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早朝坐禅 -花園大学・無文館2F-




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無文館 禅堂


何を隠そう、無文館(むもんかん)とは禅文化研究所があります建物です。そう、禅文化研究所の2Fは禅堂になっているのです。
この禅堂において、花園大学主催の自由参加早朝坐禅が開催されています。

【時間・曜日】
午前7時55分より8時45分まで(50分間)
土曜日・休講日以外、毎日開設(開講期間中)

【スケジュール】
7:55 木板を打って開始を知らせる
8:00~8:25 坐禅
8:25~8:30 経行(きんひん・堂内を歩く)
8:30~8:43 坐禅
8:43~8:45 読経(般若心経)後終了

関心のおありになる方は是非!
ちなみに、大学内の食堂(8時半~)では朝御飯が100円との事。坐禅会の後に朝御飯を食べて帰られる方もいらっしゃるようです。
ごはん、お味噌汁、焼き魚、のりとその他一品ついて100円だそうです。さらに温玉をプラスしますと、160円になるのだとか。あわせてご利用下さい。

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根津美術館




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雨の日に訪れた、東京は南青山にあります根津美術館

隈研吾氏による設計にてリニューアルされてから、伺うのは初めてでした。
関西でいえば逸翁美術館がリニューアルされ、だんだんと昔ながらの風情を残した美術館が消えてゆくのには一抹の寂しさを覚えますが、これも時代の流れなのでしょう。

今回の展示は、“中世人の花の会と茶会”。これでもかというほどに、名品逸品が一堂に会した展観で、雨の日ながらも茶室では茶会が行なわれ、お茶人さんの来館が多く、東京の人の多さ、茶道人口の多さ、皆さんの熱心さを垣間見たような気がしました。

以前にも見たことはあるのですが、今回殊の外心惹かれたのは、“井戸茶碗 柴田”でした。時代を経た肌に…というよりも、その形にいたく感動しました。
このように心に深く残るものが、次回見たらどう自身に響いてくるのか、楽しみなものです。

中国人の観光の方でしょうか、子どもさんに唐物のお道具の数々について説明をされているのも興味深かったです。自国の古いものが他国へ渡り、珍重され現代にまで残っている。しかも名前までついて!!! 面白い事なのでしょうね。

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今週の花




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この銀彩のボウル(磁器と陶器の合いの子・安藤雅信作)には、絶対に紫陽花を!と思いました。
と言いつつ、紫陽花でなくともよく映るだろうな……とは思うのですが。
もう少し暑くなりましたら、白い花と鮮やかな緑の山野草なども涼しげでよさそうですね。
普段はサラダを盛ったりしています。

香立ては研究所にころがっていました(探せば、色々なものが発掘されます)。
お香は個人的に大好きな、京都市上京区の材木屋さんの“曼殊”。香りがお届けできないのが残念です。

手作りの銀彩鉢、紫陽花の青紫、そして曼殊の気高い香りで、梅雨のじめじめが吹っ飛ぶ感がいたします。こうったものからいただくパワーとは、大きいものですね。

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東林院の沙羅双樹




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妙心寺塔頭の東林院は、沙羅双樹の花を見ることができるので有名です。
ちょうど今、梅雨のさなかに白い花を咲かせ、一日でポトリと落ちてしまう沙羅の花は、平家物語の一説でもよく知られていますね。

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今年は毎年より1週間ほど遅めの開花のようですが、毎日、いくつかの花を咲かせては、緑でやわらかな苔の上にポトリとまた一つ花を落していっています。
近年まで太い古木があったのですが、残念なことに枯れてしまったとのこと。これも盛者必衰のことわリですから致し方有りません。

東林院の沙羅双樹の続きを読む

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『希望の医学 がんになっても諦めない』帯津良一著




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帯津三敬病院名誉院長の、帯津良一先生(日本におけるホリスティック医療の第一人者)による新著『希望の医学 がんになっても諦めない』の中で、-帯津先生が選ぶ死と向き合うこの7冊-のうちの1冊に、弊所の『夜船閑話』をご紹介いただきました。

