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コハクチョウの飛ぶ琵琶湖の湖北へ

 

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もうはや小正月1月15日、小豆がゆを食べて邪気を払う風習がありますが、皆さんは食べましたか? すでに今年も1/24が過ぎてしまいましたね。お正月気分ももう完全におしまいです。自坊の正月飾りも近所の神社の左義長で焼いて頂きました。

昨日は成人の日でしたね。多くの自治体はその前日の13日(日)に成人式をしていたようですが、両日共にいいお天気で、文字通り晴れ晴れしい日となったことでしょう。臘梅もいい香りをさせて青空に映えていました。

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ただ日曜日の朝は霜が降りて寒い朝でした。自坊の回りでも霜が朝日に照らされキラキラと光ってきれいでした。スギゴケも近くでみるとこんな感じです。ちまたには苔マニアがおられますが、こういうのが愛おしいんでしょうね。

さて、琵琶湖の湖北の方にいくと、この時期にはコハクチョウがたくさん飛来しています。とくに夕方ともなると、湖西に沈む夕陽と相まって、コハクチョウを目当てにカメラを持って撮影に来られている方も多いのですが、一昨日、私もその中に交じってきました。

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如何でしょうか。100枚近く撮影した中で、うまく撮れたなと思うのはほんの数枚。写真を撮っていなくても、この景色を観ているだけで日本の美を感じることができます。場所は、湖北野鳥センターの湖北水鳥公園です。となりに「道の駅 湖北水取りステーション」があるので、車を止めることもできます。立ち寄ってみられては如何でしょうか。

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承天閣美術館「温故礼讃」展

 

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昨日はとても冷え込んだ朝でした。あぜ道に氷が張っていて、自転車のタイヤでそれを踏みつけながら出勤しました。

こんな寒いと出歩くのもおっくうになるかもしれませんが、大本山相国寺の承天閣美術館で「温故礼讃」展のⅡ期が、来たる1月13日(日)から開催されますので、お出かけになっては如何でしょうか。

足利将軍家によって創建された相国寺ならではの、足利家御用絵師による室町時代の水墨画をはじめ、当時から守り継がれてきた相国寺や金閣寺の寺宝を存分に楽しめます。

室町時代のいわゆる京都五山で育まれた五山文化と、少し異なる独自の文化を構築した相国寺の寺宝をじっくりご覧下さい。

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『ナムカラタンノーの世界』『禅門陀羅尼の世界』復刊

 

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長らく絶版品切れとなっていた陀羅尼シリーズの二冊を、このたび、オンデマンド印刷で並製本化して復刊いたします。少部数印刷のため、若干の価格アップとなってしまいましたが、復刊を希望されていた方々には喉から手が出るのではないかと思われます。

まずは、『ナムカラタンノーの世界』(オンデマンド版)。禅宗寺院で日常的に読誦される「大悲呪」。その「大悲呪」とは、どのようなお経なのか? なぜ、唱えるのか? そのご利益とは?「大悲呪」が載る『千手経』を読みながら、「大悲呪」のさまざまな疑問に答える、禅宗僧侶必携の一書となっています。

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もう一冊は、『禅門陀羅尼の世界』(オンデマンド版)。『ナムカラタンノーの世界』で扱った「大悲呪」と、同じく姉妹書『開甘露門の世界』であつかう「開甘露門」以外の陀羅尼、つまり、「楞厳呪」「仏頂尊勝陀羅尼」「消災呪」「却温神呪」を網羅し、各経典に口語訳、解題、訳注を施したものです。禅宗僧侶には無論のこと、仏教をもう一歩深く学びたい人々には必ずや安穏への秘鍵となるはず。

ご注文はオンラインショップからどうぞ。

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あけましておめでとうございます

 

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新年、あけましておめでとうございます。平成最後の年の幕開けですね。
年末には雪が舞い、京都でも少し積もったようでしたが、元旦は快晴で、今年はいい年になるのではないかという気持ちになりました。自然災害は我々の手で防ぐ手立てがないとはいえ、できれば、平穏であって欲しいと思い、私も自坊で正月3ヶ日の修正会(ご祈祷)をさせていただきました。
皆さんは、どんな年末年始をお過ごしになったでしょうか。

さて、禅文化研究所は本日より仕事始めとさせていただきます。
年末年始にお寄せいただいたご注文も、本日より発送をさせていただきますので、お待たせいたしますが、しばらくお待ち下さい。

本ブログも、基本的には隔日で発信していきたいと思っておりますが、多少のお見逃しをいただければと、新年から気弱なことでございますが、よろしくお願いいたします。

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年末年始休業のお知らせ

 

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今年も押し詰まってきました。明日からは寒波もやってくるようで、暖冬だと言われているこの冬ですがどうなるのでしょうか。

さて、禅文化研究所は12月26日(水)を仕事納めとさせていただき、翌27日から1月6日まで、年末年始の休業とさせていただきます。

なお、12月26日午前10時までに頂戴しました書籍等のご注文は、当日中に発送し、それ以降のご注文につきましては、1月7日(月)より、順次発送させていただきます。

今年の漢字は「災」でしたね。各地で大雨、地震、台風などの被害もたくさんありました。皆さんにとってはどんな年だったでしょうか。来年は災害のない年になればいいですね。

ブログ禅は、今年はこれで書き収めです。皆さん、どうぞよいお年をお迎え下さい。また来年も、禅文化研究所の活動にご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

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フレディ・マーキュリーにみる、人生の終い方

 

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冬至の土曜日から昨夜のクリスマスイブまで、3連休の方が多かったかと思いますが、如何お過ごしでしたか?

自坊は冬至の夜に檀家の総代さんや世話方さんに集まっていただいて、年間会計決算の報告をし、来年の行事予定などを検討したあと、一年を労って忘年会をすることになっています。各地の修行道場でも冬至冬夜となると、老大師も含めて、年に一度、無礼講の大騒ぎをしていると思います。

暖かかった3連休から、急に今朝は冷え込みましたね。霜が降りて寒々しい景色でした。木曜日くらいからは寒波が来て、雪が降るところもありそうです。いよいよですね。

さて、私は今年の法務も終わり、年賀状もできたので暇をもてあましてテレビをみていると、NHKで「人生の終(しま)い方」というドキュメンタリー番組をやっていたので、途中からでしたが観ました。

調べてみると、再放送らしくて最初は2年前に放送していたのですね。その時には知らなかったのですが、ご覧になった方もあるでしょう。

桂歌丸師匠を中心に、死に臨む姿がまとめられています。歌丸師匠は、落語という伝統芸能をこれからも守っていかなければならない。そのためにはこれぞという弟子を育てなければならないという使命にかられ、弱る身体に鞭打って高座に登り続けられました。

妻と二人の小学生の子供を残して余命数ヶ月の30代男性。なんとか子供達に一生懸命に生きるということの自分からのメッセージを伝えたい。辛い身体を押して、結果、亡くなる4日前に家族旅行を果たす姿。

軽度の知的障害の60代の娘を残して「何もしてやれなかった」と逝ってしまう、もと居酒屋おかみの90代女性。しかし死後には、店の常連だった人たちが集まって娘さんを支えていこうとする様子などなど。

そんな様子を観て感動して、一人涙して観ていたのです。自分ももう人生半ばを過ぎました。これからどこを目指して生きていくのか。ぼんやりしていてはいけないと改めて「生死事大、無常迅速」を意識していたのです。

そしてそんな午後には、前から周囲の人が観に行ってとても感動したと言っていた、QUEENの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観に行くことにしていました。意外に小さなホールに半数くらいの観客が。これでも最近ではあまりないほど多いように思いました。

まだ放映中ですから詳しくは書きませんが、イギリスのロックバンドQUEENと、そのリーダーであるフレディ・マーキュリーの生き様が描かれていました。彼等が活動していた時代はリアルに知っていますが、じつはちょっと路線が異なる音楽が好きだったので、あまり興味を抱いていなかったというのが正直なところです。ゲイでAIDSが発症して若くして亡くなってしまったことは知っていましたが。しかし、この映画を観てから聞く彼らの楽曲が異なって聞こえてきました。彼はこういう人生を送ったからこういう歌詞をつけたのだのだとか、こういうことがしたかったから、あんな奇抜な格好をしていたのだなとか……。まさしく、彼なりの“人生の終い方”を見せつけられたのでした。

映画館で観るべき映画だと思いました。お勧めします。

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槐安窟老師の撮影(永源僧堂)

 

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昨日(2018/12/19)、弊所のDVD「禅僧が語る」シリーズに新たに加わる、現永源寺派管長の槐安窟道前慈明老師の撮影のために朝から臨済宗大本山永源寺を訪ねてきました。

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8年前に火事で焼失してしまった永源僧堂ではありますが、現在は真新しい庫裏となっています。その書院にて、まずは老師へのインタビュー形式での撮影です。今までのシリーズではプロのアナウンサーなどにお相手をお願いしていましたが、今回は老師とも親しい弊所元職員のM女史にお願いしました。というのも道前老師が出家のいきさつとなったFAS協会の久松真一先生を信奉するM女史。そのあたりの話になると特に話が熱くなったような気がしないでもありません。

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午前中に1時間強、お昼を跨いでまた1時間弱のインタビューに、ほがらかにお相手いただきましたが、中でも禅の修行についてはかなり踏み込んだ質問に真摯にお答え頂きました。

その後、老師の隠寮にも入らせていただき、書斎の様子、ご揮毫のシーン、さらには通常は何人たりとも第三者の入ることのできない入室参禅なども撮影しました。そこまでに禅の今後を安否し、四弘の誓願に勤めたいと考えられる道前老師ならではのビデオとなることと思います。

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老師の書斎の床の間には、恩師である辻村公一先生から頂いたとおっしゃる久松先生の書「殺佛殺祖」が高々と掲げられていました。

販売は来年春ごろになるかと思います。どうかお楽しみに。

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名古屋市博物館「画僧月僊」に行ってきました

 

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本ブログで紹介させて頂きましたとおり、去る12月15日より展観が始まりました名古屋市博物館の月僊展をさっそく観に行ってきました。

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初日ということで多くの人が来られているかもと思いましたが、比較的ゆっくりと多くの絵を楽しむことができました。先にブログで書いたようにデジタルアーカイブズ事業で調査で何作かを目にしたことがあり、大仙寺と圓福寺の所蔵品を紹介しましたが、それらはおそらく月僊の作品の中でも後期にあたるようです。

というのも前期に描かれたものは、色も濃いめでありどちらかというと愛嬌のある筆致で描かれていたようで、後期になると、それらがあっさりとした色使いに変わっていったようです。この展覧会では、多くの作品が展観されていまして、それぞれ描かれた時代が分かる限り記されていますので、その違いが歴然としています。

 

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涅槃図も三点ありましたが、よく目にする涅槃図とは筆致がことなりますが、それでもやはりそれぞれの人物や動物が鮮明に描かれていて興味深く思いました。

誠拙周樗が賛を書いている、影響を受けた円山応挙筆の布袋図(名古屋市博物館蔵)も展示されておりじっくりと眺めてきました。もちろん図録も買い求めてきました。

皆さんも、どうぞ機会があればお運び下さい。

 

 

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忘年会続き

 

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夜の渡月橋

毎年のことなのですが、禅文化研究所の忘年会は、12月12日の大本山妙心寺の開山毎歳忌にあわせて、その前夜に行なうことになっています。というのは、遠方におられる理事長が開山毎歳忌に御出頭されるため上洛されるので、そのタイミングに合わせているというわけです。

