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滋賀の里山「八幡山」

 

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先般も書きましたとおり、8月の富士山を目指しているために、先日もまた、近くの里山登山に臨んできました。

めざすは近江八幡市にある「八幡山」。近頃はとても有名になったお菓子の「たねや」のラ・コリーナが麓にある山で、羽柴秀次の居城、八幡山城があった標高283mの小さな山です。登山口には日牟禮八幡宮があり、こちらはお正月の「左義長祭」(国の選択無形民俗文化財)が有名です。

各地で猛暑日が報告される日曜日の朝7時に神社前に集合。

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この山には日牟禮八幡宮の隣から頂上までロープウェイがあり、毎時4本の往復があります。もちろん私達はそちらには目もくれず、神社の境内を通ってその右手にある登山口から、木立の中を黙々と登ること40分。頂上に到着です。

本丸跡には村雲門跡瑞龍寺(真言宗)があり、このお寺は秀次の母・豊臣秀吉の姉の日秀尼が開基されています。京都にあったのですが、昭和38年にこちらに移築されたもので、村雲御所と言われています。先々住職の13世・日凰尼は宝塚歌劇団出身の美しい尼僧だったことを私も子供の頃から聞かされていました。

さて、瑞龍寺の北側にある北の丸跡からは、西の方には西国観音霊場の長命寺がある長命寺山や琵琶湖、そして比良山系が望め、北側に目を転じると下の写真のように安土城のあった安土山やその下にある西の湖(琵琶湖の内湖)が望めました。

blog_MG_9502.jpgすがすがしい景色を拝んで、涼しい内に……といってもすでに暑くて大汗をかいていましたが、20分で下山。気軽に登れる滋賀の里山です。

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新刊『ランカーに入る』

 

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それにしても猛暑。京都では連日38度台です。各地で熱中症による死亡者も出ています。自坊の閑栖和尚も、「寝ているときにエアコンなどいらない、電気代がもったいない」などと申しておりましたが、こんな暑い夜にそんなこと言っている場合ではないとエアコンを入れてやりましたら、翌朝、「すごく快適だった、今まで朝が辛かったのは、このせいだったのか」と。暑すぎると血管がドロドロと血流も悪くなります。どうか皆さんも充分お気を付け下さい。

豪雨の被災地で復旧にあたられている皆さんも、どうぞ無理のないようにお願いします。

さて、今月末に発刊する新刊『ランカーに入る ―すべてのブッダの教えの核心―』のお知らせです。

禅で大切なことの一つに菩薩行があります。この菩薩行のことを初期仏教で説かれているのが『楞伽経』なのです。

『楞伽経』には四巻本、十巻本、七巻本の三種があり、初期の禅宗ではこのうち四巻本楞伽経を所依の経典とし、達摩大師は慧可にこの四巻本を以てその心要であると伝え、日本の禅門でも最も読まれたのがこの四巻本なのです。

そして、この『楞伽経』の主題は「心意識を離れた自覚聖智を証得せよ」ということなのです。
西暦435年、インドの三蔵法師グナバドラがランカー島から『楞伽経』の梵語原本を中国南朝宋に齎(もたら)し、その後443年に漢訳されたものの写本が『大正新脩大蔵経』第16巻に収められています。しかし、その梵語原本は、南北朝時代(1336-1392)にすでに失せられてしまっていたことを知らなかった虎関師錬禅師(1278~1346)は、『仏語心論』の中で、直接梵文に接することができないことを嘆いておられます。
この漢訳を基にして、失われてしまっていた梵文テキストの復元を試みてきた、花園大学名誉教授の常盤義伸先生を中心とする禅文化研究所楞伽経研究会では、復元梵文の確認とその日本語訳の作成、また漢文の訓読を進めてこられました。そのうちの梵文復元と日本語訳を定稿した成果が本書なのです。

禅の心要とされたこの『楞伽経』。日本語訳でその内容を知ることもでき、また研究者にはその復元梵文も、貴重な研究資料となることでしょう。

発売は平成30年7月30日。お求めはこちらからどうぞ

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作務で蜂などに刺されたときに

豪雨が去り、梅雨が明けたと思ったら猛烈な暑さです。

豪雨被害の復興をされている被災地の皆さんのご苦労を思うと、薄っぺらに思えて、労うための言葉さえ見つかりません。今のところは自分は自分に与えられた仕事を精一杯こなしていくしかないなと思います。言い訳のようにさえ思えますが。

ともかく、この時期になると、二足鞋のために、いつもほったらかしにしがちの自坊の樹木の刈り込みをしなければいけないという、ある種の強迫観念が見え隠れしてきます。というわけで、梅雨明けした日曜日に、まずは表門前の槇の木の刈り込みから始めました。

刈り込み前↓

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約1時間かけて刈り込んだのがこちら。↓

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こういう低木や簡単なものは電動植木バリカンで刈り込んでいきますが、松や高木については、植木屋さんのお世話になります。その後、近くに植えてある紫陽花にも手を付けました。花を落としておかないと、来年もきれいな花が咲いてくれませんからね。

そうしたところ、左手人差し指の第一関節あたりに、ズキーンと重い痛みが走りました。これは蜂に刺された痛みです。とっさに作業手袋を脱ぎ、刺されたと思われる部分を口で半咬みにして毒素を吸い出すようにして吐き出しながら、庫裏へ。

そして取り出したのがこちら。

blog_2018-07-08-09.03.jpgいわゆる、ポイズンリムーバーといわれるものです。注射器状のものに刺されたところの形状にあうアタッチメントをつけて空気圧を使って毒を吸い出すためのものです。いろんな種類があると思いますが、だいたい1000円台で手に入れることができます。

blog_2018-07-08-09.00.jpgわかりますでしょうか、指が吸引されて盛り上がっています。これを3回くらい繰り返すだけです。上手にできれば、これで刺された毒を吸い出すことができますが、ともかく、すぐに行なうことが大事です。時間が経ってからでは意味がありません。

それで、今回は?って?

成功でした。以後、まったく痛くも痒くもなかったです。お使いの方も多いとは思いますが、薬を塗るより効果覿面です。

とはいえ、刺されたり咬まれたりしないように注意は必要ですね。

 

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禅文化研究所の公用車

 

私が研究所に勤務してから、おそらく5台目のこのハイエース。

主に倉庫との往復がほとんどで、京都市内だけしか乗りませんからあまり走行距離は伸びませんが、「せっかく京都市内を移動しているのだから、禅文化研究所のことをもっと知らしめたい」という若手スタッフの声があがり、今回はじめて、カッティングシートのステッカーで所名を貼り込みました。

ネットで探して、QUICK WORKSさんで3枚製作してもらいました。ああだこうだといいながら、なんとかきれいに貼れました。blog_2018-07-09-10.12.jpg

京都には外国人の方もたくさん来られているので、英文表記もつけています。

たまには京都から出て、デジタルアーカイブで地方の寺院に伺っているときにもこの車で行くこともあります。どこかで見かけたら、気軽にお声がけ下さい。

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西日本豪雨被害をお見舞い申し上げます

 

blog_2018-07-05-15.49.09.jpg写真は先週木曜日(2018/7/6)に京都市内の国道9号線で車窓から撮った桂川です。

先日来、西日本は歴史的豪雨に見舞われました。
前半には京都や大阪を中心に、そして後半になるほど中国四国地方の甚大な被害が報道されています。未だに行方不明の方が50人以上もいらっしゃるようです。どうか生き延びられておられることを祈るばかりです。
また家屋の被害も相当です。被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

先週の木曜日あたりから大雨となり、金曜日には近畿圏の鉄道網は終日概ね運休となり、高速道路も通行止め。私自身も出勤することが叶いませんでした。
お知らせしていたとおり翌土曜日には高台寺にてサンガセミナー「地獄絵絵解き講座」を開催する事になっていましたが、こんな様子では土曜日も交通網はままならないと思い、急遽、中止を決定し、金曜日には自坊からせっせと受講者の皆さんに中止の連絡をした次第です。ほぼ皆さんに連絡がついたのですが、福島からおいでいただく寺庭さまには、すでに出発されたとの由。携帯もお持ちでないとのことで、誠に申し訳ないことをいたしました。謹んでお詫び申し上げます。

なお、この「地獄絵絵解き講座」につきましては、西山先生と日程を調整し、改めて本年度に開催しようと考えております。また追って広報いたしますので、今回受講いただく予定だった皆様以外でも、どうぞ受講いただければ幸いです。

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もうすぐ地獄絵図お絵解き講座です 

 

熊野観心十界図.JPGすでに何度もお知らせしておりますが、今度の7月7日土曜日、そうです七夕の日の午後に今年度のサンガセミナー第2回となる、関西学院大学教授の西山克先生の『地獄絵お絵解き講座」(受講料・税込4,000円)を、市内の幼稚園の子供達が七夕飾りをたくさん飾ってくださっている、京都市東山の高台寺にて開催します。

夢見るような七夕の日に何故に地獄絵かい?という指摘はスルーさせて頂きまして、高台寺教化ホールで行なうこの講座は定員50名を想定しておりますが、まだ若干数入場可能です。

地獄なんて行きたくない、お浄土がいい! 普通はそう思うでしょうが、この講座を聴いた後でもそう思うかどうか……。

通常平日にばかり行なっておりますサンガセミナーとしては初めての土曜日開催。今からでも聴きに行きたいとお考えの方は、まだ間に合いますので、すぐにお申し込みをどうぞ。

お申し込みは、こちらからどうぞ。

なお、当日、西山先生の著書、『中世ふしぎ絵巻』と『地獄への招待』をサービス価格で販売いたします。

中世ふしぎ絵巻.jpg 地獄への招待s.jpg

 

 

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滋賀の里山「繖山(きぬがさやま)」

 