まず、“個”に合わせたがんとの向き合い方を教えてもらえる本だな……と思いました。
おそらく、親戚や友人、周りの人をがんによって亡くした事は無い…という人を探す方が難しい現代において、発病するしないに関わらず、自身の身体と心に向き合いたい人は手に取ってみられると興味深いかと思います。
帯津三敬病院の特徴でもある、漢方やホメオパシーを用いた治療、気功や呼吸法、実際にがんになられた方の体験記なども事細かに掲載されており、表なども使ってわかりやすく見やすい本となっています。

私自身ヨガをしており、体に起こる変化は自分で癒せるものと信じていますので、薬は一切飲まないようにしています(西洋医学も大切だとは思っています、念の為)。
もちろんホリスティック医療にも関心がある事から、出版社の方から帯津先生の新刊に『夜船閑話』を掲載させてほしい……とのお願いが来たときにはとても嬉しく光栄に思いました。

以前帯津三敬病院で働いていた私の友人によると、帯津先生は白隠さん大好き!との事。さすがです帯津先生。
白隠禅師が、自らの禅病を治したという軟酥の法、気になりますね。私も実践してみて、いつか皆さんにその感想をお伝えできたらな…と思います。実践されているお坊さんがいらっしゃるなら、お話なども伺いたいものですね。考えておきましょう!

余談ですが、私の周りでは、坐禅や瞑想、ヨガなどをしている人がどんどん増えています。
こういった事を実践してゆくと、自然に、食べ物や普段使う洗剤、化粧品などにも気を使うようになり、地球と自分との繋がりを考え始めるのが面白いものです。
「自分さえよければいい、人間さえよければいい」との勝手で傲慢な気持ちではいられなくなるのです。

自身の身体、精神、霊性の良きバランスを保てたなら、ひいては地球や宇宙の一員としての自分、本当の意味で全体性(ホリスティック)を実感して、生きてゆけるようになるのだと思います。

京都市内の我が家近くには、ここ2年ほどで無農薬野菜のお店もどんどん増えてきました。なかなか面白い事になってきているな……と思う今日この頃です。

皆さんの周りはいかがですか?

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今週の花




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今週のお花は、紫露草です。梅雨のお花は紫陽花だけじゃあありません。
花器は私物で、西岡義弘さん作。7年前くらいに求めたのですが、磁器っぽいのにあたたかみがあるなぁと思い、ギャラリーの人に伺うと、土とガラスを混ぜて作っているという事だったと思います。

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そして今の時期によく山などでみかける蛍袋。蛍が入ってくれたら…と思うのですが、なかなかにそういう場面には遭遇しませんね。
花入れは研究所が昔売り出していたらしい?!垂撥で、天龍寺派前管長・平田精耕老師による、「日々是好日」です。よくここにも花を一輪生けたりしています。

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Windows 8 優待購入プログラム




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Microsoftより次期Windowsとなる「Windows 8」の「Release Preview」版が公開されました。
また、「Release Preview」版の公開に合わせ、「Windows 8 優待購入プログラム」が開始されました。
「Windows 8 優待購入プログラム」は、2013年1月31日までの期間中に対象となる「Windows 7」搭載のパソコンを購入したユーザーに対して、Windows 8 を優待価格(1,200円)で提供するというものです。
「Windows 8」の開発が順調に進めば、発売時期は2012年11月~12月になる見込みです。

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弊所では、寺院向けソフトウェア「宗教法人管理システム 擔雪 II」を「Windows 8」に対応する予定をしております。
「Windows 8」での「擔雪 II」の動作テストはまだ始めたばかりです。さらに動作テストを重ね、「Windows 8」の発売と同時に正式対応できるよう準備を進めます。

擔雪IIの情報はこちらからどうぞ
 
擔雪II安心サポートサービスを開始しました

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観音懺法




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6月17日は大本山相国寺の、18日は大本山妙心寺の観音懺法(かんのんせんぽう・妙心寺さんは山門でなさるので「山門懺法」)を取材させていただきました。
相国寺さんは現在大方丈が工事中ということで、例年より簡素なかたちだったようでしたが、開始から終了までの4時間まるまるを、妙心寺さんは一般見学の1時間のみを、拝見いたしました。


