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現代語訳の蘭渓禅師語録

 

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約770年前の鎌倉時代。南宋から渡来した蘭渓道隆禅師(1213年~1278)。まずは相模の常楽寺を開山した禅師は、当時の執権・北条時頼公により、鎌倉・建長寺の開山として迎えられたのでした。その後、請われて京都・建仁寺に住しました。この3カ寺の住持の間に残した、上堂・偈頌・頌古・普説・法語・小参・佛祖讃・小佛事を収録し『蘭溪和尚語録』として編纂され、かの虚堂智愚が跋文を書き、景定5年(1264)に南宋で上梓されました。

渡来僧であった蘭渓禅師は、日本の修行僧たちに、もちろん中国語で法を説いたわけです。現代のように日常は現代日本語を使い、偈頌などは読み下し文として法を説いていても、語録としては漢文のままで収録しているのとは違い、ナマの中国語で法堂の上段から法を説かれていたに違いないのです。

漢文(南宋の中国語)で遺されたこの『蘭溪和尚語録』を、中国人の研究者である彭丹さんが、鎌倉などで禅関係の研究会に出たり、建長寺派管長吉田正道老師に直接にご接化を受けたりし、禅のことを学びつつ、現代日本語に翻訳されたのが、このたび弊所より発売される『蘭渓録』なのです。

この語録はその生々しさが伝わってきます。たとえば大慧宗杲禅師(1089年~1163)であるとか、無準師範禅師(1177~1249)の話頭なども出てきます。こういった聞いたことのある禅僧と同時代の蘭渓道隆禅師の説法ですから、なんともリアリティに溢れているのです。これを現代日本語で読めるのは、訓読文を読んでいるのとは違う感動があると思います。

本書の刊行は、大本山建長寺の元総長である高井正俊師の熱い思いがあって実現しました。また現総長の長尾宏道師のご理解も得て大本山建長寺派のご厚意も得た結果、500頁を超える大部の書籍で有りながら、手に取りやすい価格での頒布が可能になりました。

是非この機会にお求め頂ければと思います。

『蘭渓録』のお求めはこちらからどうぞ。

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花園大学歴史博物館開館20周年記念「両足院―いま開かれる秘蔵資料―」

 

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禅文化研究所のWEBサイトでもすでにお知らせしておりますが、禅文化研究所のデジタルアーカイブズ事業で調査の成果(花園大学歴史博物館との共同調査)として、この春は建仁寺派の両足院に伝わる貴重な資料の展覧会を開催します。
会期は4月2日から6月13日、会場は花園大学歴史博物館、入場無料です。

両足院は龍山徳見を開山とする建仁寺塔頭で、江戸時代には、歴代住職の雲外東竺などが、五山の中でも学徳に優れた僧に与えられる「碩学」の称号を授与され、対馬の以酊庵に輪住して朝鮮外交に深く関与しました。

そういったことから、両足院に伝わる五山文学の資料は非常に価値のあるものも多く残っていますが、今までは限られた研究者が目にしてきただけで、一般の方はもちろん、研究者などが直接見てみたいと思ってもそれをかなえることはほぼ不可能でした。

そんな中、一昨年より、これらの書籍資料を含めた書画軸などの悉皆調査を委託され、禅研と花大歴博で共同して調査をしてきましたが、この度ようやくそれらの成果として展覧会を開催することができる運びとなりました。

また会期中には2回の特別講演会を開催します。上記の限られた研究者の一人で、もと京都国立博物館におられた赤尾栄慶氏と、近年、両足院蔵の朝鮮物の研究に取り組まれている片山真理子氏によるご講演です。あわせてご来場をお待ちしています。

それまでに新型コロナウイルス騒動がどうか収まっていることを祈っています。

また今後は、これらの資料の画像データをWEB上で閲覧できるように進めていくよう、両足院様とも調整しているところです。どうぞお楽しみに。

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新型コロナウイルスにおける社会現象に思う

 

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新型コロナウイルスは、世間、どころか世界を騒がせていますね。世界中が大慌てです。
日本でも、時差通勤だ、テレワークだ、学校は休みだ、行事は中止だ、クラスターの連鎖を防げだとか……。
私も電車通勤しておりますが、あきらかに乗客が減っています。なにもかも中止の一途で寂しく閉塞感があります。

また新聞では、「ぜんそく患者が電車に乗るのが恐い」とまで感じておられる方の記事も見られました。私も「咳ぜんそく」ですし花粉症なので、その影響で咳をしたりしてしまいますが、ホントに嫌な眼で見られたりしてストレスを感じてしまっています。

しかし……
マスクがないからと、それに乗じて転売して一儲けなどしている人もいるようですが、そんな貪るようなことをしてはいけません。足りない人に分けてあげましょうよ。
ライブに行っていたからうつされたとか、たとえ感染しても、他人を恨んではいけません。クラスターにいたからと、それを持ち込んだとされる人に瞋りを感じてはいけません。自分がその人だったらどう感じますか?
トイレットペーパーがなくなるというデマが流れて、薬局やコンビニに走ったり、売ってないじゃないかと店を愚痴るような愚かなことをしてはいけません。慌てない慌てない。

感染してしまった人が悪いわけではありません。売り切れてしまっている店が悪いのでもありません。ウイルスそのものが悪いのでもありません。貪り、瞋り、愚痴る自分の心が煩悩に染まっているのです。

お釈迦様は貪・瞋・癡という人のおちいる三毒を説かれました。三毒に陥るから苦しいのです。お釈迦様はこの三毒から解放されるように教えを説かれました。

お釈迦様が涅槃に入られることとなったのは、チュンダという信者が振舞ったご馳走(トリュフ)に毒が含まれていたからという説があります。お釈迦様が亡くなる原因を作ってしまったとチュンダは嘆き、お釈迦様にお詫びしてもしきれないほどだったでしょうが、当のお釈迦様はそのチュンダを恨むどころか慰め、供養されたご馳走に感謝されるだけでした。

我が身を以て三毒に陥るようなことがないように示されたのだと思います。

我が国民を守るために?、中国や韓国からの入国を禁止したりして、国を挙げて三毒に陥っている現況です。なんとも浅はかとしか言いようがありません。
今こそ、仏智を観じて、皆さん一人一人が落ち着いて我が身を調えませんか。分かち合い、助け合い、思いやりをもって、ともに生きていくのが大乗仏教の智慧ではありませんか。

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アメリカから届いたプレゼント

 

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禅文化研究所にはときどき、ホームページを通じて、諸々のお問い合わせを頂くことがあります。墨蹟の解読であったり、禅僧の名前についてであったり、書籍のことであったり、いろいろです。そんなお問い合わせにできるだけ回答しているのですが……。

海外からも届くことがあり、先般は、アメリカから、"The Sanscrit-Chinese Dictionary of Buddhist Technical Terms based on the Mahavyutpatti by (W)Ogiwara,Unrai" について、コピーかPDFを提供して貰えないかというメールが届きました。

これは梵和大辞典(鈴木学術財団、 荻原雲来)のことらしく、あいにく弊所には、その辞書の元となる16冊本はあるものの、1冊にまとめられた講談社版がないのです。

しかしWEB検索してみると日本ではまだ売っているようだったので、その入手先を教えたり、図書館で写真を撮って内部がどのようなものかを送って差し上げたりしたところ、本日、手書きの英文手紙とともに、この素晴らしい円相が届いたのでした。

手紙には、感謝の言葉と共に、龍澤寺の中川宋渕老師にアメリカで指導を受けた旨のことが書かれていました。私が龍澤寺に入門したのは、この中川宋渕老師が遷化される直前であったので、深いご縁を感じ、またメールで御礼を伝えたのでした。

こちらでは、ちょっとした手間でしたが、彼にはずいぶん助かったのでしょう。よく見れば、このアメリカの男性のメールアドレスにはzazenの文字も含まれていました。坐禅を通して世界と繋がっている、そんな気持ちになったのでした。

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研究所の花 2020/3

 

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ブログ禅が一週間以上も間があいてしまいました。ちょっと忙しいのと、なかなかお伝えできる話題がなくて。
今日はもう3月3日。早いものでもう今年も1/6が過ぎてしまいました。暖冬の今年とはいえ三寒四温のこの頃ですが、それよりもなによりも、世間はコロナウイルスの話題で大騒ぎです。

マスクがないのは仕方ないとしても、風評でトイレットペーパーなども店頭からなくなっているとかで、ちょっと皆さん、脚下照顧。落ち着きましょう。
不要不急の外出は控えるのも大事でしょうが、すべてネガティブに考えるのもどうかと思います。できることはしないと息が詰まってしまいますよ。とはいえ、恒例で毎年3月上旬に行なっている自坊の大般若祈祷会も、4月4日に延期をすることにしました。とりあえずは3月始めの2週間は自粛するべきかなと思った次第です。

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さて、冬は自坊から持ってこられる花が少ないうえに、長持ちするので、久しぶりのお花係で、研究所に生けさせて頂きました。持ってきたのは、スイセン、ヒメリュウキンカ、藪ツバキ、クリスマスローズ、そしてネコヤナギ。

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コロナウイルスのワクチンができたり、病気の原因が解明できたりして、はやく収束し、落ち着いた生活に戻りたいですね。
学校に通う子供達のおられる家庭では、いろいろと大変でしょうが、助け合って切り抜けていきましょう。

そういや、今、映画館で「嘘八百 京町ロワイヤル」という映画をやってます。まだ私は観ていないのですが、その前作である「嘘八百」という映画をビデオで観ました。そしたら冒頭のシーンで、散らばっている車の中に『欠伸稿訳注』の表紙が。そして映画の大事なシーンにも出てきて驚きました。禅文化研究所の前主幹である芳澤勝弘氏の訳注による本なのですから。

思わず芳澤さんにメッセンジャーで尋ねたところ、堺市博物館の学芸員さんとの繋がりでこんなことになったそうです。急に親近感が湧いてしまい、「嘘八百 京町ロワイヤル」も観に行こうかなと思っているところです。あ、でもこれもコロナウイルスが落ち着かないうちには難しいでしょうかね……。

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城南宮のしだれ梅

 

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新しい天皇陛下のお誕生日で連休となった先日、京都南区にある城南宮へしだれ梅を観に行って参りました。

自家用車で出かけたのが失敗。周辺は大混雑で、もちろん城南宮の無料駐車場は常に満車の状態。しかたなく1km近く離れたコインパーキングをなんとかみつけ、そこから歩いて向かったのですが、鳥居をくぐったあたりからまた人の列。

しだれ梅の庭園に入りたい方はこちらにお並び下さいということで、30分以上の列に並んでようやく入園。少し小雨も降ったりしてきて、心も折れそうになったのですが、素晴らしいしだれ梅群の満開を観ることができました。

そしてよくみると、小さな、それでいてぷっくりとしたメジロが小忙しそうに花の蜜を啄んで飛び回っているのを発見。なかなかじっとしてくれないので、写真を撮るのも大変でしたが、それでも何十枚もシャッターを切ったなかで、何枚かいいのが撮れました。

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また、しだれ梅の他にも、椿もたくさんあり、こちらも目を楽しませてくれました。