今年の6月に交代された現在の禅文化研究所理事長は、埼玉県新座市平林寺師家の松竹寛山老師ですが、前日の11日に行なった弊所の忘年会にご出席頂きました。ちょうどその日には関西エリアの平林僧堂出身の方々の忘年会もあるとのことで、ダブルヘッダーでのご参加の様子でした。

かくいう私も毎年、12月12日の毎歳忌の夜には、出身道場である龍澤僧堂の関西エリアの忘年会が開かれるので、2日連続の忘年会になるわけなのです。今年は嵐山にて開かれまして、その料理旅館の温泉に入ってからの宴会でした。思いの外、トロトロのいいお湯で、京都でこんなお風呂に入れるなんてと驚きでした。

おそらく私が一番年下で、上の方は70歳代かと思いますが、年の差など関係も無く、ワイワイガヤガヤといつものとおり楽しい時間を過ごしました。

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お開きの後には嵐電に乗って西院まで参りました。それには目的があったのです。西院で降りてから南に向かって10分ほど歩きますと……

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これです。お目当ては株式会社ロームのロームイルミネーションなのです。有名ですのでご存知の方も多いかと思います。

今日の本ブログの写真がえらくキラキラしているとお気づきかと思いますが、こんな写真が撮りたいがためにクロスフィルターというものを買いまして、そのために向かったのでした。

b_MG_3514.jpgお酒も入っているので、あまり時間はとりませんでしたが、それでも86万球も点っているイルミネーションの雰囲気を味わって頂けたでしょうか。

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特別展「画僧月僊(げっせん)」(名古屋市博物館)

 

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今、手許で仕事している円覚寺の誠拙周樗禅師の墨蹟の整理をしているなかで、円山応挙の布袋図に誠拙周樗が賛をしているものがあり、それが名古屋市博物館所蔵なので、館のホームページを見ようとしてたまたま見つけたのが、この特別展「画僧 月僊」です。

デジタルアーカイブスの調査で禅寺を悉皆調査しているときに、時々、でくわすのが「月僊」筆のすばらしい着色墨画。

月僊(げっせん、1741-1809)は名古屋生まれの江戸時代の淨土宗の僧侶。江戸の増上寺で出家した後、桜井雪館(さくらいせっかん、1715-90)に絵を学び、あの円山応挙の影響を強く受けたと云われます。伊勢山田の寂照寺の住職になってからは、描いた絵を売って寺の復興に努めたと聞きます。なんか、二足鞋を履いて寺を維持している我々のようで嬉しくなります。したがって沢山の絵が出回っているのですが、主に京都や伊勢周辺に多いと思われます。

そういえば、デジタルアーカイブズ事業で調査をした、岐阜八百津の大仙寺様に「酔仙図」がありましたし、八幡の圓福寺にも海門禪恪賛の「遭痛棒図」がありました。

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酔仙図(大仙寺蔵)

 

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遭痛棒図(圓福寺蔵)

いずれも繊細なタッチで描かれた絵画でした。

というわけで、もっと観てみたい衝動に駆られ、今週末早速に名古屋まで足を伸ばして展覧会を観に行ってくることにします。皆さんも如何でしょうか。

会期は平成30(2018)年12月15日(土)~平成31(2019)年1月27日(日)となっています。詳しくは特別展「画僧月僊(げっせん)」のWEBサイトをご覧下さい。

 

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成道会

 

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昨日、一日遅れではありますが、自坊でも成道会を執り行いました。
本堂中央には「出山釋迦像」をかけてお祀りし、正午から、檀家さん達にお参りいただいて、楞厳呪をお唱えしました。

ご存知の通り、本来ならば12月8日に行なうのが正式なのですが、なにぶん二足鞋の私ですから、前後の日曜日にお勤めするのを恒例としております。そして、この成道会にはいつも布教師さんを特請させていただいています。今年も本山にお願いしたところ、広島県三次市鳳源寺ご住職の和田牧生師に、わざわざ遠方よりお越し頂きました。

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せっかく遠方からお越し頂くのに聴衆がちらほらでは申し訳なく思い、二日前に世話方さんに連絡して動員をかけたのですが、この日は寒波が来て雪もチラチラするほど。なかなか思ったようにお集まり頂けないのが残念でした。

成道会の法要が終わった後、役員さん達お手製の精進料理を、お参り頂いた皆さんでいただくのも恒例。お手参りの品々が集まりました。

b_20181209114002__MG_3449.jpgそれから、禅寺の料理にはかかせないのがけんちん汁。普段ご家庭では作ることが少ないですが、何年かに一度、お寺の役回りがまわってくると、こんな大きな鍋で作って頂くので慣れたものです。

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布教師さんにもこの料理を召し上がって頂きました。檀家さん達もご飯やけんちん汁のおかわりもされて、好評でした。

そして午後2時からのご法話。「奇なるかな ~ありがたし~」と題して、和田牧生師による約90分のお話。

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不幸続きの小林一茶の人生とその時にできた俳句をたくさんご紹介いただき、不幸にもまけず、自らそのまま受け入れて「有難い」と歌に詠んだ一茶の生き様は、そのままお釈迦様のお悟りに繋がっていたということでした。成道会をお釈迦様のお悟りの日だとただお祝いの気持ちでお参りするのではなく、自分自身が不思議にも頂いたこの一生を「有難い」と思えることが大切だとの、成道会に相応しいお話を頂戴しました。

今年も、いよいよあと20日。感謝の気持ちを持ってしっかり大切に生きねばなりませんね。

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サンガセミナー2018 第6回「精進料理講座」終了

 

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本年度のサンガセミナーの最終回「精進料理講座」を昨日、妙心寺塔頭の東林院さんで開催いたしました。

サンガセミナーを始めて以来、毎年度定番となっているこの講座ですが、今回も定員16名が埋まり、キャンセル待ちの方もあったほどです。
今回は意外にも京都在住の方が多いようです。サンガセミナーはいつも京都市内の方はほとんど受講されず、かなり遠方の方が多く受講されるのが特徴の一つなのです。

講師の西川玄房さんは、朝日新聞京都版に毎週精進料理の作り方を掲載されています。こちらからご覧にいただけます。

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さて、今回の講座では下記の3品を調理していただきました。

一つ目は、昨年の講座でも作って頂きました「胡麻豆腐」。暑い季節には作るのが大変なほど、胡麻擂りを徹底しなければなりません。今回も皆さん、がんばって擂り粉木を使って練っていきます。

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4人ずつ4組にわかれての調理実習。それぞれ組のメンバーとも今日が初顔合わせの方がほとんどですが、協力して料理を作ることにより、連帯感も生まれていきます。

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それぞれちゃんと胡麻豆腐が仕上がっていきました。ほかに二品の調理をしていただきました。

シメジの煮浸しと、蒸し器を使っての蒸しリンゴ。どちらも美味しそうにできあがっていきます。

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b_BKL8682.jpg調理が終わったところで、お寺の方で準備して頂いたお料理とあわせて、立派な赤膳となりました。

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美しい庭の見える書院にならべて、皆さんで頂きます。その前には、我々の宗門では食前にお唱えする「食事五観文」をお唱えします。

一つには、功の多少を計り、彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)る。
二つには、己(おのれ)が徳行(とくぎょう)の全欠を[と]忖(はか)って供(く)に応ず。
三つには、心を防ぎ、過貪等(とがとんとう)を離るるを宗(しゅう)とす。
四つには、正(まさ)に良薬を事とするは、形枯(ぎょうこ)を療(りょう)ぜんが為なり。
五つには、道業(どうぎょう)を成(じょう)ぜんが為に、将(まさ)にこの食(じき)を受くべし。

b_BKL8693.jpg調理を楽しんで、美味しく召し上がって頂けたようです。また来年も開催できると幸いです。

調理をしていただいている間に、外は小雨が降ってきました。明日からごろからぐっと冷えだしてくるようです。気温の変化が激しすぎて身体がついてこず、風邪を引いている方も多いようです。どうかお気を付けて。

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安土城址をあるいてきました

 

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去る日曜日の朝、ふと思い立って安土城址を歩いてきました。歩くと言うより登ってきましたという方がいいかもしれませんが……。

まだ紅葉も残っていた上に、拝観者がまだ誰も来ていない状況。ポイントとなるところの写真を撮りながら久々に天守阯に向かってひたすら登っていきます。

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最近、軽登山を始めたので、今までより足は軽い気がするのですが、段差のある階段は結構疲れるものです。

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途中には配下の武将達の屋敷跡とされる場所も点在しています。今は木々が生い茂っていますが、こちらは森蘭丸邸阯です。

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天守阯からみえる琵琶湖方面。内海もあって気持ちが良いですが、ここに地下1階、地上6階の天守閣があったわけですから、最上階から眺める気色はまた随分と美しかったことでしょう。

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今年に入ってからずっと補修工事をされていた摠見寺の三重塔もおわり、工事用の大屋根が取り払われて、久しぶりにその威容を観ることもできました。

この辺りまで来て、初めて一般観光客の男性に追いつかれました。聞くと、新潟から一人で来られたとのこと。昨日は彦根城に行き、今日はここにと。彦根城に比べたら階段の上りのきつさは全く違いますねと仰っていました。このあと「信長の館」に行ってみるとのことでした。

皆さんもお近くにお越しの際は、お尋ねください。ちなみに安土城址を護持している摠見寺は臨済宗妙心寺派の寺院です。

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2019 禅語こよみ

 

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もう師走、早いものですね。特に今年はまだそれほど寒くもなく、木枯らしも吹いてないところも多いので、なかなか実感がわきません。
それでも全国の僧堂の多くは恒例通り、12/1から12/8の明け方まで雲水殺しの異名をもつ臘八大攝心の真っ最中。各僧堂の雲衲さんたちも、自らと凌ぎを削っている事でしょう。どうかよき所得がありますよう祈念しています。

さて、制作していた頃はまだ夏でしたので早すぎるかと思いご案内を躊躇していたのですが、そのうちにご紹介を失念していました、来年のカレンダー「2019 禅語こよみ」
今回は東京湯島の鱗祥院さま所蔵品をデジタルアーカイブ調査の成果から制作いたしました。
表紙には、鱗祥院と言えば当然とも言うべく春日局像を使わせていただき、各月の書画もすばらしいものばかりです。

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2月の画面「涅槃図」(池田幽石筆/江戸時代・貞享2年〈1685〉)

 

blog2019カレンダー-10.jpg6月の画面「十六羅漢図」(南北朝時代〈14世紀〉16幅の内の1)

まだカレンダーを用意されていない皆さん、平成最後の禅語カレンダー「2019 禅語こよみ」を是非お手元にもどうぞ。年始年末のご挨拶用などにお気軽にお使い頂けます。100部以上のご購入の場合は、寺名・社名等の刷込印刷をサービスいたします。ご注文はこちらから。

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遠諱記録本ができました

 

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一昨年に正当を迎えた臨済禅師1150年遠諱、ならびに昨年正当の白隠禅師250年遠諱は、臨済宗黄檗宗連合各派合議所(臨済宗黄檗宗全15派+禅文化研究所)をあげて遠諱大法会の諸事業を行なってきました。

そして、本年末をもって会計も決算し、この諸事業もようやく終了となりました。最後には本遠諱の記録をまとめた大遠諱記録本(各本山や僧堂などに配布)と、臨済宗黄檗宗の末寺各寺院に配布する『大遠諱記録 普及版』の発刊をさせていただきました。普及版には写真も多く配置して、様子をご覧頂けるようにいたしました。

