新型コロナウイルスにおける社会現象に思う

 

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新型コロナウイルスは、世間、どころか世界を騒がせていますね。世界中が大慌てです。
日本でも、時差通勤だ、テレワークだ、学校は休みだ、行事は中止だ、クラスターの連鎖を防げだとか……。
私も電車通勤しておりますが、あきらかに乗客が減っています。なにもかも中止の一途で寂しく閉塞感があります。

また新聞では、「ぜんそく患者が電車に乗るのが恐い」とまで感じておられる方の記事も見られました。私も「咳ぜんそく」ですし花粉症なので、その影響で咳をしたりしてしまいますが、ホントに嫌な眼で見られたりしてストレスを感じてしまっています。

しかし……
マスクがないからと、それに乗じて転売して一儲けなどしている人もいるようですが、そんな貪るようなことをしてはいけません。足りない人に分けてあげましょうよ。
ライブに行っていたからうつされたとか、たとえ感染しても、他人を恨んではいけません。クラスターにいたからと、それを持ち込んだとされる人に瞋りを感じてはいけません。自分がその人だったらどう感じますか?
トイレットペーパーがなくなるというデマが流れて、薬局やコンビニに走ったり、売ってないじゃないかと店を愚痴るような愚かなことをしてはいけません。慌てない慌てない。

感染してしまった人が悪いわけではありません。売り切れてしまっている店が悪いのでもありません。ウイルスそのものが悪いのでもありません。貪り、瞋り、愚痴る自分の心が煩悩に染まっているのです。

お釈迦様は貪・瞋・癡という人のおちいる三毒を説かれました。三毒に陥るから苦しいのです。お釈迦様はこの三毒から解放されるように教えを説かれました。

お釈迦様が涅槃に入られることとなったのは、チュンダという信者が振舞ったご馳走(トリュフ)に毒が含まれていたからという説があります。お釈迦様が亡くなる原因を作ってしまったとチュンダは嘆き、お釈迦様にお詫びしてもしきれないほどだったでしょうが、当のお釈迦様はそのチュンダを恨むどころか慰め、供養されたご馳走に感謝されるだけでした。

我が身を以て三毒に陥るようなことがないように示されたのだと思います。

我が国民を守るために?、中国や韓国からの入国を禁止したりして、国を挙げて三毒に陥っている現況です。なんとも浅はかとしか言いようがありません。
今こそ、仏智を観じて、皆さん一人一人が落ち着いて我が身を調えませんか。分かち合い、助け合い、思いやりをもって、ともに生きていくのが大乗仏教の智慧ではありませんか。

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アメリカから届いたプレゼント

 

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禅文化研究所にはときどき、ホームページを通じて、諸々のお問い合わせを頂くことがあります。墨蹟の解読であったり、禅僧の名前についてであったり、書籍のことであったり、いろいろです。そんなお問い合わせにできるだけ回答しているのですが……。

海外からも届くことがあり、先般は、アメリカから、"The Sanscrit-Chinese Dictionary of Buddhist Technical Terms based on the Mahavyutpatti by (W)Ogiwara,Unrai" について、コピーかPDFを提供して貰えないかというメールが届きました。

これは梵和大辞典(鈴木学術財団、 荻原雲来)のことらしく、あいにく弊所には、その辞書の元となる16冊本はあるものの、1冊にまとめられた講談社版がないのです。

しかしWEB検索してみると日本ではまだ売っているようだったので、その入手先を教えたり、図書館で写真を撮って内部がどのようなものかを送って差し上げたりしたところ、本日、手書きの英文手紙とともに、この素晴らしい円相が届いたのでした。

手紙には、感謝の言葉と共に、龍澤寺の中川宋渕老師にアメリカで指導を受けた旨のことが書かれていました。私が龍澤寺に入門したのは、この中川宋渕老師が遷化される直前であったので、深いご縁を感じ、またメールで御礼を伝えたのでした。

こちらでは、ちょっとした手間でしたが、彼にはずいぶん助かったのでしょう。よく見れば、このアメリカの男性のメールアドレスにはzazenの文字も含まれていました。坐禅を通して世界と繋がっている、そんな気持ちになったのでした。

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研究所の花 2020/3

 

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ブログ禅が一週間以上も間があいてしまいました。ちょっと忙しいのと、なかなかお伝えできる話題がなくて。
今日はもう3月3日。早いものでもう今年も1/6が過ぎてしまいました。暖冬の今年とはいえ三寒四温のこの頃ですが、それよりもなによりも、世間はコロナウイルスの話題で大騒ぎです。

マスクがないのは仕方ないとしても、風評でトイレットペーパーなども店頭からなくなっているとかで、ちょっと皆さん、脚下照顧。落ち着きましょう。
不要不急の外出は控えるのも大事でしょうが、すべてネガティブに考えるのもどうかと思います。できることはしないと息が詰まってしまいますよ。とはいえ、恒例で毎年3月上旬に行なっている自坊の大般若祈祷会も、4月4日に延期をすることにしました。とりあえずは3月始めの2週間は自粛するべきかなと思った次第です。