さて今年も半分が過ぎ去り、7月に入りました。
私事ですが、生きている内に、一度は日本の頂である富士のお山に登らねばと思っておりましたが、ようやく、今年、その機会を得ることになりそうです。もちろん当日のお天気や自分の体調によって登れない可能性はあるのですが、自坊の近くのある人が、毎年、80人近くの人を募集して一緒に富士山頂を目指すというツアーを企画されていて、今年、そこに参加する決意をしたのでありました。

若い頃にはボランティアで中学生達を引き連れて、北海道の大雪山を登ったり(ガスがひどくなって途中で断念でしたが)、滋賀県では一番高い伊吹山にも麓から二度ほど登ったり、研究所のメンバーで京都の愛宕山やポンポン山に登ったりもしましたが、久しぶりの登山。

ということで、8月上旬の富士登山に向けて予行演習ということで、一部のメンバーと地元の里山「繖山(きぬがさやま)」に登ってきました。このコース、中学生か高校生くらいの時に歩いたことはあるのですが、小学1年生から70歳代の方までの老若男女の12人で、ゆっくりと登りました。

まだ梅雨明けしていないのに、このいいお天気。汗はダラダラ流れたのですが木立の中を、そよ風に吹かれながら歩くこと一時間半。目指したのはこの展望台からの絶景でした。

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一番と奥に見える山は比良山系。その手前に琵琶湖も広がっています。左側の山は西国観音霊場の長命寺のある山。左手前の山は安土城址のある安土山です。

関東信越はもう梅雨明け。関西もそろそろかと思ったのですが、今週はまた雨やら台風のようですね。集中豪雨が局地的にあって被害も聞こえます。皆さんお気を付けて。

 

 

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サンガセミナー2018 1-2「日々の花」作品 その2

 

_BKL7405.jpg本日も一昨日のブログに続き、今年度のサンガセミナー「日々の花」講座の作品紹介をさせていただきます。

最初に、使用されている花材の一覧を、今一度記しておきます。

ベルガモット/宿根小判草/オレガノネオンライト/山あじさい/ヤブレガサ/
ヌマトラノオ/オカトラノオ/シマアシ/ブドウ(昔の品種)/リシマキア/
ミヤコワスレ/オオタツナミソウ/クレマチス/コオニユリ/ブローディア/
カワラナデシコ/ムギナデシコ(リスカリア)/ホタルブクロ/シロヤマブキ/
シマフトイ/ウツボグサ(「夏草枯れる」といわれる夏草はこの花を言う)/
ヘリヤンシス/アオツヅラフジ/桔梗/ヘリシハリア/オオハンゲ/
ヤバネススキ(タカノハススキ)/フイリノブドウ/斑入り野アザミ

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_BKL7465.jpg_BKL7468.jpg_BKL7470.jpg_BKL7471.jpg_BKL7474.jpg_BKL7475.jpg_BKL7478.jpg_BKL7480.jpg_BKL7481.jpg_BKL7484.jpg_BKL7486.jpg_BKL7488.jpg_BKL7490.jpg_BKL7491.jpg以上です。如何でしたでしょうか。
受講者の皆さん、御自分の作品を見つけられましたから?

また次回、機会がございましたら受講頂きますよう、お待ち申し上げております。

 

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サンガセミナー2018 1-2「日々の花」作品 その1

 

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一昨日のブログで書きましたとおり、今年度の「日々の花」講座は「初夏の花を生ける」がテーマ。そして、夏っぽく、主に籠に生けて頂きました作品を、順に紹介させて頂きます。上の写真は、講師の雨宮ゆか先生の作品です。

なお、今回の講座で使われたお花の種類は下記の通りです。一々書かずにちょっとずるいですが、わからない花がありましたらGoogleででも検索して見比べてみてくださいね。

ベルガモット/宿根小判草/オレガノネオンライト/山あじさい/ヤブレガサ/
ヌマトラノオ/オカトラノオ/シマアシ/ブドウ(昔の品種)/リシマキア/
ミヤコワスレ/オオタツナミソウ/クレマチス/コオニユリ/ブローディア/
カワラナデシコ/ムギナデシコ(リスカリア)/ホタルブクロ/シロヤマブキ/
シマフトイ/ウツボグサ(「夏草枯れる」といわれる夏草はこの花を言う)/
ヘリヤンシス/アオツヅラフジ/桔梗/ヘリシハリア/オオハンゲ/
ヤバネススキ(タカノハススキ)/フイリノブドウ/斑入り野アザミ
それでは皆さんの作品をご覧下さい。
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_BKL7435.jpg_BKL7439.jpg_BKL7444.jpg_BKL7445.jpg_BKL7448.jpg_BKL7449.jpg_BKL7451.jpg_BKL7454.jpg_BKL7455.jpg
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いかがですか? 皆さん、きれいに生けておられますよね。初めての方もおられるのですが、先生のご指導により、短時間でこんな風に生けられるようになります。

今日はここまでとしておきます。
また次回にこの続きを掲載します。お楽しみに。
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サンガセミナー2018 第1回の2講座終了

 

20180625_093942.jpg本日(2018/6/25)、今年度のサンガセミナーの第一回講座が終了しました。今回は立命館大学の傍にある真如寺(相国寺派)を会場にお借りして開催しました。庭がとてもきれいなお寺です。

_BKL7401.jpg午前中は、駒澤大学教授の小川隆先生による「意外と楽しい禅の語録講座」。禅問答は関西弁に似ているという、ちょっとおかしな導入から始まって、「庭前柏樹子」という有名な公案について、唐代、宋代、そして日本でのそれぞれの時代を追っての解釈と理解というようなお話で、受講者の皆さんもリラックスして、たのしく聴いて頂けたのではないかと思います。

20180625_134433.jpgそして、午後からは、雨宮ゆか先生による、「日々の花講座 -初夏の花を生ける」。こちらの講座も毎回大人気の講座。さらに今回は、先生がお持ち下さったカゴなど、少し変わったものを花器としてに生けることに挑戦して頂きました。

20180625_134458.jpg次回のブログから数回、皆さんが生けて下さいました作品を紹介していきます。

その1はこちら

その2はこちら

 

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茅葺き屋根の修復完了

先日のブログ禅でご紹介した「茅葺き屋根の修復」についてですが、先般、完了しました!

前回のブログでは新しい葦を、職人さんが差し込んでいたところですが、その後、植木バサミなどを使って刈り込んで形を整えていくのです。

そして完了したのがこの写真。足場も取り払われました。

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いかがですか? 理容店に行ってすっきりしてきました!的な感じでございましょう?

近寄ってよく見れば、以前の葦と新しく葺かれた葦とがわかります。

blog_MG_9382.jpg内側の方は色が濃いのがおわかりでしょうか。そしてその外部に新しい葦が乗っています。長年見ていると気がつかないのですが、こんなに痩せてしまっていたのですね。

 

 

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地震の恐怖

 

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一昨日、月曜日の朝、通勤時に大阪北部での大地震でした。暗い気持ちですが、花を見て少しは心を癒やせればと思い今朝摘んできた紫陽花たちです。

私はちょうど出勤途中、京都駅について嵯峨野線ホームにむかって歩いている途中。まだ古くはない京都駅が、ガタガタと音を立てました。まるで階上を電車が通過したような、あるいは飛行機でも墜落してきたような音(体験したことはないですが)だったので、何事が起きたかと立ち止まって周囲を見回したとたん、揺れていると感じました。同時に自分も含め付近の人たちのスマホで緊急地震速報が鳴り出しました。

ただちに家族にLINE。ニュースでは5強の地震が大阪北部で起きたと言っていると。自坊の本堂は古く、一番に気になりましたが、大丈夫とのこと。墓石も確認して貰いましたが、倒れていないとのことでした。阪神淡路大震災の時には墓石が倒れたり、一部の白壁が落ちたりしたのですが、今回は今のところ大丈夫な様子でホッとしました。

改めてみると京都駅を出かけたばかりの京都線の電車は立ち往生しているし、嵯峨野線ホームの電車に一旦乗りましたが、いつ動くか分からない状況で、あきらめて市バスで出勤しましたが、京都市内はとくに整然としてました。しかしなんとなく、空気が気持ち悪いというか、空と地がひっついてしまっているような、なんとも薄気味悪い感じをおぼえました。

バスで通勤中に、SNSやメールなどで安否を気遣う連絡を何人もの方からいただきました。ありがたいことです。職場への電話は通じませんでしたが、やはりネットの方が頼りになるのですね。

電車の中で2~3時間も缶詰になり、やっとのことで、線路に降りて近くの駅まで歩いて、その後、自宅まで1時間かけて歩いて帰った同僚や友人、2時間近くエレベーターにとじ込められた友人もいました。それでも、幸いにして私の知己の方々には誰も大きな被害が出た方はおられませんでした。私などは20分ほど遅刻しただけで、まったく問題がなかったと言っていいほどです。

しかし、もうご存知の通り、大阪などでは幼い命を含め4人の方が亡くなり、多くのけが人が出ました。残念なことですが、心よりご冥福をお祈りします。

地震が来たとき、どこで何をしているか、誰にも予想はできないですが、それが大きく命に関わるのだなと思わずにはいられません。地震が起きたとき、的確になにがどうできるか、改めて想定しておくことも必要かと思います。

また、東北の震災の時には、いざという時のための被災グッズを、家族の分用意してスーツケースに詰めました。が、実はそれ以降、一度も開いて確認したことがないことに改めて思い当たりました。喉元過ぎれば熱さを忘れるです。今一度、チェックして古い物は入れ替えするなどしておかないといけませんね。

どうか皆さんも、御用心御用心。

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3週間で変わる!心とからだ

 

