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Ⅰ 仏はいずくに
自分の外に頼るべきものはない
心は掴むことができない
おのれの頬を抓って痛さを知れ
仏は、トイレのペーパーか
たとえ金の一片でも、眼に入れば邪魔物なのだ
ほか
Ⅱ 慈悲のひかり
高く買ったものを、安く売る人がある
思いやりが、反って人を傷つける
相手を知って対処せよ
ある老師の老婆心切
ほか
Ⅲ 師と弟子と
答えは問いの中ある
金を売る人は、金を買った人なのだ
固定観念を捨てよ
師と弟子との共演
ほか
Ⅳ 賢か愚か
一を聞いて三を知るような人間たれ
天に向かって魚を求める愚かさ
自分の尊さに気付かぬ愚かさ
絵に描いた餅で腹は膨れない
ほか
Ⅴ 毎日を楽しく
時は素早く過ぎていく
アッという間の人生
百年、三万六千日なり
毎日を楽しく
ほか
Ⅵ 自然に生かされて
髪一筋に、宇宙が宿っている
心は水に映る月の影
雨だれの音を聴け
寒いときは寒さで、熱いときは熱さで凌ぐべし
ほか
Ⅶ 頼れるものはこの自分でしかない
ここに坐っている、この自分こそ
他人の弓、他人の馬で人生は渡れない
善悪の基準は自分にある
自由とは自分を見失わないこと
ほか
Ⅷ わが家の真実
賊はわが家の中にあり
定型パターンの誡め
禅は生活そのものである
家が貧しくて、冷や飯もない
ほか
Ⅸ わが宝物とは何か
先祖の伝えなかったものこそ、わが家の宝
チャンスを逃がせば、千年の不覚
三日会わなかったら、別人と思え
欲望に酔ってはならない
ほか
あとがき