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寂室禅師生誕奉賛茶会 於:永源寺




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5月9日(日)、滋賀県にある臨済宗永源寺派の大本山永源寺において、-開山寂室禅師奉賛茶会-が開催されます。毎年、開山様のお誕生日に近い日曜日を選んで開催されています。

開山寂室元光禅師が都よりこの地に移られた時、多くの修行僧がそれに従いこの山深い地で修行に励んだといいます。そして禅師は、後光厳天皇からの再三にわたる京都天龍寺への出世を断り続けたとの事。
そんな事に思いを馳せながら、深呼吸し、新緑の中で一服のお茶を皆さんでいただきませんか? 
是非おでかけください。

2007年のようす
2009年のようす

開催日:平成22年5月9日(日) 午前10時~午後3時

献茶式:遠州流 小堀宗実家元  (献茶式は11時より)
献 笛:都山流 八木慶山師

特別協賛:煎茶席 泰山流家元
協賛席:表千家流/裏千家流/遠州流/瑞石会

茶 券:前売券:2500円/当日券:3000円

茶券販売所:大本山永源寺・各協賛席

お問い合わせ:大本山永源寺(奉賛茶会係)
           電話 0748-27-0016

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日蓮宗 妙蓮寺 -京都・上京区-




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今年も、京都古文化保存協会さんによる、-春季非公開文化財特別公開-が各寺院で行なわれています。
いつも「公開もしていないし……」と素通りしていた日蓮宗妙蓮寺を訪れてみました。
門から見ただけではわからないほどに広く立派な寺院で、十六羅漢の庭や宝物庫内に保管されている長谷川宗宅(等伯の次男)筆「吉野桜図屏風」などを楽しみました。

この期間に京都を訪れる方は、是非京都古文化保存協会さんのHPをご参考になさってみて下さい。京都国立博物館とあわせているのか、長谷川等伯に関連する寺院の公開も多いようです。
臨済宗寺院も数カ所公開されています。是非この機会に!

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俵屋宗達筆松島図屏風 複製




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琳派の祖・俵屋宗達といえば、建仁寺蔵の「風神雷神図」があまりにも有名であるが、今から400年近く前、江戸時代初期の1630年頃に描かれた、この「松島図屏風」も俵屋宗達筆の傑作である。
この屏風は、当時の堺の豪商、谷正安が宗達に依頼し、澤庵禅師が開山の堺・祥雲寺に寄贈されたものとされている。
それが約100年前の1902年に、アメリカのチャールズ・フリーアの収集品の一つとなり、その後、ワシントンDCのスミソニアン博物館のフリーア美術館で収蔵されてきたのである。

この度、京都文化協会とキャノンが取り組んでいる「綴プロジェクト」の第三期制作の一作品として、この「松島図屏風」が高精彩複製作品として完成し、祥雲寺に寄贈されたのである。禅文化研究所はその監修という立場で関わっており、寄贈披露式にご招待いただいた次第。

俵屋宗達筆松島図屏風 複製の続きを読む

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瓔珞筒アナナス




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我が実家で咲いた瓔珞(ようらく)筒アナナス。
ブラジルからアルゼンチンにかけて分布するというパイナップル科のこの花、非常に強く、ほったらかしにされていても必ず花をつけてくれ、株分けしなくてはならないほどに増えている。

名前がわからず私が調べて父にこの名をつげると、「観音経にも瓔珞…と出てくるよ」と。調べれば瓔珞とは、(1)珠玉や貴金属に糸を通して作った装身具。もとインドで上流の人々が使用したもの。(2)仏教で仏像の身を飾ったり、寺院内で、内陣の装飾として用いる(三省堂『大辞林』)とのこと。

昭和の始めごろに日本に入ってきたというこの花に、一体誰がこのような美しい名前をつけたのだろう。
南米生まれのこの花をグロテスクという人もいるのだが、我が実家では茶花よろしく掛花入れに一輪入れて飾るのだが、なかなかに珍しく面白いものである。

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没後400年特別展覧会 長谷川等伯 -京都国立博物館-




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京都国立博物館で開催中の、長谷川等伯展へ。

特に好きだというわけでもなく、とにかく「これだけの作品が集まるのだから行っておこう」と、金曜日の夜を狙って訪れてみた(金曜日は夜8時まで開館)。遠方からの人は少ないだろうし、金曜日の夜に何も好き好んで美術館なんて皆行きやしないだろう…と思ったのが甘かった。皆同じ事を考えるのか、なかなかの人出。ただ、土日よりはましなのかもしれない。