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――「筋肉を鍛えると打たれ強くなるのか?」「胃腸が丈夫になるのか?」「アレルギーが治るのか?」「アタマがよくなるのか?」
一般の答えはNoだろう。しかし私の答えはYesである。
正確には、「打たれると凹むけど、回復が早くなった」「バカな胃腸が賢くなって食べ過ぎないようになった」「胃腸が丈夫になって便秘しなくなった」「免疫力が高くなってアレルギーは消えた」「アタマがよくはならないが、しぶとさが増えて、より深くしつこく考えられるようになった」。
お気づきかもしれないが、すべて過去形である。これはゼロ歳からのひどい小児ぜんそくを完全克服してきた、長い年月の事実報告である。(樺島勝徳)

 

今月末に弊所が発刊する新刊は、その名も『イヤイヤきたえる健康法』(2018/6/30発行)。著者は、禅僧・鍼灸師・体操教室主宰という肩書きを持つ「和尚さん」こと樺島勝徳師(京都市・薬師禅師住職)。坐禅の精神と整体を組み合わせた和尚さんオリジナルの体幹育成メソッドが、皆さまの心身の悩みを解決に導きます。

タイトルがこのようにネガティブなのは、いま現在からだや心に不調を抱える方にこそおすすめしたいからです。たとえイヤイヤ始めても、3週間後にはしっかり結果が出るようになっています。

結果を出すためには、なにより続けられることが重要。忙しい方向けに、1日わずか3分で体幹を鍛えられる体操も収録しました。収録されているメソッドはどれも安全で簡単なものばかりですので、体力に自信のない方でも安心して取り組んでいただけます。

密接に繋がる心とからだ。両者の変化を、3週間ご自分の心身でたしかめてみませんか。

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研究所の花 2018/6

 

あちこちで、紫陽花まっさかりのようですが、自坊でも紫陽花が色々と咲いています。斑入りのススキも緑色が綺麗になってきました。

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紫陽花にヤマボウシを添えてみました。

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こちらは大好きな八重のドクダミ。匂いは他のドクダミとかわりません。他のドクダミより若干弱いので、なかなか増えにくいのですが、今年も頑張って花を咲かせてくれました。

blog2018-06-12-12.51.jpg百合も咲いたので玄関に生けてみました。大輪の花がまさしく華やかですね。

blog2018-06-12-12.49.jpg梅雨でどんよりとしたお天気の毎日ですが、花を見ると、すこし晴れやかになりますね。

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久留米の梅林寺

先頃から、円覚寺の誠拙周樗禅師の遠諱に向けての墨蹟集を制作するために、各地を駆け巡っていることをこのブログでも書いておりますが、先週は、九州は久留米の梅林僧堂まで行って参りました。

blog_梅林寺2018-06-08-10.54.jpg初めて乗る九州新幹線。車両はJR東海の500系と同じですが、車体は薄い水色、車内は2列席が左右に分かれていて、東海道新幹線より通路が広いのですね。東海道新幹線であちこちに行くことが多いので、EX予約というネットで予約してICカードで乗車できるようにしているのですが、九州新幹線は対象外。ネットでは博多までしか予約ができず、久留米までは駅で別途買い足しするという、なんとも不便なことです。狭い日本なのですから、こういったことのインフラももっと進めるべきですね。

梅林寺に伺うのは初めて、もちろん久留米駅に降り立つのは初めてです。梅林寺のある西口にはホントになにもない、いかにも地方の新幹線の駅という感じです。今回は新幹線での出張ですので、ストロボスタンドを長いバッグで手で持ち、カメラやストロボ、ノートパソコンやらをキャリーケースに詰め込んだ大荷物をゴロゴロと引っ張りながらですが、駅から歩いて5分で梅林寺の山門に到着です。

blog_梅林寺2018-06-08-13.39.jpg紫海禅林の扁額が掛る山門をくぐり、庫裏へと向かいますと、右手に禅堂「金剛窟」がありました。

blog梅林寺_2018-06-08-13.41.jpg私が三島の龍澤僧堂に在錫しているとき、梅林僧堂にいた雲水が摂心に参加されたことがありました。参禅の喚鐘がなると、雲水は禅堂から脱兎の如く喚鐘場に走るのですが、彼のその速さといえば、尋常ではなかったことをふと思い出しました。以後、「ロケットダッシュの梅林僧堂」というイメージがあるのですが、今もそうなのでしょうか。

またこちらの梅林僧堂の閑栖老師である東海大光老師には、妙心寺管長をされていたときにDVD禅僧が語る「一筋がよし寒椿」を収録させていただいたことがあります。

blog_梅林寺2018-06-08-13.41.jpg玄関で案内を乞うと、花大出身だという知客さんにお茶を入れていただいたのち、隠寮で現師家の東海大玄老師と相見させていただきました。正式には初対面でしたので、いろいろとお話を伺いました。その間、老師の愛猫が、ずっと私の回りで座ったり寝転んだりしていました。「この猫はお客好きですね」といいましたら、老師曰く、「いや、話を聞いておるのだよ。あとで、あのときこんな話をしておったかな? と聞くと、ニャーと答えるよ」と。さすがです。

その後、誠拙禅師の一行書を一幅撮影させていただき、滞在1時間後には帰路の新幹線車内にいたのでした。

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国宝 十一面観音(法華寺)

 

blog_MG_9317.jpg一昨日の土曜日に奈良市にある法華寺に行って参りました。ちょうど梅雨の晴れ間の日。
開基・光明皇后様の命日(6月7日)に併せて国宝十一面観音菩薩の特別ご開帳(6月5日~10日)なのでした。
たった5日間のご開帳なので、もっと多くの方がご参詣かと思いきや、そうでもなくゆっくりと拝むことができました。毎年されているからなのでしょうね。

blog_MG_9319.jpgちょうど花菖蒲も綺麗な時期、本堂前の池に涼しげに咲いています。

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本堂に入ると、正面の厨子が開かれ、国宝の十一面観音を拝むことができます。頭上に十一面を乗せたお顔は明るい表情で、とても手が長いのが印象的。背中には蓮の花が槍のように突き出ています。
静かに観音普門品世尊偈をお唱えしてきました。

奈良の中心地からは少し離れたところなので静かです。今年のご開帳はもう終わってしまいましたが、また来年以降でも同じ時期にご開帳されることかと思います。国の史跡に指定されている池水回遊式庭園も拝観することもできます。

 

 

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茅葺き屋根の修復

一昨日に引き続き、自坊つれづれ。

blog2017-10-23-07.04.jpg自坊には、ちょうど私が住職交代したときに落慶した、築20年ほどになる茅葺きの門があります。琵琶湖特産の葦を使った屋根ですが、20年が経過すると、ご覧のように苔むして、いい感じになっているのではありますが、上部は昨年の台風で少し痛んでしまい、このたび、修復して貰うことになりました。

修復も、建築時に携わって頂いた(株)タイナカにお願いしました。臨黄ネットにも賛助会員としてオンラインショップを開いて頂いています。有名なところでは、京都の法然院の門だとか、最近知れわたってきました広島県福山市の神勝寺に鎌倉建長寺から移築された、坐禅堂の屋根もここのお仕事です。

さて、足場を組んで工事が始まりました。
まずは、せっかくの風情がなくなりそうで少し惜しいですが、この苔を掻きむしって取ってしまいました。

blog_2018-05-31-08.57.jpgすっきりした感じもします。すでに右端には、修復がはじまっています。50cmほどの新しい葦を射し込んで行かれるのです。

blog_MG_9289.jpg雨が降ったら仕事はできませんが、晴れたら晴れたで暑いし、風が吹くと細かい埃が舞うので、とても大変な作業です。

職人さんも減る一方だとかで、けっこうなご年配の方が熟練の手先で仕事を進めて行かれます。一人、若手の職人さんがおられますが、本当に貴重な存在です。

blog_MG_9282.jpgこうして射し込んだものを、特殊な工具で形を整えていかれるのでした。

blog_MG_9291.jpg工期は10日間ほどかと思います。さて、どんな風に仕上がるでしょうか。
改めてまたご報告したいと思います。

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模様替え

昨日の小雨が今朝から本降りになっています。おそらく今日、近畿から関東までも梅雨入り宣言されることでしょう。

blog_2018-06-06-06.51.jpgさて、6月になって衣替えとなりました。自坊の庫裏の設えも衣替え、といったわけで、先日、襖や障子をはずして片付け、夏用の御簾や簾戸(すど)に入れ替えました。古くて傾きかけた庫裏の襖や障子を取り外すのは、実は一苦労なのです。お寺や古い町屋に住んでいる人なら、「あー、あるある」と、おわかり頂けることでしょう。
まっすぐになっていないので、敷居の決まったところからしか襖を外せなかったりするんですよね。

blog_2018-06-06-06.51.51.jpg話は変わりますが、自坊の本堂の経机が、かなり傷んでしまって、別の場所に運ぶときには、気をつけないとバラバラに解体されてしまうという自体になってきました。見かねた檀家のKさんが、新しい経机を寄贈してくださることになり、先日、仏具屋さんで発注し、まもなく届くのです。

blog2018-06-06-06.52.jpgあらためて今までの経机を見てみると、今回寄贈して下さる檀家のKさんの先代(父上・もうすぐ二十三回忌)が寄贈されたものだということがわかりました。となりの大磬の台も同じくです。Kさんはそのこともご存じなかったので、これもご縁だと喜んで下さいました。

さらに、父上が昔から気になさっていたという大般若の函。古くなってあちこち痛みも出ていましたし、蓋が閉じないので紙を折って挟んでいたりと、なんともお粗末な状態。そこで、この函の新調も二十三回忌に向けてご寄進いただくことになりまして、きれいな桐箱12函が先般納品され、梅雨までに入れ替えを済ませました。
檀家さんの少ないお寺ですので、こういったご寄付はとてもありがたいことです。

