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滋賀・瓦屋寺にて

 

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一昨日に南禅寺の宝物調査を始めたことを書いたばかりですが、11月14~15日には、滋賀県東近江市の瓦屋寺への宝物調査に、いつもどおり、花園大学歴史博物館の館長以下研究員や、お手伝いいただいている学芸員の方々と出向いていました。

こちらは松島瑞巌寺の雲居希膺禅師の高弟である香山祖桂禅師(賜紫佛海湛然禅師)が開山された、臨済宗妙心寺派の寺院です。すでに2回2日間の調査に来ていますが、今回は2日連続の調査です。
ご覧の通り、このお寺は紅葉の隠れた名所。知っている人は朝からカメラを下げてやってこられています。

この日も、拝観料は取られていませんが写経の申込をされたお二人の女性が朝から来山されていました。お寺のホームページや「じゃらん」でも予約ができるそうです。写経や写仏、坐禅、お香造りの体験ができるようです。

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瓦屋寺の本堂は、登録有形文化財に指定されていて、茅葺き屋根の入母屋造りの立派な本堂ですが、屋根の傷みがすすんでいるので、現在、葺き替えのための勧募中とのことです。

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調査の方も、書画軸を中心にすすめていきましたが、開山禅師の書をはじめ、その師匠である雲居禅師の書もありました。また仏画もあったりと、興味深い調査でした。おそらくあと2~3回は通わなければ終わらないと思われます。

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南禅寺の悉皆調査はじまる

 

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禅文化研究所のデジタルアーカイブス事業で、ここ数年取り組んでいた、浜松市の大本山方広寺、そして八幡市の圓福寺が今年前半に終わったあと、現在、花園大学歴史博物館で開催している「釈宗演展」のための調査や、来春の「誠拙周樗展」(仮称)に向けての調査を行なっていましたが、それらも完了したため、一昨年より依頼を受けていた大本山南禅寺の宝物悉皆調査に、先般よりやっと取りかかることができました。

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紅葉の季節が始まって拝観者もぐっと増え始めている中、南禅寺の宝物収蔵庫に出向いての調査です。この宝物収蔵庫は、きちんと温度管理湿度管理が保たれており、セキュリティも万全。さすがに「五山之上」を誇る南禅寺といった感じです。

書画軸類については、以前から手書きの台帳が完備されていますが、デジタル画像がないのと、もう少し詳しい台帳を作っていきたいというご本山のご意向があり、私達が悉皆調査に入ることになったというわけです。

京都市内にある南禅寺への調査ですから、今後、日帰りでちょくちょく通っていくことになりそうですが、まずは第一回目。
そして一番最初に調査したのは、こちらの「釈迦十六善神図」です。

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国の重要文化財に指定されている本図は鎌倉時代の作。そしてそこには他の十六善神図とは少し異なった珍しいものが描かれているのです。しかしそのことについて考証されたものはあまりみないとのこと。

本図は次の季刊『禅文化』251号(2019.1)の表紙図版として使用させて頂くことになっており、花園大学歴史博物館館長の福島恒徳先生による解説を掲載します。お楽しみに。

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御在所岳へ

 

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各地で紅葉深まる中、秋晴れの日曜日に鈴鹿山系の御在所岳(標高1212m)へ登ってきました。この御在所岳は花崗岩の山で、特に中道という登山道はかなりの岩場があるようです。
以前から登ってみたい山の一つでしたが、ここはロープウェイもあり一般の方も多くみえています。
私は友人達と鈴鹿スカイラインの滋賀県と三重県の県境にある武平峠から徒歩で御在所岳の三角地点を目指しました。
リーダーのいうのには、朝早く登山口に行ってないと、車を停めるところがないとのこと。そこで、まだ薄暗い朝5時半に現地についたのですが、すでに沢山の車が停まっていました。

なんとか便乗していった2台の車を停め、明るくなり始めたところで登山開始です。

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朝日に照らされながらというものの、やはり山はひんやりとさむいのです。そしてここは岩場の多い山。私も含め初心者もいるので、リーダーの指導のもとゆっくりと登坂していきました。

blog_MG_2553.jpg中道登山道ではなくても、こちらのルートでも岩が多く、何ヶ所か岩場があります。滑らないように注意して登ります。

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あまりに天気がいいので、すばらしい絶景も拝めます。三重県側を見ると、なにやら黄金に光っているように見えました。
そう、伊勢湾なのです。

blog_MG_2652.jpg登山道あたりはもう紅葉はすっかり終わっていてブナの木なども落葉してしまい、枝が残るのみ。

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もくもくと登っているようにみえますが、途中で何度も休憩タイム、写真タイムをとり、ワイワイと賑やかなこと。富士山に登ったときの話なんかも交えながら脚を運びます。途中にはもう降りてくる方ともすれ違ったりしました。いかに我々がゆっくり登っているかを知らされているようでしたが、気持ちよく挨拶を交わすのは山を愛する人たちの常識です。

blog_MG_2693.jpg急げば1時間で登れるところをゆっくりと2時間かけて到着! 頂上からは琵琶湖と伊勢湾が両側に見えるという絶景ポイント。ただ、琵琶湖側はかすんでしまっていて、残念ながら望めませんでした。

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頂上付近でゆっくり休憩し気色を楽しんでから下山。それでもまだ11時ごろ。三重県側の湯の山温泉に浸かって、身体を癒して帰路に就いたのでした。

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往路は暗くて見えなかったのですが、帰路の鈴鹿スカイライン付近は、紅葉も楽しめました。

滋賀県には、こういう気軽に登れる山がいくつもあります。これからも少しずつ制覇していきたいと思っています。

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「明治の禅僧 釈宗演」展 記念講演会 第2回目

 

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2018年秋企画展「100年遠諱記念 明治の禅僧 釈宗演」開催を記念し、昨日2018年11月8日(木)午後1時より、花園大学教堂にて西村惠信先生(花園大学名誉教授・禅文化研究所前所長)による講演会「宗演老師と海外巡錫」を開催いたしました。

ご自身と釈宗演老師を繫ぐ不思議な縁から始まり、ご自身も若くして1年間渡米した時の話を交えながら話はすすみ、釈宗演老師が居られた明治期には、廃仏毀釈や、キリスト教の波が押し寄せていた日本において、若くして見性したものの、仏教の退廃に嫌気がさして還俗まで考えていたといわれます。しかし、慶應大学で薫陶を受けた福沢諭吉のすすめもありセイロンに留学してパーリー語と上座仏教を学び、帰国してから32歳にして円覚寺派の管長となられた宗演老師は、万国宗教大会に日本の仏教代表として演説されました。しかし、日本の各派からは万国宗教会議などはキリスト教が喧伝されるに過ぎないから行く必要なしとされ、宗演老師をはじめとする日本の仏教各派の僧侶たちは自費で渡ったとのこと。

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今は絶版品切れとなってしまっていますが井上禅定著『釈宗演伝 -禅とZENを伝えた明治の高僧-』(禅文化研究所刊)を参考にしながら90分間、しっかりとお話をいただきました。

k250.jpgなお、季刊『禅文化』250号には、今回のご講演と同じ題名のご寄稿が掲載されています。

 

また他に釈宗演老師の行履を記したものには、『明治の禅匠』や『近世若州僧宝伝』がございます。いずれも禅文化研究所で発売しておりますので、この機会に如何でしょうか。

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永源寺の紅葉

 

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全国各地から紅葉の便りが届く季節になってきました。
先月末に滋賀県東近江市の永源寺に行ってきました。
境内の木々も徐々に色づいてきています。
永源寺では11月3日(土)から11月30日(金)まで紅葉ライトアップが行なわれます。

 

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期間中には、このたび永源寺で発見された彦根藩井伊家の第2代当主直孝の長男直滋(1612~61年)の「赤備え」の甲冑も本堂で展示されます。
この機会に足を運ばれてはいかがでしょうか。

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ZEN 釈宗演

 

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釈宗演老師の100年遠諱を迎えた本年、大本山円覚寺での遠諱法要や、生誕の地である若狭高浜での顕彰事業、慶応義塾大学や花園大学での展覧会など、多彩な事業が行なわれました。

出版もその一つで、先日『ZEN 釈宗演』の著者、高島正嗣さんが来所されました。高島さんは『SLAM DUNK』や『バガボンド』で知られる漫画家・井上雄彦氏のチーフ・アシスタントであり、本書が自らの名前で出版する処女作品です。井上氏と共に参加した円覚寺の坐禅会が縁となり、今回の出版となったそうです。
本書は、欧米にZENを広めるきっかけを作った宗演の成長過程が描かれ、今北洪川をはじめ、福沢諭吉や山岡鉄舟など、宗演に影響を与えた多彩な人物たちも登場します。
高島さんはスリランカまで取材に行ったそうで、この作品にかける意気込みも感じられます。
本書は上下2巻で日経BP社から発売されています。

なお、宗演を含む若狭出身の7禅師の事績をまとめた『近世若州僧宝伝』が、釈宗演禅師100年遠諱記念として、臨済宗相国寺派第四教区から発行されました。
こちらはで禅文化研究所で取り扱っています。頒価1620円(税込・直販限定)。

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花園禅塾 禅塾デイ

 

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大本山妙心寺の隣には、妙心寺派の徒弟教育のための僧堂に準じた寮制の生活をしている花園禅塾という施設があります。多くは花園大学の学生ですが、毎朝6時から起きて朝課諷経をし、坐禅をしています。昼は大学に通い、門限のある規則正しい生活をして寝食を共にしているのです。また月に一回、摂心もあるのです。

自利利他の精神に則って、東日本大震災以降、あちこちの被災地にボランティア活動に出向いたり、塾外での活動も熱心にされています。先般はサンガセミナーの地獄絵絵解き講座にも何人も受講して下さいました。

個人的には花園禅塾の塾頭さんとも懇意にさせて頂いています。

それはさておき、この花園禅塾で、年に一度の「禅塾デイ」というイベントが、来たる11月10日(土)に開かれます。詳しくは上の写真をクリックして頂くと大きく表示されますのでご確認いただければと思いますが、今回で15回になるという「禅塾デイ」。

上でご紹介したような花園禅塾の活動を紹介される機会であり、外部の方が禅塾内に入ることができるいい機会でもあります。

坐禅体験やボランティアの時に実践されているハンドマッサージなんかも受けられるようですよ。朝10時から午後3時までいろいろなイベントを開催されます。興味のある方は是非足を運ばれては如何でしょうか。

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かしきりもみじ!?

 

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今年のサンガセミナーの第4回目も終了し、次の第5回は11月22日の「5-1 お寺で写真講座 - 紅葉を綺麗に撮ろう -」と、「5-2 水墨画講座 -来年の干支「亥」を描いてみましょう-」です。

その際の会場は京都市北区等持院町にある相国寺派真如寺様。お隣の等持院は天龍寺派の由緒寺院でご存知の方も多かろうと思いますが、じつはこちらの真如寺は相国寺派の山外塔頭という隠れた名刹なのです。というよりも、五山十刹の十刹に数えられた名刹なのです。

さて、この秋(2018年11月10日~12月9日)に、真如寺さんでは「かしきりもみじ」なる企画を実施されるようです。「かしきりもみじ」ってなに!?って思いますよね。
ホームページによると、

国内外から多くの観光客が集まる京都、特に紅葉などの人気シーズンには多くの人が名所に足を運びます。
京都という地の風情を感じながら、自分たちだけの空間で存分に紅葉を満喫してみませんか。

とのこと。つまり、紅葉の美しい境内の庭を、少人数だけで予約して楽しめるということのようです。ほんとにこのところの京都は観光客でいっぱい。外国人もたくさんみえて、ゆっくり京都の秋を楽しみたい方にはちょっと残念なことになってしまっています。

予約をしておけば、1組 6,000円(最大15名まで)で1時間かけてゆっくり楽しめるというわけです。

詳しくは真如寺のホームページをご覧あれ。

ちなみにサンガセミナーはちょうどその期間に開催するため、22日は予約不可になっています。

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サンガセミナー2018 4回目「仏教美術鑑賞入門」と「軸を鍛える一人整体法」終了

 

blog2018-10-26-09.45.jpg先週金曜日、2018/10/26には、本年度のサンガセミナー第4回目の2講座を、京都市上京区の法輪寺(だるま寺)にて開講しました。

