トップページ » 2019年5月 7日

平成から令和へのGW その1

 

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5月1日0時、元号は「平成」から「令和」へ変わりました。皆さん、10日間のゴールデンウイーク、如何お過ごしだったでしょうか。
とはいっても、自坊の周りの農家はずっと田植えに勤しんでおられたり、私の知人友人でも、サービス業や、介護業の方で休みなど関係なく働いておられた方も沢山おられましたが、私自身はこんなに仕事から解放されてしまった10日間も長らくなかったように思います。

私はGW前半に北京へ足を伸ばしてきました。以前、このブログでも出てきたかと思いますが、北京には李建華さんという、禅文化研究所の中国での仕事をサポートしてきてくださった方がおられ、飛行機と宿だけを押さえて、あとは気ままに向かったのでした。

往路、北京で行なわれていた「一帯一路」のサミットのせいか、関西空港の搭乗口についてから突如3時間遅れとのアナウンス。以前、研究所の中国旅行で帰りの便が急遽キャンセルになってしまったことが頭をよぎりましたが、なんとか3時間遅れで到着。出足をくじかれてしまいましたが、その日のうちに無事に北京のホテルに到着。李建華さんとの連絡もつきました。

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翌朝は李さんの会社の張さんに車を運転して貰い、李さんとともに募田峪長城へ。こちらの長城は初めて訪ねます。李さんたちも15年以上前にきた以来だということで、その観光地化開発の進み方に驚きが隠せない様子でした。

日本には中国からの観光客が沢山みえておりますが、中国にいってもやはり中国人が多く、日本人を含め海外の人はあまり見かけません。またこういった観光地も多くの人で賑わっています。

シャトルバスにのってロープウェイの乗り口につき、待つこと30分。ロープウェイからも壮大な長城の一部が見えてきました。少し登り長城の入り口から左右どちらかに歩くことになります。人が少なそうだと右を選択しましたが、あいにく、当日は霧に覆われており、あまり遠くまで見渡せません。

b_MG_5306.jpgしかしながら、霧のせいでかえって幻想的な風景を観ることができ、また階段やスロープ状になっている長城を上り下りすることで、かなりの運動量となりました。笑

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あまり人が写り込まないように撮っているのでわからないかもしれませんが、実はかなりの人がいるのですよ。

にこやかに手を振る李建華さんにもご登場頂きましょう。

b_MG_5379.jpg李さんは弊所刊行の『聖域巡礼』の著者でもあり、その中の多くの写真も撮影されているので、カメラの腕はなかなかのもの。それでも最近は大きなカメラを持ち歩くのはあまりされないようで、今回もひたすらスマホでの撮影をされていました。

私のように一眼レフをぶら下げて歩いているのはほかにもあまり見られませんでした。

こうして、とりあえずは長城でゆったりとした時間をすごさせていただいたのでした。

(つづく)

 

 

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平成から令和へのGW その2

 

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募田峪長城を後にして、天壇公園に向けて車を走らせたのですが、これまた一帯一路の影響で大渋滞に巻き込まれ、天壇公園に到着したときには、内部拝観の時間は終わっており、外側の公園部分を散策することしかできませんでした。それでも美しい祈年殿をこうして観ることができましたし、また以前来たときにはあまり気がついてなかったのですが、多くの柏槇の古木があるのを観られました。

下の写真はその一本。樹齢300年だったかと思います。さらに古いものもありましたが、これぞ、「庭前の柏樹子」です。中国ではそこいらにある樹なんですね。

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翌日は李さんたちとは別行動。久しぶりに天安門から故宮博物館を拝観することにしました。

朝の8時頃に天安門前に来たのですが、それでもこの人出。

b_MG_5555.jpgセキュリティチェックもあり、チケットも本来はオンラインで申し込んでおくべきだったのですが、気まま旅なもので、出たとこ勝負。中国ではオンラインサービスがかなり普及していて、この日、のちにWeChatPayの必要性に大いに気づかされることになるのです。

ともかくも現金を払って天安門から故宮博物館の中に入りましたが、中も多くの人、人、人。

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こちらは太和殿です。映画「ラストエンペラー」の印象的なシーンと坂本龍一の音楽が蘇ってきます。

b_MG_5628.jpg私自身、故宮博物館の中に入ったのは30年以上前でしたから、その時とはまた違った感覚で観ることができましたが、それにしても人が多すぎて、人に酔ってしまった感じが否めません。

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約2時間、紫禁城内を拝観してようやく北側の神武門から故宮の外へ。目の前に景山公園が見えますが、よく見ると、そちらも多くの人が。中国でも5/1のメーデー前後は連休になるとのことなので、地方からの観光客も多いのでしょうね。

ところで、この後、疲れもあってタクシーを利用して一旦ホテルに戻るのですが、そこで、WeChatPayなどのキャッシュレスにしていなかったツケに見舞われます。

タクシーを降りるとき、タクシー代として17元ほどの支払いだったので、10元と5元と2元を用意したら、おつりを渡すから100元札が欲しいといわれ同時に釣り銭を手渡されました。そこで、財布から100元を出して渡すと、もっときれいな札がないかというので、財布の中から別の100元を出し、先にわたした100元と交換したのです。あとで考えると、この時に先に渡した100元札を偽札とすり替えられていたようなのです。

このあとに行ったレストランで、この100元札は使えないといわれ、不思議に思ってホテルでチェックして貰ったら、これは偽札だと……。100元札は関西空港で両替したときに手にしたものだけだったので、偽札のはずはなく、しばらく考えたところ、上記のタクシーでのタイミングしかあり得ないのでした。
たしかに、よくよく見比べると透かしがあまかったり、ほかにも少しおかしな点がありました。

中国はキャッシュレスが非常に進んでいる理由の一端がわかった気がします。日本で偽札が出たら大ニュース。ですが、私はこの札を教訓にしようと持ち帰ったのでした。

その夜、中国時間で23時、衛星放送でNHKを観ていると「令和」へのカウントダウン。まるで大晦日のようでした。

久しぶりの中国。そんなこんなで、アタフタして帰路に就き、日本に着いたときには「令和」の時代となっていたのでした。ちょっと浦島太郎の気分です。

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