公益財団法人 禅文化研究所

English Site

  • 調査研究
  • 刊行普及
  • 資料収集
  • ソフトウェア

刊行普及

このエントリーをはてなブックマークに追加
白隠禅師法語全集 第6冊
八重葎 巻之二
訳注・芳澤勝弘
46判上製・350頁
定価:2,750円(税込)
ISBN978-4-88182-136-7  C0015
発行日:2000/3/27
十いくつもの蘇生譚・霊験譚をくどくどと語り終えた後、白隠禅師は最後に「これまで話して来たことはすべて絵空事で、取るに足らぬものである」と、一転して否定するのである。そして、実はもっとありがたい大霊験画ある、それは丹田に気をこらし坐禅工夫し、とにかく見性することである、と勧めるのである。そして、一旦見性した暁には、決してその悟りに安住するのではなく、さらに四弘請願輪に鞭うって、「上求菩提、下化衆生」の、永遠の「悟後の修行」をせよ、と勧める。ここに本書を著わした禅師の真の意図があろう。
本書は一見したところ、伝統的な因縁物語り、地獄話のようではあるが、禅師が真の上士に求めているのは、あくまで「菩提心」「四弘請願」「利他行」といった菩提道の課題に他ならないのである。

やえむぐら 巻の二 (意訳)
八重葎巻之二 つけたり、延命十句経霊験記
延命十句経のいわれ/三条通町家の女房の物語/孫敬徳の話/王玄謨の話/座頭円の都とお綾の物語/備州の癲狂した武士の話/小屋野と里介の物語/薄島のお蝶の物語/美濃灰原の盲童の物語/伊豆のお床の物語/沼津二ツ屋の若者の物話/江戸聖坂、左官屋の女房の物語/桂山の老婆の物語/黙照邪禅の僧の幽魂の話/江戸岡田氏の長男の話/以上の霊験話は絵空事/真の大霊験とは/仏国土の因縁、菩薩の威儀

八重葎 卷之二(本文・注)
八重葎卷之二 附たり

解説

八重葎 卷之二 (原本影印)

コメントを投稿する