、臨済宗の葬儀とは言えません。そもそも本来、きちんとした型があり、本来それに則った型で作らなければなりません。今一度、その作法の基本に立ち返って学んで頂くことができたかと思います。受講者からも好評でした。
方広寺夏期講座
皆さまこんにちは。長らくご無沙汰致しておりました。
一つ前の記事に、方広寺さんの夏期講座のご案内を掲載させていただきましたが、とても多くの方がお見えになったようですね。
その様子は方広寺さんのFacebookページからご覧いただけますので是非!
またぼちぼち職員のつれづれ、禅宗寺院情報、弊所からのお知らせなど更新させていただきますので、お付合いのほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
9月18日には、第二回目のサンガセミナーを予定しております。法式声明講座と、引導法語講座という、今回はお坊様方対象の講座となっております。
まだ受付しておりますので、ご関心をお持ちになられた方は、こちらよりお申し込みを!
お待ち申し上げております。
「禅の庭入門講座」サンガセミナー 2014年第1回
今年度最初のサンガセミナーのご報告です。
町田香先生(京都造形芸術大学非常勤講師)をお招きして、「禅の庭入門講座―室町・鎌倉編」が、6月24日(火)に開催されました。
そもそも、「研究所には庭の本は無いのですか?」というご質問を受ける事も多く、ご関心おありの方が多いのではないかと思った事と、私の親友(町田先生です)が庭を研究していた事から、このような講座を設けさせていただく運びとなりました。
和尚様方よりも、一般参加者の方が多くお集まりかな?と思っていましたが、蓋を開けてみるとご住職の参加が多く、遠くは広島や徳島、静岡などからも、ご関心をお持ちの多くの方にお集まりいただき、有り難い事でした。
まず午前中は天龍寺さんの友雲庵をお借りして、座学の時間を持ちました。
飛鳥時代からの庭園の歴史を、様々な資料写真をスクリーンにて拝見しながらのお話は、誠に興味深くわかりやすく、まるで庭園史の分厚い本の飛鳥時代から室町・鎌倉の庭までを90分で読み終えたかのような充実感でした。
いわゆる“枯山水”の庭がどのような変遷を経て作られるようになったのかなど、大きな流れがわかり、庭への理解が深まったように思います。
そして、日本の歴史を通しての庭というものの意味合い、限られた世界の中に内包されるスケールの大きさなどに思いを馳せました。
個人的には、教科書では決して習う事のなかった、蘇我馬子の邸宅の庭跡についてが興味深く、飛鳥時代の歴史を学び、遺跡を訪れたくなってきました。今回焦点を当てましたのは、禅の庭の中でも、室町・鎌倉の庭だったわけですが、庭園史の流れを知る事で、逆に違う時代に興味を持つことになるという面白い体験をさせていただきました。
ご参加の皆さまも、それぞれに興味をもたれた部分は違った事でしょう。
和尚様方の中には、ご自坊の庭の改修についてなどを先生にご相談される方もみえました。
90分の座学の後は、天龍寺の篩月さんの精進料理をいただき、休憩時間。
この度天龍寺さんにお借りしました建物は、元僧堂でしたので、皆さま昼食後は自由に拝観され、お写真など撮られていました。
午後からは、実際に庭を見ながら先生のお話を。
特別に、方丈の中に入らせていただき、先生が「ここからの眺めが一番です」と仰る場所から庭を観させていただきます。
さらに総長さんにもおでましいただき、お話をお聞かせいただきました。その中で、大堰川の水を引いて来て、茶室の露地(庭)に小川のせせらぎを作っているとのお話が出ましたので、これは!!!と思い、急なお願いとなりましたが無理を申しまして、茶室と露地を拝見させていただきました。
ご対応に、頭が上がりません・・・・・・。有り難い事でした。皆さまもとても喜んでくださり、嬉しい事でした。
鎌倉時代のお庭の代表として、天龍寺さんのお庭を学ばせていただいた後は、大徳寺へ。
室町時代の代表的庭園として、真珠庵さんを拝観させていただきます。我々だけの貸し切り状態で、ゆっくりと先生のお話を聴き、お庭や金森宗和ゆかりの特徴的な茶室の拝観など、心ゆくまで堪能させていただきました。
さらに、来年度に予定している、江戸時代~近代の庭へのアプローチとしまして、芳春院さんも拝観。方丈前の中根金作先生作庭の庭(平成)、さらに呑湖閣へのアプローチとなる西庭、呑湖閣を開帳、書院も開けていただき、その間にあるご住職様が庭師さんと共に作庭されたという北庭を様々な角度から眺め、こちらでの時間も、充分に庭を満喫できるものとなりました。
