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自然豊かな地、名張へ

晴天なり

名張に住む友人の所を訪れました。
名張というところは、三重県にありながらも奈良にほど近く、話すことばや文化なども、奈良に近い事が多いそうな。
また、伊勢に通ずる街道が通っている為、街道筋には古い家が未だに多く残り、「昔の人々もここを通りお伊勢参りをしたのか…」と容易に想像できる風情が残っています。
なだらかな緑溢れる山々に囲まれ、美しい川が流れるこの地は、京都と同じく盆地で、冬寒く夏暑いものの、自然が多く残るせいか気候の厳しさよりも土地の豊かさを思わせます。

鮎釣り人

長瀬の川には鮎釣り人がたくさん! とある釣り人さんはこの日6匹の大漁だったとか。羨ましい天然鮎です。

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ダウラターバード -インド-

ダウラターバード

エローラの遺跡に行く途中に、自然の山を利用した要塞があります。
1326年、デリーからこの地への遷都をもくろんだスルタンが築いた要塞だそうで、高さ180メートルの天然の要害の下部50メートルを垂直に削ったそうな…。
そのスルタンは、この城下町をダウラターバード(富の町)と名付け、デリーから全住民をここに移り住まわせようとしましたが、失敗したそうです。

要塞

要塞の跡が残っています。

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美しい竹細工 生野徳三さんの工房へ

床に掛かる「雨竹」の軸

研修で大分を訪ねていた際、以前から親交のあるお寺のご婦人にお願いして、大分市内にある、竹工芸師 生野(しょうの)徳三氏のご自宅を訪ねた。
「雨竹」。ちょうど梅雨の時期であり、この床に相応しい軸がかけてある。
私事ではあるが、毎年年始には、先のお寺のご婦人が贈ってくださる、生野さん作の「翠竹箸(すいちくばし)」で、お正月のお雑煮を頂くことが恒例となっている。このお箸は青々としている上に、先が細く、長さもほどよく、とても使いやすいので重宝するのだ。

このたび大分滞在中に、竹細工の山地である大分で、是非、生野さんの工房をみたいと思いお願いして、その願いがかなった。
先代の故・生野祥雲齋は人間国宝であり、また徳三さんも日展会友として活躍されている。

竹のオブジェ

このオブジェは、近く開かれるアメリカでの展覧会に出品されるというものだそうだ。非常に手の込んだもので、竹のしなやかさがそのまま表われているように感じた。
部屋の外には苔むした庭と池があり、蛙がなき、鯉が跳ねる。ご自宅の裏には山が広がり、涼しい風が吹いていて、別天地にいるような気分にさえなった。

池のある中庭

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湯布院 (擔雪(たんせつ)II講習会)

大分県の住職研修会へ、弊所の発売している「宗教法人管理システム 擔雪(たんせつ)II」の講習をするようにと呼ばれて出向いた。
今回、偶然にも2つの別の研修会が続いて行なわれることになったため、二泊三日での別府泊まりである。

このころの九州は雨が続いており、大分空港に到着した時も小雨模様であったが、住職研修会の役職を担っておられるお寺の寺庭婦人様が、わざわざ空港までお迎えに来ていただいていた。
会場までの車中でお話を伺うと、いろいろとご縁があるようで驚いた次第。世間は狭い。

このお寺は、あの湯布院の温泉地のはずれにあるということで、研修会修了後、湯布院観光を兼ねて、お邪魔させていただいた。
佛山寺というこのお寺。以前は堂宇がすべて葦ぶき屋根であったが、近年、火災によって焼失し、この山門がその面影を残すのみである。


佛山寺山門

庫裡の横には、近所の子どもたちが自由に読むことができる私設の図書室があった。子どもたちが沢山いるのですか? と尋ねたら、それが少なくて……と。
やはりここでも少子化でせっかくの図書も利用される機会が少なくなったようだ。自然とお寺に集まる子どもたちも減っていることになる。