観音懺法は、観世音菩薩は大慈大悲を御心とし、抜苦与楽を主とし給えるがゆえに、観世音菩薩に帰命信従して、自己の罪業を懺悔するのである。
観世音菩薩を迎えその前で懺悔する儀式作法を、略して観音懺法という。
相国寺における観音懺法は、中国からの来朝僧で鎌倉建長寺、円覚寺、浄智寺および南禅寺などに住した高僧、一山一寧(いっさんいちねい)の甥で、一山が来朝した時随従して渡来し、建仁寺、興雲寺などに住した仁恭石梁(せきりょうにんきょう)、それにやはり渡来僧で建長寺、円覚寺、浄智寺、南禅寺などに住した清拙正澄(せいせつしょうちょう)と、夢窓国師の三大老の協作であることが、「鹿苑日録」によって知られる。
夢窓国師から二世春屋妙葩(しゅんおくみょうは)へと伝えられたのである。足利家では、毎月18日室町第の内仏殿において相国寺の清衆を請して修業せられ、相国寺においては、毎月17日に修され月次懺法とよばれていた。又毎年6月17日三門円通閣の上で修行するのを閣懺法といった。(相国寺のHPより)

室町時代の五山禅林をもっとも代表・象徴する儀礼こそ、観音懺法でした。なかでも旱のときに行われる観音懺法は、毎月の観音懺法とは違い、いわゆる「千僧供養」、つまり各五山寺院が数百人という大人数の禅僧を動員して、京都の観音の最大の霊場である清水寺などでとりおこなわれました。
禅僧の観音懺法は他宗の祈祷にくらべても、高い芸術性を持つと同時に、きわめて霊験あらたかな儀礼とされ、足利将軍をはじめ、京都のひとびとの関心の的でした。

日本人の信仰として観音信仰がひじょうに強いことはあらためていうまでもありませんが、禅宗でも達磨大師が観音の生まれかわりとされるなど、強い観音信仰がありました。観音さまを祀っている禅宗寺院もとても多いことはよく知られます。

ぜひ禅の観音信仰について、いずれ季刊『禅文化』でご紹介できればと思っております。

18日は鎌倉の大本山円覚寺でも夕方に山門懺法が行われたようです(ブログ「円覚寺居士林だより」参照)。来年はぜひ、鎌倉円覚寺の懺法も拝見(取材)させていただきたい!と思っております。

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旧白洲邸・武相荘




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本の中の写真ではなく、白洲次郎・正子のくらしを実際に見てみたいとずっと思っていましたが、ようやく東京は鶴川にあります旧白洲邸・武相荘を訪れる事ができました。

この日はちょうど梅雨の入り、雨の一日でしたが、しっとりと雨に濡れた緑や、かやぶき屋根がまたことのほか趣がありました。

他の誰かが良いと言ったから良いのではなく、自分が見て良いと思うものを集め、それらに囲まれながら暮らすことは、自身をみつめる事に繋がるのだなと改めて思った武相荘訪問でした。

日本の文化や歴史、自己を知るには、もちろん禅の本を心からオススメしたいのですが、白洲正子著作もオススメします。

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老師の実行力




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昨年、ヨガの事などを色々とお話させていただいた老師と久々にお会いしました。
すると老師、「あなたと色々話してね、昨年の5月から私は朝のニュースなどテレビを見ていた時間を、ヨガにあてていますよ。そうすると、朝課や坐禅、参禅を受けていても気持ちがよくて、毎日本当に楽しいのですよ。身体を動かしながらの呼吸。ヨガというのはすごいものですね」と。

御自らの生き方、在り方にて我々に教えを示して下さいますね。なんとすばやい実行力でしょう!
私達は「(新しい事に取り組もうとする時に)やりたいんだけどね~でも…」などと、興味あるものも何らかの理由をつけては自ら遠ざけてみたりするものです。

“老師”などと聞くと雲の上の存在のように思ってしまいがちですが、少しでも自分達がいただけるものをいただき、日々のくらしに生かす事ができるのだなと思った次第です。
やってみたいならやってみよう!