ご参加いただきました皆さま、ご協力いただきました各ご寺院、そして先生に心より感謝致します。来年度は、先ほど申しましたとおり、江戸~近代の庭の講座を開催できたらと思っておりますが、ご好評の庭講座、「浜松の庭」・「鎌倉の庭」など、時代ではなく場所で区切ったりして学ぶのも楽しいかもしれない・・・と、色々と計画したい衝動に駆られております。
なお、是非うちのお寺で庭講座を開催してほしい!というご住職様がおられましたら、共催という形で学ぶ機会を設けられたらと思いますので、お申し出くださいませ。
サンガセミナー大分講座 第2講座
もうこのブログの記事も1900を超えたようです。もう何年になりますかね。
さて、第1講座とのご報告に間があいてしまいました。
大分でのセミナー二日目は、昨年度の京都でのセミナーでもお世話になった岡野勝志先生による、「論理思考講座……“こころの時代”に逃げてはいけない」です。
京都では3時間ほどの講義のみの講座でしたが、今回はミニディベート大会も含め、9:00からお昼を挟んで夕方16:15までの大講座。参加者はなんと75名にもおよびました。
当初、先生や当方が想定していたのは若手の住職が大半だろうということでしたが、万寿寺の婦人部の方々も多数ご参加になることで、平均年齢がぐっとアップ。
正直申し上げて、難しすぎるのではないかとか、ディベート大会なんてできるのだろうかという懸念をしていましたが、岡野先生の誠に見事な組み立てによる午前中の講座を聞いて、頷き続けるご婦人多数。皆さん頭をフル回転して、熱心に聞き入っておられました。
万寿寺僧堂様から展待いただいたうどんを頂いたあと、岡野先生からディベート大会についての説明がありました。事前に参加者をAチームからOチームまで5人ずつに分けさせて頂いており、その中のA~Dの4チームが実際にディベートを行ないます。
ディベートというのは、1つのテーマについて、肯定と否定にわかれ、その理由述べる論理説明のゲームです。今回のテーマは「葬儀は盛大にすべきである」でした。
心情的に「盛大にすべきである」と思っていても、その否定側にたって、「盛大にすべきでない」という論理展開をしていくのが、このゲーム。それが本当に正しいのか正しくないのかをつきつめるのではないのです。
各チームは別室に別れて作戦タイム。A~Dのチームはそれぞれ2試合ずつ行ないますので、肯定側の論理も否定側の論理も両方を検討しておかなければ成りません。もちろん、みなさん初心者ですので、難しそうでしたが、かなりうまく検討できているチームもありました。
A~D以外のチームもそれぞれで集まって、自分たちならどう説くかを考えてもらいました。
ディベート大会の様子です。各チームから2分間で主張をし、それについての質問、そして反駁をします。短い時間をどう有意義に展開するかが鍵になりますが、しどろもどろになったり、スカッと反駁したりと、見ている方は楽しい時間です。
ただ見ているだけではありません。どちらの方が論理がすぐれていたかなど、全員がチェックシートに点数付けをして、最後に集計。どちらのチームが優位であったかを発表してもらい、岡野先生から講評もつきます。
意外だったのは、参加者による判定で負けた方に岡野先生は優位を付けていたことが多かった点です。一般的な見方と、ディベート大会で数多く評価を下してこられた先生の見方が違うことが、講評にてよくわかりました。
終了後、お見送りしている私どもに、今回のセミナーはとてもよかった、また聞きたいというようなお声を沢山いただき、またアンケートにも同様の意見が多かったことが幸いです。来年は北九州で行なおうと考えております。ご興味のある方、どうぞご参加下さい。
サンガセミナー大分講座 第1講座
昨年度よりはじめた「禅文化研究所 サンガセミナー」は、今年は京都での通常開催とは別に出前講座として、その手始めに、弊所佐々木道一理事長の住持する大分市の万寿僧堂にて、去る5月26日~27日に開催いたしました。
小雨の中を到着した万寿寺ですが、境内は雲水さんたちによって綺麗に掃き清められ、緑豊かな境内に入るとすがすがしい気分になります。
方丈内に講座の準備を整えておいていただき、我々は到着するとただちに受付。続々と受講者の方々がお見えになります。
講座開始前に、中川事務局長、そして理事長佐々木道一老師の挨拶があり、いよいよ講座開始です。
初日は午後から、妙心寺塔頭慧照院住職であり妙心寺古文化研究所梵唄室長である、吹田良忠師による「法式声明講座」。もちろん受講者は、和尚と万寿 僧堂の雲水といった僧籍のある者ばかり。僧侶の儀式中に行なう身のこなし方や、維那というお経をはじめるときのリーダーの役目の声の出し方や節の付け方と いったことを学ぶ講座です。