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ともかく多くの人でした。並んでいる列の人の話では、テレビで放映されていたらしいので、それを観て来られた方も多いかも知れません。
というわけで、おそらく、平日の青空が見える日がお勧めです。

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第15回臨黄教化研究会

 

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先週の木曜金曜(2020/2/13~14)と、毎年恒例の臨黄教化研究会が開催されました。

この教化研究会は、臨済宗黄檗宗連合各派合議所(事務局・禅文化研究所)が毎年開催しているもので、全国から、臨済宗黄檗宗の僧侶が参集して研修を行なっているもので、今年も約70名の僧侶が参加しました。

今年のテーマは「寺院の現状と未来」というもので、初日には基調講演として以下のお二方の講師の講演を拝聴しました。

1.「日本仏教界に未来はあるのか ~寺院を取り巻く現状と課題」
  鵜飼秀徳氏(一般社団法人 良いお寺研究会代表理事、正覚寺副住職)

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2040年というそう遠くない未来に消滅してしまう宗教法人がどれくらいあるか。想定される数字を列記され愕然とする中、その現実に立ち向かうために、私たち僧侶はどうしていけばいいか。自らも僧侶としてのお立場もあり、そのうえで、変えられないこと、変えるべきところ、そして変えてはいけないところを整理して、考え行動していく必要があるというお話でした。
「良いお寺研究会」として実際に実行された例を挙げられ、気づかされることが多々あったかと思います。

2.「葬式仏教から仏教の未来を考える」
  薄井秀夫氏(寺院デザイン代表取締役) 

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薄井さんのお話は、葬式仏教として揶揄されてきた現代仏教は、いまやそれさえ危うくなり、直葬、家族葬が増えているように感じるが、実際には旧来の葬儀に還ってきていると考えても良いのではないかというものでした。それよりは、お葬式をもっと丁寧にすべきで、葬儀の中で、たとえばこのあとは、なにのためにどういうお経を読むのかといったことを説明したりすることにより、葬儀という儀式を退屈でないものにしていく工夫などが必要だとの提言がありました。

その後、班に分かれて分科会でテーマに沿ったサブテーマで討論し、翌日のの全体会で班ごとに発表という流れでした。

参加者にはよい刺激になり、また今後の寺院運営について、よく考える機会が与えられたのではないかと思います。

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写真展「百年後もここに集う。」京大吉田寮

 

恵文社_吉田寮展.jpg以前に、ブログ禅でもご紹介した、カメラマン平林克己氏の写真集『京大吉田寮』

この写真集発刊を記念した写真展が、今、京都市の恵文社一乗寺店て開催されています。

いまだに、ある種、学生運動の拠点になっていた魔窟のように想像されている方も少なくないとは思いますが、どう感じるかは写真展を観たり、写真集をご覧になったあなた次第ですね。平林氏ご本人も在廊されているときが多そうですので、直接お話も聞けるかも知れません。

会期は2020年2月11日〜2月17日。会期が短いですのでお急ぎ下さい。

詳しくはこちらに掲載されています。

 

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本堂の屋根の上に

 

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昨日夕方のこと。境内の梅林もだいぶ花をほころばせているので、カメラを持って出てみました。

ご覧の通り、いい香りをさせてきれいに咲いていたのです。7部咲きといったところでしょうか。まだ蕾の多い木もありました。ただ、今年はあきらかに花が少ないですね。ここにも異常気象の影響がでているのかもしれません。

この花を撮るために境内に出たとき、ふと本堂の屋根を見上げると、ちょうど真ん中になにやらいるではありませんか。

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アップしてみてみましょう。

_MG_3611up.jpgあっちを向いているのですが、どうやら、鷺のようです。近くの川にコロニーがあるので、近くの田んぼなどでもよく見かけます。こっちの気配には気づいていないようですので、カメラを構えて、敷石をトンと踏みつけてみたところ、気づいて飛び上がりました。

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後ろ姿だと小さく見えたのですが、羽を広げるとやはり大きいですね。どうやらアオサギのようです。
屋根の上で休憩していたのか、あるいは夕陽でひなたぼっこをしていたのかもしれませんが、驚かせてごめんなさい。

お詫びに、鷺についての禅語を列記しておきましょう。たくさん有りますね。

「明月藏鷺」「鷺鷀立雪非同色」「烏不染黒、鷺不晒白」「銀盌盛雪、明月藏鷺」「山果青猿摘、池魚白鷺銜」「白鷺沙汀立、蘆花相對開」「白鷺下田千點雪、黄鶯上樹一枝花」などなど。

烏が黒に対して、鷺は白の代名詞のようです。

「鷺股割肉」[鷺股に肉を割(さ)く]なんて禅語もあります。この写真をみれば一目瞭然。鷺の股に肉なんてついてませんもの。しかし、無いけれども、そこをさらに奪い取れという、ギリギリの厳しさを表わした言葉ですね。

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「禅宗法式シンポジウム」のお知らせ

 

200206.jpg明日(2020/2/6)のことで恐縮ですが、表題の通りのシンポジウムについてのお知らせです。

花園大学教堂にて下記の通り、「千手観音への祈り:ナムカラタンノーの世界」と題した「禅宗法式シンポジウム」が開催されます。
昨年からはじまって第二回となる今回のシンポジウムでは、禅門では日常的に唱えられている『大悲呪』という経典について、臨済宗・曹洞宗の講師によって、その流伝と受容についての講演を拝聴できます。

また、日本の禅宗三派(曹洞宗・黄檗宗・臨済宗妙心寺派)ならびに中国・韓国諸師(花園大学留学生)のご協力のもと、各国各宗における『大悲呪』の解説・読誦をも聴いていただきます。

・日時     2020年2月6日(木) 14時40分~17時30分(14時10分 開場)

・会場     花園大学教堂

・講師(敬称略):野口善敬(臨済宗妙心寺派)/尾﨑正善(曹洞宗)

 読誦:野口善敬(臨済宗妙心寺派)/尾﨑正善(曹洞宗)/村瀬正光(黄檗宗)
    /中国の大悲呪(花園大学留学生諸師)/韓国の大悲呪(花園大学留学生諸師)

・共催:臨済宗妙心寺派教化センター/花園大学国際禅学研究所

・協力:曹洞宗総合研究センター/黄檗宗大本山萬福寺/禅文化研究所

・定員:120名

・会費:無料

・参加申込:参加をご希望の方は、国際禅学研究所へお申し込み下さい。
 申込先:花園大学国際禅学研究所 電話:075(823)0585/Fax: 075 (279) 3641

 

禅文化研究所では、下記の書籍を発刊しております。

『ナムカラタンノーの世界』(野口善敬著・禅文化研究所刊・オンデマンド版)

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不断桜(滋賀・西明寺)

 

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もう1月がいってしまいましたね。今年の1/12が終わったと思うと、ボンヤリと過ぎしてしまったようで、焦りさえ感じてしまいます。

そしてもう立春。昨日は節分でしたが、豆まきされましたか?

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さて、それにしても、今年はまことに暖冬ですね。境内の梅も1月末頃からほころび始めました。雪も降らないので、各地のスキー場は雪不足で大変なことでしょう。私も毎冬出かけているスキーヤーの端くれですが、今年はもう諦めムードです。

あたたかいこともあって、先日、滋賀の湖東三山の一つとして有名な西明寺へ、天然記念物「不断桜」を観に行ってきました。秋から春にかけて咲く桜が、境内のあちこちにあり、かわいらしい花びらを開いておりました。

 

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西明寺にお参りしたのも久しぶりです。まぁこんな時期ですので、ほとんど参詣者はありませんでしたが。

本堂には、頭にそれぞれの干支をつけた兜を被っている立派な十二神将と、中央の厨子の中には秘仏・薬師如来が祀られています。

境内には他にも、梅や、椿などもあり、参詣者の目を楽しませてくれます。やはり椿は侘び寂びを感じますね。

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百寿のお婆さん逝く

 

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先日、自坊の檀家さんの中で最長老、町内でも最長老であったK婆さんが、享年百で逝去されました。このお正月に数えで100を数えられ、まだまだ長生きして頂きたいと新年総会で話したばかりだったのに、まことに残念なことです。
結婚して2児をもうけ、下の男の子(このたびの喪主)がようやく1歳を迎えたばかりの30歳すぎの頃に、檀那さんが事故で亡くなってしまった。それからというもの、女で一つで苦労に苦労を重ねてこられた人なのです。

戦後直後で、世の中も疲弊しているところ、二人の子供を育てるのは容易ではなかったことは想像できます。喪主さんが成人してから母から聞いたと仰るには、自分たち幼い子供二人の手を引いて近くにある国鉄の踏切まで何度も行ったと。一緒に死のうと思ったのだそうです。それでも亡くなった夫の血を引いてくれた子供達にそんなことはできないと踏みとどまり、立派に育て上げられたのです。

私はそんなご苦労は知るよしもなかったのですが、ともかく信心深いお婆さんで、お参りにいっても、般若心経はもとより、観音経でも一緒にお勤めされるような方でした。そして、晩年になって、足腰が多少不自由になってきても、毎日、老人用の手押し車を押して神社や自坊に手を合わされました。

耳が遠かったので、自然と声が大きくなり、神社でお参りされている声が神社の隣のうちの境内まで聞こえてきます。
「今日まで家族を無事に過ごさせて下さりありがとうございました」と。そして「なにとぞこれからもよろしくお願いします」と。

聞こえてくる声に、「ああ、またあんな大きな声で……」と微笑ましく思っていたのですが、考えてみれば、若くして未亡人になり苦労の絶えなかったKさんにとっては、心からほとばしり出る感謝の気持ちだったに違いないのです。

そんなKさんのお葬式の前日、喪主である息子さん、といってももう七十歳ですが、自坊に用事があってお越しになった時に私に、「うちで遺体となった母の顔を見るたびに泣けてくるので、お葬式のあとの挨拶、嗚咽してしまうかもしれないけど、堪忍してや」と仰っていました。「百寿の大往生なんだから、ニコニコと送ってあげましょうよ」と返しておりました。

そしてお葬式当日。私は導師として引導の中で、神社やお寺に手を合わせて家族の無事を祈り、家族の将来をお祈りされていたことを、Kさんの生き様としてお唱えしたのですが、その時に遺影を見て、まざまざとその姿が浮かび上がってきてしまい、私が泣けてきてなんどか引導に詰まってしまいました。それでもなんとか終えたのですが、葬儀の最後の喪主さんは、泣くこともなく、母の思い出話も交えながら上手にご挨拶をされました。

あとで聞いたところ、遺影を見たら泣けてくるので、お通夜の時からずっと遺影から目をそらして母の顔をみないようにしていたとのこと。この遺影たるや、生前のKさんのにこやかなとてもいい写真なので、肉親にしてみたらなおのことです。

天寿を全うされおめでたいとも言うべきお葬式ながら、やはり大事な人を亡くすということはこれほどに悲しいことなんだなと改めて実感した次第です。親の恩にあらためて感謝しなければならないですね。