どちらも一般には頒布することはいたしませんが、これをもって遠諱事業の報告ができる一書となりました。末寺寺院には年末までに到着するように準備しているところです。

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編集をしながら、長かったようであっという間だったような遠諱事業の数々を想い出していました。
雲衲による報恩大摂心、遠諱大法要はもちろんのこと、それよりまえに行なわれた各地での報恩坐禅会、それから京都と東京で開催された特別展「禅 -心をかたちに」、中国の臨済寺で行なった日中合同法要、あるいは学術出版やシンポジウム。当初の予定にはなかったものの若手の僧侶の声からあがった鎌倉での大坐禅会。多くの方々のご尽力によって成功裏に終わったのだと確信しています。

おそらく50年後には私は居ませんが、宗門を担ってくれる若きリーダー達がまた次の50年後に盛大に遠諱を行なって下さるよう祈念しています。

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真珠庵 特別公開

 

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来春、大本山大徳寺の開山大燈国師(宗峰妙超禅師)の法嗣で、大徳寺第一世である徹翁義亨禅師の650年遠諱ということで、大徳寺の塔頭であり徹翁禅師の開山された徳禅寺様より、弊所に禅師を顕彰する書籍等の制作を依頼されています。

そこで、必要な調査のために、昨日は徳禅寺さまや大徳寺山内を訪ねて参りました。

南禅寺方面はもう紅葉も終盤だとのことですが、大徳寺は今が見頃。たくさんの拝観者が境内におられます。意外に外国の方は少なく日本人が多いように見受けられました。

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徳禅寺様の調査が終わった後、徹翁和尚の法語を一休さんが書かれた書のある真珠庵にも参りましたら、ちょうど今は特別拝観中。真珠庵の和尚さんの発案で、現代芸術で描かれた方丈襖絵を観に来られている方が多数おられ、いつもひっそりしている真珠庵に人があふれています。

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私もぐるっと方丈や書院などを見せて頂き、古襖絵の修復などをするための資金繰りにと始められたとはいえ、あまりの現代アートぶりに正直、目を奪われました。

この特別公開は12月16日まで。和尚さんは自らひたすら御朱印を書かれておられるとのことでした。

あまり公開されることのない書院・通遷院や茶室・庭玉軒も拝観することができます。この機会に是非いかがですか。

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サンガセミナー2018 第5回「お寺で写真講座」と「水墨画講座」終了

 

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本年度のサンガセミナー第5回の2講座を、去る11月22日に真如寺(相国寺派・京都市北区)にて開催いたしました。

1講座目は「お寺で写真講座」で、今年で2回目となります。今年のテーマは「紅葉を綺麗に撮ろう」ということで、きれいな紅葉の見られる真如寺様にお願いして開講いたしました。

が、朝からあいにくの小雨模様。日が近づくにつれ天気予報は雨マークになり、どうしたものかと講師の柴田明蘭先生と頭をかかえていたのですが、開講時にはほぼ雨も上がりました。再び降らぬうちにと、まずは現状の技能で皆さんに撮影して貰います、ということで受講者一同、一眼レフをもって庭へ出動です。

20分ほど撮影をしたのち、再び書院へもどって座学の開始。カメラの構造からはじまり、Pモード、Sモード、Aモード、Mモードなどの撮影モードがあるなかで、今日はAモードを覚えて貰いたいとのこと。絞り優先モードです。絞りを開放値にしていくことでボケ味を出した撮影ができるということで、再び、カメラを持って庭へ。

もちろん私もカメラを抱えて飛び出しました。

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皆さん、熱心に実践を行なわれ、個々に柴田先生にレクチャーを受けられているうちに、「あ~なるほど」とか「お、面白い」とかの声が聞こえてきました。デジタルカメラならではで、撮ったばかりの写真がすぐに見えますから、どうしたらこうなるかが自分で手に取るように分かっていくのですね。

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心配していた天気もなんのその。逆に優しい光の水に濡れた紅葉を撮ることができたというわけで、皆さんご満足のご様子でした。

そして午後からは、水墨画家の平川功先生による水墨画講座。20名の受講者で今年も満席です。今年は、来年の干支「亥」を描いてみようということです。

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先生から懇切丁寧なレジュメと、練習用、本番用の用紙をいただき、皆さん熱心に聴き入ります。

今年は先生は一切筆を持たず、プロジェクターでご自身が描かれているところの手許の動画を何度も流されます。以前は、実際に筆を以て描くところを、受講者の方に見て貰われていたのですが、それでは狭くてよく見えない。ということで、この方法を考えられたようで、実際、その方がよくわかるのです。先生はそれぞれのもとに出向いて直接指導をされました。

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初めて水墨画に触れた方も少しわかったようで、これを機会に水墨画を描くことが身近になるといいですね。

こちらも是非来年も開講して欲しいというお声をたくさんいただきました。

さて、今年度のサンガセミナーものこすところあと1回となりました。ご参加の皆さん、お楽しみに。

 

 

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「明治の禅僧 釈宗演」展 後期展を開催しています

 

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現在、花園大学歴史博物館では、「明治の禅僧 釈宗演」展の後期展を開催しています。

主会場である第2展示室では、円覚寺や東慶寺所蔵の、釈宗演老師の頂相や墨蹟を展示。

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また第1展示室では、禅師の師匠に当たる方々やゆかりの禅僧の書画、そしてまた、禅師から若狭のゆかりの方々への自筆絵はがきの数々、写真や書籍なども展観しております。

 

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後期展は12月8日まで。もうあと20日ほどとなりました。是非、釈宗演老師の遺墨が集まっているこの貴重な機会に是非、花園大学歴史博物館までお運び下さい。

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『禅海一瀾講話』

 

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今年は明治時代の傑僧、釈宗演老師の100年遠諱の年であることは、何度もこのブログでも書いていますが、この年にまた、老師を顕彰するべく、岩波文庫から一冊の本が出ました。『禅海一瀾講話』(本体1560円+税)です。

宗演老師の今北洪川老師が著わされたのが『禅海一瀾』(漢文語録)で、その全文を綿密に講義されたのが『禅海一瀾講話』です。原書は大正7年に光融館が発刊したものですが、これをこのたび、円覚寺派管長の横田南嶺老師が解説を付され、禅文化研究所でもたびたびお世話になっている小川隆先生(駒澤大学教授)が、誤植の多い原書を丹念かつ厳密に校訂し、注釈を施されて復刊されたというわけです。
また、原書にはなかったフリガナも多く振られ、初学者にも読める本となっています。

講話の中には仏典外典からの言葉が数々飛び出し、釈宗演老師の博学が自ずと分かってきます。若くして円覚寺派管長となられたわけですから、これらの講義も非常に若々しく力強く感じ、横田老師の解説にもあるように、あたかも自分も宗演老師の講義の席に列しているような感覚さえ覚えます。

洪川老師によって、儒教と仏教の一致を説かれた『禅海一瀾』が、宗演老師の講義によって、さらにキリスト教まで含めた広い宗教観が語られています。
是非、お手にとっていただければ幸いです。

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滋賀・瓦屋寺にて

 

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一昨日に南禅寺の宝物調査を始めたことを書いたばかりですが、11月14~15日には、滋賀県東近江市の瓦屋寺への宝物調査に、いつもどおり、花園大学歴史博物館の館長以下研究員や、お手伝いいただいている学芸員の方々と出向いていました。

こちらは松島瑞巌寺の雲居希膺禅師の高弟である香山祖桂禅師(賜紫佛海湛然禅師)が開山された、臨済宗妙心寺派の寺院です。すでに2回2日間の調査に来ていますが、今回は2日連続の調査です。
ご覧の通り、このお寺は紅葉の隠れた名所。知っている人は朝からカメラを下げてやってこられています。

この日も、拝観料は取られていませんが写経の申込をされたお二人の女性が朝から来山されていました。お寺のホームページや「じゃらん」でも予約ができるそうです。写経や写仏、坐禅、お香造りの体験ができるようです。

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瓦屋寺の本堂は、登録有形文化財に指定されていて、茅葺き屋根の入母屋造りの立派な本堂ですが、屋根の傷みがすすんでいるので、現在、葺き替えのための勧募中とのことです。

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調査の方も、書画軸を中心にすすめていきましたが、開山禅師の書をはじめ、その師匠である雲居禅師の書もありました。また仏画もあったりと、興味深い調査でした。おそらくあと2~3回は通わなければ終わらないと思われます。

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南禅寺の悉皆調査はじまる

 

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禅文化研究所のデジタルアーカイブス事業で、ここ数年取り組んでいた、浜松市の大本山方広寺、そして八幡市の圓福寺が今年前半に終わったあと、現在、花園大学歴史博物館で開催している「釈宗演展」のための調査や、来春の「誠拙周樗展」(仮称)に向けての調査を行なっていましたが、それらも完了したため、一昨年より依頼を受けていた大本山南禅寺の宝物悉皆調査に、先般よりやっと取りかかることができました。

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紅葉の季節が始まって拝観者もぐっと増え始めている中、南禅寺の宝物収蔵庫に出向いての調査です。この宝物収蔵庫は、きちんと温度管理湿度管理が保たれており、セキュリティも万全。さすがに「五山之上」を誇る南禅寺といった感じです。

書画軸類については、以前から手書きの台帳が完備されていますが、デジタル画像がないのと、もう少し詳しい台帳を作っていきたいというご本山のご意向があり、私達が悉皆調査に入ることになったというわけです。

京都市内にある南禅寺への調査ですから、今後、日帰りでちょくちょく通っていくことになりそうですが、まずは第一回目。
そして一番最初に調査したのは、こちらの「釈迦十六善神図」です。

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国の重要文化財に指定されている本図は鎌倉時代の作。そしてそこには他の十六善神図とは少し異なった珍しいものが描かれているのです。しかしそのことについて考証されたものはあまりみないとのこと。

本図は次の季刊『禅文化』251号(2019.1)の表紙図版として使用させて頂くことになっており、花園大学歴史博物館館長の福島恒徳先生による解説を掲載します。お楽しみに。

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御在所岳へ

 

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各地で紅葉深まる中、秋晴れの日曜日に鈴鹿山系の御在所岳(標高1212m)へ登ってきました。この御在所岳は花崗岩の山で、特に中道という登山道はかなりの岩場があるようです。
以前から登ってみたい山の一つでしたが、ここはロープウェイもあり一般の方も多くみえています。
私は友人達と鈴鹿スカイラインの滋賀県と三重県の県境にある武平峠から徒歩で御在所岳の三角地点を目指しました。
リーダーのいうのには、朝早く登山口に行ってないと、車を停めるところがないとのこと。そこで、まだ薄暗い朝5時半に現地についたのですが、すでに沢山の車が停まっていました。

なんとか便乗していった2台の車を停め、明るくなり始めたところで登山開始です。

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朝日に照らされながらというものの、やはり山はひんやりとさむいのです。そしてここは岩場の多い山。私も含め初心者もいるので、リーダーの指導のもとゆっくりと登坂していきました。

blog_MG_2553.jpg中道登山道ではなくても、こちらのルートでも岩が多く、何ヶ所か岩場があります。滑らないように注意して登ります。

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あまりに天気がいいので、すばらしい絶景も拝めます。三重県側を見ると、なにやら黄金に光っているように見えました。
そう、伊勢湾なのです。

blog_MG_2652.jpg登山道あたりはもう紅葉はすっかり終わっていてブナの木なども落葉してしまい、枝が残るのみ。

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もくもくと登っているようにみえますが、途中で何度も休憩タイム、写真タイムをとり、ワイワイと賑やかなこと。富士山に登ったときの話なんかも交えながら脚を運びます。途中にはもう降りてくる方ともすれ違ったりしました。いかに我々がゆっくり登っているかを知らされているようでしたが、気持ちよく挨拶を交わすのは山を愛する人たちの常識です。

blog_MG_2693.jpg急げば1時間で登れるところをゆっくりと2時間かけて到着! 頂上からは琵琶湖と伊勢湾が両側に見えるという絶景ポイント。ただ、琵琶湖側はかすんでしまっていて、残念ながら望めませんでした。