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妙心寺新管長の晋山式

もう6月になってしまいましたね。あっという間の半年でした。

さて、去る5月27日に、大本山妙心寺に愛知県犬山市瑞泉僧堂師家・小倉宗俊老師が新管長として晋山されました。老師は瑞泉僧堂師家として、すでにもう長く接化されてこられましたが、お生まれは大本山東福寺の門前町にあるお花屋さんのご子息。小さい頃から、東福寺の管長であった林恵鏡老師に「お坊さんになりなさい」と勧められていたそうですが、いつのまにか現実になったそうです。
当初は白隠禅師の古道場、三島の龍澤僧堂に掛搭され、3年の修行の後、瑞泉寺に再掛搭され松田正道老師に嗣法されました。

blog_2018-05-27-10.15.01.jpg私は後に同じく龍澤僧堂の鈴木宗忠老師の会下の末席を汚したご縁があり、以前より、親しくさせて頂いておりましたが、そういう関係で同じ龍澤僧堂の会下も晋山式に招いていただき、個人的には初めて妙心寺の晋山式に参列させていただいたのでした。式中はさすがに撮影もできないのですが、式ではこの法堂の壇上に管長猊下が登壇され、晋山法語を述べられたのでした。

DVD小倉宗俊.jpgこの晋山式に合わせて、禅文化研究所では、管長猊下のDVD「禅僧が語る 鬼手是仏心」(1500円+税)を制作し、販売を開始致しました。老師の生い立ちから現在までのこと、そして僧堂師家として現代の雲水達と向き合っておられる老師のお話は、現代を生きる我々にも指針となることでしょう。

ご注文をお待ち申し上げております。

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大井際断老師津送

 

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今年2月に103歳で遷化された方広寺派前管長大井際断老師の津送(しんそう:臨済宗僧侶の本葬儀)が5月25日に行なわれ、私も出頭してまいりました。

式には臨済宗各派本山の管長方や専門道場の老大師方、各派宗務総長方や方広寺派の住職方など、200名ほどが参列されました。
津送は、鎖龕(さがん)・起龕(きがん)・奠湯(てんとう)・奠茶(てんちゃ)・秉炬(ひんこ)の5導師によって営まれ、それぞれが法語を唱えられ老師の遺徳を偲ばれました。

180601_IMG_0125.jpg引き続き行われた新忌斎では、4月から新管長に就任された安永祖堂老師が導師を務められ、法要は無事円成したのでした。

安永老師は花園大学教授であり、当研究所の評議員も兼務されております。英語が堪能で、研究所が中心となって行なってきた東西霊性交流でも中心的な役割を担ってこられました。海外布教に積極的だった大井前管長の後継者として最適の老師の誕生は、宗門にとって大変喜ばしいことです。

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大用国師生誕の地、伊予へ その2

 

一昨日のブログの続きです。

円覚寺の誠拙禅師の誕生の地のご縁があり、西伊予、南伊予には、禅師の墨蹟を遺している御寺院がいくつかあります。
調査撮影の2日目にはその中の佛海寺さま、大隆さま、そして妙徳寺さまの3カ寺を訪ねました。
この地に遺る誠拙禅師の書をこの眼で観たいからと、大乗寺の河野老師自らもお出向きになりました。

 

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まずこちらは宇和島市の佛海寺様。昭和になってから火災で焼失したということですが、誠拙禅師の書が3幅あり、これらは火災の当時、幸いにも修復に出していたため焼けなかったとのこと。また本堂内にある扁額も禅師の書でしたが、おそらくこれも持ち出されて難を逃れたのであろうかと思われます。

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そして、この佛海寺さまには、このような誠拙周樗禅師(大用国師)を顕彰する碑が建てられていました。大正時代に建てられたもののようです。

この後の行程は、河野老師が自ら我々の道案内を買ってでていただき、先導されるままに続いての大隆寺さまへ。慶長10年に、伊達政宗の長男である伊達秀宗が徳川秀忠よりこの地を拝領し宇和島藩ができたわけですが、その後、この大龍寺を伊達家の菩提寺としたとのこと。
下の写真の右側に少し見えるところは、もともとお殿様のための玄関だったとのことです。伊達秀宗の正室である亀姫の墓所を始め、以後の伊達家の何人かの藩主や一族が祀られているとのこと。
機会があればこのお寺の悉皆調査をしたいと思うのでした。

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写真を取り損ねてしまいましたが、こちらの境内からは、宇和島城も見えました。

そして、同じく宇和島市ではありながら少し南下した津島にある妙徳寺さまへ。妙徳寺様が兼務されている永楽寺所蔵の墨蹟を調査させて頂きました。永楽寺様は誠拙禅師の生誕の地であるのですが、現在工事中で都合が悪く、妙徳寺様にて調査をした次第。

最後に付けたし。
宇和島といえば「じゃこ天」。滞在中の夕食や朝食でもいただきましたが、せっかくだからと思い、老舗を検索。「野中かまぼこ店」がヒットし、お土産に求めてきました。はらんぼという小魚だけを使った、手押してんぷらである「じゃこ天」。帰宅してさっそくほんのり焼いて食べましたが絶品でした。

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宇和島は知る人ぞ知る仏教信仰の篤い土地柄です。じゃこ天以外にも美味しい物もあります。四国でも一番西の端で、関西などからは少し遠いですが、いつかお訪ねになってみてはいかがでしょうか。

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大用国師生誕の地、伊予へ その1

誠拙周樗禅師の来年の遠諱事業である墨蹟集制作にともなう調査撮影のため、はるばる四国は愛媛、それも西予、南予へ機材を積んだ車で行って参りました。京都から片道500kmのロングドライブです。

南予は禅師の生誕の地なので、資料も少なくありませんが、そのうちの厳選書画を五軒のお寺で撮影させていただきました。

blog_2018-05-23-14.17.39.jpg初日一軒目に訪ねたこちらは西予市の光教寺様。耐震補強のため、10年ほどかけて、本堂再建、庫裏などの半解体による基礎補強大工事などを終えられたとのこと。
このあたりの町並みがえらく風情があるのでなにも知らないで尋ねたところ、光教寺のある西予市卯之町は、「重要伝統的建造物群保存地区」だとのこと。従って、お寺もその趣を遺した改修がなされていたのでした。
なので、この本堂、そう新しく見えないのですが、じつは内部はぴっかぴかの新築なのでした。

時間があれば卯之町の街並みを散策してみたいところなのですが、二日間での強行軍のため敢えなく諦めて後にし、続いて、宇和島市の大乗僧堂へ。

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小雨が降っていた事もあり、新緑のもみじや苔が一層美しい境内です。

blog_2018-05-23-14.39.jpg河野徹山老師には禅文化研究所の理事としてもお世話になっております。関東から大乗僧堂に入られた老師ですが、このあたりの歴史にもお詳しく、ご説明を受けながら調査を進めました。撮影のお願いをしていたもの以外の禅師の軸もお出しいただいたので、合わせて撮らせていただいてきました。できることなら大乗僧堂の宝物悉皆調査もさせていただきたいところですが、すでに老師自ら、パソコンなどを駆使して情報を整理中とのこと。もちろん雲水さんたちの勉強にもなり素晴らしいことです。

翌日もあと3軒の調査を残していますが、老師もご同行頂けることになりました。伊予に他にどのような禅師の書画が遺っているかごらんになりたいのだそうです。

続く

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ジャポニスム2018 その2

 

日仏友好160周年を記念して、2018年7月より2019年2月まで、パリを中心に実施するジャポニスム2018。
既に先行企画が開催されていますが、禅文化研究所が企画する「禅文化週間」の日程が決まりました。

事前に会場などで配布するリーフレットも確定し、臨済禅を紹介するビデオやパネル制作の準備も順調に進んでいます。
坐禅は事前申込みの有料制ですが、そのほかの企画は無料参加です。在仏のお知り合いの方々にぜひお薦めください。

 

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地獄への招待

 

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「地獄への招待」されることなんて、まっぴらごめん、そう思う方が大半でしょう。

世知辛い世の中、人との関係もなかなか大変だし、思った通りに事は運ばない。もっとお金も儲けていい家に住んだり、上等の車も買いたいし、好きになった人と結ばれたいと思うのに、ちっともうまくいかない。たとえ結婚したところで、妻からいつも疎まれ、子供からは「汚い、臭い」などと半ば罵られるならマシ。話さえもしてくれない。つらいつらい毎日。
でも自分は、少なくとも真面目に生きてきた。ひどいウソもついてないし、盗みをしたり人も殺してない。だからこんな世の中とおさらばしたら、パッとあのお浄土とやらに生まれ変わって、幸せに愉しく暮らすんだ……。

残念ですが、そんな希望を持っても上に書いたような業によって、我らは地獄に落ちるんですよ。

 

なんとも簡素でありながら不気味な表紙の『地獄への招待』(臨川書店刊・税別2300円)の編者である、関西学院大学の西山克先生は序文に次のように書いておられます。

 日本の現代社会における他界、とくに地獄への関心は、決して宗教を媒介にしたものではない。教義とは無関係に私達はそこに明日の私を投影する。地獄が私達の現世での営み(業)によって裁かれる世界である以上、そこにあるのは、人・物の執着から逃れられず、愚かで怒りっぽい私たち自身の姿である。地獄こそが私たちの現実を如実に反映した世界なのだと言い換えてもよい。
 そうなのだ。地獄こそが現実であり人生なのだ。……(以下略)

どうですか。地獄絵に観るあの恐ろしい光景は、実は現実のこの世界だというのです。でも、考えてみれば、この世も愉しいことも多いではありませんか。地獄=現実。そう考えると、地獄も捨てたものではないようで。