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季刊「禅文化」255号発刊のお知らせ

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500年間出といわれる白隠を大悟に導いた「正受老人」こと道鏡慧端(1642~1721)。慢心する白隠を坂から蹴落とすなど厳しい鉗鎚で知られるとおり、まずは「厳格」「清貧」などの言葉を連想させる禅匠です。

ところが、遺された偈頌を読むと、少し意外な側面を知ることもできるのです。たとえば、ある夫婦の死別に際しては優しい言葉で当事者に寄り添われていますし、時には、到来物のお酒に思わず頬が緩んでしまうなんていうこともおありだったよう。

深い情愛と人間味にあふれたお方だったのでしょう。正受老人は時を超えて慕われ続け、地元飯山(長野県)では、いまや「ふるさと教育の柱」のひとつとして、大人から子供まで多くの方に親しまれておられます。

三百年遠諱を控えたいま、そんな正受老人の魅力に再び触れてみませんか。師の遺された言葉、史料に残る逸話などをもとに、有縁の老師や先生方にご執筆いただきました。正受老人が生涯暮らされた飯山の地と、正受庵再興の歴史についても詳細な論稿の掲載が叶っております(ここまで詳しく纏めた論はほかにあまりないのではと思います)。飯山にも思いを馳せつつ、最新号をお手に取っていただけましたら幸いに存じます。

詳細は下記https://www.zenbunka.or.jp/pub_etc/pub/entry/_255.htmlをご高覧くださいませ。

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今年は臘梅も早咲き

 

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今年はほんとに暖冬で、全国的に降雪が少ないですね。自坊のあたりも例年ならすでに何度か雪が舞ったり積もったりしているのですが、今年はまだ一度も見ていません。

そうして庭木をみていると既に臘梅も満開になっていたり、蕗のとうが出てきてたり、水仙も沢山咲いていたりして、さらには、すでに花粉も飛び始めているようで、花粉アレルギーの私はすでにぐずぐずいい始めているといった具合。

やはり寒いときにはしっかり寒くなってくれないと、どうも身体の調子が狂ってしまいそうな気がします。毎年楽しみにしているスキーにも行けないかも知れません。

さて、去年5月に「なんじゃもんじゃの木」があると紹介した沙沙貴神社(滋賀県近江八幡市)。いま、この神社にはあちこちに臘梅をはじめ色々な幅が咲いていて、いい香りを漂わせています。

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それから、長浜市では例年開かれている盆梅展も始まっていました。まだちょっと咲き始めたところではありますが、古木を含めいろいろな梅があって楽しめますよ。

20200118_142305.jpg「第69回 長浜盆梅展」 2020/1/10~3/10 JR長浜駅近くです。近くに駐車場もあります。

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東京国立博物館の総合文化展

 

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先週、東京出張がありました。本件がはやく終わったので、上野にある東京国立博物館の総合文化展に行って参りました。

特別公開「高御座と御帳台」の方は平日にもかかわらず60~90分待ちの様子でしたが、総合文化展の方は待ち時間などなく、人もすくなくゆっくりと自分の興味のある展観を観ることができます。
それに、特に撮影禁止となっているもの以外は、写真を撮ることも可能なのが魅力。興味のあるものを撮って帰って、改めて楽しむこともできます。

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たとえば、あいにく往路に新富士あたりから臨んだ富士山は、あつい雲に覆われていてみえなかったのですが、総合文化展ではいくつかの富士山を拝むことができました。そのうちの一つがこちら。狩野探幽筆の「富士・美保・清見寺図」です。

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それから、重要美術品に指定されている雪村周継筆の「鷹山水図屏風」(室町時代/六曲一双)が展示されていて、豪快な筆致で、射るような鷹の目や、逃げる雁のユニークな顔つき、隠し絵のように描かれている兎など、目の魔に置かれていたソファに腰掛けてじっくり楽しむこともできました。雪村といえば、戦国時代を生きた奇想の画家といわれる水墨画僧です。

ちょうどこの屏風について、東京芸術大学大学院のインターンによるギャラリートークもありましたので聞いてきました。描かれているものについてや、左右から中央に向けて水の流れや木々の配置が施されていることなど、美術的な説明を15分ほどかけてしてくれました。
禅僧でもある雪村が描いているのだから、本来はここにはもっと禅的なとらえ方もあるはずなのですが、もちろんそういった話は一切なく、さすがに美大のインターンにそこまで求めるのは酷というものですね。

 

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肩こりに......

 

20200114_121059.jpgいきなり、足なんかの写真で申し訳ありません。

研究所では、ほぼ一日中、パソコンに向かってキーを打っていたり、ゲラ刷りを読んで校正に当たっていたりするせいか、肩こりがひどくて、月に一度くらい整体に通ってしまう私です。さらにじつは最近、いわゆる五十肩に苦しんでおります。

肩が凝ったなぁ~と思うときにやっているのが、この写真なのです。何をしているかというと、足の甲に百均で打っているサポーターを付けているのですが、じつによく、肩こりに効くんですよ。
足の甲には若干の拘束感があり、それが肩に効いてる感じさえします。

これは、樺島勝徳師に指南されたもので、季刊『禅文化』234号に掲載した「和尚さんの身体講座 (四十三) 頸腕症候群や五十肩治療の超絶技巧」という記事にあった方法。この記事にはこうあります。

足の五本指の付け根にある中足骨の部位をサポーターで軽く締める。一日数時間、両足の中足骨を軽く締めたままごく普通に生活する。これだけである。何の智恵も要らない。感性も努力も要らない。しかもこの方法は腰痛から肩の痛み、五十肩、腕のしびれなど、何にでも効く。偏頭痛に効くときもある。サポーターは、百円ショップで売られている左右セットの手首用がいい。L・M・Sの大きさで売られているのも都合がいい。何にでも効くが効かないときでも百円の損失で収まるのもいい。

というわけです。

この方法については記載されていないですが、樺島先生の本、研究所から2冊出しております。身体にまつわるいろんな豆知識が満載です。

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『プチうつ 禅セラピー』定価:本体1,300円(税別)

 

 

20200116イヤイヤきたえる健康法.jpg『イヤイヤきたえる健康法』定価:本体1,800円(税別)

 

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成人式に思う

 

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昨日は成人の日でしたね。日曜と月曜(祝)で、全国各地で晴れやかに成人式が執り行われたようです。1999年に生まれた子供達が成人となったわけで、来年で20世紀生まれの青少年はみんな成人になるのですね。今更ながら時代の変化を感じました。
私ごとながら、今年、甥っ子と姪っ子が成人し、これで親戚では孫の時代まで成人式とはしばらくご無沙汰となりそうです。
そんな状態ながらも、ちょっとした縁で、一昨日の日曜日に地域の成人式の裏方のお手伝いをすることになったのです。

ちょっと話が遠くなりますが、自坊のある田舎町はもともと人口2万数千人の町でしたので、300人台の成人式を毎年、町役場が主体となって行なってましたが、ちょうど私が成人した30ん年前から、新成人による実行委員制がしかれ、自分たちの成人式を企画して実行するという方法となり、当時は私が初の実行委員長となり緊張とともに充実した成人式を開催したのでした。その後も代々、この方式は継続されてきたのですが、平成の大合併ということで、うちの田舎町も一つの面積の大きな市に統合されました。

そうなると市の成人式にということになるわけですが、大部分が見知らぬ新成人たちである市の成人式には出向きにくいという声も多く、町の地域教育協議会や青年団がバックアップして、相変わらず旧の町地域での独自成人式というものが2年前まで実行されてきました。

ところが2年前に市の教育委員会の方から、そういった地域での成人式をしているせいで市の成人式に出席者が少ないからと、市の予算を出して貰えなくなり、またボランティアでバックアップしていた青年団にも、そちらへ勧誘するなというような圧力らしきものがかかったとのこと。それで市の成人式は参加者が増えたと、市の教育委員会はウハウハだそうです。
そんなわけで2年前からは、青年団も表だって動くことができなくなりましたが、それでも新成人たちからは町地域での成人のつどいを望む声も高かったので、成人式ではなく「成人の集い」としての実行となったようです。

そんな成人の集いのお手伝いをさせていただくことになったのは、青年団の団長が山登りの仲間の一人だったからですが、蓋を開けてみると、青年団といっても実際は団長だけが来ているだけ。私ともう一人は数日前に頼まれて手伝うことになったのですが、これを一人で裏方で取り仕切ろうというのは、ちょっと酷な話という現実でした。それでも新成人の実行委員達も自分たちの仕事をこなし、新聞を賑わせるどこやらの成人式のように荒れることなど全くなく、新成人たちはニコニコと楽しみ、結果的には成功裏に終わったわけです。

 

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でも新成人たちは、今回の成人のつどいが青年団のバックアップなしには実現できなかったことなど、ほぼご存じない。

あとで聞いたところ、青年団といっても今や3人しか団員はいないとのこと。我々の時には100人以上もいたのですが……。でも彼等が年に数回、大きな活動をしている行事は目にします。こんな青年団活動に興味を持ってくれる人たちも少しはいるだろうから、数人でも団員が増えたらいいのにと団長は思っています。しかし市からは表だって活動するなと言われる。

大合併のせいで、市の行政も大味になってしまい、こんな大事で細やかなコミュニティを寸断していってしまっていることに、市の教育委員会は気づかないのでしょうか。残念でなりません。

そんなわけで老婆心ながら、友人の市会議員にこういった事情を説明して来年に向けて、教育委員会に意見して欲しいとお願いし、また団長には、せめて青年の集いの場で青年団活動を少しだけアピールしてはどうかと進言した次第。

青年達だけの話ではないと思うのです。これはそのまま、地域住民のコミュニティにも、そしてお寺との関係にも繋がってくる話だと思えてなりません。

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陽(haru)Light & Letter展

 

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京都市市街地の北東の方、今はラーメン店が多く立ち並び、ラーメン好きの聖地のようになっている一乗寺。ここに「恵文社」というとても美しく楽しい書店があります。有名なので行ったことのある方も多いかと思います。

2020/1/7~1/13まで、ここで「陽(haru)Light & Letter ~見ようとすれば、見えるものたち~」展が開催されています。

このブログでも何回か書いたかと思いますが、写真家の平林克己氏と、その友人でも有りコピーライターである横川謙司氏がコラボした写真展です。東日本大震災をきっかけとして、その直後からの様子を撮り、その復興を追いつつ、そこに住む人たちの息吹をとらえ、そして国指導で行なう復興工事に疑問を投げかけるという視線と言葉です。

私のように関西に住んでいると、震災当時は慰問にも出向いたものの、とおくにいるともう過去のこととしてテレビなどで観る限りで、実感として捉えにくくなってしまっていますが、未だに、福島第一原発の問題は山積したままですし、完全に復興を終えているとは言いがたい事実があると思います。

そういったことに、今一度目を向けさせてくれる展覧会です。

初日には平林氏をかこんでレセプションと懇親会がありましたので、私も参加してきました。そこには多くの若者達が集って初めてであった人たちと熱い話をしていました。少し気後れしたシニアな私は隅っこの方におりましたが、それでも何人かの人が声を掛けてくれ、自分の思いを話してくれました。