午前中は、花園大学歴史博物館館長の福島恒徳先生による「4-1 仏教美術鑑賞入門 -仏像・仏画・禅画を読み解く-」。今年度から初めて開講した講座ですが、24名の受講者となりました。
図像論と様式学というと小難しいですが、写真を見せながら仏像の形を説明いただきました。これだけでも詳しくやれば時間がいくらあっても足りなさそうなのですが……。
おもしろおかしく話が脱線するもので、時間がどんどん過ぎていきます。

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そして、禅画の話もつけていただいたので、さらに内容が広範囲になってしまいましたが、意外と知らないことだらけ。私はその標的にされてしまい、受講生の皆さんの店ざらしになってしまいました。

ある禅寺の方丈襖絵には狩野永徳による、鶴と梅が描かれているけれども、それはなぜかわかりますかと……。

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皆さんはいかがですか? 先生の論なのだそうですが、なるほどと納得のいくご説明をいただきました。

 

午後は、去年から開講している「4-2 軸を鍛える一人整体法」です。禅文化研究所から刊行している『プチうつ禅セラピー』や今年の新刊の『イヤイヤ鍛える健康法』の執筆者でもある樺島勝徳先生(京都嵐山・薬師寺住職)による実践講座。皆さん、動きやすい服装を準備して貰い、実際に身体を動かして確かめて貰います。こちらも19名の参加者でした。

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簡単な動きなのですが、それによって体幹を整える筋肉が鍛えられる運動とか、自分でしかわからない片寄っている身体をまっすぐにしていくには、きちんと必要な筋肉を鍛えなければならない。整体に行っても、すぐに元に戻ってしまうのが我々の身体なのだから、自分で鍛えて調えていくのがいいのだという教え。

大きな動きをしているわけではないのに、身体の内側から暖かくなっていきました。

 

blog_2018-10-26-13.40.jpg受講いただいた皆さん、お疲れ様でした。

内容の濃い講座だったという声も聞かれて、とてもありがたいことでした。

 

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圓福寺萬人講

 

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10月20日八幡市にある圓福寺の萬人講に行ってまいりました。
普段は修行道場であるため拝観はありませんが、毎年、4月20日と10月20日に開催されている万人講に限り参拝できます。
駐車場がない為、最寄の駅から臨時直通バスにゆられて15分ほど…。
この日は日本最古の木造達磨大師坐像(重要文化財)も拝見できます。
まずは、達摩大師にお参りのあと、警策を使って肩がこらないおまじない、そして身代わり観音の摩耶夫人にご挨拶。皆が触るのでツルツルテカテカ霊験あらたかなご夫人です。

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さらに、本堂に進み願い事を書いて法話を聴きます。アリとキリギリスではなく、日本版アリとコオロギのお話。所々に笑いを含め、大変わかりやすい法話が終わりますと、一人一人の願い事と名前を読み上げられ、願い事別に色分けされた達摩さんの中に入れてもらいます。
最後に精進料理をいただきます。もちろん雲水さん達が托鉢で集められた名物大根のお漬物もいただきました。これで「開運」「厄除け」「中風除け」が完了です。
皆さま来年4月の萬人講ご参加されませんか?

 

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「平家物語〜語りと波紋音〜」京都公演のお知らせ

 

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入道死去」  Photo by bozzo

 

禅文化研究所では、「DVD禅僧が語る」シリーズを出しておりますが、その中の主に関東方面の老師方のDVD作品に、インタビュワーとして出演いただいている、舞台俳優の金子あいさん。

彼女が「平家物語」に取り組まれているのはFacebook等で存じ上げていたのですが……。⇒ 金子あいの「平家物語」ブログ

おもに関東を中心に活動されていたので、なかなか観る機会がなかったのですが、各地での公演もはじめられており、このたび、京都公演が決まったとご案内を頂戴しましたので、ここでご紹介したいと思います。
公演内容より……



今年は平清盛生誕900年の記念の年。平家の絶頂期を描く「禿髪」、平家討伐の密議に加わった一人西光が清盛に対して面罵する「西光被斬」、福原遷都後清盛に起こる不吉な怪異「物怪沙汰」、全国に平家討伐の火の手が上がる中ついにあつち死する「入道死去」。死ぬ瞬間まで「熱い男」清盛の半生を永田砂知子の波紋音とともに金子あいが演じます!

 〈京都公演〉
【日時】2018年11月21日(水)
14:00開演/19:00開演 (開場は開演30分前)
【会場】大江能楽堂
京都市中京区押小路通柳馬場東入橘町646
【交通】地下鉄東西線「市役所前駅」下車 西へ徒歩4分。地下鉄烏丸線「烏丸御池駅」下車 東へ徒歩5分 。京阪電車「三条駅」下車 徒歩15分
【料金】全席自由・税込一般3,500円/ペアチケット6,000円/大学生以下無料(大学院生も含む。学生証の提示必要) ※未就学児入場不可※ペアチケットは男女問わず2名1組の料金※当日券は開演1時間前より販売
【チケット取扱】
◉アートユニットアイプラス(←チケットのお問合せはこちらへ。10〜18時) 
 TEL 090-6707-1253 auaplus@gmail.com
◉Livepocket  https://t.livepocket.jp/e/q5heike
※コンビニ又はクレジットカードで支払い、スマホ画面提示で入場するシステムです。
【主催・京都公演に関するお問合せ】
 TEL 090-9056-5585 (荒川)
 平清盛生誕900年記念公演
 「平家物語〜語りと波紋音」実行委員会
【後援】京都府 京都市 
【平家物語公式Facebookページ】はこちら


私ももちろん興味がありますので観させていただくことにしています。皆さんもどうぞ。

下記のリーフレット画像をクリックすると大きく表示されます。

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フルーツ&ベジタブルズ

 

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既に展覧会タイトルにやられた感がありますが、京都市の泉屋博古館で、2018/11/3~2018/12/9にわたって特別展「フルーツ&ベジタブルズ」展が開催されます。もちろん担当の学芸員さんは女性でした。

こちらの展覧会は、中国・朝鮮・日本の絵画で、野菜や果実の描かれた中世から近代の作品を集めた、とてもユニークな展覧会のようです。季刊『禅文化』196号(2005/4 発行)の表紙でも採り上げた、伊藤若冲の「果蔬涅槃図」(重要文化財)をはじめ、狩野探幽の「草花写生図巻」、呉春の「蔬菜図巻」といった彩色の巻子も展示されます。

また、禅文化研究所所蔵の雪村筆「蕪図」も出陳します。

会期は京都が紅葉で賑わう季節。東山を散策の際には、脚を運ばれては如何でしょうか。

※ 上下のリーフレット写真はクリックすると大きく表示されます。

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「明治の禅僧 釈宗演」展 記念講演会

 

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2018年秋企画展「100年遠諱記念 明治の禅僧 釈宗演」開催を記念し、去る2018年10月16日(火)午後2時より、花園大学教堂にて横田南嶺老師(円覚寺派管長・花園大学総長)による講演会を実施いたしました。

講演タイトルは「釈宗演老師を思う」。宗演老師の生い立ちから遷化まで61年間にわたる激動のご生涯を、日記や書翰などの資料を用いつつお話いただく90分の講演。横田老師は「私も宗演老師に直接お目にかかった世代ではありません」とおっしゃるのですが、宗演老師と老師をとりまく人々のお気持ちを代弁されるかの解説に、ご参集くださった130名の皆さまも聴き入っておられました。

なかでも、セイロン出立の際、師である今北洪川老師が『羅云忍辱経』を写して宗演老師に贈られたというエピソードには胸が詰まりました。『羅云忍辱経』とは、シャカが実子であるラゴラに忍辱(忍耐)の心を伝えるべく説いたものだそうです。異国の地へ愛弟子を送り出す師の深い愛情が伝わってきます(実物は現在展示中ですので是非!)。

この他さまざまな逸話をご紹介いただきましたが“とっておきだな”と感じたのは、老師に最後までお仕えになった釈大眉老師が「先師にこの言葉あり」と選ばれた、宗演老師の口癖「もったいない」です。とかく革新的な部分がクローズアップされがちな宗演老師ですが、これについて横田老師は「枯淡なる禅僧の姿に、釈宗演老師の真骨頂を見る思いです」としめくくられ、盛大な拍手をもって講演会は終了となりました。
なお、老師のご講演をYoutubeにアップしてありますので、ご覧下さい。

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最後に、今回の展覧会について花園大学歴史博物館研究員の志水一行先生に見どころを伺ったところ、「故郷若狭に遺る遺墨を、多数展観している点が本展覧会の大きな特徴。若狭方面からもたくさんの方にご来館いただいています」とのこと。また「釈宗演老師が学長を務められた、臨済宗大学(現花園大学)にまつわる貴重な資料の数々もぜひご覧いただければと思います」。

この機会に皆さまどうぞお運びくださいませ。

※次回の記念講演会は2018年11月8日(木)午後1:00~2:30、「宗演老師と海外巡錫」と題して西村 惠信先生(花園大学名誉教授・禅文化研究所前所長)にご講演いただきます。

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季刊『禅文化』250号「釈宗演老師壱百年遠諱」特集 発刊に際して

 

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10月25日発刊の『禅文化』250号では、本年100年遠諱が厳修される明治の傑僧・釈宗演老師を特集しております。宗演老師といえば、セイロン留学やシカゴ万国宗教会議への登壇をはじめ世界を巡錫し、欧米に初めて「ZEN」を紹介した功績で広く知られますが、一方、円覚寺派管長、臨済宗大学(現花園大学)学長として、日本臨済禅の後進育成にも心血を注がれました。

本特集では61年のご生涯を辿りつつ、論攷、詩偈や墨蹟書画、書翰など数多く遺る著作にも触れ、その遺徳とお人柄を偲びます。

平成最後の秋に老師の遠諱を迎えることになりました。明治維新を経た、あの激動期に比べれば表面上はるかに穏やかなのかもしれません。しかし、国際情勢を踏まえ価値感は問い直され、伝統と革新についてもさまざま議論がなされている現在の日本です。奇しくも時代の転換期であるいま、ぜひ皆さまにお手に取っていただきたい一冊であるとも考えています。なにとぞ宜しくお願い申し上げます。

詳細はこちらから

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サンガセミナー2018 2-1「地獄絵図(熊野観心十界図)お絵解き講座」終了

 

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去る2018/10/13(土)に本年度のサンガセミナー2-1「地獄絵図(熊野観心十界図)お絵解き講座」を開講いたしました。本来は7/7の七夕の日に行なう予定だったのですが、荒天のために延期となっていたものです。会場は、京都東山の高台寺・教化ホール。

30名を超える受講者にご参加頂き、講師の西山克先生(関西学院大学教授/日本中世史)のお話を興味深く拝聴しました。(熊野観心十界図)

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ちょうど一年前に龍谷ミュージアムであった、「地獄絵ワンダーランド」展のときに拝聴した、西山先生のご講演が興味深く、「2時間の話をさせてもらえたら、極楽行きを望むあなたたちを地獄に行きたくしてあげましょう」というお話だったので、サンガセミナーでは2時間の講演をお願いしました。

先生のおっしゃる熊野系の観心十界図には、十界、つまり「四聖」である声聞界・縁覚界・菩薩界・仏界と、「六悪道」である地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人界・天界がすべて描かれていて、「観心十界」、つまり「心に十界を観る」ための絵であるということからはじまりました。つまり地獄も極楽も心の中にあることを観るための絵なのだそうです。

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そして、十界図上部に描かれる生前の世界からはじまり、死に到り、閻魔大王に判決を下され、奪衣婆に死に装束を奪われて三途の川を渡る……、そして到った地獄には色々な地獄が待っているということで、絵の細部を点検しながら、それぞれの意味を詳しくお話し頂きました。

そして、クライマックスには、この大きな絵の中にいる主人公のお話が。

詳しく書くとネタバレになりますので差し控えますが、各所にとても興味深い話があることを学ぶことができました。そして何より仏教の地獄には救済があることも教えられたのです。

僧侶が半数以上いましたので、先生も少し話しにくそうな様子もありましたが、個人的にはとても勉強になり、来年の地蔵盆には地獄絵を見ながら子供達に少しいい話がしてあげられそうな気持ちになりました。
また機会があれば、開講させて頂ければと思います。

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研究所の花 2018/10

 

あんなに暑かった夏が過ぎ、台風や大雨で日本各地が大きな被害を受け、10月になっても30度を超えるところがあったりと、未だに落ち着かない気象状況ではありますが、でも花たちの様子は秋になっています。

