雪の永源寺

 

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先般来の永源寺派管長・道前慈明老師のビデオ撮影の関係で、先日の朝、雪の永源寺を訪ねてきました。

旧八日市のあたりには雪がないのに、永源寺の門前あたりは、上記のような雪景色。やはり少し山の奥へ入ってきているために、平地とはだいぶ様子が違います。

境内へ向かうと、朝日に照らされてとても美しいのでした。管長にお出会いする前にしばらく撮影を楽しみました。

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秋には紅葉を目当てに多くの方が訪ねられる永源寺ですが、この時期にはさすがに参拝客はおられず、貸切状態。

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b_MG_4218.jpg気温は低く、気分もきりっと引き締まり、このあと、僧堂へ向かい老師とお話をしたのでした。

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現代版:牛に曳かれて善光寺

 

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まもなく旧正月。中国ではこれからお正月休みといったところで、京都にはまた多くの中国人観光客が訪れることに違いないでしょう。

それはさておき、自坊の檀家さんの中で一軒だけ、毎年旧暦のお正月に祈祷のためにお宅に出向いて、理趣分(「大般若波羅蜜多経」第五七八巻)を誦んでいるお宅があります。以前にも本ブログで書いたことがあるかと思いますが、知る限りでは先々代当主の時からずっと続いています。もっと以前から続いていた可能性もあります。

ここの現当主は私の幼なじみなのですが、娘さんが3人おられ、その御長女Hさんが御養子を迎えられて新しい世帯を構えられています。

今年はちょうど旧正月が当る日に他のお宅のご法事を受けてしまっていたので、一週間前の先日、理趣分を誦んでまいりました。今年はその新世帯を設けたHさんが言われるには、「私は今年は前厄なので懇ろにお願いします」と。小一時間の読経で、ご本人もすっきりしたということでした。

その後、お話をしていると、こんな話になりました。

Hさん)「和尚さんは善光寺って行ったことありますか?」
私)「はい、もちろん。3~4回くらいかな、お参りしたことがあります」
Hさん)「そうなんや~。私は行ったことがないので、来年は家族みんなでいかないと、と言ってるんです」
私)「ほぉ、急にまたどうして?」

ここからが面白い、いかにも現代っ子!

Hさん)「こないだね、寝る前にスマホでYoutubeを見ていたんですよ。何を見ていたかというと、“死刑で罰せられ処刑された人はどうなるのか”というのがあって……。そしたらその下にあった別の動画で、生前に善光寺にお参りしておかないとお浄土に行けないらしくて、死んでから、まず善光寺にお参りしなければダメなんだとかいうのがあったのですよ」と。

少しディテールが曖昧で間違っている部分もありましたが、ともかくは、「自分も含め大事な家族が、死んだ後にちゃんとお浄土に行くためには生前に善光寺にお参りしておかなければならない」ということを、なんと、Youtubeの動画を観て知ったということ。私はそこにひどく興味を抱かざるを得ませんでした。

「牛に曳かれて善光寺参り」という話がありますね。無信心な老婆が、ある日、布を洗濯して干していたところ、通りかかった牛が角にひっかけて走っいってしまったので、それを追いかけたら、ついに善光寺に至り、そののち篤く善光寺を信仰したという話なのですが、無信心ではないにしろ、今まで善光寺なんて有名なお寺を知りもしなかった当家の娘さんが、Youtubeをみて善光寺を知り、是非ともみんなでお参りしたいと思ったわけで、これはまさしく現代版「牛に曳かれて善光寺参り」ではないかと思った次第です。

もちろん、「善光寺に行く前に、うちのお寺にもお参りしてね」といっておきました。お寺での大般若祈祷会にもお参りしてくれるそうです。

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黒板の入れ替え

 

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自坊のことで恐縮です。一般の方は、いまや学校や大学にでも通っていない限り、あまり黒板というものにお目にかからないかとおもいますが、お寺では意外に必需品です。

どういう時に使うかというと、おもに布教師がお説教に見えたときに使われるものなのですが、自坊にも30年以上前に、当時の檀家総代さんから御寄贈いただいた黒板がありました。卑山の開創300年大法要の頃から、毎年毎年、定期巡教などで布教師の方々が、仏教の言葉や禅の言葉を書き込んでこられた黒板です。

それが上の写真なのですが、経年劣化で少し盤面が傷んできました。また、黒板というのはそういうものなのですが、使うとチョークの粉が手に着いたり、布教師さんの大切な法衣も汚しかねません。そしてまた、ともかく重いのです。そろそろ替え時かなぁと思っておりました。