それから恵文社の魅力あるスタッフのKさんとも話し込むことができました。彼は自分が悩んだとき、たまたま禅の本を読み、すごく共感をして心に落ちたと話してくれました。大森曹源老師の本もたくさん読んだそうです。また坐禅もしてみたいが、どうしたらいいかわからなくて……と。

こういう若者達のニーズに、まだ私たち宗門は応えられていないのだろうと思った次第。

期間は短いですが、連休もあります。是非お運び下さい。展覧会や本だけでなく、いろいろ楽しめる本屋さんですよ。

恵文社一乗寺店

 

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頌春 2020

 

20200107_070002.jpg新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、禅文化研究所の諸活動にご理解を頂きまして、ありがとうございました。
本年もなにとぞよろしくお願いいたします。

さて年明け早々、世界情勢では非常に緊迫した様相です。なにとぞ平和的に治まるように祈ってやみません。
自分の命はもちろん、見知らぬ人の命までも、一つ一つの命を大切にしていきたいですね。
令和二年となり、今年は東京オリンピックもあります。高額でかつ稀少なチケットを手に入れ、アスリートたちの戦いの観戦を楽しみにされている方もあろうかと思います。
それとは裏腹にスポーツの祭典とはいえ、政治的な陰もみえかくれしてます。急ピッチで完成をみた国立競技場の裏では、長時間労働で自殺してしまった労働者の方もあったと新聞で読みました。
どの世界にも陰と陽はあろうかと思いますが、我々、仏教徒は子歳にかけて、短い足元を見てチュー道(中道)を歩もうではありませんか。
どうぞ皆さんにとっても良い歳でありますように。

  2020年歳旦

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令和元年(2019)仕事納め

 

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今年も押し詰まりましたね。今朝、自坊を出る頃、あたりの田んぼは霜がおりて真っ白でした。

LINEのトーク画面の背景で、昨日夕刻から雪が降っています。街はクリスマス一色。LINEで「クリスマス」という言葉をトークで送信すると、クリスマスグッズの絵がシュッと出てくることも、このたび初めて知りました。(笑)

仏教の行事の時にはそんなことはおきないんだろうなぁと思い、ちょっとやっかんでいる私です。さて、昨年10月末にリリースしました、LINEスタンプ「禅僧なむ その1」ですが、11月だけで135人の方がダウンロードしてくださったようで、想像以上にご利用頂き、ありがたいことです。

禅文化研究所も明日26日をもちまして本年の仕事納めとさせていただきます。

午前10時までにいただいたご注文につきましては、可能な限り26日中に発送させて頂き、年内にお届けできると思います。

それ以降にいただきましたご注文は、年を越して来年の1月7日より発送させて頂きます。ご迷惑をおかけしますが、なにとぞご了承下さい。

みなさまには、本年も禅文化研究所の諸活動にご理解ご協力をいただき、またブログ禅をご覧頂きまして、まことにありがとうございました。どうぞ、年末年始、ご自愛の上、よいお年をお迎え下さい。

また来年もよろしくお願い申し上げます。

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坂村真民 箴言詩集『天を仰いで』

 

0001.jpg去る11月に出版された、仏教詩人・坂村真民(さかむらしんみん/1909~2006)の箴言詩集(しんげんししゅう)『天を仰いで』を拝読しました。

「癒しの詩人」といわれる坂村真民先生は、生涯を通じて「人間として如何に生きるか」自問自答し、1万篇もの詩に綴った人です。その詩は自身への戒めと励ましですが、作品に触れた多くの人の心を動かしてきました(歌碑は海外にまで建立されています)。

わたし自身、読後に心が濾過されたような清々しい感覚に陥り、しばらく理由を考えておりましたが、それは真民先生が目指した人間像が、(聖人ではなく)「人として」の根源的な姿だからではないかと今は思っています。誰もが心の奥底ではこうありたいと願う、尊く純粋な人間像。しかし、実際にそうなることの難しさを、皆が知っています。実践する人を前に良心を刺激され、祈りに似た安心や自戒の念を抱くのは、時代も国もなく、自然な反応なのではないでしょうか。


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編者の西澤孝一先生(坂村真民記念館館長)は、「この本で、私は皆さんに、坂村真民のように生きることや、そういう生き方を求めているのではありません」と記されていますが、心に火が点れば自然と感謝の気持ちが湧き、自分の姿勢における何かを改めたくなるはずです。先生の詩は、平易な言葉で綴られていますが大変力強く、境遇を問わずどなたも励ましとなる一篇と出会えることと思います。

なお、本書の特長のひとつに、真民が残した「思索ノート」の掲載が挙げられます。これらの言葉を知ることで詩をより深く味わうことができ、ありがたいことでした。

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写真集『京大吉田寮』

 

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京都大学にある吉田寮の寮生退去命令をめぐって、近年、映画が作成されたりして「吉田寮記録プロジェクト」が続けられています。今年の2月5日、本ブログでも「百年の光跡 写真展京大吉田寮」という記事を書きました。繰り返しになりますが、この写真展は、臨済宗黄檗宗連合各派合議所がおこなった「臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱」の時に写真記録班を手伝っていただいたフォトグラファー平林克己氏によるものでした。

そしてこの度、彼が撮ってきたこの吉田寮の写真が写真集『京大吉田寮』(発行:草思社)となって販売されました。定価は2200円(税込)。

平林氏の独特のテイストの写真で埋め尽くされています。吉田寮の寮生の息吹が聞こえてきそうなこの写真集、おすすめします。Amazonでも購入できます。

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新刊『禅語に学ぶ 生き方。死に方。向上編』発売開始

 

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本日(2019/12/13)、禅文化研究所より新刊『禅語に学ぶ 生き方。死に方。向上編』(西村惠信著)を発売開始いたしました。

本書は、9年前に発刊しご好評をいただいてきた『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』の続編ではありますが、判型を変え、全編書き下ろしで、見開きで一話を読み切れる、禅語90語を採り上げてわかりやすく解説した書籍です。また今回も1話ずつに自然の風景写真などを当てはめて、禅のことばを身近に感じてもらおうとしています。

写真は、弊所編集主幹が趣味で撮りためてきたものを使用しています(実は前作もそうでしたが、今回は奥付に名前も出しております)。

どうぞ、ご購読をお待ち申し上げます。

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成道会と感謝

 

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昨日12月8日はお釈迦様の成道の日、仏教徒の皆さん、どんな一日をお過ごしでしたか?

私の自坊では、毎年12月8日に近い日曜日に成道会をお勤めしているのですが、今年は日曜日に正当したので幸いでした。例年通り、正午から成道会の法要をお勤めし、その後、檀家の役員さん達が作り寄せてきてくださった精進料理のお総菜と、ご飯、そしてけんちん汁をいただきます。その後、2時からお招きしている布教師さんの法話を拝聴します。

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今年は、妙心寺派常任布教師の岩浅慎龍師にお願いして、「今の自分を生きる」と題して1時間余りのお話をお聞きしたのです。今年の妙心寺派の布教のテーマは「無依の道人」なのですが、ご自身の出自である山陰地方と、その山を隔てた山陽地方を採り上げられ、不便な山陰の人間からすると山陽は浄土のように思われるとして、自分の中に此岸と彼岸を作ってしまっていることの愚かさと、それに気づくことをお話しになりました。

ところで、その前日の土曜日、これまた私事ですが、ボサノバ歌手として有名な小野リサさんのコンサートを聴く機会を得ました。個人的に昔から彼女の歌声が好きでよく聴いていたのですが、実際にナマで聴いてみるとやはり素晴らしく、寒空の下でむいてきたのに、会場の中は南国の風が吹いているようで、どの曲も気持ちよく聴くことができました。

その中で、普通の人より5倍も早く成長が進行してしまい、平均年齢16歳で死んでしまうと言う難病の外国の女の子が書いた詩を、弾き語りで朗読されました。

普通であればこんな病気を患ったことに哀しみ、恨んでしまうのが普通かと思うところですが、彼女は、この病気を与えてくれた神様に感謝し、短い人生でやりたいことを一杯見つけて楽しんで生き、そして支えて育ててくれている母親、そして周りの人たちにありがとうと感謝したいと。そして「ありがとうよりももっと大きな言葉がほしい」とさえ言うのです。そして彼女は18年で生涯を終えたそうです。
この言葉に大きく感動した私だったのですが、あらためてボンヤリと生きている自分に反省をするとともに、「ありがとうより大きい言葉」って。仏教徒としてなら「南無」があるじゃないかと思ったのでした。

小野リサさんのコンサート、そして成道会の御法話。どちらも今一度、「今生かされている自分」に気づかされたいい二日間でした。

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特別展「茶の湯-禅と数寄」(相国寺 承天閣美術館)

 

b_191204.jpgただいま、大本山相国寺の承天閣美術館では、特別展「茶の湯-禅と数寄」展が開催されています。

会期は下記の通り。

Ⅰ期 2019/10/5~2019/12/22

Ⅱ期 2020/1/11~2020/3/29

禅ととても関係の深い茶の湯。禅の心は、茶の湯の「わび」「さび」に欠かせないのでしょう。戦国時代の信長、千利休もこの相国寺で茶会を催したなどから、相国寺にもたらされている銘品も少なくないようです。

先日のサンガセミナーのカメラ講座でも撮影をしていたのですが、この承天閣のエントランスのもみじがとても美しく見頃です。また、ちょうど相国寺では12月15日まで秋の特別拝観も開催されています。あわせてお出かけになっては如何でしょうか。

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サンガセミナー「お寺で写真講座」「水墨画講座」修了

 

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去る11月29日(金)に、今年度のサンガセミナーの最終回となる第5回として、午前中に「お寺で写真」講座、午後には「水墨画講座」講座を、京都市上京区の大本山相国寺で開催しました。

このところ曇りがちで小雨も降るような毎日でしたが、当日はこれ以上の紅葉狩り日和はないというような晴天。

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9:30から相国寺内の一室をお借りして柴田明蘭先生による「お寺で写真講座 -露出で変わる写真の印象~紅葉のきれいな写し方」を開講。まずは座学で、プロジェクターをつかって一眼レフによる美しい紅葉撮影のための技術をご教示いただき、10:40頃からは各自御自分のカメラを持って相国寺境内に出向いて撮影を開始。

承天閣美術館のエントランスあたりはとてもグラデーションのきれいなもみじが楽しめました。またたまたま通りがかった着物姿の女性にモデルになってもらったりもして、カメラ熱があがりました。

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逆光で美しく見えるもみじを探したり、苔の上に散ったもみじを狙ったり、先生のご指導を仰ぎながら、皆さん真剣にファインダーをのぞいていると、あっという間に一時間経過。また座学の部屋に戻って、先生の作例を見せた貰いながら、今日の撮影の結果を楽しむ受講者の皆さんでした。
私も一緒に撮影をしましたが、何枚かいいのが撮れました。最初の一枚が、そのひとつです。

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午後には、相国寺の別の一室(和室)をお借りして、水墨画家の平川功先生による「水墨画講座 -来年の干支「子(ね)」を描いてみよう-」を開催。

受講者の大半は昨年も受けられた方々で、さっそく、先生の説明を聞きつつ、また先生の描かれた見本を見せて貰いながら、練習用の用紙にねずみを描いていきます。

先生も上手にほめていただくこともあり、皆さん、なかなかうまく描けているようでした。今年は私も一緒に受講させて頂き、ちょっとお尻でっかちになってしまいましたが、こんなのが描けました。

 

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今からいうと、それこそホントに鬼が笑う話ですが、再来年の干支は「丑」となります。したがって、来年の水墨画講座は、丑を描くことで開講予定としておきました。

初めての方でもまったく大丈夫です。どうぞ来年こそはご受講ください。

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オリジナルLINEスタンプ「禅僧なむ その1」リリース

 

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かねてより起案しつつ、なかなか実行にうつせなかったのですが、今年から入ってきた若いスタッフがとても絵が上手なので、このたびついに、オリジナルLINEスタンプ「禅僧なむ その1」がリリースできました。

今までもLINEには禅僧らしきスタンプがあったのですが、曹洞宗の方が作ったようで、ちょっと満足度が低く、臨済宗の雲水をキャラクターにしたLINEスタンプができたらいいなと思っていたのです。ちょっとマニアックな様子も垣間見れるこのLINEスタンプ、¥120ですが、よろしければご利用のLINEスタンプの仲間にいれていただければと思います。

全部で40個のスタンプです。

ご利用はこちらから。⇒ https://line.me/S/sticker/9957738

QRコードがよいかたは、下記からどうぞ!

