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葉加瀬太郞さんとオーラ

 

171018_001.jpgバイオリニスト葉加瀬太郞さんのコンサートに行って参りました。楽器と身体が一体化したかの演奏に引き込まれた3時間。また葉加瀬さんといえば、サービス精神の塊のようなトークも人気で、毎年これを楽しみに参戦する方もいるとかいないとか。終演後の握手会では気さくに言葉まで交わしてくださって、私はもう感激してしまい……。



いけません、このままでは単なるファンの日記です。ここは「ブログ禅」なのでした。


171018_002.jpgさてこの夜、巷でよくいわれる「オーラ」のような、ハッとさせられる存在感を葉加瀬太郞さんから感じたのですが、すれ違ったお坊様を思わず振り返ってしまうこともよくあるのです。この正体は一体何なのかしらと、常々考えております。

例えば葉加瀬さんでいえば、今回4カ月全48本の公演。週に3日は舞台がある計算です。世界を股にかける方のバイタリティといってしまえばそれまでなのですが、華やかな舞台の裏は、なかなかハードな生活なのではと拝察します。なによりずっと作品を生み出し続けなければならない人生というのは、並大抵ではないはず。ですが、そういうことはいっさい表に出されないのですね。



171018_003.jpgまた、毎日を生き切るというと大袈裟でしょうか。決して日々をルーティンワークとされない生き方(お寺の日常とも共通するのでは)も、大きな要因ではないかと思います。私が伺った日は12公演目でしたが、すでに同じ演目を11回も終えられていることなど微塵も感じさせない新鮮なパフォーマンスでした。

本当に不思議ですが、人生に対する姿勢はやはり良くも悪くも滲み出てしまうもので、それが「オーラ」なのかなと。思わず振り返ってしまうような方には、お立場に関わらずそのような共通点があるような気がしています。

自分が担当する業務には「企画」という作業も含まれるのですが、0から1を作り続けることのなんと難しいことか。なかなか人間365日順調とはいかないのもので、少し行き詰まりを感じていたところ良いタイミングで刺激をいただきました。今日もがんばりましょう!

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「京都・お坊さん歩。」のご紹介

 

西村惠信.jpg以前からお付き合いのある、京都仏教フォーラムがこの頃、「京都・お坊さん歩。」と題した一連のイベントを開催されています。

その中で、弊所前所長の西村惠信先生による「[仏教の流れを知る:第1講]禅を知る/その歴史と思想と文化~鈴木大拙師にもふれながら」が3回に分けて開催されます。

[第1回] 2017年10月27日18:00-19:30(17:45 受付開始) 「その歴史」
[第2回] 2017年11月8日18:00-19:30(17:45 受付開始)  「その思想」
[第3回] 2017年11月16日18:00-19:30(17:45 受付開始) 「その文化」
会場はいずれも、しんらん交流館・大会議室(東本願寺北側、京都市下京区諏訪町通六条下る上柳町199)です。
参加費1000円・先着40名

また、弊所から発行している『禅僧になったアメリカ人』の著者、トーマス・カーシュナー師による「京都嵐山・天龍寺と座禅の心をトーマス・カーシュナー住職に教わる」も開催されます。

こちらは、まだ詳細が決まっていませんが、2017年12月9日(土)13:00~16:00(12:30 受付開始)という日程は確定しています。参加費4000円・先着15名とのことです。お申し込みはお早めに。

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白隠禅師250年遠諱(三島・龍澤寺)

 

blog_MG_5398.jpg龍澤寺方丈の内陣に掛けられた白隠禅師自画賛の頂相

今年平成29年は「日本臨済宗中興の祖」、「五百年間出」とされる白隠禅師の250年遠諱に正当していることは、もう何度も何度もお知らせしてきましたが、白隠禅師が開山となられた龍澤寺(静岡県三島市)で、去る10月11日に250年遠諱法要が勤修されました。

龍澤僧堂で修行をさせていただいた私も、法要に請を受けましたので出頭してまいりました。

blog_MG_5424.jpg僧堂にいくと、懐かしい顔が勢揃いし、とても楽しい時間となります。ただもう見られなくなった顔もあり、そんな寂しい話もしながら、法要の出頭を待つのでした。

_MG_5426.jpg向嶽寺派管長、円覚寺派管長をはじめ、老師方が居並ばれる中、法要導師は龍澤僧堂の松華室後藤榮山老大師が勤められ、展具九拝式につづいて香語。

松華室老師の香語は、

以前以後無白隠
間出扶桑中再興
今日焚香半五百

上酬慈蔭江湖僧

というものでした。「以前以後に白隠なし」と五百年間出と称される白隠禅師のことを唱われています。その後、楞厳呪を行道してお勤めしました。

この法要に先立ち、10月7日(土)から関東の僧堂や、龍澤寺ととくに縁のある岐阜の瑞泉僧堂や京都の円福僧堂から雲水が20数名参集して、報恩摂心が営まれていました。白隠禅師の開かれたこの龍澤寺で、どういう所見が得られたことでしょうか。

法要後に、雲水たちは各僧堂に向けて出立です。方丈前で並んで般若心経を唱えます。

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その後、老師方をはじめ、僧俗みなでお見送りしました。

なかでも山門で見送られる松華室老師のお顔が印象的でした。大法会を無事円成されて、さぞや安堵されたことでしょう。

blog_MG_5507.jpgこの報恩摂心での提唱は白隠禅師の年譜でした。その講本として禅文化研究所所蔵の刊本を複製してお使い頂きました。この複製本には、山岡鉄舟による白隠禅師に国師号を賜るように各派本山に呼びかけた書状(東京・全生庵蔵)なども資料として付けたものです。

 

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地獄図絵解き

 

blog2017-10-09-20.06.jpg先の3連休、如何お過ごしでしたか?

私毎ですが、法類寺院の先住職7回忌法要やら、市会議員選挙に出る友人の事務所開設のお手伝いやらで、あっという間の3日でしたが、最終日の夕方に、このブログでもご紹介しました、龍谷ミュージアムで開催中の「地獄絵ワンダーランド」展特別企画「◆プレミアムナイト企画〈地獄絵 絵解き×音解き×美解き-今夜は地獄へ行かナイト〉」に参加してきました。

内容は以下のとおりでした。

第1部 「地獄絵 絵解き」    西山 克 氏(関西学院大学文学部教授)
第2部 「地獄絵 音解き」    組曲六道 影絵付き演奏:ファンファーレ・ロマンギャルド
第3部 「地獄絵 美解き」    特別展「地獄絵ワンダーランド」ナイト観覧

第1部と第2部は、龍谷大学大宮学舎本館で、ここは重要文化財に指定されている建物。その2階講堂にて行なわれました。

blog2017-10-09-19.29.59.jpg残念ながら会場内での撮影・録音・録画は禁じられていたので、言葉だけでのご紹介になるのですが、西山先生の「地獄図絵解き」は、「熊野観心十界曼荼羅」を用いてされたんですが、軽快で、ご本人曰く、「今日は短い時間なので難しいが、2時間も話させてくれたら皆さんが極楽より地獄に行ってみたいと思うようにさせてあげます」とのこと。

事実、1時間弱のお話でしたが、極楽浄土が無味閑散としていて何にも楽しそうではなく、逆に地獄のお裁きの方がなんだかロマンチックだったり、罪人通しの協力ができたりしそうで、楽しそうに思えるから不思議でした。

そのお話を聞いた上での第2部「地獄絵音説き」は、クラリネットとテナーサックス、そしてギターとドラムの四人の演奏される組曲「六道」の進行に合わせた影絵を、プロジェクターで観ることができ、不思議な世界に引き込まれてしまいました。

続いて場所を龍谷ミュージアムに移動して展観品を目の前にし、「地獄絵 美解き」として龍谷ミュージアム学芸員によるギャラリートークが開催されました。いくつもの十王図を拝見でき、なかなかの圧巻。白隠禅師の閻魔大王図や「南無地獄大菩薩」の書も展示されていました。

ほかにも、怖いばかりでなく、江戸時代に描かれた、とてもユニークなお顔の十王図などもあり、六道、なかでも地獄のことをじっくりと観ることができた楽しい展観でした。

禅文化研究所のサンガセミナーではここ数年、「涅槃図お絵解き講座」を開催していますが、来年度は西山先生にお願いして、「地獄図お絵解き」を2時間たっぷりお願いできないかと思いました。

開催の際には、是非ご参加下さいませ。

なお、龍谷ミュージアムの「地獄絵ワンダーランド」展は11月12日(日)まで開催中です。是非お出かけ下さい。

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京都国立博物館 開館120周年記念特別展「国宝」

 

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現在、京都国立博物館 平成知新館にて、開館120周年記念 特別展覧会「国宝」が開催されています。

会期は2017(平成29)年10月3日(火)~ 11月26日(日)で、その間4期にわけて、200点を超える国宝ばかりが、2週間毎に展示替えされて展観されるという、夢のような展覧会です。

今回の展観は、京都国立博物館で41年ぶりとなる国宝展だそうです。

ご存知の通り、禅文化研究所では、各地の寺院にてデジタルアーカイブス事業のために寺宝調査をさせていただいています。今まで未調査だったり未発見のとても優れた書画をみつけることもありますが、さすがに国宝となるようなものはそうそう出てくるわけではありません。国宝に指定されるものは、それだけに非常に価値のあるものということですから、観ておくに超したことはないと思います。

これから京都は観光シーズンに突入。観光客であふれかえる時期ではありますが、是非、機会を観てお運び頂いてはいかがでしょうか。

詳しくは京博のホームページにてどうぞ。

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仲秋の名月に想う

 

blog_MG_5381.jpg一昨日、10月3日は仲秋の名月でしたね。

朝から急に寒い一日で、ついに1枚着込んででかけたのですが、帰宅時に空を見上げると、きれいな月が雲ひとつない空に浮かんでいました。皆さんもご覧になったでしょうか。

満月は今夜らしいので十三夜の月だったようですが、限り無く円に近いけれども完全な円でないところに、それを名月とみる日本人の侘びの心があるのではないかと思いました。

blog_MG_5397.jpg私も夕食後に一人外に出て、鐘楼の上にしばらく坐り、じっと自坊の本堂の上にある月を見ていました。

彼岸の中日に、沈んでいく夕陽を観て、その方角にある浄土の情景を想うという「日想観」というものが、浄土思想にはあるようです。

また、「月輪観」といって、わが心を満月のようであると観じる密教の観想法もあります。心の中で満月に向かっているように観想する修行ですので、じっと月を眺めている今夜の私とは違いますね。

