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サンガセミナー2018 3-1「禅の建築講座 -黄檗山萬福寺の伽藍-」終了

 

blog_2018-09-10-09.15.jpgもう先週の月曜日(2018/9/10)のことで申し訳ありませんが、本年度のサンガセミナー 3-1「禅の建築講座-黄檗山萬福寺の伽藍-」を無事終了しました。

今回の講座は、黄檗山萬福寺を会場に、講師の佐々木日嘉里先生による午前中の座学、その後、萬福寺の普茶料理をご賞味頂いたあと、午後は萬福寺山内の建造物を、佐々木先生の解説を交えながら見学してまわるというものです。

先般の強烈な台風21号がさったばかりなのに、また大雨が続き、山陰方面は鉄道網が運休している日。残念ながらその影響で参加を見送られた方もおられましたが、雨の中、約30名もの方が受講されました。

冒頭に、会場である黄檗宗萬福寺の宗務総長・盛井幸道師からお忙しいところをわざわざご挨拶をいただきました。

blog2018-09-10-10.08.jpgつづいて、さっそく佐々木日嘉里先生の講座。写真の沢山入ったレジュメをお配りし、それに沿って、まず日本の寺院建築の歴史概略を解説いただき、途中からこの萬福寺の中国様式がおおく取り入れられた伽藍の説明へと進んでいきました。

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約2時間の座学を聞いたあとは、いよいよ、受講者の皆さんがお楽しみにされていた普茶料理。

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仏旗にある五色が使われているとお聞きしたとおり、カラフルな精進料理がつぎつぎと出てきます。美味しく頂戴しました。

その後は、午後の実地見学です。現在、境内の伽藍堂と鐘楼が解体修理の最中ということで、佐々木先生がその様子を見られたらいいのにというご希望がかない、特別に工事現場に立ち入らせて頂き、解体されて露わになっている建物の柱組を観ることができたのです。
京都府の文化財保護課がこの工事を行なっておられるということで、担当者の方より詳しい説明をいただき、予想外の勉強までさせていただくことになりました。内部の撮影はしてもいいが公開禁止ということですので、残念ながらここではご覧頂けませんが、午前中に先生からお聞きした柱の部材などを目の前で観ることができ、とてもラッキーでした。

そののち、境内の伽藍を一つ一つ見ながら、午前中にお聞きした内容を復讐するように見て回ることができたのでした。

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足元の悪いなかではありましたが、丁寧で詳しい説明と実地見学、そして精進料理に皆さんご満足をいただけたように感じました。

精進料理付きの講座、できれば今後も取り入れていきたいと思いました。

さて、次回のサンガセミナーは、2018年10月13日(土)、京都東山は高台寺での「地獄絵図(熊野観心十界図)お絵解き講座」(西山克先生[関西学院大学教授])です。まだ少し余裕がありますので、今からでもお申し込み可能です。お待ちしております。

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「100 年遠諱記念 明治の禅僧 釈宗演」展

 

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今年秋には明治時代に活躍され著名な禅僧の一人である釈宗演老師の100年遠諱が、鎌倉の大本山円覚寺で勤修されます。それに先立ち、大本山円覚寺・花園大学歴史博物館・禅文化研究所の共催で、花園大学歴史博物館におきまして、2018年秋企画展として「100 年遠諱記念 明治の禅僧 釈宗演」を開催いたします。

禅文化研究所としましても、ほかに釈宗演老師の出身地である若狭の地でも行なわれる遠諱法要にあわせて、相国寺派第四教区で自費出版される『近世若州僧宝伝』の編集をさせていただき、釈宗演老師以外にも若狭から出られた近世の傑僧の伝記などをまとめさせていただきました。

また、同じく大本山円覚寺において来年4月に勤修される誠拙周樗禅師の遠諱事業として、禅師の遺墨集の制作を承っており、現在、そちらも編集中であるということもあり、このところ、円覚寺関係の仕事をたくさんさせていただいています。

さて、話を戻しますが、「100 年遠諱記念 明治の禅僧 釈宗演」の会期中に、二度の講演会も予定しております。詳しくはこちらをご覧下さい。どちらも入場無料で、お申込も不要です。
展覧会は前期後記で展示替えもあり、それぞれの期間中に一度ずつの講演会ということになるので、それにあわせてご来場になるのもオススメです。

どうぞ、花園大学歴史博物館までお運び下さい。

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その10(ベン・メリア)

 

blog_MG_1214.jpgついにカンボジアシリーズ最終回です。長らくお付き合いいただき、ありがとうございました。
少々、遺跡巡りばかりで飽きた感もしないではないのですが、最後に訪ねたのはベン・メリア遺跡です。

アンコール・ワットから50kmくらい東にいったあたりにあるこの遺跡は、大きな寺院なのですが、傷み方がひどく、また、ほとんど修復が施されていない遺跡として知られています。アンコールワット遺跡群がこうやって世界遺産になるまでには、あちこちの遺跡は各国が協力して修復を行なってきたのです。いってみれば、初めてフランスの学者がジャングルの中に睡るアンコール遺跡を発見した時には、どこもほぼこんな状態だったかもしれません。

blog_MG_1167.jpg痩せ細った牛たちが休憩中の森の中を少しあるいていくと……

blog_MG_1175.jpg密林の中にこんな瓦礫の山が出現するのでした。アンコール・ワットより先に建立されたとみられるそうで、「東のアンコール・ワット」という異名もあるようです。ちなみに、アンコール・ワットプリヤ・カーン、そしてこのベン・メリアの3つの寺院は一直線上に建てられているそうです。
ヒンズー教寺院として建立されたのですが、仏教のレリーフもいくつか観られました。

blog_MG_1195.jpg修復はされていないものの、内部の中央祠堂の方へは、遊歩道のような通路が築かれていて、そこを通って内部へ入っていくことができるようになっています。遺跡は崩れているだけでなく、苔むしていて、とても湿度が高く蒸し暑いのでした。

blog_MG_1215.jpgそしてご存知の方もあろうかと思いますが、じつはここ、スタジオジブリの「天空の城ラピュタ」のモデルになったのではないかと言われている遺跡でして、そういわれてみると、なにやらよく似た雰囲気の景色が見えるのです。

blog_MG_1198.jpgこんなところとか、あるいは、こんな雰囲気とか……

blog_MG_1237.jpg手の長いロボット兵が音をきしませながら出てくるような感じがしますよね。

朽ち果てた遺跡の傍で咲く蓮の花は、死の世界の中に浄土をみた気がしました。

blog_MG_1254.jpgこの後、車でシェムリアップまでもどり、荷物を整理してその夜の飛行機を待ちがてらカメラを持って散歩していたら、川沿いのベンチでカンボジアの美女に出会いました。許可を取って撮影させて貰ったのがこちら。

blog__MG_1268.jpg撮らせてほしいというと、ちょっと恥ずかしがった顔をしましたが、ちゃんとカメラ目線で対応してくれました。こうして初のカンボジアツアーは終わったのでした。

多くの遺跡の中で、私の記憶にとくに残ったのはバイヨンでした。今度はもっとゆっくり時間があればバイヨンのレリーフをゆっくりみたいという気持ちがあります。
それから特筆すべきは、カンボジアのクメール料理。毎日、とても美味しくいただきました。となりのタイ料理ほど辛くなく、反対隣のベトナム料理ほど香草がきつくないので、日本人の口にとてもあうのではないかと思います。
もちろんニュースで流れてくるように一党独裁政治のようになってきていて、ガイドのコーさんは時々批判的な話もしていましたが、人々はニコニコしていて親切でしたし、治安もよく物価も安いので、カンボジアはとても好印象なのでした。

おしまい

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その9(バンテアイ・スレイ)

 

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カンボジアでのある夜、カンボジア伝統芸能であるアプサラスダンスショーを観に行きました。すごくゆったりとしたダンスが特徴で、指先の曲げ方など、練習したらできるものなのかわかりません。食事を頂きながらのショーでしたが、少し大きなホールで各国からの観客が入り交じっておりました。

さて、カンボジアも最後の日となりました。この日はガイドは依頼せず、車だけ半日チャーターしまして、いわゆるアンコール遺跡群から少し外れた2ヶ所をめぐることにしました。

まずは、バンテアイ・スレイです。英語は通じないのかと思えるほど反応のない(午後になって突如英語を話し出したのでした)、これまた猛烈に飛ばすドライバーの運転で、約1時間半。

降り立って遺跡に入っていくところには、こんな立派な水牛が草を食んでいました。カンボジアで見かける牛はやせ細っているのが多いので、ちょっと意外でした。

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さて、バンテアイ・スレイとは「女の砦」を意味するヒンズー教の寺院で、ラテライトと赤い砂岩で建造されています。

blog_MG_1128.jpgリンガ(シヴァ神を象徴する男性器を象った像)のならんだ参道を入っていくと、この塔門(下の写真)があらわれます。

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こうしてみただけでもおわかりかと思いますが、他の遺跡に比べてここの特徴はといえば、レリーフが深く鋭く彫られていて、いまでもはっきり観ることができる点にあるでしょう。

下のレリーフは、ビシュヌ神が象の聖水を浴びている様子です。緻密な彫刻が見事に遺っています。

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こんなお供えをおく台?もありました。蓮の花をかたどっているのでしょうか。

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blog_MG_1163.jpg手前は経蔵、奧が中央祠堂です。そういや、昨日までガイドしてくれていたコーさんは、経蔵のことを図書館と訳して話すので、頭の中で切り替えないと、イメージがしにくいのでした。

そして、観光客の多くが探して見つけようとしていたのが、こちらのデヴァター(女神)像、「東洋のモナリザ」と賞されるものです。

blog_MG_1160.jpgこれから訪ねられる方、大きな遺跡ではないので、どこにあるか探してみて下さいね。
あともう一ヶ所、最後に「ベン・メリア遺跡」を訪ねて、私のカンボジアの旅は終了です。

つづく

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その8(プレ・ループ)

 

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続いて訪ねたのは、かつて境内で行われたと伝わる火葬を名の由来とするプレ・ループ遺跡はヒンズー教の寺院。10世紀中頃の建立だそうで、上の写真の下左に長方形の遺跡がみえますが、これは石槽とよばれ、ここで死者を荼毘にふしたということです。

ガイドのコーさんによると、荼毘に付した後、下の写真の場所で、椰子の実のジュースで遺骨を洗ってから埋葬するのだそうです。

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聞くと、今でもそういったことは行なわれているとのことでした。おそらくカンボジアの田舎ではそういった風習が残っているのでしょうね。

その後、正面の階段をのぼり、中央祠堂の裾まで登り切ると、景色のいいこと。アンコールの平原が一望できるのです。ここから観る夕陽も、絶景ポイントとして有名です。

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最後にギラギラ照りつける太陽で、「ダイヤモンド中央祠堂」。

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あと少しつづく。

 

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その7(プリヤ・カーンとニャック・ポアン)

 

アンコールワット拝観のあと、ふたたび周辺の遺跡巡りに。

まずは、プリヤ・カーン遺跡。聖なる剣を意味するこの遺跡も仏教とヒンズー教の習合で、森の中にひっそりとある遺跡でした。

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車を降りて歩き始めると、門の横に他の遺跡に比べるとあまり見ないくらい大きなガルーダの石造があります。ガルーダは神の鳥で、カンボジアではビシュヌ神が乗って空を飛んだとされます。インドネシアでは航空会社の名前にもなっていますね。