さぁ、そんなお話をたっぷりと聞かせて頂ける講座が、平成30年度サンガセミナー京都講座にあります。
七夕の日に京都の東山高台寺にて「地獄絵図(熊野観心十界図)お絵解き講座」。是非ご参加下さい。

帰りには、近くにある閻魔大王像で有名な六渡寺珍皇寺にお参り頂くのもよしですね。

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モネの池

 

_MG_9095.jpg先日、岐阜県関市にある、通称「モネの池」を初めて訪ねてきました。

以前からSNSなどで観てはいたのですが、実際にどんな池かもしらず、ナビを頼りに滋賀の自坊から車で走ること約2時間。美濃インターからでも約30分ほど、板取川沿いを走って行くのです。

大きな案内板があるのですぐにわかりましたが、大きな無料駐車場も用意されていて、ほぼ満車状態でたくさんの人が行き来しています。通称は「モネの池」ですが、実は名もない池なのだそうで、村の神社の登り口にある池なのです。

blog_MG_9096.jpgどれどれと近づいていって観ると…。

blog_MG_9105.jpgごらんください。この池水の驚くべき透明度。そしてそこに沈殿した白い泥のせいでまるで水がないかのように見えるではありませんか。そして大小の鯉が泳いでいるのです。まさしくモネの描いた池のようではありませんか。

きれいにとれたので動画でもご覧いただきましょう。

しばらくぼんやりと眺めていると、黒い鯉はもちろん、錦鯉もいます。金鯉や銀鯉もみつけました。銀鯉など神々しいほどです。

blog_MG_9128.jpgたしかハート模様のある鯉もいるようなのですが、それは見つけきれずでした。ただ、あとでわかったのですが、こんなに水中がきれいに見えない日もあるようで、知人が言ったときにはこんなに美しくなかったとのこと。この日は曇天ながら風がなかったのでよかったのでしょうか。

 

ちなみに近くにある武芸川温泉「ゆとりの湯」に立ち寄って帰りましたが、ここは入浴料600円だというのにとてもきれいで、内湯や露天風呂も広く、湯質もまったりとなめらかです。そして何よりも岩盤浴まで含まれているという驚きのコストパフォーマンスでした。是非あわせてお立ち寄りを。

 

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「釈宗演と近代日本-若き禅僧、世界を駆ける-」展

 

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今年は釈宗演老師(1858─1919)の100年遠諱に正当し、来年の誠拙周樗禅師の200年遠諱とともに、鎌倉円覚寺では、諸々の遠諱事業を始められています。

来たる2018/6/4より、福沢諭吉と関係も深かったことから、東京の慶應義塾大学で、釈宗演遠諱100年記念特別展「釈宗演と近代日本-若き禅僧、世界を駆ける-」が開催されます。

釈宗演老師は、若くして今北洪川に嗣法し、慶應義塾大に入学し、セイロンにも留学しました。明治25年、34歳で円覚寺派管長に就任し、明治26年(1893)にアメリカはシカゴで開催された第1回万国宗教会議に出席されます。そこで初めて西洋世界に禅(ZEN)を鈴木大拙とともに紹介した禅僧であり、夏目漱石が参禅したことも知られています。

ちなみに、季刊誌『禅文化』秋号(250号)でも釈宗演老師の特集を組まさせて頂く予定ですし、また、10月ごろから、この慶應義塾大学の展覧会とは別に、花園大学歴史博物館と共催で釈宗演老師遠諱記念の展覧会を、花園大学歴史博物館にて開催する予定ですが、まずは、こちらの展覧会にお運びいただいては如何でしょうか。

鎌倉辺に遺る老師の資料を中心にした展観をご覧頂けることでしょう。

会期:2018/6/4(月)~8/6(月) 9:00~18:20(土曜は16:50まで)
   日曜・祝日は休館

会場:第1会場 慶應義塾図書館展示室 / 第2会場 慶應義塾大学アート・スペース

お問い合わせは、慶應義塾福沢研究センター
 〒108-8345 東京都港区三田2-15-45/FAX 03-5427-1605/fmc@info.keio.ac.jp

クリックすると大きく表示します。

慶応展覧(裏).jpg

 

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鎌倉の円覚寺派瑞泉寺を訪ねる

 

blog_2018-05-11-12.10.jpg来年春に迎える円覚寺の誠拙周樗禅師の遠諱事業の一環である、遺墨集制作のために、先週後半の4日間、鎌倉円覚寺で調査撮影をしてきました。そのうち1日だけ、近くにある円覚寺派瑞泉寺へ出向いての調査となりました。

この瑞泉寺のご住職は、現在、円覚寺派教学部長をされていますが、季刊誌『禅文化』に連載いただいている「睡猫庵歌話」の筆者、大下一真師であります。

鎌倉では有名な五山十刹の十刹に入る名刹ですが、個人的には初めて訪ねました。円覚寺や建長からすると、鶴岡八幡宮を間に挟んで右手の方に車で5分ほど。鎌倉らしい狭い道路を進んでいくとかなり奥まったところに、この瑞泉寺はありました。

建立は嘉暦2年(1327)、京都の天龍寺の開山でもある夢窓国師が開山で、鎌倉公方の菩提寺として建てられたようです。関東大震災で大きな被害を受けたようですが、今は仏殿や庫裏も整えられ、多くの花や樹木囲まれた緑豊かなとても美しいお寺です。

こちらでの調査撮影の合間、ご住職の大下師にこちらへと案内されたのは仏殿の裏にある小間。ここの障子を開くと、夢想国師が作庭されたといわれる庭園を拝することができました。

blog_2018-05-11-12.jpg(パノラマ機能がなかったので2枚の写真を合成しています。クリックすると拡大表示できます)

右手の方にわかりにくいでしょうが滝水がそそいでいます。これには少し仕掛けがあるそうで、時間を限定して流しておられるそうです。

なんとこの庭は長らく土に埋もれてしまっていたとのことで、昭和45年に発掘されこのように見事に復元されたとのこと(ただし、仏殿裏からの一般拝観はされていません。境内からはご覧いただけます)。

瑞泉寺についてはホームページに詳しく記されていますので、そちらを。

境内ではそれはそれは美しい声(mp4)で、ウグイスが鳴いていました。鎌倉をお訪ねの際には、少し足を伸ばして瑞泉寺をお訪ねになることをお勧めします。

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美には心が宿る ~春日大社~

 



20180511_001.jpg季刊『禅文化』の取材で、奈良は春日大社に参りました。「諸宗教を超えた対話」として、禅僧とさまざまな宗教者に語り合っていただく対談企画です。



20180511_002.jpg対談において、他者を思い遣る日本人の気質は、神仏への畏敬の念によって培われたのではというお話がありました。「日本人は1000年かけて、神仏に対して何をしたら良いかを考えてきたのではないでしょうか」。場を美しく調えるのも、相手(神仏であれ人であれ)が大切だからこそ。美しいものには心が宿ると。



20180511_003.jpg境内でそれを実感した場所が、御祭神・武甕槌命(たけみかづちのみこと)が天降られた御蓋山「浮雲峰」の遙拝所。当初は禁足地に無人の遙拝所を設けることを危惧する声もあったと伺いました。ですがいざ開放してみると、監視の目、外国語の看板がなくとも、境内奥にあるこの聖地にいたずらをしたり、汚したりする人は皆無なのだそうです。

心は目に見えないようで、しっかり伝わるものなのですね。留意します。



20180511_004.jpg追記
換毛期の鹿を見るのは初めてでした(背中の斑点はまだ冬毛の奥に)。

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えしん先生の個展

花園大学名誉教授で、弊所の前所長でもある西村惠信先生の個展「趣味の淡彩画展」に行って参りました。



001.JPG会場の「ギャラリーめん」さんは、温かみのある木の看板が目印。ご覧のとおり緑の山々に臨む落ち着いた立地です。ウェスティン都ホテルのお向かいですよ。



002.JPGギャラリーを覗くと、こぢんまりした空間に、モチーフもさまざまに大小約40点の作品が展示されていました。



003.JPG1点1点に先生のメッセージが添えられているのですが、これが楽しかったです! 作品が描かれたシチュエーションや、その時の何気ないエピソードが印象的な文句で綴られており、引き込まれてしまいます。



004.JPGちょっとした空き時間、「サンドウィッチ片手に」筆を執られるえしん先生の姿、旅先でスケッチに夢中になる先生に「早く宿に戻ってくださいね」と声をかけるご同行者の様子など、ありありと目にうかびました。ピアノ演奏会場のざわめきや、川の水音も聞こえてくるようです。



005.JPG日本の大自然に海外の街並み、ある日のご自坊の食卓(!)までマイペースにじっくり楽しませていただきましたが、どれか1点と决めるなら私は銀の食器のような額に収められたこの絵がお気に入り。

つやつやした実を見ながら添え書きを読んでいるうちに、自分が子供時代手をベタベタにして食べた庭のいちじくのこと。すっかり忘れていた香り、柔らかさ、皮を剥くときのあの指の感触までが、鮮明に蘇ってきたのでありました。

個展は10日まで開催中。ぜひお出かけください。

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旧暦と新暦との季節感相違

 

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五月、満山新緑の好時節になってまいりました。

さて、このブログをお読みの人は、いささかでも禅録をお読みだと思います。
そこで、とまどわれるのは、旧暦と新暦との季節感のズレだと思います。

旧暦の一・二・三月は、春です。現代人が、寒さに凍えている一月二月は、旧暦では春なのです。年賀状に「賀春」とか「迎春」とか書きますよね。

旧暦の四・五・六月は、夏です。現代人が、もっとも過ごしやすいこの季節は、旧暦では、うだるような夏なのです。「六月(五月とも)に松風を買うば、人間、恐らくは、価(あたい)無からん」の禅語の「六月」は、現在では、八月に当たるでしょう。