補陀落山(ほだらくせん)の岩上に坐して、水面の月を眺めておられる観世音菩薩を描かれた絵画はよく知られています。月輪観はその観想した月が菩提心を示すわけですから、普く世界を救済しようと努められる観音様の菩提心を満月にもあわせて描かれたものなのでしょうか。

あたりに水辺もないですし、観音様ではないですが、鐘楼の上に坐って、私も秋の夕べに少し想いを巡らせてみた夜でした。

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研究所の花 2017/10

 

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はや10月になってしまいましたね。今月もいい1ヶ月でありますように。

さて、去る土曜日は、私にとって、久しぶりにとても文化的な日でした。午前中は自坊の檀家さんのご法事に勤しんだのですが、午後からは京都へ出向き、京都文化博物館にて日本写真協会の2017年JPS展を観ました。プロアマを問わず、日本全国から応募された写真作品の中から選ばれた入賞・入選作品を一同に観ることができる展覧会です。このところのマイブームが写真撮影である私も、じつは応募していたのでした。もちろん、ビギナーズラックなどということはなく、残念ながら入選されませんでしたが、いったい、他の人たちはどんな写真を撮っているのだろうと興味がありました。

さすがに入賞作品はどれもすばらしく、こんな写真をいつか撮れる日がくるかなぁという思いでしたが、入賞作品は色々と有り、身近な風景から、特殊な撮影をしたものなども多かったです。これなら、まだチャンスはあると確信し、来年も応募提出してみようと思った次第です。

ちょっとショックだったのは、あきらかな合成写真が入選していたのですが、審査員の目をかいくぐってしまったのでしょう。デジタルの世界には、こういったことがあるのですね。審査員の方のもっと厳正な目で作品を確認して欲しいと思いました。

その後、高校で美術の教師をしている私の高校時代の友人の個展を観るために、東山の方にある小さなギャラリーを訪れました。現代美術作家である彼の今年のテーマは「光」。作品3点が展示されていましたが、どれも不思議な世界を表現しています。

その次には、ゴスペルをやっている友人の発表ライブ。3組の発表と、セミプロのゲストの歌声を聞きました。もちろんゴスペルですから、キリスト教の音楽ですが、すべてがポジティブな内容であり、神に感謝する歌詞です。ゴスペルばかりのライブなど初めての経験でしたが、多くの観客で、非常に盛り上がりました。

さて、前置きなのか本文なのかよくわかりませんが、今日のブログのタイトルとは関係の無い話を長々としました。

秋らしくコスモスを主にして研究所の花を生けました。じつはこのコスモス、自坊の境内のものではなく、近くの檀家さんから頂いたのです。ご法事に行ったら、あまりにきれいにたくさん咲いていたので、少し分けて貰ったのでした。

 

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blog_BKL2007.jpgこのところ、一気に涼しくなって、体調を崩してしまっている方を散見します。気温の変化や乾燥に注意して、風邪など引かれませんように。

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公開 カソリックの聖地、そして石畳の街イタリアへ その4

 

_MG_4657.jpgゆっくりと時間があれば他の方法も考えたのですが、なにしろ短期間の旅。ローマからフィレンツェへは、トレニタリアの高速鉄道を利用しました。快適だったこともあり、また疲れもあって、途中の景色をみるまもなくあえなく爆睡しているうちに、あっというまにフィレンツェに到着です。

フィレンツェには有名なウフィツィ美術館があります。教科書で見覚えのある絵画がたくさん、それも手が触れられるような間近で観ることができます。日本の美術館のように、作品にスポット照明を当てたりして、いかにも銘品!というような手段は決して使っていません。とてもフラットな光の中で作品を味わうことができるのが印象的でした。

たとえば、こんな絵は皆さんも見覚えがあるのではないでしょうか。

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_MG_4681.jpgillustrator Ver.10のユーザーの方なら見覚えがおありになるでしょう!

あまりに多くの名画がありすぎて、それに、とても広いがために、満腹感があります。時間があれば、回数を重ねて観に行きたいところです。

そしてウフィツィ美術館からは、かの有名なベッキオ橋を俯瞰してみることができます。この景色、フィレンツェの中で一番好きになりました。

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フィレンツェはローマと違って小さな町でほとんど歩いて回ることができます。それと道路も狭く、一方通行が目立ちますので、あまりタクシーやバスで動き回る必要もありません。なにやら、京都の中心部にいる感じですが、街並はやはり石造りで美しい。道路の石畳の石の形はローマの正方形とは少し違いました。

それから、ローマでもそうだったのですが、カソリックの聖地イタリアでは、時間に合わせてか、しょっちゅう、教会の鐘が「ガラーンゴローン」と街中に鳴り響きます。

それを聞きながら歩いていたのですが、ふと思いました。近頃、日本では除夜の鐘さえも迷惑だと言われてやめなければいけない寺院があります。イタリアではそういったことはないだろうなぁ。誰も教会の鐘の音を五月蠅いなどといわずに、この音と共に生きているんだろうなぁと……。日本人の心はたいそう貧しくなったように思えてなりません。

さて、先ほどのベッキオ橋の上に行ってみました。なんと宝石店街なのです。

_MG_4740.jpg猛暑日にも関わらず、多くの人がウインドショッピングを愉しんでいました。

街を探索していると海外旅行好きな友人からLINEが。ご当地マグネットを探してみて、あったら写真を撮って欲しいと。思いもしていなかったのですが、旅に出たらそういうものを探しているんですね。そこで少し気にしていると、ありましたありました。

_MG_4755.jpg_MG_4756.jpgいかにもイタリアっぽい! これを見つけたときに買っておけばよかったのですが、翌日訪ねてみると、なんと、そのお店は休業してしまっていました。まことに残念。

そういえば、イタリアといえばピノキオも有名でしたね。

_MG_4762.jpg今日はここまで。あともう少しだけイタリアの旅にお付き合い下さい。

 

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2018年「禅語こよみ」のご案内

ついこの前、お盆が終わったと思ったのに、もう9月のお彼岸も終わりました。
大学の講義も始まったようで、花園大学内にも活気が戻ってきました。

さて、来年のカレンダーのご案内です。毎年、禅文化研究所から出させていただいている「禅語こよみ」ですが、来年のものは、埼玉県の野火止にある専門道場・平林寺の所蔵品を、以前に弊所のデジタルアーカイブス事業で悉皆調査させていただいたときの成果からピックアップしております。

2018カレンダー-表紙.jpg2018年「禅語こよみ -野火止の平林寺所蔵品より-」

「もう来年の話か、鬼が笑う」とおっしゃるかもしれませんが、毎年、カレンダーは7月には仕上げてしまっています。他の会社でも多くがそうかと思います。

1部500円(税別)ですが、多部数割引きもいたしております。また、100部以上ですと、寺名や社名などの印刷もサービスで対応させていただいています。

毎月の作品の一部をご紹介します。

2018カレンダー-2月.jpg 2018カレンダー-5月.jpg 2018カレンダー-8月.jpg 2018カレンダー-12月.jpg

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サンガセミナー2017 第3回講座 「日々の花」 作品展その3

前回の続きです。

男性の受講者は2名ですが、男性陣も愉しんで生けておられる様子。もちろん女性方も活き活きと愉しんでおられます。もう一つ形がきまらないなぁと悩んでいるところに雨宮先生がやってきて、ここは、こちらの向きがいいかな、と、そっと手を掛けられると、嘘のように花が言うことを聞いてくれる。なんとも不思議なゴッドハンドのようでした。

来年度も開催できればと思います。

では、作品展3回目。最終回です。

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以上、お楽しみ頂けましたでしょうか。じつは私たちスタッフの生けたものも数点含まれています。最後のもそうなのです。涼しげでしょ?

来年の開催もお楽しみに。

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サンガセミナー2017 第3回講座 「日々の花」 作品展その2

前回ブログより続きます。

今回は9月ということもあり、秋の草花を生けてみるということがテーマです。

白い小さな花のアケボノソウ、フジアザミ、葉っぱが可愛いチョウジソウやアメリカズイナ、台湾ホトトギス、トゲトゲの花の小山ボクチ、ヌカキビ、花の可愛いマルバフジバカマ、ミシマサイコの黄色い花もかわいらしいです。サラシナショウマ、ヤブマメ、オカトラノオ、サワギキョウ、テンニンソウ、彼岸花、ペルシャンカーペットなどなど。とても多くの花材をご用意いただきました。
では作品展その2をご覧下さい。

_MG_5265.jpg_MG_5267.jpg_MG_5268.jpg_MG_5269.jpg_MG_5270.jpg_MG_5271.jpg_MG_5273.jpg_MG_5274.jpg_MG_5275.jpg_MG_5276.jpg_MG_5277.jpg_MG_5279.jpgつづく
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サンガセミナー2017 第3回講座 「日々の花」 作品展その1

 

_MG_5240.jpg去る、2017年9月20日、本年度のサンガセミナー第3回目の講座として、午前中に雨宮ゆか先生による「日々の花」講座を開催しました。定員20名のところ、はやくから定員にたっするお申し込みを頂いていました。

今年の講座は南禅寺山内の「大寧軒」(通常非公開)という地甎回遊式庭園のきれいな場所をお借りしての開催です。

例によって、参加者の皆さんに交じって、スタッフである私たちも愉しんで受講させて頂きました。お花は先生が手配していただきお持ち込みいただいています。花器は先生のものをお借りしました。

では、恒例により、皆さんの作品を3回にわけて公開させて頂きます。

_MG_5247.jpg_MG_5250.jpg_MG_5251.jpg_MG_5252.jpg_MG_5253.jpg_MG_5254.jpg_MG_5255.jpg_MG_5256.jpg_MG_5258.jpg_MG_5260.jpg_MG_5262.jpg_MG_5264.jpg

つづく

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特別展「今を生きる禅文化」(高知県立歴史民俗資料館)開催のお知らせ

 

高知As.jpg白隠禅師250年遠諱を記念して、四国は高知で、初の禅の展覧会が開催されます。

ことの発端は、臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱を記念した、京都国立博物館・東京国立博物館での「禅 心をかたちに」展の準備をしているころ、高知県の妙心寺派の某和尚さんが、土佐高知ではこういう禅に特化した展覧会が開かれたことがないので、是非、高知で禅の展覧会をひらきたい。ついては協力してくれないかと禅文化研究所に来て依頼をされました。その和尚さんに同道して、いくつかの本山に借用のお願いに出向いたりしておりましたが、それがようやく形となるわけです。