最後の部屋に、「松林図屏風」が。墨一色の世界。もう何の迷いもないその筆使い(というのでしょうか?)に、彼の人生そのもの、歩んで来た道が刻み込まれているような気がして、彼の心の深淵部分を垣間見るようであった。あの屏風を描くのに要した時間はいかばかりか。大作のわりに時間をかけずに描かれたのではないだろうか。
時間をかけずとも、彼の人生が詰まった松林図屏風をしばらく眺めていると、濱田庄司(陶芸家)の、「60年が凝縮された15秒の釉薬がけ…」を思い出した。

さて、等伯は将来有望であった長男を26歳(だったか25歳?)で亡くしているらしい。その息子の死が、彼の作風により深みを出したのは皮肉な事だなぁ…。と思いながらも、それでもこれが人間世界なのだな……と。

一人の絵師の作品を時代を通して見られるのは、やはりなかなかに良いものだな……と、思った以上に感動した金曜の夜であった。
臨済宗寺院所蔵の宝物も、数多く出展されている。是非期間中にお運びいただきたい。

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続・ソメイヨシノ

昨日アップした「ソメイヨシノ」に、お叱り?のコメントを頂きました。

もしもお気にさわったのでしたら申し訳ないことで、決して本意ではございません。皮肉を込めた挑発的な文章にしたまでのことですが、いささか「反体制」がすぎたのかもしれません。ひねくれ者をお許しください。

わたしも決してソメイヨシノに恨みを持っているわけではありません。むしろ可愛そうだと思っているくらいなのです。

ソメイヨシノは花に特化して作られた品種です。ほかの部分ではあまりよい性質は持っていませんが、花はたしかにきれいで見栄えがあります。それゆえソメイヨシノは、特に戦後の復興期から高度成長期にかけて、そこかしこに植えられることになります。しかしそれは、自然破壊のカムフラージュと、手っ取り早い名所作り・人集めのために利用された部分が大きいのです。

わたしたちも、にわか愛桜家よろしく花をわずかの期間もてはやしたあとは、桜の木のことなどすっかり忘れて見向きもしません。むしろ夏は毛虫が多いだの秋は落ち葉が大変だのと厄介者扱いし、道路建設で邪魔になったら寿命だの何だのと理屈をつけて躊躇なく切り倒します。桜の花だけがクローズアップされる結果、桜の木自体はむしろよそよそしいものになってしまっています。

一見華やかには見えますが、本来病気に弱く寿命も短いはずのソメイヨシノの「異常繁殖」には、現代日本人のご都合主義が集中的に現れているような気がして、わたしには無邪気に肯定することは出来ないのです。

日本のそこかしこにある、桜の名所と称されている場所のソメイヨシノ一色の景色は、むしろ日本の桜文化を薄っぺらくしているように思われてなりません。ソメイヨシノ、オオシマザクラ、ヒガンザクラ、ヤマザクラ…。人にそれぞれ特徴があるように、桜にも品種によって大きな違いがあります。花、葉、枝ぶり、樹皮の様子、木材の性質など、同じ桜でもこれほどまでに違いがあるのかと驚く程です。

わたしたちは、「桜」とは、花も、葉も、枝も、幹も、皮も、根も、木材としての利用も、人間との関わりも、すべてをひっくるめて「桜」であることを忘れがちです。花だけが桜ではありません。

せめて他の品種と混植すれば、花も長く楽しめて、今のようにあわただしい開花シーズンを過ごさずに済むでしょうし、何よりもそれぞれの桜の特徴も一目瞭然で、日本の桜の世界ももっと奥深く豊かになると思うのです。

なお、私のヤマザクラ讃は、何も本居宣長のマネをしているわけではなく、全く私の個人的な趣味、もっと言えば身内贔屓に過ぎないのであります。

私の実家の敷地の守り神のとなりには、ひともとのヤマザクラが佇んでいます。相当な古木ですが、今でも毎年花を咲かせます。私はそのどっしりとした幹と、鷹揚な枝ぶりと、えんがわに散りかかる花びらと、花と共に芽生える赤い葉と、夏の日差しを遮る濃い緑陰を眺めて育ちました。

