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「永源寺に伝わる書画」展(滋賀県・觀峯館)

 

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先日、滋賀県東近江市にあります觀峯館に行ってまいりました。
書家の原田観峰氏の名前を冠されており、中国様式の建物と新館とに分かれており、今まで見たこともない大きな硯や、中国の書、離宮避暑山荘内部の復元などが展示されており、山荘内部は装飾品や天井まで細部にわたり復元されていました。

koba_0806.jpgこれにはアナウンスの説明もあり、当時の隆盛が良くわかります。
また、建物の最上階は展望台で、遠くの景色まで見渡せ、この日は天気があまりよくなかったのですが、晴れた日にはどんなにか気持ちが良いだろうと、少し残念でもありました。
また、オルゴールやクラッシクカーの展示もあり、多彩な展示物で楽しく過ごせます。

koba_0805.jpg今回は、滋賀県東近江市にある臨済宗永源寺派の大本山永源寺の開山である寂室元光禅師の650年遠諱に合わせて觀峯館で開催されています、「永源寺に伝わる書画」を伺いまいりました。あわせて、先月弊所より刊行いたしました季刊『禅文化』242号にも特集「永源寺開祖・寂室元光禅師」を組ませていただいています。

この企画展は11月20日まで開催されています。
会期は9月17日からでしたので、現在は後期展示となっていますが、ふだん拝見する事のできない寂室元光禅師や一絲文守禅師の墨蹟等、素晴らしい展示ばかりでした。
もう少し展示物の紹介をしなければいけないとは思うのですが、ぜひ、幣所刊行の242号を手に、寂室元光遺戒や墨蹟、江戸前期に書かれた「達磨図」の朱の色、そして、「地蔵十王図」の迫力に、足をはこんでいただきたく、少しだけの紹介とさせていただきます。

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2016 サンガセミナー第4回 「禅の庭講座 ―江戸時代初期の宮廷文化と禅の庭」

 

_AC_9089.jpg先週、今年度のサンガセミナー第4回となる「禅の庭講座 ―江戸時代初期の宮廷文化と禅の庭」を開催しました。講師はこの講座で毎年お願いしている京都造形芸術大学の町田香先生。
今回は、京都に遺る宮廷の庭としては珍しい、南禅寺禅センターでもある光雲寺様と、同じく南禅寺派の尼門跡である霊鑑寺様を訪ねました。

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午後、光雲寺様で集合し、まずは住職である田中寛洲老師から光雲寺に遺る寺宝のご説明をいただきました。名だたるお公家様たちのお位牌や、台座に菊御紋と三つ葉葵紋の両方がある觀音菩薩像など、お公家様たちとご縁が深いお寺ならではの寺宝の数々でした。

_AC_9117.jpgその後、町田先生による約1時間の座学。御苑や離宮の庭を中心とした宮廷の庭園について詳しくご説明いただき、その中で禅寺にも遺る宮廷文化の庭として、この光雲寺と霊鑑寺の庭を実際に見ながらご説明をいただきました。

_AC_9131.jpg光雲寺は江戸期に諸堂が大きく荒れたため、庭も開創当時のものではなく、昭和になって小川治兵衛によって作庭されたものではありますが、寛政11年の『都林泉名勝図絵』に描かれている庭とよく似ていることが窺われました。

そのあと、光雲寺から哲学の道を北へ歩いて10分ほどのところにある霊鑑寺へ移動。こちらも光雲寺と同じく、通常は公開されていない寺院ですが、椿の時期、紅葉の時期には特別拝観をされているので、訪ねられた方もおられるかもしれませんね。

_AC_9135.jpgむした苔や、モミジが色づきかけている庭を観ていると、それまで晴れていた空から小雨が降り出してきました。おかげで少し苔が色を濃くしたようでした。

今年も11月になると霊鑑寺の特別拝観(京都市観光協会主催)もあるそうです。お出かけになってみては如何でしょうか。

次回のサンガセミナー第5回「掛け軸の扱い方講座」と「水墨画講座-秋を描く」へもご参加募集中です。

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吉備津神社

 

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岡山県岡山市に鎮座する吉備津神社。備中国の一宮として崇敬される。一般的には「吉備津の釜」の怪談で知られている。「吉備津造り」と呼ばれる様式で建てられた壮大な社殿と、長い回廊は一見の価値がある。

