トップページ » 2015年7月10日

過ぎたるもの

とある日の東行き。
三島(静岡)にある僧堂(修行をするお寺)出身の上司から、「この季節にはまぁ富士山は見えないね」と言われましたが、諦める事無く新幹線ではE席を確保しました。

そうしますとやはり!田植えの終わった美しい田んぼと富士山の共演が見られました。

150710-1.jpg三島の僧堂というのは、龍澤僧堂と申しまして、白隠禅師ゆかりの僧堂でありますが、裏山へ登るとおっきな富士山が望めるのだとか。
修行に疲れたり、悩んでしまった雲水さんを、この霊峰がどれだけ慰め、励ましてきた事だろう・・・と勝手に想像の世界へ。
*とここで、上司から写真提供がありました。素晴らしい!!!(電線入ってますが・・・)

150710-2.jpg

そんな日本の心ともいうべき富士山と並んで評されたのが我々臨済宗中興の祖である白隠禅師です。

駿河には 過ぎたるものが二つあり 富士のお山に原の白隠

と古来より歌にも詠まれていたり。
その過ぎたるものともいうべき白隠禅師が遷化(せんげ・お亡くなりになる事)されて再来年で250年目の節目を迎えます。50年事に、“遠諱(おんき)”といって、大きな法要を営んだりするのです。

臨済宗黄檗宗各派や禅文化研究所では、皆様により一層、禅の世界、白隠禅師の遺された教えなどを皆さまに知っていただくべく、様々な事業に取り組んでおります。

またこちらでもご紹介させていただきたく、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

by admin  at 09:00  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)