トップページ » 2015年11月18日

Qui est Ikkyu ?

 

151118-1.jpg東京・恵比寿の日仏会館において11月15日(日)、「日本初」という一休禅師のシンポジウム「一休とは何か?-この妖怪に再び取り組む」が行なわれました。「仏」は、仏教の「仏」ではなくフランスの「仏」です!

151118-2.jpg弊所発刊『一休道歌』より


ここでフランスが出てくることに、疑問を抱かれるかもしれませんね。理由のひとつが、長年にわたり一休を研究されている、ディディエ・ダヴァン先生(フランス国立極東学院)らが中心になって企画された会であるということ。

なんと130名を超える聴講申込みがあったそうです(前日はフランスで痛ましい事件が発生したばかりで、開会前に黙祷が捧げられました)。


151118-3.jpg様々なテーマから一休禅師にアプローチするこの会は、講演に研究発表、討論会……と、8時間にもおよぶ長時間の催しであったにもかかわらず、夕方になっても大勢の方が会場に残っておられたことに驚きました。

最後に行なわれた討論会では、この〝妖怪〟をますます取り込んでいくために必要な視点として、「室町時代の日本人が禅をどう理解していたのか」など、研究の新たな方向性についての提案もなされ、活気を保ったままシンポジウムは閉会となりました。

登壇された先生のお言葉ですが、「まだまだ知らない姿」を持つ一休。あまりにも有名で、あまりにも不思議な禅僧だと改めて思います。弊所から再販中の一休禅師の本も、よろしければぜひお手に取ってご覧ください。

 

by admin  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)