それゆえ、いずこのソメイヨシノの大群も、わが一本のヤマザクラには及ばないと思ってしまうのは、どうしようもないことなのです。

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ソメイヨシノ




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どこもかしこもソメイヨシノ。

確かに花は美しい。しかし花以外はこれといってとりえのない木。開花時期の数日間に全てを賭け、夏・秋・冬は無残な姿を晒し続ける。

病気や害虫に弱く古木はほとんどない。若木なのにそこかしこが朽ちて穴が開いている。樹皮は黒く醜く、枝ぶりもよくない。満開の桜の中、焼けぼっくいのような真っ黒な幹や枝が目障りだ。

葉もよろしくない。夏には毛虫の大群に襲われる。紅葉も赤・茶・黄色のまだらで何となくきたならしい。

日本の風景に登場したのは江戸末期という新参者。今では日本中にはびこって生物多様性を損なっている。材もこれといった利用価値はない。

春の桜、秋の紅葉という。しかし樹木全体の美しさという点では、ソメイヨシノは逆立ちしたってカエデにはかなわない。

古より日本人が愛でてきた桜は何と言ってもヤマザクラだ。ヤマザクラにはソメイヨシノにはない素晴らしい特徴が数多く備わっている。

洪水のようなソメイヨシノを見て日本美の代表だと思ったら、それは大間違いだろう。

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眠る




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昨秋からよく眠る。
いまだかつて不眠症になったことは一度もないが、たまには寝付きの悪い夜や、夜中に目が覚めることはあった。それが昨秋から夜中に一度たりと目が覚めない。理由はこうだ。昨春だったか、季刊『禅文化』に「和尚さんの身体講座」をお書きいただいている樺島和尚から、同年秋、当所発行予定の書き下ろし単行本の原稿が入った。和尚の文章はどことなく愉快なので編集作業も楽しいが、「これは!!!」というような有益な情報もいっぱいある。そんななかに「遠赤外線アンカを作る」という話があった。

……遠赤外線セラミックスは加熱すると数十倍の遠赤外線を輻射する、という性質がある。だから冷めにくい布団の中で温められたセラミックスは、効率よく遠赤外線を輻射するというわけだ。遠赤外線は光の一種だが、布団くらいなら通過してからだの各所を照射する。……これは面白い。そう思った私は、「遠赤外線ライト」を改造進化させて「遠赤外線輻射アンカ」を作った。略して「遠赤アンカ」である。布団にもぐりこみ、遠赤アンカをラッコのようにだっこする。食べ過ぎ飲みすぎの日には鳩尾に当てる。しばらく経つと、善意の温かさが胃腸を応援してくれる。徐々に気血が腹部に帰りはじめるのだろう。それとともに意識のレベルが落ちていく。昼間の仕事をひきずって毛羽立ち、とげとげしていた意識の角がとれ輪郭が丸くなって解けていく。腹筋が元気をとりもどしているのか、自ずから深く呼く呼吸が現われ、意識レベルがしだいに低下し、腹部と足先の温かいまどろみの状態が、言い知れぬ幸せ感をつれてくる。そうして、満ち足りた温かさの中で、がくっがくっと全身の力が抜け、眠りに落ちていく。とまぁ、おおげさに言えばこんなところである。……(樺島勝徳『プチうつ 禅セラピー』禅文化研究所、2009年、212~213頁)

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京都市北区の桜




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所用で、京都市営地下鉄烏丸線の最終駅、京都国際会館駅まで。
駅から地上へ上がると、比叡山の近い事!
「山笑う」の時期をまさに迎えんとする新緑がキラキラと眩しく、終わりに近づいたソメイヨシノは花びらの絨毯を作り、そして今が盛りの八重桜に迎えられた。
御所近くの中心部で見る桜も京都らしく風情あって良いものだし、だいたい京都市内からはどこからでも山が見える。だが、より山に近づき、遮るもの無く広い空のもとで見る桜もまた格別であった。

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-丁寧ということ-色と布と語りあう日々 清水繭子氏(染色家)




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前々から一度訪れてみたかった、総合地球環境学研究所環境思想セミナー
今回は染色家、清水繭子氏(略歴やおおまかな今回のセミナー内容などはHPをご覧下さい)。