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頂上付近でゆっくり休憩し気色を楽しんでから下山。それでもまだ11時ごろ。三重県側の湯の山温泉に浸かって、身体を癒して帰路に就いたのでした。

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往路は暗くて見えなかったのですが、帰路の鈴鹿スカイライン付近は、紅葉も楽しめました。

滋賀県には、こういう気軽に登れる山がいくつもあります。これからも少しずつ制覇していきたいと思っています。

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「明治の禅僧 釈宗演」展 記念講演会 第2回目

 

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2018年秋企画展「100年遠諱記念 明治の禅僧 釈宗演」開催を記念し、昨日2018年11月8日(木)午後1時より、花園大学教堂にて西村惠信先生(花園大学名誉教授・禅文化研究所前所長)による講演会「宗演老師と海外巡錫」を開催いたしました。

ご自身と釈宗演老師を繫ぐ不思議な縁から始まり、ご自身も若くして1年間渡米した時の話を交えながら話はすすみ、釈宗演老師が居られた明治期には、廃仏毀釈や、キリスト教の波が押し寄せていた日本において、若くして見性したものの、仏教の退廃に嫌気がさして還俗まで考えていたといわれます。しかし、慶應大学で薫陶を受けた福沢諭吉のすすめもありセイロンに留学してパーリー語と上座仏教を学び、帰国してから32歳にして円覚寺派の管長となられた宗演老師は、万国宗教大会に日本の仏教代表として演説されました。しかし、日本の各派からは万国宗教会議などはキリスト教が喧伝されるに過ぎないから行く必要なしとされ、宗演老師をはじめとする日本の仏教各派の僧侶たちは自費で渡ったとのこと。

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今は絶版品切れとなってしまっていますが井上禅定著『釈宗演伝 -禅とZENを伝えた明治の高僧-』(禅文化研究所刊)を参考にしながら90分間、しっかりとお話をいただきました。

k250.jpgなお、季刊『禅文化』250号には、今回のご講演と同じ題名のご寄稿が掲載されています。

 

また他に釈宗演老師の行履を記したものには、『明治の禅匠』や『近世若州僧宝伝』がございます。いずれも禅文化研究所で発売しておりますので、この機会に如何でしょうか。

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永源寺の紅葉

 

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全国各地から紅葉の便りが届く季節になってきました。
先月末に滋賀県東近江市の永源寺に行ってきました。
境内の木々も徐々に色づいてきています。
永源寺では11月3日(土)から11月30日(金)まで紅葉ライトアップが行なわれます。

 

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期間中には、このたび永源寺で発見された彦根藩井伊家の第2代当主直孝の長男直滋(1612~61年)の「赤備え」の甲冑も本堂で展示されます。
この機会に足を運ばれてはいかがでしょうか。

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ZEN 釈宗演

 

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釈宗演老師の100年遠諱を迎えた本年、大本山円覚寺での遠諱法要や、生誕の地である若狭高浜での顕彰事業、慶応義塾大学や花園大学での展覧会など、多彩な事業が行なわれました。

出版もその一つで、先日『ZEN 釈宗演』の著者、高島正嗣さんが来所されました。高島さんは『SLAM DUNK』や『バガボンド』で知られる漫画家・井上雄彦氏のチーフ・アシスタントであり、本書が自らの名前で出版する処女作品です。井上氏と共に参加した円覚寺の坐禅会が縁となり、今回の出版となったそうです。
本書は、欧米にZENを広めるきっかけを作った宗演の成長過程が描かれ、今北洪川をはじめ、福沢諭吉や山岡鉄舟など、宗演に影響を与えた多彩な人物たちも登場します。
高島さんはスリランカまで取材に行ったそうで、この作品にかける意気込みも感じられます。
本書は上下2巻で日経BP社から発売されています。

なお、宗演を含む若狭出身の7禅師の事績をまとめた『近世若州僧宝伝』が、釈宗演禅師100年遠諱記念として、臨済宗相国寺派第四教区から発行されました。
こちらはで禅文化研究所で取り扱っています。頒価1620円(税込・直販限定)。

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花園禅塾 禅塾デイ

 

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大本山妙心寺の隣には、妙心寺派の徒弟教育のための僧堂に準じた寮制の生活をしている花園禅塾という施設があります。多くは花園大学の学生ですが、毎朝6時から起きて朝課諷経をし、坐禅をしています。昼は大学に通い、門限のある規則正しい生活をして寝食を共にしているのです。また月に一回、摂心もあるのです。

自利利他の精神に則って、東日本大震災以降、あちこちの被災地にボランティア活動に出向いたり、塾外での活動も熱心にされています。先般はサンガセミナーの地獄絵絵解き講座にも何人も受講して下さいました。

個人的には花園禅塾の塾頭さんとも懇意にさせて頂いています。

それはさておき、この花園禅塾で、年に一度の「禅塾デイ」というイベントが、来たる11月10日(土)に開かれます。詳しくは上の写真をクリックして頂くと大きく表示されますのでご確認いただければと思いますが、今回で15回になるという「禅塾デイ」。

上でご紹介したような花園禅塾の活動を紹介される機会であり、外部の方が禅塾内に入ることができるいい機会でもあります。

坐禅体験やボランティアの時に実践されているハンドマッサージなんかも受けられるようですよ。朝10時から午後3時までいろいろなイベントを開催されます。興味のある方は是非足を運ばれては如何でしょうか。

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かしきりもみじ!?

 

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今年のサンガセミナーの第4回目も終了し、次の第5回は11月22日の「5-1 お寺で写真講座 - 紅葉を綺麗に撮ろう -」と、「5-2 水墨画講座 -来年の干支「亥」を描いてみましょう-」です。

その際の会場は京都市北区等持院町にある相国寺派真如寺様。お隣の等持院は天龍寺派の由緒寺院でご存知の方も多かろうと思いますが、じつはこちらの真如寺は相国寺派の山外塔頭という隠れた名刹なのです。というよりも、五山十刹の十刹に数えられた名刹なのです。

さて、この秋(2018年11月10日~12月9日)に、真如寺さんでは「かしきりもみじ」なる企画を実施されるようです。「かしきりもみじ」ってなに!?って思いますよね。
ホームページによると、

国内外から多くの観光客が集まる京都、特に紅葉などの人気シーズンには多くの人が名所に足を運びます。
京都という地の風情を感じながら、自分たちだけの空間で存分に紅葉を満喫してみませんか。

とのこと。つまり、紅葉の美しい境内の庭を、少人数だけで予約して楽しめるということのようです。ほんとにこのところの京都は観光客でいっぱい。外国人もたくさんみえて、ゆっくり京都の秋を楽しみたい方にはちょっと残念なことになってしまっています。

予約をしておけば、1組 6,000円(最大15名まで)で1時間かけてゆっくり楽しめるというわけです。

詳しくは真如寺のホームページをご覧あれ。

ちなみにサンガセミナーはちょうどその期間に開催するため、22日は予約不可になっています。

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サンガセミナー2018 4回目「仏教美術鑑賞入門」と「軸を鍛える一人整体法」終了

 

blog2018-10-26-09.45.jpg先週金曜日、2018/10/26には、本年度のサンガセミナー第4回目の2講座を、京都市上京区の法輪寺(だるま寺)にて開講しました。

午前中は、花園大学歴史博物館館長の福島恒徳先生による「4-1 仏教美術鑑賞入門 -仏像・仏画・禅画を読み解く-」。今年度から初めて開講した講座ですが、24名の受講者となりました。
図像論と様式学というと小難しいですが、写真を見せながら仏像の形を説明いただきました。これだけでも詳しくやれば時間がいくらあっても足りなさそうなのですが……。
おもしろおかしく話が脱線するもので、時間がどんどん過ぎていきます。

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そして、禅画の話もつけていただいたので、さらに内容が広範囲になってしまいましたが、意外と知らないことだらけ。私はその標的にされてしまい、受講生の皆さんの店ざらしになってしまいました。

ある禅寺の方丈襖絵には狩野永徳による、鶴と梅が描かれているけれども、それはなぜかわかりますかと……。

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皆さんはいかがですか? 先生の論なのだそうですが、なるほどと納得のいくご説明をいただきました。

 

午後は、去年から開講している「4-2 軸を鍛える一人整体法」です。禅文化研究所から刊行している『プチうつ禅セラピー』や今年の新刊の『イヤイヤ鍛える健康法』の執筆者でもある樺島勝徳先生(京都嵐山・薬師寺住職)による実践講座。皆さん、動きやすい服装を準備して貰い、実際に身体を動かして確かめて貰います。こちらも19名の参加者でした。

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簡単な動きなのですが、それによって体幹を整える筋肉が鍛えられる運動とか、自分でしかわからない片寄っている身体をまっすぐにしていくには、きちんと必要な筋肉を鍛えなければならない。整体に行っても、すぐに元に戻ってしまうのが我々の身体なのだから、自分で鍛えて調えていくのがいいのだという教え。

大きな動きをしているわけではないのに、身体の内側から暖かくなっていきました。

 

blog_2018-10-26-13.40.jpg受講いただいた皆さん、お疲れ様でした。

内容の濃い講座だったという声も聞かれて、とてもありがたいことでした。

 

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圓福寺萬人講

 

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10月20日八幡市にある圓福寺の萬人講に行ってまいりました。
普段は修行道場であるため拝観はありませんが、毎年、4月20日と10月20日に開催されている万人講に限り参拝できます。
駐車場がない為、最寄の駅から臨時直通バスにゆられて15分ほど…。
この日は日本最古の木造達磨大師坐像(重要文化財)も拝見できます。
まずは、達摩大師にお参りのあと、警策を使って肩がこらないおまじない、そして身代わり観音の摩耶夫人にご挨拶。皆が触るのでツルツルテカテカ霊験あらたかなご夫人です。

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さらに、本堂に進み願い事を書いて法話を聴きます。アリとキリギリスではなく、日本版アリとコオロギのお話。所々に笑いを含め、大変わかりやすい法話が終わりますと、一人一人の願い事と名前を読み上げられ、願い事別に色分けされた達摩さんの中に入れてもらいます。
最後に精進料理をいただきます。もちろん雲水さん達が托鉢で集められた名物大根のお漬物もいただきました。これで「開運」「厄除け」「中風除け」が完了です。
皆さま来年4月の萬人講ご参加されませんか?

 

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「平家物語〜語りと波紋音〜」京都公演のお知らせ

 

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入道死去」  Photo by bozzo

 

禅文化研究所では、「DVD禅僧が語る」シリーズを出しておりますが、その中の主に関東方面の老師方のDVD作品に、インタビュワーとして出演いただいている、舞台俳優の金子あいさん。

彼女が「平家物語」に取り組まれているのはFacebook等で存じ上げていたのですが……。⇒ 金子あいの「平家物語」ブログ

おもに関東を中心に活動されていたので、なかなか観る機会がなかったのですが、各地での公演もはじめられており、このたび、京都公演が決まったとご案内を頂戴しましたので、ここでご紹介したいと思います。
公演内容より……



今年は平清盛生誕900年の記念の年。平家の絶頂期を描く「禿髪」、平家討伐の密議に加わった一人西光が清盛に対して面罵する「西光被斬」、福原遷都後清盛に起こる不吉な怪異「物怪沙汰」、全国に平家討伐の火の手が上がる中ついにあつち死する「入道死去」。死ぬ瞬間まで「熱い男」清盛の半生を永田砂知子の波紋音とともに金子あいが演じます!