土佐は、義堂周信(1325~1388)・絶海中津(1334~1405)・義天玄詔(1393~1462)・山本玄峰(1866~1961)という4人の有名な高僧と縁があります。

「五山文学の双璧」とされる義堂周信と絶海中津はともに土佐の同郷の出身。京都おいて春屋妙葩らとともに、五山文学を代表する学僧です。義天玄詔はも土佐の出身で、枯山水の石庭で有名な京都龍安寺の開山です。和歌山県生まれの山本玄峰は、目を患ったために四国八十八所霊場の行脚をし、7回目の遍路の途中、ついに高知の雪蹊寺の門前で行き倒れとなりそうになったところを助けられ、そこで出家して、のちに昭和を代表する禅僧となりました。

ほかに土佐に伝わる寺宝なども展示されます。会期は平成29年10月14日~11月26日まで。会期中、前期後期にわけて展示替えがあります。

詳しくは下記のパンフレットをクリックして開いてみて下さい。

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とくに四国のみなさま方、是非、本展にお運び下さい。

 

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大本山相国寺 秋の特別拝観

 

相国寺_01.jpg大本山相国寺では、この秋、平成29年9月25日~12月15日まで、秋の特別拝観をされます(ただし法要などにより拝観できない日があります)。

特別拝観できるのは、法堂・方丈・開山堂です。現存する我が国最古の法堂(重要文化財)には、運慶作と伝わる本尊・釈迦三尊像。天井の蟠龍図は、手を叩くと反響することから「泣き龍」としても知られています。

パンフレットは以下の画像をクリックすると、大きな画像でご覧頂けます。

相国寺_01.jpg 相国寺_02.jpg

 

さて、この秋にも京都の禅寺を拝観されるときには、スマホアプリ「京都禅寺巡り」もご一緒にどうぞ。出かける前に事前学習、拝観のときには、スタンプゲットや写真を撮ってアプリからFacebookやTwitterへシェア。ご帰宅後には、「禅クイズ」でお楽しみ下さい。

ダウンロードは、それぞれのサイトから。

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白隠フォーラムin大分

 

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9月30日(土)開催の「白隠フォーラムin大分」(共催:花園大学国際禅学研究所・臨済宗黄檗宗連合各派合議所遠諱局)に向けて、会場関係者との打合せに行ってきました。会場は大分駅から徒歩6分のところにあるコンパルホール。公民館、図書館なども併設した大分市の複合施設です。

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白隠フォーラムは14時から以下の内容で3階の多目的ホールで行われます。

講演:「衆生本来仏なり」 佐々木道一老大師(萬壽僧堂師家)

「白隠禅画をよむ」 芳澤勝弘氏(花園大学国際禅学研究所顧問)

会費は無料です。お近くの皆様のご参加をお待ち申し上げます。

 

【お問い合わせ・申込先】
花園大学国際禅学研究所
hakuin@hanazono.ac.jp
電話 075-823-0585  FAX 075-279-3641

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カソリックの聖地、そして石畳の街イタリアへ その3

若干、フレスコ画に飽食気味となったあと、少しホテルに戻って休憩し、今度はバスに乗って再度繰り出しました。なにしろ、イタリアは日照時間が長いのです。暗くなるのが夜の8時半くらい。もちろん、美術館などの施設は普通に夕方に閉館してしまいますが、マーケットなどは賑やかです。

blog_MG_4564.jpgそうでなくとも、街中がフォトジェニックなイタリア。カメラをもって出かけるだけでも充分楽しめるのです。写真撮影を趣味のひとつとする私にとっては被写体の宝庫。

blog_MG_4577.jpgナヴォーナ広場にて「少女」。後ろから歩いてくるのがご両親でしょう。

下は、ナヴォーナ広場の前のカトリック教会の入り口。

blog_MG_4598.jpg振り返って仰ぎ見ると、こんな風景です。イタリアの空は青い!

blog_MG_4603.jpgそれから、映画『ローマの休日』で有名な「真実の口」にも手をさしこんでみましたよ。サンタ・マリア・イン・コスメディン教会の外壁にあるので、「真実の口」に手を突っ込む自体は入場料もいらないのですが、やはり教会にdonationをするといいようです。

それから地下鉄でスペイン広場へ向かいました。この間、ちょっとしたハプニングがありましたが、ここでは口をつぐんでおくことにします。

こちらも多くの人で賑わっていますが、暑い暑い。それもそのはず、温度計は41℃を表示していました。ホントに日向には長時間居られないほどの暑さです。

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しかし、この暑い中を階段を上りました。ちょっとあがるだけなのですが、ローマの街が一望できるのです。

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ちょうど真っ正面真ん中に見えているのが、おそらくヴァチカンのサンピエトロ寺院です。本日の観光はこのあたりでおしまいです。レストランに入って、ムール貝や、ローマでは絶対食べなきゃと思っていた、絶品のカルボナーラもおいしくいただきました。

さて、翌日はローマからフィレンツェへ向かいます。

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「雪村-奇想の誕生-」展

 

blog2017-08-04-14.49.04.jpg先日、「雪村-奇想の誕生-」の展覧会に行ってまいりました。

巡回展示で、このブログで御昇華したとおり、3月28日~5月21日まで東京藝術大学大学美術館で開催されてましたが、なかなか東京までは行く機会がなく、関西ではMIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市信楽)で8月1日~9月3日の展示でした。

後期展観では幣所所蔵の雪村周継筆「蕪図」を出展していることもあり、展観期間ぎりぎりでしたが行ってきたしだいです。

雪村だけでなく、雪村より影響をうけた琳派の尾形光琳や酒井抱一、そして、江戸~明治期までの狩野派による図なども展観されており、あらためて、雪村の偉大さを感じた一日でした。

余談ですが、幣所にて販売しております一筆箋「布袋」(税別350円)には、この雪村筆の「蕪図」も入っております。 機会がありましたらお求めくださいませ。

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サンガセミナー2017第3回の御案内

9月になって一旦涼しくなったと思ったのですが、またまた蒸し暑いここ数日。今年の仲秋の名月は来月初旬のようですが、はやく秋の風に吹かれたいものです。

さて、あと2週間ほどのち、9月20日に、今年度のサンガセミナー第3回目「日々の花講座 -秋口の花を生ける-」講座と「お寺で写真講座 - 一眼レフカメラを使いこなそう -」を開催します。「日々の花講座」はすでに募集人数に達していますが、「お寺で写真講座」については、まだお申し込み可能です。

先般、その会場となる南禅寺山内の大寧軒(通常非公開)に、講師の柴田明蘭先生と一緒に、下見に行ってきました。ただ今、少し工事中ですが、門はこんな感じです。ご参加の方に参考になれば。

blog_MG_5164.jpg厳密には現在はお寺ではないので、「お寺で写真講座」というのは少しまやかしとも言えますが、大本山南禅寺の管理下にあり、また山内でもありますので、そこのところはご容赦を。旧来は「大寧寺」という寺院であったものが一時期、どなたかの別荘のようになってしまっていたようです。

お花の講座や、座学を行なう室内の様子を見せていただいたあと、庭園へ。そこで唖然としました。というのは、今回のカメラ講座は、シャッタースピード優先などを学ぶために、水の流れがあるところをということで探し当てたこの大寧軒なのですが、なんと、池の水がすべて抜かれているではありませんか。柴田先生と二人、大汗をかきました。大慌てで南禅寺の担当の方に確認して貰ったところ、現在、工事の関係で水を抜いてあるけれども、講座前日までには池に水が戻っているとのこと。二人で胸をなで下ろしました。

というわけで、当日には、おそらく琵琶湖疎水の水をとりいれていると思われる、水豊かな庭園を撮影することができるはずです。今からでもお申し込み可能です。是非どうぞ。

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あえて庭の全容はお見せしないでおきましょう。

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カソリックの聖地、そして石畳の街イタリアへ その2

 

午後は世界遺産のヴァチカンへ。カトリック教徒の総本山といえる場所です。

ヴァチカン美術館への入場チケットは、当日販売の列に並ぶと2~3時間かかってしまうという事を知り、前日にWEBで入場予約をしようとしたところ、すでに売り切れ。本来ならば、出国前にしておくべきことでしたが、旅行中の行程をきっちり決めてなかったので、あえて予約をしないで出てきてしまったのですが、それが悔やまれます。

しかし、ホテルのフロントで相談すると、にこやかでフレンドリーなフロントマンが、ガイド付ツアーに参加すれば、並ばなくても入れるよと教えてくれました。そこで、この日の朝一番にホテルにパンフレットのあったツアー会社に電話して、午後からのガイド付ツアーに予約を入れたのでした。ただしガイドは英語です。どれくらい理解できるかわからないですが、ともかく入場前に3時間も並ぶようなことになならなくてすみました。

blog_MG_4446.jpgツアーバスに乗ってやってくると、ほらこのとおり。当日券を求める列は長く長く。我々の老若男女多国籍ツアーメンバー約40人は、この列の先頭にある入り口に向かい、団体入り口からシュッと入れたのでした。

blog_MG_4449.jpg内部にも大勢の人がいます。イヤホンを通して我々のガイドさんが話す声が聞こえてきますので、日本でのバスガイドさんのようにハンドマイクを持っていたりはしません。なかなか効率的ですね。

blog_MG_4458.jpgまずはヴァチカン美術館へ。教科書で観た覚えのある絵画や彫刻はもちろん、壁という壁に美しい絵が描かれています。

たとえば、下の彫刻は古代ギリシャ時代の彫刻「ラオコーン像」。ミケランジェロに多大な影響を与えた作品といわれます。

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下はミューズの間にあるトンマーゾ・コンカ作の天井フレスコ画。

blog_MG_4469.jpg地図のギャラリーは両側にイタリアの古地図が飾られますが、天上にもびっしりと絵が。

blog_MG_4483.jpgこのあとシスティーナ礼拝堂に進んでいきます。この礼拝堂の天井画はミケランジェロによって描かれたフレスコ画で、「アダムの創造」などとても有名なのですが、この礼拝堂内部のみは撮影が禁止されていますので、残念ながらご自身で行って観ていただくしか有りません。