さて、「丁寧」とは、皆さんはどのような事だと思われますか?
自分で言うのもなんですし、おおげさかもしれませんが、「私は丁寧の目利きではないだろうか…」と自分自身に思う事があります。
私が思う「丁寧」は、きちんとした「思い」がこめられているもの。手間や労力を惜しまずになしとげられたもの。「丁寧」は裏切らない分ごまかしがきかない。普段の生活でいうと、料理がそうです。丁寧につくられた料理には「はっ」とする美味しさと安心があります。
清水さんが、「その物の真の色をまっすぐに引き出したいんです。その時に出る透明感を大切にしています」というような事を仰っていましたが、その、素材を思う心や、真摯な姿勢がもう既に「丁寧」なのだと思います。

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リサイクル・リユース「あげくだ」




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ヤフーオークションだとか、モバオクなど、ネット上で多くのオークションサイトがある。
かくいう私も、今までにネットオークションで物品の売買をした経験があり、恩恵をうけていることも確かである。
そんななか、ちょっと風変わりなのは、「あげくだ」というサイトだ。
これは、基本にリサイクル・リユースをうたっていて、つまり「不用品をあげます」、「余っているものください」という情報サイトなのだ。
このサイトを運営しているアイデアマン・ユニオンの仲尾社長と、以前から懇意にさせてもらっていた関係で、このサイトの存在は知っているのだが、今のところ、まだ「あげます」にも「ください」にも挑戦したことがない。
ただ、最近、自分には不要だが、欲しい人もいるんじゃないかなぁ、でも売るほどのものでもないがなぁと思うようなものが、家の中に見つかったりすることがあって、ちょっとやってみようかなという気になってきているのだ。

あなたのもとにも、そういったものがあれば、ちょっとやってみてはいかがだろう。
誰でも無料で利用できることも魅力の一つだ。

ちなみに、このアイデアマン・ユニオン社と、現在、共同でデジタルアーカイブのプロジェクトを行なっている。この件についてはいずれまた。

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歴史秘話ヒストリア "みんな好き好き一休さん"




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NHK総合テレビの歴史秘話ヒストリア(毎週水曜22:00~22:43)に、弊所所長・西村惠信先生が登場します。
平成22年4月21日放送分の、
「第37回放送予定 みんな好き好き一休さん ~禅の心で自由に生きろ~」
において、一休禅師の奇行の真意について究明します。

「とんちの一休さん」と、一般にはあの可愛らしいアニメの一休さんのイメージですが、実はそのイメージとは全く違う、風狂の禅僧。後小松天皇の御落胤という説もあり、大悟しても師の華叟宗曇からの印可状を受け取らなかったり、お正月に杖に骸骨をつけて「ご用心ご用心」といって歩いたり、破戒としかとれないような行動をしたり・・・。

有漏路より 無漏路へ帰る 一休み 雨ふらば降れ 風ふかば吹け(一休)


この歌は、一休の道号のもとにもなる有名な歌ですが、我々人が生きていく上でもっとも大切な生死(しょうじ)にまつわる真実の歌です。

何かにつけて理解を超えた行動をとった、一休禅師の境界に少しはせまることができるかもしれません。
どうぞお楽しみに。


※ 一休禅師関係の書籍(禅文化研究所発行 現在ご購入可能なもの)

 『一休道歌 三十一文字の法の歌』(禅文化研究所編)
 『大徳寺と一休』(大徳寺塔頭 真珠庵前住職 山田宗敏著)
 『一休和尚抄 般若心経圖會』(禅文化研究所編)


5月18日、西村惠信所長といく禅と文化の旅 参加者募集中!

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奈良 富本憲吉記念館




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大正・昭和を代表する陶芸家、富本憲吉。
かねてより気になっていた富本憲吉記念館を訪れた。
古いお宅の並ぶ静かな住宅街の中にそこはあり、昔とそうは変わらぬであろう邸宅跡に感慨深いものがあった。
家人より、始めて富本憲吉の作品写真を見せられた時、「自然界にある羊歯(しだ)の模様が、彼の手にかかるとこのような美しさを引き出されるのか…。普段何気なく見ているものの中に美を見出すとは、こういう事なのか……」と感激したのを覚えている。
また、金・銀・赤という華やな色を使いながらも、どこか懐かしい落ち着いた風情を醸し出しているのは、彼の原点がこの奈良にあるからなのだろうか……民芸の人との交流からだろうか……と、今回邸宅跡を訪れて思った。