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勧修寺 -京都・山科-

勧修寺

山科にある門跡寺院で、真言宗山階派大本山、勧修寺(かじゅうじ)を訪れました。
このお寺の建立は昌泰3年(900年)で、由緒も歴史も随一。
蓮と睡蓮の咲き誇る氷室の池を中心とした庭園も圧巻です。平安時代には、1月2日、この氷室の池に張った氷を宮中に献上し、その厚さで五穀豊穣を占ったとか……。

勧修寺 勧修寺


この素晴らしさとは裏腹に、京都市内中心部からは少し離れた山科区にあるからか、訪れる観光客もまばらで、京都の人にもさほど知られていなかったりします。
かくいう私も、東京出張の際に新幹線のホームにて、「そうだ、京都いこう」のポスターを見て知ったのでした…。

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インドの花々 その2

8月、緑濃く花々は鮮やかなインドです。
その1に引き続き美しい花々のご紹介です。

インドの花
なぜかお猿

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嬉しいお便り -『子育てのこころ』-

子育てのこころ

禅文化研究所の本は、金閣寺や龍安寺など、禅宗の拝観寺院の売店などで取り扱っていただいています。
今回お便りいただきましたのは、龍安寺を拝観された際に、『子育てのこころ』(盛永宗興著)をご購入いただいた若いお母さんからです。

1歳の息子のしつけに悩んでいた時に、この本が目にとまり買い求めました。とても読みやすく、これからの子育ての迷いが消え、とてもはっきりしました。有難うございました。
お友達にもプレゼントしたいと思って申し込みました。

とのことで、お友達への2冊の注文が、このお便りとともに研究所に届きました。
皆さまからこういったメッセージが届きますと、職員一同とても嬉しく思っております。

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08年 祇園祭宵山

木賊山

今年も仕事帰りに祇園祭の宵山にでかけてきました(7/16)。
以前は人混みは嫌いだからというだけの理由で敬遠していた宵山ですが、歴史あり、いにしえからの人々の心を感じるお祭はやはり良いもので、山鉾や古い町家の格子ごしに見る家宝やらも楽しみですが、皆の表情を見るのがより一層おもしろいものです。

コンチキチンの祇園囃子が聞こえてくると、これから迎える厳しい京都の夏を無病息災で過ごしたいという昔からの人々の願いを思い、また私もそれにあやかりたいと思うのでした。

観光客の方などは、6月の夏越の祓が終わったかと思えば、7月に入り一斉にスーパーや百貨店で祇園囃子が流れているのをびっくりされるかも知れません。
そしてこの約1ヶ月に亘る祇園祭が終われば、今度は8月のお精霊迎えや五山の送り火、地蔵盆などなど。
いまだ常に、人々の信仰心と、季節の行事とが生活と共にある京都です。

町家でのお宝拝見

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第15回 東京国際ブックフェアを終えて

会場入口

7月10日(木)より13日(日)まで、東京ビッグサイトにて開催されました、第15回東京国際ブックフェアのご報告です。

今回、初出展という事もあって手探り状態の中、前日9日に準備を始めました。
「禅文化研究所に行くと、本屋のように本が並んでいるのですか?」とのご質問を受ける事があります。研究所にて直接お買い求めいただく事は可能ですが、本屋さんのように本をディスプレイしているわけでもなく、ディスプレイ経験初めての職員3人で、「あぁでもない、こうでもない」と言いつつ、暑い中、本を並べていきました。

準備中

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大徳寺 高桐院

高桐院

仕事にて、大徳寺塔頭の高桐院を訪れました。
言わずとしれた、細川家の菩提寺。
千利休より賜ったという燈籠が、細川忠興・ガラシャ夫人の墓として有名な古刹です。

昨日本屋さんに立ち寄りますと、「暑いこの時期こそ、京都のお寺巡り…」というような京都本が発売されていましたが、まさにその通り。
観光客も少なく、時に境内をひとりじめというような寺院もあります。
緑が目に涼しく、そこを通って吹く風はまさにごちそうです。
春や秋ではとうていそうはいきません。

春夏秋冬、日本の四季の素晴らしさや、四季に育まれた文化を知るには、気候の良い時期ばかりでなく、全ての時期に京都を訪れてみられると、また新たな発見もあるかと存じます。

