仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その7(プリヤ・カーンとニャック・ポアン)

 

アンコールワット拝観のあと、ふたたび周辺の遺跡巡りに。

まずは、プリヤ・カーン遺跡。聖なる剣を意味するこの遺跡も仏教とヒンズー教の習合で、森の中にひっそりとある遺跡でした。

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車を降りて歩き始めると、門の横に他の遺跡に比べるとあまり見ないくらい大きなガルーダの石造があります。ガルーダは神の鳥で、カンボジアではビシュヌ神が乗って空を飛んだとされます。インドネシアでは航空会社の名前にもなっていますね。

門をすぎると、また木立になり、鳥が鳴く小道を歩いて行くと、木琴の音楽が聞こえてきました。戦災障害者の男性が来訪者を迎えて演奏してくれているのです。他の遺跡には何人もの演奏者がいる楽団もいましたが、みな、悲しい戦争の負傷者たちばかりでした。

blog_MG_0932.jpgしかし、その木琴の音楽が、なんとも涼しげだったことが印象に残っています。ここには掲載しませんでしたが、スマホで撮った動画があり、時々観ては涼しげな気分を想い出すことにしています。

 

blog_MG_0950.jpg遺跡はラテライトと砂岩で築かれていていました。中央に向かうにつれ、くぐり門が小さくなっているので、実際より奥行きが深く見えるようにしてあるのだそうです。

そして、本殿の中央には、ストゥーパが。

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回り込んでみると、蓮の花が一輪、お供えしてありました。

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プリア・カーンをあとにして続いて向かったのは、ニャック・ポアン遺跡。

blog_MG_0974.jpg水面を渡って吹いてくる風がなんとも心地いいのです。遺跡巡りを続けている中で、どうしても鬱蒼としたジャングルや、石の遺跡をみてばかりだったので、水辺にたたずむとこんなに気持ちいいものかと改めて感じます。

他の遺跡と大きく異なるのは、周囲が広い池に囲まれていること。他の遺跡にもお堀程度のものがありましたが、ここは小さな湖の中にある島のような感じです。

まっすぐと池の中をすすむ参道も印象的です。すると中央部の島(人口島だそうです)のようなところには、また池があって、中央の祠堂を囲っています。したがって、遺跡自体はこの周囲から眺めることしかできません。

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ガイドのコーさんによると、ここは医療目的のために作られたのだとか。ジャヤーヴァルマン7世がつくったいわゆる病院施設なのだそうです。古代の人々はこの池に入って沐浴し、治病したのでしょうね。

中央祠堂のある池の東西南北にはそれぞれまた小さな池があり、それぞれは門で繫がれているのですが、その門のそれぞれの中には、その方角を司る四大獣が祀られているのです。下の写真は象の頭が見えますね。

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アンコールの遺跡はどこも同じかと思いきや、こういう風にいろいろなところがあって、飽きません。

もとの参道を戻る途中、睡蓮がきれいに咲いているのに気がつきました。

blog_MG_1007.jpgつづく

 

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その6(アンコール・ワット)

 

blog_MG_0628.jpgそしていよいよ、アンコールワット遺跡の見学です。じつは朝日を観にいった日の前日午後に行ったのですが、話の順序的に前後しております。

アンコールワットは、最初、ヒンズー教の寺院として建築された、クメール建築の傑作といわれるものです。カンボジアの国旗にも描かれているし、オールドマーケットなどのお土産品なんかにも、よくその意匠は取り入れられています。
ソター王の時に、中央祠堂に安置されていたビシュヌ神が仏像に代えられ仏教寺院となったようです。しかし、1970年代のカンボジアの内戦のとき、クメール・ルージュによって多くの仏像が首を撥ねられて壊されたとのこと。

blog_MG_0565.jpg外部から第1回廊、第2回廊、そして雨になると上げてもらえなくなる第3回廊があり、とくに第1回廊には壁面にびっしりと彫刻が施されています。

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第1回廊の西面北には、『ラーマーヤナ』の説話が彫刻されていて、ラーマ王子と猿がランカー島で魔王ラーヴァナと戦う場面が中央にあります。

blog_MG_0585.jpg上層部にあたる第3回廊には、たくさんの女神の彫刻があり、この日もむし暑い日でしたが、高いだけあって涼しい風が通り過ぎていき、女神達に囲まれながら、しばらく汗をひかせるために涼んでいました。

blog_MG_0637.jpgそしてここは第1回廊と第2回廊が繋がる十字回廊と呼ばれる回廊の交差点です。
どこかのガイドさんが、東洋人と西洋人を4人あつめて合掌をさせ、スマホで下から見上げるように写真を撮っていました。こういう写真もきっとインスタ映えするんでしょうね。異教徒だろうに、わかってやっているんでしょうか。

blog_MG_0642.jpg中央祠堂では熱心な信者さんがお供えをそなえてお勤めをされていましたよ。仏教らしい風景ですね。

blog_MG_0587.jpgそして、帰り道に出会った仏教僧。なにやらスマートフォンを見ながら話しています。こちらもどこの国でも同じですね。

blog_MG_0657.jpgさて、アンコールワットも堪能しました。あとはまた周辺の遺跡を巡ることにします。

つづく

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その5(アンコール・ワットの日の出)