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白隠禅師仮名法語の板木




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禅文化研究所で、平成7年から7年間にわたり行なっていた、「特別事業 『白隠禅師自筆刻本集成』」。

白隠禅師みずからの筆跡を梓に刻んだ仮名法語本は、残された原版本も少なく、散逸の危機に瀕していたため、現存する最良の版本を元に、旧来の伝統的な木版技術によって忠実に模刻し、長期保存に耐え得る和紙に刷り、禅師の息吹を伝える往時そのままの木版本として完全に復元したのが、この事業であった。
当時、最良とされる版本のコピーを取り、それにホワイトを塗って汚れを消すという肩の凝る作業を、長い間やっていたことを思い出す。汚れを取ったコピーは、中国に送られ、中国にて木版を作るということだった。日本人でも読めないような変体仮名の法語を中国人が刻るというのだから、なかなかスリルのある仕事であった。
さて、その結果は上々で、日本で丁寧に製本され、出来上がった版本は、特別事業賛助者に頒布されたのである。
その折に使われた版木は、全冊の印刷完了後に日本に送られてきたので、ずっと弊所で保存していたのだが、保存場所としていたところが使えなくなってしまうため、このたび花園大学の国際禅学研究所で預かっていただくことになった次第。
国際禅学研究所には、当時、禅文化研究所で、この事業を中心となって牽引されていた、芳澤勝弘教授がおられる。白隠研究の第一人者だ。


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第9回 西村惠信所長と行く“禅と文化”の旅 ご案内




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島原 角屋

年に2回開催しております、禅文化研究所バス旅行のご案内です。
弊所の所長・西村惠信と共に名刹や美術館などを訪れ、学びや気付きの多い旅になればと考えて企画しております。
ご参加、お待ち申し上げております。

5月18日(火) 9:30~17:00
詳細・お申し込みはこちらからどうぞ。

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花祭り -お釈迦様の誕生日-




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本日は花祭り。お釈迦様の誕生日です。
仏教寺院では、“仏誕生会”といってお釈迦様のご誕生を祝う法要が執り行なわれます。

お釈迦様は、ルンビニ(現在のネパール)にて約2500年前にお生まれになりました。私も大学の卒業旅行でネパールを旅した際にルンビニを訪ずれましたが、いくつかの国の仏教寺院がある以外は何もないような田舎の村でした。それでも村人はお釈迦様生誕の地に住まう事を誇りに思っているようで、「この村はお釈迦様が一番始めに立ち寄られた村なんだ」などと話していました。
私は僧侶ではありませんが、家には仏壇があり、縁あって研究所にて働き、禅の文化などにも非常に興味があり、宗教を問われたら当たり前のごとく「仏教徒です」と言います。ですが、「仏教徒って?」と聞かれた時、どう答えようかと迷う事も正直あります。

ある日、深い悩みを持ちながらも漸く立ち直った知人が言いました。
「お釈迦様が悟って下さった時点で、既に我々はもう救われているんだよね。安心(あんじん)を与えられている。同じく達磨さんが壁に向かって9年坐って下さったのも我々の為だよ。本当にありがたいねぇ。私達は既に救われているよ。だからちょっと私みたいに道に迷って不安定になっても、こうやって今大丈夫でいられるんだ」と。
宗教・精神医学・哲学・古今東西の文学・芸術に関する書などを読みあさり、苦しみ悩んだ末に穏やかな顔で話す知人を見て、「辿り着いたのだなぁ、もう大丈夫だろう」と思いながらも、「なんとなく仏教徒」な自分を恥ずかしく思いました。自分はあそこまで腹の底から「ありがたい」と思えるだろうか……と。
それでもやはり、「あぁ、お釈迦様ご誕生の日なのだな」と思うととても嬉しく有難い気持ちになるのは嘘ではなく、今日をお祝したい気分なのです。

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山村御流 奉花会 -奈良・円照寺-




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大和三門跡寺院の一つ、現在は臨済宗妙心寺派の禅寺である円照寺。
普段公開はされていないこのお寺にて、こちらの住職を家元とする華道・山村御流が年に1度、4月の第一日曜に、法要・奉花会と免状授与式を行います。