 〈京都公演〉
【日時】2018年11月21日(水)
14:00開演/19:00開演 (開場は開演30分前)
【会場】大江能楽堂
京都市中京区押小路通柳馬場東入橘町646
【交通】地下鉄東西線「市役所前駅」下車 西へ徒歩4分。地下鉄烏丸線「烏丸御池駅」下車 東へ徒歩5分 。京阪電車「三条駅」下車 徒歩15分
【料金】全席自由・税込一般3,500円/ペアチケット6,000円/大学生以下無料(大学院生も含む。学生証の提示必要) ※未就学児入場不可※ペアチケットは男女問わず2名1組の料金※当日券は開演1時間前より販売
【チケット取扱】
◉アートユニットアイプラス(←チケットのお問合せはこちらへ。10〜18時) 
 TEL 090-6707-1253 auaplus@gmail.com
◉Livepocket  https://t.livepocket.jp/e/q5heike
※コンビニ又はクレジットカードで支払い、スマホ画面提示で入場するシステムです。
【主催・京都公演に関するお問合せ】
 TEL 090-9056-5585 (荒川)
 平清盛生誕900年記念公演
 「平家物語〜語りと波紋音」実行委員会
【後援】京都府 京都市 
【平家物語公式Facebookページ】はこちら


私ももちろん興味がありますので観させていただくことにしています。皆さんもどうぞ。

下記のリーフレット画像をクリックすると大きく表示されます。

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フルーツ&ベジタブルズ

 

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既に展覧会タイトルにやられた感がありますが、京都市の泉屋博古館で、2018/11/3~2018/12/9にわたって特別展「フルーツ&ベジタブルズ」展が開催されます。もちろん担当の学芸員さんは女性でした。

こちらの展覧会は、中国・朝鮮・日本の絵画で、野菜や果実の描かれた中世から近代の作品を集めた、とてもユニークな展覧会のようです。季刊『禅文化』196号(2005/4 発行)の表紙でも採り上げた、伊藤若冲の「果蔬涅槃図」(重要文化財)をはじめ、狩野探幽の「草花写生図巻」、呉春の「蔬菜図巻」といった彩色の巻子も展示されます。

また、禅文化研究所所蔵の雪村筆「蕪図」も出陳します。

会期は京都が紅葉で賑わう季節。東山を散策の際には、脚を運ばれては如何でしょうか。

※ 上下のリーフレット写真はクリックすると大きく表示されます。

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「明治の禅僧 釈宗演」展 記念講演会

 

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2018年秋企画展「100年遠諱記念 明治の禅僧 釈宗演」開催を記念し、去る2018年10月16日(火)午後2時より、花園大学教堂にて横田南嶺老師(円覚寺派管長・花園大学総長)による講演会を実施いたしました。

講演タイトルは「釈宗演老師を思う」。宗演老師の生い立ちから遷化まで61年間にわたる激動のご生涯を、日記や書翰などの資料を用いつつお話いただく90分の講演。横田老師は「私も宗演老師に直接お目にかかった世代ではありません」とおっしゃるのですが、宗演老師と老師をとりまく人々のお気持ちを代弁されるかの解説に、ご参集くださった130名の皆さまも聴き入っておられました。

なかでも、セイロン出立の際、師である今北洪川老師が『羅云忍辱経』を写して宗演老師に贈られたというエピソードには胸が詰まりました。『羅云忍辱経』とは、シャカが実子であるラゴラに忍辱(忍耐)の心を伝えるべく説いたものだそうです。異国の地へ愛弟子を送り出す師の深い愛情が伝わってきます(実物は現在展示中ですので是非!)。

この他さまざまな逸話をご紹介いただきましたが“とっておきだな”と感じたのは、老師に最後までお仕えになった釈大眉老師が「先師にこの言葉あり」と選ばれた、宗演老師の口癖「もったいない」です。とかく革新的な部分がクローズアップされがちな宗演老師ですが、これについて横田老師は「枯淡なる禅僧の姿に、釈宗演老師の真骨頂を見る思いです」としめくくられ、盛大な拍手をもって講演会は終了となりました。
なお、老師のご講演をYoutubeにアップしてありますので、ご覧下さい。

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最後に、今回の展覧会について花園大学歴史博物館研究員の志水一行先生に見どころを伺ったところ、「故郷若狭に遺る遺墨を、多数展観している点が本展覧会の大きな特徴。若狭方面からもたくさんの方にご来館いただいています」とのこと。また「釈宗演老師が学長を務められた、臨済宗大学(現花園大学)にまつわる貴重な資料の数々もぜひご覧いただければと思います」。

この機会に皆さまどうぞお運びくださいませ。

※次回の記念講演会は2018年11月8日(木)午後1:00~2:30、「宗演老師と海外巡錫」と題して西村 惠信先生(花園大学名誉教授・禅文化研究所前所長)にご講演いただきます。

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季刊『禅文化』250号「釈宗演老師壱百年遠諱」特集 発刊に際して

 

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10月25日発刊の『禅文化』250号では、本年100年遠諱が厳修される明治の傑僧・釈宗演老師を特集しております。宗演老師といえば、セイロン留学やシカゴ万国宗教会議への登壇をはじめ世界を巡錫し、欧米に初めて「ZEN」を紹介した功績で広く知られますが、一方、円覚寺派管長、臨済宗大学(現花園大学)学長として、日本臨済禅の後進育成にも心血を注がれました。

本特集では61年のご生涯を辿りつつ、論攷、詩偈や墨蹟書画、書翰など数多く遺る著作にも触れ、その遺徳とお人柄を偲びます。

平成最後の秋に老師の遠諱を迎えることになりました。明治維新を経た、あの激動期に比べれば表面上はるかに穏やかなのかもしれません。しかし、国際情勢を踏まえ価値感は問い直され、伝統と革新についてもさまざま議論がなされている現在の日本です。奇しくも時代の転換期であるいま、ぜひ皆さまにお手に取っていただきたい一冊であるとも考えています。なにとぞ宜しくお願い申し上げます。

詳細はこちらから

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サンガセミナー2018 2-1「地獄絵図(熊野観心十界図)お絵解き講座」終了

 

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去る2018/10/13(土)に本年度のサンガセミナー2-1「地獄絵図(熊野観心十界図)お絵解き講座」を開講いたしました。本来は7/7の七夕の日に行なう予定だったのですが、荒天のために延期となっていたものです。会場は、京都東山の高台寺・教化ホール。

30名を超える受講者にご参加頂き、講師の西山克先生(関西学院大学教授/日本中世史)のお話を興味深く拝聴しました。(熊野観心十界図)

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ちょうど一年前に龍谷ミュージアムであった、「地獄絵ワンダーランド」展のときに拝聴した、西山先生のご講演が興味深く、「2時間の話をさせてもらえたら、極楽行きを望むあなたたちを地獄に行きたくしてあげましょう」というお話だったので、サンガセミナーでは2時間の講演をお願いしました。

先生のおっしゃる熊野系の観心十界図には、十界、つまり「四聖」である声聞界・縁覚界・菩薩界・仏界と、「六悪道」である地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人界・天界がすべて描かれていて、「観心十界」、つまり「心に十界を観る」ための絵であるということからはじまりました。つまり地獄も極楽も心の中にあることを観るための絵なのだそうです。

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そして、十界図上部に描かれる生前の世界からはじまり、死に到り、閻魔大王に判決を下され、奪衣婆に死に装束を奪われて三途の川を渡る……、そして到った地獄には色々な地獄が待っているということで、絵の細部を点検しながら、それぞれの意味を詳しくお話し頂きました。

そして、クライマックスには、この大きな絵の中にいる主人公のお話が。

詳しく書くとネタバレになりますので差し控えますが、各所にとても興味深い話があることを学ぶことができました。そして何より仏教の地獄には救済があることも教えられたのです。

僧侶が半数以上いましたので、先生も少し話しにくそうな様子もありましたが、個人的にはとても勉強になり、来年の地蔵盆には地獄絵を見ながら子供達に少しいい話がしてあげられそうな気持ちになりました。
また機会があれば、開講させて頂ければと思います。

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研究所の花 2018/10

 

あんなに暑かった夏が過ぎ、台風や大雨で日本各地が大きな被害を受け、10月になっても30度を超えるところがあったりと、未だに落ち着かない気象状況ではありますが、でも花たちの様子は秋になっています。

最近、自坊の花壇の整備を怠っていて、花があまりないという状況ですが、畑や梅林の野花を摘んだりしながら、なんとか花を飾ることにしています。

 

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水引草は白も赤もありますが、毎年、ビュンビュンと元気に生えてきます。

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こちらは、季節外れに咲いているヤマブキとアイビー、エノコロ草を。ここまでは先週の花です。

そして秋と言えばコスモス。

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無文老師にもお供え。

blog_2018-10-09-08.58.jpgじつはこのコスモス、近所に住む老夫婦の檀家さんが、家の前に毎年いっぱい咲かされているのです。
主に奥さんが花好きで、家の前だけでなく、少し離れたところにある畑にもコスモスをいっぱい育てられていました。

が、この8月上旬に、残念ながら他界されてしまいました。5月頃から入院されてしまわれたのですが、その直後から、家の前も、そして少し離れたところの畑も草がボウボウに生えてしまい、今までの見る影もありません。ご主人の憔悴ぶりが見えるようでした。
忌明けをすぎ、少し落ち着かれてきたのか、家の前の整理をされるようになったのですが、家の前のコスモスはできたら残しておいて、少しわけて欲しいと頼みました。そしていただいてきたのがこのコスモスなのです。昨日みたら、畑の方はすっかり草刈りされていました。

そして、私がコスモスをいただいた日の昼ごろ、そのご主人が白いコスモスを少し持って、境内にあるお墓に供えに来ていたと家人からの目撃談。いつもお墓を掃除したり花を供えていたのは亡くなった奥さんだったので、あのご主人がお墓参りをして、それもコスモスを供えていたと聞いて、心が熱くなりました。

コスモスは、想い出の花だったんですね。

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仏教伝道協会「仏教伝道文化賞」授賞式

 

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7月30日の本ブログでもご報告しましたが、禅文化研究所の前所長の西村惠信先生が、公益財団法人仏教伝道協会の毎年表彰されている「仏教伝道文化賞」本賞を受賞され、去る平成30年10月4日に、東京の三田にある仏教伝道協会において授賞式がありました。

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沼田奨励賞には、みうらじゅん氏が選定され、介添人で主賓のいとうせいこう氏とともに来られていました。

あちこちのホテルの部屋においてある『仏教聖典』を刊行されている仏教伝道協会ですので、冒頭に、献灯献華がありつづいて『仏教聖典』より一節が奉読されました。「すべては縁によって生まれ縁によって滅びる」というものでした。