システィーナ礼拝堂から出てサンピエトロ寺院の大聖堂に。こちらにはかの有名なミケランジェロのピエタ像があります。

blog_MG_4498.jpgキリストが磔にされたあとの聖母マリアとの像なので、哀しみの表情の聖母マリアなのですが美しいことこの上ないのです。そして改めて大聖堂内部の正面を観て、息を呑みました。この荘厳さ。天井から差込む光が、えも言われぬ神々しさを醸し出しているのです。引き込まれるように祭壇近くまで足を運んだのでした。

blog_MG_4513.jpgガイド付ツアーなので時間に制限が有り、もっとゆっくりしていたかったのにできなかったのが残念です。

表に出ると、スイスの衛兵がローマ法王と宮殿を護衛していました。ものすごくユニークな制服ですね。

blog_MG_4524.jpgもしまた来る機会があったならば、美術館の事前予約をして、ゆっくりと観て回り、サンピエトロ寺院にもう少しゆっくりといたいと思ったのでした。

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またまた円福寺調査

 

blog_2017-08-29-14.44.jpg8月最終の3日間、またまた京都府八幡市の円福僧堂へ、デジタルアーカイブズ事業で調査に出向いて参りました。

研究所から車で1時間でいけるので、毎日通いでの調査ですが、初日は相当に蒸し暑く、機材を運び入れた時点で汗だく。3日間が思いやられるなぁと思うやいなや、今度は、蚊の猛攻。私はどうやらあまり刺されない体質のようですが、研究員女史はすでに何ヶ所も刺されたとか云っています。

2017-08-31-12.01.jpgいつものとおり、書画の調査も行ないましたが、今回は並行して工芸品の調査もありました。

2017-08-31-12.02.jpg見性宗般老師(円福寺第 14世)が有栖川宮威仁親王殿下とご縁があったため、禅寺には珍しい工芸品も時々見受けられました。またチベットなどから持ち帰られた品もあったりして、それらを一つ一つ調査していくのです。

2日目、3日目と日を追うごとに不思議なほど涼しくなってきました。蒸し暑さがなくなり、初日はびっしょり濡れた汗ふきタオルも、3日目にはほとんど使うことがないほど快適でした。

それと以前にも書きましたが、円福寺に調査に寄せて頂いた時は、お昼ご飯を雲水さんに作っていただいて精進料理をご馳走になっています。それがいろいろと工夫をされていて美味しいのです。

今回も3日間、3回の齋座をお世話になりました。毎日炊き込みご飯だったり、野菜を工夫して調理されたおかずなどを出して頂きました。3日目には驚きの料理。それがこちら。

blog_2017-08-31-12.07.jpg赤膳にはのっているものの、ちょっと西洋風。ご飯はケチャップライスで、上には湯葉があしらわれ、ご飯にはどうやら高野豆腐の小さくしたものが交じっていて食感が楽しめます。ポテトコロッケには充分に炒めきったタマネギがトマトとあえてソースとして載せられています。などなど、学生達からも笑みがこぼれるほどのご馳走でした。

円福寺の老師がおっしゃるには、私が以前にこうしてブログに書いたことをご覧頂いて、それを雲水さんたちに伝えられたそうで、それがまた励みになっているようだとのこと。社会と謝絶した世界の雲水さんに、グローバルに発信していることが力となっているという不思議です。

さて9月になりました。このまま涼しくなっていってくれるとありがたいですね。

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カソリックの聖地、そして石畳の街イタリアへ その1

 

blog_MG_4274.jpg残暑お見舞い申し上げます。ことさら暑いお盆明けですね。

この夏、初のイタリア旅行をして参りました。普段からイタリアンは好きでよく食べるのですが、本場には行ったことがない私でした。今回は行き先をローマとフィレンツェだけにしぼり、町中が美術館だといわれるその街並と、カソリックの聖地であるヴァチカンに行ってこよう、そして、美味しいイタリアンやワインにも巡り会えたら……という旅。

夏の気温は日本とほとんど変わりませんが、体感的には、朝夕は日本より涼しく、日が昇って照りつけると、日向は誠に暑いといったところ。ただ、帰国後に改めて感じたのですが、湿度が高くなかった分、日本の方が非常に蒸し暑く感じました。あちらではオープンカフェやリストランテがありますが、日本であんなことは耐えられまいと思った次第です。

blog_MG_4269.jpg初日は、ローマ・テルミネ駅近くのホテルから、カメラを持ってふらふらと街並を散策。さっそく修道士さんに遭遇。

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タイトルにもあるように、ローマの街は10cm四方の正方形の石畳が印象的。そして立ち並ぶ建物はどれも立派で美しいのです。テレビで観たことももちろんあるのですが、実際に来てみるとさらに圧巻です。

blog_MG_4322.jpgそして、遺跡も多く、こちらは「トラヤヌスのフォルム(Foro Traiano)」という遺跡。古代ローマ時代の遺跡です。日本ではまだ弥生時代。こちらでは、こんな巨大な建物を建てていたのですね。その近くにあるのが、このコロッセオ。映画でも観られたことがあるかと思います。

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罪人達どうしを戦わせたり、猛獣と戦わせ、それを観戦していたといいます。古来から人間は、ひどいことをしてきたのですね。

コロッセオの入場チケットを買うのに、1時間近く並んで買い求めました。ローマパスというチケットが観光センターで販売されていて、博物館や美術館の入場券、市内の路線バスなどに乗ることができるこのローマパスを事前に買っておくと、こういうところにも優先的に入ることができ便利です。私も買おうと思ったのですが、販売所が開くのが10:30と遅く、並んでいる方が早そうなのでやめました。

blog_MG_4361.jpgコロッセオは少しずつ補修も行なわれているようです。不思議なもので、遥か古代の魂がそこらじゅうにいるような感覚を覚えました。

そして、そのあとに訪ねたのがこれまた有名なパンテオン神殿。

blog_MG_4408.jpg多くの人が来場していますが、ここは無料です。天上のトップライトに注目。このあと他の場所でも感じましたが、イタリアの宗教施設は、こういった太陽の光の取り入れ方がとても美しいのです。日本の寺院にはないものです。この光を見るだけで、非常にスピリチュアルな感覚がさえてくる気がします。

午後からはいよいよヴァチカンへ。

つづく

 

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特別展「地獄絵ワンダーランド」

 

20170825地獄絵.jpg関西では地蔵盆も終わりましたね。

今年も地蔵盆で子供達に地獄絵を見せて、「できるだけ嘘をつかないでいようね。そしてもしついてしまった時でも、悪いことしたなぁと心から反省しようね」とお話をしました。嘘ついても平気でいると、この地獄絵のように、舌を抜かれるんだよ。それも一回だけじゃなくて、永遠に続くんだよと云うと、だいたいの子供達はいや~な顏をしています。

さて、そんななか、もうまもなく9月3日で終了してしまうのですが、東京の三井記念美術館にて、「地獄絵ワンダーランド」という特別展を開催されています。

地獄は六道輪廻の最下層にあり、あの白隠禅師も幼少の頃にお寺で聞かされた地獄の話が頭に残り、自宅で母とともにお風呂に入っているときに、竈にくべた火が轟々とお湯を沸かしてくる音におびえ、「地獄に行きたくない」と真剣に悩み、そして出家に至ったのです。

そんな地獄絵のことをとりあげた小さな特別展です。お近くの方はお運び下さい。

関西の方も観られますよ。巡回展が予定されています。

龍谷大学 龍谷ミュージアムにて、2017年9月23日(土・祝) ~ 11月12日(日)に開催されます。くわしくはこちらをご覧下さい。私も観に行こうと思います。

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今年のお盆はいかがでしたか

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今年もお盆がおわりました。自坊でも、毎年恒例の施餓鬼をお勤めしました。例年通り多くの方がお参りにみえました。

上の写真に見えている、招き幡。往生呪が書かれているのですが、もう一本、本堂の裏手にもあげています。この幡、去年のお盆のあと下ろしてみたら、経年劣化でビリビリに破れてしまっていました。そこで布地を買って檀家さんに動力ミシンで縫って貰い、閑栖和尚に揮毫して貰って新調したものです。

ところが、お盆の準備をしたあとに例の迷走台風5号がやってきまして、竿だけを括り付けてある縄を緩めるほど風が吹いたものですから、2本とも傾いてしまい、またもや掲げ直した次第。

お盆の頃にもわりと強い風が吹いたので、今度は、旗が隣のタイサンボクの枝に絡まってしまい、下から別の竿だけで引っかき回してなんとか外すこと2度。招き旗に泣かされたお盆でした。

 

blog_20170814_080833.jpgお寺によってお施餓鬼の勤め方はちょっとずつ違いますね。近隣のお寺では山門施餓鬼と添施餓鬼の2本で終わるお寺もあるのですが、自坊は新亡や年回の当たっているお家は別途の施餓鬼を希望されるので、午前中3時間ほどかけてのお施餓鬼となります。勤めている方も大汗かいて頑張らねばなりません。

なにかと簡略化されるなか、こういった風に丁寧に供養することをご希望されるお家が減らないのは、まことにありがたいことだと常々思っています。

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浜松 龍雲寺

蝉の大合唱をBGMに「禅文化」秋号(246号)の編集作業を行う今日この頃ですが、先日は編集室から外に出まして静岡県へ。次号の特集テーマ「禅寺の庭」に関連した取材に伺いました。行き先は、浜松は佐鳴湖畔に伽藍を構える龍雲寺さんです。

0817_001.jpg境内裏山の頂上からは、遠く南アルプスの山々も。「素敵なロケーションの、ゆったりしたお寺だな」という印象を受けました。

0817_002.jpg裏山から玄関までつながるビオトープでは、大ぶりの沢ガニたちが伸び伸び。彼らは、お参りに来られるお子さんたちの人気者だとか。

0817_003.jpg池の鯉もすっかり人になついて、頭を撫でても逃げません。

人間も動物も「ふっ」と肩の力が抜けてしまうこのお寺の魅力は、いったいどこからくるのでしょうか。そのキーとなるのが、ふたつの庭園です。

0817_004.jpgそのうちのひとつ、一見シンプルに見えるこの枯山水庭園にも、作庭を手掛けた京都の作庭家・北山安夫さんによる想いと仕掛けがたくさん詰まっているのです。さて、その秘密とは?……などとじりじり書かずに、本当はもうここで公開してしまいたいくらいなのですが、本日のところは「10月号の発刊をお楽しみに」とだけ書かせてください。読んで良かった!と思っていただける一冊になるよう、一生懸命がんばります。

0817_005.jpg龍雲寺さんは、8月に涅槃堂を落慶されたばかり。涅槃堂には、16幅に亘る地獄絵の展示をはじめ様々な見どころがあります。ぜひお出かけくださいませ。