道の世界に精進する者が集う晴れやかな場でもありますし、禅寺で……という事もあり、厳かでもあるこの1日を楽しみにお邪魔させていただいています。
花展の時より作品数は少ないのですが、教授者の方などが生けられた何点かの作品を目にする事もできます。
花は野にあるように…という生け方は、ごくシンプルなだけに、そのときどきに心に浮かぶ思いは、自分を写す鏡のようにも思えます。“花を見る”とは、自分を見る事なのだなぁ……と、このように思わせてくれるこちらの流派が大好きです。
ちょうど前日、神戸の香雪美術館にて開催中の堀文子展-生命をいつくしむ-に足を運び、あらゆる生命への畏敬の念を新たにしたところで、野に咲く花を大切に扱うこの流派のお花を見る機会を与えられるというのは、今の自分に必要な事だったのであろうと、導きや縁といったものを感じずにはいられませんでした。

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堀文子 -いつくしむ命-  -香雪美術館-

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瀟洒な住宅街の中にあり、美しいお庭には四季の花々が溢れるこじんまりとした大好きな美術館、-香雪美術館-。茶道具の展示などが多い事から、昔から好きでよく訪れていた。
いつも私を豊かな気持ちにさせてくれていたこの美術館にて、大好きな堀文子さんの絵を堪能できるとは、至福の時になるに違いない!とでかけた。

庭の枝垂れ桜はまだ固い蕾のままであったが、八重の枝垂れ桃が満開で、そのもとには人々の笑顔が溢れていた。

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goo RSSリーダーのご紹介




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この記事をご覧の皆様は、さまざまなブログを購読されているかと思いますが、そのブログを購読するのにとても便利な「RSSリーダー」というアプリケーションをご存じでしょうか。

「RSSリーダー」とは、ブログサービスなどが配信するフィード(記事の概要)を講読するためのアプリケーションです。
このアプリケーションにお気に入りのブログを登録することで、新たに作成された記事を一覧で確認して購読するといった使い方ができます。

今回はgooが提供している「goo RSSリーダー(ウェブ版)」というサービスをご紹介します。

「goo RSSリーダー」にお気に入りのブログを登録すると、それぞれのブログの新たに作成された記事のタイトルが一覧で表示されます。記事のタイトルをクリックすると記事の内容が表示されます。

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立本寺の桜 -京都市上京区-




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日蓮宗八本山の一つ、立本寺の桜です。立派なご本堂の参道に咲く桜が美しく。
夏には蓮も咲き、朝早くからアマチュアカメラマンで賑わうひそかな人気スポットです。

最近、ある看板に気がつきました。
「ここは神聖なお寺の境内です。散歩・通行・通り抜けの場所ではありません。必ず本堂前で合掌礼拝してから通って下さい」と。
一昔前の日本では考えられない事ですね。神仏を無視して通り抜けをする……とは、なんとなく悪い気がしたり、なんだか背中がもぞもぞするというか、いけない事をしている気がしたものです。
書かなくてはならない……というのはゆゆしき事だなぁと思いましたが、ただ、何の悪気もなく、知らなかった人にとっては、「お、そういうものか」とちょっとした“気づき”にもなるし、良い事なのかな?!現代社会には必要なのかもな?!とも思いました。

そうはいっても京都では、まだ朝に夕に、町のいたるところに祀ってあるお地蔵さんにそれは美しい姿で手を合わせる方を毎日みかけます。神仏に合掌する姿はとても美しく、いつどこで誰を見ても私の胸を打ちます。娑婆で生きる我々に必要なものとは何か……というのを考えさせられます。



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京都御苑の枝垂れ桜




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朝、研究所に出勤する前に京都御苑へ桜を観に……。なんて贅沢なんでしょうか。一人じめできるかな?と思いましたが、早朝でもないのに期待しすぎでした。8時頃から観光バスまで来るほどの人気ぶり!!!
夜の誰もいない時間帯の桜の気配、月明かりのみで見るシルエットも美しいものです。
学生時代、友と語り合ったり、ぼ~っと諸々の考え事をする場所と言えば、非常に美しい校舎や庭でしたが、京都にいる今は、京都御苑がその場所になっています。
皆さんにはそんな、心の帰る場所、宿る場所がありますか?

第9回西村惠信所長といく“禅と文化”の旅、参加者募集中です!

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