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さて、冬は自坊から持ってこられる花が少ないうえに、長持ちするので、久しぶりのお花係で、研究所に生けさせて頂きました。持ってきたのは、スイセン、ヒメリュウキンカ、藪ツバキ、クリスマスローズ、そしてネコヤナギ。

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コロナウイルスのワクチンができたり、病気の原因が解明できたりして、はやく収束し、落ち着いた生活に戻りたいですね。
学校に通う子供達のおられる家庭では、いろいろと大変でしょうが、助け合って切り抜けていきましょう。

そういや、今、映画館で「嘘八百 京町ロワイヤル」という映画をやってます。まだ私は観ていないのですが、その前作である「嘘八百」という映画をビデオで観ました。そしたら冒頭のシーンで、散らばっている車の中に『欠伸稿訳注』の表紙が。そして映画の大事なシーンにも出てきて驚きました。禅文化研究所の前主幹である芳澤勝弘氏の訳注による本なのですから。

思わず芳澤さんにメッセンジャーで尋ねたところ、堺市博物館の学芸員さんとの繋がりでこんなことになったそうです。急に親近感が湧いてしまい、「嘘八百 京町ロワイヤル」も観に行こうかなと思っているところです。あ、でもこれもコロナウイルスが落ち着かないうちには難しいでしょうかね……。

by admin  at 09:09  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

城南宮のしだれ梅

 

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新しい天皇陛下のお誕生日で連休となった先日、京都南区にある城南宮へしだれ梅を観に行って参りました。

自家用車で出かけたのが失敗。周辺は大混雑で、もちろん城南宮の無料駐車場は常に満車の状態。しかたなく1km近く離れたコインパーキングをなんとかみつけ、そこから歩いて向かったのですが、鳥居をくぐったあたりからまた人の列。

しだれ梅の庭園に入りたい方はこちらにお並び下さいということで、30分以上の列に並んでようやく入園。少し小雨も降ったりしてきて、心も折れそうになったのですが、素晴らしいしだれ梅群の満開を観ることができました。

そしてよくみると、小さな、それでいてぷっくりとしたメジロが小忙しそうに花の蜜を啄んで飛び回っているのを発見。なかなかじっとしてくれないので、写真を撮るのも大変でしたが、それでも何十枚もシャッターを切ったなかで、何枚かいいのが撮れました。

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また、しだれ梅の他にも、椿もたくさんあり、こちらも目を楽しませてくれました。

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ともかく多くの人でした。並んでいる列の人の話では、テレビで放映されていたらしいので、それを観て来られた方も多いかも知れません。
というわけで、おそらく、平日の青空が見える日がお勧めです。

by admin  at 19:17  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

第15回臨黄教化研究会

 

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先週の木曜金曜(2020/2/13~14)と、毎年恒例の臨黄教化研究会が開催されました。

この教化研究会は、臨済宗黄檗宗連合各派合議所(事務局・禅文化研究所)が毎年開催しているもので、全国から、臨済宗黄檗宗の僧侶が参集して研修を行なっているもので、今年も約70名の僧侶が参加しました。

今年のテーマは「寺院の現状と未来」というもので、初日には基調講演として以下のお二方の講師の講演を拝聴しました。

1.「日本仏教界に未来はあるのか ~寺院を取り巻く現状と課題」
  鵜飼秀徳氏(一般社団法人 良いお寺研究会代表理事、正覚寺副住職)

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2040年というそう遠くない未来に消滅してしまう宗教法人がどれくらいあるか。想定される数字を列記され愕然とする中、その現実に立ち向かうために、私たち僧侶はどうしていけばいいか。自らも僧侶としてのお立場もあり、そのうえで、変えられないこと、変えるべきところ、そして変えてはいけないところを整理して、考え行動していく必要があるというお話でした。
「良いお寺研究会」として実際に実行された例を挙げられ、気づかされることが多々あったかと思います。

2.「葬式仏教から仏教の未来を考える」
  薄井秀夫氏(寺院デザイン代表取締役) 

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薄井さんのお話は、葬式仏教として揶揄されてきた現代仏教は、いまやそれさえ危うくなり、直葬、家族葬が増えているように感じるが、実際には旧来の葬儀に還ってきていると考えても良いのではないかというものでした。それよりは、お葬式をもっと丁寧にすべきで、葬儀の中で、たとえばこのあとは、なにのためにどういうお経を読むのかといったことを説明したりすることにより、葬儀という儀式を退屈でないものにしていく工夫などが必要だとの提言がありました。

その後、班に分かれて分科会でテーマに沿ったサブテーマで討論し、翌日のの全体会で班ごとに発表という流れでした。

参加者にはよい刺激になり、また今後の寺院運営について、よく考える機会が与えられたのではないかと思います。

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