QR_Code1574813721.png

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「奧山方広寺展」基調講演会

 

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現在、花園大学歴史博物館で開催しております秋期企画展「東海の名刹 奧山方広寺」展ですが、去る11月23日土曜日には、花園大学教堂において、大本山方広寺派管長の安永祖堂老師に基調講演をいただきました。

ご存知の方も多かろうと思いますが、老師はこの花園大学で教鞭をとっておられたこともあり、ご来場の方の中には旧知の方もおられたようです。

b_0ZAL1267.jpg聴衆も多く、教堂も満席になるほどの状態でしたが、「方広寺と無文元選禅師」と題した老師のご講演を、皆さん、熱心に聴いておられました。

ご講演では、方広寺のなりたちや、なかでも半僧坊のいわれや民間信仰について、歴史的な背景を見ながらご教示頂きました。また無文元選禅師が中国にわたって禅を学ばれたころのことなども解説頂き、興味深いお話をたくさん聴くことができました。

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また今回の展覧会は、大本山方広寺、花園大学歴史博物館、公益財団法人禅文化研究所に加え、大蔵会も共催とさせていただいております。ちょうどこの講演会の日に大蔵会の法要もこの教堂でお勤めされたとのことでした。

 

安永祖堂老師の著書など(弊所発行)をご紹介しておきます。

新刊『坦翁禅話』

『禅ぜんZEN』

DVD禅僧が語るシリーズ『法は人によって尊し』

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-陶-潮桂子&-水墨-平川功 展

 

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この前のブログ禅で書いた今年度最後のサンガセミナー第5回ですが、午後には、「水墨画講座 -来年の干支「子(ね)」を描いてみよう-」を開講します。講師は水墨画家の平川功先生です。こちらもまだ残席がありますので、よろしければ是非受講申し込みをお願いします。お申し込みは、こちらのお申し込みフォームよりどうぞ。3日前まで受付可能としておきます。

この平川功先生の作品をもうすぐ京都で見ることができるのでご紹介します。

「-陶-潮桂子&-水墨-平川功 展」

会期:2019年12月11日(水)~17日(日)
会場:高島屋京都店6F 美術画廊 ※最終日は午後4時まで。

案内ハガキにある高島屋美術部からの案内文を下記に転載しておきます。

このたび、高島屋京都店にて、柔らかな表情を魅せる釉裏紅の技法で作品を制作される潮桂子先生と水墨の静謐な濃淡の作品で様々な自然の空気感を表現される平川功先生の二人展を初開催いたします。
お二人は異なる分野ではあるものの、余白のあり方を大切にした作品の制作に日々励んでおられます。
今展では、『余白への想い』をテーマに、お互いに作品の調和を目指しながら、新しい発見と発想をもとに挑戦された新作の数々を一堂に展観いたします。
ぜひ、この機会にご高覧賜りますようお願い申し上げます。

 

 

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遅めの紅葉がはじまってますね

 

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信州飯山の紅葉を見てきたばかりですが、関西でも紅葉がみられるようになってきました。

上の写真は滋賀県の東近江市にある大本山永源寺より、目の前の愛知川をさらに川上にあがっていった、奥永源寺といわれるあたりで、政所という山里の付近の写真です。このあたりから、東は三重県いなべ市に向けての国道と分かれて狭い道路を多賀の方に抜ける街道があるのですが、ここはその狭い街道を進んでいったあたりで、木地師の伝統が伝わっている地域で、今もこの仕事に関わっている方もおられるようです。

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途中、淨土真宗佛光寺派の光徳寺というお寺の境内には、おもわず声が出るほどの、こんなに立派な銀杏の木がありました。

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もみじも完全に赤ではなく、緑から黄色、橙色、赤、とグラデーションで楽しめました。こんな景色を楽しみながら、紅葉狩りを楽しんだ先日の日曜日でした。

さて、来週の金曜日(11/29)には、今年度のサンガセミナーの最終回となる第5回を京都の大本山相国寺を会場に開催します。午前中には「お寺で写真講座 - 露出で変わる写真の印象~紅葉のきれいな写し方 -」として写真家の柴田明蘭先生にご講義と実習を行なって頂きます。もみじの写真を一眼レフできれいに撮りたいけど、なかなかいい写真が仕上がらないとお悩みの方、まだ今からでもお申し込み可能です。
お申し込みページかお電話でお早めに。お待ちしております。

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飯山正受庵へ

 

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正受庵本堂

少し間が空いてしまいました。じつは先週はほぼデスクにいない一週間だったのです。13~15日と長野県飯山市の飯山市美術館で、正受庵の宝物調査に出向いておりました。

来年は白隠慧鶴禅師の師である道鏡慧端禅師(正受老人)の300回忌に正当します。大本山妙心寺の聖澤派では、この遠忌に向けての事業を計画されており、またそれをうけて飯山市でも、正受庵と正受老人の顕彰をする展覧会も計画され、飯山市美術館で開催する予定をされています。そのため、禅文化研究所と花園大学歴史博物館が協力することになり、このたびの悉皆調査ということになった次第です。

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正受庵に祀られる正受老人像

秋深まる飯山の地でしたが、近くを流れる千曲川は先月の台風の爪痕をまだ残していて、河川敷の木々には草木がひっかかり、田んぼは泥で掩われてしまっていました。来年1月発刊の季刊誌『禅文化』にもご寄稿頂いている飯山市教育長の長瀬先生のご自宅も、床上20cmの浸水だったとのことで、被害の大きかったことが伺われました。

それでも、街はいくらか活気を取り戻している様子で、また秋が深まって山々が色とりどりに鮮やかで、美術館で暗くなるまで終日調査を行なっていた我々も、翌朝の新鮮な空気に心を癒されたのでした。

きくと、飯山は、ほとんどが淨土真宗の門徒が多く、臨済宗はこの正受庵だけであると。それでもこの地では正受老人や正受庵に対する畏敬の念が強いことがよく伺われ、門徒であろうとも正受庵は大切にしていきたいという思いが根強くあるのを、ひしひしと感じました。

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正受老人の卵塔「栽松塔」

 

3日間にわたる調査を行ない、100本ほどの墨蹟を調査しましたが、まだ少し墨蹟もあり、また正受老人の書入れされた書籍等も調査できていませんので、さらにもう一度の調査が必要だろうということで現地を後にしてきました。が、これからすぐに雪におおわれてしまう土地ですので、おそらくは雪解けのあとにということになりそうです。

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現在の庫裏と前庭(正受老人ご存命の頃には建物はなく、田んぼや畑だったという)

 

個人的には週初めには、白隠禅師開山の龍澤寺へ、週後半にはその師正受老人の正受庵へという幸せな一週間なのでした。

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龍澤僧堂での斎会

 

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昨日11月11日、静岡県三島市の龍澤僧堂へ出向いてきました。それというのも私がご接化(ご指導)いただいた心鏡室鈴木宗忠老師の33回忌の斎会にお参りするためです。前日から近くのホテルに宿泊し、朝起きると、富士山を拝み見ることができました。前日にはこんなに白くはなかったので、夜の間に冠雪したものと思われます。

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龍澤僧堂を訪ね、まずは方丈にお参りすると、方丈の正面のガラス戸4枚が一新されています。これは伊豆半島を直撃した先般の台風による突風で吹き飛んでしまい、大きく破損してしまったとのことで、今日に間に合うように新調したとのことでしたが、ほんの数日前にやっとできあがったとのこと。
それ以外にはあまり大きな被害が無かったとのことで、不幸中の幸いでした。その前で、時期は違えども同じ僧堂で修行した仲間同士がしばしの歓談。

その後、今現在ご指導いただいている松華室後藤榮山老師に相見をお願いしてご挨拶してきました。老師は、私が道場に掛搭している頃にも、摂心になると東京から鈴木宗忠老師に通参されており、宗忠老師亡きあと死活庵中川球童老師に参禅、そして、球童老師亡きあとに龍澤寺師家となられたのでした。

いま齢90にもならんとするのに、肌はすべすべ、矍鑠としておられる姿は尊敬すべきものです。私ごとながら弟子がいまこの龍澤僧堂で修行させて頂いていますが、いい老師につけて幸せだと思います。

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さて、じつはこの斎会は、龍澤寺開山の白隠慧鶴禅師の毎歳忌、そして、鈴木宗忠老師の33回忌、そして死活庵中川球童老師の13回忌との合斎会でした。
真前にはお位牌とともに三つの頂相が掲げられています。真ん中が白隠禅師自画賛の頂相、向かって右は心鏡室鈴木宗忠老師の頂相、左が死活庵中川球童老師の頂相です。心鏡室老師の頂相の賛は八幡圓福寺の西片擔雪老師が、死活庵の頂相は妙心寺塔頭霊雲院の則竹秀南老師がご揮毫いただいています。

改めて我が師、鈴木宗忠老師の賛文を見ると70歳で遷化されたことがわかります。となると、私たちがご指導を受けていたときには60代前半だったわけで、自分の年齢もそこに近づいていることを改めて感じ驚くばかりです。考えてみれば60代のパワーで私たちをご指導頂いていたんだなと、今更ながら当時を思い浮かべたのでした。

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「東海の名刹 方広寺」展 会期始まっています

 

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本ブログでもすでにお知らせしましたとおり、さる11月4日より、花園大学歴史博物館において、「東海の名刹 方広寺」展がはじまっています。大本山方広寺の宝物が一度に展観されるのは、関西方面では初めてです。

さっそく、展示室には、興味を持っておいでになっている方々がちらほら。こんな感じですから、思う存分、ゆっくりと作品を鑑賞頂けると思います。小さな博物館ですから、ゆっくり観ても疲れるというほどのことはありません。正直、私は大きな博物館が苦手でもあります。