カンボジアのシェムリアップ3日目の朝、早起きしてアンコールワットの日の出を観に!
じつは前日夕方にアンコール遺跡での夕焼け日没観賞を狙っていたのですが、この時期は雨期で午後や夕方によく雨が降るため、昨日も曇り空にてあえなく断念したのでした。

朝5時にホテルを車で出発し、アンコール・ワットへ直行。西門に通じる石廊は工事中なので、そこでの日の出観賞をする人はなく、スマホのライトを頼りに続々とアンコール・ワットの内部に進んでいきます。懐中電灯を持っていくのがいいと思いますが、近頃はスマホにライトを照らす機能があるので便利ですね。

blog_20180819075845__MG_0811.jpg今日もお願いしているガイドのコーさんに撮影ポイントに連れていっていただきましたが、世界中から色々な国の人たちが集まってきてかなりの人の数。中国人が一番多いように思いましたが、西洋諸国の方々もかなりの数です。存外、日本語はあまり聞こえてきません。

今朝も、あいにく、東の空には雲があり、アンコール・ワットの塔の間から昇ってくれるはずの太陽を拝むことができなさそうです。しかし、それでも朝日の影になって水面に映るアンコール・ワットの建物はフォトジェニック! ご覧下さい。

blog_MG_0767.jpgなんと美しいことでしょう。日の出は拝めませんでしたが、この幻想的な色に酔いそうなほどでした。往年、ここで暮らしていた人たちも観ていたであろう日の出。そう考えると数百年など一瞬のできごとのように思えるのでした。

とはいえ、現実的にみると、現代の人たちは(私も含め)、観賞の半分の時間を画面を通して見ているのでした。

blog_20180819075127__MG_0791.jpg私が通っている写真講座の先生から、このごろはカメラアイを磨けと指導をされているからかどうだかわかりませんが、美しい景色を撮影するのも少々飽きてきたとき、水面をよくみていると、トンボがいることに気がつきました。日本のトンボと少し違うようです。なんというトンボかわかりませんが、羽がオレンジ色に光っていました。

blog_MG_0850.jpgさて、朝日を楽しんだあとはアンコール・ワット内部へ。

つづく

 

 

 

 

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その4(タ・プローム)

 

blog_MG_0536.jpgカンボジア遺跡巡拝の旅、その4。といってもその2からまだ半日も経っていません。
アンコールトムの宮殿あとあたりから、ふたたび車に乗ってアンコールトムの東門(勝者の門)を出て5分ほど走ったあたりにあるタ・プローム寺院へ。

blog_MG_0528.jpgカンボジアを訪ねたことのない方でも、こんな写真は見たことがある方が多いかも知れません。遺跡に絡みついたガジュマルの木の根っこが印象的ですね。

blog_MG_0526.jpgblog_MG_0523.jpgといった風に、1本だけではなく、何本もの大きなガジュマルの木が、その根を遺跡の上に伸ばしています。樹齢は200~300年だということです。観る方にとっては、印象的で面白いのですが、遺跡を保存する側からいうと、木が遺跡を傷めているということになりますね。
タ・プローム遺跡の修復を担当しているのはインド。インドは当初、遺跡修復のためにこのガジュマルを排除しよう考えたらしいですが、逆にガジュマルが遺跡を支えている可能性もあるようです。

アンジェリーナ・ジョリーが主演した映画「トゥーム・レイダー」はアンコールワットが舞台になっていますが、この遺跡も出てきました。

つづく

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仏教とヒンズー教とが共存する国、カンボジアへ その3

 

blog_MG_0468.jpgカンボジア遺跡巡拝の旅、その3です。

バイヨン寺院を出て北に歩くと道路沿いにいわゆる「象のテラス」があります。2~300mくらいあるのではないかと思うのですが、その一部を切り取ってみると上の写真のように象がたくさん彫られているのでした。

blog_MG_0464.jpgインドでもタイでもそうですが、象は屈強な乗り物として戦いででも用いられていたようですね。
この遺跡巡りでも象に乗ってまわるようなものもガイドブックに載っていたりしたのですが、今回の旅行中には、象は一頭も見ることがありませんでした。ガイドのコーさんの話では、前はあったけど、今はなくなったというようなことでした。

blog_MG_0459.jpgこの象のテラスの中央あたりに壇上があって、こちらで国王が民衆と謁見していたとのことです。その壇の奧にはピミアナカス(Phimeanakas)寺院が見えます。10世紀末に建造されたヒンズー教寺院で、須弥山をかたどっていることから「天上の寺院」だとか、「空中の宮殿」とも称されているとのこと。ただ、傷みが激しく修復も施されていないため、この寺院の上層部へ登ることはできません。

blog_MG_0477.jpg周囲をぐるっと回って、その威容を見て回りました。
ご覧の通り、あたりには木がたくさん生えていますが、もとはこういった木々はなかったようです。アンコールトムの内部は、国王はもちろん、民衆も沢山住んでいたとのことで、そういった建物もあったのでしょうが、今はまったく面影はなく、のちにジャングルのように木々が生えたとのことです。

今、アンコールトムに住んでいるのは、こういった野生のサルばかりのようですよ。

blog_MG_0455.jpgつづく

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