Jun 23
2014
仏教と同性婚
映画「チョコレートドーナツ」を鑑てきました。
同性愛者のカップル(男性)が、薬物中毒の母親からネグレクトされているダウン症の少年の親権を求めて法廷で争うのですが、1970年代の実話(一部)が元になっているそうです。
当時の同性愛者への偏見、子供の福祉についての問題だけでなく、自己受容の手段など、色々考えさせられる映画でした。
カトリックでは教義上、同性愛は認められていませんが、同性愛者の結婚式を執り行なっている臨済宗のお寺があります。
妙心寺山内の春光院では「日本の仏教には同性愛を禁じる教えはない」として、ホテルとの提携による、同性カップルに向けた仏前結婚式のプラン(PDFファイルです)を提供されているそうです。
色々な立場がある問題かとは思いますので、以下あくまで職員個人としての発言として捉えていただければ幸いです。
このように柔軟な対応をされるお寺が、日本の禅宗寺院であったこと。私は素晴らしいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
by admin at 09:00
仮に教えに反したものであったとしても、やはり同性婚を受け入れたのでしょうか?
柔軟さとは、まさにそのことこそを問題とするべきものなのではないでしょうか。
本ブログは、弊所スタッフが無記名で、個々に見たり聞いたり感じたりしたこと、禅や禅の文化に関わること、その他日々のつれづれなどを中心に書かせていただいております。
禅文化研究所としての公的見解ではないことをまずはご了解下さい。その上で、記事を書いた本人より以下のコメントをさせていただきます。
コメントありがとうございました。
戒律に反することを、お寺があまりに堂々と受け入れることはできないと思います。ただ、個々のお寺や僧侶がどう考え対応されるかは時代、環境、諸々の条件にもよりますし、「受け容れる」にしても「拒否する」にしても、きっと方法はそれぞれひとつではありません。
ですから、今「仮定」でできる話ではないかなというのが私一個人の考えです。
「柔軟な対応」とお書きしたのは、いま現在おかれた条件で、このご判断・対応をされたことに対してでした。語弊のある表現になってしまいましたが、ご意見をいただけたことに感謝いたします。
今後とも、「ブログ禅」を宜しくお願い致します。