旧暦の七・八・九月は、秋です。これが一番こまってしまいます。中秋の名月は、旧暦では八月なのですが、どうもシックリきません。

旧暦の十・十一・十二月は、冬です。「雪裏の梅花」と歌うのは、新春一月を迎えようとしている、十二月の雪をもたげて開こうとしている梅です。

以前にも書きましたが、禅録などを読む時には、頭の中で、この季節感のズレを修正しなければなりません。

ところで、日本が旧暦を新暦に改めたのには、隠れた事情があると言われています。財政難の明治政府は名案を考えました。新暦を導入して、明治五年十二月三日を、明治六年一月一日としたのです。結果、役人に対して十二月分の給料を払わずにすみました。おまけに旧暦のままでは、明治六年は、六月が閏月でしたので、六月と閏六月との二ケ月分の給料を払わなければいけませんが、これも回避されて、一ケ月分の給料ですみました。結局、明治政府は、旧暦を新暦に変えることで、役人に対する二ケ月分の給料をチャラにしたという説です。何とも即物的な話ですが、いずれいつかはということでしょう。

こう書いて来ましたが、やっぱり、七月八月は暑いです。お盆の棚経を今から心配しています。
みなさま、お元気で。

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西村惠信(禅文化研究所前所長)の絵画個展

 

blog_2018-05-02-16.26.20.jpg禅文化研究所の前所長、西村惠信先生は、淡彩画を趣味とされており、旅先などで風景をさらっと絵を描くことを愉しみとされています。

どんなに美しい山でも、カメラで撮影しただけでは山の稜線を覚えてはいないだろうが、じっくり眺めて描くと憶えているものだ……

とおっしゃる言葉に、なるほどと頷く次第。

このたび、第4回となる、西村惠信「趣味の淡彩画展」を、本日より下記の通り開催されています。

会期:平成30年5月3日(木)~10日(木)10時~16時
ところ :ぎゃらりー「めん」
  京都市東山区蹴上東町243 TEL.075-771­-6343
  三条蹴上「ウエスティン都ホテル」の筋向かい

ご本人曰く、「下手な絵ですが、これが最後の機会になると思って、お出かけください」とのことです。

今日からゴールデンウィーク後半、京都にお出かけの際、小さなギャラリーの小さな個展にもお出かけ下さい。

ブログ禅も来週までおやすみです。皆さんも初夏をお楽しみ下さい。


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平成30年度 サンガセミナー京都講座申し込み受け付け開始

 

2018サンガセミナーバナー.jpg今年のゴールデンウィーク、皆さん、如何お過ごしでしょうか。

さて、本日より、平成30年度 サンガセミナー京都講座のご案内と受付を開始致しました。
いつもご参加頂いている方や、弊所の本をご注文頂いた方々にはDMでも届くと思います。

さて、今年のサンガセミナーでは、毎年ご好評をいただいている講座にくわえ、リピーターの方より要望のありました精進料理をお召し上がりいただくことのセット講座を開設。黄檗山萬福寺の中国様式に特徴のある伽藍を学ぶ「禅の建築講座 -黄檗山萬福寺の伽藍-」において、午前中の座学と午後の拝観の間に、萬福寺の普茶料理をお召し上がり頂こうというものです。

ほかには、去年10月に龍谷ミュージアムで展観されていた「地獄絵ワンダーランド」展の時にあった特別講演、関西学院大学の西山克先生の「地獄絵 絵解き」を拝聴して、これは面白いと思い、今年度のサンガセミナーにお願いしました「地獄絵図(熊野観心十界図)お絵解き講座」、個人的にも大変興味を持っております。こちらは京都市東山の高台寺教化ホールをお借りして開催します。

その他、全6回9講座をご用意しました。是非、ご参加頂きますようお待ち申し上げております。

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江湖法式梵唄 改編版 発売開始

 

blog_2018-04-27-08.06.jpg臨済宗の僧侶なら、『江湖法式梵唄抄』目にしたことが無い人はおそらくないであろうと思います。
昭和31年12月8日に初版の和本仕立ての『江湖法式梵唄抄』は、もともと非売品で、花園大学の法儀実習のテキストとして使われたのが最初かもしれません。その後、改訂や版を重ねて昭和57年5月18日発行の改訂5版が、現在、禅文化研究所の資料室の書架にありました。

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内容は、妙心寺派の僧侶の身につけるべき法要所作などを中心に、各法要の回向や、臨時清規、声明、書翰の書き方などについて幅広く記されているものでした。実際、今でもこの本を使っている和尚さんも少なからずおられると思います。

その後、禅文化研究所は本書を再編させて頂き、写真付きで解説したり、声明はカセットテープで音源をいれて解説する3巻本となり、宗門に公刊いたしました。平成3年のことです。その後、カセットテープを再録音してCD化したりして重版してきましたが、今般、その在庫も底をつきました。

その間、この『法式梵唄抄』を基礎にして、江湖叢書シリーズの『新修禅家書鑑』や『諸回向清規式』、また『引導法語大全』や『臨済宗勤行聖典』など、細分化しより詳細な宗門向けHowto本を公刊してきました。そこでこのたび、『江湖法式梵唄 改編版』を発刊するにあたり、江湖叢書シリーズなどに切り分けたものを本書から基本的に切り離し、通用清規、臨時清規といった基本にあたる部分のみを中心として1冊に纏め直したのが本改編版なのです。

blog_江湖法式梵唄抄改編版.jpg今回、妙心寺派法務部長の吹田良忠師に監修をお願いして、説明が不充分だったところを詳しくしたり、法要の説明を加えたり、また写真も再撮影しました。また製本も工夫して開いたまま置きやすいものにし、また用紙も丈夫で薄いものを選びました。

blog_江湖法式梵唄抄_本文-28.jpg『法式梵唄抄 別冊CD版』も別売しておりますが、本書は臨済宗僧侶の必携の書と思います。お求めをお待ちしております。

お求めはこちらから。

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倶利伽羅不動寺

 

blog_MG_8632.jpg石川県河北郡津幡町にある倶利伽羅不動寺にお参りしてきました。石川県といってもほぼ富山県小矢部市に近い場所。車で少し山を登ると、境内下にたどり着くことができます。近くの倶利伽羅駅から歩いている方もたくさんおられました。

こちらは今年開創1300年を迎えている古刹。高野山真言宗の別格本山にあたるお寺です。寿永2年(1183)の倶利伽羅源平合戦で兵火に逢ったことをはじめとし、何度も難に遭い、一時は廃仏毀釈によって廃寺になっていたようですが、昭和24年(1949)に再建されたとのこと。

blog_MG_8634.jpgご本尊はもちろん倶利伽羅不動明王。サンスクリット語kulikahに由来し、剣に龍が巻き付いたお不動様なのだそうです。
境内では不動真言や般若心経が放送で流れており、私も口誦しながらお参りさせていただきました。
堂内は撮影できないので、直接お参りいただくとして(ちなみに2018/4/15~5/28は特別ご開帳中)……。

このお寺は八重桜の名所でもありまして、登ってくる自動車道の脇にも、また境内にもたくさんの八重桜が、今が盛りで咲いておりました。4/28~5/5が「八重桜まつり」とのことですが、今年は全国的に桜の開花が早かった分、八重桜も早く咲いているように思われました。

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柴田明蘭氏の写真展 in Kyoto

 

blog_180423-1.jpg弊所のDVD「禅僧が語る」シリーズでのスチール写真や、昨年度の弊所のサンガセミナーの「お寺で写真講座」の講師としてお願いもしました写真家の柴田明蘭氏が、このたび、地元京都で初の写真展を開催されます。氏は金閣寺を始め何ケ寺かの寺社のオフィシャルカメラマンでもありますが、上の写真のように、メルヘンチックな写真も多く楽しめると思います。

題して、柴田明蘭写真展「小さな都の物語」〜The little story of Kyoto。

会期は明日、2018年4月24日(火)~5月3日(木)の11:00〜19:00。
会場は、ギヤラリー270(〒602-0862 京都市上京区河原町通り丸太町上る出水町270番地)

本写真展は、2013年より行なわれている、「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」と連携した「KG+」の一つとして企画されたもので、「EXHIBITION No.24 : http://www.kyotographie.jp/kgplus/kgplus2018-1st-announcement/」に登録されています。

私自身、この柴田氏の写真講座に通って数年。なかなか上達ができない不肖の弟子の一人ではありますが、我が師の写真展ということで、これはもう何を置いても観に行かねばなりません。皆さんもどうぞお出かけ下さい。

ところで、2018年度のサンガセミナーでも秋に柴田氏の「お寺で写真講座 紅葉を綺麗に撮ろう」を開講します。開講案内や受講受付はまもなく開始します。どうぞこちらへもお運び下さい。

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和歌山へ

 

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昨日、和歌山県白浜市まで出張してきました。現在お受けしている仕事の一つで、ある墨蹟一軸の撮影と調査のためだけなのですが、こればかりは行かないとどうしようもないわけです。

全国各地で暖かかった昨日ですが、白浜の空は初夏。鯉のぼりもたなびいておりました。
向かった先は白浜にある妙心寺派の観福寺さま。境内も新緑で美しく掃除されています。

