トップページ » 2009年2月19日

-拈花微笑- えしん先生の禅語教室 その1

白梅
禅寺に咲く白梅

ブログを覗きにくる何人かの人から、禅のことをもっと分かりやすく教えて欲しい、と書いてこられていますので、所長みずから初歩的な禅語を選んで、なるべく易しく説明させて貰おうと、本日より教壇に立ちました。
生徒さんが増えて、教室が一杯になってもそれは構いません。どうぞ遠慮なくどんどんお入りください。そして聞きたいことがあれば、手を挙げて質問してください。

まず今回は、禅宗の根本から始めることにましよう。仏教にはたくさんの宗派があります。その中で禅宗の特色は何ですか、と聞かれるならば、「法の灯」つまり「仏陀の慧命」(悟りの中味)を、心から心へと大事に伝えてきた唯だ一つの宗派です、と答えたいですね。
とにかく禅宗は、お釈迦さまのお悟り(これを特に正覚とか大覚とかいう)を、二千五百年のあいだ、一器の水を一器に移すように丁寧に伝えてきたのです。だから他の諸宗派を「教宗」(何らかの経典を拠り所にして立宗開教されたもの)というのに対して、禅宗では自分のことを「仏心宗」などと呼んでいるのです。

そういう「禅宗特有の伝達方式」の先蹤(せんしょう・先人の事跡)が、今回の「拈花微笑」(ねんげ・みしょう)という話です。

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by admin  at 08:30  | Permalink  | Comments (6)  | Trackbacks (0)