トップページ » 2012年12月 6日

第10回 禅と文化の旅 ご報告 その3




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あぁ...この反り具合......

さて、その1その2と、第10回禅と文化の旅についてご報告して参りましたが、最終回です。

国宝観音堂をとくと拝見&参拝させていただいた後は、これまた国宝の開山堂へ。
前方からみると、上写真のように、一つのお堂、のみが見えますが、実は奥へとお堂が続いています。

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相の間を挟んで、礼堂が増築されたのが、上の写真の右の部分です。
一番奥の開山堂には、開山仏徳禅師の宝匡印塔が祀られています。
宝匡印塔も拝ませていただき、有難い事でした。さすがに、一番大切なところであるからして、写真を撮りまくっていた私も、撮れませんでした(HPに載っていますのでご覧になりたい方はどうぞ)。

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道と言えるのだろうか......

開山堂のお次は、執事の虎山師が、「足腰大丈夫ですという方、夢窓国師様が坐禅したと伝わる坐禅石へお連れしましょう!」と、こともなげに仰るので、ほとんどの方が参加して一路坐禅石へ!
いや、虎山さん、革靴の方もいらっしゃるのに、普通に登山道(上写真)でしたよ......。
それでもなんとか皆さん無事に坐禅石へ。登った甲斐がありました!絶景かな!!
時間あれば、坐禅してみたいですねぇ。。。 時間が無いので、落ち葉の降り積もった山の中をまた帰りました。

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この眺望!!!


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翡翠のよう!


予定通り、ゆったりと永保寺さんで過ごさせていただき、15時過ぎには岐阜県現代陶芸美術館へ。
今回は、大阪のお医者様・小早川氏が蒐集されたマイセン陶器のコレクションが寄贈されたのを記念して、「麗しのマイセン人形展」が開催中。

それは立派なコレクションの数々で、世界的に見ても貴重な品が保存状態も良好であるとの事。
お城に置かれたらどれだけ映える事だろう...と、ヨーロッパの城を思い浮かべながら拝見。
個人的には、あまりに自身の生活とはかけ離れた立派なものばかりなので、小さな人形やカップ&ソーサーなど、やはり普段の生活に使えそうな物に心惹かれました。
マイセンのカップの口あたりはやはり素晴らしいもので、それでいただくコーヒーや紅茶、ケーキなどは、ティータイムを豊かにしてくれ、西洋の白い磁器の美しさもやはり私は好きなのです。

そしてさらに、違うギャラリーでは、岐阜県ゆかりの人間国宝展が開催中でした。
こちらも、自分が使いたい物は?!という視線で見てしまいます。一番惹かれましたのは、小山富士夫氏の南蛮水指でした。小間でびしょびしょに濡らして使いたいものです。
そんな個人的な事はさておき、日本に残してゆかねばならぬ技法を受け継ぎ、伝えた賢人たちの作品を一度に拝見し、眼福の極みでした。

美術館を後にしまして、ほぼ予定通り、19時過ぎには京都駅に到着。
少し遠出の禅と文化の旅。 皆さんのご様子を写した写真がありますが、笑顔ばかり。もちろん、時に真剣。良き旅であった事を願います。
ご参加いただきまして、誠にありがとうございました。
御縁をありがたく思っております。

来年は春に開催予定。また是非ご参加くださいませ。
ありがとうございました。

by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)