この独得の社殿の形式は、鎌倉時代、東大寺大勧進職をつとめた重源上人の構想によるとも言われる。上人は天竺様という大陸伝来の建築技法で東大寺を再建したが、神社建築でも伝統に囚われず新しい様式を試みたのだろうか。

栄西禅師は、この神社の神職を代々勤めた賀陽氏の出身である。栄西禅師と重源上人には親交があった(兄弟とする伝説もあるが、事実ではない)。この神社の再建事業には、敬神の念篤かった禅師も何らかの形で関わっていたに違いないが、今ではよくわからない。

京都建仁寺の鎮守である「楽神廟」には、吉備津神社の眷属神の一柱が祀られている。栄西禅師が建仁寺を創建した時、備中から飛来して鎮守となったという伝説がある。創建に関する確かな記録はないが、鎌倉末期にはすでにその存在が確認されるので、禅師自身が故郷の神を勧請したという可能性も高い。

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『ぼくがいま、死について思うこと』(椎名誠)

 

死について思うこと.jpg10年以上前に椎名誠(シーナ)さんの小説は、『岳物語』をはじめ片っ端から読んでいた時期がありました。息子を乗せてカヌーでツアーをするとか、大いに憧れてもいましたが、知らぬ間に久しく離れてしまっていました。そういえば、最近、シーナさんの本を書店でも見てなかったような気もしていたところ、この本の帯が眼に入ったので、思わず手にとったのでした。

ちょうど個人的にちょっともてあますほどの時間ができ、そして、改めて死について思う事もあり、この本を読みました。

帯の文言から、相当、重い内容なのだろうと思って読み進めましたが、じつはこの帯は適切じゃないというのが正直な感想です。帯を見て「へぇ、あの憧れだったシーナさんが死のうと思ったのか……」と思っていましたが、そのことについて触れられているのはほんの少し。この本でシーナさんが言いたいのはそんな事じゃないと思いました。

我々僧侶のように人の死に関わる方、ほかにも医者や葬儀屋さんにはもちろん勧めたい一冊ですが、家族や身内から死人を出さない、あるいは自分は死なないという自信のある方以外には是非お勧めしたいのです(もちろんそんな方はおられませんよね)。

一時期おおいに読まれたり話題に上がった『葬式無用論』などの本より、生死や葬儀を考えるには絶好の本だと思いました。身内や親友の死に臨んだときの気持ちなども赤裸々に書かれています。それからシーナさんや奥さん(チベットを長期にわたって旅をする驚くべき人)が、直に見た世界の辺境の地のお葬式の色々な仕方を知るだけでも、とても興味深い一冊だと思います。

この本を読んで、改めて自分自身の死生観を感じてほしいと思いました。もちろん、私自身にも多くの気づきがありました。

 

余談ですが、禅文化研究所からも『禅語に学ぶ 生き方。死に方。』(西村惠信著)という名著があります。よろしければあわせてどうぞ。

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季刊『禅文化』242号発刊のお知らせ

 

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表紙:出山釈迦像/寂室元光賛・永源寺蔵


大本山永源寺では今秋、開山・寂室元光禅師の650年遠諱法要が厳修されます。これを記念し、今号では寂室元光禅師の生涯とその禅風を、約70ページにわたって特集しました。

その生きざまを「高潔」と評される寂室禅師は世俗を離れ、隠遁を好まれたにもかかわらず、当時2000人もの僧が門下に参集したと伝わります。はたして清高の禅僧はいかに生き、いかに現世での生涯を終えられたのでしょうか。改めて過去の研究成果に触れるのはもちろん、禅師が遺された言葉や永源寺伝来の資料などを元に、新説を含め6名と1組の著者陣にご執筆いただきました。

またグラビアページでは、永源寺が所在する滋賀県東近江市「観峰館」にて開催中の『永源寺に伝わる書画』展から、出陳作品の一部を掲載しています。すべて釈文と担当研究員による詳細な解説付きですので、禅師と周辺の人々を一層身近に感じていただけることと存じます。

永源寺4派の祖となる高僧を排出した寂室元光禅師。自らの禅を慕い集った弟子達に見せた「師」としての姿はもちろん、ひとりの禅僧としてもたいへん魅力的です。この機会にぜひ、そのあり方に触れてみてください。

発売は10月25日(火)、ご注文は弊所オンラインショップでも承ります。宜しくお願い申し上げます。

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