門をすぎると、また木立になり、鳥が鳴く小道を歩いて行くと、木琴の音楽が聞こえてきました。戦災障害者の男性が来訪者を迎えて演奏してくれているのです。他の遺跡には何人もの演奏者がいる楽団もいましたが、みな、悲しい戦争の負傷者たちばかりでした。

blog_MG_0932.jpgしかし、その木琴の音楽が、なんとも涼しげだったことが印象に残っています。ここには掲載しませんでしたが、スマホで撮った動画があり、時々観ては涼しげな気分を想い出すことにしています。

 

blog_MG_0950.jpg遺跡はラテライトと砂岩で築かれていていました。中央に向かうにつれ、くぐり門が小さくなっているので、実際より奥行きが深く見えるようにしてあるのだそうです。

そして、本殿の中央には、ストゥーパが。

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回り込んでみると、蓮の花が一輪、お供えしてありました。

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プリア・カーンをあとにして続いて向かったのは、ニャック・ポアン遺跡。

blog_MG_0974.jpg水面を渡って吹いてくる風がなんとも心地いいのです。遺跡巡りを続けている中で、どうしても鬱蒼としたジャングルや、石の遺跡をみてばかりだったので、水辺にたたずむとこんなに気持ちいいものかと改めて感じます。

他の遺跡と大きく異なるのは、周囲が広い池に囲まれていること。他の遺跡にもお堀程度のものがありましたが、ここは小さな湖の中にある島のような感じです。

まっすぐと池の中をすすむ参道も印象的です。すると中央部の島(人口島だそうです)のようなところには、また池があって、中央の祠堂を囲っています。したがって、遺跡自体はこの周囲から眺めることしかできません。

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ガイドのコーさんによると、ここは医療目的のために作られたのだとか。ジャヤーヴァルマン7世がつくったいわゆる病院施設なのだそうです。古代の人々はこの池に入って沐浴し、治病したのでしょうね。

中央祠堂のある池の東西南北にはそれぞれまた小さな池があり、それぞれは門で繫がれているのですが、その門のそれぞれの中には、その方角を司る四大獣が祀られているのです。下の写真は象の頭が見えますね。

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アンコールの遺跡はどこも同じかと思いきや、こういう風にいろいろなところがあって、飽きません。

もとの参道を戻る途中、睡蓮がきれいに咲いているのに気がつきました。

blog_MG_1007.jpgつづく

 

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その6(アンコール・ワット)

 

blog_MG_0628.jpgそしていよいよ、アンコールワット遺跡の見学です。じつは朝日を観にいった日の前日午後に行ったのですが、話の順序的に前後しております。

アンコールワットは、最初、ヒンズー教の寺院として建築された、クメール建築の傑作といわれるものです。カンボジアの国旗にも描かれているし、オールドマーケットなどのお土産品なんかにも、よくその意匠は取り入れられています。
ソター王の時に、中央祠堂に安置されていたビシュヌ神が仏像に代えられ仏教寺院となったようです。しかし、1970年代のカンボジアの内戦のとき、クメール・ルージュによって多くの仏像が首を撥ねられて壊されたとのこと。

blog_MG_0565.jpg外部から第1回廊、第2回廊、そして雨になると上げてもらえなくなる第3回廊があり、とくに第1回廊には壁面にびっしりと彫刻が施されています。

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第1回廊の西面北には、『ラーマーヤナ』の説話が彫刻されていて、ラーマ王子と猿がランカー島で魔王ラーヴァナと戦う場面が中央にあります。

blog_MG_0585.jpg上層部にあたる第3回廊には、たくさんの女神の彫刻があり、この日もむし暑い日でしたが、高いだけあって涼しい風が通り過ぎていき、女神達に囲まれながら、しばらく汗をひかせるために涼んでいました。

blog_MG_0637.jpgそしてここは第1回廊と第2回廊が繋がる十字回廊と呼ばれる回廊の交差点です。
どこかのガイドさんが、東洋人と西洋人を4人あつめて合掌をさせ、スマホで下から見上げるように写真を撮っていました。こういう写真もきっとインスタ映えするんでしょうね。異教徒だろうに、わかってやっているんでしょうか。

blog_MG_0642.jpg中央祠堂では熱心な信者さんがお供えをそなえてお勤めをされていましたよ。仏教らしい風景ですね。

blog_MG_0587.jpgそして、帰り道に出会った仏教僧。なにやらスマートフォンを見ながら話しています。こちらもどこの国でも同じですね。

blog_MG_0657.jpgさて、アンコールワットも堪能しました。あとはまた周辺の遺跡を巡ることにします。

つづく

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その5(アンコール・ワットの日の出)

カンボジアのシェムリアップ3日目の朝、早起きしてアンコールワットの日の出を観に!
じつは前日夕方にアンコール遺跡での夕焼け日没観賞を狙っていたのですが、この時期は雨期で午後や夕方によく雨が降るため、昨日も曇り空にてあえなく断念したのでした。

朝5時にホテルを車で出発し、アンコール・ワットへ直行。西門に通じる石廊は工事中なので、そこでの日の出観賞をする人はなく、スマホのライトを頼りに続々とアンコール・ワットの内部に進んでいきます。懐中電灯を持っていくのがいいと思いますが、近頃はスマホにライトを照らす機能があるので便利ですね。

blog_20180819075845__MG_0811.jpg今日もお願いしているガイドのコーさんに撮影ポイントに連れていっていただきましたが、世界中から色々な国の人たちが集まってきてかなりの人の数。中国人が一番多いように思いましたが、西洋諸国の方々もかなりの数です。存外、日本語はあまり聞こえてきません。

今朝も、あいにく、東の空には雲があり、アンコール・ワットの塔の間から昇ってくれるはずの太陽を拝むことができなさそうです。しかし、それでも朝日の影になって水面に映るアンコール・ワットの建物はフォトジェニック! ご覧下さい。

blog_MG_0767.jpgなんと美しいことでしょう。日の出は拝めませんでしたが、この幻想的な色に酔いそうなほどでした。往年、ここで暮らしていた人たちも観ていたであろう日の出。そう考えると数百年など一瞬のできごとのように思えるのでした。

とはいえ、現実的にみると、現代の人たちは(私も含め)、観賞の半分の時間を画面を通して見ているのでした。

blog_20180819075127__MG_0791.jpg私が通っている写真講座の先生から、このごろはカメラアイを磨けと指導をされているからかどうだかわかりませんが、美しい景色を撮影するのも少々飽きてきたとき、水面をよくみていると、トンボがいることに気がつきました。日本のトンボと少し違うようです。なんというトンボかわかりませんが、羽がオレンジ色に光っていました。

blog_MG_0850.jpgさて、朝日を楽しんだあとはアンコール・ワット内部へ。

つづく

 

 

 

 

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その4(タ・プローム)

 

blog_MG_0536.jpgカンボジア遺跡巡拝の旅、その4。といってもその2からまだ半日も経っていません。
アンコールトムの宮殿あとあたりから、ふたたび車に乗ってアンコールトムの東門(勝者の門)を出て5分ほど走ったあたりにあるタ・プローム寺院へ。

blog_MG_0528.jpgカンボジアを訪ねたことのない方でも、こんな写真は見たことがある方が多いかも知れません。遺跡に絡みついたガジュマルの木の根っこが印象的ですね。

blog_MG_0526.jpgblog_MG_0523.jpgといった風に、1本だけではなく、何本もの大きなガジュマルの木が、その根を遺跡の上に伸ばしています。樹齢は200~300年だということです。観る方にとっては、印象的で面白いのですが、遺跡を保存する側からいうと、木が遺跡を傷めているということになりますね。
タ・プローム遺跡の修復を担当しているのはインド。インドは当初、遺跡修復のためにこのガジュマルを排除しよう考えたらしいですが、逆にガジュマルが遺跡を支えている可能性もあるようです。

アンジェリーナ・ジョリーが主演した映画「トゥーム・レイダー」はアンコールワットが舞台になっていますが、この遺跡も出てきました。

つづく

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その3

 

blog_MG_0468.jpgカンボジア遺跡巡拝の旅、その3です。

バイヨン寺院を出て北に歩くと道路沿いにいわゆる「象のテラス」があります。2~300mくらいあるのではないかと思うのですが、その一部を切り取ってみると上の写真のように象がたくさん彫られているのでした。

blog_MG_0464.jpgインドでもタイでもそうですが、象は屈強な乗り物として戦いででも用いられていたようですね。
この遺跡巡りでも象に乗ってまわるようなものもガイドブックに載っていたりしたのですが、今回の旅行中には、象は一頭も見ることがありませんでした。ガイドのコーさんの話では、前はあったけど、今はなくなったというようなことでした。

blog_MG_0459.jpgこの象のテラスの中央あたりに壇上があって、こちらで国王が民衆と謁見していたとのことです。その壇の奧にはピミアナカス(Phimeanakas)寺院が見えます。10世紀末に建造されたヒンズー教寺院で、須弥山をかたどっていることから「天上の寺院」だとか、「空中の宮殿」とも称されているとのこと。ただ、傷みが激しく修復も施されていないため、この寺院の上層部へ登ることはできません。

blog_MG_0477.jpg周囲をぐるっと回って、その威容を見て回りました。
ご覧の通り、あたりには木がたくさん生えていますが、もとはこういった木々はなかったようです。アンコールトムの内部は、国王はもちろん、民衆も沢山住んでいたとのことで、そういった建物もあったのでしょうが、今はまったく面影はなく、のちにジャングルのように木々が生えたとのことです。

今、アンコールトムに住んでいるのは、こういった野生のサルばかりのようですよ。

blog_MG_0455.jpgつづく

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その2

夏期休暇があったりして、ブログの更新がまちまちになってしまっております。ご了承下さい。

さて、カンボジア旅行のその2。
2日目は、日本語ガイドをお願いして車もチャーターで終日遺跡巡りです。アンコールワットやアンコールトムの遺跡に行くには、「アンコールパス」が必要です。チケット販売センターにはありとあらゆる国からの人たちでごった返しています。私は3日かけて遺跡巡りをするつもりだったので3daysチケット($62)を購入しました。2日券はありませんが、1日券もあります。

blog_2018-08-18-13.00.45.jpg写真も撮られて印刷されるのですが、なんかよくわからないくらいのいい加減な写真です。それから、これから行かれる方は、日本製の首から提げられるチケットホルダーを持っていくといいですよ。現地でも1ドルで買えるのですが、すぐに壊れてしまいましたから。

さて、いよいよ遺跡訪問。アンコールワットはあとにして、まずは、その奧にあるアンコールトムへ。こちらへは外堀に面した南門から入っていきます。

blog_MG_0404.jpgそして続いてバイヨン寺院へ。

blog_MG_0406.jpgこの遺跡の特徴は、有名な大きな觀音菩薩の顔らしき彫刻が、いくつもの塔の四方に施されています。

blog_MG_0434.jpgヒンズー教寺院のアンコールワットに対して、このバイヨンはもともと大乗仏教寺院として建立されたそうで、アンコール王朝中興のジャヤーヴァルマン7世が建立を始めたとも伝えられていますが、後に、ヒンズー教が入ってきたため、仏教的な彫刻は削りとられた形跡があります。

blog_MG_0415.jpgガイドのコーさんが教えてくれた、この写真ポイントは、3つのお顔が見える場所。

じつはコーさんの話す日本語の半分くらい、仰っていることが分からなかったので、戻ってからやガイドブックから改めて知識を仕入れている始末です(笑)。でも、コーさんは、日本語の先生から3ヶ月ならっただけで、あとは実地で勉強したとのこと。もちろん日本にも渡ったことはないそうですから、何年もならってもいい加減な英語の私なんかと比べたら大したものです。

