トップページ » 4.スタッフ便り » 美術館・博物館 » 館蔵の名品展-書画と工芸 -承天閣美術館-

館蔵の名品展-書画と工芸 -承天閣美術館-




100721.jpg

臨済宗大本山相国寺内、承天閣美術館で7月3日から、「館蔵の名品展-書画と工芸-」が開催中です。

展示されるのは、墨蹟・絵画、工芸を中心としたもので、同展の目玉として美術館の方にうかがったのは、『無門関』を編んだ無門慧開の賛(!)による「政黄牛・郁山主図(双幅)」、「即心即仏」(夢窓疎石筆)、「蘭梅図」(惟肖得巌・江西龍派賛)など。個人的には、どこかで見た(学習参考書だったか)「異国通船朱印状」(西笑承兌筆)の実物や、「黄瀬戸大根文鉦鉢」も捨てがたいところです。
ちなみに、「蘭梅図」で賛をしている惟肖得巌と江西龍派は、当時の五山で文名をはせていた禅僧たちです。現代に続く日本の芸術文化を完成させたと言われる室町時代。そして、その文化的精華である金閣・銀閣に代表される、北山・東山文化。それらの文化の基礎とも言われる、「禅」の美術的側面を味わってみてはいかがでしょうか。

8月10日(火)までは、『京の夏の旅』協賛の特別公開として、本山相国寺の方丈・法堂も公開されています。
※ただし、8月1日・2日は、行事のために方丈襖絵が見られないということですので、ご注意ください(拝観は可)。

是非ともこの機会に、一度足をお運びください。

by admin  at 07:30
コメント
  1. 行きましたが、、、天井の鳴き龍は何だか隙間から
    見たような気がします。
    ココも見られるのでしょうか?8月10日までは無理ですね。16日から京都にいってきたばかりでした。
    残念、、、次の機会には。

    by マリー  2010年7月21日 10:43
  2. マリーさんこんにちは。
    特別公開時には、法堂(はっとう/龍図のある建物)の中にお入りいただき、鳴き龍の体験(真下で手を打ち鳴らす)もさせていただけますよ。
    また機会がございましたら是非!

    by 禅文化研究所  2010年7月21日 11:14
コメントを書く




保存しますか?


(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)


画像の中に見える文字を入力してください。