そうしたところ、檀家さんで、長年お勤めになってきた保育士をこの春に退職されるという方がおられ、その記念になにか寄贈したいというご希望をいただきまして、ではこの黒板に代わるホワイトボードをということでお願いしましたところ、ご快諾。ありがたいことです。

そこで、じつは私の高校時代の友人で黒板屋さん(大阪)がおりまして、連絡したところ、だいぶ勉強して(関西では値引きことのです)して提供してくれることになりまして、先日、大阪から納品に来てくれました。

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手慣れた様子で組み立ててくれました。以前の黒板より、だいぶ軽いのも魅力です。彼が言うには、今でも数学の先生なんかには黒板がいいと言われる方が多いようです。そんな話を聞くと、高校時代の数学の先生の顔や、問題が解けず苦痛だった微分積分の時間を想い出してしまいます。

これでも、今時、ホワイトボード? と言われる方もおられるかも知れませんね。そのうちきっと、デジタルに取って代わられる日も来るかも知れませんが、当面はこのボードに活躍して貰うことになるでしょう。

20190124_065358.jpgというわけで、この春の定期巡教でこられる布教師さんが使い始めということになりそうです。

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季刊『禅文化』251号 発刊しました

 

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本年最初の季刊「禅文化」を発行いたしました。

お坊様がたにとっては年始の大般若祈祷会が記憶に新しいところかと思いますが、今季の「禅文化」では、禅宗と祈祷の関係について特集させていただきました。

己事究明を主旨とするのが禅宗。有為の功徳を願うことを良しとしないはずの宗派が、なぜ化他行である祈祷を行なっているのでしょうか。禅宗における祈祷の歴史を振り返り、経典を読み解きながらその理由と意義を考える一冊となっております。

毎年半僧坊大祭が厳修される平林寺の松竹寛山老師、禅宗の経典や行事を研究されてきた野口善敬先生(花園大学国際禅学研究所所長)をはじめ、5名の方にご執筆いただき、とてもわかりやすく、かつ読みやすい特集に仕上がりました。

表紙は、大般若祈祷会で掲げられる「十六善神図」(南禅寺蔵・重文)。禅宗美術に造詣深い福島恒徳先生(花園大学教授)による「十六善神図」の詳説は、檀家さま・在家信者の皆さまへのお話にもお役立ていただけるのではないでしょうか。ぜひお手に取っていただけらたらと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

詳しくはこちらをご高覧ください。ネットからご注文もいただけます。

※写真は大般若祈祷会で導師が看読する「大般若波羅蜜多経」578巻「理趣分」。

 

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臨黄合議所新年理事会

 

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本ブログをいつもご覧頂いている方はご存知のことかと思いますが、臨済宗黄檗宗連合各派合議所(通称、臨黄合議所)という機関があります。文字通り、臨済宗と黄檗宗のあわせて15派と禅文化研究所を含む合議機関です。臨黄ネットという臨済宗黄檗宗のオフィシャルサイトも運営しています。近年はここでも書いていた臨済禅師・白隠禅師の大遠諱事業も行なってきました。

昨日、この臨黄合議所の新年理事会が、京都市上京区のブライトンホテルにて開催されました。理事会には各本山の総長方がご参集いただき、事務局である弊所からも出向いて会議を行ないます。新年早々に行なわれる今回は、来年度の事業計画と予算案について協議されるのです。また新年の賀詞交換も兼ねています。

今回のその他の議案に上がったのは、臨済宗黄檗宗合同の専門道場補佐員会議の設置要望についてでした。

多くの専門道場を有する妙心寺派では、以前から宗制で定められた専門道場規定において、専門道場には補佐員2名を置くことを定めていて、近年は年に一回の会議をして、それぞれの専門道場からの情報交換を行ない、運営の円滑化に寄与するようにされてきました。また妙心寺以外の派でも一部の本山では各派合同での補佐員会議を招集されていたこともありました。

昨今、専門道場の抱える課題が、過去にはなかったような事例が多くなってきたことなどから、更なる連携が必要ということで、妙心寺派からの要望として、臨黄合議所が主体となった補佐員会議を設置したいというものです。

専門道場は聖域というか、臨済宗黄檗宗で大変重んじる修行の場ということがあり、今まで、その運営について外部から踏み込んで提言するようなことはしてきませんでしたが、これからは状況に応じてそういったことも検討していく必要があるのではないかというような意見もでました。また後継者不足という宗門の抱える問題にも直接的に関係しているといったこともあり、今後、この件についてさらなる協議が必要になるとの総意を得たところです。

予定時間をだいぶオーバーした熱い会議となったのでした。

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