いきなり圧倒的かつ柔和な観音様の尊顔に出会え、とてもいい気持ちになったのです。

つづく

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その1

 

blog_MG_0306.jpg皆さん、今年のお盆は如何だったでしょうか。例年にも増して暑い暑い毎日でしたね。

お盆が終わるやいなや、仏教とヒンズー教が共存する国、そしてアンコールワット遺跡で有名なカンボジアまで見聞に行って参りました。遺跡中心にしたのでシェムリアップだけに滞在。現地は年間通して気温が30度以上なのですが、今年の日本は異常。かえって現地は雨期で太陽が翳っているせいで、逆に楽な気がしました。

まずは初日、宿の近くにあったシェムリアップ中心部、オールドマーケットの近くでシェムリアップ川の横にある仏教寺院「ワット・プリア・プロム・ラス(Wat Preah Prom Rath)」をふらりと訪ねてみました。カンボジア人の多くは上座仏教信者とのこと。よって、お寺はきれいに整備されていました。

blog_MG_0318.jpg境内には、どーんとこんなオブジェが。まるでテーマパークかと思いましたが、なんの説明を読まなくてもわかりますね。「四門出遊」に違いありません。
「四門出遊」とはご存知かと思いますが、釈尊がまだカピラ国の王子であったとき、郊外に遊びに行くためにカピラ城の東門を出たところで老人に出会って生まれれば老いることを知り、次に南門を出たときには病人に出会い、続いて西門を出たときは死者の葬列にであって人生の無常を感じ、さらに北門を出たときに出家者 (沙門)姿をみて、そこに自分の歩むべき道を見出したとされる仏伝です。

blog_MG_0316.jpgそしてこちらが本堂にあたります。入り口で靴を脱ぎ帽子を脱いで、タイル貼りの堂内へ。ご本尊はお釈迦様の坐像。ロウソクの色も黄色くて、日本のお寺とはまったく違う感じですね。

blog_MG_0321.jpgカンボジアへの渡航者は、やはり一番多くが中国人、韓国人の様子です。西洋からの方も少なくありません。日本人は意外に目立ちませんでした。熱心な現地の信者さんたちは、お線香を供えて五体投地をしておられます。

床のタイルもとても綺麗なものです。

blog_MG_0313.jpg滞在中に立ち寄った土産物店などではタイルを売っているのを見かけませんでしたが、これが現地の物産ならば売れば人気が出るのではないかと思うほど素敵です。

blog_MG_0315.jpgシェムリアップの街中は、どこもきれいに掃除されていて、あまりゴミを見かけませんでした。そしてみんな柔和で優しい感じがし、挨拶するときには合掌してくれます。ここに仏教の精神が根付いているんではないかと思えてなりません。昭和の日本のちょっと前のよき時代をも思い出す感じがしました。
さて、翌日からは、ヒンズー教と仏教が混在する各遺跡めぐりがはじまります。
しばらくそんなブログ禅にお付き合い下さい。

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霊峰富士へ登頂


2018/8/6~7の二日間かけて、ついに霊峰富士へ登山にいってきました。
日本に生まれた限りは、なんとしても一度は登っておきたいと思っていたお山です。静岡で修行時代には頻繁に目にし、また近年は新幹線で通る度にその美しさを気高く感じていた、日本最高峰の富士山。今回参加したのは、地元で色々な活動をしている方達が募られた、小学生から70歳台まで老若男女70人以上の団体です。

早朝に滋賀を大型バス2台で出発し、富士吉田ルートの5合目にはお昼頃に到着。今回の登山に備えて、大きいリュックやストック、運動用スパッツ、防寒具などを買い揃えて気合いも充分ですが、心配なのはなにしろ天気。こればかりは運頼みです。登り始めのころは曇天。下界はまだ35度超えの猛暑ながら、五合目(2305m)は涼しくて気持ちいいくらいです。

全員揃って準備を整え、注意事項などを改めて聞いていよいよ歩き始めました。挨拶を交わしてすれ違う下山する人たちは、かなりお疲れの様子で肩をまるめて笑顔もない人ばかり。降りてくるときは、あんなになってしまっているのかなと考えつつも、期待に胸を膨らませて、それでも習ったとおり、大股では歩かず、ゆっくりゆっくり歩を進めます。
最初は登山道も広くて比較的歩きやすい道。予定では夕方6時台に本8合(8合目最上部)の山小屋に到着することになっていますが、6合目から7合目と、だんだんきつくなっていきます。少し岩場もあり、滑らないように気をつけて……。

とても沢山の登山者(それでも当日は平日で少ない方らしい)が登っています。日本人ばかりではなく外国人もたくさん見かけました。それゆえ、登山道は大渋滞。

blog_MG_9907_R.jpg8合目が近づいた頃、雲の中に突入し雨が降り出しました。慌てて雨具を取り出しカメラはしまい込みました。雷も鳴り出しましたが、なんと、眼下で鳴っているのです。高い山への登山ならではでしょう。
当初から注意されていたのは、高山病にならないように、ゆっくりゆっくり登ることと、深呼吸を心がけること。それでも空気の薄さは感じました。少し頭痛もしていました。雨の中は輪を掛けて辛くもありました。

ようやく夕食と仮眠をとる山小屋についたのは予定より遅く、19:00を過ぎてしまっていました。登山靴を脱ぎ、装備を解いて食べたハンバーグカレーの美味しかったこと!

そしてたった3時間の仮眠の後、23:30起床し24:00に頂上目指して再出発。なんと、この時には雨はあがり、三日月も現われ、満天の星空となっていたのです。

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眼下に目をやると、雲海とともに、登頂を目指す人たちのヘッドライトの列が連なっています。

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そして、本8合から登ること4時間半。高山病になりかけて苦しんでいるメンバーもいましたが、ゆっくりゆっくり頑張って登り詰め、ついに頂上に到達! これこそ万歳です。
そして74人全員が無事に登頂完了してまもなく、日本一のご来光をおがむことができました。素晴らしくて言葉を失い、ひたすらシャッターを切っていました。

blog_MG_9997_R.jpgいつか一度はと思っていた富士登頂、そしてご来光も拝めました。これこそ日本人の土着信仰なのでしょうね。登山者一同が感激しています。私もおもわず感動で涙が出てしまいました。

blog_MG10060_R.jpg1時間ほども頂上にいたでしょうか。名残惜しい気持ちもありますが、帰らねばなりません。11時間以上かけて登ったのに直ちに下山です。下山はまた膝や足首、腰にも負担がかかり、かなり辛いのですが、素晴らしいご来光を拝めて、みんなニコニコと下りました。往路に見た人たちは笑っていませんでしたが、我々はみんな笑顔で下ることができたのです。
曇り空から雷雨、そして果てしなく広がる雲海から出たご来光。自然というものを身体中で感じて、その有り難さに感動した二日間でした。

とはいえ、この感動は言葉や写真ではわからないでしょう。まだ登っていない方、挑戦してみませんか? きっと素晴らしい体験になるはずですよ。

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数々の著名な禅僧をうんだ若狭

 

blog_2018-07-30-10.07.jpgこちらは先日出向いた若狭の海です。気持ちよく晴れ渡っていました。

今年は、明治時代に活躍した禅僧、かの釈宗演老師の100年遠諱に正当しています。鎌倉円覚寺では、秋の遠諱法要を迎えられ、現在、慶應大学にて「釈宗演と近代日本-若き禅僧、世界を駆ける-」展が開催されているのは以前に本ブログでもお知らせしたとおりです。

また秋の遠諱にあわせて、京都でも2018年10月8日~12月8日の間、花園大学歴史博物館にて「100 年遠諱記念 明治の禅僧 釈宗演」を同館と弊所が共催で開催予定をいたしております。それにむけて、先月には禅師の生誕地である若狭にも墨蹟調査に出向いたり、またつい先日は展覧会への出展依頼に伺ってきました。

若狭は釈宗演老師の他にも多くの名だたる禅僧を輩出しています。

『近世禪林僧寶傳』によるだけでも、大拙承演禅師・儀山善来禅師・越溪守謙禅師・的翁恵端禅師・虎関宗補禅師・洪嶽宗演(釈宗演)禅師・絶学文毅禅師といった方々です。
そこで、若桜エリアにある相国寺派の第四教区の御寺院が協力して、若狭でも10月に釈宗演老師の遠諱法要が営まれ、それにあわせて若狭出身の禅僧方を顕彰すべく『近世若州僧宝伝』(非売品)を刊行されることになり、弊所がそのお手伝いをさせていただいております。

禅師方のご生家が続いているお宅もあり、この後(うしろ)家は、儀山善来禅師の御生家で、玄関横にはこのような石碑も建てられており、書画なども残されています。

blog_2018-07-30-10.08.23.jpg上に掲げた海の写真は、じつはこの後様のお宅近くから望める景色です。儀山禅師が幼い頃に毎日ご覧になった景色なのでした。

さて、本日より8月となりました。禅文化研究所は例年通り、お盆の職員一斉休業以外にも、各自坊の都合などでそれぞれお休みをいただくことになっております。よって、ブログも不定期となってしまいますが、ご了承下さい。
地震、猛暑、豪雨、迷走台風などいろいろ天災に悩まされているこの夏ですが、どうぞご自愛の程を。

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前所長西村惠信師に「仏教伝道文化賞」本賞が選定

 

eshin2018.jpgすでに一部の宗教関係新聞などで発表されていますが、禅文化研究所の前所長西村惠信師(花園大学元学長・同名誉教授)が、公益財団法人仏教伝道協会から「仏教伝道文化賞」本賞を受賞することになりました。贈呈式は平成30年10月4日とのことです。
また同じく「仏教伝道文化賞」沼田奨励賞には、みうらじゅん氏に授賞されるとのこと。

仏教伝道協会のサイトによると、「仏教伝道文化賞」とは、

この賞は、国内外を問わず、仏教関連の研究や論文、美術や音楽、仏教精神を基に活動する実践者など、幅広い分野にて仏教精神と仏教文化の振興、発展に貢献された方がたの、その労に感謝し讃えようという意図から昭和42年に制定され、毎年、仏教伝道文化賞選定委員会によって、受賞者を選定

されるとのこと。
前所長本人も、こんな賞をいただけるなどと考えてもみなかったので、大変ありがたいことだと、おっしゃっています。くしくも本日は先生の満85歳のお誕生日。重ねておめでとうございます。

詳しくはこちらのサイト

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『禅文化』最新号、禅と他宗教の対談特集です。

 

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季刊『禅文化』249号が、発刊されています。

今回は「禅宗」という枠にとらわれず、「禅と他宗教に通底するもの」をテーマとした対談特集としています。禅宗の側から先方をお訪ねする形で、お二人の老師と他宗教のご指導者にご対面いただきました。

180727_blog1.jpg『禅文化』249号より

 

対談1本目は、大乗僧堂・河野徹山老師と、本年創建1250年の節目を迎えた春日大社・花山院弘匡(ひろただ)宮司によるお話です。ご神気に満ちた境内で、「日本人の心(気質)と神仏習合の関係」についてじっくり語らっていただきました。二年前に行なわれた式年造替にまつわる祭祀の詳細、またその際の心持ちは、なかなかお伺いできない貴重なお話かと思います。果たして神職の方々のそれは、摂心に臨む禅僧方と同じなのでしょうか?