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正式に受賞者お二方の発表があり、壇上にて、仏教伝道協会の木村清孝会長からそれぞれに賞の授与があり、つづいて一言ずつご挨拶をという流れでした。

blog_MG_1806.jpg先生は冒頭の『仏教聖典』の一節を採り上げられ、今この壇上に立っている私は、本当に縁があってのものだということを述べられました。田舎の農家の10人兄弟の末っ子に生まれ、お寺に養子にこないかと云われたときにはまだ2歳。4つ上の兄が「ぼくはいやや」と云い、自分は金太郎飴に手を出したがために寺に貰われることになり僧籍に入った。そうでなければそもそもここにいるはずのない私であると。大学で指導を受けた久松真一先生、道場で接化を受け花園大学の職を進められた柴山全慶老師。産んでくれた顔も覚えていない母、育ててくれた養母、そして60年近く文句も言わないで連れ添ってくれた妻など、言い尽くせないほど多くの人の縁をいただいて今の私がある。まさか自分がこんな栄誉ある賞をいただくとは思っていなかったが、縁のおかげであると心から感謝するとのご挨拶でした。

blog_MG_1812.jpgつづいてみうらじゅん氏もご挨拶され、小学4年の時から仏像が好きになり、誕生日には密教の法具を買って貰っていたとのこと。そして今や、仏教アンバサダーのようになってしまったということを話され、「マイブーム」で流行語大賞をいただいて以来の賞なので、とてもうれしいと述べられました。

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先生への祝辞として大本山方広寺の安永祖堂管長猊下が祝辞を、みうらじゅん氏への祝辞はいとうせいこう氏が述べられました。

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その後の祝宴では、大本山円覚寺派の横田南嶺管長猊下が乾杯の音頭をとられ、約100人の参列者がお祝いをいたしたのでした。

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ジャポニスム2018 ZEN WEEK(禅文化週間)in パリ

 

blog_S__224772125.jpgパリ市を中心に実施されているジャポニスム2018。日本とフランス両国の協力により、日本の文化をフランスで紹介するイベントが長期に亘り行なわれています。

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日本文化会館

禅文化研究所が企画する「禅文化週間」(2018年10月2日~6日)がありました。会場となっているエッフェル塔のすぐ近くにある日本文化会館では、臨済禅の教えを紹介するビデオ上映や、禅の修行や儀式、禅の文化などの写真パネルを展示しました。

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映像や写真を熱心に、繰り返し観ておられるような方もあり、どの企画も大盛況のようで、フランス人の禅への関心の高さが窺えます。

また10月4日からは、坐禅会や、禅語をなぞって筆で書く写禅語といった体験型イベントも始まりました。現地に飛んでいるスタッフからの情報では、体験にも積極的に参加される方がおおく、写禅語は1回15名定員のところ、児童20名以上の申し込みがあったらしく、急遽、別会場で対応したりしたとのこと。

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坐禅会もすべて予約で定員に達したようです。

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最終日の10月7日には、横田南嶺円覚寺派管長による記念講演が、エスパス・カルダンにて行なわれました。

パリっ子には、日本の臨済禅がどんな風に捉えられたでしょうか。

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東山魁夷展(京都国立近代美術館)

 

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先日、台風来襲前だからきっと人も少ないはず!と思い、京都国立近代美術館の「東山魁夷展」に出かけてまいりました。
今回は虫眼鏡鑑賞の方もおいでにならず、比較的大きなキャンバスに描かれているせいもあり、絵に近づかず遠目での鑑賞の方が多いようでした。
最初に絵の前に立った時、居住まいを正して正面から、まず深呼吸を…。
そんな行動が自然にできてしまう始まりでした。

青・緑・白・橙などとても豊かな色彩で、こんな色がどこから、どうやってと思う素晴らしい絵ばかり。
北欧、ドイツ、京都、そして有名な奈良唐招提寺御影堂障壁画、京都の絵などは、あっここ知ってる! ここは何処? という、連想ゲームをしているような気持ちで観ておりました。
会期は平成30年10月8日(月・祝)までですが、機会のある方はぜひ足を運んでみてくださいませ。

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釈宗演の逸話 その3

 

blog_伊藤06_BKL7517.jpg釈宗演自画賛 達磨図(個人像)

 

釈宗演禅師の展覧会に向けて、展示作品の釈文をする際に禅師の著作などをあつめた『釈宗演全集』全十巻(昭和5年・平凡社)を紐解いていたら、第十巻の最後の方に禅師の逸話がまとめてあるのを知りました。弊所の『禅門逸話選』には載っていない逸話をご紹介します。

※原文は旧仮名遣い旧字体ですが、読みやすいように改めました。

飯田の魔の池

明治四十一年四月禅師が信州飯田の直指会に臨まれた時のことである。同地の禅刹百丈山大雄寺に程遠からぬ所に、女夫池(めうといけ)という古池があるが、年々歳々其の古池へ投身する者が多いので、徳志家がなんとかして不祥事のないようにと、種々方策を施した。或る者は其の池畔に法華供養塔を建てようと献策するし、或る者は多くの鯉を放養し、そして営利的に鯉釣りを始め、以て人の出入りを多からしめて投身者を防ごうとしたけれども、魔の池ともいうべきか、やはり投身者が絶えなかった。すると宗演禅師は、此の事を知ってか、知らずにか、大雄寺の沙弥と居士等を連れて、此の古池へ来て一竿の風月を楽しまれたが、其の巧みな釣り方には、営業主をして驚かしめた。禅師は帰られるときに、其の釣り獲た鯉は総て古池へ放たれた、営業主はもとより他の者も、それが禅師だということは、更に知らなかったが、誰れ言うともなく、其の人が宗演禅師であったことが分かり、特に有志者が懇情して、六字の名号の執筆を願い、池畔に建碑した。すると爾来絶えて不祥事が起こらなかったので、今なお同地の人は、一般に其の高徳を称えている。

また字を書きに来た

江州乾徳寺の住職台嶺和尚の主唱斡旋で、湖東禅道会が組織され、年に一回ずつ宗演禅師の來錫を乞うことになった。ところが同会の維持が困難なので、台嶺和尚が事情を打ち明けると、禅師は即座に、
「よろしい、では墨蹟を五十枚書きましょう」
と、労苦も厭わずに揮毫されて、それを湖東禅道会の為に寄附された。そして來錫ごとに、
「また字を書きに来ました」
といつも五十枚ずつ揮毫された。禅師が台嶺和尚の詩に和韻されたのに、左の七絶がある。

  暫伍山猿野鶴群 荷衣松食講禅文
  箇中消息君知否 去就自由一片雲

怪物の出現

横浜の故綱島小太郎氏は、深き仏道の信仰者で、従って宗演禅師の帰依者の一人であった。小太郎氏の末期の遺言にも、
「家事に就いて事起こる時は、老師のご指示を仰げ」
との意味が認められてあった程だから、其の帰依の深かったことが分かる。禅師が嘗て此の綱島家の三階の大広間で大達磨を、揮毫されたが、其の大達磨は眼玉は千両だと、其の当時評判された。綱島家では主人小太郎氏の永眠初七日の夜、供養の為、薄暗い客間へ、此の大達磨の幅を掛けて置いた。すると参拝者たる客人達が、此の大樽間の幅の前を通って、霊前へ往かねばならなかったが、どうしたことか眼光炯々として人を射るが如き大入道の怪物が動き出したので、人々は、
「あら化け物が」
と驚きの叫びを発して、一同顔色を変えた。そして女子供は勝手元の方へ逃げ出す騒ぎであった。ところが其の化け物は、禅師筆の大達磨で、其の眼玉が怖ろしかった為で、後で大笑いをした。

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半分、青い。

 

blog_MG_8614.jpgNHKの朝の連ドラ「半分、青い。」が終わりましたね(実はこれを書いているのは最終週のクライマックスをむかえるあたりで最終話を観ていませんが)。
どの連ドラも観てきたわけではないのですが、なんとなく今回はビデオに撮って夜観ることにしていました。登場人物のりつ君ファンや、すずめファンも多いでしょう。マー君が……という方もおられるかもしれませんね。
私はどちらかというと、タイトルにひかれてという感じです。

半分青い。ドラマ全体を通してのテーマなんでしょうね。誰もが成功したり失敗したりを繰り返しの人生。自分の生涯と当てはめながら観ていた方も少なくないのではないでしょうか。

禅語に出てきそうだなと思ったので、データベースで「半青」を検索してみたところ、出てきました、出てきました。

『虚堂録』なんかにも出てきます「半青半黄」をはじめ、「半青半白」「半青半赤」という風に……。いずれも半分は青く、半分は黄色だったり、白かったり、赤かったり、いろんな色の対照として使われていますね。「半青半黄」は『禅学大辞典』(大修館)にもでていまして、「十分に熟しないこと。未熟」とあります。出典は『碧巌録』をひいてあります。『無文全集』第三巻(碧巌録Ⅲ)から引用してみましょう。

第七十二則「百丈問雲巌―百丈、雲巌に問う―」
本則は、

挙す。百丈、又た雲巌に問う、咽喉脣吻を併却して、作麼生か道わん〔蝦䗫窟裏より出で来たる。什麼とか道わん〕。巌云く、和尚有りや也た未だしや〔皮に粘じ骨に著く。拖泥帯水。前に村に搆らず、後に店に迭らず〕。丈云く、我が児孫を喪せん〔灼然として此の答え得て半前落後なる有り〕。

というものですが、そのあとの評唱に、

雲巌、百丈に在って、二十年侍者と作る。後、道吾と同じく薬山に至る。山問うて云く、子、百丈の会下に在って、箇の什麼の事をか為す。巌云く、生死を透脱す。山云く、還って透脱するや也た未だしや。巌云く、渠れに生死無し。山云く、二十年百丈に在って、習気も未だ除かず。巌、辞し去って南泉に見ゆ。後、復た薬山に帰って、方に契悟す。看よ他の古人、二十年参究するに、猶お自ら半青半黄、皮に粘じ骨に著きて、穎脱すること能わず。是は則ち也た是。只だ是れ前に村に搆らず、後に店に迭らず。

とあり、ここに「半青半黄」の言葉が見えますね。無文老師の提唱によると、

「二十年百丈に在って、習気も未だ除かず――何だ、百丈のところに二十年もおってからに、まだ悟り臭いものが取れんのじゃナ。そんなザマで何になるか」
と叱られた。雲巌、また迷いに迷って、南泉和尚のところに出掛け、その後に再び薬山に戻って来て、今度は本当の悟りを開いたということである。なかなか、苦労をしておられるのである。大器晩成である。百丈のところに二十年もおっても、半青半黄、柿の熟さんのと同じだ。皮からも離れられなければ、骨からも離れられず、頭から離れられず、カラーッとした境界にはなれなかったのである。まんざら修行ができていなかったとは言わんが、前に村に搆らず、後に店に迭らず、中途半端な修行であったと言うべきであろう。

まさしく、20年も百丈禅師のところにいるのに、おまえは未熟であると喝破されていますね。禅僧たるもの、しっかり修行して、青いも黄色いも、そんな色などどうでもいいほどの熟した境界にならねばいけないのでしょうが、私のような凡夫には「半分青い」が丁度いいのでしょう。

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釈宗演の逸話 その2

 

blog_2018-09-15-10.27.jpg釈宗演の逸話、もう少しご紹介します。

「予言者の訪問」

 みずからをメシア仏陀と称し、釈迦よりもキリストよりも偉大な予言者だと吹聴し、自己礼拝を宗義とし、いたるところに押しかけて寄付を乞うては宣伝に努めていた変わり者がいた。
 ある時、この変人が東慶寺に宗演を訪れて盛んに老師を相手に一席ぶった。
「貴僧は有力な後継者がいるからまことに結構だ。自分は十五年間というもの、日夜に悪戦苦闘して道の宣伝に努力しているが、いまだ世に容れられず、その日の生活にさえ窮するありさまである。願わくば、この予言者のために、有力者に紹介の労を取っていただきたい」
 これを聞いた宗演は、座を正して、
「予言者をもって任ずる者が、人に紹介を頼むようでどうするか。紹介とは俗事のための手段だ。紹介状は書けん。また、おまえさんは十五年間、伝道に従事して来たといわれるが、いやしくも新しい宗教を伝えようとするならば、十五年はおろか、三十年、四十年の短日月ではとても効果を収めることはできん。予言者に似つかわしくないではないか」
と説いたが、この男の目的が多少の喜捨にあることを見抜いた宗演は、
「そこに供えてある布施は、最近もらったものだ。中味は百円か、千円か、それとも二円か三円か分からんが、ともかくそれを全部やろう」
と仏前からお布施を下げて来て、封をしたまま与えた。さすがの予言者も、一言もなくそのまま辞し去った。

