美には心が宿る ~春日大社~

 



20180511_001.jpg季刊『禅文化』の取材で、奈良は春日大社に参りました。「諸宗教を超えた対話」として、禅僧とさまざまな宗教者に語り合っていただく対談企画です。



20180511_002.jpg対談において、他者を思い遣る日本人の気質は、神仏への畏敬の念によって培われたのではというお話がありました。「日本人は1000年かけて、神仏に対して何をしたら良いかを考えてきたのではないでしょうか」。場を美しく調えるのも、相手(神仏であれ人であれ)が大切だからこそ。美しいものには心が宿ると。



20180511_003.jpg境内でそれを実感した場所が、御祭神・武甕槌命(たけみかづちのみこと)が天降られた御蓋山「浮雲峰」の遙拝所。当初は禁足地に無人の遙拝所を設けることを危惧する声もあったと伺いました。ですがいざ開放してみると、監視の目、外国語の看板がなくとも、境内奥にあるこの聖地にいたずらをしたり、汚したりする人は皆無なのだそうです。

心は目に見えないようで、しっかり伝わるものなのですね。留意します。



20180511_004.jpg追記
換毛期の鹿を見るのは初めてでした(背中の斑点はまだ冬毛の奥に)。

by admin  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

えしん先生の個展

花園大学名誉教授で、弊所の前所長でもある西村惠信先生の個展「趣味の淡彩画展」に行って参りました。



001.JPG会場の「ギャラリーめん」さんは、温かみのある木の看板が目印。ご覧のとおり緑の山々に臨む落ち着いた立地です。ウェスティン都ホテルのお向かいですよ。



002.JPGギャラリーを覗くと、こぢんまりした空間に、モチーフもさまざまに大小約40点の作品が展示されていました。



003.JPG1点1点に先生のメッセージが添えられているのですが、これが楽しかったです! 作品が描かれたシチュエーションや、その時の何気ないエピソードが印象的な文句で綴られており、引き込まれてしまいます。



004.JPGちょっとした空き時間、「サンドウィッチ片手に」筆を執られるえしん先生の姿、旅先でスケッチに夢中になる先生に「早く宿に戻ってくださいね」と声をかけるご同行者の様子など、ありありと目にうかびました。ピアノ演奏会場のざわめきや、川の水音も聞こえてくるようです。



005.JPG日本の大自然に海外の街並み、ある日のご自坊の食卓(!)までマイペースにじっくり楽しませていただきましたが、どれか1点と决めるなら私は銀の食器のような額に収められたこの絵がお気に入り。

つやつやした実を見ながら添え書きを読んでいるうちに、自分が子供時代手をベタベタにして食べた庭のいちじくのこと。すっかり忘れていた香り、柔らかさ、皮を剥くときのあの指の感触までが、鮮明に蘇ってきたのでありました。

個展は10日まで開催中。ぜひお出かけください。

by admin  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

旧暦と新暦との季節感相違

 

blog_2018-05-04-16.13.17.jpg

五月、満山新緑の好時節になってまいりました。

さて、このブログをお読みの人は、いささかでも禅録をお読みだと思います。
そこで、とまどわれるのは、旧暦と新暦との季節感のズレだと思います。

旧暦の一・二・三月は、春です。現代人が、寒さに凍えている一月二月は、旧暦では春なのです。年賀状に「賀春」とか「迎春」とか書きますよね。

旧暦の四・五・六月は、夏です。現代人が、もっとも過ごしやすいこの季節は、旧暦では、うだるような夏なのです。「六月(五月とも)に松風を買うば、人間、恐らくは、価(あたい)無からん」の禅語の「六月」は、現在では、八月に当たるでしょう。

旧暦の七・八・九月は、秋です。これが一番こまってしまいます。中秋の名月は、旧暦では八月なのですが、どうもシックリきません。

旧暦の十・十一・十二月は、冬です。「雪裏の梅花」と歌うのは、新春一月を迎えようとしている、十二月の雪をもたげて開こうとしている梅です。

以前にも書きましたが、禅録などを読む時には、頭の中で、この季節感のズレを修正しなければなりません。

ところで、日本が旧暦を新暦に改めたのには、隠れた事情があると言われています。財政難の明治政府は名案を考えました。新暦を導入して、明治五年十二月三日を、明治六年一月一日としたのです。結果、役人に対して十二月分の給料を払わずにすみました。おまけに旧暦のままでは、明治六年は、六月が閏月でしたので、六月と閏六月との二ケ月分の給料を払わなければいけませんが、これも回避されて、一ケ月分の給料ですみました。結局、明治政府は、旧暦を新暦に変えることで、役人に対する二ケ月分の給料をチャラにしたという説です。何とも即物的な話ですが、いずれいつかはということでしょう。

こう書いて来ましたが、やっぱり、七月八月は暑いです。お盆の棚経を今から心配しています。
みなさま、お元気で。

by admin  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

西村惠信(禅文化研究所前所長)の絵画個展

 

blog_2018-05-02-16.26.20.jpg禅文化研究所の前所長、西村惠信先生は、淡彩画を趣味とされており、旅先などで風景をさらっと絵を描くことを愉しみとされています。

どんなに美しい山でも、カメラで撮影しただけでは山の稜線を覚えてはいないだろうが、じっくり眺めて描くと憶えているものだ……

とおっしゃる言葉に、なるほどと頷く次第。

このたび、第4回となる、西村惠信「趣味の淡彩画展」を、本日より下記の通り開催されています。

会期:平成30年5月3日(木)~10日(木)10時~16時
ところ :ぎゃらりー「めん」
  京都市東山区蹴上東町243 TEL.075-771­-6343
  三条蹴上「ウエスティン都ホテル」の筋向かい

ご本人曰く、「下手な絵ですが、これが最後の機会になると思って、お出かけください」とのことです。

今日からゴールデンウィーク後半、京都にお出かけの際、小さなギャラリーの小さな個展にもお出かけ下さい。

ブログ禅も来週までおやすみです。皆さんも初夏をお楽しみ下さい。


by admin  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)

平成30年度 サンガセミナー京都講座申し込み受け付け開始

 

2018サンガセミナーバナー.jpg今年のゴールデンウィーク、皆さん、如何お過ごしでしょうか。

さて、本日より、平成30年度 サンガセミナー京都講座のご案内と受付を開始致しました。
いつもご参加頂いている方や、弊所の本をご注文頂いた方々にはDMでも届くと思います。

さて、今年のサンガセミナーでは、毎年ご好評をいただいている講座にくわえ、リピーターの方より要望のありました精進料理をお召し上がりいただくことのセット講座を開設。黄檗山萬福寺の中国様式に特徴のある伽藍を学ぶ「禅の建築講座 -黄檗山萬福寺の伽藍-」において、午前中の座学と午後の拝観の間に、萬福寺の普茶料理をお召し上がり頂こうというものです。

ほかには、去年10月に龍谷ミュージアムで展観されていた「地獄絵ワンダーランド」展の時にあった特別講演、関西学院大学の西山克先生の「地獄絵 絵解き」を拝聴して、これは面白いと思い、今年度のサンガセミナーにお願いしました「地獄絵図(熊野観心十界図)お絵解き講座」、個人的にも大変興味を持っております。こちらは京都市東山の高台寺教化ホールをお借りして開催します。

その他、全6回9講座をご用意しました。是非、ご参加頂きますようお待ち申し上げております。

by admin  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)
2018年5月
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31