それにしましても、ヨガでは私の方が先輩?になりますが、長年の修行、坐禅、質素なお暮らしにより鍛えられた身体と精神をお持ちの老師ですから、吸収力も私とは違い、すぐにマスターになってしまわれるのではないかと思います。
まぁ、それでも、私は私のペースでやっていきましょう。

ちなみに余談ですが、老師方には、本当にお肌がつるつるで羨ましくなってしまう方が多くいらっしゃいます。美容の秘訣も、老師の生活、つまりは禅の修行、僧堂の生活などから得る所が大いにあるなと思う私です。粗食&呼吸(坐禅による)がミソですね!

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円覚寺管長 横田南嶺老師のDVD撮影




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去る6月10日、禅文化研究所で刊行してきているDVD「禅僧が語る」シリーズの第9段として、若き円覚寺派管長・横田南嶺老師の撮影に同行しました。
鎌倉はちょうど紫陽花が見ごろで、紫陽花で有名なお寺などに多くの拝観者が訪れるため、鎌倉市内はかなりの混みようでした。

円覚寺派管長ではありますが、円覚寺専門道場師家でもある老師は、務めて雲水たちと一緒に生活することを好まれているということで、そういった様子も撮らせていただきたいと願い出たところ、ご快諾いただき、なんと朝3時からの僧堂での生活もビデオに収めることができたようです。

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その後、まだ拝観客が訪れる前に、山内の中を管長にお出ましいただいて撮影。インタビュアーの金子あいさんに境内をご説明いただきながら歩いていただきました。
普段、一般の方は入れない僧堂内部や、開山堂もご案内いただき、雲水さんたちが作務をしている隣で、撮影は続きます。

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薪割り作務の後には、こんな井戸できんきんに冷やされた麦茶が。さぞ美味しいことでしょう。

この後の撮影の中でも老師が仰っていましたが、福島原発の事故があって、我々はこのままでいいのか、今一度、立ち止まって考えるべき時にあるのではないか。そうしたとき、修行道場で行なっている、薪を割ってご飯を炊いているような生活が役に立つということを、震災後にボランティアに出向いた雲水達は自分たちで気が付いた。だから一般の人にも何か気づいたり感じたりしてもらうことがあるのではないか……というのですということでした。

そういわれてみれば、亡くなられた永源寺派管長の篠原大雄老師も、そのDVD撮影の時に、Back to the basic ということを仰っていました。今から思うと、扱いきれない文明のもたらした事故と、原発に頼らない生活を予測したような言葉であったようにも思います。

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さて、こうして撮影したDVDは、7月20日~23日に円覚寺で行なわれる夏期講座に間に合うように制作し、講座に参加される人たちに手にとって頂けるようにしたいと考えています。
おたのしみに。

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日曜説教会と坐禅 -鎌倉・円覚寺-




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鎌倉は円覚寺さんの、居士林ブログを楽しみに拝読している私。
噂に聞こえてくるのは、管長の日曜説教会には、300~400人の方々が集うとのお話。
「これは実際に鎌倉へ赴き、参加したい!」といざ鎌倉へ、念願叶って先日の日曜説教会にお邪魔する機会を得ました。

9時からの会だというのに、早い人(いわゆる管長ファン)は7時半にはやってきて席を確保しているとの事。前の席が大人気、これ如何に! 開始直前には、広い方丈が狭く感じるほどに人で埋め尽くされ、この日もおおよそ400人の老若男女が参加されていたとの由。
私も研究所に勤めているとはいえ、400人で一斉にお経を唱えるのは初めてで、その荘厳さには、ぞくぞくと鳥肌が立ってしまいました。

管長のお声に導かれ、皆、背筋をスッと伸ばして合掌し、生まれて来た事、生かされて今ある事に、両親に、様々なことに静かに感謝する時間を持つ事から始まります。 普段なんとなく「私は色々な事に感謝しながら生きている」と思っているものですが、その深さというものには際限が無いのだな……と。