 

180727_blog2.jpg2本目は、圓福僧堂・政道徳門老師と、34歳で千日回峰行を満行された北嶺大行満・光永圓道大阿闍梨の語らい。阿闍梨様のご案内で実際に行者道を歩きながらのお話は、何と6時間近くにも及びました。実は、光永阿闍梨は花園大学の仏教学科ご出身で、禅の世界についてもよくご存じでいらっしゃいます。共に40代前半とお歳も近いお二人、さてどんなお話が飛び出したのでしょうか。

それぞれがご自分の道を深く極めていらっしゃる指導者同士の対談。話のスピード、回転の速さには圧倒されました。宗教には、区別はあれどそれだけ通じ合う部分がたくさんあるのだなと思いながら編集に勤しみました。

新連載は2本。「民俗学から見る仏教行事」と「精進料理」がテーマです。
初回は、お祝い事と葬送の儀礼には意外なほどに共通点があることを民俗学者の明珍健二先生ご紹介いただきました。精進料理については、今回は精進料理周辺の諸問題を皆さまと共に考えたいと思います。ご執筆は、精進料理研究家の高梨尚之先生です。

詳しくはこちらにて。よろしくお願い申し上げます。

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人気のベンチ

 

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こちらは、琵琶湖岸。彦根市のとある場所です。
最近、SNSなどで琵琶湖岸で一番写真映えするベンチと人気なのです。しかし、民家が近くにある普通の場所なので、精確な場所をSNSで流すなどすると、ものすごく人が増えて近隣にご迷惑を掛けるというような話も合ったりして、暗黙の了解でシークレットスポットとなっています。

じつはここ、自坊から車で約10分。知ってはいたのですが、最近はあまり通らないところなので、こんなに人気になっているとは思いもしませんでした。

今、通っている写真教室の宿題で、次回は「影」をテーマにした宿題を提出せねばならないこともあり、それではと、朝6時過ぎに出向いたのでした。

誰も居ないので、しめしめとあれやこれや撮っていたところ、一台の軽自動車が停まり、女性が一人スマホをもって降りてきました。譲り合いの精神で、しばらく様子を見ていたのですが、よければモデルになってもらえませんかと、お願いしてベンチに腰掛けて貰いました。

blog_MG_9563.jpgすでに気温は30度近かったと思いますが、涼しげな写真ができました。
先日、日本写真家協会(JPS)主催の「写真の著作権がわかれば肖像権なんか怖くない」というセミナーを聴講してきました。なので、ご本人にも、「写真を勉強しているんですが、よかったらお願いします」と、モデルになってもらうことを了解いただき、ブログや写真発表で公開させていただくこともお願いしたのでした。
この女性の話によると、前に夕方に来たらたくさんの人がきていたとのことで、朝に出直してきたそうなのです。確かに夕方には琵琶湖の向こうの比良山系に夕陽が落ちていくので、これまた絶景なのでしょう。

その後も、少し撮影していたら、すぐ目の前のお家の方が車を車庫から出されるところでした。「お邪魔しています。なんかすごく有名になったみたいでたくさん来られているようですね」と声をかけたら、「そうなんですよ。どうぞごゆっくりお楽しみください」と優しいお言葉をいただき少し安心しました。

誰かが映り込むような写真を撮るときには、声をかけることが大事だ、コミュニケーションがないと、肖像権の主張だとか、ややこしい問題に発展してしまう、と前述のセミナーでも結論づけられていました。

SNS大流行の現代です。マナーを守っていい写真を残しましょう。

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理事長の就退任ご挨拶

このたび、禅文化研究所理事の任期満了につき、理事長ならびに一部理事の交代がありました。
理事長は、大分・万寿僧堂師家の佐々木道一老師が退任し、新たに埼玉・平林僧堂の松竹寛山老師が就任しました。

新役員につきましては、「組織案内」-「役員」をご覧下さい。

今後とも、禅文化研究所の諸事業にご理解とご協力の程、お願い申し上げます。

 


 

謹啓 時下火雲作峰の候 貴台愈々ご清福の段 大慶に存じ上げます
陳者 今般前任の後をうけ理事長に就任いたすことになりました
もとより浅学非才 微力ではございますが 運営に精進努力する所存でございます
何卒 格別のご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます
略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます

敬白

 平成三十年七月

公益財団法人禅文化研究所
理事長  松竹寛山

 


謹啓 時下三伏極炎の候 貴台愈々ご清祥の段 大慶に存じ上げます
陳者 今般禅文化研究所の役職を退任いたしました
在任中は公私ともに格別のご厚情とご支援を賜りましたこと 衷心より厚く御礼申し上げます 退任後も禅文化研究所発展のため 支援したいと存じます
まずは略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます

敬白

 平成三十年七月

公益財団法人禅文化研究所
理事長  佐々木道一

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滋賀の里山「八幡山」

 

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先般も書きましたとおり、8月の富士山を目指しているために、先日もまた、近くの里山登山に臨んできました。

めざすは近江八幡市にある「八幡山」。近頃はとても有名になったお菓子の「たねや」のラ・コリーナが麓にある山で、羽柴秀次の居城、八幡山城があった標高283mの小さな山です。登山口には日牟禮八幡宮があり、こちらはお正月の「左義長祭」(国の選択無形民俗文化財)が有名です。

各地で猛暑日が報告される日曜日の朝7時に神社前に集合。

blog_2018-07-15-07.27.34.jpg

この山には日牟禮八幡宮の隣から頂上までロープウェイがあり、毎時4本の往復があります。もちろん私達はそちらには目もくれず、神社の境内を通ってその右手にある登山口から、木立の中を黙々と登ること40分。頂上に到着です。

本丸跡には村雲門跡瑞龍寺(真言宗)があり、このお寺は秀次の母・豊臣秀吉の姉の日秀尼が開基されています。京都にあったのですが、昭和38年にこちらに移築されたもので、村雲御所と言われています。先々住職の13世・日凰尼は宝塚歌劇団出身の美しい尼僧だったことを私も子供の頃から聞かされていました。

さて、瑞龍寺の北側にある北の丸跡からは、西の方には西国観音霊場の長命寺がある長命寺山や琵琶湖、そして比良山系が望め、北側に目を転じると下の写真のように安土城のあった安土山やその下にある西の湖(琵琶湖の内湖)が望めました。

blog_MG_9502.jpgすがすがしい景色を拝んで、涼しい内に……といってもすでに暑くて大汗をかいていましたが、20分で下山。気軽に登れる滋賀の里山です。

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新刊『ランカーに入る』

 

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それにしても猛暑。京都では連日38度台です。各地で熱中症による死亡者も出ています。自坊の閑栖和尚も、「寝ているときにエアコンなどいらない、電気代がもったいない」などと申しておりましたが、こんな暑い夜にそんなこと言っている場合ではないとエアコンを入れてやりましたら、翌朝、「すごく快適だった、今まで朝が辛かったのは、このせいだったのか」と。暑すぎると血管がドロドロと血流も悪くなります。どうか皆さんも充分お気を付け下さい。

豪雨の被災地で復旧にあたられている皆さんも、どうぞ無理のないようにお願いします。

さて、今月末に発刊する新刊『ランカーに入る ―すべてのブッダの教えの核心―』のお知らせです。

禅で大切なことの一つに菩薩行があります。この菩薩行のことを初期仏教で説かれているのが『楞伽経』なのです。

『楞伽経』には四巻本、十巻本、七巻本の三種があり、初期の禅宗ではこのうち四巻本楞伽経を所依の経典とし、達摩大師は慧可にこの四巻本を以てその心要であると伝え、日本の禅門でも最も読まれたのがこの四巻本なのです。

そして、この『楞伽経』の主題は「心意識を離れた自覚聖智を証得せよ」ということなのです。
西暦435年、インドの三蔵法師グナバドラがランカー島から『楞伽経』の梵語原本を中国南朝宋に齎(もたら)し、その後443年に漢訳されたものの写本が『大正新脩大蔵経』第16巻に収められています。しかし、その梵語原本は、南北朝時代(1336-1392)にすでに失せられてしまっていたことを知らなかった虎関師錬禅師(1278~1346)は、『仏語心論』の中で、直接梵文に接することができないことを嘆いておられます。
この漢訳を基にして、失われてしまっていた梵文テキストの復元を試みてきた、花園大学名誉教授の常盤義伸先生を中心とする禅文化研究所楞伽経研究会では、復元梵文の確認とその日本語訳の作成、また漢文の訓読を進めてこられました。そのうちの梵文復元と日本語訳を定稿した成果が本書なのです。

禅の心要とされたこの『楞伽経』。日本語訳でその内容を知ることもでき、また研究者にはその復元梵文も、貴重な研究資料となることでしょう。

発売は平成30年7月30日。お求めはこちらからどうぞ

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作務で蜂などに刺されたときに

豪雨が去り、梅雨が明けたと思ったら猛烈な暑さです。

豪雨被害の復興をされている被災地の皆さんのご苦労を思うと、薄っぺらに思えて、労うための言葉さえ見つかりません。今のところは自分は自分に与えられた仕事を精一杯こなしていくしかないなと思います。言い訳のようにさえ思えますが。

ともかく、この時期になると、二足鞋のために、いつもほったらかしにしがちの自坊の樹木の刈り込みをしなければいけないという、ある種の強迫観念が見え隠れしてきます。というわけで、梅雨明けした日曜日に、まずは表門前の槇の木の刈り込みから始めました。

刈り込み前↓

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約1時間かけて刈り込んだのがこちら。↓

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こういう低木や簡単なものは電動植木バリカンで刈り込んでいきますが、松や高木については、植木屋さんのお世話になります。その後、近くに植えてある紫陽花にも手を付けました。花を落としておかないと、来年もきれいな花が咲いてくれませんからね。

そうしたところ、左手人差し指の第一関節あたりに、ズキーンと重い痛みが走りました。これは蜂に刺された痛みです。とっさに作業手袋を脱ぎ、刺されたと思われる部分を口で半咬みにして毒素を吸い出すようにして吐き出しながら、庫裏へ。

そして取り出したのがこちら。

blog_2018-07-08-09.03.jpgいわゆる、ポイズンリムーバーといわれるものです。注射器状のものに刺されたところの形状にあうアタッチメントをつけて空気圧を使って毒を吸い出すためのものです。いろんな種類があると思いますが、だいたい1000円台で手に入れることができます。

blog_2018-07-08-09.00.jpgわかりますでしょうか、指が吸引されて盛り上がっています。これを3回くらい繰り返すだけです。上手にできれば、これで刺された毒を吸い出すことができますが、ともかく、すぐに行なうことが大事です。時間が経ってからでは意味がありません。

それで、今回は?って?