最近、自坊の花壇の整備を怠っていて、花があまりないという状況ですが、畑や梅林の野花を摘んだりしながら、なんとか花を飾ることにしています。

 

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水引草は白も赤もありますが、毎年、ビュンビュンと元気に生えてきます。

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こちらは、季節外れに咲いているヤマブキとアイビー、エノコロ草を。ここまでは先週の花です。

そして秋と言えばコスモス。

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無文老師にもお供え。

blog_2018-10-09-08.58.jpgじつはこのコスモス、近所に住む老夫婦の檀家さんが、家の前に毎年いっぱい咲かされているのです。
主に奥さんが花好きで、家の前だけでなく、少し離れたところにある畑にもコスモスをいっぱい育てられていました。

が、この8月上旬に、残念ながら他界されてしまいました。5月頃から入院されてしまわれたのですが、その直後から、家の前も、そして少し離れたところの畑も草がボウボウに生えてしまい、今までの見る影もありません。ご主人の憔悴ぶりが見えるようでした。
忌明けをすぎ、少し落ち着かれてきたのか、家の前の整理をされるようになったのですが、家の前のコスモスはできたら残しておいて、少しわけて欲しいと頼みました。そしていただいてきたのがこのコスモスなのです。昨日みたら、畑の方はすっかり草刈りされていました。

そして、私がコスモスをいただいた日の昼ごろ、そのご主人が白いコスモスを少し持って、境内にあるお墓に供えに来ていたと家人からの目撃談。いつもお墓を掃除したり花を供えていたのは亡くなった奥さんだったので、あのご主人がお墓参りをして、それもコスモスを供えていたと聞いて、心が熱くなりました。

コスモスは、想い出の花だったんですね。

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仏教伝道協会「仏教伝道文化賞」授賞式

 

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7月30日の本ブログでもご報告しましたが、禅文化研究所の前所長の西村惠信先生が、公益財団法人仏教伝道協会の毎年表彰されている「仏教伝道文化賞」本賞を受賞され、去る平成30年10月4日に、東京の三田にある仏教伝道協会において授賞式がありました。

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沼田奨励賞には、みうらじゅん氏が選定され、介添人で主賓のいとうせいこう氏とともに来られていました。

あちこちのホテルの部屋においてある『仏教聖典』を刊行されている仏教伝道協会ですので、冒頭に、献灯献華がありつづいて『仏教聖典』より一節が奉読されました。「すべては縁によって生まれ縁によって滅びる」というものでした。

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正式に受賞者お二方の発表があり、壇上にて、仏教伝道協会の木村清孝会長からそれぞれに賞の授与があり、つづいて一言ずつご挨拶をという流れでした。

blog_MG_1806.jpg先生は冒頭の『仏教聖典』の一節を採り上げられ、今この壇上に立っている私は、本当に縁があってのものだということを述べられました。田舎の農家の10人兄弟の末っ子に生まれ、お寺に養子にこないかと云われたときにはまだ2歳。4つ上の兄が「ぼくはいやや」と云い、自分は金太郎飴に手を出したがために寺に貰われることになり僧籍に入った。そうでなければそもそもここにいるはずのない私であると。大学で指導を受けた久松真一先生、道場で接化を受け花園大学の職を進められた柴山全慶老師。産んでくれた顔も覚えていない母、育ててくれた養母、そして60年近く文句も言わないで連れ添ってくれた妻など、言い尽くせないほど多くの人の縁をいただいて今の私がある。まさか自分がこんな栄誉ある賞をいただくとは思っていなかったが、縁のおかげであると心から感謝するとのご挨拶でした。

blog_MG_1812.jpgつづいてみうらじゅん氏もご挨拶され、小学4年の時から仏像が好きになり、誕生日には密教の法具を買って貰っていたとのこと。そして今や、仏教アンバサダーのようになってしまったということを話され、「マイブーム」で流行語大賞をいただいて以来の賞なので、とてもうれしいと述べられました。

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先生への祝辞として大本山方広寺の安永祖堂管長猊下が祝辞を、みうらじゅん氏への祝辞はいとうせいこう氏が述べられました。

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その後の祝宴では、大本山円覚寺派の横田南嶺管長猊下が乾杯の音頭をとられ、約100人の参列者がお祝いをいたしたのでした。

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ジャポニスム2018 ZEN WEEK(禅文化週間)in パリ

 

blog_S__224772125.jpgパリ市を中心に実施されているジャポニスム2018。日本とフランス両国の協力により、日本の文化をフランスで紹介するイベントが長期に亘り行なわれています。

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日本文化会館

禅文化研究所が企画する「禅文化週間」(2018年10月2日~6日)がありました。会場となっているエッフェル塔のすぐ近くにある日本文化会館では、臨済禅の教えを紹介するビデオ上映や、禅の修行や儀式、禅の文化などの写真パネルを展示しました。

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映像や写真を熱心に、繰り返し観ておられるような方もあり、どの企画も大盛況のようで、フランス人の禅への関心の高さが窺えます。

また10月4日からは、坐禅会や、禅語をなぞって筆で書く写禅語といった体験型イベントも始まりました。現地に飛んでいるスタッフからの情報では、体験にも積極的に参加される方がおおく、写禅語は1回15名定員のところ、児童20名以上の申し込みがあったらしく、急遽、別会場で対応したりしたとのこと。

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坐禅会もすべて予約で定員に達したようです。

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最終日の10月7日には、横田南嶺円覚寺派管長による記念講演が、エスパス・カルダンにて行なわれました。

パリっ子には、日本の臨済禅がどんな風に捉えられたでしょうか。

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東山魁夷展(京都国立近代美術館)

 

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先日、台風来襲前だからきっと人も少ないはず!と思い、京都国立近代美術館の「東山魁夷展」に出かけてまいりました。
今回は虫眼鏡鑑賞の方もおいでにならず、比較的大きなキャンバスに描かれているせいもあり、絵に近づかず遠目での鑑賞の方が多いようでした。
最初に絵の前に立った時、居住まいを正して正面から、まず深呼吸を…。
そんな行動が自然にできてしまう始まりでした。

青・緑・白・橙などとても豊かな色彩で、こんな色がどこから、どうやってと思う素晴らしい絵ばかり。
北欧、ドイツ、京都、そして有名な奈良唐招提寺御影堂障壁画、京都の絵などは、あっここ知ってる! ここは何処? という、連想ゲームをしているような気持ちで観ておりました。
会期は平成30年10月8日(月・祝)までですが、機会のある方はぜひ足を運んでみてくださいませ。

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釈宗演の逸話 その3

 

blog_伊藤06_BKL7517.jpg釈宗演自画賛 達磨図(個人像)

 

釈宗演禅師の展覧会に向けて、展示作品の釈文をする際に禅師の著作などをあつめた『釈宗演全集』全十巻(昭和5年・平凡社)を紐解いていたら、第十巻の最後の方に禅師の逸話がまとめてあるのを知りました。弊所の『禅門逸話選』には載っていない逸話をご紹介します。

※原文は旧仮名遣い旧字体ですが、読みやすいように改めました。

飯田の魔の池

明治四十一年四月禅師が信州飯田の直指会に臨まれた時のことである。同地の禅刹百丈山大雄寺に程遠からぬ所に、女夫池(めうといけ)という古池があるが、年々歳々其の古池へ投身する者が多いので、徳志家がなんとかして不祥事のないようにと、種々方策を施した。或る者は其の池畔に法華供養塔を建てようと献策するし、或る者は多くの鯉を放養し、そして営利的に鯉釣りを始め、以て人の出入りを多からしめて投身者を防ごうとしたけれども、魔の池ともいうべきか、やはり投身者が絶えなかった。すると宗演禅師は、此の事を知ってか、知らずにか、大雄寺の沙弥と居士等を連れて、此の古池へ来て一竿の風月を楽しまれたが、其の巧みな釣り方には、営業主をして驚かしめた。禅師は帰られるときに、其の釣り獲た鯉は総て古池へ放たれた、営業主はもとより他の者も、それが禅師だということは、更に知らなかったが、誰れ言うともなく、其の人が宗演禅師であったことが分かり、特に有志者が懇情して、六字の名号の執筆を願い、池畔に建碑した。すると爾来絶えて不祥事が起こらなかったので、今なお同地の人は、一般に其の高徳を称えている。

また字を書きに来た

江州乾徳寺の住職台嶺和尚の主唱斡旋で、湖東禅道会が組織され、年に一回ずつ宗演禅師の來錫を乞うことになった。ところが同会の維持が困難なので、台嶺和尚が事情を打ち明けると、禅師は即座に、
「よろしい、では墨蹟を五十枚書きましょう」
と、労苦も厭わずに揮毫されて、それを湖東禅道会の為に寄附された。そして來錫ごとに、
「また字を書きに来ました」
といつも五十枚ずつ揮毫された。禅師が台嶺和尚の詩に和韻されたのに、左の七絶がある。

  暫伍山猿野鶴群 荷衣松食講禅文
  箇中消息君知否 去就自由一片雲

怪物の出現

横浜の故綱島小太郎氏は、深き仏道の信仰者で、従って宗演禅師の帰依者の一人であった。小太郎氏の末期の遺言にも、
「家事に就いて事起こる時は、老師のご指示を仰げ」
との意味が認められてあった程だから、其の帰依の深かったことが分かる。禅師が嘗て此の綱島家の三階の大広間で大達磨を、揮毫されたが、其の大達磨は眼玉は千両だと、其の当時評判された。綱島家では主人小太郎氏の永眠初七日の夜、供養の為、薄暗い客間へ、此の大達磨の幅を掛けて置いた。すると参拝者たる客人達が、此の大樽間の幅の前を通って、霊前へ往かねばならなかったが、どうしたことか眼光炯々として人を射るが如き大入道の怪物が動き出したので、人々は、
「あら化け物が」
と驚きの叫びを発して、一同顔色を変えた。そして女子供は勝手元の方へ逃げ出す騒ぎであった。ところが其の化け物は、禅師筆の大達磨で、其の眼玉が怖ろしかった為で、後で大笑いをした。

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半分、青い。

 

blog_MG_8614.jpgNHKの朝の連ドラ「半分、青い。」が終わりましたね(実はこれを書いているのは最終週のクライマックスをむかえるあたりで最終話を観ていませんが)。
どの連ドラも観てきたわけではないのですが、なんとなく今回はビデオに撮って夜観ることにしていました。登場人物のりつ君ファンや、すずめファンも多いでしょう。マー君が……という方もおられるかもしれませんね。
私はどちらかというと、タイトルにひかれてという感じです。

半分青い。ドラマ全体を通してのテーマなんでしょうね。誰もが成功したり失敗したりを繰り返しの人生。自分の生涯と当てはめながら観ていた方も少なくないのではないでしょうか。

禅語に出てきそうだなと思ったので、データベースで「半青」を検索してみたところ、出てきました、出てきました。

『虚堂録』なんかにも出てきます「半青半黄」をはじめ、「半青半白」「半青半赤」という風に……。いずれも半分は青く、半分は黄色だったり、白かったり、赤かったり、いろんな色の対照として使われていますね。「半青半黄」は『禅学大辞典』(大修館)にもでていまして、「十分に熟しないこと。未熟」とあります。出典は『碧巌録』をひいてあります。『無文全集』第三巻(碧巌録Ⅲ)から引用してみましょう。

第七十二則「百丈問雲巌―百丈、雲巌に問う―」
本則は、

挙す。百丈、又た雲巌に問う、咽喉脣吻を併却して、作麼生か道わん〔蝦䗫窟裏より出で来たる。什麼とか道わん〕。巌云く、和尚有りや也た未だしや〔皮に粘じ骨に著く。拖泥帯水。前に村に搆らず、後に店に迭らず〕。丈云く、我が児孫を喪せん〔灼然として此の答え得て半前落後なる有り〕。

というものですが、そのあとの評唱に、

雲巌、百丈に在って、二十年侍者と作る。後、道吾と同じく薬山に至る。山問うて云く、子、百丈の会下に在って、箇の什麼の事をか為す。巌云く、生死を透脱す。山云く、還って透脱するや也た未だしや。巌云く、渠れに生死無し。山云く、二十年百丈に在って、習気も未だ除かず。巌、辞し去って南泉に見ゆ。後、復た薬山に帰って、方に契悟す。看よ他の古人、二十年参究するに、猶お自ら半青半黄、皮に粘じ骨に著きて、穎脱すること能わず。是は則ち也た是。只だ是れ前に村に搆らず、後に店に迭らず。

