トップページ » 2011年11月11日

ダライ・ラマ法王の通訳者 -マリア・リンチェン女史-




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ブータンのチベット僧院にて

どれだけ引っ張るのですか?という感じですが、お付き合い下さいませ。
またまた先日のダライラマ法王の講演についてです。

大阪、高野山の講演で、私が非常に感銘を受けた事の一つに、“同時通訳の方の通訳の素晴らしさ”があります。

私が約十年ほど前に、京都の精華大学にて初めて猊下の講演を拝聴した時には、やさしい英語での、主に学生に向けたお話であった為、仏教の専門用語が出てきたり、哲学的な見解が出てきたり…といったお話はほぼ無かったように記憶していまして、特にその時の通訳者の方が誰であったか……などは気になりませんでした。
また、何冊かダライ・ラマ猊下の書籍を読んではいますが、その際にも、書籍である為に、特に翻訳者の方について気にするという事はありませんでした。

ですが今回、大阪での講演は、龍樹菩薩(ナーガルジュナ)の『中論』から“空”の理論についてまで詳しく解説がなされ、通訳者の方が、非常にわかりやすく即座に的確に日本語に訳されていました。

法王猊下の1つのお話もなかなかに長く専門的で、これは、チベット語や英語を単に日本語に同時通訳できる……というだけでこなせるような内容ではなく、仏教・ことにチベット仏教の深い理解と知識が必要とされる内容でした。

いったいどのような方なのだろう……と思っていましたが、先日家でダライ・ラマ法王の『心の平和』(サンマーク出版)を再読していた際に、もしやと訳者の方のプロフィールを見て、「この方に違いない」と思いました。

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by admin  at 07:30  | Permalink  | Comments (0)  | Trackbacks (0)