成功でした。以後、まったく痛くも痒くもなかったです。お使いの方も多いとは思いますが、薬を塗るより効果覿面です。

とはいえ、刺されたり咬まれたりしないように注意は必要ですね。

 

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禅文化研究所の公用車

 

私が研究所に勤務してから、おそらく5台目のこのハイエース。

主に倉庫との往復がほとんどで、京都市内だけしか乗りませんからあまり走行距離は伸びませんが、「せっかく京都市内を移動しているのだから、禅文化研究所のことをもっと知らしめたい」という若手スタッフの声があがり、今回はじめて、カッティングシートのステッカーで所名を貼り込みました。

ネットで探して、QUICK WORKSさんで3枚製作してもらいました。ああだこうだといいながら、なんとかきれいに貼れました。blog_2018-07-09-10.12.jpg

京都には外国人の方もたくさん来られているので、英文表記もつけています。

たまには京都から出て、デジタルアーカイブで地方の寺院に伺っているときにもこの車で行くこともあります。どこかで見かけたら、気軽にお声がけ下さい。

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西日本豪雨被害をお見舞い申し上げます

 

blog_2018-07-05-15.49.09.jpg写真は先週木曜日(2018/7/6)に京都市内の国道9号線で車窓から撮った桂川です。

先日来、西日本は歴史的豪雨に見舞われました。
前半には京都や大阪を中心に、そして後半になるほど中国四国地方の甚大な被害が報道されています。未だに行方不明の方が50人以上もいらっしゃるようです。どうか生き延びられておられることを祈るばかりです。
また家屋の被害も相当です。被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

先週の木曜日あたりから大雨となり、金曜日には近畿圏の鉄道網は終日概ね運休となり、高速道路も通行止め。私自身も出勤することが叶いませんでした。
お知らせしていたとおり翌土曜日には高台寺にてサンガセミナー「地獄絵絵解き講座」を開催する事になっていましたが、こんな様子では土曜日も交通網はままならないと思い、急遽、中止を決定し、金曜日には自坊からせっせと受講者の皆さんに中止の連絡をした次第です。ほぼ皆さんに連絡がついたのですが、福島からおいでいただく寺庭さまには、すでに出発されたとの由。携帯もお持ちでないとのことで、誠に申し訳ないことをいたしました。謹んでお詫び申し上げます。

なお、この「地獄絵絵解き講座」につきましては、西山先生と日程を調整し、改めて本年度に開催しようと考えております。また追って広報いたしますので、今回受講いただく予定だった皆様以外でも、どうぞ受講いただければ幸いです。

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もうすぐ地獄絵図お絵解き講座です 

 

熊野観心十界図.JPGすでに何度もお知らせしておりますが、今度の7月7日土曜日、そうです七夕の日の午後に今年度のサンガセミナー第2回となる、関西学院大学教授の西山克先生の『地獄絵お絵解き講座」(受講料・税込4,000円)を、市内の幼稚園の子供達が七夕飾りをたくさん飾ってくださっている、京都市東山の高台寺にて開催します。

夢見るような七夕の日に何故に地獄絵かい?という指摘はスルーさせて頂きまして、高台寺教化ホールで行なうこの講座は定員50名を想定しておりますが、まだ若干数入場可能です。

地獄なんて行きたくない、お浄土がいい! 普通はそう思うでしょうが、この講座を聴いた後でもそう思うかどうか……。

通常平日にばかり行なっておりますサンガセミナーとしては初めての土曜日開催。今からでも聴きに行きたいとお考えの方は、まだ間に合いますので、すぐにお申し込みをどうぞ。

お申し込みは、こちらからどうぞ。

なお、当日、西山先生の著書、『中世ふしぎ絵巻』と『地獄への招待』をサービス価格で販売いたします。

中世ふしぎ絵巻.jpg 地獄への招待s.jpg

 

 

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滋賀の里山「繖山(きぬがさやま)」

 

さて今年も半分が過ぎ去り、7月に入りました。
私事ですが、生きている内に、一度は日本の頂である富士のお山に登らねばと思っておりましたが、ようやく、今年、その機会を得ることになりそうです。もちろん当日のお天気や自分の体調によって登れない可能性はあるのですが、自坊の近くのある人が、毎年、80人近くの人を募集して一緒に富士山頂を目指すというツアーを企画されていて、今年、そこに参加する決意をしたのでありました。

若い頃にはボランティアで中学生達を引き連れて、北海道の大雪山を登ったり(ガスがひどくなって途中で断念でしたが)、滋賀県では一番高い伊吹山にも麓から二度ほど登ったり、研究所のメンバーで京都の愛宕山やポンポン山に登ったりもしましたが、久しぶりの登山。

ということで、8月上旬の富士登山に向けて予行演習ということで、一部のメンバーと地元の里山「繖山(きぬがさやま)」に登ってきました。このコース、中学生か高校生くらいの時に歩いたことはあるのですが、小学1年生から70歳代の方までの老若男女の12人で、ゆっくりと登りました。

まだ梅雨明けしていないのに、このいいお天気。汗はダラダラ流れたのですが木立の中を、そよ風に吹かれながら歩くこと一時間半。目指したのはこの展望台からの絶景でした。

blog_20180630123051__MG_9432.jpg

一番と奥に見える山は比良山系。その手前に琵琶湖も広がっています。左側の山は西国観音霊場の長命寺のある山。左手前の山は安土城址のある安土山です。

関東信越はもう梅雨明け。関西もそろそろかと思ったのですが、今週はまた雨やら台風のようですね。集中豪雨が局地的にあって被害も聞こえます。皆さんお気を付けて。

 

 

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サンガセミナー2018 1-2「日々の花」作品 その2

 

_BKL7405.jpg本日も一昨日のブログに続き、今年度のサンガセミナー「日々の花」講座の作品紹介をさせていただきます。

最初に、使用されている花材の一覧を、今一度記しておきます。

ベルガモット/宿根小判草/オレガノネオンライト/山あじさい/ヤブレガサ/
ヌマトラノオ/オカトラノオ/シマアシ/ブドウ(昔の品種)/リシマキア/
ミヤコワスレ/オオタツナミソウ/クレマチス/コオニユリ/ブローディア/
カワラナデシコ/ムギナデシコ(リスカリア)/ホタルブクロ/シロヤマブキ/
シマフトイ/ウツボグサ(「夏草枯れる」といわれる夏草はこの花を言う)/
ヘリヤンシス/アオツヅラフジ/桔梗/ヘリシハリア/オオハンゲ/
ヤバネススキ(タカノハススキ)/フイリノブドウ/斑入り野アザミ

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_BKL7465.jpg_BKL7468.jpg_BKL7470.jpg_BKL7471.jpg_BKL7474.jpg_BKL7475.jpg_BKL7478.jpg_BKL7480.jpg_BKL7481.jpg_BKL7484.jpg_BKL7486.jpg_BKL7488.jpg_BKL7490.jpg_BKL7491.jpg以上です。如何でしたでしょうか。
受講者の皆さん、御自分の作品を見つけられましたから?

また次回、機会がございましたら受講頂きますよう、お待ち申し上げております。

 

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サンガセミナー2018 1-2「日々の花」作品 その1

 

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一昨日のブログで書きましたとおり、今年度の「日々の花」講座は「初夏の花を生ける」がテーマ。そして、夏っぽく、主に籠に生けて頂きました作品を、順に紹介させて頂きます。上の写真は、講師の雨宮ゆか先生の作品です。

なお、今回の講座で使われたお花の種類は下記の通りです。一々書かずにちょっとずるいですが、わからない花がありましたらGoogleででも検索して見比べてみてくださいね。

ベルガモット/宿根小判草/オレガノネオンライト/山あじさい/ヤブレガサ/
ヌマトラノオ/オカトラノオ/シマアシ/ブドウ(昔の品種)/リシマキア/
ミヤコワスレ/オオタツナミソウ/クレマチス/コオニユリ/ブローディア/
カワラナデシコ/ムギナデシコ(リスカリア)/ホタルブクロ/シロヤマブキ/
シマフトイ/ウツボグサ(「夏草枯れる」といわれる夏草はこの花を言う)/
ヘリヤンシス/アオツヅラフジ/桔梗/ヘリシハリア/オオハンゲ/
ヤバネススキ(タカノハススキ)/フイリノブドウ/斑入り野アザミ
それでは皆さんの作品をご覧下さい。
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_BKL7435.jpg_BKL7439.jpg_BKL7444.jpg_BKL7445.jpg_BKL7448.jpg_BKL7449.jpg_BKL7451.jpg_BKL7454.jpg_BKL7455.jpg
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いかがですか? 皆さん、きれいに生けておられますよね。初めての方もおられるのですが、先生のご指導により、短時間でこんな風に生けられるようになります。

今日はここまでとしておきます。
また次回にこの続きを掲載します。お楽しみに。
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サンガセミナー2018 第1回の2講座終了

 

20180625_093942.jpg本日(2018/6/25)、今年度のサンガセミナーの第一回講座が終了しました。今回は立命館大学の傍にある真如寺(相国寺派)を会場にお借りして開催しました。庭がとてもきれいなお寺です。

_BKL7401.jpg午前中は、駒澤大学教授の小川隆先生による「意外と楽しい禅の語録講座」。禅問答は関西弁に似ているという、ちょっとおかしな導入から始まって、「庭前柏樹子」という有名な公案について、唐代、宋代、そして日本でのそれぞれの時代を追っての解釈と理解というようなお話で、受講者の皆さんもリラックスして、たのしく聴いて頂けたのではないかと思います。

20180625_134433.jpgそして、午後からは、雨宮ゆか先生による、「日々の花講座 -初夏の花を生ける」。こちらの講座も毎回大人気の講座。さらに今回は、先生がお持ち下さったカゴなど、少し変わったものを花器としてに生けることに挑戦して頂きました。

20180625_134458.jpg次回のブログから数回、皆さんが生けて下さいました作品を紹介していきます。

その1はこちら

その2はこちら

 

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茅葺き屋根の修復完了

先日のブログ禅でご紹介した「茅葺き屋根の修復」についてですが、先般、完了しました!

前回のブログでは新しい葦を、職人さんが差し込んでいたところですが、その後、植木バサミなどを使って刈り込んで形を整えていくのです。

そして完了したのがこの写真。足場も取り払われました。

blog_MG_9388.jpg

いかがですか? 理容店に行ってすっきりしてきました!的な感じでございましょう?

近寄ってよく見れば、以前の葦と新しく葺かれた葦とがわかります。

blog_MG_9382.jpg内側の方は色が濃いのがおわかりでしょうか。そしてその外部に新しい葦が乗っています。長年見ていると気がつかないのですが、こんなに痩せてしまっていたのですね。

 

 

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地震の恐怖

 

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一昨日、月曜日の朝、通勤時に大阪北部での大地震でした。暗い気持ちですが、花を見て少しは心を癒やせればと思い今朝摘んできた紫陽花たちです。

私はちょうど出勤途中、京都駅について嵯峨野線ホームにむかって歩いている途中。まだ古くはない京都駅が、ガタガタと音を立てました。まるで階上を電車が通過したような、あるいは飛行機でも墜落してきたような音(体験したことはないですが)だったので、何事が起きたかと立ち止まって周囲を見回したとたん、揺れていると感じました。同時に自分も含め付近の人たちのスマホで緊急地震速報が鳴り出しました。

ただちに家族にLINE。ニュースでは5強の地震が大阪北部で起きたと言っていると。自坊の本堂は古く、一番に気になりましたが、大丈夫とのこと。墓石も確認して貰いましたが、倒れていないとのことでした。阪神淡路大震災の時には墓石が倒れたり、一部の白壁が落ちたりしたのですが、今回は今のところ大丈夫な様子でホッとしました。

改めてみると京都駅を出かけたばかりの京都線の電車は立ち往生しているし、嵯峨野線ホームの電車に一旦乗りましたが、いつ動くか分からない状況で、あきらめて市バスで出勤しましたが、京都市内はとくに整然としてました。しかしなんとなく、空気が気持ち悪いというか、空と地がひっついてしまっているような、なんとも薄気味悪い感じをおぼえました。