とあり、ここに「半青半黄」の言葉が見えますね。無文老師の提唱によると、

「二十年百丈に在って、習気も未だ除かず――何だ、百丈のところに二十年もおってからに、まだ悟り臭いものが取れんのじゃナ。そんなザマで何になるか」
と叱られた。雲巌、また迷いに迷って、南泉和尚のところに出掛け、その後に再び薬山に戻って来て、今度は本当の悟りを開いたということである。なかなか、苦労をしておられるのである。大器晩成である。百丈のところに二十年もおっても、半青半黄、柿の熟さんのと同じだ。皮からも離れられなければ、骨からも離れられず、頭から離れられず、カラーッとした境界にはなれなかったのである。まんざら修行ができていなかったとは言わんが、前に村に搆らず、後に店に迭らず、中途半端な修行であったと言うべきであろう。

まさしく、20年も百丈禅師のところにいるのに、おまえは未熟であると喝破されていますね。禅僧たるもの、しっかり修行して、青いも黄色いも、そんな色などどうでもいいほどの熟した境界にならねばいけないのでしょうが、私のような凡夫には「半分青い」が丁度いいのでしょう。

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釈宗演の逸話 その2

 

blog_2018-09-15-10.27.jpg釈宗演の逸話、もう少しご紹介します。

「予言者の訪問」

 みずからをメシア仏陀と称し、釈迦よりもキリストよりも偉大な予言者だと吹聴し、自己礼拝を宗義とし、いたるところに押しかけて寄付を乞うては宣伝に努めていた変わり者がいた。
 ある時、この変人が東慶寺に宗演を訪れて盛んに老師を相手に一席ぶった。
「貴僧は有力な後継者がいるからまことに結構だ。自分は十五年間というもの、日夜に悪戦苦闘して道の宣伝に努力しているが、いまだ世に容れられず、その日の生活にさえ窮するありさまである。願わくば、この予言者のために、有力者に紹介の労を取っていただきたい」
 これを聞いた宗演は、座を正して、
「予言者をもって任ずる者が、人に紹介を頼むようでどうするか。紹介とは俗事のための手段だ。紹介状は書けん。また、おまえさんは十五年間、伝道に従事して来たといわれるが、いやしくも新しい宗教を伝えようとするならば、十五年はおろか、三十年、四十年の短日月ではとても効果を収めることはできん。予言者に似つかわしくないではないか」
と説いたが、この男の目的が多少の喜捨にあることを見抜いた宗演は、
「そこに供えてある布施は、最近もらったものだ。中味は百円か、千円か、それとも二円か三円か分からんが、ともかくそれを全部やろう」
と仏前からお布施を下げて来て、封をしたまま与えた。さすがの予言者も、一言もなくそのまま辞し去った。

 


 

さすがに宗演老師、ですね。

さて、自坊のことで恐縮ですが、自坊の本堂に掛っている寺号額(上の写真)は釈宗演老師のご揮毫によるものです。自坊は妙心寺派ではありますが、おそらく、世代住職の誰かが釈宗演老師のおられる円覚僧堂に掛搭したのであろうと思っていました。

もちろん明治期に参じたことは間違いのないことですから、察するに、私から3代前の住職であろうと思われます。私の師匠が言うには、自坊の土蔵の中に、その3代前の住職の名前が記してある英和辞典やキリスト教の聖書などがあるというのです。明治時代の田舎寺の禅寺住職がなぜこんなものを持っていたのか不思議だと……。

そうすると、ふと線が繋がりました。アメリカを始め海外巡錫をした釈宗演老師に参じていたなら、そういったものを手にすることになる機会があったに違いないと。

円覚僧堂の在錫名簿に自坊の3代前の住職の名前が残っているか調べていただかなくてはと思っているところです。ひょっとすると京都に来られた時にでも、自坊を訪ねてこられたこともあったかもしれません。

ここまで書いた後に、仕事の関係で釈宗演老師の語録『楞伽漫録』を紐解いて走り読みしておりましたら、大正四年と大正七年に、自坊の近くのお寺に巡錫されたときに作られた偈頌を合計4作見つけました。さて、この時でしょうか。

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釈宗演の逸話 その1

 

250_tobira_syaku.jpg来たる2018年10月8日から、花園大学歴史博物館にて「100年遠諱記念 明治の禅僧 釈宗演」展を開催する事を先般のブログで書かせていただきました。

いうまでもなく釈宗演老師は明治期を代表する禅僧ですが、逸話も残っています。ここでは弊所発行の『禅門逸話選』(絶版品切れ)よりいくつかご紹介いたします。

 


 

「菓子を褒美に小僧となる」

 宗演は若狭大飯郡高浜村に生まれた。由来、若狭は名僧知識が多く出るところで、臨済の碩徳である大拙、儀山、越渓などもここの出であった。ことに越渓は宗演の生家一瀬家に縁のある人であった。
 そんな縁から、十二歳の時、妙心寺の越渓和尚のもとで得度したのであった。得度するについては一つの逸話がある。
 あるとき、越渓和尚が宗演を含む子供たちを前にしていった。
「おれの小僧になる者は、ご褒美にこの菓子をやろう」
 子供たちは誰も「ウン」とはいわなかったが、ひとり宗演だけは喜んでその菓子をもらい、ついに越渓の弟子となったのである。

「寝ころんだ小僧に一礼した師匠」

 宗演十六歳の時、建仁寺山内両足院の峻崖和尚について学んでいた。旦夕の托鉢、作務、米踏み、掃除洗濯という小僧生活である。
 ある日、師匠の峻崖和尚が外出していた折、宗演は本堂の縁側に寝ころんでいたが、やがてそのまま眠ってしまった。そのうちに、師匠の峻崖和尚が帰って来た。和尚は、宗演が寝ころんでいるのをまたがずに、足のほうに回ると、おもむろに宗演に向かって一礼して行った。
 夢うつつのうちにこれを知った宗演は、深く師の態度に感じたのだった。のち宗演はこのことを回想し、つねにいった。
「いやしくも法門に身をゆだねる者は、万事にこのような謙譲慈悲の心がなければならん」

「禅は凡夫の修行じゃ」

 宗演は古い型の禅僧を超越していた。米国や欧州にも巡錫しただけあって、提唱にもナポレオン、ワシントンなどがポンポン出てくるほど現代的な禅僧であった。
 そんな和尚であるから鯛でも洋食でも平気で口にしたが、それでいて生臭いところが少しもなかった。そしていうことがまたふるっていた。
「ピチピチした新鮮な鯛を食って、美人の舞を見、三味線を聴いた上に、名香か何か鼻のご馳走にでもなるともっとよい。畢竟、禅は凡夫の修行である」

「並の坊主とは違うわい」

 京都の大津獲堂居士の家に、宗演が宿泊した折、たまたま禅僧嫌いで皮肉屋の某博士が来合わせた。なかなかの好取り組みゆえ、一座の者はどんな場面が出現するかと、固唾の飲んでいた。すると宗演は、
「わしが宗演です」
と初対面の挨拶をして、じっと博士の顔を見た。例の射るような眼光は炯々として実にすごいものであった。結局、老博士が日ごろ得意の皮肉も諧謔も出なかった。宗演が帰ったあと、博士いわく、
「並の坊主とは違うわい」

 

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一度きりの人生

 

blog_MG_0974mono.jpg私も高校生の頃から一眼レフを持って写真に興味を持ち、それから40年になるでしょうか、何度もマイブームが来たり去ったりしつつも、ここ数年、また撮影意欲があり写真を撮ることに興味を引かれています。
いいのが撮れるとInstagramにアップしたりするのですが、Instagramのハッシュタグに「#写真好きな人と繋がりたい」というのがあったりして、そのタグを辿ると、皆さんが自慢の写真を沢山アップされていて、ここに交じるのはなかなか勇気が要るなと思うほどです。

ところで、西本喜美子さんという方をご存知ですか?

最近、NHKの番組でも採り上げられていた、そう、自虐的ともいえるユニークな自撮り写真で有名なお婆ちゃんです。ご覧になった方もおありでしょう。

Googleの画像検索で探してみると、こんなのが表示されます。これ、人に撮って貰っているわけではなく、自分でカメラをセットして自らがモデルになって構図を考えて撮られているのです。そして、西本さんは90歳にもかかわらず、Twitter、Facebook、Instagramを駆使し、ご自身のブログもあります。ブログの名前は「西本喜美子の創作生活」。

私の創作活動の記録です(1928.5月生、90歳)。72才で初めてカメラをさわり74才で初めてMacをさわり、試行錯誤しながらも素敵な写真仲間達と共に、人生を100倍楽しんでいます。

と書いてあります。驚くと共に素晴らしいですよね。ブログ自体はしばらく更新されていない模様で、今は主に、Instagramにアップされているようですね。

息子さんは名の通ったアーティストなのですが、彼が故郷の熊本ではじめた写真塾に母親である喜美子さんが通い出したのがきっかけだとか。それも72歳でですよ。パソコンまでやり出して、今や、ものすごいフォロワーがついているわけです。

田舎のお寺で生活していると多くのお年寄りと関わることが少なくありません。中には奥さんやご主人に先立たれて凹んでしまう人たちの多いこと。でも、中には歳を取ってもキラキラとしている方もおられます。

ある程度歳を取ってからでもはじめられることもありますね。一度きりの人生、他人にわからないことでもいいですから、なにか見つけて楽しんで生きようではありませんか。

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サンガセミナー2018 3-1「禅の建築講座 -黄檗山萬福寺の伽藍-」終了

 

blog_2018-09-10-09.15.jpgもう先週の月曜日(2018/9/10)のことで申し訳ありませんが、本年度のサンガセミナー 3-1「禅の建築講座-黄檗山萬福寺の伽藍-」を無事終了しました。

今回の講座は、黄檗山萬福寺を会場に、講師の佐々木日嘉里先生による午前中の座学、その後、萬福寺の普茶料理をご賞味頂いたあと、午後は萬福寺山内の建造物を、佐々木先生の解説を交えながら見学してまわるというものです。

先般の強烈な台風21号がさったばかりなのに、また大雨が続き、山陰方面は鉄道網が運休している日。残念ながらその影響で参加を見送られた方もおられましたが、雨の中、約30名もの方が受講されました。

冒頭に、会場である黄檗宗萬福寺の宗務総長・盛井幸道師からお忙しいところをわざわざご挨拶をいただきました。

blog2018-09-10-10.08.jpgつづいて、さっそく佐々木日嘉里先生の講座。写真の沢山入ったレジュメをお配りし、それに沿って、まず日本の寺院建築の歴史概略を解説いただき、途中からこの萬福寺の中国様式がおおく取り入れられた伽藍の説明へと進んでいきました。

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約2時間の座学を聞いたあとは、いよいよ、受講者の皆さんがお楽しみにされていた普茶料理。

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仏旗にある五色が使われているとお聞きしたとおり、カラフルな精進料理がつぎつぎと出てきます。美味しく頂戴しました。

その後は、午後の実地見学です。現在、境内の伽藍堂と鐘楼が解体修理の最中ということで、佐々木先生がその様子を見られたらいいのにというご希望がかない、特別に工事現場に立ち入らせて頂き、解体されて露わになっている建物の柱組を観ることができたのです。
京都府の文化財保護課がこの工事を行なっておられるということで、担当者の方より詳しい説明をいただき、予想外の勉強までさせていただくことになりました。内部の撮影はしてもいいが公開禁止ということですので、残念ながらここではご覧頂けませんが、午前中に先生からお聞きした柱の部材などを目の前で観ることができ、とてもラッキーでした。

そののち、境内の伽藍を一つ一つ見ながら、午前中にお聞きした内容を復讐するように見て回ることができたのでした。

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足元の悪いなかではありましたが、丁寧で詳しい説明と実地見学、そして精進料理に皆さんご満足をいただけたように感じました。

精進料理付きの講座、できれば今後も取り入れていきたいと思いました。

さて、次回のサンガセミナーは、2018年10月13日(土)、京都東山は高台寺での「地獄絵図(熊野観心十界図)お絵解き講座」(西山克先生[関西学院大学教授])です。まだ少し余裕がありますので、今からでもお申し込み可能です。お待ちしております。