声明についての概論のあと、今度は七条袈裟をつけての動作。いつもしなれていることのはずなのに、知らぬうちに間違った癖がついていることがままあります。本山に伝わっている指南に従って、そういったことを細かくご指導頂きました。
二日目は、一般も対象にした「論理思考講座」。70名を超える参加者があります。つづく。
2014年度 サンガセミナー開催のおしらせ
曹源池庭園 天龍寺
昨年にひきつづき、今年度もサンガセミナー、7講座を開講致します。
まずは第一弾、6月24日(火)“禅の庭入門講座(室町・鎌倉編)”です。
京都造形芸術大学講師・町田香先生をお迎えして、日本庭園の流れのなかで、禅の庭がどのように発生してきたのか、禅の庭が時代毎にどのように展開してきたのか等、まずは午前中に座学にて、庭の歴史、その特徴などを学びます。
お昼は精進料理をいただき、午後からは実際に庭を訪ね、学んだ事を基に庭を観てみましょう。何も知らずに観る庭ももちろん良いものですが、知る事によってまた違った味わい、楽しみが芽生える事と存じます。
第一回目は、室町・鎌倉時代のお庭についてを学びます(第二回目の来年度は、江戸、近代の庭を予定しています)。
金額は昼食、移動費用込みで9000円。スケジュールは下記。ご参加お待ち申し上げております。
お申込はこちらからどうぞ。
*天龍寺拝観受付に、9時45分に集合。
10:00~11:30 座学で講義
11:40~12:40 天龍寺直営精進料理店「篩月」にて昼食(料金は参加費に含みます)
12:45~13:30 天龍寺 曹源池庭園&百花苑参拝
→大徳寺へ移動(タクシーを利用・料金を含みます)
14:15~15:00 真珠庵参拝
15:10~15:40 芳春院参拝
*禅と文化の旅、お申込受付中です!
実践講座「サンガセミナー大分講座」
昨年より開催させていただくようになりました、サンガセミナー。
今年度はまず、大分の萬壽寺さんにて開催させていただきます。
○法式声明講座 -基本発声法とその応用-
○論理思考と議論の方法……“こころの時代”に逃げてはいけない
詳しくはこちらからご確認ください。
実践講座 サンガセミナー 2013年第4回
去る1月27日、本年度の実践講座 サンガセミナー第4回を、京都市の円町にある法輪寺(だるま寺)さまを会場に開催いたしました。
1講座目は、寺院の財務管理。公認会計士で朝日税理士法人の木村匡成氏にお話をいただきました。今回の講座は公益事業を行なう寺院のごく基本的な財務のことを、明確にお話し頂きました。
2講座目は、第3回のセミナーに引き続き、東福寺派青蓮寺住職、山添耕雲師による「漢詩初級講座2」。漢詩の作詩法の基本をご教示いただきました。
3講座目は、妙心寺派長昌寺住職の田口誠道師による「寺院規則見直し講座」と題し、旧来の寺院規則のままで現状に見合っていないようなものを見直していくということについて具体的にお話し頂きました。
今回の受講者はお寺のご住職や寺庭婦人様ばかりでしたが、熱心に受講されており、受講後の質問も具体的に問われていたのが印象的でした。
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さて、本年度のサンガセミナーはこれにて終了しました。各セミナーのあとにアンケートを採らせて頂いておりましたので、その内容も検討した上で、来年度もサンガセミナーの開講を計画し始めております。
またホームページや本ブログでもご案内いたしますので、受講をご検討頂ければ幸いです。
実践講座 サンガセミナー 2013年第2回
去る10月16日、禅文化研究所主催の実践講座サンガセミナーの第2回目を開催しました。
会場は京都市内、円町駅に近い法輪寺(だるまでら)。
午前中は、日展評議員であり日本書芸院副理事長のご高席にもつかれている、建仁寺塔頭正伝永源院ご住職の真神仁宏(まがみ・にんこう)師にお願いし、「毛筆基本講座」と題して、書道の基本をご教示いただきました。
書道には「筆勢」ということがとても大切だということ。しかも、一文字ずつを、ゆっくり丁寧に書くことが必要だとも。受講者の皆さんは、基本的な筆遣いを習いながら、実際に筆を使い、講師の先生に添削をしてもらっておられました。
時間が少々短すぎたとの声も多く、来年の開催時には、もっと長い講義に改めようと考えております。
午後は一転して頭をフル回転していただく講義。「論理思考講座 -心の時代に逃げてはいけない-」と題して、㈱プロコンセプト代表取締役、岡野塾主宰の岡野勝志先生にご講演いただきました。