バスで通勤中に、SNSやメールなどで安否を気遣う連絡を何人もの方からいただきました。ありがたいことです。職場への電話は通じませんでしたが、やはりネットの方が頼りになるのですね。

電車の中で2~3時間も缶詰になり、やっとのことで、線路に降りて近くの駅まで歩いて、その後、自宅まで1時間かけて歩いて帰った同僚や友人、2時間近くエレベーターにとじ込められた友人もいました。それでも、幸いにして私の知己の方々には誰も大きな被害が出た方はおられませんでした。私などは20分ほど遅刻しただけで、まったく問題がなかったと言っていいほどです。

しかし、もうご存知の通り、大阪などでは幼い命を含め4人の方が亡くなり、多くのけが人が出ました。残念なことですが、心よりご冥福をお祈りします。

地震が来たとき、どこで何をしているか、誰にも予想はできないですが、それが大きく命に関わるのだなと思わずにはいられません。地震が起きたとき、的確になにがどうできるか、改めて想定しておくことも必要かと思います。

また、東北の震災の時には、いざという時のための被災グッズを、家族の分用意してスーツケースに詰めました。が、実はそれ以降、一度も開いて確認したことがないことに改めて思い当たりました。喉元過ぎれば熱さを忘れるです。今一度、チェックして古い物は入れ替えするなどしておかないといけませんね。

どうか皆さんも、御用心御用心。

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3週間で変わる!心とからだ

 

イヤイヤきたえる健康法.jpg

――「筋肉を鍛えると打たれ強くなるのか?」「胃腸が丈夫になるのか?」「アレルギーが治るのか?」「アタマがよくなるのか?」
一般の答えはNoだろう。しかし私の答えはYesである。
正確には、「打たれると凹むけど、回復が早くなった」「バカな胃腸が賢くなって食べ過ぎないようになった」「胃腸が丈夫になって便秘しなくなった」「免疫力が高くなってアレルギーは消えた」「アタマがよくはならないが、しぶとさが増えて、より深くしつこく考えられるようになった」。
お気づきかもしれないが、すべて過去形である。これはゼロ歳からのひどい小児ぜんそくを完全克服してきた、長い年月の事実報告である。(樺島勝徳)

 

今月末に弊所が発刊する新刊は、その名も『イヤイヤきたえる健康法』(2018/6/30発行)。著者は、禅僧・鍼灸師・体操教室主宰という肩書きを持つ「和尚さん」こと樺島勝徳師(京都市・薬師禅師住職)。坐禅の精神と整体を組み合わせた和尚さんオリジナルの体幹育成メソッドが、皆さまの心身の悩みを解決に導きます。

タイトルがこのようにネガティブなのは、いま現在からだや心に不調を抱える方にこそおすすめしたいからです。たとえイヤイヤ始めても、3週間後にはしっかり結果が出るようになっています。

結果を出すためには、なにより続けられることが重要。忙しい方向けに、1日わずか3分で体幹を鍛えられる体操も収録しました。収録されているメソッドはどれも安全で簡単なものばかりですので、体力に自信のない方でも安心して取り組んでいただけます。

密接に繋がる心とからだ。両者の変化を、3週間ご自分の心身でたしかめてみませんか。

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研究所の花 2018/6

 

あちこちで、紫陽花まっさかりのようですが、自坊でも紫陽花が色々と咲いています。斑入りのススキも緑色が綺麗になってきました。

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紫陽花にヤマボウシを添えてみました。

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こちらは大好きな八重のドクダミ。匂いは他のドクダミとかわりません。他のドクダミより若干弱いので、なかなか増えにくいのですが、今年も頑張って花を咲かせてくれました。

blog2018-06-12-12.51.jpg百合も咲いたので玄関に生けてみました。大輪の花がまさしく華やかですね。

blog2018-06-12-12.49.jpg梅雨でどんよりとしたお天気の毎日ですが、花を見ると、すこし晴れやかになりますね。

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久留米の梅林寺

先頃から、円覚寺の誠拙周樗禅師の遠諱に向けての墨蹟集を制作するために、各地を駆け巡っていることをこのブログでも書いておりますが、先週は、九州は久留米の梅林僧堂まで行って参りました。

blog_梅林寺2018-06-08-10.54.jpg初めて乗る九州新幹線。車両はJR東海の500系と同じですが、車体は薄い水色、車内は2列席が左右に分かれていて、東海道新幹線より通路が広いのですね。東海道新幹線であちこちに行くことが多いので、EX予約というネットで予約してICカードで乗車できるようにしているのですが、九州新幹線は対象外。ネットでは博多までしか予約ができず、久留米までは駅で別途買い足しするという、なんとも不便なことです。狭い日本なのですから、こういったことのインフラももっと進めるべきですね。

梅林寺に伺うのは初めて、もちろん久留米駅に降り立つのは初めてです。梅林寺のある西口にはホントになにもない、いかにも地方の新幹線の駅という感じです。今回は新幹線での出張ですので、ストロボスタンドを長いバッグで手で持ち、カメラやストロボ、ノートパソコンやらをキャリーケースに詰め込んだ大荷物をゴロゴロと引っ張りながらですが、駅から歩いて5分で梅林寺の山門に到着です。

blog_梅林寺2018-06-08-13.39.jpg紫海禅林の扁額が掛る山門をくぐり、庫裏へと向かいますと、右手に禅堂「金剛窟」がありました。

blog梅林寺_2018-06-08-13.41.jpg私が三島の龍澤僧堂に在錫しているとき、梅林僧堂にいた雲水が摂心に参加されたことがありました。参禅の喚鐘がなると、雲水は禅堂から脱兎の如く喚鐘場に走るのですが、彼のその速さといえば、尋常ではなかったことをふと思い出しました。以後、「ロケットダッシュの梅林僧堂」というイメージがあるのですが、今もそうなのでしょうか。

またこちらの梅林僧堂の閑栖老師である東海大光老師には、妙心寺管長をされていたときにDVD禅僧が語る「一筋がよし寒椿」を収録させていただいたことがあります。

blog_梅林寺2018-06-08-13.41.jpg玄関で案内を乞うと、花大出身だという知客さんにお茶を入れていただいたのち、隠寮で現師家の東海大玄老師と相見させていただきました。正式には初対面でしたので、いろいろとお話を伺いました。その間、老師の愛猫が、ずっと私の回りで座ったり寝転んだりしていました。「この猫はお客好きですね」といいましたら、老師曰く、「いや、話を聞いておるのだよ。あとで、あのときこんな話をしておったかな? と聞くと、ニャーと答えるよ」と。さすがです。

その後、誠拙禅師の一行書を一幅撮影させていただき、滞在1時間後には帰路の新幹線車内にいたのでした。

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国宝 十一面観音(法華寺)

 

blog_MG_9317.jpg一昨日の土曜日に奈良市にある法華寺に行って参りました。ちょうど梅雨の晴れ間の日。
開基・光明皇后様の命日(6月7日)に併せて国宝十一面観音菩薩の特別ご開帳(6月5日~10日)なのでした。
たった5日間のご開帳なので、もっと多くの方がご参詣かと思いきや、そうでもなくゆっくりと拝むことができました。毎年されているからなのでしょうね。

blog_MG_9319.jpgちょうど花菖蒲も綺麗な時期、本堂前の池に涼しげに咲いています。

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本堂に入ると、正面の厨子が開かれ、国宝の十一面観音を拝むことができます。頭上に十一面を乗せたお顔は明るい表情で、とても手が長いのが印象的。背中には蓮の花が槍のように突き出ています。
静かに観音普門品世尊偈をお唱えしてきました。

奈良の中心地からは少し離れたところなので静かです。今年のご開帳はもう終わってしまいましたが、また来年以降でも同じ時期にご開帳されることかと思います。国の史跡に指定されている池水回遊式庭園も拝観することもできます。

 

 

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茅葺き屋根の修復

一昨日に引き続き、自坊つれづれ。

blog2017-10-23-07.04.jpg自坊には、ちょうど私が住職交代したときに落慶した、築20年ほどになる茅葺きの門があります。琵琶湖特産の葦を使った屋根ですが、20年が経過すると、ご覧のように苔むして、いい感じになっているのではありますが、上部は昨年の台風で少し痛んでしまい、このたび、修復して貰うことになりました。

修復も、建築時に携わって頂いた(株)タイナカにお願いしました。臨黄ネットにも賛助会員としてオンラインショップを開いて頂いています。有名なところでは、京都の法然院の門だとか、最近知れわたってきました広島県福山市の神勝寺に鎌倉建長寺から移築された、坐禅堂の屋根もここのお仕事です。

さて、足場を組んで工事が始まりました。
まずは、せっかくの風情がなくなりそうで少し惜しいですが、この苔を掻きむしって取ってしまいました。

blog_2018-05-31-08.57.jpgすっきりした感じもします。すでに右端には、修復がはじまっています。50cmほどの新しい葦を射し込んで行かれるのです。

blog_MG_9289.jpg雨が降ったら仕事はできませんが、晴れたら晴れたで暑いし、風が吹くと細かい埃が舞うので、とても大変な作業です。

職人さんも減る一方だとかで、けっこうなご年配の方が熟練の手先で仕事を進めて行かれます。一人、若手の職人さんがおられますが、本当に貴重な存在です。

blog_MG_9282.jpgこうして射し込んだものを、特殊な工具で形を整えていかれるのでした。

blog_MG_9291.jpg工期は10日間ほどかと思います。さて、どんな風に仕上がるでしょうか。
改めてまたご報告したいと思います。

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模様替え

昨日の小雨が今朝から本降りになっています。おそらく今日、近畿から関東までも梅雨入り宣言されることでしょう。

blog_2018-06-06-06.51.jpgさて、6月になって衣替えとなりました。自坊の庫裏の設えも衣替え、といったわけで、先日、襖や障子をはずして片付け、夏用の御簾や簾戸(すど)に入れ替えました。古くて傾きかけた庫裏の襖や障子を取り外すのは、実は一苦労なのです。お寺や古い町屋に住んでいる人なら、「あー、あるある」と、おわかり頂けることでしょう。
まっすぐになっていないので、敷居の決まったところからしか襖を外せなかったりするんですよね。

blog_2018-06-06-06.51.51.jpg話は変わりますが、自坊の本堂の経机が、かなり傷んでしまって、別の場所に運ぶときには、気をつけないとバラバラに解体されてしまうという自体になってきました。見かねた檀家のKさんが、新しい経机を寄贈してくださることになり、先日、仏具屋さんで発注し、まもなく届くのです。

blog2018-06-06-06.52.jpgあらためて今までの経机を見てみると、今回寄贈して下さる檀家のKさんの先代(父上・もうすぐ二十三回忌)が寄贈されたものだということがわかりました。となりの大磬の台も同じくです。Kさんはそのこともご存じなかったので、これもご縁だと喜んで下さいました。

さらに、父上が昔から気になさっていたという大般若の函。古くなってあちこち痛みも出ていましたし、蓋が閉じないので紙を折って挟んでいたりと、なんともお粗末な状態。そこで、この函の新調も二十三回忌に向けてご寄進いただくことになりまして、きれいな桐箱12函が先般納品され、梅雨までに入れ替えを済ませました。
檀家さんの少ないお寺ですので、こういったご寄付はとてもありがたいことです。