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今年も夏の方広寺(浜松市)へ

ちょうど、先般の迷走台風第5号が、紀伊半島から京都、滋賀、福井と縦断していく頃、私たちは浜松の臨済宗方広寺派大本山方広寺へ、デジタルアーカイブスの調査に出向く時でした。

夏の甲子園も開会式と初日の試合を一日順延しましたが、2台の車に分乗して浜松へ。名神で向かった一台はどうということなかったのですが、もう一台は別コースで滋賀県の新名神を使って三重県へ入っていくあたりで、猛烈な雨に見舞われ、一旦、サービスエリアに待避するといった情況でした。

ともかく無事に方広寺に到着し、調査対象の宝物を収蔵庫から調査会場に運び込んだ頃から、浜松でも大雨になってきました。

blog_MG_4139.jpgさすがに今日は「直虎ブーム」とはいえ、方広寺に一般のお客さんはほぼ来ておられませんが、我々は黙々と調査を敢行。

blog_MG_4143.jpg毎回、調査に伺うと、本山の部長さん方がご接待いただくのですが、今回はお盆の御用事があるとのこと。仕事を終えた夕方以降は、われわれスタッフだけでご提供頂いた般若湯をたらふくいただいておりました。

2016年の冬から始めた方広寺様の調査は、今回の3日間の調査で都合4回目となりましたが、ようやく目処が立ち、あと一回で終えられそうな様子です。おそらく次は来年の2月。足かけ4年かかりました。現在、書は約180点。絵画は90点。他に工芸も少し調査させて頂きました。
来年1月に発刊予定の季刊誌『禅文化』にて、方広寺様の宝物の中から優品を選定し、グラビアでご紹介できればと思っています。お楽しみに。

さて、明日8月11日から16日まで、禅文化研究所は夏期休業とさせて頂きます。ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

 

 

 

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ジャポニスム2018

 

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日仏友好160周年にあたる2018年に、パリを中心に大規模な日本文化紹介企画「ジャポニスム2018」が実施されます。
会期は、2018年7月から2019年2月。日本の美意識をテーマに、展覧会や舞台公演、食や精神文化に関するものなど、幅広い範囲の事業が連続して行なわれる予定です。
この中で禅の精神を伝える事業を行なうことになり、禅文化研究所が窓口となり準備を進めています。
具体的には5日間ぐらいの日程で、坐禅会や講演会、写禅語などのワークショップ、映像上映、パネル展示などを行なう予定です。既に会場などの現地視察も終えました。
全世界にZENの名を知らしめた鈴木大拙博士は、「禅はどこまでも実際的であり、日常的であり、同時に最も溌剌としている」と言っています。
「禅」に対する関心が高いフランスで、臨済禅とは何かを知ってもらうまたとない機会になるでしょう。

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8月の業務体制

 

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梅雨明けしてからも、あまりカラッと晴れた日がない気がしますが、もう8月に入ってしまいました。自坊近くの田んぼでは、もう稲穂が頭を垂れているものまで見られ、転作田では先ごろ大豆の種が捲かれたと思ったのに、もうスクスクと伸びてきています。伸びて行くのが見えるようなほどの速さです。自然の力は素晴らしいですね。

禅文化研究所のある京都、関西では一般的に8月にお盆行事を迎えます。ついては職員の半数ほどは自坊のお盆の棚経や施餓鬼でおおわらわ。というわけで、下記の通り夏期休業とさせていただき、また職員によって、それ以外の日もお休みをいただいていることが多くなりますが、なにとぞご了承下さい。
そのうえ、私などはデジタルアーカイブスの3日間調査が、8月に2つも予定に入っています。ブログもこの頃、月水金の週3本ペースですが、それもままならぬことになりそうで、間引きになることもあるかと思いますが、9月になれば復活します。する予定です。

【休業期間】2017年8月11日(金) ~ 2015年8月16日(水)

ご注文いただきました書籍等の発送も、通常より遅れる可能性もあります。8月10日(木)午前10時までにいただきましたご注文は、10日中に発送させていただきます。それ以降のご注文につきましては、17日(木)以降、順次発送させていただきます。

なにとぞ、よろしく御願い申し上げます。

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公開 逸話(15)白隠門下 その10-遂翁元盧(3)

再び白隠禅師高弟の一人で、遺墨の多い遂翁元盧禅師と、珍しく出てくる琉球僧の逸話から。

 


遂翁02.jpg遂翁和尚のところへ琉球(沖縄県)の僧が来参した。遂翁は、隻手(せきしゅ)の公案を与えて指導した。
三年の期間が過ぎ、帰郷することになった僧は、遂翁に相見し、涙を流しながら嘆いた。
「わたしは、大法を求めるために、遠い海原を越え、この地へ参りました。しかし、前世からの悪習はいまだ消えず、悟りを開くことができません。このまま空しく故郷に帰り、昔のままの姿をさらすのは、嘆かわしいかぎりです」
僧の嘆きを聞いた遂翁は、
「そんなに悲しむことはない」
と慰め、かつ、
「七日間、一所懸命に坐禅せよ」
と、教えた。僧は、その教えの通りに七日間坐禅をしたが、一向に悟れなかった。再び遂翁に相見し、
「どうにも悟れません。どうか、方便をお示し下さい」
と、訴えた。遂翁は、
「あと七日間、一所懸命に坐禅せよ。必ずや悟ることがあろう」
と、教えた。僧は、再び教えの通りにした。しかし、七日がたっても前と同じだった。
「どうにも悟れません。どうか、方便をお示し下さい」
遂翁は、
「古人は、三七、二十一日の間に悟りを開かれた。そなたも、更に七日間、坐禅をせよ」
と、教えた。僧は、教えの通り二十一日間坐禅をしたが、いささかの所得もなく、遂翁に相見し、嘆き悲しんだ。遂翁は、
「わしによい方便がある。そなた、更に五日間、坐禅せよ」と。
僧は、また教えの通りにした。そして五日が過ぎ、遂翁のところへやって来た。
「どうじゃ」
「以前のまま、どうにもなりません」
遂翁は、
「そんなことではとうてい大悟はできぬ。もっとせっぱつまって究めねばならぬ。三日ののち、まだ開悟できなければ、その時は、死んでしまえ」
と、厳しく励ました。
この僧も、ここで始めて身命を投げ捨てて坐禅をした。三日ののち、果たして隻手の公案を透過した。僧は遂翁に相見し、遂翁も喜んで印可した。そして、この僧は琉球に帰って行った。その後、遂翁は、嗣法の書を送ったという。
孔子さまも、
「憤(ふん)せずんば啓(けい)せず、悱(ひ)せずんば発(はっ)せず」
と言っておられるが、この僧こそ、この言葉の通りではないか。


開悟できなければ「死んでしまえ」とは、少々乱暴で、今の世でこんなことを言えば、過剰指導だ、「パワハラ」だと訴えられるかも知れませんが、禅の修行では、「大死一番」、死んだと思って徹底的に参究せよと言われるものです。だからこそ、新聞記事のように騒ぎ立ててもすぐ忘れられるものではなく、このような話が逸話となって語り継がれていくのでしょう。

 

※写真は遂翁元盧筆/遂翁元盧画・頑極禅虎賛「南泉一円相図」(禅文化研究所蔵)。禅文化研究所デジタルアーカイブズ「禅の至宝」より

 

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正受老人と白隠

 

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若き白隠は越後高田で修行中、遠寺の鐘声を聞いて大悟されたと自ら記しておられます。しかしその後、信州飯山に向かって道鏡慧端禅師(正受老人/1642~1721)の膝下に入った白隠は、その境地を徹底的に叩きのめされ「穴蔵禅坊主」とまで叱咤されました。しかしその後、徹底した修行の中で、難答難解の公案がからりとわかった白隠は、今の世に「臨済宗中興の祖」「五百年間出」といわれる、日本において欠くことのできない偉大な禅僧となられました。

正受老人のおられた正受庵は、今も飯山の地にひっそりと残っています。臨済宗において聖地ともいえるかもしれません。

この飯山市で、平成29年8月19日土曜日、白隠禅師250年遠諱を記念して「正受老人と白隠 -悟りを超えた白隠さん-」と題した講演会が、臨済宗妙心寺派の主催により開催されます。

講演者は、前・禅文化研究所所長の西村惠信先生です。

飯山というところは、現代に至っても行きにくい土地でしたが、北陸新幹線の開通により東京からなら1本で、関西からでも富山経由で簡単にいくことができるようになりました。
会場は、北陸新幹線「飯山駅」から歩いて5分の「飯山市文化交流会館なちゅら」。お盆明けの土曜日です。入場も無料。
おちかくの方はもちろん、この機会にちょっと脚を伸ばして正受庵へのお参りもどうぞ。

パンフレットはこちら(PDF)からご覧頂けます。

 

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東福寺の夏期暁天講座

 

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夏本番となり、各本山での暁天講座の季節となりました。

今年の大本山東福寺での暁天講座は上記ポスターの通りです。

暑い盛りですが、朝の涼しい時間帯に、広々とした東福寺の大禅堂(去年、臨済禅師白隠禅師の遠諱大摂心を行なった場所)で、禅に関わるお話を聴講されては如何でしょうか。

会費も予約も不要です。どうぞお運び下さい。

by admin  at 17:48  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

季刊『禅文化』245号発刊のお知らせ

 

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季刊「禅文化」7月号が、25日に発刊となります。

今回の特集は「白隠禅師シンポジウム-京都-」。

白隠禅師は、日本臨済宗中興の祖と仰がれながらも妙心寺には上堂されておらず、このためこれまで妙心寺での遠諱慶讃法要は行なわれてきませんでした。禅師没後250年となる今年、妙心寺法堂において初めて法要が勤修された翌日、花園大学教堂にて開催された「白隠禅師シンポジウム(京都会場)」(主催:臨済宗黄檗宗連合各派合議所、共催:花園大学)。この催しを、誌上で振り返ります。

龍澤僧堂師家・後藤榮山老師の提唱式講演「白隠前後無白隠」を巻頭に、愚堂東寔に対する白隠禅師の特別な敬意を、その書画から紐解く論攷などを掲載。シンポジウムにご参加いただけなかった方にも、その空気を感じていただけるよう臨場感を意識しました。