20191105_130217.jpgまた、会場内では液晶ディスプレイに方広寺の伽藍や境内などを紹介する映像が流れています。じつはそこに出ている写真はすべて、先般の出陳品集荷の際に私が撮影してきた写真であることを、ここだけで明かしておきましょう。とてもきれいに晴れたいい日だったのです。会場でゆっくりご覧下さい。

20191105_131126.jpgこちらは第一展示室です。大きめの作品がかかっています。

また、会期中の11月23日(土・祝)13:00~14:30には、記念講演会として「方広寺と無文元選禅師」と題して安永祖堂老師(臨済宗方広寺派管長)による講演(花園大学教堂)があり、またその終了後に歴史博物館展示室にて、学芸員によるギャラリートークもありますから、是非ご来場下さい。

 

ところで、先日、滋賀県の佐川美術館で開催している「ZENGA 白隠と仙厓展」を観に行ってきました。

20191104_153747.jpg白隠さんや仙厓さんの有名な書画はもちろん、今回初公開される逸品もありました。また、同じテーマで描かれた図が比較として並べて展示されていたりして、楽しめました。
でも、なんで、同じテーマの作品なのに、作品タイトルの付け方を違えているのかがナゾ。「鍾馗」と「鍾馗図」とか。意図があるようには思えませんでしたので、単にノーチェックだったのでしょうか。(笑)

20191104_153504.jpg会場のミュージアムショップでは、弊所の書籍も何冊か販売されています。

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サンガセミナー 2019「日々の花」講座(2)

 

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2019年サンガセミナー「日々の花」講座の作品写真の続きです。受講者の皆さんのすてきな作品を順にご紹介します。雨宮ゆか先生の手直しが入ると、まったく作品が別物になってしまうようで、とても不思議です。

 

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ここで、撮影場所をかえてみました。これまでは背景が緑だったので作品が見えにくかったのです。はやく気づけばよかったですね。失礼しました。では気を取り直して。

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以上です。リピーターの方はもちろん、初めてご参加された方もとても楽しかった、また受講したいと、好評のうちに終了しました。

来年度は是非、ご受講ください。

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サンガセミナー 2019「日々の花」講座(1)

 

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去る2019年10月24日に、2019年のサンガセミナー第4回を実施しました。

午前中は、妙心寺塔頭の東林院ご住職、西川玄房師に毎年お願いして開催している精進料理講座。そして午後も同じく東林院でお部屋をお借りして、毎年人気の雨宮ゆか先生の「日々の花」講座を開催しました。
今年は「晩秋の花を生ける」をテーマにしました。今回は、受講者は女性ばかりで、リピーターの方もおられました。
花材は、順不同ながら、 アキチョウジ、ハゼラン(三時草)、セイヨウカマツカ、フウセンカズラ、シャリンバイ、チョコレートコスモス、アブラドウダンツツジ、ワレモコウ、ハナタデ、フジバカマ、野菊、足摺野菊、ゴールデンカスケード、ノバラの実、台湾ホトトギス、ウドベキア、ヒメヒゴタイ(アザミの仲間)、オヤマボクチ、常緑ガマズミ(ビバーアナティマス)、ミシマサイコ、ムラサキシキブ、ハナタデ、ツルウメモドキ、フサフジウツギ(ブットレア)でした。

では、受講者の皆さんのすてきな作品を2度に分けてご紹介いたします。

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b_ZAL0633.jpg今回はここまで。つづく

 

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瀬戸内国際芸術祭2019 秋季 その2

 

019-瀬戸内国際芸術祭_191101_0040.jpgaw06 思考の輪郭/エステル・ストッカー

瀬戸内国際芸術祭2019の秋季のブログの続きです。

初日は本島だけで時間切れ。二日目は、須田港から粟島と高見島をめぐりました。
乗船予定の船の時間にあわせて須田港に向かったものの、港に着いてみたら、芸術祭来場者用の駐車場は5km以上も離れた場所にあるとのことで、そこからのシャトルバスを利用するようにとのこと。予定していた船に乗れず1時間以上またなければいけないということになったのですが、人も多いとのことで臨時の船があると朗報。無駄に時間を過ごさずにすみましたが、これからはもっとリサーチが必要ですね。

粟島につくと、まずはレンタサイクルを借りました。これは昨日の失策をカバーしての行動です。笑

元気な内にちょっと坂道を登って、まずは廃園担った幼稚園と、その隣のこれまた廃校になった小学校へ。幼稚園での作品が上の「思考の輪郭」でした。そして、隣の小学校。結果的に私はこの小学校の一連の作品が心に残ったので、今回はこの小学校の展示のご紹介を。

学校内に入ると、廃校になる前の子供達の賑やかな声がスピーカーからずっと聞こえています。でも校内には子供の姿はありません。

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そして、懐かしさを覚える理科室。

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音楽室には、この学校の校歌の楽譜が置かれたピアノがあり、来場者がときおり、その譜面をみて演奏されたりもしています。

019-瀬戸内国際芸術祭_191101_0208.jpg屋上にもあがってみることができるというので、階段をあがってみると、瀬戸内がみえる絶景。と、なにやら壁に書かれています。

 

019-瀬戸内国際芸術祭_191101_0209_0.jpg「もしわすれたいなら、そうすればいい。覚えておきたいのなら、それは高くつくだろう」と。他の壁にも別の言葉が書かれていて、どういう意味なのだろうと考えながらこの後の展示を見て回った私でした。なんか外国語を和訳したような文言ですが……。

019-瀬戸内国際芸術祭_191101_0206.jpgちょっと中途半端ですが、今回は余韻を残してこの辺で……。

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季刊「禅文化」254号発刊のお知らせ

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一見静寂な禅寺。実は、その中ではさまざまな「音」が欠かせないものとなっています。

たとえば修行道場においては、教義の「不立文字」を体現するかのように響く各種「鳴らし物」の音が雲水たちの生活を司りますし、法要においては、各山に連綿と伝わる荘厳な「梵唄」「声明」が唱えられています。細かな点は伝承による違いがあるものの、いずれも禅僧にとっては馴染み深い《叢林の音》であることと存じます。

今季はこれら身近な禅寺の「音」を一冊にまとめました。「禅宗の声明の特徴(他宗派との違い)や伝承」「各種鳴らし物の歴史」など、テーマそれぞれ、造詣の深い先生方に書き下ろしていただいております。

また、近年尾張地方でしか生産されなくなった「木魚」については、その製作工程や現状について詳細な論稿の掲載が叶いました。

身近な存在でありながら“へえ、そうだったのか”という新鮮なお話をたくさんご紹介できたのではないかなと思います。是非お手に取っていただけましたら幸いです。

詳細は下記をご高覧ください。
https://www.zenbunka.or.jp/pub_etc/pub/entry/_254.html

よろしくお願いいたします。

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東海の名刹 奧山方広寺展のお知らせ

 

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お知らせがギリギリになってしまいましたが、来たる2019年11月4日~12月14日まで、花園大学歴史博物館にて、2019秋季企画展「東海の名刹 奧山方広寺」展を、大本山方広寺、花園大学歴史博物館、大蔵会、禅文化研究所の共催で開催いたします。

今回は、後醍醐天皇の皇子であった無文元選禅師(円明大師・聖鑑国師、1323~90)が開山とし、井伊家一族の奥山六郎次郎朝藤によって開創された、静岡県浜松市の臨済宗方広寺派の大本山深奧山方広寺で所蔵される宝物・什物を展観します。

禅文化研究所のデジタルアーカイブズ事業で、花園大学歴史博物館との共同悉皆調査によって得られた成果の発表の機会です。

無文元選禅師の関連資料をはじめとする寺史資料はもとより、黄檗僧との交流を伝える遺墨群や、江戸期から近代における絵画の優品、さらには方広寺の宗風を慕う人々より寄進された書画を通じ、方広寺の歴史を紹介するとともに、同地に華開いた禅文化の魅力に迫ります。

秋の好時節、京都へお越しの際には、是非、この展覧会にお運びいただければ幸いです。

また会期中に下記の通り、方広寺派管長・安永祖堂老師による公開講演会も実施します。それにあわせてご来場もお待ちしております。
■2019年11月23日(土) 13:00~14:30 
   「方広寺と無文元選禅師」安永祖堂老師(大本山方広寺派管長・元花園大学教授)

 

2019秋季企画展「東海の名刹 奧山方広寺」展

公開講演会

 

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瀬戸内国際芸術祭2019 秋季 その1

 

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ho03 そらあみ/五十嵐靖晃

3年に一度開催される、瀬戸内国際芸術祭2019の秋季に行ってきました。

瀬戸内海の島々で開催されている芸術祭。香川県の各港から船に乗ってそれらの島へ渡るのですが、大きく分けて東部と西部に分かれています。東部は高松港から向かうようですが、今回は西部の島のうち、本島、粟島、高見島、そして伊吹島の4島を巡ってきました。

この芸術祭ではオリジナルのスタンプブックが用意されており、それぞれの島の各作品の前に行くと作品番号プレートにスタンプが用意されていて、それをスタンプブックに押していくことができます。そんなわけで4島の全作品のスタンプをゲットして帰ってきたというわけです。以前、京都で行なった京都禅寺巡りスタンプラリーを思い出しました。

まずは、本島。車も10台くらいつめるフェリーで到着日の午後から向かった本島は、港周辺の作品を歩いて廻っていたのですが、夕方までに遠いところまで廻りきれないと思い、3時頃からレンタサイクルも借りて走りました。島には、何ヶ所かの砂浜もあり、それらの自然を活かしての作品もあり、気持ちよく楽しむことができました。

20191020-_MG_0872.jpgho10 "Moony Tunes"/ツェ・スーメイ

またこういった古い民家を利用して、真っ暗な空間に展示される作品もあります。島の中はけっこう坂もあるので、自転車もなかなか大変ですが、運行時間の決まっているシャトルバスを頼りにしていると、廻りきれないので仕方がないのです。一日かけていれば、大丈夫だったのでしょうが。全13ヶ所をかけめぐりました。

そして最後になんとか間に合ったというか、屋外だったので関係なくみられたのが、下の作品。

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ho13 "水の下の空"/アレクサンドル・ポノマリョフ

網でできた船のイメージですが、船の下には大理石のような反射する石も敷かれていて、空と海とが一体化したような印象を受けました。

小さな島ですが、東側と西側では集落の印象がだいぶ違うように感じました。戦国時代には塩飽水軍(しわくすいぐん)のいたという伝統のある島。塩飽大工と呼ばれる腕のいい船大工さんも多かったようです。
それから小さな島なのにお寺が多いことにも意外でした。すぐ近くを瀬戸大橋が通っていて、昔とはずいぶん景色がかわっただろうなぁと、昔の景色を想像しておきました。

一回で書いてしまおうかと思いましたが、分けて書きます。

つづく

 

 

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LINE公式アカウントを取得設定しました

 

M.png今ごろ?とか言われそうですが、禅文化研究所ではLINE公式アカウントを取得設定しました。LINEをお使いの方は、上記のQRコードから、あるいは、下記のURLからご登録いただければさいわいです。

http://nav.cx/76OS5rP

なにを急にLINEを表に出してきたのかと思われるかも知れませんが、じつは、現在、LINEスタンプ「禅僧なむ」を作成中で、まもなくアップロードできる状態なのです。

そういったわけで、準備をしているのでした。
お薦め情報や新刊情報、展覧会の情報などもこのLINE公式アカウントから発信もしていきたいと思いますので、なにとぞご登録の程、よろしくお願い申し上げます。