様々な事がしみじみと有難く思えて、頬をなでる風も、杜鵑の美しいさえずりも、あらゆるものへの感謝の念が全身を覆うようで、とても清々しく心地よい時間。
そしてその後の管長によるお説教は、本当に私達の所まで降りてきてお話下さる、菩薩行とはこの事だな……と思うような、非常にわかりやすいお話で、毎月皆さんがこちらで心洗われる思いをされるのが、よくよくわかったのでした。
そして、説教の後、皆で坐る時間もとても尊いですね。
僧堂と同じ…とまではいかないのでしょうが、警策の厳しさも他の坐禅会と比べれば随一!「あぁ、与える方も大変だろうなこれは……」と思うくらい真剣なもので、背中をひりひりさせながら、ありがたさを噛みしめていました(はい。坐禅中に考えていました)。
後でお聞きしたら、和尚様も手の豆が潰れていらっしゃいました。

本当に、実際にその場に足を運んでみる事は、とても大切な事ですね。

お近くの方は是非とも一度、そして鎌倉へのご旅行をお考えの方も、こちらの説教会&坐禅会を行程に組み込んでいただきたい!と切に願うのでありました。

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今週の花




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今週の研究所玄関の花です。
花器は、いつぞや我らがボスが、どちらかにお招きいただいた時にいただいてきた物(適当ですみません。以後、箱の中にきちんといつ何時の記念品かメモを入れておく事にしましょう)。
京都の土渕善丕氐氏による耳付き花入れです。
緑がよく映えて、この季節の花が涼しげに入れられますね。

この季節、紫陽花の一輪一輪の異なった色や形を見ては、「不思議だなぁ、美しいなぁ……」と、それぞれの個性を楽しんでいます。

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天得院特別拝観 -東福寺塔頭-




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京都市は東山区の東福寺塔頭、天得院にて-桔梗を愛でる特別拝観-と題して特別拝観期間が設けられます。
日没後にはライトアップも。是非おでかけください。

平成24年6月15日(金)~7月17日(火)
拝観時間:午前9時30分~午後8時30分(受付終了)
拝観料:一般(大学生以上)500円/中高学生300円/小学生以下無料

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我(が)がゆるむ




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森本省念老師

「あの人は我(が)が強いから、苦しいよね」「彼は我(が)の塊だね、シンドそう」なんて、よく言われるが、「我(が)」がなければどうなるのか。

「私には悩みはありません」と久松真一先生は言われたが、その久松先生の「私」を知りたくて、北原隆太郎先生は刻苦された。何十年にもわたる長い長い刻苦であった。その果てに北原先生は突き抜けられたのだと思う。私は初めて北原先生にお会いしたときのことを思う。二十代だった私はお見送りした京都駅のホームで声を上げて泣いてしまった。別れが悲しいなどというものではなかった。抑制の効かない涙がどんどん溢れた。がんじがらめの私の「我(が)」が、ふわりとゆるんだのだと思う。先生はそんな私にピョコンと頭を下げ、手を振って電車に乗られた。

そのころ、わが親友は岐阜の抱石庵を訪ねての帰り際、久松先生に見送られて、シャクリをあげて泣いた。

――久松先生は、私たちに付いて、ゆっくりと戸口まで来られた。混乱して、頭がくらくらするような状態の中で、私は、この美しい老人に触れたいという、抗し難い衝動を覚えた。だが彼の手を握った途端、午後の大部分の間、私の中で荒れ狂っていた苦悩が、一瞬のうちに堰をきって、どっと噴出した。存在の底が抜けたみたいだった。はらわたが千切れ飛んでしまったようで、私は悲痛な声で、しゃくりあげながら、号泣した。私の流す苦悩の涙を縫って、久松先生の声が響いた。「君の手を使わずに私の手を叩いてみよ!」(「無刀両断」『禅文化』145号)


「電力王」「電力の鬼」と言われた松永安左右衛門翁は鈴木大拙先生と親しかった。その縁で、ある日、「西田幾多郎を語る会」が東邦電力会社で催された。集(つど)ったのは、大拙先生や西田門下の人たちであった。そのうちの一人、森本省念老師が西田先生のことを話し始められたが、しばらくすると、突然松永翁が「くそ坊主、だまれ」と怒鳴ったのだという。そのときの様子を、大拙先生の秘書であった岡村美穂子氏はこう記しておられる。

