パンダはどこにいる?

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円覚寺の横田南嶺老師が初めての絵本を出版されました。
主人公は一匹のパンダ。自分がパンダであることに気付かないまま「パンダ」に憧れています。
ひと目「パンダ」を見てみたいと動物園に並ぶも願いが叶わずがっかりするパンダ。
悔しさをバネに「パンダ」の研究を始めるのですが、パンダへの憧れは募るばかり。
遂には「パンダ」になるため涙ぐましい修行を開始してしまいます……!

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このパンダがあまりに健気で、一体どうなってしまうのかドキドキしながら頁を繰りました。
平易な言葉と親しみやすい絵で禅の教えをやさしく説く、素敵な絵本です。
本書の大きな魅力である愛くるしいパンダの絵は、臨済宗妙心寺派・東光寺寺庭の横山由馨さんが御担当されています。
大人も子供もたのしめる一冊は、年末年始の贈り物にもおすすめですよ。

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2022年度サンガセミナー「大本山萬福寺・宝蔵院 顕彰特別参拝」修了

DSC_5484_blog.jpg12月3日に行われたサンガセミナー「隠元禅師350年大遠諱年 大本山萬福寺・宝蔵院 顕彰特別参拝」の様子です。

僧侶の案内のもと、萬福寺の境内、そして普段は非公開の開山堂や法堂、東方丈などを参拝しました。お経の実演もしていただきましたよ。

DSC_5494_blog.jpg中国式の異国情緒あふれる境内に、ランタン祭りのカラフルなオブジェもたくさんありました。
寒い一日でしたが、皆さま興味深くお話を聞いておられたり、熱心に写真を撮っておられました。

DSC_5510_blog.jpgそのあとは黄檗宗萬福寺の塔頭・宝蔵院の鉄眼版一切経版木収蔵庫へ。

初代住職の鉄眼(てつげん)が1681年に完成させたお経の版木「鉄眼版一切経版木」(重文)や黄檗宗の典籍の版木などが保管されています。

DSC_5518_blog.jpgこの版木は、明朝体と原稿用紙のルーツであり、版木材には、堅くて摩滅しにくい吉野地方のヤマザクラが用いられています。


自らの大願を叶えるとともに、大慈大悲の心で、幾多の難民を救済することに生涯を費やされた鉄眼道光禅師の息吹を今なお、感じることが出来る貴重な場所です。

約6万枚もの版木に、皆さん驚かれたり感動されたりしていました。

DSC_5447_blog.jpg一方、宝蔵院で我々スタッフが昼食にいただいたのは、「寺そば」(ヴィーガンラーメン)。

動物性食材を一切使用していないラーメンとのことで、四季によってスープの味が違うそうです。冬限定の味噌豆乳味をいただきました。
カルボナーラ風で、まろやかでやさしい大人の味でした。トッピングはとうもろこし、糸とうがらし、白キクラゲ、胡麻など。見た目もカラフルでかわいらしさもありました。
開発には苦労されたそうですが、その珍しさもあって次々とお客さんが来られていましたよ。
宝蔵院では、版木の収納棚を新調するなど文化財保護のための資金を集める「鉄眼プロジェクト」に、寺そばの御代金の一部が募金として志納されます。
法蔵院にお立ち寄りの際はぜひ寺そばを味わってみてはいかがでしょうか。

一日三十食限定(11時~14時)/600円
※不定休あり(詳しい情報は法蔵院ホームページまで)


今回参加できなかったという皆さまも、来年度以降も、色々な講座を企画していく予定ですので、ぜひまたの機会にお待ちしております!

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「見性寺」展 開催中です

現在、花園大学歴史博物館において、「見性宗般禅師100年遠諱記念・熊本地震復興祈念 見性寺」(~1224日(土))展が開催中です。

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禅文化研究所デジタルアーカイブス事業にて、花園大学歴史博物館との共同で、書跡・絵画資料の悉皆調査を実施しました。

本展では、見性宗般禅師百年遠諱を記念するとともに、熊本地震からのさらなる復興を祈念し、震災の被害を免れた見性寺の文化財を紹介します。

S__39583751_blog.jpg震災の被害を免れた見性寺の文化財。頂相や書、印や近代絵画など、さまざまな「禅」の文化財をご覧いただけます。

(画像は前期展示のもの)

詳しくは→こちらから。

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大徳寺方丈の修理現場へ

国宝・大徳寺方丈の修理現場の見学に行ってきました。
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大徳寺は臨済宗大徳寺派の大本山で、鎌倉時代に大燈国師によって創建されました。
方丈は、本来住持の住まいとして用いられる建物でしたが、後に接待や行事の場としても使用されてきました。
現在の建物は、寛永12年(1635)に、大燈国師三百年忌にあわせて行われた伽藍整備の際に建てられました。今回は90年ぶりに建物を解体して修理が行なわれています。
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無数の丸太が組まれた圧巻の空間でした。すべて鳶職人による手仕事だそうですよ。
修理は令和8年まで行われる予定とのことで、完成が楽しみです!

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季刊『禅文化』266号発刊のお知らせ

k267_hp.jpg古くから、一寺の住持となる人物に求められてきた素養や手腕とはどんなものだったのでしょうか?

それを示すひとつの機会として、本山継承の儀式である晋山開堂を捉え、儀式の意義を知るべく特集させていただきました。巻頭では、4月に晋山なさったばかりの南禅寺派の田中寛洲管長が、みずからの開堂を振り返りまとめてくださっています。

連綿と続く法の尊さを感じていただけましたら幸いです。
詳細はこちらから。宜しくお願いいたします。

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