 

by admin  at 14:37  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

琵琶湖畔のとある漁村の花火大会

 

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まず、このたびの台風19号で命を落とされた方のご冥福を、そしてその悲しみにおられるご家族、被災されて家屋などに被害を受けられた多くの方々に手を合わせ、お悔やみとお見舞いを申し上げます。被災地が一刻も早く復旧し、少しでももとの生活が取り戻せますように祈念しています。

こんな時に呑気そうに、なんの写真だと思われた方もおられるかもしれません。お気持ちを害されたらご容赦ください。

実は毎年8/14に開催されて今年で10周年を迎えるという、とある琵琶湖畔の漁村主催の小さな小さな花火大会があります。今年は、8/14が台風直後の強風だったために、さる10/13まで延期されていたのでした。
ホントに小さな花火大会。多くの方が来られても対応できないからと、基本的には宣伝されていませんので、どこの花火だとここで書くことも控えますが、知る人ぞ知るで、ほんの少し他府県の方もこられているようでした。
私も知らなかったのですが、それにもちろん、元々の予定日である8/14ならお盆で、自坊は施餓鬼のあった夜で棚経もあります。絶対に行けないタイミングなのですが、延期しての一昨日での開催を友人に教えてもらい、数人で一緒に向かいました。

開催直前にスピーカーから聞こえてきた自治会代表と思われる老人のご挨拶は、決して流暢ではありませんでしたが、素朴でとても暖かくて微笑ましい声と内容でした。
いかにこの花火大会が住人の方に大切にされているかが伝わってきました。

そして最初に一発だけの花火。誰のためにとは仰いませんでしたが、追悼の花火だそうです。今回の犠牲者の方だけではなく、自分たちの大切な人をそれぞれに思ったことでしょう。

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そして開幕。湖面2箇所から打ち上げられる花火は、澄んだ湖面に綺麗に映りました。最初は低い位置で花咲くように打ち上げられていた花火ですが、途中では湖面すれすれで大きな花火が。思わず声を上げてしまうほど大迫力でした。

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息をつくまもなく、だんだんと盛り上がっていき、エンディングも大感動!あっという間の20分。至福の時でした。

終了時には満場の拍手。おそらく数百人しかいない湖岸の入江に拍手が響きわたりました。

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そして閉会が告げられると、さっと人がいなくなる。何とも清々しい記憶に残る花火大会でした。

今回の台風の被災地で、たくさんの川が決壊氾濫しました。でも、それらの土地では、きっと、水面に映る花火大会があって、皆さんの目を楽しませていたことでしょう。
大水に人や家や土地や車などを奪われ、涙で曇る皆さんの目に、一日も早く水面の花火が映る日が来ますことを祈ってやみません。そんな気持ちをこめて……。

禅では、すべてを捨て切れ、財産や名誉など生まれたあとからついてきたものなどは自分自身ではない、と教えます。どうか、まずはいのちを大切に。そして、自分自身を見失われないように。

 

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臨黄合議所移動理事会 於・大本山佛通寺

 

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巨蟒橋(きょもうきょう)を渉る各本山の御重役

昨日、10月10日に、臨済宗黄檗宗連合各派合議所の移動理事会が、広島県三原市にある大本山佛通寺にて開催され、事務局として参加してきました。
移動理事会は二年に一度、京都府以外の臨黄の本山が順番に受けて下さるもので、前回は富山の大本山国泰寺でした。各派総長様はじめ、各部長が集まり、それぞれの部会にて検討事項を会議します。

さて、佛通寺は深山幽谷といってもいい三原市の奥地にあり、各本山の御重役に福山駅に集合していただいて、バス2台で佛通寺に向かいました。佛通寺には初めて来たという方も多いようで、新鮮な空気を味わいながら境内に入りました。

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本堂から望むと、谷向かいには、朱色の多宝塔が見え、その奥には勧請開山大通禅師(愚中周及禅師)と開山佛通禅師(即休契了禅師)の木像が祀られる開山堂などがあります。

b_MG_0644.jpg到着してすぐに方丈にて、各本山の開山様に対して読経し回向をしました。その後、各部会に分かれて会議をいたしました。お互いに情報交換し、各本山はもとより宗門全体の運営について毎回学ぶことが多いように思われます。

20191010_153853.jpg分科会の後、また一同に会してそれぞれの分科会の報告がなされ、会議は終了。その後、福山市のホテルに移動して和やかに懇親会を終え、宿泊となった次第です。

二年後の移動理事会は滋賀県の大本山永源寺で行なわれることになります。

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高知 吸江寺展(高知歴史民俗資料館)

 

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去る10月6日土曜日に、土佐を訪ねてきました。というのも、高知県立歴史民俗資料館で行なわれている特別展「吸江寺(ぎゅうこうじ)」の展観を観るため、そしてこの日の午後に行なわれる、吸江寺(兼務)住職・小林玄徹師の「吸江寺について」という講演を拝聴するためです。小林玄徹師は私と同じ道場で修行した同輩です。

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吸江寺は高知市にある夢窓国師が開山の名刹で、県立の博物館(資料館)が一つのお寺の特別展を開催することは、珍しいとはいいませんが、実際にはあまり行なわれていないことでもあります。そしてこうやって、展観品の写真撮影がOK(一部不可)ということも珍しいですね。

 

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小さな展示室ではありますが、吸江寺の宝物の数々、そして関係する逸品が展観されていました。吸江寺は、夢窓疎石の建立によるものですが、その後、五山文学の双璧として有名な義堂周信や絶海中津も住職をつとめ、当時の土佐の守護代であった長宗我部氏に護られてきました。また山内一豊の子(拾・ひろい)が湘南と名を変えて住職となったりして、土佐と大変深い関係がありました。明治時代に廃仏毀釈で一旦廃寺となったのですが、妙心寺から特命を受けた少林踏雲によって再興され、今日に到っています。

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展示室内は多くの人がおいでになっていて、高知の人たちにとってなじみの深い吸江寺の歴史を知ることができ、展観に興味を向けられていました。また同じく講演会を聴きにこられた、愛媛の大乗僧堂の河野徹山老師ともお出逢いしました。
右端の小さな木造は、夢窓国師自らが水鏡に写して彫刻されたという夢窓国師木像です。

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午後2時より2時間にわたる小林住職の講演を拝聴しました。プロジェクターで画像を出しながらのお話で、夢窓国師の足跡や知らなかった吸江寺の歴史を詳しく紐解いていただきました。130名の定員で満席。直前のお申し込みには、残念ながらお断りされていたほどの盛況です。

吸江寺はその上に竹林寺という文殊菩薩を護るお寺がある五台山という山の中腹にあります。まさしく中国の五台山を模したものかと思われますが、その地名がいつ名付けられたかは不明としながら、おそらく夢窓国師ではないかと想像します。

吸江寺の目の前には湾がありますが、こちらも今は干拓されたりして少々狭くなってはいますが、それ以前の古地図を見せて貰えたり、またそこに書かれている吸江寺の建物なども知ることができました。

この展覧会についてお知らせしておきます。

企画展「開創700年記念 吸江寺」
会期:2019/10/4(金)~12/1(日) 9~17時 会期中無休
観覧料:大人(18歳以上)700円
主催:高知県立歴史民俗資料館(公益財団法人 高知県文化財団)

なお、11月3日(日)14~16時に「吸江寺と禅僧の文芸」と題して、中村健史氏(神戸学院大学准教授)の講演があります。こちらも先着130名で要予約となっています。あわせてお出でになっては如何でしょうか。

2019-10-05-18.06.jpg高知駅前には高知出身の英雄、武市半平太、坂本龍馬、中岡慎太郎の三方の銅像が立っています。秋の夕暮れにライトアップされ、勇ましいことでした。


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サンガセミナー 2019 「禅の建築」講座

 

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鳴り物入りで消費税が10%に増税された10月1日、サンガセミナー2019の第三回目となる「禅の建築講座 -八坂の塔と建仁寺-」を開催しました。17名の受講者の皆さんは、例によって遠方からの方も多くおいででした。

まずは午前中、建仁寺の富春閣の一室をお借りして、座学を1時間半。今回は和様と禅宗様という二つの建築様式の特徴を、講師の佐々木日嘉里先生より丁寧にご教示いただきました。

和様の特徴は、立柱を長押でつないでいるが、鎌倉時代初期にできた大仏様やその後の禅宗様という建築様式では、立柱の中を通す貫(ぬき)が使われるようになったようです。

ほかにも今回見学する建仁寺の建物は禅宗様ですが、その後に見学する法観寺五重塔(八坂の塔)は和様建築で、なおかつ「塔」という特殊な建築の特徴が多く見られるということで、とても楽しみになってきます。

 

座学のあとには上幸さんより精進料理の松花堂を仕出していただいて、富春閣で受講者に召し上がっていただいたあと、建仁寺の見学です。教学部長の坂井田さんにご案内をいただき、方丈や法堂の襖絵画などもご説明いただき、その後、栄西禪師の祀られている開山堂、浴室も見学させていただきました。その間、建築上の重要な部分については佐々木先生からご説明も受けました。

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下は法堂の組物(斗栱:ときょう)には禅宗様の特徴が見えます。

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建仁寺の見学の後に、ゆっくりと歩いて法観寺五重塔へ。平日は拝観をされていないところを、無理を言って見学させていただきました。

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受講者は佐々木先生が自らお持ちいただいたヘッドライトを頭に付けて、このあと内部三層まで急な階段をあがって内部構造の説明を受けながら見学しました。

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下記の写真は、外に見えている部分です。内部がどうなっているかは……。ここでは載せないでおきましょう。ともかく立派な心柱(しんちゅう)が印象的でした。

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五重塔の内部、明かり取りの窓からのぞくと、こんな景色が見えました。なかなか見られない光景です。

10月とは思えない暑い日でしたが、皆さん、とても学ぶことが多かったと好評をいただきました。

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さて、次回のサンガセミナーは、10月24日(木)です。午前中は「精進料理講座」、午後は「日々の花講座 -晩秋の花を生ける-」です。あいにく精進料理講座は定員に達しておりますが、日々の花講座はあと数名ならお申し込み可能ですので、お早めにどうぞ。

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秋の特別展

この秋に開催される禅に関する展覧会をご紹介します。
この機会に足を運ばれてはいかがでしょうか。

一つは佐川美術館(滋賀県守山市)で開催の「ZENGA 白隠と仙厓展」です。江戸時代に活躍し、衆生済度の精神で禅の普及に努めた白隠と仙厓。彼らの描く自由で豪放な書画は、一見するとユーモア溢れる筆致で描かれていますが、そこには痛烈な社会諷刺や謎掛けといった様々な仕掛けが散りばめられています。
個性の違う二人の書画から、本来伝えるべきそのメッセージを読み解くことで、禅画の魅力を紹介します。

