トップページ » 2009年2月12日

映画『禅ZEN』を観て -「あるがまま」って?-

映画 禅ZEN

さて、先ごろ掲載しました職員の酷評に続き私めも……。
おりんという女性の立場に立って観てみたい!と、おそろしく期待して楽しみに観にでかけたのですが、感想はというと、ほぼ前回、他の職員が書いたものと同じようなものでした。

一番残念だったのは、道元禅師という日本を代表する宗教者、禅僧が悟った瞬間のイメージが安易に描かれていた事です。
坐禅をしていると、蓮に坐っていてそのまま空高くぴゅーんと飛んでいき、光がぱああぁぁっと……。
悟りのイメージをわかりやすく…というのは難しく、このようになったのかもしれませんが、安易に描いても良いものなのでしょうか。冷や汗が出ました。
おりんの子供が、病気で死の淵をさまよっている時に道元に助けを求めれば、お釈迦様の芥子の実の話(釈迦 芥子の実 などで検索するとどのような話か出てきます)を、ほぼそのまま使っていたりするのにも興醒めしてしまいました。

また、少し禅に興味を持って観に来られた方や、歌舞伎役者が主演ということで観に来られた歌舞伎ファンの方には、禅の専門用語が出てくると、何のことか全くわからない場面も多かったのでは?!と感じました。

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by admin  at 08:30  | Permalink  | Comments (4)  | Trackbacks (0)