――ところが、老師は聞いたのか聞かなかったのか、ご自分の前をすーっと風が通っていったというような様子で(中略)そのまま停まらないで話を続けておられるんですね。(中略)大拙先生も西田先生のお弟子さんたちも何事もなかったように、老師の話を聞いておられます。「くそ坊主、だまれ」という怒鳴り声は森本老師にも大拙先生やお弟子さんたちにも触れることなく、ただすーっと風が通っていったという程にしかその場の空気を動かさなかったんですね。すーっと通りすぎていって、どこか部屋の隅にぶつかって無能になって消えてしまった感じでした。もしそれが矢だったとしますと、老師の前を飛んでいって、力を失って落ちてしまったというようでした。(中略)突発的なこのような怒鳴り声が、大拙先生と西田先生の間におられる皆さんの集まりの広い深い空気のなかに吸収されてしまって何事も起こらず自然に経過したことに感銘しました。一瞬あんなにうろたえた私でさえその空気の中ですーっとなりました。松永さんは松永さんのありのままなんです。これもすごいことだと思いました。普通だったら、あんなことお客さんに言えるもんじゃあないでしょう。それを、堂々と言うというのは、松永さんのあり方だと思います。そしてご自分の怒鳴り声が無用になって消えるのを見定めたかのように、怒鳴ったことも忘れて松永さんご自身森本老師の話に聞き入っておられるんです」(「時・時の大拙先生」『禅文化」177号)

久松先生も大拙先生も省念老師も北原先生も、すっかり我(が)が解(ほど)けた人だったのだと思う。「我(が)」がなければどうなるか。多分こんな場が、いとも簡単に現成するのだろう。

私たちは、稀有な出会いを得て我(が)がゆるむと、大量の涙を流してホッコリする。しかし、悲しいかな、そう簡単に我(が)はゆるまない。まして、我(が)が消滅するなんてことは、遠い夢だ。「我が身を省みて」などと言うが、いくら反省を重ねても、強固な我(が)には歯が立たない。我(が)をもって、我(が)を征することなど、構造的に不可能だからだ。

だから日々、せめて、我が身をすっくと立て直し、我(が)をゆるめてくれる出会いを、いつだって受け入れられる私であればと、願うのである。

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臨済禅師・白隠禅師遠諱事業




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写真は昭和41年に行なわれた臨済禅師1100年遠諱の風景(於:東福寺)


平成28年に宗祖臨済義玄禅師1150年遠諱、同29年に宗門中興の祖・白隠慧鶴禅師250年遠諱を迎えます。遠諱というのは、祖師の遺徳を偲んで寂後に行なわれる法要で、通常は50年ごとに営まれます。
当研究所が事務局を持つ臨済宗黄檗宗連合各派合議所(臨黄合議所)では、両遠諱の実行委員会を立ち上げ、中国から日本へ脈々と継承されてきた宗旨を挙揚し、禅のこころが私たちの生活の基盤となるような遠諱を目指し、行事や事業を計画しております。

メインとなる遠諱法要と全国の専門道場から雲水を集めての報恩接心を、平成28年3月に京都東福寺で行なうほか、一般を対象とした全国規模の坐禅会、東京・京都の博物館での特別展覧会や、記念出版やシンポジウムの開催など、多彩な事業を展開いたしますので、是非この機会にご参加いただきたいと思っております。

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研究所玄関の花




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今週のお花

できる限り、研究所にもお花は飾りたいなと思っています。
やはり、心にそっと寄り添うような山野草、日本らしい花が好きです。
研究所にある、遠忌記念でいただいた花器や、自宅から色々と持ってきて生けています。
今は私の友人で、伊賀の土樂窯・福森道歩さんが作っているカレー皿を花器にしています。
小さな剣山があれば、何でも花器になりますよ!
家のコップに、雑草だと思って生けようなどと思わなかった草花を生けても、とても心なごむものです。
是非お試しになってみてください。