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「100 年遠諱記念 明治の禅僧 釈宗演」展

 

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今年秋には明治時代に活躍され著名な禅僧の一人である釈宗演老師の100年遠諱が、鎌倉の大本山円覚寺で勤修されます。それに先立ち、大本山円覚寺・花園大学歴史博物館・禅文化研究所の共催で、花園大学歴史博物館におきまして、2018年秋企画展として「100 年遠諱記念 明治の禅僧 釈宗演」を開催いたします。

禅文化研究所としましても、ほかに釈宗演老師の出身地である若狭の地でも行なわれる遠諱法要にあわせて、相国寺派第四教区で自費出版される『近世若州僧宝伝』の編集をさせていただき、釈宗演老師以外にも若狭から出られた近世の傑僧の伝記などをまとめさせていただきました。

また、同じく大本山円覚寺において来年4月に勤修される誠拙周樗禅師の遠諱事業として、禅師の遺墨集の制作を承っており、現在、そちらも編集中であるということもあり、このところ、円覚寺関係の仕事をたくさんさせていただいています。

さて、話を戻しますが、「100 年遠諱記念 明治の禅僧 釈宗演」の会期中に、二度の講演会も予定しております。詳しくはこちらをご覧下さい。どちらも入場無料で、お申込も不要です。
展覧会は前期後記で展示替えもあり、それぞれの期間中に一度ずつの講演会ということになるので、それにあわせてご来場になるのもオススメです。

どうぞ、花園大学歴史博物館までお運び下さい。

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その10(ベン・メリア)

 

blog_MG_1214.jpgついにカンボジアシリーズ最終回です。長らくお付き合いいただき、ありがとうございました。
少々、遺跡巡りばかりで飽きた感もしないではないのですが、最後に訪ねたのはベン・メリア遺跡です。

アンコール・ワットから50kmくらい東にいったあたりにあるこの遺跡は、大きな寺院なのですが、傷み方がひどく、また、ほとんど修復が施されていない遺跡として知られています。アンコールワット遺跡群がこうやって世界遺産になるまでには、あちこちの遺跡は各国が協力して修復を行なってきたのです。いってみれば、初めてフランスの学者がジャングルの中に睡るアンコール遺跡を発見した時には、どこもほぼこんな状態だったかもしれません。

blog_MG_1167.jpg痩せ細った牛たちが休憩中の森の中を少しあるいていくと……

blog_MG_1175.jpg密林の中にこんな瓦礫の山が出現するのでした。アンコール・ワットより先に建立されたとみられるそうで、「東のアンコール・ワット」という異名もあるようです。ちなみに、アンコール・ワットプリヤ・カーン、そしてこのベン・メリアの3つの寺院は一直線上に建てられているそうです。
ヒンズー教寺院として建立されたのですが、仏教のレリーフもいくつか観られました。

blog_MG_1195.jpg修復はされていないものの、内部の中央祠堂の方へは、遊歩道のような通路が築かれていて、そこを通って内部へ入っていくことができるようになっています。遺跡は崩れているだけでなく、苔むしていて、とても湿度が高く蒸し暑いのでした。

blog_MG_1215.jpgそしてご存知の方もあろうかと思いますが、じつはここ、スタジオジブリの「天空の城ラピュタ」のモデルになったのではないかと言われている遺跡でして、そういわれてみると、なにやらよく似た雰囲気の景色が見えるのです。

blog_MG_1198.jpgこんなところとか、あるいは、こんな雰囲気とか……

blog_MG_1237.jpg手の長いロボット兵が音をきしませながら出てくるような感じがしますよね。

朽ち果てた遺跡の傍で咲く蓮の花は、死の世界の中に浄土をみた気がしました。

blog_MG_1254.jpgこの後、車でシェムリアップまでもどり、荷物を整理してその夜の飛行機を待ちがてらカメラを持って散歩していたら、川沿いのベンチでカンボジアの美女に出会いました。許可を取って撮影させて貰ったのがこちら。

blog__MG_1268.jpg撮らせてほしいというと、ちょっと恥ずかしがった顔をしましたが、ちゃんとカメラ目線で対応してくれました。こうして初のカンボジアツアーは終わったのでした。

多くの遺跡の中で、私の記憶にとくに残ったのはバイヨンでした。今度はもっとゆっくり時間があればバイヨンのレリーフをゆっくりみたいという気持ちがあります。
それから特筆すべきは、カンボジアのクメール料理。毎日、とても美味しくいただきました。となりのタイ料理ほど辛くなく、反対隣のベトナム料理ほど香草がきつくないので、日本人の口にとてもあうのではないかと思います。
もちろんニュースで流れてくるように一党独裁政治のようになってきていて、ガイドのコーさんは時々批判的な話もしていましたが、人々はニコニコしていて親切でしたし、治安もよく物価も安いので、カンボジアはとても好印象なのでした。

おしまい

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その9(バンテアイ・スレイ)

 

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カンボジアでのある夜、カンボジア伝統芸能であるアプサラスダンスショーを観に行きました。すごくゆったりとしたダンスが特徴で、指先の曲げ方など、練習したらできるものなのかわかりません。食事を頂きながらのショーでしたが、少し大きなホールで各国からの観客が入り交じっておりました。

さて、カンボジアも最後の日となりました。この日はガイドは依頼せず、車だけ半日チャーターしまして、いわゆるアンコール遺跡群から少し外れた2ヶ所をめぐることにしました。

まずは、バンテアイ・スレイです。英語は通じないのかと思えるほど反応のない(午後になって突如英語を話し出したのでした)、これまた猛烈に飛ばすドライバーの運転で、約1時間半。

降り立って遺跡に入っていくところには、こんな立派な水牛が草を食んでいました。カンボジアで見かける牛はやせ細っているのが多いので、ちょっと意外でした。

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さて、バンテアイ・スレイとは「女の砦」を意味するヒンズー教の寺院で、ラテライトと赤い砂岩で建造されています。

blog_MG_1128.jpgリンガ(シヴァ神を象徴する男性器を象った像)のならんだ参道を入っていくと、この塔門(下の写真)があらわれます。

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こうしてみただけでもおわかりかと思いますが、他の遺跡に比べてここの特徴はといえば、レリーフが深く鋭く彫られていて、いまでもはっきり観ることができる点にあるでしょう。

下のレリーフは、ビシュヌ神が象の聖水を浴びている様子です。緻密な彫刻が見事に遺っています。

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こんなお供えをおく台?もありました。蓮の花をかたどっているのでしょうか。

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blog_MG_1163.jpg手前は経蔵、奧が中央祠堂です。そういや、昨日までガイドしてくれていたコーさんは、経蔵のことを図書館と訳して話すので、頭の中で切り替えないと、イメージがしにくいのでした。

そして、観光客の多くが探して見つけようとしていたのが、こちらのデヴァター(女神)像、「東洋のモナリザ」と賞されるものです。

blog_MG_1160.jpgこれから訪ねられる方、大きな遺跡ではないので、どこにあるか探してみて下さいね。
あともう一ヶ所、最後に「ベン・メリア遺跡」を訪ねて、私のカンボジアの旅は終了です。

つづく

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その8(プレ・ループ)

 

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続いて訪ねたのは、かつて境内で行われたと伝わる火葬を名の由来とするプレ・ループ遺跡はヒンズー教の寺院。10世紀中頃の建立だそうで、上の写真の下左に長方形の遺跡がみえますが、これは石槽とよばれ、ここで死者を荼毘にふしたということです。

ガイドのコーさんによると、荼毘に付した後、下の写真の場所で、椰子の実のジュースで遺骨を洗ってから埋葬するのだそうです。

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聞くと、今でもそういったことは行なわれているとのことでした。おそらくカンボジアの田舎ではそういった風習が残っているのでしょうね。

その後、正面の階段をのぼり、中央祠堂の裾まで登り切ると、景色のいいこと。アンコールの平原が一望できるのです。ここから観る夕陽も、絶景ポイントとして有名です。

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最後にギラギラ照りつける太陽で、「ダイヤモンド中央祠堂」。

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あと少しつづく。

 

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その7(プリヤ・カーンとニャック・ポアン)

 

アンコールワット拝観のあと、ふたたび周辺の遺跡巡りに。

まずは、プリヤ・カーン遺跡。聖なる剣を意味するこの遺跡も仏教とヒンズー教の習合で、森の中にひっそりとある遺跡でした。

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車を降りて歩き始めると、門の横に他の遺跡に比べるとあまり見ないくらい大きなガルーダの石造があります。ガルーダは神の鳥で、カンボジアではビシュヌ神が乗って空を飛んだとされます。インドネシアでは航空会社の名前にもなっていますね。

門をすぎると、また木立になり、鳥が鳴く小道を歩いて行くと、木琴の音楽が聞こえてきました。戦災障害者の男性が来訪者を迎えて演奏してくれているのです。他の遺跡には何人もの演奏者がいる楽団もいましたが、みな、悲しい戦争の負傷者たちばかりでした。

blog_MG_0932.jpgしかし、その木琴の音楽が、なんとも涼しげだったことが印象に残っています。ここには掲載しませんでしたが、スマホで撮った動画があり、時々観ては涼しげな気分を想い出すことにしています。

 

blog_MG_0950.jpg遺跡はラテライトと砂岩で築かれていていました。中央に向かうにつれ、くぐり門が小さくなっているので、実際より奥行きが深く見えるようにしてあるのだそうです。

そして、本殿の中央には、ストゥーパが。

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回り込んでみると、蓮の花が一輪、お供えしてありました。

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プリア・カーンをあとにして続いて向かったのは、ニャック・ポアン遺跡。

blog_MG_0974.jpg水面を渡って吹いてくる風がなんとも心地いいのです。遺跡巡りを続けている中で、どうしても鬱蒼としたジャングルや、石の遺跡をみてばかりだったので、水辺にたたずむとこんなに気持ちいいものかと改めて感じます。

他の遺跡と大きく異なるのは、周囲が広い池に囲まれていること。他の遺跡にもお堀程度のものがありましたが、ここは小さな湖の中にある島のような感じです。

まっすぐと池の中をすすむ参道も印象的です。すると中央部の島(人口島だそうです)のようなところには、また池があって、中央の祠堂を囲っています。したがって、遺跡自体はこの周囲から眺めることしかできません。

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ガイドのコーさんによると、ここは医療目的のために作られたのだとか。ジャヤーヴァルマン7世がつくったいわゆる病院施設なのだそうです。古代の人々はこの池に入って沐浴し、治病したのでしょうね。

中央祠堂のある池の東西南北にはそれぞれまた小さな池があり、それぞれは門で繫がれているのですが、その門のそれぞれの中には、その方角を司る四大獣が祀られているのです。下の写真は象の頭が見えますね。

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アンコールの遺跡はどこも同じかと思いきや、こういう風にいろいろなところがあって、飽きません。

もとの参道を戻る途中、睡蓮がきれいに咲いているのに気がつきました。

blog_MG_1007.jpgつづく

 

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その6(アンコール・ワット)

 

blog_MG_0628.jpgそしていよいよ、アンコールワット遺跡の見学です。じつは朝日を観にいった日の前日午後に行ったのですが、話の順序的に前後しております。

アンコールワットは、最初、ヒンズー教の寺院として建築された、クメール建築の傑作といわれるものです。カンボジアの国旗にも描かれているし、オールドマーケットなどのお土産品なんかにも、よくその意匠は取り入れられています。
ソター王の時に、中央祠堂に安置されていたビシュヌ神が仏像に代えられ仏教寺院となったようです。しかし、1970年代のカンボジアの内戦のとき、クメール・ルージュによって多くの仏像が首を撥ねられて壊されたとのこと。

blog_MG_0565.jpg外部から第1回廊、第2回廊、そして雨になると上げてもらえなくなる第3回廊があり、とくに第1回廊には壁面にびっしりと彫刻が施されています。