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もちろん、事前にお願いをしたうえで昨日伺うことになったのですが、じつはこの週末日曜日に新命住職の晋山式が挙行されるということで、どおりで山門前にはテントがあり、境内にもパイプ椅子が見えます。荷担をされる新命住職の修行仲間らしき若い僧侶が数人、すでにおいでになってました。

blog_20180419_135216.jpgそんな中でも迷惑と言わずご協力をいただいて恐縮でしたが、ほんの半時間ほどの滞在で、観福寺さまを後にしたのでした。

来週末には丹後の方まで、これまた一軸の撮影調査に向かうことになっています。

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研究所の花 2018/4

 

blog_BKL6326.jpg4月も半ばですが、寒かったり暑いほどだったりと、なんとも天候が不順ですね。体調を崩したりされていませんか。

今年は桜の花も早かったですが、チューリップなども早くて、各地の花見所の観光地は大慌てなんだそうです。

自坊の藤の花ももう咲いています。毎年より2週間近く早いのではないかと思ったりします。そう思って昨年の写真を探してみたら、5月7日に藤の花で有名な滋賀県の正法寺に行っていました。
境内の藤の花や、ハナミズキなど、枝ものが多い今週の花です。

blog_BKL6327.jpg玄関には藤と菜の花と椿。
無文老師には白いハナミズキとクリスマスローズ、そしてノムラモミジをお供えしました。

blog_BKL6328.jpgゴールデンウィークが近づいてきていますが、それまでにやらなくてはと思う仕事が山積です。はてさて。

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方広寺の宝物調査、最終回

 

blog_MG_1708.jpgついに最終回を迎えました、大本山方広寺での宝物調査(デジタルアーカイブス事業)。
実は最後の調査を3月上旬に予定していたのですが、方広寺派管長・大隠窟大井際断老師が2月末にご遷化されましたので、遠慮申し上げて、4月中旬まで延期していたのでした。

振り返ると、方広寺様への調査は、2015年2月、2016年7月末、2017年2月、2017年8月、そして今回(2018年4月14~15日)の都合5回、のべ13日間になりました。

いつも調査に出向くと、宿坊に泊めていただき、三度の食事をいただき、また夕飯には総長さん達もご一緒されることもあって、般若湯もご用意頂いたりして、楽しく過ごさせて頂きました。ありがたいことでした。

そういえば、同行した学生達が般若湯をいただきすぎて翌日役に立たなくなったことがありました。
最初の調査のころにはまだ工事中だった、新東名高速道路の豊田-引佐間も何回か通う内に開通し、大河ドラマの「直虎」が始まると、比較的静かだった方広寺にもたくさんの拝観者が訪ねられるようにもなりました。台風の中を調査に出向いたこともありましたね。

遠方での調査は泊まりがけになることもあり、いささか、感慨深いものがあります。

さて、調査は終わりましたが、これからこのデータの整理も始めなければなりません。手書きの調書を入力し、撮影した写真も合わせてデジタルアーカイブスとして保存していくのです。その時に使っているのが、弊所で開発販売している、宝物管理システム「禅の至宝」です。ここに入力して最終的には調査対象寺院にも納品させていただきますが、弊所のデジタルアーカイブス構築用のWEB版「禅の至宝」にも登録していくわけです。

ご自坊の宝物什物の情報管理にもお使い頂けますよ。

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お釈迦さんワールド展

 

お釈迦さんワールド01.jpg先日お知らせした圓福寺展の会場に上記のようなポップなチラシがあったので、目を引きました。

龍谷ミュージアムにて企画開催される展覧会のようです。どれどれ、見てみましょう。

リーフレットによると、「お釈迦さんワールド ブッダになったひと」という展覧会は、

  お釈迦さんの人間としての姿を求め、彼が生きた時代とその生涯の物語を紹介します。

とあります。

仏教徒であっても、仏教を開いたお釈迦さんのことをどれほど知っているでしょうか。そのルーツを改めて見直すことができそうな展覧会です。

会期は2018年4月13日(土)~6月17日(日)の朝10時~夕方17時まで。月曜日は休館です。
3回の記念講演会や、記念シンポジウム、その他もろもろのイベントも用意されているようです。

詳しくはこちらの本展のリーフレットや、龍谷ミュージアムのWEBサイトをご確認下さい。私も観に行ってみようと思います。

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圓福寺展 始まっております

 

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すでにご案内の通り、4月3日より花園大学歴史博物館にて「圓福寺 ―京都八幡達磨堂 寺宝展」を開催しております。

blog_2018-04-05-16.12.jpg先般4月5日は、花園大学内にて臨黄ネットの運営委員会全体会議がありましたので、その後、委員の皆様に展覧会にお運び頂き、熱心にご覧頂きました。

GWの5月5日までが前期展示となっており、1日おいて5月7日からが後期展示としてすべて入れ替えとなります。
どうぞ皆さんも、是非、花園大学歴史博物館までお運び下さい。入場無料です。

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仏誕生

 

blog_MG_8579.jpg 昨日は4月8日。お釈迦さまの誕生日でした。

祖師がたの「降誕会」の偈頌を読む機会もあると思います。
その中で、「雲門」や、その異称の「韶陽」が出れば、雲門文偃の以下の拈評を言います。

マーヤーの右脇から誕生したばかりの世尊は、七歩あるいて、「天上天下、唯我独尊」と言われました。この世尊の故事を評して雲門は、「我れ当時(そのかみ)、若し見しかば、一棒に打殺して、狗子(くし)に与えて喫却せしめて、貴ぶらくは、天下太平を図(はか)りしに」と言ったのです。「俺がその場にいたら、その赤子を打ち殺して犬に食わせたものを、そうすれば、天下は太平であったのだ」というような意味です。なんともブッソウな話ですが、禅宗僧侶は、憶えておきましょう。

さて一休さんは、「釈迦という/いたずら者が/世に出でて/多くの者を/迷わするかな」と歌っておられます。

これらは、本有仏性(生きとし生けるものは、生まれながらにして仏性をそなえている)という、高い悟りの境地から言われたものですので、雲門や一休を真に受けて、間違っても花御堂の誕生仏を叩いたり、甘茶を引っ繰り返したりはしないで下さいね。

一休さんの歌に、「おさな子が/しだいしだいに/知恵づきて/仏に遠く/なるぞ悲しき」とあります。
降誕会、寺に参詣し、誕生仏に甘茶をそそぎながら、知恵がついていないおさな子に返って、仏に近づいてみましょう。

降誕会、多くの寺院では、旧暦の5月に行なわれているようです。
一休さんの道歌は、伝承を超えるものではありません。

ところで、赤ちゃんの瞳って、何であんなに澄みきって綺麗なのでしょうか。

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八王子・廣園僧堂にて

 

来年の誠拙周樗禅師の遠諱に向けての墨蹟調査に、先般、東京や山梨を回ってきました。27本の軸を撮影するのに丸二日かかりました。

その始まりが八王子市にある南禅寺派の専門道場、廣園(こうおん)僧堂。丹羽慈祥老師が遷化されたので、今は縁あって、大本山向嶽寺派管長の宮本大峰老師がこちらの僧堂の兼務もされておられます。
実は私、初めてお訪ねしたのですが、こじんまりとした中にも凜とした空気。さすが専門道場です。ちょうど当日は坐禅会があったとのことで、宮本老師もおいでになり、久しぶりの相見がかないました。

三幅対の調査を終えて機材を車にしまい込むと、ちょうど境内の桜の大木が盛りなことに気がつきました。今年はホントに桜の開花が早かったですね。
シニアカメラマンの方が数人訪ねてこられています。というわけで私も負けじと自分のカメラを持ちだして撮影会。

関東ではもうすっかり桜も終わってしまったでしょうが、廣園僧堂を訪問した思い出として掲載しておきます。

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第七回 沼津白隠塾フォーラムと掛搭

 

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平成30年3月31日、車で沼津へ。本ブログでお知らせしたとおり、「第七回 沼津白隠塾フォーラム」が開催されるために、物販に出向いてきました。

春爛漫でかすんで拝むことは難しいだろうなぁと思っていたのですが、このように雄大な富士山が出迎えてくれました。

blog_MG_8392.jpg今回は「白隠禅師物語」と題され、第一部は塾長の芳澤勝弘氏による講演「白隠と仙厓」。特徴のある禅画で知られる二人の禅僧。その根底には実は古月派の影響があったという内容のお話。

blog_MG_8395.jpgまた第二部は白隠禅師の開かれた三島市龍澤寺の師家・後藤榮山老師による講演「白隠禅師物語」。白隠禅師のご生涯をお話しいただき、今の宗門に残された影響について説かれました。

今までもたびたび物販に伺っているため、おなじみの顔も見えるようになってきた聴衆の方々、熱心に聞き入っておられました。また書籍もたくさんお買い上げいただきました。

blog_MG_8389.jpgじつは私事ですが、このとき、翌日に龍澤寺に掛搭する弟子(息子)を同行させておりました。これから参じることになる老師のお話を聴かせておきたかったのですが、講演後、とてもいいお話だったと、初めて尊顔を拝した弟子は喜んでいました。

その夜は、私が龍澤寺に掛搭する前夜にもお世話になった近くのお寺に投宿させていただきました。ご住職も副住さんも同じく龍澤の会下であることもあり、道場の話をいろいろと伺うことができ、本人も少しリアルに感じることができたようです。

翌朝6時半に龍澤寺山門前に送り届けました。この朝もおおらかな富士山の勇姿を見ることができました。

そして、昔から変わらぬ伝統的な行脚姿に身を包んで参道を登っていく弟子を、感慨深く見送ったのでした。
龍澤寺にいると、これからも富士山の雄大な姿をたびたび見ることになると思いますが、きっとそれも自分の安心に繋がることでしょう。

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松花堂庭園 第30回 松花堂つばき展(3/30~4/1)

 


弊所に送られてきたチラシを目にした日から心待ちにしていた、つばき展に行ってきました。
チラシによると、江戸時代のはじめ、既に100種を超える園芸品種が生まれ、現在では2000種を超える椿が流通し、園芸品種としては6000種以上が育種されているそうです。