 


 

さすがに宗演老師、ですね。

さて、自坊のことで恐縮ですが、自坊の本堂に掛っている寺号額(上の写真)は釈宗演老師のご揮毫によるものです。自坊は妙心寺派ではありますが、おそらく、世代住職の誰かが釈宗演老師のおられる円覚僧堂に掛搭したのであろうと思っていました。

もちろん明治期に参じたことは間違いのないことですから、察するに、私から3代前の住職であろうと思われます。私の師匠が言うには、自坊の土蔵の中に、その3代前の住職の名前が記してある英和辞典やキリスト教の聖書などがあるというのです。明治時代の田舎寺の禅寺住職がなぜこんなものを持っていたのか不思議だと……。

そうすると、ふと線が繋がりました。アメリカを始め海外巡錫をした釈宗演老師に参じていたなら、そういったものを手にすることになる機会があったに違いないと。

円覚僧堂の在錫名簿に自坊の3代前の住職の名前が残っているか調べていただかなくてはと思っているところです。ひょっとすると京都に来られた時にでも、自坊を訪ねてこられたこともあったかもしれません。

ここまで書いた後に、仕事の関係で釈宗演老師の語録『楞伽漫録』を紐解いて走り読みしておりましたら、大正四年と大正七年に、自坊の近くのお寺に巡錫されたときに作られた偈頌を合計4作見つけました。さて、この時でしょうか。

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釈宗演の逸話 その1

 

250_tobira_syaku.jpg来たる2018年10月8日から、花園大学歴史博物館にて「100年遠諱記念 明治の禅僧 釈宗演」展を開催する事を先般のブログで書かせていただきました。

いうまでもなく釈宗演老師は明治期を代表する禅僧ですが、逸話も残っています。ここでは弊所発行の『禅門逸話選』(絶版品切れ)よりいくつかご紹介いたします。

 


 

「菓子を褒美に小僧となる」

 宗演は若狭大飯郡高浜村に生まれた。由来、若狭は名僧知識が多く出るところで、臨済の碩徳である大拙、儀山、越渓などもここの出であった。ことに越渓は宗演の生家一瀬家に縁のある人であった。
 そんな縁から、十二歳の時、妙心寺の越渓和尚のもとで得度したのであった。得度するについては一つの逸話がある。
 あるとき、越渓和尚が宗演を含む子供たちを前にしていった。
「おれの小僧になる者は、ご褒美にこの菓子をやろう」
 子供たちは誰も「ウン」とはいわなかったが、ひとり宗演だけは喜んでその菓子をもらい、ついに越渓の弟子となったのである。

「寝ころんだ小僧に一礼した師匠」

 宗演十六歳の時、建仁寺山内両足院の峻崖和尚について学んでいた。旦夕の托鉢、作務、米踏み、掃除洗濯という小僧生活である。
 ある日、師匠の峻崖和尚が外出していた折、宗演は本堂の縁側に寝ころんでいたが、やがてそのまま眠ってしまった。そのうちに、師匠の峻崖和尚が帰って来た。和尚は、宗演が寝ころんでいるのをまたがずに、足のほうに回ると、おもむろに宗演に向かって一礼して行った。
 夢うつつのうちにこれを知った宗演は、深く師の態度に感じたのだった。のち宗演はこのことを回想し、つねにいった。
「いやしくも法門に身をゆだねる者は、万事にこのような謙譲慈悲の心がなければならん」

「禅は凡夫の修行じゃ」

 宗演は古い型の禅僧を超越していた。米国や欧州にも巡錫しただけあって、提唱にもナポレオン、ワシントンなどがポンポン出てくるほど現代的な禅僧であった。
 そんな和尚であるから鯛でも洋食でも平気で口にしたが、それでいて生臭いところが少しもなかった。そしていうことがまたふるっていた。
「ピチピチした新鮮な鯛を食って、美人の舞を見、三味線を聴いた上に、名香か何か鼻のご馳走にでもなるともっとよい。畢竟、禅は凡夫の修行である」

「並の坊主とは違うわい」

 京都の大津獲堂居士の家に、宗演が宿泊した折、たまたま禅僧嫌いで皮肉屋の某博士が来合わせた。なかなかの好取り組みゆえ、一座の者はどんな場面が出現するかと、固唾の飲んでいた。すると宗演は、
「わしが宗演です」
と初対面の挨拶をして、じっと博士の顔を見た。例の射るような眼光は炯々として実にすごいものであった。結局、老博士が日ごろ得意の皮肉も諧謔も出なかった。宗演が帰ったあと、博士いわく、
「並の坊主とは違うわい」

 

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一度きりの人生

 

blog_MG_0974mono.jpg私も高校生の頃から一眼レフを持って写真に興味を持ち、それから40年になるでしょうか、何度もマイブームが来たり去ったりしつつも、ここ数年、また撮影意欲があり写真を撮ることに興味を引かれています。
いいのが撮れるとInstagramにアップしたりするのですが、Instagramのハッシュタグに「#写真好きな人と繋がりたい」というのがあったりして、そのタグを辿ると、皆さんが自慢の写真を沢山アップされていて、ここに交じるのはなかなか勇気が要るなと思うほどです。

ところで、西本喜美子さんという方をご存知ですか?

最近、NHKの番組でも採り上げられていた、そう、自虐的ともいえるユニークな自撮り写真で有名なお婆ちゃんです。ご覧になった方もおありでしょう。

Googleの画像検索で探してみると、こんなのが表示されます。これ、人に撮って貰っているわけではなく、自分でカメラをセットして自らがモデルになって構図を考えて撮られているのです。そして、西本さんは90歳にもかかわらず、Twitter、Facebook、Instagramを駆使し、ご自身のブログもあります。ブログの名前は「西本喜美子の創作生活」。

私の創作活動の記録です(1928.5月生、90歳)。72才で初めてカメラをさわり74才で初めてMacをさわり、試行錯誤しながらも素敵な写真仲間達と共に、人生を100倍楽しんでいます。

と書いてあります。驚くと共に素晴らしいですよね。ブログ自体はしばらく更新されていない模様で、今は主に、Instagramにアップされているようですね。

息子さんは名の通ったアーティストなのですが、彼が故郷の熊本ではじめた写真塾に母親である喜美子さんが通い出したのがきっかけだとか。それも72歳でですよ。パソコンまでやり出して、今や、ものすごいフォロワーがついているわけです。

田舎のお寺で生活していると多くのお年寄りと関わることが少なくありません。中には奥さんやご主人に先立たれて凹んでしまう人たちの多いこと。でも、中には歳を取ってもキラキラとしている方もおられます。

ある程度歳を取ってからでもはじめられることもありますね。一度きりの人生、他人にわからないことでもいいですから、なにか見つけて楽しんで生きようではありませんか。

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サンガセミナー2018 3-1「禅の建築講座 -黄檗山萬福寺の伽藍-」終了

 

blog_2018-09-10-09.15.jpgもう先週の月曜日(2018/9/10)のことで申し訳ありませんが、本年度のサンガセミナー 3-1「禅の建築講座-黄檗山萬福寺の伽藍-」を無事終了しました。

今回の講座は、黄檗山萬福寺を会場に、講師の佐々木日嘉里先生による午前中の座学、その後、萬福寺の普茶料理をご賞味頂いたあと、午後は萬福寺山内の建造物を、佐々木先生の解説を交えながら見学してまわるというものです。

先般の強烈な台風21号がさったばかりなのに、また大雨が続き、山陰方面は鉄道網が運休している日。残念ながらその影響で参加を見送られた方もおられましたが、雨の中、約30名もの方が受講されました。

冒頭に、会場である黄檗宗萬福寺の宗務総長・盛井幸道師からお忙しいところをわざわざご挨拶をいただきました。

blog2018-09-10-10.08.jpgつづいて、さっそく佐々木日嘉里先生の講座。写真の沢山入ったレジュメをお配りし、それに沿って、まず日本の寺院建築の歴史概略を解説いただき、途中からこの萬福寺の中国様式がおおく取り入れられた伽藍の説明へと進んでいきました。

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約2時間の座学を聞いたあとは、いよいよ、受講者の皆さんがお楽しみにされていた普茶料理。

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仏旗にある五色が使われているとお聞きしたとおり、カラフルな精進料理がつぎつぎと出てきます。美味しく頂戴しました。

その後は、午後の実地見学です。現在、境内の伽藍堂と鐘楼が解体修理の最中ということで、佐々木先生がその様子を見られたらいいのにというご希望がかない、特別に工事現場に立ち入らせて頂き、解体されて露わになっている建物の柱組を観ることができたのです。
京都府の文化財保護課がこの工事を行なっておられるということで、担当者の方より詳しい説明をいただき、予想外の勉強までさせていただくことになりました。内部の撮影はしてもいいが公開禁止ということですので、残念ながらここではご覧頂けませんが、午前中に先生からお聞きした柱の部材などを目の前で観ることができ、とてもラッキーでした。

そののち、境内の伽藍を一つ一つ見ながら、午前中にお聞きした内容を復讐するように見て回ることができたのでした。

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足元の悪いなかではありましたが、丁寧で詳しい説明と実地見学、そして精進料理に皆さんご満足をいただけたように感じました。

精進料理付きの講座、できれば今後も取り入れていきたいと思いました。

さて、次回のサンガセミナーは、2018年10月13日(土)、京都東山は高台寺での「地獄絵図(熊野観心十界図)お絵解き講座」(西山克先生[関西学院大学教授])です。まだ少し余裕がありますので、今からでもお申し込み可能です。お待ちしております。

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「100 年遠諱記念 明治の禅僧 釈宗演」展

 

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今年秋には明治時代に活躍され著名な禅僧の一人である釈宗演老師の100年遠諱が、鎌倉の大本山円覚寺で勤修されます。それに先立ち、大本山円覚寺・花園大学歴史博物館・禅文化研究所の共催で、花園大学歴史博物館におきまして、2018年秋企画展として「100 年遠諱記念 明治の禅僧 釈宗演」を開催いたします。

禅文化研究所としましても、ほかに釈宗演老師の出身地である若狭の地でも行なわれる遠諱法要にあわせて、相国寺派第四教区で自費出版される『近世若州僧宝伝』の編集をさせていただき、釈宗演老師以外にも若狭から出られた近世の傑僧の伝記などをまとめさせていただきました。

また、同じく大本山円覚寺において来年4月に勤修される誠拙周樗禅師の遠諱事業として、禅師の遺墨集の制作を承っており、現在、そちらも編集中であるということもあり、このところ、円覚寺関係の仕事をたくさんさせていただいています。

さて、話を戻しますが、「100 年遠諱記念 明治の禅僧 釈宗演」の会期中に、二度の講演会も予定しております。詳しくはこちらをご覧下さい。どちらも入場無料で、お申込も不要です。
展覧会は前期後記で展示替えもあり、それぞれの期間中に一度ずつの講演会ということになるので、それにあわせてご来場になるのもオススメです。

どうぞ、花園大学歴史博物館までお運び下さい。

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その10(ベン・メリア)