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先週のお花

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白沙村荘の石塔・石仏 -京都市左京区-




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五月晴れのとある休日、白沙村荘-橋本関雪記念館-を訪れました。
中国風のお庭、関雪の趣味で作られた独特の建築(存古楼)、立派に再建された茶室、庭の山野草など、見どころは多々あるのですが、私が一番惹かれたのは数々の石塔・燈籠・石仏などの“石”なのでした。
本日は石コレクションをご紹介。

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白沙村荘の石塔・石仏 -京都市左京区-の続きを読む

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芒種 ―二十四節気―




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本日は、二十四節気の第9番目、芒種です。梅雨ももうすぐ。一気に蒸し暑くなってきた感じですね。
朝の通勤時に受ける日差しも日に日にきつくなり、街路樹の影も濃くなってきました。
ホタルも飛び始めています。小満の時にはまだ緑だった麦の穂も、そろそろ麦秋を迎えています。これから一気に夏がやってきますね。
節電が叫ばれている夏、できるだけ原子力の手を借りないで乗り越えたいものです。

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さて、昨年の夏至から始めた、本ブログでの二十四節気ですが、おかげさまでこれで一まわり。実際の日付より、若干前後した記事もありましたが、なんとか一年間巡ってくることができました。
今まで、あまり意識していなかった節気もあり、記事を書く段になって調べたことも少なくなかったのですが、おかげさまで、語義を意識してみることもできました。
そして、それぞれの節気にあった写真をと思って、自分で撮りためた写真データを探ってみたり、新たに撮ったりもしたのですが、改めて日本の国の自然の豊かさを知りました。

画面右のカテゴリーで「二十四節気」を選択していただくと、このシリーズが一覧できると思います。よろしければ、通してご覧ください。

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染織のための自然素材展 Ⅳ・十日町(新潟)




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詳しくはこちら


何かの本で読んだのか、どなたかに伺ったのかは忘れましたが、「日本人の精神性を崩壊し、日本文化を断絶させようと思えば、“麻”を取り上げてしまえば容易な事なのだ。それほどに、麻と日本人とは深い所で繋がっている」……と(麻といえば、神道が深く関わっているからだと思いますが)。

それ以来、麻を始めとする日本の布になんとなく心惹かれながらも、“機会”が無ければ忘れてしまうのが常というもので……。
そんな折に京都のギャラリーで目にした芭蕉布の数々。そしてそこに集う“布好き”な方達の情熱に、私の“日本の布熱”も上昇して来ました。
新潟に行って来ようか…(ついでと言っては何ですが良寛さんゆかりの地も訪ねたりなんかして)と思ってしまう今日この頃です。
お近くの方は是非!いろんな布が集うまたとない機会です。

ちなみに“麻”といえば、雲水さんの麻衣。ボロボロになっていても、とても美しくて私は大好きです。
以前、花園大学内で講演会か何かがあった時にお見えになっていた雲水さん。
その麻衣は透けそうなくらいにすり減り、あちこちにつぎはぎが。それでも、誰よりもキラキラと輝いていて、眩しかった事を思い出します。まだ私も研究所に入って間もない頃で、修行をしている者の美しさとはこういうものなのか……と初めて知った出来事でした。
「あの方は今どうしておいでだろう……どちらの僧堂の雲水さんか聞いておくべきだった!!!」といつも悔やまれます。

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海住山寺 -京都府木津川市-

禅宗以外のお寺ばかり紹介させていただいておりますが……。

昨日の笠置寺に続きまして、解脱上人が晩年移り住まわれて復興された海住山寺。海住山寺においては解脱上人は中興の祖と崇められます。

御本尊の十一面観音も、私たちが訪れた際にはまだ奈良国立博物館にはおでかけでなかった為、本堂で有難く拝ませていただきました。先日訪れました解脱上人展で再度ご対面。そのお姿を360度から拝見し、ありがたい事でした。




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国宝 五重塔

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ここ海住山寺。本当に海の上にぽっかり浮いた島のようなのです。この辺り、少しお山を登るとどこからでもこのような素晴らしい景色に出会えます。

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)