トップページ » 2019年7月24日

季刊「禅文化」253号発刊のお知らせ

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「鎮西の古月・東海の白隠」と並び称されるも、白隠禅一流となった現在、陰に隠れてしまいがちな人物が古月禅材(こげつぜんざい)です。しかし宗風の挙揚に努めて多くの法嗣を育成し、月船禅慧ら「古月派」の名僧を輩出したその功績は、広く知れ渡っています。遷化後270年の時を経たいま、その境涯をたどりつつ禅師の精神といわれる「枯禅」の本質を考える特集を組みました。

道前慈明老師(永源寺派管長)には、古月禅材が私淑した永源寺開山・寂室元光禅師のご性格を通して「枯禅の真髄」について述べていただきました。また古月禅材の研究者である鈴木省訓先生(松ヶ岡文庫代表理事・円覚寺派玉泉寺閑栖)は、現在の禅修行における問題点を挙げつつ、私たちが「古月の禅から学ぶべきことは何か」問いかけてくださっています。特集に掲載させていただいた論稿は4本。すべてここでご紹介したいところですが、詳細はこちらをご覧くださいませ。

なお、前号252号では、古月下の禅僧であった誠拙周樗(せいせつしゅうちょ)を特集いたしました。古月派が鎌倉禅へ及ぼした大きな影響など、併せてお読みいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

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by admin  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)