 

blog_MG_1214.jpgついにカンボジアシリーズ最終回です。長らくお付き合いいただき、ありがとうございました。
少々、遺跡巡りばかりで飽きた感もしないではないのですが、最後に訪ねたのはベン・メリア遺跡です。

アンコール・ワットから50kmくらい東にいったあたりにあるこの遺跡は、大きな寺院なのですが、傷み方がひどく、また、ほとんど修復が施されていない遺跡として知られています。アンコールワット遺跡群がこうやって世界遺産になるまでには、あちこちの遺跡は各国が協力して修復を行なってきたのです。いってみれば、初めてフランスの学者がジャングルの中に睡るアンコール遺跡を発見した時には、どこもほぼこんな状態だったかもしれません。

blog_MG_1167.jpg痩せ細った牛たちが休憩中の森の中を少しあるいていくと……

blog_MG_1175.jpg密林の中にこんな瓦礫の山が出現するのでした。アンコール・ワットより先に建立されたとみられるそうで、「東のアンコール・ワット」という異名もあるようです。ちなみに、アンコール・ワットプリヤ・カーン、そしてこのベン・メリアの3つの寺院は一直線上に建てられているそうです。
ヒンズー教寺院として建立されたのですが、仏教のレリーフもいくつか観られました。

blog_MG_1195.jpg修復はされていないものの、内部の中央祠堂の方へは、遊歩道のような通路が築かれていて、そこを通って内部へ入っていくことができるようになっています。遺跡は崩れているだけでなく、苔むしていて、とても湿度が高く蒸し暑いのでした。

blog_MG_1215.jpgそしてご存知の方もあろうかと思いますが、じつはここ、スタジオジブリの「天空の城ラピュタ」のモデルになったのではないかと言われている遺跡でして、そういわれてみると、なにやらよく似た雰囲気の景色が見えるのです。

blog_MG_1198.jpgこんなところとか、あるいは、こんな雰囲気とか……

blog_MG_1237.jpg手の長いロボット兵が音をきしませながら出てくるような感じがしますよね。

朽ち果てた遺跡の傍で咲く蓮の花は、死の世界の中に浄土をみた気がしました。

blog_MG_1254.jpgこの後、車でシェムリアップまでもどり、荷物を整理してその夜の飛行機を待ちがてらカメラを持って散歩していたら、川沿いのベンチでカンボジアの美女に出会いました。許可を取って撮影させて貰ったのがこちら。

blog__MG_1268.jpg撮らせてほしいというと、ちょっと恥ずかしがった顔をしましたが、ちゃんとカメラ目線で対応してくれました。こうして初のカンボジアツアーは終わったのでした。

多くの遺跡の中で、私の記憶にとくに残ったのはバイヨンでした。今度はもっとゆっくり時間があればバイヨンのレリーフをゆっくりみたいという気持ちがあります。
それから特筆すべきは、カンボジアのクメール料理。毎日、とても美味しくいただきました。となりのタイ料理ほど辛くなく、反対隣のベトナム料理ほど香草がきつくないので、日本人の口にとてもあうのではないかと思います。
もちろんニュースで流れてくるように一党独裁政治のようになってきていて、ガイドのコーさんは時々批判的な話もしていましたが、人々はニコニコしていて親切でしたし、治安もよく物価も安いので、カンボジアはとても好印象なのでした。

おしまい

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その9(バンテアイ・スレイ)

 

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カンボジアでのある夜、カンボジア伝統芸能であるアプサラスダンスショーを観に行きました。すごくゆったりとしたダンスが特徴で、指先の曲げ方など、練習したらできるものなのかわかりません。食事を頂きながらのショーでしたが、少し大きなホールで各国からの観客が入り交じっておりました。

さて、カンボジアも最後の日となりました。この日はガイドは依頼せず、車だけ半日チャーターしまして、いわゆるアンコール遺跡群から少し外れた2ヶ所をめぐることにしました。

まずは、バンテアイ・スレイです。英語は通じないのかと思えるほど反応のない(午後になって突如英語を話し出したのでした)、これまた猛烈に飛ばすドライバーの運転で、約1時間半。

降り立って遺跡に入っていくところには、こんな立派な水牛が草を食んでいました。カンボジアで見かける牛はやせ細っているのが多いので、ちょっと意外でした。

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さて、バンテアイ・スレイとは「女の砦」を意味するヒンズー教の寺院で、ラテライトと赤い砂岩で建造されています。

blog_MG_1128.jpgリンガ(シヴァ神を象徴する男性器を象った像)のならんだ参道を入っていくと、この塔門(下の写真)があらわれます。

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こうしてみただけでもおわかりかと思いますが、他の遺跡に比べてここの特徴はといえば、レリーフが深く鋭く彫られていて、いまでもはっきり観ることができる点にあるでしょう。

下のレリーフは、ビシュヌ神が象の聖水を浴びている様子です。緻密な彫刻が見事に遺っています。

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こんなお供えをおく台?もありました。蓮の花をかたどっているのでしょうか。

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blog_MG_1163.jpg手前は経蔵、奧が中央祠堂です。そういや、昨日までガイドしてくれていたコーさんは、経蔵のことを図書館と訳して話すので、頭の中で切り替えないと、イメージがしにくいのでした。

そして、観光客の多くが探して見つけようとしていたのが、こちらのデヴァター(女神)像、「東洋のモナリザ」と賞されるものです。

blog_MG_1160.jpgこれから訪ねられる方、大きな遺跡ではないので、どこにあるか探してみて下さいね。
あともう一ヶ所、最後に「ベン・メリア遺跡」を訪ねて、私のカンボジアの旅は終了です。

つづく

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その8(プレ・ループ)

 

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続いて訪ねたのは、かつて境内で行われたと伝わる火葬を名の由来とするプレ・ループ遺跡はヒンズー教の寺院。10世紀中頃の建立だそうで、上の写真の下左に長方形の遺跡がみえますが、これは石槽とよばれ、ここで死者を荼毘にふしたということです。

ガイドのコーさんによると、荼毘に付した後、下の写真の場所で、椰子の実のジュースで遺骨を洗ってから埋葬するのだそうです。

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聞くと、今でもそういったことは行なわれているとのことでした。おそらくカンボジアの田舎ではそういった風習が残っているのでしょうね。

その後、正面の階段をのぼり、中央祠堂の裾まで登り切ると、景色のいいこと。アンコールの平原が一望できるのです。ここから観る夕陽も、絶景ポイントとして有名です。

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最後にギラギラ照りつける太陽で、「ダイヤモンド中央祠堂」。

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あと少しつづく。

 

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その7(プリヤ・カーンとニャック・ポアン)

 

アンコールワット拝観のあと、ふたたび周辺の遺跡巡りに。

まずは、プリヤ・カーン遺跡。聖なる剣を意味するこの遺跡も仏教とヒンズー教の習合で、森の中にひっそりとある遺跡でした。

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車を降りて歩き始めると、門の横に他の遺跡に比べるとあまり見ないくらい大きなガルーダの石造があります。ガルーダは神の鳥で、カンボジアではビシュヌ神が乗って空を飛んだとされます。インドネシアでは航空会社の名前にもなっていますね。

門をすぎると、また木立になり、鳥が鳴く小道を歩いて行くと、木琴の音楽が聞こえてきました。戦災障害者の男性が来訪者を迎えて演奏してくれているのです。他の遺跡には何人もの演奏者がいる楽団もいましたが、みな、悲しい戦争の負傷者たちばかりでした。

blog_MG_0932.jpgしかし、その木琴の音楽が、なんとも涼しげだったことが印象に残っています。ここには掲載しませんでしたが、スマホで撮った動画があり、時々観ては涼しげな気分を想い出すことにしています。

 

blog_MG_0950.jpg遺跡はラテライトと砂岩で築かれていていました。中央に向かうにつれ、くぐり門が小さくなっているので、実際より奥行きが深く見えるようにしてあるのだそうです。

そして、本殿の中央には、ストゥーパが。

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回り込んでみると、蓮の花が一輪、お供えしてありました。

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プリア・カーンをあとにして続いて向かったのは、ニャック・ポアン遺跡。

blog_MG_0974.jpg水面を渡って吹いてくる風がなんとも心地いいのです。遺跡巡りを続けている中で、どうしても鬱蒼としたジャングルや、石の遺跡をみてばかりだったので、水辺にたたずむとこんなに気持ちいいものかと改めて感じます。

他の遺跡と大きく異なるのは、周囲が広い池に囲まれていること。他の遺跡にもお堀程度のものがありましたが、ここは小さな湖の中にある島のような感じです。

まっすぐと池の中をすすむ参道も印象的です。すると中央部の島(人口島だそうです)のようなところには、また池があって、中央の祠堂を囲っています。したがって、遺跡自体はこの周囲から眺めることしかできません。

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ガイドのコーさんによると、ここは医療目的のために作られたのだとか。ジャヤーヴァルマン7世がつくったいわゆる病院施設なのだそうです。古代の人々はこの池に入って沐浴し、治病したのでしょうね。

中央祠堂のある池の東西南北にはそれぞれまた小さな池があり、それぞれは門で繫がれているのですが、その門のそれぞれの中には、その方角を司る四大獣が祀られているのです。下の写真は象の頭が見えますね。

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アンコールの遺跡はどこも同じかと思いきや、こういう風にいろいろなところがあって、飽きません。

もとの参道を戻る途中、睡蓮がきれいに咲いているのに気がつきました。

blog_MG_1007.jpgつづく

 

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その6(アンコール・ワット)

 

blog_MG_0628.jpgそしていよいよ、アンコールワット遺跡の見学です。じつは朝日を観にいった日の前日午後に行ったのですが、話の順序的に前後しております。

アンコールワットは、最初、ヒンズー教の寺院として建築された、クメール建築の傑作といわれるものです。カンボジアの国旗にも描かれているし、オールドマーケットなどのお土産品なんかにも、よくその意匠は取り入れられています。
ソター王の時に、中央祠堂に安置されていたビシュヌ神が仏像に代えられ仏教寺院となったようです。しかし、1970年代のカンボジアの内戦のとき、クメール・ルージュによって多くの仏像が首を撥ねられて壊されたとのこと。

blog_MG_0565.jpg外部から第1回廊、第2回廊、そして雨になると上げてもらえなくなる第3回廊があり、とくに第1回廊には壁面にびっしりと彫刻が施されています。

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第1回廊の西面北には、『ラーマーヤナ』の説話が彫刻されていて、ラーマ王子と猿がランカー島で魔王ラーヴァナと戦う場面が中央にあります。

blog_MG_0585.jpg上層部にあたる第3回廊には、たくさんの女神の彫刻があり、この日もむし暑い日でしたが、高いだけあって涼しい風が通り過ぎていき、女神達に囲まれながら、しばらく汗をひかせるために涼んでいました。

blog_MG_0637.jpgそしてここは第1回廊と第2回廊が繋がる十字回廊と呼ばれる回廊の交差点です。
どこかのガイドさんが、東洋人と西洋人を4人あつめて合掌をさせ、スマホで下から見上げるように写真を撮っていました。こういう写真もきっとインスタ映えするんでしょうね。異教徒だろうに、わかってやっているんでしょうか。

blog_MG_0642.jpg中央祠堂では熱心な信者さんがお供えをそなえてお勤めをされていましたよ。仏教らしい風景ですね。

blog_MG_0587.jpgそして、帰り道に出会った仏教僧。なにやらスマートフォンを見ながら話しています。こちらもどこの国でも同じですね。

blog_MG_0657.jpgさて、アンコールワットも堪能しました。あとはまた周辺の遺跡を巡ることにします。

つづく

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