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遠州 大本山方広寺

方広寺参道にて
甲斐の国を後にし、富士山をかすめて一路静岡へ。 浜松に近い浜名湖の北あたりに位置する、方広寺派の大本山方広寺を訪ねた。 私はこの方広寺には、はじめての訪問なのである。 以前から本などで見ていた参道の風景だが、初めてこの目でみると、想像より何倍もすばらしい。
石橋に並ぶ羅漢さん

参道の両側は木立に覆われ、清水が流れ、アルファー波のシャワーを浴びているようである。
居並ぶ羅漢さんたちも、涼しげに感じる。

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甲斐 大本山向嶽寺

大本山向嶽寺 外門

武田神社、恵林寺と辿ったあと、今回の山梨訪問の主眼である向嶽寺に向かった。
向嶽寺へは二度目、一度目はブログにも書いたが、去年の三月のことだった。
さて、向嶽寺は日本の臨済宗黄檗宗15派のうちの一つの大本山である。
恵林寺からほぼ南に車で5分程度の距離であるが、こちらはいわゆる拝観寺院ではないので、ひっそりとしている。雲水の修行する修行道場もある。
さらに、ちょうどこの日は、接心(修行僧が集中して坐禅する期間)中であり、一般参拝者は寺に入ることもできないようななかではあったが、特別に御許可を頂いて、管長である宮本大峰老師とお会いすることになっているのだ。

放生池

境内に入ると、放生池があり、その奥には大きな仏殿が見える。
向嶽寺の開山は抜粋得勝禅師(1327~1387)で、得勝禅師が富士山へ向かう夢を見たことにちなみ、向嶽と名づけられたという。開創にあたり、武田信玄の祖先にあたる武田信成が土地を寄進したという。

仏殿

さて、管長老師との要件はもちろん、すでに発売になっている「禅僧が語る」DVDシリーズの後発分の出演依頼であった。
老師曰く、後世を担ってくれる大事な若者たちがこんなことではいけない。
DVDで世の人たちに訴えるより、事はもっと急務である。
永田町に乗り込んで、宗門からの声を直接ぶつけるほうがいいのではないかというお話にも発展した次第。

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インドの花々 その1

私が訪れていた8月、インドは雨期で濃い緑と美しく鮮やかな花々が楽しめます。
エローラの遺跡を紹介する前に、インドの花々を何回かにわたってご紹介します。

アジャンタにて

アジャンタにて

アジャンタにて

職員が訪れたインド旅 その他記事はこちら

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大徳寺 僧堂の垣根

大徳僧堂の垣根

仕事で大徳寺を訪れましたある日、普段あまり通らない僧堂近くを通り、その垣根の美しさに暫し目を奪われました。
この高い高い垣根の向こうで、今も昔と変わらず雲水さん達が修行に励まれています。
辺りには凛とした空気が漂い、こちらまで身もひきしまる思いで大徳寺を後にしました。

皆さま、色々なお寺に参拝されるかと思いますが、垣根に注目されると案外おもしろいですよ。
京都でも光悦寺の光悦垣、建仁寺の建仁寺垣、桂離宮の桂垣、金閣寺の金閣寺垣・銀閣寺の銀閣寺垣、色々な垣根を楽しめます。
そして職員Kのオススメは、八幡にある寛永の三筆の1人・松花堂昭乗ゆかりの松花堂庭園です。こちらでは広大なお庭に、昭乗垣や双竜垣をはじめとした、たくさんの種類の垣根が見られます。

竹がこんな風に組まれています

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東京国際ブックフェア 本日より

東京国際ブックフェア
(この写真は東京国際ブックフェア公式サイトよりお借りしました)

本日、7月10日(木)より13日(日)まで、東京ビックサイトにて、第15回東京国際ブックフェアが開催されます。

今年は禅文化研究所、初出展させていただきます。職員3名が東京でお待ち申し上げております。
書籍も、約2割引にてご購入いただけます。
京都からは他に、コトコト・思文閣出版・本願寺出版社・光村推古書院・ミネルヴァ書房、宮帯出版社が出展されます。
お近くの方は是非お立ち寄り下さい。