タイトルを見ただけで尻込みしてしまわれるのか、午前中よりも受講者は減りましたが、手元に置かれた資料の他に55ページにもわたるプレゼンテーション画像。受講者はもとより、私たちスタッフもとても考えさせていただける、中身の濃い高度な講座でした。
いくつもの例題を出して話を進めて行かれましたが、講座自体の命題ははっきりしており、すぐに「こころ」ということで片付けてしまおうとする我々宗教者に対して、もっと論理的に考察し、話をすることの重要性をわかりやすく丁寧に説かれました。改めて、「言葉」の重要性を知らされた次第です。
今後、この講座は改めて別の機会をもうけ、もっと多くの方々に受けて頂けるようなことを企画しようと考えており、岡野先生からもご支援いただけるご意向を受けております。どうぞお楽しみに。
さて、11月7日に開催します、第3回のサンガセミナーは、3講座を予定しております。
真神仁宏師による「禅書道」、山添耕雲(やまぞえ・こううん)師による「漢詩初級講座1」、田口誠道(たぐち・せいどう)師による「エンディングノート活用」です。まだ受講者枠に余裕があります。お申し込みはこちらからどうぞ。
「正しい日本語の話し方」(サンガセミナー 1-2)
昨日に続いて、先日のサンガセミナー第一回目の二講座目についてご報告します。
「正しい日本語の話し方」という、この講座は、日頃、玄関先での応対や電話での応対などにおいて、寺院に限らず一般の方も直面する言葉の使い方について学ぼうというものです。
講師は春川修子さん。フリーアナウンサー、発音アドバイザー、大学講師としてご活躍の春川さんは、禅文化研究所より発売しているDVD「禅僧が語る」シリーズのうち5本にインタビュワーとして出演頂いていたご縁があります。
東林院の本堂内にある和室をお借りして、プロジェクターを使いながら、現代の誤った日本語の使い方の実例をあげたり、誤用されている丁寧語、謙譲語、尊敬語についてお話し頂きました。
また、実際にお寺にかかってきた問い合わせ電話を例示して、これに対してどのような受け答えをしたらいいかという実践もあり、受講者が対応する場面もみられ、言葉遣いや、メモをとるコツなどを学ぶことができたようです。
講座後には質問の受け付けがあり、寺院ならではの電話での受け答えについての質問が飛び出しました。
お寺では一般ではあまりない状況が生まれることがあり、講師の春川さんからも、「これはとても興味深い話なので今後深く掘り下げてみて、ご住職や寺庭婦人の方々の役に立つようなテキスト作りができれば幸いだと思う」というお声まで出ました。
次回のサンガセミナーは10月16日。「毛筆基本講座」「論理思考講座」の2コマが予定されています。今からでも申し込み可能です。
「精進料理教室 於:東林院」(サンガセミナー 1-1)
禅文化研究所が主催する実践講座、「サンガセミナー」。
記念すべき第一回目は、妙心寺塔頭の東林院さんにて開催されました。
午前中の精進料理教室には、12名の皆さまが遠路はるばる各地からのご参加(午後の部に関しては明日ご報告させていただきます!)。
受付を済ませた後、それぞれエプロンをつけて準備をし、添菜寮(お台所)へと向かいます。
東林院さんといえば沙羅双樹のお庭が有名ですが、奥にもお庭があり、気持ちの良い景色を眺めながらの移動です。
精進料理といえばこの御方、東林院ご住職・西川和尚の幼い頃の食にまつわるお話、生き物や食べ物のことなどについて耳を傾けていると、日々の自分の暮らしをふりかえる時間が持てたかと思います。
中でも、「震災後、節約節約ということばが盛んに叫ばれ、どちらかというと後ろ向きな言葉であるが、そうではなく、電気でもガスでも食べ物でも何でもそうであるが、生かす事を考えなさい」というお話が心にしみいりました。
生かす事を考えれば、自ずと無駄は省けるもの。“節約”と言われると、頭から押さえつけられるようなイメージがありますが、生かす事を考えれば、それを使う者も、使われる物も、どちらをもイキイキと生かす事になりますね。目から鱗なのでした。
初めて出会う人同士も、同じ班になり一つの料理を一緒に作れば気持ちもほぐれて、和やかな雰囲気に。布教の方便にもいろいろあるかと思いますが、西川師はまさに精進料理でもって仏の心を、法を、禅を布教されていらっしゃるのでした。
ご参加された方一人一人が、何かしらの感動や学びをこの日持ち帰って、周りの人にも伝えていただけたら、我々企画している職員も嬉しく思います。
第二回以降、追加募集中です。新しい事を学ぶというのは、年齢に関係なく良いものです!
ご参加お待ち申し上げております。