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第1回廊の西面北には、『ラーマーヤナ』の説話が彫刻されていて、ラーマ王子と猿がランカー島で魔王ラーヴァナと戦う場面が中央にあります。

blog_MG_0585.jpg上層部にあたる第3回廊には、たくさんの女神の彫刻があり、この日もむし暑い日でしたが、高いだけあって涼しい風が通り過ぎていき、女神達に囲まれながら、しばらく汗をひかせるために涼んでいました。

blog_MG_0637.jpgそしてここは第1回廊と第2回廊が繋がる十字回廊と呼ばれる回廊の交差点です。
どこかのガイドさんが、東洋人と西洋人を4人あつめて合掌をさせ、スマホで下から見上げるように写真を撮っていました。こういう写真もきっとインスタ映えするんでしょうね。異教徒だろうに、わかってやっているんでしょうか。

blog_MG_0642.jpg中央祠堂では熱心な信者さんがお供えをそなえてお勤めをされていましたよ。仏教らしい風景ですね。

blog_MG_0587.jpgそして、帰り道に出会った仏教僧。なにやらスマートフォンを見ながら話しています。こちらもどこの国でも同じですね。

blog_MG_0657.jpgさて、アンコールワットも堪能しました。あとはまた周辺の遺跡を巡ることにします。

つづく

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その5(アンコール・ワットの日の出)

カンボジアのシェムリアップ3日目の朝、早起きしてアンコールワットの日の出を観に!
じつは前日夕方にアンコール遺跡での夕焼け日没観賞を狙っていたのですが、この時期は雨期で午後や夕方によく雨が降るため、昨日も曇り空にてあえなく断念したのでした。

朝5時にホテルを車で出発し、アンコール・ワットへ直行。西門に通じる石廊は工事中なので、そこでの日の出観賞をする人はなく、スマホのライトを頼りに続々とアンコール・ワットの内部に進んでいきます。懐中電灯を持っていくのがいいと思いますが、近頃はスマホにライトを照らす機能があるので便利ですね。

blog_20180819075845__MG_0811.jpg今日もお願いしているガイドのコーさんに撮影ポイントに連れていっていただきましたが、世界中から色々な国の人たちが集まってきてかなりの人の数。中国人が一番多いように思いましたが、西洋諸国の方々もかなりの数です。存外、日本語はあまり聞こえてきません。

今朝も、あいにく、東の空には雲があり、アンコール・ワットの塔の間から昇ってくれるはずの太陽を拝むことができなさそうです。しかし、それでも朝日の影になって水面に映るアンコール・ワットの建物はフォトジェニック! ご覧下さい。

blog_MG_0767.jpgなんと美しいことでしょう。日の出は拝めませんでしたが、この幻想的な色に酔いそうなほどでした。往年、ここで暮らしていた人たちも観ていたであろう日の出。そう考えると数百年など一瞬のできごとのように思えるのでした。

とはいえ、現実的にみると、現代の人たちは(私も含め)、観賞の半分の時間を画面を通して見ているのでした。

blog_20180819075127__MG_0791.jpg私が通っている写真講座の先生から、このごろはカメラアイを磨けと指導をされているからかどうだかわかりませんが、美しい景色を撮影するのも少々飽きてきたとき、水面をよくみていると、トンボがいることに気がつきました。日本のトンボと少し違うようです。なんというトンボかわかりませんが、羽がオレンジ色に光っていました。

blog_MG_0850.jpgさて、朝日を楽しんだあとはアンコール・ワット内部へ。

つづく

 

 

 

 

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その4(タ・プローム)

 

blog_MG_0536.jpgカンボジア遺跡巡拝の旅、その4。といってもその2からまだ半日も経っていません。
アンコールトムの宮殿あとあたりから、ふたたび車に乗ってアンコールトムの東門(勝者の門)を出て5分ほど走ったあたりにあるタ・プローム寺院へ。

blog_MG_0528.jpgカンボジアを訪ねたことのない方でも、こんな写真は見たことがある方が多いかも知れません。遺跡に絡みついたガジュマルの木の根っこが印象的ですね。

blog_MG_0526.jpgblog_MG_0523.jpgといった風に、1本だけではなく、何本もの大きなガジュマルの木が、その根を遺跡の上に伸ばしています。樹齢は200~300年だということです。観る方にとっては、印象的で面白いのですが、遺跡を保存する側からいうと、木が遺跡を傷めているということになりますね。
タ・プローム遺跡の修復を担当しているのはインド。インドは当初、遺跡修復のためにこのガジュマルを排除しよう考えたらしいですが、逆にガジュマルが遺跡を支えている可能性もあるようです。

アンジェリーナ・ジョリーが主演した映画「トゥーム・レイダー」はアンコールワットが舞台になっていますが、この遺跡も出てきました。

つづく

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その3

 

blog_MG_0468.jpgカンボジア遺跡巡拝の旅、その3です。

バイヨン寺院を出て北に歩くと道路沿いにいわゆる「象のテラス」があります。2~300mくらいあるのではないかと思うのですが、その一部を切り取ってみると上の写真のように象がたくさん彫られているのでした。

blog_MG_0464.jpgインドでもタイでもそうですが、象は屈強な乗り物として戦いででも用いられていたようですね。
この遺跡巡りでも象に乗ってまわるようなものもガイドブックに載っていたりしたのですが、今回の旅行中には、象は一頭も見ることがありませんでした。ガイドのコーさんの話では、前はあったけど、今はなくなったというようなことでした。

blog_MG_0459.jpgこの象のテラスの中央あたりに壇上があって、こちらで国王が民衆と謁見していたとのことです。その壇の奧にはピミアナカス(Phimeanakas)寺院が見えます。10世紀末に建造されたヒンズー教寺院で、須弥山をかたどっていることから「天上の寺院」だとか、「空中の宮殿」とも称されているとのこと。ただ、傷みが激しく修復も施されていないため、この寺院の上層部へ登ることはできません。

blog_MG_0477.jpg周囲をぐるっと回って、その威容を見て回りました。
ご覧の通り、あたりには木がたくさん生えていますが、もとはこういった木々はなかったようです。アンコールトムの内部は、国王はもちろん、民衆も沢山住んでいたとのことで、そういった建物もあったのでしょうが、今はまったく面影はなく、のちにジャングルのように木々が生えたとのことです。

今、アンコールトムに住んでいるのは、こういった野生のサルばかりのようですよ。

blog_MG_0455.jpgつづく

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その2

夏期休暇があったりして、ブログの更新がまちまちになってしまっております。ご了承下さい。

さて、カンボジア旅行のその2。
2日目は、日本語ガイドをお願いして車もチャーターで終日遺跡巡りです。アンコールワットやアンコールトムの遺跡に行くには、「アンコールパス」が必要です。チケット販売センターにはありとあらゆる国からの人たちでごった返しています。私は3日かけて遺跡巡りをするつもりだったので3daysチケット($62)を購入しました。2日券はありませんが、1日券もあります。

blog_2018-08-18-13.00.45.jpg写真も撮られて印刷されるのですが、なんかよくわからないくらいのいい加減な写真です。それから、これから行かれる方は、日本製の首から提げられるチケットホルダーを持っていくといいですよ。現地でも1ドルで買えるのですが、すぐに壊れてしまいましたから。

さて、いよいよ遺跡訪問。アンコールワットはあとにして、まずは、その奧にあるアンコールトムへ。こちらへは外堀に面した南門から入っていきます。

blog_MG_0404.jpgそして続いてバイヨン寺院へ。

blog_MG_0406.jpgこの遺跡の特徴は、有名な大きな觀音菩薩の顔らしき彫刻が、いくつもの塔の四方に施されています。

blog_MG_0434.jpgヒンズー教寺院のアンコールワットに対して、このバイヨンはもともと大乗仏教寺院として建立されたそうで、アンコール王朝中興のジャヤーヴァルマン7世が建立を始めたとも伝えられていますが、後に、ヒンズー教が入ってきたため、仏教的な彫刻は削りとられた形跡があります。

blog_MG_0415.jpgガイドのコーさんが教えてくれた、この写真ポイントは、3つのお顔が見える場所。

じつはコーさんの話す日本語の半分くらい、仰っていることが分からなかったので、戻ってからやガイドブックから改めて知識を仕入れている始末です(笑)。でも、コーさんは、日本語の先生から3ヶ月ならっただけで、あとは実地で勉強したとのこと。もちろん日本にも渡ったことはないそうですから、何年もならってもいい加減な英語の私なんかと比べたら大したものです。

いきなり圧倒的かつ柔和な観音様の尊顔に出会え、とてもいい気持ちになったのです。

つづく

by admin  at 11:44  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その1

 

blog_MG_0306.jpg皆さん、今年のお盆は如何だったでしょうか。例年にも増して暑い暑い毎日でしたね。

お盆が終わるやいなや、仏教とヒンズー教が共存する国、そしてアンコールワット遺跡で有名なカンボジアまで見聞に行って参りました。遺跡中心にしたのでシェムリアップだけに滞在。現地は年間通して気温が30度以上なのですが、今年の日本は異常。かえって現地は雨期で太陽が翳っているせいで、逆に楽な気がしました。

まずは初日、宿の近くにあったシェムリアップ中心部、オールドマーケットの近くでシェムリアップ川の横にある仏教寺院「ワット・プリア・プロム・ラス(Wat Preah Prom Rath)」をふらりと訪ねてみました。カンボジア人の多くは上座仏教信者とのこと。よって、お寺はきれいに整備されていました。

blog_MG_0318.jpg境内には、どーんとこんなオブジェが。まるでテーマパークかと思いましたが、なんの説明を読まなくてもわかりますね。「四門出遊」に違いありません。
「四門出遊」とはご存知かと思いますが、釈尊がまだカピラ国の王子であったとき、郊外に遊びに行くためにカピラ城の東門を出たところで老人に出会って生まれれば老いることを知り、次に南門を出たときには病人に出会い、続いて西門を出たときは死者の葬列にであって人生の無常を感じ、さらに北門を出たときに出家者 (沙門)姿をみて、そこに自分の歩むべき道を見出したとされる仏伝です。

blog_MG_0316.jpgそしてこちらが本堂にあたります。入り口で靴を脱ぎ帽子を脱いで、タイル貼りの堂内へ。ご本尊はお釈迦様の坐像。ロウソクの色も黄色くて、日本のお寺とはまったく違う感じですね。

blog_MG_0321.jpgカンボジアへの渡航者は、やはり一番多くが中国人、韓国人の様子です。西洋からの方も少なくありません。日本人は意外に目立ちませんでした。熱心な現地の信者さんたちは、お線香を供えて五体投地をしておられます。

床のタイルもとても綺麗なものです。

blog_MG_0313.jpg滞在中に立ち寄った土産物店などではタイルを売っているのを見かけませんでしたが、これが現地の物産ならば売れば人気が出るのではないかと思うほど素敵です。

blog_MG_0315.jpgシェムリアップの街中は、どこもきれいに掃除されていて、あまりゴミを見かけませんでした。そしてみんな柔和で優しい感じがし、挨拶するときには合掌してくれます。ここに仏教の精神が根付いているんではないかと思えてなりません。昭和の日本のちょっと前のよき時代をも思い出す感じがしました。
さて、翌日からは、ヒンズー教と仏教が混在する各遺跡めぐりがはじまります。
しばらくそんなブログ禅にお付き合い下さい。

by admin  at 08:58  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

霊峰富士へ登頂


2018/8/6~7の二日間かけて、ついに霊峰富士へ登山にいってきました。
日本に生まれた限りは、なんとしても一度は登っておきたいと思っていたお山です。静岡で修行時代には頻繁に目にし、また近年は新幹線で通る度にその美しさを気高く感じていた、日本最高峰の富士山。今回参加したのは、地元で色々な活動をしている方達が募られた、小学生から70歳台まで老若男女70人以上の団体です。

早朝に滋賀を大型バス2台で出発し、富士吉田ルートの5合目にはお昼頃に到着。今回の登山に備えて、大きいリュックやストック、運動用スパッツ、防寒具などを買い揃えて気合いも充分ですが、心配なのはなにしろ天気。こればかりは運頼みです。登り始めのころは曇天。下界はまだ35度超えの猛暑ながら、五合目(2305m)は涼しくて気持ちいいくらいです。

全員揃って準備を整え、注意事項などを改めて聞いていよいよ歩き始めました。挨拶を交わしてすれ違う下山する人たちは、かなりお疲れの様子で肩をまるめて笑顔もない人ばかり。降りてくるときは、あんなになってしまっているのかなと考えつつも、期待に胸を膨らませて、それでも習ったとおり、大股では歩かず、ゆっくりゆっくり歩を進めます。
最初は登山道も広くて比較的歩きやすい道。予定では夕方6時台に本8合(8合目最上部)の山小屋に到着することになっていますが、6合目から7合目と、だんだんきつくなっていきます。少し岩場もあり、滑らないように気をつけて……。

とても沢山の登山者(それでも当日は平日で少ない方らしい)が登っています。日本人ばかりではなく外国人もたくさん見かけました。それゆえ、登山道は大渋滞。

blog_MG_9907_R.jpg8合目が近づいた頃、雲の中に突入し雨が降り出しました。慌てて雨具を取り出しカメラはしまい込みました。雷も鳴り出しましたが、なんと、眼下で鳴っているのです。高い山への登山ならではでしょう。
当初から注意されていたのは、高山病にならないように、ゆっくりゆっくり登ることと、深呼吸を心がけること。それでも空気の薄さは感じました。少し頭痛もしていました。雨の中は輪を掛けて辛くもありました。

ようやく夕食と仮眠をとる山小屋についたのは予定より遅く、19:00を過ぎてしまっていました。登山靴を脱ぎ、装備を解いて食べたハンバーグカレーの美味しかったこと!