また、禅師は明治天皇より「正宗国師」号を追諡されていますが、この事情にまつわる後藤老師の推論(表紙解説)もぜひお読みいただきたく、何卒宜しくお願い申し上げます。

くわしくは、こちらを御覧下さい。

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誠拙周樗禅師(1745-1820)の遠諱記念に

 

blog_20170720_092225.jpg昨日、鎌倉は大本山円覚寺まで出向いて参りました。梅雨明けしたばかりの暑い一日。
東上する時の新幹線は毎回、E席を確保し、富士山を拝もうといつも楽しみに向かうのですが、夏に富士山の全景を拝めることはなかなか難しく……。昨日も雲の小袖で顔を隠されておりました。

 

blog_20170720_103756.jpg北鎌倉の円覚寺山門に着きました。平日の午前中なので、参拝者は少ないようでした。なにやら見かけた顔の女性とすれ違いました。京都の数珠屋のおかみさん。朝早くから管長猊下にご相見だったのでしょうか。お見送りの雲水さんとお話しになりながらでしたので、こちらにはお気づきでないようでした。

blog_20170720_103837.jpg私はというと、2019年に円覚寺様が勤修される、中興大用国師誠拙周樗禅師200年および釋宗演老師100年の大遠諱に合わせて、制作を依頼されている大用国師の墨蹟集の打ち合わせに参ったわけです。
勅使門の前にも「大遠諱」の大きな立て札が見えますね。

blog_20170720_104116.jpg全国から集められた資料によると、大用国師の墨蹟は約450点。その中から、管長様や塔頭や末寺の委員の方々、そして宗務本所の方々と一緒に、掲載する書画を選定するという6時間近くにわたる会議でした。

今回の会議でほぼ選定を終えましたので、それらの墨蹟を、これから約1年ほどの間にご所蔵の各ご寺院などに伺って、撮影調査という大仕事が控えているわけです。

blog_20170720_104026.jpgこういった記念すべき事業に関わる刊行のご依頼をいただくことも、弊所の仕事の大きな部分を占めています。ありがたいことです。

日帰りでの鎌倉行。便利な世の中です。

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特別展「雪村-奇想の誕生」 MIHOミュージアム

 

su01a.jpg来たる平成29年8月1日から9月3日まで、滋賀県のMIHOミュージアムにて特別展「雪村-奇想の誕生」が開催されます。

今年の春に東京芸術大学大学美術館で展観されていた同展の関西開催です。

室町後期から戦国時代に主に東国で活躍した画僧、雪村周継(せっそんしゅうけい)は、それまで日本では中国画を基本にした山水画や人物画が描かれていた画風を、独自の画風で一新した画家です。

その主要作品約80点と、雪村から影響を受けた後代の関連作品約30点で構成される本展、春の展覧会にも出展した、弊所所蔵の「蕪図」も再び出品(後期展示)されます。

暑い時期ではありますが、MIHOミュージアムは関西でも最も涼しいところかも知れません。納涼を兼ねて出向かれては如何でしょうか。

同展のパンフレットはこちらからご覧頂けます。

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『一休ばなし集成』在庫あります

 

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今週末、2017年7月28日(金)の13時~18時30分に、花園大学講堂にて、一休シンポジウム「一休と禅のこころ」が開催されることは、先般のブログ禅にて紹介させていただきました。

そんなおり、絶版品切れとなっている『一休ばなし集成』の返品本でカバー汚れのものが、少しまとまって有りました。そこで、簡易的にカバーを作成し、この機会に直販限定特別価格にて販売させていただくことにしました。

定価は税込み2621円ですが、在庫整理につき税込み1944円にて販売いたしております。再版の予定はありませんので、一休さんの伝説がまとまったこの一冊が手に入らずにおられた方、今がチャンスです。

こちらのWEBショップからお求めいただけます。また、上記の一休シンポジウムの会場でも販売させていただきます。

 

『一休ばなし集成』在庫ありますの続きを読む

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研究所の花 2017/7-2

京都では、祇園祭のお囃子の音が聞こえだしています。今週日曜日が宵山ですね。

さて、今週の研究所の花をご紹介します。そろそろ紫陽花が終わりになってきましたので、他の花を伐ってきました。

まずは玄関先に擬宝珠(ギボウシ)です。夏らしく竹籠の掛け花入れに入れてみました。

blog_BKL0138.jpgもうひとつ、玄関先に。こちらはミソハギとチョコレートコスモス。
ちなみに色紙は、現妙心寺派管長嶺興嶽老師の「布袋留守」自画賛です。布袋さんのぬのぶくろ、パンパンではち切れそうですが、「無」とはこれ如何に。

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それから応接室。今回はかなり派手目です。ダリアと紫陽花、そしてカラー。

blog_BKL0131.jpg最後に無文老師の真前には、擬宝珠と斑入りのススキをお供えしました。

blog_BKL0132.jpg関東など7月盆の地域では、今、お盆真っ盛りですね。

ご先祖があの世から戻ってこられてご供養するのは、日本だけの風習のようですが、「如在(いますが如く)」(まさしくここに居られるかのように)お迎えして、ご先祖におかげさまの心を捧げたいものですね。

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当処即ち蓮華国

 

blog_MG_3796.jpg一面、蓮でいっぱいのこの池。滋賀県竜王インター近くの貯水池です。そういえば、数年前に禅文化研究所の職員旅行で中国を訪れた時にも、避暑山荘の池でたくさんの蓮が見られたことを思い出しました。
東京の上野駅の西にある不忍池も蓮で一杯ですね。今頃は蓮の花が満開でしょう。

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滋賀県で蓮といえば、琵琶湖博物館近くに一昨年まで、みごとなほどの蓮の群生が見られましたが、ニュースでも採り上げられていたように、去年から全然見られなくなってしまいました。それは水中の土壌が蓮に適した泥状態ではなくなってしまったらしいことが原因のようです。やはり蓮は「泥中蓮」の禅語もあるように、泥の中にこそ美しい花を咲かせるようです。

 

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「当処即ち蓮華国、この身即ち仏なり」(「白隠禅師坐禅和讃」より)

当処即ち蓮華国の続きを読む

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梅雨明けが待ち遠しい頃

このところ、梅雨と言うより、熱帯の雨期のような雨の降り方ですね。福岡県などでは、今までに無いような大雨により、大きな災害となって、たくさんの被害者が報告されています。衷心よりお見舞い申し上げます。

そして、今年、自坊の玄関には燕が巣を作りませんでした。いつもは2~3組のカップルがやってきては巣作りをし、雛を産んで巣立っていくのですが、これは私の記憶の中にないことです。
そして、いつも花盛りになるヤマボウシが、今年はほとんど花を付けませんでした。サツキやツツジはものすごく花が多かった今年ですが。なにも起きなければいいのですが、と少し心配になります。

blog_MG_3765.jpg梅雨入りが遅かった分、室内のしつらえを夏仕様に入れ替えるのも少し後手後手になってしまいました。これでやっと夏らしくなりました。

blog_MG_3758.jpgそして、私事ながら、最近、小さな重機を借りて、暇を見てはコツコツと杉や棕櫚の切り株を起こしており、ここに紫陽花を並べていこうとしています。

blog_MG_3770.jpg重機は別に誰からならったわけでもないですが、自分でやってみたいという思いで、簡単な操作方法だけを聞いて、5月頃からあちこち掘ったりしてだいぶ慣れてきました。しかし、根っこを起こすのは、とても大変なことがわかりました。

杉の木の根は、浅く周囲に広がっているのですが、1本ずつがそこそこ太く、それを切るのが大変です。また棕櫚の根は細くて数が多い。根元から四方八方に広がっていて、四方からそれらを重機で切り落としていって、底の方まで切っていくとやっとゴロリと根っこが転びます。それでも人力でやることを思うと、大いに楽ではあるのですが。

檀家さん達は重機を動かしているのが、業者の人だと思って近づいてくるのですが、やっているのが私だとわかると、一様に驚きの声。まさか和尚さんがやってるなんて思わなかったと……。

臨済宗の和尚は、なんだってやりますよ。

 

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サンガセミナー2017 第2回講座終了

 

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おはようございます。今日は七夕様ですね。

さて、去る7月3日(月)、本年度サンガセミナーの第2回目にあたる「禅の建築講座 妙心寺の伽藍」を開講しました。講師は、弊所発行の季刊誌『禅文化』で「部分から全体へ 寺院建築入門」を連載頂いている佐々木日嘉里先生です。

妙心寺本坊の一室をお借りして、まずは座学から開始しました。一時間半ほどの座学で、住居建築とは異なる寺院建築の歴史概略、日本の寺院建築の種類として「飛鳥様式」「白鳳様式」「天平様式」を経て、日本独特の「和様」へと発展し、また中国の影響を受けた「大仏様」、そして「和様」ベースに大仏様を加味してできた「新和様」、さらに宋代の中国禅宗の影響を受けた「禅宗様」という、多種の様式の特徴を習いました。

blog_AC_2094.jpgそして今回は、その中でも「禅宗様」の時代による変遷を学ぶべくして会場とした妙心寺ですので、時代の変遷と共にみられる骨組みの特徴の変化を、実際に建築物を見学しながらご教示頂きました。

blog_2017-07-03-15.14.jpg通常非公開の室町中期に建てられた開山堂、そして桃山時代に建てられた勅使門や三門、江戸期に建てられた仏殿の構造を、実際に見比べ、時代により礎石の形が異なり、木鼻や虹梁の彫刻が変わったり、垂木の構造が変わっていくのを目の当たりに見せて頂き、受講者の皆さんはもちろん、私自身もとても興味深く知ることが多々ありました。

blog_2017-07-03-15.24.jpg受講者の方だけの特典にしたいので詳しくは書きませんが、三門の柱の長さの違いなどは初めて知ることができ、ものごとはじっくりと目を凝らさないと気がつかないことが多いのだと改めて感じました。

蒸し暑い中でしたが、ときおり涼風を感じる妙心寺山内、妙心寺派兵庫教区の奉仕団の方々が山内清掃をされていました。

 

さて、次回は9月に開催する第3回。「日々の花講座 -秋口の花を生ける-」と「お寺で写真講座 - 一眼レフカメラを使いこなそう -」の2講座です。残念ながら「日々の花講座」はすでに定員に達し、受付締切となっていますが、「お寺で写真講座」はまだ申し込み可能です。お申し込みをお待ちしております。

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研究所の花 2017/7

7月に入るや急に蒸し暑くなり、夜も寝苦しくなりました。個人的に、全くもって夏は苦手です。
僧堂にいるときも、寒い寒い冬の方が夏よりずっとよかった覚えがあります。冬が恋しいこの頃。とバカなことも言ってられませんね。

blog_AC_2088.jpgあっという間に7月となり、関東など7月盆を迎えるところの和尚様たちは、そろそろ慌ただしい思いをされているのではないでしょうか。そういうときこそ脚下照顧だと、無文老師はおっしゃるかもしれません。無文老師には半夏生をお供えしました。