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妙心寺新管長の晋山式

もう6月になってしまいましたね。あっという間の半年でした。

さて、去る5月27日に、大本山妙心寺に愛知県犬山市瑞泉僧堂師家・小倉宗俊老師が新管長として晋山されました。老師は瑞泉僧堂師家として、すでにもう長く接化されてこられましたが、お生まれは大本山東福寺の門前町にあるお花屋さんのご子息。小さい頃から、東福寺の管長であった林恵鏡老師に「お坊さんになりなさい」と勧められていたそうですが、いつのまにか現実になったそうです。
当初は白隠禅師の古道場、三島の龍澤僧堂に掛搭され、3年の修行の後、瑞泉寺に再掛搭され松田正道老師に嗣法されました。

blog_2018-05-27-10.15.01.jpg私は後に同じく龍澤僧堂の鈴木宗忠老師の会下の末席を汚したご縁があり、以前より、親しくさせて頂いておりましたが、そういう関係で同じ龍澤僧堂の会下も晋山式に招いていただき、個人的には初めて妙心寺の晋山式に参列させていただいたのでした。式中はさすがに撮影もできないのですが、式ではこの法堂の壇上に管長猊下が登壇され、晋山法語を述べられたのでした。

DVD小倉宗俊.jpgこの晋山式に合わせて、禅文化研究所では、管長猊下のDVD「禅僧が語る 鬼手是仏心」(1500円+税)を制作し、販売を開始致しました。老師の生い立ちから現在までのこと、そして僧堂師家として現代の雲水達と向き合っておられる老師のお話は、現代を生きる我々にも指針となることでしょう。

ご注文をお待ち申し上げております。

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大井際断老師津送

 

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今年2月に103歳で遷化された方広寺派前管長大井際断老師の津送(しんそう:臨済宗僧侶の本葬儀)が5月25日に行なわれ、私も出頭してまいりました。

式には臨済宗各派本山の管長方や専門道場の老大師方、各派宗務総長方や方広寺派の住職方など、200名ほどが参列されました。
津送は、鎖龕(さがん)・起龕(きがん)・奠湯(てんとう)・奠茶(てんちゃ)・秉炬(ひんこ)の5導師によって営まれ、それぞれが法語を唱えられ老師の遺徳を偲ばれました。

180601_IMG_0125.jpg引き続き行われた新忌斎では、4月から新管長に就任された安永祖堂老師が導師を務められ、法要は無事円成したのでした。

安永老師は花園大学教授であり、当研究所の評議員も兼務されております。英語が堪能で、研究所が中心となって行なってきた東西霊性交流でも中心的な役割を担ってこられました。海外布教に積極的だった大井前管長の後継者として最適の老師の誕生は、宗門にとって大変喜ばしいことです。

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大用国師生誕の地、伊予へ その2

 

一昨日のブログの続きです。

円覚寺の誠拙禅師の誕生の地のご縁があり、西伊予、南伊予には、禅師の墨蹟を遺している御寺院がいくつかあります。
調査撮影の2日目にはその中の佛海寺さま、大隆さま、そして妙徳寺さまの3カ寺を訪ねました。
この地に遺る誠拙禅師の書をこの眼で観たいからと、大乗寺の河野老師自らもお出向きになりました。

 

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まずこちらは宇和島市の佛海寺様。昭和になってから火災で焼失したということですが、誠拙禅師の書が3幅あり、これらは火災の当時、幸いにも修復に出していたため焼けなかったとのこと。また本堂内にある扁額も禅師の書でしたが、おそらくこれも持ち出されて難を逃れたのであろうかと思われます。

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そして、この佛海寺さまには、このような誠拙周樗禅師(大用国師)を顕彰する碑が建てられていました。大正時代に建てられたもののようです。

この後の行程は、河野老師が自ら我々の道案内を買ってでていただき、先導されるままに続いての大隆寺さまへ。慶長10年に、伊達政宗の長男である伊達秀宗が徳川秀忠よりこの地を拝領し宇和島藩ができたわけですが、その後、この大龍寺を伊達家の菩提寺としたとのこと。
下の写真の右側に少し見えるところは、もともとお殿様のための玄関だったとのことです。伊達秀宗の正室である亀姫の墓所を始め、以後の伊達家の何人かの藩主や一族が祀られているとのこと。
機会があればこのお寺の悉皆調査をしたいと思うのでした。

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写真を取り損ねてしまいましたが、こちらの境内からは、宇和島城も見えました。

そして、同じく宇和島市ではありながら少し南下した津島にある妙徳寺さまへ。妙徳寺様が兼務されている永楽寺所蔵の墨蹟を調査させて頂きました。永楽寺様は誠拙禅師の生誕の地であるのですが、現在工事中で都合が悪く、妙徳寺様にて調査をした次第。

最後に付けたし。
宇和島といえば「じゃこ天」。滞在中の夕食や朝食でもいただきましたが、せっかくだからと思い、老舗を検索。「野中かまぼこ店」がヒットし、お土産に求めてきました。はらんぼという小魚だけを使った、手押してんぷらである「じゃこ天」。帰宅してさっそくほんのり焼いて食べましたが絶品でした。

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宇和島は知る人ぞ知る仏教信仰の篤い土地柄です。じゃこ天以外にも美味しい物もあります。四国でも一番西の端で、関西などからは少し遠いですが、いつかお訪ねになってみてはいかがでしょうか。

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大用国師生誕の地、伊予へ その1

誠拙周樗禅師の来年の遠諱事業である墨蹟集制作にともなう調査撮影のため、はるばる四国は愛媛、それも西予、南予へ機材を積んだ車で行って参りました。京都から片道500kmのロングドライブです。

南予は禅師の生誕の地なので、資料も少なくありませんが、そのうちの厳選書画を五軒のお寺で撮影させていただきました。

blog_2018-05-23-14.17.39.jpg初日一軒目に訪ねたこちらは西予市の光教寺様。耐震補強のため、10年ほどかけて、本堂再建、庫裏などの半解体による基礎補強大工事などを終えられたとのこと。
このあたりの町並みがえらく風情があるのでなにも知らないで尋ねたところ、光教寺のある西予市卯之町は、「重要伝統的建造物群保存地区」だとのこと。従って、お寺もその趣を遺した改修がなされていたのでした。
なので、この本堂、そう新しく見えないのですが、じつは内部はぴっかぴかの新築なのでした。

時間があれば卯之町の街並みを散策してみたいところなのですが、二日間での強行軍のため敢えなく諦めて後にし、続いて、宇和島市の大乗僧堂へ。

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小雨が降っていた事もあり、新緑のもみじや苔が一層美しい境内です。

blog_2018-05-23-14.39.jpg河野徹山老師には禅文化研究所の理事としてもお世話になっております。関東から大乗僧堂に入られた老師ですが、このあたりの歴史にもお詳しく、ご説明を受けながら調査を進めました。撮影のお願いをしていたもの以外の禅師の軸もお出しいただいたので、合わせて撮らせていただいてきました。できることなら大乗僧堂の宝物悉皆調査もさせていただきたいところですが、すでに老師自ら、パソコンなどを駆使して情報を整理中とのこと。もちろん雲水さんたちの勉強にもなり素晴らしいことです。

翌日もあと3軒の調査を残していますが、老師もご同行頂けることになりました。伊予に他にどのような禅師の書画が遺っているかごらんになりたいのだそうです。

続く

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ジャポニスム2018 その2

 

日仏友好160周年を記念して、2018年7月より2019年2月まで、パリを中心に実施するジャポニスム2018。
既に先行企画が開催されていますが、禅文化研究所が企画する「禅文化週間」の日程が決まりました。

事前に会場などで配布するリーフレットも確定し、臨済禅を紹介するビデオやパネル制作の準備も順調に進んでいます。
坐禅は事前申込みの有料制ですが、そのほかの企画は無料参加です。在仏のお知り合いの方々にぜひお薦めください。

 

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地獄への招待

 

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「地獄への招待」されることなんて、まっぴらごめん、そう思う方が大半でしょう。

世知辛い世の中、人との関係もなかなか大変だし、思った通りに事は運ばない。もっとお金も儲けていい家に住んだり、上等の車も買いたいし、好きになった人と結ばれたいと思うのに、ちっともうまくいかない。たとえ結婚したところで、妻からいつも疎まれ、子供からは「汚い、臭い」などと半ば罵られるならマシ。話さえもしてくれない。つらいつらい毎日。
でも自分は、少なくとも真面目に生きてきた。ひどいウソもついてないし、盗みをしたり人も殺してない。だからこんな世の中とおさらばしたら、パッとあのお浄土とやらに生まれ変わって、幸せに愉しく暮らすんだ……。

残念ですが、そんな希望を持っても上に書いたような業によって、我らは地獄に落ちるんですよ。

 

なんとも簡素でありながら不気味な表紙の『地獄への招待』(臨川書店刊・税別2300円)の編者である、関西学院大学の西山克先生は序文に次のように書いておられます。

 日本の現代社会における他界、とくに地獄への関心は、決して宗教を媒介にしたものではない。教義とは無関係に私達はそこに明日の私を投影する。地獄が私達の現世での営み(業)によって裁かれる世界である以上、そこにあるのは、人・物の執着から逃れられず、愚かで怒りっぽい私たち自身の姿である。地獄こそが私たちの現実を如実に反映した世界なのだと言い換えてもよい。
 そうなのだ。地獄こそが現実であり人生なのだ。……(以下略)

どうですか。地獄絵に観るあの恐ろしい光景は、実は現実のこの世界だというのです。でも、考えてみれば、この世も愉しいことも多いではありませんか。地獄=現実。そう考えると、地獄も捨てたものではないようで。

さぁ、そんなお話をたっぷりと聞かせて頂ける講座が、平成30年度サンガセミナー京都講座にあります。
七夕の日に京都の東山高台寺にて「地獄絵図(熊野観心十界図)お絵解き講座」。是非ご参加下さい。

帰りには、近くにある閻魔大王像で有名な六渡寺珍皇寺にお参り頂くのもよしですね。

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モネの池

 

_MG_9095.jpg先日、岐阜県関市にある、通称「モネの池」を初めて訪ねてきました。

以前からSNSなどで観てはいたのですが、実際にどんな池かもしらず、ナビを頼りに滋賀の自坊から車で走ること約2時間。美濃インターからでも約30分ほど、板取川沿いを走って行くのです。

大きな案内板があるのですぐにわかりましたが、大きな無料駐車場も用意されていて、ほぼ満車状態でたくさんの人が行き来しています。通称は「モネの池」ですが、実は名もない池なのだそうで、村の神社の登り口にある池なのです。

blog_MG_9096.jpgどれどれと近づいていって観ると…。

blog_MG_9105.jpgごらんください。この池水の驚くべき透明度。そしてそこに沈殿した白い泥のせいでまるで水がないかのように見えるではありませんか。そして大小の鯉が泳いでいるのです。まさしくモネの描いた池のようではありませんか。

きれいにとれたので動画でもご覧いただきましょう。

しばらくぼんやりと眺めていると、黒い鯉はもちろん、錦鯉もいます。金鯉や銀鯉もみつけました。銀鯉など神々しいほどです。

blog_MG_9128.jpgたしかハート模様のある鯉もいるようなのですが、それは見つけきれずでした。ただ、あとでわかったのですが、こんなに水中がきれいに見えない日もあるようで、知人が言ったときにはこんなに美しくなかったとのこと。この日は曇天ながら風がなかったのでよかったのでしょうか。

 

ちなみに近くにある武芸川温泉「ゆとりの湯」に立ち寄って帰りましたが、ここは入浴料600円だというのにとてもきれいで、内湯や露天風呂も広く、湯質もまったりとなめらかです。そして何よりも岩盤浴まで含まれているという驚きのコストパフォーマンスでした。是非あわせてお立ち寄りを。