そしてたった3時間の仮眠の後、23:30起床し24:00に頂上目指して再出発。なんと、この時には雨はあがり、三日月も現われ、満天の星空となっていたのです。

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眼下に目をやると、雲海とともに、登頂を目指す人たちのヘッドライトの列が連なっています。

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そして、本8合から登ること4時間半。高山病になりかけて苦しんでいるメンバーもいましたが、ゆっくりゆっくり頑張って登り詰め、ついに頂上に到達! これこそ万歳です。
そして74人全員が無事に登頂完了してまもなく、日本一のご来光をおがむことができました。素晴らしくて言葉を失い、ひたすらシャッターを切っていました。

blog_MG_9997_R.jpgいつか一度はと思っていた富士登頂、そしてご来光も拝めました。これこそ日本人の土着信仰なのでしょうね。登山者一同が感激しています。私もおもわず感動で涙が出てしまいました。

blog_MG10060_R.jpg1時間ほども頂上にいたでしょうか。名残惜しい気持ちもありますが、帰らねばなりません。11時間以上かけて登ったのに直ちに下山です。下山はまた膝や足首、腰にも負担がかかり、かなり辛いのですが、素晴らしいご来光を拝めて、みんなニコニコと下りました。往路に見た人たちは笑っていませんでしたが、我々はみんな笑顔で下ることができたのです。
曇り空から雷雨、そして果てしなく広がる雲海から出たご来光。自然というものを身体中で感じて、その有り難さに感動した二日間でした。

とはいえ、この感動は言葉や写真ではわからないでしょう。まだ登っていない方、挑戦してみませんか? きっと素晴らしい体験になるはずですよ。

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数々の著名な禅僧をうんだ若狭

 

blog_2018-07-30-10.07.jpgこちらは先日出向いた若狭の海です。気持ちよく晴れ渡っていました。

今年は、明治時代に活躍した禅僧、かの釈宗演老師の100年遠諱に正当しています。鎌倉円覚寺では、秋の遠諱法要を迎えられ、現在、慶應大学にて「釈宗演と近代日本-若き禅僧、世界を駆ける-」展が開催されているのは以前に本ブログでもお知らせしたとおりです。

また秋の遠諱にあわせて、京都でも2018年10月8日~12月8日の間、花園大学歴史博物館にて「100 年遠諱記念 明治の禅僧 釈宗演」を同館と弊所が共催で開催予定をいたしております。それにむけて、先月には禅師の生誕地である若狭にも墨蹟調査に出向いたり、またつい先日は展覧会への出展依頼に伺ってきました。

若狭は釈宗演老師の他にも多くの名だたる禅僧を輩出しています。

『近世禪林僧寶傳』によるだけでも、大拙承演禅師・儀山善来禅師・越溪守謙禅師・的翁恵端禅師・虎関宗補禅師・洪嶽宗演(釈宗演)禅師・絶学文毅禅師といった方々です。
そこで、若桜エリアにある相国寺派の第四教区の御寺院が協力して、若狭でも10月に釈宗演老師の遠諱法要が営まれ、それにあわせて若狭出身の禅僧方を顕彰すべく『近世若州僧宝伝』(非売品)を刊行されることになり、弊所がそのお手伝いをさせていただいております。

禅師方のご生家が続いているお宅もあり、この後(うしろ)家は、儀山善来禅師の御生家で、玄関横にはこのような石碑も建てられており、書画なども残されています。

blog_2018-07-30-10.08.23.jpg上に掲げた海の写真は、じつはこの後様のお宅近くから望める景色です。儀山禅師が幼い頃に毎日ご覧になった景色なのでした。

さて、本日より8月となりました。禅文化研究所は例年通り、お盆の職員一斉休業以外にも、各自坊の都合などでそれぞれお休みをいただくことになっております。よって、ブログも不定期となってしまいますが、ご了承下さい。
地震、猛暑、豪雨、迷走台風などいろいろ天災に悩まされているこの夏ですが、どうぞご自愛の程を。

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前所長西村惠信師に「仏教伝道文化賞」本賞が選定

 

eshin2018.jpgすでに一部の宗教関係新聞などで発表されていますが、禅文化研究所の前所長西村惠信師(花園大学元学長・同名誉教授)が、公益財団法人仏教伝道協会から「仏教伝道文化賞」本賞を受賞することになりました。贈呈式は平成30年10月4日とのことです。
また同じく「仏教伝道文化賞」沼田奨励賞には、みうらじゅん氏に授賞されるとのこと。

仏教伝道協会のサイトによると、「仏教伝道文化賞」とは、

この賞は、国内外を問わず、仏教関連の研究や論文、美術や音楽、仏教精神を基に活動する実践者など、幅広い分野にて仏教精神と仏教文化の振興、発展に貢献された方がたの、その労に感謝し讃えようという意図から昭和42年に制定され、毎年、仏教伝道文化賞選定委員会によって、受賞者を選定

されるとのこと。
前所長本人も、こんな賞をいただけるなどと考えてもみなかったので、大変ありがたいことだと、おっしゃっています。くしくも本日は先生の満85歳のお誕生日。重ねておめでとうございます。

詳しくはこちらのサイト

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『禅文化』最新号、禅と他宗教の対談特集です。

 

20180727_k249.jpg

季刊『禅文化』249号が、発刊されています。

今回は「禅宗」という枠にとらわれず、「禅と他宗教に通底するもの」をテーマとした対談特集としています。禅宗の側から先方をお訪ねする形で、お二人の老師と他宗教のご指導者にご対面いただきました。

180727_blog1.jpg『禅文化』249号より

 

対談1本目は、大乗僧堂・河野徹山老師と、本年創建1250年の節目を迎えた春日大社・花山院弘匡(ひろただ)宮司によるお話です。ご神気に満ちた境内で、「日本人の心(気質)と神仏習合の関係」についてじっくり語らっていただきました。二年前に行なわれた式年造替にまつわる祭祀の詳細、またその際の心持ちは、なかなかお伺いできない貴重なお話かと思います。果たして神職の方々のそれは、摂心に臨む禅僧方と同じなのでしょうか?

 

180727_blog2.jpg2本目は、圓福僧堂・政道徳門老師と、34歳で千日回峰行を満行された北嶺大行満・光永圓道大阿闍梨の語らい。阿闍梨様のご案内で実際に行者道を歩きながらのお話は、何と6時間近くにも及びました。実は、光永阿闍梨は花園大学の仏教学科ご出身で、禅の世界についてもよくご存じでいらっしゃいます。共に40代前半とお歳も近いお二人、さてどんなお話が飛び出したのでしょうか。

それぞれがご自分の道を深く極めていらっしゃる指導者同士の対談。話のスピード、回転の速さには圧倒されました。宗教には、区別はあれどそれだけ通じ合う部分がたくさんあるのだなと思いながら編集に勤しみました。

新連載は2本。「民俗学から見る仏教行事」と「精進料理」がテーマです。
初回は、お祝い事と葬送の儀礼には意外なほどに共通点があることを民俗学者の明珍健二先生ご紹介いただきました。精進料理については、今回は精進料理周辺の諸問題を皆さまと共に考えたいと思います。ご執筆は、精進料理研究家の高梨尚之先生です。

詳しくはこちらにて。よろしくお願い申し上げます。

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人気のベンチ

 

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こちらは、琵琶湖岸。彦根市のとある場所です。
最近、SNSなどで琵琶湖岸で一番写真映えするベンチと人気なのです。しかし、民家が近くにある普通の場所なので、精確な場所をSNSで流すなどすると、ものすごく人が増えて近隣にご迷惑を掛けるというような話も合ったりして、暗黙の了解でシークレットスポットとなっています。

じつはここ、自坊から車で約10分。知ってはいたのですが、最近はあまり通らないところなので、こんなに人気になっているとは思いもしませんでした。

今、通っている写真教室の宿題で、次回は「影」をテーマにした宿題を提出せねばならないこともあり、それではと、朝6時過ぎに出向いたのでした。

誰も居ないので、しめしめとあれやこれや撮っていたところ、一台の軽自動車が停まり、女性が一人スマホをもって降りてきました。譲り合いの精神で、しばらく様子を見ていたのですが、よければモデルになってもらえませんかと、お願いしてベンチに腰掛けて貰いました。

blog_MG_9563.jpgすでに気温は30度近かったと思いますが、涼しげな写真ができました。
先日、日本写真家協会(JPS)主催の「写真の著作権がわかれば肖像権なんか怖くない」というセミナーを聴講してきました。なので、ご本人にも、「写真を勉強しているんですが、よかったらお願いします」と、モデルになってもらうことを了解いただき、ブログや写真発表で公開させていただくこともお願いしたのでした。
この女性の話によると、前に夕方に来たらたくさんの人がきていたとのことで、朝に出直してきたそうなのです。確かに夕方には琵琶湖の向こうの比良山系に夕陽が落ちていくので、これまた絶景なのでしょう。

その後も、少し撮影していたら、すぐ目の前のお家の方が車を車庫から出されるところでした。「お邪魔しています。なんかすごく有名になったみたいでたくさん来られているようですね」と声をかけたら、「そうなんですよ。どうぞごゆっくりお楽しみください」と優しいお言葉をいただき少し安心しました。

誰かが映り込むような写真を撮るときには、声をかけることが大事だ、コミュニケーションがないと、肖像権の主張だとか、ややこしい問題に発展してしまう、と前述のセミナーでも結論づけられていました。

SNS大流行の現代です。マナーを守っていい写真を残しましょう。

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理事長の就退任ご挨拶

このたび、禅文化研究所理事の任期満了につき、理事長ならびに一部理事の交代がありました。
理事長は、大分・万寿僧堂師家の佐々木道一老師が退任し、新たに埼玉・平林僧堂の松竹寛山老師が就任しました。

新役員につきましては、「組織案内」-「役員」をご覧下さい。

今後とも、禅文化研究所の諸事業にご理解とご協力の程、お願い申し上げます。

 


 

謹啓 時下火雲作峰の候 貴台愈々ご清福の段 大慶に存じ上げます
陳者 今般前任の後をうけ理事長に就任いたすことになりました
もとより浅学非才 微力ではございますが 運営に精進努力する所存でございます
何卒 格別のご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます
略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます

敬白

 平成三十年七月

公益財団法人禅文化研究所
理事長  松竹寛山

 


謹啓 時下三伏極炎の候 貴台愈々ご清祥の段 大慶に存じ上げます
陳者 今般禅文化研究所の役職を退任いたしました
在任中は公私ともに格別のご厚情とご支援を賜りましたこと 衷心より厚く御礼申し上げます 退任後も禅文化研究所発展のため 支援したいと存じます
まずは略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます

敬白

 平成三十年七月

公益財団法人禅文化研究所
理事長  佐々木道一

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滋賀の里山「八幡山」

 

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先般も書きましたとおり、8月の富士山を目指しているために、先日もまた、近くの里山登山に臨んできました。

めざすは近江八幡市にある「八幡山」。近頃はとても有名になったお菓子の「たねや」のラ・コリーナが麓にある山で、羽柴秀次の居城、八幡山城があった標高283mの小さな山です。登山口には日牟禮八幡宮があり、こちらはお正月の「左義長祭」(国の選択無形民俗文化財)が有名です。

各地で猛暑日が報告される日曜日の朝7時に神社前に集合。

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この山には日牟禮八幡宮の隣から頂上までロープウェイがあり、毎時4本の往復があります。もちろん私達はそちらには目もくれず、神社の境内を通ってその右手にある登山口から、木立の中を黙々と登ること40分。頂上に到着です。