自坊で自ら勝手にビオトープと名付けていつも水を取り入れている雑草湿地に、何年か前に植えた半夏生。去年はまったくダメで全く姿を見せず、もうなくなってしまったかと思っていたのですが、今年は姿を見せてくれました。去年は水があまり入らなかったのですが、今年はちょっと工夫をして水が流れるようになったからでしょうか。

blog_AC_2086.jpgそして応接室の達磨大師真前には、ヒメヒオウギズイセンとユリを。自坊のユリもそろそろおしまいです。

玄関先や廊下などには、まだまだ勢いよく咲いている紫陽花を生けました。

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そういえば、サンガセミナー9月開催の「日々の花」講座は、早々に定員20名に達してしまいました。毎年人気の講座です。花がある生活は楽しいですね。

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逸話(14)白隠門下 その9-大休慧昉

白隠門下で、のちに東福寺派の宝福寺(岡山県井山)に住した大休慧昉禅師(1715~1774)の逸話を2話ご紹介します。


大休慧昉墨蹟.jpg「大休和尚―南泉一株花の公案―」

ある時、大休和尚は、〈南泉一株花〉という公案を究明していた。ちょうど白隠禅師が、金剛寺の雲山和尚を訪問されることになり、大休も随侍した。その途中、大休は、公案に対する見解を示した。その見解を聞いた禅師は、
「そのような悪見解、犬も食わぬぞ」
と、大休を叱りつけ、杖で叩きすえた。
金剛寺に着いた禅師がうしろを振り返ると、大休の姿がなかった。禅師は、
「遅れよったな」
と思い、そのまま金剛寺に入り、雲山と夜どおし話をした。
その頃、大休は、金剛寺門前の農家に入って坐禅をし、一念の妄想もない坐禅三昧に入っていた。どれほどの時間が過ぎただろうか、ふと目を開くと、もう夜の月は沈み、カラスが鳴き、東の空がしらみはじめていた。その景色を見た途端、大休はカラリと〈南泉一株花〉の公案を悟った。大休は走って白隠禅師に相見し、その見解を示した。禅師も、大いに称嘆されたという。

 


 

「快岩・大休―雨の中の托鉢―」

快岩と大休が、松蔭寺に掛搭することになった時、白隠禅師は二人に対し、
「この寺は貧しく、そなたらを養うことができぬ。明日、村へ出て托鉢をせよ」
と命じられ、二人も承知した。
翌朝は、激しい風雨だった。二人は旦過寮まで来て、雨が止むのを待っていた。そこへ、白隠禅師が竹箆をひっさげてやって来られ、
「おまえら、ここで何をしておる」
と、ものすごい剣幕で尋ねられた。快岩が、
「風雨が激しいので、托鉢に出ようかどうか、迷っていたところです」
と答えると、禅師は、
「この意気地なしめが! 風雨を恐れてどうするのだ! 東海道にはいくらでも人が往来しておるではないか。おまえら、はよう托鉢に出ねば、わしが、ぶったたくぞ」
と、二人を叱りつけた。二人は、禅師の剣幕に恐れおののき、旦過寮を出て行った。山門まで来ると、二人は顔を見合わせ、
「なんと厳しい和尚よ」
と言いながらも、笠をかぶり、雨合羽を着け、雨をついて托鉢に出かけて行った。
昼、柏原に着いたころ、雨はようやく上がり、米や麦、七、八斗ばかりを托鉢することができた。
夜になって松蔭寺に帰り着いた二人を見た白隠禅師は、
「そなたら若い者は、こうでなくてはならぬ」
と喜ばれ、二人のために「藕糸孔中の弁」を示された。

※快岩=快巌古徹(生没年不詳/山梨県長光寺/白隠法嗣)

『白隠門下逸話選』(能仁晃道編著)より

※写真は「一葉舟中載大唐」(大休慧昉書/禅文化研究所蔵) 禅文化研究所デジタルアーカイブズ「禅の至宝」より

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円福僧堂デジタルアーカイブズ調査

 

blog_2017-06-28-14.26.49.jpgもうすでに何回目になるのかさえもわからなくなりつつありますが、去る水曜日に、八幡市の円福僧堂の宝物調査に出向いてまいリました。

カラ梅雨とはいえ、この日は朝から雨模様。なぜか我々が調査に出るときは雨が多いのです。メンバーの誰かが雨男だという説もありますが。

今回は、円福寺の世代の頂相を中心に軸物の調査をさせていただきましたが、さすがに絵師も有名な人が多く、美しい絵画をたくさん見せていただきました。また慈雲尊者や南天棒老師の書も迫力でした。

 

blog_2017-06-28-14.26.jpgところで、我々の調査チームも弊所と花園大学歴史博物館のスタッフ以外にもお手伝いいただき、さらに国際色豊かにもなってきました。京博に勤務しているアメリカ人女性のR女史。この方は20年くらい前からの知己で、禅文化研究所の宋代禅語録勉強会にも参加されていた方です。日本在住ですが、東洋美術を研究されています。今回、このR女史のご紹介で、京博でボランティアとして協力されているTさんという中国人女性も参加。アメリカのコロンビア大学大学院生で、おまけに研究対象は一山一寧を中心とした絵画と書だそうです。

blog_2017-06-28-14.27.jpgお昼には雲水さんが作って下さった精進料理をいただきます。赤膳にご飯と一汁二菜、僧堂の古漬け付き。今回のご飯は油揚げご飯でした。今夏の典座さんはなかなか料理がお上手で、いつもとても美味しいのです。その時節にあった美味しい食事も、私たちの調査の際の楽しみのひとつでもあります。

頂相や大きな軸物、屏風に扁額、工芸品。まだまだ調査が残っているものがたくさんあります。先は見えているようで、なかなかです。

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沙羅の花を愛でる会(東林院)

 

blog_AC_1910.jpg毎年、サンガセミナーの精進料理教室でお世話になっている、京都・妙心寺の塔頭のひとつ、東林院では現在、「沙羅の花を愛でる会」を開催されています。そそと咲く花と青苔に浮かぶ落花の風情を感じることができる拝観です。

blog_AC_1914.jpg6/15~6/30(金)の午前9:30~午後4:00。会費はお抹茶とお菓子がいただけて1600円。精進料理を頂くこともでき、そちらは5950円です。残すところあと3日。

blog_AC_1926.jpg毎年、6月の後半に行なわれている特別拝観です。和尚さんの法話も聞けますよ。
今年間に合わなさそうな方、来年はいかがでしょうか。

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白隠禅師シンポジウム 名古屋会場 おわりました

 

blog_MG_3286.jpg去る6月22日木曜日、白隠禅師250年遠諱記念の白隠禅師シンポジウム【名古屋会場】が開催されました。

会場は名古屋市熱田区にある熱田文化小劇場。前日は大荒れの天気で、新幹線が止まるなど大混乱でしたが、当日は幸いにして好天に恵まれ、来場者は200人を数えました。

blog_MG_3337.jpg白隠研究第一人者である芳澤勝弘先生による講演「美濃の白隠」と題して講演、そして岐阜県・正眼寺専門道場師家の山川宗玄老師に「毒語心経」の提唱をしていただきました。会場で配られた用紙に、来場者に質問事項を書いてもらい、最後にお二人の質疑応答の時間がありました。

blog_MG_3281.jpg会場ロビーでは、弊所の出展販売もさせていただき、たくさん、お買い求め頂きました。

のこるは来年お正月の九州博多でのシンポジウムだけとなりました。詳細は未定ですが、詳しくはまた、こちらのサイトにてお知らせいたします。

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特別展「悉有仏性」と弓弦羽神社

 

blog_2017-06-18-12.05.32.jpg先般、本ブログでご紹介しました神戸市の香雪美術館での特別展「悉有仏性」に出向いて参りました。
そもそも香雪美術館とは、朝日新聞創設者の村山龍平氏が蒐集した品を収蔵する美術館で、東灘区御影の閑静な住宅街にあり、さらに周りと隔絶する塀に囲まれた、香雪の杜の中に建つ小さな美術館です。

blog_2017-06-18-12.08.jpg門を通ると掃除の整った瀟洒な庭があり、禅寺にお参りしたときのような、外との空気の違いを感じられました。
今回の展示は世界のトップコレクター200人の一人に数えられる佐藤辰美氏の所蔵品から、仏教関係のものばかりを展示されていて、Ⅰ期とⅡ期、そしてそれぞれが前期後期に分けられている中の、Ⅰ期後期の展示でした。
平安や室町時代の仏像や工芸、経典がほとんどなのですが、佐藤氏ご本人も意識を持ってコレクションされた、断簡や断片の展観品に興味を引かれました。

例えば、仏像の指先だけ、光背の一部、火事により焼け焦げた経典の一部。
指や手首の欠損した仏像を観ることは多いですが、逆に欠損した方だけの展示を観る機会は少ないのではないでしょうか。
例えば、その指先だけでは全体像はわかりません。そのかわり想像はたくましくなります。
そういうフェチなのだとご本人はおっしゃっていました。まさしく「悉く仏性を有する」品々でした。
第Ⅱ期は7/15から9/3まで。機会があればまた訪ねてみたいと思います。

 

blog_2017-06-18-12.56.jpg美術館をあとにし、ふと見ると美術館の隣に神社があります。せっかくなのでお詣りしてみました。きれいに掃除された立派な神社です。弓弦羽(ゆづるは)神社とあります。
その神社名になにやら覚えが……。あ、思い出しました。神社名に預かって、フィギュアスケートの羽生弓弦選手の活躍を祈る人たちが後を絶たないと、いつぞやテレビでやっていた、その神社だったのです。
風変わりな楕円形の絵馬には、羽生選手のことを祈ったものがたくさん掛かっていたのでした。

皆さんも是非お運び下さい。

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サンガセミナー2017 第1回の2講座終了

 

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ご案内しておりましたとおり、去る、6月19日(月)に法輪寺(だるま寺)さんにて、本年度のサンガセミナーの第一回目の2講座を開催いたしました。

まず午前中には、「意外と楽しい禅の語録講座」と題しまして、駒澤大学教授の小川隆先生に開講をお願いしました。弊所で発刊している季刊誌『禅文化』での「禅宗語録入門読本」の連載や、『語録のことば』正・続でもなじみの深い先生です。それでも、「語録」ときいて尻込みされてしまい参加者が少ないのではと心配もしていましたが、なんと23名のご参加を得ました。