会期は10月1日から12月1日まで。

http://www.sagawa-artmuseum.or.jp/plan/2019/03/zenga.html

①白隠慧鶴《蓮池観音》_江戸時代(18世紀)_個人蔵.jpg


もう一つは鳥取県立博物館で開催される「殿様の愛した禅 黄檗文化とその名宝」です。江戸時代の鳥取藩の歴代藩主は、中国僧隠元禅師が伝えた黄檗宗を信仰し、その菩提寺である興禅寺は「黄檗三叢林」とされ高い寺格を誇りました。この展覧会では、江戸時代鳥取における黄檗宗に光を当てる初めての試みで、鳥取の文化に大きな影響を与えた黄檗の歴史を紹介します。

会期は10月5日から11月4日まで。

https://www.pref.tottori.lg.jp/obaku/

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研究所の花 2019/9

 

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お彼岸がすぎて、もう9月も終わり。やっと近所の曼珠沙華(ひがんばな)が咲いています。今年はどの花も例年より咲くのが遅いようです。

昨年亡くなった近所の檀家さんのおばあちゃんがずっと好きで、毎年育てておられたコスモス。おっさん(和尚さん)が喜んでくれるから私が死んでも残しておいてと言われて、遺されたご主人であるおじいさんが庭先にコスモスの花畑を育ててくれています。
今朝、「コスモス頂戴ね」とお願いすると、「いくらでも持って行って」と。大腸に悪性のポリープがあったのですが、こないだの検査で全部無くなってしまっていたというおじいさん。「よかったな、ますます長生きしなきゃ」と言うものの、ご本人は「わしももう早よう死にたいねん」と仰る。コスモスをみるとまた奥さんのことを思い出すのかも知れません。そんな会話をしながらいただいてきたコスモスを、私もおばあちゃんのことを思いながら研究所に飾りました。

 

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今日もいい一日でありますように。

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対談会「カトリックと禅」 於・東京

 

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現在、第15回霊性交流として、2019年9月11~30日の20日間、日本の禅僧6名がヨーロッパのカトリック修道院において、修道士の生活を体験している最中です。

くしくも、今年の12月15日(日)に東京渋谷の「聖ドミニコ カトリック渋谷教会」において、当教会の主任司祭である田中信明氏と臨済宗妙心寺派退蔵院(妙心寺塔頭)副住職の松山大耕師とで、「カトリックと禅」と題した対談が開催されるようです。異宗教の間で、どんな会話がなされるのか楽しみです。

主催は、妙心寺派東京禅センターで、公益財団法人全日本仏教会と公益財団法人仏教伝統協会、そして臨済会の後援となっています。

チラシによると、

宗教儀礼や祭礼の日々の祈りには、心を安らかにし、コミュニティを円滑に営む誰もが頷ける教えが本来内包されています。今一度、宗教に立ち返り、教えを活かし伝える方法を、カトリックと禅仏教の宗教者が話し合い、探ります。

とあります。開催詳細は以下の通り。

日にち:令和元年12月15日(日)
時 間:13:00開場 14:00開始
場 所:聖ドミニコ カトリック渋谷協会
参加費:無料
ご予約:東京禅センターHPの予約フォーム もしくは電話03-5779-3800まで。

その他の情報は、カトリックと禅リーフレット.pdf をご覧下さい。

 

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禅語こよみ 2020年 【八幡の圓福寺所蔵品より】

 

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2020禅語こよみ 表紙/鄧州全忠像(宗般玄芳賛 鄧州全忠筆/明治~大正)

 

今年の秋のお彼岸は、蒸し暑いですね。自坊の附近でも毎年なら真っ赤に咲いている彼岸花もまだつぼみ。なんだか異常な感じです。

さて、先日より、令和2年(2020)の「禅語こよみ」(カレンダー)を発売開始しています。今年の禅語こよみは、禅文化研究所のデジタルアーカイブズ事業として調査に入らせていただいた八幡圓福寺ご所蔵の逸品から制作しました。

b_2020カレンダー-4.jpg2020禅語こよみ 1月/三福神相撲図(英一蝶筆/江戸時代(十七~十八世紀))

 

b_2020カレンダー-13.jpg2020禅語こよみ 10月/達磨図(伝中峰明本賛 伝馬麟筆/室町時代(16世紀))

 

これら各月ごとに圓福寺所蔵品を載せさせて頂き、そこに著語をつけたカレンダー部分がついています。カレンダーには、ちょっとした拘りなのですが、二十四節気も掲載してあります。

画部分縦20cm+カレンダー部分縦22cm/横幅17.5cmのコンパクトなカレンダーです。

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ちなみに自坊でも毎年このカレンダーを檀家の皆さんに配布していますが、お正月にご挨拶においでいただいた檀家以外のご近所の方々にも差し上げています。そういったお家を訪問したとき、玄関先にかけていただいていたりして、うれしくなります。あるお家では、「これは品が良いので、毎年いただけてありがたい」などと言われました。ありがたいことです。

100部以上をご注文いただいた場合には、カレンダー下部に寺名や会社名などの印刷をサービスさせていただいています。

ご注文お待ちしております。

2020 禅語こよみ ご注文は⇒こちらから

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越南(Vietnam)旅行記 2019 その5(終) -タクシー事情とGrab利用とホイアン-

 

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4回にわけてお伝えしてきたベトナム旅行記の最後は、ダナンから車で約30kmほど南に位置するホイアンへ。ダナンから車でひとっ走りの距離です。

ホイアンのご報告までに、まず、ベトナムでのタクシー事情について、今さらですがご報告しておきます。

ハノイにいるときに市内で使ったタクシーが、普通より倍以上の値段を表示していて、それを訝しく思って宿泊していたホテルのコンシェルジュに話したら、あきらかに高額だとのこと。もう支払ってしまったあとだったのと、日本でなら普通ぐらいの金額だったこともあり諦めました。が、なにか良い方法はないものかとネットで探したところ、日本でも最近ひろがりつつある「Ubar」のような「Grab」という配車サービスが東南アジアにはあることがわかりました。

スマホにGrabというアプリを入れ、まずは自分のアカウント登録をして、クレジットカードの登録もしておきます。そして配車が必要なときにはアプリを起動して、どこに行きたいかを地図上で探してポイント設定すると、Grabカー4人乗り、Grabカー7人乗り、Grabバイク、Grabタクシー4人乗り、Grabタクシー7人乗りのそれぞれの運賃が表示されます。当初表示された金額を到着時にカードから引き落とされるわけです。

たとえば、Grabカー4人乗りを選択すると、瞬く間に、近くにいるGrabカーのドライバーの顔写真と評価マーク、車種名とナンバープレートが表示されますので、それをタップすれば、配車申し込み完了です。その後、何度も利用しましたが、いつも2分以内に車が到着しました。念のために車種やナンバープレート、お顔を確認して乗り込めば、行き先を告げなくても勝手に連れて行ってくれて、ついたら「Thank you. Bye」と降りるだけで、なんのストレスもありませんでした。逆にタクシードライバーより運転は安全だったようにさえ思います。

というわけで、タクシー料金に惑わされることなく、ダナン以降はGrabのお世話になりました。これ、絶対お勧めです。

長くなってしまいましたが、そんなわけでダナンからホイアンへもGrab利用でした。

 


 

さて、「ホイアンの古い町並み」としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。緑の木々が多く、街の中をトゥボン川が流れている古い街です。ランタンでも有名ですね。東洋人はもとより西洋人観光客も多く感じました。
十六世紀ごろに、鎖国する前の日本人や、中国人、そしてポルトガルやオランダなどからも出入りしていた国際貿易港の街で、日本人街や中国人街もあったようで、今でも「日本橋」という名前の木造の橋も遺っています。

ホイアンの中にいくつかある観光スポットでは、事前に歴史保護地区内にある総合チケット売り場で観光チケットを購入必要があり、入場料は現金ではなくそのチケットを見せることで入場できます。また入場しなくてもホイアンの中を歩いている観光客は原則的にこのチケットを持っている必要があるというような情報もありました。

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チケットを購入したあとで、まずは街中での呼び込みにのって金額交渉の末、木造船で川を遊覧。船長さんが船の運転を代わってくれたりしてしばらく行くと、バスケットボートで椰子の木に囲まれた川を進んでいくオプション付き。
このバスケットボートに乗ると、ベトナムらしい三角の麦わら帽子を貸してくれ、パドルで漕いで川を登っていきます。その時のかけ声が「ヘイラ、ヨンチャ」と言うようで、ハイテンションな漕ぎ手のおじさんと一緒に声を合わせて漕いでいったのでした。

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ちょっとしたアトラクションを経験したあとに、またホイアンの街へ戻ります。

先にも書いたようにホイアンと言えば、夜空にあがるランタンが有名ですが、行った当日はそのタイミングにあいませんでした。なんとも残念。しかし街では、こんな風に、色とりどりのランタンが売られていました。それから革製品のお店も多く、ハンドクラフトでオリジナルのサンダルを作ってくれたりする店も多くありました。

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そして、こちらがホイアンの日本橋。中国風の屋根付の木造橋で、内部には仏像が安置されていました。この橋はベトナムのお札にも印刷されています。

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それにしてもとても蒸し暑い日で、終日観光の予定が、あまりの暑さに熱中症気味になってしまい、早々にダナンのホテルに退散した体たらく。ダナンからホイアンに行くなら、午後にでて夕方に散策するのが良さそうです。
もし次にそんな機会があったら、ランタンの浮かぶのも見てみたいと思いました。

ながらくお付き合いいただきましたベトナム旅行記2019もこれでおしまいにしたいと思います。ありがとうございました。

(おわり)

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中秋の名月、いかがでしたか

 

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先週末は中秋の名月でしたね。皆さん、ご覧になれましたか?
当初、お天気が悪いという予報でしたので半ば諦めていたのですが、ちょうど帰坊するころに雲があけてきて、見事な中秋の名月を拝むことができました。すすきと稲穂、お団子をみごとなお月様にお供えしました。
ただ、今年は暦の都合で満月は翌日14日だったので、その夕方はカメラを抱えて近くのびわ湖の内湖まで出向いて、月の出を待つことにしました。

ところが月の出る前の夕焼けが、これまた素晴らしい。すでに陽は落ちていましたが、水辺にうつる景色、その中を漂う鴨たちにしばし時を忘れてしまうような気持ちでした。

LRM_EXPORT__191411023.jpgSNSであげたところ、「地球って凄いなぁ」というコメントをくれた方もおられました。こんな美しい景色を見せてくれる地球、宇宙に感謝ですね。

といっているうちに東の空が明るくなってきました。十五夜お月様のお出ましです。

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鈴鹿山系の山の上に少し雲がありましたが、その上にぽっかりと出てきました。カメラで風景とともに撮ると月はとても明るすぎて白く光っているだけですが、肉眼で見ると兎が餅つきしているように見えるので不思議です。水辺に映る月もまぶしいくらいでした。

千葉の人たちはまだまだ困っておられるのに、のんきなことで申し訳ありません。でも夕陽に手を合わせ、月に手を合わせて、一日も早いライフラインの復旧をお祈りしています。

災害をもたらしたのも自然、あたたかい月光で優しい気持ちにさせてくれるのも自然ですね。

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