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天徳院にて桔梗を愛でる

天徳院

仕事で東福寺を訪れました。
塔頭の天徳院さんでは-桔梗を愛でる特別拝観-が行なわれているようです。
夜にはライトアップもあるようで…。
通天橋から壮大なスケールでひろがる青もみじを眺めた後、手入れの届いた庭に楚々とした風情で咲く桔梗を愛でるのも良いものでしょう。

期間:7月17日(木)まで 午前9時30分~午後8時30分
拝観料:大人300円 小人200円

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Flowers and Plants in Tibet -№16-

Flowers and Plants in Tibet -№16-

禅文化研究所客員研究員・李建華さんのご子息、叡(えい)さん による、チベットの草花の写真です。
硬そうな土、栄養分や水分などは含まなさそうな大地に、力強く根をはっています。

専門家さえその品種を特定するのが難しい植物もあるとの事で、植物の詳しい説明は避けたいと思います。どうか、写真をお楽しみ下さい。
尚、チベットの植物について詳しい方がいらっしゃいましたら、どんどんコメント宜しくお願い致します。

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南禅寺 三門拝観

南禅寺 三門

6月30日、仕事で南禅寺を訪れました。他の臨済宗の本山では、三門拝観は特別期間中しか行なわれない事が多いのですが、南禅寺では、内部は拝観できないものの、上に登って「絶景かな!」の眺望を楽しむ事ができます。
青もみじ、苔がとても美しい南禅寺。そして緑濃くなったこの時期、お天気も良く、皆さまさぞかし素晴らしい景観を堪能された事と思います。

南禅寺を訪れる際は、是非三門上に登ってみられる事をオススメします。京都の景観を、なぜ守らなくてはならないか……も見えてくる事と思います。

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焼香に思う

昨今、うちのような田舎寺の檀家さんのお葬式でも、時折、葬祭ホールで行なわれることがある。
私は、故人に感謝報恩の意を表わすならば、できる限り自宅でのお葬式を勧めているのであるが、今はそれはおいておこう。

導師は葬儀の際に数度、自分の目前にある香炉に香をくべる。
私は自分の懐から持参した香合を取り出して、手持ちの沈香の1片をくべる。先日の「禅と文化の旅」で教えていただいたような香道の作法とはことなり、沈香を香炭に直接のせるので、一気に煙が立ち上ぼる。香道の人が見たら、なんと勿体ない……ということにあいなろうが、それはまたさておき。

葬儀が始まって、中盤に引導が終わると、参列者の焼香が始まる。ほとんど参列者はこの葬儀社の用意した抹香を香炉に押し頂いてくべる。長い列ができているのに、どこで習った作法か、3度も押し頂いてくべている人もいるようだ。
しかし、言っちゃ悪いが、この抹香、どんな成分が含まれているのだろうと思うことがある。この煙に咳き込むのである。
私は以前に喉の手術してから、煙に対してかなり神経質になっている。嫌な煙を吸い込むと、なにしろ咳き込んだり声が出なくなったりするのである。しかし、不思議なもので、きちんと作られたと思われる昔ながらの抹香には咳き込まず、葬祭ホールの抹香には咳き込み、葬儀の後に葬儀社が当家にくださる煙の出ないお線香にもテキメンに咳き込む。

もしこのブログを読んでおられる葬儀社関係の方がおられたら是非お願いしたい。コストの問題もあるのだろうが、こちらも声が出なくなったら仕事にならない職業なのである。どうか、できるだけいいお香を使って欲しい。喉をつぶされちゃタマラナイのです。

さて、一年に一度程度は参列者になりうるあなたにもお勧めしたいことがある。
葬儀などで焼香する時には、本来、ご自分のお香を持参すべきなのです。自分のお香を持参して献じるのが本当なのです。葬祭ホールが用意したお香で焼香するのは、借り物を献じているのであって、本当の意味ではない。

どこかのお寺の法要で、管長様や老師様が焼香をされるのをみたことがないだろうか。老師について、侍香(じこう)という役目の修行僧が手持ちの香合を差し出し、老師はその中から沈香をつかみ取って、真前にお香を献じられる様子を。あのお香は老師自らがお持ちになったものである。