唐代や宋代の語録研究で成果を出されている小川先生によると、唐代や宋代の語録に出る問答は「口語」(話し言葉)であることを念頭に置いて解釈すれば、難しかった解読もすっと理解することができるようです。

弟子が師匠に質問したことに対して、師匠が答えるわけでなく質問で返す場面、あるいは答えてはいるが、一見トンチンカンに思えるような答えを返す場面が、語録にはよくでてきます。そういった状況を、現代の口語、とくに関西における受け答えを例に出して説明されるなど、時折、笑いが出る楽しい講座でした。
受講後に参加者から、アプローチがとても面白かったという声を聞きました。

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午後からは同じ法輪寺さんの中で会場を本堂に移し、「軸を鍛える一人整体法」と題して、樺島勝徳師による開講をいただきました。樺島先生も季刊誌『禅文化』にずっと連載をいただいていますし、『プチうつ禅セラピー』のご執筆もいただいていますので、ご存知の方も多いでしょう。

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開講の挨拶を始める前から、ゆったりと談話的に受講者とお話しをされていて、ゆるやかな気持ちで受講いただけたようです。私たちスタッフも後ろで一緒になって体験していましたが、身体の軸を鍛えるための体操など、楽そうにみえてかなり効いたものもありました。

自分の身体のゆがみ、ねじれを知ることと、それを知った上で一人で身体を整える方法をご教授いただきました。

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毎日、ちょっとした体操をするだけで、身体の内面から整え、病気もしない身体に育てていく。今まで樺島先生の文章はなんども読んできましたが、その実践を目の当たりにして、なるほどっ!と腑に落ちることがありました。

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京都は猛暑日になっていたようですが、法輪寺さんのご配慮により、たくさんの大型扇風機のおかげで、涼しく体験することができました。ありがとうございました。

さて、次回は「禅の建築講座 -妙心寺の伽藍-」です。まだお申し込み可能です。ご参加をお待ちしております。

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エンペドクレスの「隻履」


禅宗の開祖である達磨大師は敵対者に毒を盛られて死去し、熊耳山に葬られた。三年の後、宋雲という人物が西域へ赴いた際、パミール高原で片方のくつ(隻履/せきり)のみを携えて独り歩む達磨と出会った。「どこに行かれる」と驚き問う宋雲に対して、達磨は「天竺に帰るのだ」と答えたという。宋雲から報告を受けた皇帝は達磨の棺を調べさせた。すると中は空っぽで、片方の鞋のみが残されていたという。

よく知られる「隻履達磨」の故事だ。中国に残された履については、達磨が中国にもたらした禅の教えの象徴だと、一応は言えるだろう。立つ鳥跡を濁さずで、足跡を残さないこと(没蹤跡/もっしょうせき)を貴ぶ禅宗であるが、さすがの達磨も東方の人々のために敢えて足跡の一班を置き土産としていった、というところであろうか。

東方の聖者達磨に対して、西方の賢者である古代ギリシアの哲学者エンペドクレスにも、よく知られた「片方の靴」に関する伝説がある。エンペドクレスは四元素説を唱えた人物として著名だが、その死の一説について、ディオゲネス・ラエルティオスの『ギリシア哲学者列伝』には、次のように記されている。

「エンペドクレスは起き上がってから、アイトナ(火山)の方へ向かって旅立って行ったのであり、そして噴火口のところまでたどり着くと、その中へ飛び込んで姿を消したが、それは、神になったという自分についての噂を確実なものにしたいと望んでのことであったという。しかし後になって、事の真実は知られることになった。というのも、彼が履いていた靴の片方が焔で吹き上げられたからであるが、それは彼が青銅製の靴を履くのを習慣にしていたからだというのである」(加来彰俊訳、岩波文庫下巻66頁)

古代ギリシアには、英雄は生きながら天に引き上げられて神になる、という考えがあったらしい。その代表がヘラクレスだが、「神になったと信じられたい」というエンペドクレスの願望は、彼自身の「片方の靴」によって打ち砕かれたというのである。

0619_fujita.jpg達磨やエンペドクレスに限らず、その身を隠して後に靴を残すというモチーフは、神話や伝説の中によく見られる。そういえば、かのシンデレラも、真夜中の鐘に慌ててガラスの靴を落として帰り、その靴がカギとなって王子に見出される。こうした「片方の靴」については、精神分析や神話学の方面からも様々な解釈が出来るだろう。

そもそも履き物とは、左右が揃って始めて用をなすものである。あまたの神話伝説が我々に問いかける「隻履」の用とは、いずこにあるのだろうか。白隠禅師の「隻手」ではないが、そんな「隻履」の意味をあれこれ考えるも面白い。

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賛助会員ご加入のお願い

 

賛助会員ご加入のお願い.jpg平素は禅文化研究所の活動に 深いご理解を賜り 厚く御礼申し上げます
当研究所は昭和39年 当時花園大学長であった山田無文老師の発議と これに賛同を惜しまなかった金閣寺長老村上慈海師ほか京都有縁寺院の浄財により 財団法人禅文化研究所として発足したものであります
いらい半世紀にわたる歳月の中で 内外の学者を結集して禅文化研究の実績を挙げ その余滴をもって禅関係の資料蒐集 書籍・雑誌の刊行 講演会 諸宗教との交流を行ない 禅文化全般にわたる普及活動を展開して参りました
平成24年4月1日より 当研究所は国からの公益認定を受け 公益財団法人禅文化研究所として新たなスタートを切りました これまでの研究活動に加え デジタルアーカイブス事業や教化・運営の実践講座 臨黄寺院のみならず 国内外の仏教研究者 一般在家の方々からの質問・問い合わせ等への回答など 宗門や社会からの求めに応じたさまざまな事業も展開しております
しかしながら 当研究所の財政事情を鑑みると十分な活動を行なうには明らかな資金不足であり 従来通りの自助努力だけでは既に限界にきております
ここにおいて研究所役員会は 深く事態を憂慮し 数年前より「公益財団法人禅文化研究所賛助会員」を組織し 安定した財政基盤の構築に着手することにいたしました 記念すべき臨済禅師・白隠禅師の遠諱も一段落を迎えましたこの機会に 貴寺院 尊候にも是非とも趣旨にご賛同の上 会員の一員となって頂きたく お願いを申し上げる次第であります
年々厳しさを増す社会情勢下ではありますが 何とぞ 現今内外からの注目と期待を集めております当研究所の意義をお認め頂き 公益活動への格別のご支援を賜りたく 伏して懇願申し上げる次第であります

平成29年6月吉日

公益財団法人 禅文化研究所 理事・幹事一同羅拜

 

※賛助会員について詳しくはこちらのリーフレット(PDF)をご覧下さい。
また、賛助会員ならびに寄付金募集につきましては、こちらのホームページでも記しております。

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麦秋と研究所の花 2017/6

 

blog_MG_3072.jpg6月も半ば。自坊のまわりは水田ですが、今頃の時期は、転作の麦畑と、稲作の水田とが入り交じっています。

そろそろ麦秋のおわり。近所のおじさんによると、まもなく麦の刈り取りだそうです。風に揺られて麦の穂がゆらゆらと。そして、その中をヒバリがピーチクパーチクと鳴いておりました。

ちなみにこの写真はNDフィルタを使って撮ったものです。NDフィルタというのは、カメラレンズに付けるサングラスのようなもので、明るいところでも暗く見えるわけで、そのためにシャッタースピードを遅くして撮影することができるので、麦の揺れる様子が写し撮れるのです。

さて、能書きはさておき。

今の時期、あたりには色々な紫陽花が咲いていますね。今週の花は紫陽花を中心に研究所に持ってきました。

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そして研究所で生けておりましたところ、なんと、小さな生きものが……。そうです、かたつむりがついてきてしまっていました。

blog_AC_1908.jpgおそらく紫陽花の葉っぱの裏にでも隠れていたんでしょうね。しばらく紫陽花の葉っぱで遊んで貰ってから、研究所の裏にある紫陽花の葉っぱに移してあげることにいたしましょう。

 

 

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白隠禅師シンポジウム 名古屋会場のお知らせ

 

0322_白隠パンフ_最終-1.jpg臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱の特別事業も残り少なくなってきました。全国4ヶ所で行なう白隠禅師シンポジウムも、東京と京都が終了し、のこすは名古屋と九州です。

来たる6月22日に、名古屋市熱田区の熱田文化小劇場にて、「白隠禅師シンポジウム 名古屋会場」が開催されます。

白隠研究第一人者である芳澤勝弘先生による「美濃の白隠」と題した講演、また「天下の鬼叢林」として知られる岐阜県・正眼寺専門道場師家の山川宗玄老師に「毒語心経」の提唱があり、お二人への質疑応答の時間も設けます。
こちらは入場料が1000円(税込)で、定員:300名となっており、事前のお申し込みも必要です(会費は当日、受付にて徴収いたします)。

詳細はこちらのパンフレット(PDF)をご覧下さい。

まだ残席はあるようですので、お申し込みはお早めに。お申し込みはこちらから。

 

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改修工事と名庭

 

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足利尊氏公が、夢窓疎石を開山として創建された天龍寺派のお寺・等持院(京都市北区等持院北町63)。弊所からもほど近い立地です。そうなると私の悪いクセで「いつでも行ける」と安心してしまうのですが、これから約3年間、およそ40年ぶりの改修工事に入られると伺い2年ぶりにお参りしてきました。

ほぼ建物全体に及ぶ思い切った工事に踏み切られた理由は、耐震対策だそうです。観光都市の寺院として、「参拝者の安全を一番に」とご決断されたのだとか。古いものをただ遺すだけでなく、安全にも細やかな意識が必要な時代になってきているのですね。

さて、工事が始まると「本堂」、歴代足利将軍の木像を祀る「霊光殿」、足利義政公好みの茶室「清漣亭」の3棟がシートで覆われ見えなくなりますが、美しい庭園は引き続き拝観できます。

「芙蓉池」「心字池」のふたつの池で東西に分かれる回遊式庭園は、夢窓疎石作と伝わる名庭。現在は瑞々しい新緑のもと、サツキが満開で、眺めているだけで呼吸が深くなりました。花のリレーはこれから「半夏生」「紫陽花」へと続きます。庭園内にある尊氏公のお墓も従来通りお参りできるようにしたいとのお話ですので、是非おでかけくださいませ。

※工事の状況によっては変更となる可能性もありますが、安全第一ですのでご了承ください。

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