庭園には椿をモチーフとした作品の数々や、普段あまり見かけない珍しい椿が咲き誇っていました。

 

0402_001.jpg入り口を入ると真正面に、こんなに可愛らしい作品が。

 

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春の日ざしを浴び、花と葉のコントラストが一層際だっていました。

 

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0402_005sakura.jpg別館前の枝垂れ桜です。見事ですね。

 

つばき展は終了しましたが、庭園にはまだ蕾のものがありましたので、まだまだお楽しみいただけるかと思います。

松花堂庭園・美術館の詳細はこちらより。

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所蔵墨蹟の修復

 

blog__BKL5910.jpgこちらは禅文化研究所の資料室にある閉架図書室です。弊所にはこのように、開所以来、少しずつ数を増やしてきた所蔵書画軸があります。弊所の創立五十周年記念に発刊した『禅の至宝 禅文化研究所所蔵品図録』には、それらをすべて網羅しました。
しかしながら、中には、折れがあったり虫損があったりする軸の状態の悪いものがあり、近年、事業の一環としてこれらの修復も順次行なってきています。

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たとえば、上のこの墨蹟、白隠禅師の高弟である霊源慧桃禅師の書「應無所住而生其心」(出典:『金剛経』)ですが、ご覧の通り本紙に折れがあったり軸にシミがあったりします。函も防虫性の高い桐製ではないですし、軸の外側もかなり痛んでいます。

blogDSC04426.jpgそこで、このたびの修復の対象として、表具をしなおし、太巻きにして函も換えるということになりました。同じように修復を行なうものが今回は8本。先般、それらが修復されてきました。

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blog_BKL5905.jpg折れもきれいに修復され、表具や函も一新。またこれで、長い時間、保存していくことが可能になりました。
禅文化研究所で行なっているデジタルアーカイブズ事業で調査させていただくときも、こういった、重要でありながら痛みのひどいものは調書に記し、最終的に所蔵者にもお知らせするようにしています。そうすることによって、徐々にでも所蔵品の修繕をすることができるようになり、ご好評をいただいています。

 

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サルが去る


20180328_MG_8241.jpg一昨日のブログにも書きましたとおり、先週末、京都の北嶺・比叡山延暦寺に行ってきました。標高850メートル近くもある山の上なので、午後になるほどだんだん冷えてきたのですが、あたりには杉の大木から黄色い花粉が舞う様子が。花粉症のスタッフには地獄のようでした。

それから、今回の訪問で驚いたエピソードがもうひとつあります。比叡山といえばサルが有名だという認識でいたのに、最近はあまり出没しないというではないですか。なんでも、シカとの勢力争いに負けてほとんど山を降りてしまったと。そういえば、あちこちにシカ除けのフェンスが張り巡らされています。

一見昔と変わらぬ自然を保ちつづけているように見える霊山においても、じわじわと変化が起きているのだなと思わされた一日でした。改めて、皆さまの周りではいかがでしょうか。

 

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春まだ浅き延暦寺

 

blog_hiei.jpg桜の開花がニュースになった週末、京都の北嶺・比叡山延暦寺に季刊『禅文化』の取材に行ってきました。写真は、東塔の「阿弥陀堂」。また東塔の大講堂の中には、比叡山出身の祖師方のお像が祀られており、圧倒されます。

blog_MG_8192.jpgこちら横川の「四季講堂」は、日本天台中興の祖・慈恵大師良源(元三大師)を祀るお堂で通称「元三大師堂」。おみくじ発祥の地として知られます。(ちなみにこちらのおみくじは、修行を重ねた僧侶しか引いてはいけないという厳粛なもの。参拝者は、お願いして代わりに引いてもらいます)

blog_MG_8256.jpg西塔エリアにある、開祖・伝教大師最澄の廟です。法要の際は、向かいの拝殿まで大師の魂にお出ましいただくのだとか。ここは山内でも特に冷え込むエリアで、あまりの寒さに時計が逆回りしてしまうこともあるそうですよ。ここの守りをされる方は、毎日夜明け前から素足で場を整えられると伺いました。

blog_MG_8281.jpg同じく西塔。回廊が繋ぐ「常行堂」「法華堂」は、通称「にない堂」として有名。力持ちの弁慶が中央の回廊を担って両方のお堂を持ち上げたという伝承があります(実際のところは滋賀と京都の境にあたるために回廊が架けられている……などの説が有力とのこと)。個人的には、それぞれ異なる堂籠り修行の場が、行き来もないというのにわざわざ繋がれている点に興味を持ちました。

blog_MG_8201.jpg標高850メートル近くもある山上一帯に漂っていたのは、まだまだピリッと冷たい冬の空気。私は初めて知ったのですが、「比叡」はもともと「日枝」と書いたそうです。生い茂る木々で、太陽の光も遮られてしまうくらいの環境を表すのだと伺いました。どの宗派も、修行の地に漂う凜とした空気にはただ息を呑むばかり。私も自分の持ち場でしっかり励もうと改めて思った次第です。

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研究所の花 2018/3

今年は桜の開花が早いと聞いたばかりなのに、一昨日の彼岸の中日には、東京や山梨でも積雪があったようで、驚かされますね。

近畿は寒くて風が吹きましたが、それほどのことでもなく、さて、今日からは春のセンバツ甲子園。全国から高校球児が甲子園に集まってきます。今年はなんといっても私の地元の滋賀県が3校も出場するという快挙。その中には私の母校も含まれていて、夏春連続出場となります。同窓生達で大いに盛り上がっているところです。

blog_2018-03-22-06.57.pngさて、昨日は久しぶりに研究所に花を生けました。というのも冬の間はほとんど花がなくて、仕方がなかったのです。最近になって冬枯れの庭や畑から、ムクムクと花たちがお目見えしてきましたので、お花係復活です。

blog_2018-03-22-08.47.jpgいつものとおり、玄関の掛け花入れから。こちらは白い水仙。水仙にはホントにいろんな種類があるようですが、これはオーソドックスなものです。そして、玄関正面には、ヒメリュウキンカとクリスマスローズで。

blog_2018-03-22-08.48.jpgヒメリュウキンカは、夜になると花びらを閉じますが、昼間は、ピカピカの黄色の花をほころばせます。

そして応接室の床の間。実際には、床の間というのも違いますけど、床の間のように扱っています。こちらにはユキヤナギと八重の水仙、そしてまたまたヒメリュウキンカ。

blog_2018-03-22-08.49.jpgお内仏のようにある、初代所長・山田無文老師の真前にも。こちらは黄色い水仙をお供えしました。

blog_2018-03-22-08.50.jpgさて、日曜日あたりから本格的に春らしくなるようですよ。季節の変わり目、体調に気をつけてまいりましょう。

 

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春のお彼岸

 

blog2018-03-17-10.41.42.jpg今年も春のお彼岸がやって参りました。境内にあるサクランボのなる桜の木はもう満開。今年もたくさんの実がなることでしょう。

自坊では春のお彼岸に永代祠堂施餓鬼をお勤めします。ちょうど本山からの定期巡教の時期ですので、毎年、法要後に布教師さまの御法話を拝聴するのも常となっています。

前日から準備に大わらわでしたが、花粉症の私にはこの時期の境内掃除は大変つらいものとなってしまっています。が、そうも言っておられず、初めて来られる布教師さま、そしてもう二度と来られないかもしれないわけですから、丁重にお迎えすべく準備を調えさせていただきました。

blog2018-03-18-10.30.jpg床の間には遂翁元盧禅師筆の達磨図をかけてお迎えです。

blog_2018-03-18-10.32.jpg永代祠堂施餓鬼ですので、回向の際には今までに祠堂料を納められた多くの戒名をすべて読み上げます。その数は800霊を越えていますので、それだけでもかなりの時間がかかってしまいますが、各家のご先祖様への報恩感謝として年に一度のことなので、がんばって読み上げることにしております。

さて、皆さんは、もうお彼岸のお墓参りを済まされましたか?

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圓福寺展に集荷

 

blog_MG_8146.jpg一昨日のブログ禅で書きましたとおり、まもなく「圓福寺展」が開催されます。そのために、昨日、圓福僧堂まで、花園大学歴史博物館のスタッフとともに、作品の集荷に行って参りました。

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老師から指示を出され、雲水さん達がすべての作品を出してきていただきました。

今回借用するのは81点となります。借用作品を一点一点確かめてから梱包作業に入りますので、朝9時半から始めても夕方までかかります。

一点ずつ出しては、調書に、折れや虫食いがないかや付属品などを記していき、終われば巻き上げて、日通の美術輸送の専門スタッフが丁寧に梱包していきます。そうしてそれを大きな段ボールに再梱包して運び出すということになります。

blog_MG_8132.jpg調査の度にいつも楽しみにしていた、雲水さんが作って下さる昼食。今回は、僧堂らしく釜揚げうどんでした。しかし、十何回も寄せていただきましたが、一度として同じものは出されませんでした。昼食はいつもスタッフ一同、大感激でしたが、これで最後です。

調査を学芸員たちにお任せして、私は展覧会の際にパネルで展示する僧堂の伽藍などを撮影に廻りました。

まずはいつも調査で使わせていただいていた、有栖川宮の御殿の外観から。

blog_MG_8113.jpgそして、こちらはその内部の見事な格天井です。

blog_MG_8130.jpgそして、歴代塔にもお参りしてきました。こちらは開創の斯経慧梁禅師の塔所です。

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写真を撮り廻っていると、日供合米から戻ってこられた雲水さんが、順次、方丈前で大きな声で開甘露門を唱えながら帰ってこられました。大声を張り上げて読経する様子が、まるで『雲水日記』の中の絵のようで面白かった(失礼)ので、こっそりパチリ。

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夕方5時半、すべての借用作品を積み込んで、圓福寺を後にしました。

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