焼香の列に並びながらポケットから香合をさっと取り出し、一つつまんで、気持ちを込めて香合にくべて、合掌一礼。

それから、そのあと葬儀社が配るお手拭きタオルなど受け取ってはなりませぬ。それなら事前にきちんと手を清めておく方が大切なのです。焼香で手が汚れるなどということはないわけですから。

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甲斐 恵林寺

恵林寺

武田神社参詣のあと、甲州市にある恵林寺へ赴いた。
言わずと知れた、武田信玄公の菩提寺であり、かの夢窓国師が開山の臨済宗妙心寺派の名刹である。
車をとめて、杉木立の長い参道をゆったりと歩くと、古びた三門に至る。

恵林寺三門

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普通の水

四国 石鎚山

ミネラルウオーターを飲んだ。
いろいろとミネラルが添加された「おいしい水」なのだそうである。
その水を見ながら考えた。この水と同じぐらいのミネラル分を有する天然水というのは、どこに行けば飲めるのだろうか。

そして、いろいろと水の綺麗そうな場所を思い浮かべ、おいしく水を飲みおわり、さて使ったコップを洗おうと蛇口をひねって、また考えた。いま飲んだ水と、このコップを洗おうとしている水と、どこがどのように違っているのか。

また、そういう時にかぎって、たまたまペットボトルの水を買っていた。ちなみに、ラベルによると某外国から輸入されているものらしい。

残り少なくなったペットボトルをながめながら、ミネラルウオーターが出てきた時には、「お金を出して水を買うなんて」とおもっていたことや、「水の臭い」と信じていたものの正体が実は「塩素」だったことなどを思い出した。しかも、このペットボトルに入っている水は外国から輸入されたものである。資源開発につながる地球規模の環境破壊にはじまり、天然資源の切り売りによって獲得される保有国の利益、そもそも水とは本来誰のものなのか、はたまた今日の研究成果の俎上にある人工的につくられた、さまざまな「おいしい水」が飲めることが本当に幸せなのか、などなど、そんな思いが浮かんでは消えていく。

そんなことにさんざん時間を費やしたあげく、ふと思った。
いつでも、どこでも、ただで、普通の水が飲めたらいいのに。

でも、普通の水ってどんな水なのだろうか?

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夏越の大祓

茅の輪くぐり

昨日で今年も半分が過ぎ去りました。
人には、生きていると知らず知らずのうちに罪や穢れも積もるもの…と、年あらたまってから半年分の罪穢れを払い清め、残り半年も健やかに過ごせるよう願う日本古来の神事が、京都の多々ある神社で行なわれていました。上の写真のような茅の輪をくぐります。
いにしえの人々の意識には脱帽です。残りの半年を迎えるにあたって、知らずに積んだ罪業を払い清め、神仏のご加護を頂き、健やかに暮らしたいと願う気持ちがなんとも謙虚で美しく思えます。

私が茅の輪をぐぐろうとしていたところ、とある観光客の方が「半年の罪、穢れ?そんなものは私には無い。悪い事なんてしてない」と、茅の輪をくぐらずに隣を素通りされました…。個人の自由でしょうが、それにしましても、「そういうことではないでしょう…」と思うのです。
傲慢になりすぎた我々現代人は、昔の人のように、「おてんと様が見てはるから、悪いことはしたらあかん」、「罪作りをしては、自分に返ってくる」などという考えはだんだんと薄らいでいるのでしょうか。
いにしえからのしきたりや習わしには、人が和を保ちつつ暮らしていく、心身共に健やかにいられる為の智慧がつまっていると思います。
学校において宗教教育ができない現代においても、やはり大切なものは大切なもの…と、守り伝えて行かれるべきではないでしょうか。

さて、余談ですが、この夏越の大祓の日には、京都では「水無月」というお菓子を食べる事になっています。
これも、民間信仰や、宮中の行事に深く関わりがあるお菓子で、暑さを乗り切り、邪気を祓う為には欠かせないお菓子なのです。研究所ではあるお坊さんが毎年持ってきて下さり、職員皆で有り難くいただく事にしています。

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