本丸跡には村雲門跡瑞龍寺(真言宗)があり、このお寺は秀次の母・豊臣秀吉の姉の日秀尼が開基されています。京都にあったのですが、昭和38年にこちらに移築されたもので、村雲御所と言われています。先々住職の13世・日凰尼は宝塚歌劇団出身の美しい尼僧だったことを私も子供の頃から聞かされていました。

さて、瑞龍寺の北側にある北の丸跡からは、西の方には西国観音霊場の長命寺がある長命寺山や琵琶湖、そして比良山系が望め、北側に目を転じると下の写真のように安土城のあった安土山やその下にある西の湖(琵琶湖の内湖)が望めました。

blog_MG_9502.jpgすがすがしい景色を拝んで、涼しい内に……といってもすでに暑くて大汗をかいていましたが、20分で下山。気軽に登れる滋賀の里山です。

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新刊『ランカーに入る』

 

ランカーに入る.jpg

それにしても猛暑。京都では連日38度台です。各地で熱中症による死亡者も出ています。自坊の閑栖和尚も、「寝ているときにエアコンなどいらない、電気代がもったいない」などと申しておりましたが、こんな暑い夜にそんなこと言っている場合ではないとエアコンを入れてやりましたら、翌朝、「すごく快適だった、今まで朝が辛かったのは、このせいだったのか」と。暑すぎると血管がドロドロと血流も悪くなります。どうか皆さんも充分お気を付け下さい。

豪雨の被災地で復旧にあたられている皆さんも、どうぞ無理のないようにお願いします。

さて、今月末に発刊する新刊『ランカーに入る ―すべてのブッダの教えの核心―』のお知らせです。

禅で大切なことの一つに菩薩行があります。この菩薩行のことを初期仏教で説かれているのが『楞伽経』なのです。

『楞伽経』には四巻本、十巻本、七巻本の三種があり、初期の禅宗ではこのうち四巻本楞伽経を所依の経典とし、達摩大師は慧可にこの四巻本を以てその心要であると伝え、日本の禅門でも最も読まれたのがこの四巻本なのです。

そして、この『楞伽経』の主題は「心意識を離れた自覚聖智を証得せよ」ということなのです。
西暦435年、インドの三蔵法師グナバドラがランカー島から『楞伽経』の梵語原本を中国南朝宋に齎(もたら)し、その後443年に漢訳されたものの写本が『大正新脩大蔵経』第16巻に収められています。しかし、その梵語原本は、南北朝時代(1336-1392)にすでに失せられてしまっていたことを知らなかった虎関師錬禅師(1278~1346)は、『仏語心論』の中で、直接梵文に接することができないことを嘆いておられます。
この漢訳を基にして、失われてしまっていた梵文テキストの復元を試みてきた、花園大学名誉教授の常盤義伸先生を中心とする禅文化研究所楞伽経研究会では、復元梵文の確認とその日本語訳の作成、また漢文の訓読を進めてこられました。そのうちの梵文復元と日本語訳を定稿した成果が本書なのです。

禅の心要とされたこの『楞伽経』。日本語訳でその内容を知ることもでき、また研究者にはその復元梵文も、貴重な研究資料となることでしょう。

発売は平成30年7月30日。お求めはこちらからどうぞ

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作務で蜂などに刺されたときに

豪雨が去り、梅雨が明けたと思ったら猛烈な暑さです。

豪雨被害の復興をされている被災地の皆さんのご苦労を思うと、薄っぺらに思えて、労うための言葉さえ見つかりません。今のところは自分は自分に与えられた仕事を精一杯こなしていくしかないなと思います。言い訳のようにさえ思えますが。

ともかく、この時期になると、二足鞋のために、いつもほったらかしにしがちの自坊の樹木の刈り込みをしなければいけないという、ある種の強迫観念が見え隠れしてきます。というわけで、梅雨明けした日曜日に、まずは表門前の槇の木の刈り込みから始めました。

刈り込み前↓

blog_2018-07-08-08.09.jpg

約1時間かけて刈り込んだのがこちら。↓

blog_2018-07-08-09.18.jpg

こういう低木や簡単なものは電動植木バリカンで刈り込んでいきますが、松や高木については、植木屋さんのお世話になります。その後、近くに植えてある紫陽花にも手を付けました。花を落としておかないと、来年もきれいな花が咲いてくれませんからね。

そうしたところ、左手人差し指の第一関節あたりに、ズキーンと重い痛みが走りました。これは蜂に刺された痛みです。とっさに作業手袋を脱ぎ、刺されたと思われる部分を口で半咬みにして毒素を吸い出すようにして吐き出しながら、庫裏へ。

そして取り出したのがこちら。

blog_2018-07-08-09.03.jpgいわゆる、ポイズンリムーバーといわれるものです。注射器状のものに刺されたところの形状にあうアタッチメントをつけて空気圧を使って毒を吸い出すためのものです。いろんな種類があると思いますが、だいたい1000円台で手に入れることができます。

blog_2018-07-08-09.00.jpgわかりますでしょうか、指が吸引されて盛り上がっています。これを3回くらい繰り返すだけです。上手にできれば、これで刺された毒を吸い出すことができますが、ともかく、すぐに行なうことが大事です。時間が経ってからでは意味がありません。

それで、今回は?って?

成功でした。以後、まったく痛くも痒くもなかったです。お使いの方も多いとは思いますが、薬を塗るより効果覿面です。

とはいえ、刺されたり咬まれたりしないように注意は必要ですね。

 

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禅文化研究所の公用車

 

私が研究所に勤務してから、おそらく5台目のこのハイエース。

主に倉庫との往復がほとんどで、京都市内だけしか乗りませんからあまり走行距離は伸びませんが、「せっかく京都市内を移動しているのだから、禅文化研究所のことをもっと知らしめたい」という若手スタッフの声があがり、今回はじめて、カッティングシートのステッカーで所名を貼り込みました。

ネットで探して、QUICK WORKSさんで3枚製作してもらいました。ああだこうだといいながら、なんとかきれいに貼れました。blog_2018-07-09-10.12.jpg

京都には外国人の方もたくさん来られているので、英文表記もつけています。

たまには京都から出て、デジタルアーカイブで地方の寺院に伺っているときにもこの車で行くこともあります。どこかで見かけたら、気軽にお声がけ下さい。

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西日本豪雨被害をお見舞い申し上げます

 

blog_2018-07-05-15.49.09.jpg写真は先週木曜日(2018/7/6)に京都市内の国道9号線で車窓から撮った桂川です。

先日来、西日本は歴史的豪雨に見舞われました。
前半には京都や大阪を中心に、そして後半になるほど中国四国地方の甚大な被害が報道されています。未だに行方不明の方が50人以上もいらっしゃるようです。どうか生き延びられておられることを祈るばかりです。
また家屋の被害も相当です。被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

先週の木曜日あたりから大雨となり、金曜日には近畿圏の鉄道網は終日概ね運休となり、高速道路も通行止め。私自身も出勤することが叶いませんでした。
お知らせしていたとおり翌土曜日には高台寺にてサンガセミナー「地獄絵絵解き講座」を開催する事になっていましたが、こんな様子では土曜日も交通網はままならないと思い、急遽、中止を決定し、金曜日には自坊からせっせと受講者の皆さんに中止の連絡をした次第です。ほぼ皆さんに連絡がついたのですが、福島からおいでいただく寺庭さまには、すでに出発されたとの由。携帯もお持ちでないとのことで、誠に申し訳ないことをいたしました。謹んでお詫び申し上げます。

なお、この「地獄絵絵解き講座」につきましては、西山先生と日程を調整し、改めて本年度に開催しようと考えております。また追って広報いたしますので、今回受講いただく予定だった皆様以外でも、どうぞ受講いただければ幸いです。

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もうすぐ地獄絵図お絵解き講座です 

 

熊野観心十界図.JPGすでに何度もお知らせしておりますが、今度の7月7日土曜日、そうです七夕の日の午後に今年度のサンガセミナー第2回となる、関西学院大学教授の西山克先生の『地獄絵お絵解き講座」(受講料・税込4,000円)を、市内の幼稚園の子供達が七夕飾りをたくさん飾ってくださっている、京都市東山の高台寺にて開催します。

夢見るような七夕の日に何故に地獄絵かい?という指摘はスルーさせて頂きまして、高台寺教化ホールで行なうこの講座は定員50名を想定しておりますが、まだ若干数入場可能です。

地獄なんて行きたくない、お浄土がいい! 普通はそう思うでしょうが、この講座を聴いた後でもそう思うかどうか……。

通常平日にばかり行なっておりますサンガセミナーとしては初めての土曜日開催。今からでも聴きに行きたいとお考えの方は、まだ間に合いますので、すぐにお申し込みをどうぞ。

お申し込みは、こちらからどうぞ。

なお、当日、西山先生の著書、『中世ふしぎ絵巻』と『地獄への招待』をサービス価格で販売いたします。

中世ふしぎ絵巻.jpg 地獄への招待s.jpg

 

 

by admin  at 07:29  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

滋賀の里山「繖山(きぬがさやま)」

 

さて今年も半分が過ぎ去り、7月に入りました。
私事ですが、生きている内に、一度は日本の頂である富士のお山に登らねばと思っておりましたが、ようやく、今年、その機会を得ることになりそうです。もちろん当日のお天気や自分の体調によって登れない可能性はあるのですが、自坊の近くのある人が、毎年、80人近くの人を募集して一緒に富士山頂を目指すというツアーを企画されていて、今年、そこに参加する決意をしたのでありました。

若い頃にはボランティアで中学生達を引き連れて、北海道の大雪山を登ったり(ガスがひどくなって途中で断念でしたが)、滋賀県では一番高い伊吹山にも麓から二度ほど登ったり、研究所のメンバーで京都の愛宕山やポンポン山に登ったりもしましたが、久しぶりの登山。

ということで、8月上旬の富士登山に向けて予行演習ということで、一部のメンバーと地元の里山「繖山(きぬがさやま)」に登ってきました。このコース、中学生か高校生くらいの時に歩いたことはあるのですが、小学1年生から70歳代の方までの老若男女の12人で、ゆっくりと登りました。

まだ梅雨明けしていないのに、このいいお天気。汗はダラダラ流れたのですが木立の中を、そよ風に吹かれながら歩くこと一時間半。目指したのはこの展望台からの絶景でした。

blog_20180630123051__MG_9432.jpg

一番と奥に見える山は比良山系。その手前に琵琶湖も広がっています。左側の山は西国観音霊場の長命寺のある山。左手前の山は安土城址のある安土山です。

関東信越はもう梅雨明け。関西もそろそろかと思ったのですが、今週はまた雨やら台風のようですね。集中豪雨が局地的にあって被害も聞こえます。皆さんお気を付けて。

 

 

by admin  at 08:47  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

サンガセミナー2018 1-2「日々の花」作品 その2

 

_BKL7405.jpg本日も一昨日のブログに続き、今年度のサンガセミナー「日々の花」講座の作品紹介をさせていただきます。

最初に、使用されている花材の一覧を、今一度記しておきます。

ベルガモット/宿根小判草/オレガノネオンライト/山あじさい/ヤブレガサ/
ヌマトラノオ/オカトラノオ/シマアシ/ブドウ(昔の品種)/リシマキア/
ミヤコワスレ/オオタツナミソウ/クレマチス/コオニユリ/ブローディア/
カワラナデシコ/ムギナデシコ(リスカリア)/ホタルブクロ/シロヤマブキ/
シマフトイ/ウツボグサ(「夏草枯れる」といわれる夏草はこの花を言う)/
ヘリヤンシス/アオツヅラフジ/桔梗/ヘリシハリア/オオハンゲ/
ヤバネススキ(タカノハススキ)/フイリノブドウ/斑入り野アザミ

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_BKL7465.jpg_BKL7468.jpg_BKL7470.jpg_BKL7471.jpg_BKL7474.jpg_BKL7475.jpg_BKL7478.jpg_BKL7480.jpg_BKL7481.jpg_BKL7484.jpg_BKL7486.jpg_BKL7488.jpg_BKL7490.jpg_BKL7491.jpg以上です。如何でしたでしょうか。
受講者の皆さん、御自分の作品を見つけられましたから?

また次回、機会がございましたら受講頂きますよう、お待ち申し上げております。

 

by admin  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)
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