 

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「釈宗演と近代日本-若き禅僧、世界を駆ける-」展

 

慶応展.jpg

今年は釈宗演老師(1859─1919)の100年遠諱に正当し、来年の誠拙周樗禅師の200年遠諱とともに、鎌倉円覚寺では、諸々の遠諱事業を始められています。

来たる2018/6/4より、福沢諭吉と関係も深かったことから、東京の慶應義塾大学で、釈宗演遠諱100年記念特別展「釈宗演と近代日本-若き禅僧、世界を駆ける-」が開催されます。

釈宗演老師は、若くして今北洪川に嗣法し、慶應義塾大に入学し、セイロンにも留学しました。明治25年、34歳で円覚寺派管長に就任し、明治26年(1893)にアメリカはシカゴで開催された第1回万国宗教会議に出席されます。そこで初めて西洋世界に禅(ZEN)を鈴木大拙とともに紹介した禅僧であり、夏目漱石が参禅したことも知られています。

ちなみに、季刊誌『禅文化』秋号(250号)でも釈宗演老師の特集を組まさせて頂く予定ですし、また、10月ごろから、この慶應義塾大学の展覧会とは別に、花園大学歴史博物館と共催で釈宗演老師遠諱記念の展覧会を、花園大学歴史博物館にて開催する予定ですが、まずは、こちらの展覧会にお運びいただいては如何でしょうか。

鎌倉辺に遺る老師の資料を中心にした展観をご覧頂けることでしょう。

会期:2018/6/4(月)~8/6(月) 9:00~18:20(土曜は16:50まで)
   日曜・祝日は休館

会場:第1会場 慶應義塾図書館展示室 / 第2会場 慶應義塾大学アート・スペース

お問い合わせは、慶應義塾福沢研究センター
 〒108-8345 東京都港区三田2-15-45/FAX 03-5427-1605/fmc@info.keio.ac.jp

クリックすると大きく表示します。

慶応展覧(裏).jpg

 

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鎌倉の円覚寺派瑞泉寺を訪ねる

 

blog_2018-05-11-12.10.jpg来年春に迎える円覚寺の誠拙周樗禅師の遠諱事業の一環である、遺墨集制作のために、先週後半の4日間、鎌倉円覚寺で調査撮影をしてきました。そのうち1日だけ、近くにある円覚寺派瑞泉寺へ出向いての調査となりました。

この瑞泉寺のご住職は、現在、円覚寺派教学部長をされていますが、季刊誌『禅文化』に連載いただいている「睡猫庵歌話」の筆者、大下一真師であります。

鎌倉では有名な五山十刹の十刹に入る名刹ですが、個人的には初めて訪ねました。円覚寺や建長からすると、鶴岡八幡宮を間に挟んで右手の方に車で5分ほど。鎌倉らしい狭い道路を進んでいくとかなり奥まったところに、この瑞泉寺はありました。

建立は嘉暦2年(1327)、京都の天龍寺の開山でもある夢窓国師が開山で、鎌倉公方の菩提寺として建てられたようです。関東大震災で大きな被害を受けたようですが、今は仏殿や庫裏も整えられ、多くの花や樹木囲まれた緑豊かなとても美しいお寺です。

こちらでの調査撮影の合間、ご住職の大下師にこちらへと案内されたのは仏殿の裏にある小間。ここの障子を開くと、夢想国師が作庭されたといわれる庭園を拝することができました。

blog_2018-05-11-12.jpg(パノラマ機能がなかったので2枚の写真を合成しています。クリックすると拡大表示できます)

右手の方にわかりにくいでしょうが滝水がそそいでいます。これには少し仕掛けがあるそうで、時間を限定して流しておられるそうです。

なんとこの庭は長らく土に埋もれてしまっていたとのことで、昭和45年に発掘されこのように見事に復元されたとのこと(ただし、仏殿裏からの一般拝観はされていません。境内からはご覧いただけます)。

瑞泉寺についてはホームページに詳しく記されていますので、そちらを。

境内ではそれはそれは美しい声(mp4)で、ウグイスが鳴いていました。鎌倉をお訪ねの際には、少し足を伸ばして瑞泉寺をお訪ねになることをお勧めします。

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美には心が宿る ~春日大社~

 



20180511_001.jpg季刊『禅文化』の取材で、奈良は春日大社に参りました。「諸宗教を超えた対話」として、禅僧とさまざまな宗教者に語り合っていただく対談企画です。



20180511_002.jpg対談において、他者を思い遣る日本人の気質は、神仏への畏敬の念によって培われたのではというお話がありました。「日本人は1000年かけて、神仏に対して何をしたら良いかを考えてきたのではないでしょうか」。場を美しく調えるのも、相手(神仏であれ人であれ)が大切だからこそ。美しいものには心が宿ると。



20180511_003.jpg境内でそれを実感した場所が、御祭神・武甕槌命(たけみかづちのみこと)が天降られた御蓋山「浮雲峰」の遙拝所。当初は禁足地に無人の遙拝所を設けることを危惧する声もあったと伺いました。ですがいざ開放してみると、監視の目、外国語の看板がなくとも、境内奥にあるこの聖地にいたずらをしたり、汚したりする人は皆無なのだそうです。

心は目に見えないようで、しっかり伝わるものなのですね。留意します。



20180511_004.jpg追記
換毛期の鹿を見るのは初めてでした(背中の斑点はまだ冬毛の奥に)。

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えしん先生の個展

花園大学名誉教授で、弊所の前所長でもある西村惠信先生の個展「趣味の淡彩画展」に行って参りました。



001.JPG会場の「ギャラリーめん」さんは、温かみのある木の看板が目印。ご覧のとおり緑の山々に臨む落ち着いた立地です。ウェスティン都ホテルのお向かいですよ。



002.JPGギャラリーを覗くと、こぢんまりした空間に、モチーフもさまざまに大小約40点の作品が展示されていました。



003.JPG1点1点に先生のメッセージが添えられているのですが、これが楽しかったです! 作品が描かれたシチュエーションや、その時の何気ないエピソードが印象的な文句で綴られており、引き込まれてしまいます。



004.JPGちょっとした空き時間、「サンドウィッチ片手に」筆を執られるえしん先生の姿、旅先でスケッチに夢中になる先生に「早く宿に戻ってくださいね」と声をかけるご同行者の様子など、ありありと目にうかびました。ピアノ演奏会場のざわめきや、川の水音も聞こえてくるようです。



005.JPG日本の大自然に海外の街並み、ある日のご自坊の食卓(!)までマイペースにじっくり楽しませていただきましたが、どれか1点と决めるなら私は銀の食器のような額に収められたこの絵がお気に入り。

つやつやした実を見ながら添え書きを読んでいるうちに、自分が子供時代手をベタベタにして食べた庭のいちじくのこと。すっかり忘れていた香り、柔らかさ、皮を剥くときのあの指の感触までが、鮮明に蘇ってきたのでありました。

個展は10日まで開催中。ぜひお出かけください。

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旧暦と新暦との季節感相違

 

blog_2018-05-04-16.13.17.jpg

五月、満山新緑の好時節になってまいりました。

さて、このブログをお読みの人は、いささかでも禅録をお読みだと思います。
そこで、とまどわれるのは、旧暦と新暦との季節感のズレだと思います。

旧暦の一・二・三月は、春です。現代人が、寒さに凍えている一月二月は、旧暦では春なのです。年賀状に「賀春」とか「迎春」とか書きますよね。

旧暦の四・五・六月は、夏です。現代人が、もっとも過ごしやすいこの季節は、旧暦では、うだるような夏なのです。「六月(五月とも)に松風を買うば、人間、恐らくは、価(あたい)無からん」の禅語の「六月」は、現在では、八月に当たるでしょう。

旧暦の七・八・九月は、秋です。これが一番こまってしまいます。中秋の名月は、旧暦では八月なのですが、どうもシックリきません。

旧暦の十・十一・十二月は、冬です。「雪裏の梅花」と歌うのは、新春一月を迎えようとしている、十二月の雪をもたげて開こうとしている梅です。

以前にも書きましたが、禅録などを読む時には、頭の中で、この季節感のズレを修正しなければなりません。

ところで、日本が旧暦を新暦に改めたのには、隠れた事情があると言われています。財政難の明治政府は名案を考えました。新暦を導入して、明治五年十二月三日を、明治六年一月一日としたのです。結果、役人に対して十二月分の給料を払わずにすみました。おまけに旧暦のままでは、明治六年は、六月が閏月でしたので、六月と閏六月との二ケ月分の給料を払わなければいけませんが、これも回避されて、一ケ月分の給料ですみました。結局、明治政府は、旧暦を新暦に変えることで、役人に対する二ケ月分の給料をチャラにしたという説です。何とも即物的な話ですが、いずれいつかはということでしょう。

こう書いて来ましたが、やっぱり、七月八月は暑いです。お盆の棚経を今から心配しています。
みなさま、お元気で。

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西村惠信(禅文化研究所前所長)の絵画個展

 

blog_2018-05-02-16.26.20.jpg禅文化研究所の前所長、西村惠信先生は、淡彩画を趣味とされており、旅先などで風景をさらっと絵を描くことを愉しみとされています。

どんなに美しい山でも、カメラで撮影しただけでは山の稜線を覚えてはいないだろうが、じっくり眺めて描くと憶えているものだ……

とおっしゃる言葉に、なるほどと頷く次第。

このたび、第4回となる、西村惠信「趣味の淡彩画展」を、本日より下記の通り開催されています。

会期:平成30年5月3日(木)~10日(木)10時~16時
ところ :ぎゃらりー「めん」
  京都市東山区蹴上東町243 TEL.075-771­-6343
  三条蹴上「ウエスティン都ホテル」の筋向かい

ご本人曰く、「下手な絵ですが、これが最後の機会になると思って、お出かけください」とのことです。

今日からゴールデンウィーク後半、京都にお出かけの際、小さなギャラリーの小さな個展にもお出かけ下さい。

ブログ禅も来週までおやすみです。皆さんも初夏をお楽しみ下さい。


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平成30年度 サンガセミナー京都講座申し込み受け付け開始

 

2018サンガセミナーバナー.jpg今年のゴールデンウィーク、皆さん、如何お過ごしでしょうか。

さて、本日より、平成30年度 サンガセミナー京都講座のご案内と受付を開始致しました。
いつもご参加頂いている方や、弊所の本をご注文頂いた方々にはDMでも届くと思います。

さて、今年のサンガセミナーでは、毎年ご好評をいただいている講座にくわえ、リピーターの方より要望のありました精進料理をお召し上がりいただくことのセット講座を開設。黄檗山萬福寺の中国様式に特徴のある伽藍を学ぶ「禅の建築講座 -黄檗山萬福寺の伽藍-」において、午前中の座学と午後の拝観の間に、萬福寺の普茶料理をお召し上がり頂こうというものです。

ほかには、去年10月に龍谷ミュージアムで展観されていた「地獄絵ワンダーランド」展の時にあった特別講演、関西学院大学の西山克先生の「地獄絵 絵解き」を拝聴して、これは面白いと思い、今年度のサンガセミナーにお願いしました「地獄絵図(熊野観心十界図)お絵解き講座」、個人的にも大変興味を持っております。こちらは京都市東山の高台寺教化ホールをお借りして開催します。

その他、全6回9講座をご用意しました。是非、ご参加頂きますようお待ち申し上げております。

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